JP2506601Y2 - トリマコンデンサ - Google Patents

トリマコンデンサ

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JP2506601Y2
JP2506601Y2 JP1990056884U JP5688490U JP2506601Y2 JP 2506601 Y2 JP2506601 Y2 JP 2506601Y2 JP 1990056884 U JP1990056884 U JP 1990056884U JP 5688490 U JP5688490 U JP 5688490U JP 2506601 Y2 JP2506601 Y2 JP 2506601Y2
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trimmer
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豊 松倉
昭彦 古川
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この考案はトリマコンデンサに関するものであり、特
に、トリマコンデンサの組み付けを簡素化したトリマコ
ンデンサに関するものである。 [従来の技術] トリマコンデンサは、トリマステータとトリマロータ
及びトリマシヤフトから構成され、本体に固定されたト
リマステータの上面に対向してトリマロータが設けられ
ている。該トリマロータはトリマシヤフトにより軸支さ
れて該トリマシヤフトの回動に連動するように構成され
ている。従来のトリマコンデンサは、例えばトリマロー
タに方形状の孔を開穿したときには、該孔よりやや小形
の方形状のトリマシヤフトを該孔に遊挿して可変コンデ
ンサ本体に回動できるように取り付けられている。そし
て、該トリマシヤフトの頭部にドライバーを係合して該
トリマシヤフトを回動し、可変コンデンサ等の微調整を
行っていた。 [考案が解決しようとする課題] 上述した従来のトリマコンデンサは、トリマシヤフト
とトリマロータとは固定されず、該トリマシヤフトをト
リマロータの孔に遊挿しているため、該トリマシヤフト
をトリマロータの孔に挿通した状態を双方を把持して維
持しつつ、該トリマシヤフトを本体に取り付けなければ
ならなかつた。従って、該トリマコンデンサの組付作業
が煩雑化して生産性を悪化させていた。 そこで、トリマコンデンサの組付作業を簡素化して生
産性を向上するために解決されるべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本考案は該課題を解決することを目的
とする。 [課題を解決するための手段] この考案は、上記目的を達成するために提案されたも
のであり、トリマステータ及びトリマシャフトに嵌合せ
られるべきトリマロータから成り、且つ、可変コンデン
サの静電容量の微調整を為すように形成されたトリマコ
ンデンサに於て、前記トリマシャフトの脚部は頭部より
小径であって、且つ、該脚部はその下方部が上方部より
小径に形成され、更に、該脚部の対峙する両側部を切欠
して平面を形成し、該平面と直交する両側縁部をアール
面に形成すると共に、該アール面の上下方向をテーパー
状に形成し、更に、トリマロータはトリマシャフトより
硬質の材質にて形成され、且つ、該トリマシャフトの脚
部上端部のアール面の頂点部位が該トリマロータに設け
た固定孔に圧接できるように形成され、更に、該トリマ
シャフトの頭部の裏面であって、前記脚部の両側縁部外
方へ湾曲した凹部を設けたトリマコンデンサを提供する
ものである。
【作用】
トリマロータに設けた固定孔トリマシャフトを圧入し
て該トリマロータとトリマシャフトとを一体的に固定し
ようとする際には、該トリマシャフトの脚部は頭部より
小径に形成され、且つ、該脚部はその下端部を小径にし
て両側縁部に形成されたアール面の上下方向をテーパー
状に形成しており、更に、該アール面の上端部の頂点部
位のみが前記トリマロータの固定孔に圧入することにな
るので、トリマシャフトを該固定孔に挿入して圧嵌する
ときの当初の摩擦抵抗が小であって、該挿入操作が極め
て容易である。更に、トリマロータはトリマシャフトよ
り硬質の材質にて形成され、且つ、トリマシャフトの頭
部の裏面に湾曲して形成された凹部が設けられているの
で、該トリマシャフトの脚部の前記アール面の頂点部位
がトリマロータの固定孔に圧入されるとき、トリマロー
タが変形することなく、且つ、前記圧入時にトリマシャ
フトの脚部から生じる切削屑が前記凹部に収容されるこ
とになり、依って、該トリマロータは該トリマシャフト
に正確に圧入固定されることになる。 [実施例] 以下、この考案の一実施例を別紙添付図面の第1図乃
至第5図に従って説明する。 図に於て(1)は可変コンデンサであり、第1図に示
すように、該可変コンデンサ(1)は樹脂性のベース
(2)の四隅に支柱(3)(3)…を立設し、該支柱
(3)(3)(3)(3)と一体的に嵌合されている端
子(7)(7)(7)(7)に金属板のステータ(4)
(4)…を固定している。又、該ステータ(4)(4)
…間には金属板のロータ(5)(5)…が配設され、且
つ、該ロータ(5)(5)…はベース(2)は枢着され
たシャフト(6)に固定され、該シャフト(6)はアー
ス端子(18)に接続され、該シャフト(6)の回動に連
動して前記ロータ(5)(5)…が回動するように構成
されている。そして、ステータ(4)(4)…とロータ
(5)(5)…とにて構成されるコンデンサの静電容量
の変更を可能としている。尚、図中符号(7)(7)…
は端子である。 一方、前記可変コンデンサ(1)の上部には静電容量
の微調整をするトリマコンデンサ(8)(8)…が設け
られている。該トリマコンデンサ(8)(8)…は別個
に形成された上部ベース板(9)及びカバー(10)に内
装されている。第2図に示すように、該上部ベース板
(9)の上面にトリマステータ(11)(11)…が配設さ
れ、該トリマステータ(11)(11)…上面にポリエステ
ルフイルム(12)が載設される。該ポリエステルフイル
ム(12)の上方よりトリマシヤフト(13)(13)…を該
ポリエステルフイルム(12)の孔(14)(14)…及びト
リマステータ(11)(11)…の切欠部(15)(15)…を
介して上部ベース板(9)の支持孔(16)(16)…に挿
通し、該トリマシヤフト(13)(13)…に嵌合したトリ
マロータ(17)(17)…を回動自在に配設している。該
トリマロータ(17)(17)…の上方には該トリマシャフ
ト(13)(13)…を接続したアース板(18)及び前記カ
バー(10)が載置され、前記上部ベース板(9)の四隅
の孔(19)(19)…及びカバー(10)の孔(20)(20)
…に第1図に示すように支柱(3)(3)…の上端部を
挿通してナツト(21)(21)…にて固定している。この
ときは、第1図及び第2図に示すように前記トリマシヤ
フト(13)(13)…の頭部(22)(22)…がカバー(1
0)の窓(23)(23)…より露出されて該トリマシヤフ
ト(13)を回動できるように構成している。 該トリマシヤフト(13)は第3図に示すように、上部
に円形の頭部(22)、該頭部(22)の裏面中央より下方
へ脚部(24)が形成されている。頭部(22)の上面には
ドライバー用の溝(25)が形成されている。又、脚部
(24)は頭部(22)より小径であつて、且つ、両側部を
切欠して平面(33)(33)が形成されている。更に、該
脚部(24)は下端部(26)を小径にし、且つ、前記平面
(33)(33)と直交する両側縁部をアール面(27)(2
7)に形成して、該アール面(27)(27)の上下方向を
テーパー状に形成している。又、前記頭部(22)裏面の
脚部(24)のアール面(27)(27)側縁部に湾曲した凹
部(28)(28)が刻設されている。 一方、トリマロータ(17)はトリマシヤフト(13)よ
り硬い材質で形成されると共に、第4図に示すように、
トリマロータ(17)の回動支点には略方形状の固定孔
(29)が開穿されている。該固定孔(29)は第3図及び
第4図に示すように、巾方向(第3図及び第4図に於て
上下方向)の長さを前記トリマシヤフト(13)の脚部
(24)の巾よりも大に形成されている。又、該固定孔
(29)は長手方向(第3図及び第4図中左右方向)の長
さを、該脚部(24)の下端部(26)の長手方向の最長の
長さ、即ち夫々のアール面(27)(27)の頂点(30)
(30)を結んだ距離よりも大に形成され、且つ、該脚部
(24)の上端部(31)におけるアール面(27)(27)の
頂点(32)(32)を結んだ距離よりも小に形成してい
る。 而して、トリマロータ(17)の固定孔(29)にトリマ
シヤフト(13)の脚部(24)を圧入すれば、第5図に示
すように該脚部(24)の上端部(31)にトリマロータ
(17)が固定されて一体化する。このときは、トリマシ
ヤフト(13)上端部(31)のアール面(27)(27)の頂
点(32)(32)のみがトリマロータ(17)の固定孔(2
9)の内側に圧接するので、圧入時の摩擦抵抗が小とな
り、前記トリマシヤフト(13)の脚部(24)をテーパー
状に形成したことと相俟つて該トリマシヤフト(13)と
トリマロータ(17)とを極めて容易に嵌合することがで
きると共に、該トリマロータ(17)の変形を防止する。 又、トリマシヤフト(13)の頭部(22)裏面に形成し
た凹部(28)(28)は、該トリマシヤフト(13)のトリ
マロータ(17)への圧入時に発生する該トリマシヤフト
(13)の切削屑を収容するので、該切削屑がトリマシヤ
フト(13)裏面とトリマロータ(17)表面との当接部に
侵入して該トリマシヤフト(13)に対するトリマロータ
(17)の姿勢を斜傾させることを防止する。従って、ト
リマロータ(17)とトリマシヤフト(13)の頭部(22)
とを密着させ、且つ、該トリマシヤフト(13)にてトリ
マロータ(17)を正しい姿勢に維持して前記トリマステ
ータ(11)に対峙することができるため前記トリマコン
デンサ(8)の品質を向上する。 又、該トリマシヤフトをダイカストにて成形する際
に、特に、極めて小なるトリマシヤフトに於ては、型の
関係上脚部と頭部との角部が直角よりも下方に突出する
アールに形成される。然るときには、トリマシヤフトを
トリマロータの孔に挿入すると、該アール部によりトリ
マシヤフトの頭部とトリマロータとを密着させることが
できずに間隔が生じるため、該トリマロータの正しい姿
勢を維持することができなかつた。しかし、トリマシヤ
フト(13)の脚部(24)と頭部(22)との角部の頭部
(22)裏面に湾曲したアール状の凹部(28)(28)を形
成するため、ダイカスト成形を容易にすると共に、角部
に突設するアール部を除去して前述のように該トリマロ
ータ(17)を正しい姿勢に維持することができる。 又、この考案は可変コンデンサに装着されるトリマコ
ンデンサに限定するべきではなく、トリマコンデンサ単
品のコンデンサにも適用することができる。 尚、この考案は、この考案の精神を逸脱しない限り種
々の改変を為す事ができ、そして、この考案が該改変せ
られたものに及ぶことは当然である。 [考案の効果] この考案はトリマロータに設けた固定孔にトリマシャ
フトを圧入して該トリマロータとトリマシャフトとを一
体的に固定しようとする際には、該トリマシャフトの脚
部は頭部より小径に形成され、且つ、該脚部はその下端
部を小径にして両側縁部に形成されたアール面の上下方
向をテーパー状に形成しており、更に、該アール面の上
端部の頂点部位のみが前記トリマロータの固定孔に圧入
することになるので、トリマシャフトを該固定孔に挿入
して圧嵌するときの当初の摩擦抵抗が小であって、該挿
入操作が極めて容易である。更に、トリマロータはトリ
マシャフトより硬質の材質にて形成され、且つ、トリマ
シャフトの頭部の裏面に湾曲して形成された凹部が設け
られているので、該トリマシャフトの脚部の前記アール
面の頂点部位がトリマロータの固定孔に圧入されると
き、トリマロータが変形することなく、且つ、前記圧入
時にトリマシャフトの脚部から生じる切削屑が前記凹部
に収容されることになり、依って、該トリマロータは該
トリマシャフトに正確に圧入固定されることになるので
該トリマロータとトリマシヤフトとを個々に位置決めし
たり、或はトリマロータにトリマシヤフトを挿入し、且
つ、双方を把持して取り付ける必要がなくなり、トリマ
ロータを装着したトリマシヤフトを取り付けるのみで、
該トリマロータが回動自在に枢着され、且つ、トリマス
テータに対峙する。 従って、トリマコンデンサの組付作業が簡素化し、生
産性を向上することができる等、実用的価値のある考案
である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は可変コンデンサ
を一部展開した斜面図、第2図はトリマコンデンサを装
着する可変コンデンサ上部を展開した斜面図、第3図は
トリマシヤフトを示し、同図(A)はその平面図、同図
(B)はその側面図、同図(C)はその裏面図、第4図
はトリマロータの平面図、第5図はトリマシヤフトとト
リマロータとを嵌合した状態を示し、同図(A)はその
縦断面図、同図(B)はその裏面図である。 (8)……トリマコンデンサ (13)……トリマシヤフト、(17)……トリマロータ (29)……固定孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリマステータ及びトリマシャフトに嵌合
    せられるべきトリマロータから成り、且つ、可変コンデ
    ンサの静電容量の微調整を為すように形成されたトリマ
    コンデンサに於て、前記トリマシャフトの脚部は頭部よ
    り小径であって、且つ、該脚部はその下方部が上方部よ
    り小径に形成され、更に、該脚部の対峙する両側部を切
    欠して平面を形成し、該平面と直交する両側縁部をアー
    ル面に形成すると共に、該アール面の上下方向をテーパ
    ー状に形成し、更に、トリマロータはトリマシャフトよ
    り硬質の材質にて形成され、且つ、該トリマシャフトの
    脚部上端部のアール面の頂点部位が該トリマロータに設
    けた固定孔に圧接できるように形成され、更に、該トリ
    マシャフトの頭部の裏面であって、前記脚部の両側縁部
    外方へ湾曲した凹部を設けたことを特徴とするトリマコ
    ンデンサ。
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