JP2504160Y2 - 中空成形品 - Google Patents
中空成形品Info
- Publication number
- JP2504160Y2 JP2504160Y2 JP1989118776U JP11877689U JP2504160Y2 JP 2504160 Y2 JP2504160 Y2 JP 2504160Y2 JP 1989118776 U JP1989118776 U JP 1989118776U JP 11877689 U JP11877689 U JP 11877689U JP 2504160 Y2 JP2504160 Y2 JP 2504160Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- hollow molded
- synthetic resin
- resin layer
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は二重壁構造を有する中空成形品に関する。
なお、この中空成形品は深絞りの成形品に限定されるも
のではない。
なお、この中空成形品は深絞りの成形品に限定されるも
のではない。
(従来の技術) 従来の二重壁構造を持つ製品は、射出成形より内部
壁及び外部壁を成形後、これらを超音波接着や熱融着な
どの二次加工により接合する方法、特公昭46−1415
2、特開昭54−44983号公報等に記載のブロー成形方法に
依る二重壁中空成形方法により得られる。これらの製品
は、楽器ケースやアタッシュケースなどに使用されてい
る。
壁及び外部壁を成形後、これらを超音波接着や熱融着な
どの二次加工により接合する方法、特公昭46−1415
2、特開昭54−44983号公報等に記載のブロー成形方法に
依る二重壁中空成形方法により得られる。これらの製品
は、楽器ケースやアタッシュケースなどに使用されてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前者の方法により得られる製品は、内
部壁及び外部壁を個別に成形した後二次加工により接合
するため、接合面の剥離や強度の問題があった。
部壁及び外部壁を個別に成形した後二次加工により接合
するため、接合面の剥離や強度の問題があった。
一方、後者の方法により得られる製品は単色の樹脂か
らなるものが主で、内、外面の色が異なるものは見受け
られない。
らなるものが主で、内、外面の色が異なるものは見受け
られない。
殊に食品などを入れる容器の場合には、この容器の内
面の汚れが目立たず衛生管理がむずかしく、清潔感にも
乏しく、この種の二重壁構造の普及のネックとなってい
る。
面の汚れが目立たず衛生管理がむずかしく、清潔感にも
乏しく、この種の二重壁構造の普及のネックとなってい
る。
この考案は前記課題を解決した二重壁構造の中空成形
品を得ることを目的とする。
品を得ることを目的とする。
ロ.考案の構成 (課題を解決するための手段) 前記課題を達成するために、この考案は単一のパリソ
ンを二重壁構造の製品に形成した中空成形品であって、
この中空成形品の内壁の樹脂の層数と外壁の樹脂の層数
とが異なり、これら内外壁の表面は異色としてあり、相
互に異なる色の境界部が前記パリソン成形時の喰い切り
部としてあり、 この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層は、前記
外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一の合成樹
脂層に重なり合い、その材質を異にして、中空成形品の
厚さは、これら内外壁に係らずほゞ同一寸法としてあり 前記内壁の表面は白色乃至淡色としてあり、前記内壁
の表面を形成する第1の合成樹脂層は耐油性乃至耐熱性
としてあることを特徴とする中空成形品とする。
ンを二重壁構造の製品に形成した中空成形品であって、
この中空成形品の内壁の樹脂の層数と外壁の樹脂の層数
とが異なり、これら内外壁の表面は異色としてあり、相
互に異なる色の境界部が前記パリソン成形時の喰い切り
部としてあり、 この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層は、前記
外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一の合成樹
脂層に重なり合い、その材質を異にして、中空成形品の
厚さは、これら内外壁に係らずほゞ同一寸法としてあり 前記内壁の表面は白色乃至淡色としてあり、前記内壁
の表面を形成する第1の合成樹脂層は耐油性乃至耐熱性
としてあることを特徴とする中空成形品とする。
前記パリソンはブロー成形で成形されてなるものであ
ることを特徴とする場合もある。
ることを特徴とする場合もある。
(実施例) 次に請求項1乃至2記載の考案の代表的な実施例を説
明する。
明する。
図においてAは、この中空成形品の一例である深さの
深い二重内外壁10、11からなる合成樹脂製の食品用容器
であり、ブロー成形してなる単一のパリソンを中空成形
品としてある。この容器Aにおいて、収容する食品と接
する内壁10の表面10aは白色乃至淡色としてあり、これ
に対して外壁11の表面11aは墨色又は濃いグリーンなど
としてあり、内壁10の表面10aと外壁11の表面11aとの相
互に異なる色の境界部12が前記パリソン成形時の喰い切
り部12aとしてある。
深い二重内外壁10、11からなる合成樹脂製の食品用容器
であり、ブロー成形してなる単一のパリソンを中空成形
品としてある。この容器Aにおいて、収容する食品と接
する内壁10の表面10aは白色乃至淡色としてあり、これ
に対して外壁11の表面11aは墨色又は濃いグリーンなど
としてあり、内壁10の表面10aと外壁11の表面11aとの相
互に異なる色の境界部12が前記パリソン成形時の喰い切
り部12aとしてある。
更にこの内壁10の表面10aを形成する第1の合成樹脂
層13は、前記外壁11の表面11aを形成する第2の合成樹
脂層14と同一の合成樹脂層に重なり合い、この内外壁1
0、11を構成する樹脂の層数を異にしている。即ち、内
壁10は二層の樹脂層からなり、外壁11は一層の樹脂層か
らなる。これら内外壁10、11の厚さはほゞ同一としてあ
る。
層13は、前記外壁11の表面11aを形成する第2の合成樹
脂層14と同一の合成樹脂層に重なり合い、この内外壁1
0、11を構成する樹脂の層数を異にしている。即ち、内
壁10は二層の樹脂層からなり、外壁11は一層の樹脂層か
らなる。これら内外壁10、11の厚さはほゞ同一としてあ
る。
この内壁10の表面10aを形成する第1の合成樹脂層13
は、耐油性乃至耐熱性の合成樹脂として、この容器Aに
収容される食品の品質劣化を招かないものとしてある。
は、耐油性乃至耐熱性の合成樹脂として、この容器Aに
収容される食品の品質劣化を招かないものとしてある。
なお、前記第2の合成樹脂層14はこの第1の合成樹脂
層13と異なる樹脂としてある。
層13と異なる樹脂としてある。
前記第1と第2の合成樹脂層13と14の具体的な組合せ
としては次のものがある。
としては次のものがある。
例1. 第1合成樹脂層13:熱可塑性エラストマー 第2合成樹脂層14:ポリオレフイン 例2. 第1合成樹脂層13:ポリアミド 第2合成樹脂層14:ガラス繊維入り 強化ポリアミド 例3. 第1合成樹脂層13:ポリエステル 第2合成樹脂層14:ガラス繊維入り 強化ポリエステル ハ.考案の効果 前記のように構成した特定考案は単一のパリソンを二
重壁構造の製品に形成した中空成形品であって、この中
空成形品の内壁の樹脂の層数と外壁の樹脂の層数とが異
なり、これら内外壁の表面は異色としてあり、相互に異
なる色の境界部が前記パリソン成形時の喰い切り部とし
てあり、この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層
は、前記外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一
の合成樹脂層に重なり合い、その材質を異にして、中空
成形品の厚さは、これら内外壁に係らずほゞ同一寸法と
してあることにより、色違いの境界部が鮮明な中空成形
品とすることができる。
重壁構造の製品に形成した中空成形品であって、この中
空成形品の内壁の樹脂の層数と外壁の樹脂の層数とが異
なり、これら内外壁の表面は異色としてあり、相互に異
なる色の境界部が前記パリソン成形時の喰い切り部とし
てあり、この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層
は、前記外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一
の合成樹脂層に重なり合い、その材質を異にして、中空
成形品の厚さは、これら内外壁に係らずほゞ同一寸法と
してあることにより、色違いの境界部が鮮明な中空成形
品とすることができる。
この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層は、前記
外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一の合成樹
脂層に重なり合い、中空成形品の厚さは、これら内外壁
に係らず同一寸法としてあるため、この内壁の表面を形
成する第1の合成樹脂の使用量を少なくできる。
外壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一の合成樹
脂層に重なり合い、中空成形品の厚さは、これら内外壁
に係らず同一寸法としてあるため、この内壁の表面を形
成する第1の合成樹脂の使用量を少なくできる。
また前記内壁面部の表面を色白乃至淡色として、耐油
性乃至耐熱性の合成樹脂で形成してあるため、この中空
成形品は特に食品の収納容器用として好適なものとな
り、食品を衛生上良好に収納できる。
性乃至耐熱性の合成樹脂で形成してあるため、この中空
成形品は特に食品の収納容器用として好適なものとな
り、食品を衛生上良好に収納できる。
請求項2記載の考案においては、請求項1記載の考案
の効果に加えて、前記パリソンはブロー成形で成形され
てなるものであため、前記中空成形品をブロー成形法で
簡易に成形できる。
の効果に加えて、前記パリソンはブロー成形で成形され
てなるものであため、前記中空成形品をブロー成形法で
簡易に成形できる。
図はこの考案に係るもので、実施例の判断面図である。 図中の主な符号 10……内壁、11……外壁。
Claims (2)
- 【請求項1】単一のパリソンを二重壁構造の製品に形成
した中空成形品であって、この中空成形品の内壁の樹脂
の層数と外壁の樹脂の層数とが異なり、これら内外壁の
表面は異色としてあり、相互に異なる色の境界部が前記
パリソン成形時の喰い切り部としてあり、 この内壁の表面を形成する第1の合成樹脂層は、前記外
壁の表面を形成する第2の合成樹脂層と同一の合成樹脂
層に重なり合い、その材質を異にして、中空成形品の厚
さは、これら内外壁に係らずほゞ同一寸法としてあり 前記内壁の表面は白色乃至淡色としてあり、前記内壁の
表面を形成する第1の合成樹脂層は耐油性乃至耐熱性と
してあることを特徴とする中空成形品。 - 【請求項2】前記パリソンはブロー成形で成形されてな
るものであることを特徴とする実用新案登録の請求範囲
第1項記載の中空成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989118776U JP2504160Y2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 中空成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989118776U JP2504160Y2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 中空成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0357020U JPH0357020U (ja) | 1991-05-31 |
JP2504160Y2 true JP2504160Y2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=31666925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989118776U Expired - Lifetime JP2504160Y2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 中空成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504160Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2388716T3 (es) | 2002-10-08 | 2012-10-17 | Graphic Packaging International, Inc. | Método y herramienta para la formación de un recipiente que tiene un reborde u otra conformación encapsulada, o formada de un material moldeado por inyección. |
AU2003284049B9 (en) | 2002-10-08 | 2008-11-06 | Graphic Packaging International, Llc | A tool for forming a container and a method of forming the same |
EP2016001B1 (en) | 2006-03-10 | 2011-05-11 | Graphic Packaging International, Inc. | Injection-molded composite container and method of forming |
WO2008049048A2 (en) | 2006-10-18 | 2008-04-24 | Graphic Packaging International, Inc. | Tool for forming a three dimensional article or container |
EP2442924A4 (en) | 2009-06-17 | 2017-03-01 | Graphic Packaging International, Inc. | Tool for forming a three dimensional container or construct |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58208021A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-03 | Kyoraku Co Ltd | 中空成形品およびその製造方法 |
-
1989
- 1989-10-12 JP JP1989118776U patent/JP2504160Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0357020U (ja) | 1991-05-31 |
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