JP2893440B2 - 底板脱着可能な低騒音プレートコンパクタ - Google Patents

底板脱着可能な低騒音プレートコンパクタ

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JP2893440B2
JP2893440B2 JP2977396A JP2977396A JP2893440B2 JP 2893440 B2 JP2893440 B2 JP 2893440B2 JP 2977396 A JP2977396 A JP 2977396A JP 2977396 A JP2977396 A JP 2977396A JP 2893440 B2 JP2893440 B2 JP 2893440B2
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昌男 平山
宏明 北澤
晃 三井
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Sakai Heavy Industries Ltd
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KANDENKO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、起振機の起振軸
の回転により輾圧板に振動を与え、路面等を締固めるプ
レートコンパクタに係り、特に、底板の脱着が可能で、
かつ、輾圧作業中の騒音の発生を抑えた低騒音プレート
コンパクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレートコンパクタの輾圧板は、鋼製一
枚板であるので、輾圧面(特に硬い路面)を打撃する際
に、輾圧板が路面上ではね上がり路面と衝突して大きな
衝撃音を発生することから、特に住宅地での夜間の輾圧
作業に制限が加えられがちである。そこで、従来、打撃
音の発生源を囲ったり、また、輾圧板の構造自体に改良
を行うことにより、低騒音化を図ったプレートコンパク
タが開発され、先行技術として開示されている。例え
ば、輾圧板の防音作用によって打撃音の減少を図るもの
として、実開平3−54811号公報には、振動板本体
に、転圧面形成用の弾性板(振動板本体に焼付け接着し
たゴム板)を付設した振動板が記載され、また、実開平
3−99008号公報には、複数の鋼板を粘弾性体を介
して接合した打撃板の構造について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、輾圧板の
構造自体に改良を行うことにより、低騒音化を図るとの
一応の目的を達成することができたものの、振動板本体
に、転圧面形成用の弾性板を付設した前者の振動板で
は、弾性板(ゴム板)の摩耗が激しく、摩耗の度に振動
板本体を交換する必要があり、その作業が面倒で、コス
ト的にも合わないものであった。また、複数の鋼板を粘
弾性体を介して接合する、いわゆる防音鋼板を用いた後
者の打撃板では、製作上で連続溶接性に難点があり、強
度上不利であると共に、打撃板が摩耗したときには、打
撃板全体を交換する必要があった。さらに、板厚の増大
により重量が増加し、輾圧及び機能性の低下と共にコス
ト上でも不利である。
【0004】この発明は、このような輾圧板の構造自体
を改良したプレートコンパクタにおける従来技術の問題
点を解決し、底板の脱着が容易で、しかも、十分な防音
効果が得られる低騒音プレートコンパクタを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、駆動源の駆動により起振機の起振軸
を回転させ輾圧板に振動を与えるプレートコンパクタに
おいて、前記輾圧板を、コンパクタ本体に固定的に取り
付けた鋼製基板と、薄鋼板に該薄鋼板の約2倍の厚みを
有する弾性材を貼着した底板とにより構成し、前記鋼製
基板には、前記弾性材を内側にした前記底板が前記鋼製
基板の前端縁部と後端縁部の両方の取付具によって引張
固定により脱着可能に取り付けられる構成としたことを
特徴とする底板脱着可能な低騒音プレートコンパクタを
構成した。
【0006】また、弾性材の具体例としては、ゴム系,
プラスチック系またはアスファルト系の防音材料を挙げ
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づき説明する。図1はこの発明に係る低騒音プ
レートコンパクタの一例について示す側面断面図、図3
は図1の後部断面図である。図1および図3において、
プレートコンパクタ10は、コンパクタ本体1と、この
コンパクタ本体1に取り付けた輾圧板2を主要部として
構成される。
【0008】コンパクタ本体1は、輾圧板2の内面に溶
接した逆凹形状の取付板1a上に固定設置される起振体
5と、この起振体5を構成し、起振機ケ−ス3内に収装
される起振機の起振軸4を回転させるための駆動源6と
からなる。駆動源6は、従来のエンジン駆動がエンジン
音による騒音の発生と、排気ガスによる悪影響を伴うこ
とから、本実施形態では、エンジンに代え50/60Hz、20
0Vの電源で駆動する電動モータを使用しており、輾圧板
2の後部に防振部材11を介して取り付けた駆動源取付
ベース12上に設置される。13は駆動源取付ベース1
2に装着された操向ハンドルである。駆動源6である電
動モータの出力は、その出力軸6aと起振機の起振軸4
との間に掛回されたベルト15により起振体5に伝達さ
れ、起振軸4を回転させ輾圧板2を振動させる。
【0009】輾圧板2は、鋼製基板2aと、薄鋼板2c
に弾性材2dを貼着した底板2bとにより構成される。
鋼製基板2aは、本実施形態では厚さ 8.0mmの鋼板を用
い、コンパクタ本体1の前記逆凹形状の取付板1aに溶
接により固定的に取り付けてある。一方、底板2bは、
本実施形態では厚さ 3.2mmの薄鋼板2cに厚さ 6.0mmの
弾性材2dを貼着している。弾性材2dの厚さは、経済
的でしかも防音効果を発揮させる必要から、通常、薄鋼
板2cの厚さの2倍くらいが適当である。弾性材2dと
しては、ゴム系,プラスチック系またはアスファルト系
の防音材料、具体的には、天然ゴムおよびポリブタジエ
ンゴム,エチレンプロピレンゴム,アクリルゴム,ウレ
タンゴムなどの合成ゴム、ウレタン系樹脂,エポキシ系
樹脂その他の合成樹脂あるいは石油アスファルトの微細
な粒子を基材としこれを液剤に混入させて得られる弾性
体などを例示することができる。薄鋼板2cと弾性材2
dとは、接着剤等により貼着される。接着剤としては、
エポキシ樹脂,ポリウレタン樹脂,アクリル樹脂,ユリ
ア樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂等の熱硬化性樹
脂接着剤あるいはポリイミド,ポリベンツイミダゾール
等の熱可塑性樹脂接着剤等を使用することができる。
【0010】底板2bの前後端部の対向する2ケ所ずつ
の位置には、図2に示すように、薄鋼板2cの裏側に、
ねじを切った丸棒2eを溶接してある。頭部にねじを切
った丸棒2eは、それぞれ鋼製基板2aの前と後両方の
端縁部の対応する位置に溶接した取付具8の穴部に嵌挿
された後、ナット2fにより締め付け、鋼製基板2a
に、弾性材2dを内側にした状態で、底板2bを引張固
定している。輾圧板2が摩耗したときは、底板2bのみ
を図1の仮想線で示すように取付具8から上記と逆の手
順で取り外し、新しい底板2bと交換する。このように
底板2bのみを鋼製基板2aに対し脱着可能としたの
で、輾圧板2全体を交換する必要がなく、交換作業が容
易である。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕鋼製基板2aとして厚さ 8.0mmの鋼板を用
い、この鋼板に、厚さ 3.2mmの薄鋼板2cと厚さ 6.0mm
の弾性材(合成ゴム)2dとを貼着した底板2bを取り
付けたサンドイッチ構造の輾圧板2を有し、駆動源6と
して電動モータを用いたプレートコンパクタについて、
下記の条件により輾圧作業時の騒音測定を行った。 記 プレートコンパクタを硬いアスファルト路面を図4に示
すように矢印A方向に3m走行させた場合に生ずる騒音
を、その走行方向と直交する方向に走行移動中心から7
m離れた位置に、地上 1.5mの高さに設置したマイクに
より集音して、等価騒音を測定した。 〔実施例2〕鋼製基板2aとして厚さ 8.0mmの鋼板を用
い、この鋼板に、厚さ 3.2mmの薄鋼板2cと厚さ 6.0mm
の弾性材(合成ゴム)2dとを貼着した底板2bを取り
付けたサンドイッチ構造の輾圧板2を有し、駆動源6と
してエンジンを用いたプレートコンパクタについて、実
施例1と同一条件により等価騒音を測定した。 〔実施例3〕鋼製基板2aとして厚さ 8.0mmの鋼板を用
い、この鋼板に、厚さ 3.2mmの薄鋼板2cと厚さ 3.0mm
の弾性材(合成ゴム)2dとを貼着した底板2bを取り
付けたサンドイッチ構造の輾圧板2を有し、駆動源6と
してエンジンを用いたプレートコンパクタについて、実
施例1と同一条件により等価騒音を測定した。 〔比較例〕厚さ 8.0mmの鋼製一枚板の輾圧板2を有し、
駆動源6としてエンジンを用いた従来のプレートコンパ
クタ標準機について、実施例1と同一条件により等価騒
音を測定した。
【0012】上記各例のプレートコンパクタの騒音測定
結果を表−1に示す。
【表1】
【0013】表−1の結果から明らかなように、この発
明を実施したプレートコンパクタは従来の鋼製一枚板の
輾圧板を有する標準機と比較して、衝撃音をほぼ7〜1
3dB(A)減衰させることができる。特に、駆動源を
電動モータとした場合には、従来比で−13dBもの著
しい騒音低減効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したこの発明に係る低騒音型
プレートコンパクタによれば、輾圧板を、コンパクタ本
体に固定的に取り付けた鋼製基板と、薄鋼板に弾性材を
貼着した底板とにより構成し、前記鋼製基板に、弾性材
を内側にして底板を脱着可能に取り付けたので、輾圧板
が鋼製一枚板である従来のプレートコンパクタと比較し
て大きな防音効果が得られる。そして、従来の弾性板
(ゴム板)製の輾圧板のような激しい摩耗がなく、ま
た、従来の複数の鋼板を粘弾性体を介して接合した打撃
板のように、板厚が増大する欠点もない。さらに、輾圧
板が摩耗した場合も、輾圧板全体を交換する必要がなく
底板の脱着のみでよいので、交換作業が容易である。こ
の場合、底板が鋼製基板の前と後両方の端縁部の取付具
によって、鋼製基板に引張固定されている。よって、底
板および鋼製基板に多少の製作誤差があっても、底板が
鋼製基板の形状に沿って引っ張られつつ変形して、がた
つきなく鋼製基板に底板が確実に装着される。また、取
付具が鋼製基板の前と後の端縁部にあるので、地面に接
する底板輾圧面に凹凸がなく、平坦性に優れた輾圧作業
を行うことができる。そして、取付具は、前後両側から
引っ張るので、個数としては、前後2個づつ計4個程度
の最小限の数で足り、そのことは底板の交換作業を容易
としている。また、弾性材として、ゴム系,プラスチッ
ク系またはアスファルト系の防音材料を選定することに
より、より良好な防音効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る低騒音プレートコンパクタの一
例について示す側面断面図である。
【図2】図1の輾圧板の底板の平面図である。
【図3】図1の後部断面図である。
【図4】プレートコンパクタの騒音測定の条件設定図で
ある。
【符号の説明】
1 …コンパクタ本体 1a…取付板 2 …輾圧板 2a…鋼製基板 2b…底板 2c…薄鋼板 2d…弾性材 2e…丸棒 2f…ナット 3 …起振機ケ−ス 4 …起振軸 5 …起振体 6 …駆動源 8 …取付具 8a…係止片 10 …プレートコンパクタ 11 …防振部材 12 …駆動源取付ベース 13 …操向ハンドル 15 …ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 晃 埼玉県北葛飾郡栗橋町大字高柳2626 酒 井重工業株式会社技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭51−144003(JP,U) 実開 平3−99008(JP,U) 実開 平2−62923(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 19/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の駆動により起振機の起振軸を回
    転させ輾圧板に振動を与えるプレートコンパクタにおい
    て、 前記輾圧板を、コンパクタ本体に固定的に取り付けた鋼
    製基板と、薄鋼板に該薄鋼板の約2倍の厚みを有する弾
    性材を貼着した底板とにより構成し、 前記鋼製基板には、前記弾性材を内側にした前記底板が
    前記鋼製基板の前端縁部と後端縁部の両方の取付具によ
    って引張固定により脱着可能に取り付けられる構成とし
    たことを特徴とする、 底板脱着可能な低騒音プレートコンパクタ。
  2. 【請求項2】 前記弾性材が、ゴム系,プラスチック系
    またはアスファルト系の防音材料である請求項1に記載
    の底板脱着可能な低騒音プレートコンパクタ。
  3. 【請求項3】 前記駆動源が電動モータである請求項1
    または請求項2に記載の底板脱着可能な低騒音プレート
    コンパクタ。
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JP2006336232A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 輾圧機及び輾圧機用の防振ゴム部材

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JP6768350B2 (ja) * 2016-05-27 2020-10-14 株式会社Nippo 騒音低減装置、締固め板、締固め装置及び騒音低減方法

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