JP2504564B2 - 写真綴じ装置の縁辺揃え機構 - Google Patents

写真綴じ装置の縁辺揃え機構

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JP2504564B2
JP2504564B2 JP11768389A JP11768389A JP2504564B2 JP 2504564 B2 JP2504564 B2 JP 2504564B2 JP 11768389 A JP11768389 A JP 11768389A JP 11768389 A JP11768389 A JP 11768389A JP 2504564 B2 JP2504564 B2 JP 2504564B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多数の写真を揃えてその一辺を接着し冊子
状に綴じるようにした写真綴じ装置の縁辺揃え機構に関
するものである。
〔従来の技術〕 従来、写真プリントサービス店では、プリント写真を
1枚1枚切り離した状態で顧客に渡すようにしていた。
このため、アルバム等に整理する前に写真が散逸して紛
失することもある。これを防止するため、一部のプリン
トサービス店では、台紙に透明カバーで多数のポケット
を形成した簡易型アルバムを用い、これの各ポケットに
写真を挿入して、プリント写真が散逸しないようにして
から、写真を顧客に渡すようなサービスを行っている。
また、アルバムのポケットに写真を挿入する手間を省
くために、本出願人は、写真を揃えて1まとまりにまと
め、この写真の一辺を接着するようにして冊子状アルバ
ムを作成する装置を提案している(実願昭62−172480
号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記装置の場合に、1オーダー分の写
真を1まとまりにまとめる際に、台紙に設けたホットメ
ルトタイプの接着層表面に写真の下辺を当接して下辺を
揃えるとともに、一方の側辺をバックガイド板に押圧し
て側辺を揃えるようにしていた。このようにオペレータ
の操作により、写真の各辺を揃えるようにしているた
め、綴じ作業を能率よく行うことができないという問題
がある。
本発明は上記課題を解決するためのものであり、1ま
とまりの写真の各辺を自動的に揃えることができるよう
にした写真綴じ装置の縁辺揃え機構を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、1まとまりと
された多数の写真を両面側から支えて立たせた状態にす
る1対の挟持部材と、この1対の挟持部材を近接または
離反させて前記写真を挟持または開放状態にする開閉手
段と、挟持部材で立たせられた写真の下辺及び一方の側
辺を傾斜させた状態で支持する写真受け部材と、この写
真受け部材を、挟持部材が開放状態のときに振動させる
振動手段とを設けたものである。
〔作用〕
開放状態とされた1対の挟持部材の間に、1まとまり
の写真が挿入されると、写真は1対の挟持部材で両面が
支えられて、写真受け部材上で立った状態になる。この
状態で受け部材が振動手段により、例えば写真の面方向
に振動される。このため、受け部材内の各写真も面方向
で上下左右に振動する。この振動時に各写真は自重によ
り受け部材内で下方に移動し、その下辺及び一方の側辺
が受け部材内で揃えられる。一定時間経過した後に振動
が停止されると、1対の挟持部材が接近して、各辺が揃
った写真を両面側から挟持し、これを台紙の接着層上方
位置に移動する。この後、写真の一辺が接着層を介し台
紙に接合され、冊子状のアルバムが作成される。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第2図は、本発明の写真綴じ装置に用いられる台紙10
と、これを用いて作成される冊子状アルバム11の作成工
程を示す斜視図である。台紙10は矩形の紙からなり、裏
面中央部には接着層12が層設されている。また、台紙10
の表面には、必要に応じてカバー絵柄等が印刷されてい
る。接着層12は、冊子状アルバム11となったときの背表
紙10Aとなる中央位置に設けられ、その幅は、1まとま
りとされた最大綴じ枚数分の写真14の厚みよりもやや幅
広で形成されている。この接着層12は、ブチルゴム系の
接着剤により厚さ約0.5mmに層設されている。接着層の
厚みは、0.1〜1.5mmの範囲で選択することが好ましい
が、特にこの範囲に限られるものではない。ブチルゴム
系の接着剤は弾力があるため、冊子状に写真14を綴じた
場合でも、これを容易に開くことができる。なお、接着
剤は、接合後にアルバム11から個々の写真14を引き離す
ことができる程度の接着力を有するものが用いられる。
また、接着層12の表面には離型紙15が設けられてお
り、台紙10の取扱が容易にされている。また、1まとま
りとされる写真14の表側、裏側には少なくとも1枚のメ
モ用紙16が重ね合わせられる。このメモ用紙16は、アル
バム11となった時のメモ書きに供せられる他に、余剰の
接着層12が表側及び裏側の写真14の面に接着するのを防
止するためのものである。
台紙10の接着層12に1まとまりの写真14の下辺14Aが
接合されると、台紙10は、表表紙10B,背表紙10A,裏表紙
10Cとなるように折り曲げられて、冊子状アルバム11が
作成される。なお、裏表紙10Cとなる台紙部分は表表紙1
0Bとなる台紙部分よりも幅広とされており、この裏表紙
10Cは写真綴じ後に表表紙10Bと同じ幅となるようにその
余剰部分10Dが内側に折り曲げられる。
第1図に示す本発明の写真綴じ装置は、大きくわけ
て、写真縁辺揃え機構21と台紙接着機構22とから構成さ
れている。
写真縁辺揃え機構21は、第3図に示すように、1まと
まりの写真14を、一対の挟持板25,26で両面側から支え
て写真受け台28内で立たせた状態にし、写真14の面方向
に写真受け台28に振動を与え、この振動により受け台28
内で各写真14の下辺14A及び側辺14Bを揃えるものであ
る。
写真受け台28は、写真14の下辺14Aが当接する底板28A
と、写真14の側辺14Bが当接する前板28Bとにより、全体
L字形状に形成されている。また、底板28Aと前板28Bと
の側縁部には、取付け板28Cが延設されている。そし
て、写真受け台28は、取付け板28Cを介しゴム製の弾性
取付軸29によりフレーム板30(第5図参照)に取り付け
られており、これにより、前板28Bが下側になるように
底板28Aが傾斜した状態とされている。
また、取付け板28Cの中央には、この写真受け台28に
振動を与えるための振動子31及びこれを回転するモータ
32が取付け枠33を介し取り付けられている。振動子31は
モータ32の駆動軸に偏心して取り付けられている。ま
た、第1図に示すように、外カバー34の上面には、モー
タ24を回転するためのモータ起動ボタン35が設けられて
おり、これが押されることでモータ32が回転する。これ
により、偏心状態で振動子31が回転して振動が起こり、
弾性取付け軸29を介しフレーム板30に取り付けられた写
真受け台28も振動する。この受け台28の振動により、1
まとまりの写真14の下辺14A及び側辺14Bが底板28A及び
前板28Bに当接することで揃えられる。
写真受け台28の上方には、前記一対の挟持板25,26が
配置されている。第4図ないし第6図に示すように、挟
持板25,26は、一方の基準挟持板25に対し他方の可動挟
持板26が接近することで閉状態になり、また離反するこ
とで開状態になる。このため、可動挟持板26にはガイド
棒32が設けられており、このガイド棒32は基準挟持板25
に摺動自在に取り付けられている。また、ガイド棒32の
先端には係合板36が設けられている。そして、基準挟持
板25と係合板36との間にはコイルバネ33が縮めた状態で
装填されており、可動挟持板26を基準挟持板25に密着す
るように付勢している。
前記係合板36はカム37に係合しており、カム37は取付
軸38に取り付けられている。取付軸38は、取付けブラケ
ット39を介し基準挟持板25に取り付けられている。カム
37は、操作レバー40の回動操作により、開位置と閉位置
との間で変位するようにされている。そして、第5図に
示す開位置の時には、カム37により係合板36がコイルバ
ネ33の付勢力に抗して押動されており、可動挟持板26は
基準挟持板25に対して離反した開状態になっている。ま
た、第6図に示す閉位置の時には、カム37は係合板36を
押動することがなく、コイルバネ33の付勢力で、可動挟
持板26は基準挟持板25に押圧された写真挟持状態にな
る。
前記基準挟持板25は、フレーム板30,41間に架け渡し
た3本のガイド棒43〜45により本体内で横方向に移動自
在とされている。そして、前記カム37の上には取付軸38
に回動自在にロックレバー47が取り付けられている。ロ
ックレバー47は係止爪48を備えており、この係止爪48は
フレーム板30から延設したピン49に係止する。ロックレ
バー47とカム37との間には、ロックレバー47を反時計方
向に付勢するためのバネ50が設けられており、また、カ
ム37には、ロックレバー47をカム37の回動に伴い一緒に
回転させるための押動軸37Aが設けられている。したが
って、操作レバー40を図中時計方向に90°回転すること
で、ロックレバー47を時計方向に回転し、これにより第
6図に示すようにロックレバー47の係止が解除され、基
準挟持板25のガイド棒方向への移動が許容される。これ
と同時に、前述したように、カム37による係合板36の押
動が解除されるため、可動挟持板25がコイルバネ33の付
勢力で移動して基準挟持板25とともに1まとまりの写真
14を挟持する。したがって、操作レバー40を時計方向に
90°回した後に操作レバー40を第1図中左方向に移動す
ると、写真14が台紙接着機構22にセットされる。
台紙接着機構16は、次のように構成されている。第1
図及び第7図に示すように、台紙10を載置する台板52
は、前記写真縁辺揃え機構15の写真受け台28の底板28A
と平行に、且つ底板28Aよりもやや低い位置で設けられ
ている。台板52には、台紙10の上辺が当接する上部ガイ
ド板53が設けられており、ガイド板53に台紙10の上辺を
当接させることで台紙10を台板52上で位置決めする。ま
た、第1図に示すように、上部ガイド板53には、台板52
に平行にクリップ板54が延設されており、台板52と協働
して台紙10を挟持する。
台紙10の接着層11が位置する台板52の中央部分には、
開口55が形成されている。開口55内には、加圧ローラ60
が配置されており、挟持板25,26により挟持された写真1
4の下辺14Aに台紙10の接着層11を接合するように押圧す
る。加圧ローラ60は、く字形状に折曲自在なリンク61の
上端部に回動自在に取り付けられている。
リンク61は、2個のアーム62,63を枢着軸64で回動自
在に連結したものであり、下端部は本体底板65にブラケ
ット66を介し取り付けられている。枢着軸64には、加圧
ローラ60を台紙10に押圧するためのねじりバネ67が設け
られている。また、下部アーム63には、転動レバー68が
水平方向に植設されており、その先端は、第1図に示す
ように、フレーム板41の円弧状切欠き41Aから外部に突
出されている。そして、オペレータが転動レバー68の先
端部を手前に引くことで、加圧ローラ60は接着層12の長
さ方向に転動する。この時、ねじりバネ67で上方に付勢
された加圧ローラ60により台紙10を介して接着層12が写
真14の下辺14Aに押圧されるため、台紙10に写真14が接
合される。なお、枢着軸64には、加圧ローラ60を初期位
置に復帰させるためのコイルバネ69が設けられている。
また、第1図に示すように、外カバー34の上面には、
写真14が接合された台紙10を折り曲げて、表表紙10B及
び裏表紙10Cを形成するための折曲ブロック80が配置さ
れている。この折曲ブロック80は断面が直角三角形であ
る三角柱体状に形成されている。そして、斜面部81の中
央部には、断面V字形状の溝82が形成されている。第8
図に示すように、溝82内に台紙10の写真接合部分を挿入
し、溝82面で写真接合部分を扱くことで、台紙10は写真
14のメモ用紙接合部分で折り曲げられ、第2図に示すよ
うな冊子状アルバム11が作成される。
次に、本実施例の作用を説明する。
初期状態では、第5図に示すように、一対の挟持板2
5,26は開状態とされており、且つ写真受け台28の上方位
置にセットされている。この初期状態では、ロックレバ
ー47がピン49に係止しているので、写真受け台28が振動
しても、この位置から移動することはない。この初期状
態において、先ず、第1図に示すように、台板52上に台
紙10をセットする。この台紙10はクリップ板54により台
板52上で移動することのないように保持される。
次に、1オーダー毎に1まとまりとされた写真14を、
開状態の挟持板25,26の間に挿入する。挿入された写真1
4は、写真受け台28上で、挟持板25,26により支えられ立
った状態になる。次に、モータ起動ボタン33を操作して
モータ32を回転する。これにより、第3図に示すよう
に、振動子31が偏心した状態で回転し、写真受け台28が
振動して、各写真14は自重により底板28A上を前板28B側
に滑り下り、各写真14の前側辺14Bが前板28Bに当接して
揃えられるとともに、下辺14Aが底板28Aにより揃えられ
る。
各写真14の縁辺が揃ったことを確認後に、操作レバー
を時計方向に90°回転させると、第6図に示すように、
挟持板25,26が閉状態になり、縁辺の揃った写真14を両
面側から挟持する。また、カム37の回動によりロックレ
バー47の係止が解除されるため、基準挟持板25の移動が
可能になる。オペレータは、操作レバー40を回動した後
に、基準挟持板25がストッパ70,71に当接するまでの右
方向に移動する。この移動により、写真14を台紙10の接
着層12上方にセットすることができる。
次に、第7図に示すように、転動レバー68を手前に引
くと、加圧ローラ60が接着層12下方の台紙10を上方に押
圧し、接着層12を写真14の下辺14Aに密着させる。これ
により、写真14の下辺部分が接着層12により相互に接合
され、台紙10上に取り付けられる。転動レバー68を手前
に引いた後に手を離すことで、加圧ローラ68はコイルバ
ネ69により初期位置に復帰する。次に、操作レバー40を
反時計方向に90°回転して、挟持板25,26を開き、写真1
4の挟持を開放し、台紙10に接着された写真14を台板52
から取り出す。写真10の取り出し後に、操作レバー40を
持って挟持板25を図中右側に移動すると、ロックレバー
47がピン49に係止するため、挟持板25,26は初期位置に
復帰する。以下、同様の操作を繰り返すことで、台紙10
に1まとまりの写真14を各辺14A,14Bを揃えた状態で接
着することができる。
写真が接着された台紙10は、第8図に示すように、折
曲ブロック80の溝82の両面で、メモ用紙16の下辺接合部
分が扱かれることで、この位置で折り曲げられる。この
折り曲げ後に、背表紙10Cの余剰部分10Dを内側に折り曲
げて、第2図に示すような冊子状アルバム11が作成され
る。
なお、上記実施例では、接合後も弾力性を有する例え
ばブチルゴム系の接着剤を用い接着層を構成したが、こ
れはホットメルトタイプの接着剤を用いることもでき
る。この場合には、加圧ローラの代わりに、接着剤を加
熱するヒーターを台板52の開口55内に昇降自在に設け
る。
また、写真受け台28に振動を与える振動手段は、モー
タ32の駆動軸に振動子31を偏心して取り付けたものであ
るが、これ以外の振動手段により写真受け台28を振動さ
せてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、写真受け台の
上方に、開時には写真を両面側から支えるともに閉時に
は写真を挟持する挟持手段を設け、開時に写真受け台に
振動を与えて写真受け台内の写真の縁辺を揃えるように
したから、手動によることなく自動的に写真の縁辺を揃
えることができる。しかも、揃えた後の写真は挟持手段
により挟持され、所定の台紙接着機構まで移動できるの
で、揃えた縁辺が不揃いになることもなく、そのままの
状態で台紙に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施した写真綴じ装置の全体外観を
示す斜視図である。 第2図は、台紙と、これを用いて作成される冊子状アル
バムの作成工程を説明するための斜視図である。 第3図は、写真縁辺揃え機構を示す斜視図である。 第4図は、挟持板の開閉機構を示す斜視図である。 第5図は、挟持板の開状態を示す平面図である。 第6図は、挟持板の閉状態を示す平面図である。 第7図は、台紙接着機構を示す側面図である。 第8図は、折曲ブロックを用いて台紙を表表紙及び裏表
紙となるように折り曲げている状態を示す斜視図であ
る。 10……台紙 11……接着層 12……冊子状アルバム 14……写真 21……写真縁辺揃え機構 22……台紙接着機構 25,26……挟持板 40……操作レバー 52……台板 60……加圧ローラ 68……転動レバー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1まとまりとされた多数の写真を両面側か
    ら支えて立たせた状態にする1対の挟持部材と、この1
    対の挟持部材を近接または離反させて前記写真を挟持ま
    たは開放状態にする開閉手段と、挟持部材で立たせられ
    た写真の下辺及び一方の側辺を傾斜させた状態で支持す
    る写真受け部材と、この写真受け部材を、挟持部材が開
    放状態のときに振動させる振動手段とを設けたことを特
    徴とする写真綴じ装置の縁辺揃え機構。
JP11768389A 1989-05-11 1989-05-11 写真綴じ装置の縁辺揃え機構 Expired - Fee Related JP2504564B2 (ja)

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