JP2505837B2 - 絶縁性磁性現像剤及び反転現像法による画像形成方法 - Google Patents

絶縁性磁性現像剤及び反転現像法による画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真方式を用いトナー画像を得る複写
機,レーザービームプリンター,LEDプリンター等に用い
られる絶縁性磁性現像剤及び該現像剤を使用する反転現
像法による画像形成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、乾式一成分磁性トナーの摩擦帯電性(以下トリ
ボと称す)を制御するために気相製法シリカ(以下乾式
シリカと称す)または湿式製法シリカ(以下湿式シリカ
と称す)をトナーに外添することは知られている。
例えば、スチレン−アクリル酸エステル共重合体100
重量部に対してマグネタオトの如き磁性粒子を60重量部
含有する負帯電性トナーに対し、強い負電荷の摩擦帯電
特性を示す疎水性乾式強ネガシリカ(例えば、200m2/g
の気相法シリカに対し、ジメチルジクロロシランをシリ
カ100重量部あたり10重量部の割合で添加して加熱処理
したもの)を外添すると、現像剤としての負電荷の摩擦
帯電量は未外添のものと比較して一般に増加する。負帯
電性トナー及び疎水性乾式強ネガシリカを有するこの現
像剤を用いて第2図に略示す現像剤において、磁性ブレ
ードで現像スリーブ上に現像剤の薄層を形成して交番電
界下でジヤンピング現像を行った場合、シリカ未外添の
現像剤に比べ画像濃度が上り、かつガサツキの少ない画
像が得られるようになることが知られている。
ところが負帯電性トナーに負の摩擦帯電量の大きい強
ネガシリカを外添した現像剤では現像スリーブ上に、プ
リントパターンの履歴であるスリーブゴーストが生じ、
これがプリント画像上にもあらわれる場合がある。さら
に第1図に示す如く、弾性ブレードを用いた場合には、
スリーブゴーストが強く表われてしまう傾向がある。負
帯電性トナーに強ネガシリカを外添した現像剤の場合に
生じるスリーブゴーストは第3c図の部分43に示すごと
く、ボジゴーストになる。すなわち、第3a図に示す画像
40を現像後に、第3b図に示す幅広の画像41を現像する場
合、画像40の領域外の白地に対応するスリーブ上の現像
剤で現像された画像41の部分43は、第3c図に示す如く、
他の画像領域と比較して画像濃度が薄くなる。尚、画像
41を現像するためにスリーブが一回転すると、スリーブ
上の幅bに相当する現像剤は消費されるので、スリーブ
一回転後の(長さl以後)の部分42は、画像濃度が均一
化する。
このゴースト形成のメカニズムは、本発明者らの実験
および考察によるとスリーブ上に形成される微粉(粒径
5μm以下の粒子を主体とする)の層に深くかかわって
いる。すなわち、現像スリーブ上における現像剤層中の
最下層のトナーの粒度分布が、トナー消費部分とトナー
非消費部分との間で明らかな差が生じ、非消費部分の現
像剤最下層に微粉の層が形成され、該微粉は体積当りの
表面積が大きいために粒径の大きな粒子と比較して単位
重量あたりに有する摩擦帯電量が大きくなり、微粉自身
の鏡映力によりスリーブに対し、静電的に強くこうそく
される。そのため、微粉層が形成された部分の上にある
トナーは現像スリーブで十分に摩擦帯電されないために
摩擦帯電量が低下し、その結果画像上にスリーブゴース
トとしてあらわれてしまう。スリーブゴーストはスリー
ブ上に微粉層が形成されること、及びトナーの帯電が主
に現像スリーブとの摩擦帯電に依存しているために生じ
る現象であると考えられる。
よってスリーブゴーストを除去するには、トナーの摩
擦帯電量を少なくして、スリーブとの鏡映力を小さくす
る方法が考えられる。しかしながら、一方で、トナーの
摩擦帯電量を小さくし、第2図に示すような磁性ブレー
トを用いた現像器で現像すると濃度が低下し、極端な場
合には、トナーの顕画像が形成されないという問題が発
生する。
尚、第1図及び第2図の現像器1及び現像器1aにおい
て、2は一成分磁性現像剤を示し、3は磁界発生手段を
示し、4は非磁性スリーブを示し、5は弾性ブレートを
示し、6は電子写真感光体層を示し、7は一成分磁性現
像剤層を示し、8は交番電界印加手段を示し、9は磁性
ブレートを示し、10は導電性支持体を示し、11は現像剤
容器を示す。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述の問題点を解消した絶縁性磁性
現像剤を提供することにある。
本発明の目的は、スリーブゴーストの発生を抑制し得
る絶縁性磁性現像剤を提供することにある。
本発明の目的は、反転現像方式を使用した画像形成方
法に適用した時に、カブリの少ない良好な画像を形成し
得る絶縁性磁性現像剤を提供することにある。
本発明の目的は反転現像方式を使用したスリーブゴー
ストの発生を抑制する画像形成方法を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
より詳細には、本発明は、長鎖脂肪酸金属塩及び該金
属の金属酸化物を含有する正帯電性の粉体0.01〜1重量
部、重量平均粒径5〜20μを有し、且つ吸引法による摩
擦帯電量が−5〜−40μc/gである絶縁性磁性トナー100
重量部、及び該磁性トナーの摩擦帯電性より低い負の摩
擦帯電性を示し、且つ電気抵抗値107〜1010Ω・cmを示
すシリカ微粉末0.1〜2重量部を含有することを特徴と
する絶縁性磁性現像剤、を提供することを目的とする。
さらに、本発明は長鎖脂肪酸金属塩及び該金属の金属
酸化物を含有する正帯電性の粉体0.01〜1重量部、重量
平均粒径5〜20μを有し、且つ吸引法による摩擦帯電量
が−5〜−40μc/gである絶縁性磁性トナー100重量部、
及び該磁性トナーの摩擦帯電性よりも低い負の摩擦帯電
性を示し、且つ電気抵抗値107〜1010Ω・cmを示すシリ
カ微粒子0.1〜2重量部を含有する絶縁性磁性現像剤
を、磁界発生手段を内包する円筒状現像剤担持体表面に
担持し、該現像剤担持体上の該現像剤に弾性を有する現
像剤規制部材を当接することにより現像剤の薄層を形成
し、負の摩擦電荷を有する現像剤で静電潜像担持体の静
電潜像を反転現像により現像することを特徴とする反転
現像法による画像形成方法、を提供することを目的とす
る。
〔発明の具体的説明〕 本発明の絶縁性磁性現像剤は、(a)負の摩擦帯電性
を示す絶縁性磁性トナー、(b)長鎖脂肪酸金属塩及び
該金属の酸化物から形成される正の摩擦帯電性を示す粒
子からなる粉体及び(c)該磁性トナーの摩擦帯電性よ
り低い負の摩擦帯電性(絶対値で比較したときに、より
小さい値を示す)を示すシリカ微粒子の三成分から基本
的に構成される。
本発明に係る絶縁性磁性トナーは、コールターカウン
ターTA II型を使用し、アパーチヤとして100μアパーチ
ヤを用いて2〜40μの粒径の粒度分布を測定した場合
に、5〜20μの重量平均粒径を有する。重量平均粒径が
5μ以下の場合にはカブリが発生しやすく、また、20μ
以上の場合は、画像の解像度が低下する。さらに、該磁
性トナーは、例えば第4図に示す吸収法による摩擦帯電
量測定装置において、−5〜−40μc/g、好ましくは−1
0〜−20μc/gの負の摩擦帯電性を示す。第4図に示す測
定装置及び測定法を以下に述べる。
第4図に概略的に示す摩擦帯電量測定装置において、
底に400メツシユ(不定形鉄粉の通過しない大きさに適
宜変更可能)の導電性スクリーン16を有する金属製の測
定容器15に、摩擦帯電量を測定しようとするトナーと20
0メツシユパス,300メツシユオンの粒径の不定形鉄粉
(日本鉄粉製EFV200/300,表面は未処理)の重量比1:9の
混合物約1gをポリエチレン製容器に入れてシエーカで30
秒間混合し、その後該混合物を入れ金属製のフタ17をす
る。このときの測定容器15全体の重量を秤りW1(g)と
する。次に、吸引機14(測定容器15と接する部分は少な
くとも絶縁体)において、吸引口20から吸引し風量調節
弁19を調整して真空計18の圧力を250mmaqとする。この
状態で充分(約1分間)吸引を行いトナーを吸引除去す
る。このときの電位計22の電位をV(ボルト)とする。
ここで21はコンデンサーであり容量をC(μF)とす
る。また、吸引後の測定容器全体の重量を秤りW2(g)
とする。トナーの摩擦帯電量T(μC/g)は下式の如く
計算される。
但し、測定条件は23℃,60%RHとする。
絶縁性磁性トナーは、結着樹脂及び磁性粒子から基本
的に構成される。結着樹脂としては、ポリスチレン、ス
チレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重
合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリル酸
共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエ
ステル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合
体の如きスチレン系重合体、スチレン系共重合体または
それらの混合物が好ましい材料として挙げられる。さら
に、ビスフエノール−A系のアルコール成分単位を有す
るポリエステル樹脂も好ましい。
磁性粒子としては、磁性を有するフエライト、鉄過剰
型フエライト、マグネタイト、金属鉄の如き磁性体の平
均粒径0.1〜1μ、好ましくは0.1〜0.5μのものが挙げ
られる。磁性粒子は、結着樹脂100重量部に対して30〜1
80重量部、好ましくは50〜150重量部使用することが、
磁性トナーの現像性、搬送性、カブリ防止のために、好
ましい。本発明に係る絶縁性磁性トナーは、粉体抵抗値
1014Ω・cm以上を有することが適正な摩擦電荷量を得且
つ維持するために好ましい。
絶縁性磁性トナーは、必要におうじてカーボンブラツ
クの如き顔料,染料またはアルキルサリチル酸の金属錯
体の如き負荷電性制御剤を含有しても良い。
本発明の係る長鎖脂肪酸金属塩及び該金属の酸化物か
ら形成される正の摩擦帯電性を示す粒子について以下に
述べる。
長鎖脂肪酸金属塩は、室温で固体であることが必要な
ため、長鎖脂肪酸は炭素数14以上の融点50℃以上の飽和
モノカルボン酸が好ましい。長鎖脂肪酸金属塩は、長鎖
脂肪酸とハロゲン化金属を混合して反応させることによ
り調製される。例えば、融点69〜70℃のステアリン酸と
塩化亜鉛を混合して、反応させることによりステアリン
酸亜鉛が生成される。生成されたステアリン酸亜鉛は、
酸化亜鉛と混合して組成物を調製し、該組成物を造粒す
ることによって、本発明に係る正の摩擦帯電性を示す粒
子が生成される。該粒子は、絶縁性磁性トナーとほぼ同
等の平均粒径を有することが好ましい。具体的には、重
量平均粒径で3〜20μm、好ましくは6〜12μmのもの
が良い。該粒子の窒素ガス吸着法によるBET比表面積
は、0.1〜10m2/gのものが良い。該粒子の最も好ましい
ものとしては、ステアリン酸とパルミチン酸の混合物
(混合比1:0.1〜2)を塩化亜鉛と混合して、融点100〜
140℃の長鎖脂肪酸亜鉛を調製し、さらに酸化亜鉛粉末
を長鎖脂肪酸亜鉛100重量部に対して10〜30重量部混合
して混合物を調製し、該混合物を造粒し粒のが挙げられ
る。本発明に係る正の摩擦帯電性を示す粒子は、磁性ト
ナーの摩擦帯電量の測定法にのっとって帯電特性を測定
すると正帯電性を示し、例えば+10〜+70μc/gの値を
示す。また、現像器において、アルミニウム製スリーブ
及びステンレス製スリーブ表面との摩擦においても正帯
電性を示す。本発明の現像剤において、正帯電性の該粒
子は、磁性トナー100重量部に対して0.01〜1重量部、
好ましくは0.05〜0.7重量部添加するのが良い。該粒子
は、含有する金属酸化物によって機械的強度が向上して
おり、さらに金属酸化物によってスリーブ表面上に存在
するチヤージアツプした微粒子状の磁性トナーの電荷を
リークして帯電量を低下させることによりスリーブ表面
から離れ易くする。また、該粒子そのものは正の摩擦帯
電性を有するのでスリーブ表面との摩擦によって正電荷
を有するようになり、そのため負電荷を有する微粒子状
の磁性トナーを該粒子表面に付着して、あたかも粒径の
適正な磁性トナーの如き挙動を示し、スリーブ表面の微
粒子状トナーの層形成を抑制する。そして、該粒子が有
する適度な凝集力によって、現像時及び転写時のトナー
の飛び散りを防止している。
次に、本発明に係るシリカ微粉末について以下に述べ
る。本発明の現像剤に使用されるシリカ微粉末は、負の
摩擦帯電性を有するが、絶縁性磁性トナーの摩擦帯電性
よりも低い帯電性を示す。
吸引法による帯電量の測定では、−1〜−30μc/g、
好ましくは−3〜−15μc/gを示すシリカ微粉末が好ま
しく使用される。例えば、絶縁性磁性トナーが−20μc/
gを示す場合は、該トナーとシリカ微粉末を混合した混
合物の摩擦帯電量は、例えば−13〜−16μc/gと該トナ
ーそのものの摩擦帯電量よりも低い値を示す。本発明で
使用されるシリカ微粉末は、電気抵抗値107〜1010Ω・c
mを示し、絶縁性磁性トナーの摩擦電荷量を調整すると
ともにスリーブ表面上のシヤージアツプした微粉状磁性
トナーの電荷をリークする働きを示す。
シリカ微粉末の電気抵抗値は、下記の如くして測定さ
れる。
測定するシリカ微粉末を温度23℃,湿度60〜65%RHで
24時間放置後に、該シリカ微粉末約0.05gを内径17mmを
有する粉体抵抗測定装置に入れ、約300gの荷重下で印加
電圧50Vで測定した電流値をもとめ、さらにシリカ微粉
末の層厚の値からシリカ微粉末の電気抵抗値を算出す
る。
シリカ微粉末は、窒素ガス吸着法によるBET比表面積
が110m2/g以下、好ましくは40〜100m2/gを有するものが
好ましい。シリカ微粉末の粒径は、0.05〜5μmが流動
性の点及び絶縁性磁性トナーに対する帯電調整の点で好
ましい。シリカ微粉末の粒径は、電子顕微鏡による観察
によって、ランダムに50個以上の粒子の粒径を測定して
得た値の平均値をいう。シリカ微粉体として、湿式法に
より合成されたケイ酸粉体が好ましい。湿式法によるケ
イ酸微粉体の製法としては、例えば下記式で示される如
くケイ酸ナトリウムを酸で分解する製法が挙げられる。
Na2O・(SiO2)+2Hcl+H2O→(SiO2)x・nH2O+NaCl 湿式法で生成されたケイ酸微粉体は、乾式法によって
調製された乾式シリカと異なり、粒子中に微小な細孔を
有する構造を具備し、その細孔表面のシラノール基のフ
アンデルワールス力によって保有された水分子を多く有
している。この様な、ケイ酸微粉体の含水分は乾式シリ
カの表面吸着水とは異なり、環境が変化しても、比較的
安定に存在し、またケイ酸微粉体の電気抵抗値を適正に
維持し且つチヤージアツプした微粉状磁性トナーの電荷
のリークに寄与している。
本発明のシリカ微粉末はシランカツプリング剤の如き
処理剤で表面処理することは、耐湿性及び流動性を調整
する上で好ましい。処理後のシリカ微粉末は、ジブチル
アミン吸着量で30〜190(mg-mol/kg)を値を示す程度に
シラノール基 を残留ささることが好ましい。ジブチルアミン吸着量
は、下記の如くして測定される。
乾燥試料250mgを250ml共セン付三角フラスコに精秤
し、これにN/500のn・ジブチルアミン(DBA)溶液(石
油ベンジン溶媒)50mlをピペツトで加え、振りながら20
℃で約2時間放置する。この上澄液25mlをピペツトで三
角フラスコに移しクロロホルム5ml,指示薬(クリスタル
バイオレツトを無水酢酸に溶解して0.1%としたもの)
2乃至3滴を加え、紫色が青色に変わるまでN/100の過
塩素酸溶液(無水酢酸溶媒)で滴定する。滴定に要した
過塩素酸溶液の量をAmlとする。別にN/500のn・ジブチ
ルアミン25mlについてブランクを行い、滴定に要した過
塩素酸溶液の量をBmlとする。次式によってシリカ微粉
末のDBA吸着量を算出する。
DBA吸着量(mg−mol/Kg)=80(B−A)・f 〔式中、FはN/100−過塩素酸の力価を示す〕 さらに、本発明においては、水に4重量%分散した際
のpH値が7〜11であり、ナトリウム元素をNa2Oに換算し
て0.1〜2重量%含有している湿式シリカ微粉末が磁性
トナーに対する摩擦電荷の調整機能に優れていることが
知見されている。
本発明の絶縁性磁性現像剤は、第1図に示す現像器シ
ステムにおいて、好ましく使用される。絶縁性磁性現像
剤は、磁石の如き磁界発生手段3によってスリーブ4の
表面に引きよせられ、スリーブ4の回転にともなって搬
送されるとともにスリーブ表面との摩擦によって負荷電
性絶縁性磁性トナーは負電荷を有するべく摩擦帯電され
る。現像剤2は、弾性ブレード5を通過する際にスリー
ブ表面上の現像剤層の厚みが調整され、さらに、弾性ブ
レード表面との摩擦によって、特に現像剤層の上層に存
在する負荷電性絶縁性磁性トナーに負電荷が付与され
る。したがって、スリーブ表面との接触の機会が少ない
現像剤層の上層の磁性トナーにも、現像に充分な負電荷
が付与される。弾性ブレードの材質としては、ウレタン
ゴムの如き磁性トナーに摩擦によって負電荷を良好に付
与し得る弾性材料が好ましい。
弾性ブレード5を通過した現像剤層はスリーブ4の回
転にともなって感光体層6に近接し、現像領域において
静電荷潜像を顕像化する。本発明においては、負電荷の
静電荷潜像を負電荷を有する磁性トナーで反転現像方式
によりトナー画像を形成する画像形成方法が好ましい。
負電荷の静電荷潜像を形成する場合の感光体層6として
は有機光導電体(Organic Photo−Conductor)を有す
るOPC感光層が好ましい。また、反転現像方式として
は、スリーブ表面上の現像剤層の層厚を感光体層とスリ
ーブ表面との最近接間隙よりも薄く調整し、現像領域に
おいて交番電界を印加することによって磁性トナーを感
光体層へ飛翔させて、現像する方式がカブリの少ない顕
画像が得られるので好ましい。
本発明の絶縁性磁性現像剤及び該現像剤を使用した反
転現像方式による画像形成方法においては、スリーブ表
面における現像剤層の最下層部における微粉状磁性トナ
ーのチヤージアツプの抑制がおこなわれ、チヤージアツ
プした磁性トナーの電荷をリークして電荷量を下げる作
用が働き、また正帯電性の粒子表面に負帯電した微粉状
磁性トナーを吸着することによって微粉状磁性トナー層
の形成を抑制しているので、スリーブゴーストの発生を
良好に防止し、カブリのない画像濃度の高い顕画像を提
供し得る。
本発明を実施例を参照しながら、より詳細に説明す
る。
実施例1 上記成分を、予備混合し、溶融混練し、冷却し、粗粉
砕し、微粉砕し、風力分級して、重量平均粒径11.5μの
負帯電性磁性トナーを調製した。得られた磁性トナー
は、吸引法による摩擦帯電量が−11μc/gであり、粉体
抵抗値が1014Ω・cm以上であった。
上記成分を、加熱溶融状態で撹拌し、長鎖脂肪酸の亜
鉛塩を得た。得られた長鎖脂肪酸亜鉛100重量部と酸化
亜鉛粉末15重量部とを温度約150℃の加熱条件下で混合
して、酸化亜鉛粉末が均一に分散されている溶融混合物
を得、冷却後、粉砕し、分級して酸化亜鉛粉末を含有し
ている重量平均粒径8.6μmの長鎖脂肪酸亜鉛の粒子を
得た。得られた粒子は、吸引法による摩擦帯電量が約+
40μc/gであった・ 次に、湿式法によって生成された湿式シリカ粉末(Si
O2の含有量94.7重量%;900℃2時間放置後の強熱減量4.
2重量%;ナトリウム元素の含有量がNa2O換算で0.55重
量%;イオン交換水に4重量%分散した分散液のpHが7.
5;BET比表面積85m2/g)100重量部をビニルトリエトキシ
シラン3重量部で加熱処理して、平均粒径が2μmであ
り、DBA吸着量が150(mg-mol/Kg)であり、吸引法によ
る摩擦帯電量が−10μc/gであるシリカ微粉末を調製し
た。尚、磁性トナー100重量部とシリカ微粉体0.5重量部
とを混合した混合物の吸引法による摩擦帯電量は−6μ
c/gであった。
調製された負帯電性磁性トナー100重量部、酸化亜鉛
粉末含有の長鎖脂肪酸亜鉛粒子0.1重量部及びシリカ微
粉末0.5重量部をヘンシエルミキサーを使用して混合
し、絶縁性磁性現像剤を生成した。
得られた現像剤を第1図に示す現像器に導入して、第
5図に示すレーザビームプリンタで画出試験を行った。
現像器1において、弾性ブレード5として硬度70のウレ
タンゴムラバー(厚み約1mm)を使用し、図示してある
如くN1,S1,N2,S2の4極を有する固定磁石を内包してい
る外径20mmのステンレス製(SUS製)スリーブ4が具備
されているものを使用した。静電潜像担持体として、導
電性支持基体10としてアルミニウム製ドラムを使用し、
該ドラム上に電荷発生層及び電荷輸送層を有する積層型
のOPC感光体層6を具備している感光ドラム51を使用し
た。感光ドラムとスリーブとの最近接部における間隙は
約300μmあり、スリーブ上の弾性ブレード通過後の現
像剤層の層厚は約100μmであった。また、導電性支持
基体10とスリーブとの間に現像バイアスとして周波数17
00Hz、ピークトウピーク電圧が1600Vの交流電圧に、−4
50Vの直流電圧が重畳されているものを印加した。第5
図に示す反転現像方式のレーザービームプリンターを用
いてOPC感光ドラム31上に暗部電位が約−700Vであり、
明部電位が−100Vである静電潜像を形成し、スリーブ表
面及び弾性ブレードとの摩擦によって負電荷トリボが付
与された磁性トナーで明部電位部に磁性トナーを付着さ
せて、磁性トナーの顕画像を得た。第3a図の画像40に対
応する明部を現像後に第3b図の画像41に対応する明部を
現像したところ幅bの全域にわたり実質的に均一なベタ
画像(画像濃度1.34)が得られ、スリーブゴーストの発
生は発現しなかった。さらに、第3a図の画像40を繰り返
し20回形成後に、第3b図の画像41bの現像を試みたとこ
ろ、スリーブゴーストの発生は実質的にみられなかっ
た。さらに、3000枚の耐久試験を常温常湿(23℃,60%R
H)、低温低湿(15℃,10%RH)、高温高湿(30℃,85%R
H)の各環境下でそれぞれ試みたところ、それぞれ良好
な画像が得られた。
第5図のレーザービームプリンターはOPC感光ドラム5
1,一次帯電器52,現像器1,給紙カセツト54,レジストロー
ラ56,静電転写帯電器57,熱ローラ定着器58,クリーニン
グブレード方式のクリーナ59,レーザー発振器61,光偏向
器であるポリゴンミラー62,駆動モータ63,f・θレンズ6
4,色補正フイルター66,ミラー67が具備されていた。レ
ーザービームLは、図示した光路で感光ドラム51上に照
射された。
実施例2 実施例1における現像器1を第2図に示す磁性ブレー
ド9を具備する現像器1aに変換することを除いては、実
施例1と同様にして第3a図の画像40に対応する明部を現
像後に第3b図の画像41に対応する明部を現像した。最大
画像濃度が1.25であり、最低画像濃度が1.22のベタ画像
41が得られ、実用上問題はなかったが、第3c図の部分43
と部分42aとでは目視において若干の濃度差がみられ
た。
比較例1 実施例1における湿式シリカから調製されたシリカ微
粉末のかわりに、ジメチルジクロロシランで処理された
乾式強ネガシリカ(吸引法による摩擦帯電量が−150μc
/g,電気抵抗値1014Ω・cm,比表面積200m2/g)を使用す
ることを除いて、実施例1と同様にして絶縁性磁性現像
剤を調製した。尚、磁性トナー100重量部と乾式強ネガ
シリカ0.5重量部を混合した混合物の吸引法による摩擦
帯電量は−15μc/gであった。第1図に示す現像器1に
導入して、実施例1と同様にして第3a図の画像40に対応
する明部を現像したところ画像濃度1.35の画像40が得ら
れた。その後、第3b図の画像41に対応する明部を現像し
たところ、第3c図に示す如きスリーブゴーストが発現し
た。部分42及び部分42aの画像濃度は1.32〜1.34であっ
たが、部分43の画像濃度は1.10であり、部分42aと部分4
3との濃度差が0.22〜0.24と大きく、ベタ画像として劣
っていた。
比較例2 実施例1における酸化亜鉛粉末を含有している長鎖脂
肪酸亜鉛粒子のかわりに、ステアリン酸1モル部と塩化
亜鉛0.5モル部とから生成したステアリン酸亜鉛の粉末
(平均粒径約2.0μm)を使用することを除いて、実施
例1と同様にして絶縁性磁性現像剤を調製した。調製さ
れた絶縁性磁性現像剤を用いて画出し試験を行ったとこ
ろ、ステアリン酸亜鉛のリーク効果が不充分なために、
低温低湿環境下においてスリーブゴーストが発生し、第
3c図の部分42aと部分43との画像濃度に差(濃度差約0.1
5)が発生した。さらに、ステアリン酸亜鉛粒子の機械
的強度に問題点があるため、耐久試験において現像特性
の低下がみられた。
実施例3 実施例1の負帯電性トナーにおいて、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体のかわりにプロポキシ化ビスフエ
ノールAをアルコール成分として用いたポリエステル樹
脂を使用することを除いて、実施例1と同様にして負帯
電性磁性トナーを調製した。得られた磁性トナーは、吸
引法による摩擦帯電量が−12μc/gであり、粉体抵抗値
が1014Ω・cm以上であった。該磁性トナー100重量部と
実施例1で使用した正帯電性の粉体0.15重量部及びシリ
カ微粉末0.8重量部をヘンシエルミキサーを使用して混
合し、絶縁性磁性現像剤を調製した。調製した現像剤を
用いて実施例1と同様にして画出し試験をおこなったと
ころ、スリーブゴーストは発生しなかった。また、3000
枚の耐久試験を常温常湿、低温低湿及び高温高湿条件下
でそれぞれおこなったところ、スリーブゴーストの発生
はなく、画像濃度1.2以上の良好なトナー画像が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
添付図面中、第1図は弾性ブレードを現像剤規制部材と
して具備している現像器を概略的に示した図であり、第
2図は磁性ブレードを現像剤規制部材として具備してい
る現像器を概略的に示した図であり、第3a図,第3b図,
第3c図は、スリーブゴーストの現像を説明するためのト
ナー画像を示す図であり、第4図は吸引法による粉体の
摩擦帯電量を測定するための装置を概略的に示した図で
あり、第5図は本発明の画像形成方法を実施するための
一具体例であるレーザプリンターを概略的に示した図で
ある。 1,1a……現像器、2……現像剤 3……磁石、4……スリーブ 5……弾性ブレード、6……感光体層 7……現像剤層、8……バイアス印加手段 9……磁性ブレード、10……導電性支持基体 11……現像剤容器、14……吸引機 16……導電性スクリーン、19……風力調節弁 20……吸引口、21……コンデンサ 22……電位計、51……感光ドラム 52……一次帯電器、61……レーザー発振器 62……ポリゴンミラー、64……レンズ L……レーザビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗林 哲哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岡野 啓司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 康志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 中畑 公生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−293252(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長鎖脂肪酸金属塩及び該金属の金属酸化物
    を含有する正帯電性の粉体0.01〜1重量部、重量平均粒
    径5〜20μを有し且つ吸引法による摩擦帯電量が−5〜
    −40μc/gである絶縁性磁性トナー100重量部、及び該磁
    性トナーの摩擦帯電性よりも低い負の摩擦帯電性を示し
    且つ電気抵抗値107〜1010Ω・cmを示すシリカ微粉末0.1
    〜2重量部を含有することを特徴とする絶縁性磁性現像
    剤。
  2. 【請求項2】長鎖脂肪酸金属塩及び該金属の金属酸化物
    を含有する正帯電性の粉体0.01〜1重量部、重量平均粒
    径5〜20μを有し且つ吸引法による摩擦帯電量が−5〜
    −40μc/gである絶縁性磁性トナー100重量部、及び該磁
    性トナーの摩擦帯電性よりも低い負の摩擦帯電性を示し
    且つ電気抵抗値107〜1010Ω・cmを示すシリカ微粒子0.1
    〜2重量部を含有する絶縁性磁性現像剤を、磁界発生手
    段を内包する円筒状現像剤担持体表面に担持し、該現像
    剤担持体上の該現像剤に弾性を有する現像剤規制部材を
    当接することにより現像剤の薄層を形成し、負の摩擦電
    荷を有する現像剤で静電潜像担持体の静電潜像を反転現
    像法により現像することを特徴とする反転現像法による
    画像形成方法。
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