JP2505275B2 - ヘリカルスキヤン方式磁気テ―プ記録再生装置 - Google Patents

ヘリカルスキヤン方式磁気テ―プ記録再生装置

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JP2505275B2
JP2505275B2 JP1052229A JP5222989A JP2505275B2 JP 2505275 B2 JP2505275 B2 JP 2505275B2 JP 1052229 A JP1052229 A JP 1052229A JP 5222989 A JP5222989 A JP 5222989A JP 2505275 B2 JP2505275 B2 JP 2505275B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、通常記録再生用ヘツド以外に回転ドラム
の軸方向に移動可能な可動ヘツドと1フイールド分の信
号を記憶するフイールドメモリとを備えたヘリカルスキ
ヤン方式磁気テープ記録再生装置に関するものである。
[従来の技術] この種のヘリカルスキヤン方式磁気テープ再生装置と
して従来から知られているものに、特殊再生用の可動ヘ
ツドを備えたものと、フイールドメモリを備えたものと
がある。
第5図は特殊再生用の可動ヘツドを備えた従来の磁気
テープ記録再生装置における回転ドラム装置を示す斜視
図であり、同図において、(6)は回転ドラムで、ドラ
ムモータ(6M)により駆動回転される。(1),(2)
は通常記録および再生用のビデオヘツド(以下、録再ヘ
ツドと称す)で、上記回転ドラム(6)に180゜の位相
角を隔てて取り付けられ、かつ互いにアジマス角が異な
る。
(3),(4)は特殊再生用のビデオヘツド(以下、
可動ヘツドと称す)で、上記回転ドラム(6)に180゜
の位相角を隔てて装着された、たとえばバイモルフ型圧
電素子(5a),(5b)(以下、バイモルフ板と称す)の
自由先端部に回転ドラム(6)の軸方向に移動可能に取
り付けられ、かつ互いにアジマス角が異なる。これら可
動ヘツド(3),(4)は第6図で明示されているよう
に、上記回転ドラム(6)とこれに対向して配置された
固定ドラム(7)との間において上記バイモルフ板(5
a),(5b)のx−y方向のたわみにより、磁気テープ
(8)に接触したまま移動する。
第7図は上記バイモルフ板(5a),(5b)の構成およ
び動作原理を説明するもので、バイモルフ板(5a),
(5b)は同図中に矢印(A),(B)で示す方位をもつ
2枚の圧電素子(5c),(5d)を重ねた構造を有し、電
極(5e),(5f),(5g)を介して駆動電圧(e)を印
加した場合、方位が順方向(A)となる素子(5c)は縮
み、逆方向(B)となる素子(5d)は伸びるので、一端
を第6図のように固定すると、他端は駆動電圧(e)の
極性とそのレベルに応じた量だけたわみ変形する。この
たわみによって、先端に取り付けられた可動ヘツド
(3),(4)は回転ドラム(6)の軸方向に移動し、
かつ駆動電圧(e)の波形を適当に設定することによ
り、磁気テープ(8)上のトラックを走査するように構
成されている。
第8図は磁気テープ(8)上のトラツクパターンを示
す図であり、磁気テープ(8)は記録時に矢印(F)方
向に走行し、録再ヘツド(1),(2)で順次記録され
たトラツクは(A1),(B1),(A2),(B2),(A
3),(B3),(A4)…で示されている。ここで、トラ
ツク(A1),(A2),(A3)…とトラツク(B1),(B
2),(B3)…とは異なるアジマスで記録されている。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
特殊再生モードの一例として5倍速で再生する場合、
上記可動ヘツド(3),(4)をバイモルフ板(5a),
(5b)で駆動していない場合の走査軌跡は第8図中に点
線で示した(L1),(L2),(L3)のようになる。そし
て、一方の可動ヘツド(3)のアジマス角がAトラツク
のアジマスと同一であるとすれば、この可動ヘツド
(3)により再生される信号はトラツク(L1)に含まれ
ているトラツク(A1)(A2),(A3)の斜線で示した部
分のみとなり、また他方の可動ヘツド(4)のアジマス
角がBトラツクのアジマスと同一であるとすれば、この
可動ヘツド(4)により再生される信号はトラツク(L
2)に含まれているトラツク(B3),(B4),(B5)の
斜線で示した部分のみとなり、それらのつなぎの部分で
再生画面にノイズバーを生じる。このようなノイズバー
の発生をなくするためには、可動ヘツド(3)をトラツ
ク(A1)上に沿つて、また可動ヘツド(4)をトラツク
(B3)上に沿つて走査させて再生すればよい。そのため
には、一方の可動ヘツド(3)が磁気テープ(8)と接
触して再生している1フイールド期間のあいだに、その
可動ヘツド(3)を矢印(a)で示すトラツクの幅方向
に4トラツクピツチだけ動かし、同様に、次のフイール
ド期間では、可動ヘツド(4)を矢印(b)方向に4ト
ラツクピツチ分だけ移動させれば、可動ヘツド(3)が
トラツク(A1)を、また可動ヘツド(4)がトラツク
(B3)を走査することになる。
以上のようにして、トラツク(A1),(B3),(A6)
…を走査するように、バイモルフ板(5a),(5b)を駆
動することにより、ノイズのない5倍速再生信号が得ら
れる。
第9図は従来の磁気テープ記録再生装置の再生系の構
成を示すブロツク図であり、同図において、(10)はロ
ータリトランス、(11)は通常再生用ヘツドアンプで、
上記録再ヘツド(1),(2)によりピツクアツプされ
た微少レベルの再生FM信号を増幅する。(36)はタイミ
ングゼネレータ、(13)は再生信号処理回路で、上記再
生FM信号は上記タイミングゼネレータ(36)からの出力
信号によつて切換えられるスイツチ(12)を介して再生
信号処理回路(13)に入力されてビデオ信号(V)に復
調される。
(14)はサーチ用ヘツドアンプで、例えば5倍速再生
をおこなう際に、可動ヘツド(3),(4)によりピツ
クアツプされた微少レベルの再生FM信号を増幅する。
(15)は再生FM信号のエンベロープを検出するエンベロ
ープ検波回路、(16)はマイクロコンピユータで、サー
チ時のバイモルフ板(5a),(5b)の駆動電圧信号(以
下、サーチ補正信号と称す)を出力する。(17)はFGカ
ウンタで、キヤプスタンFG信号(以下、CP・FG信号と称
す)と計数し、コントロール信号(以下、CTL信号と称
す)でリセツトされる。(18)はコンパレータ、(19)
はフローテイングカウンタ、(20)は速度カウンタ、
(21a),(21b)は出力カウンタ、(22a),(22b)は
加算器、(23a),(23b)はローパスフイルタ(以下、
LPFと称す)、(24a),(24b)は上記バイモルフ板(5
a)(5b)を駆動する駆動用高圧アンプである。(25)
は同期分離回路で、上記再生信号処理回路(13)から垂
直同期信号(V−SYNC.)を分離し、これを基準にして
マイクロコンピユータ(16)を動作させる。
つぎに、上記第9図で示す構成の動作について説明す
る。
第9図に示した従来例は、CTL信号、CP・FG信号およ
びヘツドスイツチ信号(以下、HSW信号と称す)をそれ
ぞれ入力としてバイモルフ板(5a),(5b)の駆動電圧
(e)の信号波形を決定するように構成したものであ
る。すなわち、CP・FG信号をCTL信号によつてリセツト
されるFGカウンタ(17)で形数し、コンパレータ(18)
に供給する。このコンパレータ(18)のしきい値は速度
カウンタ(20)により決定され、このしきい値がコンパ
レータ(18)の出力によりフローテイングカウンタ(1
9)にプリセツトされる。このフローテイングカウンタ
(19)の出力信号は出力カウンタ(21a),(21b)のプ
リセツト値として供給される。出力カウンタ(21a),
(21b)はフローテイングカウンタ(19)から入力され
るプリセツト値を、HSW信号の立上りまた立下りでプリ
セツトするFGカウンタで、この出力カウンタ(21a),
(21b)の出力信号に、エンベロープ検波回路(15)か
ら入力されるエンベロープ検波信号を基準にしてマイク
ロコンピユータ(16)で5倍速再生に必要な補正をおこ
なうサーチ補正信号を加算器(22a),(22b)でそれぞ
れ加算する。
ついで、これら加算器(22a),(22b)の出力信号の
リツプル成分をLPF(23a),(23b)で除去したのち、
高圧アンプ(24a),(24b)に印加することにより、バ
イモルフ板(5a),(5b)を駆動して可動ヘツド
(3),(4)を移動させ、所定どおりの自動トラツキ
ング動作をおこなわせる。
第10図はフイールドメモリを備えたもう1つの従来の
磁気テープ記録再生装置の再生系の構成を示すブロツク
図であり、同図において、(101)はコンポジツトビデ
オ信号を輝度信号(以下、Y信号と称す)とクロマ信号
(以下、C信号と称す)とに分離するY/C分離回路、(1
03)はクランプ回路で、上記Y/C分離回路(101)で分離
されたY信号をアナログスイツチ(102)を経て入力し
て、その黒レベルを維持する。(104)はA/D変換回路
で、上記クランプ回路(103)から出力されるアナログ
Y信号をデイジタル信号に変換する。
(109)はデコーダで、上記Y/C分離回路(101)で分
離されたC信号を入力して、色差信号(R−Y)、(B
−Y)に変換する。(111)はクランプ回路で、上記デ
コーダ(109)で変換され、かつアナログスイツチ(1
0)を経て順次入力される色差信号(R−Y)、(B−
Y)をクランプする。(112)はA/D変換回路で、上記ク
ランプ回路(111)から出力されるアナログ色差信号
(R−Y)、(B−Y)をデイジタル信号に変換する。
(105)はフイールドメモリでは、このフイールドメ
モリ(105)は1Mbitの3個のダイナミツクランダムアク
セスメモリから構成され、上記A/D変換回路(104)およ
び(112)から出力されるデイジタルY信号およびデイ
ジタル色差信号が順次書き込まれる。(107)はメモリ
コントロールゲートアレーで、上記フイールドメモリ
(105)の動作を制御する。(108)はメモリコントロー
ルマイクロコンピユータで、上記フイールドメモリ(10
5)およびメモリコントロールゲートアレー(107)の動
作タイミングを制御する。
(106)および(113),(114)はそれぞれD/A変換回
路で、上記フイールドメモリ(105)から別々のタイミ
ングで読み出されるディジタルY信号およびデイジタル
色差信号をそれぞれアナログ信号に変換する。(115)
はエンコーダで、上記D/A変換回路(113),(114)か
ら出力される2つのアナログ色差信号をエンコードす
る。
(116)は混合器(以下、MIXと称す)で、上記D/A変
換器(106)から出力されるアナログY信号とエンコー
ダ(115)から出力されるアナログC信号とを混合す
る。(117)はピクチヤインピクチヤの機能を達成する
ためのスイツチ、(118)はステイル、スローの機能を
達成するためのスイツチである。
つぎに、上記第10図で示す構成の動作について説明す
る。
コンポジツトビデオ信号をY/C分離回路(101)に入力
すると、このコンポジツトビデオ信号はY信号とC信号
に分離される。このうち、Y信号はアナログスイツチ
(102)を経てクランプ回路(103)に入力されて黒レベ
ルが維持される。このクランプ回路(103)から出力さ
れるアナログY信号はA/D変換回路(104)でデイジタル
信号に変換されたのち、フイールドメモリ(105)に書
き込まれる。
一方、C信号はデコーダ(109)に入力されて2つの
色差信号(R−Y)、(B−Y)に変換されたのち、ア
ナログスイツチ(110)を経てクランプ回路(111)に順
次入力されてクランプされる。このクランプ回路(11
1)から出力される色差信号はA/D変換回路(112)でデ
イジタル信号に変換されたのち、フイールドメモリ(10
5)に書き込まれる。
次に、フイールドメモリ(105)に書き込まれたデイ
ジタルY信号およびデイジタル色差信号は、メモリコン
トロールゲートアレー(107)およびメモリコントロー
ルマイクロコンピユータ(108)によつて、あらかじめ
設定されたシーケンスどおりに動作制御されるフイール
ドメモリ(105)から別々のタイミングで読み出され、D
/A変換回路(106)および(113),(114)でそれぞれ
アナログ信号に変換される。このうち、D/A変換回路(1
13),(114)から出力される2つのアナログ色差信号
はエンコーダ(115)でもとのC信号にエンコードさ
れ、このC信号と上記Y信号とがMIX(116)で混合され
たのち、アナログスイツチ(117)および(118)を経て
出力される。
すなわち、フイールドメモリ(105)を備えた従来の
磁気テープ記録再生装置においては、上記メモリコント
ロールゲートアレー(107)およびメモリコントロール
マイクロコンピユータ(108)を、種々のアルゴリズム
を構成できるように動作させることによつて、ステイ
ル、スローやピクチヤインピクチヤ、マルチ画面、スト
ロボ、リラリゼーシヨンなど特殊な画面を表現させる機
能を達成している。
[発明が解決しようとする課題] 以上のように構成された従来のヘリカルスキヤン方式
磁気テープ記録再生装置は、可動ヘツドを備えたもの、
フイールドメモリを備えたもののいずれも、特殊再生機
能を有しているとともに、可能ヘツドの機能部およびフ
イールドメモリの機能部をそれぞれ完全に独立させてい
る。すなわち、可動ヘツドを備えたものは、ステイル、
スローモードおよびスピードサーチ機能をアナログ的に
処理するように構成されており、またフイールドメモリ
を備えたものは、ステイル、ピクチヤインピクチヤ、ス
トロボ、マルチ画面などの機能をデイジタル的に処理す
るように構成されており、両者の間にはなんらつながり
がなく、可動ヘツドの機能部が動作しているとき、フイ
ールドメモリは動作していなかつた。ここで、可動ヘツ
ド、フイールドメモリはともに著しく高価であり、これ
らを独立して動作するように構成することはコストパー
フオマンスの面で好ましくなかつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、可動ヘツド、フイールドメモリを巧みに組
み合わせ使用して、特殊再生機能および性能を向上する
ことができるヘリカルスキヤン方式磁気テープ記録再生
装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明にかかるヘリカルスキヤン方式磁気テープ記
録再生装置は、回転ドラムにその軸方向に移動可能に1
つの特殊再生用可動ヘツドを取り付けるとともに、1フ
イールド分の信号を記憶するフイールドメモリを設け
て、通常の記録再生時には1フイールド分の信号をフイ
ールドメモリに記憶させ、特殊静止画信号を作成し得る
ようにすると共に、上記可動ヘツドを移動させる特殊再
生時には可動ヘツドにより再生される1フイールド分の
信号を上記フイールドメモリに記憶させて次のフイール
ドを補完させるように構成したことを特徴とする。
[作用] この発明によれば、通常再生時や記録時には、通常記
録再生用ヘツドを動作させるとともに、上記フイールド
メモリを動作させることで、ストロボ、マルチ画面、リ
ラリゼーシヨンなどの特殊静止画信号の作成機能を実現
できる。また、スピードサーチなどの特殊再生時には、
1つの可動ヘツドにより1フイールド分の信号を再生す
るとともに、上記フィールドメモリに記憶させ、次のフ
イールドを上記フイールドメモリに記憶させた信号で補
完させることにより、ノイズレスな特殊再生を可能にで
きる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例によるヘリカルスキヤン
方式磁気テープ記録再生装置における回転ドラム装置を
示す斜視図であり、同図において、第5図で示す従来例
と相異する点は、1つの可動ヘツド(3)のみを取り付
けて、第5図で示した可動ヘツト(4)およびバイモル
フ板(5b)を省いた点で、それ以外の構成は第5図と同
一であるため、同一の符号と付して、それらの説明を省
略する。また、上記可動ヘツド(3)と回転ドラム
(6)、固定ドラム(7)、磁気テープ(8)との位置
関係は第6図で示すとおりであり、さらに、上記可動ヘ
ツド(3)をドラム軸方向に駆動変位させるバイモルフ
板(5a)の動作原理は第7図で示すとおりであるため、
それらの説明図は省略する。
第2図は上記のような回転ドラム装置を備えた磁気テ
ープ記録再生装置の再生系の全体構成を示すブロツク図
であり、同図において、(1)〜(3)、(5a)、(1
0)〜(12)、(14)、(15)、(25)、(36)は第9
図で示す従来例と同一の構成であるため、また、(10
1),(103)〜(106),(109)〜(115),(117)は
第10図で示す従来例と同一の構成であるため、それぞれ
同一の符号を付して、それらの説明を省略する。さら
に、メモリコントロールゲートアレー(107)およびメ
モリコントロールマイクロコンピユータ(108)は第10
図のものとほぼ同一規模で基本機能も等しいが、アルゴ
リズムの点で少し異なる。
第2図において、(31)はA/D変換回路で、エンベロ
ープ検波回路(15)からの出力電圧をデイジタル信号に
変換する。(32)はマイクロコンピユータで、バイモル
フ板(5a)を駆動する高圧アンプ(24)に対して、それ
ぞれのタイミング入力信号、モード出力信号によつて可
動ヘツド(3)をコントロールするデイジタルデータ信
号をLPF(23)を介して出力する。このマイクロコンピ
ユータ(32)は、走査信号基本波形発生ROM(32a)と、
傾き補正ROM(32b)と最適トラツク移動ROM(32c)と山
登り補正ROM(32d)と振り戻し信号波形発生ROM(32e)
とを内蔵している。(33a),(33b)はD/A変換回路
で、上記マイクロコンピユータ(32)のそれぞれの出力
に対応した出力信号をアナログ信号に変換する。(34)
は加算器で、上記D/A変換回路(33a),(33b)から出
力される2つのアナログ信号を加算する。(35)はシー
ケンスコントロール回路で、各種の再生モードでのシー
ケンス制御をおこなうもので、遅延回路(35a)と上記
タイミングゼネレータ(36)に各種の入力信号に対応し
て動作信号を出力するコントローラ(以下、CONTと称
す)(35b)とからなる。
(13)は再生信号処理回路で、FM信号化されているY
信号を復調するY信号復調回路(13a)と低域変換され
たC信号を周波数変換するC信号復調回路(13b)とか
らなる。(37)はテレビジヨン電波信号を受信するアン
テナ、(38)はチユーナ、(39)は2つのビデオ信号を
切換え選択するスイツチである。(41)は連動スイツ
チ、(42)はC信号よりバースト信号をピツクアツプす
るバーストゲート回路、(43)はPLL回路で、上記バー
ストゲート回路(42)から出力されるバースト信号で周
波数および位相をロツクするものであり、上記メモリコ
ントロールゲートアレー(107)、メモリコントロール
マイクロコンピユータ(108)およびフイールドメモリ
(105)を駆動するためのクロツク信号を作成する。こ
のクロツク信号は復調されたC信号の搬送波を4てい倍
した14MHzのクロツク信号である。
(44)はY信号、C信号を混合するMIX、(46)はフ
イールドメモリ(105)およびメモリコントロールゲー
トアレ(107)、マイクロコンピユータ(108)によつて
加工されたビデオ信号、例えばピクチヤインピクチヤを
親画面にはめ込む子画面挿入回路、(47)は3種、つま
りアナログ画面、子画面、デイジタル加工画面の画面ビ
デオ信号のうちのいずれか1つを選択する出力選択スイ
ツチである。
(45)はYC信号のMIX、(45a)はY信号の出力端子、
(45b)はC信号の出力端子、(45c)はコンポジツトビ
デオ信号(Y+C)の出力端子である。
つぎに、上記構成によるスピードサーチ時の動作につ
いて、第3図の信号波形図および第4図の可動ヘツドの
軌跡説明図を参照しながら説明する。
シーケンスコントロール回路(35)に、第3図(a)
に示すような固定ヘツド切換フリツプフロツプ信号(F
F)が入力されると、遅延回路(35a)で所定量遅延され
た第3図(b)に示す可動ヘツド切換フリツプフロツプ
信号(MVFF)がマイクロコンピユータ(32)に入力され
る。
いま、第4図に示すように、5倍速順方向サーチ再生
をおこなう場合、その指令がシーケンスコントロール回
路(35)から出されると、マイクロコンピユータ(32)
は内蔵するROM(32a)〜(32e)のうち、5倍速の可動
ヘツド(3)の走査パターンの理想値を指定する走査信
号基本波形発生ROM(32a)の記憶内容を送出する。この
走査信号基本波形発生ROM(32a)より送出された波形信
号がD/A変換回路(32a)、加算器(34)、LPF(23)、
高圧アンプ(24)を経てバイモルフ板(5a)に印加され
て、可動ヘツド(3)が第4図で示すトラツク(A1)上
を走査する基本的な位置が定められる。
この動作は第3図(c)中のイ部の破線で示した動作
に相当する。
このとき、可動ヘツド(3)が再生したトラツク(A
1)の信号は、エンベロープ検波回路(15)でエンベロ
ープ検波され、A/D変換回路(31)でデイジタル信号に
変換され、その変換されたデイジタル信号(S)がシリ
アルに送出されて上記マイクロコンピユータ(32)に加
えられる。このマイクロコンピユータ(32)はそのエン
ベロープ検波信号(S)と選定された走査信号の基本波
形とをステツプごとに順次比較・演算し、種々の補正値
が準備されている傾き補正ROM(32b)(約32種は必要)
のうちの最適傾き補正値となるものを選び出し、この傾
き補正信号を加算器(34)で加算した走査信号で上記バ
イモルフ板(5a)を駆動する。その結果、可動ヘツド
(3)の走査軌跡の傾き角は第3図(c)中のイ部の矢
印で示したように補正される。この補正動作は、第4図
中の矢印(a)で示したヘツド移動量の補正に相当する
ものである。
以上の動作により、記録トラツク(A1)の傾き角と可
動ヘツド(3)の走査軌跡が第3図(c)中のイ部に示
すように一致することになる。
つぎに、5倍速順方向サーチ時に最適の結果を得るた
めに、あらかじめ選定されたトラツクを選ぶための最適
トラツク移動信号を最適トラツク移動ROM(32c)から読
み出し、この移動信号が加算された駆動信号を上記バイ
モルフ板(5a)に加えることで、最適トラツク上を可動
ヘツド(3)が走査する。この場合も、上記と同様にエ
ンベロープ検波信号(S)がマイクロコンピユータ(3
2)に加えられ、このレベルから最適トラツクの選定が
おこなわれる。
以上の動作で、ほぼ最適トラツク上を可動ヘツド
(3)が走査することになるが、さらに最適トラツク内
で一番よい位置、つまり、エンベロープ信号(S)のレ
ベルが最大値となる位置を追尾させるため、可動ヘツド
(3)の走査軌跡と平行に変位させるいわゆる山登り補
正をかける。この動作は再生信号処理回路(13)で復調
され、同期分離回路(25)で分離された垂直同期信号
(V−SYNC)を基準にして、マイクロコンピユータ(3
2)内の山登り補正ROM(32d)でオフセツトさせ、シリ
アルエンベロープ検波信号(S)が最大値になるように
する。
この動作は第3図(c)のロ部の破線で示した動作に
相当し、第4図ではX点を正確に追いかけ、かつ、1フ
イールド期間の間、記録トラツクのセンターラインを走
査するためのビデオトラツクに対して直角に方向に微調
整をかけることに相当している。
次に、可動ヘツド(3)が磁気テープ面の走査を終わ
ると、つづく半回転の間、可動ヘツド(3)は磁気テー
プに接触しないで空中を回転移動することになる。この
フイールド期間の可動ヘツド(3)の挙動は、前走行フ
イールド期間のエンベロープ信号波形によつて、あらか
じめ想定されている振り戻し信号波形発生ROM(32e)
(約5種は必要)のうちの最適なものを選び出し、D/A
変換回路(33a)に送出する。この振り戻し信号波形は
第3図(c)のハ部に示すとおりである。第3図(c)
のハ部の一点破線のように、不適当な振り戻し信号波形
を選択すると、MVFF信号の切り替り点で大きな段差を生
じ、可動ヘツド(3)が大きく変位してノイズを発生し
てしまう。
このように、あらかじめ準備された振り戻し信号波形
発生ROM(32e)の振り戻し信号波形に従つてドラム半回
転時の可動ヘツド(3)を駆動すると、第3図(c)の
ハ部の実線で示すように、連続した滑らかな駆動がおこ
なわれ、ノイズを発生せず安定したノイズのない5倍速
サーチ信号が得られる。
可動ヘツド(3)が磁気テープ面の奇数フイールド期
間の走査を終わり、空中を回転している偶数フイールド
期間の信号の処理について説明する。
第1図に示すように、可動ヘツド(3)が1つ設けら
れているだけであるため、可動ヘツド(3)が空中を回
転している偶数フイールド期間は、前の奇数フイールド
の信号をフイールドメモリ(105)に記憶させ、これを
送出することになる。
この動作をもう少し詳しく説明すると、第4図の(L
1)に対する動作を可動ヘツド(3)がおこなつている
時、つまり可動ヘツド(3)が奇数フイールドのトラツ
ク(A1)を正確にトレースした時、第2図のY信号復調
回路(13a)およびC信号復調回路(13b)で復調された
Y信号およびC信号はコンポジツトビデオ信号となる。
つまり、アナログスイツチ(41)を経たY信号はDC信号
によるエラーを除くためクランプ回路(103)に、また
C信号はデコーダ(109)により色差信号(B−Y)、
(R−Y)に変換され、さらにアナログスイツチ(11
0)により時間的に順次スイツチされてクランプ回路(1
11)にそれぞれ入力されてクランプされる。これらクラ
ンプ回路(103)、(111)から出力されるY信号および
色差信号(B−Y)、(R−Y)はそれぞれA/D変換回
路(104)、(112)に加えられてデイジタル信号に変換
され、フイールドメモリ(105)に書き込み記憶され
る。つぎの偶数フイールド期間はトレースするヘツドが
ないため、上記フイールドメモリ(105)に記憶された
情報を読み出し送出する。このフイールドメモリ(10
5)から送出されたデイジタル信号はD/A変換回路(10
6)、(113),(114)に入力され、ここでアナログ信
号に変換されたのち、アナログスイツチ(117)を経て
コンポジツトビデオ出力端子(45c)に送出される。
ここで、第4図に示すように、奇数フイールド(A1)
の信号と偶数フイールド(B3)の信号は全く同じ出力ビ
デオ信号として送出されるため、つまり、(L1)と(L1
1)が全く同じであるため、時間分解能が劣ることにな
るが、画面上は奇数、偶数フイールドとも同一のサーチ
信号が送出されるため、フリツカは全くなく、良質な再
生画が得られる。
すなわち、(L1)の信号は可動ヘツド(3)でピツク
アツプされたアナログ信号そのものであり、次のフイー
ルドである(L11)の期間は、(L1)の信号をデイジタ
ル信号化し、フイールドメモリ(105)にたくわえてい
たその信号をアナログ信号に変換して送出した信号であ
る。
次に、通常再生動作や記録動作あるいは記録再生動作
をおこなわず、チユーナ(38)を介してテレビジヨンの
画像をみている時にピクチヤーインピクチヤー、ストロ
ボ、マルチ画面、リラリゼーシヨンなどの画像加工機能
をおこなつている場合について述べる。
この場合は、スイツチ(41)を介して上記3つの入力
信号、つまり、アンテナ(37)からの電波受信信号、図
示しない外部映像機からの外部映像入力信号、VTRの再
生信号のうちの1つが選択される。このように入力信号
の選択されたのちはY信号についても、C信号について
も第10図の場合とまつたく同様の動作がおこなわれる。
すなわち、デイジタル信号化された1フイールド分の
Y信号、C信号はメモリコントロールゲートアレー(10
7)、マイクロコンピユータ(108)により間引きされた
り、並び変えられるなどの加工がなされ、ストロボ、マ
ルチ画面、リラリゼーシヨンなどの特殊静止画信号をつ
くりだす。また、その信号を時間圧縮して子画面信号を
作成し、これを再生信号の一部に挿入してピクチヤーイ
ンピクチヤの画面を映出する。
なお、上記実施例では、可動ヘツド(3)の動作例と
して5倍速のスピードサーチを例にあげて説明したが、
ステイルやスロー動作についても、ほぼ同様に利用でき
る。
さらに、フイールドメモリ(105)の容量としては、8
bit、14MHz、2Mbit程度以上が高画質を追求する上で望
ましいが、6bit、10MHz、1Mbitの容量に構成してもよ
い。
また、可動ヘツド(3)の駆動について、上記実施例
ではバイモルフ型圧電素子をつかつた場合について述べ
たが、これに限定するものではなく、可動コイルによる
駆動であつてもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、2つの通常記録再
生用ヘツドと1つの特殊再生用可動ヘツドとフイールド
メモリとを巧みに組合せて使用することにより、記録時
や通常再生時にはストロボ、マルチ画面、リラリゼーシ
ヨンなどの特殊静止画信号の作成機能を発揮させること
ができるとともに、特殊再生時には1方のフイールドを
それの前フイールドの信号で補完させて、ノイズレスで
良好な特殊再生機能を発揮させることができる。したが
つて、フイールドメモリの有効利用率を高めて、特殊再
生機能および性能を著しく向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるヘリカルスキヤン方
式磁気テープ記録再生装置における回転ドラム装置を示
す斜視図、第2図は全体構成のブロツク図、第3図は動
作を説明するための信号波形図、第4図は可動ヘツドの
磁気テープ上の軌跡図、第5図は従来のヘリカルスキヤ
ン方式磁気テープ記録再生装置における回転ドラム装置
を示す斜視図、第6図は第5図の要部の拡大断面図、第
7図はバイモルフ板の構成および動作原理の説明図、第
8図は磁気テープ上のトラツクパターンおよび可動ヘツ
ドの軌跡図、第9図は可動ヘツドを備えた従来の磁気テ
ープ記録再生装置の再生系の構成を示すブロツク図、第
10図はフイールドメモリを備えた従来の磁気テープ記録
再生装置の再生系の構成を示すブロツク図である。 (1),(2)……録再ヘツド、(3)……可動ヘツ
ド、(6)……回転ドラム、(32)……可動ヘツド制御
用マイクロコンピユータ、(105)……フイールドメモ
リ、(107)……メモリコントロールゲートアレー、(1
08)……メモリコントロールマイクロコンピユータ。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラムと、この回転ドラムに互いにア
    ジマス角を異にして取り付けられた2つの通常記録再生
    用ヘッドと、上記回転ドラムにその軸方向に移動可能に
    取り付けられた1つの特殊再生用可動ヘッドと、この可
    動ヘッドを回転ドラムの軸方向に移動させる駆動機構
    と、1フィールド分の信号を記憶するフィールドメモリ
    とを具備し、通常の記録または再生時に、1フィールド
    分の信号を上記フィールドメモリに記憶させ、特殊静止
    画信号を作成し得るようにすると共に、上記可動ヘッド
    を移動させる特殊再生時に、その可動ヘッドにより再生
    される1フィールド分の信号を上記フィールドメモリに
    記憶させて次のフィールドを補完させるように構成した
    ことを特徴とするヘリカルスキャン方式磁気テープ記録
    再生装置。
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JPS63276390A (ja) * 1987-05-07 1988-11-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録再生装置
JP2792404B2 (ja) * 1993-08-13 1998-09-03 日本電気株式会社 包装体の組み立て方法

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