JP2905054B2 - ベルトクランプ結束装置 - Google Patents

ベルトクランプ結束装置

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JP2905054B2
JP2905054B2 JP22595493A JP22595493A JP2905054B2 JP 2905054 B2 JP2905054 B2 JP 2905054B2 JP 22595493 A JP22595493 A JP 22595493A JP 22595493 A JP22595493 A JP 22595493A JP 2905054 B2 JP2905054 B2 JP 2905054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手持ち式の結束機を用
いてワイヤハーネスなどの被結束物の外周にベルトクラ
ンプを自動的に巻き回して結束するためのベルトクラン
プ結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の結束機は、例えば特開平2−1
68091号公報に開示されている。すなわちこの結束
機は手持ち式(ハンディタイプ)であって、この結束機
をワイヤハーネスの結束しようとする箇所で操作するこ
とにより、ベルトクランプをワイヤハーネスの外周に巻
き回して引き締めれるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような手
持ち式の結束機では、例えば結束作業板の上に予めセッ
トされたワイヤハーネスの所定箇所を結束する場合、結
束機の使用位置が明確に定まらない。したがってワイヤ
ハーネスに対するベルトクランプの結束位置が正規の位
置からずれることがある。
【0004】本発明の技術的課題は、ベルトクランプに
よる結束位置を正確に決定し、かつベルトクランプを案
内するガイド部の可動ガイド部材を開閉させるためのモ
ーターやソレノイドなどのアクチュエータを不要として
結束機の小型軽量化を図るとともに、結束作業板上の位
置決めソケットに対しても特別な構造を要することなく
対応可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のベルトクランプ結束装置はつぎのように構
成されている。すなわち請求項1記載の発明は、結束作
業板の上に所定の被結束物を予めセット可能で、かつ被
結束物の結束箇所に位置決めソケットが配置され、この
ソケットの位置において手持ち式の結束機により被結束
物の外周にベルトクランプを巻き回して引き締めるベル
トクランプ結束装置であって、前記結束機は、そのハウ
ジングの一部に構成されて前記ベルトクランプを被結束
物の外周に巻き回すように案内するガイド部と、この巻
き回されたベルトクランプをハウジング内で引き締める
締付け部と、ハウジングの先端部に形成されて前記位置
決めソケットに挿入可能な差し込み部と、前記ガイド部
に被結束物を出入りさせるための開放部と、この開放部
を開閉する方向へ回動可能に設けられた可動ガイド部材
と、ハウジングの内部においてスライド自在に設けら
れ、かつ前記差し込み部の先端から一部が突出するよう
にスプリング力の作用を受けているスライド部材とを備
このスライド部材がスプリング力に逆らってハウジ
ング内に押し込まれることにより、前記可動ガイド部材
を閉ざす方向へ回動させるように構成している。
【0006】
【作用】前記の構成によれば、結束作業板の上に配置さ
れた前記の位置決めソケットに対して結束機の前記差し
込み部を挿入することで、ワイヤハーネスなどの被結束
物に対する結束機の位置が正確に決定される。したがっ
てベルトクランプは被結束物の外周に対して正規の位置
に締付けられる。また結束作業にあたっては前記ガイド
部に被結束物が入った後、その開放部を前記可動ガイド
部材で閉ざす必要があるが、前記の構成では結束機の差
し込み部が位置決めソケットに挿入されたときに前記ス
ライド部材がハウジング内に押し込まれ、それによって
前記可動ガイド部材が閉ざされる。したがって可動ガイ
ド部材を開閉させるためのアクチュエータなどが不要と
り、結束機の小型軽量化を達成できる。しかも前記ス
ライド部材は、その一部が前記差し込み部の先端から突
出しており、これをスプリング力に逆らってハウジング
内に押し込むことで、前記可動ガイド部材が閉ざれる。
このため、位置決めソケットはその内部に係止部やピン
のないシンプルな形状にすることが可能で、それによっ
て設備費のコストを低減できる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1に手持ち式の結束機Mが結束作業板110
の一部と共に断面図で示され、図2に結束機Mの外観図
が示され、図3に図1の反対側面から見た結束機Mの外
観が示されている。これらの図面で明らかなように結束
機Mにおけるハウジング10の一端部(使用時の上端
部)にはモーター12が一体的に装着されていて、この
モーター12の部分が結束機Mのグリップとなってい
る。またハウジング10の他端部(使用時の下端部)
は、後で説明するように前記結束作業板110の上面に
設けられている位置決めソケット116に対して挿入可
能な差し込み部11となっている。図4に図1のA−A
線拡大断面図が示されている。この図面からも明らかな
ように、前記ハウジング10の一側面には図面の上下方
向に沿ってベルト挿入溝16が形成され、しかもこのベ
ルト挿入溝16の前面側にはバックル通路18が形成さ
れている。前記ベルト挿入溝16は図1に示されている
ベルトクランプBのベルト部B1を案内でき、前記バッ
クル通路18はベルト部B1の一端部に形成されている
バックル部B2を案内できるようになっている。
【0008】前記ベルト挿入溝16の下部には、ベルト
ストッパー22がハウジング10に対して軸23により
回動可能に取付けられている。このベルトストッパー2
2の一部はベルト挿入溝16に位置していて、このベル
ト挿入溝16に対してその上端部から挿通されたベルト
部B1の先端部を定位置で受止め可能である。ただし後
で説明する可動ガイド部材36が、ベルト部B1を案内
する状態に回動したとき、これに連動してベルトストッ
パー22もベルト挿入溝16から退くように前記軸23
の軸線回りに回動する。さらに図4で示すように、前記
ベルト挿入溝16の一部にはベルト検出片24がハウジ
ング10に対して軸25により回動可能に取付けられて
いる。一方、図2で示すように前記ハウジング10の外
壁(前記バックル通路18の外壁)には前記モーター1
2の電源回路に組込まれたリミットスイッチ26が設け
られている。そしてこのリミットスイッチ26における
プランジャーの近くには前記ベルト検出片24の端部が
位置しており、前記ベルト挿入溝16にベルト部B1が
挿通されたときのベルト検出片24の回動によってリミ
ットスイッチ26がオンに切換えられる。
【0009】前記バックル通路18の下端部には、図4
で示すように一対のバックル保持部材20がハウジング
10に対してそれぞれの軸21により回動可能に取付け
られている。これらの両バックル保持部材20は、バッ
クル通路18の下端まで送られてきたベルトクランプB
のバックル部B2を受止め可能で、かつ図示外のスプリ
ング力によりバックル部B2をその受止め位置において
保持できるようになっている。そして後述する結束完了
後において結束機Mのハウジング10とベルトクランプ
Bとが上下方向へ相対的に引っ張られると、両バックル
保持部材20はスプリング力に抗して互いに開く方向へ
回動し、バックル部B2はバックル保持部材20から外
される。
【0010】さて前記バックル通路18の下方には、後
述する被結束物(ワイヤハーネス)Wを位置させる結束
空間28の外周部分において、前記ベルトクランプBの
ベルト部B1をループ状に案内するガイド部30が構成
されている。しかも結束機Mは、前記ガイド部30に向
けてベルト部B1を送るための供給部50と、同じくガ
イド部30の終端近くでベルト部B1を前記バックル部
B2に挿通させる送込み部60と、バックル部B2に挿
通させた後のベルト部B1を引き締めるための締付け部
70と、この締付け部70により引き締められたベルト
部B1の余剰部分を切断するためのベルト切断部80と
を主体として構成されている。
【0011】まず前記ガイド部30について説明する。
このガイド部30は、前記結束空間28の外周の一部を
構成するように前記ハウジング10と一体に形成された
固定ガイド32と、ハウジング10に対して回動自在に
取付けられた可動ガイド部材36とを備えている。この
固定ガイド32は前記ベルト部B1を案内する湾曲状の
ガイド溝33を備えているとともに、この固定ガイド3
2の下部とハウジング10との間は前記結束空間28に
ワイヤハーネスWを出入りさせるための開放部34とな
っている。そして可動ガイド部材36は、この開放部3
4を開閉できるように前記ハウジング10に対して回動
自在に設けられている。
【0012】図5に図1のB−B線断面図が示されてい
る。この図面からも明らかなように前記可動ガイド部材
36は、前記ベルトクランプBのベルト部B1を案内す
るためのベルトガイド体36Aと、その両側に位置して
ワイヤハーネスWの外周を支持する板形状の被結束物ガ
イド体36Bとから構成されている。これらのガイド体
36A,36Bは共通の軸37により、ハウジング10
に対して個別に回動できるように取付けられている。前
記の両ガイド体36A,36Bの下方には、スライド部
材40がハウジング10における差し込み部11の内部
において上下方向へスライド自在に組付けられている。
このスライド部材40は、その一部と差し込み部11の
一部との間にかけられたスプリング41(図1参照)に
より常時は図面で示す位置に引き戻されている。
【0013】またスライド部材40の上端部には、一対
のレバー42の下端が軸43により回動自在に結合され
ている。これらのレバー42の上端部は、前記の両ガイ
ド体36A,36Bのそれぞれに形成されているカム孔
38,39に対して挿通させたピン45の両端にそれぞ
れ結合されている。なお両レバー42とスライド部材4
0との間にはスプリング44(図1参照)が掛けられて
いて、このスプリング44により両レバー42はスライ
ド部材40に対し前記軸43の軸線回りに図1の時計回
り方向へ付勢されている。
【0014】前記スライド部材40がスプリング41の
力に逆らってレバー42と共に押し上げられると、前記
被結束物ガイド体36Bのカム孔39と、これらに挿通
している前記ピン45との作用により、最初に被結束物
ガイド体36Bが前記結束空間28に向かって回動す
る。さらにスライド部材40が押し上げられてピン45
がベルトガイド体36Aのカム孔38の端に当たると、
スライド部材40の上昇に伴って両レバー42が前記ス
プリング44に逆らって図1の反時計回り方向に回動す
る。これにより被結束物ガイド体36Bに続いてベルト
ガイド体36Aが前記開放部34を閉じる方向に回動す
る。なお前記ベルトガイド体36Aが開放部34を閉じ
た状態に回動したとき、図示外のリミットスイッチがオ
ンに切換えられる。このリミットスイッチも前記ベルト
検出片24によって切換えられるリミットスイッチ26
と共に前記モーター12の電源回路に直列に組込まれて
いる。したがってこれらの両スイッチが共にオンとなっ
たときに前記モーター12が駆動し始めることとなる。
【0015】つぎに前記供給部50について説明する。
図1及び図5で示すように前記可動ガイド部材36の上
部には、支持プレート52がハウジング10に対して軸
53により回動自在に設けられている。この支持プレー
ト52には前記ベルトクランプBにおけるベルト部B1
の係合歯列と噛合い可能な供給歯車56が回転自在に支
持されていて、この供給歯車56の外周の一部は前記ベ
ルト挿入溝16に突出している。また支持プレート52
の一部には、両端部がそれぞれハウジング10の外部に
延びたスプリングピン55が固定され、このスプリング
ピン55の両端部とハウジング10側の部材との間には
図2,3及び図5で示すようにスプリング54がそれぞ
れ掛けられている。
【0016】前記スプリング54の弾性力により、前記
支持プレート52は軸53の軸線回りに図1の時計回り
方向へ付勢されている。そして前記ベルト挿入溝16に
ベルトクランプBのベルト部B1が挿通されて前記供給
歯車56に接触すると、そのときの接触力により支持プ
レート52がスプリング54の力に抗して図1の反時計
回り方向に回動し、供給歯車56をベルト挿入溝16か
ら僅かに後退させる。この動作によりベルト挿入溝16
に対するベルト部B1の挿通がスムーズに行われる。な
お前記供給歯車56は、前記モーター12の駆動により
後述する歯車伝達機構を通じて回転駆動されるようにな
っている。
【0017】つぎに前記送込み部60について説明す
る。図6に図1のC−C線拡大断面図が示され、図7に
図6のE−E線断面図が示されている。これらの図面か
らも明らかなように前記ガイド部30における固定ガイ
ド32の終端近く、つまり前記バックル通路18のバッ
クル保持部材20の隣接部には前記ベルトクランプBに
おけるベルト部B1の係合歯列と噛合い可能な送り歯車
62が回転自在に配置されており、この送り歯車62の
外周の一部はガイド溝33aに突出している。このガイ
ド溝33aは前記固定ガイド32におけるガイド溝33
の終端部であって、ベルトクランプBのベルト部B1を
前記バックル保持部材20により保持されるバックル部
B2の開口に向けて案内可能である。また前記送り歯車
62は図1,3及び図7で示すように二重構造となって
いて、図1の上側が平歯車62Aで下側がはすば歯車6
2Bとなっている。
【0018】前記送り歯車62に対して前記ガイド溝3
3aを挟んで対向する側には規制部材64が軸65によ
り回動自在に設けられている。この規制部材64の上面
に形成されているカム面(図示しない)には、図2及び
図6で示すようにボールプランジャ66のボールがスプ
リング力により押しつけられていて、常態での規制部材
64はその一部で前記ガイド溝33aの開放面を覆った
回動位置に保持されている。この規制部材64は、後述
するようにループ状になったベルト部B1がガイド溝3
3aを通過するときの干渉により前記軸65の軸線回り
に回動してガイド溝33aから一度後退し、ベルト部B
1の通過後は前記ボールプランジャ66のスプリング力
に基づき再びガイド溝33aの開放面を覆った回動位置
に戻される。なお前記送り歯車62についても前記モー
ター12の駆動により後述する歯車伝達機構を通じて回
転駆動されるようになっている。
【0019】つぎに前記締付け部70について説明す
る。図1で示すように前記送込み部60と対向する箇所
のハウジング10内には、ベルトクランプBのバックル
部B2に挿通させた後のベルト部B1を案内するベルト
通路72が構成されている。このベルト通路72の上部
には、図1及び図5から明らかなようにハウジング10
に支持された軸75に対し一対の歯車プレート74が回
動自在に取付けられている。これらの両歯車プレート7
4の間には、前記ベルト通路72に沿った方向の二箇所
において締付け歯車76,77がそれぞれ回転自在に支
持されている。
【0020】図8に前記締付け部70が図1の部分拡大
図で示されている。この図面からも明らかなように前記
の両締付け歯車76,77はそれぞれの外周の一部が前
記ベルト通路72に突出しており、個々に前記ベルト部
B1の係合歯列と噛合い可能である。そこで両締付け歯
車76,77を同方向へ回転駆動させれば、バックル部
B2に挿通させた後のベルト部B1が引き締められるこ
ととなり、この引き締め時の負荷がつぎに説明するベル
ト切断部80における引き締め力調整機構90のスプリ
ング92の弾性力に打ち勝つと、前記歯車プレート74
が両締付け歯車76,77と共に軸75の軸線回りに図
8の仮想線のように回動する。なお前記の両締付け歯車
76,77についても前記モーター12の駆動により後
述する歯車伝達機構を通じて回転駆動されるようになっ
ている。
【0021】つぎに前記ベルト切断部80について説明
する。図1,4で示すように前記締付け部70における
ベルト通路72の上部で、かつ前記ベルト挿入溝16の
裏側には、引き締め完了後のベルト部B1を切断するた
めのカッター82を備えたカッターホルダー83が所定
のストロークで上下にスライド可能に組付けられてい
る。このカッターホルダー83は、図2,3で示すよう
にハウジング10の両外側部にそれぞれ配置されている
カッターリンク86の下方への移動に連動して前記カッ
ター82と共にベルト切断方向(下方向)へ作動する。
図9に図1のD−D線拡大断面図が示されている。この
図面でも明らかなように前記締付け部70における一方
の締付け歯車77の軸78には、下方へ延びるリンク8
4を通じて軸85が支持されている。この軸85の両端
部はハウジング10の側壁にあけられた上下に長い孔を
通じて外部に位置しており、ここに前記カッターリンク
86がそれぞれ結合されている。すなわち前記締付け部
70の歯車プレート74が図8の仮想線の位置に向かっ
て回動したときの前記締付け歯車77の下方への変位に
より、前記リンク84及び軸85を通じてカッターリン
ク86が下方へ移動し、これに連動して前記カッター8
2がベルト切断方向へ作動することとなる。
【0022】図1及び図9で明らかなように、前記の両
カッターリンク86の下端部には前記軸85と平行に配
置された軸96の両端部が支持され、この軸96の中間
部分には前記ベルト部B1の引き締め力調整機構90の
可動スプリングシート93が結合されている。この引き
締め力調整機構90は、ハウジング10内に形成された
シリンダ形状部分の上部に前記可動スプリングシート9
3が、かつ下部に調整スプリングシート94がそれぞれ
配置され、これら両スプリングシート93,94の間に
スプリング92が組込まれている。すなわち前記引き締
め力調整機構90のスプリング92は、前記締付け部7
0及びベルト切断部80を、それぞれ図示の復帰位置に
保持するように作用している。したがってこのスプリン
グ92の弾性力に基づき、前記ベルト部B1の引き締め
力(つまりベルト切断タイミング)が決定されることと
なる。そしてこのスプリング92の弾性力は、前記調整
スプリングシート94の位置をアジャストスクリュー9
8のねじ込み量により変化させることで調整できる。
【0023】つぎに前記供給部50の供給歯車56、送
込み部60の送り歯車62及び締付け部70の締付け歯
車76,77のそれぞれに前記モーター12の駆動を伝
える歯車伝達機構について説明する。まず前記送込み部
60の送り歯車62に対する歯車伝達機構を説明する
と、図1及び図5において前記モーター12により回転
駆動される出力軸14には歯車G1が固定されている。
図5で示すように歯車G1の回転は、これに噛合って前
記締付け部70の歯車プレート74を支持している軸7
5と共に回転する歯車G2及びこれと同軸上の歯車G3
に伝達される。歯車G3は図3で示すように歯車G4に
噛合っており、この歯車G4の回転はこれと同軸上の歯
車G5に伝達される。さらに歯車G5の回転は、これに
噛合っている歯車G6及びこれと同軸上の歯車G7に伝
達される。この歯車G7が図6,7で示すように前記送
り歯のうちの平歯車62Aに噛合っており、もってこの
送り歯車62が回転駆動されることとなる。
【0024】つづいて前記締付け部70の締付け歯車7
6,77に対する歯車伝達機構を説明すると、図1及び
図5で示すように前記歯車G2,G3が設けられている
前記軸75のほぼ中間部には歯車G8が固定されてい
る。したがってこの歯車G8は前記歯車G1と噛合って
いる歯車G2及び軸75を通じてモーター12の回転を
受ける。そしてこの歯車G8は図1で示すように前記締
付け歯車76,77に対して共に噛合っており、これら
の両締付け歯車76,77がそれぞれ回転駆動される。
【0025】つぎに前記供給部50の供給歯車56に対
する歯車伝達機構を説明すると、図1及び図5で示すよ
うに前記締付け部70における一方の締付け歯車76の
軸上には歯車G10が、この締付け歯車76と共に回転
するように設けられている。また供給部50の前記支持
プレート52を回動可能に支持している前記軸53に
は、前記歯車G10と噛合って回転する歯車G11が設
けられている。この歯車G11は、図4に示されている
ように前記供給歯車56と同軸上に設けられている歯車
G12と噛合っていて、この歯車G12と共に供給歯車
56が回転駆動される。
【0026】図12に前記結束作業板110が斜視図で
示されている。この結束作業板110の上面にはワイヤ
ハーネスWの実際の配線図111を描いた図面が貼り付
けられている。また結束作業板110にはフォーク状に
形成された複数本の支持具114が前記配線図111に
したがって立てられている。これらの支持具114に対
して図12の仮想線で示すようにワイヤハーネスWを構
成する各種の電線が束の状態でセットされ、しかも各端
部にはコネクターWaが接続される。このようにワイヤ
ハーネスWは結束作業板110に対し、その上面から浮
かせた状態で、かつ前記配線図111のとおりにセット
される。さらに結束作業板110の上面には、ベルトク
ランプBによるワイヤハーネスWの結束箇所と対応する
位置において位置決めソケット116が配置されてい
る。なお前記の各支持具114及び位置決めソケット1
16は、前記配線図111の変更に応じてそれぞれの配
置を変えれるようにネジによる締付けなどによって結束
作業板110に固定されている。
【0027】図13に前記位置決めソケット116の一
つが斜視図で示されている。この図面で明らかなように
位置決めソケット116はその上面が開放されていて、
前記結束機Mの差し込み部11を受入れ可能となってい
る。そしてこの位置決めソケット116の内部には係止
部118が一体に形成されており、結束機Mの差し込み
部11が位置決めソケット116の内部に挿入されたと
きに前記スライド部材40の端部が係止部118に当た
るようになっている。すなわち結束機Mの差し込み部1
1を位置決めソケット116の内部に挿入して押付ける
ことにより、スライド部材40がそのときの反力を受け
て前述したようにスプリング41の力に逆らって押し上
げられることとなる。なおスライド部材40を前記差し
込み部11の先端部から大きく突出させておき、これを
位置決めソケット116の内底面に当てることで押し上
げるようにすれば、前記係止部118を省略することが
できる。
【0028】つぎに前記結束機Mによるワイヤハーネス
Wの結束作業について説明する。まず図1で示すように
結束機Mの前記ベルト挿入溝16にベルトクランプBの
ベルト部B1を、その先端部が前記ベルトストッパー2
2に当たる位置まで挿入する。このとき前記ベルト検出
片24がベルト部B1に押されて回動し、図2に示され
ているリミットスイッチ26がオンに切換えられる。そ
こで前記結束作業板110の位置決めソケット116に
結束機Mの差し込み部11を挿入しつつ、この結束作業
板110に対して前述したようにセットされているワイ
ヤハーネスWを前記結束空間28に位置させる。このと
き、位置決めソケット116によって結束機Mの使用位
置が決定され、したがって予め決められた結束位置でワ
イヤハーネスWに対する結束作業が行われることとな
る。
【0029】前記差し込み部11を位置決めソケット1
16に挿入することにより、すでに説明したように前記
スライド部材40が位置決めソケット116の係止部1
18に当たって反力を受け、スプリング41の力に逆ら
ってレバー42と共に押し上げられる。これにより、前
記被結束物ガイド体36Bの回動に続いてベルトガイド
体36Aが回動し、図10あるいは図11で示すように
被結束物ガイド体36BはワイヤハーネスWの外周を支
持するとともに、ベルトガイド体36Aは前記ガイド部
30の開放部34を閉じる。このベルトガイド体36A
の回動により前記ベルトストッパー22はベルト挿入溝
16から退いた位置へ回動させられる。これと同時に図
示外のリミットスイッチが前記リミットスイッチ26に
続いてオンに切換えられ、前記モーター12が駆動し始
める。なお図10はワイヤハーネスWが比較的大径の場
合、図11は比較的小径の場合であって、いずれの場合
も被結束物ガイド体36BはワイヤハーネスWの外周を
適正に支持している。
【0030】モーター12の駆動力が前記歯車伝達機構
を通じて前記供給部50の供給歯車56に伝達され、こ
の供給歯車56が前記ベルト部B1の係合歯列に噛合っ
た状態で回転駆動される。したがってベルト部B1は前
記ガイド部30に向けて送られ、すでに開放部34を閉
じた状態に回動している前記ベルトガイド体36Aを経
て固定ガイド32のガイド溝33に沿って案内され、結
果的に図10で示すようにワイヤハーネスWの外周を囲
むループ状となる。一方、ベルトクランプBのバックル
部B2はベルト部B1が送られるのに伴って前記バック
ル通路18に沿って移動し、やがては前記バックル保持
部材20により図10で示すように所定位置に保持され
る。
【0031】前記固定ガイド32のガイド溝33に沿っ
て案内されたベルト部B1が前記送込み部60のガイド
溝33aに到達すると、すでに歯車伝達機構を通じて回
転駆動されている前記送り歯車62がベルト部B1の側
部の係合歯列に噛合ってこのベルト部B1を前記バック
ル部B2に向けて送る。このときのベルト部B1はガイ
ド溝33aと、その開放面を塞いだ状態に位置している
前記規制部材64とによりバックル部B2に向けて正確
に送られる。
【0032】前記送込み部60において、ベルト部B1
が図10の実線で示すようにガイド溝33a内を平坦な
状態で送られているとき、その係合歯列は送り歯車62
のうちの前記平歯車62Aと噛合っている。そしてベル
ト部B1が図10の仮想線で示すようにガイド溝33a
内をループ状の一部となって送られているとき、その係
合歯列は送り歯車62のうちの前記はすば歯車62Bと
噛合っている。このため送込み部60でのベルト部B1
は前記ガイド溝33aを通過し終わるまで送り歯車62
によって適正に送られる。なおベルト部B1が図10の
仮想線で示すようにループ状になってガイド溝33aを
通過するとき、前記規制部材64はベルト部B1の干渉
を受けてガイド溝33aの開放面から退く方向へ回動す
るので、このベルト部B1の移動に支障はない。
【0033】前記送込み部60によりバックル部B2に
挿通させられたベルト部B1は、前記締付け部70のベ
ルト通路72に送られる。このベルト通路72において
ベルト部B1の係合歯列には、前記歯車伝達機構を通じ
てすでに回転駆動されている前記締付け歯車76,77
がそれぞれ噛合ってベルト部B1を引き締める。したが
ってベルト部B1の係合歯列に対しては引き締め力が分
散して加わることとなり、係合歯の破損による歯車の滑
りなどがなく、適正な引き締めが行われる。この引き締
め負荷が増大すると、前記の両締付け歯車76,77及
びこれらを支持している前記歯車プレート74が、前記
引き締め力調整機構90におけるスプリング92の弾性
力に抗して図8の実線状態から仮想線状態に回動する。
この結果、すでに説明したようにベルト切断部80のカ
ッター82が作動し、ベルト部B1はバックル部B2か
ら少し出た箇所で切断され、切り離された余剰ベルトは
前記ベルト通路72の出口からハウジング10の外部へ
排出される。
【0034】このようにしてワイヤハーネスWの外周を
ベルトクランプBで結束した後、結束機Mを前記位置決
めソケット116から抜き取るように持ち上げる。これ
によりバックル部B2は前記バックル保持部材20から
外れ、かつガイド部30の可動ガイド部材36は前記開
放部34を開いた復帰位置に回動する。そこでこの開放
部34を通じてワイヤハーネスWを前記結束空間28か
ら外し、つぎの位置決めソケット116の箇所において
前記と同様の結束作業を行う。
【0035】
【発明の効果】このように本発明は、ワイヤハーネスな
どの被結束物に対する結束機の位置を正確に決定でき、
この被結束物の外周に対してベルトクランプを正規の位
置に締付けることができるとともに、ベルトクランプを
案内するガイド部の可動ガイド部材を開閉させるための
アクチュエータが不要となって結束機の小型軽量化を図
ることができる。また結束作業板上の位置決めソケット
をシンプルな構造にすることも可能で、それによって設
備コストを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結束機を結束作業板の一部と共に表した断面図
である。
【図2】結束機の外観図である。
【図3】図2の反対側面から見た結束機の外観図であ
る。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】図1のC−C線拡大断面図である。
【図7】図6のE−E線断面図である。
【図8】図1の締付け部を拡大して表した構成図であ
る。
【図9】図1のD−D線拡大断面図である。
【図10】結束作業時のガイド部を表した構成図であ
る。
【図11】結束作業時のガイド部を表した構成図であ
る。
【図12】結束作業板の全体斜視図である。
【図13】位置決めソケットの斜視図である。
【符号の説明】
M 結束機 10 ハウジング 11 差し込み部 30 ガイド部 34 開放部 36 可動ガイド部材 40 スライド部材 70 締付け部 110 結束作業板 116 位置決めソケット W ワイヤハーネス B ベルトクランプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結束作業板の上に所定の被結束物を予め
    セット可能で、かつ被結束物の結束箇所に位置決めソケ
    ットが配置され、このソケットの位置において手持ち式
    の結束機により被結束物の外周にベルトクランプを巻き
    回して引き締めるベルトクランプ結束装置であって、 前記結束機は、そのハウジングの一部に構成されて前記
    ベルトクランプを被結束物の外周に巻き回すように案内
    するガイド部と、この巻き回されたベルトクランプをハ
    ウジング内で引き締める締付け部と、ハウジングの先端
    部に形成されて前記位置決めソケットに挿入可能な差し
    込み部と、前記ガイド部に被結束物を出入りさせるため
    の開放部と、この開放部を開閉する方向へ回動可能に設
    けられた可動ガイド部材と、ハウジングの内部において
    スライド自在に設けられ、かつ前記差し込み部の先端か
    ら一部が突出するようにスプリング力の作用を受けてい
    るスライド部材とを備えこのスライド部材がスプリング力に逆らってハウジング
    内に押し込まれることにより、前記可動ガイド部材を閉
    ざす方向へ回動させるように構成し ていることを特徴と
    したベルトクランプ結束装置。
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