JP2501530B2 - 混合弁体の製造方法 - Google Patents
混合弁体の製造方法Info
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- JP2501530B2 JP2501530B2 JP16163193A JP16163193A JP2501530B2 JP 2501530 B2 JP2501530 B2 JP 2501530B2 JP 16163193 A JP16163193 A JP 16163193A JP 16163193 A JP16163193 A JP 16163193A JP 2501530 B2 JP2501530 B2 JP 2501530B2
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- valve
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- mixing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家庭用または産業用
に使用される水道水等の液体混合栓に装着される混合弁
体の製造方法に関する。
に使用される水道水等の液体混合栓に装着される混合弁
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般の家庭用水道の温水、冷水
混合栓に用いられている液体混合栓を例示したものであ
る。
混合栓に用いられている液体混合栓を例示したものであ
る。
【0003】この図において、ベース1の中央に流出路
2とその周囲に第1の流入路3と第2の流入路4が設け
られ、両流入路3、4の一方が水道管、他方が湯沸器に
接続されることになる。
2とその周囲に第1の流入路3と第2の流入路4が設け
られ、両流入路3、4の一方が水道管、他方が湯沸器に
接続されることになる。
【0004】そして、ベース1の上半部に設けた弁収納
凹部5内には、弁座6と弁7及び弁駆動板8とが下から
順に重ねた状態で収納され、ベース1上に固定した上蓋
9に弁を操作するレバー10が取付けられている。
凹部5内には、弁座6と弁7及び弁駆動板8とが下から
順に重ねた状態で収納され、ベース1上に固定した上蓋
9に弁を操作するレバー10が取付けられている。
【0005】弁座6は、弁収納凹部5の下部周囲に設け
た突起11との嵌り合いによってベース1に固定され、
中央に流出路12とその周囲に一対の流入路13、14
がベース1の流出路2及び流入路3、4と連通するよう
に形成されている。
た突起11との嵌り合いによってベース1に固定され、
中央に流出路12とその周囲に一対の流入路13、14
がベース1の流出路2及び流入路3、4と連通するよう
に形成されている。
【0006】弁7は、弁駆動板8に係止され、弁7と弁
駆動板8とは弁収納凹部5の内径よりも小径の円板に形
成され、弁7は弁座6に対して摺動が自在になっている
と共に、弁7の弁座6に対する摺動面に流出路12と連
通する流通路15が設けられている。このような弁座6
とベース1の間にゴム製のOリング16が組込まれ、こ
のOリング16の弾性により、ベース1と弁座6、弁座
6と弁7、弁7と弁駆動板8の間が各々シールされてい
る。
駆動板8とは弁収納凹部5の内径よりも小径の円板に形
成され、弁7は弁座6に対して摺動が自在になっている
と共に、弁7の弁座6に対する摺動面に流出路12と連
通する流通路15が設けられている。このような弁座6
とベース1の間にゴム製のOリング16が組込まれ、こ
のOリング16の弾性により、ベース1と弁座6、弁座
6と弁7、弁7と弁駆動板8の間が各々シールされてい
る。
【0007】前記した弁駆動板8とレバー10とはリン
ク棒17を介して連動され、このリンク棒17が上蓋9
内に組込んだガイドリング18にピン19で支持され、
このガイドリング18は上蓋9の内径に沿って摺動自在
となり、レバー10を上下および回動させることによっ
て弁7を駆動し、流通路15の変位により、温水、冷水
及び混合水の取出しと閉栓が行なえるようになってい
る。
ク棒17を介して連動され、このリンク棒17が上蓋9
内に組込んだガイドリング18にピン19で支持され、
このガイドリング18は上蓋9の内径に沿って摺動自在
となり、レバー10を上下および回動させることによっ
て弁7を駆動し、流通路15の変位により、温水、冷水
及び混合水の取出しと閉栓が行なえるようになってい
る。
【0008】ここで、図2および図3では、弁7が同図
左側に最も変位し、流通路15が両流入路13、14の
何れにも連通しない閉栓状態を示している。
左側に最も変位し、流通路15が両流入路13、14の
何れにも連通しない閉栓状態を示している。
【0009】図4は、流通路15が一方のり流入路13
と連通する弁7の位置を示し、温水又は冷水が単独で取
り出せる状態である。
と連通する弁7の位置を示し、温水又は冷水が単独で取
り出せる状態である。
【0010】また、図5は、流通路15が両流入路1
3、14と連通する弁7の位置を示し、混合水の取り出
し状態である。
3、14と連通する弁7の位置を示し、混合水の取り出
し状態である。
【0011】このように液体混合栓に用いられている弁
7のような混合弁体は、その表面を弁座に摺接させてお
り、摺動状態において摩擦係数が低く、かつ耐久性よく
水洩れしない状態で使用できることが要求される。した
がって、そのような要求を満足するように、混合弁体
は、銅合金またはステンレスから製造されていた。
7のような混合弁体は、その表面を弁座に摺接させてお
り、摺動状態において摩擦係数が低く、かつ耐久性よく
水洩れしない状態で使用できることが要求される。した
がって、そのような要求を満足するように、混合弁体
は、銅合金またはステンレスから製造されていた。
【0012】ところで、上記したような金属製の混合弁
体と弁座との摺動面間には、配管工事等において発生し
た切削粉、錆、砂、小石等の異物が侵入する場合がある
が、このような場合に摺接面に食い込み傷が発生し易
く、水漏れや吐水不能といった不具合が発生する。
体と弁座との摺動面間には、配管工事等において発生し
た切削粉、錆、砂、小石等の異物が侵入する場合がある
が、このような場合に摺接面に食い込み傷が発生し易
く、水漏れや吐水不能といった不具合が発生する。
【0013】上記した不具合を防止するには、混合弁体
や弁座を高硬質セラミックで製造し、さらにその表面を
よく研磨して、摺接面の平坦度、面疎度を高めて異物の
摺接面への侵入を防止するようにしていた。
や弁座を高硬質セラミックで製造し、さらにその表面を
よく研磨して、摺接面の平坦度、面疎度を高めて異物の
摺接面への侵入を防止するようにしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、混合弁体や弁
座を高硬質セラミックで形成しても、実際には摺接面の
平坦度、面疎度が僅かに低下しただけで異物が摺接面に
食い込むため、レバー回転時の駆動力を低減させるため
に潤滑剤が必要である。
座を高硬質セラミックで形成しても、実際には摺接面の
平坦度、面疎度が僅かに低下しただけで異物が摺接面に
食い込むため、レバー回転時の駆動力を低減させるため
に潤滑剤が必要である。
【0015】この場合の潤滑剤としては、液体または半
個体状の潤滑剤すなわち潤滑油またはグリースが一般的
であるが、これら潤滑剤を摺接面に塗布すると、徐々に
流出するので軽快なレバーの操作性を持続させることは
困難である。また、特開昭63−38772号公報に記
載された弁体のように、表面に開放気孔を有する多孔質
体に潤滑剤を充填すると、摺動面には軟らかい潤滑剤が
粒子状に存在することとなるので、この部分に異物が食
い込みやすく、充分な耐久性が得られなかった。
個体状の潤滑剤すなわち潤滑油またはグリースが一般的
であるが、これら潤滑剤を摺接面に塗布すると、徐々に
流出するので軽快なレバーの操作性を持続させることは
困難である。また、特開昭63−38772号公報に記
載された弁体のように、表面に開放気孔を有する多孔質
体に潤滑剤を充填すると、摺動面には軟らかい潤滑剤が
粒子状に存在することとなるので、この部分に異物が食
い込みやすく、充分な耐久性が得られなかった。
【0016】一方、固体潤滑剤を高硬質セラミックに混
入して混合弁体を製造すると、使用中に流出することは
ないが、高硬質セラミックを焼成するときに、固体潤滑
剤を熱分解するので、その潤滑機能を充分に発揮させる
ことができないという問題点がある。
入して混合弁体を製造すると、使用中に流出することは
ないが、高硬質セラミックを焼成するときに、固体潤滑
剤を熱分解するので、その潤滑機能を充分に発揮させる
ことができないという問題点がある。
【0017】そこで、この発明は上記した問題点を解決
して、混合弁体を、その摺接面に高硬質セラミックと共
に潤滑剤を存在させた際、摺接面に異物が侵入すること
を防ぐセラミック本来の機能を維持すると共に、添加さ
れた潤滑剤の機能を充分に発揮させるようにして、優れ
た潤滑性を耐久性よく発揮する混合弁体を製造すること
を課題としている。
して、混合弁体を、その摺接面に高硬質セラミックと共
に潤滑剤を存在させた際、摺接面に異物が侵入すること
を防ぐセラミック本来の機能を維持すると共に、添加さ
れた潤滑剤の機能を充分に発揮させるようにして、優れ
た潤滑性を耐久性よく発揮する混合弁体を製造すること
を課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、弁座に摺接してこの弁座に
開口する流出路と複数の流入路とを連通または遮断する
液体混合弁体の前記摺接面に、固体潤滑剤と金属アルコ
キシドとを添加した有機溶剤溶液を塗布し、その後20
0℃以下で焼き付け被覆加工する手段を採用したのであ
る。以下に、その詳細を述べる。
めに、この発明においては、弁座に摺接してこの弁座に
開口する流出路と複数の流入路とを連通または遮断する
液体混合弁体の前記摺接面に、固体潤滑剤と金属アルコ
キシドとを添加した有機溶剤溶液を塗布し、その後20
0℃以下で焼き付け被覆加工する手段を採用したのであ
る。以下に、その詳細を述べる。
【0019】まず、この発明における混合弁体は、その
主要材料を特に限定したものではなく、たとえばポリフ
ェニレンスルフィド〔PPS〕樹脂のように耐熱性があ
ると共に成形も容易な合成樹脂、高硬質のセラミックま
たは銅合金やステンレスなどの金属などであってもよ
い。
主要材料を特に限定したものではなく、たとえばポリフ
ェニレンスルフィド〔PPS〕樹脂のように耐熱性があ
ると共に成形も容易な合成樹脂、高硬質のセラミックま
たは銅合金やステンレスなどの金属などであってもよ
い。
【0020】次に、この発明で用いる金属アルコキシド
は、一般式 M(OR)n (式中、MはSi、Zr等の金属または部分アルキル化
された金属、Rはアルキル基、nは4以下の正の整数)
で示される化合物である。このものは、たとえば、以下
に示す反応によって容易に加水分解され、有機高分子の
ような縮合過程を経て金属酸化物またはその水和物に変
化する。
は、一般式 M(OR)n (式中、MはSi、Zr等の金属または部分アルキル化
された金属、Rはアルキル基、nは4以下の正の整数)
で示される化合物である。このものは、たとえば、以下
に示す反応によって容易に加水分解され、有機高分子の
ような縮合過程を経て金属酸化物またはその水和物に変
化する。
【0021】 M(OR)n +nH2 O → M(OH)n +nROH M(OR)n → MOn/2 +(n/2)H2 O また、この発明に用いる有機溶剤は、前記金属アルコキ
シドを溶解するものであれば特に限定されるものでな
く、通常はアルコール類を用いることができる。なかで
も、イソプロピルアルコールは、沸点その他の性質も適
当であって好ましい。
シドを溶解するものであれば特に限定されるものでな
く、通常はアルコール類を用いることができる。なかで
も、イソプロピルアルコールは、沸点その他の性質も適
当であって好ましい。
【0022】有機溶剤に溶解させる金属アルコキシドの
濃度は、特に限定されるものではなく、塗布する方法も
浸漬、吹き付け、ロール、刷毛塗りなど、通常採用され
る各種の塗布方法を適用することができる。
濃度は、特に限定されるものではなく、塗布する方法も
浸漬、吹き付け、ロール、刷毛塗りなど、通常採用され
る各種の塗布方法を適用することができる。
【0023】この発明において、潤滑性に優れた金属酸
化物系セラミックス被覆を形成させるには、金属アルコ
キシドの有機溶剤溶液を弁体に塗布した後、200℃以
下、好ましくは180℃以下での焼き付け被覆加工を行
なう。すなわち、このような比較的低温の焼付けによっ
て容易に金属アルコキシド塗膜をセラミックコーティン
グ被膜(金属酸化物被膜)に変化させることができる。
化物系セラミックス被覆を形成させるには、金属アルコ
キシドの有機溶剤溶液を弁体に塗布した後、200℃以
下、好ましくは180℃以下での焼き付け被覆加工を行
なう。すなわち、このような比較的低温の焼付けによっ
て容易に金属アルコキシド塗膜をセラミックコーティン
グ被膜(金属酸化物被膜)に変化させることができる。
【0024】この発明に用いる固体潤滑剤は、金属酸化
物系セラミックの焼付け温度(200℃以下)に耐えら
れるものであれば、特に限定されるものではなく、例え
ば黒鉛、二硫化モリブデン、四フッ化エチレン樹脂、二
硫化タングステン、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、窒化ケイ
素、一酸化鉛、三酸化モリブデン、フッ化カルシウム、
炭酸カルシウム、酸化カルシウム、硫化カドミウム、モ
リブデン等の一種または二種以上の混合物を広く用いる
ことができる。これら固体潤滑剤は、微粉状の状態で前
記した金属アルコキシドまたはその有機溶剤溶液中に混
合すればよい。
物系セラミックの焼付け温度(200℃以下)に耐えら
れるものであれば、特に限定されるものではなく、例え
ば黒鉛、二硫化モリブデン、四フッ化エチレン樹脂、二
硫化タングステン、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、窒化ケイ
素、一酸化鉛、三酸化モリブデン、フッ化カルシウム、
炭酸カルシウム、酸化カルシウム、硫化カドミウム、モ
リブデン等の一種または二種以上の混合物を広く用いる
ことができる。これら固体潤滑剤は、微粉状の状態で前
記した金属アルコキシドまたはその有機溶剤溶液中に混
合すればよい。
【0025】
【作用】この発明の混合弁体の製造方法によると、塗布
された固体潤滑剤と金属アルコキシドと有機溶剤とから
なる溶液が、200℃以下という低温で焼付けられて、
固体潤滑剤が混在する金属酸化物系のセラミック被覆が
混合弁体の摺接面に形成される。したがって、混合弁体
はその表面に高硬質のセラミック層を被覆形成されたも
のとなり、この被覆は硬質であると共にその中には前記
固体潤滑剤が熱分解されることなく混在しているので、
摺動時に異物の侵入がなく、耐久性よく潤滑性が発揮さ
れる混合弁体が得られる。
された固体潤滑剤と金属アルコキシドと有機溶剤とから
なる溶液が、200℃以下という低温で焼付けられて、
固体潤滑剤が混在する金属酸化物系のセラミック被覆が
混合弁体の摺接面に形成される。したがって、混合弁体
はその表面に高硬質のセラミック層を被覆形成されたも
のとなり、この被覆は硬質であると共にその中には前記
固体潤滑剤が熱分解されることなく混在しているので、
摺動時に異物の侵入がなく、耐久性よく潤滑性が発揮さ
れる混合弁体が得られる。
【0026】
【実施例】図1に示すように、ガラス繊維40重量%入
りポリフェニレンスルフィド〔PPS〕樹脂を、液体混
合栓の弁収納凹部5よりも小径の円板であって、その下
面中央にほぼ方形状に凹んだ流通路15を有する混合弁
体31溶融成形した。
りポリフェニレンスルフィド〔PPS〕樹脂を、液体混
合栓の弁収納凹部5よりも小径の円板であって、その下
面中央にほぼ方形状に凹んだ流通路15を有する混合弁
体31溶融成形した。
【0027】そして、混合弁体31の弁座6との摺接面
には、四フッ化エチレン樹脂を10重量%混合したSi
O2 −ZrO2 系金属アルコキシドのイソプロピルアル
コール溶液を吹付けて、厚さ20μm の被膜を塗布し、
その後、この混合弁体31を180℃に調整された加熱
器の中に入れて焼付け処理を行なってセラミック被覆3
2を形成し、さらによく研磨して、摺接面の平坦度、面
疎度を高めた。
には、四フッ化エチレン樹脂を10重量%混合したSi
O2 −ZrO2 系金属アルコキシドのイソプロピルアル
コール溶液を吹付けて、厚さ20μm の被膜を塗布し、
その後、この混合弁体31を180℃に調整された加熱
器の中に入れて焼付け処理を行なってセラミック被覆3
2を形成し、さらによく研磨して、摺接面の平坦度、面
疎度を高めた。
【0028】このようにして得られた混合弁体31を、
図1に示す液体混合栓に装着してレバーの操作性を調べ
た。
図1に示す液体混合栓に装着してレバーの操作性を調べ
た。
【0029】すなわち、この液体混合栓は、混合弁体3
1をセラミック被覆32を介して弁座6に摺接させたも
のであって、弁座6は、中央に流出路12とその周囲に
一対の流入路13、14を有し、そのもの自体は弁収納
凹部5の下部周囲に設けた突起11との嵌り合いによっ
てベース1に固定されている。
1をセラミック被覆32を介して弁座6に摺接させたも
のであって、弁座6は、中央に流出路12とその周囲に
一対の流入路13、14を有し、そのもの自体は弁収納
凹部5の下部周囲に設けた突起11との嵌り合いによっ
てベース1に固定されている。
【0030】混合弁体31の上面は、リング状の凹凸に
よって弁駆動板8に固定し、弁駆動板8とレバー10と
はリンク棒17を介して連動する。すなわち、このリン
ク棒17が上蓋9内に組込んだガイドリング18にピン
19で支持され、このガイドリング18は上蓋9の内径
に沿って摺動自在であり、レバー10を上下および回動
させることによって混合弁体31を駆動し、流通路15
の変位により、温水、冷水及び混合水の取出しと閉栓が
行なえるようになっている。
よって弁駆動板8に固定し、弁駆動板8とレバー10と
はリンク棒17を介して連動する。すなわち、このリン
ク棒17が上蓋9内に組込んだガイドリング18にピン
19で支持され、このガイドリング18は上蓋9の内径
に沿って摺動自在であり、レバー10を上下および回動
させることによって混合弁体31を駆動し、流通路15
の変位により、温水、冷水及び混合水の取出しと閉栓が
行なえるようになっている。
【0031】そして、混合弁体31と弁座6との摺接面
をレバー10を使って左右および上下に繰り返し動かし
たが、レバー操作は軽く、またセラミック被覆32は硬
質であって、異物が侵入しても摺動面が傷つかず、水漏
れ、吐水不能、作動不良も起こらなかった。また、セラ
ミック被覆32は、その厚みが20μm 程度の薄膜であ
って、油、水の温度差による割れや亀裂の発生がなく、
耐久性の点でも使用に充分耐えるものであった。
をレバー10を使って左右および上下に繰り返し動かし
たが、レバー操作は軽く、またセラミック被覆32は硬
質であって、異物が侵入しても摺動面が傷つかず、水漏
れ、吐水不能、作動不良も起こらなかった。また、セラ
ミック被覆32は、その厚みが20μm 程度の薄膜であ
って、油、水の温度差による割れや亀裂の発生がなく、
耐久性の点でも使用に充分耐えるものであった。
【0032】
【効果】この発明は、以上説明したように、混合弁体の
摺接面に、固体潤滑剤と金属アルコキシドを有機溶剤に
添加した溶液を塗布し、しかる後200℃以下で焼き付
け被覆加工したので、摺接面に高硬質セラミックを形成
して、異物が摺接面に侵入することを防ぐと共に、この
摺接面にレバー回転時の駆動力を低減させるための耐久
性のある潤滑性を有する混合弁体を製造できるという利
点がある。
摺接面に、固体潤滑剤と金属アルコキシドを有機溶剤に
添加した溶液を塗布し、しかる後200℃以下で焼き付
け被覆加工したので、摺接面に高硬質セラミックを形成
して、異物が摺接面に侵入することを防ぐと共に、この
摺接面にレバー回転時の駆動力を低減させるための耐久
性のある潤滑性を有する混合弁体を製造できるという利
点がある。
【図1】実施例により製造された混合弁体の使用状態を
示す液体混合栓の縦断面図
示す液体混合栓の縦断面図
【図2】従来の製造方法による混合弁体の使用状態を示
す液体混合栓の縦断面図
す液体混合栓の縦断面図
【図3】弁の作動状態における変位を示す液体混合栓の
横断面図
横断面図
【図4】弁の作動状態における変位を示す液体混合栓の
横断面図
横断面図
【図5】弁の作動状態における変位を示す液体混合栓の
横断面図
横断面図
2、12 流出路 3、4、13、14 流入路 6 弁座 7 弁 15 流通路 31 混合弁体 32 セラミック被覆
Claims (1)
- 【請求項1】 弁座に摺接してこの弁座に開口する流出
路と複数の流入路とを連通または遮断する液体混合弁体
の前記摺接面に、固体潤滑剤と金属アルコキシドとを添
加した有機溶剤溶液を塗布し、その後200℃以下で焼
き付け被覆加工することを特徴とする混合弁体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16163193A JP2501530B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 混合弁体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16163193A JP2501530B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 混合弁体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666382A JPH0666382A (ja) | 1994-03-08 |
JP2501530B2 true JP2501530B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=15738863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16163193A Expired - Lifetime JP2501530B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 混合弁体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501530B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001295950A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Toto Ltd | 混合バルブ装置 |
CN103438233B (zh) * | 2013-09-05 | 2015-12-09 | 王宏勋 | 节水喷雾水龙头 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16163193A patent/JP2501530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0666382A (ja) | 1994-03-08 |
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