JP2503614B2

JP2503614B2 - 映像信号輪郭補正装置

Info

Publication number: JP2503614B2
Application number: JP63332249A
Authority: JP
Inventors: 洋右水川
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1988-12-28
Filing date: 1988-12-28
Publication date: 1996-06-05
Anticipated expiration: 2011-06-05
Also published as: JPH02177770A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、TV、VTRなどの映像信号輪郭補正装置に
関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は従来の映像信号輪郭補正装置を示すブロツク
図で、イ、ロの各図はサフイツクスａ、ｂが異なるのみ
で、同一符号は同一部分を示しており、両図の回路は同
一機能を有しているので、サフイツクスを除いて説明す
る。

第２図において、１は輝度信号が入力される入力端
子、２、３は入力信号を時刻Ｄだけ遅延させる遅延回
路、４は毎時刻、遅延回路２の出力信号と入力信号の振
幅差を算出する減算器、５は遅延回路２の出力信号と遅
延回路３の出力信号の振幅差を算出する減算器、６は減
算器４の出力の絶対値Ａを出力する絶対値回路、７は減
算器５の出力の絶対値Ｂを出力する絶対値回路、８は絶
対値回路６、７の出力Ａ、Ｂの大小を比較し、その結果
にもとづいて切換信号を出力する比較器、９はこの切換
信号にもとづいて入力信号と、遅延回路２、３の出力信
号を切換えて出力端子10に出力する切換スイツチであ
る。

次に動作について説明する。入力端子１から入力され
た入力信号は、遅延回路２で時間Ｄ遅延され、ついで遅
延回路３で時間Ｄ遅延される。したがつて、切換スイツ
チ９の３つの入力端子ａ、ｂ、ｃには、現時刻の入力信
号と、時間Ｄおよび時間2D前の入力信号の３つの信号が
同時に入力される。いま、遅延回路２の出力信号をｆ
（ｔ）とすると、現在の入力信号はｆ（ｔ＋Ｄ）で、ま
た、遅延回路３の出力信号はｆ（ｔ−Ｄ）で表わされ
る。第３図にこれらの３つの信号の位置関係を示す。減
算器４は、毎時刻、（信号ｆ（ｔ）の振幅）−（信号ｆ
（ｔ＋Ｄ）の振幅）（以下「ｆ（ｔ）−ｆ（ｔ＋Ｄ）」
のように記載する）を演算し、絶対値回路６は減算結果
の絶対値Ａを出力する。同様に、減算器５は、ｆ（ｔ）
−ｆ（ｔ−Ｄ）を演算し、絶対値回路７は減算結果の絶
対値Ｂを出力する。比較器８は絶対値Ａ、Ｂの比較を行
い、Ａ＜Ｂの期間は切換スイツチ９を端子ａに切換えて
信号ｆ（ｔ＋Ｄ）を出力し、Ａ＝Ｂの時に端子ｂに切換
えて信号ｆ（ｔ）を出力し、Ａ＞Ｂの期間は端子ｃに切
換えて信号ｆ（ｔ−Ｄ）を出力する切換制御信号を出力
して切換スイツチ９を切換える。この結果、出力端子10
からは、第３図中に太い実線で示す信号ｇ（ｔ）が出力
される。この出力信号ｇ（ｔ）の波形は、立上り時間の
遅い入力信号ｆ（ｔ）を、立上り時間の速い信号波形に
補正した信号であり、かつ、原信号の振幅を越えること
がないので、サチユレーシヨンの現象を生じることがな
い。

なお、上記実施例における演算を式で表わすと、Ａ＝|f（ｔ）−ｆ（ｔ＋Ｄ）｜ …（１）Ｂ＝|f（ｔ）−ｆ（ｔ−Ｄ）｜ …（２）となる。また、出力信号ｇ（ｔ）は、として表わされる。

なお、この従来のものでは時間連続した信号つまりア
ナログの信号波形に適用したものを示したが、離散的信
号つまりデイジタルの信号波形に適用しても同様の効果
を得られる。

また、遅延時間Ｄの２つの遅延回路２、３を用いて時
間Ｄずつ遅れた３つの信号を作成したが、遅延時間Ｄの
第１の遅延回路と、遅延時間2Dの第２の遅延回路を用い
て３つの信号を作成してもよい。

また、３つの信号を遅延時間Ｄの間隔としたが、遅延
時間間隔は必ずしも同一でなくてもよい。

さらに２色差信号を扱う場合を示しており、装置は２
組設けており、３色差信号を扱う場合は、装置は３組設
ければよい。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の輪郭補正装置は以上のように補正されているの
で、色差信号の輪郭補正においては、各々の色差信号の
補正動作が独立しているので、各色差信号の補正動作に
おいて補正される信号と、補正されない信号が発生し
て、輪郭部において、色相変化、飽和度変化が生じるな
どの問題点があつた。

この発明はこのような問題点を解消するためになされ
たもので、色相変化、飽和度変化のない、色差信号の輪
郭補正装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る映像信号輪郭補正装置は、入力輝度信
号を所定時間遅延する第１の遅延手段と、第１の遅延手
段の出力をさらに所定時間遅延する第２の遅延手段と、
入力輝度信号と第１の遅延手段の出力信号の差信号を導
出する第１の演算回路と、第１の遅延手段の出力信号と
第２の遅延手段の出力信号の差信号を導出する第２の演
算回路と、各演算回路の出力信号の大小を検出する比較
器と、比較器の大小の検出に応じて入力輝度信号、第１
の遅延手段の出力信号、又は第２の遅延手段の出力信号
のいずれかを出力する選択手段とからなる信号処理装置
を複数個並列に設けたものであって、各比較器の出力を
論理和又は論理積回路に入力し、上記論理回路の出力信
号に応じて上記各選択手段を制御することにより、各信
号処理装置の出力信号を共通に選択するようにしたもの
である。

〔作用〕

この発明によれば、各信号処理装置の出力信号に時間
的相関をもたせることができ、輪郭補正のばらつきがな
くなり、色相変化、飽和度変化が生じることなくなっ
て、高品位の輪郭補正が得られる。

〔実施例〕

以下この発明の一実施例を第１図にもとづいて説明す
る。

即ち第１図において、11は比較器8a、8bの出力が入力
され、色差信号切換スイツチ9a、9bを制御する論理和回
路である。なお、その他の構成は第２図に示す従来のも
のと同様であるので説明を省略する。

このように構成されたものでは、比較器までの動作
は、第２図に示す従来のものと同様であるので説明を省
略し、比較器8a、8bの出力から後の動作について説明を
行う。各色差信号に応じた比較器8a、8bに出力は、論理
和回路11によつて論理和演算されて、出力が各色差信号
切換スイツチ9a、9bに与えられる。即ち従来例において
は、切換スイツチ9a、9bの制御信号は各色差信号回路の
比較器8a、8bの出力のみで制御されており、他方の色差
信号回路の動作とは関係がなかつたが、この実施例のも
のでは、各切換スイツチ9a、9bは共通に制御され、スイ
ツチの切換動作はいつせいに行われ、その結果、各色差
信号の輪郭補正の改善乱れはなくなり、色相変化、飽和
度変化等の弊害は発生しなくなる。

なおこの実施例では、論理回路に論理和回路を利用し
ているが、各色差信号の改善をなくすには、論理積回路
でもよく、この場合輪郭補正効果は半減されることもあ
るが、自然感は得られ易くなる。

また、これらの実施例では、色差信号処理の中で行わ
れているが、論理回路の入力を増やして、輝度信号の輪
郭信号をデジタル化して、そのデジタル出力を論理回路
に入力して、輪郭補正効果を強調するようにしてもよ
い。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明によれば、各輝度信号において
比較演算された出力値を論理和又は論理積回路に入力し
この論理回路の出力信号に応じて各輝度信号を選択する
ことにより各出力信号に時間的相関をもたせることがで
きる。そのため、輪郭補正のばらつきがなくなり、色相
変化、飽和度変化が生じることがなくなって、高品位の
輪郭補正が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、第２図
は従来のこの種映像信号輪郭補正装置を示すブロツク
図、第３図は従来のものの動作を説明するための各部の
信号波形図を示す。図中、１は入力端子、２、３は遅延回路、４、５は減算
器、６、７は絶対値回路、８は比較器、９は切換スイツ
チ、10は出力端子、11は論理和回路である。なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】入力輝度信号を所定時間遅延する第１の遅
延手段と、上記第１の遅延手段の出力をさらに所定時間
遅延する第２の遅延手段と、上記入力輝度信号と上記第
１の遅延手段の出力信号の差信号を導出する第１の演算
回路と、上記第１の遅延手段の出力信号と上記第２の遅
延手段の出力信号の差信号を導出する第２の演算回路
と、上記各演算回路の出力信号の大小を検出する比較器
と、上記比較器の大小の検出に応じて上記入力輝度信
号、上記第１の遅延手段の出力信号、又は上記第２の遅
延手段の出力信号のいずれかを出力する選択手段とから
なる信号処理装置を複数個並列に設けたものであって、上記各比較器の出力を論理和又は論理積回路に入力し、
上記論理回路の出力信号に応じて上記各選択手段を制御
することにより、上記各信号処理装置の出力信号に時間
的相関を持たせたことを特徴とする映像信号輪郭補正装
置。