JP2503198B2 - 受水槽給水配管系の定水位弁 - Google Patents
受水槽給水配管系の定水位弁Info
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- JP2503198B2 JP2503198B2 JP23771693A JP23771693A JP2503198B2 JP 2503198 B2 JP2503198 B2 JP 2503198B2 JP 23771693 A JP23771693 A JP 23771693A JP 23771693 A JP23771693 A JP 23771693A JP 2503198 B2 JP2503198 B2 JP 2503198B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受水槽給水配管系の定水
位弁に関する。
位弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受水槽に給水する配管系は、図3
に示すような構成となっている。図3において、1は受
水槽、2は受水槽1に給水する主給水配管であり、この
主給水配管2の途中には、パイロット水圧によって開閉
される定水位弁3が設けられている。4は定水位弁3か
ら分岐されて受水槽1に導入されたパイロット配管であ
り、このパイロット配管4の途中には、受水槽1内の水
位に応じて電磁的に開閉されてパイロット配管4を流れ
るパイロット水の流通を制御する電磁式のパイロット弁
5が設けられている。
に示すような構成となっている。図3において、1は受
水槽、2は受水槽1に給水する主給水配管であり、この
主給水配管2の途中には、パイロット水圧によって開閉
される定水位弁3が設けられている。4は定水位弁3か
ら分岐されて受水槽1に導入されたパイロット配管であ
り、このパイロット配管4の途中には、受水槽1内の水
位に応じて電磁的に開閉されてパイロット配管4を流れ
るパイロット水の流通を制御する電磁式のパイロット弁
5が設けられている。
【0003】このパイロット弁5は、受水槽1の水位が
給水開始水位L1 にまで下がったときにパイロット弁制
御装置6により開放され、受水槽1の水位が給水停止水
位L2 に達したときにパイロット弁制御装置6により閉
止されるようになっている。なお、7は受水槽1に設け
られた水位検出器であり、この水位検出器7はパイロッ
ト弁制御装置6に接続されている。
給水開始水位L1 にまで下がったときにパイロット弁制
御装置6により開放され、受水槽1の水位が給水停止水
位L2 に達したときにパイロット弁制御装置6により閉
止されるようになっている。なお、7は受水槽1に設け
られた水位検出器であり、この水位検出器7はパイロッ
ト弁制御装置6に接続されている。
【0004】前記定水位弁3の構造について説明する
と、この定水位弁3は図4に示すように、主給水配管2
が接続される流入口10および流出口11を有した弁本
体12を備え、前記流入口10と流出口11との間が通
水路13で、この通水路13の途中に仕切壁14が設け
られ、この仕切壁14に弁口15が形成されている。弁
本体12の上部にはパイロット室17が形成され、この
パイロット室17が弁本体12の上端部に着脱可能に取
付けられ蓋体18により密閉され、このパイロット室1
7内にシリンダ19が収納されている。そしてこのパイ
ロット室17から前記通水路13内に亘って弁ユニット
20が設けられている。
と、この定水位弁3は図4に示すように、主給水配管2
が接続される流入口10および流出口11を有した弁本
体12を備え、前記流入口10と流出口11との間が通
水路13で、この通水路13の途中に仕切壁14が設け
られ、この仕切壁14に弁口15が形成されている。弁
本体12の上部にはパイロット室17が形成され、この
パイロット室17が弁本体12の上端部に着脱可能に取
付けられ蓋体18により密閉され、このパイロット室1
7内にシリンダ19が収納されている。そしてこのパイ
ロット室17から前記通水路13内に亘って弁ユニット
20が設けられている。
【0005】この弁ユニット20は、前記シリンダ19
内に上下動自在に収納されたピストン21と、このピス
トン21に取り付けられシリンダ19の底壁を摺動自在
に貫通して前記通水路13内に突出したロッド22と、
このロッド22の下端部に前記弁口15と対向して取り
付けられた弁体23とで構成され、前記ピストン18の
周面にパッキング24が装着されている。そして前記パ
ッキング24がシリンダ19の内周面に摺動自在に接触
し、これによりパイロット室17がピストン21の上部
側の第1の圧力室25と下部側の第2の圧力室26とに
液密的に仕切られている。なお、パイロット室17の底
面には前記弁体23の外径よりも大きな開口27が形成
されている。
内に上下動自在に収納されたピストン21と、このピス
トン21に取り付けられシリンダ19の底壁を摺動自在
に貫通して前記通水路13内に突出したロッド22と、
このロッド22の下端部に前記弁口15と対向して取り
付けられた弁体23とで構成され、前記ピストン18の
周面にパッキング24が装着されている。そして前記パ
ッキング24がシリンダ19の内周面に摺動自在に接触
し、これによりパイロット室17がピストン21の上部
側の第1の圧力室25と下部側の第2の圧力室26とに
液密的に仕切られている。なお、パイロット室17の底
面には前記弁体23の外径よりも大きな開口27が形成
されている。
【0006】前記第1の圧力室25は弁本体12から蓋
体18に亘って形成された小径のパイロット流路28を
介して流入口10側の通水路13に連通し、また第2の
圧力室26は前記ロッド22の側面に形成された切欠溝
29を介して流入口10側の通水路13に連通してい
る。蓋体18には配管接続部30が設けられ、この配管
接続部30にパイロット配管4が着脱可能に接続され、
このパイロット配管4に前記第1の圧力室25が連通し
ている。
体18に亘って形成された小径のパイロット流路28を
介して流入口10側の通水路13に連通し、また第2の
圧力室26は前記ロッド22の側面に形成された切欠溝
29を介して流入口10側の通水路13に連通してい
る。蓋体18には配管接続部30が設けられ、この配管
接続部30にパイロット配管4が着脱可能に接続され、
このパイロット配管4に前記第1の圧力室25が連通し
ている。
【0007】このように構成された定水位弁3は、受水
槽1内の水位に応じるパイロット弁5の開閉動作に応動
して受水槽1への給水および停止を行なうものである。
すなわち水源からの水が流入口10を通して通水路13
内に流入し、この水の一部がパイロット水としてパイロ
ット流路28を通してパイロット室17の第1の圧力室
25内に、他の一部が切欠溝29を通して第2の圧力室
26内にそれぞれ流入して充満する。
槽1内の水位に応じるパイロット弁5の開閉動作に応動
して受水槽1への給水および停止を行なうものである。
すなわち水源からの水が流入口10を通して通水路13
内に流入し、この水の一部がパイロット水としてパイロ
ット流路28を通してパイロット室17の第1の圧力室
25内に、他の一部が切欠溝29を通して第2の圧力室
26内にそれぞれ流入して充満する。
【0008】ここで、パイロット弁5が開放されていれ
ば、第1の圧力室25内に流入したパイロット水がさら
にパイロット配管4を順次流通して受水槽1内に流出
し、このようなパイロット水の流通により第1の圧力室
25内の圧力が第1の圧力室26内の圧力よりも減少
し、これにより弁体ユニット20が上昇し、弁体23が
弁口15から離間して弁口15が開放され、これにより
通水路13から主給水配管2を通して順次受水槽1内に
水が供給される。
ば、第1の圧力室25内に流入したパイロット水がさら
にパイロット配管4を順次流通して受水槽1内に流出
し、このようなパイロット水の流通により第1の圧力室
25内の圧力が第1の圧力室26内の圧力よりも減少
し、これにより弁体ユニット20が上昇し、弁体23が
弁口15から離間して弁口15が開放され、これにより
通水路13から主給水配管2を通して順次受水槽1内に
水が供給される。
【0009】そして受水槽1の水位が給水停止水位L2
に達してパイロット弁5が閉止すると、パイロット配管
4を流れるパイロット水の流通が停止して第1の圧力室
25内の圧力が上昇し、この上昇により弁ユニット20
が下降し、弁体23により弁口15が閉止され、受水槽
1内への給水が停止される。また再び受水槽1の水位が
給水開始水位L1 にまで下がってパイロット弁5が開放
すると、パイロット水が流通して第1の圧力室25内の
圧力が減少し、弁ユニット20が上昇して弁口15が開
放され、受水槽1内に主給水配管2を通して給水され、
このような繰り返しにより受水槽1内の水位がほぼ一定
に保たれるものである。
に達してパイロット弁5が閉止すると、パイロット配管
4を流れるパイロット水の流通が停止して第1の圧力室
25内の圧力が上昇し、この上昇により弁ユニット20
が下降し、弁体23により弁口15が閉止され、受水槽
1内への給水が停止される。また再び受水槽1の水位が
給水開始水位L1 にまで下がってパイロット弁5が開放
すると、パイロット水が流通して第1の圧力室25内の
圧力が減少し、弁ユニット20が上昇して弁口15が開
放され、受水槽1内に主給水配管2を通して給水され、
このような繰り返しにより受水槽1内の水位がほぼ一定
に保たれるものである。
【0010】なお、パイロット配管4の先端部にはボー
ルタップ31が設けられ、パイロット弁5が停電や故障
などでその開閉制御が適正に行なわれない場合に、この
ボールタップ31によりパイロット水の流通の制御が行
なわれる。
ルタップ31が設けられ、パイロット弁5が停電や故障
などでその開閉制御が適正に行なわれない場合に、この
ボールタップ31によりパイロット水の流通の制御が行
なわれる。
【0011】前記主給水配管2には、図3に示すよう
に、定水位弁3を挟むようにその両側に手動式の仕切弁
32a,32bが設けられているとともに、これら仕切
弁32a,32bおよび定水位弁3を跨ぐようにバイパ
ス管33が接続され、このバイパス配管33の途中に手
動式の止水弁34が設けられている。さらに主給水配管
2には、前記バイパス管33に対する水の流入側におい
て手動式の止水弁35が、流出側において手動式の排水
弁36がそれぞれ設けられている。
に、定水位弁3を挟むようにその両側に手動式の仕切弁
32a,32bが設けられているとともに、これら仕切
弁32a,32bおよび定水位弁3を跨ぐようにバイパ
ス管33が接続され、このバイパス配管33の途中に手
動式の止水弁34が設けられている。さらに主給水配管
2には、前記バイパス管33に対する水の流入側におい
て手動式の止水弁35が、流出側において手動式の排水
弁36がそれぞれ設けられている。
【0012】そして通常時には、主給水配管2の止水弁
35および仕切弁32が開放され、バイパス管33の止
水弁34および主給水配管2の排水弁36が閉止されて
おり、したがって受水槽1内には定水位弁3を通して順
次水が供給される。
35および仕切弁32が開放され、バイパス管33の止
水弁34および主給水配管2の排水弁36が閉止されて
おり、したがって受水槽1内には定水位弁3を通して順
次水が供給される。
【0013】ところで、経年変化などにより定水位弁3
における弁ユニット20のパッキング24や弁体23な
どが劣化してこれらを交換する場合などにおいては、ま
ず止水弁35を閉止し、排水弁36を開放する。これに
応じて止水弁35の下流側における主給水配管2内の水
が排水弁36を通して排出されるから、このような排水
作業を行なったのちに、仕切弁32a,32bおよび排
水弁36を閉止し、この状態でパイロット配管4を蓋体
18の配管接続部30から外し、さらに蓋体18を弁本
体12から取り外す。これによりパイロット室17の上
面が開放されるから、このパイロット室17を通して弁
本体12内の弁ユニット20を抜き取り、パッキング2
4や弁体23などの交換を行なう。
における弁ユニット20のパッキング24や弁体23な
どが劣化してこれらを交換する場合などにおいては、ま
ず止水弁35を閉止し、排水弁36を開放する。これに
応じて止水弁35の下流側における主給水配管2内の水
が排水弁36を通して排出されるから、このような排水
作業を行なったのちに、仕切弁32a,32bおよび排
水弁36を閉止し、この状態でパイロット配管4を蓋体
18の配管接続部30から外し、さらに蓋体18を弁本
体12から取り外す。これによりパイロット室17の上
面が開放されるから、このパイロット室17を通して弁
本体12内の弁ユニット20を抜き取り、パッキング2
4や弁体23などの交換を行なう。
【0014】そしてこのような作業の合間にも受水槽1
内へ水を供給する必要がある場合には、止水弁35を手
動で開放し、バイパス管33から主給水配管2を通して
受水槽1内への給水を行なう。
内へ水を供給する必要がある場合には、止水弁35を手
動で開放し、バイパス管33から主給水配管2を通して
受水槽1内への給水を行なう。
【0015】しかしながら、このような従来の定水位弁
においては、弁本体内から弁ユニットを抜き取る際に、
まず蓋体の配管接続部からパイロット配管を外し、この
のち蓋体を弁本体から取り外してその上端部を開放しな
ければならず、このため作業が煩雑で面倒となる。
においては、弁本体内から弁ユニットを抜き取る際に、
まず蓋体の配管接続部からパイロット配管を外し、この
のち蓋体を弁本体から取り外してその上端部を開放しな
ければならず、このため作業が煩雑で面倒となる。
【0016】そこで、特開平2−51681号公報に見
られるように、パイロット配管が接続する配管接続部を
弁本体の側面に設け、弁本体から蓋体を取り外すだけ
で、弁本体内の弁ユニットを抜き取ることができるよう
にした定水位弁が提案されている。
られるように、パイロット配管が接続する配管接続部を
弁本体の側面に設け、弁本体から蓋体を取り外すだけ
で、弁本体内の弁ユニットを抜き取ることができるよう
にした定水位弁が提案されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この特開平
2−51681号公報に示されている定水位弁において
は、配管接続部が弁本体の内部に単に連通しているだけ
であり、このため蓋体を取り外して弁本体の上端部を開
放して弁ユニットを抜き取る際に、前記配管接続部に接
続しているパイロット配管内の水が落差で弁本体の上端
部から溢流し、弁ユニットの抜き取りの作業がしにくく
なる。
2−51681号公報に示されている定水位弁において
は、配管接続部が弁本体の内部に単に連通しているだけ
であり、このため蓋体を取り外して弁本体の上端部を開
放して弁ユニットを抜き取る際に、前記配管接続部に接
続しているパイロット配管内の水が落差で弁本体の上端
部から溢流し、弁ユニットの抜き取りの作業がしにくく
なる。
【0018】またパイロット配管を接続するための配管
接続部が弁本体の側面から水平に延び出ており、このた
め弁本体の側面に隣接して建物の壁面や他の構造物が配
置しているような場合に、その壁面や構造物がパイロッ
ト配管を接続するときの障害となってしまう。
接続部が弁本体の側面から水平に延び出ており、このた
め弁本体の側面に隣接して建物の壁面や他の構造物が配
置しているような場合に、その壁面や構造物がパイロッ
ト配管を接続するときの障害となってしまう。
【0019】この本発明はこのような点に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、弁本体から蓋体
を取り外したときのパイロット配管内の水の溢流を防止
して弁ユニットの抜き取りを容易に手際よく行なえ、ま
たパイロット配管を弁本体の周囲の状況に規制されるこ
となく弁本体に容易に接続することができる受水槽給水
配管系の定水位弁を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、弁本体から蓋体
を取り外したときのパイロット配管内の水の溢流を防止
して弁ユニットの抜き取りを容易に手際よく行なえ、ま
たパイロット配管を弁本体の周囲の状況に規制されるこ
となく弁本体に容易に接続することができる受水槽給水
配管系の定水位弁を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、パイロット配管に流れる水の流通の
制御によるパイロット室内の圧力変動で弁ユニットを動
作させ、この弁ユニットの動作で水源からの水を流通さ
せる弁本体内の通水路を開閉し、この通水路の開閉によ
り受水槽への水の供給を制御するものであって、前記パ
イロット室が蓋体で密閉され、このパイロット室を通し
て弁本体内に前記弁ユニットが組み込まれている定水位
弁において、弁本体に、パイロット配管を接続するため
の配管接続部としてジョイント管を設け、このジョイン
ト管はほぼ水平に延びる水平部と、ほぼ垂直に延びる垂
直部とでほぼL状に形成し、前記水平部を弁本体の側面
に取り付け、前記垂直部を上方に起立させ、この垂直部
の先端の開口にパイロット配管を接続し、このジョイン
ト管の内部を弁本体の内部の前記パイロット室および前
記通水路に第1および第2の連通路を介してそれぞれ連
通させ、前記第2の連通路に、常閉で前記通水路と水源
との間の止水弁の閉止動作に応じて開放する弁機構を設
けるようにしたものである。
を達成するために、パイロット配管に流れる水の流通の
制御によるパイロット室内の圧力変動で弁ユニットを動
作させ、この弁ユニットの動作で水源からの水を流通さ
せる弁本体内の通水路を開閉し、この通水路の開閉によ
り受水槽への水の供給を制御するものであって、前記パ
イロット室が蓋体で密閉され、このパイロット室を通し
て弁本体内に前記弁ユニットが組み込まれている定水位
弁において、弁本体に、パイロット配管を接続するため
の配管接続部としてジョイント管を設け、このジョイン
ト管はほぼ水平に延びる水平部と、ほぼ垂直に延びる垂
直部とでほぼL状に形成し、前記水平部を弁本体の側面
に取り付け、前記垂直部を上方に起立させ、この垂直部
の先端の開口にパイロット配管を接続し、このジョイン
ト管の内部を弁本体の内部の前記パイロット室および前
記通水路に第1および第2の連通路を介してそれぞれ連
通させ、前記第2の連通路に、常閉で前記通水路と水源
との間の止水弁の閉止動作に応じて開放する弁機構を設
けるようにしたものである。
【0021】
【作用】弁ユニットのパッキングや弁体などを交換する
際には、止水弁を閉止して水源から弁本体の通水路へ流
れる水を止める。これに応じて第2の連通路に設けられ
た弁機構が開放し、この開放によりパイロット配管内の
水が第2の連通路を通して排出される。このような状態
のもとで弁本体から蓋体を取り外して弁本体内から弁ユ
ニットを抜き取る。弁本体から蓋体を取り外したときに
はパイロット配管内の水が前記第2の連通路を通して既
に排出されており、したがって蓋体を取り外してもパイ
ロット配管内の水が弁本体内から溢流するようなことが
ない。
際には、止水弁を閉止して水源から弁本体の通水路へ流
れる水を止める。これに応じて第2の連通路に設けられ
た弁機構が開放し、この開放によりパイロット配管内の
水が第2の連通路を通して排出される。このような状態
のもとで弁本体から蓋体を取り外して弁本体内から弁ユ
ニットを抜き取る。弁本体から蓋体を取り外したときに
はパイロット配管内の水が前記第2の連通路を通して既
に排出されており、したがって蓋体を取り外してもパイ
ロット配管内の水が弁本体内から溢流するようなことが
ない。
【0022】弁本体にパイロット配管を接続する施工の
際に、弁本体の周囲に建物の壁面や他の構造物が隣接し
て配置している場合があるが、しかしパイロット配管を
接続するためのジョイント管がほぼL状に形成され、そ
の垂直部の上端部の開口にパイロット配管を接続すれば
よく、したがって弁本体の周囲に建物の壁面や他の構造
物が隣接して配置していても、それに妨げられることな
く、パイロット配管を容易に弁本体に対して接続するこ
とができる。
際に、弁本体の周囲に建物の壁面や他の構造物が隣接し
て配置している場合があるが、しかしパイロット配管を
接続するためのジョイント管がほぼL状に形成され、そ
の垂直部の上端部の開口にパイロット配管を接続すれば
よく、したがって弁本体の周囲に建物の壁面や他の構造
物が隣接して配置していても、それに妨げられることな
く、パイロット配管を容易に弁本体に対して接続するこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2を参照して説明する。なお、図3および図4に示す
従来の構成と同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。
図2を参照して説明する。なお、図3および図4に示す
従来の構成と同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0024】本発明の定水位弁3においては、弁本体1
2の上部の側面に、パイロット配管4を接続するための
配管接続部としてジョイント管37が取り付けられてい
る。このジョイント管37は、ほぼ水平に延びる水平部
37aと、ほぼ垂直に延びる垂直部37bとでほぼL状
に形成され、前記水平部37aが弁本体12の側面に嵌
合して接続されている。このジョイント管37は、例え
ば弁本体12の流出口11の上方側における弁本体12
の側面に取り付けられ、前記水平部37aが流出口11
の長手方向に沿ってほぼ平行に配置し、前記垂直部37
bが流出口11とほぼ直角の方向に起立している。
2の上部の側面に、パイロット配管4を接続するための
配管接続部としてジョイント管37が取り付けられてい
る。このジョイント管37は、ほぼ水平に延びる水平部
37aと、ほぼ垂直に延びる垂直部37bとでほぼL状
に形成され、前記水平部37aが弁本体12の側面に嵌
合して接続されている。このジョイント管37は、例え
ば弁本体12の流出口11の上方側における弁本体12
の側面に取り付けられ、前記水平部37aが流出口11
の長手方向に沿ってほぼ平行に配置し、前記垂直部37
bが流出口11とほぼ直角の方向に起立している。
【0025】ジョイント管37の内部は、蓋体18に形
成された第1の連通路38を通してパイロット室17に
連通するとともに、弁本体12に形成された第2の連通
路39を通して流出口11側の通水路13に連通してい
る。そしてジョイント管37における垂直部37bの先
端部の開口37cにパイロット配管4が接続されてい
る。
成された第1の連通路38を通してパイロット室17に
連通するとともに、弁本体12に形成された第2の連通
路39を通して流出口11側の通水路13に連通してい
る。そしてジョイント管37における垂直部37bの先
端部の開口37cにパイロット配管4が接続されてい
る。
【0026】前記第2の連通路39には、この第2の連
通路39を開閉する弁機構40が設けられている。この
弁機構40は第2の連通路39内に挿入されたシリンダ
41と、このシリンダ41内に収納された弁体42とを
備え、シリンダ41内の上部に弁口43が形成され、こ
の弁口43の周縁上部に弁座用のパッキング44が装着
されている。
通路39を開閉する弁機構40が設けられている。この
弁機構40は第2の連通路39内に挿入されたシリンダ
41と、このシリンダ41内に収納された弁体42とを
備え、シリンダ41内の上部に弁口43が形成され、こ
の弁口43の周縁上部に弁座用のパッキング44が装着
されている。
【0027】弁体42は、軸部45と、この軸部45の
上端部に形成された弁部46とからなり、軸部45がシ
リンダ41の下端部に設けられたホルダ47を摺動自在
に貫通し、また弁部46は弁口43の上方に配置し、上
面が平坦状で下面がテーパ状に傾斜する逆円錐台形に形
成されている。そしてこの弁体42の全体がスプリング
48により上方に弾性的に付勢され、また前記シリンダ
41の下部周面に複数の開口49…が形成されている。
上端部に形成された弁部46とからなり、軸部45がシ
リンダ41の下端部に設けられたホルダ47を摺動自在
に貫通し、また弁部46は弁口43の上方に配置し、上
面が平坦状で下面がテーパ状に傾斜する逆円錐台形に形
成されている。そしてこの弁体42の全体がスプリング
48により上方に弾性的に付勢され、また前記シリンダ
41の下部周面に複数の開口49…が形成されている。
【0028】このような構成においては、パイロット弁
5の開放により通水路13を流れる水の一部がパイロッ
ト水としてパイロット流路28からパイロット室17の
第1の圧力室25内に流入し、さらにこのパイロット水
が第1の連通路38からジョイント管37を通してパイ
ロット配管4内に順次流通する。
5の開放により通水路13を流れる水の一部がパイロッ
ト水としてパイロット流路28からパイロット室17の
第1の圧力室25内に流入し、さらにこのパイロット水
が第1の連通路38からジョイント管37を通してパイ
ロット配管4内に順次流通する。
【0029】またパイロット弁5の閉止に伴いパイロッ
ト水の流通が停止してパイロット室17の第1の圧力室
25内の圧力が上昇し、このようなパイロット室17内
での圧力の変動で受水槽1への給水が制御される。そし
てこのような状態のもとでは、パイロット室17側の圧
力と通水路13側の圧力との差で弁機構40の弁体42
がスプリング48に抗して下方に押圧され、この押圧力
により弁部46の下面がパッキング44に密着して弁口
43が閉止状態に保たれる。
ト水の流通が停止してパイロット室17の第1の圧力室
25内の圧力が上昇し、このようなパイロット室17内
での圧力の変動で受水槽1への給水が制御される。そし
てこのような状態のもとでは、パイロット室17側の圧
力と通水路13側の圧力との差で弁機構40の弁体42
がスプリング48に抗して下方に押圧され、この押圧力
により弁部46の下面がパッキング44に密着して弁口
43が閉止状態に保たれる。
【0030】一方、弁ユニット20のパッキング24や
弁体23などが劣化してこれらを交換する場合などにお
いては、まず止水弁35を閉止する。この止水弁35の
閉止に伴い、パイロット室17側の圧力と通水路13側
の圧力とがほぼ同等となるから、弁機構40の弁体42
がスプリング48の付勢力で押し上げられ、弁部46が
パッキング44から離間して弁口43つまり第2の連通
路39が開放される。
弁体23などが劣化してこれらを交換する場合などにお
いては、まず止水弁35を閉止する。この止水弁35の
閉止に伴い、パイロット室17側の圧力と通水路13側
の圧力とがほぼ同等となるから、弁機構40の弁体42
がスプリング48の付勢力で押し上げられ、弁部46が
パッキング44から離間して弁口43つまり第2の連通
路39が開放される。
【0031】こののち排水弁36を開放する。この開放
により止水弁35の下流側における主給水配管2内の水
が排水弁36を通して排出され、さらにパイロット配管
4内の水がジョイント管37から第2の連通路39、通
水路13、排水弁36を通して弁本体12の外部に排出
される。
により止水弁35の下流側における主給水配管2内の水
が排水弁36を通して排出され、さらにパイロット配管
4内の水がジョイント管37から第2の連通路39、通
水路13、排水弁36を通して弁本体12の外部に排出
される。
【0032】こののち仕切弁32a,32bおよび排水
弁36を閉止し、この状態で蓋体18を弁本体12から
取り外し、パイロット室17の上面を開放する。この
際、パイロット配管4内の水が第2の連通路39、通水
路13、排水弁36を通して既に排出されており、した
がって弁本体12から蓋体18を取り外したときに、パ
イロット配管4内の水がパイロット室17の上面の開放
部分から溢流するようなことがない。したがって弁本体
12内の弁ユニット20を容易に手際よく抜き取ってパ
ッキング24や弁体23などの交換を能率よく行なうこ
とができる。なお、この作業の合間にも受水槽1内へ水
を供給する必要がある場合には、止水弁35を手動で開
放し、バイパス管33から主給水配管2を通して受水槽
1内への給水を行なう。
弁36を閉止し、この状態で蓋体18を弁本体12から
取り外し、パイロット室17の上面を開放する。この
際、パイロット配管4内の水が第2の連通路39、通水
路13、排水弁36を通して既に排出されており、した
がって弁本体12から蓋体18を取り外したときに、パ
イロット配管4内の水がパイロット室17の上面の開放
部分から溢流するようなことがない。したがって弁本体
12内の弁ユニット20を容易に手際よく抜き取ってパ
ッキング24や弁体23などの交換を能率よく行なうこ
とができる。なお、この作業の合間にも受水槽1内へ水
を供給する必要がある場合には、止水弁35を手動で開
放し、バイパス管33から主給水配管2を通して受水槽
1内への給水を行なう。
【0033】ところで、定水位弁3の設置の施工は、ま
ず弁本体12を主給水配管2に取り付け、こののちパイ
ロット配管4を配管接続部としてのジョイント管37に
接続するわけであるが、この際、弁本体12の周囲に建
物の壁面や他の構造物が隣接して配置する場合がある。
しかしながら、本実施例においては、パイロット配管4
を接続するためのジョイント管37がほぼL状に形成さ
れ、その垂直部37bの上端部の開口37cにパイロッ
ト配管4を接続すればよく、したがって弁本体12の周
囲に建物の壁面や他の構造物が隣接して配置している場
合であっても、それに妨げられることなく、適正にパイ
ロット配管4を弁本体12に対して接続することができ
る。
ず弁本体12を主給水配管2に取り付け、こののちパイ
ロット配管4を配管接続部としてのジョイント管37に
接続するわけであるが、この際、弁本体12の周囲に建
物の壁面や他の構造物が隣接して配置する場合がある。
しかしながら、本実施例においては、パイロット配管4
を接続するためのジョイント管37がほぼL状に形成さ
れ、その垂直部37bの上端部の開口37cにパイロッ
ト配管4を接続すればよく、したがって弁本体12の周
囲に建物の壁面や他の構造物が隣接して配置している場
合であっても、それに妨げられることなく、適正にパイ
ロット配管4を弁本体12に対して接続することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、弁
本体から蓋体を取り外したときにパイロット配管内の水
が弁本体内から溢流するようなことがなく、したがって
弁ユニットの抜き取りを容易に手際よく行なえ、また定
水位弁の設置の施工にあたって弁本体にパイロット配管
を接続する際に、弁本体の周囲の建物の壁面や他の構造
物が隣接して配置するような場合でも、それに妨げられ
ることなく、容易にパイロット配管を接続することがで
きる利点がある。
本体から蓋体を取り外したときにパイロット配管内の水
が弁本体内から溢流するようなことがなく、したがって
弁ユニットの抜き取りを容易に手際よく行なえ、また定
水位弁の設置の施工にあたって弁本体にパイロット配管
を接続する際に、弁本体の周囲の建物の壁面や他の構造
物が隣接して配置するような場合でも、それに妨げられ
ることなく、容易にパイロット配管を接続することがで
きる利点がある。
【図1】本発明の一実施例による定水位弁の断面図。
【図2】その定水位弁を用いた受水槽給水配管系の構成
図。
図。
【図3】従来の受水槽給水配管系の構成図。
【図4】その受水槽給水配管系に用いられた定水位弁の
断面図。
断面図。
1…受水槽 3…定水位弁 4…パイロット配管 12…弁本体 13…通水路 17…パイロット室 18…蓋体 20…弁ユニット 35…止水弁 37…配管接続部 38…第1の連通路 39…第2の連通路 40…弁機構
Claims (1)
- 【請求項1】パイロット配管に流れる水の流通の制御に
よるパイロット室内の圧力変動で弁ユニットを動作さ
せ、この弁ユニットの動作で水源からの水を流通させる
弁本体内の通水路を開閉し、この通水路の開閉により受
水槽への水の供給を制御するものであって、前記パイロ
ット室が蓋体で密閉され、このパイロット室を通して弁
本体内に前記弁ユニットが組み込まれている定水位弁に
おいて、 弁本体に、パイロット配管を接続するための配管接続部
としてジョイント管が設けられ、このジョイント管はほ
ぼ水平に延びる水平部と、ほぼ垂直に延びる垂直部とで
ほぼL状に形成され、前記水平部が弁本体の側面に取り
付けられ、前記垂直部が上方に起立し、この垂直部の先
端の開口にパイロット管が接続され、このジョイント管
の内部が弁本体の内部の前記パイロット室および前記通
水路に第1および第2の連通路を介してそれぞれ連通
し、前記第2の連通路に、常閉で前記通水路と水源との
間の止水弁の閉止動作に応じて開放する弁機構が設けら
れていることを特徴とする受水槽給水配管系の定水位
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23771693A JP2503198B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 受水槽給水配管系の定水位弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23771693A JP2503198B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 受水槽給水配管系の定水位弁 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2306075A Division JPH0747995B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 受水槽給水配管系の定水位弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213365A JPH06213365A (ja) | 1994-08-02 |
JP2503198B2 true JP2503198B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=17019445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23771693A Expired - Lifetime JP2503198B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 受水槽給水配管系の定水位弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503198B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7291831B2 (ja) | 2007-11-06 | 2023-06-15 | ピーティーシー セラピューティクス, インコーポレイテッド | ミトコンドリア病を治療するための4-(p-キノリル)-2-ヒドロキシブタンアミド誘導体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102470885B1 (ko) * | 2020-11-17 | 2022-11-30 | 대한민국 | 무동력 기계식 논물 자동 수위 조절 시스템 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP23771693A patent/JP2503198B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7291831B2 (ja) | 2007-11-06 | 2023-06-15 | ピーティーシー セラピューティクス, インコーポレイテッド | ミトコンドリア病を治療するための4-(p-キノリル)-2-ヒドロキシブタンアミド誘導体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06213365A (ja) | 1994-08-02 |
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