JP2503354B2 - 自動液体配合制御装置 - Google Patents

自動液体配合制御装置

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JP2503354B2
JP2503354B2 JP5017197A JP1719793A JP2503354B2 JP 2503354 B2 JP2503354 B2 JP 2503354B2 JP 5017197 A JP5017197 A JP 5017197A JP 1719793 A JP1719793 A JP 1719793A JP 2503354 B2 JP2503354 B2 JP 2503354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広い分野の各種液体を
定点で自動配合計量、調合する自動液体配合制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体配合装置は、印刷インキ、
塗料、合成樹脂、食品、化粧品及び医薬品などの製造工
程において、例えば数種の液体原料を所定量づつ計量し
て単一の容器に充填する作業などに用いられる。例え
ば、特開昭59-153127号公報、米国特許第4,637,527号、
英国特許公開2060563号に開示されたこの種の装置で
は、異種の液体を注出する複数のノズルが放射状に配置
され、これらノズルの中心部位では注入容器が待機して
いる。また、各ノズルにはそれぞれ駆動装置を備え、制
御プログラムに基づいてノズルを順次選択して駆動さ
せ、各ノズルから液体を計量して注入することにより単
一容器に異なる液体を設定された混合比で調合、配合す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の液体
配合装置の場合、放射状に配置されたノズル装置数は多
いほどコスト上有利であるから、例えば40本以上と多
数である。また、多数のノズル装置の個々に駆動装置を
備えているから、多数のノズル装置を駆動させる場合に
は駆動装置を順に作動させて選択されたノズル装置を順
に注出位置まで引き込む。したがって、装置全体の機
構、電気配線、空油圧配管及び装置保護機構が非常に複
雑であるから、コスト高となりかつ保守点検が困難とな
る。また、この種の液体配合装置は、液体供給側の例え
ば圧力変動や液粘度変動、或いは注出ノズル先端部に注
出液体が付着して固化することで計量精度を低下させる
不都合がある。そこで、本発明は装置機構を簡素化して
コストを低減すると共に日常の保守点検を容易にし、か
つ計量配合が高精度で制御できる自動液体配合制御装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による自動液体配
合制御装置は、放射状に配置されかつ先端に液体注出弁
を有する複数のノズル装置と、放射状のノズル装置の中
心に配置されかつ複数のノズル装置の1つを選択して中
心の注出位置に引込むノズル選択引込装置と、引き込ま
れたノズル装置の液体注出弁を設定開度で開く開弁装置
と、液体の種類及び注出量を含む各種データを設定しか
つ選択すべきノズル装置及び注出液体の設定量を含む設
定入力信号を発生する入力装置と、注出液体の注出量を
検出する計量装置と、入力装置の設定入力信号及び計量
装置の検出出力を処理してノズル選択引込装置及び開弁
装置の制御信号を発生する総合制御装置とを備えてい
る。この自動液体配合制御装置では、ノズル選択引込装
置は、架台の中心に回転可能に配置された旋回フレーム
と、シリンダ及び係止部を有するロッドを備えかつ旋回
フレームに固定されたアーム装置と、各ノズル装置に取
り付けられたフックと、旋回フレームに取り付けられか
つ各ノズル装置の液体注出弁を保持するクランプ部とを
備え、旋回フレームの下端に取り付けられた開弁装置に
よりノズル装置の液体注出弁の開閉レバーを操作し、総
合制御装置からの制御信号によりノズル選択引込装置を
作動させ、旋回フレームを所定の位置に回転してノズル
装置を選択した後、アーム装置のロッドを伸張させ、ア
ーム装置を僅かに回転させて、アーム装置のロッドを選
択されたノズル装置のフックに係合させた後、ロッドを
収縮させ、液体注出弁をクランプ部により保持した後、
総合制御装置からの制御信号により開弁装置を作動させ
て、選択されたノズル装置から所定量の液体を取り出
す。また、本発明の自動液体配合制御装置の総合制御装
置は、開弁装置への出力信号等を記憶可能な学習モード
と液体の注出計量を行なう通常モードとの間で総合制御
装置の動作モードを切り替えるモード切替手段と、設定
入力信号を読出してノズル選択引込装置の制御信号を発
生する選択制御信号発生手段と、計量装置の検出出力と
設定入力信号の設定量とを比較して偏差量を演算する偏
差量演算手段と、単位秒毎の計量装置の検出出力の変化
量から液体の流出速度を演算する流速演算手段と、液体
垂切量の複数の設定値を記憶する垂切量記憶手段と、流
速演算手段の演算値及び垂切量記憶手段の複数の設定値
を読出して複数の制御領域切替用変数値を演算する制御
領域切替用変数演算手段と、学習モード時、各制御領域
毎に開弁装置への出力信号と液体の流出速度及び垂切量
を制御データとして記憶する制御データ記憶手段と、通
常モード時、偏差量演算手段の偏差量及び制御領域切替
用変数演算手段の変数値を比較して偏差量が変数値未満
の場合に制御領域を切り替える制御領域切替手段と、制
御データ記憶手段に記憶された各制御領域毎の制御デー
タを通常モード時に読出して開弁装置の制御信号を発生
する弁制御信号発生手段とを含む。
【0005】
【作用】システムの起動によって、総合制御装置から制
御信号が送出されてノズル選択引込装置が作動し、放射
状に配置されたノズル装置の1つに対応する角度位置へ
旋回フレームが回動し、この選択されたノズル装置がア
ーム装置の伸縮により中心の注出位置に引き込まれ、ノ
ズル装置の液体注出弁がクランプ部にて保持される。次
いで、総合制御装置から制御信号が送出されて開弁装置
が作動し、引き込まれたノズル装置の液体注出弁を設定
開度で開き、以下、複数のノズル装置を順次選択して液
体を注出させることにより、液体を計量して容器に注入
する。即ち、中央に配置された単一のノズル選択引込装
置によって、放射状に配置されたノズル装置を総合制御
装置内に形成された制御プログラムに基づいた順に選択
して引き込み、順次注出する。また、総合制御装置は、
学習モード時に記憶された開弁装置への出力信号等の制
御データを通常モード時、即ち液体の注出計量時に読出
して開弁装置の制御を行なうと共に、実測量と設定量と
の差に基づく偏差量に応じて注出液体の流速の制御領域
を切り替え、通常時の注出計量を高精度で制御する。
【0006】
【実施例】以下、本発明による自動液体配合制御装置の
実施例を図1〜図18に基づいて説明する。図1及び図
3に示すように、実施例では40個(以上の場合もあ
る)のノズル装置10が架台1の上段横桁2に同一円周
上で放射状に配置され、例えばリキッドインキ用原料液
等において、ノズル装置10の1つを選択して順次配合
すべく異種の液体を注出させる。各ノズル装置10の口
径(注出ノズル部13a)は例えばJIS 25Aのも
のであり、1回の配合運転あたり最大の計量品数はノズ
ル装置数(実施例では40個)である。各ノズル装置1
0の注出管11の基端は上段横桁2で継手12に支持さ
れて液体槽(図示せず)に接続されている。ノズル装置
10の放射状配置は同一円周上で360°全周にわたら
ず、310°程度の周に等間隔で配置されている。この
理由は、360°全周に均等配置することも可能である
が、周の一部の50°程度の範囲をノズル装置10を配
置しない空間にして、配線や配管のハーネス類の引き回
しスペースと作業人員の保守点検スペースを確保するた
めである。
【0007】各ノズル装置10においては、注出管11
の先端に注出弁13(液体注出弁)が取り付けられ、注
出管11を中段横桁3でブラケット14を介し回動可能
に支持させて、先端の注出弁13が径方向の中心に向か
って定位置(図3の二点鎖線)から移動可能である。ま
た、図4に示すように、同一円周上で各ノズル装置10
がホームポジションに復帰しているか否かを検出するノ
ズル復帰検出装置100が配置されている。ノズル復帰
検出装置100は、各ノズル装置10の例えば各注出管
11に対応して放射状に配置されたU字形の復帰位置受
けガイド101を有し、これら復帰位置受けガイド10
1はエア管102に接続されている。エア管102には
供給エアの開閉電磁弁103、減圧弁104及び圧力ス
イッチ105で構成される空圧コントロール手段が接続
されている。所定のノズル装置10の注出管11を復帰
位置受けガイド101の1つで受けているとき、即ち復
帰位置に戻っているときは微圧が生じている。復帰して
いないときは漏洩しているとして警報等を発生し、次過
程への移行を禁止する。このように各ノズル装置10の
ホームポジションを検出する理由は、仮に1台のノズル
装置10がホームポジションに復帰しないで途中で止ま
っていると、ノズル装置10にハーネス類を引っ掛けた
り、次に述べるノズル選択引込装置20の動作の支障と
なることを防止するためである。
【0008】図5以下の各図に示すように、ノズル装置
10の注出弁13は実施例では二方向ボール弁が用いら
れ、最下部には注出ノズル部13aを有し、弁ハウジン
グ13bから突出させた弁体コック13cの先端外部に
は矩形状の回転レバー13dが固定されている。また、
注出管11には先端の注出弁13と回動支点のブラケッ
ト14との間の好適位置には引込フック15(図3参
照)が設けられ、この引込フック15にノズル選択引込
装置20の引込アーム装置28が係脱する。
【0009】図7以下の各図において、ノズル選択引込
装置20は、前述のように放射状に配置された多数のノ
ズル装置10の中心部位に配置されて中段横桁3に固定
され、後述する総合制御装置60からの制御信号によっ
て、ノズル装置10の1つを選択して中心の注出部位に
引き込む。ノズル選択引込装置20は、架台1の中段横
桁3に固定されたACサーボ等によるモータ21と減速
機22などから構成される駆動部を有し、この駆動部の
回転を継手23から伝達されるシャフト25を有する。
シャフト25はスリーブ26を介して中段横桁3に回転
自在に支持され、シャフト25の下部に連結された旋回
フレーム27に回動を伝達する。図8で明らかなよう
に、旋回フレーム27は角材やC型鋼により門形に形成
され、この旋回フレーム27には垂直方向の縦軸線に対
して傾斜した引込みアーム装置28が取り付けられてい
る。従って、引込みアーム装置28は旋回フレーム27
に伴って前述のように310°程度の回転が可能であ
る。図2のように、310°の両端部位には、旋回フレ
ーム27に伴った引込みアーム装置28の旋回を310
°の範囲に規制するために、上下限位置を検出する例え
ばフォトカプラ等による位置検出センサや近接スイッチ
4、5が設置されている。
【0010】ノズル選択引込装置20において、旋回フ
レーム27の回転角度位置の制御は、多数のノズル装置
10の1つを順次選択する総合制御装置60に記憶され
た動作シーケンスに基づいて行われる。選択順序は配合
される液体の種類や量によって設定されるものであり、
特定の動作シーケンスに限定されるものではない。実施
例では、サーボモータ21にロータリエンコーダを内蔵
して回転位置の検出が可能な型式のものを用い、現位置
に対する回転角度位置の比較判断、加減演算等の一連の
制御が行われる。
【0011】引込アーム装置28は、ロッド28bが延
び出る油圧式又は空圧式のシリンダ28aを有し、ロッ
ド28bの先端には前述のノズル注出管11の引込フッ
ク15に係脱する係止フック28cが設けられている。
シリンダ28aの両側には支持及びロッド案内用のフレ
ーム28dが取り付けられている。また、引込みアーム
装置28には、ロッド28bの押出し位置検出用及び引
込み位置検出用の各近接スイッチ28e、28fなどロ
ッド移動の制御に伴う位置センサ、そして安全面を考慮
したロッド28bの後退時減速用検出センサ、供給エア
の出し入れ検出センサ等の各種検出手段が配備されてい
る。
【0012】一方、図9に示すように、旋回フレーム2
7には引込アーム装置28の下位に開弁装置30が設け
られ、選択して引き寄せた1つのノズル装置10の注出
弁13を、各ノズル装置10ごとに設定された任意の弁
開度で開くようになっている。この開弁装置30は、弁
開閉機構部として、例えばポジショナ31(図1参照)
からのエアの供給を受けて作動するアクチュエータ32
を有し、アクチュエータ32の出力軸32aには角形状
の弁開閉板33が取り付けられ、ポジショナ31によっ
てアクチュエータ32の作動を調整して弁開閉板33を
所定の回転角度で回動させる。弁開閉板33には4個の
ガイドローラ34が取り付けてあり、この4個のガイド
ローラ34で前述のノズル注出弁13の回転レバー13
dを抱き込んで保持可能である。即ち、アクチュエータ
32の作動によって弁開閉板33が回動し、この回動で
ノズル注出弁13の開閉レバー13dを回転させる構造
である。注出弁13の保持を確実にして位置決めするた
めに保持ローラ(クランプ部)35も設けてある。こう
した一連の制御も総合制御装置60からの制御信号によ
って実行される。
【0013】図1に示すように、開弁装置30の下方の
注出位置には注出弁13から注出された液体の液垂れ受
けトレイ40が配置され、液体の所定量を注出して閉弁
された注出弁13からの微量の液体滴下分を収集するよ
うになっている。トレイ40には収集タンク41が設け
られ、このタンク41には液体の溢れを防止するために
警報用のアラームを取り付けることも可能である。更
に、この下方には注入容器50が待機し、容器50は計
量装置70(本実施例では重量計)に担持されている。
但し、計量装置70に代わる手段として、各ノズル装置
10の注出管11の好適部位にそれぞれ計量メータ等を
取り付け、各ノズル装置10からの注出量を制御するこ
とも可能である。
【0014】また、図10は注出弁13を洗浄するノズ
ル洗浄装置80を示す。ノズル装置10の注出弁13か
ら液体の注出が続くと、注出ノズル部13aの口回りが
付着物で汚れることがある。これはその後の正確な計量
注出の支障となるので、本発明の装置では、定期的又は
時期を見計らって注出ノズル部13aの洗浄が可能であ
り、注出口周辺に付着した液の乾燥固化を防ぐ。即ち、
図のように、洗浄ノズル部81はこの中心部に洗浄液噴
出管82及び乾燥エア管83を有し、上部には容器状に
上向きに開口された排液貯蔵部84が空間成形されてい
る。洗浄液噴出管82及び乾燥エア管83は液通路82
a及びエア通路83aを介して液供給チューブ85及び
エア供給チューブ86に接続されている。また、排液貯
蔵部84には垂直に延びた排液通路87が連通してい
て、この排液通路87に接続された排液チューブ88か
ら排液貯蔵部84に溜った洗浄液を排出する。
【0015】洗浄ノズル部81はこの下方でエアシリン
ダ89の作動ロッド89a先端に結合支持され、作動ロ
ッド89aの図の上下方向の動作と一体に注出ノズル部
13aに接近離間が可能である。即ち、定位置に待機し
ている注出ノズル部13aに対し、洗浄ノズル部81が
図のような位置まで上昇して迎えに行き、洗浄作業を終
えると降下して逃げる構造である。また、注出ノズル部
13aの軸線上に洗浄ノズル部81が位置していては、
前述のように容器50への注入作業の支障となるため、
注入時は洗浄ノズル部81を軸線上から逃す必要があ
る。この操作を本装置では回転式エアシリンダ90で行
なう。即ち、エアシリンダ89がブラケット92を介し
て回転式エアシリンダ90の回転軸91に結合され、回
転軸91の回転を受けてエアシリンダ89は洗浄ノズル
部81を伴い、図に垂直な平面内で、例えば45°の範
囲での角度回転が可能である。
【0016】本実施例の自動液体配合制御装置の電気回
路は図11に示すように、前述のノズル選択引込装置2
0、開弁装置30及びノズル洗浄装置80が総合制御装
置60の出力側に接続され、前述のノズル復帰検出装置
100及び注出液体の秤量を検出する計量装置70が総
合制御装置60の入力側に接続されている。ノズル選択
引込装置20、開弁装置30、ノズル洗浄装置80及び
ノズル復帰検出装置100は自動液体配合装置110内
に含まれる。また、総合制御装置60には、キーボード
63、バーコードリーダ64、カードリーダ65及び現
場型インタフェース62を有する入力装置120と、管
理用制御装置61が接続され、各々相互間でデータの授
受を行なう。入力装置120の現場型インタフェース6
2はキーボード63、バーコードリーダ64及びカード
リーダ65から入力された配合する液体の種類及び注出
量を含む各種設定データを設定入力信号として管理用制
御装置61に送出する。現場型インタフェース62の出
力側にはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、ブ
ラウン管ディスプレイ等の表示装置66が接続され、装
置の運転状態を表示する。管理用制御装置61は、設定
入力信号から選択すべきノズル装置及び注出液体の設定
量を含む処方データを作成しかつ修正して総合制御装置
60に送出する。また、管理用制御装置61は注出計量
終了後の実績データの収集、記憶を行ないかつ運転状況
の監視や生産日報、月報及びバッチ報作成等を行なう。
総合制御装置60は、管理用制御装置61の処方データ
及び計量装置70の検出出力を処理してノズル選択引込
装置20及び開弁装置30の制御信号を発生する。ま
た、総合制御装置60は注出計量終了後に実績データを
管理用制御装置61に送出する。なお、上記の総合制御
装置60、管理用制御装置61、入力装置120及び表
示装置66は本実施例では図1に示す制御盤130に一
括して収納されている。また、管理用制御装置61を省
略して入力装置120の設定入力信号を直接総合制御装
置60に送出する構成も可能である。更に、別の実施例
として防爆構造を有する自動液体配合装置においては、
入力装置120及び表示装置66を図示の制御盤130
に該当する位置に配置し、総合制御装置60及び管理用
制御装置61を隔離して配置する場合もある。特に図示
はしないが、管理用制御装置61内には選択すべきノズ
ル装置及び注出液体の設定量を含む処方データを発生す
る処方データ信号発生手段と、総合制御装置60からの
実績データを記憶する実績データ記憶手段とがプログラ
ム制御により形成されている。また、総合制御装置60
内には開弁装置30への出力信号等を記憶可能な学習モ
ードと液体の注出計量を行なう通常モードとの間で総合
制御装置の動作モードを切り替えるモード切替手段と、
処方データを読出してノズル選択引込装置20の制御信
号を発生する選択制御信号発生手段と、計量装置70の
検出出力と処方データの設定量とを比較して偏差量を演
算する偏差量演算手段と、単位毎の計量装置70の検出
出力の変化量から液体の流出速度を演算する流速演算手
段と、液体垂切量の複数の設定値を記憶する垂切量記憶
手段と、流速演算手段の演算値及び垂切量記憶手段の複
数の設定値を読出して複数の制御領域切替用変数値を演
算する制御領域切替用変数演算手段と、学習モード時、
各制御領域毎に開弁装置30への出力信号と液体の流出
速度及び垂切量を制御データとして記憶する制御データ
記憶手段と、通常モード時、偏差量演算手段の偏差量及
び制御領域切替用変数演算手段の変数値を比較して偏差
量が変数値未満の場合に制御領域を切り替える制御領域
切替手段と、制御データ記憶手段に記憶された各制御領
域毎の制御データを通常モード時に読出して開弁装置の
制御信号を発生する弁制御信号発生手段と、選択制御信
号発生手段及び弁制御信号発生手段で発生した信号と計
量装置70の検出出力信号を実績データとして記憶する
実績データ記憶手段と、注出計量終了後、実績データを
管理用制御装置61に送出する実績データ送出手段とが
プログラム制御により形成されている。総合制御装置6
0及び管理用制御装置61は例えばマイクロコンピュー
タ又は複数のIC(集積回路)等を備えたディスクリー
ト回路として構成することができる。
【0017】上記の構成において、図1〜図11に示す
自動液体配合制御装置は図13〜図18に示すフローチ
ャートの動作シーケンスに従って作動される。
【0018】自動液体配合制御装置の起動(スタート)
によって、液体を計量配合する容器50がコンベアで搬
送され、注出中心にて待機している。次にステップS1
に進み、ステップS1において総合制御装置60は管理
用制御装置61内の処方データ信号発生手段から送出さ
れた選択すべきノズル装置及び注出液体の設定量を含む
処方データを受信する。続いてステップS2に進み、ス
テップS2において全てのノズル装置10が図1及び図
3の二点鎖線の復帰位置(ホームポジション)に待機し
ているか否かノズル復帰検出装置100によって検出す
る。全てのノズル装置10がホームポジションに待機し
ている場合はステップS4に進む。ノズル装置10の1
つでも復帰していない場合はアラームを発生し、ステッ
プS3に進む。ステップS2からステップS4に進み、ス
テップS4において総合制御装置60内の選択制御信号
発生手段は、ステップS1で受信した処方データを読出
してノズル選択引込装置20の駆動部に制御信号を送出
し、ノズル選択引込装置20を作動させてノズル装置1
0の選択を行なう。その後ステップS5に進み、ステッ
プS5においてノズル装置10の選択が終了した後、ス
テップS6に進み、ステップS6において総合制御装置6
0内の弁制御信号発生手段は開弁装置30に制御信号を
送出し、開弁装置30を閉位置にしてノズル装置10が
ノズル引込アーム装置28によって中心部位に引き込ま
れた際の注出弁開閉レバー13dと弁開閉板33との嵌
合を確実に行なう。また、ノズル引込アーム装置28の
ロッド28bは延びた状態にあって、ロッド先端の係止
フック28cが選択されたノズル装置10の注出管11
の引込フック15に係合できる位置となっていて、旋回
フレーム27は選択された第1番目のノズル装置10を
引き込むべく、その対象のノズル装置10に対応した回
転角度で回転して停止する。これより、制御信号がノズ
ル引込アーム装置28に送られ、ロッド28bがシリン
ダ28a内に引き込む方向に後退する(ステップ
7)。この後退動作で、先端の係止フック28cが対
象のノズル注出管11の引込フック15に係合し、その
ままノズル装置10全体がブラケット14を回動支点に
してリターンスプリング16に抗して中心部位に向かっ
て移動する。なお、ステップS4における総合制御装置
60内の選択制御信号出力手段の制御信号は実績データ
として総合制御装置60内の実績データ記憶手段に記憶
される。
【0019】ステップS7からステップS8に進み、ステ
ップS8において総合制御装置60は「洗浄モード」か
否か判断し、洗浄モードであれば総合制御装置60から
ノズル洗浄装置80の回転式エアシリンダ90に作動信
号が送出されて、洗浄ノズル部81がこの下方でエアシ
リンダ89の作動に伴って注出ノズル部13aの軸線に
合わせられる。次にステップS9に進み、ステップS9
おいて洗浄液噴出管82から洗浄液が噴出されて注出ノ
ズル部13aに付着した口回りの付着物を除去する。洗
浄液は排液貯蔵部84に溜められる。洗浄が終了する
と、乾燥エア管83から圧搾エアが供給されて、特に注
出ノズル部13aの口回りを乾燥する。洗浄液は排液通
路87、排液チューブ88から排出される。その後ステ
ップS2に戻る。ステップS8において洗浄モードになっ
ていない場合はステップS10に進み、風袋を消去する。
ここで、風袋消去とは、計量装置70の検出出力を零に
することである。
【0020】風袋消去後にノズル装置10からの注出が
開始される。ここで、図7以下は、選択されたノズル装
置10の注出弁13が開弁装置30に保持され、注出位
置にセットされた状態を示している。ノズル装置10の
セット完了が検出されると、注出弁13を設定された弁
開度で開くべく、制御信号が開弁装置30に向けて送出
される。制御信号によってアクチュエータ32はポジシ
ョナ31からのエアの供給を受け、ポジショナによる調
整で出力軸32aが所定の回転角度で回動する。弁開閉
板33の4個のガイドローラ34で抱き込まれたノズル
注出弁13の回転レバー13dが回動し、その回動量に
対応した開度で注出弁13が開いて注出が始まる。
【0021】注出弁13からの液体は計量されつつ容器
50に注入される。定量注入前、開弁装置30側のアク
チュエータ32はポジショナ31による調整を受け、予
め設定された閉弁まで閉じられる。完全に閉じるまでの
間の閉弁動作は連続的に制御される。次いで、開弁装置
30側の完全閉弁位置が確認されて注出弁13が完全に
閉じられ、注出が完了する。この完了時の信号を受けて
ノズル選択引込装置20が再び作動し、ロッド28bが
突出する方向に前進して終了したノズル装置10を元の
復帰位置(ホームポジション)まで送り戻す。以下、一
連の手順で多数のノズル装置10が順次選択されて単一
の容器50への注入が繰り返され計量配合される。
【0022】図14〜図18は液体注出の動作シーケン
スを示す。液体の注出は先ず「学習モード」に基づいて
行われる。ステップS11において、総合制御装置60は
自身に内蔵のモード切替手段が学習モードに設定されて
いるか否かを判断し、モード切替手段が学習モードに設
定されている場合はステップS12に進む。即ち、ステッ
プS11において、学習モードは、図12に示すように所
定量の注出が始めの「最大流速制御領域」から、「中間
流速制御領域」、「最小流速制御領域」までの3段階に
仮設定される。図12では注出時間Tと偏差量WDとの
相関で示されている。偏差量WDとは、管理用制御装置
61からの処方データの設定量と計量装置70の検出出
力の差を示し、総合制御装置60内の偏差量演算手段に
よって演算される。また、流速とは、単位秒毎の計量装
置70の検出出力の変化量を示し、総合制御装置60内
の流速演算手段によって演算される。ここで、入力装置
120から液体垂切量の5つの設定値、即ち、最小パル
ス量D1、最小流速垂切量D2、中間パルス量D3、中間
流速垂切量D4及び最大流速垂切量D5を順次入力するこ
とにより、総合制御装置60内の垂切量記憶手段に液体
垂切量の5つの設定値D1〜D5が順次記憶される。垂切
量とは、液体注出時の弁全閉信号発生時点の計量装置7
0の検出出力と液体流出が完全に停止した時点の計量装
置70の検出出力の差を示す。また、仮設定された3段
階の流速制御領域及び垂切量記憶手段に記憶された設定
値D1〜D5は、総合制御装置60内の制御領域切替用変
数演算手段により、最小パルス制御開始偏差W1、最小
流速制御開始偏差W2、中間パルス制御開始偏差W3及び
中間流速制御開始偏差W4が4つの制御領域切替用変数
値として順次演算され、制御開始偏差量の変数値が仮設
定される。
【0022】ステップS12において、総合制御装置60
は偏差量WDに対する最小流速制御開始偏差W2の大きさ
を比較する。最小流速制御開始偏差W2が偏差量WD以下
の場合はステップS13に進み、ステップS13において総
合制御装置60は開弁装置30への出力信号を所定量毎
にアップし、注出開始開度時の開弁装置30への出力信
号MV1、最小流速開度時の開弁装置30への出力信号
MV2、最小流速制御領域内での液体の流出速度、最小
流速垂切量D2を最小流速時の制御データとして総合制
御装置60内の制御データ記憶手段に記憶する。その
後、記憶した最小流速時の制御データを使用して最小パ
ルス制御開始偏差W1を再演算する。続いて最小パルス
量D1を制御データ記憶手段に記憶してステップS14
進み「第1学習段階」を終了する。終了していない場合
はステップS12に戻る。また、最小流速制御開始偏差W
2が偏差量WDより大きい場合はステップS21に進み、学
習モードを強制終了させる。
【0023】第1学習段階終了後、ステップS15に進
み、ステップS15において総合制御装置60は偏差量W
Dに対する中間パルス制御開始偏差W3の大きさを比較す
る。中間パルス制御開始偏差W3が偏差量WD以下の場合
はステップS16に進み、ステップS16において総合制御
装置60は開弁装置30への出力信号を所定量毎にアッ
プし、中間流速一定開度時の開弁装置30への出力信号
MV3、中間流速制御領域内での液体の流出速度、中間
流速垂切量D4を中間流速時の制御データとして総合制
御装置60内の制御データ記憶手段に記憶する。その
後、記憶した中間流速時の制御データを使用して最小流
速制御開始偏差W2及び中間パルス制御開始偏差W3をそ
れぞれ再演算する。続いて中間パルス量D3を制御デー
タ記憶手段に記憶してステップS17に進み「第2学習段
階」を終了する。終了していない場合はステップS15
戻る。また、中間パルス制御開始偏差W3が偏差量WD
り大きい場合はステップS21に進み、学習モードを強制
終了させる。
【0024】第2学習段階終了後、ステップS18に進
み、ステップS18において総合制御装置60は偏差量W
Dに対する中間流速制御開始偏差W4の大きさを比較す
る。中間流速制御開始偏差W4が偏差量WD以下の場合は
ステップS19に進み、ステップS19において最大流速制
御領域内での液体の流出速度dW、最大流速垂切量D5
を最大流速時の制御データとして総合制御装置60内の
制御データ記憶手段に記憶する。その後、記憶した最大
流速時の制御データを使用して中間流速制御開始偏差W
4を再演算する。続いてステップS20に進み、ステップ
20において最大流速垂切量D5と最大流速制御領域内
での液体の流出速度dWとを比較して垂切修正係数αを
算定する。その後ステップS21に進み、学習モードが終
了する。
【0025】学習モードの中途段階で注出が「定量」に
達した場合、総合制御装置60は自身に内蔵のモード切
替手段を「学習モード」から「通常モード」に切り替
え、ステップS22に進む。この「通常モード」では「学
習モード」で収集したデータで制御を実行して液体の注
出計量を行なう。ステップS22からステップS23に進
み、ステップS23において総合制御装置60は計量装置
70の単位秒毎の出力変化を検出して総合制御装置60
内の流速演算手段により液体の流出速度dWを演算す
る。続いてステップS24に進み、ステップS24において
総合制御装置60は偏差量WDに対する中間流速制御開
始偏差W4の大きさを比較する。偏差量WDが中間流速制
御開始偏差W4以上の場合はステップS25に進み、ステ
ップS25において総合制御装置60は開弁装置30に制
御信号を送出し、時間関数に基づいて徐々に注出弁13
を開弁して最大流速制御領域での液体の注出計量を行な
う。続いてステップS26に進み、学習された垂切修正係
数αを使用して中間流速制御開始偏差W4を決定後、ス
テップS23に戻る。
【0026】ステップS24において偏差量WDが中間流
速制御開始偏差W4未満の場合、総合制御装置60内の
制御領域切替手段により最大流速制御領域から中間流速
制御領域に切り替えられてステップS27に進み、ステッ
プS27において総合制御装置60は開弁装置30に弁全
閉信号を送出し(MV=0)、注出弁13を一気に閉弁
する。次にステップS28に進み、ステップS28において
総合制御装置60は偏差量WDに対する中間パルス制御
開始偏差W3の大きさを比較する。偏差量WDが中間パル
ス制御開始偏差W3以上の場合はステップS29に進み、
ステップS29において総合制御装置60は制御データ記
憶手段に記憶された中間流速時の制御データを読出しか
つ開弁装置30に制御信号を送出し、時間関数に基づい
て徐々に注出弁13を中間流速一定開度(MV3)まで
開弁して中間流速制御領域での液体の注出計量を行な
う。続いて学習された垂切量D3及びD4を使用して推定
中間パルス量D3´及び推定中間流速垂切量D4´を演算
し、推定垂切量D3´及びD4´から中間パルス制御開始
偏差W3を推定し(ステップS30)、液体の流出速度d
Wを一定にし(ステップS31)、中間流速一定開度(M
3)の学習値を更新する(ステップS32)。その後、
ステップS23に戻る。
【0027】ステップS28において偏差量WDが中間パ
ルス制御開始偏差W3未満の場合、総合制御装置60内
の制御領域切替手段により中間流速制御領域から中間パ
ルス制御領域に切り替えられてステップS33に進み、ス
テップS33において総合制御装置60は開弁装置30に
弁全閉信号を送出し(MV=0)、注出弁13を一気に
閉弁する。次にステップS34に進み、ステップS34にお
いて総合制御装置60は偏差量WDに対する最小流速制
御開始偏差W2の大きさを比較する。偏差量WDが最小流
速制御開始偏差W2以上の場合はステップS35に進み、
ステップS35において総合制御装置60は開弁装置30
に制御信号を送出し、注出弁13を中間流速一定開度
(MV3)まで間欠的に開弁して中間パルス制御領域で
の液体の注出計量を行なう。その後、ステップS23に戻
る。
【0028】ステップS34において偏差量WDが最小流
速制御開始偏差W2未満の場合、総合制御装置60内の
制御領域切替手段により中間パルス制御領域から最小流
速制御領域に切り替えられてステップS36に進み、ステ
ップS36において総合制御装置60は偏差量WDに対す
る最小パルス制御開始偏差W1の大きさを比較する。偏
差量WDが最小パルス制御開始偏差W1以上の場合はステ
ップS37に進み、ステップS37において最小流速開度
(MV2)を設定して注出弁13を最小流速開度(M
2)まで開弁して最小流速制御領域での液体の注出計
量を行なう。続いて学習された垂切量D1及びD2を使用
して推定最小パルス量D1´及び推定最小流速垂切量D2
´を演算し、推定垂切量D1´及びD2´から最小パルス
制御開始偏差W1を推定し(ステップS38)、液体の流
出速度dWを秤量最小値εに制御し(ステップS39)、
最小流速開度(MV2)の学習値を更新する(ステップ
40)。その後、ステップS23に戻る。
【0029】ステップS36において偏差量WDが最小パ
ルス制御開始偏差W1未満の場合、総合制御装置60内
の制御領域切替手段により最小流速制御領域から最小パ
ルス制御領域に切り替えられてステップS41に進み、ス
テップS41において総合制御装置60は開弁装置30に
弁全閉信号を送出し(MV=0)、注出弁13を一気に
閉弁する。次にステップS42に進み、ステップS42にお
いて総合制御装置60は偏差量WDに対する最小パルス
量D1の大きさを比較する。最小パルス量D1が偏差量W
D以下の場合はステップS43に進み、ステップS43にお
いて総合制御装置60は開弁装置30に制御信号を送出
し、注出弁13を最小流速開度(MV2)まで間欠的に
開弁して最小パルス制御領域での液体の注出計量を行な
う。その後、ステップS23に戻る。なお、ステップS23
〜ステップS43における総合制御装置60の出力データ
及び計量装置70の検出出力データは全て実績データと
して総合制御装置60内の実績データ記憶手段に記憶さ
れる。
【0030】ステップS42において最小パルス量D1
偏差量WDよりも大きくなった段階でステップS44に進
む。ステップS44では総合制御装置60から開弁装置3
0に弁全閉信号が送出され、注出弁13が全閉される。
続いてステップS45に進み、総合制御装置60は注出ノ
ズル部13aからの液体の垂切れを待って自身に内蔵の
実績データ送出手段より実績データを管理用制御装置6
1に送出し、管理用制御装置61はその実績データを自
身に内蔵の実績データ記憶手段に記憶して実績収集を行
なう。次にステップS46に進み、総合制御装置60はノ
ズル装置10をホームポジションに復帰させるべく選択
制御信号発生手段から制御信号をノズル選択引込装置2
0に向けて送出し、ノズル選択引込装置20が駆動され
てノズル引込アーム装置28が作動する。そして、ノズ
ル復帰検出装置100によってノズル装置10がホーム
ポジションに復帰したことを確認後(ステップS47)、
終了となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による自動
液体配合制御装置は、放射状に配置された多数のノズル
装置に対して、中央に配置された単一のノズル選択引込
み装置で任意のノズル装置の1つを選択して注出させる
ので、従来の装置のように、多数のノズル装置の個々に
駆動装置を設ける必要がなく、装置全体が非常に簡素化
されてコスト低減が可能である他、日常の保守点検が容
易である。また、必要に応じてノズル装置を増設又は撤
去することが可能である。また、注出時は学習モードで
得たデータを使用して制御すると共に、実測量と設定量
との差に基づく偏差量に応じて注出液体の流速の制御領
域を切り替えるため、液供給側の変動(例えば圧力変動
や液粘度変動)の影響を受けることなく精度の高い計量
配合を簡易な構造のノズル装置にて迅速にかつ効率よく
行なうことが可能であり、既存設備への導入も容易であ
る。更に、注出ノズル先端の付着物の固化を防止するよ
うになっているので、長期運転にわたって安定した計量
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動液体配合装置の実施例の正
面組立図
【図2】 装置の平面図
【図3】 ノズルの動作態様を示す正面図
【図4】 ノズル復帰検出装置の斜視図
【図5】 ノズル注出弁の拡大正面図
【図6】 ノズル注出弁の拡大側面図
【図7】 ノズル選択引込み装置の正面組立図
【図8】 ノズル選択引込み装置の側面組立図
【図9】 開弁装置の部分組立図
【図10】ノズル洗浄装置の部分断面組立図
【図11】自動液体配合装置の電気回路を示すブロック
【図12】液体注出の流速と偏差量との相関による本発
明の制御形態のグラフ
【図13】図11の自動液体配合装置の動作シーケンス
を示すフローチャート
【図14】学習モード時の動作シーケンスを示すフロー
チャート
【図15】学習モード時の動作シーケンスを示すフロー
チャート
【図16】通常モード時の動作シーケンスを示すフロー
チャート
【図17】通常モード時の動作シーケンスを示すフロー
チャート
【図18】通常モード時の動作シーケンスを示すフロー
チャート
【符号の説明】
10..ノズル、11..注出管、13..注出弁(液
体注出弁)、13d..開閉レバー、15..引込フッ
ク、20..ノズル選択引込装置、21..サーボモー
タ、27..旋回フレーム、28..ノズル引込アーム
装置、28c..係止フック、30..開弁装置、3
2..アクチュエータ、33..弁開閉板、50..容
器、60..総合制御装置、61..管理用制御装置、
70..計量装置、80..ノズル洗浄装置、10
0..ノズル復帰検出装置、120..入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 英雄 東京都豊島区高田3丁目29番5号 綜研 化学株式会社内 (72)発明者 高橋 正俊 東京都豊島区高田3丁目29番5号 綜研 化学株式会社内 (72)発明者 端谷 祐一 東京都豊島区高田3丁目29番5号 綜研 化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−30919(JP,A) 特開 昭59−114418(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に配置されかつ先端に液体注出弁
    を有する複数のノズル装置と、放射状のノズル装置の中
    心に配置されかつ複数のノズル装置の1つを選択して中
    心の注出位置に引込むノズル選択引込装置と、引き込ま
    れたノズル装置の液体注出弁を設定開度で開く開弁装置
    と、液体の種類及び注出量を含む各種データを設定しか
    つ選択すべきノズル装置及び注出液体の設定量を含む設
    定入力信号を発生する入力装置と、注出液体の注出量を
    検出する計量装置と、入力装置の設定入力信号及び計量
    装置の検出出力を処理してノズル選択引込装置及び開弁
    装置の制御信号を発生する総合制御装置とを備えた自動
    液体配合制御装置において、 ノズル選択引込装置は、架台の中心に回転可能に配置さ
    れた旋回フレームと、シリンダ及び係止部を有するロッ
    ドを備えかつ旋回フレームに固定されたアーム装置と、
    各ノズル装置に取り付けられたフックと、旋回フレーム
    に取り付けられかつ各ノズル装置の液体注出弁を保持す
    るクランプ部とを備え、 旋回フレームの下端に取り付けられた開弁装置によりノ
    ズル装置の液体注出弁の開閉レバーを操作し、 総合制御装置からの制御信号によりノズル選択引込装置
    を作動させ、旋回フレームを所定の位置に回転してノズ
    ル装置を選択した後、アーム装置のロッドを伸張させ、
    アーム装置を僅かに回転させて、アーム装置のロッドを
    選択されたノズル装置のフックに係合させた後、ロッド
    を収縮させ、液体注出弁をクランプ部により保持した
    後、総合制御装置からの制御信号により開弁装置を作動
    させて、選択されたノズル装置から所定量の液体を取り
    出すことを特徴とする自動液体配合制御装置。
  2. 【請求項2】 放射状に配置されかつ先端に液体注出弁
    を有する複数のノズル装置と、放射状のノズル装置の中
    心に配置されかつ複数のノズル装置の1つを選択して中
    心の注出位置に引込むノズル選択引込装置と、引き込ま
    れたノズル装置の液体注出弁を設定開度で開く開弁装置
    と、液体の種類及び注出量を含む各種データを設定しか
    つ選択すべきノズル装置及び注出液体の設定量を含む設
    定入力信号を発生する入力装置と、注出液体の注出量を
    検出する計量装置と、入力装置の設定入力信号及び計量
    装置の検出出力を処理してノズル選択引込装置及び開弁
    装置の制御信号を発生する総合制御装置とを備えた自動
    液体配合制御装置において、総合制御装置は、開弁装置
    への出力信号等を記憶可能な学習モードと液体の注出計
    量を行なう通常モードとの間で総合制御装置の動作モー
    ドを切り替えるモード切替手段と、設定入力信号を読出
    してノズル選択引込装置の制御信号を発生する選択制御
    信号発生手段と、計量装置の検出出力と設定入力信号の
    設定量とを比較して偏差量を演算する偏差量演算手段
    と、単位秒毎の計量装置の検出出力の変化量から液体の
    流出速度を演算する流速演算手段と、液体垂切量の複数
    の設定値を記憶する垂切量記憶手段と、流速演算手段の
    演算値及び垂切量記憶手段の複数の設定値を読出して複
    数の制御領域切替用変数値を演算する制御領域切替用変
    数演算手段と、学習モード時、各制御領域毎に開弁装置
    への出力信号と液体の流出速度及び垂切量を制御データ
    として記憶する制御データ記憶手段と、通常モード時、
    偏差量演算手段の偏差量及び制御領域切替用変数演算手
    段の変数値を比較して偏差量が変数値未満の場合に制御
    領域を切り替える制御領域切替手段と、制御データ記憶
    手段に記憶された各制御領域毎の制御データを通常モー
    ド時に読出して開弁装置の制御信号を発生する弁制御信
    号発生手段とを含むことを特徴とする自動液体配合制御
    装置。
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