JP2503603Y2 - アキシヤルピストンポンプ - Google Patents

アキシヤルピストンポンプ

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JP2503603Y2
JP2503603Y2 JP1990402464U JP40246490U JP2503603Y2 JP 2503603 Y2 JP2503603 Y2 JP 2503603Y2 JP 1990402464 U JP1990402464 U JP 1990402464U JP 40246490 U JP40246490 U JP 40246490U JP 2503603 Y2 JP2503603 Y2 JP 2503603Y2
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JP
Japan
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cylinder block
pump
drive shaft
oil
annular space
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JP1990402464U
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JPH0493772U (ja
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辰幸 星野
邦文 後藤
繁樹 神崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、諸機械の油圧作動系に
使用されるアキシヤルピストンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】斜板式のアキシヤルピストンポンプ(以
下、単にポンプという)は、各種産業機械や産業車両等
に広く使用されており、図2はとくに斜板傾角の調節機
構を装備した可変容量型のポンプを例示したものであ
る。同ポンプは、ケ−シング1及びその開放端を封塞す
るエンドカバ−2によって密封状の作動空間が形成さ
れ、この作動空間3内に装架された駆動軸4は、これら
両部材1、2に軸受5a、5bを介して支承されてい
る。そして駆動軸4にスプライン結合され作動空間3内
において同駆動軸4と一体的に回転するシリンダブロッ
ク6には、その軸心の周りに軸心と平行する複数のボア
7が形成され、同ボア7内にはシュ−8を介して斜板9
に係留されたピストン10が往復動可能に挿嵌されてい
る。
【0003】また、エンドカバ−2に固定されて各ボア
7の開口端面を摺接封止する弁板11には、ボア開口7
aの回転軌跡と符合して対向円弧状をなす吸入ポ−ト1
2a及び吐出ポ−ト12bが穿設され、同ポ−ト12
a、12bはエンドカバ−2に形成された吸入及び吐出
の各導油口13a、13bの端縁に整合せしめられてい
る。さらに駆動軸4とシリンダブロック6との間に形成
された環状空間14内には、スペ−サ15及びサ−クリ
ップ16により挟持された圧縮ばね17が配置され、ス
ペ−サ15は圧縮ばね17の付勢力によりピン18を介
してシュ−8を斜板9側へ押圧し、一方、サ−クリップ
16は同圧縮ばね17の付勢力によってシリンダブロッ
ク6を弁板11側へ押圧すべく構成されている。
【0004】したがって、駆動軸4と共動するシリンダ
ブロック6の回転に伴い、斜板9に係留されて直動する
ピストン10がボア7内の密閉空間容積を拡大する傾向
にあるとき、同ボア7は吸入ポ−ト12aと対応して作
動油を吸入し、逆にピストン10がボア7内の密閉空間
容積を縮小する傾向にあるとき、同ボア7は吐出ポ−ト
12bと対応して作動油を吐出するようになされてい
る。このとき、シリンダブロック6と弁板11との摺接
界域は、その外周縁及び内周縁において作動空間3及び
環状空間14に開放されており、高圧側のボア開口7a
から同摺接界域を潜通して漏出した作動油の一部は同環
状空間14内へと流入する。そして一般的なポンプ構造
では、このように環状空間14内へ流入した漏洩油は上
述したスプライン結合部の微小遊隙を経て作動空間3内
へ逃出し、作動空間3内の貯留油に合流して斜板9、シ
ュ−8を含む各摺接部の潤滑に供せられるものである。
なお、図示しない支軸に枢支された斜板9は付勢部材1
9により常に傾角を増大する向きに付勢されており、こ
れに対抗する制御体20を流体圧により進退動せしめる
ことにより、斜板傾角つまりポンプ1回転当りの理論吐
出量が変更調節可能に構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、例えば産業
車両などのようにエンジンに連動連結されたポンプにお
いては、エンジン回転数に同調してその回転数が常に変
動するため、高速回転により吐出流量が著しく増大され
ると、配管等を含む吸入通路面積が不変であるだけに、
流速の増進につれて負圧が大きくなり、ついには自給機
能の限界を越えてポンプにキャビテ−ションが発生す
る。そしてかかるキャビテ−ションはポンプ性能の低下
や故障の誘因となるばかりでなく、下流側に配備された
関連油圧機器に不測の動作障害をもたらす結果となる。
【0006】本考案は、きわめて簡潔な手段によりポン
プの自給機能を向上させて、キャビテ−ションの防止を
図ることを解決すべき技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題解決
のため、ケ−シング及びエンドカバ−によって形成され
る密封状の作動空間内に装架された駆動軸と、複数のボ
アを有して該駆動軸と共に回転するシリンダブロック
と、シュ−を介して斜板に係留され各ボア内を往復動す
る複数のピストンと、該ボア及び各導油口と連通する吸
入及び吐出ポ−トを備えて該シリンダブロックのボア開
口端を封止する弁板とを含み、該駆動軸と該シリンダブ
ロックとの間の環状空間内には、スペ−サを介してシリ
ンダブロック及びシュ−を相対的に付勢するばねが配設
されてなるポンプにおいて、上記弁板の表裏面及び弁板
と対向するエンドカバーの接合面の少なくとも一面側
に、上記吸入ポ−トと上記環状空間とを連通する適数条
の油溝を刻設した新規な構成を採用している。
【0008】
【作用】ポンプが運転を開始し、駆動軸と共にシリンダ
ブロック、ピストン等のロ−タリ−グル−プが回転され
ると、斜板の傾角に基づいたピストンの往復動を伴って
吸入、吐出のポンプ作用がいとなまれる。このとき、シ
リンダブロックと弁板との摺接界域には油圧による押付
及び分離力が生じて同界域は静圧軸受となり、圧油の一
部は摺接界域を外周側へ潜通して作動空間に逃出し、他
の一部は該摺接界域を内周側へ潜通して環状空間に流入
する。しかし該環状空間から作動空間へと逃出させる導
油路は、駆動軸とシリンダブロックとのスプライン結合
部に存在する微小な遊隙に限られており、該環状空間内
には滞留油の圧力上昇が生起する。したがって、ポンプ
が高速回転に移行し流速の増進につれて吸入側の負圧が
大きくなると、該環状空間内の滞留油は圧力差により油
溝を介して積極的に吸入ポ−トへと流入し、その自給効
果により吸入負圧を低減してキャビテ−ションの発生を
防止する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を要部のみを示す図1
に基づいて説明する。なお、ポンプの基本的な構成、機
能については図2に例示のそれと特に異なるところはな
いので、同一の構成要素は同一符号を引用して詳しい説
明は省略する。図1は円環状に形成された弁板31の摺
接面(表面側)を示しており、該弁板31には従来と同
様ボア開口7aの回転軌跡と符合して対向円弧状をなす
吸入ポ−ト12a及び吐出ポ−ト12bが穿設されてい
る。そして環状空間14の一部を構成する内周縁32と
吸入ポ−ト12a間に位置する吸入側の内周ランド部3
3aには、両者32、12aを連通する油溝34が求心
方向に3条刻設されている。該油溝34の形状は随意で
あるが、その断面積はポンプ容量に応じト−タル的に自
給効果を満足させうる範囲で適宜選択される。なお、該
油溝34の配設面は弁板31の摺接面のみに限らず、該
弁板31の裏面又は吸入ポ−ト12aと整合する導油口
13aを有して該裏面と対向するエンドカバ−2の接合
面であってもよく、要は吸入ポ−ト12aと環状空間1
4との連通を果たす界面であれば差支えない。
【0010】したがって、ポンプが起動されて駆動軸4
と共動するシリンダブロック6、ピストン10等のロ−
タリ−グル−プが回転されると、斜板9の傾角に基づき
シュ−8を介したピストン10の往復動により、導油口
13a及び吸入ポ−ト12aを経由してボア7に作動油
が吸入され、転じて該ボア7から吐出された作動油は吐
出ポ−ト12b及び導油口13bを経由して所要の回路
へと圧送される。
【0011】このとき、内周ランド部33a及び外周ラ
ンド部33bを含んで構成される弁板31の摺接面とシ
リンダブロック6との摺接界域には、油圧による押圧力
及び分離力との双方が作用して同界域は静圧軸受とな
り、圧油の一部は吐出側の外周ランド部33bに存在す
る狭隙を潜通して作動空間3へ逃出し、他の一部は同様
に吐出側の内周ランド部33aに存在する狭隙を潜通し
て環状空間14へと流入する。しかし該環状空間14と
作動空間3とを結ぶ逃出用の導油路は、駆動軸4とシリ
ンダブロック6とのスプライン結合部に与えられている
微小遊隙に限られるため、必然的に環状空間14には滞
留油の圧力上昇が生じる。したがって、ポンプが高速回
転に移行し流速の増進につれて吸入側の負圧が大きくな
ると、該環状空間14内の滞留油は圧力差により油溝3
4を介して積極的に吸入ポ−ト12aに流入し、ボア7
に吸入される油量を補充してその自給効果によりキャビ
テ−ションの発生を防止する。
【0012】
【考案の効果】以上、詳述したように本考案は、弁板の
表裏面及び弁板と対向するエンドカバーの接合面の少な
くとも一面側に、吸入ポ−トと環状空間とを連通する適
数条の油溝を刻設したものであるから、高速回転に伴っ
て吸入側の負圧が増大した際には、圧力差により環状空
間内の滞留油が油溝を介して積極的に吸入ポ−トに供給
され、その自給効果によって吸入流量の補充が巧みに完
遂されるので、キャビテ−ションに起因するポンプ自体
の性能低下や故障の防止のみにとどまらず、関連油圧機
器の動作障害をも良好に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の要部を示す弁板の正面図
【図2】従来のアキシヤルピストンポンプの全容を示す
断面図
【符号の説明】
6はシリンダブロック、12aは吸入ポ−ト、14は環
状空間、31は弁板、34は油溝。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケ−シング及びエンドカバ−によって形成
    される密封状の作動空間内に装架された駆動軸と、複数
    のボアを有して該駆動軸と共に回転するシリンダブロッ
    クと、シュ−を介して斜板に係留され各ボア内を往復動
    する複数のピストンと、該ボア及び各導油口と連通する
    吸入及び吐出ポ−トを備えて該シリンダブロックのボア
    開口端を封止する弁板とを含み、該駆動軸と該シリンダ
    ブロックとの間の環状空間内には、スペ−サを介してシ
    リンダブロック及びシュ−を相対的に付勢するばねが配
    設されてなるアキシヤルピストンポンプにおいて、上記
    弁板の表裏面及び弁板と対向するエンドカバーの接合面
    の少なくとも一面側に、上記吸入ポ−トと上記環状空間
    とを連通する適数条の油溝を刻設したことを特徴とする
    アキシヤルピストンポンプ。
JP1990402464U 1990-12-27 1990-12-27 アキシヤルピストンポンプ Expired - Lifetime JP2503603Y2 (ja)

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JPH0493772U JPH0493772U (ja) 1992-08-14
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