JP2502991Y2 - チェンソ―のガイドバ― - Google Patents

チェンソ―のガイドバ―

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JP2502991Y2
JP2502991Y2 JP1990003595U JP359590U JP2502991Y2 JP 2502991 Y2 JP2502991 Y2 JP 2502991Y2 JP 1990003595 U JP1990003595 U JP 1990003595U JP 359590 U JP359590 U JP 359590U JP 2502991 Y2 JP2502991 Y2 JP 2502991Y2
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filling
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JP1990003595U
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秀雄 杉原
和仁 杉原
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スギハラ貿易株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、木材、石材及びコンクリート等を切断する
チェンソー用のガイドバーに関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のガイドバーにおいては、第11,12図に
示すように、ガイドバー本体50に凹部51を設け、同凹部
51内に防振材、軽量材、通油材等の充填材53を充填した
構造をとることによってチェンソー全体の軽量化、高性
能化を図っている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、充填部材として吸水性を有する樹脂等を用い
た場合には、切断中の木材や外環境から充填部材が吸湿
して膨張したり、その後乾燥して収縮したりする。この
ためガイドバー本体と充填部材との間に空隙が全くない
状態では、充填部材が吸湿することにより第13図に示す
ように膨張してガイドバーの表面から部分的に膨出し、
切断作業中木材との摩擦抵抗を増し、作業性が悪くな
る。又、このように充填部材が膨張してガイドバーの表
面から部分的に膨出しないように予めガイドバー本体と
充填部材との間に空隙を設けておくと充填部材の外縁部
がガイドバー本体に対し確実に固定されていないため乾
燥状態において充填部材がガイドバー本体から外れやす
く、又、経時変形も非常に起きやすい。充填部材が経時
変形すると、その部分がガイドバー本体表面から浮き上
がって摩擦抵抗が大きくなり作業性が悪くなる。
これらの不具合を防止するには、吸水性のない又、充
填後固化する場合にも収縮を起こさない充填部材をガイ
ドバー本体との空隙が生じないように充填することが必
要であり、そのような充填部材は高価であり、充填法も
難しくコストの高いものとなる。
そこで、本考案の目的は、吸水性のある、又、固化時
に収縮する安価な充填部材を、簡便な方法で凹部内に充
填しても作業性に支障が生じることのないチェンソーの
ガイドバーを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本願第1の考案において
は、側面に凹部を形成し、各凹部を充填部材にて埋めた
チェンソーのガイドバーにおいて、ガイドバー本体及び
充填材を防水性の皮膜にて被覆することを要旨としてい
る。
第2の考案においては、側面に凹部を形成し、各凹部
を充填部材にて埋めたチェンソーのガイドバーにおい
て、ガイドバー本体及び充填材に撥水性塗料を塗布又は
含浸させることを要旨としている。
[作用] 本願第1の考案においては、防水性の皮膜が被覆され
ているので、切断作業中に充填部材が吸湿することがな
く、又、収縮による空隙があってもガイドバー本体に変
形が起きにくい。
第2の考案においては、撥水性を有する塗料が塗布又
は含浸されているので、切断作業中に充填部材が吸湿す
ることがなく、又、固化に際して空隙が生じても塗料に
より充填される。
[第1実施例] 以下、本考案を具体化した第1実施例を第1〜7図を
参照して説明する。
第1図に示すように、チェンソーの本体1には板状を
なす金属性のガイドバー本体2が装着され、同ガイドバ
ー2の周囲には無端状のソーチェン3が巻回されてい
る。そして、ソーチェン3はチェーンソー本体1に内装
されたエンジン(図示なし)によってガイドバー2の周
囲を走行するようになっている。
第2図に示すように、本実施例のガイドバー本体2は
一枚の板状の素材から製作され、その基部にはガイドバ
ー本体2を前記チェーンソー本体1へ取り付けるための
取付け孔4が形成され、同ガイドバー2の周囲にはソー
チェン3を案内するための案内溝5が形成されている。
第2,3,6図に示すように、ガイドバー本体2の両側面
には一定間隔毎に略四角形状の凹部6が列設されてお
り、同凹部6と対応する位置において同凹部6と反対側
の側面には凹部6と連通するとともに、凹部6の中央に
寄るように上下一対の抜け止め凹部7が形成されてい
る。この抜け止め凹部7は前記凹部6よりも小さい面積
で第2図において左右方向に細長く、かつ、外方へいく
ほど広くなるようにテーパ面が形成されている。そし
て、両凹部6,7には凹部6内に位置する充填材本体9
と、抜け止め凹部7に位置する抜け止め突起10とからな
る合成樹脂製の充填材8が充填されて埋められている。
第6図に示すように、ガイドバー本体2表面及び充填
材8表面には、金属製、樹脂製等の防水性の薄い膜状の
フィルムXが貼着又は焼付け等により被覆されている。
本実施例の場合には、防水性のフィルムXが被覆され
ており、切断作業中充填材8が吸湿することがないので
充填材8が吸水性であってもよい。従って安価な充填材
8を用いることができる。
又、フィルムXが被覆されているので、充填材8と両
凹部6,7との間に空隙があっても、その空隙から充填材
8が吸水することがなく、又、充填材8が凹部6,7から
外れることない。従って、充填材8と両凹部6,7との間
には空隙があってもなくてもよく、簡便で安価な充填材
8の充填法を採用できる。
このように本実施例のガイドバーにおいては、大幅な
コストダウンが実現される。
[第2実施例] 本実施例においては、ガイドバー本体2及び充填材8
には第1実施例のガイドバーにおけるフィルムXの代わ
りに撥水性を有する塗料が塗布又は含浸されている。
充填材8と両凹部6,7との間に空隙がある場合には、
同空隙内にも塗料が入り、空隙がなくなるか又はわずか
になる。
本実施例においては、撥水性を有する塗料が塗布又は
含浸されており、充填材8が吸湿することがないので充
填材8が吸水性であってもよい。従って前記第1実施例
同様安価な充填材8を用いることができる。
又、充填材8と両凹部6,7との間の空隙から充填材8
が吸湿することもないので、簡便で安価な充填材8の充
填法を採用できる。
なお、充填材8の組織が粗い場合には、充填材8の表
面付近にも塗料が浸透するため、表面塗料が消耗しても
効果が持続する。
[第3実施例] 本実施例においては、ガイドバー本体2及び充填材8
には第1実施例のガイドバーにおけるフィルムXの代わ
りにテフロン等の低摩擦性の薄い膜状のフィルムが貼着
又は焼付け等により被覆されている。
本実施例のガイドバーにおいては、作業中にガイドバ
ー側面にかかる抵抗が非常に少なくなるため、作業性及
び作業効率が大変よくなる。
[第4実施例] 本実施例においては、ガイドバー本体2及び充填材8
には第3実施例のガイドバーにおける低摩擦性フィルム
の代わりにテフロン等の低摩擦性物質が塗布又は含浸さ
れている。
[第5実施例] 本実施例のガイドバーは、樹脂又はセラミック等の軽
質材により構成され、表面には凹部が形成されることな
く平面板状に形成され、又、表面にはテフロン等の低摩
擦性物質が塗布又は含浸されている。
従来、ガイドバー本体の樹脂化はソーチェンの高速走
行により発生する摩擦熱や摩擦に対する耐久性の不足に
より実用化に至っていない。
このためガイドバー本体は金属製である必要があり高
価なものとなっていた。
本実施例のガイドバーにおいては、低摩擦性物質の働
きにより摩擦熱の発生を少なくし、かつ摩擦によるガイ
ドバーの磨耗を大幅に減少させることができる。このた
めガイドバー本体の樹脂化が可能であるので、例えば小
型電動チェンソー等の低馬力チェンソー用ガイドバーに
おいて大幅なコストダウンができる。
又、本実施例の別例としてガイドバーの表面を低摩擦
性フィルムで被覆するようにしてもよい。
[第6実施例] 本実施例においては、第3,4実施例におけるガイドバ
ー本体2を樹脂又はセラミック等の軽質材により構成
し、前記充填材8として金属板を用いる。
本実施例のガイドバーでは凹部6に金属板が充填され
ているので、ガイドバー本体2は樹脂又はセラミック等
であっても適度な剛性を有することができる。
[第7実施例] 第8〜10図に示すように、ガイドバー31は樹脂又はセ
ラミック等の軽質材であって、その内部には多数の透孔
33を有する金属板32が封入されている。このガイドバー
31の表面にはテフロン等の低摩擦性物質が塗布又は含浸
されている。
本実施例においては、内部に金属板32が封入されてい
るので、ガイドバー31は樹脂又はセラミック等であって
も適度な剛性を有することができる。
又、本実施例の別例としてガイドバー31の表面を低摩
擦性フィルムで被覆するようにしてもよい。
なお、本考案は前記実施例に限定されることなく、例
えば、充填材8としてガラス繊維やセラミック、金属粉
末、アルミや薄鋼板のプレス成型品等の金属材、その他
強度や剛性を高めるものを使用してもよい。
又、前記第1〜7実施例におけるフィルムX、塗料、
低摩擦性フィルム及び低摩擦性物質の厚みは厚い方が望
ましく、フィルムや塗料の種類にもよるが最薄でも0.04
〜0.06mm以上が望ましい。
更に、前記第1〜4,6実施例においける各凹部6を互
いに連通させて形成したガイドバーに具体化することも
できる。
又、本考案を複数の部材を接合したラミネート(合わ
せ)構造のガイドバーに具体化してもよい。
加えて、ガイドバー先端部はスプロケット、ロラーそ
の他の構造にしてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案においては、吸水性があ
る、又、固化時収縮する安価な充填部材を、簡便な方法
で凹部内に充填しても、作業中にも防水性、撥水性のあ
る部材にて覆われているため充填部材が吸水せず、作業
に支障が生じることがないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本考案の第1実施例を示し、第1図はチェ
ンソーの斜視図、第2図はガイドバーの正面図、第3図
は同じく背面図、第4図は同じく平面図、第5図は第4
図のA−A線断面図、第6図は第2図のB−B線拡大断
面図、第7図は第2図のC−C線拡大断面図、第8〜10
図は第7実施例を示し、第8図はガイドバーの正面図、
第9図は第8図のD−D線拡大断面図、第10図は第8図
のE−E線拡大断面図、第11〜13図は従来のガイドバー
を示し、第11図は同ガイドバーを示す正面図、第12図は
第11図のF−F線拡大断面図、第13図はガイドバーの充
填材が膨出した状態を示す断面図である。 ガイドバー本体2、凹部6、充填部材8、フィルムX。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面に凹部(6)を形成し、各凹部(6)
    を充填部材(8)にて埋めたチェンソーのガイドバーに
    おいて、 ガイドバー本体(2)及び充填部材(8)を防水性の皮
    膜(X)にて被覆したことを特徴とするチェンソーのガ
    イドバー。
  2. 【請求項2】側面に凹部(6)を形成し、各凹部(6)
    を充填部材(8)にて埋めたチェンソーのガイドバーに
    おいて、 ガイドバー本体(2)及び充填部材(8)に撥水性塗料
    を塗布又は含浸させたことを特徴とするチェンソーのガ
    イドバー。
JP1990003595U 1989-05-08 1990-01-18 チェンソ―のガイドバ― Expired - Lifetime JP2502991Y2 (ja)

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JP1990003595U JP2502991Y2 (ja) 1990-01-18 1990-01-18 チェンソ―のガイドバ―
US07/519,108 US5025561A (en) 1989-05-08 1990-05-04 Guide bar for a chain saw

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JPH0395201U JPH0395201U (ja) 1991-09-27
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JP6488148B2 (ja) * 2015-02-26 2019-03-20 末廣精工株式会社 チェーンソーのガイドバー

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