JP2500136B2 - ダブルメモリ方式のドツトプリンタ - Google Patents

ダブルメモリ方式のドツトプリンタ

Info

Publication number
JP2500136B2
JP2500136B2 JP3142574A JP14257491A JP2500136B2 JP 2500136 B2 JP2500136 B2 JP 2500136B2 JP 3142574 A JP3142574 A JP 3142574A JP 14257491 A JP14257491 A JP 14257491A JP 2500136 B2 JP2500136 B2 JP 2500136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ram
print data
system bus
bus
graphic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3142574A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04341876A (ja
Inventor
孝光 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP3142574A priority Critical patent/JP2500136B2/ja
Publication of JPH04341876A publication Critical patent/JPH04341876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500136B2 publication Critical patent/JP2500136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビットイメージデー
タ作成用のメモリ(RAM)を2つ備え、一方のメモリ
でビットイメージデータ(以下「印字データ」と称す
る)を作成しながら、もう一方のメモリで作成し終えた
印字データを印字部に転送することによって、印字デー
タ作成処理と印字データ転送処理とを並行して行なうダ
ブルメモリ方式のドットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなダブルメモリ方式のドット
プリンタにおいて、印字データ作成処理と印字データ転
送処理を並行して行なうための従来の主な方式には、次
の2つの方式があった。
【0003】(A)ひとつの中央処理装置(CPU)が
印字データ作成処理と印字データ転送処理をソフトウエ
アにより分割して行なう(以下「A方式」と称す)。 (B)CPUの他にDMAコントローラのような印字デ
ータ転送制御部を持ち、CPUは一方のメモリにて印字
データ作成処理を行なう。印字データ転送制御部は、転
送処理タイミングになったらCPUの動作を中断させて
転送処理を行なう(以下「B方式」と称す)。
【0004】A方式の場合のシステムは、図5に示すよ
うにCPU1,ROM2,第1のRAM3,第2のRA
M4,印字部5,及びシステムバス6が最小構成とな
る。この方式は、構成が簡単なため最も安価にシステム
を構築できるという利点がある。しかし、1つのCPU
が印字データ作成処理と印字データ転送処理をともに
フトウエアで行なうため、処理時間が長くなるという欠
点がある。
【0005】ドットプリンタの印字速度は年々高速化す
る傾向にあり、印字速度の重要なファクタである印字デ
ータ作成処理と印字データ転送処理に多くの時間を要す
ることは重大な欠点となる。以下に、このA方式につい
て具体的に説明する。
【0006】図5において第1のRAM3と第2のRA
M4はともに印字データを作成するためのメモリで、そ
の作成が終了した後はRAM上には印字データがビット
マップ状に形成される。システムバス6は、いわゆるア
ドレスバスとデータバス(この場合は16ビット幅を例
にとる)に、メモリや周辺素子に対するリード(読み出
し要求)信号,ライト(書き込み要求)信号,チップセ
レクト(素子選択)信号等の各ラインから成り立ってい
る。
【0007】CPU1は中央処理装置であり、MPU
(マイクロプロセッサユニット)やMCU(マイクロコ
ントローラユニット)と呼ばれる素子に対して、その周
辺にタイマ回路や割込み処理回路,チップセレクト信号
を生成するデコーダ回路,及びシステムバス6の各信号
を出力または入力する回路と、印字部5への制御信号を
出力または入力する回路等も含んだユニットである。
【0008】ROM2には、CPU1を制御するシーケ
ンスを記述したプログラムを格納する。印字部5は、例
えば熱印字型ドットプリンタの場合、サーマルヘッド,
パラレル/シリアル変換シフトレジスタ,及びカウンタ
等により構成され、外部からのデータや信号によってサ
ーマルヘッドにシリアル形態の印字データを送った後、
ドライブ信号をサーマルヘッドに与えて印字するユニッ
トである。
【0009】図6はこの印字部の具体例を示すブロック
図である。パラレル/シリアル変換シフトレジスタ(以
下単に「シフトレジスタ」という)8には、システムバ
ス6のうち16ビット幅のデータバスが接続され、RA
M3又はRAM4から読み出された16ビットのビット
イメージデータがデータバスに載ったとき、CPU1か
らの信号LOADによりこのシフトレジスタ8にラッチ
される。
【0010】この信号LOADは16カウントカウンタ
9にも入力され、この時点よりこのカウンタ9からシフ
トレジスタ8とサーマルヘッド7に16個のデータ転送
用クロックCLKが出力される。なお、この明細書中で
信号名に付したアンダラインは負論理(ローアクティ
ブ)を意味し、図中ではオーバラインを付して示してい
る。
【0011】これにより、シフトレジスタ8にラッチさ
れた印字データはこのデータ転送用クロックCLKに同
期して1ビットずつシフトされ、サーマルヘッド7に出
力される。16カウントカウンタ9が16個のCLKを
出力しているとき、CPU1への信号RDY/BUSY
はBUSY状態である。
【0012】16個のCLKを出力し終えると、信号
DY/BUSYはREADY状態となる。この信号RD
/BUSYはCPU1の割込み入力端子に接続されて
おり、READY状態になったときにCPU1に割込み
がかかり、CPU1が再びRAM3又はRAM4から印
字データを読み出して、それをシフトレジスタ8に書き
込むことによって、次の16ビット分の印字データがサ
ーマルヘッド7に書き込まれる。
【0013】このようにして、サーマルヘッド7にその
ドット数分だけビットイメージデータが書き込まれたら
(サーマルヘッドのドット数が800ドットであれば1
6ビットのイメージデータを800÷16=50回上記
の処理をくり返せばよい)、サーマルヘッド7にドライ
ブ信号であるSTROBEを入力して、サーマルヘッド
7の抵抗体を加熱して印字する。これにより、1行に相
当するビットイメージが印字される。
【0014】一方、用紙に印字データを印字するために
は、サーマルヘッド7へのSTROBE出力に合わせて
用紙を送る必要がある。このため、本例ではCPU1に
含まれるタイマによって割込みが起動されるようになっ
ており、この割込み処理によりCPU1は用紙を所定の
1ステップだけ送るように、図示しない紙送り機構に連
結されたステッピングモータを回転駆動させる。このと
き、次の1行印字のためのデータ転送を行なう。
【0015】このように、サーマルヘッド7へのデータ
転送と用紙送りのためのステッピングモータの回転制御
は割込み処理で行なわれ、割込み処理ではない時間(す
なわちメインルーチンが動いている時間)にCPU1は
RAM3又はRAM4上に印字データを作成する。一般
に、どのような印字データをメモリ上に作成するかはド
ットプリンタに接続されるホストシステムからのコマン
ドの内容による。
【0016】CPU1は、必要であればこのコマンドを
解釈した後に印字データをメモリ上に作成する。CPU
1は上のような構成のシステムにおいて、まず第1のR
AM3上に印字データを作成する。これはメインルーチ
ンにより行なう。印字ページ1ページ分の印字データの
作成が終了したら割込み処理ルーチンによりRAM3に
作成された印字データの印字部5への転送とその印字を
行なうとともに、メインルーチンでは第2のRAM4上
に2ページ目の印字データの作成を行なう。
【0017】1ページ目の印字とRAM4上の印字デー
タの作成がともに終了したら、再び割込み処理ルーチン
によって、RAM4上に作成された印字データを印字部
5へ転送して印字する。同時にメインルーチンでRAM
3上に3ページ目の印字データの作成を始める。このよ
うに、RAM3とRAM4の印字データ作成と印字デー
タ転送・印字の処理を交互に切り換えながら印字を進め
ていく。
【0018】あるページの印字データ作成とその前のペ
ージの印字部5への転送(場合によっては印字も)を実
行しているときの、CPU1の処理時間分割の様子を図
7に示す。実際には印字データ作成・転送以外の処理も
存在するが、ここではその図示及び説明は省略する。
【0019】このA方式の場合、印字データ転送処理を
プログラムで行なっているため、CPU1の実行時間の
かなりの部分をこれに要してしまう。図7における印字
データ転送時間がこれを表わしており(図7において、
「印字データ転送・印字」とある時間のうち印字の時間
は、サーマルヘッドにSTROBE信号を出力するだけ
なので印字データ転送時間に比べきわめて短い)、この
点が印字速度の低下につながっていた。
【0020】なお、図7においては次ページの印字デー
タ作成処理を1行処理時間の一部に必ず含まれるように
しているが、印字データ作成処理は割込み処理ルーチン
実行時間の合間に実行させる処理であるから、制御の方
法によってはプリンタの印字速度を上げようとして、割
込み処理ルーチンによる印字データ転送・処理時間がほ
ぼ1行処理時間と一致するように、タイミングを設定す
ることもできる。
【0021】しかし、そのようにすると、あるページの
印字が終わった後に次のページの印字データ作成のため
の時間が多くかかることになるだけである。プリンタは
このとき動きを止めてしまう。また、このような動きに
なるのでは、そもそもメモリを2つ持つことによって印
字と印字データの転送を同時に行なうというダブルメモ
リ方式の意図に反するものである。
【0022】このようなことから、ダブルメモリ方式で
は、ある印字パターンを前提として1ページの印字が終
了するタイミングとほぼ同様のタイミングで、次のペー
ジの印字パターンの作成が終了するようにタイミングを
設定するのが望ましい。図7における印字データ作成の
時間はこのような考えのもとに設定している。このよう
な1行処理時間内における印字データ作成時間の考え
は、後述するB方式の場合(図11)及びこの発明によ
る場合(図4)においても同様である。
【0023】A方式の特異な例は、印字部5の部分を他
のCPUに置きかえる方法である。この場合に印字部5
が代替される構成を図8に示す。この図8に示すCPU
10は、図5のCPU1(これがマスタCPUとなる)
の制御下に置かれるスレーブCPUである。このスレー
ブCPU10の下には、スレーブバス11(図5のシス
テムバス6に相当)が配置され、プログラム格納用のR
OM12,データ格納用のRAM13,及び図6に示し
た印字部に相当する印字部14が接続される。
【0024】この構成では、マスタCPU1によりRA
M3又はRAM4から転送されたデータは、一旦スレー
ブCPU10に入力された後RAM13に格納されて、
CPU10の制御により印字部14へ送られる。図5の
印字部5をこのような構成にする理由は、図5の構成で
はCPU1が1つしかないため、紙送り制御や印字制御
だけでなく、その他のセンサやキースイッチ,ソレノイ
等のアクチュエータの処理も全てこのCPU1で行な
うことになり、CPU1の制御内容の多さがプリンタの
印字速度を落とす原因になってしまうためである。
【0025】図5+図8の構成をとり、アクチュエータ
の制御を全てスレーブCPU10にもたせることによ
り、プリンタ全体の処理速度を上げることができる。し
かしこの場合においても、マスタCPU1に注目して考
えれば、図7に示したようにソフトウエアが印字データ
作成処理と印字データ転送処理をともに行なうため、上
述のA方式における欠点は避けがたい。
【0026】次にB方式は、印字データ転送処理制御部
をCPUの周辺に持ち、転送処理をソフトウエアで行な
わずにこの印字データ転送制御部を用いて行なうことに
よって転送処理を高速化させ、A方式の欠点を是正しよ
うとしたものである。この場合のシステム構成は図9に
示すようになっており、図5に示したA方式の構成に、
専用の回路あるいは専用のデータ転送用の素子で構成さ
れた印字データ転送制御部15が加わる。
【0027】この印字データ転送制御部15は、例えば
DMAコントローラのような素子であったり、同様の機
能をもつゲートアレイであったりする。第1のRAM3
又は第2のRAM4に印字データが作成されて、印字部
5への印字データ転送が可能になったとき、CPU1は
印字データ転送制御部15に転送すべきデータが格納さ
れているRAM3又はRAM4の先頭アドレスとそのデ
ータ量を送り、転送処理開始を信号またはコマンドで指
示する。
【0028】印字データ転送制御部15は、この指示を
受けるとCPU1にシステムバス6を使用する権利を要
求する信号を出し、CPU1がそれに応じたらCPU1
の制御を介さずにRAM3又はRAM4の所定領域から
印字データを直接印字部5に転送する。この間CPU1
はシステムバス6が使えないため止まっている。このデ
ータの転送が終了したら、CPU1がシステムバス6の
使用を再開して印字データの作成を行なう。すなわち、
印字データの作成はCPU1のソフトウエアが、印字デ
ータの転送は印字データ転送制御部15がそれぞれ行な
う。
【0029】このB方式では、A方式においてソフトウ
エアで行なっていた印字データ転送を、印字データ転送
制御部15という専用の回路または専用の素子で行なう
ため印字データ転送処理に要する時間がA方式に比べて
短くなるという利点がある。
【0030】しかしながら、上述の説明でも分かるよう
に、印字データ転送処理を行なっている間はCPU1の
動作が止まっている。本来この時間帯にCPU1を動作
させればさらにプリンタ全体の性能を上げられるにもか
かわらず、CPU1の動作を妨げねばならず、このため
にプリンタの印字速度の限界を生じさせていたことがこ
の方式の最大の欠点であった。
【0031】以下にこのB方式について、さらに具体的
に説明する。図9において、CPU1,システムバス
6,ROM2,RAM3及びRAM4は図5におけるも
のと同じである。図9における印字部5は図6に示した
ものとほぼ同様であるが、この場合は、図5の構成にお
いてCPU1と接続されていた信号LOADRDY
BUSYのラインは印字データ転送制御部15と接続さ
れる。
【0032】信号STROBEのラインはこの例ではC
PU1に接続されるが、他の例として印字データ転送制
御部15にゲートアレイ等を用いて、印字データの転送
後自動的に印字部5へ信号STROBEを出力するよう
構成されているような場合には、この信号ラインは印字
データ転送制御部15に接続されるようにすることも可
能である。
【0033】ここでは、印字データ転送制御部15とし
て、図10に示すような信号を有するDMAコントロー
ラ(以下「DMAC」と略称する)を用いるものとす
る。図10において、信号HLDRQ(ホールドリクエ
スト)はシステムバス6をDMAC15が専有すること
をCPU1に要求し、その許可を得る信号である。
【0034】CPU1がそれに応じたとき、信号HLD
AK(ホールドアクノリッジ)がCPU1から返ってき
て、その後DMAC15はシステムバス6に信号を出力
しながらRAM3又はRAM4から印字部5に印字デー
タを送る。CPU1から信号HLDAKが返ってきてか
らDMAC15からの信号HLDRQがOFFされるま
でCPU1の動作は停止する。
【0035】印字データ転送が終了したら、DMAC1
5は信号HLDRQをOFFにしてシステムバス6の専
有権をCPU1に戻し、印字データ転送終了を知らせる
信号DONEをCPU1に割込み要求信号として出力す
るものとする。また、信号IOWRは、メモリ(RAM
3,4)からシステムバス6に読み出したデータを他の
外部素子に書き込むための信号で、この場合は印字部5
LOADと接続される。また、信号TRGは外部素子
よりDMAC15での転送を再開させるための信号であ
り、この場合は印字部5のRDY/BUSYと接続され
る。
【0036】図9と図10に基づいてこのB方式を説明
する。CPU1はまずRAM3上に印字データを作成す
る。これはメインルーチンにより行なう。印字ページ1
ページ分の印字データの作成が終了したら、DMAC1
5に対してシステムバス6を介して、印字データが格納
されるRAM3の先頭アドレスと印字ライン1行に相当
するデータ量情報を出力した後、DMAC15に対して
DMA制御を行なうように指示する。
【0037】DMA制御とはすなわち、CPU1を介さ
ずにメモリ(RAM3,4)のデータを印字部5にDM
AC15が直接転送する処理のことである。DMAC1
5はこの指示を受け、既述したようにCPU1へ信号H
LDRQを出力する。そして、CPU1からの信号HL
DAKが返ってきたら、システムバス6上にRAM3の
アドレス情報とリード信号を出力して、システムバス6
上にRAM3の該当するデータを読み出し、次に印字部
5へ信号IOWRを出力して、そのデータを印字部5の
シフトレジスタ8(図6)にラッチさせる。
【0038】このタイミングから、A方式の場合に図6
によって説明したようにサーマルヘッド7に16ビット
のデータが転送され、その転送が終了したら信号RDY
/BUSYがREADY状態となる。信号RDY/BU
SYはDMAC15の信号TRGに接続されているた
め、この信号の入力を受けてDMAC15はRAM3の
アドレス情報を次に進めて、再びRAM3からデータを
とり出して印字部5へ送る。
【0039】このように、RAM3からデータをとり出
して印字部5へのデータ転送を繰り返して、予め設定さ
れていた印字1行に相当するデータ量分を印字部5へ転
送し終えたら、CPU1へ出力していた信号HLDRQ
をOFFにし、信号DONEを出力する。この時点で、
CPU1はシステムバス6の専有権をもつが、信号DO
NEはCPU1の割込み要求と判断されるように構成さ
れているため、割込みルーチンが走り、印字部5へ信号
STROBEを出力して1行分の印字を行なう。
【0040】この後一定時間たつと、紙送りのためのタ
イマ割込みルーチンが起動され、図示しない紙送り用ス
テッピングモータが1ステップ分回転される。ここで再
DMAC15に次の行に相当するRAM3のアドレス
情報と印字1行分に相当するデータ数を指示する。この
ように、DMAC15に指示をするため及びステッピン
グモータを回転させるために割込み処理ルーチンが動く
が、メインルーチンではRAM4上に2ページ目の印字
データを作成する。
【0041】こうして、RAM3上の1ページ目の印字
データの転送及び印字と、RAM4上における2ぺージ
目の印字データの作成がともに終了したら、RAM4上
の2ページ目の印字データの転送・印字と並行して、R
AM3上に3ページ目の印字データを作成する。この場
合、CPU1からDMAC15に指示するメモリのアド
レスが第1のRAM3のアドレスではなく第2のRAM
4のアドレスとなるだけで、その他の処理は前述内容と
同じである。
【0042】したがって、A方式と同じように印字デー
タの作成と印字データの転送・印字を、その対象となる
RAMを切り換えながら印字を進めていく。A方式と異
なるのは、A方式では印字データの転送をCPU1のソ
フトウエアが行なっていたのに対して、B方式では印字
データ転送制御部(DMAC)15という専用の回路ま
たは素子を使うことによって、転送のために要する時間
が短くなり、全体としての処理時間が短くなるというこ
とである。
【0043】このときのCPU1の処理時間分割の様子
を図11に示す。A方式の場合を図示した図7と比較す
ることによりB方式の特徴がわかる。図11では図7と
同じく横軸を時間軸としているが、処理時間を示す矢印
の長さは図7と相対比較が出来るように示している。
【0044】すなわち図11から分かるように、CPU
1はメインルーチンではA方式と同様に印字データ作成
を行なうが、割込みルーチンでは1行分の印字(すなわ
ち、印字部への信号STROBEの出力とステッピング
モータ回転処理)とDMAC15への指示のみ行なう。
印字データのRAM3又はRAM4から印字部5への転
送はDMAC15によって行なう。
【0045】DMAC15という専用の素子を使うた
め、印字とDMAC15への指示と印字データの転送と
いう3つの処理時間を合計しても図7のソフトウエアで
行なう印字データ転送・印字処理時間よりも短くなる。
したがって、1行の処理時間もA方式の場合より短くな
る。
【0046】しかしながら、図11に破線で示すよう
に、DMAC15の動作中はCPU1はDMAC15に
システムバス使用権を奪われているため、この時間は
PU1の動作が停止してしまう。すなわち、CPU1の
処理効率を下げていることになる。これがB方式の欠点
である。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現在
主流となっているA方式及びB方式では、ソフトウエア
による印字データ転送に時間がかかったり、あるいはD
MACのような印字データ転送制御部を使うため、その
動作中はCPUの動作を停止させなければならないとい
う問題点があった。プリンタ全体の処理効率を上げてプ
リンタの印字速度を上げようとしても、これらの各方式
では上記の欠点により、いずれも印字速度をあまり上げ
られなかった。
【0048】この発明はこのような問題に鑑みてなされ
たものであり、ソフトウエアを使わずに、且つCPUの
動作を止めずに印字データの転送を行なえるようにする
ことによって、プリンタ全体の処理効率を上げて印字速
度をさらに上げることを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、次の(1)乃至(12)によって構成さ
れたダブルメモリ方式のドットプリンタを提供する。
【0050】(1)プログラムを格納するROM、
(2)ROMに接続されるシステムバス、(3)ビット
イメージデータ作成用の第1のRAM、(4)ビットイ
メージデータ作成用の第2のRAM、(5)用紙にビッ
トイメージを印字する印字部、
【0051】(6)第1のRAM及び第2のRAMから
印字部に作成されたビットイメージデータを転送するた
め、第1のRAM,第2のRAM及び印字部に信号を出
力する印字データ転送制御部、(7)印字部と印字デー
タ転送制御部に接続されるグラフィックバス、(8)第
1のRAMとシステムバスとの間に配置される第1のシ
ステムバス接続切換回路、
【0052】(9)第1のRAMとグラフィックバスと
の間に配置される第1のグラフィックバス接続切換回
路、(10)第2のRAMとシステムバスとの間に配置
される第2のシステムバス接続切換回路、(11)第2
のRAMとグラフィックバスとの間に配置される第2の
グラフィックバス接続切換回路、
【0053】(12)上記システムバスに接続されて上
記ROMに格納されたプログラムに従って動作し;上記
第1のRAMでビットイメージデータを作成するときに
は、該第1のRAMとシステムバスを接続させてグラフ
ィックバスを切り離し、同時に上記第2のRAMに作成
されたビットイメージデータを印字部へ転送するために
該第2のRAMとグラフィックバスを接続させてシステ
ムバスを切り離し、上記第2のRAMでビットイメージ
データを作成するときには、該第2のRAMとシステム
バスを接続させてグラフィックバスを切り離し、同時に
上記第1のRAMに作成されたビットイメージデータを
印字部へ転送するために該第1のRAMと前記グラフィ
ックバスを接続させてシステムバスを切り離すために;
上記第1のシステムバス接続切換回路と第1のグラフィ
ックバス接続切換回路と第2のシステムバス接続切換回
路と第2のグラフィックバス接続切換回路と印字データ
転送制御部とをそれぞれ制御する中央処理装置、
【0054】また、上記の(11)までの構成に次の
(12′),(13)及び(14)を加えた構成におい
ても同等の効果を得ることができる。(12′)印字デ
ータ転送制御部とシステムバスとの配置される第3のシ
ステムバス接続切換回路、(13)印字データ転送制御
部とグラフィックバスとの間に配置される第3のグラフ
ィックバス接続切換回路、
【0055】(14)上記(2)のシステムバスに接続
されて上記(1)のROMに格納されたプログラムに従
って動作し、上記第1のシステムバス接続切換回路と第
1のグラフィックバス接続切換回路と第2のシステムバ
ス接続切換回路と第2のグラフィックバス接続切換回路
と第3のシステムバス接続切換回路と第3のグラフィッ
クバス接続切換回路と印字データ転送制御部とをそれぞ
れ制御する中央処理装置。
【0056】
【作用】この発明によるダブルメモリ方式のドットプリ
ンタおいては、バスを印字データ作成用のシステムバス
と印字データ転送用のグラフィックバスに分け、第1,
第2のRAMとこれらのバスとの接続を、CPUが第
1,第2のシステムバス接続切換回路及び第1,第2の
グラフィックバス接続切換回路、あるいはさらに第3の
システムバス接続切換回路と第3のグラフィックバス接
続切換回路をそれぞれ適時に制御して切り換えることに
より、一方のRAMでCPUが印字データの作成を行な
いながら、同時にもう一方のRAMから既に作成された
印字データを印字データ転送制御部が印字部へ転送する
ことができる。
【0057】そのため、これまでCPUがそのソフトウ
エアで実行していたり、CPUの動作を止めて実行して
いた印字データの転送処理を、印字データ転送制御部が
CPUの動作と同時に並行して行なうことができ、CP
Uが印字データ転送処理に携わる時間が非常に短くなる
のでCPUの処理効率が大きく向上し、プリンタの印字
速度を大幅に高めることができる。
【0058】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。まず、この発明の第1実施例(請求項
1に対応する)を図1及び図2によって説明する。図1
はそのシステム構成を示すブロック図である。なお、図
9と対応する部分には同一の符号を付してあり、それら
の説明は省略する。
【0059】このドットプリンタでは、システムバス6
とは別にグラフィックバス20を設け、印字データ転送
回路(RAM3,4と印字データ転送制御部25によ
る)と印字部5をそのグラフィックバス20と接続す
る。なお、このグラフィックバスの構成は、前述したシ
ステムバスの構成と同様にアドレスバス,データバス,
チップセレクト信号及びライト信号のライン等からな
る。
【0060】そして、第1のRAM3と第2のRAM4
にはシステムバス6及びグラフィックバス20を直接つ
ながず、それぞれシステムバス接続切換回路(以下「S
BC」と略称する)21,22及びグラフィックバス接
続切換回路(以下「GBC」と略称する)23,24を
介して接続するようになっている。
【0061】すなわち、第1のRAM3はSBC21を
介してシステムバス6に、GBC23を介してグラフィ
ックバス20にそれぞれ接続され、第2のRAM4はS
BC22を介してシステムバス6に、GBC24を介し
てグラフィックバス20にそれぞれ接続される。
【0062】図示してはいないが、これらのバス接続切
換回路21〜24はCPU1からの信号により接続又は
切り離しを制御できるように構成されており、この各回
路は出力をハイインピーダンスに制御可能なバスバッフ
ァICやアナログスイッチ、あるいはこれらと同等の機
能をもつ素子により実現される。
【0063】印字データ転送制御部25はグラフィック
バス20に直接接続される。そして、例えば図2に示す
ように構成された回路を用いる。この図2に示す印字デ
ータ転送制御部25に対して、CPU1はまず印字デー
タが第1のRAM3に入っているか第2のRAM4に入
っているかを、RAM選択信号によって知らせる。
【0064】それにより、内部に固定情報として格納さ
れている第1のRAMの印字データ格納先頭アドレスか
又は第2のRAMの印字データ格納先頭アドレスがマル
チプレクサ26によって選択される。同時に、そのアド
レスがラッチ回路27によってアドレスカウンタ28に
対してその初期値としてラッチされる。この状態でCP
U1から転送開始信号が送られると、OR回路31を介
して1行ワード数カウンタ29(A方式の詳細説明で述
べたように、サーマルヘッドのドット数が800ドット
でバス幅が16ビットであれば50をカウントする)が
初期値にセットされる。
【0065】このカウンタ29は、印字部5からのシフ
トレジスタ8(図6)への転送完了信号RDY/BUS
YがREADY状態になったタイミングでカウントダウ
ンされて、アドレスカウンタ28をカウントアップす
る。これに同期して、タイミング生成回路34からRA
M3又は4へのリード信号と印字部5への信号IOWR
(これが印字部5のLOADに接続される)を出力す
る。このため、RAM3又は4から読み出されたデータ
はその時点ですぐ印字部5のシフトレジスタ8に書き込
まれる。
【0066】この動作をくり返し、1行ワード数カウン
タ29がクロック生成回路30からのクロックパルスに
よりカウントダウンされてキャリが発生し、キャリフリ
ップフロツプ(F/F)32がセットされると、これが
CPU1へのDONE信号となり、CPU1はこれによ
って1行の転送が終了したと判断することができる。こ
のキャリは、AND回路33を介してクロック生成回路
30からのクロックパルスのタイミングでタイミング生
成回路34にも入力し、リード信号と信号IOWRの出
力を停止させる。
【0067】以上の説明から、図2のような構成をもつ
回路は図10に示したDMAC15と同様の機能をも
ち、例えばゲートアレイ等でこの回路を構成すればよい
し、また、第1のRAM3の印字データ格納先頭アドレ
スや第2のRAM4の印字データ格納先頭アドレス及び
1行ワード数のデータも、スイッチ等を使うことにより
可変し得るような構成にできる。
【0068】さらに、図1の構成にそのままあてはまる
印字データ転送制御部25の例は、MCUである。図示
しないシリアル通信線を想定して、CPU1と印字デー
タ転送制御部25のMCUを接続し、CPU1は印字デ
ータ転送に先立って印字データが格納されているRAM
3又はRAM4の先頭アドレスと転送ワード数を送った
後、転送指示をそのMCUに与えればよい。
【0069】MCUは、この指示に従ってグラフィック
バス20にメモリの先頭アドレスとリード信号として所
定の信号を出力すると同時に、印字部5へも信号IOW
を出力する。そして、印字部5よりRDY/BUSY
がREADY状態となった信号を受けて、アドレスをカ
ウントアップして転送を繰り返す。こうして、1行の転
送が終了したら、CPU1にDONE信号を出力する。
【0070】このように印字データ転送制御部25をM
CUで実現させても、図1に示す実施例はそのままあて
はまる。特にMCUを用いる場合には、その処理内容に
柔軟性をもたせることができるため、上記処理や内容の
他にCPU1で行なっていた印字処理をさせることもで
きる。このときは、CPU1にDONE信号を出力する
前にサーマルヘッド7(図6)へSTROBEを出力す
る。したがって、CPU1はDONE信号が入力された
とき、MCUによって1行分の印字データの転送と印字
が終了した状態であると判断することになる。
【0071】次に、この発明の第2実施例(請求項2に
対応する)について説明する。図3はこの第2実施例に
よるドットプリンタのシステム構成を示すブロック図で
あり、図1に示した第1実施例のシステム構成と異なる
のは、印字データ転送制御部15として図9に示した前
述のB方式の例と同様なDMAコントローラ(DMA
C)を使用し、その印字データ転送制御部15とシステ
ムバス6及びグラフィックバス20との間に、それぞれ
システムバス接続切換回路(SBC)35とグラフィッ
クバス接続切換回路(GBC)36を設け、CPU1か
らの選択によりCPU1と印字データ転送制御部15と
を接続できるようにして、印字データが格納されている
メモリ(RAM3又は4)の先頭アドレスと転送ワード
数やその他必要な情報をCPU1から直接指示するよう
にした点だけである。
【0072】したがって、この実施例の印字データ転送
制御部(以下「DMAC」という)15のアドレスバ
ス,データバス,コントロールバスは、直接システムバ
ス6又はグラフィックバス20にではなくSBC35及
びGBC36に接続される。また、DMAC15から出
力される信号HLDRQはそのままDMAC15のHL
DAKに入力されるようにする。
【0073】図3において、CPU1はまず第1のRA
M3上に印字データを作成するため、SBC21,SB
C22,SBC35を接続状態にし、GBC23,GB
C24,GBC36を非接続状態にする。これをメイン
ルーチンが行なう。RAM3上に印字ページ1ページ分
の印字データの作成が終了したら、DMAC15に対し
て印字データが格納されたRAM3の先頭アドレスと印
字ライン1行に相当するデータ量情報を出力し、次いで
DMA制御を行なうよう指示する。
【0074】この直後にCPU1はSBC21,SBC
35を非接続状態にし、GBC23とGBC36を接続
状態にする。これによって、DMAC15はCPU1へ
信号HLDRQを出力するが、その信号は前述したよう
にDMAC15のHLDAKに入力されるから、すぐD
MA制御を開始する。
【0075】DMAC15は、GBC36を介してグラ
フィックバス20上にRAM3のアドレス情報とリード
信号を出力して、前述したB方式の場合と同様にRAM
3上に作成された印字データを印字部5に送り、これを
繰り返して印字データ1行分を印字部5へ送り終える。
この状態でCPU1へDONE信号を送る。CPU1に
この信号が入力されることにより割込み処理ルーチンが
走って、印字部5へ信号STROBEを出力して1行分
の印字を行なう。その後一定時間たつと紙送りのための
タイマ割込みルーチンが起動され紙送り用ステッピング
モータが1ステップ分回転される。
【0076】ここで、CPU1は再びSBC35を接続
状態にして、GBC36を非接続状態にし、DMAC1
5へ次の印字行に相当するRAM3のアドレス情報と印
字1行分に相当するデータ数を指示した後、再びDMA
制御を指示する。その後CPU1は、SBC35を非接
続状態にしてGBC36を接続状態にする。このように
して、RAM3上に作成された1ページ分の印字データ
を印字部に転送して印字した後、紙を1ステップ分送
る。このときCPU1はSBC22を介してメインルー
チンでRAM4上に2ページ目の印字データを作成す
る。
【0077】RAM3上に作成された1ページ目の印字
データの印字と、RAM4上への2ページ目の印字デー
タの作成がともに終了したら、SBC21とGBC24
を接続状態にし、GBC23とSBC22を非接続状態
にする。これにより、RAM4上に作成された印字デー
タの印字と、RAM3上への3ページ目の印字データの
作成を行なう。
【0078】このようにして、RAM3で印字データを
作成するときには、RAM4に既に作成されている印字
データをDMAC15を介して印字部5へ送って印字す
る。また、RAM4上で印字データを作成するときに
は、RAM3上に既に作成されている印字データをDM
AC15を介して印字部5へ送って印字する。
【0079】以上のような制御を実現するため、CPU
1はSBC21,22,35及びGBC23,24,3
6の接続/非接続状態を切り換える。対象を印字データ
に限って考えれば、システムバス6は印字データを作成
するため及びDMAC15に印字データ転送指示情報を
出力するために使われるバスであり、グラフィックバス
20は作成された印字データを印字部5へ転送するため
に使われるバスである。
【0080】CPU1はシステムバス6を用いて印字デ
ータを作成し、同時にグラフィックバス20を用いて作
成された印字データを印字部5に送って印字する。そし
て、システムバス6と接続するかグラフィックバス20
と接続するかを切り換えるのがSBC21,22,35
及びGBC23,24,36である。
【0081】この実施例におけるCPU1の処理時間分
割の様子を図4に示す。これを従来のB方式の場合を図
示した図11と比較することにより、この発明の特徴が
わかる。図4では図11と同じく横軸を時間軸としてい
るが、処理時間を示す矢印の長さは図11と相対比較が
できるようにしている。すなわち図4に示されるよう
に、B方式の場合と同様にCPU1のメインルーチンで
は印字データの作成を行ない、割込み処理ルーチンでは
1行分の印字とDMAC15への指示を行なう。
【0082】B方式と大きく異なるのは、B方式の場合
にはDMAC15による印字データ転送の際にCPU1
の動作を停止させていた(図11に破線部矢印で示す)
のに対し、この実施例では、印字データ作成と印字デー
タ転送を並行して行なうため、CPU1を全く停止させ
ずにすべての処理を実行できる。
【0083】これは、バス接続切換回路(各SBC及び
GBC)を制御することによって、印字データ作成時に
はシステムバス6、印字データ転送時にはグラフィック
バス20と、用途によってバスを2種類に分け、印字デ
ータ作成と印字データ転送を同時に並行して行なえるよ
うにしたためである。こうすることにより、図11と比
較しても分かるように、CPU1の停止期間がない分だ
け1行の処理時間がさらに短くなり、CPUの処理効率
が大きく向上する。これがこの発明の最大の利点であ
る。
【0084】なお、図4ではCPU1による各SBC及
びGBCの接続/非接続処理の時間が示されていない
が、CPU1に含まれる入出力素子の論理を変えるだけ
でその処理が可能なため、これに要する時間は印字処理
やDMAC15への指示,印字データ作成,印字データ
転送等の処理に比べて一般に非常に短い。したがって、
図4及びその説明ではこの時間を省略している。
【0085】また、図4では印字データ転送制御部とし
てDMACを用いた場合におけるCPU1の処理時間の
様子を説明しているが、DMACを使わずに、既述した
他の構成の印字データ転送制御部を用いた第1実施例の
場合も、図4及びその説明がそのままあてはまる。
【0086】さらに、これまでの説明においては、第1
のRAM3をシステムバス6に接続しているときは、第
2のRAM4はグラフィックバス20に接続し、第1の
RAM3をグラフィックバス20に接続しているとき
は、第2のRAM4はシステムバス6に接続しているよ
うに記述したが、これは印字データ作成処理と印字デー
タ転送処理を同時に行なっている場合のことであって、
他の場合には電気的に悪影響のない範囲で、両方のRA
M3,4がシステムバス6あるいはグラフィックバス2
0にともに接続されていてもかまわない。
【0087】例えば、RAM3において実行している印
字データ作成処理が終了する前に、RAM4からの印字
部5への印字データ転送が終了したら、RAM4をグラ
フィックバスから切り離してシステムバス6に接続して
もよい。印字データ転送制御部であるDMAC15につ
いても同様で、制御上問題のないタイミングでシステム
バス6あるいはグラフィックバス20に適時切り換えて
もよい。
【0088】このような、印字データ作成と印字データ
転送に関わる時期以外のバスの切換えタイミングについ
ては、この発明の趣旨とは関係なく、この発明を限定す
るものではない。
【0089】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るドットプリンタは、バスを印字データ作成用のシステ
ムバスと印字データ転送用のグラフィックバスに分け、
第1,第2のRAMとこれらのバスとの接続をCPUが
適時に切り換えることにより、一方のRAMでCPUが
印字データの作成を行ないながら、同時に印字データ転
送制御部が、もう一方のRAMから既に作成された印字
データを印字部へ転送するという処理形態をとることが
できる。
【0090】このため、これまでCPUがそのソフトウ
エアで実行していたり、CPUの動作を止めて実行して
いた印字データの転送処理を、印字データ転送制御部が
CPUの動作と同時に並行して行なうことができ、CP
Uが印字データ転送処理に携わる時間が非常に短くなっ
た。それによって、プリンタ全体から見たCPUの処理
効率が大きく向上し、プリンタの印字速度を大幅に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1における印字データ転送制御部25の具体
的な回路構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明の第2実施例のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図4】この第2実施例におけるCPU1の処理時間分
割の様子を示す説明図である。
【図5】従来のA方式の場合のドットプリンタのシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図6】図5における印字部5の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】図5におけるCPU1の処理時間分割の様子を
示す説明図である。
【図8】図5における印字部5の部分を他のCPUに置
き換える場合の例を示すブロック図である。
【図9】従来のB方式の場合のドットプリンタのシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図10】図9における印字データ転送制御部15とし
てDMACを使用する場合の各入出力信号の説明図であ
る。
【図11】図9におけるCPU1の処理時間分割の様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU) 2 プログラム格
納用のROM 3 第1のRAM 4 第2のRAM 5 印字部 6 システムバス 7 サーマルヘッド 8 パラレル/シリアル
変換シフトレジスタ 9 16カウントカウンタ 15 印字データ転送
制御部(DMAC) 20 グラフィックバス 21,22,35 システムバス接続切換回路(SB
C) 23,24,36 グラフィックバス接続切換回路(G
BC) 25 印字データ転送制御部 26 マルチプレ
クサ 27 ラッチ回路 28 アドレスカ
ウンタ 29 1行ワード数カウンタ 30 クロック生
成回路 32 キャリフリップフロップ 34 タイミング
生成回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(1)乃至(12)によって構成さ
    れたことを特徴とするダブルメモリ方式のドットプリン
    タ。 (1)プログラムを格納するROM、(2)ROMに接
    続されるシステムバス、(3)ビットイメージデータ作
    成用の第1のRAM、(4)ビットイメージデータ作成
    用の第2のRAM、(5)用紙にビットイメージを印字
    する印字部、(6)前記第1のRAM及び第2のRAM
    から前記印字部に作成されたビットイメージデータを転
    送するため、前記第1のRAM,第2のRAM及び印字
    部に信号を出力する印字データ転送制御部、(7)前記
    印字部と印字データ転送制御部に接続されるグラフィッ
    クバス、(8)前記第1のRAMとシステムバスとの間
    に配置される第1のシステムバス接続切換回路、(9)
    前記第1のRAMとグラフィックバスとの間に配置され
    る第1のグラフィックバス接続切換回路、(10)前記
    第2のRAMとシステムバスとの間に配置される第2の
    システムバス接続切換回路、(11)前記第2のRAM
    とグラフィックバスとの間に配置される第2のグラフィ
    ックバス接続切換回路、(12)前記システムバスに接
    続されて前記ROMに格納されたプログラムに従って動
    作し;前記第1のRAMでビットイメージデータを作成
    するときには、該第1のRAMと前記システムバスを接
    続させて前記グラフィックバスを切り離し、同時に前記
    第2のRAMに作成されたビットイメージデータを前記
    印字部へ転送するために該第2のRAMと前記グラフィ
    ックバスを接続させて前記システムバスを切り離し、前
    記第2のRAMでビットイメージデータを作成するとき
    には、該第2のRAMと前記システムバスを接続させて
    前記グラフィックバスを切り離し、同時に前記第1のR
    AMに作成されたビットイメージデータを前記印字部へ
    転送するために該第1のRAMと前記グラフィックバス
    を接続させて前記システムバスを切り離すために;前記
    第1のシステムバス接続切換回路と第1のグラフィック
    バス接続切換回路と第2のシステムバス接続切換回路と
    第2のグラフィックバス接続切換回路と印字データ転送
    制御部とをそれぞれ制御する中央処理装置、
  2. 【請求項2】 次の(1)乃至(14)によって構成
    されたことを特徴とするダブルメモリ方式のドットプリ
    ンタ。 (1)プログラムを格納するROM、 (2)ROMに接続されるシステムバス、 (3)ビットイメージデータ作成用の第1のRAM、 (4)ビットイメージデータ作成用の第2のRAM、 (5)用紙にビットイメージを印字する印字部、 (6)前記第1のRAM及び第2のRAMから前記印字
    部に作成されたビットイメージデータを転送するため、
    前記第1のRAM,第2のRAM及び印字部に信号を出
    力する印字データ転送制御部、 (7)前記印字部に接続されるグラフィックバス、 (8)前記第1のRAMとシステムバスとの間に配置さ
    れる第1のシステムバス接続切換回路、 (9)前記第1のRAMとグラフィックバスとの間に配
    置される第1のグラフィックバス接続切換回路、 (10)前記第2のRAMとシステムバスとの間に配置
    される第2のシステムバス接続切換回路、 (11)前記第2のRAMとグラフィックバスとの間に
    配置される第2のグラフィックバス接続切換回路、 (12)前記印字データ転送制御部とシステムバスとの
    間に配置される第3のシステムバス接続切換回路、 (13)前記印字データ転送制御部とグラフィックバス
    との間に配置される第3のグラフィックバス接続切換回
    路、 (14)前記システムバスに接続されて前記ROMに格
    納されたプログラムに従って動作し; 前記第1のRAMでビットイメージデータを作成する
    きには、前記第1のRAMと前記システムバスを接続さ
    せて前記グラフィックバスを切り離し、同時に前記第2
    のRAMに作成されたビットイメージデータを前記印字
    部へ転送するために該第2のRAMと前記グラフィック
    バスを接続させて前記システムバスを切り離し、前記第
    2のRAMでビットイメージデータを作成するときに
    は、該第2のRAMと前記システムバスを接続させて前
    記グラフィックバスを切り離し、同時に前記第1のRA
    Mに作成されたビットイメージデータを前記印字部へ転
    送するために該第1のRAMと前記グラフィックバスを
    接続させて前記システムバスを切り離すために; 前記第1のシステムバス接続切換回路と第1のグラフィ
    ックバス接続切換回路と第2のシステムバス接続切換回
    路と第2のグラフィックバス接続切換回路と第3のシス
    テムバス接続切換回路と第3のグラフィックバス接続切
    換回路と印字データ転送制御部とをそれぞれ制御する中
    央処理装置、
JP3142574A 1991-05-18 1991-05-18 ダブルメモリ方式のドツトプリンタ Expired - Fee Related JP2500136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3142574A JP2500136B2 (ja) 1991-05-18 1991-05-18 ダブルメモリ方式のドツトプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3142574A JP2500136B2 (ja) 1991-05-18 1991-05-18 ダブルメモリ方式のドツトプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04341876A JPH04341876A (ja) 1992-11-27
JP2500136B2 true JP2500136B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=15318490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3142574A Expired - Fee Related JP2500136B2 (ja) 1991-05-18 1991-05-18 ダブルメモリ方式のドツトプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500136B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0619620B2 (ja) * 1984-11-07 1994-03-16 株式会社リコー 画像形成装置
JPH0750461B2 (ja) * 1987-01-23 1995-05-31 日本電信電話株式会社 バス切替方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04341876A (ja) 1992-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62149458A (ja) ドツトマトリクスプリンタ
JPH07205467A (ja) 感熱式印刷機のための制御回路
JP2500136B2 (ja) ダブルメモリ方式のドツトプリンタ
JPH04302041A (ja) メモリーのアドレス指定デバイス
US6122699A (en) Data processing apparatus with bus intervention means for controlling interconnection of plural busses
JPS6312291B2 (ja)
JPS58117036A (ja) 印字制御装置
JP3302146B2 (ja) プリンタ装置及びそのヘッド駆動回路
JPS62173526A (ja) ペ−ジバツフア制御方式
JPH0616764Y2 (ja) ドットマトリクスプリンタ
JP3098435B2 (ja) 複数サーマルヘッド用制御システム
JP3039503B2 (ja) プリンタシステムにおける制御装置及び制御方法
JP3222327B2 (ja) サーマルプリンタ装置
JP2650416B2 (ja) ラスタスキャン方式の両面印刷装置
JPH08207344A (ja) サーマルラインプリンタおよびサーマルラインプリンタの駆動方法
JPH08152978A (ja) プリンタエンジンの制御装置
JPH0325115B2 (ja)
JPH0958064A (ja) 端末装置
JPH09207371A (ja) 熱転写ラインプリンタ用データdma転送回路
JP2537394B2 (ja) シリアル・ドット・プリンタの印字制御方式
JPH06149431A (ja) インタフェース装置
JPH0210628B2 (ja)
JPH08258346A (ja) データ処理装置
JPH01113827A (ja) 印字制御方式
JPS63155321A (ja) プリンタ装置の状態切換え方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees