JP2500937Y2 - バイブレ―ションプレ―ト - Google Patents
バイブレ―ションプレ―トInfo
- Publication number
- JP2500937Y2 JP2500937Y2 JP1993038556U JP3855693U JP2500937Y2 JP 2500937 Y2 JP2500937 Y2 JP 2500937Y2 JP 1993038556 U JP1993038556 U JP 1993038556U JP 3855693 U JP3855693 U JP 3855693U JP 2500937 Y2 JP2500937 Y2 JP 2500937Y2
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- JP
- Japan
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- vibration
- diaphragm
- plate
- steel plate
- damping steel
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガス、上下水道、電
気、通信線の埋設工事の路床、路盤等の締固め、またア
スファルト舗装等の締固め、その他の工事に使用するバ
イブレーションプレートに関する。
気、通信線の埋設工事の路床、路盤等の締固め、またア
スファルト舗装等の締固め、その他の工事に使用するバ
イブレーションプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】舗装等の締固めには、バイブレーション
プレートと称せられる装置を用いる。これは、フラット
な振動板を有し、この振動板に振動源からの振動を伝達
させることによって路面を強く連打していくことによっ
て行う。さらに、バイブレーションプレートについて具
体的に説明すると、振動板の上部に起振体が設けられて
おり、この起振体を振動板の上方にエンジンベースを介
して配設されているエンジンにより駆動させ、作業員が
路面上をバイブレーションプレートを移動させながら路
面を強く連打し、舗装等の締固めを行うものである。
プレートと称せられる装置を用いる。これは、フラット
な振動板を有し、この振動板に振動源からの振動を伝達
させることによって路面を強く連打していくことによっ
て行う。さらに、バイブレーションプレートについて具
体的に説明すると、振動板の上部に起振体が設けられて
おり、この起振体を振動板の上方にエンジンベースを介
して配設されているエンジンにより駆動させ、作業員が
路面上をバイブレーションプレートを移動させながら路
面を強く連打し、舗装等の締固めを行うものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
バイブレーションプレートは作業時の騒音が大きいため
作業現場周辺に対する騒音対策が大きな課題であった。
この騒音は、バイブレーションプレートの構成上避けが
たいものであるが、既設アスファルト面の運転時の騒音
測定をしたところ、7mの距離を置いたところで92.
5dBという測定値を示している。この騒音は、駆動さ
れる起振体の構成が、振子が付設された起振軸を回転さ
せることにより強力な衝撃力を生じさせ、この衝撃力を
振動板の前部に伝達させることにより連打力に変換させ
るようになっていることによる。
バイブレーションプレートは作業時の騒音が大きいため
作業現場周辺に対する騒音対策が大きな課題であった。
この騒音は、バイブレーションプレートの構成上避けが
たいものであるが、既設アスファルト面の運転時の騒音
測定をしたところ、7mの距離を置いたところで92.
5dBという測定値を示している。この騒音は、駆動さ
れる起振体の構成が、振子が付設された起振軸を回転さ
せることにより強力な衝撃力を生じさせ、この衝撃力を
振動板の前部に伝達させることにより連打力に変換させ
るようになっていることによる。
【0004】このため、従来は起振体の構成に改良を加
えたり、搭載するエンジンの構成に改良を加えるといっ
た提案がなされてきたが、振動による騒音の減少には限
界があった。また、振動板の材質を変えたり、振動板に
衝撃力を伝達させる方法を変えるという改良案も提案さ
れたが、これらは騒音をある程度減少させることはでき
る反面、連打力が弱くなったり、バイブレーションプレ
ートの移動摩擦力が大きくなり作業効率を低下させると
いった新たな問題を生じさせてしまっていた。
えたり、搭載するエンジンの構成に改良を加えるといっ
た提案がなされてきたが、振動による騒音の減少には限
界があった。また、振動板の材質を変えたり、振動板に
衝撃力を伝達させる方法を変えるという改良案も提案さ
れたが、これらは騒音をある程度減少させることはでき
る反面、連打力が弱くなったり、バイブレーションプレ
ートの移動摩擦力が大きくなり作業効率を低下させると
いった新たな問題を生じさせてしまっていた。
【0005】本考案は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、バイブレーションプレートの本来的機能を
失わせることなく、飛躍的に騒音を減少させるバイブレ
ーションプレートを提供することを目的としたものであ
る。
れるもので、バイブレーションプレートの本来的機能を
失わせることなく、飛躍的に騒音を減少させるバイブレ
ーションプレートを提供することを目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、接地面を有する振動板に対し、振動板上
に設けられた起振体から振動を伝達させ、路床、路盤や
アスファルト舗装等の締め固めを行うバイブレーション
プレートにおいて、振動板上の中央前側寄り位置に起振
体を配設し、振動板上の少なくとも両側部と中央部に、
振動板上面に立ち上った保護鉄板を介し振動板上面との
間に所要の間隙を形成して、制振鋼板を取り付けた構成
とした。また、振動板上面に立ち上った保護鉄板を介し
振動板上面との間に所要の間隙を形成して制振鋼板を取
り付けるにあたり、振動板面方向に複数の間隙部を形成
し、該間隙部ごとに制振鋼板を取り付けたバイブレーシ
ョンプレートとした。
成するために、接地面を有する振動板に対し、振動板上
に設けられた起振体から振動を伝達させ、路床、路盤や
アスファルト舗装等の締め固めを行うバイブレーション
プレートにおいて、振動板上の中央前側寄り位置に起振
体を配設し、振動板上の少なくとも両側部と中央部に、
振動板上面に立ち上った保護鉄板を介し振動板上面との
間に所要の間隙を形成して、制振鋼板を取り付けた構成
とした。また、振動板上面に立ち上った保護鉄板を介し
振動板上面との間に所要の間隙を形成して制振鋼板を取
り付けるにあたり、振動板面方向に複数の間隙部を形成
し、該間隙部ごとに制振鋼板を取り付けたバイブレーシ
ョンプレートとした。
【0007】
【作用】このように、振動板上の少なくとも両側部と中
央部に、振動板上面との間に所要の間隙を介して、制振
鋼板を取り付けた構成としたので、路盤等の連打力付与
対象との連打摩擦による騒音は、制振鋼板により吸収さ
れ著しい騒音減少を図ることができる。
央部に、振動板上面との間に所要の間隙を介して、制振
鋼板を取り付けた構成としたので、路盤等の連打力付与
対象との連打摩擦による騒音は、制振鋼板により吸収さ
れ著しい騒音減少を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案の一実施例
を説明していく。図1は、本考案に係るバイブレーショ
ンプレートの全体斜視図である。振動板1の上面前部に
はカバー2で覆われていて図示されていない起振体が設
けられている。このように起振体が振動板1の上面前部
に位置させるのは、路盤等の連打力付与対象に連打力を
与えながらバイブレーションプレートを移動させていく
ために最も効果的であるからである。つまり、起振体は
振動板1を介して路盤等の連打力付与対象に垂直方向に
連打力を与えるとともに、振動板1に対し前進方向の力
を付与することができるからである。
を説明していく。図1は、本考案に係るバイブレーショ
ンプレートの全体斜視図である。振動板1の上面前部に
はカバー2で覆われていて図示されていない起振体が設
けられている。このように起振体が振動板1の上面前部
に位置させるのは、路盤等の連打力付与対象に連打力を
与えながらバイブレーションプレートを移動させていく
ために最も効果的であるからである。つまり、起振体は
振動板1を介して路盤等の連打力付与対象に垂直方向に
連打力を与えるとともに、振動板1に対し前進方向の力
を付与することができるからである。
【0009】上記起振体は、後述するエンジンの駆動力
をVベルト3を介して受け、駆動するようになってい
る。起振体についてさらに説明すると、エンジンの駆動
力を受けると起振軸が回転し、起振軸に付設されている
振子が起振軸を変心回転させこの回転にともない振動を
生じさせる。こうした、起振軸、振子等の具体的構成に
ついては種々のものが考えられるが、周知の各種起振体
のいずれかを任意に選択使用すればよい。また振動板1
の略中央にはエンジンベース4が設けられ、その上にエ
ンジン5が搭載されている。このように構成されている
バイブレーションプレートを、作業者はハンドル6を介
して押していくようにして舗装等の締固め作業を行うの
である。
をVベルト3を介して受け、駆動するようになってい
る。起振体についてさらに説明すると、エンジンの駆動
力を受けると起振軸が回転し、起振軸に付設されている
振子が起振軸を変心回転させこの回転にともない振動を
生じさせる。こうした、起振軸、振子等の具体的構成に
ついては種々のものが考えられるが、周知の各種起振体
のいずれかを任意に選択使用すればよい。また振動板1
の略中央にはエンジンベース4が設けられ、その上にエ
ンジン5が搭載されている。このように構成されている
バイブレーションプレートを、作業者はハンドル6を介
して押していくようにして舗装等の締固め作業を行うの
である。
【0010】図2は、上記振動板1の平面図である。図
示のように、振動板1の両側と中央に制振具7a,7
b,7cが設けられている。このうち振動板1の両側の
制振具7a,7bは、振動板1上面に設けられており、
中央の制振具7cは前記エンジンベース4の頂部内側に
設けられている。なお、制振具は振動板1上面の広い範
囲に設けられることが望ましい。それぞれの制振具は、
後述する保護鉄板、制振鋼板を有し制振鋼板は後述する
ように振動板1上面との間に所要の空間を形成しながら
設けられている。次に、制振鋼板の取り付け方について
説明する。
示のように、振動板1の両側と中央に制振具7a,7
b,7cが設けられている。このうち振動板1の両側の
制振具7a,7bは、振動板1上面に設けられており、
中央の制振具7cは前記エンジンベース4の頂部内側に
設けられている。なお、制振具は振動板1上面の広い範
囲に設けられることが望ましい。それぞれの制振具は、
後述する保護鉄板、制振鋼板を有し制振鋼板は後述する
ように振動板1上面との間に所要の空間を形成しながら
設けられている。次に、制振鋼板の取り付け方について
説明する。
【0011】先ず図3Aは、一つの制振具7a全体を一
つの間隙部とし、制振鋼板9を取り付けた状態を示した
断面図である。制振具7aは、保護鉄板8が振動板1の
上に立ち上がるように設けられ、内部に付設される制振
鋼板9は表面からは観察できないように密閉被覆され
る。密閉被覆されるのは、制振鋼板9が路床、路盤やア
スファルト舗装等の締め固め作業中に、飛散する各種の
油で損傷してしまうのを防止するためである。次に、図
3Bは、一つの制振具7aの中に複数(図面では3個)
の間隙部11a〜11cを形成するように隔壁8a,8
bを保護鉄板8と一体に設けた実施例の断面図である。
この実施例では図3Aの実施例と同様の効果を有する
他、騒音減少効果の一層の向上を図ることができる。い
ずれの実施例の場合も図示のように、制振鋼板9は保護
鉄板8内側に接着剤およびボルト10で固定され、振動
板1の上面との間に空間11が形成されている。中央の
制振具7c(図2)もエンジンベース4の内側に同様に
設けられ、振動板1の上面との間に空間が形成されてい
る。
つの間隙部とし、制振鋼板9を取り付けた状態を示した
断面図である。制振具7aは、保護鉄板8が振動板1の
上に立ち上がるように設けられ、内部に付設される制振
鋼板9は表面からは観察できないように密閉被覆され
る。密閉被覆されるのは、制振鋼板9が路床、路盤やア
スファルト舗装等の締め固め作業中に、飛散する各種の
油で損傷してしまうのを防止するためである。次に、図
3Bは、一つの制振具7aの中に複数(図面では3個)
の間隙部11a〜11cを形成するように隔壁8a,8
bを保護鉄板8と一体に設けた実施例の断面図である。
この実施例では図3Aの実施例と同様の効果を有する
他、騒音減少効果の一層の向上を図ることができる。い
ずれの実施例の場合も図示のように、制振鋼板9は保護
鉄板8内側に接着剤およびボルト10で固定され、振動
板1の上面との間に空間11が形成されている。中央の
制振具7c(図2)もエンジンベース4の内側に同様に
設けられ、振動板1の上面との間に空間が形成されてい
る。
【0012】上記接着剤は、ゴム系接着剤を初め持続性
のある接着剤を任意に選択して使用すればよい。しか
し、接着剤を用いるとともにボルト10で固定すること
により、制振鋼板9の固定安定性及び密着性がより向上
することはいうまでもない。なお、溶接による制振鋼板
9の固定は、制振鋼板9の粘弾性樹脂を損傷させること
になり適当でない。
のある接着剤を任意に選択して使用すればよい。しか
し、接着剤を用いるとともにボルト10で固定すること
により、制振鋼板9の固定安定性及び密着性がより向上
することはいうまでもない。なお、溶接による制振鋼板
9の固定は、制振鋼板9の粘弾性樹脂を損傷させること
になり適当でない。
【0013】次に、本考案で使用する制振鋼板9につい
て説明する。制振鋼板9は、2枚の鋼板(軟鋼、3.2
mm厚)の間に略50μm厚の粘弾性樹脂をサンドイッ
チして成るものであり、曲げ振動に伴う粘弾性樹脂のず
り変形によって振動エネルギーを熱エネルギーに変換す
ることにより振動減衰効果を生じさせるようになってい
る。なお、制振鋼板9を設ける振動板1の厚さは、通常
6〜9mm程度である。本考案は、上記制振鋼板9に限
定されないことはいうまでもなく、振動減衰効果を有す
るものであれば鋼板以外の構成部材を選択使用してもよ
い。
て説明する。制振鋼板9は、2枚の鋼板(軟鋼、3.2
mm厚)の間に略50μm厚の粘弾性樹脂をサンドイッ
チして成るものであり、曲げ振動に伴う粘弾性樹脂のず
り変形によって振動エネルギーを熱エネルギーに変換す
ることにより振動減衰効果を生じさせるようになってい
る。なお、制振鋼板9を設ける振動板1の厚さは、通常
6〜9mm程度である。本考案は、上記制振鋼板9に限
定されないことはいうまでもなく、振動減衰効果を有す
るものであれば鋼板以外の構成部材を選択使用してもよ
い。
【0014】図4は、図3に示した本考案の構成と比較
説明するための、制振鋼板9の適当でない設け方の例を
示したものである。このうち図4Aは、振動板1と保護
鉄板8との間に制振鋼板9を付設するにあたり、制振鋼
板9の上下面を接合面とし制振鋼板9の下面と振動板1
上面との間には空間を形成しないようにしたものであ
る。なお、接着剤による接着は、制振鋼板9の上下両面
で行う。また、図4Bは制振鋼板9を振動板1上面に接
合させ、保護鉄板8下面と制振鋼板9上面との間に空間
を形成したものである。なお、接着剤による接着は、制
振鋼板9の下面で行う。また、図4Cは振動板1の上面
に複数の制振鋼板9を接合させ、保護鉄板を設けない例
を示したものである。なお、接着剤による接着は、制振
鋼板9の下面で行うとともに、ボルト10によっても固
定する。また、図4Dは振動板1の下面全体に制振鋼板
9を接合させ、保護鉄板を設けない例を示したものであ
る。
説明するための、制振鋼板9の適当でない設け方の例を
示したものである。このうち図4Aは、振動板1と保護
鉄板8との間に制振鋼板9を付設するにあたり、制振鋼
板9の上下面を接合面とし制振鋼板9の下面と振動板1
上面との間には空間を形成しないようにしたものであ
る。なお、接着剤による接着は、制振鋼板9の上下両面
で行う。また、図4Bは制振鋼板9を振動板1上面に接
合させ、保護鉄板8下面と制振鋼板9上面との間に空間
を形成したものである。なお、接着剤による接着は、制
振鋼板9の下面で行う。また、図4Cは振動板1の上面
に複数の制振鋼板9を接合させ、保護鉄板を設けない例
を示したものである。なお、接着剤による接着は、制振
鋼板9の下面で行うとともに、ボルト10によっても固
定する。また、図4Dは振動板1の下面全体に制振鋼板
9を接合させ、保護鉄板を設けない例を示したものであ
る。
【0015】そこで、図3に示した本考案に係る振動板
1の底板をハンマーで叩いて、3m離れた位置に設置し
てある騒音指示計で測定してみると、従来のものに比較
して騒音指示計が示す値は低くなっていた。また、図4
A−Cに示したように制振鋼板9を付設した振動板1
も、騒音指示計が示す値は低くなった。しかし、本考案
に係る構成のように、振動板1上面と制振鋼板9との間
に空間11を形成したものは、図4A−Cに示した構成
のものに比較し、より効果的であったことが実験の結果
証明された。また、図4Dに示したものは、本考案の構
成のものに匹敵する効果を生じさせたが、保護鉄板によ
りカバーされていないため、制振鋼板9は飛散する油で
損傷してしまったり、加熱合成(アスファルト)からの
熱を直接受けてしまうため耐久性に乏しく実際の構成上
は使用できないものである。
1の底板をハンマーで叩いて、3m離れた位置に設置し
てある騒音指示計で測定してみると、従来のものに比較
して騒音指示計が示す値は低くなっていた。また、図4
A−Cに示したように制振鋼板9を付設した振動板1
も、騒音指示計が示す値は低くなった。しかし、本考案
に係る構成のように、振動板1上面と制振鋼板9との間
に空間11を形成したものは、図4A−Cに示した構成
のものに比較し、より効果的であったことが実験の結果
証明された。また、図4Dに示したものは、本考案の構
成のものに匹敵する効果を生じさせたが、保護鉄板によ
りカバーされていないため、制振鋼板9は飛散する油で
損傷してしまったり、加熱合成(アスファルト)からの
熱を直接受けてしまうため耐久性に乏しく実際の構成上
は使用できないものである。
【0016】次に、図1に示した本考案に係るバイブレ
ーションプレートを実際に運転させた場合の騒音測定に
ついて説明する。この実験では、既設アスファルト面を
締め固め対象とし、測定器を音源から約7m離した位置
に設置した。すると、従来のバイブレーションプレート
では92.5dBであったが、図3Aに示した本考案の
ものは85.5dBと飛躍的に騒音減少を図れた。この
測定値は現場での作業員の感覚によると、振動板1から
の騒音よりもバイブレーションプレートのエンジン音が
気になる程低いものであった。また、耳障りな音質も低
周波の比較的穏やかな音質に改善された。
ーションプレートを実際に運転させた場合の騒音測定に
ついて説明する。この実験では、既設アスファルト面を
締め固め対象とし、測定器を音源から約7m離した位置
に設置した。すると、従来のバイブレーションプレート
では92.5dBであったが、図3Aに示した本考案の
ものは85.5dBと飛躍的に騒音減少を図れた。この
測定値は現場での作業員の感覚によると、振動板1から
の騒音よりもバイブレーションプレートのエンジン音が
気になる程低いものであった。また、耳障りな音質も低
周波の比較的穏やかな音質に改善された。
【0017】
【考案の効果】以上のごとく本考案によると、振動板上
の少なくとも両側部と中央部に、振動板上面との間に所
要の間隙を介して、制振鋼板を取り付けた構成としたの
で、路盤等の連打力付与対象との連打摩擦による騒音
は、制振鋼板により吸収され著しい騒音減少を図ること
ができる。また、制振鋼板は保護鉄板により密閉されて
いるので、作業中に油がしみ込むことを防止できる。ま
た、制振鋼板は振動板上面との間に所要の間隙を介して
設けられているので、振動板から直接熱を受けることを
防止できる。したがって、制振鋼板の損傷はほとんどな
く、耐久性上の問題は生じない。
の少なくとも両側部と中央部に、振動板上面との間に所
要の間隙を介して、制振鋼板を取り付けた構成としたの
で、路盤等の連打力付与対象との連打摩擦による騒音
は、制振鋼板により吸収され著しい騒音減少を図ること
ができる。また、制振鋼板は保護鉄板により密閉されて
いるので、作業中に油がしみ込むことを防止できる。ま
た、制振鋼板は振動板上面との間に所要の間隙を介して
設けられているので、振動板から直接熱を受けることを
防止できる。したがって、制振鋼板の損傷はほとんどな
く、耐久性上の問題は生じない。
【図1】本考案に係るバイブレーションプレートの全体
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同じく振動板の平面図である。
【図3】同じく制振鋼板の取り付け状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本考案と比較するための制振鋼板の他の取り付
け状態を示す断面図である。
け状態を示す断面図である。
1 振動板 7 制振具 8 保護鉄板 9 制振鋼板 10 ボルト 11 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 車田 和則 東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コ ムシス株式会社内 (72)考案者 山口 均 東京都大田区大森東4丁目18番3号 株 式会社 サント内 (56)参考文献 実開 平3−99008(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 接地面を有する振動板に対し、振動板上
に設けられた起振体から振動を伝達させ、路床、路盤や
アスファルト舗装等の締め固めを行うバイブレーション
プレートにおいて、 振動板上の中央前側寄り位置に起振体を配設し、振動板
上の少なくとも両側部と中央部に、振動板上面に立ち上
った保護鉄板を介し振動板上面との間に所要の間隙を形
成して、制振鋼板を取り付けたことを特徴とするバイブ
レーションプレート。 - 【請求項2】 振動板上面に立ち上った保護鉄板を介し
振動板上面との間に所要の間隙を形成して制振鋼板を取
り付けるにあたり、振動板面方向に複数の間隙部を形成
し、該間隙部ごとに制振鋼板を取り付けたことを特徴と
する請求項1記載のバイブレーションプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038556U JP2500937Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | バイブレ―ションプレ―ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038556U JP2500937Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | バイブレ―ションプレ―ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710010U JPH0710010U (ja) | 1995-02-10 |
JP2500937Y2 true JP2500937Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=12528570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993038556U Expired - Lifetime JP2500937Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | バイブレ―ションプレ―ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500937Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2537611A4 (en) * | 2010-02-15 | 2014-07-09 | Miyanaga Kk | ROTATION TOOL INSTALLATION AND REMOVAL DEVICE AND ROTATION TOOL |
JP6191666B2 (ja) * | 2015-08-28 | 2017-09-06 | 株式会社明電舎 | 静止誘導機器の制振構造 |
CN114032741B (zh) * | 2021-12-10 | 2022-12-23 | 浙江海洋大学 | 一种市政道路施工用锤击减噪装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3099008U (ja) * | 2003-07-02 | 2004-03-25 | 日本ファインケミカル株式会社 | 筆記具 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP1993038556U patent/JP2500937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710010U (ja) | 1995-02-10 |
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