JP2500583Y2 - ブレ―キシュ― - Google Patents

ブレ―キシュ―

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JP2500583Y2
JP2500583Y2 JP10161891U JP10161891U JP2500583Y2 JP 2500583 Y2 JP2500583 Y2 JP 2500583Y2 JP 10161891 U JP10161891 U JP 10161891U JP 10161891 U JP10161891 U JP 10161891U JP 2500583 Y2 JP2500583 Y2 JP 2500583Y2
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shoe
brake
rim
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angle setting
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JP10161891U
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JPH0549586U (ja
Inventor
憲一 吉貝
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吉貝機械金属株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自転車等のリムに押付
けて制動を行なうブレーキシューに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車用キヤリパーブレーキとしては、
サイドプル式、センタープル式、カンチレバー式等があ
り、図6に例示するサイドプル式キヤリパーブレーキ
は、1対のブレーキアーム1,2 と、両アーム1,2 を回動
可能に支持し、かつ車体に取付けるセンターボルト3
と、両アーム1,2 の下端に対向状に取付けられたブレー
キシュー4 と、一方のアーム1 の他端にインナワイヤ5
が固着され、かつ他方のアーム2 の他端にアウタワイヤ
6 端がアウタ受具7 を介して取付けられたボーデンケー
ブル8 と、図外のスプリング等からなっている。
【0003】前記ブレーキシュー4 は、図7に示すよう
に、背面側にボルトからなる取付部9 を備えたシューホ
ルダー10の正面側に、制動面11に排水溝12を備えたシュ
ー本体4aを嵌着したもので、ブレーキアーム1,2 の下端
に設けた取付孔13に、取付部9 を挿入してナット14によ
り固着するようになっている。また、前記アウタ受具7
は、調整ナット15を備えており、該ナット15を回転させ
ることによって、ブレーキアーム1,2 の下端部間隔即
ち、車輪のリム16とシュー本体4aの制動面11との間隙を
調整するようになっている。
【0004】ところで、前記ブレーキシュー4 は、通
常、その制動面11がリム16と平行な状態にセットされて
いるので、ブレーキ操作により制動面11をリム16に接触
させて制動を加えた時、ブレーキアーム1,2 並びにブレ
ーキシュー4 自体が図8に2点鎖線で示すように、リム
16の回転方向Aに沿って撓みを生じ、この撓みによって
制動面11上のリム回転方向前方側の一端部11a が離反
し、他端部11b のみがリム16に強く接触するという不均
一な接触状態が生じ、制動が不安定なものになり、制動
効果が低下し、シュー本体4aの制動面11が激しく偏摩耗
して早期に損傷するなどの問題があった。
【0005】従来、上記の問題点を解消するために、図
9及び図10に示すように、シュー本体4aの制動面11
を、非制動時においてリム16に対してあらかじめ所定の
傾斜角θをもって傾斜させ、制動時において図10に示
すように、制動面11全体がリム16と平行状態で接触する
ようにしたブレーキシューが知られている(例えば実公
昭53−32209 号公報参照)。
【0006】また、図11に示すように、棒状の取付部
9 を貫通する通孔17を直交状に設けた頭部18a を有する
取付ボルト18と、球面座金19及びナット20を介して、ブ
レーキアーム1,2 にブレーキシュー4 を角度調整可能に
取付け、シュー本体4aの制動面11をリム16に対して所定
角度傾斜させるようにしたブレーキシューが知られてい
る(実公昭53−15093 号公報参照)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図11に示す
従来例では、リム16に対してシュー本体4aの制動面11を
傾斜させる場合、調整作業が面倒で短時間で行なえず、
左右ブレーキシュー4 をバランスよくかつ精度よくセッ
トするのが困難であるなどの問題があった。本考案は、
上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、車輪のリムに対するシュー本体の制動面
傾斜角度設定ならびにリムとシュー制動面との間隙設定
が容易なブレーキシューを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考
案は、背面側に取付部を備えたシューホルダーの正面側
に、制動面を備えたシュー本体が取付けられ、前記取付
部がブレーキアームに取付けられるブレーキシューにお
いて、前記シューホルダーの車輪回転方向前後の少なく
とも一方の端部に、角度設定部材の位置決め切欠部が設
けられていることを特徴としている。
【0009】また、本考案は、前記位置決め切欠部にベ
ルト状又はリング状の角度設定部材が取外し可能に装着
されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】本考案によれば、ブレーキシューをその取付部
を緩めてブレーキアームに対して傾動自在とし、前記角
度設定部材及び制動面の一端がリムに接するように、ブ
レーキシューを押し当てた状態のままで、前記取付部を
ブレーキアームに固定することによって、シュー本体の
制動面がリムに対して所定角度だけ傾斜し、左右のブレ
ーキシューの制動面のリムに対する傾斜角が、同じでか
つ精度よく設定される。
【0011】次いで、ブレーキアームの間隔即ち、リム
とシュー本体の制動面との所定間隙を、ブレーキアーム
に連結したボーデンケーブルにより調整してセットす
る。このとき、セット前にブレーキシューから角度設定
部材を抜き取る。このようにして、シュー間隙調整作業
が完了する。また、ブレーキシューの車輪回転方向前後
に、シュー間隙寸法をも付与した角度設定部材を、前記
位置決め切欠部に係合させて装着した場合は、ブレーキ
アームの間隔即ち、シュー間隙を制動面の傾斜角と同時
にセットすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図5は本考案の実施例を示し、21はブレーキ
シューで、背面側に棒状の取付部22を突設した略舟形の
シューホルダー23の正面側に、ゴムよりなるシュー本体
24が嵌着されている。
【0013】前記シューホルダー23の車輪回転方向A前
後部には、上下に角度設定部材25の位置決め切欠部26,2
7 が設けられており、該切欠部26,27 の幅は角度設定部
材25が取外し可能に嵌入係合させうる大きさとされてい
る。そして、前記切欠部27にはリング状の角度設定部材
25が外嵌装着されている。前記リング状角度設定部材25
は、ゴム又は合成樹脂製でシュー本体24の少なくとも制
動面28に接する部分の厚さが、該制動面28の非制動時に
おける車輪のリム29に対する所定の傾斜角θを付与する
に最適な寸法(例えば1mm)とされており、摘片30が突
設されており、取外しが容易に行なえるようになってい
る。
【0014】31は頭付シュー取付ボルトで、頭部31a に
取付部22の挿通孔32がボルト軸線と直交方向に貫通状に
設けられている。33,34 は円筒面33a,34a を有する座
金、35はシュー取付ナット、36は左右一対のブレーキア
ームである。該ブレーキアーム36は、図6で示した従来
例と同じ形状であるが、下端部に設けられたシュー取付
孔37の前後面が、上下方向に軸線をもった円筒面36a,36
b とされ、前記座金33,34 の円筒面33a,34b が夫々当接
するように、同一曲率半径の円筒面となっている。
【0015】前記シュー取付ボルト31は、図1に矢印B
で示す方向に傾動させることができ、したがって、シュ
ーホルダー23の取付部22をブレーキアーム36に対して自
在に角度調整でき、リム29に対してシュー本体24の制動
面28を傾斜させることができる。なお、図4に示すよう
に、シュー間隙寸法をも付与した角度設定部材25a,25b
を、車輪回転方向Aの前後の前記切欠部26,27 に係合装
着することによって、制動面28の傾斜角度θ付与とシュ
ー間隙を一動作で同時に付与することができる。
【0016】上記実施例において、ブレーキシュー21を
ブレーキアーム36に取付ける場合、まず、ブレーキシュ
ー21をブレーキアーム36に、前記取付ボルト31、取付座
金33,34 、ナット35を介して組み付け、ブレーキシュー
21をブレーキアーム36に対して可動の状態とする。次い
で、シュー本体24の制動面28を、前記角度設定部材25が
リム29の回転方向Aの後方側に位置するように、リム29
に押し当てると、制動面28の一端28a と角度設定部材25
のみが当接し、リム29と制動面28との対面角が設定され
たシュー傾斜角θとなるので、取付ナット35を回動させ
て取付部22をブレーキアーム36に固着する。
【0017】続いて、従来例で説明した図6のアウタ受
具7 の調整ナット15を回転させ、ブレーキアーム間隔即
ち、最少のシュー間隙S(約1mm)が得られるように調
整して、ブレーキアーム36をセットした後、角度設定部
材25の摘片30を持って抜き出すことにより、リム29の回
転方向A前方側のシュー間隙Sが約1mmで、その後方側
のシュー間隙S1 が約2mm前後となり、所定のシュー制
動面傾斜角度θに精度よくセットできる。
【0018】そして、図4に示すように、シューホルダ
ー23の前後に設けた前記両切欠部26,27 に、シュー間隙
寸法を付与した角度設定部材25a,25b を係合装着した場
合は、両部材25a,25b をリム29に当接したままの状態
で、取付部22の固着及びアウタ受具7 の調整並びにセッ
トを行なうことができ、シュー傾斜角度θ及びシュー間
隙S, S1 を精度よく能率的に行なうことができる。
【0019】図5は、角度設定部材25の他の実施例を示
し、該部材25はベルト状を呈すると共に、一端に係止孔
39を備え、他端部38は細くして係止孔39に挿通可能でか
つ1又は複数の係止突起(図示省略)を備えており、ブ
レーキシュー21に取外し可能に固縛しうるようになって
いる。このベルト状角度設定部材25は、取付及び取外し
が容易であり、能率的に調整作業を行なうことができ
る。
【0020】本考案は、上記実施例に限定されるもので
はなく、シュー本体24の制動面28に排水溝を備えたもの
にも採用でき、形状等も適宜変更することができる。
【0021】
【考案の効果】本考案は、上述のように、背面側に取付
部を備えたシューホルダーの正面側に、制動面を備えた
シュー本体が取付けられ、前記取付部がブレーキアーム
に取付けられるブレーキシューにおいて、前記シューホ
ルダーの車輪回転方向前後の少なくとも一方の端部に、
角度設定部材の位置決め切欠部が設けられていることを
特徴とするものであるから、リムに対するシュー本体の
制動面傾斜角度設定並びに、リムとシューの間隙設定又
は調整を容易にかつ精度よく行なうことができ、さら
に、左右のブレーキシュー制動面傾斜角を同一にするこ
とができ、制動時のシューの撓みによって生ずる制動の
不安定、制動力低下、偏摩耗等の問題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す平面図である。
【図2】図1の一部省略拡大斜視図である。
【図3】角度設定部材の拡大斜視図である。
【図4】ブレーキシューの車輪回転方向前後部に角度調
整部材を装着した使用例を示す平面図である。
【図5】角度設定部材の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来のブレーキ全体の正面図である。
【図7】シューの制動動作説明図である。
【図8】シューの制動動作説明図である。
【図9】従来例を示す平面図である。
【図10】図9のシューの制動動作時の平面図である。
【図11】従来のシュー角度調整構造例を示す一部破断
平面図である。
【符号の説明】
21 ブレーキシュー 22 取付部 23 シューホルダー 24 シュー本体 25 角度設定部材 25a 角度設定部材 25b 角度設定部材 26 位置決め切欠部 27 位置決め切欠部 28 制動面 29 リム 36 ブレーキアーム A 車輪回転方向

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面側に取付部を備えたシューホルダー
    の正面側に、制動面を備えたシュー本体が取付けられ、
    前記取付部がブレーキアームに取付けられるブレーキシ
    ューにおいて、前記シューホルダーの車輪回転方向前後
    の少なくとも一方の端部に、角度設定部材の位置決め切
    欠部が設けられていることを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記位置決め切欠部にベルト状又はリン
    グ状の角度設定部材が取外し可能に装着されていること
    を特徴とする請求項1のブレーキシュー。
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JPH0549586U JPH0549586U (ja) 1993-06-29
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