JP2504916Y2 - 自動2輪車のステアリングダンパ装置 - Google Patents

自動2輪車のステアリングダンパ装置

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JP2504916Y2
JP2504916Y2 JP1989035476U JP3547689U JP2504916Y2 JP 2504916 Y2 JP2504916 Y2 JP 2504916Y2 JP 1989035476 U JP1989035476 U JP 1989035476U JP 3547689 U JP3547689 U JP 3547689U JP 2504916 Y2 JP2504916 Y2 JP 2504916Y2
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steering
damper unit
hydraulic damper
stroke
damper device
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哲夫 小林
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、前輪のステアリング動作を緩衝する自動
2輪車のステアリングダンパ装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車では、道路コンディションによりキックバ
ック現象が生じて、ハンドルが大きく振れることがある
ので、ステアリング動作を緩衝するステアリングダンパ
装置が用いられる。
第4図および第5図は自動2輪車のリンク式のステア
リングダンパ装置を示す。このステアリングダンパ装置
は、車体フレームa前上端のヘッドパイプbに前輪c操
舵部材dが軸着される。操舵部材dは前輪cを下端に装
着した左右一対のフロントフォークeとこのフロントフ
ォークeの上部に固定したバーハンドルfとから構成さ
れる。操舵部材dを構成する一側のフロントフォークe
と後方の車体フレームa側面との間に、シリンダgとピ
ストンロッドhで構成された油圧式ダンパユニットiを
介在させたものである。
詳細には、フロントフォークeにブラケットjを固定
し、シリンダgの前端にブラケットkを固定し、両ブラ
ケットj,kを支軸lで回動自在に結合し、ピストンロッ
ドhの後端を車体フレームa上のブラケットmにピロボ
ール(ユニバーサルジョイント)nで結合する。
これにより、フロントフォークeの揺動が油圧式ダン
パユニットiにより緩衝され、緩衝作用が行なわれるの
で、バーハンドルfの必要以上の大きな振れを防ぐこと
ができる。
ところが、従来の自動2輪車のステアリングダンパ装
置においては直進走行時のように大きなハンドルのステ
アリング切角を必要とせず、ステアリング切角が微妙な
時でも、油圧式ダンパユニットiが直ちに作用し、緩衝
作用が行なわれるので、ステアリング操作力を過度に調
整した時のように、バーハンドルfのハンドル操作が重
く感じる、という不具合があった。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、上記のような点を改善しようとするもの
で、バーハンドル中立位置からの操舵ストロークにおけ
る初期操舵ストロークを吸収し、ステアリング切角が大
きい時のみに油圧式ダンパユニットの緩衝作用が行われ
るようにした自動2輪車のステアリングダンパ装置を提
供することを目的とするものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的をもって、この考案の自動2輪車のステア
リングダンパ装置は、前輪を下端に装着した左右一対の
フロントフォークとこのフロントフォークの上部に固定
したバーハンドルとから前輪の操舵部材を構成し、この
操舵部材を車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在
に軸着する一方、シリンダとピストンロッドとからなる
油圧式ダンパユニットの一端を車体フレームに取り付
け、ハンドル操作時の操作力を油圧式ダンパユニットで
緩衝する自動2輪車のステアリングダンパ装置におい
て、前記油圧式ダンパユニットと操舵部材との連結部
に、バーハンドル中立位置からの操舵ストロークにおけ
る所要の初期操舵ストロークのみを吸収して油圧式ダン
パユニットを不作動とする遊びストロークを持たせた遊
び機構を備えたものである。
(作用) この自動2輪車のステアリングダンパ装置は上述した
ように構成したもので、直進走行する場合のように大き
なハンドルのステアリング切角を必要とせず、微妙なス
テアリング切角でハンドル操作をする時は、ハンドルの
操作力を遊び機構の遊びストロークにより吸収し、ハン
ドル操作力(変位)を油圧式ダンパユニットに伝えない
ので、油圧式ダンパユニットは緩衝作用が働かず、軽快
なフィーリングでハンドル操縦できる。
また、バーハンドルのステアリング切角が大きく、バ
ーハンドルの中立位置からの操舵ストロークが所要の初
期操舵ストロークを超えると、ハンドル操作力(変位)
が油圧式ダンパユニットに作用し、油圧式ダンパユニッ
トの緩衝作用を有効に働かせるので、不用意な急ハンド
ルや道路から受けるキックバックを有効的に効率よく防
ぐことができる。
(実施例) 以下、本考案に係る自動2輪車のステアリングダンパ
装置の一実施例について添付図面を参照して説明する。
第1図および第2図は本考案に係る自動2輪車のステ
アリングダンパ装置の一例を示すものである。自動2輪
車は車体フレーム1の前上端にヘッドパイプ2が設けら
れ、このヘッドパイプ2に前輪の操舵部材3が従来と同
様回動自在に軸着される。操舵部材3は前輪を下端に装
着した左右一対の2本のフロントフォーク4を有する。
前輪を支持する2本のフロントフォーク4はブラケット
5により軸支され、その一側のフロントフォーク4を後
方の車体フレーム1側面との間に、油圧式ダンパユニッ
ト7が介在される。このダンパユニット7はシリンダ8
とピストンロッド9で構成される。油圧式ダンパユニッ
ト7の前端部がフロントフォーク4の一側に連結され
る。
フロントフォーク4はブラケット5に固定される一
方、シリンダ8の前端にもブラケット10が固定される。
両ブラケット5,10は1本のリンク11でを相互に連結して
リンク式遊び機構12が構成され、この遊び機構12により
フロントフォーク4と油圧式ダンパユニット7の前端部
とが連結される。14,15はその連結用の支軸で、両ブラ
ケット5,10とリンク11とを相対的に回動自在に結合して
いる。
他方、ピストンロッド9の後端を車体フレーム1上の
ブラケット16にピロボール(ユニバーサルジョイント)
17を結合する。
そして、ブラケット5には、遊び機構12のリンク11の
揺動可能範囲を小角度に規制するため、支軸14を中心に
した扇形のストッパ18が備えられる。ブラケット10にも
同様に、リンク11を挟んだ扇形のストッパ19が備えられ
る。ストッパ18および19は、例えばブラケット5および
10の対向側を扇形に凹設することにより形成され、凹設
された段差部の側壁面で構成される。
ハンドル操作によりフロントフォーク4がヘッドパイ
プ2中心に所要角度揺動すると、遊び機構12のリンク11
を介して油圧式ダンパユニット7に変位を伝えるが、第
1図に直進走行の状態を示すように、バーハンドルのス
テアリング切角が小さい時では、遊び機構12の遊びスト
ロークによりハンドル操作力が吸収され、ブラケット5
とリンク11とが自由に揺動できて油圧式ダンパユニット
7を動作させない。すなわち、微小なハンドル操作時に
は、油圧式ダンパユニット7が作用せず、緩衝なしで軽
快なフィーリングを保って操縦することができる。
このようにリンク式遊び機構12は、油圧式ダンパユニ
ット7と操舵部材3を構成するフロントフォーク4のブ
ラケット5との連結部に設けられ、操舵部材3に遊びス
トロークを付与している。この遊びストロークはバーハ
ンドルの所要な初期操舵ストロークに相当する。これに
より、遊び機構12はハンドル操作時に、バーハンドル中
立位置からの操舵ストロークにおける所要の初期操舵ス
トロークを吸収し、微小なハンドル操作時に油圧式ダン
パユニット7を不作動にし、緩衝機能や油圧力を発生さ
せないようになっている。
ハンドルのステアリング切角が大きくなると、すなわ
ち、バーハンドルのハンドル中立位置からの操舵ストロ
ークが所要の初期操舵ストロークを上廻ると、第3図に
示すように、遊び機構12のリンク11がストッパ18に接
し、シリンダ8を一体に押して油圧式ダンパユニット7
を作動させ、このダンパユニット7による本来の緩衝作
用が行なわれる。すなわち、不用意な急ハンドルを防
ぎ、道路から拾うキックバックのような緩衝は有効に緩
衝する。
遊び機構12を油圧式ダンパユニット7とフロントフォ
ーク4のブラケット5との間に設けると、バーハンドル
中立位置からの操舵ストロークが微小であるとき、すな
わち微小なハンドル操作時に遊び機構12の遊びストロー
クが作用して油圧式ダンパユニット7を作動させない。
したがって、微小なハンドル操作時に油圧式ダンパユニ
ット7の慣性量も作用しないので、遊び機構12を油圧式
ダンパユニット7と車体フレーム1のブラケット16との
間に設けた場合と異なり、微小なハンドル操作時におけ
る軽快感を損うことがない。
[考案の効果] 以上の通り、この考案に係わる自動2輪車のステアリ
ングダンパ装置は、前輪を下端に装着した左右一対のフ
ロントフォークとこのフロントフォークの上部に固定し
たバーハンドルとから前輪の操舵部材を構成し、この操
舵部材を車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に
軸着する一方、シリンダとピストンロッドとからなる油
圧式ダンパユニットの一端を車体フレームに取り付け、
ハンドル操作時の操作力を油圧式ダンパユニットで緩衝
する自動2輪車のステアリングダンパ装置において、前
記油圧式ダンパユニットと操舵部材との連結部に、バー
ハンドル中立位置からの操舵ストロークにおける所要の
初期操舵ストロークのみを吸収して油圧式ダンパユニッ
トを不作動とする遊びストロークを持たせた遊び機構を
備えたので、直進走行時のように大きなステアリング切
角を必要とせず、バーハンドル中立位置から微妙なステ
アリング切角でハンドル操作をするときは、遊び機構の
遊びストロークにより、ハンドルの操作力や操作変位が
油圧式ダンパユニットに作用せず、緩衝作用が働かない
ので、ハンドル操作が軽く、軽快なフィーリングで操縦
できる。また、バーハンドルのステアリング切角が大き
い時のみに油圧式ダンパユニットが作用して緩衝作用が
行なわれ、不用意な急ハンドルや道路から受けるキック
バックを有効的に効率よく防ぐことができ、安定した走
行を得ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示すステアリングダンパ装
置の平面図、第2図は第1図のステアリングダンパ装置
の正面図、第3図は第1図のステアリングダンパ装置の
ハンドルのステアリング切角が大きい時の状態を示す平
面図、第4図はステアリングダンパ装置の配置を示す自
動2輪車前部の側面図、第5図は第4図A矢視による従
来のステアリングダンパ装置の平面図である。 1……車体フレーム、2……ヘッドパイプ、3……操舵
部材、4……フロントフォーク、5,10,16……ブラケッ
ト、7……油圧式ダンパユニット、8……シリンダ、9
……ピストンロッド、11……リンク、12……遊び機構、
18,19……ストッパ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪を下端に装着した左右一対のフロント
    フォークとこのフロントフォークの上部に固定したバー
    ハンドルとから前輪の操舵部材を構成し、この操舵部材
    を車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に軸着す
    る一方、シリンダとピストンロッドとからなる油圧式ダ
    ンパユニットの一端を車体フレームに取り付け、ハンド
    ル操作時の操作力を油圧式ダンパユニットで緩衝する自
    動2輪車のステアリングダンパ装置において、前記油圧
    式ダンパユニットと操舵部材との連結部に、バーハンド
    ル中立位置からの操舵ストロークにおける所要の初期操
    舵ストロークのみを吸収して油圧式ダンパユニットを不
    作動とする遊びストロークを持たせた遊び機構を備えた
    ことを特徴とする自動2輪車のステアリングダンパ装
    置。
JP1989035476U 1989-03-30 1989-03-30 自動2輪車のステアリングダンパ装置 Expired - Lifetime JP2504916Y2 (ja)

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JPH02126986U JPH02126986U (ja) 1990-10-19
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