JP2502525Y2 - 輸液容器の口部閉塞部材 - Google Patents
輸液容器の口部閉塞部材Info
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- JP2502525Y2 JP2502525Y2 JP3749390U JP3749390U JP2502525Y2 JP 2502525 Y2 JP2502525 Y2 JP 2502525Y2 JP 3749390 U JP3749390 U JP 3749390U JP 3749390 U JP3749390 U JP 3749390U JP 2502525 Y2 JP2502525 Y2 JP 2502525Y2
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- Japan
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- stopper
- mouth
- sealing
- rubber stopper
- infusion container
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Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は点滴に使用する輸液容器の口部をゴム栓の弾力
を利用して密封するようにした輸液容器の口部閉塞部材
に関するものである。
を利用して密封するようにした輸液容器の口部閉塞部材
に関するものである。
「従来の技術」 従来、ゴム栓を密封用口栓に嵌入し、該口栓を輸液容
器の口部に挿嵌し、該輸液容器の口部と密封用口栓とを
同時に加熱熔着して該ゴム栓と一体化するものには、本
件出願人の発明に係る特開昭63-252152号があり、該公
報においてゴム栓(5)には上下面に連続環状溝を穿設
し、該下面の環状溝に密封用口栓(3)の底板(8)に
突設した環状凸部を嵌入し、該上面の環状溝には輸液容
器(1)の口部(2)と該口栓(3)との加熱熔着部を
嵌入するものである。
器の口部に挿嵌し、該輸液容器の口部と密封用口栓とを
同時に加熱熔着して該ゴム栓と一体化するものには、本
件出願人の発明に係る特開昭63-252152号があり、該公
報においてゴム栓(5)には上下面に連続環状溝を穿設
し、該下面の環状溝に密封用口栓(3)の底板(8)に
突設した環状凸部を嵌入し、該上面の環状溝には輸液容
器(1)の口部(2)と該口栓(3)との加熱熔着部を
嵌入するものである。
「考案が解決しようとする課題」 特開昭63-252152号ではゴム栓(5)の下面の連続環
状溝は密封用口栓の底板上面の環状凸部に単に嵌合して
いるのみで、ゴム栓と密封用口栓、該ゴム栓と密封用口
栓とに挿通する針とゴム栓との圧着度が十分でなく、ゴ
ム栓と密封用口栓および針とゴム栓との間から輸液が漏
洩するおそれがあった。
状溝は密封用口栓の底板上面の環状凸部に単に嵌合して
いるのみで、ゴム栓と密封用口栓、該ゴム栓と密封用口
栓とに挿通する針とゴム栓との圧着度が十分でなく、ゴ
ム栓と密封用口栓および針とゴム栓との間から輸液が漏
洩するおそれがあった。
本案はゴム栓の弾力を利用してゴム栓と密封用口栓およ
び針とゴム栓間の圧着度を強くし、前記危惧を解消した
輸液容器の口部閉塞部材を提供することを目的とする。
び針とゴム栓間の圧着度を強くし、前記危惧を解消した
輸液容器の口部閉塞部材を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 前記目的を達成するために、本案はゴム栓の上面には
従来同様の連続環状溝を穿設し、該下面には密封用口栓
底板上面の環状凸部と同径の、不連続部を有する断続環
状溝を穿設し、該ゴム栓の下面を密封用口栓底板に挿嵌
して押付け、従来同様に口部と密封用口栓の上部を加熱
熔着したものである。
従来同様の連続環状溝を穿設し、該下面には密封用口栓
底板上面の環状凸部と同径の、不連続部を有する断続環
状溝を穿設し、該ゴム栓の下面を密封用口栓底板に挿嵌
して押付け、従来同様に口部と密封用口栓の上部を加熱
熔着したものである。
「作用」 ゴム栓1の上面に連続環状溝2、下面に密封用口栓6
の底板7上面より突出した環状凸部8と同径の、不連続
部3aを有する断続環状溝3を穿設し、該ゴム栓1を密封
用口栓6に挿嵌し、下面の断続環状溝3を環状凸部8に
押付け、輸液容器4の口部5と該口栓6との上部を同時
に加熱し、熔融軟化した上記口部5と該口栓6上部を内
向きに湾曲させ、湾曲部10をゴム栓1上面の連続環状溝
2に嵌入し、固化させて、該容器4の口部5、密封用口
栓6およびゴム栓1を一体化したから、密封用口栓6の
環状凸部8がゴム栓1の断続環状溝3の不連続部3aをゴ
ム栓1の弾力に抗して集中的に圧迫するため、該不連続
部3aのゴム栓1の弾力に抗しての凹みによる体積変化は
放射状方向に分散し、ゴム栓1の膨張となって現れ、ゴ
ム栓1と密封用口栓6との圧着度が増大する。またゴム
栓1が膨張するから、ゴム栓1と密封用口栓6とに挿通
した針とゴム栓1との圧着度も増強される。さらに該針
を抜いた後のゴム栓1の針穴に放射状方向から加わる力
も増強されるため、穴の閉塞も完全なものとなる。
の底板7上面より突出した環状凸部8と同径の、不連続
部3aを有する断続環状溝3を穿設し、該ゴム栓1を密封
用口栓6に挿嵌し、下面の断続環状溝3を環状凸部8に
押付け、輸液容器4の口部5と該口栓6との上部を同時
に加熱し、熔融軟化した上記口部5と該口栓6上部を内
向きに湾曲させ、湾曲部10をゴム栓1上面の連続環状溝
2に嵌入し、固化させて、該容器4の口部5、密封用口
栓6およびゴム栓1を一体化したから、密封用口栓6の
環状凸部8がゴム栓1の断続環状溝3の不連続部3aをゴ
ム栓1の弾力に抗して集中的に圧迫するため、該不連続
部3aのゴム栓1の弾力に抗しての凹みによる体積変化は
放射状方向に分散し、ゴム栓1の膨張となって現れ、ゴ
ム栓1と密封用口栓6との圧着度が増大する。またゴム
栓1が膨張するから、ゴム栓1と密封用口栓6とに挿通
した針とゴム栓1との圧着度も増強される。さらに該針
を抜いた後のゴム栓1の針穴に放射状方向から加わる力
も増強されるため、穴の閉塞も完全なものとなる。
「実施例」 今、ここに本案実施の一例を示した添付図面について
詳説する。
詳説する。
第1図は輸液容器の口部への密封用口栓およびゴム栓
の嵌入順序を示す要部斜視図で、第2図はゴム栓の底面
図、第3図は同平面図、第4図は輸液容器の口部へ密封
用口栓およびゴム栓を嵌入した状態の要部中央縦断面
図、第5図は輸液容器の口部と密封用口栓とをゴム栓と
一体化した状態の要部中央縦断面図である。
の嵌入順序を示す要部斜視図で、第2図はゴム栓の底面
図、第3図は同平面図、第4図は輸液容器の口部へ密封
用口栓およびゴム栓を嵌入した状態の要部中央縦断面
図、第5図は輸液容器の口部と密封用口栓とをゴム栓と
一体化した状態の要部中央縦断面図である。
1は熱可塑性合成樹脂製輸液容器4の使用時に漏液を
防止するゴム栓で、円盤状に成形したもので、上面に断
面が半円状の連続環状溝2を穿設し、下面に該容器4の
口部5に挿嵌し、該口部5を閉塞する、底板7で底面を
閉塞した円筒状に成形した熱可塑性合成樹脂製密封用口
栓6の該底板7上面に突設した断面が半円状の連続環状
凸部8と同径であり、本実施例では五個の不連続部3aを
有する断続環状溝3を穿設したものである。9は針貫挿
用凹入部で、該底板7下面中央部に穿設したもので、底
板7を該部9で薄質化し、針(図示せず)を挿通し易く
するためのものであり、公知のものである。10は加熱熔
着した湾曲部で、第1図に示すように輸液容器4の口部
5に密封用口栓6とゴム栓1とを順次挿嵌し、第4図に
示す状態とし、環状凸部8に断続環状溝3の不連続部3a
を当て、ゴム栓1をその弾力に抗して押圧し、同時に口
部5と口栓6との上部を加熱溶着して成形したもので、
第5図に示すようにゴム栓1の上面の連続環状溝2に嵌
入する前記同様公知のものである。
防止するゴム栓で、円盤状に成形したもので、上面に断
面が半円状の連続環状溝2を穿設し、下面に該容器4の
口部5に挿嵌し、該口部5を閉塞する、底板7で底面を
閉塞した円筒状に成形した熱可塑性合成樹脂製密封用口
栓6の該底板7上面に突設した断面が半円状の連続環状
凸部8と同径であり、本実施例では五個の不連続部3aを
有する断続環状溝3を穿設したものである。9は針貫挿
用凹入部で、該底板7下面中央部に穿設したもので、底
板7を該部9で薄質化し、針(図示せず)を挿通し易く
するためのものであり、公知のものである。10は加熱熔
着した湾曲部で、第1図に示すように輸液容器4の口部
5に密封用口栓6とゴム栓1とを順次挿嵌し、第4図に
示す状態とし、環状凸部8に断続環状溝3の不連続部3a
を当て、ゴム栓1をその弾力に抗して押圧し、同時に口
部5と口栓6との上部を加熱溶着して成形したもので、
第5図に示すようにゴム栓1の上面の連続環状溝2に嵌
入する前記同様公知のものである。
「考案の効果」 本案は以上のような構成を有するから、第4図に示す
ようにゴム栓1の下面を密封用口栓6の底板7上面の環
状凸部8に載置すると、ゴム栓1下面の断続環状溝3の
五個の不連続部3aで支えられ、ゴム栓1は該口栓6の底
板7上面より浮上がった状態となり、ゴム栓1を押圧し
て第5図に示すように輸液容器4の口部5と密封用口栓
6の上部を加熱熔着し、ゴム栓1と一体化すると、断続
環状溝3は環状凸部8を嵌入する(第5図左方)が、不
連続部3aは環状凸部8によりゴム栓1の弾力に抗して凹
み(第5図右方)、該凹入による体積変化が放射状方向
に分散し、ゴム栓1が膨張するので、ゴム栓1と密封状
口栓6および針とゴム栓1との圧着度が増強され、また
針を抜いた後のゴム栓1に生じた針穴も完全に閉塞さ
れ、輸液の漏れが少なくなる。また環状凸部8に押し付
けられる不連続部3aがスパイクの役目を果し、ゴム栓1
の密封用口栓6内での空回りがなくなる。
ようにゴム栓1の下面を密封用口栓6の底板7上面の環
状凸部8に載置すると、ゴム栓1下面の断続環状溝3の
五個の不連続部3aで支えられ、ゴム栓1は該口栓6の底
板7上面より浮上がった状態となり、ゴム栓1を押圧し
て第5図に示すように輸液容器4の口部5と密封用口栓
6の上部を加熱熔着し、ゴム栓1と一体化すると、断続
環状溝3は環状凸部8を嵌入する(第5図左方)が、不
連続部3aは環状凸部8によりゴム栓1の弾力に抗して凹
み(第5図右方)、該凹入による体積変化が放射状方向
に分散し、ゴム栓1が膨張するので、ゴム栓1と密封状
口栓6および針とゴム栓1との圧着度が増強され、また
針を抜いた後のゴム栓1に生じた針穴も完全に閉塞さ
れ、輸液の漏れが少なくなる。また環状凸部8に押し付
けられる不連続部3aがスパイクの役目を果し、ゴム栓1
の密封用口栓6内での空回りがなくなる。
添付図面は本案実施の一例を示したもので、第1図は輸
液容器口部への密封用口栓およびゴム栓の嵌入順序を示
す要部斜視図、第2図はゴム栓の底面図、第3図は同平
面図、第4図は輸液容器の口部へ密封用口栓とゴム栓と
を一体化する前の要部中央縦断面図、第5図は同一体化
後の要部中央縦断面図である。 1……ゴム栓、2……連続環状溝、3……断続環状溝、
3a……不連続部、4……輸液容器、5……口部、6……
密封用口栓、7……底板、8……環状凸部、9……針貫
挿用凹入部、10……加熱溶着した湾曲部。
液容器口部への密封用口栓およびゴム栓の嵌入順序を示
す要部斜視図、第2図はゴム栓の底面図、第3図は同平
面図、第4図は輸液容器の口部へ密封用口栓とゴム栓と
を一体化する前の要部中央縦断面図、第5図は同一体化
後の要部中央縦断面図である。 1……ゴム栓、2……連続環状溝、3……断続環状溝、
3a……不連続部、4……輸液容器、5……口部、6……
密封用口栓、7……底板、8……環状凸部、9……針貫
挿用凹入部、10……加熱溶着した湾曲部。
Claims (1)
- 【請求項1】上面に連続環状溝2、下面に輸液容器4の
口部5に挿嵌する密封用口栓6の底板7上面に突設した
環状凸部8と同径の、不連続部3aを有する断続環状溝3
とを穿設したゴム栓1を設け、該ゴム栓1の下面を密封
用口栓6の底板7上面に押付けて該容器4の口部5と密
封用口栓6との上部を加熱熔着したことを特徴とする輸
液容器の口部閉塞部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3749390U JP2502525Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 輸液容器の口部閉塞部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3749390U JP2502525Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 輸液容器の口部閉塞部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129146U JPH03129146U (ja) | 1991-12-25 |
JP2502525Y2 true JP2502525Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=31544656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3749390U Expired - Lifetime JP2502525Y2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 輸液容器の口部閉塞部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502525Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-06 JP JP3749390U patent/JP2502525Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03129146U (ja) | 1991-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |