JP2501130Y2 - 内装板 - Google Patents
内装板Info
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- JP2501130Y2 JP2501130Y2 JP1990039701U JP3970190U JP2501130Y2 JP 2501130 Y2 JP2501130 Y2 JP 2501130Y2 JP 1990039701 U JP1990039701 U JP 1990039701U JP 3970190 U JP3970190 U JP 3970190U JP 2501130 Y2 JP2501130 Y2 JP 2501130Y2
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- JP
- Japan
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- plate
- substrate
- actual
- heat insulating
- insulating core
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- Finishing Walls (AREA)
Description
本考案は、壁板などとして用いられる内装板に関する
ものである。
ものである。
家屋の壁面を高級な感じに仕上げるために、天然大理
石や人造大理石、セラミック材など無機質系の板を内装
板として用い、この内装板で壁面を形成することがおこ
なわれている。そしてこの複数枚の内装板を壁下地等に
並べて固定すると共に隣合う内装板を接続することによ
って、壁面の施工をおこなうようにしている。
石や人造大理石、セラミック材など無機質系の板を内装
板として用い、この内装板で壁面を形成することがおこ
なわれている。そしてこの複数枚の内装板を壁下地等に
並べて固定すると共に隣合う内装板を接続することによ
って、壁面の施工をおこなうようにしている。
しかし、これら無機質系の板は端部の加工や釘打ち等
が難しいために、壁下地等に取り付ける際の固定や接続
が難しく、内装板の施工性に難点があるという問題があ
った。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、壁下
地等への固定や接続が容易になって施工性が高まり、加
えて接続箇所の防水性が優れた内装板を提供することを
目的とするものである。
が難しいために、壁下地等に取り付ける際の固定や接続
が難しく、内装板の施工性に難点があるという問題があ
った。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、壁下
地等への固定や接続が容易になって施工性が高まり、加
えて接続箇所の防水性が優れた内装板を提供することを
目的とするものである。
本考案に係る内装板は、基板8の表面に基板8の各辺
に平行に一周するように形成される多数本の浅溝10を設
け、基板8の一方の端部よりも外方に断熱芯材9の一方
の端部を突出させるように位置をずらせて基板8の表面
に接着剤で断熱芯材9を取り付けて台板2を形成し、表
面板1の背面に台板2を積層し、台板2の端縁に断熱芯
材9の上記一方の端部で形成される実突部3を側方へ突
出させて設けると共に断熱芯材9の他方の端部が引っ込
んだ台板2の他の端縁に実突部3が挿入嵌合される実凹
部4を側方へ開口させて設け、実凹部4内に防水パッキ
ン5を取着して成ることを特徴とするものである。
に平行に一周するように形成される多数本の浅溝10を設
け、基板8の一方の端部よりも外方に断熱芯材9の一方
の端部を突出させるように位置をずらせて基板8の表面
に接着剤で断熱芯材9を取り付けて台板2を形成し、表
面板1の背面に台板2を積層し、台板2の端縁に断熱芯
材9の上記一方の端部で形成される実突部3を側方へ突
出させて設けると共に断熱芯材9の他方の端部が引っ込
んだ台板2の他の端縁に実突部3が挿入嵌合される実凹
部4を側方へ開口させて設け、実凹部4内に防水パッキ
ン5を取着して成ることを特徴とするものである。
本考案にあっては、表面板1の背面に台板2を積層し
ているために、台板2を釘打ち等することによって内装
板Aの固定を容易におこなうことができ、しかも台板2
の端縁に実突部3を側方へ突出させて設けると共に台板
2の他の端縁に実突部3が挿入嵌合される実凹部4を側
方へ開口させて設けているために、台板2を利用して形
成したこの実突部3と実凹部4との挿入嵌合で隣合う内
装板A同士の接続を容易におこなうことができる。また
実凹部4内に防水パッキン5を取着してあるために、実
突部3と実凹部4とを挿入嵌合して内装板Aを接続する
にあたって、この接続箇所の防水を防水パッキン5で確
保できると共に、防水パッキン5は実凹部4内に収めら
れていて運搬時等に防水パッキン5が外れるようなおそ
れはない。
ているために、台板2を釘打ち等することによって内装
板Aの固定を容易におこなうことができ、しかも台板2
の端縁に実突部3を側方へ突出させて設けると共に台板
2の他の端縁に実突部3が挿入嵌合される実凹部4を側
方へ開口させて設けているために、台板2を利用して形
成したこの実突部3と実凹部4との挿入嵌合で隣合う内
装板A同士の接続を容易におこなうことができる。また
実凹部4内に防水パッキン5を取着してあるために、実
突部3と実凹部4とを挿入嵌合して内装板Aを接続する
にあたって、この接続箇所の防水を防水パッキン5で確
保できると共に、防水パッキン5は実凹部4内に収めら
れていて運搬時等に防水パッキン5が外れるようなおそ
れはない。
以下本考案を実施例によって詳述する。 表面板1はタイルや天然大理石、人造大理石、ホーロ
ーセラミック材など無機質材をスライス等して作成され
るものであり、四角形(長方形)に形成してある。また
第1図乃至第7図の実施例では台板2は基板8と断熱芯
板9とを積層接着して形成するようにしてある。 基板8は例えば繊維混入スラグセメント板やケイ酸カ
ルシウム板などで表面板1とほぼ同じ大きさの四角形に
作成されるものであり、その表面には浅溝10が多数本凹
設してある。浅溝10は例えば0.3mm程度の深さで形成さ
れるものであり、第3図及び第4図に示すように、各浅
溝10は基板8の各辺に平行に一周するように形成してあ
り、各浅溝10は基板8の外側から内側へと複数重に均一
に分布するように設けてある。また各浅溝10には長手方
向の所定寸法毎に堰11を設けて、浅溝10が堰11で分断さ
れるようにしてある。各堰11はその表面が基板8の表面
と面一になるように形成されるものである。そしてこの
基板8の表面に断熱芯板9を積層接着して台板2を作成
すると共に断熱芯板9の表面に表面板1を積層接着する
ことによって、第1図及び第2図に示すような内装板A
を作成することができる。 ここで、断熱芯板9はポリスチレンやポリウレタン等
の発泡プラスチック板、発泡セメント板、ガラス発泡
体、発泡アルミニウム板等の無機系発泡板など、断熱性
を有する材料で基板8とほぼ同じ大きさの四角形に形成
してあり、断熱芯板9の隣れる二辺の端縁が実突部3と
して基板8及び表面板1の端縁から側方へ突出すると共
に、断熱芯板9の他の二辺の端縁が基板8及び表面板1
の端縁から引っ込んで側方へ開口する実凹部4が形成さ
れるように、さらに基板8の隣れる二辺の端縁が固定片
12として突出するように、表面板1と基板8と断熱芯板
9をそれぞれ位置をずらせて接着積層するようにしてあ
る。この固定片12の箇所において浅溝10には複数箇所で
固定用孔13,13…が穿設してある。そして実凹部4の奥
面には全長に亘って弾性スポンジなどで形成される防水
パッキン5が接着等して設けてある。防水パッキン5は
このように実凹部4内に設けられているために、内装板
Aを運搬する際などに防水パッキン5に外力が作用する
ようなことはなく、防水パッキン5が剥がれて脱落する
ようなことを防ぐことができるものである。 また上記のように基板8の表面に断熱芯板9を接着し
て台板2を作成するにあたっては、固定片12となる部分
を除いて基板8の表面の全面に接着剤14を塗布しておこ
なうことができる。ここで、接着剤14の塗布は第5図に
示すようなコテ15を用い、コテ15で基板8の表面をこす
ることによって接着剤14を塗り広げるようにしておこな
うが、コテ15で塗り広げた接着剤14は浅溝10,10…に充
填されることになるために、基板8の表面の全面に亘っ
て(固定片12となる部分を除く)一定量の接着剤14が残
り、第6図に示すように接着剤14を均一に厚塗りで基板
8に塗布することができ、基板8に対する断熱芯材9の
接着強度を高めて表面板1の接着に不良が生じることを
低減することができるものである。またこのようにコテ
15を用いるにあたって、各浅溝10は基板8の各辺と平行
に形成してあるために、基板8の各辺と平行にコテ15を
動かすことによって各浅溝10に接着剤14を充填させるこ
とができ、熟練を要することなく接着剤14の均一な塗布
をおこなうことができるものである。また各浅溝10には
堰11が設けてあるために、浅溝10を幅方向に横切るよう
にコテ15を動かしてもコテ15は堰11の上を滑って浅溝10
内に入り込んで引っ掛かるようなことを防ぐことがで
き、スムーズにコテ15を動かすことができる。従って、
各浅溝10において堰11は隣合う間隔がコテ15の先端の幅
寸法よりも小さくなるようなピッチで設けるのがよい。 上記のようにして作成される内装板Aを間柱や胴縁な
どの壁下地16に取り付けるにあたっては、第7図(a)
に示すように台板2の基板8に形成した固定片12の浅溝
10に設けた固定用孔13から壁下地16にビスや釘などの固
着具17を打ち込むことによっておこなうことができる。
このとき固着具17の頭(ビス頭や釘頭)は浅溝10内に収
まって固定片12の表面から突出することはない。また隣
合う内装板A同士の接続は、第7図(b)に示すように
一方の内装板Aの固定片12に他方の内装板Aの断熱芯板
9を重ねて実凹部4に実突部3を挿入嵌合することによ
って、おこなうことができる。このように実凹部4に実
突部3を挿入嵌合するにあたって、実突部3の先端が全
長に亘って実凹部4内の防水パッキン5に圧接されるた
めに、隣合う内装板Aの接続部分の防水はこの防水パッ
キン5で確保される。また隣合う内装板Aの表面板1の
端面間にはコーキングや白セメントなどの目地材18を充
填して目地シールをおこなうのが好ましい。このように
隣合う内装板A間の防水は防水パッキン5と目地材18と
で二重におこなわれるが、仮に水が侵入して隣合う一方
の内装板Aの固定片35の表面と他方の内装板Aの断熱芯
板9との間に毛細管現象で浸透しても、この毛細管現象
は浅溝10によって形成される空間で遮断され、水が基板
8の裏側にまで浸透することを防ぐことができるもので
ある。尚、上記実施例の内装板Aにあっては、表面板1
の背面に断熱芯板9が積層されているために、断熱芯板
9の断熱性によって表面板1の熱が壁下等に逃げること
を防ぐことができ、内装板Aの表面の表面板1の温度が
低くなって感触が悪くなったり、表面板1の表面に結露
が発生したりすることを防止することができるものであ
る。
ーセラミック材など無機質材をスライス等して作成され
るものであり、四角形(長方形)に形成してある。また
第1図乃至第7図の実施例では台板2は基板8と断熱芯
板9とを積層接着して形成するようにしてある。 基板8は例えば繊維混入スラグセメント板やケイ酸カ
ルシウム板などで表面板1とほぼ同じ大きさの四角形に
作成されるものであり、その表面には浅溝10が多数本凹
設してある。浅溝10は例えば0.3mm程度の深さで形成さ
れるものであり、第3図及び第4図に示すように、各浅
溝10は基板8の各辺に平行に一周するように形成してあ
り、各浅溝10は基板8の外側から内側へと複数重に均一
に分布するように設けてある。また各浅溝10には長手方
向の所定寸法毎に堰11を設けて、浅溝10が堰11で分断さ
れるようにしてある。各堰11はその表面が基板8の表面
と面一になるように形成されるものである。そしてこの
基板8の表面に断熱芯板9を積層接着して台板2を作成
すると共に断熱芯板9の表面に表面板1を積層接着する
ことによって、第1図及び第2図に示すような内装板A
を作成することができる。 ここで、断熱芯板9はポリスチレンやポリウレタン等
の発泡プラスチック板、発泡セメント板、ガラス発泡
体、発泡アルミニウム板等の無機系発泡板など、断熱性
を有する材料で基板8とほぼ同じ大きさの四角形に形成
してあり、断熱芯板9の隣れる二辺の端縁が実突部3と
して基板8及び表面板1の端縁から側方へ突出すると共
に、断熱芯板9の他の二辺の端縁が基板8及び表面板1
の端縁から引っ込んで側方へ開口する実凹部4が形成さ
れるように、さらに基板8の隣れる二辺の端縁が固定片
12として突出するように、表面板1と基板8と断熱芯板
9をそれぞれ位置をずらせて接着積層するようにしてあ
る。この固定片12の箇所において浅溝10には複数箇所で
固定用孔13,13…が穿設してある。そして実凹部4の奥
面には全長に亘って弾性スポンジなどで形成される防水
パッキン5が接着等して設けてある。防水パッキン5は
このように実凹部4内に設けられているために、内装板
Aを運搬する際などに防水パッキン5に外力が作用する
ようなことはなく、防水パッキン5が剥がれて脱落する
ようなことを防ぐことができるものである。 また上記のように基板8の表面に断熱芯板9を接着し
て台板2を作成するにあたっては、固定片12となる部分
を除いて基板8の表面の全面に接着剤14を塗布しておこ
なうことができる。ここで、接着剤14の塗布は第5図に
示すようなコテ15を用い、コテ15で基板8の表面をこす
ることによって接着剤14を塗り広げるようにしておこな
うが、コテ15で塗り広げた接着剤14は浅溝10,10…に充
填されることになるために、基板8の表面の全面に亘っ
て(固定片12となる部分を除く)一定量の接着剤14が残
り、第6図に示すように接着剤14を均一に厚塗りで基板
8に塗布することができ、基板8に対する断熱芯材9の
接着強度を高めて表面板1の接着に不良が生じることを
低減することができるものである。またこのようにコテ
15を用いるにあたって、各浅溝10は基板8の各辺と平行
に形成してあるために、基板8の各辺と平行にコテ15を
動かすことによって各浅溝10に接着剤14を充填させるこ
とができ、熟練を要することなく接着剤14の均一な塗布
をおこなうことができるものである。また各浅溝10には
堰11が設けてあるために、浅溝10を幅方向に横切るよう
にコテ15を動かしてもコテ15は堰11の上を滑って浅溝10
内に入り込んで引っ掛かるようなことを防ぐことがで
き、スムーズにコテ15を動かすことができる。従って、
各浅溝10において堰11は隣合う間隔がコテ15の先端の幅
寸法よりも小さくなるようなピッチで設けるのがよい。 上記のようにして作成される内装板Aを間柱や胴縁な
どの壁下地16に取り付けるにあたっては、第7図(a)
に示すように台板2の基板8に形成した固定片12の浅溝
10に設けた固定用孔13から壁下地16にビスや釘などの固
着具17を打ち込むことによっておこなうことができる。
このとき固着具17の頭(ビス頭や釘頭)は浅溝10内に収
まって固定片12の表面から突出することはない。また隣
合う内装板A同士の接続は、第7図(b)に示すように
一方の内装板Aの固定片12に他方の内装板Aの断熱芯板
9を重ねて実凹部4に実突部3を挿入嵌合することによ
って、おこなうことができる。このように実凹部4に実
突部3を挿入嵌合するにあたって、実突部3の先端が全
長に亘って実凹部4内の防水パッキン5に圧接されるた
めに、隣合う内装板Aの接続部分の防水はこの防水パッ
キン5で確保される。また隣合う内装板Aの表面板1の
端面間にはコーキングや白セメントなどの目地材18を充
填して目地シールをおこなうのが好ましい。このように
隣合う内装板A間の防水は防水パッキン5と目地材18と
で二重におこなわれるが、仮に水が侵入して隣合う一方
の内装板Aの固定片35の表面と他方の内装板Aの断熱芯
板9との間に毛細管現象で浸透しても、この毛細管現象
は浅溝10によって形成される空間で遮断され、水が基板
8の裏側にまで浸透することを防ぐことができるもので
ある。尚、上記実施例の内装板Aにあっては、表面板1
の背面に断熱芯板9が積層されているために、断熱芯板
9の断熱性によって表面板1の熱が壁下等に逃げること
を防ぐことができ、内装板Aの表面の表面板1の温度が
低くなって感触が悪くなったり、表面板1の表面に結露
が発生したりすることを防止することができるものであ
る。
上述のように本考案にあっては、基板の表面に基板の
各辺に平行に一周するように形成される多数本の浅溝を
設け、基板の一方の端部よりも外方に断熱芯材の一方の
端部を突出させるように位置をずらせて基板の表面に接
着剤で断熱芯板を取り付けて台板を形成し、表面板の背
面に台板を積層して内装板を作成するようにしたので、
台板を釘打ち等することによって壁下地等への内装板の
固定を容易におこなうことができ、また表面板の背面に
断熱芯材が配設されることになって、断熱性能を向上さ
せることができるものである。さらに表面に多数本の浅
溝を設けた基板に接着剤で断熱芯材を取り付けることに
よって、接着剤は浅溝に充填されて塗り広げられるため
に、基板の全面に亘って一定量の接着剤が残り、接着剤
を均一に厚塗りで基板に塗布することができ、基板に対
する断熱芯材の接着強度を高めて表面板の台板への接着
に不良が生じることを低減することができるものであ
る。また浅溝を基板の各辺に平行に一周するように形成
することによって、接着剤を基板の表面にコテで塗布す
るにあたって、基板の各辺と平行にコテを動かすことに
よって各浅溝に接着剤を充填させることができ、熟練を
要することなく接着剤の均一な塗布をおこなうことがで
きるものである。しかも台板の端縁に断熱芯材の上記一
方の端部で形成される実突部を側方へ突出させて設ける
と共に断熱芯材の他方の端部が引っ込んだ台板の他の端
縁に実突部が挿入嵌合される実凹部を側方へ開口させて
設けるようにしたので、台板に形成したこの実突部と実
凹部との挿入嵌合で隣合う内装板同士の接続を容易にお
こなうことができるものである。また断熱芯材の端部が
引っ込んだ台板の端縁に実突部が挿入嵌合される実凹部
を側方に開口させて設けることによって、実凹部の下面
に浅溝を露出させることができ、実凹部の下面を釘等の
固着具で固定する際に固着具の頭部を浅溝内に収めて実
凹部の下面に突出しないようにすることができるもので
あり、また実突部と実凹部の嵌合部分から毛細管現象に
よって水が侵入したとしても、この毛細管現象を実凹部
の浅溝によって形成される空間で遮断することができ、
水が基板の裏面にまで浸透しないようにすることができ
るものである。また実凹部内に防水パッキンを取着する
ようにしたので、実突部と実凹部とを挿入嵌合するにあ
たって両者の間に防水パッキンが介在して、この接続箇
所の防水を防水パッキンで確保することができるもので
あり、しかも防水パッキンは実凹部内に収められていて
運搬時等に防水パッキンに外力が作用して外れるような
おそれがないものである。
各辺に平行に一周するように形成される多数本の浅溝を
設け、基板の一方の端部よりも外方に断熱芯材の一方の
端部を突出させるように位置をずらせて基板の表面に接
着剤で断熱芯板を取り付けて台板を形成し、表面板の背
面に台板を積層して内装板を作成するようにしたので、
台板を釘打ち等することによって壁下地等への内装板の
固定を容易におこなうことができ、また表面板の背面に
断熱芯材が配設されることになって、断熱性能を向上さ
せることができるものである。さらに表面に多数本の浅
溝を設けた基板に接着剤で断熱芯材を取り付けることに
よって、接着剤は浅溝に充填されて塗り広げられるため
に、基板の全面に亘って一定量の接着剤が残り、接着剤
を均一に厚塗りで基板に塗布することができ、基板に対
する断熱芯材の接着強度を高めて表面板の台板への接着
に不良が生じることを低減することができるものであ
る。また浅溝を基板の各辺に平行に一周するように形成
することによって、接着剤を基板の表面にコテで塗布す
るにあたって、基板の各辺と平行にコテを動かすことに
よって各浅溝に接着剤を充填させることができ、熟練を
要することなく接着剤の均一な塗布をおこなうことがで
きるものである。しかも台板の端縁に断熱芯材の上記一
方の端部で形成される実突部を側方へ突出させて設ける
と共に断熱芯材の他方の端部が引っ込んだ台板の他の端
縁に実突部が挿入嵌合される実凹部を側方へ開口させて
設けるようにしたので、台板に形成したこの実突部と実
凹部との挿入嵌合で隣合う内装板同士の接続を容易にお
こなうことができるものである。また断熱芯材の端部が
引っ込んだ台板の端縁に実突部が挿入嵌合される実凹部
を側方に開口させて設けることによって、実凹部の下面
に浅溝を露出させることができ、実凹部の下面を釘等の
固着具で固定する際に固着具の頭部を浅溝内に収めて実
凹部の下面に突出しないようにすることができるもので
あり、また実突部と実凹部の嵌合部分から毛細管現象に
よって水が侵入したとしても、この毛細管現象を実凹部
の浅溝によって形成される空間で遮断することができ、
水が基板の裏面にまで浸透しないようにすることができ
るものである。また実凹部内に防水パッキンを取着する
ようにしたので、実突部と実凹部とを挿入嵌合するにあ
たって両者の間に防水パッキンが介在して、この接続箇
所の防水を防水パッキンで確保することができるもので
あり、しかも防水パッキンは実凹部内に収められていて
運搬時等に防水パッキンに外力が作用して外れるような
おそれがないものである。
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は同上の平
面図、第3図は同上の台板の平面図、第4図は同上の台
板の一部の拡大した断面図、第5図は同上に用いるコテ
の斜視図、第6図は同上の台板への接着剤の塗布の状態
を示す断面図、第7図(a)(b)は同上の内装板の取
り付け状態を示す断面図である。 1は表面板、2は台板、3は実突部、4は実凹部、5は
防水パッキン、8は基板、9は断熱芯材、10は浅溝であ
る。
面図、第3図は同上の台板の平面図、第4図は同上の台
板の一部の拡大した断面図、第5図は同上に用いるコテ
の斜視図、第6図は同上の台板への接着剤の塗布の状態
を示す断面図、第7図(a)(b)は同上の内装板の取
り付け状態を示す断面図である。 1は表面板、2は台板、3は実突部、4は実凹部、5は
防水パッキン、8は基板、9は断熱芯材、10は浅溝であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】基板の表面に基板の各辺に平行に一周する
ように形成される多数本の浅溝を設け、基板の一方の端
部よりも外方に断熱芯材の一方の端部を突出させるよう
に位置をずらせて基板の表面に接着剤で断熱芯板を取り
付けて台板を形成し、表面板の背面に台板を積層し、台
板の端縁に断熱芯材の上記一方の端部で形成される実突
部を側方へ突出させて設けると共に断熱芯材の他方の端
部が引っ込んだ台板の他の端縁に実突部が挿入嵌合され
る実凹部を側方に開口させて設け、実凹部内に防水パッ
キンを取着して成る内装板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990039701U JP2501130Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 内装板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990039701U JP2501130Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 内装板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03130839U JPH03130839U (ja) | 1991-12-27 |
JP2501130Y2 true JP2501130Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=31548843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990039701U Expired - Fee Related JP2501130Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 内装板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501130Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10349790A1 (de) * | 2003-10-24 | 2005-05-25 | Petec S.A. | Bauelement zur Herstellung von Boden- oder Wandverkleidungen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5679540U (ja) * | 1979-11-26 | 1981-06-27 |
-
1990
- 1990-04-14 JP JP1990039701U patent/JP2501130Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03130839U (ja) | 1991-12-27 |
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