JP2506117B2 - アイドリング回転制御装置 - Google Patents

アイドリング回転制御装置

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JP2506117B2
JP2506117B2 JP62179979A JP17997987A JP2506117B2 JP 2506117 B2 JP2506117 B2 JP 2506117B2 JP 62179979 A JP62179979 A JP 62179979A JP 17997987 A JP17997987 A JP 17997987A JP 2506117 B2 JP2506117 B2 JP 2506117B2
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leak valve
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裕城 江尻
浩一郎 山田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車搭載エンジンのアイドリング回転数
を電気的に制御するため、電流の大小に応じて吸入空気
量を変化させる装置に関するものである。
〔従来の技術〕
エンジンのアイドリングを電子制御するためには、ア
クチユエータとして、電流値に応じて開度を変化せしめ
得る弁装置が必要となる。
このような弁装置よりなるアイドリング回転制御装置
として、(a)ダイヤフラムとケースとによつて形成さ
れた気密室と、(b)上記ダイヤフラムに貫通固着され
た管状のバルブシヤフトと、(c)上記バルブシヤフト
に固着されて、内燃機関の吸気通路に設けられたアイド
リング空気流量制御バルブと、(d)前記バルブシヤフ
トの気密室側の端部に設けられたリークバルブシート
と、(e)該リークバルブシートに対向せしめたリーク
バルブと、(f)上記リークバルブシートを駆動する電
磁作動手段と、(g)前記ダイヤフラムに設けられたリ
ークオリフイスとを設けた構成が有効である。
上記の構成は本出願人が別途に出願中(特願昭61−88
009号)のものである(以下、先願という)。
第5図は上記先願に係る装置の1実施例を示す。矢印
INはエンジンの吸気流路を表わしている。ダイヤフラム
5によつて区画された気密室4を設け、上記ダイヤフラ
ム5にリークオリフイス8を設けるとともに、該ダイヤ
フラム5に管状のバルブシヤフト10aを貫通固着する。
バルブ10は上記バルブシヤフト10aを固着すると共
に、吸入空気流路中に配設されている。
上記管状のバルブシヤフト10aの左端にリークバルブ
シート7が形成されていて、リークバルブ3がこれに対
向している。リークバルブシート7は、バルブシャフト
10aの気密室4側の一端部に形成され、気密室4とバル
ブシャフト10a内の負圧通路9とを連通し得るようにし
ている。
上記のリークバルブ3は電磁吸引手段のプランジヤ1
に固着されていて、バネ11によつて図の右方に付勢され
ている。2は、上記のプランジヤ1を図の左方に吸引駆
動するコイルである。
コイル2に通電されてプランジヤ1が図の左方に吸引
されると、リークバルブ3がリークバルブシート7から
離間し、吸入空気の負圧は負圧通路9を通つて気密室4
内に導かれ、該気密室4内が負圧になる。
これによつてダイヤフラム5は図の左方に吸引され、
該ダイヤフラム5に貫通固着されたバルブシヤフト10a
は図の左方に駆動される。このためバルブ10は図の左方
に開かれる。
上記の作動が開始されるとき、気密室4と負圧通路9
との差圧は、吸入負圧と大気圧との差であり、リークバ
ルブ3を吸引して開け難くさせている。コイル2の励磁
がさらに強くなると、リークバルブ3を差圧により吸引
する力に対抗でき、リークバルブ3は開く、リークバル
ブ3が開くと、気密室4の圧力が下がり、リークバルブ
3にかかる差圧も下がり、リークバルブ3に作用する力
が減少する。前記動作から、プランジヤ1はさらに励磁
力により吸引され、動作点から急に動き出す。
第6図はコイル2の励磁電磁と空気流量とのヒステリ
シスカーブを示す。
先願の装置においては、カーブaで示すように励磁電
流値を徐々に上昇させたとき、電磁値がI1に達するまで
開弁せず(空気流量が0)、電流値I1で急に開く。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第5図及び第6図に示した実施例の先願装置におい
て、I1の値は0.2A、不連続な力の段差は100g./minであ
つた。このような不連続特性により、微妙なアイドリン
グ制御が困難となる。
本発明の目的は、前述した先願の装置に改良を加え
て、電流−空気流量特性の不連続を解消して、微妙なコ
ントロールを可能ならしめることに有る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために創作した本発明の装置
は、前記(a)〜(g)の構成を備えたアイドリング回
転制御装置に適用され、(h)バルブシャフトにおける
気密室側の端部に、リークバルブが開閉するとき、気密
室の内圧とバルブシャフトの通路の内圧との差を小さく
させる小径の空気流路を設けたものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、プランジヤ1がコイル2によつ
て磁気吸引される以前に、気密室4内に予め負圧が導入
される。この場合、前記小径の空気流路を適宜に設定し
て、気密室4内が、バルブ10が開弁作動しない程度の負
圧ならしめておく。これにより、リークバルブ3が開閉
する際の気密室4内圧と、負圧通路9内圧との差が小さ
くなり、励磁電流−空気流量特性(第6図)の段差が無
くなる。
〔実施例〕
第1図は本発明の1実施例を示し、第2図はそのII部
拡大図である。
本実施例は、第5図に示した先願の装置に本発明を適
用して改良したものであつて、その改良内容は、バルブ
シヤフト10aにシヤフトリークオリフイス6を設けたこ
とである。
即ち、ダイヤフラム5に貫通固着された管状のバルブ
シヤフト10aが気密室4内に位置する部分に、オリフイ
ス孔6を穿つ。
これにより、エンジンの吸入空気INの、バルブ10下流
側が負圧通路9及びシヤフトリークオリフイス6を介し
て気密室4に連通される。
この構成において重要なことは、この連通路の少なく
とも1部に小径の部分を設けることである。この連通路
の全部が大径であると、リークバルブ3が閉じていても
該リークバルブ3が開弁したと同様の状態となり、アイ
ドリング空気流量の制御が出来ない。
本発明において「小径の空気流路」とは、リークバル
ブ3の開弁状態における流通抵抗に比して明確に大きい
流通抵抗を有する流路の意である。
第3図は前記と異なる実施例を示し、前例における第
2図に対応する図である。第3図のIV−IV矢視を第4図
に示す。
本例においては、リークバルブシート7のシート面に
溝21を設けて、リークバルブ3との間に前述の「小径の
空気流路」を形成してある。
上記2例の実施例におけるリークバルブ3は、フツ素
ゴムによつて構成し、更にフツ素樹脂(PTFE)コーテイ
ングを施してある。この構成によれば、リークバルブシ
ートに対する粘着が防止される。
〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明は、バルブシャフトの気密
室側の端部に小径の空気流路を形成し、リークバルブの
開閉時、小径の空気流路によってバルブシャフトの通路
の内圧と気密室の内圧との差を小さくさせ、励磁電流−
空気流量特性の段差が小さくなるように構成したので、
電流値変化に対応せしめて正確に吸入空気流量を変化さ
せることができ、特に、開弁作動時における吸入空気流
量変化を微細かつ精密に制御することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す断面図、第2図はその
II部拡大詳細図である。 第3図は上記と異なる実施例の要部断面図、第4図は第
3図のIV−IV断面図である。 第5図は先願の装置の断面面である。 第6図は先願の装置における問題点及び前記実施例の効
果を説明するための図表である。 1…プランジヤ、2…コイル、3…リークバルブ、4…
気密室、5…ダイヤフラム、6…シヤフトリークオリフ
イス、7…リークバルブシート、8…リークオリフイ
ス、9…負圧通路、10…バルブ、21…溝。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ダイヤフラムとケースとによって形
    成された気密室と、(b)上記ダイヤフラムに貫通固着
    され、内部に軸方向に沿う通路を設けた管状のバルブシ
    ャフトと、(c)上記バルブシャフトに固着されて、内
    燃機関の吸気通路に設けられたアイドリング空気流量制
    御バルブと、(d)前記バルブシャフトの気密室側の端
    部に設けられ、前記通路及び気密室を連通するリークバ
    ルブシートと、(e)該リークバルブシートに対向せし
    めたリークバルブと、(f)上記リークバルブを駆動す
    る電磁作動手段と、(g)前記ダイヤフラムに設けられ
    たリークオリフィスとを有するアイドリング回転制御装
    置において、(h)バルブシャフトにおける気密室側の
    端部に、リークバルブが開閉するとき、気密室の内圧と
    バルブシャフトの前記通路の内圧との差を小さくさせる
    小径の空気流路を形成したことを特徴とするアイドリン
    グ回転制御装置。
  2. 【請求項2】前記小径の空気流路は、前記管状のバルブ
    シャフトが気密室内に位置している部分の管壁に設けた
    透孔であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のアイドリング回転制御装置。
  3. 【請求項3】前記小径の空気流路は、前記リークバルブ
    シートのシート面に設けられた溝とリークバルブとによ
    って形成されるものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載のアイドリング回転制御装置。
  4. 【請求項4】前記リークバルブは低粘着性のゴムによっ
    て構成したものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のアイドリング回転制御装置。
  5. 【請求項5】前記低粘着性のゴムは、これをフッ素ゴム
    としたことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の
    アイドリング回転制御装置。
  6. 【請求項6】前記リークバルブはフッ素樹脂コーティン
    グを施したものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第4項に記載のアイドリング回転制御装置。
JP62179979A 1987-07-21 1987-07-21 アイドリング回転制御装置 Expired - Lifetime JP2506117B2 (ja)

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JPS6424133A JPS6424133A (en) 1989-01-26
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US5188073A (en) * 1990-04-06 1993-02-23 Hitachi Ltd. Fluid control valve, valve support member therefor and idling air amount control apparatus for automobile using the fluid control valve
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JP5976611B2 (ja) * 2013-08-27 2016-08-23 愛三工業株式会社 圧力調整弁

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