JP2505976Y2 - 自動車のスリップ時制御装置 - Google Patents

自動車のスリップ時制御装置

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JP2505976Y2
JP2505976Y2 JP8647589U JP8647589U JP2505976Y2 JP 2505976 Y2 JP2505976 Y2 JP 2505976Y2 JP 8647589 U JP8647589 U JP 8647589U JP 8647589 U JP8647589 U JP 8647589U JP 2505976 Y2 JP2505976 Y2 JP 2505976Y2
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cylinder
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detecting
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JP8647589U
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富士男 小野
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株式会社 ユニシアジェックス
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車のスリップ時制御装置に関する。
〈従来の技術〉 自動車のスリップ時制御装置の従来例としては、以下
に示すようなものがある(実願昭63−22322号参照)。
即ち、第4図に示すように、自動車の各車輪に、それ
らの回転数を検出する左右駆動輪回転数センサ1a,1bと
左右従動輪回転数センサ2a,2bとを設けている。
これらからの信号はトラクション・コントロールユニ
ット3に入力される。
トラクション・コントロールユニット3では、左右駆
動輪回転数センサ1a,1bからの信号を基に駆動輪の回転
数を左右駆動輪の平均値として検出するようにしてい
る。
従動輪についても同様である。
そして、それぞれ平均値として検出された駆動輪と従
動輪との回転数の差(或いは比)が所定値以上になる
と、スリップが生じたと見做している。
スリップ時には、トラクション・コントロールユニッ
ト3により、スロットルチャンバ4内の、アクセルペダ
ルに連動する第1スロットル弁5上流に設けられた第2
スロットル弁6を閉じて、吸入空気流量を減少させるこ
とにより、トルクを低下させるようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来のスリップ時制御装置
にあっては、トラクション・コントロールユニット3や
第2スロットル弁6を設ける必要があり、その分コスト
高になるという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑み、より低コ
ストで実施できるスリップ時制御装置を提供することを
目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案は、第1図に示すように、 自動車の駆動輪と従動輪とにそれぞれ設けられて、そ
れらの車輪の回転数を検出する車輪回転数センサ(a)
と、 それらの回転数の差からスリップを検出するスリップ
検出手段(b)と、 該スリップ検出手段(b)によりスリップを検出した
ときに、スリップ制御の開始からスリップの度合いに応
じた機関出力となるまで1気筒ずつ燃料カットを行う燃
料カット手段(c)と、 前記燃料カット手段(c)により燃料カットを行って
いる状態において、前記スリップ検出手段(b)により
スリップ判定を行い、スリップ無しと判定されたとき
に、燃料復帰気筒を増加すると判断する燃料復帰判断手
段(d)と、 前記燃料復帰判断手段(d)により燃料復帰気筒を増
加すると判断されたときに1気筒ずつ燃料供給を復帰す
る燃料復帰手段(e)と、 を含んで構成した。
〈作用〉 上記の構成においては、スリップ時に、そのスリップ
の度合に応じて、1気筒ずつ燃料カットする気筒数を増
加させて行く一方で、スリップ度合いに応じて燃料カッ
トした気筒に対し1気筒ずつ燃料の供給を復帰させるよ
うにする。これによって、簡単かつ安価な構成により、
急激なトルクショックの発生を防止しつつ、高精度にス
リップ防止制御を行えるようになる。
〈実施例〉 以下に本考案の一実施例を第2図及び第3図に基づい
て説明する。
第2図を参照し、本実施例のシステムを説明する。
自動車の各車輪に、車輪の回転数を検出する回転数セ
ンサ11a,11b,12a,12bが設けられており、それらからの
信号はエンジン制御・コントロールユニット13に入力す
るようにしている。
コントロールユニット13では、左右駆動輪回転数セン
サ11a,11bからの信号を基に、駆動輪の回転数をそれら
の平均値として、検出するようにしている。
左右従動輪回転数センサ12a,12bからも、同様にして
従動輪の回転数を検出するようにしている。
そして、駆動輪、従動輪の回転数の差(或いは比)が
所定値以上になると、スリップが生じたと見做すように
している。
スリップ時には、後述するフローチャートに従い、ス
リップの度合に応じて機関の一部気筒について、燃料の
供給をカット(即ち、各気筒毎に燃料噴射弁を備える場
合に、対応する気筒の燃料噴射弁に対する燃料噴射量
(Ti)信号の出力を停止)して、エンジンのトルクをダ
ウンさせるようにしている。
第3図のフローチャートを参照し、エンジン制御・コ
ントロールユニット13において、実行されるスリップ時
の制御を説明する。
尚、本実施例では、8気筒の機関を例に挙げている
が、この場合燃料の供給をカットする気筒の数は3気筒
を限度とし、カットする順にA気筒,B気筒,C気筒と仮称
する。
ステップ1(図中S1と記す。以下同様。)では、スリ
ップの有無を判定し、有りのときはステップ2に進ん
で、先ず、A気筒について燃料の供給をカットする。
無のときは、後述するステップ11に進む。
その後、まだスリップがあるか否かをステップ3で判
定し、まだ有りのときはステップ4に進んで、またB気
筒について燃料の供給をカットする。
無のときは、後述するステップ10に進む。
更にその後、まだスリップがあるか否かをステップ5
で判定し、まだあるときはステップ6に進んで、更にC
気筒について燃料の供給をカットする。
無のときは、後述するステップ9に進む。
そして、ステップ7で、またスリップの有無を判定
し、まだ有れば、ステップ6に戻って、合計3本の気筒
の燃料供給カットを継続するが、スリップが無くなって
いれば、ステップ8で、C気筒について燃料の供給を復
帰させる。
そして、ステップ5でスリップの有無を判定し、あれ
ばステップ6でまたC気筒の燃料供給をカットするが、
なければ、ステップ9でB気筒についても燃料の供給を
復帰させる。
そして、ステップ3の判定で、スリップがあれば、ス
テップ4でB気筒の燃料カットを行い、なければステッ
プ10でA気筒の燃料供給を復帰させる。
そして、ステップ1の判定で、スリップがあれば、ス
テップ2でA気筒の燃料をカットするが、なければステ
ップ11で、通常の燃料供給制御を行う。
つまり、最初の判定で、スリップがないときは、通常
の制御を行って、あるときは、1気筒ずつ3気筒まで、
燃料カットを実施し、その都度、スリップがなくなって
いれば、1気筒ずつまた、燃料の供給を復帰させるよう
にしたものである。
ここで、ステップ1,3,5,7がスリップ検出手段に相当
し、ステップ2,4,6が燃料カット手段に相当し、ステッ
プ3,5,7が燃料復帰判断手段を兼ねると共に、ステップ
8〜ステップ10が燃料復帰手段に相当する。
以上説明したように、本実施例によれば、スリップし
ていると検出されたときには、スリップ度合いに応じた
機関出力となるまで1気筒ずつ燃料カットする気筒数を
徐々に増加させて行く方法でスリップ制御を行うように
したので、例えば低μ路における発進時等においてスリ
ップを抑制すべく急激に出力を低下させることがないの
で、運転者への違和感の発生を極力抑制しつつ円滑かつ
確実にスリップの発生を抑制できる。
また、上記スリップ制御中において、スリップ無しと
判定されたときには、1気筒ずつ燃料供給を復帰させ通
常制御へ移行させることができるので、例えスリップが
無くなっても急激に通常制御状態まで出力を復帰させる
ことがなく、運転者への違和感の発生を極力抑制しつ
つ、スリップ制御と通常制御と間の移行を極めて円滑に
行わせることができる。
尚、本実施例では、8気筒エンジンについて、述べた
が、これに限らないことは、言うまでもない。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、スリップして
いると検出されたときには、スリップ度合いに応じた機
関出力となるまで1気筒ずつ燃料カットする気筒数を徐
々に増加させて行く方法でスリップ制御を行うようにし
たので、簡単かつ安価な構成により、スリップ防止のた
めの急激な出力低下を防止して、運転者への違和感の発
生を極力抑制しつつ確実にスリップの発生を抑制でき
る。
また、上記スリップ制御中において、スリップ無しと
判定されたときには、1気筒ずつ燃料供給を復帰させて
通常制御へ移行させることができるので、簡単かつ安価
な構成により、スリップ制御解除に伴う急激な出力増加
を防止して、運転者への違和感の発生を極力抑制しつ
つ、スリップ制御と通常制御と間の移行を極めて円滑に
行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示す機能ブロック図、第2図は
一実施例を示すシステム図、第3図は制御内容を示すフ
ローチャート、第4図は従来例を示す図である。 11a,11b…左右駆動輪回転数センサ、12a,12b…左右従動
輪回転数センサ、13…エンジン制御・コントロールユニ
ット、14…機関

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の駆動輪と従動輪とにそれぞれ設け
    られて、それらの車輪の回転数を検出する車輪回転数セ
    ンサと、 それらの回転数の差からスリップを検出するスリップ検
    出手段と、 該スリップ検出手段によりスリップを検出したときに、
    スリップ制御の開始からスリップの度合いに応じた機関
    出力となるまで1気筒ずつ燃料カットを行う燃料カット
    手段と、 前記燃料カット手段により燃料カットを行っている状態
    において、前記スリップ検出手段によりスリップ判定を
    行い、スリップ無しと判定されたときに、燃料復帰気筒
    を増加すると判断する燃料復帰判断手段と、 前記燃料復帰判断手段により燃料復帰気筒を増加すると
    判断されたときに1気筒ずつ燃料供給を復帰する燃料復
    帰手段と、 を含んで構成したことを特徴とする自動車のスリップ時
    制御装置。
JP8647589U 1989-07-25 1989-07-25 自動車のスリップ時制御装置 Expired - Lifetime JP2505976Y2 (ja)

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JPH0325835U JPH0325835U (ja) 1991-03-18
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