JP2501940B2 - 高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法 - Google Patents
高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法Info
- Publication number
- JP2501940B2 JP2501940B2 JP2184253A JP18425390A JP2501940B2 JP 2501940 B2 JP2501940 B2 JP 2501940B2 JP 2184253 A JP2184253 A JP 2184253A JP 18425390 A JP18425390 A JP 18425390A JP 2501940 B2 JP2501940 B2 JP 2501940B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyimide
- wiring board
- flexible printed
- printed wiring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、接着剤を用いないポリイミド絶縁被覆を有
し、耐熱性に優れたフレキシブル印刷配線板の製造方法
に関するものである。
し、耐熱性に優れたフレキシブル印刷配線板の製造方法
に関するものである。
[従来の技術] 従来のフレキシブル印刷配線板(以下FPCという)
は、ベースフィルムと導体層を接着剤層によって接着し
た基材、あるいは導体上に直接ポリイミド層を形成した
基材を用い、導体層の不要な部分をエッチング除去して
複数の導体配線を形成し、絶縁フィルムに接着剤層を形
成したものに、複数の導体配線の接続に必要な部分に該
当する位置に金型やドリルによって窓を加工し、位置を
合せて重ね合わせた後、加熱・加圧を行って積層一体化
して配線板としている。
は、ベースフィルムと導体層を接着剤層によって接着し
た基材、あるいは導体上に直接ポリイミド層を形成した
基材を用い、導体層の不要な部分をエッチング除去して
複数の導体配線を形成し、絶縁フィルムに接着剤層を形
成したものに、複数の導体配線の接続に必要な部分に該
当する位置に金型やドリルによって窓を加工し、位置を
合せて重ね合わせた後、加熱・加圧を行って積層一体化
して配線板としている。
しかし、広く一般的に使用されているこの方法では、
加工時における接続剤のしみ出しが高密度配線の妨げと
なり、また接着剤層自身の耐熱性が、ベースフィルムあ
るいは導体上に直接形成したポリイミド層に比べて著し
く低いため、FPCとしての耐熱性が接着剤層の耐熱性に
よって決められてしまうという欠点を有している。
加工時における接続剤のしみ出しが高密度配線の妨げと
なり、また接着剤層自身の耐熱性が、ベースフィルムあ
るいは導体上に直接形成したポリイミド層に比べて著し
く低いため、FPCとしての耐熱性が接着剤層の耐熱性に
よって決められてしまうという欠点を有している。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、ポリイミド絶縁被覆(3)を接着剤を用い
ずに直接形成し、高密度配線を可能とし、耐熱性が著し
く優れたFPCの製造方法を提供するものである。
ずに直接形成し、高密度配線を可能とし、耐熱性が著し
く優れたFPCの製造方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、高密度配線を可能にし、耐熱性を向上する
ために、従来のFPCからポリイミド絶縁被覆を接着剤を
使用せずに、複数の導体配線上に直接ポリイミド絶縁被
覆を形成することによる、高耐熱FPCの製造方法であ
る。
ために、従来のFPCからポリイミド絶縁被覆を接着剤を
使用せずに、複数の導体配線上に直接ポリイミド絶縁被
覆を形成することによる、高耐熱FPCの製造方法であ
る。
[作用] すなわち、まず第1図に示すように、離型フィルム
(4)上にポリイミド溶液を塗布、乾燥し、離型フィル
ム付ポリアミック酸フィルムを作成する(a)。次に複
数の導体配線の表面接続に必要な部分を金型あるいはド
リルを用いて加工し(b)、ポリイミドフィルム(1)
と複数の導体配線(2)かなる基材の上に重ね合わせ
(c)、加熱・加圧して仮接着を行い、仮接着終了後離
型フィルムを剥離し、この後さらに加熱を行いイミドを
行い、接着剤層を介さずにポリイミドフィルム(1)、
複数の導体配線(2)上に直接ポリイミド絶縁被覆
(3)を形成する(d)ことを特徴とするFPCの製造方
法である。
(4)上にポリイミド溶液を塗布、乾燥し、離型フィル
ム付ポリアミック酸フィルムを作成する(a)。次に複
数の導体配線の表面接続に必要な部分を金型あるいはド
リルを用いて加工し(b)、ポリイミドフィルム(1)
と複数の導体配線(2)かなる基材の上に重ね合わせ
(c)、加熱・加圧して仮接着を行い、仮接着終了後離
型フィルムを剥離し、この後さらに加熱を行いイミドを
行い、接着剤層を介さずにポリイミドフィルム(1)、
複数の導体配線(2)上に直接ポリイミド絶縁被覆
(3)を形成する(d)ことを特徴とするFPCの製造方
法である。
本発明において、離型フィルム(4)は、プラスチッ
クフィルム又は金属箔などを用いることができ、この上
にポリイミド溶液を塗布・乾燥しポリアミック酸フィル
ムを作成する場合、乾燥後表面が乾いている状態であれ
ば良いが、温度は70〜120℃で、時間は5〜60分で乾燥
させるのが好ましい。これより低い温度又は短い時間で
は、離型フィルムからアミック酸フィルムが離型しなか
ったり、ボイドやしみ出しが発生する。またこれより高
い温度又は長い時間では、銅箔との充分な密着力が得ら
れず、ビール強度・耐折性の低下、半田耐熱試験時にフ
クレが発生する。
クフィルム又は金属箔などを用いることができ、この上
にポリイミド溶液を塗布・乾燥しポリアミック酸フィル
ムを作成する場合、乾燥後表面が乾いている状態であれ
ば良いが、温度は70〜120℃で、時間は5〜60分で乾燥
させるのが好ましい。これより低い温度又は短い時間で
は、離型フィルムからアミック酸フィルムが離型しなか
ったり、ボイドやしみ出しが発生する。またこれより高
い温度又は長い時間では、銅箔との充分な密着力が得ら
れず、ビール強度・耐折性の低下、半田耐熱試験時にフ
クレが発生する。
ポリアミック酸フィルムをポリイミドフィルム(1)
と複数の導体配線(2)からなる基材の上に重ね合わ
せ、耐熱・加圧して仮接着する場合、温度としては70〜
120℃、圧力としては30〜50kg/cm2が好ましい。温度が7
0°以下あるいは圧力30kg/cm2以下の場合、ボイドが発
生したり、銅箔との密着力が著しく低下する。また温度
が120℃以上であるいは圧力が50kg/cm2以上では、ポリ
イミド絶縁被覆層(3)にシワが発生したり、しみ出し
の量が極度に増加する。加熱・イミド化する場合、100
〜350℃の範囲で徐々に均一な温度勾配をもって昇温し
たり、段階的に温度勾配を変えて昇温したり、階段状に
一定温度保持時間を設ける形で昇温したりする等の方法
をとることができる。
と複数の導体配線(2)からなる基材の上に重ね合わ
せ、耐熱・加圧して仮接着する場合、温度としては70〜
120℃、圧力としては30〜50kg/cm2が好ましい。温度が7
0°以下あるいは圧力30kg/cm2以下の場合、ボイドが発
生したり、銅箔との密着力が著しく低下する。また温度
が120℃以上であるいは圧力が50kg/cm2以上では、ポリ
イミド絶縁被覆層(3)にシワが発生したり、しみ出し
の量が極度に増加する。加熱・イミド化する場合、100
〜350℃の範囲で徐々に均一な温度勾配をもって昇温し
たり、段階的に温度勾配を変えて昇温したり、階段状に
一定温度保持時間を設ける形で昇温したりする等の方法
をとることができる。
[実施例] 実施例1 樹脂濃度約17%のポリイミド溶液に、N−メチル−2
−ピロリドンを添加・攪拌し、粘度が11poiseとなるポ
リイミドワニス溶液を準備した。
−ピロリドンを添加・攪拌し、粘度が11poiseとなるポ
リイミドワニス溶液を準備した。
次に、ポリエーテルサルフォンフィルム(以下PETと
いう)上に、前記ポリイミドワニス溶液を塗布し、80℃
の熱風で30分乾燥し、ポリアミック酸フィルムを形成し
た。このポリアミック酸フィルムを、必要な加工を施し
た後、複数の配線をもち、銅箔とポリイミドフィルムか
らなるフレキシブル印刷配線板素材上にセットし、85℃
に加熱したプレスで約40kg/cm2の圧力で15分加圧し、仮
接着を行った後、200℃の乾燥機に投入、250℃/15分、3
00℃/15分、350℃/30分と段階的に昇温、焼成を行い、
試験片を作成した。このようにして得られた試験片につ
いて、銅箔とのピール強度、半田耐熱性、銅箔の表面接
続部におけるしみ出し量を調べた。
いう)上に、前記ポリイミドワニス溶液を塗布し、80℃
の熱風で30分乾燥し、ポリアミック酸フィルムを形成し
た。このポリアミック酸フィルムを、必要な加工を施し
た後、複数の配線をもち、銅箔とポリイミドフィルムか
らなるフレキシブル印刷配線板素材上にセットし、85℃
に加熱したプレスで約40kg/cm2の圧力で15分加圧し、仮
接着を行った後、200℃の乾燥機に投入、250℃/15分、3
00℃/15分、350℃/30分と段階的に昇温、焼成を行い、
試験片を作成した。このようにして得られた試験片につ
いて、銅箔とのピール強度、半田耐熱性、銅箔の表面接
続部におけるしみ出し量を調べた。
銅箔とのピール強度はJIS C5016に準拠した方法で、
半田耐熱性は300℃に加熱した半田槽に一定時間浮か
べ、カバーフィルムの剥離の有無で、耐折性については
MIT耐折試験0.8Rで銅箔が切断するまでの回数を、しみ
出し量については直径5mmで開口しているべき表面接続
用穴の直径の減少量で調べた。これらの結果を第1表に
示す。
半田耐熱性は300℃に加熱した半田槽に一定時間浮か
べ、カバーフィルムの剥離の有無で、耐折性については
MIT耐折試験0.8Rで銅箔が切断するまでの回数を、しみ
出し量については直径5mmで開口しているべき表面接続
用穴の直径の減少量で調べた。これらの結果を第1表に
示す。
実施例2 実施例1と同様にして準備したポリイミドワニス溶液
をRET上に塗布し、80°の熱風で10分乾燥した以外は実
施例1と同様にして試験片を作成し、実施例1と同様に
銅箔とのピール強度、半田耐熱性、耐折性、銅箔の表面
接続部におけるしくみ出し量を調べた。この結果を第1
表に示す。
をRET上に塗布し、80°の熱風で10分乾燥した以外は実
施例1と同様にして試験片を作成し、実施例1と同様に
銅箔とのピール強度、半田耐熱性、耐折性、銅箔の表面
接続部におけるしくみ出し量を調べた。この結果を第1
表に示す。
[発明の効果] 本発明に基づく、接着剤を使用せずに複数の導体配線
の上に直接ポリイミド絶縁被覆を形成したFPCの製造方
法によって、高密度の配線が可能となる。また接着剤を
使用せずにベースフィルム、複数の導体配線の上に直接
ポリイミド絶縁被覆を形成することから、非常に優れた
耐熱性を有するFPCを製造することができる。
の上に直接ポリイミド絶縁被覆を形成したFPCの製造方
法によって、高密度の配線が可能となる。また接着剤を
使用せずにベースフィルム、複数の導体配線の上に直接
ポリイミド絶縁被覆を形成することから、非常に優れた
耐熱性を有するFPCを製造することができる。
第1図は、本発明の実施例を示すFPCの製造工程を示す
断面図である。 1……ポリイミドフィルム 2……導体配線 3……ポリイミド絶縁被覆 4……離型フィルム
断面図である。 1……ポリイミドフィルム 2……導体配線 3……ポリイミド絶縁被覆 4……離型フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】ポリイミドフィルム(1)、複数の導体配
線(2)及びポリイミドフィルムと複数の導体配線の表
面接続に必要な部分以外を絶縁する絶縁層(3)からな
るフレキシブル印刷配線板を製造する方法において、離
形フィルム上で一旦アミック酸フィルムを形成し、該ポ
リアミック酸フィルムを必要な形状に加工した後、ポリ
イミドフィルム上に複数の導体配線が形成された上に位
置合せ、ホットプレスによる加熱・加圧によって仮接着
を行った後、加熱・イミド化を行うことによって、接着
剤を使用せずにポリイミド絶縁フィルム(3)を形成す
ることを特徴とする、高耐熱フレキシブル印刷配線板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2184253A JP2501940B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2184253A JP2501940B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472692A JPH0472692A (ja) | 1992-03-06 |
JP2501940B2 true JP2501940B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=16150076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2184253A Expired - Lifetime JP2501940B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501940B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6248920A (ja) * | 1985-08-27 | 1987-03-03 | Mazda Motor Corp | エンジンの過給装置 |
JPH02140991A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-30 | Fujikura Ltd | フレキシブル印刷配線板 |
-
1990
- 1990-07-13 JP JP2184253A patent/JP2501940B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472692A (ja) | 1992-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930009484A (ko) | 2층 또는 다층 인쇄 회로판, 인쇄 회로판 제조 방법 및 인쇄 회로판 제조용 박판 | |
JPS59112695A (ja) | 印刷配線板の製法 | |
JP2501940B2 (ja) | 高耐熱フレキシブル印刷配線板の製造方法 | |
JPS608426Y2 (ja) | 半導体ウエハ−の保持基板 | |
JP3364145B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP3356560B2 (ja) | フレキシブル銅張積層フィルムとその製造方法 | |
JP3698863B2 (ja) | 片面金属張り積層板製造用接合材 | |
JPH04334088A (ja) | フレキシブル印刷回路板の製造方法 | |
JP4801874B2 (ja) | 金属ベース回路基板の製造方法 | |
JPS5875884A (ja) | 印刷回路板の製造法 | |
JPS61154847A (ja) | 高熱伝導性金属ベ−スプリント基板の積層方法 | |
JPS5890796A (ja) | 多層印刷配線板の製造方法 | |
JPH04139894A (ja) | 多層セラミック基板 | |
JPH05251851A (ja) | 粘着フィルムを利用した配線加工品の製造方法 | |
JPH07321449A (ja) | 耐屈曲性可撓性回路基板およびその製造方法 | |
EP0924755A2 (en) | Method of fabricating a multilayer circuit board | |
JPH04177864A (ja) | 多層配線基板の製造方法 | |
JPH0828407B2 (ja) | フィルムキャリア及びその製造方法 | |
JPH04105392A (ja) | フレキシブルプリント回路基板及びその製造方法 | |
JPH02272793A (ja) | 金属ベース印刷配線板の製造方法 | |
JP2004335928A (ja) | 金属ベース回路基板の製造方法 | |
JPS63299197A (ja) | 金属箔張り金属基板の製造方法 | |
JPS60206641A (ja) | 回路用基板の製造方法 | |
JPS61215056A (ja) | 高熱伝導性金属ベ−スプリント基板の積層方法 | |
JPS61176195A (ja) | 放熱性電気絶縁基板の製造方法 |