JP2505152B2 - エンジンの空燃比検出装置 - Google Patents

エンジンの空燃比検出装置

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JP2505152B2 JP61042463A JP4246386A JP2505152B2 JP 2505152 B2 JP2505152 B2 JP 2505152B2 JP 61042463 A JP61042463 A JP 61042463A JP 4246386 A JP4246386 A JP 4246386A JP 2505152 B2 JP2505152 B2 JP 2505152B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの空燃比検出装置に関するもので
ある。
(従来技術) 一般に、電子燃料噴射制御システムを採用したエンジ
ンの空燃比制御装置では、エンジンの実空燃比が所定目
標空燃比の範囲内に収束するように、エンジンの排気系
に設けられた例えば酸素センサ(O2センサ)の検出出力
に基づいて排気ガス中の酸素濃度の過濃度または希薄度
を判定し、当該判定値に応じて燃料噴射量自体を高精度
にフィードバック制御するように構成される。
このように、酸素センサにより排気ガス中の酸素濃度
を検出して実空燃比を所定目標空燃比に制御するように
すると、3元触媒の浄化効率を向上させることができる
ようになる(例えば理論空燃比を目標空燃比とした場
合)とともに希薄燃焼による燃費性能向上の効果をも得
ることができる(例えば空燃比22以上の希薄値を目標空
燃比とした場合)ようになる。
ところで、これまで一般に採用されている酸素センサ
は、例えば酸化ジルコニウム(ZrO2)に少量の酸化イッ
トリウム(Y2O3)を固溶させた試験管状の固体電解質素
子(ジルコニア管)の表面に多孔質の白金電極被膜を設
け、内側に大気を、外側に排気ガスを導くようにして構
成されており、高温になると酸素はイオン化して上記内
外両者の酸素の濃度差に応じて上記固体電解質中を大気
側から排気側へと拡散する。その結果、上記素子が一種
の濃淡電池となって上記酸素の濃度差に対応した電圧出
力を発生するようになっている。
そして、この場合、上記排気側では白金による触媒作
用で酸素(O2)はCO、HC、H2などと反応して平衡濃度に
達すると(過濃域ではO2は殆どオミットされる)ことか
ら、酸素濃度は理論空燃比を境にして急変する。従っ
て、上記電圧出力は理論空燃比の前後でステップ状に変
化する信号となり、このステップ信号によりフィードバ
ック制御が行なわれることになる。
すなわち、このような3元触媒コンバータの浄化効率
を向上させることを中心とする酸素センサでは、排気ガ
ス中の酸素濃度のデジタル的な急変化を検出することに
より、エンジンの実空燃比が理論空燃比(14.7)を中心
とするウインドウ内に収束するように制御され、そのた
めに当該酸素センサも上記のようにデジタル的な特性を
有している。
一方、これに対し希薄燃焼制御を前提とする酸素セン
サでは、酸素濃度の検出領域そのものが空燃比22.5付近
の希薄領域であり上記酸素濃度の変化量は微小である。
従って、上述のように理論空燃比近傍で酸素濃度が急変
することを前提として当該変化をデジタル的に検出する
上述のような低感度の酸素センサを使用することはでき
ず、リニアな特性をもったアナログ的な高感度の検出機
能を有する酸素センサが必要となる。このため最近で
は、ジルコニアの酸素ポンプ作用を利用した限界電流式
の酸素センサを使用することにより、上記のような微小
な酸素濃度の変化をも検出するようにした空燃比検出装
置が使用されるようになってきている。この場合上記酸
素センサは、より具体的に言うと例えば上記ジルコニア
を例えばヒータで加熱することによりイオン化の容易な
650℃程度の安定温度に保ち、該状態で直流電圧を印加
することによって先ず排気ガス中の酸素をイオン化し、
当該イオン化した排気ガス中の酸素を陰極側から陽極側
に移動させ、該移動によって連続的に酸素を陽極側にポ
ンピングする。この時、例えば上記ジルコニアの外側に
上記酸素分子の移動を制限する多孔質セラミックスをコ
ーティングして置くことにより、上記酸素分子の透過量
と酸素イオンの移動量が平衡した点で一定の電流、すな
わち限界電流が流れるようになる。そして、この電流値
が結局上記排気ガス中の酸素濃度に応じた値(検出値)
となる。
一方、上記のような希薄燃焼システムで効果を発揮す
るこの酸素センサは、逆に排気ガス中に酸素がほとんど
存在しない理論空燃比以下の領域ではポンピング作用を
生じないために無力となる。ところが、車両にとっては
理論空燃比以下で走らなければならない状態もあるにも
拘わらず、上記のような希薄燃焼システムではパワーが
出ない。従って、高負荷運転時などの特にパワーが必要
な時には、やはり理論空燃比以下での燃焼制御が必要と
なる。
つまり、自動車用エンジンなどの空燃比制御装置で
は、定常走行時には燃費に優れる希薄燃焼システム、高
負荷運転時などにはパワーを出すエンリッチシステムの
異なる2種のシステムのハイブリッド化が要求されるこ
とになり、そのためには運転空燃比の全領域で高精度に
酸素濃度を測定できる酸素センサが欠かせない。
そこで、上記限界電流式の酸素センサに対して上記従
来型の濃淡電池式の酸素センサを組合せた複合型の酸素
センサが新たに提案されるに至っている(例えば、「日
経メカニカル」1985年7月1日号第83頁〜第90頁参
照)。
この酸素センサでは、先ず濃淡電池式の部分で、ギャ
ップ中の酸素濃度を測定する。そして、この測定濃度が
理論空燃比の排気ガス酸素濃度と等しければ所定の電圧
出力が得られる。一方、ポンプセルはこの出力を基にポ
ンプ電流を調整し、上記ギャップ中の酸素濃度が理論空
燃比の排気ガス中の酸素濃度と等しくなるように酸素量
を調整する。
すなわち、希薄領域では当該ポンプセルは、ギャップ
中の酸素を外に出す働きをする。そして、その時流れる
ポンプ電流は排気ガス中の酸素濃度に比例する。一方、
理論空燃比以下の領域では、酸素濃度に比例した電流を
逆に流して酸素を上記ギャップ中に取り込む。従って、
その時の上記ポンプ電流値を求めれば全領域にわたって
酸素濃度が測定できることになる。
以上のように、最近の酸素センサーにはその制御目的
に応じて各種のものが存在するが、そのいずれにあって
も実装状態では直接排気管に対して取付けられて使用さ
れるので、一般に排気管内部の検出素子部の故障(セン
サ電極の断線、短絡、劣化等)の判定が難しい。
そこで、従来排気ガスセンサの出力と所定の設定酸素
濃度値との大小を比較判別する比較器と、この比較器か
らの信号を積分する積分器とを備え、当該積分器の出力
に応じて空燃比を制御するようにしたエンジンの空燃比
検出装置において、該装置の実装作動状態における上記
排気ガスセンサの出力と積分器の出力とをそれぞれ外部
に取り出してそれらの出力を監視し、上記排気ガスセン
サがリーン信号を出力している時に上記積分器の出力が
リッチ側制御信号のみを出力する時には排気ガスセンサ
の短絡と判定し、他方排気ガスセンサがリッチ信号を出
力している時に積分器がリーン側制御信号のみを出力す
る時には排気ガスセンサの断線と各々判定することによ
り、実装状態での排気ガスセンサの異常を判定すること
ができるようにしたものがある(特開昭57-151041号公
報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記のような故障判定手段によると、エン
ジン吸気側の空燃比を変化させた上でないと故障判定を
行うことができない。ところが実際の運転時にエンジン
吸気側の空燃比を可変制御することは運転性を悪化さ
せ、また燃費性能にも影響を与えるので好ましくない。
また、方法的にも複雑となる等の問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題を解決することを目的としてな
されたもので、大気側リファレンスギャップと排気側セ
ンシングギャップとの間に位置し、上記大気側リファレ
ンスギャップと上記排気側センシングギャップ間の出力
電圧から酸素濃度を検出するセンシングセルと、上記排
気側センシングギャップと排気ガス部との間に位置し、
ポンプ電流の供給により何れか一方側の酸素イオンを他
方側にポンピングするポンプセルとを備え、上記排気側
センシングギャップ内の酸素濃度が、理論空燃比の排気
ガス中酸素濃度と等しくなるときのポンプ電流値に基づ
いて排気ガスの空燃比を検出するエンジンの空燃比検出
装置において、上記ポンプセルに流れる電流を強制的に
変化させるポンプ電流可変手段と、排気ガスの空燃比が
定常状態の場合において、上記ポンプ電流可変手段によ
りポンプ電流を変化させた時の上記センシングセル側の
出力電圧または上記ポンプセルに供給されるポンプ電流
の少なくとも一方を検出する検出手段と、この検出手段
の検出値の変化から上記センシングセルまたはポンプセ
ル何れか一方の機能判定を行う機能判定手段とを備えて
なるものである。
(作用) 上記の手段によると、例えば排気部側に大気を供給す
るなどの方法により、エンジン吸気系の空燃比を実際に
操作することなく所定の空燃比可変状態を形成するよう
にして、該所定の空燃比状態においてポンプ電流可変手
段によりポンプセルへのポンプ電流を強制的に変化させ
ると、この時のセンシングセル側の出力電圧変化又はポ
ンプセルへのポンプ電流供給値の検出値から当該センシ
ングセル又はポンプセルの何れか一方の故障を判定する
ことが可能となる。
従って、実際にエンジンの吸気系の空燃比を可変操作
することなく故障判定を行うことができるようになる。
また、その結果、エンジン運転状態で吸気系の空燃比
を可変制御して故障判定を行う場合に比べて、その方法
も著しく簡単となる。
(実施例) 第1図および第2図は、本発明の第1実施例に係るエ
ンジンの空燃比検出装置を示すものである。
先ず第1図において、符号1はエンジンの排気管(特
にその管壁部)を示し、該排気管1に対して例えば上記
従来技術の項で説明した濃淡電池式と限界電流式を複合
した複合型の酸素センサ2が、その排気ガス濃度検出用
のセンサーハウジング3側を当該排気ガス通路内に挿入
した状態で取付けられている。
酸素センサ2は、上記センサーハウジング3内に位置
してセル部の昇温および排気ガス中の酸素のイオン化を
促進するための加熱用ヒータ12を備えたヒータセル6
と、このヒータセル6に対して大気導入用の所定のリフ
ァレンスギャップ7を介して並設された濃淡電池式セン
シングセル8と、このセンシングセル8に対して排気ガ
ス導入用のセンシングギャップ9を介して並設された限
界電流式のポンプセル10とを備えたセル部分5と、上記
リファレンスギャップ7内に設置された大気側リファレ
ンス電極(陽極)13と、上記センシングギャップ9内に
設置された排気側センシング電極(陰極)14と、上記セ
ンシングギャップ9側と上記ポンプセル10外側にそれぞ
れ位置し、当該ポンプセル10に形成された排気ガス導入
口11を挟んで対向する一対のポンプ電極16a(陰極),16
b(陽極)とよりなる電極部13,14,16a,16bとから構成さ
れている。そして、上記セル部5および電極部を収納し
た上記センサーハウジング3の周面部には、上記排気管
1内を流れる排気ガスを適当な酸素分子の移動状態で流
入させるための排気ガス流入孔4,4…が適宜数適宜形状
に形成されている。
従って、先ず上記センサーハウジング3内に流入した
エンジンからの排気ガスは、次に上記ポンプ電極16b、
上記ポンプセル10の排気ガス導入口11をそれぞれ介して
上記センシングギャップ9内に導入される。一方、この
状態で上記大気側リファレンスギャップ7内には大気が
導入され、また上記ヒータセル6は加熱用ヒータ12の加
熱作用によってセンシングセル8、ポンプセル10、上記
センサーハウジング3内の排気ガスをそれぞれ所定温度
に加熱して、各セルの作用を活性化し、さらに当該排気
ガス中の酸素がイオン化し易い安定温度(650℃程度)
に保つようになっている。
他方、符号21は上記センサーハウジング3内に大気を
供給するためのエアポンプであり、その吸入口側は大気
導入路28に接続されている。一方、上記エアポンプ21の
吐出口側は、チェック弁22、加温手段23を備えた大気供
給路19を介して上記酸素センサ2のセンサーハウジング
3内に連通せしめられている。
そして、当該装置の後述する所定の空燃比検出動作時
に上記エアポンプ21によって上記センサーハウジング3
内に後述するように大気(酸素濃度21%)が必要に応じ
て加温供給される。
一方、符号31は上記酸素センサ2の上記大気側リファ
レンス電極13からの検出出力電圧Vsと第1の可変抵抗VR
1による基準電圧(理論空燃比点)VRとを各々入力し、
それらの値を比較するフィードバック制御用のコンパレ
ータであり、その出力側はトランジスタQ1のベースに対
して接続されている。また、上記トランジスタQ1は、そ
のコレクタ側が電源Eに、またそのエミッタ側が第2の
可変抵抗VR2、ポンプ電源スイッチSW1を介して上記ポン
プ電極16bに対して接続されている。従って、ポンプ電
源スイッチSW1がONとなる通常の空燃比フィードバック
制御時には当該トランジスタQ1がセンシングセル8側リ
ファレンス電極13の出力に応じたコンパレータ31の出力
によってONとなり、上記第2の可変抵抗VR2の両端には
上記コンパレータ31の出力に対応して変化する上記ポン
プ電極16bに流れるポンプ電流ipの値に応じた所定の電
圧Voを生じ、この電圧Voが上記第2の可変抵抗VR2によ
って酸素濃度値として検出される。
なお、各部の符号Eはそれぞれ直流電源(+B)を示
している。
そして、上記第2の可変抵抗VR2によって検出された
所定の電圧Voは、マイクロコンピュータ30に入力され、
所定の演算処理を経た後当該酸素センサ2のセンサ特性
(第3図参照)に応じた測定データがさらにプリンタ32
およびディスプレイ装置33にそれぞれ入力され、記録、
表示される。
さらに、符号SW2は上記センシングセル8およびポン
プセル10の機能判定時の当該供給電源(ポンプ電流)切
替用のポンプ電源切替スイッチであり、OFF端子t1、並
びにそれぞれ電圧値を異にする第1の電源端子t2、第2
の電源端子t3とを有している。また、符号RHはヒータ電
圧VH検出用の抵抗を示している。
次に、上記空燃比検出装置による上記セル部の故障判
定方法および劣化補正方法等について第2図のフローチ
ャートを参照して説明する。
制御動作開始後、先ずステップS1で上記ヒータ12に印
加されているヒータ電圧VHが所定の設定電圧値 以上である否かを判断し、YESの場合にはステップS
2に、他方NOの場合にはステップS6に移行する。このヒ
ータ電圧の判定は、上記ポンプセル10の正常なポンプ作
用が行われる状態にあるか否か、すなわちセル部5を加
温しかつ排気側酸素を充分にイオン化する加熱機能を具
備しているか否かを判定するために行う。従って、ヒー
タ電圧VHが設定電圧値 よりも低い場合には、ヒータ12の断線と想定されるから
ステップS6で該ヒータの断線状態を表示し、ステップS2
〜S16の全ての動作をキャンセルして故障判定動作を終
了する。もし、ヒータ12の断線状態で後述するポンプ電
流ipを流すと、酸素がイオン化されていない状態でポン
プセル10が作動することになり、該ポンプセル固体素子
中の酸素分子がポンピングされブラックニング(黒化現
象)を招来しポンプセル10の劣化を起こさせるので先ず
これを防止している。
次に、ステップS2に進んだ場合には、先ず上記ポンプ
電源スイッチSW1をOFFにして一旦ポンプ電流ipを零にリ
セット(通常のフィードバック機能停止)する。そし
て、エアポンプ21により排気側に大気(酸素濃度21%)
を供給して故障判定を前提としたフィードバック停止状
態を形成し、この状態からさらにステップS3に進んで次
に上記ポンプ電源切替スイッチSW2をON(端子t2選択)
にしポンプセル10にフィードバック制御を行わない単独
の第1の電圧を印加する。これにより、ポンプセル10に
は、当該電圧値に応じて所定のポンプ電流ipが流れ該ポ
ンプセル10はポンプ作用を開始する。
そして、これにより排気側の酸素(酸素イオン)は順
次大気側にポンピングされ次第に希薄になって行く。こ
の状態での大気側リファレンス電圧とポンプ電流ipとの
関係は第4図に示すようになり、またポンプセル10に対
する印加電圧Vpとポンプ電流ipとの関係は第5図の特性
に示すようになる。これらの特性は、当該センサ2によ
って特定される。また、酸素センサ2自体のセンサ出力
としては、第3図に示すように空燃比A/Fの変化に応じ
大気濃度までリニアに変化する。
そこで、次にステップS4に進み、該ステップS4におい
て現在のポンプ電流ipの値が規定範囲ip1〜ip2内にある
か否かを判断する。この判断は、当該センサの新品時の
定格値を基準として判断し、例えば今新品時の定格性能
がポンプ電圧Vp=2(V)でポンプ電流ipが7(mA)流
れるものであったとすると、上記2(V)のポンプ電源
(t2)印加時のポンプ電流ipが5(ip1)〜9(ip2)mA
の範囲を規定範囲とする。
その結果、YESの場合には、さらにステップS5〜S9,S
11,S12のセンシングセル8の故障判定動作に進む。他方
NOの場合には、ステップS7でポンプセル10が故障である
ことを表示した上で制御動作を終了する。
ステップS5では、上記リファレンス側センシングセル
8の出力電圧Vsが上記ポンプ電圧Vpとの関係で所定の基
準電圧Vs1以上となっているか否かを判断する。この基
準電圧Vs1も上記新品時のセンサ特性によって特定さ
れ、例えばポンプ電圧Vpが1.4(V)の時のセンシング
セルの出力電圧Vs=0.7(V)を基準電圧Vs1とする。
その結果、センシングセルの出力Vsが上記基準電圧Vs
1よりも低い、すなわちNOの場合にはステップS11に移
り、センシングセル8が故障であることを表示して、当
該制御動作を終了する。
一方、上記判断結果がYESの場合、すなわちセンシン
グセル8の出力電圧Vsが基準電圧Vs1以上の場合には、
さらにステップS8に進み、ポンプ電源切替スイッチSW2
をOFF(端子t1選択)にし、ポンプ電圧を零(V)にす
る。そして、次にこの状態(ポンプ作用停止状態)でさ
らに上記センシングセル8側の出力電圧Vsを検出し、該
電圧Vsがポンプ作用停止時(大気−大気)の定格出力電
圧値0.45(V)よりも小であるか否かを判断し、YESの
場合には劣化の可能性はあるとしても定格特性に近いも
のであり、少なくともセンシングセル8の故障ではない
と判断してステップS10に進む。
他方、NOの場合にはやはりセンシングセル8が故障で
あると判断し、ステップS12で当該事実を表示して当該
制御動作を終了する。
上記ステップS10に進むと、上記ポンプ電源スイッチS
W1を再びONにして通常のフィードバック制御状態に切り
換え、センシングセル8の出力電圧Vsが0.4(V)とな
るようにポンプ電流ipを調整する。
次に、その上でステップS13に進んで当該状態に於け
るポンプ電流ip2を計測する。そして、さらにステップS
14に進み、新品時の排気側大気状態(酸素濃度21%)に
おけるポンプ電流ip1と上記実測値ip2(第6図参照)と
の比ip1/ip2を取り、該値KPを素子劣化に対する補正係
数として演算記憶する。
次に、ステップS15に進み上記実測値ip2を上記補正係
数Kpによって補正(出力補正)しセンシングセル8およ
びポンプセル10の劣化状態に対応したポンプ電流の補正
(ip′=ip2・Kp)がなされ、さらにステップS16で最終
的に正確な空燃比の演算が行われることになる。
なお、上記実施例において、上記酸素センサ2自体の
酸素分子の移動方向に対する指向性が高く特に排気脈動
圧の影響を考慮する必要がある場合には、例えば第2実
施例として第7図に示すように上記排気ガス流入孔4,4
…は上記センサーハウジング3の上端面に形成すること
が望ましい。
また、一般に上記のような酸素センサの場合、ヒータ
12が直接排気ガスと接触すると、該ヒータ12が耐久性に
欠ける恐れがあり、また一般に上記ポンプセル10は温度
によってその作用が変化しやすい。そこで、そのような
欠点を解消するために、第3実施例として第8図に示す
ように当該ヒータ12部分を直接排気ガスに接触させない
ように絶縁体40,41でサンドイッチ構造に接合挟持する
とともに直接ポンプセル10と一体的に接合する構造を採
用することも必要に応じて採用される。
(発明の効果) 本発明は、以上に説明したように、大気側リファレン
スギャップと排気側センシングギャップとの間に位置
し、上記大気側リファレンスギャップと上記排気側セン
シングギャップ間の出力電圧から酸素濃度を検出するセ
ンシングセルと、上記排気側センシングギャップと排気
ガス部との間に位置し、ポンプ電流の供給により何れか
一方側の酸素イオンを他方側にポンピングするポンプセ
ルとを備え、上記排気側センシングギャップ内の酸素濃
度が、理論空燃比の排気ガス中酸素濃度と等しくなると
きのポンプ電流値に基づいて排気ガスの空燃比を検出す
るエンジンの空燃比検出装置において、上記ポンプセル
に流れる電流を強制的に変化させるポンプ電流可変手段
と、排気ガスの空燃比が定常状態の場合において、上記
ポンプ電流可変手段によりポンプ電流を変化させた時の
上記センシングセル側の出力電圧または上記ポンプセル
に供給されるポンプ電流の少なくとも一方を検出する検
出手段と、この検出手段の検出値の変化から上記センシ
ングセルまたはポンプセル何れか一方の機能判定を行う
機能判定手段とを備えてなるものである。
従って、本発明によると、例えば排気部側に大気を供
給するなどの方法により、エンジン吸気系の空燃比を実
際に操作することなく所定の空燃比可変状態を形成する
ようにして、該所定の空燃比状態においてポンプ電流可
変手段によりポンプセルへのポンプ電流を強制的に変化
させると、この時のセンシングセル側の出力電圧変化又
はポンプセルへのポンプ電流供給値の検出値から当該セ
ンシングセル又はポンプセルの何れか一方の故障を判定
することが可能となる。
従って、実際にエンジンの吸気系の空燃比を可変操作
することなく故障判定を行うことができるようになる。
また、その結果、エンジン運転状態で吸気系の空燃比
を可変制御して故障判定を行う場合に比べて、その方法
も著しく簡単となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例に係るエンジンの空燃比
検出装置のシステム図、第2図は、同実施例装置の空燃
比の検出制御動作を示すフローチャート、第3図は〜第
6図は、各々同実施例装置の各種動作特性を示すグラ
フ、第7図は、本発明の第2実施例に係るエンジンの空
燃比検出装置のセンサーハウジングの外観図、第8図
は、同実施例装置のヒータセル部の斜視図である。 1……排気管 2……酸素センサ 3……センサーハウジング 5……セル部 6……ヒータセル 7……リファレンスギャップ 8……センシングセル 9……センシングギャップ 10……ポンプセル 13……リファレンス電極 14……センシング電極 16a,16b……ポンプ電極 21……エアポンプ 28……大気供給路 31……コンパレータ VR1……第1の可変抵抗 VR2……第2の可変抵抗 RH……ヒータ電圧検出抵抗 SW1……ポンプ電源スイッチ SW2……ポンプ電源切替スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気側リファレンスギャップと排気側セン
    シングギャップとの間に位置し、上記大気側リファレン
    スギャップと上記排気側センシングギャップ間の出力電
    圧から酸素濃度を検出するセンシングセルと、上記排気
    側センシングギャップと排気ガス部との間に位置し、ポ
    ンプ電流の供給により何れか一方側の酸素イオンを他方
    側にポンピングするポンプセルとを備え、上記排気側セ
    ンシングギャップ内の酸素濃度が、理論空燃比の排気ガ
    ス中酸素濃度と等しくなるときのポンプ電流値に基づい
    て排気ガスの空燃比を検出するエンジンの空燃比検出装
    置において、上記ポンプセルに流れる電流を強制的に変
    化させるポンプ電流可変手段と、排気ガスの空燃比が定
    常状態の場合において、上記ポンプ電流可変手段により
    ポンプ電流を変化させた時の上記センシングセル側の出
    力電圧または上記ポンプセルに供給されるポンプ電流の
    少なくとも一方を検出する検出手段と、この検出手段の
    検出値の変化から上記センシングセルまたはポンプセル
    何れか一方の機能判定を行う機能判定手段とを備えてな
    ることを特徴とするエンジンの空燃比検出装置。
JP61042463A 1986-02-26 1986-02-26 エンジンの空燃比検出装置 Expired - Lifetime JP2505152B2 (ja)

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