JP2503646Y2 - クラッチ機構 - Google Patents

クラッチ機構

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JP2503646Y2
JP2503646Y2 JP1990012057U JP1205790U JP2503646Y2 JP 2503646 Y2 JP2503646 Y2 JP 2503646Y2 JP 1990012057 U JP1990012057 U JP 1990012057U JP 1205790 U JP1205790 U JP 1205790U JP 2503646 Y2 JP2503646 Y2 JP 2503646Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案クラッチ機構を以下の項目に従って詳細に説明
する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術[第5図] a.一般的背景 b.従来のクラッチ機構の一例[第5図] D.考案が解決しようとする課題[第5図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第4図] a.テープレコーダの概要[第1図] b.クラッチ機構[第1図乃至第4図] b−1.第1のギヤ b−2.第2のギヤ、摩擦シート b−3.支持軸への支持、コイルバネ b−4.作用 G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なクラッチ機構に関する。詳しくは、円
盤状の摩擦接触部と先端に傾斜面が形成されるとともに
外周面にバネ受溝が形成された円柱状のボス部とが同軸
上に設けられた第1の回転体と、中心部に上記ボス部が
挿入される挿通孔を有する円盤状に形成され、上記ボス
部を挿通孔に挿通させることによって上記第1の回転体
に対して回転可能に支持された第2の回転体と、上記第
1の回転体の摩擦接触部と上記第2の回転体の一方の面
との間に介挿された摩擦部材と、略円錐状に形成された
コイルバネとを備え、上記摩擦部材が上記第1の回転体
の摩擦接触部と上記第2の回転体の一方の面との間に介
挿された状態で、上記コイルバネの略円錐状に形成され
た小径部分を上記ボス部にその傾斜面に沿って挿入する
ことによって小径部分を弾性変形させて上記バネ受溝に
係合させるとともに、上記コイルバネの略円錐状に形成
された大径部分が上記第2の回転体の他方の面に当接す
るように上記コイルバネを配設することによって、上記
第2の回転体を上記第1の回転体側に押圧付勢し、それ
により一方の回転体の回転が摩擦板を介して他方の回転
体に伝達されるようにしたクラッチ機構に関するもので
あり、略円錐状のコイルバネをボス部に挿通させた状態
で単に小径部分を押圧することによってコイルバネの取
り付けを容易に行うことができて作業性を向上させるこ
とができるとともに、クラッチ機構自体の部品点数を削
減することができ、更にはは円錐状のコイルバネを用い
ることによって第2の回転体を第1の回転体側に全体に
わたり略均一な付勢力でもって付勢することができ、ク
ラッチ機構自体の大型化を回避することができるもので
ある。即ち、上記バネ受部を工夫すると共にコイルバネ
の種類を選ぶことなどにより、バネ受用の特別な部品を
用いなくてもコイルバネの一端を支持することができて
部品点数を削減することができ、しかも、バネ受部をボ
ス部から側方へ突出しない形態にすることができて形状
を小型化することができると共にバネ受部に充分な機械
的強度を持たせることができるようにした新規なクラッ
チ機構を提供しようとするものである。
(B.考案の概要) 本考案クラッチ機構は、円盤状の摩擦接触部と先端に
傾斜面が形成されるとともに外周面にバネ受溝が形成さ
れた円柱状のボス部とが同軸上に設けられた第1の回転
体と、中心部に上記ボス部が挿入される挿通孔を有する
円盤状に形成され、上記ボス部を挿通孔に挿通させるこ
とによって上記第1の回転体に対して回転可能に支持さ
れた第2の回転体と、上記第1の回転体の摩擦接触部と
上記第2の回転体の一方の面との間に介挿された摩擦部
材と、略円錐状に形成されたコイルバネとを備え、上記
摩擦部材が上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の
回転体の一方の面との間に介挿された状態で、上記コイ
ルバネの略円錐状に形成された小径部分を上記ボス部に
その傾斜面に沿って挿入することによって小径部分を弾
性変形させて上記バネ受溝に係合させるとともに、上記
コイルバネの略円錐状に形成された大径部分が上記第2
の回転体の他方の面に当接するように上記コイルバネを
配設することによって、上記第2の回転体を上記第1の
回転体側に押圧付勢し、それにより一方の回転体の回転
が摩擦板を介して他方の回転体に伝達されるようにした
クラッチ機構であって、略円錐状のコイルバネをボス部
に挿通させた状態で単に小径部分を押圧することによっ
てコイルバネの取り付けを容易に行うことができて作業
性を向上させることができるとともに、クラッチ機構自
体の部品点数を削減することができ、更には円錐状のコ
イルバネを用いることによって第2の回転体を第1の回
転体側に全体にわたり略均一な付勢力でもって付勢する
ことができ、クラッチ機構自体の大型化を回避すること
ができるものである。即ち、バネ受用の特別な部品を用
いなくてもコイルバネの一端を支持することができて部
品点数を削減することができ、しかも、バネ受部をボス
部から側方へ突出しない形態にすることができて形状を
小型化することができると共にバネ受部に充分な機械的
強度を持たせることができるようにしたものである。
(C.従来技術)[第5図] (a.一般的背景) 例えば、テープレコーダにおいては、一定の速度で走
行するテープを巻き取るテープリールはテープ巻装径の
変化に応じて回転速度が変化することが必要であり、ま
た、テープエンドになったか否かを検出部材の回転の有
無を検出することによって検出するテープエンド検出装
置の上記検出部材はこれを回転させるための駆動部材に
対して相対的にスリップし得ることが必要であり、従っ
て、前記テープリールが係合されるリール台もしくは該
リール台を回転させるためのリール台駆動系や上記テー
プエンド検出装置には、通常、2つの回転体を回転の伝
達が為されかつ相対的にスリップし得るように結合した
クラッチ機構が設けられる。
尚、このようなクラッチ機構はリミッター機構、フリ
クション機構あるいはスリップ機構等とも称される。
(b.従来のクラッチ機構の一例)[第5図] 第5図は従来の摩擦式クラッチ機構の一例aを示すも
のである。
同図において、bはシャーシ、cは該シャーシbから
立設された支持軸、dはモータにより駆動される第1の
ギヤであり、該第1のギヤdはその外周面にギヤ歯eが
形成された円板部fと該円板部fの上面の中心部から突
設された円筒状のボス部gとが一体に形成され支持軸c
に回転自在に支持されている。hは第1のギヤdの円板
部fの上面に貼着された摩擦シート、iは中心部に挿通
孔jが形成された第2のギヤであり、第1のギヤdのボ
ス部gに回転自在に支持されると共に摩擦シートhを挟
んで第1のギヤdの円板部f上に載置されている。kは
第1のギヤdのボス部gの上端部に固定された略円板状
のバネ受部材、lは該バネ受部材kの下面と第2のギヤ
iの上面との間で縮設されたコイルバネであり、このコ
イルバネlの弾発力によって第1のギヤdと第2のギヤ
iとが摩擦シートhを挟んで互いに圧接される。
しかして、例えば、第1のギヤdが駆動されるとその
回転は摩擦シートhと第2のギヤiとの間の摩擦作用に
より第2のギヤiに伝達されると共に、第2のギヤiの
回転の負荷が一定の値を超えたときは第1のギヤdと第
2のギヤiとが相対的にスリップすることになる。
尚、このようなクラッチ機構における回転体としては
ギヤに限らずベルトプーリその他の回転部材が用いられ
る場合がある。
(D.考案が解決しようとする課題)[第5図] 従来の摩擦式クラッチ機構は、一般に、第5図に示し
たもののように構成されているので、その部品には、最
低、ギヤd及びiのような回転の授受を行なう2つの回
転体と、摩擦シートhのように2つの回転体の間に介挿
される摩擦部材と、2つの回転体を互いに圧接させるた
めの弾発部材、例えば、コイルバネlと、弾発部材の一
端を支持するためのバネ受部材kの全部で5つが必要に
なり、従って、部品点数が多く、このため、コストが高
いものになり、組立や部品管理に多くの手間がかかると
共に、形状が大きくなり易く、また、各部品の寸法誤差
が累積され組立の精度が悪化する等の問題があった。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本考案クラッチ機構は、上記課題を解決する
ために、円盤状の摩擦接触部と先端に傾斜面が形成され
るとともに外周面にバネ受溝が形成された円柱状のボス
部とが同軸上に設けられた第1の回転体と、中心部に上
記ボス部が挿入される挿通孔を有する円盤状に形成さ
れ、上記ボス部を挿通孔に挿通させることによって上記
第1の回転体に対して回転可能に支持された第2の回転
体と、上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の回転
体の一方の面との間に介挿された摩擦部材と、略円錐状
に形成されたコイルバネとを備え、上記摩擦部材が上記
第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の回転体の一方の
面との間に介挿された状態で、上記コイルバネの略円錐
状に形成された小径部分を上記ボス部にその傾斜面に沿
って挿入することによって小径部分を弾性変形させて上
記バネ受溝に係合させるとともに、上記コイルバネの略
円錐状に形成された大径部分が上記第2の回転体の他方
の面に当接するように上記コイルバネを配設することに
よって、上記第2の回転体を上記第1の回転体側に押圧
付勢させたものである。
従って、本考案クラッチ機構によれば、略円錐状をし
たコイルバネの小径部分は第1の回転体のボス部に形成
されたバネ受溝により支持されるので、従来独立部品と
されていたバネ受部材を省略するこごとができ、その分
部品点数を削減することができてコストを下げることが
できると共に組立や部品管理の手間を削減することがで
き、かつ、組立精度を向上させることができ、また、バ
ネ受部であるバネ受溝は従来のバネ受部材のようにボス
部から側方へ突出した形態では無いのでこの種のクラッ
チ機構の形状を小型化することができ、かつ、バネ受溝
の内面はそのいずれの部分も全体に亘って無端状に延び
る面であるから可撓性は殆んど無く、このため、コイル
バネのかなり強い弾発力を加えられたりあるいは高温の
環境に置かれたりしてもボス部のバネ受溝が形成された
部分に変形が生じる惧れが無いと共にコイルバネが回転
した場合でもその小径部分の先端がバネ受溝に引っ掛か
ってしまう惧れも無い。
(F.実施例)[第1図乃至第4図] 以下に、本考案クラッチ機構の詳細を図示した実施例
に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本考案クラッチ機構をテープ
レコーダのリール台駆動系におけるクラッチ機構に適用
したものである。
(a.テープレコーダの概要)[第1図] 1はテープレコーダ(図面にはメカデッキのみ示して
ある。)、2はそのメカシャーシであり、該メカシャー
シ2は合成樹脂により形成されている。
3、3はメカシャーシ2の後端部の左右両端部から立
設されたリール台支持軸であり、該リール台支持軸3、
3に供給側リール台(以下、「S側リール台」と言
う。)4は巻取側リール台(以下、「T側リール台」と
言う。)5は各別に回転自在に支持されており、これら
リール台4及び5は平ギヤ状をしたギヤ部6、6と該ギ
ヤ部6、6の中心部から突出するように位置したリール
係合軸7、7等から成り、リール係合軸7、7にテープ
カセット8の2つのテープリール9、10が各別に係合さ
れる。
11はキャプスタンであり、該キャプスタン11はメカシ
ャーシ2の下側に配置されたフライホィール12の中心部
から突設されかつメカシャーシ2に回転自在に支持され
ている。13はフライホィール12の外周面に形成されたベ
ルト巻付溝である。
14は記録又は再生が行なわれるときテープカセット8
の磁気テープ15を挟んで上記キャプスタン11に圧着され
るピンチローラ、16、16はカセット位置決めピン、17は
記録再生用の磁気ヘッド18を支持したヘッドベース、19
はメカシャーシ2の下面に固定されたモータ、20は該モ
ータ19の回転軸19aに固定された駆動プーリである。
21は中間回転体であり、比較的大径なベルトプーリ22
と比較的小径なギヤ23等から成り、メカシャーシ2のう
ち前記2つのリール台4と5との間の略中間の位置に設
けられた支持軸24に回転自在に支持され、ベルトプーリ
22はメカシャーシ2の下側に、ギヤ23はメカシャーシ2
の上側にそれぞれ位置している。
25はその略中間部分が上記支持軸24のうち中間回転体
21から上方へ突出した部分に回動自在に支持された揺動
レバーであり、その後側の回動端部に固定された軸26に
揺動ギヤ27が回転自在に支持され、該揺動ギヤ27は中間
回転体21のギヤ23と常時噛合されている。
28はメカシャーシ2に回転自在に支持されかつ後述す
る摩擦シートを挟んで軸方向で互いに圧接された2つの
ギヤ29及び30を有するクラッチ機構であり、その下側の
ギヤ29(以下、「第1のギヤ」と言う。)は上側のギヤ
30(以下、「第2のギヤ」と言う。)より稍大径に形成
され、第2のギヤ30が前記T側リール台5に常時噛合さ
れている。
そして、前記揺動レバー25は、ストップ状態において
は揺動ギヤ27が第1図に実線で示すようにクラッチ機構
28の第1のギヤ29及びS側リール台4のギヤ部6のいず
れにも噛合しない中立位置に保持され、記録もしくは再
生が行なわれるとき又はテープ早送が行なわれるときは
揺動ギヤ27を2点鎖線で示すようにクラッチ機構28の第
1のギヤ29に噛合させるフォードモード位置へと移動さ
れ、更に、テープ巻戻が行なわれるときは揺動ギヤ27を
1点鎖線で示すようにS側リール台4のギヤ部6に噛合
させるリワインドモード位置へと移動されるようになっ
ている。
また、前記駆動プーリ20と中間回転体21のベルトプー
リ22とフライホィール12のベルト巻付溝13に無端状の伝
達ベルト31が架け渡されている。尚、モータ19は、常
時、上方から見て、時計回り方向へ回転される。
しかして、モータ19が回転すると、キャプスタン11が
反時計回り方向へ回転されると共に中間回転体21が時計
回り方向へ回転され、揺動ギヤ27が反時計回り方向へ回
転されるので、揺動レバー25がフォワードモード位置に
来ているときはクラッチ機構28のギヤ29及び30が時計回
り方向へ回転されてT側リール台5が反時計回り方向、
即ち、該リール台5に係合されたテープリール10をテー
プ巻取方向へ回転させる方向へ回転され、揺動レバー25
がリワインドモード位置に来ているときはS側リール台
4が時計回り方向、即ち、該リール台4に係合されたテ
ープリール9をテープ巻取方向へ回転される。
尚、記録又は再生が行なわれるときは、ピンチローラ
14が磁気テープ15を挟んでキャプスタン11に圧着されて
磁気テープ15がフォワード方向へ走行されると共にヘッ
ドベース15が後方へ移動されて磁気ヘッド18が磁気テー
プ15に触される。
(b.クラッチ機構)[第1図乃至第4図] クラッチ機構28は前記2つのギヤ29及び30とこれら2
つのギヤの間に介挿された摩擦シートと2つのギヤ29と
30を互いに圧接させるためのコイルバネとから成る。
(b−1.第1のギヤ) 第1のギヤ29は外周面にギヤ歯32、32、・・・が形成
された円板部33と該円板部33の中心部から上方へ向けて
突設された略円柱状を為すボス部34とが合成樹脂により
一体に形成された成り、ボス部34及び円板部33の中心を
貫通して挿通孔35が形成されている。
そして、ボス部34の外周面36の上端部36aは上端へ行
くに従って径が小さくなるテーパ状に形成され、また、
外周面36のうち上端部36aから稍下方寄りの位置には環
状に延びるバネ受溝37が形成されている。
また、円板部33の上面33aのボス部34から外側の部分
には円板部33の中心を中心として同心円状に配置された
多数の浅い溝38、38、・・・が形成されている。
(b−2.第2のギヤ、摩擦シート) 第2のギヤ30は第1のギヤ29の円板部33の直径より稍
小さい直径を有する平ギヤ状に形成されると共に、その
中心部には第1のギヤ29のボス部34の外径と略同じ内径
を有する挿通孔39が形成されている。40、40、・・・は
その外周面に形成されたギヤ歯である。
41はフェルト等摩擦係数の高い材料によって第2のギ
ヤ30より稍小さい円板状に形成された摩擦シートであ
り、その中心部に第2のギヤ30の挿通孔39より稍大きい
円形の孔42が形成され、第2のギヤ30の下面に該第2の
ギヤ30と同軸になるように貼着されている。
(b−3.支持軸への支持、コイルバネ) 43はメカシャーシ2に植立された支持軸であり、T側
リール台5より左稍前方に離間した位置から上方へ向け
て突出するように配置されると共に、その下端部43aが
その余の部分43bより稍太くされ、従って、下端部寄り
の位置に肩部43cが形成されている。43dは支持軸43の上
端部43e寄りの位置に環状に形成された係合溝である。
そして、前記第1のギヤ29はその中心孔35に支持軸43
の下端部43aと係合溝43dとの間の部分が挿通されること
によって該支持軸43に回転自在に支持されると共に、そ
の円板部33の下面の孔35の開口縁部が支持軸43の肩部43
c上に載置され、かつ支持軸43の係合溝43dに止めワッシ
ャ44が係着されていることによって支持軸43に対する軸
方向における位置が規定されている。
また、第2のギヤ30はその挿通孔39に第1のギヤ29の
ボス部34が回転自在に嵌挿された状態で第1のギヤ29の
円板部33の上面に載置される。これにより、第2のギヤ
30が第1のギヤ29を介して支持軸43に回転自在に支持さ
れると共に、摩擦シート41が第1のギヤ29の円板部33と
第2のギヤ30との間に介挿される。
45は略円錐状をしたコイルバネ(第3図には図示を省
略してある。)であり、その頂点側の輪、即ち、細径側
端を為す輪45aが第1のギヤ29のボス部34に形成された
バネ受溝37に係着され、他端の輪、即ち、大径側端を為
す輪45bが第2のギヤ30の上面に接触した状態で圧縮さ
れており、従って、第1のギヤ29の円板部33と第2のギ
ヤ30とは摩擦シート41を挟んでコイルバネ45の弾発力に
より互いに圧接される。
尚、コイルバネ45のこのような組込は、例えば、次の
ように行なうと良い。即ち、コイルバネ45をボス部34に
外嵌状に位置させた状態からその細径側端の輪45aをボ
ス部34の外周面36のテーパ状に形成された上端部36aに
押し付けて輪45aを下方へ向けて押圧すると該輪45aは上
端部36aにより相対的に押圧されることで一旦その径を
拡げるように変形された後バネ受溝37と対向したところ
で元の径を為すように形状を復元し、それにより、輪45
aがバネ受溝37に係着される。このようなコイルバネ45
の組込は全て手作業により行なうこともできるし、適宜
な治工具を用いて行なうこともできる。
(b−4.作用) そこで、前記したように、揺動ギヤ27が第1のギヤ29
のギヤ歯32、32、・・・に噛合して回転すると、第1の
ギヤ29が回転され、その回転は円板部33の上面33aと摩
擦シート41との間の摩擦力となって該摩擦シート41及び
これが固定されている第2のギヤ30に伝達されて該第2
のギヤ30が回転されることになる。
そして、第2のギヤ30はその回転の負荷が一定の値以
下であるときは第1のギヤ29に対してスリップすること
無くそれと一体的に回転されるが、上記負荷が一定の値
を超えたときは第1のギヤ29に対してスリップしながら
回転され、また、回転を阻止されたときは第1のギヤ29
のみが回転することになる。
また、コイルバネ45の細径側端の輪45aは、第2の回
転体30が第1の回転体29に対してスリップされること無
く第1の回転体と一体的に回転している間は、ボス部34
のバネ受溝37に対してスリップすること無くボス部34と
一体的に回転し、第2の回転体30が第1の回転体29に対
して相対的にスリップするようになると、輪45aもバネ
受溝37に対してスリップすることになるが、バネ受溝37
の内面37aはその奥面及び上下両面のいずれも無端状に
延びる面になっているため輪45aの先端45cが上記内面37
aに引っ掛ってしまうようなことは起こらない。
更に、コイルバネ45の反第2の回転体30側への弾発力
を受けるバネ受部であるバネ受溝37が形成されているボ
ス部34の上端寄りの部分は周方向に途切れることのない
状態に形成されているため、該部分には可撓性が殆ど無
く、従って、この部分にコイルバネ45のかなり強い力が
加えられたり、あるいは高温の環境の置かれたりしても
ボス部34の上部が変形するようなことは生じない。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案ク
ラッチ機構は、円盤状の摩擦接触部と先端に傾斜面が形
成されるとともに外周面にバネ受溝が形成された円柱状
のボス部とが同軸上に設けられた第1の回転体と、中心
部に上記ボス部が挿入される挿通孔を有する円盤状に形
成され、上記ボス部を挿通孔に挿通させることによって
上記第1の回転体に対して回転可能に支持された第2の
回転体と、上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の
回転体の一方の面との間に介挿された摩擦部材と、略円
錐状に形成されたコイルバネとを備え、上記摩擦部材が
上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の回転体の一
方の面との間に介挿された状態で、上記コイルバネの略
円錐状に形成された小径部分を上記ボス部にその傾斜面
に沿って挿入することによって小径部分を弾性変形させ
て上記バネ受溝に係合させるとともに、上記コイルバネ
の略円錐状に形成された大径部分が上記第2の回転体の
他方の面に当接するように上記コイルバネを配設するこ
とによって、上記第2の回転体を上記第1の回転体側に
押圧付勢させたことを特徴とする。
従って、本考案クラッチ機構によれば、略円錐状をし
たコイルバネの小径部分は第1の回転体のボス部に形成
されたバネ受溝により支持されるので、従来独立部品と
されていたバネ受部材を省略することができ、その分部
品点数を削減することができてコストを下げることがで
きると共に組立てや部品管理の手間を削減することがで
き、かつ、組立精度を向上させることができ、また、バ
ネ受部であるバネ受溝は従来のバネ受部材のようにボス
部から側方へ突出した形態では無いのでこの種のクラッ
チ機構の形状を小型化することができ、かつ、バネ受溝
の内面はそのいずれの部分も全体に亘って無端状に延び
る面であるから可撓性は殆んど無く、このため、コイル
バネのかなり強い弾発力を加えられたりあるいは高温の
環境に置かれたりしてもボス部のバネ受溝が形成された
部分に変形が生じる惧れが無いと共にコイルバネが回転
した場合でもその小径部分の先端がバネ受溝に引っ掛か
ってしまう惧れも無い。
尚、前記実施例においては本考案を2つの回転体がい
ずれもギヤであるものに適用したが、本考における2つ
の回転体の形態や機能が特定のものに限られることは無
く、ギヤ、ベルトプーリ、摩擦車、クランクアーム等ど
のような回転部材であっても良く、あるいは回転部材を
2つ組み合わせるようにしても良い。
そして、本考案が適用されるクラッチ機構は、実施例
に示したようなある駆動系に介挿されて回転の伝達を為
す機能のみを有するものに限らず、例えば、一方の回転
体がリール台等所定の動作機能を有するものにも適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案クラッチ機構をテープレコー
ダのリール台駆動系におけるクラッチ機構に適用した実
施の一例を示すものであり、第1図はテープレコーダの
平面図、第2図は第1図のII-II線に沿う拡大断面図、
第3図はクラッチ機構の拡大平面図、第4図はクラッチ
機構の拡大分解斜視図、第5図は従来のクラッチ機構の
一例を示す断面図である。 符号の説明 28……クラッチ機構、29……第1の回転体、30……第2
の回転体、33……摩擦接触部、34……ボス部、36……外
周面、37……バネ受溝、39……挿通孔、41……摩擦部
材、45……コイルバネ、45a……小径部分、45b……大径
部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状の摩擦接触部と先端に傾斜面が形成
    されるとともに外周面にバネ受溝が形成された円柱状の
    ボス部とが同軸上に設けられた第1の回転体と、 中心部に上記ボス部が挿入される挿通孔を有する円盤状
    に形成され、上記ボス部を挿通孔に挿通させることによ
    って上記第1の回転体に対して回転可能に支持された第
    2の回転体と、 上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第2の回転体の一
    方の面との間に介挿された摩擦部材と、 略円錐状に形成されたコイルバネとを備え、 上記摩擦部材が上記第1の回転体の摩擦接触部と上記第
    2の回転体の一方の面との間に介挿された状態で、上記
    コイルバネの略円錐状に形成された小径部分を上記ボス
    部にその傾斜面に沿って挿入することによって小径部分
    を弾性変形させて上記バネ受溝に係合させるとともに、
    上記コイルバネの略円錐状に形成された大径部分が上記
    第2の回転体の他方の面に当接するように上記コイルバ
    ネを配設することによって、上記第2の回転体を上記第
    1の回転体側に押圧付勢させた ことを特徴とするクラッチ機構
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