JP2502870Y2 - ハブのシ―ル構造 - Google Patents

ハブのシ―ル構造

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JP2502870Y2
JP2502870Y2 JP1990025482U JP2548290U JP2502870Y2 JP 2502870 Y2 JP2502870 Y2 JP 2502870Y2 JP 1990025482 U JP1990025482 U JP 1990025482U JP 2548290 U JP2548290 U JP 2548290U JP 2502870 Y2 JP2502870 Y2 JP 2502870Y2
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晴夫 北島
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ハブのシール構造に関する。
〔従来の技術〕
リヤアクスルは後輪荷重を支え、ファイナルギアから
の駆動力を伝える機能を有しており、リヤアクスルハウ
ジングやアクスルシャフトに取り付くハブ等から構成さ
れている。
第8図は斯かるリヤアクスルの従来構造を示し、図に
於て、符号1はアクスルハウジング、3は当該アクスル
ハウジング1の端部に取り付くアクスルチューブで、こ
のアクスルチューブ3には2個のホィールベアリング5
を介してハブ7が取り付けられている。そして、当該ハ
ブ7にブレーキドラム9とホィール11がハブボルト13で
共締めされ、更に、第9図に示すように上記アクスルハ
ウジング1内を貫入するアクスルシャフト15の端部に設
けたフランジ部15aが、上記ハブ7にボルト締めされた
構造となっている。
又、上記ホィールベアリング5を挟んでアクスルチュ
ーブ3とハブ7との間にはオイルシール17,19が装着さ
れており、アクスルハウジング1内はオイルによる潤滑
が、そして、上記オイルシール17,19でシールされたハ
ブ7内はグリスで潤滑された構造となっている。尚、第
8図中、符号21はホィールナット、又、第9図中、符号
23はホィールベアリング5のプリロードを調節するアジ
ャスティングナット、25はワッシャ、27はハブ7の取付
ボルト、そして、17aはオイルシール17に設けた摘み片
である。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、従来、ハブ7内はオイルシール17,19で
でシールされた構造となっているが、車両走行時にハブ
7内の温度が上昇してその内圧がオイルシール17,19で
シールできる限度(一般に、オイルシールは摺動してい
る状態では0.1kg/cm2程度の内圧しか保持できない)を
超えたとき、ハブ7内の圧力はオイルシール17のリップ
部17bから逃げてしまう。
ところが、エンジンの停止に伴いハブ7内の温度が低
下して、ハブ7内は負圧となる(一般に、オイルシール
は静止状態では0.3kg/cm2程度のシール性をもっている
ため、ハブ7内に0.2kg/cm2程度の負圧が発生する)。
従って、斯様にハブ7内に負圧が発生している状態
で、ハブ7をばらすために摘み片17aを摘み乍ら第10図
の如くオイルシール17を取り出そうとする場合、ハブ7
内の負圧によってオイルシール17を簡単に取り出すこと
ができないといった不具合があった。
一方、オイルシール17の組付け時には、オイルシール
17,19でハブ7内を密封するため、第11図の如くオイル
シール17を定位置に押し込んでも、第12図に示すように
ハブ7内の空気の反力でオイルシール17が押し戻されて
しまい、オイルシールの取付作業性が悪いといった欠点
があった。
尚、実開昭59-185456号公報や同60-58404号公報、又
は同じく実開昭64-38321号公報等にはリヤアクスルハブ
のシール構造や車軸のシール装置等の考案が開示されて
いるが、これらは何等上記不具合を解決し得るものでは
なかった。
本考案は斯かかる実情に鑑み案出されたもので、オイ
ルシールの着脱時の作業性の向上を図ったハブのシール
構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 斯かる目的を達成するため、請求項1に係るハブのシ
ール構造は、アクスルシャフトにボルト締めしたハブ
と、当該アクスルシャフトが貫通するアクスルチューブ
との間にオイルシールを装着して、アクスルハウジング
内のオイルからハブ内を遮断し当該ハブ内をグリスで潤
滑してなる車両のリヤアクスルに於て、上記オイルシー
ルに、オイルシールの着脱時にハブ内の圧力を強制解除
する圧力解除手段を設けたものである。
そして、請求項2に係るハブのシール構造は、オイル
シールに一体成形され、ハブ内に一端が開口する流通路
を設けた摘みと、当該摘みに形成され、摘みを引っ張っ
た際に上記流通路を介してハブの内外を連通させる微細
孔とで構成し、更に、請求項3に係るハブのシール構造
は、上記圧力解除手段を、オイルシールに挿着され、一
端がハブ内又はハブ外の何れか一方に開口する流通路を
有する移動自在な摘みと、当該摘みに形成され、摘みの
移動に伴い上記流通路を介してハブの内外を連通させる
微細孔とで構成したものである。
〔作用〕
請求項1に係る考案によれば、オイルシールの着脱の
際に、ハブ内の負圧等を上記圧力解除手段が解除して、
ハブの内外に生じていた圧力差の均衡を図ることとな
る。
そして、請求項2に係る考案によれば、摘みを引っ張
ると、微細孔が開いてハブの内外の流通路を介して連通
するので、ハブの内外に生じていた圧力差の均衡が図ら
れることとなる。又、請求項3に係る考案によれば、摘
みを移動することによって、同様に微細孔が開いてハブ
の内外が流通路を介して連通するので、ハブの内外に生
じていた圧力差の均衡が図られることとなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。尚、上記従来例と同一のものには同一符号を付して
それらの構造説明は省略する。
第1図乃至第6図は請求項2に係る考案の一実施例を
示し、第1図に於て、符号29は第9図のオイルシール17
に代えてアクスルチューブ3とハブ7との間に装着した
オイルシールで、その表面側には、一端がハブ7内に開
口する流通路31を軸部33a内に設けた茸形状の摘み片33
が一体に形成されている。
更に又、当該摘み片33には第2図に示すように、その
頭部33bを引っ張った際に上記流通路31を介してハブ7
の内外を連通させる微細孔35が軸部33aに形成されてお
り、斯かる微細孔35によってハブ7内の圧力を調節する
ようになっている。
本実施例に於けるオイルシール29はこのように構成さ
れており、次に、本実施例の作用について説明する。
従来と同様、車両走行に伴い、ハブ7内の上昇した圧
力はオイルシール29のリップ部29bから逃げ、そして、
エンジンの停止に伴いハブ7内の温度が低下してハブ7
内は負圧となる。
而して、斯かる状態でハブ7をばらすためにオイルシ
ール29を取り外すには、第2図に示すように先ず、摘み
片33の頭部33bを引っ張ればよい。そして、斯様に頭部3
3bを引っ張ると、第3図の如く摘み片33の軸部33aに設
けた微細孔35が開いてハブ7の内外が上記流通路31を介
して連通するので、ハブ7内の負圧が解除されたハブ7
の内外の圧力が均衡することとなる。
従って、本実施例によれば、摘み片33全体を引っ張る
ことによってオイルシール29を簡単に取り出すことがで
き、因って、従来に比しオイルシール29の取外しの作業
性が向上することとなった。
一方、オイルシール29の組付け時には、当該オイルシ
ール29とオイルシール19でハブ7内を密封するが、第4
図に示すようにオイルシール29をアクスルチューブ3と
ハブ7との定位置に押し込んだ後、第5図の如く摘み片
33の頭部33bを引っ張って微細孔35を開ければ、ハブ7
内の圧力が外部に解除されてハブ7の内外の圧力が均衡
する。
従って、本実施例によれば、従来の如くハブ7内の空
気の反力でオイルシール29が押し戻されてしまうことが
なくなり、オイルシール29の取付作業性が向上すること
となった。
第6図は請求項3の考案に於ける圧力解除手段の一実
施例を示し、本実施例は上記オイルシール29の構造に代
えて、両端部にストッパ部37aを設けた摘み37を筒状の
摘み挿入部材39に移動自在に押入し、そして、当該摘み
挿入部材39をオイルシール41に挿着したものである。
又、上記摘み37には、ハブ7の外部に一端が開口する
流通路43が設けられ、更に又、第6図に示すように通常
時に上記摘み挿入部材39で閉鎖される微際孔45が流通路
43に開口して形成されている。そして、当該微細孔45
は、第7図の如く摘み37をハブ7内に押し込んで移動さ
せることによって、上記流通路37とでハブ7の内外を連
通させるようになっている。その他、第6図中、符号47
はオイルシール41の表面側に一体成形された摘み片であ
る。
而して、斯かる構造からなるオイルシール45でアクス
ルチューブ3とハブ7とをシールした場合、上記摘み片
47を掴んでオイルシール41の取付け、取外しを行なう
が、斯かる場合に摘み37を移動させることによって上記
実施例と同様にハブ7内外の圧力の均衡が図られるの
で、本実施例によっても、オイルシール41の取付け,取
外しの作業性が向上する利点を有する。
尚、本実施例は上記流通路43の一端をハブ7の外部に
開口させたが、斯かる構造に代えてこれをハブ7内に開
口させ、そして、微細孔45をハブ7の外部に開口させる
ようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、各請求項に記載の考案によれば、
オイルシールの着脱の際に、ハブ内の負圧等を上記圧力
解除手段が解除してハブの内外に生じていた圧力差の均
衡を図るので、従来に比しオイルシールの取付け,取外
しの作業性が向上することとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は請求項2に係る考案の一実施例を示
し、第1図はハブのシール構造の断面図、第2図はオイ
ルシールの要部拡大断面図、第3図及び第5図はハブの
内外の圧力の均衡が図られる状態を示す要部断面図、第
4図はオイルシールの取付け方法を示す要部断面図、第
6図及び第7図は請求項3の考案に於ける圧力解除手段
の一実施例で、第6図はオイルシールの断面図、第7図
はオイルシールの要部拡大断面図、第8図は従来のリヤ
アクスルの概略構成図、第9図は従来のハブのシール構
造の断面図、第10図乃至第12図はオイルシールの取付
け,取外しの際のシール構造の要部断面図である。 3……アクスルチューブ 5……ホィールベアリング 7……ハブ 15……アクスルシャフト 15a……フランジ部 29……オイルシール 31……流通路 33……摘み片 35……微細孔。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルシャフトにボルト締めしたハブ
    と、当該アクスルシャフトが貫通するアクスルチューブ
    との間にオイルシールを装着して、アクスルハウジング
    内のオイルからハブ内を遮断し当該ハブ内をグリスで潤
    滑してなる車両のリヤアクスルに於て、上記オイルシー
    ルに、オイルシールの着脱時にハブ内の圧力を強制解除
    する圧力解除手段を設けたことを特徴とするハブのシー
    ル構造。
  2. 【請求項2】上記圧力解除手段は、オイルシールに一体
    成形され、ハブ内に一端が開口する流通路を設けた摘み
    と、当該摘みに形成され、摘みを引っ張った際に上記流
    通路を介してハブの内外を連通させる微細孔とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のハブのシール構造。
  3. 【請求項3】上記圧力解除手段は、オイルシールに挿着
    され、一端がハブ内又はハブ外の何れか一方に開口する
    流通路を有する移動自在な摘みと、当該摘みに形成さ
    れ、摘みの移動に伴い上記流通路を介してハブの内外を
    連通させる微細孔とからなることを特徴とする請求項1
    記載のハブのシール構造。
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