JP2502946B2 - 給水制御装置 - Google Patents
給水制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用上の利用分野】本発明は便器や手洗器等の水洗
器への給水を、投光素子及び受光素子を有する光センサ
ーからなる感知部による水洗器使用の感知に基づいて自
動的に制御する給水制御装置、特に駆動電源が電池であ
るものに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の給水制御装置として、特
開昭59−126831号公報のものが知られている。
このものは、感知部が、投光素子から常時1秒当り数千
回の赤外線を投光し、この赤外線が便器の使用者に当っ
て反射し、その反射光を受光素子が受光することにより
感知信号を発生する拡散反射型の光電センサーにより構
成されている。従って、上記従来のものは感知部が常時
連続して赤外線を投光しているのと変わらないので駆動
電源が電池であるにもかかわらず電力消費が大きく、電
池の寿命が短くて頻繁に電池交換を行なう必要があり、
面倒であるばかりでなく、不経済でもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、感知部の電力消
費を小さくすることを目的とするものである。 【0004】 【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに本発明の給水制御装置では、水洗器と、投光素子及
び受光素子を有する光センサーからなり水洗器の使用を
感知して感知信号を出力する感知部と、この感知部から
の感知信号に基づいて給水部へ開閉信号を出力する制御
部と、該制御部からの開閉信号入力により弁を開閉動さ
せる給水部とを備え、電池を駆動電源とする給水制御装
置において、所定の周期を発生する周期発生手段と、該
周期発生手段から発生する周期により前記感知部の投光
素子を間歇的に駆動する投光駆動手段と、前記感知部の
受光素子に受光がある場合に上記周期発生手段の周期を
短い周期に切換える切換手段とを備え、前記制御部から
給水部へ閉弁信号を出力した時、上記切換手段により上
記周期発生手段の周期を元の周期へ切換えるようにした
ものである。 【0005】 【作用】本発明は、感知部が人体を感知していない時、
投光素子から赤外線を間歇投光し、感知部が人体を感知
している時は更に間歇投光の周期を短くすることにより
応答精度を著しく低下させることなく赤外線の投光回数
を減らすものである。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例は図1に示すように水洗器1が小便
器1aの場合を示し、この小便器1aの上方、正確には小便
器1aの前に使用者が立った状態で使用者の胸の当りに相
当する高さの壁面Aに感知部2を埋込式に配備すると共
に給水部4にラッチングソレノイドを用いたものであ
る。 【0007】感知部2は発光ダイオードからなる投光素
子2aとフォトトランジスタからなる受光素子2bとを備え
た拡散反射型の赤外線センサーであり、後述する制御部
3を介して駆動電源の電池5に連絡する。 【0008】投光素子2aは後述する制御部3の投光用ド
ライブ回路3a5 に連絡して該回路3a 5 からの出力により
赤外線を投光し、この赤外光が用便するために小便器1a
の前に立った使用者に当って拡散反射してこの反射光の
一部を受光素子2bで受光することにより、後述する受光
用アンプ回路3a6 へ出力する。 【0009】制御部3は大別すると上記感知部2に連通
する人体検出制御部3aと、この人体検出制御部3aからの
出力によりラッチングソレノイド4を作動させる給水制
御部3bとからなり、本実施例では上記人体検出制御部3a
をハードウェアのみで構成した場合を示す。 【0010】人体検出制御部3aの構成を図2に従って説
明すれば、先ずマルチバイブレータ3a1 から所定周期
t、例えば1秒周期でパルス信号が連続的に発信され、
このパルス信号は1/2分周器3a2 とマルチプレクサ3a
3 へ出力される。 【0011】1/2分周器3a2 は上記マルチバイブレー
タ3a1 からのパルス信号の1/2の周波数を得るもの
で、周期2t,即ち2秒周期でパルス信号を連続的に発
信し、この周期2tのパルス信号もマルチプレクサ3a3
へ出力される。 【0012】マルチプレクサ3a3 はOR回路3a4 より与
えられる選択信号を受取って上記マルチバイブレータ3a
1 から周期tのパルス信号を出力するか、或いは1/2
分周器3a2 から周期2tのパルス信号を出力するかの選
択を行ない、該マルチプレクサ3a3 からの選択出力は投
光用ドライブ回路3a5 に入力され、この投光用ドライブ
回路3a5 からの出力に基づいて投光素子2aより赤外線が
投光される。即ち、投光素子2aからの赤外線の投光周期
はOR回路3a4 からの選択信号によりtか2tに選択さ
れる。 【0013】一方、受光素子2bに連絡する受光用アンプ
回路3a6 は投光素子2aから赤外線を投光しても受光素子
2bに受光がない場合、反射光なしワンショット回路3a7
よりワンショットのパルス信号を出力させ、このパルス
信号はフリップフロップ3a8のクリア及びカウンタ3a9
のクリアへ入力される。また受光素子2bに受光がある
と、反射光ありワンショット回路3a10よりワンショット
のパルス信号を出力し、このパルス信号はフリップフロ
ップ3a8 のセット及びカウンタ3a9 のカウントに出力さ
れる。 【0014】通常、使用者が小便器1aの前にいない状態
では、先ずマルチプレクサ3a3 が周期2tを選択し投光
素子2aより周期2tで投光するが、反射光なしワンショ
ット回路3a7 からパルス信号をフリップフロップ3a8 の
クリアに出力するため、該フリップフロップ3a8 からは
Lowを出力し、このLow出力を前記OR回路3a4へ
入力させると共に、更に後述するフリップフロップ3a13
から給水制御部3bへの出力もないので、マルチプレクサ
3a3 の選択は周期2tのままである。 【0015】ここで受光素子2bが1回でも反射光を受光
して使用者の存在を検出すると、反射光ありワンショッ
ト回路3a10からフリップフロップ3a8 のセットに出力す
るため、該フリップフロップ3a8 からOR回路3a4 へH
iを出力してマルチプレクサ3a3 を周期2tから図2に
示す如く周期tに切換え、それ以降は投光素子2aから周
期tで投光させる。 【0016】上記カウンタ3a9 は、使用者を検出してい
ない状態では反射光なしワンショット回路3a7 からパル
ス信号がクリアに入力されるため、カウント数が0であ
るが、使用者を検出すると反射光ありワンショット回路
3a10からパルス信号がカウントに入力されるため、カウ
ントを開始してこの状態が続くと反射光ありワンショッ
ト回路3a10からカウントにパルス信号が入力されるたび
にカウント数を増やし、このカウント数をディジタルコ
ンパレータ3a11へ出力すると共に、その後使用者が小便
器1aの前より立ち去ると反射光なしワンショット回路3a
8 からパルス信号がクリアに入力されてカウント数を0
に戻す。 【0017】ディジタルコンパレータ3a11は、上記カウ
ンタ3a9 から入力するカウント数と、検出カウント設定
回路3a12で予め設定した検出カウント設定値、例えば2
とを比較し、カウント数が検出カウント設定値2より小
さい場合はフリップフロップ3a13へ出力しないが、カウ
ント数が検出カウント設定値2より大きくなると同時に
フリップフロップ3a13へHiを出力すると共に、その後
カウント数が0になると同時にLowを出力する。 【0018】フリップフロップ3a13はディジタルコンパ
レータ3a11からの入力がHiからLowに立ち下がる
と、AND回路3a14と給水制御部3bへHiを出力する。
AND回路3a14はもう一本の入力端子を前記投光用ドラ
イブ回路3a5 に連絡し、該回路3a5 から出力する時で且
つ給水制御部3bへHiを出力した時、シフトレジスタ3a
15のシフトへ出力する。 【0019】シフトレジスタ3a15は投光用ドライブ回路
3a5 から出力されるたびにHiにかわるQ出力を複数個
設け、その個数によって出力カウント設定値を設定し、
本実施例では4個目のQ出力がHiになるとワンショッ
トパルス回路3a16からパルス信号を出力させる。 【0020】このパルス信号はシフトレジスタ3a15及び
フリップフロッブ3a13に入力して、これら両者をクリア
し、フリップフロップ3a13から給水制御部3bへの出力を
HiからLowに切換えると共に前記OR回路3a4 への
出力をLowにする。従って、使用者が小便器1aを使用
して小便器1aから離れるとフリップフロップ3a13から給
水制御部3bにHiの出力が入力されると共に、シフトレ
ジスタ3a15からの出力によりワンショットパルス回路3a
16のパルス信号が出るとフリップフロップ3a13からの出
力がLowに切換る。この時は使用者がいないからフリ
ップフロップ3a 8 からの出力もLowであり、OR回路
3a4 からの出力はなくなってマルチプレクサ3a3 を周期
2tに切換え、それ以降は投光素子2aから周期2tで投
光させる。斯る人体検出制御部3aのタイムチャートを図
3に示す。 【0021】次に、給水制御部3bの構成を図4に従って
説明すれば、入力、即ちフリップフロップ3a13からのH
iの出力は開側AND回路3b1 とNOT回路3b2 を介し
て閉側AND回路3b3 へ入力されると共に、排他的論理
和回路3b4 にも入力される。 【0022】排他的論理和回路3b4 は一方の入力側に抵
抗RとコンデンサCを介在させることによりフリップフ
ロップ3a13からの出力がLowからHiに切換わる時及
びHiからLowに切換わる時にパルス信号を出力す
る。 【0023】通常、使用者を検出していない状態では排
他的論理和回路3b4 への入力がLowであるため該回路
3b4 からパルス信号は出力されず、後述する開駆動用ト
ランジスタ3b9 及び閉駆動用トランジスタ3b19はOFF
の状態を保持している。ここでフリップフロップ3a13か
ら給水制御部3bへの出力がLowからHiに切換ると、
開側AND回路3b1 の一方入力端子にHiが入力し、閉
側AND回路3b 3 の一方入力端子にはNOT回路3b2 を
経てLowが入力されると共に、排他的論理和回路3b4
からはパルス信号が出力される。 【0024】このパルス信号はフリップフロップ3b5 に
入力されてHiを出力すると共に、もう一つのフリップ
フロップ3b6 に入力されてQ出力がHiにQ’出力がL
owになり、更に50m秒ワンショットタイマ3b7 にも
入力されてその作動を開始し、Q出力をHiにする。 【0025】上記フリップフロップ3b5 の出力と50m
秒ワンショットタイマ3b7 の出力はAND回路3b8 に入
力されるが、両者ともHiなので、該回路3b8 は開側A
ND回路3b1 の他方入力端子と閉側AND回路3b3 の他
方入力端子へ夫々Hiを出力する。従って開側AND回
路3b1 は両方の入力端子がHiとなり、開駆動用トラン
ジスタ3b9 へ出力してON状態にする。 【0026】開駆動用トランジスタ3b9 がONになる
と、駆動電流である電池5から後述するラッチングソレ
ノイド4の動作コイル4aへ駆動電流Iを通電開始させ、
該コイル4aに通電された駆動電流Iは開駆動用トランジ
スタ3b9 及び抵抗Rを介して電池5へ再び戻る。この時
開駆動用トランジスタ3b9 に発生する電圧は電圧検出回
路3b10で検出され、この検出電圧はピーク検出回路3b11
及びマージン加算回路3b12とボトム検出回路3b13及びマ
ージン減算回路3b14に出力される。また上記フリップフ
ロップ3b6 のQ出力がHiになるとピーク検出回路3b11
の作動を開始させるが、Q’出力がLowなのでボトム
検出回路3b13の作動は停止の状態のままである。 【0027】一方、後述するラッチングソレノイド4の
通電時における時間対電流特性は図5に示す如く、動作
コイル4a或いは復帰コイル4bに通電し始めると、該コイ
ルへの電流印加により電流が上昇し、それから所定時間
後プランジャ4cの移動に伴う逆起電力の発生により電流
が一旦減少するが、弁部4dの開弁或いは閉弁により逆起
電力が0となるため、それ以降は電流が上昇し続けるも
のであり、通電し始めてから一旦電流が下降して再び電
流が上昇し始めるまでに要する時間は最も長く見積って
も約10m秒以内であることが分った。 【0028】上記ピーク検出回路3b11は高い電圧だけを
追うもので、動作コイル4aへの電流印加による電流極大
値を検出し、該電流極大値をピーク検出ON用コンパレ
ータ3b15へ出力する。ピーク検出ON用コンパレータ3b
15は上記電流極大値と、ラッチングソレノイド4通電時
の電流波形に所定のマージンを加算したマージン加算回
路3b12から得られる出力とを比較し、該回路3b12から得
られる出力が電流極大値を越えて小さくなると、その時
点でフリップフロップ3b6 のクリアに出力する。 【0029】フリップフロップ3b6 のクリアが入力され
ると、Q出力がLowになってピーク検出回路3b11の作
動を停止すると共に、Q’出力がHiになってボトム検
出回路3b13の作動を開始する。 【0030】ボトム検出回路3b13は低い電圧だけを追う
もので、弁部4dの開弁時、即ち逆起電力0の電流極小値
を検出し、該電流極小値をボトム検出ON用コンパレー
タ3b 16へ出力する。ボトム検出ON用コンパレータ3b16
は上記電流極小値とラッチングソレノイド4通電時の電
流波形から所定のマージンを減算したマージン減算回路
3b14から得られる出力とを比較し、該回路3b14から得ら
れる出力が電流極小値を越えて大きくなると、その時点
でフリップフロップ3b5 のクリアに出力する。フリップ
フロップ3b5 のクリアが入力されると出力がLowにな
ってAND回路3b8 から開側AND回路3b1 へLowを
出力するため開駆動用トランジスタ3b 9 はOFF状態に
なり、電池5から動作コイル4aへの駆動電流Iの通電を
停止する。 【0031】尚、上記開駆動用トランジスタ3b9 がON
の状態において、何らかの異常によりマージン加算回路
3b12から得られる出力が電流極大値を越えて小さくなら
なかったり、又はマージン減算回路3b14から得られる出
力が電流極小値を越えて大きくない場合が考えられ、こ
れらの場合にはフリップフロップ3b5 のクリアに入力が
ないため、開駆動用トランジスタ3b9 がONのままとな
って電池5から動作コイル4aへの通電が停止されず通電
され放しになってしまう。しかし、このような異常状態
になったとしても、給水制御部3bへの入力がHiになっ
てから50m秒後に50m秒ワンショットタイマ3b7 が
タイムアップしてQ出力がLowとなり、AND回路3b
8 からの出力がHiからLowに切換わるため、開駆動
用トランジスタ3b9 がOFFになって電池5から動作コ
イル4aへの通電を停止し、更にQ’出力がHiとなるた
めNAND回路3b17からの出力をLowにして不動作ラ
ンプ3b18を点灯させることにより使用者に異常状態を知
らせる。 【0032】そして、シフトレジスタ3a15からの出力で
ワンショットパルス回路3a16よりパルス信号が発生し、
このパルス信号によりフリップフロップ3a13から給水制
御部3bへの出力がHiからLowに切換わると、開側A
ND回路3b1 の一方入力端子にLowが入力し、閉側A
ND回路3b3 の一方入力端子にはNOT回路3b2 を経て
Hiが入力されると共に、排他的論理和回路3b4 からは
フリップフロップ3b5,3b6 及び50m秒ワンショット
タイマ3b7 へパルス信号が出力される。従って閉側AN
D回路3b3 は両方の入力端子がHiとなり、閉駆動用ト
ランジスタ3b19へ出力してON状態にする。 【0033】閉駆動用トランジスタ3b19がONになる
と、電池5から後述するラッチングソレノイド4の復帰
コイル4bへ駆動電流Iを通電開始させる。それ以降は前
述した開駆動用トランジスタ3b9 と同様に、ピーク検出
回路3b11で復帰コイル4bへの電流印加により得られる電
流極大値と、マージン加算回路3b 12から得られるマージ
ン加算出力とをピーク検出ON用コンパレータ3b15で比
較し、マージン加算出力が電流極大値を越えて小さくな
るとその時点でフリップフロップ3b6 をクリアし、更に
ボトム検出回路3b14で弁部4dの閉弁時に得られる電流極
小値と、マージン減算回路3b14から得られるマージン減
算出力とをボトム検出ON用コンパレータ3b16で比較
し、マージン減算出力が電流極小値を越えて大きくなる
とその時点でフリップフロップ3b5 をクリアして閉駆動
用トランジスタ3b19をOFF状態にすることにより、電
池5から復帰コイル4bへの駆動電流Iの通電を停止す
る。斯る給水制御部3bのタイムチャートを図6に示す。 【0034】ラッチングソレノイド4は、図7及び図8
に示す如く動作コイル4a及び復帰コイル4bに通電するこ
とによりプランジャ4cを上下動させて弁部4dを開閉する
従来周知の構造のもので、図示せるものは先ずプランジ
ャ4cの下面をダイヤフラム4eの中央に開穿したパイロッ
ト孔4fに接離させ、弁部4dを開閉してダイヤフラム4eの
背後に形成される圧力室4g内に水を出し入れすることに
より、ダイヤフラム4eを上下動させて該ダイヤフラム4e
の下面を弁座4hに接離させ、主弁4iを開閉して小便器1a
に洗浄水を給水するものである。 【0035】動作コイル4a及び復帰コイル4bは金属製の
ケース4j内に上下方向へ積み重ねて配備され、これら両
コイル4a,4bの内方に金属製のヘッド4kを挿通して該ヘ
ッド4kの上部をケース4hに固定すると共に、このヘッド
4kの下方にはプランジャ4cを設ける。プランジャ4cは上
記復帰コイル4b内に上下移動自在に配備され、その下部
に該プランジャ4cを常時閉弁方向、即ち下方へ押圧する
スプリング4lを弾装すると共に、プランジャ4cの外周に
は永久磁石4mをケース4j下面に当接させた状態で配備す
る。 【0036】そして、斯るラッチングソレノイド4の作
動について説明すれば、通常使用者を検出していない状
態においてはスプリング4lによりプランジャ4cを下方へ
弾圧してパイロット孔4fを閉塞し、この時の永久磁石4m
の磁束はプランジャ4cを引き合う方向に働いてパイロッ
ト孔4fはプランシャ4cの下面で閉塞された状態に保持さ
れ、主弁4eは閉弁状態を保つ。 【0037】この状態で今、動作コイル4aに通電する
と、プランジャ4cを上方へ吸引しようとする磁束が発生
し、この磁束が徐々に強くなって、例えば動作コイル4a
に通電し始めてから約10m秒以内にプランジャ4cが上
動し始めて逆起電力が発生すると共に、閉塞されていた
パイロット孔4fが開いて弁部4dが開弁し、上記逆起電力
が0となる。弁部4dが開弁すると、パイロット孔4fから
圧力室4g内の水が二次側に排出され、ダイヤフラム4eの
下面が弁座4hから離れるをもって主弁4iが開弁する。 【0038】その後プランジャ4cは更に上動し続け、ス
プリング4lを圧縮してついにはプランジャ4cの上面がヘ
ッド4k下面に当接し、逆起電力が0となる。この時の永
久磁石4mの磁束は該磁石4mの外側からケース4j,ヘッド
4k,プランジャ4cを経て永久磁石4mの内側へ戻る循環経
路を形成し、プランジャ4cはヘッド4kに吸引されたま
ま、即ち図8に示す開弁状態を保つ。 【0039】また、この開弁状態から再度閉弁状態にす
るには、復帰コイル4bに通電すると上記永久磁石4mの磁
束の循環経路と逆方向の磁束が発生し、この磁束が徐々
に強くなって、例えば復帰コイル4bに通電し始めてから
約10m秒以内にスプリング4lの弾発力によりプランジ
ャ4cを下動し始めて逆起電力が発生すると共に、プラン
ジャ4cの下面がパイロット孔4fを閉塞して弁部4dが閉弁
し、上記逆起電力が0となる。弁部4dが開弁すると、ダ
イヤフラム4eの外周側に開穿した小孔4nから一次側の水
が圧力室4g内に流入され、その給水圧によりダイヤフラ
ム4eの下面が弁座4hに着座するをもって主弁4iが閉弁
し、図7の状態になる。 【0040】尚、本実施例のものは小便器1aの前から使
用者が立ち去ってから所定時間給水して小便器1aを洗浄
するものとしたが、これに限定されず、例えば小便器1a
の前に使用者が立つと所定時間後に小便器1aに給水して
前洗浄し、更に使用者が立ち去ってから所定時間給水し
て後洗浄するようにしても良い。 【0041】また前述した人体検出制御部3aは使用者を
検出していない時、周期2t例えば2秒周期で赤外線を
投光し、使用者を検出した時及び給水制御部3bへHiを
出力した時、即ちラッチングソレノイド4の開弁時は周
期t例えば1秒周期で赤外線を投光するようにしたが、
これに限定されず、使用者検出時の投光周期だけをt,
1秒にし、それ以外の使用者不検出時及びラッチングソ
レノイド4開弁時の投光周期を2t,2秒にしても良
い。 【0042】更に、図9に示すものは他の実施例を示す
もので、このものは人体検出制御部3aの一部にマイクロ
コンピュータ3a20を用いて構成したものである。マイク
ロコンピュータ3a20は従来周知のもので、入力ポート3a
21,CPU3a22,RAM3a23,ROM3a24,タイマー3a
25及び出力ポート3a26より構成され、ROM3a24にはC
PU3a22を制御するプログラムが書き込まれており、C
PU3a22はこのプログラムに従って入力ポート3a21より
外部データを取込んだり、或いはRAM3a24及びタイマ
ー3a25との間でデータの授受を行ったりしながら演算処
理し、必要に応じて処理したデータを出力ポート3a26へ
出力し、更に給水制御部3bへの出力をHi又はLowに
する。 【0043】出力ポート3a26はCPU3a22より与えられ
る信号によりマイクロコンピュータ3a20外に接続した投
光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力して測定をス
タートし、この測定終了信号が入力ポート3a21へ入力す
ると、再び投光用ドライブ回路3a5 へ周期2t或いはt
でパルス信号を連続的に発信して投光素子2aから赤外線
を投光させる。この投光素子2aの投光に基づく受光素子
2bへの受光の有無は、受光用アンプ回路3a6 を介して反
射光有無判定回路3a17が検出し、この検出データを入力
ポート3a21に取込む。また、入力ポート3a21は、CPU
3a22より与えられる信号によりマイクロコンピュータ3a
20外に接続した検出カウント設定回路3a12より予め設定
した検出カウント設定値を、出力カウント設定回路3a18
より予め設定した出力カウント設定値を夫々取込む。 【0044】ROM3a24に書き込まれているプログラム
をフローチャートで示すと図10及び図11のようにな
り、これに従ってプログラムの流れを説明する。プログ
ラムがスタートするとマイロクコンピュータは先ず投光
周期2tにてタイマー3a25をスタートし(ステップ
1),検出カウント設定回路3a12から検出カウント設定
値、例えば2を入力してDSET番地のRAM3a23へ格
納し(ステップ2)、検出カウント値を入れるDCNT
番地のRAM3a23の内容を0とし(ステップ3)、出力
カウント設定回路3a18から出力カウント設定値、例えば
4を入力してOSET番地のRAM3a23へ格納し(ステ
ップ4)、出力カウント値を入れるOCNT番地のRA
M3a23の内容を0とし(ステップ5)、更に給水制御部
3bへの出力をOFFとしてLowを出力し(ステップ
6)、OFLAG番地のRAM3a23に出力状態OFFを
記憶し(ステップ7)、投光用ドライブ回路3a5 への測
定スタートをOFFとして(ステップ8)初期状態が終
了する。 【0045】次に、タイマー3a25をチェックし(ステッ
プ9)、タイマー3a25が2t経過したかどうかを判断し
て(ステップ10)、2t経過すると測定スタート出力を
ONとして投光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力
する(ステップ11)。測定終了入力のチェックし(ステ
ップ12)、入力があったかどうか判断して(ステップ1
3)入力があると測定スタート出力をOFFとし(ステ
ップ14)、反射光有無判定回路3a17からの出力を入力し
(ステップ15)、反射光があったかどうか判断する(ス
テップ16)。 【0046】使用者を検出して反射光があった場合には
タイマー3a25の投光周期を2tからtに変更し(ステッ
プ17)、DCNT番地の検出カウント値に1を加えて
(ステップ18)、OFLAG番地の出力状態をチェック
し(ステップ19)、出力しているかどうか判断する(ス
テップ20)。この場合、上記ステップ6で出力をOFF
したままなのでNOとなり、DCNT番地の検出カウン
ト値をチェックし(ステップ21)、0かどうか判断する
(ステップ22)。この場合上記ステップ18で検出カウン
ト値が1になっているのでNOとなり、プログラムのス
テップは再び9に戻り、ステップ9〜22を繰り返してス
テップ18を通るたびに検出カウント値が1ずつ増加され
る。そのうち使用者が立ち去り反射光がなくなるとステ
ップ16でNOの条件が成立し、ステップ23へ進む。 【0047】ここでDCNT番地の検出カウント値とD
SET番地の検出カウント設定値を読み込み、両者を比
較する。検出カウント値が検出カウント設定値2より大
(ステップ24)きくないと判断とした時はDCNT番地
の検出カウント値を0とし(ステップ25)、プログラム
のステップは再び19に戻り、ステップ19〜25に進むが、
検出カウント値は上記ステップ25で0となったので、ス
テップ22でYESの条件が成立してステップ26に進み、
タイマー3a25の投光周期をtから2tに変更し、それ以
降のプログラムのステップは再び9に戻る。一方、ステ
ップ24で検出カウント値が検出カウント設定値2より大
きいと判断した時は、給水制御部3bへの出力をOFFか
らONにしてLowからHiに切換え(ステップ27)、
OFLAG番地のRAM3a23に出力状態ONを記憶し
(ステップ28)、更にDCNT番地の検出カウント値を
0とし(ステップ29)、その以降のプログラムのステッ
プは再び9に戻る。この場合、ステップ9〜16に進む
が、ここで反射光がなかったとしてもステップ23−24−
25のステップを進み、反射光があったとしてもステップ
17−18のステップを進んで結局ステップ19−20に進む。 【0048】この状態では上記ステップ27で出力をON
としたのでステップ20でYESの条件が成立し、ステッ
プ30に進んでOCNT番地の出力カウント値に1を加
え、OCNT番地の出力カウント値とOSET番地の出
力カウント設定値を読み込み、両者を比較する(ステッ
プ31)。出力カウント値が出力カウント設定値4より大
(ステップ32)きくないと判断した時は再び9に戻り、
ステップ9〜31を繰り返してステップ31を通るたびに出
力カウント値が1ずつ増加される。そのうち、出力カウ
ント値が出力カウント設定値4より大又は等しくなると
ステップ32でYESの条件が成立し、ステップ33へ進
む。 【0049】ここで給水制御部3bへの出力をONからO
FFにしてHiからLowに切換え(ステップ33)、O
FLAG番地のRAM3a23に出力状態OFFを記憶し
(ステップ34)、OCNT番地の出力カウント値を0と
した(ステップ35)ところで再びステップ21に戻り、D
CNT番地の検出カウント値をチェックしこれが0であ
るかどうか判断する(ステップ22)が、使用者を検出し
ており検出カウントが0でないと判断した場合には、タ
イマー3a25の投光周期をtのまま再びステップ9に戻
り、使用者が立ち去って検出カウント値が0であると判
断した場合には、タイマー3a25の投光周期をtから2t
に変更して(ステップ26)から再びステップ9に戻る。
斯る人体検出制御部3aのタイムチャートを図12に示
す。 【0050】尚、前示実施例においては、水洗器1が小
便器1aである場合を示したが、これに限定されず、例え
ば図13に示すように、水洗器1が手洗器1bであっても
良い。この場合は手洗器1bの後部上面の壁面Aに感知部
2を設けたもので、手洗器1bに手洗いのために接近した
使用者を感知部2が検出すると、給水部4に通電して吐
水具1b1 より給水を開始し、手洗い後手洗器1bより使用
者が離れると給水を停止させるようになっている。即
ち、図14に示すように反射光ありワンショットパルス
回路3a10によりフリップフロップ3a13がLowからHi
の出力を出し、反射光なしワンショットパルス回路3a7
によりフリップフロップ3a13がHiからLowの出力を
出す。このクリップフロップ3a13からのLowからHi
へ又はHiからLowへの出力時に給水制御部3bが前実
施例と同様に作動する。また、フリップフロップ3a13か
ら給水制御部3bへHiを出力している時はマルチプレク
サ3a3 を周期2tから周期tに切換え、Lowを出力し
ている時は周期tから周期2tに切換える。 【0051】更に、前示実施例においては感知部2を壁
面A内に埋込式に配備したが、感知部2の取付け構造は
図示せるものに限定されず任意である。 【0052】 【発明の効果】本発明は上記の構成であるから以下の利
点を有する。感知部が人体を感知していない時、投光素
子から赤外線を間歇投光し、感知部が人体を感知してい
る時は更に間歇投光の周期を短くしたので、従来のよう
な常時1秒当り数千回の赤外線を投光するような感知部
を備えたものに比べ、応答精度を著しく低下させずに赤
外線の投光回数を減らすことができ、その分だけ消費電
力を小さくすることができる。従って、電池の寿命が長
くなり、電池交換を度々行なう必要がなくなるので、維
持費の大幅低減という経済的利点は勿論、電池交換の手
間も大幅に軽減される。
器への給水を、投光素子及び受光素子を有する光センサ
ーからなる感知部による水洗器使用の感知に基づいて自
動的に制御する給水制御装置、特に駆動電源が電池であ
るものに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の給水制御装置として、特
開昭59−126831号公報のものが知られている。
このものは、感知部が、投光素子から常時1秒当り数千
回の赤外線を投光し、この赤外線が便器の使用者に当っ
て反射し、その反射光を受光素子が受光することにより
感知信号を発生する拡散反射型の光電センサーにより構
成されている。従って、上記従来のものは感知部が常時
連続して赤外線を投光しているのと変わらないので駆動
電源が電池であるにもかかわらず電力消費が大きく、電
池の寿命が短くて頻繁に電池交換を行なう必要があり、
面倒であるばかりでなく、不経済でもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、感知部の電力消
費を小さくすることを目的とするものである。 【0004】 【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに本発明の給水制御装置では、水洗器と、投光素子及
び受光素子を有する光センサーからなり水洗器の使用を
感知して感知信号を出力する感知部と、この感知部から
の感知信号に基づいて給水部へ開閉信号を出力する制御
部と、該制御部からの開閉信号入力により弁を開閉動さ
せる給水部とを備え、電池を駆動電源とする給水制御装
置において、所定の周期を発生する周期発生手段と、該
周期発生手段から発生する周期により前記感知部の投光
素子を間歇的に駆動する投光駆動手段と、前記感知部の
受光素子に受光がある場合に上記周期発生手段の周期を
短い周期に切換える切換手段とを備え、前記制御部から
給水部へ閉弁信号を出力した時、上記切換手段により上
記周期発生手段の周期を元の周期へ切換えるようにした
ものである。 【0005】 【作用】本発明は、感知部が人体を感知していない時、
投光素子から赤外線を間歇投光し、感知部が人体を感知
している時は更に間歇投光の周期を短くすることにより
応答精度を著しく低下させることなく赤外線の投光回数
を減らすものである。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例は図1に示すように水洗器1が小便
器1aの場合を示し、この小便器1aの上方、正確には小便
器1aの前に使用者が立った状態で使用者の胸の当りに相
当する高さの壁面Aに感知部2を埋込式に配備すると共
に給水部4にラッチングソレノイドを用いたものであ
る。 【0007】感知部2は発光ダイオードからなる投光素
子2aとフォトトランジスタからなる受光素子2bとを備え
た拡散反射型の赤外線センサーであり、後述する制御部
3を介して駆動電源の電池5に連絡する。 【0008】投光素子2aは後述する制御部3の投光用ド
ライブ回路3a5 に連絡して該回路3a 5 からの出力により
赤外線を投光し、この赤外光が用便するために小便器1a
の前に立った使用者に当って拡散反射してこの反射光の
一部を受光素子2bで受光することにより、後述する受光
用アンプ回路3a6 へ出力する。 【0009】制御部3は大別すると上記感知部2に連通
する人体検出制御部3aと、この人体検出制御部3aからの
出力によりラッチングソレノイド4を作動させる給水制
御部3bとからなり、本実施例では上記人体検出制御部3a
をハードウェアのみで構成した場合を示す。 【0010】人体検出制御部3aの構成を図2に従って説
明すれば、先ずマルチバイブレータ3a1 から所定周期
t、例えば1秒周期でパルス信号が連続的に発信され、
このパルス信号は1/2分周器3a2 とマルチプレクサ3a
3 へ出力される。 【0011】1/2分周器3a2 は上記マルチバイブレー
タ3a1 からのパルス信号の1/2の周波数を得るもの
で、周期2t,即ち2秒周期でパルス信号を連続的に発
信し、この周期2tのパルス信号もマルチプレクサ3a3
へ出力される。 【0012】マルチプレクサ3a3 はOR回路3a4 より与
えられる選択信号を受取って上記マルチバイブレータ3a
1 から周期tのパルス信号を出力するか、或いは1/2
分周器3a2 から周期2tのパルス信号を出力するかの選
択を行ない、該マルチプレクサ3a3 からの選択出力は投
光用ドライブ回路3a5 に入力され、この投光用ドライブ
回路3a5 からの出力に基づいて投光素子2aより赤外線が
投光される。即ち、投光素子2aからの赤外線の投光周期
はOR回路3a4 からの選択信号によりtか2tに選択さ
れる。 【0013】一方、受光素子2bに連絡する受光用アンプ
回路3a6 は投光素子2aから赤外線を投光しても受光素子
2bに受光がない場合、反射光なしワンショット回路3a7
よりワンショットのパルス信号を出力させ、このパルス
信号はフリップフロップ3a8のクリア及びカウンタ3a9
のクリアへ入力される。また受光素子2bに受光がある
と、反射光ありワンショット回路3a10よりワンショット
のパルス信号を出力し、このパルス信号はフリップフロ
ップ3a8 のセット及びカウンタ3a9 のカウントに出力さ
れる。 【0014】通常、使用者が小便器1aの前にいない状態
では、先ずマルチプレクサ3a3 が周期2tを選択し投光
素子2aより周期2tで投光するが、反射光なしワンショ
ット回路3a7 からパルス信号をフリップフロップ3a8 の
クリアに出力するため、該フリップフロップ3a8 からは
Lowを出力し、このLow出力を前記OR回路3a4へ
入力させると共に、更に後述するフリップフロップ3a13
から給水制御部3bへの出力もないので、マルチプレクサ
3a3 の選択は周期2tのままである。 【0015】ここで受光素子2bが1回でも反射光を受光
して使用者の存在を検出すると、反射光ありワンショッ
ト回路3a10からフリップフロップ3a8 のセットに出力す
るため、該フリップフロップ3a8 からOR回路3a4 へH
iを出力してマルチプレクサ3a3 を周期2tから図2に
示す如く周期tに切換え、それ以降は投光素子2aから周
期tで投光させる。 【0016】上記カウンタ3a9 は、使用者を検出してい
ない状態では反射光なしワンショット回路3a7 からパル
ス信号がクリアに入力されるため、カウント数が0であ
るが、使用者を検出すると反射光ありワンショット回路
3a10からパルス信号がカウントに入力されるため、カウ
ントを開始してこの状態が続くと反射光ありワンショッ
ト回路3a10からカウントにパルス信号が入力されるたび
にカウント数を増やし、このカウント数をディジタルコ
ンパレータ3a11へ出力すると共に、その後使用者が小便
器1aの前より立ち去ると反射光なしワンショット回路3a
8 からパルス信号がクリアに入力されてカウント数を0
に戻す。 【0017】ディジタルコンパレータ3a11は、上記カウ
ンタ3a9 から入力するカウント数と、検出カウント設定
回路3a12で予め設定した検出カウント設定値、例えば2
とを比較し、カウント数が検出カウント設定値2より小
さい場合はフリップフロップ3a13へ出力しないが、カウ
ント数が検出カウント設定値2より大きくなると同時に
フリップフロップ3a13へHiを出力すると共に、その後
カウント数が0になると同時にLowを出力する。 【0018】フリップフロップ3a13はディジタルコンパ
レータ3a11からの入力がHiからLowに立ち下がる
と、AND回路3a14と給水制御部3bへHiを出力する。
AND回路3a14はもう一本の入力端子を前記投光用ドラ
イブ回路3a5 に連絡し、該回路3a5 から出力する時で且
つ給水制御部3bへHiを出力した時、シフトレジスタ3a
15のシフトへ出力する。 【0019】シフトレジスタ3a15は投光用ドライブ回路
3a5 から出力されるたびにHiにかわるQ出力を複数個
設け、その個数によって出力カウント設定値を設定し、
本実施例では4個目のQ出力がHiになるとワンショッ
トパルス回路3a16からパルス信号を出力させる。 【0020】このパルス信号はシフトレジスタ3a15及び
フリップフロッブ3a13に入力して、これら両者をクリア
し、フリップフロップ3a13から給水制御部3bへの出力を
HiからLowに切換えると共に前記OR回路3a4 への
出力をLowにする。従って、使用者が小便器1aを使用
して小便器1aから離れるとフリップフロップ3a13から給
水制御部3bにHiの出力が入力されると共に、シフトレ
ジスタ3a15からの出力によりワンショットパルス回路3a
16のパルス信号が出るとフリップフロップ3a13からの出
力がLowに切換る。この時は使用者がいないからフリ
ップフロップ3a 8 からの出力もLowであり、OR回路
3a4 からの出力はなくなってマルチプレクサ3a3 を周期
2tに切換え、それ以降は投光素子2aから周期2tで投
光させる。斯る人体検出制御部3aのタイムチャートを図
3に示す。 【0021】次に、給水制御部3bの構成を図4に従って
説明すれば、入力、即ちフリップフロップ3a13からのH
iの出力は開側AND回路3b1 とNOT回路3b2 を介し
て閉側AND回路3b3 へ入力されると共に、排他的論理
和回路3b4 にも入力される。 【0022】排他的論理和回路3b4 は一方の入力側に抵
抗RとコンデンサCを介在させることによりフリップフ
ロップ3a13からの出力がLowからHiに切換わる時及
びHiからLowに切換わる時にパルス信号を出力す
る。 【0023】通常、使用者を検出していない状態では排
他的論理和回路3b4 への入力がLowであるため該回路
3b4 からパルス信号は出力されず、後述する開駆動用ト
ランジスタ3b9 及び閉駆動用トランジスタ3b19はOFF
の状態を保持している。ここでフリップフロップ3a13か
ら給水制御部3bへの出力がLowからHiに切換ると、
開側AND回路3b1 の一方入力端子にHiが入力し、閉
側AND回路3b 3 の一方入力端子にはNOT回路3b2 を
経てLowが入力されると共に、排他的論理和回路3b4
からはパルス信号が出力される。 【0024】このパルス信号はフリップフロップ3b5 に
入力されてHiを出力すると共に、もう一つのフリップ
フロップ3b6 に入力されてQ出力がHiにQ’出力がL
owになり、更に50m秒ワンショットタイマ3b7 にも
入力されてその作動を開始し、Q出力をHiにする。 【0025】上記フリップフロップ3b5 の出力と50m
秒ワンショットタイマ3b7 の出力はAND回路3b8 に入
力されるが、両者ともHiなので、該回路3b8 は開側A
ND回路3b1 の他方入力端子と閉側AND回路3b3 の他
方入力端子へ夫々Hiを出力する。従って開側AND回
路3b1 は両方の入力端子がHiとなり、開駆動用トラン
ジスタ3b9 へ出力してON状態にする。 【0026】開駆動用トランジスタ3b9 がONになる
と、駆動電流である電池5から後述するラッチングソレ
ノイド4の動作コイル4aへ駆動電流Iを通電開始させ、
該コイル4aに通電された駆動電流Iは開駆動用トランジ
スタ3b9 及び抵抗Rを介して電池5へ再び戻る。この時
開駆動用トランジスタ3b9 に発生する電圧は電圧検出回
路3b10で検出され、この検出電圧はピーク検出回路3b11
及びマージン加算回路3b12とボトム検出回路3b13及びマ
ージン減算回路3b14に出力される。また上記フリップフ
ロップ3b6 のQ出力がHiになるとピーク検出回路3b11
の作動を開始させるが、Q’出力がLowなのでボトム
検出回路3b13の作動は停止の状態のままである。 【0027】一方、後述するラッチングソレノイド4の
通電時における時間対電流特性は図5に示す如く、動作
コイル4a或いは復帰コイル4bに通電し始めると、該コイ
ルへの電流印加により電流が上昇し、それから所定時間
後プランジャ4cの移動に伴う逆起電力の発生により電流
が一旦減少するが、弁部4dの開弁或いは閉弁により逆起
電力が0となるため、それ以降は電流が上昇し続けるも
のであり、通電し始めてから一旦電流が下降して再び電
流が上昇し始めるまでに要する時間は最も長く見積って
も約10m秒以内であることが分った。 【0028】上記ピーク検出回路3b11は高い電圧だけを
追うもので、動作コイル4aへの電流印加による電流極大
値を検出し、該電流極大値をピーク検出ON用コンパレ
ータ3b15へ出力する。ピーク検出ON用コンパレータ3b
15は上記電流極大値と、ラッチングソレノイド4通電時
の電流波形に所定のマージンを加算したマージン加算回
路3b12から得られる出力とを比較し、該回路3b12から得
られる出力が電流極大値を越えて小さくなると、その時
点でフリップフロップ3b6 のクリアに出力する。 【0029】フリップフロップ3b6 のクリアが入力され
ると、Q出力がLowになってピーク検出回路3b11の作
動を停止すると共に、Q’出力がHiになってボトム検
出回路3b13の作動を開始する。 【0030】ボトム検出回路3b13は低い電圧だけを追う
もので、弁部4dの開弁時、即ち逆起電力0の電流極小値
を検出し、該電流極小値をボトム検出ON用コンパレー
タ3b 16へ出力する。ボトム検出ON用コンパレータ3b16
は上記電流極小値とラッチングソレノイド4通電時の電
流波形から所定のマージンを減算したマージン減算回路
3b14から得られる出力とを比較し、該回路3b14から得ら
れる出力が電流極小値を越えて大きくなると、その時点
でフリップフロップ3b5 のクリアに出力する。フリップ
フロップ3b5 のクリアが入力されると出力がLowにな
ってAND回路3b8 から開側AND回路3b1 へLowを
出力するため開駆動用トランジスタ3b 9 はOFF状態に
なり、電池5から動作コイル4aへの駆動電流Iの通電を
停止する。 【0031】尚、上記開駆動用トランジスタ3b9 がON
の状態において、何らかの異常によりマージン加算回路
3b12から得られる出力が電流極大値を越えて小さくなら
なかったり、又はマージン減算回路3b14から得られる出
力が電流極小値を越えて大きくない場合が考えられ、こ
れらの場合にはフリップフロップ3b5 のクリアに入力が
ないため、開駆動用トランジスタ3b9 がONのままとな
って電池5から動作コイル4aへの通電が停止されず通電
され放しになってしまう。しかし、このような異常状態
になったとしても、給水制御部3bへの入力がHiになっ
てから50m秒後に50m秒ワンショットタイマ3b7 が
タイムアップしてQ出力がLowとなり、AND回路3b
8 からの出力がHiからLowに切換わるため、開駆動
用トランジスタ3b9 がOFFになって電池5から動作コ
イル4aへの通電を停止し、更にQ’出力がHiとなるた
めNAND回路3b17からの出力をLowにして不動作ラ
ンプ3b18を点灯させることにより使用者に異常状態を知
らせる。 【0032】そして、シフトレジスタ3a15からの出力で
ワンショットパルス回路3a16よりパルス信号が発生し、
このパルス信号によりフリップフロップ3a13から給水制
御部3bへの出力がHiからLowに切換わると、開側A
ND回路3b1 の一方入力端子にLowが入力し、閉側A
ND回路3b3 の一方入力端子にはNOT回路3b2 を経て
Hiが入力されると共に、排他的論理和回路3b4 からは
フリップフロップ3b5,3b6 及び50m秒ワンショット
タイマ3b7 へパルス信号が出力される。従って閉側AN
D回路3b3 は両方の入力端子がHiとなり、閉駆動用ト
ランジスタ3b19へ出力してON状態にする。 【0033】閉駆動用トランジスタ3b19がONになる
と、電池5から後述するラッチングソレノイド4の復帰
コイル4bへ駆動電流Iを通電開始させる。それ以降は前
述した開駆動用トランジスタ3b9 と同様に、ピーク検出
回路3b11で復帰コイル4bへの電流印加により得られる電
流極大値と、マージン加算回路3b 12から得られるマージ
ン加算出力とをピーク検出ON用コンパレータ3b15で比
較し、マージン加算出力が電流極大値を越えて小さくな
るとその時点でフリップフロップ3b6 をクリアし、更に
ボトム検出回路3b14で弁部4dの閉弁時に得られる電流極
小値と、マージン減算回路3b14から得られるマージン減
算出力とをボトム検出ON用コンパレータ3b16で比較
し、マージン減算出力が電流極小値を越えて大きくなる
とその時点でフリップフロップ3b5 をクリアして閉駆動
用トランジスタ3b19をOFF状態にすることにより、電
池5から復帰コイル4bへの駆動電流Iの通電を停止す
る。斯る給水制御部3bのタイムチャートを図6に示す。 【0034】ラッチングソレノイド4は、図7及び図8
に示す如く動作コイル4a及び復帰コイル4bに通電するこ
とによりプランジャ4cを上下動させて弁部4dを開閉する
従来周知の構造のもので、図示せるものは先ずプランジ
ャ4cの下面をダイヤフラム4eの中央に開穿したパイロッ
ト孔4fに接離させ、弁部4dを開閉してダイヤフラム4eの
背後に形成される圧力室4g内に水を出し入れすることに
より、ダイヤフラム4eを上下動させて該ダイヤフラム4e
の下面を弁座4hに接離させ、主弁4iを開閉して小便器1a
に洗浄水を給水するものである。 【0035】動作コイル4a及び復帰コイル4bは金属製の
ケース4j内に上下方向へ積み重ねて配備され、これら両
コイル4a,4bの内方に金属製のヘッド4kを挿通して該ヘ
ッド4kの上部をケース4hに固定すると共に、このヘッド
4kの下方にはプランジャ4cを設ける。プランジャ4cは上
記復帰コイル4b内に上下移動自在に配備され、その下部
に該プランジャ4cを常時閉弁方向、即ち下方へ押圧する
スプリング4lを弾装すると共に、プランジャ4cの外周に
は永久磁石4mをケース4j下面に当接させた状態で配備す
る。 【0036】そして、斯るラッチングソレノイド4の作
動について説明すれば、通常使用者を検出していない状
態においてはスプリング4lによりプランジャ4cを下方へ
弾圧してパイロット孔4fを閉塞し、この時の永久磁石4m
の磁束はプランジャ4cを引き合う方向に働いてパイロッ
ト孔4fはプランシャ4cの下面で閉塞された状態に保持さ
れ、主弁4eは閉弁状態を保つ。 【0037】この状態で今、動作コイル4aに通電する
と、プランジャ4cを上方へ吸引しようとする磁束が発生
し、この磁束が徐々に強くなって、例えば動作コイル4a
に通電し始めてから約10m秒以内にプランジャ4cが上
動し始めて逆起電力が発生すると共に、閉塞されていた
パイロット孔4fが開いて弁部4dが開弁し、上記逆起電力
が0となる。弁部4dが開弁すると、パイロット孔4fから
圧力室4g内の水が二次側に排出され、ダイヤフラム4eの
下面が弁座4hから離れるをもって主弁4iが開弁する。 【0038】その後プランジャ4cは更に上動し続け、ス
プリング4lを圧縮してついにはプランジャ4cの上面がヘ
ッド4k下面に当接し、逆起電力が0となる。この時の永
久磁石4mの磁束は該磁石4mの外側からケース4j,ヘッド
4k,プランジャ4cを経て永久磁石4mの内側へ戻る循環経
路を形成し、プランジャ4cはヘッド4kに吸引されたま
ま、即ち図8に示す開弁状態を保つ。 【0039】また、この開弁状態から再度閉弁状態にす
るには、復帰コイル4bに通電すると上記永久磁石4mの磁
束の循環経路と逆方向の磁束が発生し、この磁束が徐々
に強くなって、例えば復帰コイル4bに通電し始めてから
約10m秒以内にスプリング4lの弾発力によりプランジ
ャ4cを下動し始めて逆起電力が発生すると共に、プラン
ジャ4cの下面がパイロット孔4fを閉塞して弁部4dが閉弁
し、上記逆起電力が0となる。弁部4dが開弁すると、ダ
イヤフラム4eの外周側に開穿した小孔4nから一次側の水
が圧力室4g内に流入され、その給水圧によりダイヤフラ
ム4eの下面が弁座4hに着座するをもって主弁4iが閉弁
し、図7の状態になる。 【0040】尚、本実施例のものは小便器1aの前から使
用者が立ち去ってから所定時間給水して小便器1aを洗浄
するものとしたが、これに限定されず、例えば小便器1a
の前に使用者が立つと所定時間後に小便器1aに給水して
前洗浄し、更に使用者が立ち去ってから所定時間給水し
て後洗浄するようにしても良い。 【0041】また前述した人体検出制御部3aは使用者を
検出していない時、周期2t例えば2秒周期で赤外線を
投光し、使用者を検出した時及び給水制御部3bへHiを
出力した時、即ちラッチングソレノイド4の開弁時は周
期t例えば1秒周期で赤外線を投光するようにしたが、
これに限定されず、使用者検出時の投光周期だけをt,
1秒にし、それ以外の使用者不検出時及びラッチングソ
レノイド4開弁時の投光周期を2t,2秒にしても良
い。 【0042】更に、図9に示すものは他の実施例を示す
もので、このものは人体検出制御部3aの一部にマイクロ
コンピュータ3a20を用いて構成したものである。マイク
ロコンピュータ3a20は従来周知のもので、入力ポート3a
21,CPU3a22,RAM3a23,ROM3a24,タイマー3a
25及び出力ポート3a26より構成され、ROM3a24にはC
PU3a22を制御するプログラムが書き込まれており、C
PU3a22はこのプログラムに従って入力ポート3a21より
外部データを取込んだり、或いはRAM3a24及びタイマ
ー3a25との間でデータの授受を行ったりしながら演算処
理し、必要に応じて処理したデータを出力ポート3a26へ
出力し、更に給水制御部3bへの出力をHi又はLowに
する。 【0043】出力ポート3a26はCPU3a22より与えられ
る信号によりマイクロコンピュータ3a20外に接続した投
光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力して測定をス
タートし、この測定終了信号が入力ポート3a21へ入力す
ると、再び投光用ドライブ回路3a5 へ周期2t或いはt
でパルス信号を連続的に発信して投光素子2aから赤外線
を投光させる。この投光素子2aの投光に基づく受光素子
2bへの受光の有無は、受光用アンプ回路3a6 を介して反
射光有無判定回路3a17が検出し、この検出データを入力
ポート3a21に取込む。また、入力ポート3a21は、CPU
3a22より与えられる信号によりマイクロコンピュータ3a
20外に接続した検出カウント設定回路3a12より予め設定
した検出カウント設定値を、出力カウント設定回路3a18
より予め設定した出力カウント設定値を夫々取込む。 【0044】ROM3a24に書き込まれているプログラム
をフローチャートで示すと図10及び図11のようにな
り、これに従ってプログラムの流れを説明する。プログ
ラムがスタートするとマイロクコンピュータは先ず投光
周期2tにてタイマー3a25をスタートし(ステップ
1),検出カウント設定回路3a12から検出カウント設定
値、例えば2を入力してDSET番地のRAM3a23へ格
納し(ステップ2)、検出カウント値を入れるDCNT
番地のRAM3a23の内容を0とし(ステップ3)、出力
カウント設定回路3a18から出力カウント設定値、例えば
4を入力してOSET番地のRAM3a23へ格納し(ステ
ップ4)、出力カウント値を入れるOCNT番地のRA
M3a23の内容を0とし(ステップ5)、更に給水制御部
3bへの出力をOFFとしてLowを出力し(ステップ
6)、OFLAG番地のRAM3a23に出力状態OFFを
記憶し(ステップ7)、投光用ドライブ回路3a5 への測
定スタートをOFFとして(ステップ8)初期状態が終
了する。 【0045】次に、タイマー3a25をチェックし(ステッ
プ9)、タイマー3a25が2t経過したかどうかを判断し
て(ステップ10)、2t経過すると測定スタート出力を
ONとして投光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力
する(ステップ11)。測定終了入力のチェックし(ステ
ップ12)、入力があったかどうか判断して(ステップ1
3)入力があると測定スタート出力をOFFとし(ステ
ップ14)、反射光有無判定回路3a17からの出力を入力し
(ステップ15)、反射光があったかどうか判断する(ス
テップ16)。 【0046】使用者を検出して反射光があった場合には
タイマー3a25の投光周期を2tからtに変更し(ステッ
プ17)、DCNT番地の検出カウント値に1を加えて
(ステップ18)、OFLAG番地の出力状態をチェック
し(ステップ19)、出力しているかどうか判断する(ス
テップ20)。この場合、上記ステップ6で出力をOFF
したままなのでNOとなり、DCNT番地の検出カウン
ト値をチェックし(ステップ21)、0かどうか判断する
(ステップ22)。この場合上記ステップ18で検出カウン
ト値が1になっているのでNOとなり、プログラムのス
テップは再び9に戻り、ステップ9〜22を繰り返してス
テップ18を通るたびに検出カウント値が1ずつ増加され
る。そのうち使用者が立ち去り反射光がなくなるとステ
ップ16でNOの条件が成立し、ステップ23へ進む。 【0047】ここでDCNT番地の検出カウント値とD
SET番地の検出カウント設定値を読み込み、両者を比
較する。検出カウント値が検出カウント設定値2より大
(ステップ24)きくないと判断とした時はDCNT番地
の検出カウント値を0とし(ステップ25)、プログラム
のステップは再び19に戻り、ステップ19〜25に進むが、
検出カウント値は上記ステップ25で0となったので、ス
テップ22でYESの条件が成立してステップ26に進み、
タイマー3a25の投光周期をtから2tに変更し、それ以
降のプログラムのステップは再び9に戻る。一方、ステ
ップ24で検出カウント値が検出カウント設定値2より大
きいと判断した時は、給水制御部3bへの出力をOFFか
らONにしてLowからHiに切換え(ステップ27)、
OFLAG番地のRAM3a23に出力状態ONを記憶し
(ステップ28)、更にDCNT番地の検出カウント値を
0とし(ステップ29)、その以降のプログラムのステッ
プは再び9に戻る。この場合、ステップ9〜16に進む
が、ここで反射光がなかったとしてもステップ23−24−
25のステップを進み、反射光があったとしてもステップ
17−18のステップを進んで結局ステップ19−20に進む。 【0048】この状態では上記ステップ27で出力をON
としたのでステップ20でYESの条件が成立し、ステッ
プ30に進んでOCNT番地の出力カウント値に1を加
え、OCNT番地の出力カウント値とOSET番地の出
力カウント設定値を読み込み、両者を比較する(ステッ
プ31)。出力カウント値が出力カウント設定値4より大
(ステップ32)きくないと判断した時は再び9に戻り、
ステップ9〜31を繰り返してステップ31を通るたびに出
力カウント値が1ずつ増加される。そのうち、出力カウ
ント値が出力カウント設定値4より大又は等しくなると
ステップ32でYESの条件が成立し、ステップ33へ進
む。 【0049】ここで給水制御部3bへの出力をONからO
FFにしてHiからLowに切換え(ステップ33)、O
FLAG番地のRAM3a23に出力状態OFFを記憶し
(ステップ34)、OCNT番地の出力カウント値を0と
した(ステップ35)ところで再びステップ21に戻り、D
CNT番地の検出カウント値をチェックしこれが0であ
るかどうか判断する(ステップ22)が、使用者を検出し
ており検出カウントが0でないと判断した場合には、タ
イマー3a25の投光周期をtのまま再びステップ9に戻
り、使用者が立ち去って検出カウント値が0であると判
断した場合には、タイマー3a25の投光周期をtから2t
に変更して(ステップ26)から再びステップ9に戻る。
斯る人体検出制御部3aのタイムチャートを図12に示
す。 【0050】尚、前示実施例においては、水洗器1が小
便器1aである場合を示したが、これに限定されず、例え
ば図13に示すように、水洗器1が手洗器1bであっても
良い。この場合は手洗器1bの後部上面の壁面Aに感知部
2を設けたもので、手洗器1bに手洗いのために接近した
使用者を感知部2が検出すると、給水部4に通電して吐
水具1b1 より給水を開始し、手洗い後手洗器1bより使用
者が離れると給水を停止させるようになっている。即
ち、図14に示すように反射光ありワンショットパルス
回路3a10によりフリップフロップ3a13がLowからHi
の出力を出し、反射光なしワンショットパルス回路3a7
によりフリップフロップ3a13がHiからLowの出力を
出す。このクリップフロップ3a13からのLowからHi
へ又はHiからLowへの出力時に給水制御部3bが前実
施例と同様に作動する。また、フリップフロップ3a13か
ら給水制御部3bへHiを出力している時はマルチプレク
サ3a3 を周期2tから周期tに切換え、Lowを出力し
ている時は周期tから周期2tに切換える。 【0051】更に、前示実施例においては感知部2を壁
面A内に埋込式に配備したが、感知部2の取付け構造は
図示せるものに限定されず任意である。 【0052】 【発明の効果】本発明は上記の構成であるから以下の利
点を有する。感知部が人体を感知していない時、投光素
子から赤外線を間歇投光し、感知部が人体を感知してい
る時は更に間歇投光の周期を短くしたので、従来のよう
な常時1秒当り数千回の赤外線を投光するような感知部
を備えたものに比べ、応答精度を著しく低下させずに赤
外線の投光回数を減らすことができ、その分だけ消費電
力を小さくすることができる。従って、電池の寿命が長
くなり、電池交換を度々行なう必要がなくなるので、維
持費の大幅低減という経済的利点は勿論、電池交換の手
間も大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す給水制御装置の縦断側
面図。 【図2】人体検出制御部のブロック図。 【図3】同タイムチャート。 【図4】給水制御部のブロック図。 【図5】ラッチングソレノイド通電時における時間対電
流特性を示すグラフ。 【図6】給水制御部のタイムチャート。 【図7】給水部の拡大縦断面図で主弁の閉弁状態を示
す。 【図8】給水部の拡大縦断面図で主弁の開弁状態を示
す。 【図9】本発明の他の実施例を示す人体検出制御部のブ
ロック図。 【図10】同フローチャート。 【図11】同フローチャートで図10の続き。 【図12】同タイムチャート。 【図13】水洗器が手洗器である場合を示す一部切欠正
面図。 【図14】同人体検出制御部のブロック図。 【符号の説明】 1 水洗器 2 感知部 2a 投光素子 2b 受光素子 3 制御部 3a1 マルチバイブレータ(周期発生手段) 3a3 マルチプレクサ(切換手段) 3a5 投光用ドライブ回路(投光駆動手段) 4 給水部 5 電池
面図。 【図2】人体検出制御部のブロック図。 【図3】同タイムチャート。 【図4】給水制御部のブロック図。 【図5】ラッチングソレノイド通電時における時間対電
流特性を示すグラフ。 【図6】給水制御部のタイムチャート。 【図7】給水部の拡大縦断面図で主弁の閉弁状態を示
す。 【図8】給水部の拡大縦断面図で主弁の開弁状態を示
す。 【図9】本発明の他の実施例を示す人体検出制御部のブ
ロック図。 【図10】同フローチャート。 【図11】同フローチャートで図10の続き。 【図12】同タイムチャート。 【図13】水洗器が手洗器である場合を示す一部切欠正
面図。 【図14】同人体検出制御部のブロック図。 【符号の説明】 1 水洗器 2 感知部 2a 投光素子 2b 受光素子 3 制御部 3a1 マルチバイブレータ(周期発生手段) 3a3 マルチプレクサ(切換手段) 3a5 投光用ドライブ回路(投光駆動手段) 4 給水部 5 電池
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−126831(JP,A)
特開 昭57−143026(JP,A)
特開 昭55−63777(JP,A)
特開 昭57−6032(JP,A)
実開 昭56−92291(JP,U)
特公 昭53−16616(JP,B2)
特公 平3−77895(JP,B2)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 水洗器と、投光素子及び受光素子
を有する光センサーからなり水洗器の使用を感知して感
知信号を出力する感知部と、この感知部からの感知信号
に基づいて給水部へ開閉信号を出力する制御部と、該制
御部からの開閉信号入力により弁を開閉動させる給水部
とを備え、電池を駆動電源とする給水制御装置におい
て、所定の周期を発生する周期発生手段と、該周期発生
手段から発生する周期により前記感知部の投光素子を間
歇的に駆動する投光駆動手段と、前記感知部の受光素子
に受光がある場合に上記周期発生手段の周期を短い周期
に切換える切換手段とを備え、前記制御部から給水部へ
閉弁信号を出力した時、上記切換手段により上記周期発
生手段の周期を元の周期へ切換えることを特徴とする給
水制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10832094A JP2502946B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 給水制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10832094A JP2502946B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 給水制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6084493A Division JP2502944B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 給水制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0771064A JPH0771064A (ja) | 1995-03-14 |
JP2502946B2 true JP2502946B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=14481728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10832094A Expired - Fee Related JP2502946B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 給水制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502946B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4193313B2 (ja) * | 1999-12-10 | 2008-12-10 | 株式会社デンソー | 自動水栓 |
CN1320221C (zh) * | 2001-12-04 | 2007-06-06 | 阿利查尔技术有限公司 | 自动盥洗室冲水器 |
JP6808185B2 (ja) * | 2019-03-25 | 2021-01-06 | Smc株式会社 | 電磁弁の遠隔操作装置 |
JP7412672B2 (ja) * | 2019-08-30 | 2024-01-15 | Toto株式会社 | 便器洗浄装置 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10832094A patent/JP2502946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0771064A (ja) | 1995-03-14 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |