JP2504858Y2 - 車室のキッキングプレ―ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、車室のキッキングプレートに関する。

（従来の技術） 従来、トラック等においては、第２図に示すように車
室のドア１側のフロア２の縁部にキッキングプレート３
を取付け、これに足を掛けることにより、乗り降りをし
やすくしている（いすゞエルフ仕様説明書……いすゞ自
動車株式会社発行等参照）。

（考案が解決しようとする課題） ところが、この場合ドア１との間にシール用のウェザ
ーストリップ４が設けられ、このウェザーストリップ４
はキッキングプレート３とフロア２に端部５を挟んで取
付けられるものの、ウェザーストリップ４のシール部６
が出っ張っているため、乗降時に足がウェザーストリッ
プ４のシール部６に当たり、このためウェザーストリッ
プ４を傷つけてしまうという問題があった。

この考案は、このような問題点を解決することを目的
としている。

（課題を解決するための手段） この考案は、車室のドア側のフロア縁部に、ウェザー
ストリップに沿いウェザーストリップの端部を挟持する
ように取付けられるキッキングプレートにおいて、プレ
ート本体をドア側にウェザーストリップの上方にかぶさ
るように延設すると共に、ドア閉状態で該キッキングプ
レートの延設部との干渉を回避するのに必要な凹部をド
アのインナパネルに形成するようにした。

（作用） したがって、乗降時に足がウェザーストリップに当た
ることはない。

（実施例） 第１図は本考案の実施例を示すもので、10は車室のド
ア、11は車室のフロア（フロアパネル）、12はフェンダ
パネルである。

ドア10側のフロア11の縁部には、縁部に沿ってドア10
との間をシールするウェザーストリップ13の端部14およ
びフロアマット15の端部を挟持するキッキングプレート
16が取付けられるが、このキッキングプレート16はフロ
ア11からドア10側に所定長さ突出し、ウェザーストリッ
プ13の上方にかぶさるように形成される。

この場合、キッキングプレート16はボルト等を介して
取付けられ、キッキングプレート16のオーバハング部
（延設部）17は充分な強度を保つように例えば断面を厚
く、オーバハング部17の先端は曲面状に形成される。

そして、このキッキングプレート16のオーバハング部
17に対応して、ドア10のインナパネル18の凹部19が設け
られる。

なお、ウェザーストリップ13の基部20はフェンダパネ
ル12とフロアパネル11の側面の接合部位に接着される。

このようにキッキングプレート16がウェザーストリッ
プ13の上方にかぶさるようにしたので、キッキングプレ
ート16によりウェザーストリップ13を保護することがで
き、このためキッキングプレート16に足を掛けて乗降す
る際に、足がウェザーストリップ13に当たるようなこと
はなく、ウェザーストリップ13を傷つけることを確実に
防止できる。

また、キッキングプレート16のオーバハング部17に対
応してドア10のインナパネル18に凹部19を設けたので、
キッキングプレート16がドア10に当たることはなく、か
つ凹部19により車室の足元空間を広げることができる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、車室のドア側のフロア
縁部に、ウェザーストリップに沿いウェザーストリップ
の端部を挟持するように取付けられるキッキングプレー
トにおいて、プレート本体をドア側にウェザーストリッ
プの上方にかぶさるように延設したので、乗降時に足が
ウェザーストリップに当たることはなく、ウェザースト
リップを傷つけることを確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側断面図、第２図は従来
例の側断面図である。 10……ドア、11……フロア、13……ウェザーストリッ
プ、16……キッキングプレート、17……オーバハング
部、

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車室のドア側のフロア縁部に、ウェザース
   トリップに沿いウェザーストリップの端部を挟持するよ
   うに取付けられるキッキングプレートにおいて、プレー
   ト本体をドア側にウェザーストリップの上方にかぶさる
   ように延設すると共に、ドア閉状態で該キッキングプレ
   ートの延設部との干渉を回避するのに必要な凹部をドア
   のインナパネルに形成したことを特徴とする車室のキッ
   キングプレート。