JP2504983B2 - ホイ−ルアライメントの測定方法 - Google Patents

ホイ−ルアライメントの測定方法

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JP2504983B2
JP2504983B2 JP5349287A JP5349287A JP2504983B2 JP 2504983 B2 JP2504983 B2 JP 2504983B2 JP 5349287 A JP5349287 A JP 5349287A JP 5349287 A JP5349287 A JP 5349287A JP 2504983 B2 JP2504983 B2 JP 2504983B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両に配された車輪におけるトーイン及び
キャンバ等のホイールアライメントを測定する方法に関
する。
(従来の技術) 車両においては、その走行安定性に直接的な影響を及
ぼすホイールアライメントの調整が適正になされること
が、極めて重要である。ホイールアライメントは、一般
に、トーイン,キャンバ及びキャスタ等の各要素を含む
ものとされ、車両の点検及び整備等に際しては、これら
各要素を迅速かつ確実に測定するとともに、夫々につい
て、測定結果に応じて正確な調整が行われることが必要
とされる。
ホイールアライメントのうちのトーイン量の測定は、
例えば、特開昭57−100307号公報にも記載されている如
く、一般に、被検査車両のその幅方向における両側にお
いて、車輪のタイヤ側面に所定の離隔距離をもって対向
する二つの基準線を設定し、斯かる基準線と、それに相
対向する車輪のタイヤ側面との間の距離を検出すること
により行われる。そして、このようにして測定されたト
ーイン量と、予め設定された適正なトーイン量との間に
差がある場合には、車輪に対するトーイン調整が行わ
れ、その後、再びトーイン量の測定が行われる。そし
て、測定されたトーイン量が適正な値をとるまで、トー
イン量の測定及び測定結果に応じたトーイン調整が繰り
返される。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述の如くのトーイン量の測定に際して
は、検出される基準線と車輪のタイヤ側面との間の距離
に含まれる、車軸に対する車輪の取付精度の誤差あるい
はタイヤの変形等による誤差を低減して、測定されるト
ーイン量の精度を向上させるべく、通常、車輪を一回転
させて、その間に基準線と車輪のタイヤ側面との間の距
離を連続的に検出して平均値を求める作業が行われる。
このため、上述の如く、測定されたトーイン量が適正
な値をとるまでトーイン量の測定及び測定結果に応じた
トーイン調整が繰り返される場合には、トーイン量の測
定を行うたびに、車輪を一回転させて、基準線と車輪の
タイヤ側面との間の距離の平均値を求める必要があり、
その結果、トーイン量の測定に要する時間が長くされて
しまうという不都合がある。
さらに、タイヤ側面には、通常、その表面から突出す
る、タイヤの寸法等を示す標示部が設けられている。そ
のため、トーイン量の測定に際して、タイヤ側面におけ
る標示部と基準線との間の距離が検出された場合には、
斯かる距離に基づいて測定されたトーイン量が不適正な
ものとなってしまう虞がある。
なお、例えば、特開昭56−122931号公報には、静電容
量型センサをタイヤ側面に対向させ配置し、このセンサ
からの検出信号に基づいてタイヤ側面とセンサとの間の
距離の変動を検出することにより、タイヤ側面の凹凸を
判別する方法が提案されているが、斯かる方法は、製造
されたタイヤが良品であるか不良品であるかを判別する
ために用いられるものであり、ホイールアライメントの
測定に適用されたものではない。
斯かる点に鑑み、本発明は、車輪に対するアライメン
ト調整が行われた後におけるホイールアライメント測定
を、車輪を一回転させることなく行うことができ、その
結果、測定時間を短縮することができるようにされ、し
かも、タイヤ側面に設けられた標示部に起因して測定結
果が不適正なものとなる事態を回避することができるよ
うにされた、ホイールアライメントの測定方法を提供す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係るホイールアラ
イメントの測定方法は、車輪を回転させ、車輪のタイヤ
側面における特定部位が一回転する間に、基準線に対す
るタイヤ側面の振れ特性を記憶し、振れ特性が記憶され
た後に行われる車輪に対するアライメント調整の後に車
輪を微小回転させて、その間に、基準線からタイヤ側面
における所定の測定部位までの距離を検出し、検出され
た距離から急激変化分を除去したもとで基準線からタイ
ヤ側面における測定部位までの距離を算出して測定距離
となし、特定部位にする測定部位の相対位置を検出し
て、検出された相対位置を、記憶された振れ特性に対応
させることによって基準線に対する測定部位の振れ量を
求め、この振れ量に基づいて上記の測定距離を補正して
被補正距離を得、この被補正距離に基づいて車輪のアラ
イメント量を算出するようにされる。
(作 用) 上述の如くの本発明に係るホイールアライメントの測
定方法においては、車輪に対するアライメント調整が行
われた後、車輪を微小回転させ、その間に基準線からタ
イヤ側面における所定の測定部位までの距離が検出さ
れ、検出された距離から急激変化分が除去されたもとで
基準線からタイヤ側面における測定部位までの距離が算
出されて測定距離とされる。そして、タイヤ側面におけ
る特定部位に対する測定部位の相対位置が検出され、検
出された相対位置をアライメント調整が行われる以前に
記憶された振れ特性に対応させることにより求められ
る、基準線に対するタイヤ側面における測定部位の振れ
量に基づいて、測定距離が補正されて被補正距離が得ら
れ、この被補正距離に基づいて車輪のアライメント量が
算出される。
このため、アライメント調整後においては、基準線か
らタイヤ側面における任意の測定部位までの距離が検出
されることにより、車軸に対する車輪の取付精度の誤差
及びタイヤの変形等に伴う誤差が補正された、適正なア
ライメント量が算出されるので、測定の都度、車輪を一
回転させる必要がなく、ホイールアライメントの測定に
要する時間が著しく短縮される。しかも、基準線からタ
イヤ側面における測定部位までの距離が、タイヤ側面に
設けられた標示部による急激変化分が除去されたもとで
検出されるので、より正確なホイールアライメントの測
定が行われる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明に係るホイールアライメントの測定
方法の一例を実施するにあたって用いられるトーイン測
定装置を概略的に示す。第1図において、図示されてい
ない車体に配された前輪2R及び2Lは、そのトーイン量の
測定がなされるべく、車幅方向に伸びる一対のローラ4
上に載置されており、一対のローラ4のうちの一方はス
テッピングモータ6によって回転駆動される。
車輪2R及び2Lの夫々における、空気注入用のバルブ18
R及び18Lが配されたタイヤ側面に対向する位置には、中
央部に係合孔9が形成された板状部材8R及び8Lが配され
ており、この板状部材8R及び8Lの夫々の係合孔9には、
モータ10R及び10Lの夫々の出力軸に固定されたカム12が
係合している。従って、板状部材8R及び8Lは、モータ10
R及び10Lの作動に伴うカム12の回転に応じて、夫々、前
輪2R及び2Lに対してその径方向に沿って左右に移動し得
るものとされている。
板状部材8Rにおける前輪2Rのタイヤ側面に対向する位
置には、夫々が対向せしめられる前輪2Rのタイヤ側面ま
での距離を検出するための光センサ14Rと15R及び光セン
サ16Rと17Rが、夫々、対をなして配されており、さら
に、前輪2Rに配されたバルブ18Rを検出する光センサ20R
が配されている。そして、これら光センサ14R,15R,16R,
17R及び20Rの先端部は直線上に並ぶものとされ、その直
線が基準線Orとされている。一方、板状部材8Lにおける
前輪2Lのタイヤ側面に対向する位置には、夫々が対向せ
しめられる前輪2Lのタイヤ側面までの距離を検出するた
めの光センサ14Lと15L及び光センサ16Lと17Lが、夫々、
対をなして配されており、さらに、前輪2Lに配されたバ
ルブ18Lを検出する光センサ20Lが配されている。そし
て、これら光センサ14L,15L,16L,17L及び20Lの先端部は
直線上に並ぶものとされ、その直線が基準線Olとされて
いる。
そして、前輪2R及び2Lのトーイン量の測定を行うにあ
たっては、上述のトーイン測定装置は、本発明に係るホ
イールアライメントの測定方法に従って、以下の如くの
動作を行うものとされる。先ず、光センサ14R〜17Rによ
り、静止した状態にある前輪2Rのタイヤ側面までの距離
a,b,c及びdが検出されて、光センサ14R〜17Rから、夫
々、距離a〜dに応じたレベルをとるアナログ出力Va,V
b,Vc及びVdが得られる状態とされる。斯かるアナログ出
力Va〜Vdは、夫々、アナログ・ディジタル変換部(A/D
変換部)22,23,24及び25においてディジタルデータDa,D
b,Dc及びDdに変換された後、コントローラ50に供給され
る。また、これとともに、光センサ14L〜17Lにより、静
止した状態にある前輪2Lのタイヤ側面までの距離e,f,g
及びhが検出されて、光センサ14L〜17Lから、夫々、検
出された距離e〜hに応じたレベルをとるアナログ出力
Ve,Vf,Vg及びVhが得られる状態とされる。斯かるアナロ
グ出力Ve〜Vhも、夫々、A/D変換部28,28,30及び31にお
いてディジタルデータDe,Df,Dg及びDhに変換された後、
コントローラ50に供給される。
コントローラ50は、ディジタルデータDa〜Ddの夫々か
ら(Db−Da)と(Dc−Dd)との差を算出し、その差に応
じた制御信号Saを駆動部36に供給し、駆動部36は、制御
信号Saに応じてモータ10Rを作動させる。それにより、
板状部材8Rが移動せしめられ、それに伴って光センサ14
R〜17Rの位置が変化せしめられる。その際、光センサ14
R〜17Rの位置の変化は、コントローラ50において出力さ
れる(Db−Da)と(Dc−Dd)との差を小となすものとさ
れ、コントローラ50は、(Db−Da)と(Dc−Dd)との差
が零となるとき、制御信号Saの駆動部36への供給を停止
する。その結果、光センサ14R〜17Rの位置が、(Db−D
a)と(Dc−Dd)との差が零となる状態に設定される。
また、コントローラ50は、ディジタルデータDe〜Dhの夫
々から(Df−De)と(Dg−Dh)との差を算出し、その差
に応じた制御信号Sbを駆動部38に供給し、駆動部38は、
制御信号Sbに応じてモータ10Lを作動させる。それによ
り、板状部材8Lが移動せしめられ、それに伴って光セン
サ14L〜17Lの位置が変化せしめられる。その際、光セン
サ14L〜17Lの位置の変化は、コントローラ50において算
出される(Df−De)と(Dg−Dh)との差を小となすもの
とされ、コントローラ50は、(Df−De)と(Dg−Dh)と
の差が零となるとき、制御信号Sbの駆動部38への供給を
停止する。その結果、光センサ14L〜17Lの位置が、(Df
−De)と(Dg−Dh)との差が零となる状態に設定され
る。
このようにして、前輪2Rに対する光センサ14R〜17Rの
位置決め、及び、前輪2Lに対する光センサ14L〜17Lの位
置決めがなされた後、コントローラ50は、駆動部34に制
御信号Scを供給してモータ6を作動させる。これによ
り、ローラ4が回転せしめられて、その回転に伴って前
輪2R及び2Lが回転する。斯かる状態において、光センサ
20Rによる前輪2Rに配されたバルブ18Rの検出がなされる
とき、光センサ20Rからアナログ出力VxがA/D変換部26に
送出され、A/D変換部26においてディジタルデータDxに
変換された後、コントローラ50に供給される。この例に
おいては、バルブ18Rの位置が、前輪2Rの回転に関する
基準位置とされているのであり、コントローラ50に一つ
のディジタルデータDxが供給された時点から、次のディ
ジタルデータDxが供給される時点までの期間、即ち、前
輪2Rの1回転の期間に光センサ14R〜17Rにより検出され
る距離a〜dを示すディジタルデータDa〜Ddが、A/D変
換部22〜25からコントローラ50に連続的に供給される。
一方、前輪2Rとともに回転せしめられる前輪2Lにおい
ては、光センサ20Lによる前輪2Lに配されたバルブ18Lの
検出がなされるとき、光センサ20Lからアナログ出力Vy
がA/D変換部32に送出され、A/D変換部32においてディジ
タルデータDyに変換された後、コントローラ50に供給さ
れる。この例においては、バルブ18Lの位置が、前輪2L
の回転に関する基準位置とされているのであり、コント
ローラ50に一つのディジタルデータDyが供給された時点
から、次のディジタルデータDyが供給される時点までの
期間、即ち、前輪2Lの1回転の期間に光センサ14L〜17L
により検出される距離e〜hを示すディジタルデータDe
〜Dhが、A/D変換部28〜31からコントローラ50に連続的
に供給される。
コントローラ50は、ディジタルデータDa〜Dd及びDe〜
Dhに基づいて、以下の〜式、 E=(Da+Db)/2 …… F=(Dc+Dd)/2 …… G=(De+Df)/2 …… H=(Dg+Dh)/2 …… に基づく演算を行って、第2図に示される如くの、前輪
2Rについて距離aとbとの平均の距離E及び距離cとd
との平均の距離F、及び、前輪2Lについて距離eとfと
の平均の距離G及び距離gとhとの平均の距離Hを算出
する。
このようにして、コントローラ50において、前輪2Rが
一回転する間に、連続的に算出された距離E及びF、及
び、前輪2Lが一回転する間に、連続的に算出された距離
G及びHは、夫々、前輪2R及び2Lの夫々における基準位
置(バルブ18R及び18Lの位置)を零度とした回転角度を
アドレスとするデータとされて、順次ランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)54に書き込まれる。ここで、RAM54に
データ化されて書き込まれた距離E〜Hのうちの距離E
及びFを等価的に横軸に回転角度θがとられたアナログ
波長をもって表すと、夫々、第3図A及びBに示される
如くとなる。このような第3図A及びBに示される距離
E及びFの変化として表されることになるRAM54に書き
込まれた距離E及びFに基づくデータは、前輪2Rのタイ
ヤ側面の、前輪2Rの車軸に対する取付誤差あるいはタイ
ヤの変形等に起因する基準線Orに対しての固有の振れ量
を表している。また、距離G及びHに基づくデータにつ
いても同様で、前輪2Lのタイヤ側面の、前輪2Lの車軸に
対する取付誤差あるいはタイヤの変形等に起因する基準
線Olに対しての固有の振れ量を表している。
そして、コントローラ50は、RAM54に書き込まれた前
輪2Rについての距離E及びF、及び、前輪2Lについての
距離G及びHに基づいて、前輪2R及び2Lについてのトー
イン量Tを算出する。
ここで、トーイン量Tを算出するにあたって用いられ
る計算式の導出過程を、前輪2R及び2Lの直径,前輪2R及
び2Lの相互間の距離,前輪2Rのタイヤ側面と基準線Orと
の間の距離、及び、前輪2Lのタイヤ側面と基準線Olとの
間の距離等をあらわす第2図を参照して以下に述べる。
第2図からして、 T=B−A=B0−A0 …… A0=l−(E+G)/D0×D …… B0=l−(F+H)/D0×D …… が得られる。
式に式及び式を代入して、 T=〔l−(E+G)/D0×D〕−〔l−(F+H)/D0
×D〕 =〔(E+G)−(F+H)〕/D0×D …… が導出される。
このようにして導出される式が、トーイン量Tを算
出するにあたって用いられる計算式とされる。
そして、コントローラ50は、RAM54に書き込まれた距
離Eを示すデータ,距離Fを示すデータ,距離Gを示す
データ及び距離Hを示すデータに基づいて、各距離の平
均値Ea,Fa,Ga及びHaを算出し、算出された各平均値Ea,F
a,Ga及びHaを、夫々、上述の式におけるE,F,G及びH
として代入して得られる下記の式、 T=〔(Ea+Ga)−(Fa+Ha)〕/D0×D に基づいて前輪2R及び2Lについてのトーイン量Tを算出
する。なお、上述の平均値のうちの平均値Ea及びFaが、
第3図A及びBに等価的に示されている。
このようにして、前輪2Rおよび2Lのトーイン量Tが算
出されると、コントローラ50は、表示制御部42に制御信
号Sdを供給して表示部40に算出されたトーイン量Tを表
示させる。また、コントローラ50は、算出されたトーイ
ン量Tとリード・オンリー・メモリ(ROM)52に予め書
き込まれた適正なトーイン量Toとの比較を行う。コント
ローラ50による算出されたトーイン量Tと適正なトーイ
ン量Toと比較の結果、両者が等しい場合には、前輪2R及
び2Lに対するトーイン調整が行われることなくトーイン
量の測定が終了される。
一方、コントローラ50による算出されたトーイン量T
と適正なトーイン量Toとの比較の結果、算出されたトー
イン量Tが、適正なトーイン量Toと相違する場合には、
算出されたトーイン量Tと適正なトーイン量Toとの間の
差をなくすべく、前輪2R及び2Lに対するトーイン統制が
行われる。なお、斯かるトーイン調整時において、前輪
2R及び2Lは、ロックされたローラ4上に載置されること
により静止状態を保つものとされる。
前輪2R及び2Lに対するトーイン調整が行われた後に、
コントローラ50は、駆動部34に制御信号Scを供給してス
テッピングモータ6を作動させ、それにより、前輪2Rに
ついての状態が第4図に示される如くにして、前輪2R及
び2Lの夫々が、基準位置を零度としての所定の回転角度
X゜だけ回転せしめられるとともに、さらに、回転角度
X゜を越えて回転角度Y゜までの微小回転角度だけ回転
させる。そして、前輪2R及び2LがX゜からY゜まで微小
回転せしめられる間に、光センサ14R〜17R及び光センサ
14L〜17Lに対向するものとされる、前輪2R及び2Lにおけ
るタイヤ側面上の位置が、前輪2R及び2Lにおける測定部
位とされて、前輪2R及び2LがX゜からY゜まで微小回転
せしめられる間に、光センサ14R〜17Rにより検出される
距離a〜dを示すディジタルデータDa〜Ddが、A/D変換
部22〜25からコントローラ50に連続的に供給されるとと
もに、光センサ14L〜17Lにより検出される距離e〜hを
示すディジタルデータDe〜Dhが、A/D変換部28〜31から
コントローラ50に連続的に供給される。コントローラ50
は、これら新たなディジタルデータDa〜Dhに応じて、上
述の〜式に基づき、新たな距離E〜Hを距離E′,
F′,G′及びH′として算出する。
このようにして、前輪2R及び2LがX゜からY゜まで微
小回転せしめられる間に、コントローラ50において連続
的に算出された距離E′〜H′は、夫々、前輪2R及び2L
のX゜からY゜までの回転角度をアドレスとするデータ
とされて、順次RAM54に書き込まれる。ここで、RAM54に
データ化されて書き込まれた距離E′〜H′のうちの距
離E′及びF′を、等価的に、横軸に回転角度θがとら
れたアナログ波形をもって表すと、夫々、例えば、第5
図A及びBに示される如くとなる。この例では、前輪R2
における測定部材に、第4図に示される如くの、タイヤ
の寸法等を表すものとされた、前輪2Rにおけるタイヤ側
面から突出する標示部3が含まれており、従って、RAM5
4に書き込まれた距離E′及びF′に基づくデータは、
夫々、第5図A及びBにおいて陥没部Pとして等価的に
示される如くの、距離E′及びF′が標示部3の突出に
起因してステップ状に小とされることを示す急激変化部
分を含むことになる。また、距離G′及びH′に基づく
データについても同様で、前輪2Lにおける測定部位に、
タイヤの寸法等を表すものとされた、前輪2Lにおけるタ
イヤ側面から突出する標示部3が含まれる場合には、RA
M54に書き込まれた距離G′及びH′に基づくデータ
は、夫々、距離G′及びH′が標示部3の突出に起因し
てステップ状に小とされることを示す急激変化部分を含
むことになる。
そして、コントローラ50は、RAM54に書き込まれた距
離E′,F′,G′及びH′に基づく夫々のデータを微分し
て変化量を検出し、変化量が所定値以上となる部分、即
ち、距離E′〜H′におけるステップ状に小とされる変
化を示す急激変化部分を除去し、その残りの各データに
より表される距離E′〜H′の夫々について平均を求
め、距離E′〜H′の夫々についての平均値EA′,Fa′,
Ga′及びHa′を算出する。これらのうちの平均値Ea′及
びFa′が、第5図A及びBにおいて等価的に示されてい
る。
斯かるとき、前輪2Rのタイヤ側面は、トーイン調整が
行われる以前における距離E及びFが、第3図A及びB
において等価的にアナログ波形をもって示される如くの
変化を有するものとなるような、固有の振れ特性を有し
ており、例えば、基準位置を零度として回転角度(X+
Y)゜/2だけ回転せしめられた部位において、距離Eは
平均値Eaからの変位量Exを有し、距離Fは平均値Faから
の変位量Fxを伴うものである。また、前輪2Lのタイヤ側
面も、前輪2Rと同様な固有の振れ特性を有しており、例
えば、基準位置を零度として回転角度(X+Y)゜/2だ
け回転せしめられた部位において、距離Gは平均値Gaか
らの変位量Gxを有し、距離Hは平均値Haからの変位量Hx
を伴うものとなる。
このため、コントローラ50は、斯かる前輪2R及び2Lの
夫々のタイヤ側面の振れ特性に起因する測定誤差をなく
すべく、RAM54に書き込まれた、トーイン調整が行われ
る以前における距離E及びFを示すデータのうち、回転
角度(X+Y)/2゜をアドレスとするものを読み出し、
読み出されたデータが示す距離E及びFと平均値Ea及び
Faとの差から変位量Ex及びFxを算出するとともに、トー
イン調整が行われる以前における距離G及びHを示すデ
ータのうち、回転角度(X+Y)/2゜をアドレスとする
ものを読み出し、読み出されたデータが示す距離G及び
Hと平均値Ga及びHaとの差から変位量Gx及びHxを算出
し、トーイン調整後に算出された、距離E′〜H′の夫
々についての平均値Ea′〜Ha′から、夫々、変位量Ex,F
x,Gx及びHxを減じて、トーイン調整後における補正され
た距離E,F,G,及びHを、測定距離E″,F″,G″及びH″
として算出する。
このようにされることにより、トーイン調整後におい
ては、前輪2R及び2Lの夫々を一回転させてその間におけ
る距離E〜Hを連続的に算出し、各々の平均値Ea〜Haを
算出するという手順を踏むことなく、前輪2R及び2Lの夫
々におけるタイヤ側面から突出する標示部3に起因する
誤差を含まないものとされた適正な距離E〜Hとしての
測定距離E″〜H″が得られる。
そして、コントローラ50は、トーイン調整後に得られ
た前輪2Rについての距離E″及びF″、及び、前輪2Lに
ついての距離G″及びH″を、上述の式におけるE,F,
G及びHとして代入して得られる下記の式、 T=〔(E″+G″)−(F″+H″)〕/D0×D に基づいて前輪2R及び2Lのトーイン量Tを算出する。
このようにして、トーイン調整後における前輪2R及び
2Lのトーイン量Tが算出されると、コントローラ50は、
ROM52に書き込まれた適正なトーイン量Toと算出された
トーイン量Tとの比較を行うとともに、表示制御部42に
制御信号Sdを供給して表示部40に算出されたトーイン量
Tを表示させる。そして、算出されたトーイン量Tが適
正なトーイン量Toと相違する場合には、再度、前輪2R及
び2Lに対するトーイン調整が行われ、その後、上述の如
くにして、トーイン量の測定が繰り返される。
なお、上述の例においては、本発明に係るホイールア
ライメントの測定方法に従って、前輪2R及び2Lについて
のトーイン量の測定がなされているが、本発明に係るホ
イールアライメントの測定方法は、例えば、前輪につい
てのキャンバ等の、ホイールアライメントにおける他の
要素の測定にも適用することができる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るホイール
アライメントの測定方法によれば、車輪に対するアライ
メント調整が行われた後、基準線からタイヤ側面におけ
る測定部位までの距離が検出され、この距離に対し、ア
ライメント調整が行われる以前に記憶された測定部位の
基準線に対する振れ量に基づく補正がなされ、補正され
た基準線からタイヤ側面における測定部位までの距離に
基づいて、アタイメント量が算出されるので、アライメ
ント調整後においては、基準線からタイヤ側面における
任意の測定部位までの距離が検出されるだけで、車軸に
対する車輪の取付誤差やタイヤの変形等に起因する誤差
が補正された、補正なアライメント量が算出される。従
って、測定の都度、車輪を一回転させる必要がなく、車
両に対するアライメントの測定に要する時間を著しく短
縮することができる。
しかも、基準線からタイヤ側面までの距離を検出する
に際して、タイヤ側面に設けられた標示部における検出
がなされることに起因する測定誤差を含まないようにさ
れるので、アライメント量を一層正確に算出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るホイールアライメントの測定方法
の一例を実施するにあたって用いられるホイールアライ
メント測定装置を示す概略構成図、第2図はトーイン量
算出の説明に供される図、第3図A及びB、及び、第5
図A及びBは第1図に示されるホイールアライメント測
定装置に用いられるRAMに記憶されたデータの説明に供
される図、第4図は第1図に示される前輪が回転せしめ
られた状態を示す図である。 図中、2R及び2Lは前輪、4はローラ、6,10R及び10Lはモ
ータ、14R,15R,16R,17R及び20R、及び、14L,15L,16L,17
L及び20Lは光センサ、18R及び18Lはバルブ、50はコント
ローラ、52はリード・オンリー・メモリ、54はランダム
・アクセス・メモリである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を回転させ、該車輪のタイヤ側面にお
    ける特定部位が一回転する間に、基準線に対する上記タ
    イヤ側面の振れ特性を記憶し、上記振れ特性が記憶され
    た後に行われる上記車輪に対するアライメント調整の後
    に上記車輪を微小回転させて、上記車輪が微小回転する
    間に、上記基準線から上記タイヤ側面における所定の測
    定部位までの距離を検出し、検出された上記距離から急
    激変化分を除去したもとで上記基準線から上記タイヤ側
    面における測定部位までの距離を算出して測定距離とな
    し、上記特定部位に対する上記測定部位の相対位置を検
    出し、検出された上記相対位置を記憶された上記振れ特
    性に対応させることにより、上記基準線に対する上記測
    定部位の振れ量を求め、該振れ量に基づいて上記測定距
    離を補正して被補正距離を得、該被補正距離に基づいて
    上記車輪のアライメント量を算出する、ホイールアライ
    メントの測定方法。
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