JP2503260Y2 - 車止め - Google Patents
車止めInfo
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- JP2503260Y2 JP2503260Y2 JP1991097683U JP9768391U JP2503260Y2 JP 2503260 Y2 JP2503260 Y2 JP 2503260Y2 JP 1991097683 U JP1991097683 U JP 1991097683U JP 9768391 U JP9768391 U JP 9768391U JP 2503260 Y2 JP2503260 Y2 JP 2503260Y2
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- JP
- Japan
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- hole
- insertion portion
- socket
- fitting insertion
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- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車止め、とりわけ要時に
車両の通行を可能にする形式の車止めに関するものであ
る。
車両の通行を可能にする形式の車止めに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】道路における車両の進入や通行を阻止す
る手段として車止めが用いられており、この車止めに
は、柱の根本をコンクリートなどでアンカリングした固
設型のほか、通常は車両の進入を阻止し、要時だけ通行
を許すための撤去型がある。後者はたとえば、マンショ
ンなどの駐車場、私道、公園など関係者のみ通行を許す
ような場合に多く使用されている。かかる撤去型の車止
めは、従来一般に、2本の柱を横バーでつなぎ、地面に
設けた穴に各柱の下部を嵌挿する形態となっている。し
かし、従来の車止めは2本の柱が同長であり、同等の長
さが穴に嵌挿されるようになっていた。このため、車両
を通行させたい場合には、ステンレスなどで作られ重い
車止め全体を完全に地面から引き抜いて持ち運びしなけ
ればならず、多大の手間と労力を要していた。しかも、
引き抜き撤去した車止めは自立性に乏しいため、隣の車
止めに持たせ掛けたり、路面などに横倒しに放置するほ
かなく、このため、体裁を悪くしたり、往来の妨害とな
ったり、移動時の落下や撤去状態での転倒によって人身
を損傷するなどの危険性があった。
る手段として車止めが用いられており、この車止めに
は、柱の根本をコンクリートなどでアンカリングした固
設型のほか、通常は車両の進入を阻止し、要時だけ通行
を許すための撤去型がある。後者はたとえば、マンショ
ンなどの駐車場、私道、公園など関係者のみ通行を許す
ような場合に多く使用されている。かかる撤去型の車止
めは、従来一般に、2本の柱を横バーでつなぎ、地面に
設けた穴に各柱の下部を嵌挿する形態となっている。し
かし、従来の車止めは2本の柱が同長であり、同等の長
さが穴に嵌挿されるようになっていた。このため、車両
を通行させたい場合には、ステンレスなどで作られ重い
車止め全体を完全に地面から引き抜いて持ち運びしなけ
ればならず、多大の手間と労力を要していた。しかも、
引き抜き撤去した車止めは自立性に乏しいため、隣の車
止めに持たせ掛けたり、路面などに横倒しに放置するほ
かなく、このため、体裁を悪くしたり、往来の妨害とな
ったり、移動時の落下や撤去状態での転倒によって人身
を損傷するなどの危険性があった。
【0003】
【考案が解決しようする課題】本考案は前記のような問
題点を解消しようとするもので、その目的とするところ
は、通常は良好な通行阻止機能を有し、車両を通行させ
る時には簡単、迅速に通行スペースを形成することがで
きる構造簡単で安価な回転移動式の車止めを提供するこ
とにある。
題点を解消しようとするもので、その目的とするところ
は、通常は良好な通行阻止機能を有し、車両を通行させ
る時には簡単、迅速に通行スペースを形成することがで
きる構造簡単で安価な回転移動式の車止めを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、上部を横バーでつないだ2本の柱の下部を地
面に設けたソケット穴に嵌挿した形式の車止めにおい
て、第1ソケット穴から所要の距離をおいて該第1ソケ
ット穴よりも浅い第2ソケット穴を設け、2本の柱の一
方の柱には第2ソケット穴にはめられる短尺嵌挿部を設
ける一方、他方の柱には短尺嵌挿部が地表面まで引出さ
れたときにも第1ソケット穴内に残存する長さの長尺嵌
挿部を設け、第1ソケット穴内には長尺嵌挿部の長さと
同等以上の深さの部位に、第1ソケット穴の中心を孔内
に含む長孔を備えた仕切りを張設し、長尺嵌挿部には前
記長孔と相似する形状のストッパ片を下部に有する垂下
ロッドを固定し、前記ストッパ片は短尺嵌挿部が第2ソ
ケット穴に位置したときに前記長孔と交差する関係とな
っている構成としたものである。
本考案は、上部を横バーでつないだ2本の柱の下部を地
面に設けたソケット穴に嵌挿した形式の車止めにおい
て、第1ソケット穴から所要の距離をおいて該第1ソケ
ット穴よりも浅い第2ソケット穴を設け、2本の柱の一
方の柱には第2ソケット穴にはめられる短尺嵌挿部を設
ける一方、他方の柱には短尺嵌挿部が地表面まで引出さ
れたときにも第1ソケット穴内に残存する長さの長尺嵌
挿部を設け、第1ソケット穴内には長尺嵌挿部の長さと
同等以上の深さの部位に、第1ソケット穴の中心を孔内
に含む長孔を備えた仕切りを張設し、長尺嵌挿部には前
記長孔と相似する形状のストッパ片を下部に有する垂下
ロッドを固定し、前記ストッパ片は短尺嵌挿部が第2ソ
ケット穴に位置したときに前記長孔と交差する関係とな
っている構成としたものである。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図5は本考案による車止めの一実施例
を示している。1は設置用の地面であり、その地面1に
は、車両が通行し得る間隔S’で第1ソケット穴10
a,10aを凹設するとともに、それら第1ソケット穴
10a,10aより内側には、車両の通行を阻止するの
に必要な間隔Sで第2ソケット穴10b,10bを設け
ている。そして、前記第1ソケット穴10a、10aよ
りも外側には、第1ソケット穴10a,10aから第2
ソケット穴10b、10bまでの距離と同じ距離をおい
て第3ソケット穴10c,10cを設けている。前記各
ソケット穴は地面1に掘削した素穴に鍔付きスリーブを
埋め込むことによって作られ、第2ソケット穴10b、
10bと第3ソケット穴10c,10cは同じ深さを持
っている。これに対し、第1ソケット穴10a,10a
は前記第2及び第3ソケット穴10b,10b,10
c,10よりも大きな深さ寸法に構成されている。
する。図1ないし図5は本考案による車止めの一実施例
を示している。1は設置用の地面であり、その地面1に
は、車両が通行し得る間隔S’で第1ソケット穴10
a,10aを凹設するとともに、それら第1ソケット穴
10a,10aより内側には、車両の通行を阻止するの
に必要な間隔Sで第2ソケット穴10b,10bを設け
ている。そして、前記第1ソケット穴10a、10aよ
りも外側には、第1ソケット穴10a,10aから第2
ソケット穴10b、10bまでの距離と同じ距離をおい
て第3ソケット穴10c,10cを設けている。前記各
ソケット穴は地面1に掘削した素穴に鍔付きスリーブを
埋め込むことによって作られ、第2ソケット穴10b、
10bと第3ソケット穴10c,10cは同じ深さを持
っている。これに対し、第1ソケット穴10a,10a
は前記第2及び第3ソケット穴10b,10b,10
c,10よりも大きな深さ寸法に構成されている。
【0006】2,2はステンレスパイプなど強度と耐食
性の良好な材料で作られた車止め本体であり、2本の柱
20,21の上部を横バー22でつないでいることは従
来の車止めと同様であるが、本考案では、2本の柱2
0,21を同等の長さとせず、一方の柱20を他方の柱
21よりも長く構成している。すなわち、2本の柱2
0,21の下部領域にはつば23,24を設け、一方の
柱21のつば24の下には、第2と第3ソケット穴10
b,10cに対応する短尺嵌挿部210を形成し、他方
の支柱20のつば23の下には、第1ソケット穴10a
に対応する長尺嵌挿部200を形成している。前記長尺
嵌挿部200は、車止め本体2の全体を持ち上げ、短尺
嵌挿部210を第2ソケット穴10bや第3ソケット穴
10cから地表面100の上まで引き上げたときにも、
第1ソケット穴10内に残存し、回転用支点として機能
するに十分な長さを有していることが必要である。この
実施例では、長尺嵌挿部200は短尺嵌挿部210の約
2倍の寸法となっている。
性の良好な材料で作られた車止め本体であり、2本の柱
20,21の上部を横バー22でつないでいることは従
来の車止めと同様であるが、本考案では、2本の柱2
0,21を同等の長さとせず、一方の柱20を他方の柱
21よりも長く構成している。すなわち、2本の柱2
0,21の下部領域にはつば23,24を設け、一方の
柱21のつば24の下には、第2と第3ソケット穴10
b,10cに対応する短尺嵌挿部210を形成し、他方
の支柱20のつば23の下には、第1ソケット穴10a
に対応する長尺嵌挿部200を形成している。前記長尺
嵌挿部200は、車止め本体2の全体を持ち上げ、短尺
嵌挿部210を第2ソケット穴10bや第3ソケット穴
10cから地表面100の上まで引き上げたときにも、
第1ソケット穴10内に残存し、回転用支点として機能
するに十分な長さを有していることが必要である。この
実施例では、長尺嵌挿部200は短尺嵌挿部210の約
2倍の寸法となっている。
【0007】前記長尺嵌挿部200は第1ソケット穴1
0aに装脱自在に嵌挿されているといたずらによって抜
去されたり、柱間隔を調整すべく車止め本体2の全体を
持ち上げたときに不用意に抜けてしまう不都合がある。
そこで本考案は抜け止め機構を設けている。図3と図4
はその抜け止め機構の例を示しており、第1ソケット穴
10a内ことに長尺嵌挿部200を全部嵌挿した時の長
尺嵌挿部下端より若干下の位置に仕切り4を張設し、こ
の仕切り4に、第1ソケット穴10aの中心Cを孔内に
含む長孔40を形成している。そして一方、長尺嵌挿部
200の下端中心には下方に伸びる垂下ロッド201を
固定し、この垂下ロッド201の下部に前記長孔40と
相似したストッパ片202を固定している。仕切り4の
下方には前記ストッパ片202の昇降をガイドするガイ
ド筒41が設けられている。このストッパ片202と長
孔40は、図4のように、横バー22が通行阻止側に位
置したときすなわち支柱21が第2ソケット穴10b側
に位置したときに長孔40と直交し、この位置から車止
め本体1が持ち上げられ、長尺嵌挿部200が90度回
転されたとき(図1の左側のセットでは反時計方向、右側
のセットでは時計方向)に、ストッパ片202が長孔4
0と整合して引き抜き可能となり、さらに長尺嵌挿部2
00が回転するとストッパ片202が長孔40と交差す
る関係に構成されている。
0aに装脱自在に嵌挿されているといたずらによって抜
去されたり、柱間隔を調整すべく車止め本体2の全体を
持ち上げたときに不用意に抜けてしまう不都合がある。
そこで本考案は抜け止め機構を設けている。図3と図4
はその抜け止め機構の例を示しており、第1ソケット穴
10a内ことに長尺嵌挿部200を全部嵌挿した時の長
尺嵌挿部下端より若干下の位置に仕切り4を張設し、こ
の仕切り4に、第1ソケット穴10aの中心Cを孔内に
含む長孔40を形成している。そして一方、長尺嵌挿部
200の下端中心には下方に伸びる垂下ロッド201を
固定し、この垂下ロッド201の下部に前記長孔40と
相似したストッパ片202を固定している。仕切り4の
下方には前記ストッパ片202の昇降をガイドするガイ
ド筒41が設けられている。このストッパ片202と長
孔40は、図4のように、横バー22が通行阻止側に位
置したときすなわち支柱21が第2ソケット穴10b側
に位置したときに長孔40と直交し、この位置から車止
め本体1が持ち上げられ、長尺嵌挿部200が90度回
転されたとき(図1の左側のセットでは反時計方向、右側
のセットでは時計方向)に、ストッパ片202が長孔4
0と整合して引き抜き可能となり、さらに長尺嵌挿部2
00が回転するとストッパ片202が長孔40と交差す
る関係に構成されている。
【0008】その他、図1と図2において、5,5は、
第2ソケット穴10b、10bに取付けた開閉蓋であ
り、必要に応じて第3ソケット穴10c,10cにも取
付けられる。なお、前記長孔40とストッパ片202は
第1ソケット穴10aの中心Cに対して偏心していても
よい。この場合には横バー22が図4のような横方向か
ら時計方向に90度かまたは反時計方向に90度変位し
たときだけ長孔40とストッパ片202が合致して抜き
差し可能になるため、撤去時以外は完全に抜け止めを図
ることができる。また、場合によっては、長尺嵌挿部2
00の上半部外周にベアリングを取り付けたり、短尺嵌
挿部210の下端に鋼球などを回転自在に取付けてもよ
い。さらに長尺嵌挿部200の長さによっては第3ソケ
ット穴10cは必ずしも必要としない。
第2ソケット穴10b、10bに取付けた開閉蓋であ
り、必要に応じて第3ソケット穴10c,10cにも取
付けられる。なお、前記長孔40とストッパ片202は
第1ソケット穴10aの中心Cに対して偏心していても
よい。この場合には横バー22が図4のような横方向か
ら時計方向に90度かまたは反時計方向に90度変位し
たときだけ長孔40とストッパ片202が合致して抜き
差し可能になるため、撤去時以外は完全に抜け止めを図
ることができる。また、場合によっては、長尺嵌挿部2
00の上半部外周にベアリングを取り付けたり、短尺嵌
挿部210の下端に鋼球などを回転自在に取付けてもよ
い。さらに長尺嵌挿部200の長さによっては第3ソケ
ット穴10cは必ずしも必要としない。
【0009】
【実施例の作用】以下本考案の実施例の作用を説明す
る。本考案による車止めは、単独でまたは固定型の車止
めと併用されるもので、セット時には、短い柱21を図
1における長い方の柱20と重なる位置(紙面に対し直
角方向)に配し、この状態で車止め本体2を沈める。そ
れにより長尺嵌挿部200と垂下ロッド201が第1ソ
ケット穴10aに進入すると、垂下ロッド201のスト
ッパ片202が長孔40と合致してこれを通過する。そ
こでこの状態で車止め本体2を振れば、ストッパ片20
2が仕切り4の下面に当接しているため、長尺嵌挿部2
00は抜け出さず、図3のように半部ほど第1ソケット
穴10aに確実にはまっている。このため長尺嵌挿部2
00が確実に回転支点として機能し円滑に短い支柱21
を回転刺せることができる。こうして第2ソケット穴1
0bに短尺嵌挿部210が位置する。この状態が図3と
図4であり、あとは車止め本体2を下せば、自重により
長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10aに、短尺嵌挿
部210が第2ソケット穴10bに、それぞれつば2
3,24の地面への当接を限度として嵌挿され、これで
図1の実線のように車両の通行を阻止し得る間隔Sの車
止めが完成する。
る。本考案による車止めは、単独でまたは固定型の車止
めと併用されるもので、セット時には、短い柱21を図
1における長い方の柱20と重なる位置(紙面に対し直
角方向)に配し、この状態で車止め本体2を沈める。そ
れにより長尺嵌挿部200と垂下ロッド201が第1ソ
ケット穴10aに進入すると、垂下ロッド201のスト
ッパ片202が長孔40と合致してこれを通過する。そ
こでこの状態で車止め本体2を振れば、ストッパ片20
2が仕切り4の下面に当接しているため、長尺嵌挿部2
00は抜け出さず、図3のように半部ほど第1ソケット
穴10aに確実にはまっている。このため長尺嵌挿部2
00が確実に回転支点として機能し円滑に短い支柱21
を回転刺せることができる。こうして第2ソケット穴1
0bに短尺嵌挿部210が位置する。この状態が図3と
図4であり、あとは車止め本体2を下せば、自重により
長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10aに、短尺嵌挿
部210が第2ソケット穴10bに、それぞれつば2
3,24の地面への当接を限度として嵌挿され、これで
図1の実線のように車両の通行を阻止し得る間隔Sの車
止めが完成する。
【0010】この状態から、車両を通行させるべく車止
め機能を一時的に除去するには、横バー22を把持して
全体を持ち上げ、その状態で短い柱21を振ればよい。
そうすれば、全体の持ち上げによって一方の柱21の短
尺嵌挿部210が第2ソケット穴10bから脱出し、図
3のように地表面100から上に突出する。しかし、こ
の状態では長尺嵌挿部200のストッパ片202が長孔
40と直交する関係となっているため、前記持ち上げに
よってストッパ片202が仕切り4の下面に当接し、長
尺嵌挿部200はそれ以上抜き出されない。したがって
長尺嵌挿部200は第1ソケット穴10aに半部ほど嵌
め込まれた状態に保持される。この状態で、横バー22
を振れば、長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10a内
で支点として働くため、短い柱21が長い柱20を超え
る位置にスムーズに移動する。それにより、車止めは図
5のように車両Aが通行し得る広い間隔に変化し、この
広いスペースによって車両Aを通過させることができ
る。この実施例では第2ソケット穴10bと180度対
称位置に第3ソケット穴10cを設けているため、この
位置まで短い柱21を移動させれば、自重によって短尺
嵌挿部210が第3ソケット穴10cに嵌挿され、長尺
嵌挿部200も第1ソケット穴10aに十分深く嵌挿さ
れる。これによって図1の仮想線のように安定した車止
めになり、体裁もよいものとすることができる。そし
て、図1の実線で示す狭い柱間隔とした状態および仮想
線で示す広い柱間隔とした状態で車止め本体2を持ち上
げても、ストッパ片202が仕切り4の下面に当接して
抜け止めされるためむやみに撤去されことがない。な
お、車止めを完全に撤去したい場合には、ストッパ片2
02が長孔40に合致する位置まで短い柱21を移動回
転させ、長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10aから
抜け出るまで引き上げればよい。
め機能を一時的に除去するには、横バー22を把持して
全体を持ち上げ、その状態で短い柱21を振ればよい。
そうすれば、全体の持ち上げによって一方の柱21の短
尺嵌挿部210が第2ソケット穴10bから脱出し、図
3のように地表面100から上に突出する。しかし、こ
の状態では長尺嵌挿部200のストッパ片202が長孔
40と直交する関係となっているため、前記持ち上げに
よってストッパ片202が仕切り4の下面に当接し、長
尺嵌挿部200はそれ以上抜き出されない。したがって
長尺嵌挿部200は第1ソケット穴10aに半部ほど嵌
め込まれた状態に保持される。この状態で、横バー22
を振れば、長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10a内
で支点として働くため、短い柱21が長い柱20を超え
る位置にスムーズに移動する。それにより、車止めは図
5のように車両Aが通行し得る広い間隔に変化し、この
広いスペースによって車両Aを通過させることができ
る。この実施例では第2ソケット穴10bと180度対
称位置に第3ソケット穴10cを設けているため、この
位置まで短い柱21を移動させれば、自重によって短尺
嵌挿部210が第3ソケット穴10cに嵌挿され、長尺
嵌挿部200も第1ソケット穴10aに十分深く嵌挿さ
れる。これによって図1の仮想線のように安定した車止
めになり、体裁もよいものとすることができる。そし
て、図1の実線で示す狭い柱間隔とした状態および仮想
線で示す広い柱間隔とした状態で車止め本体2を持ち上
げても、ストッパ片202が仕切り4の下面に当接して
抜け止めされるためむやみに撤去されことがない。な
お、車止めを完全に撤去したい場合には、ストッパ片2
02が長孔40に合致する位置まで短い柱21を移動回
転させ、長尺嵌挿部200が第1ソケット穴10aから
抜け出るまで引き上げればよい。
【0011】
【考案の効果】以上説明した本考案によれば、上部を横
バーでつないだ2本の柱の下部を地面に設けたソケット
穴に嵌挿した撤去形式の車止めにおいて、第1ソケット
穴10aから所定の距離をおいて該第1ソケット穴10
aよりも浅い第2ソケット穴10bを設け、2本の柱2
0,21の一方の柱21には第2ソケット穴10bには
められる短尺嵌挿部210を設ける一方、他方の柱20
には短尺嵌挿部210が地表面まで引出されたときにも
第1ソケット穴内に残存する長さの長尺嵌挿部200を
設け、第1ソケット穴10a内には長尺嵌挿部200の
長さと同等以上の深さの部位に、第1ソケット穴10a
の中心を孔内に含む長孔40を備えた仕切り4を張設
し、長尺嵌挿部200には前記長孔40と相似する形状
のストッパ片202を下部に有する垂下ロッド201を
固定し、前記ストッパ片202は短尺嵌挿部210が第
2ソケット穴10bに位置したときに前記長孔40と交
差する関係となっているので、単に短い柱21の短尺嵌
挿部210が地表面に達するまで引き上げ、水平面内で
回転させるだけの極めて簡単な操作により、簡易、迅速
に狭い柱間隔から広い柱間隔にしあるいはその逆にする
ことができ、ことに車止め本体2を持ち上げた時に自動
的にストッパ片202が仕切り4の下面に当接して長尺
嵌挿部200の第1ソケット穴10aからの抜け出しを
防止し、長尺嵌挿部200の所要長さを第1ソケット穴
10aに確実に残存させることができるため、適切な回
転軸として機能させてスムーズな水平面内回転をおこな
うことができる。しかも構造も簡単で可動部品を用いな
いため耐久性に富み、安価に実施できるなどのすぐれた
効果が得られる。
バーでつないだ2本の柱の下部を地面に設けたソケット
穴に嵌挿した撤去形式の車止めにおいて、第1ソケット
穴10aから所定の距離をおいて該第1ソケット穴10
aよりも浅い第2ソケット穴10bを設け、2本の柱2
0,21の一方の柱21には第2ソケット穴10bには
められる短尺嵌挿部210を設ける一方、他方の柱20
には短尺嵌挿部210が地表面まで引出されたときにも
第1ソケット穴内に残存する長さの長尺嵌挿部200を
設け、第1ソケット穴10a内には長尺嵌挿部200の
長さと同等以上の深さの部位に、第1ソケット穴10a
の中心を孔内に含む長孔40を備えた仕切り4を張設
し、長尺嵌挿部200には前記長孔40と相似する形状
のストッパ片202を下部に有する垂下ロッド201を
固定し、前記ストッパ片202は短尺嵌挿部210が第
2ソケット穴10bに位置したときに前記長孔40と交
差する関係となっているので、単に短い柱21の短尺嵌
挿部210が地表面に達するまで引き上げ、水平面内で
回転させるだけの極めて簡単な操作により、簡易、迅速
に狭い柱間隔から広い柱間隔にしあるいはその逆にする
ことができ、ことに車止め本体2を持ち上げた時に自動
的にストッパ片202が仕切り4の下面に当接して長尺
嵌挿部200の第1ソケット穴10aからの抜け出しを
防止し、長尺嵌挿部200の所要長さを第1ソケット穴
10aに確実に残存させることができるため、適切な回
転軸として機能させてスムーズな水平面内回転をおこな
うことができる。しかも構造も簡単で可動部品を用いな
いため耐久性に富み、安価に実施できるなどのすぐれた
効果が得られる。
【図1】本考案による車止めの一実施例を示す正面図で
ある。
ある。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】図1から車止め本体を持ち上げた状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図5】本考案の使用状態を示す正面図である。
1 地面 2 車止め本体 4 仕切り 10a 第1ソケット穴 10b 第2ソケット穴 20 長い柱 21 短い柱 40 長孔 200 長尺嵌挿部 201 垂下ロッド 202 ストッパ片 210 短尺嵌挿部
Claims (1)
- 【請求項1】上部を横バーでつないだ2本の柱の下部を
地面に設けたソケット穴に嵌挿した形式の車止めにおい
て、第1ソケット穴10aから所定の距離をおいて該第
1ソケット穴10aよりも浅い第2ソケット穴10bを
設け、2本の柱20,21の一方の柱21には第2ソケ
ット穴10bにはめられる短尺嵌挿部210を設ける一
方、他方の柱20には短尺嵌挿部210が地表面まで引
出されたときにも第1ソケット穴内に残存する長さの長
尺嵌挿部200を設け、第1ソケット穴10a内には長
尺嵌挿部200の長さと同等以上の深さの部位に、第1
ソケット穴10aの中心を孔内に含む長孔40を備えた
仕切り4を張設し、長尺嵌挿部200には前記長孔40
と相似する形状のストッパ片202を下部に有する垂下
ロッド201を固定し、前記ストッパ片202は短尺嵌
挿部210が第2ソケット穴10bに位置したときに前
記長孔40と交差する関係となっていることを特徴とす
る車止め。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097683U JP2503260Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 車止め |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097683U JP2503260Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 車止め |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540314U JPH0540314U (ja) | 1993-06-01 |
JP2503260Y2 true JP2503260Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=14198783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991097683U Expired - Lifetime JP2503260Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 車止め |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503260Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020141471A1 (en) | 2019-01-03 | 2020-07-09 | Klein Amos | Gate |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58123909A (ja) * | 1982-01-18 | 1983-07-23 | 日本ロ−デツクス株式会社 | ガ−ド装置 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP1991097683U patent/JP2503260Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0540314U (ja) | 1993-06-01 |
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