JP2587488Y2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2587488Y2
JP2587488Y2 JP1993065784U JP6578493U JP2587488Y2 JP 2587488 Y2 JP2587488 Y2 JP 2587488Y2 JP 1993065784 U JP1993065784 U JP 1993065784U JP 6578493 U JP6578493 U JP 6578493U JP 2587488 Y2 JP2587488 Y2 JP 2587488Y2
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JP
Japan
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swash plate
piston
axis
cylinder bore
compressor
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JP1993065784U
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JPH0735779U (ja
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謙治 斉藤
正勝 榊
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Sanden Holdings Corp
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Sanden Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は斜板式圧縮機に関し、特
に、斜板とシューとの摺動性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機の一例は特公平1−35
190号公報に開示されている。その圧縮機は、回転軸
の軸心に対し傾斜しかつこの軸心の回りで回転駆動され
る斜板を含んでいる。軸心の周りには、軸心と平行なシ
リンダボアが形成されている。即ち、シリンダボアは軸
心から偏心している。そのシリンダボアにはピストンが
摺動自在に配されている。また斜板とピストンとの間に
シューと呼ばれる部材が介在している。シューはピスト
ンに保持され、斜板の回転時にその斜板に摺接する。こ
こでは斜板の回転時にシューに摺接する部分を摺接部と
呼ぶ。
【0003】回転軸を回転駆動すると、それにしたがっ
て斜板が軸心の周りで回転し、シューを介してピストン
をシリンダボア内で往復動させる。この結果、所定の圧
縮作用が得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】運転時には、斜板とシ
ューとは大きな荷重及び大きな速度をもって摺動するた
めここには油膜が形成され難い。特に起動時には静止摩
擦力と無潤滑に等しい摺動条件が重なって斜板とシュー
との間に焼き付きや摩耗を起こしやすい。焼き付きが許
されないのは勿論のこと、摩耗もまた斜板とシューとの
隙間を増大させることになり騒音増加の原因になるため
問題である。
【0005】それ故に本考案の課題は、稼働中のみなら
ず起動時にも斜板とシューとの間に油膜が形成されやす
い斜板式圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、軸心に
対し傾斜しかつ該軸心の回りで回転駆動される斜板と、
前記軸心と平行なシリンダボアと、前記シリンダボアに
摺動自在に配されたピストンと、前記斜板と前記ピスト
ンとに介在しかつ前記ピストンに保持されたシューとを
有する斜板式圧縮機において、前記斜板の軸方向端面の
うち前記ピストンの下死点側に対応する部分のみに複数
の放射状の溝を設けたことを特徴とする斜板式圧縮機が
得られる。
【0007】また本考案によれば、軸心に対し傾斜しか
つ該軸心の回りで回転駆動される斜板と、前記軸心と平
行なシリンダボアと、前記シリンダボアに摺動自在に配
されたピストンと、前記斜板と前記ピストンとに介在し
かつ前記ピストンに保持されたシューとを有する斜板式
圧縮機において、前記斜板の軸方向端面のうち前記ピス
トンの下死点側に対応する部分のみに、前記ピストンの
上死点側に対応する部分の中央と下死点側に対応する部
分の中央とを結ぶ線分の上で交差する方向にのびた複数
の溝を設けたことを特徴とする斜板式圧縮機が得られ
る。前記複数の溝は、好ましくは、前記線分の両側に前
記線分に関して互いに対称に設けられる。前記複数の溝
の各々は、好ましくは、曲線に沿ってのびている。
【0008】
【実施例】図1〜図3は本考案の一実施例による斜板式
圧縮機を示す。図1を参照して、この斜板式圧縮機は例
えば自動車用空調装置の冷凍回路に使用されるものであ
り、フロントシリンダブロック1と、これに突合わされ
たリアシリンダブロック2とを含んでいる。フロントシ
リンダブロック1とリアシリンダブロック2は合せて圧
縮機本体3を構成している。
【0009】圧縮機本体3の中心部には回転軸4が挿通
されている。回転軸4はフロントシリンダブロック1及
びリアシリンダブロック2にラジアル軸受5,6を夫々
介して回転可能に支持されている。回転軸4には、その
軸心に対し傾斜した斜板7が嵌合しかつスプリングピン
8によって固定されている。したがって、回転軸4が回
転駆動されると、斜板7は回転軸4とともにその軸心の
回りで回転駆動される。9及び11はスラスト軸受であ
る。
【0010】フロントシリンダブロック1とリアシリン
ダブロック2の各々には、回転軸4の周囲に軸心と平行
にのびた複数のシリンダ素子が形成されている。フロン
トシリンダブロック1のシリンダ素子とリアシリンダブ
ロック2のシリンダ素子とは一対一で対応して互いに連
通してシリンダボア12を構成している。したがって圧
縮機本体3は回転軸4の周囲に複数のシリンダボア12
を有している。
【0011】フロントシリンダブロック1とリアシリン
ダブロック2にはさらに、シリンダボア12の相互間に
フロント吐出通路13とリア吐出通路14とが夫々形成
されている。フロント吐出通路13とリア吐出通路14
は、圧縮機本体3に接続された吐出フランジ15に形成
した共通通路16に連通している。
【0012】各シリンダボア12には、ピストン17が
軸心と平行に摺動可能に配されている。ピストン17は
軸方向中央部に空所を有し、この空所に斜板7の周辺部
が挿入されている。斜板7の軸方向両面とピストン17
の空所の内面との間には鉄系の材料で作ったシュー18
が介在している。シュー18は球面部と平面部とで規定
される半球状を呈し、ピストン17に形成した球状凹面
19に球面部が接した状態でピストン17に保持されて
いる。シュー18の平面部は斜板7に接している。斜板
7は回転時にはその軸方向両面の各々の一部がシュー1
8に摺接する。
【0013】さらに圧縮機本体3の軸方向両端面には、
フロント弁板アセンブリ21及びリア弁板アセンブリ2
2を介して、フロントハウジング23及びリアハウジン
グ24が備えられている。フロントハウジング23は、
軸心の近くにフロント吸入室25をまたその周囲にフロ
ント吐出室26を形成している。またフロントハウジン
グ23の内部には、軸封装置27,28が備えられてい
る。これらの軸封装置の一方27は回転軸4を回転可能
に支持する。軸封装置の他方28は回転軸4とフロント
ハウジング23との隙間を実質的に封止するものであ
る。リアハウジング24は、軸心の近くにリア吸入室3
1をまたその周囲にリア吐出室32を形成している。
【0014】フロント弁板アセンブリ21は、フロント
弁板33と、この両面上のフロント吸入弁34及びフロ
ント吐出弁35とを含んでいる。フロント弁板33は、
フロント吸入室25をシリンダボア12に連通させたフ
ロント吸入孔36と、フロント吐出室26をシリンダボ
ア12に連通させたフロント吐出孔37と、フロント吐
出室26をフロント吐出通路13に連通させたフロント
連通孔38とを有している。フロント吸入弁34はフロ
ント吸入孔36に対向している。フロント吐出弁35は
フロント吐出孔37に対向している。
【0015】リア弁板アセンブリ22は、リア弁板41
と、この両面上のリア吸入弁43及びリア吐出弁42と
を含んでいる。リア弁板41は、リア吸入室31をシリ
ンダボア12に連通させたリア吸入孔44と、リア吐出
室32をシリンダボア12に連通させたリア吐出孔45
と、リア吐出室32をリア吐出通路14に連通させたリ
ア連通孔46とを有している。リア吸入弁43はリア吸
入孔44に対向している。リア吐出弁42はリア吐出孔
45に対向している。
【0016】図示を省略した自動車のエンジン又は電動
機等で回転軸4を回転駆動すると、それにしたがって斜
板7が軸心の周りで回転し、シュー18を介してピスト
ン17をシリンダボア12内で軸方向に往復動させる。
ピストン17の往復動にしたがい次に説明するように冷
媒ガスの圧縮作用が得られる。なお冷媒ガスは、通常、
潤滑油を含んでいる。
【0017】冷媒ガスはフロント及びリアの吸入室2
5,31に図示を省略した通路を通して供給され、フロ
ント及びリアの吸入孔36,44を通ってシリンダボア
12に吸入される。シリンダボア12でピストン17に
て圧縮された後、冷媒ガスはフロント及びリアの吐出孔
37,45を通ってフロント及びリアの吐出室26,3
2に吐出される。さらに冷媒ガスはフロント及びリアの
連通孔38,46を及びフロント及びリアの吐出通路1
3,14を通って共通通路16に送り出される。
【0018】図2(a),(b)及び図3を参照して、
斜板7の軸方向両面の各々は、第1の線分51によって
分けられた、ピストン17の下死点側に対応する部分5
2と上死点側に対応する部分53とよりなる。斜板7の
軸方向両面の各々には、ピストン17の下死点側に対応
する部分52にのみ複数の溝54を形成する。これらの
溝54は周方向で互いに等間隔をもって配されている。
溝54の各々は放射方向に直線的にのびている。ピスト
ン17の上死点側に対応する部分53は平坦面とされて
いる。
【0019】これによると、冷媒ガスに含まれた潤滑油
が溝54に保持されることになる。したがって稼働時に
は斜板7とシュー18との間に油膜が速やかに形成され
るため潤滑性が向上し、発熱や焼き付きや摩耗という問
題は解消される。さらに圧縮機停止中は潤滑油が溝54
に保持されるので、再起動時においても油膜が瞬時に形
成され良好な潤滑性が維持される。また摩耗を防止でき
るため、斜板7とシュー18との隙間の増大による騒音
も低減できる。
【0020】なお溝54の横断面形状は、図3に一例と
して半円形を示したが、これに限らず、様々な形状を採
り得る。
【0021】図4(a),(b)は斜板7の変形例を示
す。この斜板7においては、複数の溝54の各々は、第
1の線分51に直交した第2の線分55の上で交差する
方向に所定曲率をもってのびた所定曲線に沿って形成さ
れている。ここで第2の線分55は、ピストン17の下
死点側に対応する部分52の中央と上死点側に対応する
部分53の中央とを結ぶ線分である。
【0022】第2の線分55の所定曲線の方向は、斜板
7の軸方向端面上でのシュー18の軌跡に沿った方向で
ある。しかもこれらの溝54は第2の線分55の両側に
その第2の線分55に関して互いに対称に設けられてい
る。
【0023】これによると、溝54が少数であってもシ
ュー18の摺動面が絶えず溝54に対向する状態が得ら
れ、連続的に潤滑できる。また回転軸4がいずれの方向
に回転した場合、即ち、正転方向及び逆転方向のいずれ
に動作した場合であっても、潤滑性が良好に保たれる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
稼働中のみならず起動時にも斜板とシューとの間に良好
な油膜が形成される斜板式圧縮機を提供できる。したが
って斜板とシューとの間の潤滑性が良好に保たれ、両者
間での発熱や焼き付きや摩耗という問題は解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による斜板式圧縮機の縦断面
図である。
【図2】図1の斜板式圧縮機に含まれた斜板と回転軸と
の組合せ体を示し、(a)は図1のa方向矢視図、
(b)は図1のb方向矢視図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】斜板と回転軸との組合せの変形例を示し、
(a)は図1のa方向矢視図、(b)は図1のb方向矢
視図である。
【符号の説明】
3 圧縮機本体 4 回転軸 7 斜板 12 シリンダボア 17 ピストン 18 シュー 51 第1の線分 54 溝 55 第2の線分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 27/08

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心に対し傾斜しかつ該軸心の回りで回
    転駆動される斜板と、前記軸心と平行なシリンダボア
    と、前記シリンダボアに摺動自在に配されたピストン
    と、前記斜板と前記ピストンとに介在しかつ前記ピスト
    ンに保持されたシューとを有する斜板式圧縮機におい
    て、前記斜板の軸方向端面のうち前記ピストンの下死点
    側に対応する部分に複数の放射状の溝を設けたことを特
    徴とする斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 軸心に対し傾斜しかつ該軸心の回りで回
    転駆動される斜板と、前記軸心と平行なシリンダボア
    と、前記シリンダボアに摺動自在に配されたピストン
    と、前記斜板と前記ピストンとに介在しかつ前記ピスト
    ンに保持されたシューとを有する斜板式圧縮機におい
    て、前記斜板の軸方向端面のうち前記ピストンの下死点
    側に対応する部分に、前記ピストンの上死点側に対応す
    る部分の中央と下死点側に対応する部分の中央とを結ぶ
    線分の上で交差する方向にのびた複数の溝を設けたこと
    を特徴とする斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の斜板式圧縮機において、
    前記複数の溝は前記線分の両側に前記線分に関して互い
    に対称に設けられていることを特徴とする斜板式圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の斜板式圧縮機において、
    前記複数の溝の各々は曲線に沿ってのびていることを特
    徴とする斜板式圧縮機。
JP1993065784U 1993-03-10 1993-12-09 斜板式圧縮機 Expired - Lifetime JP2587488Y2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993065784U JP2587488Y2 (ja) 1993-12-09 1993-12-09 斜板式圧縮機
US08/207,640 US5495789A (en) 1993-03-10 1994-03-09 Swash plate type compressor with lubricating mechanism between the shoe and swash plate
DE69400347T DE69400347T2 (de) 1993-03-10 1994-03-10 Schiebscheibenverdichter mit Schmiervorrichtung für Gleitschuh und Schiebscheibe
EP94301704A EP0623745B1 (en) 1993-03-10 1994-03-10 Swash plate type compressor with lubricating mechanism of shoe and swash plate
DE69414697T DE69414697T2 (de) 1993-03-10 1994-03-10 Schiefscheibenverdichter mit Schmiervorrichtung für Gleitschuh und Schiefscheibe
EP95114645A EP0688953B1 (en) 1993-03-10 1994-03-10 Swash plate type compressor with lubricating mechanism between the shoe and swash plate

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JPH0735779U JPH0735779U (ja) 1995-07-04
JP2587488Y2 true JP2587488Y2 (ja) 1998-12-16

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