JP2502669B2 - ブラシレスモ―タの制御装置 - Google Patents

ブラシレスモ―タの制御装置

Info

Publication number
JP2502669B2
JP2502669B2 JP63089868A JP8986888A JP2502669B2 JP 2502669 B2 JP2502669 B2 JP 2502669B2 JP 63089868 A JP63089868 A JP 63089868A JP 8986888 A JP8986888 A JP 8986888A JP 2502669 B2 JP2502669 B2 JP 2502669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
digital
signal
brushless motor
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63089868A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01202193A (ja
Inventor
誠 後藤
英司 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Publication of JPH01202193A publication Critical patent/JPH01202193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2502669B2 publication Critical patent/JP2502669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、ロータの回転位置を検出する位置検出部を
有するブラシレスモータの制御装置に関するものであ
る。 従来の技術 モータの回転速度を速度検出器により検出して、その
検出信号によってモータへの供給電力を制御するモータ
の制御装置は、ビデオテープレコーダのキャプスタンモ
ータに使用されている。このような速度を制御する制御
装置には、負荷トルクの変動による回転速度の変動を十
分に抑制することが要求されている。 このような要求に対して、本出願人は特願昭60-22914
3号において、『モータの回転速度に応じた周期の交流
信号を生じる回転センサと、前記回転センサの交流信号
の周期に応じたデジタル信号を前記モータの1回転当た
りZq回(ここに、Zqは4以上の整数)得る速度検出手段
と、前記速度検出手段のデジタル信号にもとずき演算・
記憶して制御信号を作り出す補償手段と、前記補償手段
の制御手段に応じた電力を前記モータに供給する電力振
幅手段(駆動手段)とを具備し、前記補償手段は、前記
速度検出手段のデジタル信号により前記モータの回転誤
差Eを検出する回転誤差検出手段と、前記速度検出手段
が新しいデジタル信号を得るのに対応してカウント動作
を行い、Nx・L(ここに、Nxは2以上の整数で、Lは4
以上の整数)をmod(法)とするカウント値Iを作るカ
ウント手段と、逐次書き換え可能なラム領域内に少なく
ともNxL個のデジタル値M
〔0〕からM〔NxL−1〕を格
納するメモリ手段と、前記カウント手段のカウント値I
に対応して変化する整数Jに対して、少なくとも前記メ
モリ手段のL間隔ずつ離れたNx個のデジタル値群M〔J
−nL(mod NxL)〕(n=1,2,……,Nx)を使って合成計
算された合成値を算出する合成値算出手段(メモリ出力
値作成手段)と、前記合成値算出手段によって算出され
た合成値と前記回転誤差検出手段の回転誤差を加算した
加算値に実質的に対応した更新値によって、前記カウン
ト手段のカウント値Iに対応した前記メモリ手段のデジ
タル値を、順次M
〔0〕,M〔1〕,M〔2〕,……の順番
に更新保存する更新保存手段と、前記合成値算出手段に
よって算出された合成値と前記回転誤差検出手段の現時
点の回転誤差を加算合成して前記制御信号を作り出す制
御信号作成手段とから構成したモータの速度制御装置』
を提案した。 発明が解決しようとする課題 上記のモータの速度制御装置では、負荷トルクの変動
から回転速度の変動への周波数伝達関数が特定の周波数
群において0もしくは極めて小さくなるという優れた効
果を得ることができた。しかしながら、メモリ手段のデ
ジタル値M
〔0〕からM〔NxL−1〕に回転誤差に対応
した値が記憶されるまでの間は、十分な低減効果を発揮
していないことがわかった。そのため、メモリ手段のデ
ジタル値の個数が多い場合には、上記の効果を得るまで
の時間が非常に長くかかるという欠点があった。 本発明は、負荷トルクの変動による回転速度の変動の
低減効果を短時間に得ることができるブラシレスモータ
の制御装置を提供することを目的とするものである。 課題を解決するための手段 上記目的を解決するために、本発明のブラシレスモー
タの制御装置では、ロータの回転位置を検出する位置検
出部を有する多相のブラシレスモータと、前記ブラシレ
スモータの回転速度に応じた周期の交流信号を生じる回
転センサ手段と、前記回転センサ手段の交流信号により
前記ブラシレスモータの1回転当たり複数回の検出を行
う速度検出手段と、制御信号を作り出す補償手段と、前
記補償手段の制御信号に応じて前記ブラシレスモータを
駆動する駆動手段と、前記補償手段の動作内容を指示す
る動作指令手段を具備し、前記補償手段は、前記速度検
出手段の検出デジタル信号よりデジタル回転誤差を得る
回転誤差算出手段と、前記速度検出手段の検出時間間隔
に比例した時間毎に複数個のデジタル記憶値の内の1個
を順番に前記デジタル回転誤差に対応した値と少なくと
も1個の前記デジタル記憶値の合成値によって更新保存
する記憶値保存手段と、前記デジタル回転誤差と少なく
とも1個の前記デジタル記憶値を合成して前記制御信号
を作り出す制御信号作成手段と、前記ブラシレスモータ
の前記位置検出部の出力信号により前記ブラシレスモー
タの回転位置に対応したデジタル値を得る回転位置検出
手段と、前記動作指令手段の指示に従って制御動作内容
を変更する制御動作変更手段を有し、前記動作指令手段
の指示が前記ブラシレスモータの速度制御動作になる
と、前記回転位置検出手段の前記デジタル値を利用して
前記ブラシレスモータの回転位置に対応した前記記憶保
存手段のデジタル記憶値の記憶位置を検出し、前記記憶
位置から前記記憶値保存手段の更新保存動作を行うよう
にしたものである。 また、回転位置検出手段のデジタル値の変化時点を検
出し、その変化時点の前記デジタル値に対応した記憶位
置を得るようにしている。 さらに、動作指令手段の指示による速度制御動作移行
時に、まず、記憶値保存手段の動作をおこなわせない
で、回転誤差算出手段と制御信号作成手段を用いた制御
動作を行なうようにし、次に、所要時間経過した後に前
記記憶値保存手段の動作を行なわせるようにしている。 作用 本発明では上記の構成にすることによって、ブラシレ
スモータの速度制御動作移行時に、回転位置検出手段に
よってブラシレスモータの回転位置を検出し、ブラシレ
スモータの回転位置に対応した記憶値保存手段のデジタ
ル記憶値から更新保存することにより、回転位置に対応
したデジタル記憶値をすみやかに利用することができ、
速度変動の低減効果を短時間に得ることができた。 また、回転位置検出手段のデジタル値の変化時点を検
出し、その変化時点の前記デジタル値に対応した記憶位
置を得るようにすれば、回転位置検出手段の検出デジタ
ル値の状態数が更新保存手段の記憶位置の個数よりも大
幅に少ない場合であっても、精度の良い記憶位置の検出
ができる。 さらに、速度制御動作への移行時に、まず、記憶値保
存手段の動作を行わせないで、回転誤差算出手段と制御
信号作成手段を用いた制御動作を行うようにし、次に、
所要時間経過した後に記憶値保存手段の動作も行わせる
ように構成したことによって、記憶値を利用した制御に
移った瞬間のスパイク的な速度変動による影響を迅速に
収束させることができた。 実施例 以下、本発明の一実施例のブラシレスモータの制御装
置について、ビデオテープレコーダのキャプスタンモー
タを例にとり、図面を参照しながら説明する。第2図に
本発明の実施例を表す構成図を示す。第2図において、
ブラシレスモータ1は回転センサ2と負荷10を直接回転
駆動する。ブラシレスモータ1は、たとえば本出願人が
提出した特願昭57-10691号に記載されているように、界
磁用の多極のマグネット(例えば8極)を有するロータ
と、多相のコイル(例えば3相)を配設されたステータ
と、ロータの回転位置を検出するためにステータに配設
された複数個の位置検出素子(例えばホール素子)から
なる位置検出部を有している。第2図では、3相のブラ
シレスモータ1を使用して、3個の位置検出素子により
3相位置検出信号h1,h2,h3を得るようにし、3相のコイ
ルに3相の駆動信号(駆動電流)d1,d2,d3が供給される
ようにしている。 回転センサ2はブラシレスモータ1の回転に伴って1
回転当たりZq回(Zqは4以上の整数であり、ここでは、
Zq=1024とする)の交流信号a(波形成形されたパネル
信号)を発生する。回転センサ2の交流信号aは速度検
出器3に入力され、交流信号aの周期に応じたデジタル
信号bを得ている。 速度検出器3の具体的な構成例を第3図に示す。交流
信号aはアンド回路33とフリップフロップ回路35に入力
されている。アンド回路33の入力側には、さらに、発振
回路回路32のクロックパルスpとカウンタ回路34のオー
バフロー出力信号wも入力されている。発振回路32は水
晶発振器と分周器等によって構成され、交流信号aの周
波数よりもかなり高周波のクロックパルスp(500KHz程
度)を発生している。カウンタ回路34は、アンド回路33
の出力パルスhの到来毎にその内容をカウントアップす
る12ビットのアップカウンタになっている。また、オー
バフロー出力信号wはカウンタ回路34のカウント内容が
所定値以下の時には“H"であり、カウンタ回路34のカウ
ント内容が所定値以上になるとwは“L"に変化する(こ
こに、“H"は高電位状態を表し、“L"は低電位状態を表
している)。データ入力型フリップフロップ回路35は、
交流信号aの立ち下がりエッジをトリガ信号としてデー
タ入力端子に入力された“H"を取り込み、その出力信号
qを“H"にする(q=“H")。また、補償器4からのリ
セット信号rが“H"になると、カウンタ回路34とフリッ
プフロップ回路35の内部状態がリセットされる(b=
“LLLLLLLLLLLL"、w=“H"、q=“L")。 次に、第3図の速度検出器3の動作について説明す
る。いま、カウンタ回路34とフリップフロップ回路35が
リセット信号rによってリセットされているものとす
る。回転センサ2の交流信号aが“L"から“H"に変わる
と、アンド回路33の出力信号hとして発振回路32のクロ
ックパルスpが出力される。カウンタ回路34は出力信号
hをカウントし、その内容状態を変化させていく。交流
信号aが“H"から“L"に変わると、アンド回路33の出力
信号hは“L"になり、カウンタ回路34はその内容状態を
保持する。また、フリップフロップ回路35は交流信号a
の立ち下がりエッジによってデータ“H"を取り込み、そ
の出力信号qを“L"から“H"に変化させる。カウンタ回
路34のデジタル信号bは、回転センサ2の交流信号aの
(半)周期長に比例した値であり、ブラシレスモータ1
の回転速度に反比例している。後述の補償器4は、フリ
ップフロップ回路35の出力信号qを見て、qが“H"にな
るとカウンタ回路34のデジタル信号bを入力し、その後
にリセット信号rを所定の短時間の間“H"にして、カウ
ンタ回路34とフリップフロップ回路35を初期状態にリセ
ットし、次の速度検出動作に備えている。なお、ブラシ
レスモータ1の回転速度が遅過ぎるときには、回転セン
サ2の交流信号aの周期が長いためにカウンタ回路34の
内部状態が所定値以上になり、オーバフロー出力信号w
が“H"から“L"に変わり、アンド回路33の出力信号hが
“L"になり、カウンタ回路34が所定の大きな値を保持す
ることもある。 第2図の補償器4は、演算器5とメモリ6とD/A変換
器7と回転位置検出器8によって構成され、速度検出器
3のデジタル信号bを後述する内蔵のプログラムによっ
て計算加工し、制御信号cを出力する。補償器4の制御
信号cは駆動器9に入力され、電力増幅された3相の駆
動信号d1,d2,d3(制御信号cを比例増幅した電流)がブ
ラシレスモータ1の位置検出信号h1,h2,h3に応じて3相
のステータコイルに分配供給される。なお、駆動器9に
は、たとえば特願昭57-10691号に記載したような周知の
回路構成が使用可能である。 従って、ブラシレスモータ1と回転センサ2(回転セ
ンサ手段)と速度検出器3(速度手段)と補償器4(補
償手段)と駆動器9(駆動手段)によって速度制御系が
構成され、ブラシレスモータ1の回転速度が所定の値に
制御される。なお、補償器4には動作指令器11の動作指
令信号jが入力されており、補償器4は動作指令信号j
に応じた制御動作を行うようになされている。動作指令
信号jは4ビット程度のデジタル信号であり、ブラシレ
スモータ1の動作指令をコード化したものである。たと
えば、ビデオテープレコーダのキャプスタンモータの場
合には、上述の高精度の速度制御動作以外に、正方向の
高速再生サーチや逆方向の高速再生サーチの動作等を行
わせている。これらは、補償器4の制御動作内容を変更
することによって対応可能である。 補償器4の回転位置検出器8は、ブラシレスモータ1
の位置検出部の2相の検出信号h1とh2が入力され、ブラ
シレスモータ1の回転方向の判別を含めてブラシレスモ
ータ1の回転位置に対応したデジタル信号iを得てい
る。第4図に回転位置検出器8の具体的な構成例を示
す。これについて、第5図の動作説明用の波形図を参照
して説明する。位置検出信号h1とh2はそれぞれ整形回路
41と42によって波形整形され、整形信号h1′とh2′を得
ている。2相の位置検出信号h1とh2の間には検出素子の
物理的な配置による位相差(電気的に120度)があり、
整形信号h1′とh2′は第5図(a),(b)に示すよう
になっている。微分回路43は、整形信号h1′の立ち上が
りエッジおよび立ち下がりエッジにおいて所定の微少時
間幅の微分パルスeを発生する(第5図(c))。整形
信号h1′とh2′および微分信号eは方向判別回路44に入
力され、整形信号h1′の立ち上がりエッジおよび立ち下
がりエッジの到来時点における整形信号h2′のレベル
(“H"または“L")によってブラシレスモータ1の回転
方向を検出し、回転方向検出信号gを得ている(第5図
(d))。すなわち、ブラシレスモータ1が正方向に回
転しているときには方向判別回路44の出力信号gは“H"
となり、ブラシレスモータ1が逆方向に回転していると
きには方向判別回路44の出力信号gは“L"となる。方向
判別回路44の方向検出信号gと微分回路43の微分信号e
はロータマグネットの極数(本例では8極)に対応した
ビット数(ここでは3ビット)のアップダウン型のカウ
ンタ回路45に入力され、方向検出信号gが“H"の時には
微分信号eの立ち下がりエッジの到来毎にカウンタ回路
45がカウントアップしていき、方向検出信号gが“L"の
時には微分信号eの立ち下がりエッジの到来毎にカウン
タ回路45がカウントダウンしていく。ブラシレスモータ
1の位置検出部の位置検出信号h1を整形・微分した微分
信号eは、ロータマグネットの極数(8)に対応して、
ブラシレスモータ1の1回転中に8回のパルス信号であ
る。カウンタ回路45は3ビットであるからその内容であ
るデジタル信号iは0から7の値を取り、その状態数
(8)はブラシレスモータ1の1回転中のパルス数に対
応している。また、この状態数は速度検出器3によるブ
ラシレスモータ1の1回転の検出回数(Zq=1024)の約
数にしている。すなわち、カウンタ回路45は常時ブラシ
レスモータ1の1回転中の回転位置を検出し、ブラシレ
スモータ1の回転位置に対応したデジタル値を得て、デ
ジタル信号iとして出力する。 補償器4のメモリ6は、所定のプログラムと定数が格
納されたロム領域(ROM:リードオンリーメモリ)と随時
必要な値を格納するムラ領域(RAM:ランダムアクセスメ
モリ)に別れている。演算器5はロム領域内のプログラ
ムに従って所定の動作や演算を行っている。第1図にそ
のプログラムの具体的な一例を示す。次に、その動作に
ついて詳細に説明する。 〔回転誤差算出部1A〕 (1A−1) まず、演算器5は速度検出器3のフリップ
フロップ回路35の出力信号qを入力し、信号qが“H"と
なるのを待っている。すなわち、速度検出器3が交流信
号aの(半)周期を検出し、新しい検出デジタル信号b
を出力するのをモニタしている。 (1A−2) qが“H"になると、速度検出器3の検出デ
ジタル信号bを読み込んで、検出デジタル信号bに対応
する速度検出デジタル値Sに直すと共に、リセット信号
rを所定時間“H"にして速度検出器3のカウンタ回路34
とフリップフロップ回路35をリセットする。 (1A−3) 所定の基準値Srefから速度検出デジタル値
Sを引いて、ブラシレスモータ1の現時点での新しいデ
ジタル速度誤差を得る (Eo=Sref−S)。速度誤差EoをR倍して、ブラシレス
モータ1の現時点での新しいデジタル回転誤差Eを算出
する(E=R・Eo)。 〔制御信号作成部1B〕 (1B−1) 現時点の回転誤差Eと後述する記憶値保存
部1Dのメモリ出力値作成部1Dbによるメモリ出力値Vを
所定の比率(1:D)にて加算合成し、デジタル合成値Y
を得る(Y=E+D・V)。ここに、Dは0.5以上で1.2
以下の定数で、好ましくはD=1。 (1B−2) デジタル合成値Y(制御信号デジタル値)
をD/A変換器7に出力し、Yの値に対応した直流的な電
圧(制御信号c)に変換する。 〔記憶位置検出部1C〕 〈安定状態判別部1Ca〉 (1Ca−1) 速度検出器の検出デジタル値Sに比例し
たデジタル速度誤差の絶対値|Eo|が所定の値Exよりも大
きい時には(|Eo|≧Ex)、不安定な過渡状態であると判
別し、回転位置検出器8のデジタル信号iを入力してデ
ジタル信号iに対応したデジタル値Idとし、IoにIdを代
入し(Io=Id)、メモリ出力値に相当するVをOにし
(V=O)、分岐判断用の変数GaをOにした後に、制御
動作変更部1Eの動作に移る。このとき、回転位置検出部
1Cbと記憶値保存部1Dの動作は実行されない。また、速
度誤差の絶対値|Eo|が所定の値Exよりも小さい時には
(|Eo|<Ex)、安定な速度制御状態であると判別し、回
転位置検出部1Cbの動作に移る。 〈回転位置検出部1Cb〉 (1Cb−1) 分岐判断用変数Gaが1の時には記憶値保
存部1Dの動作に移り、Gaが1に等しくないときには(1C
b−2)以下の動作に移る。 (1Cb−2) 回転位置検出器8のデジタル信号iを入
力し、デジタル信号iに対応したデジタル値Idにする。 (1Cb−3) 新しい回転位置検出デジタル値Idが古い
デジタル値Ioに等しいときには、制御動作変更部1Eの動
作を移る。IdがIoに等しくないときには、後述のカウン
ト変数Iにデジタル値IdをAd倍した値を代入し(I=Ad
・Id)、このデジタル値Iと所定のデジタル値Maを後述
のNx・Lをmod(法)として加算した値を設定デジタル
値Imとなし〔Im=I+Ma(mod NxL)〕、分岐判断用変
数Gaを1にし(Ga=1)、分岐判断用変数Gbを0にした
後に(Gb=0)、制御動作変更部1Eの動作に移る。ここ
に、AdはZq(ブラシレスモータ1の1回転中の速度検出
器3の検出回数)をPd(ブラシレスモータ1の1回転中
の位置検出信号h1の整形・微分信号eのパルス数)で割
った値である(Ad=Zq/Pd)。これにより、位置検出信
号h1による新しい微分信号eが発生した時点において、
カウント変数Iの値がブラシレスモータ1の回転位置に
対応したデジタル値Idを使って初期初期設定され、か
つ、分岐判断用変数Gaが1となり、その後の新しい速度
検出デジタル値Sが得られた時点から、記憶値保存部1D
の動作が行われるようになる。また、後述するように、
デジタル値Iに所定値Ma(ここに、Maは1以上でNxL以
下の整数)を加算した設定デジタル値Imと分岐判断用変
数Gbを用いて、記憶値保存部1Dでの動作を切り換えてい
く。 〔記憶値保存部1D〕 〈更新保存部1Da〉 (1Da−1) Nx・L(ここに、LはZqの整数倍の整
数、Nxは正の整数、好ましくはNxは2以上の整数)をmo
d(法)として、新しい速度検出デジタル値Sを得る毎
にカウント変数Iをカウントアップしていく。すなわ
ち、I=I+1(I+1)を新しいIにする)した後
に、I=NxLならばI=0にする。このような演算をす
るならば、Iは0からNxL−1の間の整数となる。ま
た、記憶値保存部1Dの動作を開始するときのカウント変
数Iの初期値は、回転位置検出器8の変化した直後のデ
ジタル信号iに対応した値であり、ブラシレスモータ1
の回転位置に対応した値となっている。 (1Da−2) 分岐判断用変数Gbが1の時には、(1Da−
3)の動作に移る。Gbが1以外の時には(Gb=0の
時)、カウント変数Iと前述の設定デジタル値Imを比較
し、I=Imになった時にGbを1にした後に(Gb=1)、
メモリ出力値作成部1Dbの動作に移る。これにより、下
記の(1Da−3)の記憶値の更新保存動作は、カウント
変数Iが設定デジタル値Imに等しくなった後に行われる
ようになる。 (1Da−3) 現時点の回転誤差Eと後述するメモリ出
力値作成部1Dbによるメモリ出力値Vを1:1の比率にて加
算合成して更新値を計算し、カウント変数Iに対応した
ラム領域内のデジタル記憶値M〔I〕を更新し(M
〔I〕=E+V)、次の更新時まで格納保存する。これ
により、NxL個のデジタル記憶値M〔I〕(I=0,1,…
…,NxL−1)は、速度検出器3が新しい検出デジタル信
号を得る毎に1個ずつ順番に更新保存される。 〈メモリ出力値作成部1Db〉 (1Db−1) NxLをmodとしてIに1を足した整数Jを
計算し〔J=I+1(mod NxL)〕、ラム領域内のL間
隔ずつ離れたNx個のデジタル記憶値群M〔J−nL(mod
NxL)〕(n=1,……,Nx)を使って、次式によりメモリ
出力値Vを算出し、その後に、制御動作変更部1Eの動作
に移る。 ここに、比率Wnの値は、 0<Wn<2/Nx(n=1,……,Nx) ……(2) を満たすものとする。具体的には、 Wn=1/Nx(n=1,2,……,Nx) ……(4) にすると、所定のデジタル記憶値を加算した後に1回の
割り算(またはビットシフト)を行うことによって簡単
に(1)式の演算を実現できる。なお、このメモリ出力
値Vは、次の速度検出値Sが得られた後に、制御信号作
成部1Bと更新保存部1Daにおいて利用される。 〔制御動作変更部1E〕 (1E−1) 動作指令器11の動作指令信号jを入力す
る。 (1E−2) 動作指令信号jを判読し、速度制御指令の
時には回転誤差算出部1Aの動作に復帰する。速度制御指
令以外の動作指令の時には(たとえば、正方向の高速再
生サーチや逆方向の高速再生サーチの動作)、その指令
に応じた動作をブラシレスモータ1に行わせながら、動
作指令信号jの変化をチェックし、再度速度制御指令に
なった時に回転誤差算出部1Aの動作に移行する。ここ
で、速度制御動作以外の実際の動作内容は本発明の主旨
ではないので、その具体的な説明を省略する。 このように構成するならば、ブラシレスモータ1の速
度制御時において、第2図の負荷10の生じる負荷トルク
の変動に対して極めて強くなる。これについて簡単に説
明する。回転誤差とメモリ出力値を加算して新しいデジ
タル記憶値にしているので、上記NxL個のデジタル記憶
値M〔I〕(I=0,1,……,NxL−1)には回転誤差の時
間変化に対応したパターンが形成される。これらのデジ
タル記憶値が保持したパターンはメモリ出力値Vに反映
される。制御信号作成部1Bにおいて、回転誤差Eとメモ
リ出力値Vの加算合成値Yにより制御信号を作っている
ので、所要時間の制御動作の後にメモリ出力値Vによっ
て作り出されるパターンについては回転誤差側に小さく
なる(場合によっては零でもよい)。回転誤差Eが小さ
いということは、ブラシレスモータ1の速度変動自体が
小さいことを意味し、極めて良い効果を得ている。特
に、このような効果は、NxL個のデジタル記憶値の一巡
の更新周期に対応した特定の周波数群において得られる
ものである。本実施例では、デジタル記憶値の一巡の更
新周期をブラシレスモータ1の1回転周期の整数倍にし
ている。 さらに、本実施例では、速度検出器3が新しい検出デ
ジタル信号を得た直後に回転誤差算出部1Aと制御信号作
成部1Bの動作を記憶値保存部1Dの動作よりも優先して行
わせるようにしている。特に、記憶値保存部1Dのメモリ
出力値作成部1Dbが次の速度検出時点において利用する
メモリ出力値Vをあらかじめ算出しているので、新しい
検出デジタル信号を得てからそれを使った新しい制御信
号Yを得るまでの時間遅れが極めて短くなっている。こ
の時間遅れは制御において非常に重要で有り、時間遅れ
が短いほど制御利得を大きくでき、負荷変動に対する速
度変動を小さくできる。すなわち、本実施例の速度変動
は、小さくなっている。 さらに、本実施例では、動作指令器11の指示に従って
補償器4がブラシレスモータ1の速度制御以外の動作を
行っているときにも、記憶値保存部1D内の複数個のデジ
タル記憶値M〔I〕(I=0,1,……,NxL−1)は保持さ
れていると共に、ブラシレスモータ1の回転位置を回転
位置検出器8によって常時検出している。従って、その
後の速度制御動作時において、ブラシレスモータ1のデ
ジタル速度誤差が所定の小さな範囲内になった時に、回
転位置検出器8のデジタル信号i(デジタル値Id)を利
用してブラシレスモータ1の回転位置に対応した記憶値
保存部1Dのデジタル記憶値の記憶位置を検出でき、その
記憶位置から順次更新保存動作を行わせることができ
る。さらに、制御信号作成部1Bは、記憶値保存部1Dに保
持されていたデジタル記憶値の情報をブラシレスモータ
1の回転位置に対応させてすみやかに利用できるので、
短時間に速度変動の低減効果を得ることができる。特
に、位置検出信号h1に応動する回転位置検出器8のデジ
タル信号iが1回転中に8状態(0から7)と非常に少
ない分解能しかもたなくても、回転位置検出器8のデジ
タル信号iが変化した直後の信号iの値を使ってブラシ
レスモータ1の回転位置を検出しているので、その変化
時点のデジタル信号i(デジタル値Id)に対応したカウ
ント値Iの値に関しては回転位置検出の精度が高くなっ
ており、正確に、もしくはほぼ正確にブラシレスモータ
1の回転位置に対応したデジタル記憶値の位置(カウン
ト値I)が検出される。さらに、ブラシレスモータ1の
構成要素である位置検出部の2相の位置検出信号h1とh2
を利用するならば、回転位置検出用に特別なセンサ部品
を設ける必要がなく、構成部品も少なくてよい。 なお、本実施例では、回転位置検出器8の1回転中の
状態数をPd=8,速度検出器3の1回転中の検出回数をZq
=1024として、PdをZqの約数にしたが、本発明はそのよ
うな場合に限らず、その関係を任意にすることが可能で
ある。一般には、回転位置検出器8のデジタル信号iの
各値に対応したデジタル記憶値の位置(カウント値I)
をそれぞれに記憶保持することにより、ブラシレスモー
タ1の回転位置(デジタル値Id)に対応したデジタル記
憶値の位置を簡単に見いだすことができる。 さらに、本実施例のように、分岐判断用変数Gbと設定
デジタル値Imによって、速度制御動作への移行時に、ま
ず、記憶値保存部1Dの更新保存動作を行わせないで(メ
モリ出力値作成動作は行っている)、回転誤差算出部1A
と制御信号作成部1Bを用いた制御動作を行うようにし、
次に、所定値Maに対応した適当な時間が経過した後に記
憶値保存部1Dの更新保存動作を行わせるようにし、回転
誤差算出部1Aと記憶値保存部1Dと制御信号作成部1Bを用
いた制御動作に移行するように構成したことによって、
記憶値M〔I〕を利用した制御に移った瞬間のスパイク
的な速度変動による影響が迅速に収束するようになっ
た。これについて、さらに説明する。記憶値M〔I〕を
利用した制御に移った時に、制御信号Yには記憶値分の
脈動が入力されることになる。この脈動によって、移行
直後にほんの一時的にブラシレスモータ1の速度がやや
大きく変動する現象が生じた。そのため、移行と同時に
記憶値M〔I〕の更新保存を行うと、移行直後に急激な
速度変動の影響が記憶値M〔I〕に入力・保存されてし
まい、ほぼ一巡の更新動作後にメモリ出力値Vとして制
御信号Yに出力され、またしてもブラシレスモータ1の
速度を脈動させてしまう。この脈動は、長時間経過すれ
ば最終的にはなくなるのであるが、ブラシレスモータ1
の速度変動を迅速に小さくするという目的からみれば、
ないほうが好ましい。そこで、本実施例では、記憶値M
〔I〕を利用した制御に移行した直後の所要時間の間、
記憶値の更新保存を停止するようにした(記憶値に対応
したメモリ出力値の制御信号への出力は行っている)。
これにより、上述のブラシレスモータ1の速度変動は迅
速に小さくなることを確認した。 第6図に制御系全体の安定性を考慮にいれた補償器4
のプログラム例を示す。ここでは、更新保存部における
更新値の計算の仕方と、メモリ出力値作成部におけるメ
モリ出力値の準備の個数と、制御信号作成部におけるメ
モリ出力値作成部のメモリ出力値の利用の仕方を改良し
ている。次に、その動作について詳細に説明する(全体
の構成は第2図と同じであり、説明を省略する)。 〔回転誤差算出部6A〕 (6A−1) まず、演算器5は速度検出器3のフリップ
フロップ回路35の出力信号qを入力し、信号qが“H"と
なるのを待っている。すなわち、速度検出器3が交流信
号aの(半)周期を検出し、新しい検出デジタル信号b
を出力するのをモニタしている。 (6A−2) qが“H"になると、速度検出器3の検出デ
ジタル信号bを読み込んで、検出デジタル信号bに対応
する速度検出デジタル値Sに直すと共に、リセット信号
rを所定時間“H"にして速度検出器3のカウンタ回路34
とフリップフロップ回路35をリセットする。 (6A−3) 所定の基準値Srefから速度検出デジタル値
Sを引いて、ブラシレスモータ1の現時点での新しいデ
ジタル速度誤差を得る(E0=Sref−S)。速度誤差E0
R倍して、ブラシレスモータ1の現時点での新しいデジ
タル回転誤差Eを算出する(E=R・E0)。 〔制御信号作成部6B〕 (6B−1) 現時点の回転誤差Eと後述する記憶値保存
部6Dのメモリ出力値作成部6Dbによる新しいメモリ出力
値V〔Px〕を所定の比率(1:D)にて加算合成し、デジ
タル合成値Yを得る(=E+D・V〔Px〕)。ここに、
Dは0.5以上で1.2以下の定数で、好ましくはD=1。 (6B−2) デジタル合成値Y(制御信号デジタル値)
をD/A変換器7に出力し、Yの値に対応した直流的な電
圧(制御信号c)に変換する。 〔記憶位置検出部6C〕 〈安定状態判別部6Ca〉 (6Ca−1) 速度検出器の検出デジタル値Sに比例し
たデジタル速度誤差の絶対値|Eo|が所定の値Exよりも大
きい時には(|Eo|≧Ex)、不安定な過渡状態であると判
別し、回転位置検出器8のデジタル信号iを入力してデ
ジタル信号iに対応したデジタル値Idとし、IoにIdを代
入し(Io=Id)、メモリ出力値に相当するV〔Px〕を0
にし(V〔Px〕=0)、分岐判断用の変数Gaを0にした
後に、制御動作変更部6Eの動作に移る。このとき、回転
位置検出部6Cbと記憶値保存部6Dの動作は実行されな
い。また、速度誤差の絶対値|Eo|が所定の値Exよりも小
さい時には(|Eo|<Ex)、安定な速度制御状態であると
判別し、回転位置検出部6Cbの動作に移る。 〈回転位置検出部6Cb〉 (6Cb−1) 分岐判断用変数Gaが1の時には記憶値保
存部6Dの動作に移り、Gaが1には等しくないときには
(6Cb−2)以下の動作に移る。 (6Cb−2) 回転位置検出器8のデジタル信号iを入
力し、デジタル信号iに対応したデジタル値Idにする。 (6Cb−3) 新しい回転位置検出デジタル値Idが古い
デジタル値Ioに等しいときには、制御動作変更部6Eの動
作に移る。IdがIoに等しくないときには、後述のカウン
ト変数Iにデジタル値IdをAd倍した値を代入し(I=Ad
・Id)、このデジタル値Iと所定のデジタル値Maを後述
のNx・Lをmod(法)として加算した設定デジタル値をI
mとなし〔Im=I+Ma(mod NxL)〕、分岐判断用変数Ga
を1にし(Ga=1)、分岐判断用変数Gbを0にした後に
(Gb=0)、制御動作変更部6Eの動作に移る。ここに、
AdはZq(ブラシレスモータ1の1回転中の速度検出器3
の検出回数)をPd(ブラシレスモータ1の1回転中の位
置検出信号h1の整形・微分信号eのパルス数)で割った
値である(Ad=Zq/Pd)。これにより、位置検出信号h1
による新しい微分信号eが発生した時点において、カウ
ント変数Iの値がブラシレスモータ1の回転位置に対応
したデジタル値Idを使って初期設定され、かつ、分岐判
断用変数Gaが1となり、その後の新しい速度検出デジタ
ル値Sが得られた時点から、記憶値保存部6Dの動作が行
われるようになる。また、後述するように、デジタル値
Iに所定値Ma(ここに、Maは1以上でNxL以下の整数)
を加算した設定デジタル値Imと分岐判断用変数Gbを用い
て、記憶値保存部6Dでの動作を切り換えていく。 〔記憶値保存部6D〕 〈更新保存部6Da〉 (6Da−1) Nx・L(ここに、LはZqの整数倍の整
数、Nxは正の整数、好ましくはNxは2以上の整数)をmo
d(法)として、新しい速度検出デジタル値Sを得る毎
にカウント変数Iをカウントアップしていく。すなわ
ち、I=I+1(I+1を新しいIにする)した後に、
I=NxLならばI=0にする。このような演算をするな
らば、Iは0からNxL−1の間の整数となる。また、記
憶値保存部6Dの動作を開始するときのカウント変数Iの
初期値は、回転位置検出器8の変化した直後のデジタル
信号iに対応した値であり、ブラシレスモータ1の回転
位置に対応した値となっている。 (6Da−2) NxLをmodとしてカウント値IからKd(こ
こに、Kdは2以上の整数であり、Kd=3が好ましい)を
引いた整数Kを計算する〔K=I−Kd(mod NxL)〕。 (6Da−3) レジスタ変数X〔m+1〕の内容をX
〔m〕に順番に転送する(m=0,1,2,……,2Kd−1)。
次に、現時点の回転誤差Eと後述するメモリ出力値作成
部6Dbによって算出された古いメモリ出力値V
〔0〕を
1:1の比率にて加算合成した値をレジスタ変数X〔2Kd〕
入れる(X〔2Kd〕=E+V
〔0〕。すなわち、X〔2K
d〕からX
〔0〕に連続する2Kd+1個の加算値(メモリ
出力値と回転誤差の加算値)を得る。 (6Da−4) 分岐判断用変数Gbが1の時には、(6Da−
5)の動作に移る。Gbが1以外の時には(Gb=0の
時)、カウント変数Iと前述の設定デジタル値Imを比較
し、I=Imになった時にGbを1にした後に(Gb=1)、
メモリ出力値作成部6Dbの動作に移る。これにより、下
記の(6Da−5)の記憶値の更新保存動作は、カウント
変数IがImに等しくなった後に行われるようになる。 (6Da−5) X〔m〕に所定の正の比率Cm(m=0,1,
……,2Kd)を掛けた値を加算合成した新しい更新値を得
て、整数Kに対応したラム領域内のデジタル記憶値M
〔K〕として次の更新時まで格納保存する。ここに、比
率Cmには次の関係がある。 C=C (m=0,1……,Kd) ……(5) m 2Kd−m これにより、分岐判断用変数Gbが1の時には、NxL個の
デジタル記憶値M〔K〕(K=0,1,……,NxL−1)は、
速度検出器が新しい検出デジタル信号を得る毎に1個ず
つ順番に更新保存される。 〈メモリ出力値作成部6Db〉 (6Db−1) NxLをmodとしてカウント値IにPx+1(P
xは1以上で5以下の整数であり、Px=3が好ましい)
を足した整数Jを計算する〔J=I+Px+1(mod Nx
L)〕。 (6Db−2) レジスタ変数V〔m+1〕の内容をV
〔m〕に順番に転送した後に(m=0,1,……,Px−
1)、ラム領域内のL間隔ずつ離れたNx個のデジタル記
憶値群M〔J−nL(mod NxL)〕(n=1,……,Nx)を使
って次の式によって計算される最新のメモリ出力値をV
〔Px〕に入れる。その後に、制御動作変更部6Eの動作に
復帰する。 ここに、Wnの値は、(2),(3)式および(4)式を
満たしている。すなわち、V〔Px〕からV
〔0〕に連続
するPx+1個のメモリ出力値を得る。このとき、V〔P
x〕を計算する時の(7)式中の整数JをJ1とし、V
〔0〕を計算する時の(7)式中の整数JをJ2とする
と、J1=J2+Pxの関係がある。すなわち、V〔Px〕とV
〔0〕の間には整数Pxに対応したズレがある。すでに説
明したように、次の速度検出デジタル値Sを得た後に、
V〔Px〕は制御信号作成部6Bにおいて使用され、V
〔0〕は更新保存部6Daにおいて使用される。 〔制御動作変更部6E〕 (6E−1) 動作指令器11の動作指令信号jを入力す
る。 (6E−2) 動作指令信号jを判読し、速度制御指令の
時には回転誤差算出部6Aの動作に復帰する。速度制御指
令以外の動作指令の時には(たとえば、正方向の高速再
生サーチや逆方向の高速再生サーチの動作)、その指令
に応じた動作をブラシレスモータ1に行わせながら、動
作指令信号jの変化をチェックし、再度速度制御指令に
なった時に回転誤差算出部6Aの動作に移行する。ここ
で、速度制御動作以外の制御動作内容は本発明の主旨で
はないので、その具体的な説明を省略する。 本実施例のように、更新保存部6Daに加重平均を取る
演算を挿入したり、制御信号作成部6Bにおいて使用する
メモリ出力値作成部6Dbの第一のメモリ出力値V〔Px〕
と更新保存部6Daにおいて使用するメモリ出力値作成部6
Dbの第二のメモリ出力値V
〔0〕の間に所定のズレを設
けるならば、制御範囲内において良好な制御特性が得ら
れると共に、制御系全体の動作も安定になることを確認
した。 また、更新保存部6Daの更新保存動作 〔(6Da−5)〕を行わない場合(Gb=0の場合)にお
いても、レジスタ変数X〔m〕を準備しているので、更
新保存動作を行うようになった場合に、すでに準備され
ているX〔m〕を使って直ちに更新値を計算できる。 なお、比率WnやCmによる演算は上記の形に限られるも
のではなく、上記のプログラムの内容を実現するもので
あればよく、各種の等価的な式変形が可能であることは
言うまでもない。また、新しい回転誤差が得られた時
に、最初に制御信号作成部による新しい制御信号の出力
動作を行い、その後に、記憶値保存部のメモリ出力値作
成部によって次のサンプリング時点で使用するメモリ出
力値を計算するようになすならば、メモリ出力値作成部
の演算時間を長くとれると共に、制御信号の出力までの
時間遅れを短くできるので、制御系の安定性を確保し易
い。 前述の各実施例では、速度検出器によってブラシレス
モータの回転速度のみを検出するようにしたが、これ以
外のブラシレスモータの回転位相を周知の位相検出器に
よって検出し、その両者を合成してデジタル回転誤差と
してもよく、本発明に含まれることは言うまでもない。
また、補償器の出力をデジタル信号やPWM信号(パルス
幅変調信号)にしたり、駆動器の出力信号をPWM信号に
してもよい。また、ブラシレスモータの構成は前述の実
施例に限定されるものではなく、ロータの回転位置を検
出する位置検出部を有する周知の各種のブラシレスモー
タを用いることができる。さらに、補償器を完全なハー
ドウェアによって構成し、前述のプログラムによる動作
と同じ動作をおこなわせるようにしてもよい。その他、
本発明の主旨を変えずして種々の変更が可能である。 発明の効果 本発明のブラシレスモータの制御装置は、速度制御動
作への移行時に短時間に回転速度の変動を大幅に低減す
ることができる。従って、本発明に基き、ビデオテープ
レコーダのキャプスタンモータを構成するならば、磁気
テープの走行速度を極めて正確に制御でき、ワウ・フラ
ッタの少ない高性能のビデオテープレコーダを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブラシレスモータの制御装
置の補償器の内蔵プログラムの一例を表すフローチャー
ト図、第2図は本発明の実施例の全体の構成を表す構成
図、第3図は第2図の速度検出器の具体的な構成例を表
す構成図、第4図は第2図の回転位置検出器の具体的な
構成例を表す構成図、第5図は第4図の回転位置検出器
の動作説明用の波形図、第6図は本発明の他の実施例を
表すブラシレスモータの制御装置の補償器の内蔵プログ
ラムの一例を表すフローチャート図である。 1……ブラシレスモータ、2……回転センサ、3……速
度検出器、4……補償器、5……演算器、6……メモ
リ、7……D/A変換器、8……回転位置検出器、9……
駆動器、10……負荷、11……動作指令器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−100088(JP,A) 特開 昭57−156690(JP,A) 特開 昭57−183285(JP,A) 特開 昭58−89087(JP,A) 特開 昭60−5789(JP,A) 特開 昭60−62894(JP,A) 特開 昭61−214787(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータの回転位置を検出する位置検出部を
    有する多相のブラシレスモータと、前記ブラシレスモー
    タの回転速度に応じた周期の交流信号を生じる回転セン
    サ手段と、前記回転センサ手段の交流信号により前記ブ
    ラシレスモータの1回転当たり複数回の検出を行う速度
    検出手段と、制御信号を作り出す補償手段と、前記補償
    手段の制御信号に応じて前記ブラシレスモータを駆動す
    る駆動手段と、前記補償手段の動作内容を指示する動作
    指令手段を具備し、前記補償手段は、前記速度検出手段
    の検出デジタル信号よりデジタル回転誤差を得る回転誤
    差算出手段と、前記速度検出手段の検出時間間隔に比例
    した時間毎に複数個のデジタル記憶値の内の1個を順番
    に前記デジタル回転誤差に対応した値と少なくとも1個
    の前記デジタル記憶値の合成値によって更新保存する記
    憶値保存手段と、前記デジタル回転誤差と少なくとも1
    個の前記デジタル記憶値を合成して前記制御信号を作り
    出す制御信号作成手段と、前記ブラシレスモータの前記
    位置検出部の出力信号により前記ブラシレスモータの回
    転位置に対応したデジタル値を得る回転位置検出手段
    と、前記動作指令手段の指示に従って制御動作内容を変
    更する制御動作変更手段を有し、前記動作指令手段の指
    示が前記ブラシレスモータの速度制御動作になると、前
    記回転位置検出手段の前記デジタル値を利用して前記ブ
    ラシレスモータの回転位置に対応した前記記憶値保存手
    段のデジタル記憶値の記憶位置を検出し、前記記憶位置
    から前記記憶値保存手段の更新保存動作を行うようにし
    たブラシレスモータの制御装置。
  2. 【請求項2】回転位置検出手段のデジタル値の変化時点
    を検出し、その変化時点の前記デジタル値に対応した記
    憶位置を得るようにした請求項(1)記載のブラシレス
    モータの制御装置。
  3. 【請求項3】動作指令手段の指示による速度制御動作移
    行時に、まず、記憶値保存手段の動作をおこなわせない
    で、回転誤差算出手段と制御信号作成手段を用いた制御
    動作を行なうようにし、次に、所要時間経過した後に前
    記記憶値保存手段の動作も行なわせるようにした請求項
    (1)記載のブラシレスモータの制御装置。
JP63089868A 1987-04-20 1988-04-12 ブラシレスモ―タの制御装置 Expired - Fee Related JP2502669B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9653387 1987-04-20
JP62-254200 1987-10-08
JP62-96533 1987-10-08
JP25420087 1987-10-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01202193A JPH01202193A (ja) 1989-08-15
JP2502669B2 true JP2502669B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=26437735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63089868A Expired - Fee Related JP2502669B2 (ja) 1987-04-20 1988-04-12 ブラシレスモ―タの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2502669B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086377A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Pioneer Corporation 回転制御装置、回転制御方法及び回転制御用プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086377A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Pioneer Corporation 回転制御装置、回転制御方法及び回転制御用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01202193A (ja) 1989-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4851755A (en) Low power stepper motor drive system and method
US3731176A (en) Deceleration and stop-lock motor control apparatus
US5193146A (en) Pulse width modulation control sytem for a motor
US4933834A (en) Control system with improved robustness to disturbances
US5990656A (en) Frequency detector
JP2502669B2 (ja) ブラシレスモ―タの制御装置
US20040051991A1 (en) Calibration of tape drive velocity employing DC motor hall sensor
US6470291B1 (en) Velocity feedback measurement method
US4477750A (en) Multi-level disk drive motor speed control
JP2019047722A (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動方法
JPH07229910A (ja) パルスカウンタ回路
JPH0736712B2 (ja) 制御装置
JPH08149892A (ja) ステッピングモータ駆動装置
JPH01202192A (ja) ブラシレスモータの制御装置
JPS62290380A (ja) アブソリユ−トエンコ−ダ
JP3070928B2 (ja) 可変リラクタンスモーターの励磁制御装置
JPH028559B2 (ja)
JPH0197187A (ja) 制御装置
JPH0197186A (ja) ピーク検出装置
JPS6117441Y2 (ja)
JP2650252B2 (ja) モータの速度制御装置
SU1198673A1 (ru) Бесконтактный реверсивный та-. хогенератор постоянного тока.
JPH06189598A (ja) ステッピングモータの駆動制御装置
JPS62210881A (ja) モ−タの速度制御装置
JPH02287951A (ja) テープの高倍速、定倍速走行用リールモーター制御方法及び回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees