JP2501433Y2 - 消音器のシェル構造 - Google Patents

消音器のシェル構造

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JP2501433Y2
JP2501433Y2 JP1990006339U JP633990U JP2501433Y2 JP 2501433 Y2 JP2501433 Y2 JP 2501433Y2 JP 1990006339 U JP1990006339 U JP 1990006339U JP 633990 U JP633990 U JP 633990U JP 2501433 Y2 JP2501433 Y2 JP 2501433Y2
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誠一 田中
正臣 福原
孝 高橋
修 兼松
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、消音器のシェル構造に係わり、特に、平坦
部と波状部が交互に連続して形成された板材を、平坦部
の間に波状部が位置するように少なくとも3重に巻回し
て形成された消音器のシェル構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、車両の排気系には、排気音を低減するため
に、例えば、実開昭62-111919号公報等に開示されるよ
うな消音器が配置されている。
第8図および第9図は、この公報に開示される消音器
のシェル構造を示すもので、符号11は、車両の排気系に
配置される消音器を示している。
この消音器11は、筒状シェル本体13の内部に隔壁15を
配置し、これにより、筒状シェル本体13内に複数の室が
区画形成されている。
筒状シェル本体13の両端には、キャップ状の端板17が
それぞれ嵌着されており、端板17は、例えば、筒状シェ
ル本体13に溶接により固着されている。
また、排気管19が端板17を挿通して第1拡張室21内に
開口されている。
筒状シェル本体13は、第8図に示したように、平坦部
23と波状部25が交互に連続して形成された板材を、波状
部25が平坦部23の間に位置し、かつ、波状部25が第1拡
張室21に位置するように3重に巻回して形成され、板材
の両端がスポット溶接されている。
以上のように構成された消音器11では、排気ガスが排
気管19を介して消音器11内に流入し、排気音を低減する
ことができる。
また、第1拡張室21に相当する筒状シェル本体13の部
分に、波状部25が位置する3重構造としたので、最も透
過音が発生し易い第1拡張室21に相当する筒状シェル本
体13に多数の空間部27が形成され、この部分からの透過
音の発生を低減することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような消音器のシェル構造では、
第1拡張室21に相当する筒状シェル本体13の部分に、波
状部25が位置する3重構造としたので、波状部25が位置
する部分の筒状シェル本体13は補強されているが、他の
部分の補強がなされていなかった。このため、筒状シェ
ル本体13を形成する板材の板厚を薄くすると、筒状シェ
ル本体13の剛性が低減する部分が生じ、消音器11の軽量
化を促進することができないという問題があった。
この場合に、第1拡張室21に相当する筒状シェル本体
13以外の部分を補強するために、波状部25を排気ガス流
通方向の全体に形成すると、筒状シェル本体13全体を補
強することができるが、端板17を、かしめにより筒状シ
ェル本体13に固定することができなくなるという問題が
あった。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、筒状シェル本体の全体を補強することができ
るとともに、この筒状シェル本体に端板をかしめること
ができる消音器のシェル構造を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の消音器のシェル構造は、筒状シェル本体の両
端部にそれぞれ端板をかしめて、前記筒状シェル本体の
両端を閉塞してなる消音器のシェル構造において、前記
筒状シェル本体を、平坦部と波状部が交互に連続して形
成された板材を、前記平坦部の全周に亘る内周部と外周
部との間に前記波状部が消音器の全長かつ全周に亘り位
置するように少なくとも3重に巻回して形成するととも
に、前記平坦部の両端を、前記波状部の両端よりも延設
して延設部を形成し、これらの延設部同志を当接してか
しめ部をそれぞれ形成し、これらのかしめ部に前記端板
をかしめてなるものである。
〔作用〕
本考案の消音器のシェル構造では、筒状シェル本体
を、平坦部と波状部が交互に連続して形成された板材
を、平坦部の全周に亘る内周部と外周部との間に波状部
が消音器の全長かつ全周に亘り位置するように少なくと
も3重に巻回して形成するとともに、平坦部の両端を、
波状部の両端よりも延設して延設部を形成し、これらの
延設部同志を当接してかしめ部をそれぞれ形成し、これ
らのかしめ部に端板をかしめたので、筒状シェル本体の
全体が、平坦部の全周に亘る内周部と外周部との間に波
状部が消音器の全長かつ全周に亘り位置した少なくとも
3重構造とされており、筒状シェル本体の剛性が向上さ
れるとともに、筒状シェル本体の両端部に形成されたか
しめ部に端板がかしめられる。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説
明する。
第1図乃至第4図は、本考案の消音器のシェル構造の
一実施例を示すもので、図において、符号31は、楕円形
状に形成された筒状シェル本体を示している。
この筒状シェル本体31は、第5図及び第6図に示すよ
うに、平坦部33,35と波状部37が交互に連続して形成さ
れた板材39を、第1図および第7図に示すように、内側
平坦部33と外側平坦部35の全周に亘る内周部と外周部と
の間に波状部37が筒状シェル本体31の全長かつ全周に亘
り位置するように3重に巻回して形成されている。
そして、第5図に示したように、平坦部33,35の排気
ガス流通方向Rの両端は、波状部37の両端よりも排気ガ
ス流通方向Rに延設され、平坦部33,35の両端に延設部4
0が形成されている。
即ち、板材39は、例えば、プレス加工により波状部37
に波を形成すると同時に、この波状部37の両端を切り欠
くことにより、平坦部33,35の幅D1が、波状部37の幅D
2よりも広く形成され、平坦部33,35の両端が、波状部37
の両端よりも排気ガス流通方向Rにtだけ広げられてい
る。従って、延設部40の幅はtとされている。
波状部37の波は、排気ガス流通方向Rに形成されてい
る。
また、平坦部33,35および波状部37の長さは、筒状シ
ェル本体31の周長に形成されている。
即ち、内側に巻回される内側平板部33よりも波状部37
の長さが長く、この波状部37よりも外側に巻回される外
側平板部35の長さが長く形成されている。
板材39の端部は、第1図および第3図に示したよう
に、例えば、板材39を巻回する毎にスポット溶接により
溶着されており、これにより、筒状シェル本体31の巻回
の解除が防止されている。
さらに、筒状シェル本体31の排気ガス流通方向Rにお
ける両端部には、それぞれ端板41がかしめられ、これら
の端板41により筒状シェル本体31の両端が閉塞されてい
る。
即ち、第4図に示したように、平坦部33,35の延設部4
0同志が当接されて、かしめ部43がそれぞれ形成されて
おり、これらのかしめ部43に端板41をかしめることによ
り、筒状シェル本体31の両端が閉塞されている。
このような消音器は、第5図および第6図に示すよう
に、平坦部33,35と波状部37が交互に連続して形成され
た板材39を、第7図に示すように、平坦部33,35の全周
に亘る内周部と外周部との間に波状部37が筒状シェル本
体31の全長かつ全周に亘り位置するように3重に巻回
し、第3図に示したように、板材39の巻回毎にスポット
溶接し、第4図に示したように、筒状シェル本体31の排
気ガス流通方向Rに突出した平坦部33,35の延設部40を
当接してかしめ部43を形成し、これらのかしめ部43に端
板41をかしめることにより形成される。
以上のように構成された消音器のシェル構造では、第
1図および第2図に示したように、筒状シェル本体31
は、平坦部33,35の全周に亘る内周部と外周部との間に
波状部37が筒状シェル本体31の全長かつ全周に亘り位置
した3重構造とされており、筒状シェル本体31の剛性が
向上されるとともに、筒状シェル本体31の両端部に形成
されたかしめ部43に端板41がかしめられる。
しかして、以上のように構成された消音器のシェル構
造では、筒状シェル本体31を、平坦部33,35と波状部37
が交互に連続して形成された板材39を、平坦部33,35の
全周に亘る内周部と外周部との間に波状部37が筒状シェ
ル本体31の全長かつ全周に亘り位置するように3重に巻
回して形成するとともに、平坦部33,35の排気ガス流通
方向Rの両端を、波状部37の両端よりも排気ガス流通方
向Rに延設して延設部40を形成し、これらの延設部40同
志を当接してかしめ部43をそれぞれ形成し、これらのか
しめ部43に端板41をかしめたので、筒状シェル本体31
は、平坦部33,35の全周に亘る内周部と外周部との間に
波状部37が筒状シェル本体31の全長かつ全周に亘り位置
した3重構造とされており、筒状シェル本体31の剛性が
向上され、筒状シェル本体31の全体を補強することがで
きるとともに、筒状シェル本体31の両端部に形成された
かしめ部43に端板41を容易にかしめることができる。
また、筒状シェル本体31の全体が、平坦部33,35の全
周に亘る内周部と外周部との間に波状部37が筒状シェル
本体31の全長かつ全周に亘り位置した3重構造とされて
いるので、筒状シェル本体31の全体に独立した空間層45
が、排気ガス流通方向Rに平行して形成されており、筒
状シェル本体31からの透過音を従来よりも大幅に低減す
ることができる。
さらに、筒状シェル本体31全体の剛性を向上すること
ができるため、板材39の板厚を薄くしても、筒状シェル
本体31は一定の強度を保持することができ、消音器の軽
量化を図ることができる。
尚、上記実施例では、板材39を、3重に巻回した例に
ついて説明したが、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、板材を4重以上に巻回しても良いことは勿
論である。
また、上記実施例では、板材39を巻回する毎にスポッ
ト溶接により溶着し、巻き上げられた板材39を固定した
例について説明したが、本考案は上記実施例に限定され
るものではなく、巻き上げられた板材を、他の方法で固
定しても良いことは勿論である。
さらに、上記実施例では、波状部37の波を排気ガス流
通方向に形成した例について説明したが、本考案は上記
実施例に限定されるものではなく、波状部の波を、排気
ガス流通方向と直交するように板材に形成しても、上記
実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
〔考案の効果〕
本考案の消音器のシェル構造では、筒状シェル本体
を、平坦部と波状部が交互に連続して形成された板材
を、平坦部の全周に亘る内周部と外周部との間に波状部
が消音器の全長かつ全周に亘り位置するように少なくと
も3重に巻回して形成するとともに、平坦部の両端を、
波状部の両端よりも延設して延設部を形成し、これらの
延設部同志を当接してかしめ部をそれぞれ形成し、これ
らのかしめ部に端板をかしめたので、筒状シェル本体の
全体が、平坦部の全周に亘る内周部と外周部との間に波
状部が消音器の全長かつ全周に亘り位置した少なくとも
3重構造とされており、筒状シェル本体の剛性が向上さ
れ、筒状シェル本体の全体を補強することができるとと
もに、筒状シェル本体の両端部に形成されたかしめ部に
端板をかしめることができる。
また、本考案の波状部は、従来例と異なり両端部にか
しめのための平坦部を設けていないので、波付け加工が
きわめて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の消音器のシェル構造の一実施例におけ
る筒状シェル本体を示す正面図である。 第2図は本考案を適用した消音器の一部を切り欠いて示
す側面図である。 第3図は第2図の斜視図である。 第4図はかしめ部およびその近傍を示す縦断面図であ
る。 第5図は板材を示す平面図である。 第6図は第5図の側面図である。 第7図は第5図の板材を巻回している状態を示す側面図
である。 第8図は従来の消音器のシェル構造における筒状シェル
本体を示す正面図である。 第9図は従来の消音器の一部を切り欠いて示す側面図で
ある。 〔主要な部分の符号の説明〕 31……筒状シェル本体 33……内側平坦部 35……外側平坦部 37……波状部 39……板材 40……延設部 41……端板 43……かしめ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 兼松 修 東京都中野区南台5丁目24番15号 カル ソニック株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−11919(JP,U) 実開 昭59−52023(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状シェル本体の両端部にそれぞれ端板を
    かしめて、前記筒状シェル本体の両端を閉塞してなる消
    音器のシェル構造において、前記筒状シェル本体を、平
    坦部と波状部が交互に連続して形成された板材を、前記
    平坦部の全周に亘る内周部と外周部との間に前記波状部
    が消音器の全長かつ全周に亘り位置するように少なくと
    も3重に巻回して形成するとともに、前記平坦部の両端
    を、前記波状部の両端よりも延設して延設部を形成し、
    これらの延設部同志を当接してかしめ部をそれぞれ形成
    し、これらのかしめ部に前記端板をかしめてなることを
    特徴とする消音器のシェル構造。
JP1990006339U 1990-01-26 1990-01-26 消音器のシェル構造 Expired - Lifetime JP2501433Y2 (ja)

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JPH0397523U JPH0397523U (ja) 1991-10-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5952023U (ja) * 1982-09-29 1984-04-05 マツダ株式会社 エンジンの排気サイレンサ構造
JPH0241294Y2 (ja) * 1985-12-28 1990-11-02

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