JP2503030Y2 - モ―タ駆動スライド型可変抵抗器 - Google Patents

モ―タ駆動スライド型可変抵抗器

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JP2503030Y2
JP2503030Y2 JP1990120239U JP12023990U JP2503030Y2 JP 2503030 Y2 JP2503030 Y2 JP 2503030Y2 JP 1990120239 U JP1990120239 U JP 1990120239U JP 12023990 U JP12023990 U JP 12023990U JP 2503030 Y2 JP2503030 Y2 JP 2503030Y2
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喜三郎 高橋
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、モータ駆動及び手動の両方の操作が可能な
モータ駆動スライド型可変抵抗器に係わる。
[従来の技術] 第3図及び第4図は、実公昭58-26805号公報に記載さ
れた従来のモータ駆動スライド型可変抵抗器の図面で、
第3図は側面図、第4図は上面板を除去した上面図であ
る。
図面において1は合成樹脂等の絶縁材料から形成した
枠体で、該枠体1はアーム5,6の支持部5a,6aがビス16に
よつて可変抵抗器のケース15に固着されている。7はモ
ータで、枠体1の端板3に固定してある。8はモータ7
の回転軸、9は回転軸8に固定したウオームギヤ機構の
ウオーム、10はウオーム9と噛み合うウオームホイー
ル、11は一端部をウオームホイール10に固着した駆動プ
ーリで、枠体1の上面板2と支持板4とに設けた孔に両
端を挿嵌し固定したピン12を軸としてウオームホイール
10と駆動プーリ11とは同時に回転する。13は駆動プーリ
11と対向して設けた空転プーリで、枠体1の上面板2と
アーム5の支持部5a間にピン14を支点として回転する。
17は長方形の絶縁板で、表面の長手方向に抵抗体(図示
省略)が設けられている。31は駆動プーリ11と空転プー
リ13とを周り張架したベルトで、該ベルト31の両端に設
けたバネ18でベルト31に適宜な張力が与えられている。
次に、上記のモータ駆動スライド型可変抵抗器の動作
を説明する。
先ず、モータ駆動の場合は、モータ7の回転によつて
ウオーム9が回転し、ウオームホイール10を回転させ、
同時に駆動プーリ11が回転してベルト31を駆動プーリ11
と空転プーリ13とを周つて回動させ、バネ18のコイル部
の端が連繋部19のアーム19a,19bの何れかに当接し、押
圧してつまみ32と共に摺動体30を案内穴15aに沿つて移
動させ、摺動体30に設けた摺動子(図示省略)が抵抗体
(図示省略)上を移動して抵抗値の調整が行われる。
また、手動によつて抵抗値の調整を行う場合は、摺動
体30のつまみ32を左右何れかに押圧すると、摺動体30が
移動し、その際、駆動プーリ11はウオームホイール10と
固着されているため回転出来ないので、ベルト31は駆動
プーリ11に対してスリツプし、空転プーリ13は回転す
る。そして摺動体30を左,右に移動させて、抵抗値を調
整することが出来る。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記の従来のモータ駆動スライド型可変抵
抗器においては、1つの枠体1に駆動プーリ11、空転プ
ーリ13を回転可能に支承し、これ等プーリ11,13間に張
架されたベルト31に、可変抵抗器のつまみ32と一体の摺
動体30を固定しているので、可変抵抗器のつまみ32のス
トロークが変わる度毎に長さの異なる枠体1が必要とな
るため、つまみ32のストロークの異なる多品種の可変抵
抗器を生産するのに不向きであるという問題点があつ
た。
本考案は、上記のような従来の問題点を解消しようと
するものであり、本考案の目的は、可変抵抗器のつまみ
のストロークが変つても簡単に対応することの出来るモ
ータ駆動スライド型可変抵抗器を提供しようとするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記のような目的を達成するために、つま
みに取り付けられた摺動子が摺動する抵抗体を支持する
ケースの支持面に沿つてケースの両端部にそれぞれ取り
付けられる第1および第2の筺体を有し、該第1の筺体
にはモータ、モータの回転軸に取り付けられる減速ギヤ
機構および減速ギヤ機構を介して連結される駆動プーリ
が設けられ、第2の筺体には駆動プーリとの間につまみ
が固定されたベルトが張架される空転プーリが設けられ
るようにしたものである。
[作用] 上記構成により、ベルトに固定されたつまみを往復動
させることにより、あるいは、モータを駆動することに
より、つまみに取り付けられた摺動子が抵抗体上を摺動
し、抵抗値が調整されるが、抵抗体の可調整長さが異な
ることにより、つまみのストロークが異なる部品に対し
ては、つまみの所望のストロークの可変抵抗器のケース
の両端部に第1および第2の筺体が取り付けられると共
に、つまみのストロークに応じた長さのベルトが駆動プ
ーリと空転プーリの間に張架される。
[実施例] 以下に、本考案の実施例を添付の図面に基づき説明す
る。
第1図及び第2図は本考案の実施例の説明図で、第1
図はモータ駆動スライド型可変抵抗器の平面図、第2図
はその側面図である。
図面において、33aはスライド型可変抵抗器33の箱型
の金属ケース、34は該ケース33dの開放面を覆う絶縁板
で、該絶縁板34の一面には図示省略せる抵抗体が設けら
れている。35はケース33aの左端に固定された第1の筺
体、36は該筺体35に設けられたモータ、37はモータ36の
回転軸、38は回転軸37に固定された減速ギヤ機構の駆動
ギヤ、39は駆動ギヤ38に噛合した従動ギヤで、第1の筺
体35の上面板35aに固定したピン41を軸として従動ギヤ3
9と駆動プーリ42とは同時に回転するようになつてい
る。43はケース33aの右端に固定された第2の筺体44に
駆動プーリ42と対向して設けた空転プーリで、上面板44
aに固定したピン45を軸として回転するようになつてい
る。46は前記抵抗体(図示省略)上を摺動する摺動子48
を固定した摺動子受け、49は摺動子受け46と一体のつま
みで、該つまみ49の一部にはベルト取付体50が一体に設
けられ、該取付体50の溝51には一面に凹凸状の歯52が設
けられている。53は前記駆動プーリ42と空転プーリ43間
に張架され、一面に凹凸状の歯54を設けた有端のけん引
体即ちベルトで、前記駆動プーリ42の歯42aは前記歯54
に噛合し、空転プーリ43の歯43aは前記歯54に噛合して
おり、前記ベルト53の両端はつまみ49のベルト取付体50
の溝51に挿入され、該溝51の一面に設けられた凹凸状の
歯52に各々噛合せしめている。
次に上記の可変抵抗器33の動作につき説明する。
先ず、手動の場合は、摺動子受け46に一体に形成され
たつまみ49を第1図の矢印A方向に移動すると、駆動プ
ーリ42は従動ギヤ39と共に、時計方向に回転し、駆動ギ
ヤ39は反時計方向に回転し、モータ36の回転軸37を同方
向に回転する。
その間に、摺動子受け46及び摺動子48もA方向に移動
し、抵抗値の調整が行われる。
次に、モータ駆動の場合は、モータ36に通電されて回
転軸37が反時計方向に回転すると、駆動ギヤ38,従動ギ
ヤ39の噛合によつて減速されて駆動プーリ42は時計方向
に回転し、ベルト取付体50を介して摺動子受け46もA方
向に移動し、抵抗値の調整が行われる。
全く同様にして、モータ36の回転軸37が時計方向に回
転すると、ベルト53は反A方向に移動し、摺動子受け46
も同方向に移動し、抵抗値が変化する。
本考案の上記の実施例によれば、任意の長さを有する
可変抵抗器33のケース33aに、モータ36及びこのモータ3
6の回転軸37に駆動ギヤ38,従動ギヤ39より成る減速ギヤ
機構を介して連結された駆動プーリ42を有する第1の筺
体35と、空転プーリ43を有する第2の筺体44を所定間隔
をおいて取付け、前記両プーリ42,43間にベルト53を張
架し、該ベルト53の歯54を駆動プーリ42の歯42aと空転
プーリ43の歯43aに噛合すると共に、ベルト53の両端の
歯54をつまみ49と一体のベルト取付体50の歯52に噛合し
ているので、モータ駆動及び手動の両手段によつて可変
抵抗器の調整が可能であり、また、第1,第2の筺体35,4
4を予め用意しておき、つまみ49の所望のストロークに
応じて設けられたケース33aの両端に第1,第2の筺体35,
44を取付けることによつて、つまみ49のストロークが変
わつても、ベルト53の長さを変えるだけで対応出来る。
従つて、つまみ49のストロークの異なる多品種のモータ
駆動スライド型可変抵抗器を共通部品を用いて生産でき
るので、従来例に比し容易に且つ安価に提供出来る。
なお、ベルト53はエンドレスでもよいが、本実施例の
ように有端にすると、ベルト53の切断長さを変えること
によつて多種のストロークに対応出来るので便利であ
る。
なお、従来例のようにモータの回転をウオーム歯車機
構で減速する場合は、手動の時駆動プーリは回転しない
ので、ベルトと駆動プーリとの間に摩擦を生じ、つまみ
の移動は円滑性に欠き、これを解決するためには、ウオ
ームホイールと駆動プーリとの間にクラツチ機構を設け
る必要があるが、本考案の可変抵抗器では、手動の場合
はクラツチ機構を設けることなしに、駆動プーリ42,空
転プーリ43は回転し、つまみ49はスムーズに移動する。
[考案の効果] 本考案によれば、可変抵抗器のつまみのストロークが
変わつても、つまみのストロークに応じて設けられたケ
ースを有した可変抵抗器に変えると共にケースの両端部
にそれぞれ第1および第2の筺体を取り付け、さらに、
つまみのストロークに応じてベルトの長さを変えるだけ
でこれに対応できるから、つまみのストロークの異なる
多品種のモータ駆動スライド型可変抵抗器を生産する場
合の生産性が向上し、全体として製品単価を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案のモータ駆動スライド型可変
抵抗器の上面図及び側面図、第3図は従来のモータ駆動
スライド型可変抵抗器の側面図、第4図は第3図に示す
モータ駆動スライド型可変抵抗器の上面板を除去した上
面図である。 33……スライド型可変抵抗器、33a……ケース、35……
第1の筺体、36……モータ、37……回転軸、38……駆動
ギヤ、39……従動ギヤ、42……駆動プーリ、43……空転
プーリ、44……第2の筺体、49……つまみ、50……ベル
ト取付体、52……歯、53……ベルト(けん引体)、54…
…歯。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転軸に減速ギヤ機構を介して連
    結された駆動プーリと該駆動プーリと所定距離離間した
    空転プーリ間に張架されたベルトに固定されたつまみを
    往復動させることにより、あるいは、前記モータを駆動
    することにより、前記つまみに取り付けられた摺動子が
    抵抗体上を摺動し、抵抗値が調整されるモータ駆動スラ
    イド型可変抵抗器において、前記抵抗体を支持するケー
    スの支持面に沿つて該ケースの両端部にそれぞれ取り付
    けられる第1および第2の筺体を有し、該第1の筺体に
    は前記モータ、前記減速ギヤ機構および前記駆動プーリ
    が設けられ、前記第2の筺体には前記空転プーリが設け
    られたことを特徴とするモータ駆動スライド型可変抵抗
    器。
JP1990120239U 1990-11-19 1990-11-19 モ―タ駆動スライド型可変抵抗器 Expired - Lifetime JP2503030Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2298317B (en) * 1995-02-24 1997-12-17 Alps Electric Co Ltd Sliding variable resistor

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JPS5068254U (ja) * 1973-10-23 1975-06-18
JPS5826805B2 (ja) * 1979-03-02 1983-06-06 アルプス電気株式会社 スライド形可変抵抗器

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JPH0477204U (ja) 1992-07-06

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