JP2503907Y2 - ベルトクランプ自動結束装置 - Google Patents

ベルトクランプ自動結束装置

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JP2503907Y2
JP2503907Y2 JP6102889U JP6102889U JP2503907Y2 JP 2503907 Y2 JP2503907 Y2 JP 2503907Y2 JP 6102889 U JP6102889 U JP 6102889U JP 6102889 U JP6102889 U JP 6102889U JP 2503907 Y2 JP2503907 Y2 JP 2503907Y2
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belt
belt clamp
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winding
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久雄 太田
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Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ベルトクランプが巻回部へ供給され、こ
の巻回部でワイヤハーネス等の結束対象物の外周にベル
トクランプを巻きつけて結束するためのベルトクランプ
自動結束装置に関するものである。
[従来の技術] 従来のベルトクランプの自動結束装置としては、例え
ば特公昭41-16833号公報に開示されているものを挙げる
ことができる。この装置はその使用に際して、まずベル
トクランプのベルト部を手作業によってワイヤハーネス
等の外周に巻きつけ、このベルト部の先端をベルトクラ
ンプのバックル部に挿入する。そして、前記バックル部
の反対側に突出したベルト部の先端を結束装置によって
把持し、この状態で装置を操作することにより前記ベル
ト部が引締められてワイヤハーネス等が結束される。
また本出願人は、結束作業ごとに巻回部に供給される
ベルトクランプのベルト部をワイヤハーネス等の結束対
象物外周に巻きつけ、かつベルト部を引締めて結束する
といった一連の作業がすべて自動化された自動結束装置
をすでに提案している(特願昭63-322907号の明細書及
び図面参照)。
前記自動結束装置において、前記巻回部はワイヤハー
ネス等の結束対象物を位置させる必要からその一部が開
放された形状となっている。したがって、前記ベルトク
ランプによる結束作業中には巻回部の開放部分を可動ガ
イドで塞ぎ、この可動ガイドによってベルトクランプの
ベルト部を案内するように構成されている。
[考案が解決しようとする課題] 前記自動結束装置は、結束作業の開始及び停止操作の
ためのスライド垂直の動きを利用して前記可動ガイドを
作動させ、これによって前記巻回部の開放部分の開閉を
行なっている。このため、自動結束装置のスイッチの種
類が主としてスライド形式に限定されるとともに、この
スイッチ操作そのものが重くなり、操作性向上の上から
も改良の必要がある。
本考案は、このような課題の解決をその目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本考案のベルトクランプ
自動結束装置は次のように構成されている。
すなわち、巻回部はその開放部分を利用してワイヤハ
ーネス等の結束対象物を位置させることが可能であり、
また巻回部はここに供給されたベルトクランプを結束対
象物の外周に巻きつけて結束可能となっている。
可動ガイドは前記巻回部の開放部分を塞ぐ方向への閉
そく動作可能で、かつ巻回部に送り込まれたベルトクラ
ンプを結束のための案内可能となっている。一方、ベル
トクランプの送り歯と噛合っているギヤは、このベルト
クランプの移動に連動して回転可能であり、このギヤの
回転は所定の連動機構、例えば歯車機構を通じて前記可
動ガイドに対し前記閉そく動作として伝達されるように
構成されている。
[作用] 前記構成によれば、自動結束装置の巻回部にベルトク
ランプが送り込まれると、その移動によって前記ギヤが
回転する。このギヤの回転により、前記連動機構を通じ
て前記可動ガイドが巻き部の開放部分を塞ぐ方向へ動か
される。この結果、巻回部に送り込まれたベルトクラン
プは可動ガイドに案内されつつ、この巻回部でワイヤハ
ーネス等の結束対象物外周に巻きつけられ、結束作業が
行なわれる。
[実施例] 次に本考案の実施例を図面によって説明する。
第1実施例 第6図に長手方向に複数個連結されたれベルトクラン
プ60が斜視図で示されている。単体のベルトクランプ60
は、帯状に形成されたベルト部62と、その基端部に一体
に形成されたバックル部64とを備えている。そして、こ
のベルト部62をワイヤハーネス等の結束対象物(図示し
ない)の外周に巻きつけ、その先端を前記バックス部64
に挿通させて締付けることにより、その結束対象物をク
ランプできる。
なお、前記バックル部64に挿通されたベルト部62は、
このベルト部62の片側面内において長手方向に沿って一
定の範囲で形成されたラック状の係止歯(図示しない)
と、バックル部64内に形成されている係止爪(図示しな
い)との噛合いによって抜け止めが果されるようになっ
ている。
さらに本実施例のベルトクランプ60においては、バッ
クル部64の端面に皿ばね66及びクリップ68が一体に形成
されている。このクリップ68は、ベルトクランプ60の結
束対象物であるワイヤハーネス等が配線される例えば自
動車のエンジンルーム内において、車体のパネルなどに
予めあけられている孔に挿入される。これによりワイヤ
ハーネス等は、ベルトクランプ60によって結束された箇
所で、前記パネル側に取付けられることとなる。
前記ベルトクランプ60はすでに説明したように、その
長手方向に複数個連結された構成となっている。すなわ
ち、ベルトクランプ60の前記クリップ68先端には、この
後に続く別のベルトクランプ60Aのベルト部62A先端が連
結されている。しかも、後続のベルトクランプ60Aのク
リップ(図示しない)先端には、さらにこれに続く別の
ベルトクランプのベルト部(いずれも図示しない)先端
が連結され、これの繰返しによって複数個のベルトクラ
ンプが長手方向に連結されている。
前記ベルトクランプ60(60A)におけるベルト部62(6
2A)の両側縁には、バックル部64に近い部分と、その反
対側の先端寄りの部分とを除いて長手方向に沿って送り
歯63(63A)が形成されている。この送り歯63は、後述
する自動結束装置の巻回部14においてギヤ40及び送り込
みギヤ50と噛合い可能である。
第7図に自動結束装置の外観が斜視図で示されてい
る。この第7図において自動結束装置は、ハウジング10
の一部にクリップ12を備えたハンディータイプの構成と
なっている。そして、このクリップ12の反対側端部は、
ワイヤハーネス等の結束対象物の外周に前記ベルトクラ
ンプ60(60A)のベルト部62(62A)を巻きつけて結束す
るための巻回部14となっている。
第1図に前記自動結束装置の巻回部14が拡大して示さ
れ、第2図に第1図のII-II線方向から見た正面図が示
され、第3図に第2図の一部を破断した正面図が示され
ている。これら第1図〜第3図からも明らかなように、
前記巻回部14は、ハウジング10側に組付けられたガイド
体15とハウジング10とは別体に形成された枠体20とによ
り、図面の下方に開放部分26を有する逆U字状に形成さ
れている。そして前記ガイド体15は、巻回部14に送られ
てきた前記ベルトクランプ60のベルト部62を図面の下方
向へ向けて案内するガイド溝16を備えている。このガイ
ド溝16の底面は、第1図から明らかなように図面下方寄
りの部分において右方向に向けて傾斜する斜面16aとな
っている。
一方、前記枠体20は第1図で示されているように、前
記ベルトクランプ60のベルト部62を案内する円弧形状の
ガイド溝22を有している。また枠体20には、前記ガイド
溝22の第1図における左端部において、次に説明する可
動ガイド30の係合凸部36を受け入れる係合凹部24が形成
されている。
前記巻回部14を構成している前記ガイド体15の下方位
置には、可動ガイド30がハウジング10に対して第1図の
左右方向へスライド可能に組込まれている。この可動ガ
イド30が第1図の右方向にスライドすることで、巻回部
14の開放部分26が塞がれることとなる。
第4図に前記可動ガイド30が外観斜視図で示され、第
5図に第4図のV−V線断面図が示されている。これら
第4図及び第5図からも明らかなように可動ガイド30の
上面には第1図及び第4図のほぼ右半分の部分にガイド
溝32が形成されている。このガイド溝32は可動ガイド30
の図面右端において開放され、その反対側は斜面32aと
なっている。
前記可動ガイド30が、第1図の右方向にスライド動作
して前記巻回部14の開放部分26を塞いだ状態において、
この可動ガイド30のガイド溝32は前記ガイド体15のガイ
ド溝16及び枠体20のガイド溝22に対してそれぞれ連通す
るように形成されている。また、前記枠体20と対向する
側の可動ガイド30の先端には、この枠体20に形成されて
いる前記係合凹部24に係合する係合凸部36が形成されて
いる。さらに可動ガイド30の片側側面には、第1図及び
第4図の左寄りの一定範囲内において、後述するピニオ
ン44と噛合うラック歯34が形成されている。
前記可動ガイド30と前記ハウジング10内壁との間に
は、第1図で示されているようにリターンスプリング38
が設けられている。このリターンスプリング38は、可動
ガイド30をハウジング10内へ常に引き戻す方向の弾性力
を有している。
第1図〜第3図から明らかなように、前記巻回部14に
おいてガイド体15の内側には、そのガイド溝16の両側に
おいてギヤ40と送り込みギヤ50とが配置されている。そ
してこれらの両ギヤ40,50の一部はガイド体15のガイド
溝16内に位置し、このガイド溝16に送られてきた前記ベ
ルトクランプ60のベルト部62両側の送り歯63にそれぞれ
噛合うように配置されている。そして送り込みギヤ50
は、第2図及び第3図に示されているように駆動ギヤ52
と噛合っており、この駆動ギヤ52は自動結束装置の駆動
源であるモータなどからのトルク伝達を受けて回転する
ように構成されている。
前記駆動ギヤ52の回転により、送り込みギヤ50が第2
図及び第3図の矢印方向に回転し、これによってガイド
体15のガイド溝16内のベルトクランプ60のベルト部62が
図面の下方向へ送られることとなる。そして、このベル
ト部62の移動に伴い、その送り歯63に噛合っている前記
ギヤ40が、第2図及び第3図の矢印方向に回転すること
となる。
一方、前記ガイド体内側のハウジング10内には、前記
可動ガイド30のラック歯34と噛合ったピニオン44が回転
可能に組付けられている。そして、前記ギヤ40の軸42と
ピニオン44の軸46とのそれぞれには、互いに噛合ったベ
ベルギヤ48,49が固定されている。したがって前記ギヤ4
0の回転は、ベヘルギヤ48,49、ピニオン44及びラック歯
34により、可動ガイド30を第1図の右方向へスライドさ
せる力として伝達される。すなわち前記ラック歯34、ピ
ニオン44及びベベルギヤ48,49により、可動ガイド30と
ギヤ40との間の連動機構が構成されている。
なお、前記ピニオン44の軸46上には、この軸46に加わ
るトルクが一定負荷以上になったときに滑って回転を逃
がすトルクリミッター47が設けられている。このトルク
リミッター47は前記ギヤ40とピニオン44との間のトルク
伝達系に組込まれればよく、例えばギヤ40の軸上に設け
てもよい。
前記構成において、ベルトクランプ60のベルト部62が
前記巻回部14におけるガイド体15のガイド溝16に送り込
まれてくると、前記送り込みギヤ50がベルト部62の片側
の送り歯63に噛合う。したがって送り込みギヤ50の回転
駆動により、ベルトクランプ60のベルト部62がガイド溝
16に沿って第1図〜第3図の下方向へ送られる。また、
この時点においてベルト部62の反対側の送り歯63には前
記ギヤ40が噛合っている。このため、ベルト部62がガイ
ド溝16に沿って移動すると、これに連動してギヤ40が回
転する。
前記ギヤ40の回転により、前記ベベルギヤ48,49の噛
合い回転を通じてピニオン44が回転する。これにより、
ピニオン44に噛合っているラック歯34を通じて前記可動
ガイド30が、リターンスプリング38の弾性力に逆らって
前記巻回部14の開放部分26を塞ぐ方向(第1図の右方
向)へスライドする。この結果、可動ガイド30の前記係
合突部36が枠体20の係合凹部24に係合し、かつ可動ガイ
ド30のガイド溝32は前記ガイド体15のガイド溝16及び枠
体20のガイド溝22に対してそれぞれ連通した状態とな
る。
この時点で前記ベルト部62は可動ガイド30のガイド溝
32に沿って前記枠体20に向けて移動しはじめており、当
然のことながら前記ギヤ40は回転を続けている。しかし
可動ガイド30の係合突部36が枠体20の係合凹部24に係合
した時から前記ピニオン44に加わる負荷が増大して前記
トルクリミッター47が働く。したがって前記ギヤ40の回
転力は逃がされ、ベルト部62は支障なく送り続けられ
る。
なお前記トルクリミッター47に代え、可動ガイド30に
よって巻回部14の開放部分26が塞がれた時点で、前記ラ
ック歯34とピニオン44との噛合いが解除されるように、
このラック歯34の一部に平滑部を形成してもよい。
前記可動ガイド30のガイド溝32を通って枠体20のガイ
ド溝22へ導かれたベルト部62は、前記巻回部14に予め位
置させているワイヤハーネス等の結束対象物外周に対し
てループ状に巻きつけられ、かつ前記バックル部64に挿
通されて図示しない引締め機構(ギヤ機構など)によっ
て引締められる。
前記ベルトクランプ60のベルト部62が前述したように
バックル部64に挿入されて引締めが開始された時点で
は、前記送り込みギヤ50及びギヤ40の箇所には、ベルト
部62におけるバックル部64側の欠歯部が位置する。この
ため、送り込みギヤ50によるベルト部62の送りは行われ
なくなり、かつベルト部62の移動によってギヤ40に与え
られていた回転力も解消される。この結果、前記可動ガ
イド30に作用していたスライド操作力も解除され、可動
ガイド30は前記リターンスプリング38の弾性力によって
元の方向へ引戻される。
したがって巻回部14の開放部分26は再び開放状態とな
る。そして、この時点ではベルトクランプ60と後続のベ
ルトクランプ60Aのベルト部62Aとの連結部は、図示しな
いカッターによって切り離されている。以上の工程でワ
イヤハーネス等の結束対象物外周に対するベルトクラン
プ60の結束作業が終了する。
第2実施例 第8図に自動結束装置の巻回部14を例えば第1図の斜
め下方向から見た第2実施例の外観斜視図が示されてい
る。この第8図のものは、可動ガイド30を第1実施例の
スライド式に代えて回動式とし、その回動によって前記
巻回部14の開放部分26を塞ぐ構成となっている。
すなわち、本実施例の可動ガイド30には、第1実施例
のベベルギヤ49の軸46の回転がリンク70,71を通じて伝
達され、これによって可動ガイド30がハウジング10に対
し軸72の軸心回りに第8図で示されている状態から前記
開放部分26を塞ぐように回動する。そして本実施例にお
いても第1実施例の場合と同様に、ベルト部62の送りに
よってギヤ40に与えられていた回転力が解消されたと
き、可動ガイド30は例えば前記軸72の軸上に組付けられ
ているトーションスプリング(図示しない)などのリタ
ーン力によって元の方向へ回動し、開放部分26は再び開
放状態となる。
なお、第8図において第1〜7図に示されている第1
実施例のものと同一もしくは均等構成と考えられる部分
には、図面に同一符号を吸入して重複する説明は省略す
る。
[考案の効果] 本考案は、巻回部に送り込まれたベルトクランプの移
動を利用して可動ガイドを作動させ、これによって巻回
部の開放部分を可動ガイドで塞ぐようにしたことによ
り、前記可動ガイドを作動させるためのモータなどの駆
動力あるいは手動操作が不要となり、しかも結束作業と
の関係においてタイミングよく可動ガイドを作動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実施例のベ
ルトクランプ自動結束装置の巻回部を一部破断によって
表した側面図、第2図は第1図のII-II線方向から見た
正面図、第3図は第2図の一部を破断して表した正面
図、第4図は可動ガイドの外観斜視図、第5図は第4図
のV−V線断面図、第6図はベルトクランプの外観斜視
図、第7図は自動結束装置の外観斜視図、第8図は第2
実施例の一部を表した外観斜視図である。 14……巻回部 26……開放部分 30……可動ガイド 40……ギヤ 60……ベルトクランプ 63……送り歯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放部分を利用して結束対象物を位置させ
    ることが可能な巻回部を有し、この巻回部に供給された
    ベルトクランプを前記結束対象物の外周に巻きつけて結
    束するベルトクランプ自動結束装置であって、 前記巻回部の開放部分を塞ぐ方向への閉そく動作可能
    で、かつこの巻回部に送り込まれたベルトクランプを前
    記結束のために案内する可動ガイドと、 前記ベルトクランプの送り歯と噛合ってこのベルトクラ
    ンプの移動に連動して回転するギヤと、 このギヤの回転を前記可動ガイドに対し前記閉そく動作
    として伝達する連動機構と、 を備えたベルトクランプ自動結束装置。
JP6102889U 1989-05-26 1989-05-26 ベルトクランプ自動結束装置 Expired - Lifetime JP2503907Y2 (ja)

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JPH033508U JPH033508U (ja) 1991-01-14
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