JP2503166Y2 - 印刷機の冷却装置 - Google Patents
印刷機の冷却装置Info
- Publication number
- JP2503166Y2 JP2503166Y2 JP7430890U JP7430890U JP2503166Y2 JP 2503166 Y2 JP2503166 Y2 JP 2503166Y2 JP 7430890 U JP7430890 U JP 7430890U JP 7430890 U JP7430890 U JP 7430890U JP 2503166 Y2 JP2503166 Y2 JP 2503166Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- cooling cylinder
- web
- air
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は印刷機の冷却ユニットに適用される印刷機の
冷却装置に関する。
冷却装置に関する。
(従来の技術) 印刷工程における印刷されたウエブについて従来例を
説明すると、印刷されたインキをセット(裏移りしない
ように乾燥する)するために印刷されたウエブを乾燥機
で加熱しインキ中の溶剤を蒸発させた後冷却シリンダで
冷却するシステムがあり、該システムの従来例は、第4
図に示すようにウエブ(1)は、印刷ユニット(2)で
印刷されたのち、インキ乾燥のために乾燥機(ドライ
ヤ)(3)に導びかれて約130℃前後に加熱昇温され、
冷却ユニット(4)の各冷却用シリンダ(7a)〜(7d)
で掛回し案内されて冷却され折機(5)、断裁機(6)
を経て製品(1′)となって系外へ出るようになってい
る。
説明すると、印刷されたインキをセット(裏移りしない
ように乾燥する)するために印刷されたウエブを乾燥機
で加熱しインキ中の溶剤を蒸発させた後冷却シリンダで
冷却するシステムがあり、該システムの従来例は、第4
図に示すようにウエブ(1)は、印刷ユニット(2)で
印刷されたのち、インキ乾燥のために乾燥機(ドライ
ヤ)(3)に導びかれて約130℃前後に加熱昇温され、
冷却ユニット(4)の各冷却用シリンダ(7a)〜(7d)
で掛回し案内されて冷却され折機(5)、断裁機(6)
を経て製品(1′)となって系外へ出るようになってい
る。
冷却ユニット(4)の各冷却用シリンダ(7a)〜(7
d)は第5図に示すように外周面が平滑な仕上げとなっ
ている。このためウエブ(1)が冷却用シリンダ(7a)
〜(7d)の外周面に接触して走行する際ウエブ(1)と
冷却用シリンダ(7a)〜(7d)との間にかみ込まれる空
気によってウエブ(1)が浮上し、この間の空気層が熱
抵抗となって熱伝達率が悪いためシリンダ本数を多くす
る必要がある。
d)は第5図に示すように外周面が平滑な仕上げとなっ
ている。このためウエブ(1)が冷却用シリンダ(7a)
〜(7d)の外周面に接触して走行する際ウエブ(1)と
冷却用シリンダ(7a)〜(7d)との間にかみ込まれる空
気によってウエブ(1)が浮上し、この間の空気層が熱
抵抗となって熱伝達率が悪いためシリンダ本数を多くす
る必要がある。
(考案が解決しようとする課題) 従来の前記冷却シリンダは、走行するウエブの空気同
伴流および冷却シリンダ外周面の空気同伴流をウエブと
外周面の間にかみ込みこの外周面の空気層が熱抵抗とな
り冷却性能が低下する。この空気層厚みは印刷機が高速
化されウエブの走行速度が早くなると増々大きくなり冷
却性能の低下をカバーするためシリンダ本数を増す必要
があり冷却ユニットが長大化する問題がある。
伴流および冷却シリンダ外周面の空気同伴流をウエブと
外周面の間にかみ込みこの外周面の空気層が熱抵抗とな
り冷却性能が低下する。この空気層厚みは印刷機が高速
化されウエブの走行速度が早くなると増々大きくなり冷
却性能の低下をカバーするためシリンダ本数を増す必要
があり冷却ユニットが長大化する問題がある。
本考案は、かかる問題点に対処するため開発されたも
のであってウエブと冷却シリンダとの間の空気のかみ込
みを防止することを目的とする。
のであってウエブと冷却シリンダとの間の空気のかみ込
みを防止することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成を実施例に
対応する第1図及び第2図を用いて説明すると本考案は
少くとも2本以上冷却シリンダ(7)をもつ印刷機の冷
却装置において、前記冷却シリンダ(7)を表面に伴流
空気を遮断するロール(8)又はブレード(9)が接す
る表面平滑の上流側1番の第1冷却シリンダ(7A)と表
面に伴流空気を放出する溝(10)を設けた表面溝付の上
流側2番目以降の第2冷却シリンダ(7B)とから形成し
たことを特徴とする。
対応する第1図及び第2図を用いて説明すると本考案は
少くとも2本以上冷却シリンダ(7)をもつ印刷機の冷
却装置において、前記冷却シリンダ(7)を表面に伴流
空気を遮断するロール(8)又はブレード(9)が接す
る表面平滑の上流側1番の第1冷却シリンダ(7A)と表
面に伴流空気を放出する溝(10)を設けた表面溝付の上
流側2番目以降の第2冷却シリンダ(7B)とから形成し
たことを特徴とする。
(作用) 冷却シリンダ1本当りの冷却性能(交換熱量)は次式
で評価される。
で評価される。
Q=h・A・(Tw−Tc) [1] h:熱伝達率 A:伝熱面積 Tw:ウエブ温度 Tc:冷却シリンダ外周面温度 ここでTw−Tc=ΔTとすると上流側1番の第1冷却シリ
ンダはΔTが大きいため現状の熱伝達率hで良いが下流
側の第2冷却シリンダを通過する毎にΔTが小さくなっ
ていくためこれに見合うだけ熱伝達率hを大きくすれば
各冷却シリンダの交換熱量は均一化され、結果的に冷却
シリンダの本数を減すことができる。なお第1冷却シリ
ンダにも空気放出溝を設けることにより、高性能化が期
待できるが、ここではインキが柔らかいため溝形状が印
刷面に転写されることが考えられるので望ましくない。
ンダはΔTが大きいため現状の熱伝達率hで良いが下流
側の第2冷却シリンダを通過する毎にΔTが小さくなっ
ていくためこれに見合うだけ熱伝達率hを大きくすれば
各冷却シリンダの交換熱量は均一化され、結果的に冷却
シリンダの本数を減すことができる。なお第1冷却シリ
ンダにも空気放出溝を設けることにより、高性能化が期
待できるが、ここではインキが柔らかいため溝形状が印
刷面に転写されることが考えられるので望ましくない。
このため、第1冷却シリンダのウエブ巻付開始点近傍
に伴流空気遮断用ロールを当該冷却シリンダ外周面に圧
接することにより外周面同伴流を遮断し又ウエブの走行
方向と当該ロールの回転方向が逆になっているためウエ
ブの同伴流も相殺することができる。
に伴流空気遮断用ロールを当該冷却シリンダ外周面に圧
接することにより外周面同伴流を遮断し又ウエブの走行
方向と当該ロールの回転方向が逆になっているためウエ
ブの同伴流も相殺することができる。
これによって第1冷却シリンダのかみ込み空気量が減
少し、熱伝達率が大きくなるため、冷却ユニットの冷却
性能を著しく高められる。
少し、熱伝達率が大きくなるため、冷却ユニットの冷却
性能を著しく高められる。
尚、伴流空気遮断用ロールにかえて、ブレードを押し
付けることなども考えられる。
付けることなども考えられる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を第1図に基づいて説明すると
(4)は冷却ユニットを示し、該冷却ユニット(4)内
の複数の冷却用シリンダ(7)はこれを表面に伴流空気
を遮断するロール(8)又はブレード(9)が接する表
面平滑の上流側1番の第1冷却シリンダ(7A)と表面に
伴流空気を放出する溝(10)を設けた表面溝付の上流側
2番目以降の第2冷却シリンダ(7B)とから形成させ
た。
(4)は冷却ユニットを示し、該冷却ユニット(4)内
の複数の冷却用シリンダ(7)はこれを表面に伴流空気
を遮断するロール(8)又はブレード(9)が接する表
面平滑の上流側1番の第1冷却シリンダ(7A)と表面に
伴流空気を放出する溝(10)を設けた表面溝付の上流側
2番目以降の第2冷却シリンダ(7B)とから形成させ
た。
なお伴流空気を遮断するロール(8)又はブレード
(9)は第1冷却シリンダ(7A)のウエブ(1)巻付開
始点Cに近接して設けることが望ましく又第2冷却シリ
ンダ(7B)の溝(10)は例えば第2図に示すように形成
される。
(9)は第1冷却シリンダ(7A)のウエブ(1)巻付開
始点Cに近接して設けることが望ましく又第2冷却シリ
ンダ(7B)の溝(10)は例えば第2図に示すように形成
される。
そして冷却ユニット(4)内の3本の冷却シリンダ
(7)の組合せを3本とも従来のように表面平滑とした
場合と、上流側1番のみ従来のように表面平滑として2
番目以降は表面溝付とした場合と、本考案の実施例のよ
うにした場合との冷却効果を比較すると第3図の如くな
る。
(7)の組合せを3本とも従来のように表面平滑とした
場合と、上流側1番のみ従来のように表面平滑として2
番目以降は表面溝付とした場合と、本考案の実施例のよ
うにした場合との冷却効果を比較すると第3図の如くな
る。
(考案の効果) このように本考案によるときは冷却シリンダの外表面
とウエブ間の空気が上流側1番の第1冷却シリンダにお
いてはその表面に接するロール又はブレードにより、又
上流側2番目以降の第2冷却シリンダにおいてはその表
面の溝によりそれぞれ追い出されて各冷却シリンダの熱
伝達が平均化され、冷却シリンダの本数を低減できるた
め、冷却ユニットをコンパクトにすることができる効果
を有する。
とウエブ間の空気が上流側1番の第1冷却シリンダにお
いてはその表面に接するロール又はブレードにより、又
上流側2番目以降の第2冷却シリンダにおいてはその表
面の溝によりそれぞれ追い出されて各冷却シリンダの熱
伝達が平均化され、冷却シリンダの本数を低減できるた
め、冷却ユニットをコンパクトにすることができる効果
を有する。
第1図Aは本考案の一実施例を示す側面図、第1図Bは
その第1冷却シリンダの他の実施例を示す側面図、第2
図は第2冷却シリンダの正面図、第3図は冷却効果の比
較図、第4図は印刷工程図、第5図は従来の冷却シリン
ダの正面図である。 (7)……冷却シリンダ、(7A)……第1冷却シリンダ (7B)……第2冷却シリンダ (8)……ロール、(9)……ブレード (10)……溝
その第1冷却シリンダの他の実施例を示す側面図、第2
図は第2冷却シリンダの正面図、第3図は冷却効果の比
較図、第4図は印刷工程図、第5図は従来の冷却シリン
ダの正面図である。 (7)……冷却シリンダ、(7A)……第1冷却シリンダ (7B)……第2冷却シリンダ (8)……ロール、(9)……ブレード (10)……溝
Claims (1)
- 【請求項1】少くとも2本以上の冷却シリンダをもつ印
刷機の冷却装置において、前記冷却シリンダを、表面に
伴流空気を遮断するロール又はブレードが接する表面平
滑の上流側1番の第1冷却シリンダと、表面に伴流空気
を放出する溝を設けた表面溝付の上流側2番目以降の第
2冷却シリンダとから形成したことを特徴とする印刷機
の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430890U JP2503166Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 印刷機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7430890U JP2503166Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 印刷機の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0433545U JPH0433545U (ja) | 1992-03-18 |
JP2503166Y2 true JP2503166Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=31613887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7430890U Expired - Lifetime JP2503166Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 印刷機の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503166Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6211429B2 (ja) * | 2014-02-03 | 2017-10-11 | 日本ゼオン株式会社 | リチウムイオン電池用電極の製造方法 |
-
1990
- 1990-07-16 JP JP7430890U patent/JP2503166Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0433545U (ja) | 1992-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5452657A (en) | Temperature control system for printing press cylinders | |
US5275103A (en) | Device for increasing heat transmission to the cooling cylinders in rotary-offset machines | |
US7065901B2 (en) | Method and device for cooling a material web | |
US6318263B1 (en) | Cooling and moistening unit for rotary printing machines | |
JP3255070B2 (ja) | 乾燥用加熱ローラーを具備した輪転機 | |
JP2503166Y2 (ja) | 印刷機の冷却装置 | |
US5416984A (en) | Apparatus and method for deflecting a web | |
JPH09506306A (ja) | 印刷シートの製造装置および製造方法 | |
JPH0459253A (ja) | ブランケット乾燥機 | |
JPH0976463A (ja) | 乾燥装置 | |
JPS6330948Y2 (ja) | ||
JP3544256B2 (ja) | 乾燥装置 | |
JP2693521B2 (ja) | 印刷機における乾燥装置 | |
US20030131744A1 (en) | Chill roll with porous surface | |
JPH0248074Y2 (ja) | ||
JPS6046250A (ja) | 輪転印刷走行紙の冷却装置 | |
JPH03146162A (ja) | 冷却ロール | |
JPH0143230Y2 (ja) | ||
JPH0539886Y2 (ja) | ||
JPH023876Y2 (ja) | ||
JPS6027543A (ja) | 印刷機の冷却装置 | |
JPS6030345A (ja) | 印刷機の冷却装置 | |
JPH0143229Y2 (ja) | ||
JP2892299B2 (ja) | ローラ | |
JP2507075Y2 (ja) | 冷却装置 |