JP2503657Y2 - トロイダルコイル巻線機 - Google Patents
トロイダルコイル巻線機Info
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Description
本考案は、環状コアに電線を巻回してトロイダルコイ
ルを製造するトロイダルコイル巻線機に関するものであ
る。
ルを製造するトロイダルコイル巻線機に関するものであ
る。
第3図に、従来のトロイダルコイル巻線機を示し、第
6図に、第3図のトロイダルコイル巻線機を右方から見
た図を示す。これらの図において、1はシャトルリング
駆動用モータ、2は回転軸、3はアイドラーギヤ、4は
シャトルリング、5は蓄線リング、5−1は電線収納
溝、6は係合ピン、7はスリップ式ブレーキ、7−1は
バネ、8は電線引出具、9は環状コア、9−1はコア
穴、10はスタッド、11,12はコア送りローラ、13はアイ
ドラーギヤ、14はコア送りローラ駆動用モータ、15は回
転軸である。 シャトルリング4および蓄線リング5は、共に環状コ
ア9と交叉させられている。交叉は、シャトルリング4,
蓄線リング5の円周の一部(図示せず)を取り外し、そ
こから環状コア9を入れ、取り外した円周の一部を元通
りに合体させることによって行われる。 シャトルリング4の外周には、アイドラーギヤ3と噛
み合う歯が設けてある。従って、シャトルリング駆動用
モータ1が回ると、その回転力が回転軸2→アイドラー
ギヤ3→シャトルリング4へと伝えられ、シャトルリン
グ4が回転する。 蓄線リング5の外周には電線収納溝5−1が設けられ
ており、ここに環状コア9に巻回する電線が収納され
る。 シャトルリング4には、電線引出具8が一体に固着さ
れている。電線引出具8は、蓄線リング5より電線を引
き出す際、電線のガイドをする。 第4図は、蓄線リングから電線が引き出される状況を
示す図である。符号は第3図のものに対応し、16は電線
である。電線16は、電線引出具8の電線引出口8−1に
挿通されて引き出される。 また、シャトルリング4には、蓄線リング5と係合自
在の係合ピン6が固着されている。係合ピン6が蓄線リ
ング5と係合されるのは、蓄線リング5に電線を蓄える
時である。 第5図は、シャトルリング4と蓄線リング5との係合
を示す図である。5−2は、蓄線リング5に設けられた
係合穴である。係合ピン6は、ヒンジ機構により矢印の
ように可動であり、蓄線リング5と係合自在となってい
る。電線収納溝5−1に電線16を蓄える際には図示の如
く係合させられ、電線が引き出される際には(即ち、環
状コア9に巻回する際には)、係合が解除される。 環状コア9は、コア送りローラ11,12により支持され
ると共に、回転力も与えられる。回転力は、コア送りロ
ーラ駆動用モータ14より、次のようにして伝えられる。 第6図によく示されているように、コア送りローラ駆
動用モータ14は、回転軸15によって連結されているアイ
ドラーギヤ13を回転させる。アイドラーギヤ13は、2つ
のコア送りローラ12の大径部と歯車で噛み合わされてお
り、コア送りローラ12を回転させる。コア送りローラ12
の小径部は、環状コア9の外周に押し付けられている。 一方、コア送りローラ11は、その小径部が環状コア9
の外周に押し付けられているだけであり、環状コア9が
回転すれば、それにならって回転させられる。即ち、単
に支持だけしている。 従って、環状コア9は、その外周にコア送りローラ12
から与えられる摩擦力により、例えば、第3図に記した
矢印の方向に回転する。 なお、スタッド10は、環状コア9の構成要素である珪
素鋼板を積層保持すると共に、環状コア9に対してプリ
ント回路基板(環状コア9の電流を制御する回路等を搭
載した基板)を取り付けるための部材である。コア穴9
−1は、環状コア9を基台(図示せず)等に取り付ける
際に用いられる。 次に、トロイダルコイル巻線機の動作を説明する。 (蓄線リング5への電線収納動作) 環状コア9に電線を巻回するに先立ち、次のようにし
て蓄線リング5に電線を収納する。 まず、第5図に示したように、係合ピン6を係合穴5
−2に係合して、シャトルリング駆動用モータ1によっ
て蓄線リング5を回転し得る用意をする。次に、電線の
先端を蓄線リング5に固定する。 第7図は、従来のトロイダルコイル巻線機における電
線先端の固定の仕方を説明する図である。符号は第3図
のものに対応し、5Aは電線固定穴、16は電線、16Tは電
線先端、17は電線送りローラ、18はガイドローラ、19は
ボビンである。点線の円は、電線収納溝5−1の底部を
示す。 電線を供給するボビン19から、蓄線リング5へ所要の
長さだけ巻き取るわけであるが、ボビン19から蓄線リン
グ5までは、電線16は電線送りローラ17等を経て送られ
る。そして、電線先端16Tを、蓄線リング5の電線収納
溝5−1の底部に開けられた電線固定穴5Aに、手作業で
取り付ける。 第8図に、電線固定穴を示す。これは、蓄線リング5
の電線収納溝5−1を正面から見た図であり、底部に電
線固定穴5Aが開けられている。ここに、電線先端16Tを
折り曲げて引っ掛ける。 こうしておいて、シャトルリング駆動用モータ1を、
環状コア9に電線を巻回する時とは逆の方向に回転させ
る。すると、シャトルリング4は逆回転する。蓄線リン
グ5は係合ピン6との係合により、シャトルリング4と
連結されているから、シャトルリング4と共に回転す
る。この回転により電線が引っ張られ、電線収納溝5−
1の中に蓄えられて行く。 環状コア9に巻回するのに必要な長さを収納すれば、
シャトルリング駆動用モータ1を停止し、電線を切り、
係合ピン6の係合を外す。 (環状コア9への巻回動作) 第4図に示したように、電線16の先端を電線引出口8
−1より引き出し、環状コア9の適宜の箇所(例えば、
スタッド10の1つ)に固定する。これは人の手により行
う。 コア送りローラ駆動用モータ14により環状コア9を回
転させつつ、シャトルリング駆動用モータ1によりシャ
トルリング4を回転させる。 シャトルリング4は環状コア9と交叉させられている
から、シャトルリング4が1回転すると(言い換えれ
ば、電線引出具8の位置が環状コア9の周りを1回転す
ると)、環状コア9に電線が1回巻かれる。 電線引出具8から引き出される電線が緩んでいると、
巻回された電線も緩んでしまい、トロイダルコイルの仕
上がりが悪くなる。そこで、引き出される電線に張力を
与えるため、蓄線リング5の内周に、コルク製のスリッ
プ式ブレーキ7がバネ7−1により押しつけられてい
る。 環状コア9の回転速度およびシャトルリング4の回転
速度を一定にすれば、巻回密度が一様なトロイダルコイ
ルが製造できる。そのようにして製造したトロイダルコ
イル31を、第9図に示す。
6図に、第3図のトロイダルコイル巻線機を右方から見
た図を示す。これらの図において、1はシャトルリング
駆動用モータ、2は回転軸、3はアイドラーギヤ、4は
シャトルリング、5は蓄線リング、5−1は電線収納
溝、6は係合ピン、7はスリップ式ブレーキ、7−1は
バネ、8は電線引出具、9は環状コア、9−1はコア
穴、10はスタッド、11,12はコア送りローラ、13はアイ
ドラーギヤ、14はコア送りローラ駆動用モータ、15は回
転軸である。 シャトルリング4および蓄線リング5は、共に環状コ
ア9と交叉させられている。交叉は、シャトルリング4,
蓄線リング5の円周の一部(図示せず)を取り外し、そ
こから環状コア9を入れ、取り外した円周の一部を元通
りに合体させることによって行われる。 シャトルリング4の外周には、アイドラーギヤ3と噛
み合う歯が設けてある。従って、シャトルリング駆動用
モータ1が回ると、その回転力が回転軸2→アイドラー
ギヤ3→シャトルリング4へと伝えられ、シャトルリン
グ4が回転する。 蓄線リング5の外周には電線収納溝5−1が設けられ
ており、ここに環状コア9に巻回する電線が収納され
る。 シャトルリング4には、電線引出具8が一体に固着さ
れている。電線引出具8は、蓄線リング5より電線を引
き出す際、電線のガイドをする。 第4図は、蓄線リングから電線が引き出される状況を
示す図である。符号は第3図のものに対応し、16は電線
である。電線16は、電線引出具8の電線引出口8−1に
挿通されて引き出される。 また、シャトルリング4には、蓄線リング5と係合自
在の係合ピン6が固着されている。係合ピン6が蓄線リ
ング5と係合されるのは、蓄線リング5に電線を蓄える
時である。 第5図は、シャトルリング4と蓄線リング5との係合
を示す図である。5−2は、蓄線リング5に設けられた
係合穴である。係合ピン6は、ヒンジ機構により矢印の
ように可動であり、蓄線リング5と係合自在となってい
る。電線収納溝5−1に電線16を蓄える際には図示の如
く係合させられ、電線が引き出される際には(即ち、環
状コア9に巻回する際には)、係合が解除される。 環状コア9は、コア送りローラ11,12により支持され
ると共に、回転力も与えられる。回転力は、コア送りロ
ーラ駆動用モータ14より、次のようにして伝えられる。 第6図によく示されているように、コア送りローラ駆
動用モータ14は、回転軸15によって連結されているアイ
ドラーギヤ13を回転させる。アイドラーギヤ13は、2つ
のコア送りローラ12の大径部と歯車で噛み合わされてお
り、コア送りローラ12を回転させる。コア送りローラ12
の小径部は、環状コア9の外周に押し付けられている。 一方、コア送りローラ11は、その小径部が環状コア9
の外周に押し付けられているだけであり、環状コア9が
回転すれば、それにならって回転させられる。即ち、単
に支持だけしている。 従って、環状コア9は、その外周にコア送りローラ12
から与えられる摩擦力により、例えば、第3図に記した
矢印の方向に回転する。 なお、スタッド10は、環状コア9の構成要素である珪
素鋼板を積層保持すると共に、環状コア9に対してプリ
ント回路基板(環状コア9の電流を制御する回路等を搭
載した基板)を取り付けるための部材である。コア穴9
−1は、環状コア9を基台(図示せず)等に取り付ける
際に用いられる。 次に、トロイダルコイル巻線機の動作を説明する。 (蓄線リング5への電線収納動作) 環状コア9に電線を巻回するに先立ち、次のようにし
て蓄線リング5に電線を収納する。 まず、第5図に示したように、係合ピン6を係合穴5
−2に係合して、シャトルリング駆動用モータ1によっ
て蓄線リング5を回転し得る用意をする。次に、電線の
先端を蓄線リング5に固定する。 第7図は、従来のトロイダルコイル巻線機における電
線先端の固定の仕方を説明する図である。符号は第3図
のものに対応し、5Aは電線固定穴、16は電線、16Tは電
線先端、17は電線送りローラ、18はガイドローラ、19は
ボビンである。点線の円は、電線収納溝5−1の底部を
示す。 電線を供給するボビン19から、蓄線リング5へ所要の
長さだけ巻き取るわけであるが、ボビン19から蓄線リン
グ5までは、電線16は電線送りローラ17等を経て送られ
る。そして、電線先端16Tを、蓄線リング5の電線収納
溝5−1の底部に開けられた電線固定穴5Aに、手作業で
取り付ける。 第8図に、電線固定穴を示す。これは、蓄線リング5
の電線収納溝5−1を正面から見た図であり、底部に電
線固定穴5Aが開けられている。ここに、電線先端16Tを
折り曲げて引っ掛ける。 こうしておいて、シャトルリング駆動用モータ1を、
環状コア9に電線を巻回する時とは逆の方向に回転させ
る。すると、シャトルリング4は逆回転する。蓄線リン
グ5は係合ピン6との係合により、シャトルリング4と
連結されているから、シャトルリング4と共に回転す
る。この回転により電線が引っ張られ、電線収納溝5−
1の中に蓄えられて行く。 環状コア9に巻回するのに必要な長さを収納すれば、
シャトルリング駆動用モータ1を停止し、電線を切り、
係合ピン6の係合を外す。 (環状コア9への巻回動作) 第4図に示したように、電線16の先端を電線引出口8
−1より引き出し、環状コア9の適宜の箇所(例えば、
スタッド10の1つ)に固定する。これは人の手により行
う。 コア送りローラ駆動用モータ14により環状コア9を回
転させつつ、シャトルリング駆動用モータ1によりシャ
トルリング4を回転させる。 シャトルリング4は環状コア9と交叉させられている
から、シャトルリング4が1回転すると(言い換えれ
ば、電線引出具8の位置が環状コア9の周りを1回転す
ると)、環状コア9に電線が1回巻かれる。 電線引出具8から引き出される電線が緩んでいると、
巻回された電線も緩んでしまい、トロイダルコイルの仕
上がりが悪くなる。そこで、引き出される電線に張力を
与えるため、蓄線リング5の内周に、コルク製のスリッ
プ式ブレーキ7がバネ7−1により押しつけられてい
る。 環状コア9の回転速度およびシャトルリング4の回転
速度を一定にすれば、巻回密度が一様なトロイダルコイ
ルが製造できる。そのようにして製造したトロイダルコ
イル31を、第9図に示す。
しかしながら、前記した従来のトロイダルコイル巻線
機では、蓄線リング5に電線を蓄える際、電線先端を蓄
線リング5に固定する作業を人手によって行なっている
ので、作業性が悪い上、自動化を妨げる1因にもなって
いるという問題点があった。 本考案は、このような問題点を解決することを課題と
するものである。
機では、蓄線リング5に電線を蓄える際、電線先端を蓄
線リング5に固定する作業を人手によって行なっている
ので、作業性が悪い上、自動化を妨げる1因にもなって
いるという問題点があった。 本考案は、このような問題点を解決することを課題と
するものである。
前記課題を解決するため、本考案のトロイダルコイル
巻線機では、電線先端を蓄線リングの電線固定穴に押し
込むためのシリンダピンを具えたプレス用シリンダと、
前記蓄線リングに固着された磁性体板と、前記電線固定
穴が前記シリンダピンの真下に来た時に前記磁性体板を
検出する位置に設置された磁性体板検出センサと、蓄線
リングに押し付けて停止させるブレーキ材が先端に取り
付けられたプランジャを有するソレノイドと、前記磁性
体板検出センサからの磁性体板検出信号を受け、蓄線リ
ングの回転を停止する信号を発すると共に、前記シリン
ダピンを突出させる信号を発する制御回路とを具えるこ
ととした。
巻線機では、電線先端を蓄線リングの電線固定穴に押し
込むためのシリンダピンを具えたプレス用シリンダと、
前記蓄線リングに固着された磁性体板と、前記電線固定
穴が前記シリンダピンの真下に来た時に前記磁性体板を
検出する位置に設置された磁性体板検出センサと、蓄線
リングに押し付けて停止させるブレーキ材が先端に取り
付けられたプランジャを有するソレノイドと、前記磁性
体板検出センサからの磁性体板検出信号を受け、蓄線リ
ングの回転を停止する信号を発すると共に、前記シリン
ダピンを突出させる信号を発する制御回路とを具えるこ
ととした。
磁性体板検出センサは、蓄線リングに開けられている
電線固定穴がシリンダピンの真下に来たことを検出する
作用をする。 制御回路は、その検出信号を受けると、まず蓄線リン
グの回転を停止する信号を発する。この信号には、蓄線
リングを駆動しているモータへの信号と、蓄線リングに
ブレーキをかけるソレノイドへの信号とがある。次に、
シリンダピンにより電線先端を電線固定穴に押し込む信
号を、プレス用シリンダに発する。これにより、電線先
端は蓄線リングに固定される。 以上は全て機械によって自動的に行われるから、もは
や手作業を必要とはしなくなる。
電線固定穴がシリンダピンの真下に来たことを検出する
作用をする。 制御回路は、その検出信号を受けると、まず蓄線リン
グの回転を停止する信号を発する。この信号には、蓄線
リングを駆動しているモータへの信号と、蓄線リングに
ブレーキをかけるソレノイドへの信号とがある。次に、
シリンダピンにより電線先端を電線固定穴に押し込む信
号を、プレス用シリンダに発する。これにより、電線先
端は蓄線リングに固定される。 以上は全て機械によって自動的に行われるから、もは
や手作業を必要とはしなくなる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。 第1図は、本考案のトロイダルコイル巻線機における
電線先端固定のための構成を示す図である。符号は、第
7図のものに対応している。そして、20は磁性体板、21
はソレノイド、22はプランジャ、23はブレーキ材、24は
プレス用シリンダ、25はシリンダピン、26は電線ガイド
部、27は制御回路、28はアイドラーギアである。 電線ガイド部26は、電線16を出来るだけ正確に電線固
定穴5Aの真上に導くためのものである。 プレス用シリンダ24は、制御回路27からの信号によ
り、シリンダピン25を出没させる。電線16の蓄線リング
5への固定は、シリンダピン25が突出して、電線先端16
Tを電線固定穴5Aに押し込むことによって行われる。 ソレノイド21は、制御回路27からの信号により、プラ
ンジャ22を出没させる。プランジャ22の先端には、硬質
ゴム等で出来たブレーキ材23が取り付けてある。ブレー
キ材23を蓄線リング5の外周に押し付けることにより、
蓄線リング5の回転を停止させたり、固定したりする。 磁性体板20は、蓄線リング5の表面の1ヵ所に固着さ
れている。これは、電線固定穴5Aが、所定の位置(即
ち、シリンダピン25の真下の位置)に来たかどうかを検
出するためのものである。 第2図は、磁性体板20の位置を検出する機構を説明す
る図である。29は磁性体板検出センサ、30は信号線であ
る。 磁性体板検出センサ29は、磁性体板20が真上に来たこ
とを検出すると、その検出信号を信号線30を経て制御回
路27(第1図)に送る。磁性体板検出センサ29の設置位
置は、その真上に磁性体板20が来た時、電線固定穴5Aが
丁度シリンダピン25の真下に行っているという位置に選
択する。 最初、電線固定穴5Aをシリンダピン25の真下に移動す
るために、シャトルリング駆動用モータ1は駆動され
る。磁性体板検出センサ29から検出信号が発せられる
と、制御回路27は、蓄線リング5を駆動しているシャト
ルリング駆動用モータ1に停止信号を送ると共に、ソレ
ノイド21にブレーキ信号を送る。これにより、電線固定
穴5Aがシリンダピン25の真下に来た状態で、蓄線リング
5の回転は停止される。 次に制御回路27は、プレス用シリンダ24にシリンダピ
ン25を突出させる信号を送る。シリンダピン25は、電線
先端16Tを電線固定穴5Aに押し込む。押し込む力により
電線先端16Tは折り曲げられ、電線固定穴5Aに係合され
る。即ち、電線先端16Tの電線固定穴5Aへの固定が、手
作業ではなく、機械により自動的になされる。 こうしておいて、制御回路27からシャトルリング駆動
用モータ1に駆動信号を送れば、電線先端16Tを電線固
定穴5Aに係合したまま回転を始めるから、電線16は蓄線
リング5に巻き取られてゆく。 なお、蓄線リング5を回転するのに、シャトルリング
駆動用モータ1とは別にモータを設け(図示せず)、そ
のモータよりアイドラーギア28を介して蓄線リング5を
回転するようにすることも考えられる。その場合には、
制御回路27からシャトルリング駆動用モータ1へ送って
いた信号は、前記モータに送るようにすればよい。
る。 第1図は、本考案のトロイダルコイル巻線機における
電線先端固定のための構成を示す図である。符号は、第
7図のものに対応している。そして、20は磁性体板、21
はソレノイド、22はプランジャ、23はブレーキ材、24は
プレス用シリンダ、25はシリンダピン、26は電線ガイド
部、27は制御回路、28はアイドラーギアである。 電線ガイド部26は、電線16を出来るだけ正確に電線固
定穴5Aの真上に導くためのものである。 プレス用シリンダ24は、制御回路27からの信号によ
り、シリンダピン25を出没させる。電線16の蓄線リング
5への固定は、シリンダピン25が突出して、電線先端16
Tを電線固定穴5Aに押し込むことによって行われる。 ソレノイド21は、制御回路27からの信号により、プラ
ンジャ22を出没させる。プランジャ22の先端には、硬質
ゴム等で出来たブレーキ材23が取り付けてある。ブレー
キ材23を蓄線リング5の外周に押し付けることにより、
蓄線リング5の回転を停止させたり、固定したりする。 磁性体板20は、蓄線リング5の表面の1ヵ所に固着さ
れている。これは、電線固定穴5Aが、所定の位置(即
ち、シリンダピン25の真下の位置)に来たかどうかを検
出するためのものである。 第2図は、磁性体板20の位置を検出する機構を説明す
る図である。29は磁性体板検出センサ、30は信号線であ
る。 磁性体板検出センサ29は、磁性体板20が真上に来たこ
とを検出すると、その検出信号を信号線30を経て制御回
路27(第1図)に送る。磁性体板検出センサ29の設置位
置は、その真上に磁性体板20が来た時、電線固定穴5Aが
丁度シリンダピン25の真下に行っているという位置に選
択する。 最初、電線固定穴5Aをシリンダピン25の真下に移動す
るために、シャトルリング駆動用モータ1は駆動され
る。磁性体板検出センサ29から検出信号が発せられる
と、制御回路27は、蓄線リング5を駆動しているシャト
ルリング駆動用モータ1に停止信号を送ると共に、ソレ
ノイド21にブレーキ信号を送る。これにより、電線固定
穴5Aがシリンダピン25の真下に来た状態で、蓄線リング
5の回転は停止される。 次に制御回路27は、プレス用シリンダ24にシリンダピ
ン25を突出させる信号を送る。シリンダピン25は、電線
先端16Tを電線固定穴5Aに押し込む。押し込む力により
電線先端16Tは折り曲げられ、電線固定穴5Aに係合され
る。即ち、電線先端16Tの電線固定穴5Aへの固定が、手
作業ではなく、機械により自動的になされる。 こうしておいて、制御回路27からシャトルリング駆動
用モータ1に駆動信号を送れば、電線先端16Tを電線固
定穴5Aに係合したまま回転を始めるから、電線16は蓄線
リング5に巻き取られてゆく。 なお、蓄線リング5を回転するのに、シャトルリング
駆動用モータ1とは別にモータを設け(図示せず)、そ
のモータよりアイドラーギア28を介して蓄線リング5を
回転するようにすることも考えられる。その場合には、
制御回路27からシャトルリング駆動用モータ1へ送って
いた信号は、前記モータに送るようにすればよい。
以上述べた如く、本考案のトロイダルコイル巻線機に
よれば、電線先端の蓄線リングへの取り付けが、手作業
によることなく出来るようになるので、作業性が向上す
ると共に、自動化を妨げていた一因が除去される。
よれば、電線先端の蓄線リングへの取り付けが、手作業
によることなく出来るようになるので、作業性が向上す
ると共に、自動化を妨げていた一因が除去される。
第1図…本考案のトロイダルコイル巻線機における電線
先端固定のための構成を示す図 第2図…磁性体板の位置を検出する機構を説明する図 第3図…従来のトロイダルコイル巻線機 第4図…蓄線リングから電線が引き出される状況を示す
図 第5図…シャトルリングと蓄線リングとの係合を示す図 第6図…第3図のトロイダルコイル巻線機を右方から見
た図 第7図…従来のトロイダルコイル巻線機における電線先
端の固定の仕方を説明する図 第8図…電線固定穴を示す図 第9図…トロイダルコイルを示す図 図において、1はシャトルリング駆動用モータ、2は回
転軸、3はアイドラーギヤ、4はシャトルリング、5は
蓄線リング、5−1は電線収納溝、5−2は係合穴、5A
は電線固定穴、6は係合ピン、7はスリップ式ブレー
キ、7−1はバネ、8は電線引出具、8−1は電線引出
口、9は環状コア、9−1はコア穴、10はスタッド、1
1,12はコア送りローラ、13はアイドラーギヤ、14はコア
送りローラ駆動用モータ、15は回転軸、16は電線、16T
は電線先端、17は電線送りローラ、18はカイドローラ、
19はボビン、20は磁性体板、21はソレノイド、22はプラ
ンジャ、23はブレーキ材、24はプレス用シリンダ、25は
シリンダピン、26は電線ガイド部、27は制御回路、28は
アイドラーギア、29は磁性体板検出センサ、30は信号
線、31はトロイダルコイルである。
先端固定のための構成を示す図 第2図…磁性体板の位置を検出する機構を説明する図 第3図…従来のトロイダルコイル巻線機 第4図…蓄線リングから電線が引き出される状況を示す
図 第5図…シャトルリングと蓄線リングとの係合を示す図 第6図…第3図のトロイダルコイル巻線機を右方から見
た図 第7図…従来のトロイダルコイル巻線機における電線先
端の固定の仕方を説明する図 第8図…電線固定穴を示す図 第9図…トロイダルコイルを示す図 図において、1はシャトルリング駆動用モータ、2は回
転軸、3はアイドラーギヤ、4はシャトルリング、5は
蓄線リング、5−1は電線収納溝、5−2は係合穴、5A
は電線固定穴、6は係合ピン、7はスリップ式ブレー
キ、7−1はバネ、8は電線引出具、8−1は電線引出
口、9は環状コア、9−1はコア穴、10はスタッド、1
1,12はコア送りローラ、13はアイドラーギヤ、14はコア
送りローラ駆動用モータ、15は回転軸、16は電線、16T
は電線先端、17は電線送りローラ、18はカイドローラ、
19はボビン、20は磁性体板、21はソレノイド、22はプラ
ンジャ、23はブレーキ材、24はプレス用シリンダ、25は
シリンダピン、26は電線ガイド部、27は制御回路、28は
アイドラーギア、29は磁性体板検出センサ、30は信号
線、31はトロイダルコイルである。
Claims (1)
- 【請求項1】電線先端を蓄線リングの電線固定穴に押し
込むためのシリンダピンを具えたプレス用シリンダと、
前記蓄線リングに固着された磁性体板と、前記電線固定
穴が前記シリンダピンの真下に来た時に前記磁性体板を
検出する位置に設置された磁性体板検出センサと、蓄線
リングに押し付けて停止させるブレーキ材が先端に取り
付けられたプランジャを有するソレノイドと、前記磁性
体板検出センサからの磁性体板検出信号を受け、蓄線リ
ングの回転を停止する信号を発すると共に、前記シリン
ダピンを突出させる信号を発する制御回路とを具えたこ
とを特徴とするトロイダルコイル巻線機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3604990U JP2503657Y2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | トロイダルコイル巻線機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3604990U JP2503657Y2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | トロイダルコイル巻線機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03126035U JPH03126035U (ja) | 1991-12-19 |
JP2503657Y2 true JP2503657Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=31541942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3604990U Expired - Lifetime JP2503657Y2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | トロイダルコイル巻線機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503657Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101394887B1 (ko) * | 2012-07-02 | 2014-05-14 | 박숙규 | 고딕 아치 트레이서 및 그 제조방법 및 그를 이용한 cad cam 총의치 제작 방법 |
-
1990
- 1990-04-03 JP JP3604990U patent/JP2503657Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03126035U (ja) | 1991-12-19 |
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