JP2500376B2 - メタノ―ル混合燃料自動車排気ガスの浄化方法 - Google Patents

メタノ―ル混合燃料自動車排気ガスの浄化方法

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JP2500376B2
JP2500376B2 JP5347976A JP34797693A JP2500376B2 JP 2500376 B2 JP2500376 B2 JP 2500376B2 JP 5347976 A JP5347976 A JP 5347976A JP 34797693 A JP34797693 A JP 34797693A JP 2500376 B2 JP2500376 B2 JP 2500376B2
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methanol
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oxygen
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建彦 伊藤
基 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタノール、芳香族炭化
水素及び酸素を含むメタノール混合燃料自動車排気ガス
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタノールは身体に対して有害であるた
め、低温でも排ガス等の混合ガス中のメタノールおよび
ホルムアルデヒドを完全に酸化除去する方法の開発が望
まれている。メタノールを含むガスを処理するための方
法としては、(イ)通常の貴金属触媒を適用し、ガスを
接触させる方法、(ロ)触媒を加熱し酸化能を高める方
法、などが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(イ)
の方法では、メタノール除去用触媒の温度が低いときに
共存する芳香族炭化水素が酸化活性を強く抑制するため
触媒の浄化性能が低下し、未燃のメタノールや部分酸化
によって生じるホルムアルデヒド等の有害な物質が放出
される。また、(ロ)の方法では、触媒加熱のための設
備を設置せねばならず装置全体が肥大化し、かつエネル
ギー的に損失があるという欠点がある。本発明は、以上
の事情に鑑みなされたものであり、芳香族炭化水素の共
存下においても低温でメタノール成分を効率よく除去す
る方法を提供することをその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の炭
化水素共存下における含酸素化合物の貴金属触媒による
酸化を検討し、触媒の温度が低い場合にメタノールの燃
焼を妨げる原因となる物質が、排ガス中に含まれる芳香
族炭化水素類であることを見出した。さらに、芳香族炭
化水素共存下におけるメタノールの酸化に関し鋭意検討
を重ねた結果、排気ガス浄化用の触媒として、排気ガス
流の上流側に親油性が高く芳香族炭化水素の吸着能の高
い吸着材を置き、その下流側に白金等の貴金属を担持し
た触媒を配置すると、エンジン始動時等の排気ガスの低
温時には、一時的に芳香族炭化水素が吸着材に吸着され
減少することにより、芳香族炭化水素によるメタノール
の酸化抑制は回避されメタノールの酸化が進行するのに
たいし、エンジン始動後時間が経過し排気ガス温度が高
い場合には吸着された芳香族炭化水素成分は吸着材から
脱離流出するが、その温度では芳香族炭化水素は容易に
後段の触媒により酸化除去されるためメタノールの酸化
が妨げられることがないことを見いだした。また、白金
等の貴金属を高濃度でシリカゲル等の細孔を有し熱伝導
度の悪い坦体に担持した触媒は処理ガスの反応熱が触媒
上に蓄積しやすく触媒の温度が上昇し易いこともあり、
驚いたことに同じ量の貴金属を用いたアルミナ担持触媒
と異なり芳香族化合物の共存下においてもメタノールを
容易に酸化できることを見い出した。また更に、この両
者を組み合わせた触媒、即ち排気ガス流にたいし上流に
親油性吸着材、下流にシリカゲル担時高濃度貴金属触媒
を配置した触媒は更に効果的に排気ガス中のメタノール
を酸化除去できることを見いだし、これらの知見に基づ
き本発明をなすに至った。
【0005】すなわち、本発明のメタノールの除去方法
は、メタノールを含む混合ガスを親油性の吸着材に接触
させた後に、貴金属を坦体に担持した触媒と接触させ
る、またはメタノールを含む混合ガスを貴金属を高濃度
でシリカゲル等の細孔を有し熱伝導度の悪い坦体に担持
した触媒と接触させる、またはこの両者を組み合わせた
触媒とメタノールを接触させることを特徴とする。
【0006】本発明方法において、親油性吸着材として
は各種のカーボンモレキュラシーブ、多孔性グラファイ
ト、活性炭等が使用でき、好ましくはカーボンモレキュ
ラシーブがある。触媒に担持する金属としては白金、パ
ラジウム、ロジウムのうち一種以上の金属が使用でき
る。坦体としては、シリカゲル、アルミナ、ゼオライト
等の各種坦体が使用でき、親油性吸着材である各種のカ
ーボンモレキュラシーブ、多孔性グラファイトをそのま
ま担体としても使用できる。坦体に担持する貴金属の量
は、坦体との重量比にして、3%ー15%、好ましくは
3ー7%であればよい。処理する排ガスには、処理する
メタノールを酸化して二酸化炭素に変換するのに必要な
酸素量よりも過剰な酸素が含まれていることが必要であ
り、一般的にはその理論量の1ー1,000倍、好まし
くは5ー200倍であればよい。排ガス中のメタノール
の濃度に特別な制限はない。排ガスを触媒層へ導入する
空間速度は、反応温度等の条件や要求されるメタノール
の除去率によるので特に制限はされないが、約1,00
0〜1,000,000Hr-1、好ましくは5,000
〜100,000Hr-1の範囲である。反応温度は10
0〜400℃、好ましくは150〜300℃の範囲での
使用が効果的である。本発明で用いる特に好ましい親油
性吸着材はカーボンモレキュラシーブであり、貴金属触
媒としてはシリカゲルに高濃度で担持した白金触媒であ
る。
【0007】
【実施例】次に発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。
【0008】実施例1 (シリカ担持白金触媒の調製)シリカ3.0gを150
℃、空気中で1日乾燥した後、攪拌しながらこれに0.
3gの四塩化白金(PtCl4・H2O)を溶解した水溶液3.9
gを滴下する。これを150℃で1日乾燥後、水素雰囲
気下400℃で焼成しシリカ担持白金触媒を得る。この
ように調製したシリカ担持白金触媒0.040gと 吸
着剤として細孔径15−40オングストロームのカーボ
ンモレキュラシーブ0.20gをとり、ガス流の上流側
に吸着剤を下流側に白金触媒を配置して常圧流通反応装
置に充填し、50℃でメタノール0.3%、芳香族炭化
水素の一つであるトルエン0.1%、プロパン0.2
%、酸素10%を含むヘリウムガスを毎分200mlで
15分間流した後、ガスを流しつつ温度を毎分5℃で3
00℃まで昇温し、各温度毎に流出成分を分析したとこ
ろ、300℃までの全期間において未反応メタノールの
流出は認められなかった。その結果を、実施例1として
表1に示した。
【0009】実施例2 実施例1で調製したシリカ担持白金触媒0.062gを
とり、常圧流通反応装置に充填し、メタノール0.3
%、芳香族炭化水素の一つであるトルエン0.1%、プ
ロパン0.2%、酸素10%を含むヘリウムガスを毎分
200mlで流しつつ各温度毎反応を行い1時間後の流
出成分を分析した。その結果を、実施例2として表1に
示した。
【0010】比較例1 市販の白金アルミナ触媒(白金担持量0.5重量%)を
0.62gとりこれを触媒として実施例2と同様に反応
を行い、1時間後のメタノールの除去率を調べた結果を
比較例1として表1に示した。比較例1に示した白金ア
ルミナ触媒では、100℃でトルエンが共存するときの
メタノールの除去率が20%程度である。これに比べ実
施例2に示した触媒のメタノール除去率は100℃で約
90%、125℃で100%となっており、これらシリ
カゲルに高濃度で白金を担持した触媒は芳香族炭化水素
共存下においても高いメタノールの酸化能を有すること
が明らかである。また、シリカゲル担持高濃度白金触媒
と親油性吸着剤とを組み合わせた触媒を用いた実施例1
においては、比較例1での50℃でのメタノールの除去
率が2%程度であるのに対して、50℃でのメタノール
の除去率は100%であり、表1の全温度を通してメタ
ノールの除去率は100%であり、シリカゲル担持高濃
度白金触媒と親油性吸着材との組み合わせが低温でのメ
タノールの除去に非常に効果的であることを示してい
る。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】本発明は、メタノール、芳香族炭化水素
及び酸素を含むメタノール混合燃料自動車排気ガスを処
理する方法において、触媒層の温度が低いときにメタノ
ールの酸化処理の妨げとなる排気ガス中に含まれる芳香
族炭化水素を吸着除去した後にメタノールを酸化除去す
ることとしたことにより、排気ガス中のメタノール成分
を効率よく除去できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−257710(JP,A) 特開 平5−317648(JP,A) 特開 昭62−289217(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタノール、芳香族炭化水素及び酸素を
    含むメタノール混合燃料自動車排気ガスを処理するに際
    し、排気ガスの上流側に親油性吸着材からなる吸着層と
    排気ガスの下流側に、白金、パラジウム、ロジウムの中
    から選ばれる一種以上の金属を担持した触媒層を設け、
    排気ガス中に含まれる芳香族炭化水素を吸着層で分離除
    去した後に、排気ガスを触媒層に導いて排気ガスに含ま
    れるメタノールを酸化除去するメタノール、芳香族炭化
    水素及び酸素を含むメタノール混合燃料排気ガス処理方
    法。
  2. 【請求項2】 メタノール、芳香族炭化水素及び酸素を
    含むメタノール混合燃料自動車排気ガスを処理するに際
    し、請求項1記載の触媒層がシリカゲルに白金、パラジ
    ウム及びロジウムのうち一種以上の貴金属を高濃度で担
    持した触媒を充填したものである触媒層を用いるメタノ
    ール、芳香族炭化水素及び酸素を含むメタノール混合燃
    料排気ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 メタノール、芳香族炭化水素及び酸素を
    含むメタノール混合燃料自動車排気ガスを処理するに際
    し、請求項1記載の吸着層にカーボンモレキュラーシー
    ブを充填し、触媒層に白金、パラジウム及びロジウムの
    うち一種以上の貴金属を高濃度でシリカゲルに担持した
    触媒を充填したことを特徴とするメタノール、芳香族炭
    化水素及び酸素を含むメタノール混合燃料排気ガス処理
    方法。
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