JP2501570B2 - 線状物体の被覆方法および被覆装置 - Google Patents

線状物体の被覆方法および被覆装置

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JP2501570B2 JP61277945A JP27794586A JP2501570B2 JP 2501570 B2 JP2501570 B2 JP 2501570B2 JP 61277945 A JP61277945 A JP 61277945A JP 27794586 A JP27794586 A JP 27794586A JP 2501570 B2 JP2501570 B2 JP 2501570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は線状物体、とくに通信用光フアイバおよび光
フアイバユニツトに使用するテンシヨンメンバに紫外線
硬化樹脂(以下UV樹脂という。)の被覆を施す方法およ
び被覆装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第2図に従来の線状物体のUV樹脂被覆装置の概要を示
す。線状物体供給装置7から下方に供給される線状物体
は、UV樹脂供給装置4から供給するUV樹脂の満たされた
ダイス11内に上方から挿通し、下方底部の細径の孔から
UV樹脂を塗布された塗布径の状態でUV硬化炉1内を走行
し、塗布されたUV樹脂が硬化することによりUV樹脂被覆
が施され、外径測定器5で外径を測定しながらキヤプス
タン8、巻取ダンサ9を経由して巻取装置10に巻取られ
る。
従来の被覆装置では、被覆の偏肉を防止し、均一にす
るため、あらかじめガイドローラとダイスの位置関係を
厳密に調整しておく。また所定の被覆外径を得るため
に、被覆外径に最適な孔径を備えたダイスを選定する必
要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のこの種の装置は、ダイスの底部に設けた細径孔
を、上方から下方に線状物体を通過させることにより、
UV樹脂の被覆を行う構成となつていることから次のよう
な問題があつた。
. ダイスのセツテイング位置により、被覆の偏肉が
発生しやすい。
. 薄肉被覆が困難である。
. それぞれの所定の仕上がり径に対し、ダイス径を
選定しなければならない。
. 仕上がり径の微調整ができない。
. 線状物体表面での溶融樹脂のすべりによる外径変
動や、樹脂内への気泡の巻き込みによる被覆外観異常が
発生しやすい。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は従来の問題点を解決するため、樹脂被覆方法
における樹脂被覆工程は、線状物体供給装置から供給さ
れる線状物体を、樹脂容器の底部に設けた細径孔から上
方に走行させることにより線状物体に樹脂を塗布し、樹
脂を塗布した線状物体を引続き上方に走行させながら加
熱炉を通過させ、加熱炉の温度を調節することにより樹
脂塗布線状物体の外径を制御し、外径を制御した線状物
体の塗布樹脂を樹脂硬化炉により硬化することを特徴と
し、上述の本発明の被覆方法を実施するのに直接使用す
る本発明の被覆装置は、線状物体を下方から上方へ挿通
・走行する細径孔を底部に有し、上部に開口部を有する
樹脂容器と、樹脂容器の底部に取り付けた、線状物体の
下方から上方に挿通・走行する細径孔から塗布樹脂の漏
出を抑止する圧力室と、樹脂容器の開口部に、樹脂を塗
布した下方から上方に走行する線状物体に近接して配設
した、温度調節により線状物体に塗布した樹脂外径を制
御する加熱炉と、加熱炉により外径を制御・設定した線
状物体塗布樹脂を硬化する樹脂硬化炉と、樹脂硬化炉に
より樹脂被覆を形成した線状物体の外径を測定する径測
定器とを備えたことを特徴としている。
〔作用〕
本発明は、従来の線状物体を上方から下方に走行させ
ながら細径孔を有するダイスにより樹脂塗布を行うのと
は異り、容器内の樹脂中を下方から上方に線状物体を通
過させ、塗布後の樹脂径が所定値より大なるとき、樹脂
容器上方に配置した加熱炉の温度を調節することにより
被覆樹脂の温度を上げて粘度を下げ、重力により垂れ下
がる量を大として被覆樹脂外径を制御することにより均
一厚みで、被覆仕上り外径を自由に設定でき、仕上り外
径の偏肉度の極めて小さい被覆を施すことができる。以
下図面にもとづき、実施例について説明する。
〔実施例〕
第1図に本発明に係る線状物体のUV樹脂被覆装置の概
要を示す。第2図と同じ符号は同じ部分を示す。線状物
体供給装置7から線状物体、たとえば光フアイバまたは
熱硬化型樹脂かUV樹脂により一次被覆を施した光フアイ
バ素線およびテンシヨンメンバなどを従来のように下方
に供給し、ガイドローラにより走行方向を反転させ、線
状物体は、UV樹脂供給装置4から供給されるUV樹脂を塗
布するUV樹脂容器2の底部に設けた細径孔から挿通さ
れ、UV樹脂容器2内を上方に走行し、UV樹脂容器2の開
口部から情報へUV樹脂を引き上げる状態で通り抜ける。
6はUV樹脂容器2底部に設けた、線状物体の上方に挿通
する細径孔からUV樹脂の漏出するのを抑止する圧力室で
ある。3は加熱炉の一実施例で赤外線ランプにより構成
し、線状物体により引き上げられるUV樹脂を加熱して粘
度を下げるものである。赤外線ランプ3の温度調節によ
り、被覆外径を制御された線状物体のUV樹脂は、UV硬化
炉1で硬化され、UV樹脂被覆線状物体は、外径測定器5
で外径測定しなからキヤプスタン8、巻取ダンサ9を径
由して巻取装置10に巻取られる。なお被覆外径の制御
は、外径測定器5の測定値にもとづき、赤外線ランプの
出力を調整することにより行う。たとえば、設定外径よ
り実外径が大きい場合は、赤外線ランプ3の出力が増
し、線状物体の上方への走行により引き上げられたUV樹
脂の温度を上昇し、粘度を下げ、重力により垂れ下がる
量を大とすることで被覆外径を小さくする。
次に本発明の具体例を示す。径がそれぞれ0.125mm
φ、0.250mmφ、0.400mmφ、0.600mmφの4種の線状物
体としての光フアイバについての具体例1乃至4に対
し、第1図に示したUV樹脂被覆装置によりUV樹脂被覆を
施し、被覆仕上り径に対する被覆偏肉度および被覆表面
外観について測定・評価を行つた結果を次表に示す。な
お表中の被覆偏肉度は、最小肉厚/最大肉厚×100
(%)と定義した。
具体例は1層被覆を行つた場合であり、2層以上の被
覆をタンデム化することもでき、たとえば具体例1と具
体例2を組合せることにより、外径0.125mmφの線状物
体に2層被覆を施し、0.400mmφに仕上げることが可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、従来用いられていた
細径孔を有するダイスを使用せず、単に樹脂容器内を下
方から上方に通過させ、樹脂塗布の径を加熱炉の温度調
節により制御することから次の効果が得られる。
. 従来のような、被覆を仕上り径とするための細径
孔をもつたダイスを使用する必要がなくなり、単に線状
物体を樹脂中から垂直に引上げることによる被覆方法と
したことにより、ダイスボジシヨンによる被覆偏肉とい
う問題がなくなり、均一に被覆することができる。
. 円周方向に均一に被覆できることから、肉厚の薄
い被覆が容易となる。
. 加熱炉としての赤外線ランプの出力により被覆径
を調節できることから、ダイスの選定を必要とせずに設
定値どおりの外径に仕上げることができる。
. 従来問題となつていた樹脂の線状物体表面でのす
べりは、ダイスの細径孔から線状物体を引き出すため
に、線状物体表面の樹脂に過大なせん断応力がかかり、
すべりが生じていたためであるが、本発明においては、
ダイス細径孔が存在しないから過大なせん断応力は発生
せず、したがつて樹脂のすべりは発生しない。
. ダイスの細径孔を使用することにより発生してい
た被覆外観不良がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る線状物体のUV樹脂被覆装置概要
図、 第2図は従来の線状物体のUV樹脂被覆装置概要図であ
る。 1……UV硬化炉 2……UV樹脂容器 3……赤外線ランプ 4……UV樹脂供給装置 5……外径測定器 6……圧力室 7……線状物体供給装置 8……キヤプスタン 9……巻取ダンサ 10……巻取装置 11……ダイス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状物体供給装置(7)から供給する線状
    物体に樹脂を塗布し、樹脂硬化炉(1)により線状物体
    に塗布した樹脂を硬化して樹脂被覆を形成する樹脂被覆
    工程を経た後、樹脂被覆線状物体の外径を測定しながら
    キャプスタン(8)、巻取ダンサ(9)を経由して巻取
    る線状物体の被覆方法において、 前記樹脂被覆工程は、 前記線状物体供給装置(7)から供給される線状物体を
    樹脂容器(2)の底部に設けた細径孔から上方に走行さ
    せることにより、前記線状物体に樹脂を塗布し、 前記樹脂を塗布した線状物体を、引続き上方に走行させ
    ながら加熱炉(3)を通過させ、前記加熱炉の温度を調
    節することにより樹脂塗布線状物体の外径を制御し、 前記外径を制御した線状物体の塗布樹脂を樹脂硬化炉
    (1)により硬化してなる ことを特徴とする線状物体の被覆方法。
  2. 【請求項2】線状物体供給装置(7)から供給する線状
    物体の外周に樹脂被覆を施す樹脂被覆装置において、 前記樹脂被覆装置は、 前記線状物体を下方から上方へ挿通・走行する細径孔を
    底部に有し、上部に開口部を有する樹脂容器(2)と、 前記樹脂容器(2)の底部に取り付けた、前記線状物体
    の下方から上方に挿通・走行する細径孔から塗布樹脂の
    漏出を抑止する圧力室(6)と、 前記樹脂容器(2)の開口部に、前記樹脂を塗布した下
    方から上方に走行する線状物体に近接して配置した、温
    度調節により、前記線状物体に塗布した樹脂外径を制御
    する加熱炉(3)と、 前記加熱炉(3)により外径を制御・設定した線状物体
    塗布樹脂を硬化する樹脂硬化炉(1)と 前記樹脂硬化炉(1)により樹脂被覆を形成した線状物
    体の外径を測定する外径測定器(5)とを備えてなるこ
    とを特徴とする線状物体の被覆装置。
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JPS60155553A (ja) * 1984-01-20 1985-08-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 光フアイバの被覆方法

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