JP2024521929A - 2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物 - Google Patents

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Abstract

LATS1/2の阻害剤である、(ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、(2,6-ナフチリジン-1-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、及び(1,7-ナフチリジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物を含む2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、これらの化合物を含有する組成物、並びにLATS1/2活性を阻害する方法が開示される。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月4日に出願された国際特許出願第PCT/CN2021/098358号の利益及び優先権を主張し、その出願の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
大型腫瘍抑制因子キナーゼ1(LATS1)及び大型腫瘍抑制因子キナーゼ2(LATS2)は、エフェクター転写因子であるYes関連タンパク質(YAP)及びPDZ結合モチーフを有する転写共活性化因子(TAZ)を構成的にリン酸化し、それによってそれらを不活性化する、Hippo経路における調節性セリン/トレオニンキナーゼである。Hippo経路が活性であるとき、一連の上流因子がHippoキナーゼMST1/2をリン酸化し、次にLATS1/2をリン酸化する。LATS1/2はYAP及びTAZをリン酸化し、YAP及びTAZを細胞質に捕捉させ、分解させる。Hippo経路が不活性であり、LATS1/2が排除され、減少し、及び/又はリン酸化されない場合、YAP及びTAZはリン酸化されず、代わりに核に移行する。核では、YAP及びTAZは、がん耐性、細胞増殖、アポトーシス、及び他の細胞特性を含む機能に関連する一連の下流遺伝子を制御する転写因子、例えば転写因子のTEADファミリーと複合体を形成する。文献報告はまた、傷害後のYAP/TAZ活性化が、肺傷害モデルを含む複数の細胞型において組織再生及び修復を促進することを示している。例えば、LaCanna,R.et al.J Clin Invest.2019;129(5):2107-2122;and JCI Insight.2019;4(14):e128674を参照されたい。
結果として、LATS1及びLATS2経路の不活性化は、特発性肺線維症(IPF)及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)等のヒトの疾患又は状態における薬理学的介入の選択肢となり得る。
LATS1/2の阻害剤である、(ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、(2,6-ナフチリジン-1-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、及び(1,7-ナフチリジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物を含む2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物、これらの化合物を含有する組成物、並びに細胞又は対象においてLATS1/2を阻害し、傷害後に組織再生を促進し、LATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患、障害又は状態を治療する方法が開示される。
一態様において、本明細書中に詳述されるように、式(I)の化合物、又はその任意の変化形、例えば式(IA)、(IB)若しくは(IC)、又はそのN-オキシド、又はその塩(例えば、その薬学的に許容される塩)が提供される。式(I)の化合物、又は本明細書で詳述するその任意の変形、又はその薬学的に許容される塩、及び、薬学的に許容される担体又は添加物を含む薬学的組成物もまた提供する。
別の態様では、損傷後の組織再生を促進するか、又はLATS1/2阻害(例えば、ARDS)から利益を得ることができる疾患若しくは状態を治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物、又はその任意の変形、例えば本明細書に詳述する式(IA)、(IB)若しくは(IC)、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
LATS1/2阻害(例えば、ARDS)から利益を得ることができる損傷後の組織再生を促進する方法又は疾患若しくは状態を治療する方法で使用するための、式(I)の化合物、又は本明細書に詳述される式(IA)、(IB)若しくは(IC)等のその任意の変形、又はその薬学的に許容される塩も提供される。
本明細書に詳述される方法(例えば、損傷後の組織再生の促進、又はARDSの治療)における、式(I)の化合物、又はその任意の変形、例えば本明細書に詳述される式(IA)、(IB)若しくは(IC)、又はその薬学的に許容される塩の使用も提供される。
本明細書に詳述される方法(例えば、ARDSの傷害又は治療後の組織再生の促進)で使用するための医薬品を製造するための、式(I)の化合物、又は本明細書に詳述される式(IA)、(IB)若しくは(IC)等のその任意の変形、又はその薬学的に許容される塩の使用も提供される。
LATS1/2阻害(例えば、ARDS)から利益を得ることができる損傷後の組織再生を促進するための、又は疾患若しくは状態を治療するためのキットであって、式(I)の化合物、又はその任意の変形、例えば本明細書に詳述する式(IA)、(IB)若しくは(IC)、又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物;及び使用説明書を含むキットも提供される。
別の態様では、式(I)の化合物又はその任意の変形、例えば式(IA)、(IB)若しくは(IC)を作製する方法が提供される。式(I)の化合物、又は式(IA)、(IB)若しくは(IC)等のその任意の変形の合成に有用な化合物中間体も提供される。
式(I)の化合物又はその変形、例えば式(IA)、(IB)、(IC)、(II-A)、(II-B)、(II-C)、(III)~(IX)、例えば表1の化合物番号101~201、及びLATS1/2の阻害剤であるその薬学的組成物が本明細書で開示される。したがって、化合物及び組成物は、LATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患、障害又は状態を治療するのに有用である。
本明細書にて開示する主題をここで、以下にてより完全に記載する。しかし、本明細書で説明する、本明細書にて開示する主題の多くの修正及び他の実施形態が、前述の記載にて提示される教示の利益を有する、本明細書にて開示する主題が関係する当業者に想到されるであろう。したがって、本明細書にて開示する主題は、開示した特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正及び他の実施形態が、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれると意図されるものと考えられるべきである。換言すれば、本明細書に記載されている主題は、全ての代替物、変更及び均等物を包含する。組み込まれる文献、特許、及び同様の資料のうちの1つ又は複数が、定義される用語、用語の用法、記載される技術等を非限定的に含む、本出願と異なるか、又は矛盾する場合は、本出願が優先される。別途定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術及び科学用語は、当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、参照によりその全体が援用される。
定義
本明細書で使用される場合、「アルキル」とは、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C1~10とは、1~10個の炭素原子を意味する)、飽和の直鎖(すなわち非分岐)若しくは分岐した一価の炭化水素鎖、又はそれらの組み合わせを指す。具体的なアルキル基は、1~20個の炭素原子を有するもの(「C1~20アルキル」)、1~8個の炭素原子を有するもの(「C1~8アルキル」)、1~6個の炭素原子を有するもの(「C1~6アルキル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「C2~6アルキル」)、又は1~4個の炭素原子を有するもの(「C1~4アルキル」)である。アルキル基の例としては、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル;例えば、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル等のホモログ及び異性体等の基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」とは、少なくとも1つのオレフィン系不飽和の部位を有し(すなわち、少なくとも1つの式C=Cの部分を有し)、かつ指定された炭素原子数を有する(すなわち、C2~10とは、2~10個の炭素原子を意味する)不飽和の直鎖(すなわち非分岐)若しくは分岐した一価の炭化水素鎖、又はそれらの組み合わせを指す。アルケニル基は「cis」若しくは「「trans」構成、あるいは、「E」若しくは「Z」構成であることができる。具体的なアルケニル基は、2~20個の炭素原子を有するもの(「C2~20アルケニル」)、2~8個の炭素原子を有するもの(「C2~8アルケニル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「C2~6アルケニル」)、又は、2~4個の炭素原子を有するもの(「C2~4アルケニル」)である。アルケニル基の例としては、例えばエテニル(又はビニル)、プロパ-1-エニル、プロパ-2-エニル(又はアリル)、2-メチルプロパ-1-エニル、ブタ-1-エニル、ブタ-2-エニル、ブタ-3-エニル、ブタ-1,3-ジエニル、2-メチルブタ-1,3-ジエニル、それらのホモログ及び異性体等の基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」とは、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C2~10とは、2~10個の炭素原子を意味する)、少なくとも1つのアセチレン系不飽和の部位を有する(すなわち、少なくとも1つの式C≡Cの部分を有する)不飽和の直鎖(すなわち非分岐)若しくは分岐した一価の炭化水素鎖、又はそれらの組み合わせを指す。具体的なアルキニル基は、2~20個の炭素原子を有するもの(「C2~20アルキニル」)、2~8個の炭素原子を有するもの(「C2~8アルキニル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「C2~6アルキニル」)、2~4個の炭素原子を有するもの(「C2~4アルキニル」)である。アルキニル基の例としては、エチニル(又はアセチレニル)、プロパ-1-イニル、プロパ-2-イニル(又はプロパルギル)、ブタ-1-イニル、ブタ-2-イニル、ブタ-3-イニル、それらのホモログ及び異性体等の基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アルキレン」とは、アルキルと同じであるが、二価性を有する残基を指す。具体的なアルキレン基は、1~6個の炭素原子(「C1~6アルキレン」)、1~5個の炭素原子(「C1~5アルキレン」)を有するもの、1~4個の炭素原子(「C1~4アルキレン」)、又は1~3個の炭素原子(「C1~3アルキレン」)を有するものである。アルキレンの例としては、メチレン(-CH-)、エチレン(-CH-CH-)、1,3-プロピレン(-CH2-CH2-CH2-)、1,2-プロピレン(-CH(CH3)-CH2-)、1,4-ブチレン(-CH-CH-CH-CH-)等の基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アルキリデン」は、アルキルと同じ残基を指すが、結合点で二価性を有し、二重結合を介して親構造に結合している。特定のアルキリデン基は、1~6個の炭素原子(「C1~6アルキリデン」)、1~5個の炭素原子(「C1~5アルキリデン」)を有する、1~4個の炭素原子(「C1~4アルキリデン」)又は1~3個の炭素原子(「C1~3アルキリデン」)を有するものである。アルキリデンの例には、メチリデン(=CH)、エチリデン(=CH-CH)、1-プロピリデン(=CH-CH-CH)、2-プロピリデン(=C(CH)、1-ブチリデン(=CH-CH-CH-CH)等の基が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」とは、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C3~10とは、3~10個の炭素原子を意味する)、非芳香族の飽和又は不飽和の環式一価炭化水素構造を指す。シクロアルキルは、シクロヘキシル等の1つの環、又はアダマンチル等の複数の環で構成されることができるが、アリール基は除外する。2つ以上の環を含むシクロアルキルは、縮合している、スピロである、若しくは架橋している、又はこれらの組み合わせであることができる。特定のシクロアルキル基は、3~12個の環状炭素原子を有する基である。好ましいシクロアルキルは、3~8個の環状炭素原子(「C3~8シクロアルキル」)、又は3~6個の炭素原子(「C3~6アルキニル」)を有する環式炭化水素である。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロへプチル、ノルボニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アリール」とは、1つの環(例えばフェニル)、又は、縮合環が芳香族であってもなくてもよい、複数の縮合環(例えばナフチル若しくはアントリル)を有する、不飽和芳香族炭素環式基を意味する。特定のアリール基は、6~14個の環状(すなわち、環)炭素原子(「C6~14アリール」)を有する基である。少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するアリール基を、芳香環位置又は非芳香族環位置のいずれかにて、親構造に結合することができる。一変形例では、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するアリール基は、親構造に芳香族環の位置で結合されている。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」とは、1~14個の環状(すなわち環)炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄等のヘテロ原子を含むがこれらに限定されない、少なくとも1個の環状ヘテロ原子を有する、不飽和芳香族環式基を指す。ヘテロアリール基は、1つの環(例えばピリジル、フリル)、又は、縮合環が芳香族であってもなくてもよい、複数の縮合環(例えばインドリジニル、ベンゾチエニル)を有することができる。特定のヘテロアリール基とは、1~12個の環状(すなわち、環)炭素原子と、窒素、リン、酸素、及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状(すなわち、環)ヘテロ原子と、を有する5~14員環;1~8個の環状炭素原子と、窒素、リン、酸素、及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有する5~10員環;並びに、1~5個の環状炭素原子と、窒素、リン、酸素、及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有する5、6、又は7員環である。一変形例では、ヘテロアリールは、1~6個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有する単環式芳香族5、6又は7員環を含む。別の変形では、ヘテロアリールとしては、1~12個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、多環式芳香族環が挙げられる。少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基を、芳香環位置又は非芳香族環位置のいずれかにて、親構造に結合することができる。一変形では、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基は、親構造に芳香族環の位置で結合されている。
本明細書で使用される場合、「複素環」、「複素環式」又は「ヘテロシクリル」とは、1つの環又は複数の縮合環を有し、かつ1~14個の環状(すなわち環)炭素原子、及び例えば窒素、リン、硫黄又は酸素等の1~6個の環状(すなわち環)ヘテロ原子を有する、飽和又は不飽和の非芳香族環式基を指す。2つ以上の環を含む複素環は、縮合している、スピロである、若しくは架橋している、又はこれらの任意の組み合わせであることができる。縮合環系において、1つ以上の縮合環はシクロアルキルであってもよい。具体的なヘテロシクリル基は、1~13個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、3員~14員環;1~11個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、3員~12員環;1~9個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3員~10員環;1~7個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3員~8員環;並びに1~5個の環状炭素原子、並びに窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3員~6員環である。一変形例では、ヘテロシクリルは、1~2個、1~3個、1~4個、1~5個又は1~6個の環状炭素原子と、窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~2個、1~3個又は1~4個の環状ヘテロ原子と、を有する単環式3、4、5、6又は7員環を含む。別の変形例では、ヘテロシクリルは、1~12個の環状炭素原子と、窒素、リン、酸素及び硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子と、を有する多環非芳香族環を含む。
「ハロ」又は「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ及び/又はヨードを指す。残基が2つ以上のハロゲンで置換される場合、その化合物は、結合したハロゲン部分の数に対応する接頭辞を用いて言及することができる。例えば、ジハロアリール、ジハロアルキル、トリハロアリール等は、同じハロであり得るが、必ずしも同じである必要はない、2つ(「ジ」)又は3つ(「トリ」)のハロ基で置換された、アリール及びアルキルを意味する。故に、4-クロロ-3-フルオロフェニルは、ジハロアリールの範囲内である。1つ以上の水素がハロ基で置き換えられたアルキル基を「ハロアルキル」、例えば「C1~6ハロアルキル」と称する。各水素がハロ基で置き換えられているアルキル基は、「ペルハロアルキル」と呼ばれる。好ましいペルハロアルキル基は、トリフルオロアルキル(-CF)である。同様に、「ペルハロアルコキシ」とは、アルコキシ基のアルキル部分を構成する炭化水素の各Hの代わりにハロゲンが用いられているアルコキシ基を指す。ペルハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ(-OCF)である。
「カルボニル」とは、基C=Oを指す。
「オキソ」とは、部分=Oを指す。
「ジェミナル」とは、同じ原子に結合した2つの部分の関係を意味する。例えば、残基-CH-CR-において、R及びRはジェミナルであり、RはRに対するジェミナルR基と称され得る。
別に明記されない限り、「置換されていてもよい」とは、ある基が置換されていなくてもよく、又は、その基に関して列挙された1つ以上(例えば、1、2、3、4、又は5個)の置換基(その置換基は同一であっても異なっていてもよい)により、置換されていてもよいことを意味する。一つの実施形態では、置換されていてもよい基は1つの置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよい基は、2つの置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよい基は、3つの置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよい基は、4つの置換基を有する。いくつかの実施形態では、置換されていてもよい基は、1~2、1~3、1~4、又は1~5個の置換基を有する。
本明細書における「阻害剤」という用語の使用は、分子標的(例えば、LATS1/2)の活性を阻害する分子を意味することを意味する。本明細書において、「阻害する」とは、標的酵素の活性を、阻害剤の不存在下におけるその酵素の活性と比較して低下させることを意味する。いくつかの実施形態では、用語「阻害する」とは、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約95%の、標的酵素活性の低下を意味する。別の実施形態では、「阻害する」とは、約5%~約25%、約25%~約50%、約50%~約75%、又は約75%~100%の、標的酵素活性の低下を意味する。いくつかの実施形態では、「阻害する」とは、約95%~100%の、標的酵素活性の低下、例えば、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%の活性の低下を意味する。このような低下は、in vitroキナーゼアッセイを含む、当業者により認識可能であろう様々な技術を使用して測定することができる。
本明細書で使用される場合、疾患又は状態に関する「治療」又は「治療すること」は、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを指す。効果は、疾患若しくは状態の部分的若しくは完全な治癒及び/又は疾患若しくは状態に起因する有害作用に関して治療的であり得る。本明細書で使用される「治療」には、それだけに限らないが、以下のうちの1つ又は複数が含まれる:疾患又は状態から生じる1つ又は複数の症状を減少させること、疾患又は状態の程度を減少させること、疾患又は状態を安定化させること(例えば、疾患又は状態の悪化の予防又は遅延)、疾患又は状態の進行を遅延又は遅延させること、病状を改善すること、疾患又は状態を治療するために必要な1つ又は複数の薬物の用量を減少させること、別の薬物の効果を増強すること、生活の質を高めること、疾患又は状態をもたらすか又はそれに関与する生物学的経路の1つ又は複数の点を妨害すること、及び/又は生存期間を延長すること。また、「治療」には、組織損傷の病理学的帰結の減少及び損傷組織の回復の促進も含まれる。本発明の方法は、これらの治療の態様のいずれか1つ以上を企図する。
本明細書で使用する場合、用語「有効量」とは、有効性及び毒性のパラメータと組み合わせて、所与の治療形態で有効であるはずである、本発明の化合物のそのような量を意図する。当技術分野において理解されている通り、有効量は、1つ又は複数の用量であり得る、すなわち、所望の治療評価項目を達成するために、単一用量又は複数用量が必要とされ得る。有効量は、1つ以上の治療剤、及び化合物、又はその薬学的に許容される塩の投与の文脈で考慮され得、1つ以上の他の剤と共に、望ましい、又は有益な結果が達成され得る、又は達成される場合、有効量で与えられると見なされ得る。共投与する化合物のいずれかの好適な用量は、化合物の併用作用(例えば相加又は相乗効果)により、任意に低くすることができる。
「治療的有効量」とは、所望の治療アウトカムを生み出すの(例えば、LATS1/2(例えば、ARDS)によって治療される疾患又は状態の重症度若しくは期間の低下/減少、がんの重症度の安定化、又は、がんの1つ以上の症状の除去)に十分な、化合物又はその塩の量を意味する。治療的使用に関して、有益な又は望ましい結果としては例えば、疾患の進展中に現れる合併症及び中間の病理学的表現型を含む、疾患により生じる1つ以上の(生化学的、組織学的、及び/若しくは行動的)症状の低下、疾患を患う対象の生活の質の増加、疾患の治療に必要な他の薬剤の用量の減少、別の薬剤の増強効果、疾患の進行の遅延、並びに/又は、患者の生残の延長が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される」、又は「薬理的に許容される」とは、生物学的に、又は別様において望ましくないものではない材料を意味し、例えば、材料を、あらゆる望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、又は、それが含有される組成物のその他の成分のいずれかと有害な様式で相互作用することなく、患者に投与される薬学的組成物に組み込むことができる。薬学的に許容される担体又は添加物は、毒性及び製造試験で必要とされる基準を満たしているのが望ましく、且つ/又は、米国食品医薬品局により準備された不活性成分ガイドに含まれていることが望ましい。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。「薬学的に許容される塩」とは、遊離(非塩)化合物の生物活性の少なくとも保持し、薬物又は医薬品として対象に投与可能なそれらの塩である。そのような塩は、例えば(1)例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸で形成された;又は、例えば酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸等の有機酸で形成された酸付加塩;(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属、アルカリ土類イオン、若しくはアルミニウムイオンにより置き換えられるか、又は有機塩基と配位するかのいずれかであるときに形成される塩を含む。許容され得る有機塩基としてはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。許容され得る無機塩基としては、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。薬学的に許容される塩は、製造過程においてin situで、又はその遊離酸若しくは塩基形態の精製された本発明の化合物を、それぞれ、適切な有機若しくは無機塩基若しくは酸と別個に反応させ、その後の精製の間に、このように形成された塩を単離することによって調製し得る。
本明細書において使用される用語「添加物」は、活性成分として本発明の化合物を含有する錠剤等、薬物又は医薬品の製造において使用され得る不活性な又は活性でない物質を意味する。結合剤、崩壊剤、コーティング、打錠/被包補助、クリーム若しくはローション、潤滑剤、非経口投与用溶液、咀嚼錠剤用材料、甘味剤若しくは着香剤、懸濁/ゲル化剤又は湿式造粒剤として使用される任意の物質を含むがこれらに限定されない様々な物質が、添加物という用語によって包含され得る。結合剤としては例えば、カルボマー、ポビドン、キサンタンガム等が挙げられ;コーティング材としては例えば、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ジェランガム、マルトデキストリン、腸溶性コーティング等が挙げられ;圧縮/封入材としては例えば、炭酸カルシウム、ブドウ糖、フルクトースdc(dc-「直接圧縮可能な」)、蜂蜜dc、乳糖(無水物又は一水和物;任意にアスパルテーム、セルロース、又は微結晶性セルロースと組み合わされている)、デンプンdc、スクロース等が挙げられ;崩壊剤としては例えば、クロスカルメロースナトリウム、ジェランガム、デンプングリコール酸ナトリウム等が挙げられ;クリーム又はローションとしては例えば、マルトデキストリン、カラギーナン等が挙げられ;潤滑剤としては例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられ;咀嚼錠剤用材料としては例えば、デキストロース、フルクトースdc、ラクトース(一水和物、任意にアスパルテーム又はセルロースと組み合わせられている)等が挙げられ;懸濁/ゲル化剤としては例えば、カラギーナン、グリコール酸ナトリウムデンプン、キサンタンガム等が挙げられ;甘味剤としては例えば、デキストロース、フルクトースdc、ソルビトール、スクロースdc等が挙げられ;湿潤造粒剤としては例えば、炭酸カルシウム、マルトデキストリン、微結晶性セルロース等が挙げられる。ある場合には用語「添加物」と「担体」は互換的に使用される。
用語「対象」又は「患者」とは、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス等を含むがこれらに限定されない哺乳動物等の動物を意味する。特定の実施形態では、対象はヒト又はヒト患者である。
化合物
本明細書にて開示された化合物は、式(I)の化合物、又はその塩(例えば薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば水和物)、プロドラッグ、代謝産物、若しくは誘導体である。これらの化合物は、他のキナーゼ(例えば、AKT1、ROCK1及びPKA)よりも高い力価及び選択性でLATS1/2に結合してその活性を阻害するので、LATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患及び状態の治療のためのLATS1/2の選択的阻害剤として有用である。
一態様では、式(I)の化合物:
Figure 2024521929000001
又はそのN-オキシド若しくは塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば水和物)、プロドラッグ、その代謝産物又は誘導体が提供され、
は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、-O(C1~6アルキル)、-NH(C1~6アルキル)又は-N(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、C2~6アルケニル又はC2~6アルキニルであり、ここで、C1~6アルキル、C2~6アルケニル及びC2~6アルキニルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、ハロゲン、シアノ、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
はN又はCR41であり、GはN又はCR42であり、ただし、G及びGの一方又は両方がNであることを条件とし、
41及びR42は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
各R43a及びR43bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
44は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、3~14員ヘテロシクリルであり、ここで、R44のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR6a又はR6b及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、
各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、又は、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R7a及びR7bは、独立して、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R8a及びR8bは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
nは0~8であり、
各Rは独立してC1~6アルキルであり、又は、存在する場合、2つのジェミナルR基は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R14は独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各R15は独立してC1~6アルキルであり、
各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各R10は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、-N(R)S(O)NR又は-P(O)Rであり、式中、R10のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各R及びRは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各Rは独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここでRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各R及びRは、独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、R及びRは、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各R11は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、-N(Rf1)S(O)NRc1d1又は-P(O)Rg1h1であり、ここで、R11のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Ra1は独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra1のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rb1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rc1及びRd1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc1及びRd1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、Rc1及びRd1は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
各Re1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Re1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rf1は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各Rg1及びRh1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg1及びRh1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、Rg1及びRh1は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
各R12は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール、3~6員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、-N(Rf2)S(O)NRc2d2又は-P(O)Rg2h2であり、式中、R12のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Ra2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rb2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rc2及びRd2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc2及びRd2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル並びに3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、Rc2及びRd2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、
各Re2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Re2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rf2は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各Rg2及びRh2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、3~8員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg2及びRh2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、並びに3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、Rg2及びRh2は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、及び
各R13は、独立して、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、シアノ、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルである。
一態様では、式(I)の化合物:
Figure 2024521929000002
又は塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば水和物)、プロドラッグ、その代謝産物又は誘導体が提供され、
は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールであり、
は、水素、C1~6アルキル、又は-O(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、又は-O(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
はN又はCR41であり、GはN又はCR42であり、ただし、G及びGの一方又は両方がNであることを条件とし、
41及びR42は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、式中、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R7a及びR7bは、独立して、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R8a及びR8bは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
nは0~8であり、
各Rは独立してC1~6アルキルであり、又は、存在する場合、2つのジェミナルR基は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R14は独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各R15は独立してC1~6アルキルであり、
各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各R10は本明細書に定義される通りである。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1Xの化合物及びその塩以外である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物等の本明細書の化合物は、表1Xにおける化合物番号1x~3xの1つ以上から選択される化合物以外である。いくつかの実施形態では、本開示の化合物、及び、本明細書で詳述する化合物を用いる方法は、表1Xに列挙するもの及びその塩を含む、式(I)の化合物のいずれかを包含する。
Figure 2024521929000003
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)のものであるか、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体であり、(i)GとGの両方がNであるか、(ii)GがNであり、GがCR42であるか、又は(iii)GがCR41であり、GがNである。
いくつかの実施形態では、GがCR41であり、R41が水素であり、GがNであり、Rが2-置換-4-ピリジニルであり、各R、R及びRが水素であり、各R7a及びR7bが独立して水素であるか、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである場合、化合物は式(I)のもの、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体である。
1つの態様において、式(IA)の化合物:
Figure 2024521929000004
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体が提供され、式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、式(I)について定義される通りであるか、又は本明細書に詳述される変形である。
1つの態様において、式(IB)の化合物:
Figure 2024521929000005
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体が提供され、式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、式(I)について定義される通りであるか、又は本明細書に詳述される変形である。
いくつかの実施形態では、化合物は、R42が水素である式(IB)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
1つの態様において、式(IC)の化合物:
Figure 2024521929000006
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体が提供され、式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、式(I)について定義される通りであるか、又は本明細書に詳述される変形である。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1Xの化合物番号1x~3xの1つ又は複数及びその塩から選択される化合物以外であれば、式(I)若しくは(IC)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、R41が水素である式(IC)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成することはない。いくつかの実施形態では、Rは、2-置換-4-ピリジニル以外である。いくつかの実施形態では、Rが2-置換-4-ピリジニルである場合、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)のもの、又は、該当する場合、式(IA)、(IB)、及び(IC)等の、それらの変形、又はその塩(例えば薬学的に許容される塩)であり、式中、RはR10から独立して選択される1、2、3、4,又は5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、1個~12個の環状(又は環)炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1個~6個の環状(又は環)ヘテロ原子とを有する5~14員ヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1個~8個の環状炭素原子及び1個~4個の環状ヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~5個の環状炭素原子及び1~4個の環状ヘテロ原子を有する5、6又は7員ヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、1~6個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有する単環式の5、6又は7員ヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、1個~12個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1個~6個の環状ヘテロ原子とを有する多環式ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい単環式5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する単環式5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する単環式6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~4個の環ヘテロ原子を有する縮合二環式ヘテロアリールであり、その各々は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1、2、3又は4個の環窒素原子を有する5,6-縮合二環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する5,6-縮合二環式ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル又は1,2,4-トリアゾリルであり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいピラゾリルである。一変形例において、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいピラゾール-4-イルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいイソチアゾリルである。一変形例において、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいイソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル又はイソチアゾール-5-イルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいイソチアゾール-5-イルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R10は、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ及びハロゲンで置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル又はトリフルオロメチル)から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいピラゾール-4-イルである。いくつかの特定の実施形態では、Rは3-メチルピラゾール-4-イル又は5-メチルピラゾール-4-イルである。いくつかの特定の実施形態では、Rは4-メチルイソチアゾール-5-イルである。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいピリジルである。一変形例において、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよい4-ピリジルである。いくつかの特定の実施形態では、Rは4-ピリジル(ピリジン-4-イルとしても知られる)である。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいピリミジルである。一変形例において、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいピリミジン-4-イルである。いくつかの特定の実施形態では、Rは、ピリミジン-4-イルである。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよい1~4個の環窒素原子(例えば、ピロロ-ピリジニル、インダゾリル、イミダゾ-ピリジニル、ピロロ-ピリミジニル又はピラゾロ-ピリミジニル)を有する5,6-縮合ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいピロロ-ピリジニルである。一変形例において、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいピロロ[2,3-b]ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)である。いくつかの特定の実施形態では、
いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024521929000007
からなる群から選択され、各基の波線は親構造への結合点を示す。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024521929000008
からなる群から選択され、各基の波線は親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、-O(C1~6アルキル)、-NH(C1~6アルキル)又は-N(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、-NH(C1~6アルキル)、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、1個以上のハロゲン(例えば、フルオロ)で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC6~10アリール(例えば、フェニル)で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール(例えば、ピラゾリル)で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R)C(O)Rで置換されていてもよいC1~6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、水素であり、Rは、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-NH(C1~6アルキル)であり、ここで、C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、-NH(C1~6アルキル)(例えば、NHMe)である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、又はハロゲンで更に置換されていてもよいハロゲン、アシルアミノ、フェニル若しくはピラゾリルで置換されたC1~6アルキル(例えば、2,2,2-トリフルオロエチル、-CHNHC(O)CHCH、ベンジル及び4-クロロピラゾール-1-イル)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、-NH(C1~6アルキル)(例えば、NHMe)、C1~6アルキル(例えば、メチル)、又はハロゲンで更に置換されていてもよいハロゲン、アシルアミノ、フェニル若しくはピラゾリルで置換されたC1~6アルキル(例えば、2,2,2-トリフルオロエチル、-CHNHC(O)CHCH、ベンジル及び4-クロロピラゾール-1-イル)である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、メチル、
Figure 2024521929000009
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す。いくつかの実施形態では、Rは、NHMe、CF
Figure 2024521929000010
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、Rは、水素、C1~6アルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、C2~6アルケニル又はC2~6アルキニルであり、C1~6アルキル、C2~6アルケニル及びC2~6アルキニルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC2~6アルキニルであり、C1~6アルキル及びC2~6アルキニルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、ヒドロキシル又は-O(C1~6アルキル)である。いくつかの実施形態では、Rは、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、Rは、アルコキシ(例えば、CHOCH)で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、C1~6ハロアルキル(例えば、2,2,2-トリフルオロエチル)である。いくつかの実施形態では、R-O(C1~6アルキル)であり、ここで、C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R-O(C1~6アルキル)(例えば、メトキシ)である。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC2~6アルキニルである。いくつかの実施形態では、Rは、1つ又はそれを超えるヒドロキシルで置換されていてもよいC2~6アルキニル(例えば、3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル又は3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、メチル及び2,2,2-トリフルオロエチルからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、Rは、クロロ、シアノ、ヒドロキシル、メトキシ、3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル、3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル及びメトキシメチルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、Rは、水素、ハロゲン、シアノ、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各R43a及びR43bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、R44は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、3~14員ヘテロシクリルであり、ここで、R44のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは水素、ハロゲン、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい-O(C1~6アルキル)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ又はブロモ)である。いくつかの実施形態では、Rは、C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル、1-プロピル又は2-プロピル)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、クロロ、メチル及びシクロプロピルからなる群より選択される。
いくつかの実施形態では、Rは-OR44であり、式中、R44は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、3~14員ヘテロシクリルであり、R44のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、水素である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。これらの実施形態のいくつかでは、R44は、ハロゲン(例えば、フロロロ)、ヒドロキシル、アルコキシ(例えば、メトキシ)、3~14員ヘテロシクリル(例えば、オキセタニル)、C2~6アルケニル(例えば、ビニル)及びC2~6アルキニル(例えば、エチニル)からなる群より独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、C2~6アルケニル(例えば、アリル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、ヒドロキシルで置換されていてもよいC2~6アルキニル(例えば、3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-3-イン-1-イル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、シアノで置換されていてもよいC3~8シクロアルキル(例えば、3-シアノシクロブチル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、3~14員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R44は、アシル(例えば、1-アセチルアゼチジン-3-イル)で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、-NR43a43bであり、ここで、各R43a及びR43bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-NR43a43bであり、ここで、各R43a及びR43bは、独立して、C1~6アルキル(例えば、ジメチルアミノ)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、
Figure 2024521929000011
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造との結合点を示す。
式(I)、(IA)、(IB)又は(IC)について記載されたR、R、R及びRの各あらゆる変形は、あたかも各あらゆる組み合わせが具体的かつ個別に記載されているかのように組み合わせられてもよいことが意図され、理解される。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、イソチアゾリル(例えば、4-メチルイソチアゾール-5-イル)、ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル又は4-ピリジルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、C1~6アルキル(例えば、メチル)又は-O(C1~6アルキル)(例えば、メトキシ)である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)のもの、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)のもの、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、Rは、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR6a若しくはR6b及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R6a又はR6b及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、水素又は-C(O)R14である。いくつかの実施形態では、R14は、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、R14は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、Rは、水素又はアセチルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、ここで、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、-OR、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)、-S(O)NR、-C(O)NR、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC6~10アリール、R11及びから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい3~12員ヘテロシクリルからなる群から選択される。これらの実施形態のいくつかでは、RはC1~6アルキルであり、Rは水素又はC1~6アルキルであり、RはC1~6アルキルであり、各R、R及びRは水素である。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、2-メチル-1-プロピル及び2-メチル-2-プロピル)である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024521929000012
からなる群から選択される置換C1~6アルキルであり、各基の波線は親構造への結合点を示す。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024521929000013
からなる群から選択される置換C1~6アルキルであり、各基の波線は親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC4~8シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC3~6シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC4~6シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC4~8シクロアルキルであり、ここで、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、C3~6シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024521929000014
からなる群より選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリル、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC6~14アリール、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、1~9個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、1~2、1~3、1~4、1~5又は1~6個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~2、1~3又は1~4個の環状ヘテロ原子とを有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい単環式3、4、5、6又は7員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、1~2、1~3、1~4又は1~5個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個の環状ヘテロ原子とを有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい単環式3、4、5又は6員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、酸素である1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、C6~14アリール又は5~14員ヘテロアリールであり、その各々は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC6~14アリールである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1から12個の環状炭素原子及び窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1から6個の環状ヘテロ原子を有する5~14員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、1~8個の環状炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子とを有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択される1~3個の環状ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5又は6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいピラゾリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル又は5-ピラゾリル)である。
いくつかの実施形態では、Rは、それぞれがR10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、
Figure 2024521929000015
からなる群から選択されるヘテロシクリルであり、各基の波線は親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、酸素、フェニル又はピラゾリルである1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル又は5-ピラゾリル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R14は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、アセチル、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、
Figure 2024521929000016
からなる群より選択され、これらの各々は、R10から独立して選択される1個、2個、3個、4個又は5個の置換基で置換されていてもよく、各基の波線は、親構造との結合点を示す。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、式中、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、及び3~12員ヘテロシクリルは、それぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、又は、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又は、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。
いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。
いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは、独立して、水素、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは水素である。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、水素であり、R6a及びR6bの他方は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ)、各Rが独立して水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)である、-OR、又はRが独立してC1~6アルキル(例えばメチル)であり、Rが独立して水素又はC1~6アルキルである、-N(R)S(O)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、水素であり、R6a及びR6bの他方は、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bである。いくつかの実施形態では、R15は、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、-C(O)O(C1~6アルキル)である。
いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、水素であり、R6a及びR6bの他方は、-C(O)NR16a16bである。いくつかの実施形態では、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、-C(O)NR16a16bであり、ここで、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方が-C(O)NR16a16bであり、式中、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成する。これらの実施形態のいくつかでは、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~3個の環状ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~7員ヘテロシクリルを形成する。これらの実施形態のいくつかでは、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環状ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5又は6員ヘテロシクリルを形成する。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成し、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)又は-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。これらの実施形態のいくつかでは、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成する。
いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、水素、メチル、
Figure 2024521929000017
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、
Figure 2024521929000018
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す。
いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、R及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、R6a及びR6bの他方が、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、及び3~12員ヘテロシクリルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、R及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、R6a及びR6bの他方は水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、R及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、R6a及びR6bの他方は水素である。いくつかの実施形態では、R6a及びR6bの一方は、R及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員ヘテロシクリル(例えば、モルホリン)を形成し、R6a及びR6bの他方は、水素である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)のもの、又は式(IA)、(IB)及び(IC)等のその変形、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、各R7a及びR7bは、独立して、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。いくつかの実施形態では、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。いくつかの実施形態では、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。
いくつかの実施形態では、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、各R7a及びR7bは水素である。いくつかの実施形態では、R7a及びR7bの一方は、水素であり、R7a及びR7bの他方は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態では、R7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、又は式(IA)、(IB)及び(IC)等のその変形、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、各R8a及びR8bは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、R8a及びR8bの一方は、水素であり、R8a及びR8bの他方は、水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R8a及びR8bの一方は、水素であり、R8a及びR8bの他方は、水素、ハロゲン(例えば、フルオロ)又はヒドキシルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R8a及びR8bの一方は水素であり、R8a及びR8bの他方は水素、フルオロ又はヒドロキシルである。いくつかの実施形態では、各R8a及びR8bは水素である。いくつかの実施形態では、各R8a及びR8bは、フルオロである。
式(I)、(IA)、(IB)又は(IC)について記載されるR、R、R及びRの各あらゆる変形は、式(I)、(IA)、(IB)又は(IC)について記載されるR、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bの各あらゆる変形と組み合わせることができ、あたかも各あらゆる組み合わせが具体的かつ個別に記載されるのと同じであることが意図され、理解される。例えば、いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン又はC1~6アルキルであり、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各R6a及びR6bは、独立して、水素であるか、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b若しくはR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bのうちの一方は水素であり、R8a及びR8bのうちの他方は水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。これらの実施形態のいくつかでは、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール-5-イル)ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えばクロロ)、又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各R6a及びR6bは、独立して、水素であるか、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b若しくはR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bのうちの一方は水素であり、R8a及びR8bのうちの他方は水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。いくつかの実施形態では、R14は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、R15は、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環状ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5又は6員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、-O(C1~6アルキル)(例えば、メトキシ)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、(i)ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、(ii)ハロゲン(例えばフルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、(iii)酸素である1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリル、(iv)フェニル、又は(v)ピラゾリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、又は5-ピラゾリル)であり、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bは水素である。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、(i)ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、(ii)ハロゲン(例えばフルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、(iii)酸素である1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリル、(iv)フェニル、又は(v)ピラゾリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、又は5-ピラゾリル)であり、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bは水素である。いくつかの実施形態では、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成する。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、又は式(IA)、(IB)及び(IC)等のその変形、又はnが0~8であるその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。スピロ環のピペリジン部分は、非置換であるか(nは0である)、又は1~8個のR基で置換されている(n=1、2、3、4、5、6、7又は8)。いくつかの実施形態では、各Rは、存在する場合、独立してC1~6アルキルであるか、又は存在する場合、2つのジェミナルR基は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する。
式(I)、(IA)、(IB)又は(IC)について記載されるR、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bのそれぞれのあらゆる変形は、式(I)、(IA)、(IB)又は(IC)について記載されるR及びnと組み合わせることができ、あたかもそれぞれのあらゆる組み合わせが具体的かつ個別に記載されるのと同じであることが意図され、理解される。例えば、いくつかの実施形態では、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、本明細書に詳述されている通りであるか、又は本明細書に詳述されているそれらの任意の組み合わせであり、nは0(すなわち、Rは存在しない)である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II):
Figure 2024521929000019
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)について本明細書に詳述されている通りであり、又は本明細書に詳述されている変形を含む。
いくつかの実施形態では、式(I)又は(II)の化合物は、式(II-A):
Figure 2024521929000020
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)若しくは(II)について本明細書に詳述されている通りであり、又は本明細書に詳述されている変形を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)又は(II)の化合物は、式(II-B):
Figure 2024521929000021
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)若しくは(II)について本明細書に詳述されている通りであり、又は本明細書に詳述されている変形を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)又は(II)の化合物は、式(II-C):
Figure 2024521929000022
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)若しくは(II)について本明細書に詳述されている通りであり、又は本明細書に詳述されている変形を提供する。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(II)、(II-A)、(II-B)若しくは(II-C)の化合物又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、Rは、ピラゾリル(例えば、ピラゾール-3-イル、ピラゾール-4-イル又はピラゾール-5-イル)、ピリジニル(例えば、4-ピリジル)又はピロロ-ピリジニル(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)であり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン又はC1~6アルキルであり、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各R6a及びR6bは、独立して、水素であるか、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b若しくはR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bのうちの一方は水素であり、R8a及びR8bのうちの他方は水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。いくつかの実施形態では、R14は、C1~6アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態では、R15は、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環状ヘテロ原子を有し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5又は6員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(II)、(II-A)、(II-B)若しくは(II-C)のもの、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり、式中、Rは、ピラゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、Rは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは独立して、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、-O(C1~6アルキル)(例えば、メトキシル)又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、(i)ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、(ii)ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、(iii)酸素である1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリル、(iv)フェニル、又は(v)ピラゾリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル又は5ピラゾリル)であり、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bは水素である。いくつかの実施形態では、Rは、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン(例えば、クロロ)、シアノ、非置換C1~6アルキル(例えば、メチル)及びC1~6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)からなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、水素、ハロゲン(例えば、クロロ)、又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であり、Rは、(i)ハロゲン(例えば、フルオロ)、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリル(例えば、オキセタン-3-イル)からなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、(ii)ハロゲン(例えばフルオロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群より独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、(iii)酸素である1個の環状ヘテロ原子を有する単環式3~6員ヘテロシクリル、(iv)フェニル、又は(v)ピラゾリル(例えば、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、又は5-ピラゾリル)であり、R6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル(例えば、メチル)、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、R8a及びR8bは水素である。いくつかの実施形態では、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキル(例えば、メチル)であるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成する。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IA)、(II)又は(II-A)の化合物は、式(III):
Figure 2024521929000023
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)若しくは(II-A)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述されている通りであり、pは0、1、2、3又は4であり、各Rは独立して、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい水素、ハロゲン、シアノ又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、pは0である(Rは存在しない)。いくつかの実施形態では、pは、1であり、Rは、フルオロ(例えば、3-フルオロ)又はシアノ(例えば、3-シアノ)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは、水素である。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IA)、(II)又は(II-A)の化合物は、式(IV):
Figure 2024521929000024
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)若しくは(II-A)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述される通りであり、qは0、1、2又は3であり、各Rは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、RのC1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい水素、ハロゲン、シアノ又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、qは1である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Rは、メチル、フルオロ、クロロ、シアノ又はトリフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、3位又は5位でピラゾール-4-イルに結合している。一変形例では、Rは5-メチル又は3-メチルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは、水素である。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)又は(III)の化合物は、式(V):
Figure 2024521929000025
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)若しくは(III)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述されている通りである。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは水素であり、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)若しくは(III)又はその適用可能な変形について本明細書中に詳述される通りである。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)又は(IV)の化合物は、式(VI):
Figure 2024521929000026
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)若しくは(IV)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述されている通りである。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは水素であり、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IA)、(II)、(II-A)若しくは(IV)又はその適用可能な変形について本明細書中に詳述される通りである。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IB)、(II)又は(II-B)の化合物は、式(VII)又は(VIII):
Figure 2024521929000027
(VII) (VIII)
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IB)、(II)若しくは(II-B)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述されている通りである。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは水素であり、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IB)、(II)、若しくは(II-B)又はその適用可能な変形について本明細書中に詳述される通りである。
いくつかの実施形態では、式(I)、(IC)、(II)又は(II-C)の化合物は、式(IX):
Figure 2024521929000028
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IC)、(II)若しくは(II-C)又はその適用可能な変形について本明細書に詳述されている通りである。これらの実施形態のいくつかにおいて、各R、R及びRは水素であり、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、式(I)、(IC)、(II)、若しくは(II-C)又はその適用可能な変形について本明細書中に詳述される通りである。これらの実施形態のいくつかでは、各R7a及びR7bは、独立して、水素又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。
式(I)の化合物又はその変形、例えば式(II)又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態では、各R10は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、又は-N(R)S(O)NRであり、ここで、R10のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、R10は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-S(O)、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、又は-N(R)S(O)NRであり、式中、R10のC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、R10は、独立して、ハロゲン(例えば、クロロ又はフルオロ)、シアノ、-OR、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)、-S(O)NR、-C(O)NR、R11から独立して選択される1個、2個、3個又は4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、R11から独立して選択される1個、2個、3個又は4個の置換基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル、R11から独立して選択される1個、2個、3個又は4個の置換基で置換されていてもよいC6~10アリール、R11から独立して選択される1個、2個、3個又は4個の置換基で置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、又はR11から独立して選択される1個、2個、3個又は4個の置換基で置換されていてもよい3~12員ヘテロシクリルである。
一変形例では、R10は独立して、ハロゲン(例えば、クロロ又はフルオロ)、シアノ又はヒドロキシルである。
一変形例において、R10は、独立して、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ及びハロゲンで置換されていてもよいC1~6アルキル(例えば、メチル又はトリフルオロメチル)である。
一変形例において、R10は、ヒドロキシル、シアノ、フルオロ、クロロ、-CHF、-CHF、-CF、-NH、-NH(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)、-O(C1~6アルキル)、-SO(C1~6アルキル)、-S(O)NR、-C(O)NR、又は-N(R)C(O)Rである。
一変形例では、R10はC2~6アルケニル(例えば、エテニル)又はC2~6アルキニル(例えば、エチニル)であり、それぞれがR11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、R10は、独立して、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ、-OR、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)、-S(O)NR、-C(O)NR、R11から独立して選択される1、2、3若しくは4個の置換基で置換されていてもよいC6~10アリール、又はR11から独立して選択される1、2、3若しくは4個の置換基で置換されていてもよい3~12員ヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかでは、RはC1~6アルキルであり、Rは水素又はC1~6アルキルであり、RはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、各R及びRは独立して水素又はC1~6アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~3個の環状ヘテロ原子を有する4~7員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、基(例えば、R)は、R10から独立して選択される1~5個(例えば、1、2、3、4又は5;1、2、3又は4;又は1、2、3;又は1又は2)の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールを含む場合、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ、オキソ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル及び-ORからなる群から選択され、式中、Rは水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、基(例えば、R、R、R、R44、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b又はR)が、R10から独立して選択される1~5個(例えば、1、2、3、4又は5;1、2、3又は4;又は1、2、3;又は1又は2)の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルを含む場合、各R10は、独立して、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R又は-N(R)S(O)であり、R10のC2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、R11は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル及び-ORからなる群から選択され、ここで、Rは、水素又はC1~6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R11は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ及びヒドロキシルからなる群から選択される。一変形例(例えば、Rの置換C1~6アルキルに関して)では、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、ハロゲン又はC1~6アルキルで置換されていてもよいC6~14アリール(例えば、フェニル)、ハロゲン又はC1~6アルキルで置換されていてもよい5~14員ヘテロアリール(例えば、ピリジル又はピロゾリル)、-OR(ここで、Rは水素又はC1~6アルキルである)及び-N(R)C(O)R(RはC1~6アルキルであり、Rは水素である)からなる群から選択される。一変形例(例えば、Rの置換C1~6アルキルに関して)では、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)及び-ORからなる群から選択され、式中、Rは、水素又はC1~6アルキルである。一変形例(例えば、R又はR44の置換C1~6アルキルに関して)では、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、-OR及び-C(O)NRからなる群から選択され、ここで、Rは水素又はC1~6アルキルであり、R及びRは独立して水素又はC1~6アルキルである。一変形例(例えば、Rの置換C1~6アルキルに関して)では、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、C2~6アルケニル(例えば、エテニル)、C2~6アルキニル(例えば、エチニル)、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルで置換されていてもよいC3-5シクロアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいC6~14アリール(例えば、フェニル)、ハロゲン、ヒドロキシル又はアセチルで置換されていてもよい4又は5員ヘテロシクリル(例えば、オキセタニル又はアゼチジニル)、C(O)NR(R及びRは独立して水素又はC1~6アルキルである)、-OR(Rは独立して水素又はC1~6アルキルである)、S(O)NR(R及びRは独立して水素又はC1~6アルキルである)及び-N(R)C(O)R(RはC1~6アルキルであり、Rは水素である)からなる群から選択される。一変形例(例えば、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b又はRの置換C1~6アルキルに関して)では、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)及び-ORからなる群から選択され、式中、Rは、水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、基(例えば、R)が、R10から独立して選択される1~5個(例えば、1、2、3、4又は5;1、2、3又は4;又は1、2、3;又は1又は2)の置換基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキルを含む場合、R10は、ハロゲン(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ及び-ORからなる群から選択され、式中、Rは、水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、式中、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Rは独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、式中、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Rは独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各R及びRは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成する。一変形例では、各R及びRは独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、式中、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Rは独立してC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、水素又はC1~6アルキルである。一変形例では、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、各R11は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、又は-N(Rf1)S(O)NRc1d1であり、式中、R11のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、各R11は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、3~8員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ又は-ORb1であり、式中、R11のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、R11は、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。一変形例において、R11は、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい3~8員ヘテロシクリルである。
一変形例において、R11は、ハロゲン、シアノ、-NRc1d1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-S(O)e1、C1~6ハロアルキル、-(C1~6アルキレン)-OH又は-(C1~6アルキレン)-NHである。
一変形例において、R11は、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、-CHF、-CF、-NH、-NH(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)、-O(C1~6アルキル)、-SO(C1~6アルキル)、-S(O)NRc1d1、-C(O)NRc1d1、又は-N(Rf1)C(O)Ra1である。
一変形例において、R11は、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、-O(C1~6アルキレン)-NH又は-(C1~6アルキレン)-OHである。
いくつかの実施形態では、各Ra1は、独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、式中、Ra1のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、各Rb1は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、式中、Rb1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Rb1は独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rc1及びRd1は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc1及びRd1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、又は、Rc1及びRd1は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成する。一変形例では、各Rc1及びRd1は独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Re1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、式中、Re1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Re1は独立してC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rf1は、独立して、水素又はC1~6アルキルである。一変形例では、Rf1は水素である。
いくつかの実施形態では、各R12は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール、3~6員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、又は-N(Rf2)S(O)NRc2d2であり、式中、R12のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。
一変形例において、各R12は、独立して、オキソ、ハロゲン、シアノ、-ORb2、又はR13から独立して選択される1、2、3若しくは4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。一変形例において、各R12は、独立して、オキソ、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルである。
一変形例において、R12は、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである。
一変形例において、R12は、オキソ、ヒドロキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。
いくつかの実施形態では、各Ra2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Ra2は独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rb2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルであり、式中、Rb2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Rb2は水素である。
いくつかの実施形態では、各Rc2及びRd2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc2及びRd2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル並びに3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、又はRc2及びRd2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成する。一変形例では、各Rc2及びRd2は独立して水素又はC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Re2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、式中、Re2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい。一変形例では、Re2は独立してC1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rf2は、独立して、水素又はC1~6アルキルである。一変形例では、Rf2は水素である。
いくつかの実施形態では、各R13は、独立して、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、シアノ、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルである。
一変形例において、各R13は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、シアノ又はC1~6アルキルである。
一変形例において、R13は、オキソ、ヒドロキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である。
代表的な化合物を表1に示す。いくつかの例において、エナンチオマー又はジアステレオマーは、それらのそれぞれのパーパティ、例えば、キラルHPLC/SFCでのそれらの相対保持時間又はその生物学的活性によって同定され、キラル中心の絶対立体配置は任意に割り当てられる。
Figure 2024521929000029
Figure 2024521929000030
Figure 2024521929000031
Figure 2024521929000032
Figure 2024521929000033
Figure 2024521929000034
Figure 2024521929000035
Figure 2024521929000036
Figure 2024521929000037
Figure 2024521929000038
Figure 2024521929000039
Figure 2024521929000040
Figure 2024521929000041
Figure 2024521929000042
Figure 2024521929000043
Figure 2024521929000044
Figure 2024521929000045
Figure 2024521929000046
Figure 2024521929000047
Figure 2024521929000048
Figure 2024521929000049
Figure 2024521929000050
Figure 2024521929000051
Figure 2024521929000052
Figure 2024521929000053
Figure 2024521929000054
Figure 2024521929000055
Figure 2024521929000056
Figure 2024521929000057
Figure 2024521929000058
Figure 2024521929000059
Figure 2024521929000060
Figure 2024521929000061
Figure 2024521929000062
Figure 2024521929000063
Figure 2024521929000064
Figure 2024521929000065
Figure 2024521929000066
Figure 2024521929000067
Figure 2024521929000068
Figure 2024521929000069
Figure 2024521929000070
Figure 2024521929000071
Figure 2024521929000072
Figure 2024521929000073
いくつかの実施形態では、表1の化合物番号101~292から選択される化合物又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)が提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物番号101~201、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)から選択される。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物番号101~198又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)から選択される。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物番号202~292、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)から選択される。
本明細書に記載する式(I)の化合物又はその塩は、立体異性形態で存在することができる(例えば、1つ以上の不斉炭素原子を含有する)。各立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマー)及びこれらの混合物は、本明細書に開示されている主題の範囲に含まれる。本明細書に開示されている主題は本明細書に記載されている特定の群の組み合わせ及び部分集団を含むことが理解されるべきである。本明細書に開示されている主題の範囲には、立体異性体の混合物の他に、精製されたエナンチオマー又はエナンチオマー的に/ジアステレオマー的に濃縮された混合物が含まれる。本明細書にて開示する主題は、本明細書で定義する特定の群の組み合わせ及び部分集合を含むものと理解されるべきである。
同様に、式(I)の化合物又は塩は、その式で示すもの以外の互変異性形態で存在することができ、これらもまた、本明細書にて開示する主題の範囲に含まれると理解されている。例えば、ピラゾリル基は、以下に示すいずれか又は両方の互変異性体として存在し得る。
Figure 2024521929000074
特定の互変異性体の1つが構造図において示されている場合、両方の互変異性体は、示されたものが、存在する主要な互変異性体であるか、又は少数派の互変異性体であるかにかかわらず意図される。
本明細書に開示されている主題には、1つ又は複数の原子が、通常自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子により置き換えられているという事実を除いて本明細書に記載されている化合物の同位体標識された形態も含まれる。本明細書に記載されている化合物及びその薬学的に許容される塩の中に取り込まれることができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素及び塩素の同位体、例えば、H、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I及び125Iが挙げられる。
本明細書にて開示する主題は、式(I)の化合物のプロドラッグ、代謝産物、誘導体、及び薬学的に許容される塩を含む。式(I)の化合物の代謝産物としては、式(I)の化合物を、その代謝生成物を得るのに十分な時間、哺乳類に接触させることを含むプロセスにより作製される化合物が挙げられる。
式(I)の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容される塩を、当該技術分野において利用可能な任意の好適な方法、例えば、遊離塩基を無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸等)、又は、有機酸(例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(例えばグルクロン酸若しくはガラクツロン酸)、αヒドロキシ酸(例えばクエン酸若しくは酒石酸)、アミノ酸(例えばアスパラギン酸若しくはグルタミン酸)、芳香族酸(例えば安息香酸若しくは桂皮酸)、スルホン酸(例えばp-トルエンスルホン酸若しくはエタンスルホン酸)等)で処理することによって、調製してよい。
式(I)の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容される塩は、任意の好適な方法、例えば、遊離酸を無機又は有機塩基、例えばアミン(第一級、第二級若しくは第三級)、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物等で処理することにより調製してよい。好適な塩の実例としては、アミノ酸(グリシン及びアルギニン等)、アンモニア、第一級、第二級、及び第三級アミン、並びに環状アミン(ピペリジン、モルホリン及びピペラジン等)に由来する有機塩、並びに、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム及びリチウムに由来する無機塩が挙げられるが、これらに限定されない。
式(I)の化合物は「プロドラッグ」の形態であることができ、これは、in vivoで代謝されることが可能な部分を有する化合物を含む。一般に、プロドラッグは、エステラーゼにより、又は、活性薬物に対する他のメカニズムにより、in vivoで代謝される。プロドラッグ及びその使用の例は、当技術分野において周知である(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19参照)。プロドラッグは、化合物の最終的な単離及び精製の間に、又はその遊離の酸の形態又はヒドロキシルの精製された化合物を適切なエステル化剤と別個に反応させることによって、in situで調製し得る。ヒドロキシル基は、カルボン酸との処理を介して、エステルへと変換させ得る。プロドラッグ部分の例としては、置換された及び置換されていない、分岐又は非分岐の低級アルキルエステル部分(例えば、プロピオン酸エステル)、低級アルケニルエステル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキルエステル(例えば、ジメチルアミノエチルエステル)、アシルアミノ低級アルキルエステル(例えば、アセチルオキシメチルエステル)、アシルオキシ低級アルキルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチルエステル)、アリールエステル(フェニルエステル)、アリール低級アルキルエステル(例えば、ベンジルエステル)、(例えば、メチル、ハロ又はメトキシ置換基で)置換されたアリール及びアリール低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、ジ低級アルキルアミド及びヒドロキシアミドが挙げられる。他のin vivoメカニズムによって活性形態に転化されるプロドラッグもまた、含まれる。複数の態様では、本発明の化合物は本明細書中の式のいずれかのプロドラッグである。
一般的な合成方法
本開示の化合物は、R基が式(I)について記載される通りである、以下に示され、記載される例示的な合成反応スキームに示される様々な方法によって作製することができる。これらの化合物の調製に使用される出発物質及び試薬は、一般に、Sigma-Aldrich Chemical Co.等の商業的供給業者から入手可能であるか、又はFieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis;Wiley&Sons:New York,vol.1-21;R.C.LaRock,Comprehensive Organic Transformations,2nd edition Wiley-VCH,New York 1999;Comprehensive Organic Synthesis,B.Trost and I.Fleming(Eds.)vol.1-9 Pergamon,Oxford,1991;Comprehensive Heterocyclic Chemistry,A.R.Katritzky and C.W.Rees(Eds.)Pergamon,Oxford 1984,vol.1-9;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II,A.R.Katritzky and C.W.Rees(Eds)Pergamon,Oxford 1996,vol.1-11;and Organic Reactions,Wiley&Sons:New York,1991,vol.1-40;及びその後の版等の参考文献に記載された手順に従って当業者に公知の方法によって調製される。以下の合成反応は、本開示の化合物を合成可能ないくつかの方法を単に例示するものであり、これらの合成反応スキームに様々な変更を加えることができ、本明細書に含有される開示を参照する当業者に示唆されるであろう。
例示目的のために、以下の反応スキームは、本発明の化合物及び鍵となる中間体の合成のための経路を提供する。個々の反応段階のより詳細な説明については、下記の実施例切片を参照されたい。当業者は、他の合成経路を使用し得ることを理解するであろう。いくつかの具体的な出発物質及び試薬がスキームにおいて表され、また以下で議論されるが、他の開始材料及び試薬で置き換えて、様々な誘導体又は反応条件を提供することもできる。加えて、当業者に周知の従来の化学を使用する本開示を考慮して、後述する方法によって調製される化合物の多数を更に修飾することもできる。
合成反応スキームの出発物質及び中間体は、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を含むがそれらに限定されない一般的な技術を使用して、必要に応じて単離及び精製することができる。このような材料は、物理定数及びスペクトルデータを含む一般的な手段を使用して特徴づけることができる。
特に断りのない限り、本明細書で記載される反応は、不活性雰囲気下で、大気圧にて、約-78℃~約150℃、より好ましくは約0℃~約125℃、及び最も好ましくは、そして簡便にはおよそ室温(又は周囲温度)、すなわち約20℃の範囲の反応温度にて、実施されるのが好ましい。
以下のスキームにおいて、化合物のいくつかを、一般化した置換基と共に記載する。しかし、置換基の性質を変えて、本発明で想到される様々な化合物を得ることができることを当業者は速やかに理解するであろう。更に、反応条件は例示的なものであり、代替条件がよく知られている。以下の実施例における反応順序は、特許請求の範囲に説明する本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
スキーム1
Figure 2024521929000075
スキーム1は、式(I)の化合物を調製するための一般的な合成スキームを示し、式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、式(I-4)の複素芳香族化合物と式(I-3)の2-N-保護2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物とのSnAr反応を介して本明細書に詳述される通りであり、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは、Boc、Fmoc、Cbz等を含むがこれらに限定されない当業者に公知の任意の適切な保護基であり得、X’は、Cl、Br、I、OT、及びOMを含むがこれらに限定されない脱離基である。工程1では、式(I-4)の化合物を、任意の適切な有機又は無機塩基の存在下で、式(I-3)の化合物と反応させて、式(I-2)の化合物を形成する。工程2では、式(I-2)の化合物から保護基Pを除去して、式(I-1)の化合物を形成する。適切な脱保護技術は当技術分野で公知であり、使用される保護基に応じて変化する。一実施形態では、保護基PはBocであり、式(I-2)の化合物は、式(I-2)の化合物をTFA、TsOH、HCl等の強酸又は弱酸と接触させることによって脱保護される。工程3では、式(I-1)の化合物を、適切な無機若しくは有機塩基の存在下で、式R-X’(式中、X’は脱離基である)の化合物と接触させるか、又は還元剤の存在下で式R-CHOのアルデヒド化合物と接触させて、式(I)の化合物を形成する。適切な還元剤には、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)等が含まれるが、これらに限定されない。
(I-4)の化合物は、適切な出発物質及び試薬から、本明細書に詳述される方法(例示的な実施例を含む)及び当技術分野で公知の方法によって作製することができる。この方法は、R、R、R、R、G及びGの性質に応じて異なり得る。
スキーム2
Figure 2024521929000076
スキーム2は、式(IA)の化合物を調製するための一般的な合成スキームを示し、式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、式4のピリド[3,4-d]ピリミジン化合物と式5の2-N-保護2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物とのSnAr反応を介して本明細書に詳述される通りであり、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは、Boc、Fmoc、Cbz等を含むがこれらに限定されない、当業者に公知の任意の適切な保護基であり得、X’は、Cl、Br、I、OM及びOTを含むがこれらに限定されない脱離基である。工程1では、式1の化合物及び式2の化合物を、任意の適切な有機又は無機塩基の存在下で混合して、式3の化合物を形成する。工程2では、式3の化合物を活性化剤と接触させて式4の化合物を形成する。適切な活性化剤には、POCl、POBr、MsCl、TsCl等が含まれるが、これらに限定されない。工程3において、式4の化合物を、任意の適切な有機又は無機塩基の存在下で、式5の化合物と反応させて、式6の化合物を形成する。工程4において、式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物を形成する。適切な脱保護技術は当技術分野で公知であり、使用される保護基に応じて変化する。一実施形態では、保護基PはBocであり、式6の化合物は、式6の化合物をTFA、TsOH、HCl等の強酸又は弱酸と接触させることによって脱保護される。工程5では、式7の化合物を、適切な無機又は有機塩基の存在下で式8の化合物と接触させるか、又は還元剤の存在下で式9の化合物と接触させて式(I)の化合物を形成する。適切な還元剤には、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)等が含まれるが、これらに限定されない。
あるいは、式3の化合物は、塩基の存在下で式1aのイミドアミドを式2aの3-フルオロニコチン酸と反応させることによって、又は酸化剤(例えば、酸化銅)の存在下で式1bのアルデヒドを式2bの3-アミノニコチンアミドと反応させることによって製造することができる。
Figure 2024521929000077
スキーム3
Figure 2024521929000078
スキーム3は、式(IA)の化合物を調製するための一般的な合成スキームを示し、式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、本明細書に詳述されている通りであり、式12のヘテロアリールボロネートと式11のN保護(ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物との交差カップリングから得られ、これは、式10のピリド[3、4-d]ピリミジン化合物及び式5の2-N保護2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン化合物のSnAr反応によって調製することができ、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは、Boc、Fmoc、Cbzを含むがこれらに限定されない当業者に公知の任意の適切な保護基であり、X’は、Cl、Br、I、OM、及びOTを含むがこれらに限定されない脱離基である。工程1では、式5の化合物を、任意の適切な無機又は有機塩基の存在下で式10の化合物にカップリングさせて、式11の化合物を形成する。工程2では、式11の化合物を、Pd触媒及び任意の適切な有機又は無機塩基の存在下で式12の化合物と接触させて、式6の化合物を形成する。限定されないが、Pd(PPhを含む任意の適切なPd触媒を使用することができる。工程3において、式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物を形成する。適切な脱保護技術は当技術分野で公知であり、使用される保護基に応じて変化する。一実施形態では、保護基PはBocであり、式6の化合物は、式6の化合物をTFA、TsOH、HCl等の強酸又は弱酸と接触させることによって脱保護される。工程4では、式7の化合物を、適切な無機若しくは有機塩基の存在下で式8の化合物と、又は還元剤の存在下で式9の化合物と接触させて、式(IA)の化合物を形成する。適切な還元剤には、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)等が含まれるが、これらに限定されない。工程2では、適切なR-Zn又はR-Sn化合物を、調製可能なPd触媒及び塩基と共に、式12のボロネートの代替として使用することができる。
スキーム1~3の反応順序に例示される式(I)又は(IA)の化合物を製造する方法において、式(I)又は(IA)の化合物は、中間体及び最終生成物中の対応する置換基とは異なる置換基を有する出発物質を使用して製造され得る。出発物質中の置換基は、次の中間体又は最終生成物中の望ましい置換基に変換される前駆体であり得る。例えば、フルオロであるR基を有する出発物質は、その後の工程で、アルコキシであるR基を有する中間体又は最終生成物に変換される(例えば、メトキシ)。他の例では、エチル(-CHCH)であるR基を有する最終生成物は、ビニル(-CH=CH)であるR基を有する出発物質から作製されるか、又はヒドロキシメチル(-CHOH)であるR基を有する最終生成物は、ビニル(-CH=CH)であるR基を有する出発物質から作製されたホルミル(-CH=O)であるR基を有する中間体を還元することによって作製される。同様に、アルキニルであるR基を有する最終生成物(例えば、-C≡CC(Me)OH)は、クロロであるR基を有する出発物質を使用してスティルカップリングによって作製される。式(I)又は(IA)の化合物はまた、1つ以上の置換基を修飾することによって、式(I)又は(IA)の別の化合物から作製されてもよい。例えば、1-ヒドロキシベンジル又は1-ピリジル-1-ヒドロキシメチルであるR基を有する式(IA)の化合物は、それぞれベンジル又はピリジルメチルであるR基を有する式(IA)の化合物から作製することができる。
したがって、一態様では、式(I)の化合物:
Figure 2024521929000079
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体を作製する方法が提供され、ここで、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは本明細書で定義される通りであり、方法は、
a)式(I-4)の化合物:
Figure 2024521929000080
を、式(I-3)の化合物:

Figure 2024521929000081
と、塩基の存在下で反応させて、式(I-2)の化合物:
Figure 2024521929000082
(式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは保護基である)を生産することと、
b)式(I-2)の化合物から保護基Pを除去して、式(I-1)の化合物:
Figure 2024521929000083
を生産することと、
c)式(I-1)の化合物を式(I)の化合物に変換することと、
を含む。
1つの実施形態では、式(I-1)の化合物は、式(I-1)の化合物を、X’が脱離基である式R-X’の化合物と塩基の存在下において接触させることによって、式(I)の化合物に変換される。いくつかの実施形態では、X’は、Cl、Br、I、OM、OTからなる群から選択される。
別の実施形態では、還元剤の存在下で、式(I-1)の化合物を式R-CHOのアルデヒド化合物と接触させることによって、式(I-1)の化合物を式(I)の化合物に変換する。一実施形態では、還元剤は、NaBH、NaBHCN及びNaBH(OAc)からなる群から選択される。
一態様では、式(IA)の化合物:
Figure 2024521929000084
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体を作製する方法が提供され、ここで、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは本明細書で定義される通りであり、方法は、
a)式4の化合物:
Figure 2024521929000085
を、式5の化合物:
Figure 2024521929000086
と、塩基の存在下で反応させて、式6の化合物:
Figure 2024521929000087
(式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは保護基である)
を生産することと、
b)式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物:
Figure 2024521929000088
を生産することと、
c)式7の化合物を式(IA)の化合物に変換することと
を含む。
1つの実施形態では、式7の化合物は、塩基の存在下において式7の化合物を式8の化合物:
Figure 2024521929000089
(式中、X’は脱離基である)と接触させることによって式(IA)の化合物に変換される。いくつかの実施形態では、X’は、Cl、Br、I、OM、OTからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、式8の化合物はエポキシドであり、式中、X’は、得られるR基の一部であるヒドロキシル基になる酸化物である。
別の実施形態では、式7の化合物を還元剤の存在下で式9の化合物:
Figure 2024521929000090
と接触させることによって、式7の化合物は式(IA)の化合物に変換される。
一実施形態では、還元剤は、NaBH、NaBHCN及びNaBH(OAc)からなる群から選択される。
別の実施形態では、方法は、式4の化合物を製造することを更に含む。特に、方法は、
d)式1の化合物:
Figure 2024521929000091
を式2の化合物:
Figure 2024521929000092
と塩基の存在下で混合して、式3の化合物:
Figure 2024521929000093
を形成することと、
e)式3の化合物を活性化剤と接触させて、式4の化合物を形成することと
を更に含み得る。
いくつかの実施形態では、方法は、式4の化合物を製造することを更に含み、
d)式1aの化合物:
Figure 2024521929000094
を、式2aの化合物:
Figure 2024521929000095
と、塩基の存在下で混合して、式3の化合物を形成する工程を含む。
いくつかの実施形態では、方法は、式4の化合物を製造することを更に含み、
d)式1bの化合物:
Figure 2024521929000096
を、式2bの化合物:
Figure 2024521929000097
と、酸化剤(例えば、CuO)の存在下で混合して、式3の化合物を形成する工程を含む。
一態様では、活性化剤は、POCl、POBr、MsCl、及びTsClからなる群から選択される。
別の態様では、式(IA)の化合物:
Figure 2024521929000098
又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝産物若しくは誘導体を作製する方法が提供され、ここで、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは本明細書で定義される通りであり、方法は、
a)式12の化合物:
Figure 2024521929000099
を、式11の化合物:
Figure 2024521929000100
と、パラジウム触媒及び塩基の存在下で接触させて、式6の化合物:
Figure 2024521929000101
(式中、XはCl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは保護基である)
を形成することと、
b)式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物:

を製造することと、
Figure 2024521929000102
c)式7の化合物を式(IA)の化合物に変換することと
を含む。
1つの実施形態では、式7の化合物は、塩基の存在下において式7の化合物を式8の化合物:
Figure 2024521929000103
(式中、X’は脱離基である)と接触させることによって式(IA)の化合物に変換される。いくつかの実施形態では、X’は、Cl、Br、I、OM、OTからなる群から選択される。
別の実施形態では、式7の化合物を還元剤の存在下で式9の化合物:
Figure 2024521929000104
と接触させることによって、式7の化合物は式(IA)の化合物に変換される。
一実施形態では、還元剤は、NaBH、NaBHCN及びNaBH(OAc)からなる群から選択される。
別の態様では、方法は、式11の化合物を製造することを更に含む。特に、方法は、
d)式5の化合物:
Figure 2024521929000105
を、式10の化合物:
Figure 2024521929000106
に、塩基の存在下でカップリングさせて、式11の化合物を形成することを更に含み、上式中、X及びPは本明細書中で定義される通りである。
本明細書に記載の方法又はプロセスのいずれか1つ又は複数に従って製造された製品も提供される。
薬学的組成物及び製剤
本明細書に開示されている化合物は、薬学的に許容される担体又は添加物と共に、薬学的組成物へと製剤化し得る。
式(I)の化合物又はその変形は、薬学的組成物として標準的な製薬慣行に従って製剤化することができる。本態様に従い、薬学的に許容される添加物、希釈剤、又は担体と会合した、式(I)の化合物、又は、式(IA)、(IB)、及び(IC)等のその変形を含む薬学的組成物を提供する。好ましい組成物は、投与方法に依存し、典型的には、1つ以上の従来の薬学的に許容される担体、アジュバント、及び/又はビヒクル(「添加物」とも呼ばれる)を含む。そのような組成物は、例えば、経口投与、局所投与、経粘膜投与、直腸投与、膣内投与、又は皮下、髄腔内、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、眼内又は脳室内注射による投与によって、全身性又は局所送達の様々な経路のために製剤化することができる。
経口投与用の固体剤形としては、例えば、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が挙げられる。そのような組成物において、化合物又は塩は、通常、1つ以上の添加物と組み合わされる。経口投与する場合、化合物又は塩は、例えば、ラクトース、スクロース、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸及び硫酸のナトリウム塩及びカルシウム塩、ゼラチン、アカシアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、及び/又はポリビニルアルコールと混合し、次いで、簡便な投与のために錠剤化又はカプセル化することができる。そのようなカプセル又は錠剤は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース中の化合物又は塩の分散体中で提供することができるように、制御放出製剤を含有することができる。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、剤形は、クエン酸ナトリウム等のPH修飾剤;マグネシウム又は炭酸カルシウム又は重炭酸塩;酒石酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、及びリン酸、並びにそれらの組み合わせも含むことができる。錠剤及び丸剤は、腸溶コーティングを用いて更に調製することができる。
経口投与のための液体剤形としては、例えば、薬学的に許容されるエマルジョン(水中油型エマルジョン及び油中水型エマルジョンの両方を含む)、溶液(水溶液及び非水溶液の両方を含む)、懸濁液(水性懸濁液及び非水性懸濁液の両方を含む)、シロップ剤、及び当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤を含有するエリキシル剤(例えば、水)が挙げられる。そのような組成物はまた、例えば、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、発汗剤及び香味剤を含むことができる。
非経口投与には、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、胸骨内注射及び点滴が含まれる。注射用調製物(例えば、滅菌注射用水性又は油性懸濁液)は、適切な分散剤、湿潤剤及び/又は懸濁化剤を使用して公知の技術に従って製剤化することができる。許容されるビヒクル及び溶媒としては、例えば、水、1,3-ブタンジオール、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶液、無刺激性不揮発性油(例えば、合成モノ又はジグリセリド)、脂肪酸(例えば、オレイン酸)、ジメチルアセトアミド、界面活性剤(例えば、イオン性洗剤及び非イオン性洗剤)及び/又はポリエチレングリコールが挙げられる。
非経口投与用の製剤は、例えば、経口投与用の製剤に使用するために言及された添加物の1つ又は複数を有する滅菌粉末又は顆粒から調製され得る。本発明の化合物又は塩は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、及び/又は様々なpH修飾剤に溶解することができる。pHは、必要に応じて、適切な酸、塩基、又はpH修飾剤で調整することができる。
直腸投与用の坐剤は、例えば、本発明の化合物又は塩を、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸内で融解して薬物を放出する適切な非刺激性添加物と混合することによって調製することができる。適切な添加物としては、例えば、カカオバター;合成モノ-、ジ-、若しくはトリグリセリド、脂肪酸、及び/又はポリエチレングリコールが挙げられる。
本開示の化合物は、皮膚又は粘膜に局所的に、すなわち、皮膚又は経皮的に投与するために製剤化することができる。そのような投与は、例えば、経皮パッチ又はイオン導入装置の使用を含み得る。
上記の代表的な剤形に加えて、薬学的に許容される添加物及び担体は、一般に当業者に公知であり、したがって本発明に含まれる。薬物の製剤は、一般に、例えば、Hoover,J.,Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,1975)and Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(Lippincott Williams&Wilkins,2005)、並びにその後の版で論じられる。
適用のための薬学的組成物(又は製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に応じて、多様な様式で包装されてもよい。一般的に、分配用物品は、薬学的製剤をその中に適した形態で配置した容器を含む。好適な容器は、当業者に周知であり、瓶(プラスチック及びガラス)、サシェ剤(sachets)、アンプル、プラスチック製バッグ、金属シリンダー等の材料が挙げられる。容器はまた、パッケージの内容物への不用意なアクセスを防止するための不正開封防止アセンブリを含んでもよい。それに加えて、容器は、容器の内容物を説明するラベルをその上に配置している。ラベルはまた、適切な注意書きを含んでいてもよい。
式(I)の化合物又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)を含む薬学的組成物は、医学行動規範と一致する様式で、すなわち、量、濃度、スケジュール、経過、ビヒクル及び投与経路で製剤化、投薬及び投与することができる。これに関連して考慮すべき要因としては、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医療施術者に既知である他の要因が挙げられる。投与されるべき化合物の「治療的有効量」は、このような考慮によって管理され、凝固因子によって媒介される障害を予防、軽減又は治療するために必要な最小の量である。いくつかの実施形態では、量は、宿主に対して毒性である量、又は、宿主を出血に対してより感受性にする量を下回る。
使用方法
本開示の化合物は、LATS1/2の活性を阻害するのに使用される。
一実施形態では、本明細書に開示される主題は、細胞内のLATS1/2を阻害する方法であって、有効量の式(I)の化合物、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩、又は本明細書に記載される薬学的組成物と細胞を接触させることを含む方法に関する。
別の実施形態では、本明細書に開示される主題は、疾患又は状態を治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩、又は本明細書に記載の薬学的組成物を投与することを含む方法に関する。この実施形態の特定の態様では、疾患又は状態はLATS1/2によって媒介される。いくつかの態様では、疾患又は状態は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)である。他の態様では、疾患又は状態は特発性肺線維症(IPF)である。
別の態様では、損傷後の組織再生を促進する方法、又はLATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患若しくは状態を治療する方法が提供され、この方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物、又はその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。一実施形態では、疾患又は状態はARDSである。他の態様では、疾患又は状態はIPFである。
細胞内のLATS1/2を阻害する方法に使用するための、式(I)の化合物若しくはその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩も本明細書で提供される。
損傷後の組織再生を促進する方法又はLATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患若しくは状態を治療する方法で使用するための、式(I)の化合物若しくはその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩も本明細書で提供される。一実施形態では、疾患又は状態はARDSである。他の態様では、疾患又は状態はIPFである。
別の態様では、本明細書に詳述される方法(例えば、損傷後の組織再生の促進、又はARDS若しくはIPFの治療)における式(I)の化合物若しくはその変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
本明細書に詳述される方法(例えば、ARDS又はIPFの傷害又は治療後の組織再生の促進)で使用するための医薬品を製造するための、式(I)の化合物若しくはその任意の変形、例えば式(IA)、(IB)及び(IC)、又はその薬学的に許容される塩の使用も提供される。
本明細書中に記載される実施形態のいずれにおいても、対象はヒトであり得る。
本明細書に記載する1種以上の化合物、又は、本明細書に記載する化合物を含む薬学的組成物を含む、本明細書で詳述する方法を実施するためのキットを更に提供する。キットは、本明細書にて開示された化合物のいずれかを用いることができる。一変形において、キットは、本明細書で記載される化合物、又はその薬学的に許容される塩を用いる。キットは、本明細書中に記載される使用のいずれか1つ又は複数のために使用される場合があり、したがって、例えば、損傷後の組織再生の促進における、及び/又はLATS1/2阻害から利益を得ることができる疾患又は状態の治療における使用のための使用説明書を含有する場合がある。いくつかの実施形態では、キットは、ARDSの治療に使用するための説明書を含む。いくつかの実施形態では、キットは、IPFの治療に使用するための説明書を含む。
キットは一般に、好適な包装を含む。キットは、本明細書に記載の任意の化合物又は組成物を含む1つ以上の容器を含み得る。各成分(1種より多くの成分が存在する場合)は別個の容器中に梱包し得、又は交叉反応性及び貯蔵寿命が許容する場合には、いくつかの成分が1つの容器中で組み合わせ得る。キットの1つ又は複数の成分は滅菌であり得、及び/又は無菌の包装内に含有され得る。
キットは単位投与形態、バルクパッケージ(例えば複数用量パッケージ)、又はサブ単位用量となっていることができる。例えば、1週間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、又はそれ以上のいずれかといった長時間にわたり、個体の有効な治療を提供する、LATS1/2依存性障害(例えばARDS)に有用な、十分な用量(例えば、治療的有効量)の本明細書で開示した化合物、及び/又は、第2の薬学的に活性な化合物を含有するキットを提供することができる。キットは、複数単位用量の化合物、及び使用のための取扱説明書もまた含むことができ、薬局(例えば病院の薬局、及び調合薬局)にて保管及び使用するのに十分な量で、包装されることができる。
キットは、ひとまとまりの取扱説明書、一般的には手書きの取扱説明書を任意に含み得るものの、本発明の方法の成分の使用に応じて、取扱説明書を含有する電子的ストレージ媒体(例えば磁気ディスク又は光学ディスク)もまた許容され得る。キットと共に含まれる取扱説明書は一般に、成分、及びそれらの対象への投与に関する情報を含む。
以下の実施例は、限定するものではなく、例証として提供されている。
追加の実施形態
実施形態1.式(I)の化合物:
Figure 2024521929000107
又はその薬学的に許容される塩であって、
は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールであり、
は、水素、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、又は-O(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
はN又はCR41であり、GはN又はCR42であり、ただし、G及びGの一方又は両方がNであることを条件とし、
41及びR42は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R7a及びR7bは、独立して、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R8a及びR8bは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
nは0~8であり、
各Rは独立してC1~6アルキルであり、又は、存在する場合、2つのジェミナルR基は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R14は独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各R15は独立してC1~6アルキルであり、
各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各R10は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、-N(R)S(O)NR又は-P(O)Rであり、ここで、R10のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各R及びRは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各Rは独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここでRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rは独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各R及びRは、独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
或いは、R及びRは、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
各R11は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、-N(Rf1)S(O)NRc1d1又は-P(O)Rg1h1であり、ここで、R11のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Ra1は独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra1のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rb1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rc1及びRd1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc1及びRd1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
或いは、Rc1及びRd1は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
各Re1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Re1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rf1は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各Rg1及びRh1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg1及びRh1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
或いは、Rg1及びRh1は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
各R12は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール、3~6員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、-N(Rf2)S(O)NRc2d2又は-P(O)Rg2h2であり、ここで、R12のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Ra2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rb2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rc2及びRd2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc2及びRd2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
或いは、Rc2及びRd2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、
各Re2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Re2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
各Rf2は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
各Rg2及びRh2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、3~8員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg2及びRh2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
或いは、Rg2及びRh2は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、且つ
各R13は、独立して、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、シアノ、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルであり、
ただし、化合物は、表1Xの化合物及びその塩以外である、
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態2.G及びGの両方がNである実施形態1の化合物であって、式(IA)の化合物:
Figure 2024521929000108
(式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは実施形態1に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態3.GがNであり、GがCR42である実施形態1に記載の化合物であって、式(IB)の化合物:
Figure 2024521929000109
(式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは実施形態1に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態4.GがCR41であり、GがNである実施形態1に記載の化合物であって、式(IC)の化合物:
Figure 2024521929000110
(式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは実施形態1に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態5.Rが、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリールである、実施形態1から4のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態6.Rが、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよい4-ピリジルである、実施形態5に記載の化合物。
実施形態7.Rが、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する5員ヘテロアリールである、実施形態1から4のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態8.Rが、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいピラゾール-4-イルである、実施形態7に記載の化合物。
実施形態9.Rが、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する5,6-縮合ヘテロアリールである、実施形態1から4のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態10.Rが、
Figure 2024521929000111
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す、実施形態1から4のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態11.Rが、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、実施形態1から10のいずれか1つの化合物。
実施形態12:Rが水素、メチル、
Figure 2024521929000112
からなる群から選択され、各基の波線が親構造への結合点を示す、実施形態11に記載の化合物。
実施形態13:Rが水素、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルである、実施形態1から12のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態14.Rが、水素、メチル及び2,2,2-トリフルオロエチルからなる群から選択される、実施形態13に記載の化合物。
実施形態15.Rが、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルである、実施形態1から14のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態16.Rが、水素、フルオロ、クロロ、メチル及びシクロプロピルからなる群から選択される、実施形態15に記載の化合物。
実施形態17.Rが、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、実施形態1から16のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態18.Rが水素又は-C(O)R14である、実施形態17に記載の化合物。
実施形態19.Rが水素又はアセチルである、実施形態18に記載の化合物。
実施形態20.Rが、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、実施形態17に記載の化合物。
実施形態21.Rが、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、2-メチル-1-プロピル及び2-メチル-2-プロピル、
Figure 2024521929000113
からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す、実施形態20に記載の化合物。
実施形態22.Rが、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC4~8シクロアルキルである、実施形態17に記載の化合物。
実施形態23.R
Figure 2024521929000114
からなる群から選択され、各基の波線が親構造への結合点を示す、実施形態22に記載の化合物。
実施形態24.Rが、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリル、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC6~14アリール、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールである、実施形態17に記載の化合物。
実施形態25.Rが、
Figure 2024521929000115
からなる群から選択され、これらの各々は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各基の波線は、親構造への結合点を示す、実施形態24に記載の化合物。
実施形態26.各R6a及びR6bが独立して、水素又はC1~6アルキルであり、或いは、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する、実施形態1から25のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態27.R6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が水素、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、実施形態1から25のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態28.R6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、式中、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである、実施形態27に記載の化合物。
実施形態29.R6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が-C(O)NR16a16bであり、式中、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成する、実施形態27に記載の化合物。
実施形態30.R6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が水素、メチル、
Figure 2024521929000116
からなる群から選択され、各基の波線が親構造への結合点を示す、実施形態27に記載の化合物。
実施形態31.各R7a及びR7bが独立して、水素又はC1~6アルキルであり、又は、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する、実施形態1から30のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態32.R8a及びR8bの一方が水素であり、R8a及びR8bの他方が水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である、実施形態1から31のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態33.各R8a及びR8bが水素である、実施形態32に記載の化合物。
実施形態34.nが、0である、実施形態1から33のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態35.式(II)の化合物:
Figure 2024521929000117
(式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは実施形態1から30のいずれか一項に定義されている通りである)である、実施形態1から34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態36.G及びGの両方がNである実施形態35に記載の化合物であって、式(II-A)の化合物:
Figure 2024521929000118
(式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは実施形態35に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態37.GがNであり、GがCR42である実施形態35に記載の化合物であって、式(II-B)の化合物:
Figure 2024521929000119
(式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは実施形態35に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態38.R42が水素である、実施形態37に記載の化合物。
実施形態39.GがCR41であり、GがNである実施形態35に記載の化合物であって、式(II-C)の化合物:
Figure 2024521929000120
(式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは実施形態35に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態40.R41が水素である、実施形態39に記載の化合物。
実施形態41.Rは、ピラゾリル、ピリジニル、又はピロロ-ピリジニルであり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、
は、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、
は、水素又はC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、又はC1~6アルキルであり、
は、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
各R6a及びR6bは、独立して、水素であるか、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b若しくはR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
8a及びR8bの一方は水素であり、R8a及びR8bの他方は水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、
14はC1~6アルキルであり、
15はC1~6アルキルであり、且つ
各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環状ヘテロ原子を有する5又は6員ヘテロシクリルを形成し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、
実施形態35から40のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態42.Rは、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル、又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、非置換C1~6アルキル及びC1~6ハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、
各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、又はC1~6アルキルであり、
は、(i)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、
(ii)ハロゲン、シアノ及びヒドロキシルからなる群から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、
(iii)酸素である環状ヘテロ原子を1個有する単環式3~6員ヘテロシクリル、
(iv)フェニル、或いは
(v)ピラゾリル
であり、
6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
8a及びR8bは水素であり、且つ
各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、或いはR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成する、
実施形態35から40のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態43.式(III):
Figure 2024521929000121
(式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、実施形態1から30のいずれか一項に定義されている通りであり、
pは、0、1、2、3又は4であり、且つ
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである)である実施形態1から34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態44.pが0である実施形態43に記載の化合物であって、式(V):
Figure 2024521929000122
である化合物又はその薬学的に許容される塩。

実施形態45.式(IV):
Figure 2024521929000123
(式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、実施形態1から30のいずれか一項に定義されている通りであり、
qは0、1、2又は3であり、且つ
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、RのC1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい)である実施形態1から34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。

実施形態46.qが1であり、Rがメチル、フルオロ、クロロ、シアノ又はトリフルオロメチルである、実施形態45に記載の化合物。
実施形態47.式(VII)又は(VIII):
Figure 2024521929000124
(VII) (VIII)
(式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、実施形態1から34のいずれか一項に定義されている通りである)、実施形態1から34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態48.式(IX):
Figure 2024521929000125
(式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、実施形態1から34のいずれか一項に定義されている通りである)である実施形態1から34のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態49.各R、R及びRが水素である、実施形態1から48のいずれか一項に記載の化合物。
実施形態50.化合物が、表1の化合物番号101~201又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
実施形態51.実施形態1から50のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される添加物とを含む薬学的組成物。
実施形態52.式(I)の化合物:
Figure 2024521929000126
(式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、実施形態1に定義されている通りである)又はその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、
a)式(I-4)の化合物:
Figure 2024521929000127
[式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択される]を、式(I-3)の化合物:
Figure 2024521929000128
[式中、Pは、保護基である]と、塩基の存在下で反応させて、式(I-2)の化合物:
Figure 2024521929000129
を生産することと、
b)式(I-2)の化合物から保護基Pを除去して、式(I-1)の化合物:
Figure 2024521929000130
(I-1)
を生産することと、
c)式(I-1)の化合物を式(I)の化合物に変換することと、
を含む、方法。
実施形態53.(i)塩基の存在下で、式(I-1)の化合物を式R-X’(式中、X’は脱離基である)の化合物と接触させることによって、又は(ii)式(I-1)の化合物を還元剤の存在下で式R-CHOのアルデヒドと接触させることによって、式(I-1)の化合物が、式(I)の化合物に変換される、実施形態52に記載の方法。
実施形態54.G及びGの両方がNである実施形態52に記載の方法であって、
d)式1の化合物:
Figure 2024521929000131
を式2の化合物:
Figure 2024521929000132
と塩基の存在下で混合して、式3の化合物:
Figure 2024521929000133
を形成することと、
e)式3の化合物を活性化剤と接触させて、G及びGの両方がNである式(I-4)の化合物を形成することと、
を更に含む、方法。
実施形態55.式(IA)の化合物:
Figure 2024521929000134
(式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは実施形態1に定義されている通りである)又はその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、
a)式12の化合物:
Figure 2024521929000135
を、式11の化合物:
Figure 2024521929000136
と、パラジウム触媒及び塩基の存在下で接触させて、式6の化合物:
Figure 2024521929000137
[式中、XはCl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは保護基である]を形成することと、
b)式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物:
Figure 2024521929000138
を生産することと、
c)式7の化合物を式(IA)の化合物に変換することと
を含む、方法。
実施形態56.d)塩基の存在下で、式5の化合物:
Figure 2024521929000139
を、式10の化合物:
Figure 2024521929000140
(式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択される)とカップリングさせて、式11の化合物を形成することを更に含む、実施形態55に記載の方法。
実施形態57.(i)塩基の存在下で、式7の化合物を式8の化合物:
Figure 2024521929000141
[式中、X’は、脱離基である]、と接触させることによって、又は
(ii)還元剤の存在下で、式7の化合物を式9の化合物:
Figure 2024521929000142
と接触させることによって、
式7の化合物が式(IA)の化合物に変換される、実施形態55又は56に記載の方法。
実施形態58.細胞を実施形態1から50のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態51に記載の薬学的組成物と接触させることを含む、細胞におけるLATS1/2を阻害する方法。
実施形態59.疾患又は状態を治療する方法であって、治療を必要とする対象に実施形態1から50のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態51に記載の薬学的組成物の有効量を投与することを含む方法。
実施形態60.疾患又は状態が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)である、実施形態54に記載の方法。
略語
AcOH 酢酸
Boc tert-ブチルオキシカルボニル
Cbz カルボキシベンジル
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン
DIEA又はDIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DTT ジチオスレイトール
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Fmoc フルオレニルメチルオキシカルボニル
HATU 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HEPES 4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
Ms メシル
NaBH(OAc) トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NBS N-ブロモコハク酸イミド
NMO N-メチルモルホリン-N-オキシド
Pd(PPh テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
SEM(2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TBS tert-ブチルジメチルシリル
TBSCl tert-ブチルジメチルシリルクロリド
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
Ts トシル
合成例
実施例101
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物101)
Figure 2024521929000143
工程1:2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000144
カリウム2-メチル-2-ブトキシド(12.45g、98.59mmol)のTHF(80mL)溶液に、エチルメチル3-アミノイソニコチネート(6.0g、39.43mmol)及び4-シアノピリジン(4.93g、47.32mmol)のTHF(80mL)溶液を0℃で滴下した(約4mL/分)。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。水(50mL)及び酢酸(15mL)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、得られた黄色沈殿物を濾過し、固体を水(30mL×2)で洗浄して、標題化合物(5g、49%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 13.08(s,1H),9.15(s,1H),8.81(d,J=6.0 Hz,2H),8.70(d,J=5.2 Hz,1H),8.11(d,J=6.0 Hz,2H),8.00(d,J=5.2 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:225.2 [M+H]
工程2:4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000145
オキシ塩化リン(17mL、182.38mmol)中の2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(2.5g、11.15mmol)の溶液を110℃に16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をDCM(200mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(100mL)で塩基性化して、0℃でpH8にした。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(2.4g、クルード)を茶色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.64(s,1H),8.95(d,J=5.6 Hz,1H),8.88-8.85(m,2H),8.39-8.34(m,2H),8.18(m,J=5.2 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:242.9 [M+H]
工程3:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000146
2ドラムバイアルに、4-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(300mg、1.236mmol、1当量。)、フッ化カリウム(215mg、3.71mmol、3当量。)、引き続いて1-メチル-2-ピロリジノン(4.10mL、0.3M)、トリエチルアミン(0.862mL、6.18mmol、5当量。)、及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(310mg、1.24mmol、1当量。)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。次いで、水(3mL)を添加して反応をクエンチし、EtOAc(5mL)で希釈した。分離された層;有機物を水(3×3mL)、引き続いてブライン(2×3mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をGenevac上で16時間更に濃縮して、残留DMSOを除去した。次いで、粗残留物に1mLのDCMを添加した後、0.5mLのTFAを添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで、これを真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、可能な限り多くの残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCにより精製して、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(348mg、1.00mmol、収率81%)を得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.26(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.29(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),4.02-3.88(m,4H),2.85(t,J=7.0 Hz,2H),2.67(s,2H),1.72(t,J=5.7 Hz,4H),1.61(t,J=7.1 Hz,2H).交換可能なアミンNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:347.2 [M+H]
実施例102
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物102)
Figure 2024521929000147
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(100mg、0.26mmol)の1,2-ジクロロエタン(3mL)溶液に、ホルムアルデヒド(106mg、1.31mmol、水中37%)及び酢酸(0.03mL、0.52mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(277mg、1.31mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をEtOAc(20mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル35~65%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(10mg、10%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.29(m,2H),7.88(d,J=6.0 Hz,1H),4.03-3.93(m,2H),3.93-3.82(m,2H),2.53-2.48(m,2H),2.39(s,2H),2.23(s,3H),1.78-1.66(m,6H).LCMS(ESI)m/z:361.2 [M+H]
実施例103及び104
(R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール及び(S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール(化合物103及び104)
Figure 2024521929000148
工程1:2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール
Figure 2024521929000149
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(110mg、0.29mmol)を含むMeOH(4mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.58mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、酢酸(0.03mL、0.52mmol)及びヒドロキシアセトン(0.06mL、0.81mmol)をこの混合物に添加した。混合物を室温で20分間撹拌後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(60mg、0.95mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル10~40%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(50mg、43%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:405.3 [M+H]
工程2:(R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール及び(S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール
Figure 2024521929000150
キラルSFC(ChiralpakAD(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=45/55;60mL/分)を使用することによって2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール(50mg、0.12mmol)を分離して、両方とも白色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例103(3.9mg、第二のピーク):H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.24(s,1H),8.70(d,J=5.6 Hz,2H),8.54(d,J=5.6 Hz,1H),8.45(d,J=6.0 Hz,2H),7.92(d,J=5.2 Hz,1H),4.15-4.06(m,2H),4.02-3.92(m,2H),3.71-3.59(m,2H),3.12-3.02(m,2H),2.99-2.88(m,2H),2.80-2.70(m,1H),1.97-1.93(m,2H),1.92-1.86(m,4H),1.28-1.23(m,3H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H].実施例104(3.9mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.23(s,1H),8.70(d,J=6.4 Hz,2H),8.54(d,J=5.6 Hz,1H),8.44(d,J=6.0 Hz,2H),7.91(d,J=5.6 Hz,1H),4.15-4.05(m,2H),4.01-3.90(m,2H),3.71-3.59(m,2H),3.12-3.02(m,2H),2.98-2.88(m,2H),2.80-2.70(m,1H),1.97-1.92(m,2H),1.91-1.87(m,4H),1.28-1.22(m,3H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
実施例105
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物105)
Figure 2024521929000151
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(30mg、0.09mmol)を含むDMF(1mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.26mmol)及び2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(24mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル7~37%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(11mg、28%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=6.0 Hz,2H),8.58(d,J=6.0 Hz,1H),8.33-8.31(m,2H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),4.03-3.96(m,2H),3.92-3.84(m,2H),3.33-3.28(m,2H),2.80(t,J=6.8 Hz,2H),2.67(s,2H),1.82-1.71(m,6H).LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]
実施例106
4-(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート(化合物106)
Figure 2024521929000152
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(54mg、0.14mmol)のアセトニトリル(2mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.06mL、0.43mmol)及びシクロペンチル臭化物(0.03mL、0.29mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて50℃に6時間加熱した。室温への冷却後、混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル1~30%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(8.3mg、12%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.78(d,J=6.0 Hz,2H),8.60(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),8.23(s,1H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),4.03-3.99(m,2H),3.91-3.85(m,2H),2.73(t,J=6.8 Hz,2H),2.63-2.60(m,3H),1.82-1.72(m,8H),1.67-1.61(m,2H),1.53-1.43(m,4H).LCMS(ESI)m/z:415.2 [M+H]
実施例107
2-メチル-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール(化合物107)ホルメート
Figure 2024521929000153
工程1:メチル2-メチル-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパノエート
Figure 2024521929000154
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(150mg、0.39mmol)を含むMeOH(3.9mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL、1.96mmol)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(0.2mL、1.57mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて60℃に16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル8~38%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(104mg、60%)を茶色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.81-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.37-8.27(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),3.97-3.92(m,4H),3.63(s,3H),2.82(t,J=6.8 Hz,2H),2.71-2.66(m,2H),1.79-1.65(m,6H),1.29(s,6H).LCMS(ESI)m/z:447.1 [M+H]
工程2:2-メチル-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オールホルメート
Figure 2024521929000155
メチル2-メチル-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパノエート(80mg、0.18mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(20mg、0.54mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を水(0.02mL)及び15%NaOH水溶液でクエンチし、EtOAc(20mL)で希釈し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5~35%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(22mg、29%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.2 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.33-8.29(m,3H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),4.07-3.83(m,4H),3.36(s,2H),3.01(t,J=6.4 Hz,2H),2.87(s,2H),1.85-1.65(m,6H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:419.1 [M+H]
実施例108
3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(化合物108)ホルメート
Figure 2024521929000156
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(100mg、0.26mmol)を含む1,2-ジクロロエタン(1mL)及びMeOH(1mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.78mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、酢酸(0.07mL、1.31mmol)、3-ヒドロキシシクロブタノン(67mg、0.78mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(166mg、0.78mmol)をこの混合物に添加した。反応混合物を60℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル1~31%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(15mg、14%)を黄色固体及びジアステレオマーの混合物として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.80-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.30(m,2H),8.18(s,1H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.96(s,1H),4.28-4.17(m,1H),4.05-3.96(m,2H),3.94-3.86(m,2H),3.83-3.73(m,1H),2.92-2.84(m,1H),2.55-2.51(m,1H),2.41(s,2H),2.32-2.11(m,2H),1.93-1.65(m,8H).LCMS(ESI)m/z:417.3 [M+H]
実施例109
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンスルホンアミド(化合物109)
Figure 2024521929000157
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(50mg、0.13mmol)を含むMeOH(1mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.65mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、この混合物にエテンスルホンアミド(21mg、0.20mmol)を加えた。反応混合物を60℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25-55%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(10mg、17%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.59(d,J=6.0 Hz,1H),8.35-8.30(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),6.79(s,2H),4.05-3.85(m,4H),3.32-3.27(m,2H),3.20-3.12(m,2H),2.85-2.74(m,2H),2.61(t,J=7.2 Hz,2H),1.81-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:454.1 [M+H]
実施例110
2-メチル-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(化合物110)
Figure 2024521929000158
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(50mg、0.13mmol)を含むEtOH(1mL)の溶液に、イソブチレンオキシド(94mg、1.31mmol)及びKCO(90mg、0.65mmol)を添加した。反応器を密封し、マイクロ波下、110℃で30分間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル37~67%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(6.5mg、12%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=4.8 Hz,2H),8.57(d,J=5.2 Hz,1H),8.34-8.27(m,2H),7.90-7.86(m,1H),4.07-4.03(m,1H),4.02-3.95(m,2H),3.91-3.81(m,2H),2.69(t,J=6.4 Hz,2H),2.57-2.55(m,2H),2.36-2.31(m,2H),1.83-1.68(m,4H),1.65(t,J=6.4 Hz,2H),1.10(s,6H).LCMS(ESI)m/z:419.2 [M+H]
実施例111
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物111)
Figure 2024521929000159
実施例103に記載された手順に従って、ヒドロキシアセトンを3-オキソテトラヒドロフランで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体及びエナンチオマーの混合物として得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.25(s,1H),8.70(d,J=5.2 Hz,2H),8.55(d,J=5.6 Hz,1H),8.45(d,J=5.6 Hz,2H),7.92(d,J=6.0 Hz,1H),4.14-4.08(m,2H),4.03-3.93(m,4H),3.86-3.83(m,2H),3.79-3.74(m,1H),3.47-3.39(m,1H),3.14-3.03(m,2H),2.29-2.21(m,1H),2.05-1.96(m,4H),1.92-1.88(m,4H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H]
実施例112及び113
(R)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン及び(S)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物112及び113)
Figure 2024521929000160
キラルSFC(ChiralpakIG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=40/60;80mL/分)を使用することによって2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(80mg、0.19mmol)を分離して、両方とも白色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例112(5mg、第2のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.59(d,J=6.0 Hz,1H),8.32(d,J=6.0 Hz,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.04-3.96(m,2H),3.91-3.84(m,2H),3.79-3.70(m,2H),3.69-3.61(m,1H),3.53-3.46(m,1H),2.88-2.74(m,1H),2.63-2.54(m,2H),2.02-1.87(m,2H),1.83-1.60(m,8H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H].実施例113(10mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.77(d,J=5.2 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.2 Hz,2H),7.88(d,J=5.2 Hz,1H),4.04-3.95(m,2H),3.91-3.83(m,2H),3.79-3.70(m,2H),3.68-3.62(m,1H),3.55-3.46(m,1H),2.93-2.76(m,1H),2.65-2.56(m,2H),2.02-1.86(m,2H),1.84-1.64(m,8H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H]
実施例114
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタノール(化合物114)ホルメート
Figure 2024521929000161
実施例107に記載されている手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-ブロモエタノールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27-9.25(m,1H),8.81-8.74(m,2H),8.63-8.56(m,1H),8.36-8.28(m,3H),7.92-7.86(m,1H),4.02-3.93(m,4H),3.91-3.85(m,2H),3.52-3.48(m,2H),3.36-3.17(m,1H),3.06(s,1H),2.65-2.63(m,1H),2.53(s,2H),1.89(t,J=6.8 Hz,1H),1.84-1.68(m,5H).LCMS(ESI)m/z:391.1 [M+H]
実施例115及び116
(S)-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール及び(R)-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(化合物115及び116)
Figure 2024521929000162
工程1:1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール
Figure 2024521929000163
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(110mg、0.29mmol)のEtOH(4mL)溶液に、2-メチルオキシラン(80mg、1.38mmol)及びトリエチルアミン(0.16mL、1.18mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル33~63%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(40mg、34%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:405.2 [M+H]
工程2:(S)-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール及び(R)-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール
Figure 2024521929000164
キラルSFC(ChiralpakOJ(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=60/40;80mL/分)を使用することによって1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(38mg、0.09mmol)を分離して、両方とも黄色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例115(12mg、第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=4.4 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=4.4 Hz,2H),7.87(d,J=5.2 Hz,1H),4.03-3.93(m,2H),3.92-3.80(m,2H),3.79-3.62(m,2H),2.71-2.61(m,2H),2.54-2.47(m,2H),2.42-2.32(m,2H),1.82-1.72(m,4H),1.71-1.64(m,2H),1.06(d,J=5.6 Hz,2H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H].実施例116(12mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d):δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=4.4 Hz,2H),8.57(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=4.4 Hz,2H),7.86(d,J=5.6 Hz,1H),4.05-3.91(m,2H),3.90-3.82(m,2H),3.76-3.65(m,2H),2.65-2.55(m,2H),2.51-2.43(m,2H),2.36-2.24(m,2H),1.81-1.69(m,4H),1.68-1.62(m,2H),1.05(d,J=5.6 Hz,2H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
実施例117
4-(2-イソプロピル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物117)
Figure 2024521929000165
実施例105に記載される手順に従って、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートを2-ヨードプロパンで置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.28(m,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.04-3.95(m,2H),3.90-3.82(m,2H),2.59(t,J=6.8 Hz,2H),2.47(s,2H),2.35-2.25(m,1H),1.77-1.65(m,6H),1.02(d,J=6.4 Hz,6H).LCMS(ESI)m/z:389.2 [M+H]
実施例118
3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタンカルボニトリル(化合物118)
Figure 2024521929000166
実施例103に記載される手順に従って、ヒドロキシアセトンを3-オキソシクロブタンカルボニトリルに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物をジアステレオマーの混合物として黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.33-8.29(m,2H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),3.98-3.85(m,4H),3.11-2.99(m,2H),2.60-5.55(m,2H),2.48-2.38(m,4H),2.24-2.15(m,2H),1.81-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:448.1 [M+Na]
実施例119
4-(2-シクロヘキシル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物119)ホルメート
Figure 2024521929000167
実施例103に記載される手順に従って、ヒドロキシアセトンをシクロヘキサノンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=4.8 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=4.4 Hz,2H),8.22(s,1H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.04-3.89(m,4H),2.94-2.82(m,2H),2.77-2.65(m,2H),2.39-3.29(m,1H),1.96-1.88(m,2H),1.71-1.81(m,7H),1.58-1.52(m,1H),1.32-1.05(m,6H).LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]
実施例120
3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール
(化合物120)
Figure 2024521929000168
実施例107に記載される手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを3-ブロモ-1-プロパノールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.60(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.31(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.04-3.97(m,2H),3.93-3.85(m,2H),3.46(t,J=6.0 Hz,2H),2.78-2.50(m,6H),1.81-1.71(m,6H),1.67-1.59(m,2H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
実施例121
4-(2-(2-メトキシエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物121)
Figure 2024521929000169
実施例107に記載される手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-ブロモエチルメチルエーテルで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.2 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.2 Hz,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.04-3.95(m,2H),3.91-3.84(m,2H),3.55-3.44(m,2H),3.35(s,3H),3.03-2.53(m,6H),1.95-1.65(m,6H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
実施例122
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物122)ホルメート
Figure 2024521929000170
実施例103に記載される手順に従って、ヒドロキシアセトンをジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),8.18(s,1H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.05-3.97(m,2H),3.92-3.83(m,4H),3.42-3.25(m,2H),2.73-2.66(m,2H),2.58(s,2H),2.34-2.26(m,1H),1.82-1.68(m,8H),1.46-1.35(m,2H).LCMS(ESI)m/z:431.1 [M+H]
実施例123
N-(2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エチル)アセトアミド(化合物123)
Figure 2024521929000171
工程1:tert-ブチル(2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エチル)カルバマート
Figure 2024521929000172
実施例107に記載される手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートをtert-ブチル(2-ブロモエチル)カルバメートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),8.19(s,1H),7.86(d,J=5.6 Hz,1H),6.76(t,J=5.6 Hz,1H),3.97-3.80(m,4H),3.12-2.98(m,2H),2.65(t,J=6.8 Hz,2H),2.54(s,2H),2.49-2.42(m,2H),1.78-1.66(m,6H),1.38(s,9H).LCMS(ESI)m/z:490.1 [M+H]
工程2:2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンアミン塩酸塩
Figure 2024521929000173
tert-ブチル(2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エチル)カルバメート(50mg、0.1mmol)のEtOAc(0.6mL)中の溶液に、EtOAc中の4MHCl(0.6mL、2.2mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(42mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:390.1 [M+H]
工程3:N-(2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エチル)アセトアミド
Figure 2024521929000174
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンアミン塩酸塩(15mg、0.04mmol)及びトリエチルアミン(17uL、0.12mmol)を含むDCM(0.5mL)の溶液に、塩化アセチル(4uL、0.06mmol)を0℃で添加した。次いで、反応物を室温に加温し、2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(5mL)でクエンチし、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル13~43%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(7.6mg、49%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.26(s,1H),8.75-8.67(m,2H),8.55(d,J=5.6 Hz,1H),8.50-8.43(m,2H),7.95(d,J=5.6 Hz,1H),4.13-4.05(m,2H),4.04-3.95(m,2H),3.37-3.35(m,2H),2.75(t,J=6.8 Hz,2H),2.67-2.58(m,4H),1.95(s,3H),1.91-1.79(m,6H).LCMS(ESI)m/z:432.1 [M+H]
実施例124
4-(2-(オキセタン-3-イルメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物124)
Figure 2024521929000175
実施例103に記載された手順に従って、ヒドロキシアセトンをオキセタン-3-カルバルデヒドに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),7.88(d,J=6.0 Hz,1H),4.63-4.58(m,2H),3.53-3.28(m,7H),2.54-2.47(m,4H),1.88-1.84(m,2H),2.42(s,2H),1.40-1.31(m,6H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H]
実施例125
1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタン-1-オン
(化合物125)
Figure 2024521929000176
実施例101、工程3に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを1-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタン-1-オンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た。LCMS(ESI)m/z:389.2 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.28(d,J=2.5,1H),8.83-8.73(m,2H),8.64-8.58(m,1H),8.37-8.28(m,2H),7.91(d,J=5.8,1H),4.12-3.86(m,4H),3.67-3.58(m,1H),3.57-3.51(m,1H),3.42-3.36(m,1H),3.19-3.09(m,1H),1.99-1.93(m,3H),1.94-1.90(m,1H),1.86-1.81(m,1H),1.80-1.72(m,4H).
実施例126
N-(2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エチル)メタンスルホンアミド(化合物126)
Figure 2024521929000177
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンアミン塩酸塩(42mg、0.1mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(2.4mg、0.02mmol)及びトリエチルアミン(43uL、0.3mmol)を含むDCM(1mL)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(10uL、0.11mmol)を0℃で添加した。次いで、反応物を室温に加温し、4時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(10mL)を添加し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25~55%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(7.6mg、16%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.83-8.70(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.24(m,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),6.93(s,1H),4.02-3.84(m,4H),3.05(t,J=6.8 Hz,2H),2.93(s,3H),2.59(t,J=6.8 Hz,2H),2.54-2.50(m,2H),2.48(s,2H),1.81-1.65(m,6H).LCMS(ESI)m/z:468.1 [M+H]
実施例127
4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物127)
Figure 2024521929000178
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(30mg、0.09mmol)のアセトニトリル(1.5mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.04mL、0.26mmol)及び2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(28mg、0.13mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて50℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮し、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル2~32%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(12mg、32%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.82(d,J=6.0 Hz,2H),8.78(d,J=6.0 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),6.47-6.09(m,1H),4.05-3.97(m,2H),3.92-3.83(m,2H),3.30-2.65(m,6H),1.90-1.73(m,6H).LCMS(ESI)m/z:411.3 [M+H]
実施例128及び129
(1R,2R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール(化合物128及び129)
Figure 2024521929000179
工程1:trans-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール
Figure 2024521929000180
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(200mg、0.52mmol)のEtOH(5mL)溶液に、1,2-エポキシシクロペンタン(0.46mL、5.22mmol)及びKCO(361mg、2.61mmol)を添加した。反応混合物を80℃に16時間加熱した。室温への冷却後、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25~55%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(83mg、37%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H]+.
工程2:(1R,2R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール
Figure 2024521929000181
trans-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール(30mg、0.07mmol)を、キラルSFC(Phenomenex-Chiralpak-IG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/i-PrOH+0.1%NHOH=60/40;80mL/分)を使用することによって分離して、両方とも白色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例128(8.1mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.56-4.42(s,1H),4.04-3.95(m,2H),3.93-3.80(m,3H),2.64-2.57(m,2H),2.47-2.44(m,1H),2.35-2.25(m,1H),1.82-1.67(m,6H),1.64(t,J=6.8 Hz,2H),1.59-1.50(m,2H),1.48-1.36(m,2H).LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H].実施例129(12.6mg、第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.56-4.42(s,1H),4.04-3.95(m,2H),3.93-3.80(m,3H),2.64-2.57(m,2H),2.47-2.44(m,1H),2.35-2.25(m,1H),1.82-1.67(m,6H),1.64(t,J=6.8 Hz,2H),1.59-1.50(m,2H),1.48-1.36(m,2H).LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H]
実施例130
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)アセトアミド(化合物130)ホルメート
Figure 2024521929000182
実施例106に記載される手順に従って、メチルシクロペンチル臭化物を2-ブロモアセトアミドに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.24(s,1H),8.70(d,J=5.6 Hz,2H),8.54(d,J=5.6 Hz,1H),8.44(d,J=4.8 Hz,2H),8.36(s,1H),7.91(d,J=5.6 Hz,1H),4.12-4.05(m,2H),4.02-3.95(m,2H),3.64(s,2H),3.20(t,J=7.2 Hz,2H),3.06(s,2H),2.02(t,J=7.2 Hz,2H),1.97-1.90(m,4H).LCMS(ESI)m/z:404.1 [M+H]
実施例131
4-(2-シクロブチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物131)
Figure 2024521929000183
実施例103に記載される手順に従って、ヒドロキシアセトンをシクロブタノンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.79-8.75(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.31(m,2H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),4.02-3.95(m,2H),3.93-3.86(m,2H),2.89(m,1H),2.49-2.45(m,2H),2.37(s,2H),1.97-1.83(m,4H),1.82-1.60(m,8H).LCMS(ESI)m/z:401.2 [M+H]
実施例132
3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパンアミド(化合物132)
Figure 2024521929000184
実施例109に記載される手順に従って、そしてエテンスルホンアミドをアクリルアミドで置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.76-8.73(m,2H),8.56(d,J=5.6 Hz,1H),8.32-8.26(m,2H),7.84(s,1H),7.40(s,1H),6.78(s,1H),3.99-3.90(m,2H),3.89-3.80(m,2H),2.60-2.53(m,4H),2.43(s,2H),2.22(t,J=7.2 Hz,2H),1.78-1.62(m,6H).LCMS(ESI)m/z:418.1 [M+H]
実施例133
4-(2-ベンジル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物133)
Figure 2024521929000185
実施例103に記載される手順に従って、ヒドロキシアセトンをベンズアルデヒドに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.58(d,J=6.0 Hz,1H),8.33-8.29(m,2H),7.87(d,J=6.0 Hz,1H),7.40-7.25(m,5H),4.03-3.94(m,2H),3.90-3.81(m,2H),3.68(s,2H),3.34-3.26(m,2H),2.67(s,2H),1.86-1.70(m,6H).LCMS(ESI)m/z:437.1 [M+H]
実施例134
4-(2-(2-フルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物134)ホルメート
Figure 2024521929000186
実施例106に記載される手順に従って、メチルシクロペンチル臭化物を1-ブロモ-2-フルオロエタンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.78-8.75(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.29(m,2H),8.18(s,1H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.60-4.45(m,2H),4.03-3.96(m,2H),3.91-3.84(m,2H),2.77-2.66(m,2H),2.64(t,J=6.8 Hz,2H),2.52(s,2H),1.81-1.72(m,4H),1.72-1.68(m,2H).LCMS(ESI)m/z:393.1 [M+H]
実施例135
4-(2-(3-フルオロプロピル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物135)ホルメート
Figure 2024521929000187
実施例107に記載される手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを1-ブロモ-3-フルオロプロパンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を明黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=6.0 Hz,2H),8.20(s,1H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),4.57-4.41(m,2H),4.01-3.94(m,2H),3.91-3.85(m,2H),2.66(t,J=6.8 Hz,2H),2.58-2.53(m,4H),1.91-1.76(m,4H),1.73-1.69(m,4H).LCMS(ESI)m/z:407.1 [M+H]
実施例136
3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパンニトリル(化合物136)
Figure 2024521929000188
実施例107に記載されている手順に従って、メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを3-ブロモプロパンニトリルに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.03-3.95(m,2H),3.92-3.84(m,2H),2.71-2.58(m,6H),2.52-2.51(m,2H),1.80-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:400.1 [M+H]
実施例137
4-(2-(オキセタン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物137)ホルメート
Figure 2024521929000189
実施例103に記載された手順に従って、ヒドロキシアセトンをオキセタン-3-オンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),8.15(s,1H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),4.59-4.54(m,2H),4.49-4.44(m,2H),4.03-3.86(m,4H),3.62-3.54(m,1H),2.58-2.55(m,2H),2.39(s,2H),1.83-1.68(m,6H).LCMS(ESI)m/z:403.1 [M+H]
実施例138
4-(2-エチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物138)
Figure 2024521929000190
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(50mg、0.13mmol)のアセトニトリル(2mL)中溶液に、KCO(22mg、0.16mmol)及びヨードエタン(0.01mL、0.12mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル35~65%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(8.3mg、12%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.82-8.73(m,2H),8.60(d,J=6.0 Hz,1H),8.36-8.30(m,2H),7.90(d,J=6.0 Hz,1H),4.06-3.96(m,2H),3.95-3.85(m,2H),3.31-3.24(m,2H),3.10-2.70(m,4H),1.89-1.73(m,6H),1.21-1.06(m,3H).LCMS(ESI)m/z:375.1 [M+H]
実施例139
4-(2-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物139)
Figure 2024521929000191
工程1:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000192
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(200mg、0.52mmol)、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール(217mg、0.78mmol)(国際公開第201934890号パンフレットの手順に従って調製)及びナトリウムtert-ブトキシド(251mg、2.61mmol)の2-メチル-2-ブタノール(5mL)中溶液に、アリルパラジウム(II)クロリドダイマー(19mg、0.05mmol)及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’、4’、6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル(51mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて90℃に16時間加熱した。室温への冷却後、溶媒を真空中で除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(100mg、35%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:543.3 [M+H]
工程2:4-(2-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000193
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2-(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(100mg、0.18mmol)を含むDCM(2mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.53mL、7.13mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をMeOH(2mL)で希釈し、水酸化アンモニウム(水中30%)の添加によってpHを8に調整した。クルード混合物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25~55%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(6mg、8%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 11.63(s,1H),9.27(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.60(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.30(m,2H),7.92(d,J=6.0 Hz,1H),7.44(s,1H),5.53(s,1H),4.09-4.01(m,2H),4.01-3.93(m,2H),3.30-3.28(m,2H),3.19(s,2H),1.91(t,J=6.4 Hz,2H),1.84-1.77(m,4H).LCMS(ESI)m/z:413.1 [M+H]
実施例140
4-(2-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物140)
Figure 2024521929000194
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(100mg、0.26mmol)、ヨードベンゼン(0.04mL、0.35mmol)及びCsCO(280mg、0.87mmol)を含む1,4-ジオキサン(2mL)の溶液に、酢酸パラジウム(II)(13mg、0.06mmol)及び(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン(36mg、0.06mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて110℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル20~50%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(9mg、7%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.75(d,J=4.0 Hz,2H),8.58(d,J=5.2 Hz,1H),8.34(d,J=4.0 Hz,2H),7.92(d,J=5.2 Hz,1H),7.19-7.12(m,2H),6.62-6.31(m,3H),4.12-3.91(m,4H),3.34-3.30(m,2H),3.24(s,2H),2.12-1.89(m,2H),1.88-1.72(m,4H).LCMS(ESI)m/z:423.2 [M+H]
実施例141
4-(2-(1H-ピラゾール-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物141)トリフルオロアセテート
Figure 2024521929000195
実施例139に記載される手順に従って、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールを4-ヨード-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=5.2 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=5.6 Hz,2H),8.23(s,1H),7.90(d,J=5.6 Hz,1H),7.09(s,2H),4.06-3.92(m,4H),3.10(t,J=6.8 Hz,2H),2.99(s,2H),1.90-1.86(m,2H),1.85-1.72(m,4H).LCMS(ESI)m/z:413.3 [M+H]
実施例142
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物142)
Figure 2024521929000196
工程1:3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド
Figure 2024521929000197
3-メチル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(5g、45.41mmol)のTHF(100mL)中撹拌溶液に、NaH(2.0g、50mmol、60%)を窒素雰囲気下にて0℃で添加した。30分後、(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(10.26g、40.54mmol)を添加した。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~20%EtOAc)によって精製して、標題化合物(10.0g、92%)を無色オイルとして得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 9.96-9.94(m,1H),8.05-7.88(m,1H),5.53-5.36(m,2H),3.65-3.56(m,2H),2.69-2.50(m,3H),0.98-0.90(m,2H),0.05-0.01(m,9H).
工程2:2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000198
3-アミノピリジン-4-カルボキサミド(5g、36.46mmol)のDMA(50mL)溶液に、3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(10.5g、43.75mmol)及びCuO(5.8g、72.92mmol)を添加した。混合物を酸素雰囲気下にて135℃に40時間加熱した。室温への冷却後、反応物を水(500mL)に注ぎ入れ、懸濁液を濾過し、濾過ケーキを真空中で乾燥させると、標題化合物(9.1g、70%)が黄色固体として得られた。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 12.51(s,1H),9.02(s,1H),8.69(s,0.5H),8.59(s,1H),8.31(s,0.5H),7.92(s,1H),5.52-5.34(m,2H),3.56-3.54(m,2H),2.79-2.55(m,3H),0.89-0.82(m,2H),-0.03--0.05(m,9H).LCMS(ESI)m/z:358.3 [M+H]
工程3:2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000199
2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(200mg、0.56mmol)を含むDMF(5mL)の溶液に、DIEA(0.22mL、1.12mmol)及び2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(200mg、0.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(135mg、0.56mmol)をこの反応混合物に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(30mL×3)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(200mg、62%)を黄色固体として得た。この残留物を1mLのDCM及び1mLのTFAで処理し、室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCによって精製して、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 12.78(br s,1H),9.08(d,J=2.1 Hz,1H),8.47-8.41(m,1H),8.14(s,1H),7.80-7.73(m,1H),3.97-3.74(m,4H),3.42-3.35(m,4H),2.85(t,J=7.1 Hz,1H),2.69-2.60(m,5H),1.87-1.79(m,1H),1.76-1.65(m,2H),1.60(t,J=7.1 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:350.2 [M+H]
実施例143
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物143)
Figure 2024521929000200
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.06(s,1H),8.42(d,J=5.6 Hz,2H),8.13(s,1H),7.72(d,J=5.6 Hz,1H),3.86-3.66(m,4H),2.64(s,3H),2.51-2.46(m,2H),2.36(s,2H),2.22(s,3H),1.74-1.62(m,6H).LCMS(ESI)m/z:364.2 [M+H]
実施例144及び145
(S)-1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール及び(R)-1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール
(化合物144及び145)
Figure 2024521929000201
工程1:1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール
Figure 2024521929000202
実施例113に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:408.1 [M+H]
工程2:(S)-1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール及び(R)-1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール
Figure 2024521929000203
キラルSFC(Phenomenex-Cellulose-2(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=50/50;80mL/分)を用いて1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(110mg、0.27mmol)を分離して、両方とも白色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例144(18mg、第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.87(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=6.0 Hz,1H),8.06(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.32(s,1H),3.89-3.80(m,2H),3.79-3.65(m,3H),2.67(s,2H),2.60-2.57(m,2H),2.47(s,3H),2.36-2.27(m,2H),1.79-1.68(m,4H),1.68-1.62(m,2H),1.05(d,J=6.4 Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:408.2 [M+H].実施例145(15mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.76(d,J=6.0 Hz,1H),4.30(d,J=4.0 Hz,1H),3.89-3.81(m,2H),3.80-3.68(m,3H),2.67(s,2H),2.61-2.57(m,2H),2.45(s,3H),2.34-2.30(m,2H),1.76-1.68(m,4H),1.67-1.62(m,2H),1.05(d,J=6.0 Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:408.2 [M+H]
実施例146
2-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタン-1-オール(化合物146)
Figure 2024521929000204
実施例107に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及び2-ブロモエタノールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.13(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.41(s,1H),3.87-3.73(m,4H),3.47(t,J=6.4 Hz,,2H),2.65(s,3H),2.57(t,J=6.4 Hz,2H),2.48-2.43(m,4H),1.76-1.63(m,6H).LCMS(ESI)m/z:394.1 [M+H]
実施例147
4-(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物147)
Figure 2024521929000205
実施例106に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.87(s,1H),9.07(s,1H),8.43(d,J=6.0 Hz,1H),8.09(s,1H),7.75(d,J=6.0 Hz,1H),4.07-4.05(m,1H),3.88-3.82(m,2H),3.78-3.71(m,2H),2.67-2.62(m,4H),1.83-1.55(m,10H),1.54-1.29(m,4H).LCMS(ESI)m/z:418.2 [M+H]
実施例148
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物148)
Figure 2024521929000206
実施例103に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びヒドロキシアセトンを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及び3-オキソテトラヒドロフランで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.09(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),3.89-3.80(m,2H),3.79-3.74(m,2H),3.74-3.68(m,2H),3.68-3.62(m,1H),3.49(m,1H),2.85-2.75(m,1H),2.69-2.62(m,1H),2.65(s,2H),2.60-2.54(m,2H),2.47-2.40(m,2H),1.97-1.89(m,1H),1.82-1.75(m,1H),1.74-1.64(m,6H).LCMS(ESI)m/z:420.1 [M+H]
実施例149
3-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-1-オール(化合物149)
Figure 2024521929000207
実施例107に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及び3-ブロモ-1-プロパノールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.06(s,1H),8.43(d,J=5.6 Hz,1H),8.14(s,1H),7.73(d,J=5.6 Hz,1H),3.86-3.80(m,2H),3.77-3.71(m,2H),3.45(t,J=6.4 Hz,2H),2.65(s,3H),2.55-2.51(m,2H),2.44-2.37(m,4H),1.76-1.63(m,6H),1.61-1.54(m,2H).LCMS(ESI)m/z:408.2 [M+H]
実施例150
2-メチル-1-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(化合物150)
Figure 2024521929000208
実施例110に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.06(s,1H),8.42(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.74(d,J=5.6 Hz,1H),4.05(s,1H),3.91-3.79(m,2H),3.79-3.69(m,2H),2.71-2.61(m,4H),2.55(s,2H),2.32(s,3H),1.82-1.66(m,4H),1.66-1.59(m,2H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:422.1 [M+H]
実施例151
4-(2-エチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物151)
Figure 2024521929000209
実施例138に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.84(s,1H),9.07(s,1H),8.43(d,J=5.6 Hz,1H),8.11(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),3.88-3.72(m,4H),2.65(s,3H),2.55-2.51(m,2H),2.41(s,2H),2.39-2.36(m,2H),1.74-1.64(m,6H),1.02(t,J=7.2 Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:378.1 [M+H]
実施例152
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-(オキセタン-3-イルメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物152)
Figure 2024521929000210
実施例103に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びヒドロキシアセトンを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びオキセタン-3-カルバルデヒドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=6.0 Hz,1H),8.06(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.66-4.62(m,2H),4.28-4.25(m,2H),3.89-3.81(m,2H),3.78-3.72(m,2H),3.20-3.02(m,1H),2.74-2.65(m,4H),2.43-2.27(m,2H),1.73-1.62(m,6H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H]
実施例153
2-(5-クロロ-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物153)
Figure 2024521929000211
工程1:tert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000212
2,4-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン(800mg、4mmol、1当量。)、フッ化カリウム(700mg、10mmol、3当量。)及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(1000mg、4mmol、1当量。)を40mLバイアルに添加した。ジメチルスルホキシド(10mL、0.3M)、引き続いてトリエチルアミン(3mL、20mmol、5当量。)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。LCMSによって反応を監視した後、この時点で反応は完了していた。混合物を分液漏斗に移し、EtOAc(15mL)、飽和NHCl水溶液(10mL)及び水(10mL)で希釈した。層を分離し、水層を更なるEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クルード有機残留物を、0から15%のMeOHを含むDCMで溶出する24gのIscoカートリッジによってフラッシュして、tert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(1200mg、収率74%)を得た。LCMS(ESI)m/z:426.05 [M+Na]
工程2:2-(5-クロロ-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000213
tert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(190mg、0.470mmol、1当量。)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(54mg、0.047mmol、0.1当量。)、炭酸ナトリウム(150mg、1.40mmol、3当量)、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(166mg、0.706mmol、1.5当量)を2ドラムバイアルに加えた。バイアルをNでパージし、次いで、1,4-ジオキサン(2.35mL)、引き続いて水(0.24mL)を添加し、反応混合物にNを5分間スパージした。次いで、バイアルを密封し、90℃に16時間加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、20mLバイアルに移し、水(5mL)及びEtOAc(5mL)で希釈した。層を分離し、水層を更なるEtOAc(4×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をDCM(1mL)及びTFA(1mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCにより精製して、2-(5-クロロ-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(47mg、0.127mmol、収率27%)を得た。LCMS(ESI)m/z:370.1 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.09(s,1H),8.54-8.44(m,3H),7.81(d,J=5.7 Hz,1H),4.02-3.82(m,4H),2.89(t,J=7.1 Hz,2H),2.71(s,2H),1.82(t,J=7.1 Hz,1H),1.74-1.67(m,4H),1.63(t,J=7.1 Hz,2H).
実施例154
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物154)
Figure 2024521929000214
実施例153、工程2に記載される手順に従い、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た(44mg、収率24%)。LCMS(ESI)m/z:404.1 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 10.1(br s,1H)9.09(s,1H),8.63(s,1H),8.50(d,J=5.6 Hz,1H),7.82(d,J=6.0 Hz,1H),4.01-3.81(m,4H),2.91(t,J=7.1 Hz,2H),2.71(s,2H),1.66(dt,J=18.4,6.5 Hz,6H).交換可能なアミンNHプロトンは観察されなかった。
実施例155
4-(4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボニトリル(化合物155)
Figure 2024521929000215
実施例153、工程2に記載される手順に従って、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボニトリルに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(5mg、15%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.08(s,1H),8.56(s,1H),8.48(d,J=5.6 Hz,1H),7.82(d,J=5.6 Hz,1H),4.00-3.91(m,4H),2.99-2.94(m,2H),2.77(s,2H),1.72-1.61(m,6H).LCMS(ESI)m/z:361.1 [M+H]
実施例156
2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物156)
Figure 2024521929000216
実施例153、工程2に記載される手順に従って、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)11.83(s,1H),9.33(d,J=0.7 Hz,1H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.38(d,J=5.0 Hz,1H),8.13(d,J=5.0 Hz,1H),7.94-7.84(m,1H),7.68-7.61(m,1H),7.48(d,J=3.4 Hz,1H),4.11-3.84(m,4H),3.44-3.29(m,3H),2.98(t,J=7.1 Hz,1H),1.85(t,J=7.1 Hz,1H),1.81-1.75(m,4H),1.71(t,J=7.2 Hz,1H).交換可能なアミンNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:386.1 [M+H]
実施例157
6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物157)
Figure 2024521929000217
工程1:6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000218
カリウム2-メチル-2-ブトキシド(22.02g、174.46mmol)のTHF(100mL)溶液に、エチル5-アミノ-2-クロロ-ピリジン-4-カルボキシレート(14g、69.78mmol)(US2016176871の手順に従って調製)及び4-シアノピリジン(8.72g、83.74mmol)のTHF(300mL)溶液を0℃で滴下した(約4mL/分)。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。水(40mL)及び酢酸(10mL)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、得られた黄色沈殿物を濾過し、固体を水(30mL×2)で洗浄して、標題化合物(11g、55%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.96(s,1H),8.81-8.77(m,2H),8.11-8.07(m,2H),7.99(s,1H).LCMS(ESI)m/z:259.1 [M+H]
工程2:6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000219
DCM(100mL)中の6-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(10g、38.66mmol)及びトリエチルアミン(27mL、193mmol)の溶液に、DCM(100mL)中の2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(27mL、155mmol)を0℃で滴下した。混合物を窒素雰囲気下にて45℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をDCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(150mL)及びブライン(150mL)で希釈した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~5%EtOAc)によって精製して、標題化合物(15g、99%)を黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 8.96(s,1H),8.85-8.80(m,2H),8.14(s,1H),7.72-7.68(m,2H),5.27(s,2H),3.88-3.65(m,2H),1.05-0.88(m,2H),0.02(s,9H).LCMS(ESI)m/z:389.2 [M+H]+.
工程3:6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000220
6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン(3g、7.71mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(330mg、0.39mmol)のTHF(15mL)溶液に、ベンジル亜鉛(II)クロリド(19.5mL、9.75mmol)(THF中0.5M)(国際公開第2019123011号の手順に従って調製)を窒素雰囲気下にて滴下した。混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~70%EtOAc)によって精製して、標題化合物(1.85g、54%)を黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 9.14(s,1H),8.96(d,J=5.6 Hz,2H),8.03-7.94(m,3H),7.38-7.29(m,4H),7.27-7.22(m,1H),5.27(s,2H),4.35(s,2H),3.84-3.74(m,2H),1.02-0.94(m,2H),0.03(s,9H).LCMS(ESI)m/z:445.1 [M+H]+.
工程4:6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000221
6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン(1g、1.8mmol)を含むDCM(20mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL、6.73mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(700mg、クルード)を更なる精製を必要としない褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:314.9 [M+H]
工程5:6-ベンジル-4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000222
オキシ塩化リン(5mL)中の6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(700mg、2.23mmol)の溶液を110℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮し、粗残留物をDCM(100mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で塩基性化し、0℃でpH8にした。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(6.7g、クルード)を黒色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:333.1 [M+H]
工程6:tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000223
6-ベンジル-4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(50mg、0.15mmol)を含む1-メチル-2-ピロリジノン(2mL)の溶液に、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(40mg、0.17mmol)、トリエチルアミン(8.6mL、61.81mmol)及びフッ化カリウム(46mg、0.45mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて80℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(74mg、クルード)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:537.4 [M+H]
工程7:6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000224
tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(74mg、0.14mmol)を含むDCM(1.5mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.54mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル10~40%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(17mg、27%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.21(s,1H),8.75(d,J=6.0 Hz,2H),8.39(s,1H),8.33-8.26(m,2H),7.67(s,1H),7.35-7.29(m,4H),7.25-7.19(m,1H),4.29(s,2H),3.95-3.81(m,4H),3.23-3.14(m,2H),2.99(s,2H),1.86-1.80(m,2H),1.77-1.68(m,4H).LCMS(ESI)m/z:437.3 [M+H]
実施例158
6-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物158)トリフルオロアセテート
Figure 2024521929000225
工程1:6-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000226
6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン(600mg、1.54mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)及び水(1mL)中撹拌溶液に、メチルボロン酸(462mg、7.71mmol)、CsCO(1.5g、4.63mmol)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(115mg、0.15mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて110℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(320mg、56%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:369.2 [M+H]
工程2:6-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000227
実施例157に記載される手順に従って、6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジンを6-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジンに置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.20(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.34-8.30(m,2H),8.21(s,1H),7.71(s,1H),4.00-3.86(m,4H),3.36-3.27(m,2H),3.11(s,2H),2.67(s,3H),1.93-1.88(m,2H),1.85-1.72(m,4H).LCMS(ESI)m/z:361.4 [M+H]
実施例159
N-((2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)メチル)プロピオンアミド(化合物159)
Figure 2024521929000228
工程1:エチル5-アミノ-2-ブロモイソニコチネート
Figure 2024521929000229
エチル3-アミノイソニコチネート(250.0g、1.50モル)を含むDMF(4000mL)の溶液に、NBS(281g、1.58モル)を添加した。混合物を50℃に加熱し、5時間撹拌した。反応が完了した後、これを室温に冷却し、水(12.5L)を添加し、反応混合物をEtOAc(5000mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10L×3)で洗浄した。無水NaSOで乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮してクルードを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1)によって精製して、エチル5-アミノ-2-ブロモイソニコチネート(254.4g、69.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:245.0,247.0(Brpattern)[M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d):δ 8.06(d,J=0.4 Hz,1H),7.61(s,1H),6.81(brs,2H),4.33(q,J=7.2 Hz,2H),1.32(t,J=7.2 Hz,3H).
工程2:6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000230
カリウム2-メチル-2-ブトキシド(158g、1.25モル)をTHF(930mL)中に添加した。次いで、エチル5-アミノ-2-ブロモイソニコチネート(122.5g、499.8mmol、1.0当量)及びイソニコチノニトリル(62.5g、599.8mmol、1.2当量)のTHF(2450mL)中溶液をN下、0℃で滴下した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、水(6.2L)及びAcOH(93mL)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、固体を濾過によって回収し、水(500mL×3)で洗浄した。固体を乾燥させて、6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(145.0g、47.9%が得られる2つのバッチ)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:300.9,302.9(Brpattern)[M-H]H NMR(400 MHz,DMSO-d):δ 13.21(s,1H),8.99(s,1H),8.82(q,J=3.2 Hz,2H),8.16-8.09(m,3H).
工程3:tert-ブチル8-(6-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000231
6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(200mg、0.66mmol)のDMA(5mL)溶液に、4-ジメチルアミノピリジン(8mg、0.07mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL、2.0mmol)を添加した。2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(240mg、0.79mmol)を最後に添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(190mg、0.79mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。NaHCOの飽和溶液(25mL)及び酢酸エチル(40mL)を添加した。相を分離し、有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色油状物を得た。粗油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製すると、標題化合物tert-ブチル8-[6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(197mg、収率57%)が褐色ゴムとして得られた。LCMS(ESI)m/z:525-527(Brpattern)[M+H]
工程4:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-ビニルピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000232
tert-ブチル8-[6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(197mg、0.38mmol)、及びカリウムビニルトリフルオロボレート(56mg、0.42mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、溶液を窒素流で10分間脱気した。溶液を更に5分間脱気しながらトリエチルアミン(0.11mL、0.76mmol)を添加した。次いで、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(28mg、0.04mmol)を反応混合物に添加し、これを窒素下でキャッピングし、85℃に4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。濾液を重炭酸ナトリウムの飽和溶液(15mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で3回抽出した。有機物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-6-ビニル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(106mg、収率59%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:473.1 [M+H]
工程5:tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000233
窒素雰囲気下、DCM(4mL)中のtert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-6-ビニル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(106mg、0.22mmol)及びNMO(53mg、0.45mmol)の溶液に、4%wt四酸化オスミウムの水溶液(71uL、0.01mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。オレフィンのジオールへの完全な変換後、水(2mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(72mg、0.34mmol)を添加し、混合物を室温で更に16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートさせた。粗残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物tert-ブチル8-[6-ホルミル-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(106mg、>99%収率)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:475.1 [M+H]
工程6:tert-ブチル8-(6-(((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000234
tert-ブチル8-[6-ホルミル-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(80mg、0.17mmol)のジクロロメタン(4mL)中溶液に、2,4-ジメトキシベンジルアミン(30uL、0.2mmol)及び1滴の酢酸を添加した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(106mg、0.51mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。アミンへの完全な変換後、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(15mL)を反応混合物に添加し、これを酢酸エチル(3×20mL)で3回抽出した。有機物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。化合物を次の工程に直接使用した。
工程7:tert-ブチル8-(6-((N-(2,4-ジメトキシベンジル)プロピオンアミド)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000235
工程4からの粗残留物をトリエチルアミン(70uL、0.51mmol)を含むジクロロメタン(4mL)に再び希釈し、塩化プロピオニル(20uL、0.19mmol)を混合物に添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィーカラムに直接ロードし、DCM中1から12%MeOHで溶出すると、標題化合物tert-ブチル8-[6-[[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル-プロパノイルアミノ]メチル]-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(62mg、収率54%)がベージュ色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:682.6 [M+H]
工程8:N-((2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)メチル)プロピオンアミド;ギ酸塩
Figure 2024521929000236
tert-ブチル8-[6-[[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル-プロパノイルアミノ]メチル]-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(39mg、0.06mmol)のジクロロメタン(4mL)中溶液に、酢酸(0.3mL、1.45mmol)中HBrを添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留固体をC18カラムの上で水に直接ロードし、逆相カラムクロマトグラフィー(pH=3.8で緩衝したMeCN/水性10mMギ酸アンモニウム)によって精製した。純粋な画分を直接凍結乾燥させて、標題化合物N-[[4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル]メチル]プロパンアミド;ギ酸塩(16mg、収率54%)を灰白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:432.3 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.21(s,1H),8.74(dd,J=4.6,1.4 Hz,2H),8.55(t,J=5.7 Hz,1H),8.37(s,2H),8.30(dd,J=4.5,1.4 Hz,2H),7.65(s,1H),4.50(d,J=5.8 Hz,2H),3.96-3.80(m,4H),3.19(t,J=7.3 Hz,2H),3.02(s,2H),2.26-2.17(m,2H),1.84(t,J=7.3 Hz,2H),1.81-1.65(m,4H),1.05(t,J=7.6 Hz,3H).
実施例160
6-メチル-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物160)ホルメート
Figure 2024521929000237
工程1:6-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000238
実施例142、工程2に記載される手順に従って、3-アミノピリジン-4-カルボキサミドを5-アミノ-2-クロロイソニコチンアミドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い(米国特許出願公開第2019270742号明細書の手順に従って調製)、標題化合物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.59(s,1H),8.84-8.78(m,1H),8.69-8.28(m,1H),7.91(s,1H),5.54-5.35(m,2H),3.61-3.51(m,2H),2.78-2.52(m,3H),0.91-0.79(m,2H),0.01--0.09(m,9H).LCMS(ESI)m/z:392.0 [M+H]
工程2:4,6-ジクロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000239
オキシ塩化リン(14mL)中の6-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(2g、5.10mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.89mL、5.1mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残留物をDCM(150mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で塩基性化して、0℃でpH8にした。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(620mg、30%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:410.4 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(6-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000240
実施例101に記載される手順に従って、4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンを4,6-ジクロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:614.2 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(6-メチル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000241
実施例158に記載される手順に従って、6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジンをtert-ブチル8-(6-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:594.2 [M+H]
工程5:6-メチル-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000242
tert-ブチル8-(6-メチル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(60mg、0.1mmol)のEtOAc(1mL)溶液に、EtOAc中4M HCl(1mL、4.0mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル1~30%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(6mg、16%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.00(s,1H),8.40(s,1H),8.13(s,1H),7.58(s,1H),3.83-3.72(m,4H),3.23-3.17(m,2H),3.02(s,2H),2.65(s,3H),2.61(s,3H),1.98-1.62(m,6H).LCMS(ESI)m/z:364.1 [M+H]
実施例161
5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物161)
Figure 2024521929000243
工程1:3,5-ジクロロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000244
2,6-ジクロロイソニコチン酸(1309mg、6.82mmol)及びHATU(2852mg、7.5mmol)をDMF(10mL)に溶解した。この溶液にDIEA(3.56mL、20.5mmol)を加え、室温で10分間撹拌した。次いで、ピリジン-4-カルボキサミジン塩酸塩(1289mg、8.18mmol)を反応混合物に添加した。3時間後、反応混合物にNaHCOの飽和水溶液(20mL)を添加した。次いで、これをEtOAc(2×100mL)及び10%MeOH/DCM(100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標題化合物3,5-ジクロロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(765mg、収率38%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:295.1,[M+H]
工程2:5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000245
3,5-ジクロロ-N-(ピリジン-4-カルボキシイミドイル)ピリジン-4-カルボキサミド(740mg、2.51mmol)をマイクロ波バイアル内のDMA(6mL)に懸濁した。次いで、これにKCO(347mg、2.51mmol)、DIEA(0.44mL、2.51mmol)及びDBU(0.37mL、2.51mmol)を添加した。バイアルを密封し、マイクロ波反応器中、150℃で45分間照射した。反応混合物を空気流下で濃縮し、次いで、DMFに再溶解し、C18逆相クロマトグラフィー(pH=3.8で緩衝したMeCN/水性10mMギ酸アンモニウム)によって精製した。画分含有生成物を合わせ、凍結乾燥させて、標題化合物5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:259.2,[M+H]
工程3:tert-ブチル8-(5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000246
実施例159、工程3に記載される手順に従って、6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色ワックス状固体として得た(5mg、収率22%)。LCMS(ESI)m/z:481.1,[M+H]
工程4:5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000247
tert-ブチル8-[5-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(5.0mg、0.0100mmol)をEtOAc(2mL)に溶解し、ジオキサン(0.5mL)中の4NHClで処理し、室温で撹拌した。1時間後、混合物を濃縮乾固し、固体残留物を得た。残留物をMeCN(3mL)で粉砕し、再び濃縮乾固した(2回繰り返す)。得られた残留物を水及びMeCNの混合物に溶解し、凍結乾燥させて、標題化合物5-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(4.5mg、定量的収率)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:381.1,[M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.21(s,1H),9.03(br,1H),8.90-8.83(m,2H),8.67(s,1H),8.49-8.39(m,2H),3.86-3.76(m,4H),3.29-3.21(m,2H),3.17-2.95(m,2H),1.89-1.60(m,6H).
実施例162
5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物162)
Figure 2024521929000248
工程1:3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000249
ピリジン-4-カルボキサミジン塩酸塩(1.38g、8.75mmol)及び3-ブロモ-5-フルオロ-ピリジン-4-カルボン酸(2.0g、9.1mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン(4.75mL、27mmol)を用いてDMF(45mL)に溶解した。最後に、HATU(3.63g、9.55mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和溶液(80mL)を反応混合物に添加し、これをiPrOH-CHCl3の2:8混合物(3×50mL)で3回抽出した。有機物を合わせ、水、ブラインで十分に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をMeOH中で研和することによって精製した。オフホワイトの沈殿物を濾過し、MeOHですすぎ、乾燥させて、標題化合物3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(1.93g、収率66%)をベージュ色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:323.0/325.0(Brpattern)[M+H]
工程2:5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン
Figure 2024521929000250
3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(1.93g、5.96mmol)をDMF(15mL)に溶解し、炭酸セシウム(3.9g、11.9mmol)を添加した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。変換が完了したら、反応混合物を室温に冷却し、水(合計150mL)で1:1に希釈したNHCl(飽和)の撹拌溶液に滴下した。灰白色沈殿物が形成し、これを濾過し、水及びアセトニトリルですすいだ。固体を乾燥させて、標題化合物5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン(1.72g、収率95%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI)m/z:302.9/304.9(Brpattern)[M+H]
工程3:5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン
Figure 2024521929000251
マイクロ波バイアルに、5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン(400mg、1.32mmol)、メチルボロン酸(180mg、3.0mmol)、Pd(PPh(154mg、0.13mmol)及びKCO(548mg、3.96mmol)を充填した。バイアルに蓋をし、DMA(6mL)を添加し、Nを5分間流し、次いで、マイクロ波反応器中、150℃で1時間照射した。揮発性物質を空気流下で除去した。粗残留物をMeOH(30mL)及びEtOAc(30mL)に懸濁し、5gのシリカゲルを添加し、真空中で濃縮して材料を乾燥負荷した。カラムクロマトグラフィー(MeOH/EtOAc/ヘプタン)による精製によって、標題化合物5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン(26mg、収率7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:239.2 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000252
実施例159、工程3に記載される手順に従って、6-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た(16mg、収率26%)。LCMS(ESI)m/z:461.1 [M+H]
工程5:5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン;ギ酸塩
Figure 2024521929000253
実施例159について記載される手順に従って、16mg、0.04mmolのtert-ブチル8-(5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートから出発して5-メチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン;ギ酸塩(6mg、収率59%)をベージュ色固体として得る工程6。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.10(s,1H),8.72(d,J=5.9 Hz,2H),8.54(bs,1H),8.47(dd,J=4.6,1.6 Hz,2H),8.43(s,1H),3.91-3.68(m,4H),3.41(t,J=7.4 Hz,2H),3.21-3.05(m,2H),2.77(s,3H),2.20-1.94(m,2H),1.92-1.74(m,4H).LCMS(ESI)m/z:361.1 [M+H]
実施例163
8-メチル-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物163)
Figure 2024521929000254
実施例142に記載される手順に従って、3-アミノピリジン-4-カルボキサミドを3-アミノ-2-メチルイソニコチンアミド(Synthesis,2016,48,1226の手順に従って調製)で置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.34(s,1H),8.30(d,J=5.6 Hz,1H),8.17(s,1H),7.58(d,J=5.6 Hz,1H),3.84-3.76(m,4H),3.13(t,J=7.2 Hz,2H),2.94(s,2H),2.85(s,3H),2.68(s,3H),1.80(t,J=7.6 Hz,2H),1.76-1.71(m,4H).LCMS(ESI)m/z:364.1 [M+H]
実施例164
8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-オン
(化合物164)
Figure 2024521929000255
実施例101、工程3に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-オンに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(d,J=0.8 Hz,1H),8.80-8.75(m,2H),8.60(d,J=5.7 Hz,1H),8.36-8.31(m,2H),7.90(dd,J=5.8,0.9 Hz,1H),7.60(s,1H),4.12-4.01(m,2H),3.94-3.84(m,2H),3.17(s,2H),2.21(s,2H),1.87-1.75(m,4H).LCMS(ESI)m/z:361.1 [M+H]
実施例165
8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン
(化合物165)
Figure 2024521929000256
実施例101、工程3に記載されている手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.28(d,J=0.8 Hz,1H),8.80-8.75(m,2H),8.60(d,J=5.7 Hz,1H),8.36-8.31(m,2H),7.93(dd,J=5.7,0.9 Hz,1H),7.67(s,1H),4.52-4.42(m,2H),3.67-3.57(m,2H),3.28-3.21(m,2H),2.14-2.07(m,2H),1.99-1.88(m,2H),1.67-1.57(m,2H).LCMS(ESI)m/z:361.01 [M+H]
実施例166
4-(1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物166)
Figure 2024521929000257
工程1:ベンジル1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートトリフルオロアセテート
Figure 2024521929000258
2-ベンジル8-tert-ブチル1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(200mg、0.51mmol)(J.Org.Chem.,2016,81,3509に従って調製)を含むDCM(4mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL、2.69mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(200mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:289.3 [M+H]
工程2:ベンジル1-メチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000259
実施例102に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをベンジル1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートトリフルオロアセテートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:495.6 [M+H]
工程3:4-(1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000260
ベンジル1-メチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(60mg、0.12mmol)を含むAcOH(1mL)の溶液に、HBr(1mL、AcOH中33%)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル6~36%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(18mg、41%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.77(d,J=4.8 Hz,2H),8.60(d,J=5.2 Hz,1H),8.35-8.32(m,3H),7.92(d,J=5.2 Hz,1H),4.53-4.45(m,2H),3.54-3.42(m,3H),3.23-3.16(m,2H),2.25-2.19(m,1H),1.92-1.72(m,2H),1.70-1.68(m,1H),1.66-1.54(m,2H),1.21-1.13(m,3H).LCMS(ESI)m/z:361.1 [M+H]
実施例167
4-(3-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物167)
Figure 2024521929000261
実施例166に記載される手順に従って、2-ベンジル8-tert-ブチル1-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートを2-ベンジル8-tert-ブチル3-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(J.Org.Chem.2016,81,3509の手順に従って調製)に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.79-8.75(m,2H),8.60(d,J=5.6 Hz,1H),8.36(s,1H),8.34-8.32(m,2H),7.90(d,J=5.6 Hz,1H),4.01-3.90(m,4H),3.59-3.54(m,1H),3.10-2.96(m,2H),2.17-2.10(m,1H),1.84-1.76(m,4H),1.44-1.35(m,1H),1.27(d,J=6.4 Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:361.4 [M+H]
実施例168
4-(2,3-ジメチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物168)
Figure 2024521929000262
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を4-(3-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.2 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),4.06-3.78(m,5H),3.47-3.43(m,1H),3.12-3.08(m,1H),2.29(s,3H),1.99-1.93(m,1H),1.81-1.66(m,4H),1.38-1.32(m,1H),1.11(d,J=5.6 Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:375.1 [M+H]
実施例169及び170
(1S,3R)-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール及び(1R,3S)-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール(化合物169及び170)ホルメート
Figure 2024521929000263
工程1:trans-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンタノール
Figure 2024521929000264
1,3-シクロペンタンジオール(2.3mL、24.5mmol、トランス:シス=2:1)及びイミダゾール(2.5g、37.0mmol)を含むDCM(30mL)の溶液を10分間撹拌した。次いで、TBSCl(3.7g、24.5mmol)をこの反応混合物に添加し、室温で16時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~10%EtOAc)によって精製して、標題化合物(2.7g、51%)を黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 4.49-4.35(m,2H),2.13-1.97(m,2H),1.84-1.77(m,2H),1.61-1.45(m,2H),0.87(s,9H),0.04(s,6H).
工程2:trans-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチルメタンスルホネート
Figure 2024521929000265
DCM(10mL)中のtrans-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンタノール(1.0g、4.62mmol)及びトリエチルアミン(1.6mL、11.6mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.43mL、5.55mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(1.1g、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。
工程3:シス-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000266
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(500mg、1.31mmol)、trans-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチルメタンスルホネート(800mg、2.7mmol)を含むDMF(10mL)及びアセトニトリル(2mL)の溶液に、KCO(541mg、3.92mmol)を添加した。混合物を90℃に加熱し、16時間撹拌した。室温への冷却後、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL×3)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(220mg、31%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:545.1 [M+H]
工程4:シス-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール
Figure 2024521929000267
THF(10mL)中のシス-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(220mg、0.4mmol)の溶液にTBAF(2.4mL、2.4mmol、1M)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5~35%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(80mg、46%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H]
工程5:(1S,3R)-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール及び(1R,3S)-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノールホルメート
Figure 2024521929000268
シス-3-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタノール(80mg、0.19mmol)を、キラルSFC(Chiralpak-AD(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NH・HO=50/50;80mL/分)を使用することによって分離して、標題化合物を白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例169(40mg、第1のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=6.0 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=6.0 Hz,2H),7.87(d,J=6.0 Hz,1H),4.05-3.95(m,3H),3.89-3.83(m,2H),2.68-2.65(m,2H),2.58-2.52(m,3H),2.11-2.00(m,1H),1.81-1.65(m,9H),1.55-1.36(m,2H).LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H].実施例170(33mg、第2のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),8.27(s,1H),7.86(d,J=6.0 Hz,1H),4.07-4.03(m,1H),4.00-3.95(m,2H),3.92-3.83(m,2H),2.83-2.72(m,2H),2.75-2.69(m,1H),2.66(s,2H),2.12-2.00(m,1H),1.80-1.65(m,9H),1.56-1.41(m,2H).LCMS(ESI)m/z:431.2 [M+H]
実施例171
メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキシレート(化合物171)
Figure 2024521929000269
工程1:2-(tert-ブチル)3-メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000270
20mLバイアルに、4-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(770mg、3.2mmol)、フッ化カリウム(550mg、9.5mmol、3当量。)を加え、2-tert-ブチル3-メチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3-ジカルボキシレート塩酸塩(1100mg、3.2mmol、1当量。)を20mLバイアルに加えた後、ジメチルスルホキシド(11mL、0.3M)及びトリエチルアミン(2.2mL、16mmol、5当量。)を加えた。反応物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を分液漏斗に移し、水(10mL)、飽和NHCl水溶液(10mL)及びEtOAc(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を更なるEtOAc(3×15mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をGenevacで16時間減圧下で更に濃縮して、残留DMSOを除去した。次いで、粗残留物を、0から15%のMeOHを含むDCMで溶出する24gのIscoカートリッジでフラッシュして、2-(tert-ブチル)3-メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3-ジカルボキシレート(1.12g、収率70%)を得た。LCMS(ESI)m/z:527.2 [M+Na]
工程2:メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキシレート
Figure 2024521929000271
2-(tert-ブチル)3-メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3-ジカルボキシレートを1mLのDCM及び1mLのTFAに溶解した。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCにより精製して、メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキシレートを得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.27(d,J=3.3 Hz,1H),8.79-8.74(m,2H),8.59(dd,J=5.7,2.6 Hz,1H),8.35-8.30(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),4.05-3.86(m,4H),3.85-3.74(m,1H),3.65(s,3H),3.23-2.97(m,1H),2.85-2.78(m,1H),2.25-2.14(m,1H),2.12-2.02(m,1H),2.02-1.89(m,1H),1.84-1.67(m,4H).LCMS(ESI)m/z:405.2 [M+H]
実施例172
N-メチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキサミド(化合物172)
Figure 2024521929000272
工程1:2-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボン酸
Figure 2024521929000273
2-(tert-ブチル)3-メチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3-ジカルボキシレート(1100mg、2.2mmol)を20mLバイアルに加えた後、テトラヒドロフラン(9700mg、11mL、130mmol、0.2M)、水(11000mg、11mL、610mmol、0.2M)及び水酸化リチウム(100mg、0.046mL、4.4mmol、2当量。)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物をDCM(10mL)で希釈し、反応物を1NのHClで慎重にクエンチし、水層をpH紙で試験して、中性/酸性であることを確認した。層を分離し、水層を1×15mLのDCM及び8×15mLの80%CHCl3/20%IPA溶液で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をPhMe(10mL)から1×真空中で濃縮すると、生成物が固化し、標題化合物(700mg、1.43mmol、700mg、収率65%)が得られた。LCMS(ESI)m/z:547.3 [M+H]
工程2:N-メチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキサミド
Figure 2024521929000274
20mLバイアルに、2-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボン酸(50mg、0.102mmol、1当量。)、HATU(48mg、0.12mmol、1.2当量。)、引き続いてDMF(1.1mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(66mg、5当量)及びメチルアミン(THF溶液中2M、0.11mL、2当量。)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いでGenevac上で16時間濃縮した。次いで、粗残留物をDCM(5mL)及び水(5mL)に溶解した。層を分離した;水層をDCM(4×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この粗残留物に、0.5mLのDCM及び0.5mLのTFAを添加し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、可能な限り多くの残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCにより精製して、N-メチル-8-[2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキサミド(4.1mg、収率10%)を得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.80-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.7 Hz,1H),8.36-8.30(m,2H),7.97-7.91(m,1H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),3.98(t,J=5.6 Hz,2H),3.95-3.89(m,2H),3.65(t,J=8.1 Hz,1H),2.88(d,J=10.8 Hz,1H),2.70(d,J=10.8 Hz,1H),2.62(d,J=4.8 Hz,3H),2.08(dd,J=12.9,8.7 Hz,1H),1.75-1.68(m,4H),1.58(dd,J=12.9,7.5 Hz,1H).交換可能なNHアミンプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:404.2 [M+H]
実施例173
N,N-ジメチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-カルボキサミド(化合物173)
Figure 2024521929000275
実施例172、工程2に記載される手順及び必要に応じてメチルアミンをジメチルアミンで置き換えるために重要ではない変形を行い、標題化合物を得た(4.11mg、収率10%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.26(s,1H),8.80-8.72(m,2H),8.59(d,J=5.8 Hz,1H),8.35-8.31(m,2H),7.89(d,J=5.7 Hz,1H),4.05-3.84(m,5H),3.00(s,3H),2.97(d,J=11.0 Hz,1H),2.86(s,3H),2.64(d,J=11.1 Hz,1H),2.07(dd,J=12.8,8.9 Hz,1H),1.83-1.63(m,4H),1.59(dd,J=12.8,6.9 Hz,1H).交換可能なNHアミンプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:418.2 [M+H]
実施例174
(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)(ピロリジン-1-イル)メタノン(化合物174)
Figure 2024521929000276
実施例172、工程2に記載される手順及びメチルアミンをピロリジンで置換するために必要とされる重要ではない変形を行った後、標題化合物を得た(8.6mg、収率19%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.81-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.30(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),4.03-3.82(m,5H),3.54(dt,J=10.1,6.6 Hz,1H),3.41-3.34(m,2H),2.96(d,J=11.0 Hz,1H),2.64(d,J=11.0 Hz,1H),2.06(dd,J=12.7,8.7 Hz,1H),1.92-1.84(m,2H),1.83-1.66(m,7H),1.62(dd,J=12.7,6.9 Hz,1H).交換可能なNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:444.2 [M+H]
実施例175
モルホリノ(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノン(化合物175)
Figure 2024521929000277
実施例172、工程2に記載される手順及びメチルアミンをモルホリンで置換するために必要とされる重要ではない変形を行った後、標題化合物を得た(4.3mg、収率7.5%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.31(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),4.04-3.82(m,5H),3.57(q,J=5.8 Hz,5H),3.53-3.44(m,4H),2.96(d,J=11.0 Hz,1H),2.65(d,J=11.1 Hz,1H),2.04(dd,J=12.9,9.0 Hz,1H),1.81-1.73(m,2H),1.73-1.67(m,1H),1.64(dd,J=12.8,6.8 Hz,1H).交換可能なNHアミンプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:460.2 [M+H]
実施例176及び177
(3R,4S)-4-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3S,4R)-4-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)テトラヒドロフラン-3-オール(化合物176及び177)
Figure 2024521929000278
実施例128に記載の手順に従い、1,2-エポキシシクロペンタンを3,6-ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサンで置換するのに必要なだけ重要ではない変形を行い、トランス-4-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)テトラヒドロフラン-3-オールをエナンチオマーの混合物として得た。キラルSFCでの分離によって標題化合物を得た。生成物の絶対立体化学を任意に割り当てた。実施例176:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.80-8.72(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.28(m,2H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),5.00(d,J=4.4 Hz,1H),4.20-4.10(m,1H),4.05-3.94(m,2H),3.93-3.85(m,2H),3.85-3.81(m,1H),3.80-3.74(m,1H),3.61-3.54(m,1H),3.51-3.45(m,1H),2.65-2.58(m,3H),2.56-2.52(m,1H),2.48-2.43(m,1H),1.80-1.63(m,6H).LCMS(ESI)m/z:433.1 [M+H].実施例177:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.83-8.72(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.37-8.28(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),5.00(d,J=4.4 Hz,1H),4.19-4.12(m,1H),4.07-3.94(m,2H),3.93-3.85(m,2H),3.85-3.81(m,1H),3.80-3.75(m,1H),3.60-3.54(m,1H),3.51-3.43(m,1H),2.66-2.58(m,3H),2.56-2.52(m,1H),2.48-2.43(m,1H),1.80-1.64(m,6H).LCMS(ESI)m/z:433.1 [M+H]
実施例178及び179
(1R,2R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール(化合物178及び179)
Figure 2024521929000279
工程1:2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノン
Figure 2024521929000280
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(400mg、1mmol)を含むMeOH(5mL)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL、0.12mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、この混合物に1,2-ビス((トリメチルシリル)オキシ)シクロブタ-1-エン(0.3mL、1.1mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(300mg、69%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:415.0 [M+H]
工程2:trans-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール及びcis-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール
Figure 2024521929000281
2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノン(300mg、0.72mmol)を含むMeOH(7mL)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(80mg、2.2mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル28~58%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、ラセミのトランス異性体(35mg、12%)及びシス異性体(36mg、12%)の両方を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:417.3 [M+H]
工程3:(1R,2R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール
Figure 2024521929000282
trans-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール(35mg、0.08mmol)をキラルSFC(ChiralpakIG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/IPA+0.1%NHOH=40/60;80mL/分)を用いて分離して、標題化合物を白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例178(10mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.59(d,J=6.0 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),5.17(s,1H),4.03-3.81(m,5H),2.61-2.53(m,3H),2.47(s,2H),2.43-2.36(m,1H),1.99-1.90(m,1H),1.81-1.66(m,6H),1.50-1.36(m,1H),1.26-1.21(m,1H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H].実施例179(5mg、第2のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),5.08(d,J=7.2 Hz,1H),4.03-3.94(m,2H),3.92-3.84(m,2H),3.82-3.72(m,1H),2.61-2.53(m,3H),2.47(s,2H),2.43-2.36(m,1H),1.99-1.90(m,1H),1.76-1.71(m,3H),1.69-1.61(m,3H),1.45-1.34(m,1H),1.26-1.21(m,1H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H]
実施例180及び181
(1S,2R)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール及び(1R,2S)-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール
(化合物180及び181)
Figure 2024521929000283
シス-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタン-1-オール(35mg、0.08mmol)を、キラルSFC(ChiralpakIG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/IPA+0.1%NHOH=40/60、80mL/分)を使用することによって分離して、両方とも白色固体として標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例180(13mg、最初のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),7.88(d,J=6.0 Hz,1H),4.79(s,1H),4.08(d,J=4.4 Hz,1H),4.01-3.84(m,4H),2.89-2.86(m,1H),2.78-2.69(m,1H),2.66-2.56(m,2H),2.09-1.97(m,1H),1.87-1.66(m,9H),1.26-1.21(m,1H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H].実施例181(12mg、第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.67(s,1H),4.09-4.02(m,1H),4.01-3.85(m,4H),2.85-2.77(m,1H),2.72-2.63(m,1H),2.60-2.57(m,1H),2.44-2.39(m,1H),2.08-1.94(m,1H),1.83-1.65(m,9H),1.26-1.21(m,1H).LCMS(ESI)m/z:417.1 [M+H]
実施例182
2-(3-フルオロピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物182)
Figure 2024521929000284
実施例153、工程2に記載される手順に従い、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを(3-フルオロピリジン-4-イル)ボロン酸で置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.20(s,1H),8.60(d,J=3.2 Hz,1H),8.56(d,J=6.0 Hz,1H),8.52(d,J=4.8 Hz,1H),8.17-8.12(m,1H),7.93(d,J=5.6 Hz,1H),4.14-4.06(m,2H),4.00-3.94(m,2H),3.14(t,J=7.2 Hz,2H),2.94(s,2H),1.88(t,J=7.2 Hz,2H),1.84-1.78(m,4H).LCMS(ESI)m/z:365.3 [M+H]
実施例183
4-(4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ニコチノニトリル
(化合物183)
Figure 2024521929000285
実施例153、工程2に記載される手順に従い、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ニコチノニトリルで置換するために必要とされる重要ではない変形を行って、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.30(s,1H),9.07(s,1H),8.94(d,J=5.2 Hz,1H),8.63-8.57(m,2H),8.50(s,1H),7.98(d,J=6.0 Hz,1H),4.30-4.20(m,2H),4.15-4.05(m,2H),3.45(t,J=7.2 Hz,2H),3.24(s,2H),2.10(t,J=7.2 Hz,2H),1.96-1.86(m,4H).LCMS(ESI)m/z:372.3 [M+H]
実施例184及び185
(1R,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタン-1-オール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタン-1-オール
(化合物184及び185)
Figure 2024521929000286
実施例128に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジンを2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、trans-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロペンタン-1-オールをエナンチオマーの混合物として得た。キラルSFCでの分離によって標題化合物を得た。生成物の絶対立体化学を任意に割り当てた。実施例184:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.43(d,J=5.6 Hz,1H),8.09(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.49(d,J=4.8 Hz,1H),3.98-3.80(m,3H),3.79-3.69(m,2H),2.71-2.63(m,2H),2.63-2.57(m,2H),2.55-2.52(m,1H),2.49-2.42(m,3H),2.34-2.24(m,1H),1.83-1.74(m,2H),1.73-1.66(m,3H),1.65-1.61(m,2H),1.60-1.32(m,4H).LCMS(ESI)m/z:434.2 [M+H].実施例185:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.85(s,1H),9.07(s,1H),8.43(d,J=5.6 Hz,1H),8.08(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.48(d,J=4.8 Hz,1H),3.96-3.79(m,3H),3.78-3.68(m,2H),2.71-2.63(m,2H),2.62-2.57(m,2H),2.55-2.52(m,1H),2.48-2.40(m,3H),2.35-2.24(m,1H),1.83-1.74(m,2H),1.73-1.67(m,3H),1.65-1.62(m,2H),1.61-1.28(m,4H).LCMS(ESI)m/z:434.2 [M+H]
実施例186
5-フルオロ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物186)
Figure 2024521929000287
実施例142、工程2に記載される手順に従って、必要に応じて3-アミノピリジン-4-カルボキサミドを3-アミノ-5-フルオロイソニコチンアミドで置き換えるために重要ではない変形を行い、標題化合物をオフホワイト色の固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.92(s,1H),8.43-8.38(m,2H),8.16(s,1H),3.68-3.64(m,4H),3.17-3.12(m,2H),2.96(s,2H),2.65(s,3H),1.83-1.76(m,2H),1.74-1.65(m,4H).LCMS(ESI)m/z:368.0 [M+H]
実施例187
8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-4-オール
(化合物187)
Figure 2024521929000288
工程1:ベンジル4-ヒドロキシ-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000289
1-ベンジル4-メチルピペリジン-1,4-ジカルボキシレート(5.0g、18.0mmol)を含む-78℃のTHF(50mL)の溶液に、LiHMDS(39.7mL、39.7mmol、1M)を添加した。反応混合物を室温に加温し、1時間撹拌し、次いで、-78℃に冷却し、THF(25mL)中のtert-ブチル(2-オキソエチル)カルバメート(3.4g、21.6mmol)を反応混合物に-78℃で添加した。次いで、反応物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)によって精製して、標題化合物(1.7g、31%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 7.42-7.28(m,5H),6.03(s,1H),5.14(s,2H),4.27-4.21(m,1H),3.93-3.82(m,2H),3.66-3.59(m,1H),3.53-3.43(m,2H),3.27-3.21(m,1H),2.52(s,1H),1.85-1.68(m,3H),1.54-1.46(m,1H).LCMS(ESI)m/z:305.1 [M+H]
工程2:ベンジル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000290
ベンジル4-ヒドロキシ-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(300mg、0.99mmol)を含むTHF(9mL)の溶液に、BH-THF錯体(4.93mL、4.93mmol、1M)を0℃で添加した。混合物を70℃に加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却後、反応物をMeOH(3mL)及び水(3mL)でクエンチし、次いで、混合物を30分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を室温でMeOH(5mL)及びHCl(3mL、3mmol、1M)に溶解した。混合物を70℃に加熱し、16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(300mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:291.2 [M+H]
工程3:8-ベンジル2-(tert-ブチル)4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000291
ベンジル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(300mg、1.03mmol)を含むTHF(5mL)及び水(2mL)の溶液に、NaCO(329mg、3.11mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(451mg、2.07mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0~60%EtOAc)によって精製して、標題化合物(120mg、30%)を無色オイルとして得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 7.40-7.29(m,5H),5.14(s,2H),4.07-3.71(m,3H),3.67-3.57(m,1H),3.45-3.01(m,5H),1.82-1.64(m,2H),1.47(s,9H),1.45-1.35(m,2H).LCMS(ESI)m/z:291.2 [M-100+H]
工程4:tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000292
8-ベンジル2-(tert-ブチル)4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(110mg、0.28mmol)を含むEtOAc(3mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(20mg)を添加した。混合物を水素バルーン(15psi)下、室温で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(70mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:257.2 [M+H]
工程5:8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-4-オール
Figure 2024521929000293
実施例101、工程3に記載される手順に従い、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートで置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),7.91(d,J=5.6 Hz,1H),4.27-4.17(m,2H),3.94-3.89(m,1H),3.82-3.64(m,2H),3.56-3.48(m,2H),3.31-3.29(m,2H),3.20-3.14(m,1H),2.01-1.92(m,1H),1.78-1.65(m,2H),1.61-1.53(m,1H).LCMS(ESI)m/z:363.2 [M+H]
実施例188
2-(5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物188)
Figure 2024521929000294
実施例153、工程2に記載される手順に従い、3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを5-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.08(s,1H),8.48(d,J=5.6 Hz,1H),8.40(s,1H),8.34(s,1H),7.79(d,J=5.6 Hz,1H),3.88-3.85(m,4H),3.20-3.13(m,2H),2.98(s,2H),1.84-1.80(m,2H),1.77-1.72(m,4H).LCMS(ESI)m/z:353.9 [M+H]
実施例189
6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物189)ホルメート
Figure 2024521929000295
工程1:tert-ブチル8-(6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000296
6-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(2g、7.7mmol)及びBOP(4.1g、9.3mmol)を含むMeCN(20mL)の溶液に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(1.7g、11.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(2g、8.5mmol)をこの混合物に添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(3.5g、7.3mmol、94%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:481.5 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-ビニルピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000297
カリウムビニルトリフルオロボレート(1.1g、8.3mmol)、tert-ブチル8-(6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(2g、4.2mmol)、トリエチルアミン(1.7mL、12.5mmol)の1-プロパノール(15mL)溶液に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(300mg、0.4mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて100℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(1.7mg、87%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:473.6 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000298
tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-ビニルピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(1.7g、3.6mmol)を含むTHF(6mL)及び水(6mL)の溶液に、四酸化オスミウム(180mg、0.72mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、過ヨウ素酸ナトリウム(1.5g、7.2mmol)をこの混合物に添加した。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(800mg、47%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:475.1 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(6-(ヒドロキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000299
tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(800mg、1.7mmol)を含むMeOH(7mL)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(190mg、5mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(5mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(120mg、14.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:477.1 [M+H]
工程5:6-(クロロメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000300
tert-ブチル8-(6-(ヒドロキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(120mg、0.25mmol)を含むDCM(4mL)の溶液に、塩化チオニル(0.05mL、0.76mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(90mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:395.0 [M+H]
工程6:tert-ブチル8-(6-(クロロメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000301
6-(クロロメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(90.0mg、0.23mmol)を含むDCM(4mL)の溶液に、トリエチルアミン(0.04mL、0.27mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(55mg、0.25mmol)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(110mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:495.1 [M+H]
工程7:tert-ブチル8-(6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000302
tert-ブチル8-(6-(クロロメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(110mg、0.22mmol)、4-クロロピラゾール(0.03mL、0.33mmol)、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(6滴)のトルエン(4mL)中溶液に、40%水酸化ナトリウム水溶液(1mL)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて100℃に16時間加熱した。室温への冷却後、混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(15mL×2)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(50mg、40%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:561.1 [M+H]
工程8:6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩
Figure 2024521929000303
tert-ブチル8-(6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(50mg、0.09mmol)のEtOAc(2mL)溶液に、EtOAc中4MのHCl(5mL、20.0mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(40mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:461.1 [M+H]
工程9:6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000304
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.32-8.28(m,2H),8.25(s,1H),8.19(s,1H),7.65(s,1H),7.42(s,1H),5.60(s,2H),4.12-3.63(m,4H),2.78-2.67(m,2H),2.60(s,2H),2.38(s,3H),1.79-1.69(m,6H).LCMS(ESI)m/z:475.1 [M+H]
実施例190
6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物190)ホルメート
Figure 2024521929000305
工程1:tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000306
実施例189、工程1に記載される手順に従い、6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを6-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:608.6 [M+H]
工程2:6-((4-クロロ-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000307
実施例189、工程4~9に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.02(s,1H),8.30(s,1H),8.16(s,1H),8.13(s,1H),7.62(s,1H),7.31(s,1H),5.54(s,2H),3.75-3.62(m,4H),2.88-2.84(m,2H),2.73(s,2H),2.63(s,3H),2.47(s,3H),1.81-1.71(m,2H),1.76-1.64(m,4H).LCMS(ESI)m/z:478.5 [M+H]
実施例191
5-シクロプロピル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物191)
Figure 2024521929000308
実施例162、工程3に記載される手順に従って、メチルボロン酸をシクロプロピルボロン酸で置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.99(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.39(s,1H),8.32(d,J=6.0 Hz,2H),8.10(s,1H),3.88-3.69(m,4H),3.13-3.03(m,2H),3.00-2.88(m,1H),2.87-2.71(m,1H),2.63-2.53(m,1H),1.89-1.57(m,6H),1.30-1.22(m,2H),1.08-1.00(m,2H).LCMS(ESI)m/z:387.3 [M+H]
実施例192
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物192)
Figure 2024521929000309
工程1:2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000310
4-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(600mg、2.47mmol)及びトリフルオロエタンスルフィン酸亜鉛(1576mg、7.42mmol)のDMSO(8.2mL)及びHO(0.82mL)中撹拌溶液に、0℃でtert-ブチルヒドロペルオキシドを含むHO(2.0mL、14.8mmol)を15分間にわたって滴下した。反応混合物を室温に15分間加温し、次いで、50℃に3時間加熱し、酢酸イソプロピルで希釈した。有機層を50%ブライン及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートさせた。クルード生成物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/iPrOAc)によって精製して、2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを油状物として得た(110.2mg、収率14.6%)。LCMS(ESI)m/z:307 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 13.17(br s,1H),8.86-8.83(m,2H),8.71(d,J=5.1 Hz,1H),8.19-8.16(m,2H),8.04(d,J=5.1 Hz,1H),4.38(q,J=11.2 Hz,2H).2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールの1:1混合物を含有する画分も油状物として単離した(85.6mg、収率11.3%)。LCMS(ESI)m/z:307 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000311
2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(105mg、0.34mmol)、2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(128.5mg、0.41mmol)、DMAP(4.3mg、0.034mmol)及びDIPEA(0.18mL、1.03mmol)のDMA(1.2mL)溶液を室温で30分間撹拌した。これに、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(99mg、0.41mmol)を添加し、反応混合物を室温で2日間撹拌し、次いで、酢酸イソプロピルで希釈した。有機層を飽和NaHCO、水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートさせた。クルードをカラムクロマトグラフィー(MeOH/iPrOAc)によって精製して、tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを油状物として得た(165.5mg、収率91.3%)。LCMS(ESI)m/z:529.2 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.83-8.76(m,2H),8.59(d,J=5.8 Hz,1H),8.40-8.34(m,2H),7.91(d,J=5.7 Hz,1H),4.49(q,J=11.3 Hz,2H),4.09-3.89(m,4H),3.39-3.33(m,2H),3.25-3.19(m,2H),1.92-1.68(m,6H),1.41(s,9H).
工程3:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000312
TFA(3.1mL)及びDCM(3.1mL)中のtert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(165.5mg、0.31mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。揮発性溶媒を減圧下で除去した。粗残留物を飽和NaHCOで塩基性化し、酢酸イソプロピル(3×)で抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートさせた。クルード化合物をHPLCにより精製して、2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジンを白色固体として得た(27.5mg、収率20.5%)。LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.82-8.78(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.39-8.35(m,2H),7.91(d,J=5.7 Hz,1H),4.49(q,J=11.3 Hz,2H),4.09-3.87(m,4H),3.07-2.99(m,2H),2.85(s,2H),1.81-1.68(m,6H);NHは隠れている。
実施例193
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物193)
Figure 2024521929000313
工程1:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート及びtert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000314
2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(85mg、0.28mmol)、2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(104mg、0.33mmol)、DMAP(3.5mg、0.03mmol)及びDIPEA(0.15mL、0.83mmol)のDMA(1.0mL)中1:1混合物を室温で30分間撹拌した。これに、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(80mg、0.33mmol)を添加し、反応混合物を室温で2日間撹拌し、酢酸イソプロピルで希釈した。有機層を飽和NaHCO、水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下でエバポレートさせた。クルードをカラムクロマトグラフィー(MeOH/iPrOAc)によって精製し、化合物混合物をアキラルSFC(ChiralcelOX(150.0mm*21.2mm、5μm)、超臨界CO/MeOH+0.1%NHOH=30/100イソクラティック;70mL/分)を使用することによって分離して、tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(第一のピーク:6.4mg、収率4.4%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:529.2 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.26(s,1H),8.81-8.75(m,2H),8.36-8.31(m,2H),8.00(s,1H),4.11-3.89(m,6H),3.40-3.31(m,2H),3.26-3.19(m,2H),1.91-1.68(m,6H),1.41(s,9H).第二の溶離液は、tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(8.6mg、収率5.9%)を白色固体として提供した。LCMS(ESI)m/z:529.2 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.83-8.76(m,2H),8.59(d,J=5.8 Hz,1H),8.40-8.34(m,2H),7.91(d,J=5.7 Hz,1H),4.49(q,J=11.3 Hz,2H),4.09-3.89(m,4H),3.39-3.33(m,2H),3.25-3.19(m,2H),1.92-1.68(m,6H),1.41(s,9H).
工程2:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000315
実施例192、工程3に記載される手順に従って、tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-8-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を固体として得た(3.7mg、収率73%)。LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO)δ 9.27(s,1H),8.82-8.75(m,2H),8.35-8.32(m,2H),7.99(s,1H),4.12-3.88(m,6H),3.19-3.08(m,2H),2.95(s,2H),1.86-1.73(m,6H);NHは隠れている。
実施例194
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物194)ホルメート
Figure 2024521929000316
工程1:tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000317
tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(400mg、0.66mmol)を含むTHF(3mL)の溶液に、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(561mg、3.95mmol)及びテトラブチルアンモニウムフルオリド(3.95mL、3.95mmol、1M)を添加した。混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(300mg、67%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:678.8 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000318
DCM(3mL)中のtert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(100mg、0.15mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.08mL、0.44mmol)及びメタンスルホニルクロリド(0.03mL、0.44mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(20mL)でクエンチし、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(50mg、44%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:756.3 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000319
tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(50mg、0.07mmol)を含むMeOH(1mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(10mg)を添加した。混合物を水素バルーン(15psi)下、室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(30mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:662.4 [M+H]
工程4:2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000320
tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(25mg、0.04mmol)を含むDCM(1mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.03mL、0.38mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(15mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:432.2 [M+H]
工程5:2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000321
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテートで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.06(s,1H),8.22(s,1H),8.14(s,1H),7.85(s,1H),4.02-3.92(m,2H),3.86-3.80(m,2H),3.79-3.74(m,2H),2.65(s,3H),2.59(t,J=6.8 Hz,2H),2.47(s,2H),2.29(s,3H),1.78-1.66(m,6H).LCMS(ESI)m/z:446.1 [M+H]
実施例195
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物195)
Figure 2024521929000322
実施例194、工程1~5に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.84-8.69(m,2H),8.37-8.27(m,2H),7.98(s,1H),4.09-3.94(m,4H),3.92-3.83(m,2H),2.56-2.53(m,2H),2.43(s,2H),2.26(s,3H),1.84-1.65(m,6H).LCMS(ESI)m/z:443.1 [M+H]
実施例196
(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール
(化合物196)
Figure 2024521929000323
2ドラムバイアルに、4-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(100mg、0.4120mmol)、フッ化カリウム(71.8mg、1.24mmol、3当量。)、tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(166mg、1.25当量、0.515mmol)、トリエチルアミン(0.287mL、2.06mmol、5当量。)及びジメチルスルホキシド(1.374mL、19mmol、0.3M)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を20mLバイアルに移し、水(5mL)及びEtOAc(5mL)で希釈し、層を分離した。水層を更なるEtOAc(3×5mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を1mLのDCM及び1mLのTFAに溶解した。室温で30分間撹拌する。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、可能な限り多くの残留TFAを除去した。粗残留物をHPLCによって精製した。
実施例197及び198
(S)-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール及び(R)-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール(化合物197及び198)
Figure 2024521929000324
ラセミ(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノールを、キラルSFC(ChiralpakAD(150mm×21.2mm、5um)、超臨界CO/MeOH+0.1%NHOH=55/45で定組成で溶出;70mL/分)を使用することによって実施例196からの精製残留物から分離して、標題化合物を得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例197(第一のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.78-8.76(m,2H),8.59(d,J=5.7 Hz,1H),8.35-8.30(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),4.53(br s,1H),4.04-3.85(m,5H),3.35(br s,1H),3.25-3.16(m,1H),2.75(s,2H),1.88-1.61(m,6H),1.30(dd,J=12.7,8.0 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:377.2 [M+H].実施例198(第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.79(d,J=5.1 Hz,2H),8.62(d,J=5.6 Hz,1H),8.37-8.31(m,2H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),5.46(br s,1H),4.10-3.85(m,5H),3.81-3.75(m,1H),3.73-3.68(m,1H),3.60-3.51(m,1H),3.25-3.18(m,1H),3.15-3.06(m,1H),2.14(dd,J=13.2,7.4 Hz,1H),1.88-1.78(m,4H),1.62(dd,J=13.2,10.0 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:377.2 [M+H]
実施例199
3-(ピリジン-4-イル)-1-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2,6-ナフチリジン(化合物199)
Figure 2024521929000325
工程1:N-(tert-ブチル)-3-メチルイソニコチンアミド
Figure 2024521929000326
3-メチル-4-ピリジンカルボン酸(2.0g、14.6mmol)の無水DCM(55mL)中撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(3.05mL、21.9mmol)を添加した。クロロギ酸エチル(1.7mL、17.8mmol)を10分間にわたってゆっくり添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、tert-ブチルアミン(1.84mL、17.5mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、ジクロロメタン層を分離した。有機層を1MのHCl(20mL)で抽出した。水層をNaOH溶液でpH9に中和した。水層を酢酸エチル(2×30mL)で2回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物N-tert-ブチル-3-メチル-ピリジン-4-カルボキサミド(1.7g、8.84mmol、収率60.6%)を黄色固体として得る。LCMS(ESI)m/z:193.4 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.45(s,1H),8.42(d,J=4.8 Hz,1H),8.03(s,1H),7.19(d,J=4.8 Hz,1H),2.27(s,3H),1.35(s,9H).
工程2:N-(tert-ブチル)-3-(2-オキソ-2-(ピリジン-4-イル)エチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000327
N-tert-ブチル-3-メチル-ピリジン-4-カルボキサミド(1.70g、8.84mmol)の無水THF(63mL)中撹拌溶液に、ヘキサン中n-ブチルリチウム2.5M(8.5mL、21.2mmol)を-45℃で15分間にわたって添加した。反応物を-45℃で45分間撹拌し、次いで、THF(5.0mL)中のイソニコチン酸メチル(1.33mL、9.73mmol)をカニューレを介してゆっくり添加した。得られた混合物を-45℃で30分間撹拌し、次いで、室温までゆっくり加温し、2時間撹拌した。溶液を飽和NHCl水溶液(100ml)に注いだ。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物N-(tert-ブチル)-3-(2-オキソ-2-(ピリジン-4-イル)エチル)イソニコチンアミド(2.63g、8.85mmol、収率100%)を得た。LCMS(ESI)m/z:298.1 [M+H]
工程3:3-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラノ[4,3-c]ピリジン-1-オン
Figure 2024521929000328
N-(tert-ブチル)-3-(2-オキソ-2-(ピリジン-4-イル)エチル)イソニコチンアミド(2.63g、8.84mmol)の酢酸(30mL、525mmol)中溶液を100℃で16時間加熱した。溶液を室温に冷却し、減圧下で約10mLに濃縮した。水(20mL)を添加すると、固体が溶液から沈殿物した。混合物を濾過して白色沈殿物を得た。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させると、標題化合物3-(4-ピリジル)ピラノ[4,3-c]ピリジン-1-オン(1.79g、7.98mmol、収率90%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:225.2 [M+H]
工程4:3-ヒドロキシ-3-(ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン
Figure 2024521929000329
3-(4-ピリジル)ピラノ[4,3-c]ピリジン-1-オン(1.79g、7.98mmol)の無水エタノール(22mL)中溶液を、水酸化アンモニウム水溶液(17mL、427mmol)に添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。クルードを真空中で濃縮して、標題化合物3-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル)-2,4-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-オン(1.07g、4.43mmol、収率55%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.11(s,1H),8.66(d,J=4.9 Hz,1H),8.61(dd,J=4.7,1.8 Hz,3H),7.79(d,J=5.0 Hz,1H),7.60(dd,J=4.5,1.7 Hz,2H),6.72(s,1H),3.37(d,J=16.2 Hz,1H),3.13(d,J=16.1 Hz,1H).
工程5:3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン
Figure 2024521929000330
無水エタノール(20mL)及び水(2mL)中の3-ヒドロキシ-3-(4-ピリジル)-2,4-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-オン(1.07g、4.44mmol)の溶液に、0℃でHCl 6N(11mL、66mmol)の水溶液を加えた。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。混合物をブフナーで濾過した。濾液を濃縮して、標題化合物3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(955mg、4.27mmol、収率96%)を明黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:224.1 [M+H]
工程6:1-クロロ-3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン
Figure 2024521929000331
オキシ塩化リン(8.84mL、94.9mmol)中の3-(4-ピリジル)-2H-2,6-ナフチリジン-1-オン(1.12g、5.02mmol)の懸濁液を、開放した重壁の丸底圧力容器(75mL)に加え、これを100℃で加熱した。混合物を100℃で30分間撹拌した。次いで、圧力容器を密封し、反応混合物を130℃で15時間加熱した。反応物を室温に冷却し、過剰のオキシ塩化リンを減圧下で除去した。残留物を氷水と混合し、混合物のpHを1MのNaOH水溶液で約7に、次いで飽和NaCO水溶液で約10に調整した。混合物を濾過すると明褐色固体が得られ、これを減圧下で乾燥させると、標題化合物1-クロロ-3-(4-ピリジル)-2,6-ナフチリジン(1.01g、4.18mmol、収率83%)が明褐色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:241.9,243.8 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.60(s,1H),8.94(s,1H),8.90(d,J=5.8 Hz,1H),8.78(dd,J=4.5,1.7 Hz,2H),8.15(dd,J=4.6,1.6 Hz,3H).
工程7:tert-ブチル8-(3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン-1-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000332
1-クロロ-3-(4-ピリジル)-2,6-ナフチリジン(400mg、1.66mmol)、トリエチルアミン(1.15mL、8.28mmol)、フッ化カリウム(294mg、4.97mmol)及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(517mg、2.15mmol)のNMP(4.00mL)溶液を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)及び水(25mL)に注ぎ入れた。相を分離し、有機層をNaHCO及びブライン(2回)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、シリカゲルで濃縮した。クルード生成物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/EtOAc/ヘプタン)によって精製すると、標題化合物tert-ブチル8-(3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン-1-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(350mg、収率47%)がベージュ色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:446.1 [M+H]
工程8:3-(ピリジン-4-イル)-1-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2,6-ナフチリジン
Figure 2024521929000333
DCM(0.50mL)中のtert-ブチル8-(3-(ピリジン-4-イル)-2,6-ナフチリジン-1-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(47mg、0.110mmol)の溶液に、DCM(0.5mL)中のジオキサン中のHCl 4N(1.0mL、4.0mmol)を加えた。HClの添加が完了した後、黄色沈殿物が形成された。反応物を室温で15分間撹拌した。次いで反応物を濃縮乾固させた。クルードをMeCN及び水に再溶解し、凍結し、凍結乾燥させて、標題化合物3-(ピリジン-4-イル)-1-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2,6-ナフチリジン塩酸塩(35mg、0.092mmol、収率87%)を橙色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:346.3 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.44(s,1H),9.16(br s,2H),9.00-8.91(m,2H),8.75(d,J=5.8 Hz,1H),8.65-8.53(m,2H),7.94(d,J=5.8 Hz,1H),3.65-3.53(m,4H),3.35-3.24(m,2H),3.12(t,J=5.5 Hz,2H),1.99-1.78(m,6H).
実施例200
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1,7-ナフチリジン(化合物200)
Figure 2024521929000334
工程1:4-ヒドロキシ-1,7-ナフチリジン-2(1H)-オン
Figure 2024521929000335
窒素下、メチル3-アミノピリジン-4-カルボキシレート(5.0g、32.9mmol)の無水酢酸エチル(32mL、328mmol)中撹拌溶液に、カリウムtert-ブトキシド(7.74g、69.0mmol)を添加した。得られた混合物を75℃で14時間、次いで80℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水100mLを添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで洗浄し、tert-ブチルメチルエーテルで2回洗浄した。水層を6NのHClでpH6に酸性化すると、固体が沈殿物した。得られた沈殿物を濾別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。湿った固体に少量の水を添加し、スラリーを凍結し、凍結乾燥させて、標題化合物4-ヒドロキシ-1H-1,7-ナフチリジン-2-オン(1.17g、7.22mmol、収率22%)をベージュ色の固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 11.79(s,1H),11.44(s,1H),8.61(s,1H),8.29(d,J=5.2 Hz,1H),7.64(d,J=5.2 Hz,1H),5.88(s,1H).
工程2:2,4-ジクロロ-1,7-ナフチリジン
Figure 2024521929000336
4-ヒドロキシ-1H-1,7-ナフチリジン-2-オン(1.17g、7.22mmol)のトルエン(14.4mL)中撹拌溶液にオキシ塩化リン(3.4mL、36.5mmol)を添加した。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、エバポレート乾固した。1MのNaOH水溶液(50mL)及びジクロロメタン(100mL)を添加した。2つの層を分離し、水層をDCM(3×100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、エバポレートさせて、標題化合物2,4-ジクロロ-1,7-ナフチリジン(880mg、4.42mmol、収率61%)がベージュ色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:199.3,201.3 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.41(s,1H),8.81(d,J=5.7 Hz,1H),8.28(s,1H),8.08(d,J=5.7 Hz,1H).
工程3:4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-1,7-ナフチリジン
Figure 2024521929000337
2,4-ジクロロ-1,7-ナフチリジン(400mg、2.01mmol)、ピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル(433mg、2.11mmol)及びKCO(833mg、6.03mmol)の混合物を1,4-ジオキサン(10.7mL)及び水(2.7mL)の混合物中に添加した。溶液を窒素流で5分間脱気した後、Pd(PPh(232.2mg、0.20mmol)を添加した。次いで、反応物をマイクロ波装置で150℃に加熱し、25分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。NaSOを添加し、懸濁液をセライトで濾過した。ケークをEtOAcですすぎ、濾液を濃縮乾固した。クルード生成物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/EtOAc/ヘプタン)によって精製して、標題化合物4-クロロ-2-(4-ピリジル)-1,7-ナフチリジン(330mg、1.37mmol、収率68%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:242.2,244.1 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.58(s,1H),8.82(dd,J=7.9,3.2 Hz,4H),8.34-8.27(m,2H),8.11(d,J=5.7 Hz,1H).
工程4:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-1,7-ナフチリジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000338
4-クロロ-2-(4-ピリジル)-1、7-ナフチリジン(180mg、0.740mmol)、トリエチルアミン(0.52mL、3.72mmol)、フッ化カリウム(132mg、2.23mmol)及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(233mg、0.970mmol)のNMP(3.72mL)溶液を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)及び水(25mL)に注ぎ入れた。相を分離し、有機層をNaHCO及びブライン(2回)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、シリカゲルで濃縮した。クルード生成物をカラムクロマトグラフィー(MeOH/EtOAc/ヘプタン)によって精製すると、標題化合物tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-1,7-ナフチリジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(295mg、収率89%)が透明な油として得られた。LCMS(ESI)m/z:446.0 [M+H]
工程5:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1,7-ナフチリジン
Figure 2024521929000339
DCM(0.80mL)中のtert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-1,7-ナフチリジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(121mg、0.270mmol)の溶液に、ジオキサン中の4NのHCl(0.80mL、3.2mmol)を加えた。HClの添加が完了した後、黄色沈殿物が形成された。反応物を室温で15分間撹拌した。次いで反応物を濃縮乾固させた。生成物をC18カラム(MeCN/10mMギ酸アンモニウムpH3.8水性バッファー)での逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して幾らかのMeCNを除去し、凍結し、凍結乾燥させて、標題化合物2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1,7-ナフチリジン(75mg、0.217mmol、収率80%)を淡橙色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.39(s,1H),8.78(d,J=5.8 Hz,2H),8.57(d,J=5.7 Hz,1H),8.39(br s,1H),8.24(d,J=5.8 Hz,2H),7.84(d,J=5.7 Hz,1H),7.72(s,1H),3.42-3.30(m,4H),3.22-3.09(m,2H),3.03-2.88(m,2H),1.92-1.75(m,6H).LCMS(ESI)m/z:346.3 [M+H]
実施例201
2-(ピリミジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1,7-ナフチリジントリフルオロアセテート
(化合物201)
Figure 2024521929000340
実施例101に記載される手順に従って、4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンを4-クロロ-2-(ピリミジン-4-イル)-1,7-ナフチリジン(国際公開第2018198077号パンフレットの手順に従って調製)で置換するために必要に応じて重要ではない変形を行った後、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.44(s,1H),9.40(s,1H),9.06(d,J=5.2 Hz,1H),8.61(d,J=5.6 Hz,1H),8.57(d,J=5.2 Hz,1H),8.29(s,1H),8.20(s,1H),7.88(d,J=5.2 Hz,1H),3.47-3.33(m,4H),3.29-3.23(m,2H),3.08(s,2H),1.93-1.84(m,6H).LCMS(ESI)m/z:347.0 [M+H]
実施例202
tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(化合物202)
Figure 2024521929000341
4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(3.0g、12.36mmol)を含むDMF(50mL)の溶液に、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(2.9g、12.36mmol)、トリエチルアミン(8.6mL、61.81mmol)及びフッ化カリウム(0.7g、12.36mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて80℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(400mL)で抽出した。有機層をブライン(200mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(1.6g、82%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.81-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.29(m,2H),7.90(d,J=5.6 Hz,1H),4.03-3.93(m,4H),3.41-3.35(m,2H),3.22-3.20(m,2H),1.85-1.81(m,2H),1.79-1.69(m,4H),1.41(s,9H).LCMS(ESI)m/z:447.2 [M+H]
実施例203
8-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物203)ホルメート
Figure 2024521929000342
工程1:8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000343
実施例101、工程1に記載された手順に従って、メチル3-アミノイソニコチネートをメチル3-アミノ-2-メトキシイソニコチネートで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物(850mg、61%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:255.2 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000344
8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(0.9g、3.54mmol)、BOP(1.88g、4.25mmol)及びDBU(0.81g、5.31モル)のアセトニトリル(10mL)中混合物を室温で10分間撹拌後、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(1.02g、4.25mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~3%MeOH)によって精製して、標題化合物(755mg、45%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:477.3 [M+H]
工程3:8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000345
tert-ブチル8-(8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(610mg、1.28mmol)を含むDCM(6mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL、25.96mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(480mg、クルード)を更なる精製を必要としない褐色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:377.4 [M+H]
工程4:8-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000346
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテートで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(140mg、40%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 10.05(br s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.30(d,J=5.6 Hz,2H),8.11(d,J=5.6 Hz,1H),7.39(d,J=5.6 Hz,1H),4.08(s,3H),4.00-3.89(m,2H),3.85-3.75(m,2H),3.70-3.53(m,2H),3.24-3.11(m,1H),3.00-2.91(m,1H),2.88(s,3H),2.17-2.00(m,1H),1.98-1.75(m,5H).LCMS(ESI)m/z:391.4 [M+H]
実施例204
5-エチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物204)ホルメート
Figure 2024521929000347
工程1:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-5-ビニルピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000348
tert-ブチル8-[5-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(127mg、0.24mmol)及びカリウムビニルトリフルオロボレート(35.6mg、0.27mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、窒素流で10分間脱気した。溶液を更に5分間脱気しながらトリエチルアミン(0.07mL、0.48mmol)を添加した。次いで、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(ll)(17.7mg、0.02mmol)を反応混合物に添加し、これを窒素下でキャップし、85℃に6時間加熱した。反応混合物を23℃に冷却し、セライトを通して濾過した。濾液を重炭酸ナトリウムの飽和溶液で希釈し、これを2:8iPrOH/CHClで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(SiO、MeOH/DCM)によって精製して、tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-5-ビニル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを橙色固体として得た(59mg、0.124mmol、収率52%)。UPLCMS(ESI)m/z:473.3 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(5-エチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000349
tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-5-ビニル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(58mg、0.12mmol)をメタノール(3mL)に溶解し、窒素流で10分間脱気した後、10%wtパラジウム炭素(6mg)を添加した。反応混合物に蓋をし、水素をバブリングによって5分間導入した。反応混合物を1気圧の水素(バルーン)下、23℃で1時間撹拌した。反応混合物を窒素でパージし、セライト(登録商標)を通して濾過し、MeOHですすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル8-[5-エチル-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをベージュ色固体として得た(58mg、0.12mmol、収率99%)。UPLCMS(ESI)m/z:475.2 [M+H]
工程3:5-エチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000350
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-(5-エチル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えた後、標題化合物をオフホワイトの固体として得た(16mg、0.041mmol、収率34%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.09(s,1H),8.78(d,J=5.1 Hz,2H),8.56(s,1H),8.38(s,1H),8.32(d,J=5.2 Hz,2H),3.75-3.61(m,4H),3.18-3.04(m,6H),2.54(s,2H),1.96-1.84(m,1H),1.76-1.57(m,5H),1.19(t,J=7.4 Hz,3H).UPLCMS(ESI)m/z:375.3 [M+H]
実施例205
1-((8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)メチル)シクロブタン-1-オール(化合物205)ホルメート
Figure 2024521929000351
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン、ヘキサヒドロクロリド(200mg、0.35mmol)、1-オキサスピロ[2.3]ヘキサン(45mg、0.53mmol)、トリエチルアミン(390μL、2.83mmol)を含むMeOH(1.8mL)及びDCM(1.8mL)の溶液を50℃で加熱及び撹拌した。20時間後、溶媒を減圧下で除去した。クルードを、C18(MeCN/ギ酸アンモニウムpH3.7~0%~60%)を使用する逆相クロマトグラフィーによって精製して、1-[[8-[2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル]メチル]シクロブタノール(42mg、0.088mmol、収率25%)を暗緑色固体(ギ酸塩)として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)9.24(s,1H),8.75(d,J=5.9 Hz,2H),8.57(d,J=5.7 Hz,1H),8.31(d,J=5.9 Hz,2H),8.28(s,1H),7.88(d,J=5.7 Hz,1H),4.03-3.93(m,2H),3.91-3.80(m,2H),2.68(t,J=6.9 Hz,2H),2.50-2.47(m,4H),2.04-1.95(m,2H),1.94-1.83(m,2H),1.80-1.71(m,4H),1.69-1.54(m,3H),1.50-1.32(m,1H).LCMS(ESI)m/z:431.3 [M+H]
実施例206
(2-シクロペンチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール(化合物206)
Figure 2024521929000352
工程1:tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000353
8-tert-ブチル3-エチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3,8-ジカルボキシレート(100mg、0.32mmol)(国際公開第201887602号パンフレットの手順に従って調製)のTHF(2mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(18.2mg、0.48mmol)を0℃でゆっくり添加した。次いで、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水(0.1mL)、1MのNaOH水溶液(0.1mL)、水(0.1mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で希釈し、次いで、無水MgSOで乾燥させた。混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(10mL×2)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(80mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:271.2 [M+H]
工程2:tert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000354
tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(80mg、0.30mmol)を含む1,2-ジクロロエタン(2mL)の溶液に、シクロペンタノン(80uL、0.89mmol)及び酢酸(20uL、0.30mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(188mg、0.89mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をEtOAc(30mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をPrep-TLC(DCM/MeOH=20:1)によって精製して、標題化合物(40mg、40%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:339.3 [M+H]
工程3:(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノールトリフルオロアセテート
Figure 2024521929000355
DCM(1mL)中のtert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(40mg、0.12mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(0.2mL、2.6mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(40mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:239.2 [M+H]
工程4:(2-シクロペンチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール
Figure 2024521929000356
4-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(25mg、0.10mmol)を含むDMF(1mL)の溶液に、(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノールトリフルオロアセテート(36mg、0.10mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(89uL、0.52mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて80℃に16時間加熱した。室温への冷却後、得られた混合物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル27~57%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(9mg、20%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.83-8.72(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.37-8.30(m,2H),7.90(d,J=5.6 Hz,1H),4.42(t,J=5.6 Hz,1H),4.08-3.85(m,4H),3.57-3.50(m,1H),3.27-3.19(m,1H),3.02-2.91(m,2H),2.81-2.72(m,1H),2.40-2.36(m,1H),1.83-1.64(m,8H),1.62-1.33(m,6H).LCMS(ESI)m/z:445.2 [M+H]
実施例207
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン7-オキシド(化合物207)トリフルオロアセテート塩
Figure 2024521929000357
工程1:4-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン7-オキシド
Figure 2024521929000358
DCM(8mL)中のtert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(300mg、0.74mmol)の溶液に、3-クロロペルオキシ安息香酸(192mg、0.89mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(230mg、74%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:420.3 [M+H]
工程2:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン7-オキシドトリフルオロアセテート塩
Figure 2024521929000359
実施例153、工程2に記載される手順に従って、tert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2、8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート及び3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン7-オキシド及びピリジン-4-イルボロン酸で置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(64mg、30%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.89(s,1H),8.80-8.77(m,2H),8.75(d,J=2.0 Hz,1H),8.31-8.28(m,2H),8.20-8.15(m,1H),7.94(d,J=7.2 Hz,1H),4.00-3.87(m,4H),3.32-3.27(m,2H),3.11(t,J=5.6 Hz,2H),1.93(t,J=7.6 Hz,2H),1.82-1.75(m,4H).LCMS(ESI)m/z:363.3 [M+H]
実施例208
4-(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物208)
Figure 2024521929000360
4-(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(220mg、0.52mmol)を含むTHF(5mL)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃でNaH(39mg、0.98mmol、60%)を添加した。10分後、ヨードメタン(42uL、0.73mmol)を添加した。反応物を0℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(5mL)及び水(10mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル15~45%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製して、混合物(位置異性体)(55mg、41%)を黄色固体として得た。キラルSFC(ChiralpakAD(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=45/55;60mL/分)を用いて混合物を分離して、4-(2-シクロペンチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(3.9mg、第二のピーク)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.04(s,1H),8.43(d,J=6.0 Hz,1H),8.32(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),3.93-3.84(m,2H),3.83-3.81(m,3H),3.77-3.71(m,2H),2.58-2.54(m,5H),2.44(s,2H),2.42-2.35(m,1H),1.75-1.62(m,10H),1.53-1.44(m,2H),1.43-1.33(m,2H).LCMS(ESI)m/z:432.2 [M+H]
実施例209
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物209)
Figure 2024521929000361
工程1:5-クロロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)-2-(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000362
5-クロロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(400mg、1.77mmol)を含むDMF(11mL)の溶液に、HATU(1.01g、2.66mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.93mL、5.32mmol)を室温で添加した。5分間撹拌した後、イソニコチンイミドアミド塩酸塩(335mg、2.13mmol)をこの反応混合物に添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)に滴下し、10分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、これを濾別し、濾過ケーキを水(10mL×2)、石油エーテル(10mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(160mg、27%)が黄色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:328.9 [M+H]
工程2:2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000363
DMF(5mL)中の5-クロロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)-2-(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(160mg、0.48mmol)の溶液にCsCO(476mg、1.45mmol)を加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、水(20mL)を添加し、得られた混合物を10分間撹拌した。混合物をAcOHでpH5に調整し、次いで、10分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、濾別し、濾過ケーキを水(10mL×2)、石油エーテル(10mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(190mg、92%)が白色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.97(s,1H),8.69-8.64(m,2H),8.30-8.24(m,2H),8.13(s,1H).LCMS(ESI)m/z:292.9 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000364
2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(100mg、0.34mmol)のアセトニトリル(4mL)中溶液に、DBU(156mg、1.03mmol)、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(148mg、0.62mmol)及びBOP(272mg、0.62mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~80%EtOAc)によって精製して、標題化合物(80mg、45%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:515.0 [M+H]
工程4:4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000365
実施例203、工程3~4に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を白色固体として得た(20mg、24%)。H NMR(400 MHz,MeOD)δ 9.35(s,1H),8.76-8.70(m,2H),8.52-8.45(m,2H),8.24(s,1H),4.23-4.13(m,2H),4.04(ddd,J=13.4,7.7,4.0 Hz,2H),3.43(t,J=7.5 Hz,2H),3.27(s,2H),2.91(s,3H),2.15(t,J=7.5 Hz,2H),2.03-1.87(m,4H).LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]
実施例210
N,N-ジメチル-2-(8-(2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンスルホンアミド(化合物210)
Figure 2024521929000366
実施例109に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びエテンスルホンアミドを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びN,N-ジメチルエテンスルホンアミドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(26mg、17%)。H NMR(400 MHz,MeOD)δ 9.08(s,1H),8.41(d,J=5.7 Hz,1H),8.20(br s,1H),7.82(d,J=5.8 Hz,1H),3.96(ddd,J=12.0,6.8,4.0 Hz,2H),3.88(ddd,J=12.0,7.4,3.9 Hz,2H),3.28-3.20(m,2H),2.95-2.89(m,2H),2.88(s,6H),2.78-2.68(m,5H),2.63(s,2H),1.90-1.78(m,6H).交換可能なアミンNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:485.2 [M+H]
実施例211
3-((8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)メチル)オキセタン-3-オール(化合物211)ホルメート
Figure 2024521929000367
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジンの溶液;ヘキサヒドロクロリド(200mg、0.35mmol)、1,5-ジオキサスピロ[2.3]ヘキサン(46mg、0.53mmol)、MeOH(6.9mL)及びトリエチルアミン(0.39mL、2.83mmol)を30℃で撹拌した。2日後、溶媒を減圧下で除去した。クルードをC18の逆相カラムクロマトグラフィー(MeCN/10mM重炭酸アンモニウムpH10.0水性バッファー、次いで10mMギ酸アンモニウムpH3.8水性バッファー)によって精製すると、3-[[8-[2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル]メチル]オキセタン-3-オールギ酸塩(71mg、0.16mmol、収率46%)が褐色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d+DO)9.12-9.10(m,1H),8.65(d,J=5.6 Hz,2H),8.51-8.43(m,1H),8.30(s,1H),8.21(t,J=5.9 Hz,2H),7.79-7.75(m,1H),4.46-4.42(m,4H),3.91-3.80(m,2H),3.77-3.72(m,2H),3.09(d,J=10.9 Hz,2H),2.98(t,J=6.8 Hz,2H),2.83(s,2H),1.82-1.64(m,6H).LCMS(ESI)m/z:433.3 [M+H]
実施例212
(2-メチル-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メタノール(化合物212)
Figure 2024521929000368
実施例206、工程2~4に記載される手順に従って、シクロペンタノンをホルムアルデヒドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行った後、標題化合物をエナンチオマーの混合物(12mg、15%)として黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=6.0 Hz,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.46(t,J=5.2 Hz,1H),4.08-3.92(m,2H),3.91-3.82(m,2H),3.48(m,1H),3.00-2.96(m,1H),2.45-2.29(m,2H),2.26(s,3H),2.09-2.05(m,1H),1.83-1.53(m,6H).LCMS(ESI)m/z:391.1[M+H]
実施例213
2-(5-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物213)トリフルオロアセテート
Figure 2024521929000369
実施例153、工程2に記載される手順及び必要に応じて重要ではない変形を行って3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを5-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(Bioorg.Med.Chem.Lett.,2016,26,534の手順に従って調製した)で置き換えて、標題化合物を白色固体として得た(6mg、8%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 13.70(s,1H),9.16(s,1H),8.93-8.84(m,2H),8.63-8.46(m,2H),7.95-7.62(m,2H),4.09-3.78(m,4H),3.35-3.26(m,2H),3.18-3.04(m,2H),1.93(t,J=7.2 Hz,2H),1.85-1.74(m,4H).LCMS(ESI)m/z:386.0 [M+H]
実施例214
N-メチル-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-アミン(化合物214)
Figure 2024521929000370
工程1:6-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000371
実施例203、工程3~4に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(6-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートで置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(310mg、75%)。LCMS(ESI)m/z:395.2 [M+H]
工程2:tert-ブチルメチル(4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)カルバメート
Figure 2024521929000372
6-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(200mg、0.51mmol)及びtert-ブチルN-メチルカルバメート(264mg、2.01mmol)のジオキサン(3mL)中溶液に、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(100mg、0.21mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(100mg、0.11mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(100mg、1.04mmol)を添加した。混合物をマイクロ波下、130℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、標題化合物(60mg、24%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:490.2 [M+H]
工程3:N-メチル-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-アミン
Figure 2024521929000373
DCM(1mL)中のtert-ブチルメチル(4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-6-イル)カルバメート(60mg、0.12mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(0.24mL、3.16mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル27~57%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(14mg、27%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.88(s,1H),8.69(d,J=4.8 Hz,2H),8.24(d,J=4.8 Hz,2H),7.03-6.95(m,1H),6.58(s,1H),3.84-3.77(m,2H),3.75-3.68(m,2H),2.86(d,J=4.8 Hz,3H),2.74-2.64(m,2H),2.60-2.54(m,2H),2.36(s,3H),1.83-1.77(m,2H),1.76-1.70(m,4H).LCMS(ESI)m/z:390.2 [M+H]
実施例215
N,N-ジメチル-2-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタンスルホンアミド(化合物215)
Figure 2024521929000374
実施例109に記載される手順に従って、エテンスルホンアミドをN,N-ジメチルエテンスルホンアミドで置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.34-8.30(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.03-3.86(m,4H),3.22(t,J=7.2 Hz,2H),2.78(s,6H),2.78-2.73(m,2H),2.62(t,J=6.8 Hz,2H),2.51(s,2H),1.82-1.68(m,6H).LCMS(ESI)m/z:482.1 [M+H]
実施例216
4-(3-(フルオロメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物216)
Figure 2024521929000375
工程1:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000376
2-ベンジル8-tert-ブチル3-エチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,3,8-トリカルボキシレート(5.5g、12.32mmol)(国際公開第201887602号パンフレットの手順に従って調製)のTHF(30mL)溶液に、NaBH(1.4g、36.95mmol)を添加した。次いで、LiCl(1.6g、36.95mmol)を混合物にゆっくり添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(3.1g、60%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
工程2:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(フルオロメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000377
パーフルオロブタンスルホニルフルオリド(291mg、0.96mmol)及び2-tert-ブチル-1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(228mg、1.33mmol)のTHF(8mL)中の溶液に、2-ベンジル8-tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(300mg、0.74mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~20%EtOAc)によって精製して、標題化合物(0.15g、50%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+23]
工程3:ベンジル3-(フルオロメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000378
実施例206、工程3~4に記載される手順に従って、tert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートを2-ベンジル8-tert-ブチル3-(フルオロメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(110mg、55%)。LCMS(ESI)m/z:513.1 [M+H]
工程4:4-(3-(フルオロメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000379
ベンジル3-(フルオロメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(110mg、0.21mmol)を含むEtOAc(5mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(50mg)を室温で添加した。添加後、反応混合物を水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル35~65%/0.2%ギ酸水溶液)によって精製して、標題化合物(16mg、17%、エナンチオマーの混合物)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.81-8.72(m,2H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.34-8.30(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.40-4.26(m,1H),4.24-4.15(m,1H),3.97-3.91(m,4H),3.54-3.46(m,1H),2.85-2.78(m,1H),2.70-2.65(m,1H),1.91-1.80(m,1H),1.77-1.63(m,4H),1.29-1.22(m,1H).LCMS(ESI)m/z:379.0 [M+H]
実施例217
4-(3-(メトキシメチル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物217)
Figure 2024521929000380
工程1:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000381
2-ベンジル8-tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(400mg、0.99mmol)及び酸化銀(II)(250mg、1.98mmol)を含むMeCN(5mL)の溶液に、ヨードメタン(0.31mL、4.94mmol)を添加した。次いで、反応混合物を60℃で24時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(260mg、63%)を無色オイルとして得た。LCMS(ESI)m/z:419.5 [M+H]
工程2:ベンジル3-(メトキシメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000382
実施例206、工程3~4に記載される手順に従って、tert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートを2-ベンジル8-tert-ブチル3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(250mg、86%)。LCMS(ESI)m/z:525.4 [M+H]
工程3:4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000383
実施例216、工程4に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、ベンジル3-(フルオロメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをベンジル3-(メトキシメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物(160mg、92%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:391.1 [M+H]
工程4:4-(3-(メトキシメチル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000384
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンに置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を白色固体として得た(10mg、11%、エナンチオマーの混合物)。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.26(s,1H),8.71(d,J=6.0 Hz,2H),8.55(d,J=6.0 Hz,1H),8.46(d,J=6.0 Hz,2H),7.93(d,J=5.6 Hz,1H),4.86-4.83(m,1H),4.63-4.58(m,2H),4.17-4.05(m,2H),3.99-3.88(m,2H),3.59-3.55(m,2H),3.42(s,3H),2.64(s,3H),2.15-2.09(m,1H),1.95-1.79(m,5H).LCMS(ESI)m/z:405.1 [M+H]
実施例218
1-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)ヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン](化合物218)
Figure 2024521929000385
工程1:tert-ブチル2-(2-クロロアセチル)-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000386
DCM(3mL)中のtert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(70mg、0.26mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.11mL、0.78mmol)及びクロロアセチルクロリド(0.02mL、0.28mmol)を加えた。反応物を0℃で3時間撹拌した。反応物を水(15mL)でクエンチし、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(80mg、89%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:347.1 [M+H]
工程2:tert-ブチル4’-オキソヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]-1-カルボキシレート
Figure 2024521929000387
水素化ナトリウム(14mg、0.35mmol、60%)のTHF(3mL)中の溶液に、tert-ブチル2-(2-クロロアセチル)-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(80mg、0.23mmol)を0℃で添加した。反応物を0℃で16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(70mg、98%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:333.0 [M+Na]
工程3:tert-ブチルヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]-1-カルボキシレート
Figure 2024521929000388
THF(2mL)中のtert-ブチル4’-オキソヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]-1-カルボキシレート(70mg、0.23mmol)の溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(0.11mL、1.13mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をMeOH(4mL)でクエンチし、次いで、HCl(1mL、1N)を添加した。溶液を50℃で3時間撹拌した。室温への冷却後、反応物を真空中で濃縮して、標題化合物(60mg、90%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:196.9 [M-100+H]
工程4:1-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)ヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]
Figure 2024521929000389
実施例206、工程3~4に記載される手順に従って、tert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートをtert-ブチルヘキサヒドロスピロ[ピペリジン-4,7’-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]-1-カルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(エナンチオマーの混合物として20mg、22%)を褐色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.82-8.72(m,2H),8.59(d,J=5.2 Hz,1H),8.35-8.28(m,2H),7.89(d,J=6.0 Hz,1H),4.06-3.99(m,1H),3.96-3.83(m,4H),3.76-3.70(m,1H),3.43-3.41(m,1H),3.16-3.12(m,1H),3.08-3.02(m,1H),2.85-2.81(m,1H),2.22-2.12(m,2H),2.03-1.99(m,1H),1.79-1.70(m,4H),1.31-1.12(m,2H).LCMS(ESI)m/z:403.1 [M+H]
実施例219
4-(2-(2-フルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物219)
Figure 2024521929000390
実施例107、工程1に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及び1-ブロモ-2-フルオロエタンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.84(s,1H),9.08(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.15(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),4.60-4.44(m,2H),3.86-3.74(m,4H),2.76-2.66(m,2H),2.65(s,3H),2.61(t,J=6.8 Hz,2H),2.55-2.50(m,2H),1.76-1.64(m,6H).LCMS(ESI)m/z:396.2 [M+H]
実施例220
4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン化合物220)
Figure 2024521929000391
実施例107、工程1に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及び2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.76(d,J=5.6 Hz,1H),6.27-5.92(m,1H),3.86-3.74(m,4H),2.83(m,2H),2.73-2.68(m,2H),2.68-2.65(m,2H),2.57(s,3H),1.76-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:414.2[M+H]
実施例221及び222
(R)-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物221)及び(S)-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物222)
Figure 2024521929000392
4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(100mg、0.26mmol)を、キラルSFC(ChiralpakAD(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=55/45;60mL/分)を使用することによって分離して、(R)-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(30mg、最初のピーク)及び(S)-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(19mg、第二のピーク)の両方を白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例221(第一のピーク):H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=6.0 Hz,2H),8.58(d,J=6.0 Hz,1H),8.31(d,J=6.0 Hz,2H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),3.98-3.87(m,4H),3.38-3.34(m,3H),3.28(s,3H),2.93-2.85(m,2H),1.98-1.91(m,1H),1.78-1.74(m,4H),1.40-1.35(m,1H).LCMS(ESI)m/z:391.1 [M+H].実施例222(第二のピーク):H NMR(400 MHz,CDOD):δ 9.24(s,1H),8.76(d,J=6.0 Hz,2H),8.58(d,J=6.0 Hz,1H),8.31(d,J=6.0 Hz,2H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),3.98-3.87(m,4H),3.38-3.34(m,3H),3.28(s,3H),2.93-2.85(m,2H),1.98-1.91(m,1H),1.78-1.71(m,4H),1.40-1.32(m,1H).LCMS(ESI)m/z:391.1 [M+H]
実施例223
4-(4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物223)ホルメート
Figure 2024521929000393
工程1:8-ベンジル2-tert-ブチル4-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000394
DCM(6mL)中の8-ベンジル2-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(300mg、0.77mmol)の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(489mg、1.15mmol)を0℃で加えた。混合物を窒素雰囲気下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液で(50mL×2)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~20%EtOAc)によって精製して、標題化合物(160mg、54%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:289.1 [M-100+H]
工程2:8-ベンジル2-tert-ブチル4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000395
1,2-ジクロロエタン(2mL)中の8-ベンジル2-tert-ブチル4-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(140mg、0.36mmol)の溶液に、Deoxo-Fluor(166uL、0.90mmol)を加えた。反応混合物を60℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液(20mL)でクエンチし、DCM(50mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(石油エーテル/EtOAc=5:1)によって精製して、標題化合物(90mg、61%)を黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 7.41-7.30(m,5H),5.14(s,2H),4.12-3.96(m,2H),3.78-3.63(m,2H),3.51-3.39(m,2H),3.10-2.93(m,2H),1.85-1.72(m,2H),1.56-1.50(m,2H),1.47(s,9H).LCMS(ESI)m/z:311.2 [M-100+H]
工程3:tert-ブチル4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000396
8-ベンジル2-tert-ブチル4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(110mg、0.28mmol)を含むEtOAc(2mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(25mg)を添加した。混合物を室温で16時間、水素雰囲気下(15psi)で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(60mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:277.2 [M+H]
工程4:4-(4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000397
実施例101、工程3に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル4,4-ジフルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えた後、標題化合物(15mg、30%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.81-8.74(m,2H),8.61(d,J=5.6 Hz,1H),8.38-8.31(m,2H),8.14(s,1H),7.94(d,J=5.6 Hz,1H),4.49-4.35(m,2H),3.65-3.54(m,2H),3.52-3.43(m,2H),3.30(s,2H),2.06-1.91(m,2H),1.86-1.76(m,2H).LCMS(ESI)m/z:383.2 [M+H]
実施例224
N-((8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メチル)メタンスルホンアミド(化合物224)ホルメート
Figure 2024521929000398
工程1:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000399
2-ベンジル8-tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(1.2g、2.97mmol)を含むDCM(10mL)の溶液に、トリエチルアミン(1.24mL、8.9mmol)及びメタンスルホニルクロリド(0.62mL、8.03mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(1.3g、91%)を黄色油状物として得た。
工程2:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(アジドメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000400
2-ベンジル8-tert-ブチル3-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(1.3g、2.69mmol)を含むDMF(15mL)の溶液に、アジ化ナトリウム(320mg、4.92mmol)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(1.1g、95%)を明黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:430.2 [M+H]
工程3:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(アミノメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000401
2-ベンジル8-tert-ブチル3-(アジドメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(0.9g、2.1mmol)を含むTHF(10mL)の溶液に、トリフェニルホスフィン(824mg、3.14mmol)及び水(0.76mL、41.91mmol)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(0.6g、71%)を緑色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:404.5 [M+H]
工程4:2-ベンジル8-tert-ブチル3-(メチルスルホンアミドメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000402
2-ベンジル8-tert-ブチル3-(アミノメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(300mg、0.74mmol)を含むDCM(5mL)の溶液に、トリエチルアミン(0.31mL、2.23mmol)及びメタンスルホニルクロリド(0.16mL、2.01mmol)を添加した。溶液を室温で6時間撹拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(350mg、98%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:382.0 [M-100+H]
工程5:ベンジル3-(メチルスルホンアミドメチル)-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000403
実施例206、工程3~4に記載される手順に従って、tert-ブチル2-シクロペンチル-3-(ヒドロキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートを2-ベンジル8-tert-ブチル3-(メチルスルホンアミドメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(310mg、71%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:588.2 [M+H]
工程6:N-((8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル)メチル)メタンスルホンアミドホルメート
Figure 2024521929000404
実施例216、工程4に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、2-ベンジル8-tert-ブチル3-(フルオロメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートを2-ベンジル8-tert-ブチル3-(メチルスルホンアミドメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレートに置き換えて、標題化合物を白色固体として得た(10mg、8%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),8.27(s,1H),7.90(d,J=6.0 Hz,1H),7.24(s,1H),4.03-3.91(m,4H),3.50-3.41(m,1H),3.10-3.06(m,2H),2.94(s,3H),2.93-2.88(m,2H),2.03-1.96(m,1H),1.82-1.72(m,4H),1.46-1.38(m,1H).LCMS(ESI)m/z:476.1 [M+Na]
実施例225
5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物225)ホルメート
Figure 2024521929000405
工程1:3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000406
ピリジン-4-カルボキサミジン、塩酸塩(1.38g、8.75mmol)及び3-ブロモ-5-フルオロ-ピリジン-4-カルボン酸(2.0g、9.1mmol)を、ジ-iso-プロピルエチルアミン(4.75mL、27mmol)を含むDMF(45mL)に溶解した。最後に、HATU(3.63g、9.55mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和溶液(80mL)を反応混合物に添加し、これをiPrOH-CHClの2:8混合物(3×50mL)で3回抽出した。有機層を合わせ、水、ブラインで十分に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をMeOH中で研和することによって精製した。オフホワイトの沈殿物を濾過し、MeOHですすぎ、乾燥させて、3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(1.93g、5.76mmol、収率66%)をベージュ色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:323.0/325.0(Brpattern)[M+H]
工程2:5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000407
3-ブロモ-5-フルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(1.93g、5.96mmol)をDMF(15mL)に溶解し、炭酸セシウム(3.9g、11.9mmol)を添加した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。変換が完了したら、反応混合物を室温に冷却し、水(合計150mL)で1:1に希釈したNHCl(飽和)の撹拌溶液に滴下した。灰白色沈殿物が形成し、これを濾過し、水及びアセトニトリルですすいだ。固体を乾燥させて、5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オン(1.72g、5.66mmol、収率95%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI)m/z:302.9/304.9(Brpattern)[M+H]
工程3:tert-ブチル8-(5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000408
5-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(500mg、1.7mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(20.1mg、0.2mmol)N,N-ジ-iso-プロピルエチルアミン(0.86mL、5.0mmol)及び2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(600mg、2.0mmol)のDMA(5mL)溶液を23℃で30分間撹拌した。tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(475mg、2.0mmol)を添加し、混合物を23℃で3時間撹拌した。NHClの飽和溶液(25mL)及びEtOAc(40mL)を添加した。層を分離し、有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色油状物を得た。粗油状物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中0~15%MeOH)によって精製して、tert-ブチル8-[5-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(505mg、0.986mmol、収率58%)を褐色ゴム状物として得た。UPLCMS(ESI)m/z:525/527(Brpattern)[M+H]
工程4:5-ブロモ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000409
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-[5-ブロモ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(13.4mg、0.024mmol、収率83%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.19(s,1H),8.79(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.75(s,1H),8.37(s,1H),8.31(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),3.79-3.73(m,4H),3.22-3.05(m,4H),1.92-1.58(m,6H).UPLCMS(ESI)m/z:425/427(Br pattern)[M+H]
実施例226
6-ベンジル-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物226)ホルメート
Figure 2024521929000410
工程1:tert-ブチル8-(6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000411
tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(400mg、0.66mmol)を含むTHF(5mL)の溶液に、フェニルマグネシウム臭化物(0.33mL、0.99mmol)を-78℃で添加した。次いで、混合物を窒素雰囲気下にて0℃で2時間撹拌した。混合物を飽和NHCl水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~70%EtOAc)によって精製して、標題化合物(320mg、71%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:686.4 [M+H]
工程2:6-ベンジル-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000412
実施例194、工程2~5に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.02(s,1H),8.21(s,1H),8.12(s,1H),7.51(s,1H),7.34-7.29(m,4H),7.25-7.19(m,1H),4.24(s,2H),3.75-3.68(m,4H),2.94(t,J=6.8 Hz,2H),2.80(s,2H),2.64(s,3H),2.53(s,3H),1.85-1.77(m,2H),1.76-1.63(m,4H).LCMS(ESI)m/z:454.2 [M+H]
実施例227
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(ピリジン-3-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物227)
Figure 2024521929000413
工程1:tert-ブチル8-(6-(ヒドロキシ(ピリジン-3-イル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000414
3-ヨードピリジン(202mg、0.99mmol)のTHF(10mL)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体のTHF(0.76mL、0.99mmol)溶液1.3Mを-78℃で添加した。反応物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、tert-ブチル8-(6-ホルミル-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(0.3g、0.49mmol)を添加した。混合物を0℃で更に2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)によって精製して、標題化合物(150mg、38%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:687.4 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(6-(アセトキシ(ピリジン-3-イル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000415
4-ジメチルアミノピリジン(44mg、0.36mmol)及びtert-ブチル8-(6-(ヒドロキシ(ピリジン-3-イル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(250mg、0.36mmol)を含むピリジン(6mL)の溶液に、無水酢酸(0.15mL、1.06mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)によって精製して、標題化合物(240mg、91%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:729.4 [M+H]
工程3:2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(ピリジン-3-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000416
実施例194、工程3~5に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(6-(アセトキシ(ピリジン-3-イル)メチル)-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.81(s,1H),9.02(s,1H),8.58(d,J=1.6 Hz,1H),8.44-8.42(m,1H),8.11(s,1H),7.73(d,J=8.0 Hz,1H),7.62(s,1H),7.35-7.30(m,2H),4.27(s,2H),3.82-3.65(m,4H),2.85-2.65(m,2H),2.64(s,3H),2.51-2.44(m,2H),2.41(s,3H),1.76-1.69(m,6H).LCMS(ESI)m/z:455.2 [M+H]
実施例228及び229
(1R,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール
化合物228及び229)
Figure 2024521929000417
工程1:(trans)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール及び(cis)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール
Figure 2024521929000418
実施例178、工程1-2に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を両方とも白色固体として得た(trans 36mg及びcis 35mg)。LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H].トランス異性体:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),5.07(d,J=7.2 Hz,1H),3.90-3.69(m,5H),2.72-2.63(m,3H),2.60-2.54(m,3H),2.47-2.45(m,1H),2.41-2.37(m,1H),2.01-1.93(m,1H),1.75-1.59(m,7H),1.43-1.33(m,1H),1.22-1.14(m,1H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H].シス異性体:H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.76(d,J=5.6 Hz,1H),4.75-4.55(m,1H),4.10-4.00(m,1H),3.90-3.70(m,4H),2.84-2.76(m,1H),2.69-2.63(m,3H),2.60-2.54(m,2H),2.44-2.37(m,2H),2.04-1.96(m,1H),1.86-1.78(m,2H),1.77-1.60(m,7H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H]
工程2:(1R,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール及び(1S,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール
Figure 2024521929000419
キラルSFC(Chiralpak IG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=45/55;80mL/分)を用いて(trans)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(36mg、0.09mmol)を分離して、(1R,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(14mg、最初のピーク)及び(1S,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(14mg、第二のピーク)を共に白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例228(第一のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),5.07(d,J=7.2 Hz,1H),3.90-3.69(m,5H),2.72-2.63(m,3H),2.60-2.54(m,3H),2.47-2.45(m,1H),2.41-2.37(m,1H),2.01-1.93(m,1H),1.75-1.59(m,7H),1.43-1.33(m,1H),1.22-1.14(m,1H).LCMS(ESI)m/z:420.1 [M+H].実施例229(第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.75(d,J=5.6 Hz,1H),5.07(d,J=7.2 Hz,1H),3.90-3.70(m,5H),2.72-2.63(m,3H),2.62-2.54(m,3H),2.47-2.45(m,1H),2.42-2.36(m,1H),2.00-1.90(m,1H),1.77-1.60(m,7H),1.42-1.36(m,1H),1.22-1.14(m,1H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H]
実施例230及び231
(1S,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール及び(1R,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール
(化合物230及び231)
Figure 2024521929000420
(cis)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(35mg、0.08mmol)を、キラルSFC(ChiralpakIG(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=45/55;80mL/分)を使用することによって分離して、(1S,2R)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(12mg、最初のピーク)及び(1R,2S)-2-(8-(2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)シクロブタノール(12mg、第二のピーク)の両方を白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。実施例230(第一のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.07(s,1H),7.76(d,J=5.6 Hz,1H),4.75-4.55(m,1H),4.10-4.00(m,1H),3.90-3.70(m,4H),2.84-2.76(m,1H),2.69-2.63(m,3H),2.60-2.54(m,,2H),2.44-2.37(m,,2H),2.04-1.96(m,1H),1.86-1.78(m,2H),1.77-1.60(m,7H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H].実施例231(第二のピーク):H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),9.07(s,1H),8.44(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.00(m,1H),7.76(d,J=5.6 Hz,1H),4.75-4.55(m,1H),4.10-4.00(m,1H),3.90-3.72(m,4H),2.88-2.77(m,1H),2.73-2.66(m,3H),2.62-2.55(m,2H),2.45-2.37(m,2H),2.03-1.96(m,1H),1.87-1.78(m,2H),1.77-1.60(m,7H).LCMS(ESI)m/z:420.2 [M+H]
実施例232
8-クロロ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物232)
Figure 2024521929000421
実施例142、工程2~3に記載される手順及び必要に応じて重要ではない変形を行って3-アミノピリジン-4-カルボキサミドを3-アミノ-2-クロロイソニコチンアミド(例えば、国際公開第2020/239999号パンフレットに記載されているように、当技術分野で公知の方法に従って調製した)に置き換えた後、標題化合物を白色固体として得た(64mg、34%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.36(s,1H),8.23(d,J=5.6 Hz,1H),8.16(s,1H),7.77(d,J=5.6 Hz,1H),3.92-3.79(m,4H),3.24(t,J=7.2 Hz,2H),3.05(s,2H),2.70(s,3H),1.88(t,J=7.2 Hz,2H),1.77(m,4H).LCMS(ESI)m/z:384.0 [M+H]
実施例233
5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物233)ホルメート
Figure 2024521929000422
工程1:3,5-ジフルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000423
3,5-ジフルオロイソニコチン酸(175g、1.1mol)を含むDMF(2.1L)の溶液に、HATU(460g、1.21mol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(545.4mL、3.3mol)を室温で添加した。5分間撹拌した後、イソニコチンイミドアミド塩酸塩(182g、1.16モル)をこの反応混合物に添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(4.2L)に滴下し、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、これを濾別し、濾過ケーキを水(500mL×2)、石油エーテル(500mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(124g、43%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:263.1 [M+H]
工程2:5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000424
DMF(900mL)中の3,5-ジフルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(124g、472.9mmol)の溶液にCsCO(185g、567.5mmol)を加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物に水(1.8L)を添加し、30分間撹拌した。混合物をAcOHでpH5に調整し、次いで、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、濾別し、濾過ケーキを水(400mL×2)、石油エーテル(400mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(91g、80%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:242.6 [M+H]
工程3:5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000425
5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(91g、375.7mmol)を含むDMF(600mL)の溶液に、ナトリウムメトキシド(60.9g、1.13モル)を添加した。混合物を40℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(1.2L)に添加し、30分間撹拌した。混合物をAcOHでpH5に調整し、次いで、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、濾別し、濾過ケーキを水(350mL×2)、石油エーテル(350mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(90g、94%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:254.7 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000426
DMF(900mL)中の5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(90g、354mmol)、PyBOP(221g、425mmol)及びトリエチルアミン(148mL、1.06mol)の混合物を室温で10分間撹拌後、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(85.1g、354mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(1.8L)でクエンチし、EtOAc(2.5L×3)で抽出した。合わせた有機層を水(2L×3)及びブライン(2L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~3%MeOH)によって精製して、標題化合物(141g、84%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:477.2 [M+H]
工程5:5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩
Figure 2024521929000427
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えた後、標題化合物をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.83(s,1H),8.76(dd,J=4.5,1.4 Hz,2H),8.40(s,1H),8.34(s,1H),8.30(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),4.08(s,3H),3.78-3.63(m,4H),3.16(t,J=7.2 Hz,2H),2.97(s,2H),1.81(t,J=7.3 Hz,2H),1.77-1.63(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:377.3 [M+H]
実施例234及び235
(S)-4-(4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン及び(R)-4-(4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物234及び235)トリフルオロアセテート
Figure 2024521929000428
工程1:8-ベンジル2-tert-ブチル4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート
Figure 2024521929000429
-78℃のDCM(6mL)中の8-ベンジル2-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(400mg、1.02mmol)の溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.41mL、3.07mmol)を滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(10mL)を添加し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(160mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:293.1 [M+H-100]
工程2:tert-ブチル4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000430
8-ベンジル2-tert-ブチル4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,8-ジカルボキシレート(160mg、0.41mmol)を含むEtOAc(3mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(50mg)を添加した。混合物を水素雰囲気下(15psi)にて室温で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(80mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:259.1 [M+H]
工程3:tert-ブチル4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000431
実施例202に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(30mg、21%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:465.1 [M+H]
工程4:(S)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート及び(R)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000432
tert-ブチル4-フルオロ-8-[2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(30mg、0.06mmol)をキラルSFC(ChiralpakAD(250mm*30mm、10um)、超臨界CO/EtOH+0.1%NHOH=55/45;60mL/分)を用いて分離して、(S)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(10mg、最初のピーク)及び(R)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(11mg、第二のピーク)を両方とも白色固体として得た。絶対配置を各エナンチオマーに任意に割り当てた。LCMS(ESI)m/z:465.1 [M+H]
工程5:(S)-4-(4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート及び(R)-4-(4-フルオロ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000433
実施例157、工程7に記載される手順及びtert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを(S)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(上記の工程4からの第1のピーク、絶対配置を任意に割り当てた)で置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、化合物234を黄色固体として得た(11mg、85%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.56(d,J=5.6 Hz,1H),8.32(d,J=5.6 Hz,2H),8.29(br s,1H),8.05(d,J=6.0 Hz,1H),4.45-4.42(m,1H),4.27-4.08(m,2H),3.94-3.89(m,2H),3.31-3.15(m,3H),2.82-2.75(m,1H),2.47-2.39(m,1H),2.34-2.14(m,2H),2.08-1.99(m,2H).LCMS(ESI)m/z:365.3 [M+H]
実施例157、工程7に記載される手順に従って、tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを(R)-tert-ブチル4-フルオロ-8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(上記の工程4からの第2のピーク、絶対配置を任意に割り当てた)で置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、化合物235を黄色固体として得た(9mg、71%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.77(d,J=5.6 Hz,2H),8.56(d,J=5.6 Hz,1H),8.32-8.28(m,3H),8.05(d,J=6.0 Hz,1H),4.45-4.42(m,1H),4.27-4.08(m,2H),3.94-3.89(m,2H),3.34-3.15(m,3H),2.82-2.75(m,1H),2.47-2.39(m,1H),2.34-2.14(m,2H),2.08-1.98(m,2H).LCMS(ESI)m/z:365.3 [M+H]
実施例236
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(ピリジン-4-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物236)
Figure 2024521929000434
実施例227、工程1~3に記載される手順に従って、必要に応じて3-ヨードピリジンを4-ヨードピリジンに置き換えるために重要ではない変形を行った後、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.85(s,1H),9.02(s,1H),8.47(d,J=5.6 Hz,2H),8.04(s,1H),7.64(s,1H),7.32(d,J=5.6 Hz,2H),4.26(s,2H),3.82-3.67(m,4H),2.65(s,3H),2.61-2.52(m,2H),2.37(s,2H),2.23(s,3H),1.74-1.61(m,6H).LCMS(ESI)m/z:455.2 [M+H]
実施例237
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-オール(化合物237)
Figure 2024521929000435
工程1:tert-ブチル8-(8-ヒドロキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000436
tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(400mg、0.65mmol)及び水酸化カリウム(110mg、1.95mmol)を含むジオキサン(5mL)の溶液に、tBuXPhos Pd G3(52mg、0.07mmol)を添加した。混合物を排気し、窒素を3回充填し、次いで、窒素雰囲気下にて100℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20:1)によって精製して、標題化合物(270mg、70%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:596.3 [M+H]
工程2:2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-オール
Figure 2024521929000437
実施例157、工程7に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(8-ヒドロキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物(51mg、31%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.07(s,1H),7.13(d,J=7.2 Hz,1H),6.34(d,J=7.2 Hz,1H),3.71-3.62(m,2H),3.59-3.56(m,2H),3.34(t,J=6.8 Hz,2H),3.20(s,2H),2.64(s,3H),1.82-1.78(m,1H),1.76-1.63(m,4H),1.62-1.57(m,1H).3 exchangeable protons not observed(pyrazole NH,amine NH,OH).LCMS(ESI)m/z:366.3 [M+H]
実施例238
2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物238)
Figure 2024521929000438
実施例227、工程1~3に記載される手順に従って、必要に応じて3-ヨードピリジンを2-ブロモピリジンに置き換えるために重要ではない変形を行った後、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.85(s,1H),9.00(s,1H),8.49(d,J=4.0 Hz,1H),8.05(s,1H),7.76-7.71(m,1H),7.59(s,1H),7.35(d,J=8.0 Hz,1H),7.27-7.21(m,1H),4.39(s,2H),3.81-3.66(m,4H),2.65(s,3H),2.51-2.51(m,2H),2.38(s,2H),2.23(s,3H),1.71-1.62(m,6H).LCMS(ESI)m/z:455.2 [M+H]
実施例239
(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-イル)メタノール(化合物239)ホルメート
Figure 2024521929000439
工程1:tert-ブチル8-(5-ホルミル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000440
tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-5-ビニル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(69mg、0.15mmol)及びNMO(34.2mg、0.29mmol)を含むDCM(2mL)の溶液に、乾燥窒素雰囲気下で四酸化オスミウム(46uL、0.01mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。オレフィンのジオールへの完全な変換後、水(1mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(46.8mg、0.22mmol)を添加し、混合物を室温で更に16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、エバポレートさせて、クルードtert-ブチル8-[5-ホルミル-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを褐色固体として得た(73mg)。UPLCMS(ESI)m/z:475.8 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(5-(ヒドロキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000441
0℃のメタノール(2mL)中のtert-ブチル8-[5-ホルミル-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(73mg、0.15mmol)の溶液に、乾燥窒素雰囲気下で水素化ホウ素ナトリウム(5.8mg、0.15mmol)を加えた。反応混合物を0℃から室温まで6時間撹拌した。還元が完了したら、重炭酸ナトリウムの飽和溶液を反応混合物に添加し、これを酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(SiO、MeOH/DCM)によって精製して、tert-ブチル8-[5-(ヒドロキシメチル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを暗橙色ゴム状物として得た(25mg、0.051mmol、収率34%)。UPLCMS(ESI)m/z:477.8 [M+H]
工程3:(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-イル)ギ酸メタノール
Figure 2024521929000442
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-(5-(ヒドロキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えた後、標題化合物をベージュ色固体として得た。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.20(d,J=3.7 Hz,1H),8.75(d,J=1.7 Hz,1H),8.72(d,J=5.9 Hz,2H),8.54(s,1H),8.48(d,J=6.1 Hz,2H),5.13(s,2H),3.89-3.63(m,4H),3.45-3.38(m,2H),3.22-3.01(m,2H),2.13-1.95(m,2H),1.94-1.73(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:377.7 [M+H]
実施例240
5-イソプロピル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物240)ホルメート
Figure 2024521929000443
工程1:メチル3-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)イソニコチネート
Figure 2024521929000444
メチル3-ブロモ-5-フルオロ-ピリジン-4-カルボキシレート(100mg、0.43mmol)及びカリウムイソプロペニルトリフルオロボレート(95mg、0.64mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解し、窒素流で10分間脱気した。溶液を更に5分間脱気しながらトリエチルアミン(0.18mL、1.3mmol)を添加した。次いで、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(25mg、0.03mmol)を反応混合物に添加し、これを窒素下でキャップし、85℃に6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、これを重炭酸ナトリウムの飽和溶液で希釈し、これをEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘプタン)によって精製して、メチル3-フルオロ-5-イソプロペニル-ピリジン-4-カルボキシレートを無色オイルとして得た(31mg、0.16mmol、収率37%)。UPLCMS(ESI)m/z:196.5 [M+H]
工程2:メチル3-フルオロ-5-イソプロピルイソニコチネート
Figure 2024521929000445
乾燥窒素雰囲気下のメタノール(1mL)中のメチル3-フルオロ-5-イソプロペニル-ピリジン-4-カルボキシレート(31mg、0.16mmol)の溶液に、パラジウム炭素(5mg)を加えた。反応混合物を水素でパージし、1atm(バロン)の水素下、室温で1時間撹拌した。完全に変換した後、反応混合物を窒素でパージし、反応混合物を濾過し、メタノールですすいだ。有機層を減圧下で濃縮して、3-フルオロ-5-イソプロピル-ピリジン-4-カルボン酸メチルを黄色固体として得た(30mg、0.16mmol、収率97%)。UPLCMS(ESI)m/z:198.5 [M+H]
工程3:リチウム3-フルオロ-5-イソプロピルイソニコチネート
Figure 2024521929000446
メチル3-フルオロ-5-イソプロピル-ピリジン-4-カルボキシレート(31mg、0.16mmol)を含むTHF(1mL)の溶液に、1M水酸化リチウム溶液(310uL、0.31mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。完全に変換した後、反応混合物を濃縮乾固して、リチウム3-フルオロ-5-イソプロピルイソニコチネートをベージュ色固体として得た(30mg、0.16mmol、収率102%)。UPLCMS(ESI)m/z:184.4 [M+H]
工程4:5-イソプロピル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000447
実施例225、工程1~4に記載される手順に従って、工程1のカルボン酸をリチウム3-フルオロ-5-イソプロピルイソニコチネートで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物をベージュ色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.09(s,1H),8.78(d,J=5.0 Hz,2H),8.69(s,1H),8.37(s,1H),8.33(d,J=5.0 Hz,2H),3.89-3.80(m,1H),3.79-3.69(m,2H),3.68-3.54(m,2H),3.14-3.08(m,1H),3.07-3.02(m,1H),3.01(br s,1H),2.77(br s,1H),1.86(t,J=7.1 Hz,1H),1.77-1.56(m,5H),1.30(d,J=6.7 Hz,6H).UPLCMS(ESI)m/z:389.3 [M+H]
実施例241
2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物241)
Figure 2024521929000448
工程1:2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000449
5-アミノ-3-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(200mg、1.43mmol)、3-メチル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(157mg、1.43mmol)及び酸化銅(11mg、0.14mmol)を含むDMA(3.1mL)の溶液を120℃で厳密に撹拌した。2日後、反応混合物を室温に冷却し、MeOH(50mL)で希釈した。この溶液をセライトで濾過してCuOを除去した。濾液を減圧下で濃縮した。この残留物をEtOAc及びヘキサンで粉砕して、2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(180mg、0.78mmol、収率55%)を淡黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル8-(2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000450
2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(60mg、0.25mmol)、N,N-ジ-イソ-プロピルエチルアミン(90μL、0.50mmol)及び2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(79mg、0.26mmol)の溶液を60℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物に、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(65mg、0.27mmol)を添加した。反応混合物を室温にした。20時間後、反応混合物を水に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/EtOAc(EtOAc中10%MeOH添加剤を含む)0%~100%)によって精製すると、tert-ブチル8-[2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(75mg、0.162mmol、収率65%)が淡黄色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:464.4 [M+H]
工程3:2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000451
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-(2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えた後、標題化合物を淡黄色固体として得た(37mg、0.10mmol、収率41%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)9.05(s,1H),8.42(d,J=5.6 Hz,1H),8.37(s,1H),7.72(d,J=5.7 Hz,1H),3.83-3.75(m,4H),3.18(t,J=7.2 Hz,2H),3.00(s,2H),2.51(s,6H),1.84-1.81(m,2H),1.79-1.61(m,4H).LCMS(ESI)m/z:364.3,[M+H]
実施例242
8-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物242)
Figure 2024521929000452
工程1:tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000453
実施例203、工程2に記載される手順に従って、8-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(国際公開第201452699号パンフレットの手順に従って調製)で置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物(8.1g、90%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:481.2 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(8-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000454
tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(300mg、0.62mmol)及びトリブチル(メトキシメチル)スタンナン(313mg、0.94mmol)を含むDMF(5mL)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(72mg、0.06mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて130℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和KF水溶液(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~75%EtOAc)によって精製して、標題化合物(27mg、9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:491.3 [M+H]
工程3:8-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000455
実施例157、工程7に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(8-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(15mg、18%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.77(d,J=6.0 Hz,2H),8.54(d,J=5.6 Hz,1H),8.33(d,J=6.0 Hz,2H),7.81(d,J=5.6 Hz,1H),5.12(s,2H),4.00-3.83(m,4H),3.45(s,3H),2.92-2.84(m,2H),2.70(s,2H),1.75-1.68(m,4H),1.65-1.59(m,2H).LCMS(ESI)m/z:391.2 [M+H]
実施例243
5-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物243)ホルメート
Figure 2024521929000456
工程1:tert-ブチル8-(5-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000457
0℃のtert-ブチル8-[5-(ヒドロキシメチル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(48mg、0.10mmol)を含むTHF(1mL)の溶液に、乾燥窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(4.0mg、0.10mmol)を添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、ヨードメタン(6.3uL、0.10mmol)を添加し、反応混合物を0℃から室温まで撹拌した。完全に変換した後、重炭酸ナトリウムの飽和溶液を反応混合物に添加し、これを酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(SiO、MeOH/DCM)によって精製して、tert-ブチル8-[5-(メトキシメチル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを暗色固体として得た(18mg、0.036mmol、収率36%)。UPLCMS(ESI)m/z:491.9 [M+H]
工程2:5-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート
Figure 2024521929000458
実施例199、工程8に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って基質をtert-ブチル8-(5-(メトキシメチル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物をベージュ色固体として得た(7.9mg、0.017mmol、収率34%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.20(s,1H),8.81-8.76(m,2H),8.65(s,1H),8.35-8.30(m,3H),4.89(s,2H),3.78-3.54(m,4H),3.30(s,3H),3.15-3.00(m,2H),2.98-2.82(m,2H),1.86-1.72(m,2H),1.71-1.59(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:391.8 [M+H].UPLCMS(ESI)m/z:391.8 [M+H]
実施例244
5-(4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)-4-メチルイソチアゾール(化合物244)ホルメート
Figure 2024521929000459
実施例241、工程1~3に記載される手順に従って、必要に応じて工程1のアルデヒドを4-メチルイソチアゾール-5-カルバルデヒドに置き換えるために重要ではない変形を行って、標題化合物が淡黄色固体として得られた。H NMR(400 MHz,CDOD)9.14(s,1H),8.54-8.50(m,2H),8.36(s,1H),7.86(d,J=5.7 Hz,1H),4.10-3.98(m,2H),3.98-3.84(m,2H),3.45(t,J=7.4 Hz,2H),3.24(s,2H),2.74(s,3H),2.09(t,J=7.4 Hz,2H),1.99-1.79(m,4H).LCMS(ESI)m/z:367.2 [M+H]
実施例245
2-メチル-4-(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)ブタ-3-イン-2-オール(化合物245)
Figure 2024521929000460
工程1:tert-ブチル8-(8-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000461
tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(400mg、0.83mmol)を含むDMF(8mL)の溶液に、2-メチル-3-ブチン-2-オール(210mg、2.49mmol)、トリエチルアミン(1.16mL、8.32mmol)、CuI(16mg、0.08mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(58mg、0.08mmol)及びトリフェニルホスフィン(44mg、0.17mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて60℃に8時間加熱した。室温への冷却後、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL×3)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~3%MeOH)によって精製して、標題化合物(220mg、50%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:529.3 [M+H]
工程2:2-メチル-4-(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)ブタ-3-イン-2-オール
Figure 2024521929000462
tert-ブチル8-(8-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(220mg、0.42mmol)の5%トリフルオロ酢酸中ヘキサフルオロイソプロパノール(4mL)溶液を室温で0.5時間撹拌した。混合物を固体NaHCO(2g)でクエンチし、混合物を10分間撹拌し、MeOH(10mL)で希釈し、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(170mg、クルード)を黄色油状物として得た。粗残留物(70mg)を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル23~53%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(2mg、2%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.84-8.71(m,2H),8.52(d,J=5.6 Hz,1H),8.42-8.32(m,2H),7.83(d,J=5.6 Hz,1H),5.73(br s,1H),4.02-3.89(m,4H),3.15(t,J=7.2 Hz,2H),2.96(s,2H),1.82(t,J=7.2 Hz,2H),1.80-1.72(m,4H),1.62(s,6H).交換可能なプロトンの1つが観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:429.2 [M+H]
実施例246
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物246)
Figure 2024521929000463
実施例225、工程1~4に記載される手順に従って、必要に応じて工程1の酸を3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)イソニコチン酸で置換するために重要ではない変形を行って、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.44(s,1H),8.94(s,1H),8.78(br s,2H),8.30(d,J=4.9 Hz,2H),3.99-3.77(m,3H),3.68-3.50(m,3H),3.35-3.12(m,2H),2.01-1.80(m,1H),1.72-1.42(m,5H).UPLCMS(ESI)m/z:415.3 [M+H]
実施例247
2-メチル-4-(4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)ブタ-3-イン-2-オール(化合物247)
Figure 2024521929000464
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を2-メチル-4-(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)ブタ-3-イン-2-オールトリフルオロアセテートで置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.84-8.72(m,2H),8.50(d,J=5.6 Hz,1H),8.42-8.32(m,2H),7.81(d,J=5.6 Hz,1H),5.73(s,1H),4.02-3.92(m,2H),3.91-3.80(m,2H),2.53-2.51(m,2H),2.38(s,2H),2.23(s,3H),1.80-1.66(m,6H),1.62(s,6H).LCMS(ESI)m/z:443.2 [M+H]
実施例248
5-イソプロポキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物248)ホルメート
Figure 2024521929000465
実施例233、工程3~5に記載される手順に従って、メトキシドをイソプロポキシドで置き換える必要とされるように重要ではない変形を行って、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.77(s,1H),8.74(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.37(s,1H),8.32(s,1H),8.27(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),4.98-4.88(m,1H),3.81-3.66(m,4H),3.09(t,J=7.1 Hz,2H),2.91(s,2H),1.75(t,J=7.2 Hz,2H),1.70-1.59(m,4H),1.38(d,J=6.0 Hz,6H).UPLCMS(ESI)m/z:405.3 [M+H]
実施例249
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-オール
(化合物249)ホルマート
Figure 2024521929000466
工程1:2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4,5-ジオール
Figure 2024521929000467
5-フルオロ-2-(4-ピリジル)-3H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オン(264mg、1.1mmol)を含むNMP(4mL)の溶液に、水酸化ナトリウムの2M溶液(2mL、4mmol)を添加した。反応混合物に蓋をし、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を空気流で濃縮し、粗残留物を次の工程に直接使用した。5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4(3H)-オンを褐色固体として提供した(261mg、1.1mmol、収率99%)。UPLCMS(ESI)m/z:241.4 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-5-(((2,4,6トリイソプロピルフェニル)スルホニル)オキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000468
5-ヒドロキシ-2-(4-ピリジル)-3H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オン(262mg、1.1mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(13mg、0.11mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(570uL、3.3mmol)のDMA(5.5mL)溶液に、2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(726mg、2.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で60分間撹拌した。tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(314mg、1.3mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。NHClの飽和溶液(25mL)及び2-メチルテトラヒドロフラン(40mL)を添加した。層を分離し、有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色油状物を得た。粗油状物をシリカでのフラッシュクロマトグラフィー(SiO、(EtOAc/MeOH;3:1)/ヘプタン)によって精製して、tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-5-(2,4,6トリイソプロピルフェニル)スルホニルオキシ-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを橙色ゴム状物として得た(94mg、0.132mmol、収率12%)。UPLCMS(ESI)m/z:730.1 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000469
カリウムtert-ブトキシド(18mg、0.16mmol)を、tert-ブチル8-[2-(4-ピリジル)-5-(2,4,6トリイソプロピルフェニル)スルホニルオキシ-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(57mg、0.08mmol)のメタノール(0.52mL)中撹拌溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを明るい橙色の油状物として得た(36mg、0.080mmol、収率100%)。UPLCMS(ESI)m/z:463.8 [M+H]
工程4:2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-オールホルメート
Figure 2024521929000470
トリフルオロ酢酸(0.25mL、3.2mmol)を、tert-ブチル8-[5-ヒドロキシ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(36mg、0.08mmol)を含むDCM(0.4mL)の撹拌溶液に21℃で添加した。得られた溶液を3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮し、3回共沸混合させて黄色油を得た。粗物質をC18(水-10mMギ酸アンモニウム中のMeCNpH=3.8)での逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を直接凍結乾燥させて、2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-オールギ酸塩を明褐色固体として得た(7.8mg、0.020mmol、収率25%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.73(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.38(s,1H),8.32(s,1H),8.28(dd,J=4.5,1.6 Hz,2H),8.01(s,1H),3.85-3.65(m,4H),3.21-3.14(m,2H),2.98(s,2H),1.82(t,J=7.3 Hz,2H),1.78-1.59(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:363.3 [M+H]
実施例250
1-(8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(化合物250)
Figure 2024521929000471
工程1:3,5-ジフルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000472
3,5-ジフルオロイソニコチン酸(175g、1.1mol)を含むDMF(2.1L)の溶液に、HATU(460g、1.21mol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(545.4mL、3.3mol)を室温で添加した。5分間撹拌した後、イソニコチンイミドアミド塩酸塩(182g、1.16モル)をこの反応混合物に添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(4.2L)に滴下し、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、これを濾別し、濾過ケーキを水(500mL×2)、石油エーテル(500mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(124g、43%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:263.1 [M+H]
工程2:5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000473
DMF(900mL)中の3,5-ジフルオロ-N-(イミノ(ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチンアミド(124g、472.9mmol)の溶液にCsCO(185g、567.5mmol)を加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(1.8L)に添加し、30分間撹拌した。混合物をAcOHでpH5に調整し、次いで、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、濾別し、濾過ケーキを水(400mL×2)、石油エーテル(400mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(91g、80%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:242.6 [M+H]
工程3:5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000474
5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(91g、375.7mmol)を含むDMF(600mL)の溶液に、ナトリウムメトキシド(60.9g、1.13モル)を添加した。混合物を40℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(1.2L)に添加し、30分間撹拌した。混合物をAcOHでpH5に調整し、次いで、30分間撹拌した。白色沈殿物が形成され、濾別し、濾過ケーキを水(350mL×2)、石油エーテル(350mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させると、標題化合物(90g、94%)が白色固体として得られた。LCMS(ESI)m/z:254.7 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000475
DMF(900mL)中の5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(90g、354mmol)、PyBOP(221g、425mmol)及びトリエチルアミン(148mL、1.06mol)の混合物を室温で10分間撹拌後、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(85.1g、354mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(1.8L)でクエンチし、EtOAc(2.5L×3)で抽出した。合わせた有機層を水(2L×3)及びブライン(2L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~3%MeOH)によって精製して、標題化合物(141g、84%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:477.2 [M+H]
工程5:5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩
Figure 2024521929000476
tert-ブチル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(80g、167.9mmol)を含むジオキサン(300mL)の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(300mL、1.2mol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(63g、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:376.9 [M+H]
工程6:1-(8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
Figure 2024521929000477
5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(34.6g、83.8mmol)のEtOH(300mL)溶液に、イソブチレンオキシド(20.8mL、251.4mmol)及びトリエチルアミン(58.4mL、419mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)によって精製して、クルード生成物を得た(61g)。クルード生成物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル2~32%/0.225%ギ酸水溶液)によって精製すると、ギ酸塩生成物(36g、ギ酸塩)が得られた。ギ酸塩生成物をMeOH(100mL)に溶解し、混合物をNH・HOでpH9に調整し、次いで、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル30~70%/0.05%NH・HO+水中10mMNHHCO)によって精製すると、標題化合物(29g、42%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.80(s,1H),8.76-8.72(m,2H),8.31(s,1H),8.29-8.26(m,2H),4.06(s,3H),4.03(s,1H),3.72-3.57(m,4H),2.67(t,J=6.9 Hz,2H),2.53(s,2H),2.31(s,2H),1.70-1.59(m,6H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:449.0 [M+H]
実施例251
4-(4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピリジン1-オキシド
(化合物251)
Figure 2024521929000478
工程1:tert-ブチル8-(2-(トリブチルスタンニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000479
1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(4.64g、8.0mmol)、tert-ブチル8-(2-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(0.8g、1.98mmol)を含むジオキサン(5mL)の溶液に、Pd(t-BuP)(101mg、0.20mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて100℃に16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応物を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(400mg、30%)を無色オイルとして得た。LCMS(ESI)m/z:660.2 [M+H]
工程2:4-(4-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピリジン1-オキシド
Figure 2024521929000480
4-ブロモピリジン1-オキシド(270mg、1.55mmol)及びtert-ブチル8-(2-(トリブチルスタンニル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(450mg、0.68mmol)を含むジオキサン(10mL)の溶液に、Pd(t-BuP)(35mg、0.07mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下にて70℃に16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応物を真空中で濃縮した。粗残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、標題化合物(140mg、44%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:463.3 [M+H]
工程3:4-(4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピリジン1-オキシド
Figure 2024521929000481
実施例157、工程7に記載される手順に従って、tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを4-(4-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピリジン1-オキシドに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(46mg、45%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.58(d,J=5.6 Hz,1H),8.38(s,1H),8.36-8.32(m,4H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),4.02-4.89(m,4H),3.10(t,J=7.2 Hz,2H),3.01(s,2H),1.85(t,J=7.2 Hz,2H),1.80-1.70(m,4H).LCMS(ESI)m/z:363.3 [M+H]
実施例252
5-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンホルメート(化合物252)
Figure 2024521929000482
DCM(6.4mL)中の5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(48.5mg、0.13mmol)及びパラホルムアルデヒド(0.01mL、0.19mmol)の溶液に、酢酸(7uL、0.13mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(82mg、0.39mmol)を加えた。反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をMeOHで溶解し、減圧下で濃縮した。粗物質をC18(MeCN/ギ酸アンモニウムpH3.8バッファー)での逆相カラムクロマトグラフィーによって精製すると、5-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(20mg、0.053mmol、収率41%)がベージュ色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.79(s,1H),8.71(dd,J=4.6,1.5 Hz,2H),8.32(s,1H),8.29(dd,J=4.6,1.5 Hz,2H),8.26(s,1H),4.03(s,3H),3.76-3.67(m,2H),3.67-3.57(m,2H),3.23-3.12(m,2H),3.07-2.95(m,2H),2.68(s,3H),1.94-1.87(m,2H),1.79-1.66(m,4H).LCMS(ESI)m/z:391.8 [M+H]
実施例253
1-((8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)メチル)シクロブタン-1-オール(化合物253)ホルメート
Figure 2024521929000483
5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン、ペンタヒドロクロリド(75mg、0.130mmol)、1-オキサスピロ[2.3]ヘキサン(16.9mg、0.200mmol)、N,N-ジ-イソ-プロピルエチルアミン(0.14mL、0.8100mmol)のメタノール(1.50mL)中溶液を65℃で撹拌した。20時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をC18の逆相カラムクロマトグラフィー(MeCN/ギ酸アンモニウムpH3.8バッファー)によって精製して、1-[[8-[5-メトキシ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル]メチル]シクロブタノール、ギ酸塩(6.2mg、0.0135mmol、収率10%)を白色粉末として得た。H NMR(500 MHz,CDOD)8.86(s,1H),8.72(d,J=5.0 Hz,2H),8.54(s,1H),8.45(dd,J=5.0,1H),8.28(s,1H),4.16(s,3H),3.97-3.84(m,2H),3.78-3.74(m,2H),3.51(s,2H),3.36(s,2H),3.35-3.34(m,2H),2.31-2.16(m,4H),2.11(t,J=7.0 Hz,2H),1.99-1.83(m,5H),1.77-1.59(m,1H).LCMS(ESI)m/z:461.2,[M+H]
実施例254
5-(アリルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
(化合物254)
Figure 2024521929000484
実施例233、工程3~5に記載されている手順に従って、メトキシドをアリルオキシドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行うことに従って、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.83(s,1H),8.77(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.35(s,1H),8.33(s,1H),8.30(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),6.17(ddt,J=16.0,10.8,5.5 Hz,1H),5.50(dd,J=17.2,1.5 Hz,1H),5.38(d,J=10.5 Hz,1H),4.90(d,J=5.5 Hz,2H),3.81-3.65(m,4H),3.07(t,J=7.1 Hz,2H),2.87(s,2H),1.74(t,J=7.3 Hz,2H),1.69-1.59(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:403.3 [M+H]
実施例255
5-メトキシ-4-(2-(オキセタン-3-イルメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物255)
Figure 2024521929000485
実施例252に記載される手順に従って、パラホルムアルデヒドをオキセタン-3-カルバルデヒドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を淡黄色固体として得た(8.6mg、0.019mmol、収率14%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)8.80(s,1H),8.74(d,J=5.1 Hz,2H),8.31(s,1H),8.27(d,J=5.9 Hz,2H),4.61(dd,J=7.7,5.9 Hz,2H),4.24(t,J=6.1 Hz,2H),4.05(s,3H),3.76-3.66(m,3H),3.61-3.60(m,3H),3.09(dt,J=14.0,6.9 Hz,1H),2.66(d,J=7.4 Hz,2H),2.36(s,2H),1.75-1.49(m,6H).LCMS(ESI)m/z:447.3,[M+H]
実施例256
4-(2-(ブタ-3-イン-1-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物256)
Figure 2024521929000486
4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(100mg、0.26mmol)のEtOH(2mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、1.57mmol)及び4-ブロモブタ-1-イン(0.2mL、2.09mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を、更なる後処理を行わずに逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル30~60%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって直接精製して、標題化合物(2.3mg、2%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.81-8.73(m,2H),8.59(d,J=5.6 Hz,1H),8.36-8.28(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.03-3.85(m,4H),2.79(t,J=2.8 Hz,1H),2.62-2.57(m,2H),2.53-2.51(m,2H),2.48(s,2H),2.36-2.29(m,2H),1.81-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:399.2 [M+H]
実施例257
2-(5-メトキシ-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物257)ホルメート
Figure 2024521929000487
実施例241、工程1~3に記載される手順に従って、アルデヒドを3-メトキシ-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)12.32(s,1H),9.02(s,1H),8.41(d,J=5.6 Hz,1H),8.20(s,1H),7.73(d,J=5.3 Hz,1H),3.89(s,3H),3.88-3.71(m,4H),3.20(br s,2H),2.89(t,J=7.1 Hz,1H),2.70(br s,1H),1.74-1.58(m,6H).LCMS(ESI)m/z:366.3,[M+H]
実施例258
N,N-ジメチル-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-アミン(化合物258)
Figure 2024521929000488
実施例233、工程3~5に記載されている手順、及びメトキシドをN,N-ジメチルアミンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.71(d,J=5.0 Hz,2H),8.60(s,1H),8.36(br s,1H),8.28(d,J=5.0 Hz,2H),8.12(s,1H),3.82-3.32(m,4H),3.24(t,J=7.1 Hz,2H),3.04(s,2H),2.86(s,6H),1.92-1.85(m,2H),1.84-1.29(m,4H).UPLCMS(ESI)m/z:390.81 [M+H]
実施例259
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-オール(化合物259)トリホルメート
Figure 2024521929000489
実施例252に記載された手順に従って、基質を2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.69(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.40(s,3H),8.24(dd,J=4.5,1.5 Hz,2H),8.16(s,1H),7.90(s,1H),3.76-3.70(m,6H),2.34(s,2H),2.20(s,3H),1.71-1.56(m,6H).LCMS(ESI)m/z:377.3 [M+H]
実施例260
5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物260)
Figure 2024521929000490
工程1:tert-ブチル8-(5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000491
5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(300mg、0.1.24mmol)、DIPEA(0.65mL、3.71mmol)、2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(580mg、1.86mmol)、及び4-ジメチルアミノピリジン(30.6mg、0.25mmol)のDMA(6.2mL)溶液を室温で30分間撹拌した。混合物にtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(376mg、1.49mmol)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。LCMSによって反応を監視した後、この時点で反応は完了していた。混合物を分液漏斗に移し、DCM(50mL)及び水(50mL)で希釈した。層を分離し、水層を更なるDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)によって精製して、標題化合物を白色固体(530mg、収率92%)として得た。H NMR(400 MHz,MeOD)δ 9.09(s 1H),8.71(dd,J=4.4,1.7 Hz,2H),8.50-8.43(m,3H),4.00-3.75(m,4H),3.51-3.42(m,2H),3.35(s,2H),1.92(t,J=7.2 Hz,2H),1.85-1.75(m,4H),1.47(s,9H).LCMS(ESI)m/z:465.1 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000492
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、19.4mg、0.484mmol)のTHF(0.16mL)中懸濁液に、窒素雰囲気下0℃でオキセタン-3-オール(40.8μL、0.484mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。tert-ブチル8-(5-フルオロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(75.0mg、0.161mmol)のNMP(0.8mL)中溶液を添加し、反応物を室温で2時間更に撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、DCM(5mL)及び水(5mL)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(3×3mL)で更に抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(80mg、クルード)を更なる精製を必要としない褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:519.1 [M+H]
工程3:5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000493
tert-ブチル8-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(80mg、クルード)を2mLのDCM及び0.3mLのTFAに溶解した。混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、DCM(5mL)から更に2倍濃縮して、残留TFAを除去した。次いで、粗残留物をHPLCによって精製すると、標題化合物(17.3mg、収率26%)が白色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.85(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.35-8.27(m,2H),7.89(s,1H),5.57(p,J=6.0 Hz,1H),5.04(dd,J=6.8,6.0 Hz,2H),4.78-4.70(m,2H),3.90-3.70(m,4H),2.84(t,J=7.1 Hz,2H),2.65(s,2H),1.79(t,J=7.1 Hz,1H),1.69-1.55(m,5H).LCMS(ESI)m/z:419.1 [M+H]
実施例261
4-(2-(プロパ-2-イン-1-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物261)
Figure 2024521929000494
実施例256に記載される手順に従って、4-ブロモブタ-1-インを3-ブロモプロパ-1-インで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.24(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.57(d,J=5.6 Hz,1H),8.35-8.28(m,2H),7.87(d,J=5.6 Hz,1H),4.03-3.82(m,4H),3.37-3.36(m,2H),3.14(t,J=2.4 Hz,1H),2.64(t,J=6.8 Hz,2H),2.52(s,2H),1.83-1.66(m,6H).LCMS(ESI)m/z:385.2 [M+H]
実施例262
8-クロロ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物262)
Figure 2024521929000495
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を8-クロロ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンに置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 12.91(s,1H),8.20(d,J=5.6 Hz,1H),8.12-8.03(m,1H),7.79-7.72(m,2H),3.90-3.81(m,2H),3.81-3.72(m,2H),2.76-2.61(m,3H),2.49-2.47(m,1H),2.38(s,2H),2.23(s,3H),1.79-1.64(m,6H).LCMS(ESI)m/z:398.2 [M+H]
実施例263
5-(2-メトキシエトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物263)
Figure 2024521929000496
工程1:2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4,5-ジオール
Figure 2024521929000497
シールド管中の5-メトキシ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(2g、7.87mmol)及びピリジン塩酸塩(7g、60.57mmol)の混合物をマイクロ波下で170℃に1時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を水(20mL)に溶解し、室温で2MのNaOHでpH7に塩基性化し、次いで、AcOHでpH4に酸性化した。得られた褐色沈殿物を濾過し、水(10mL×2)で洗浄して、標題化合物(1.2g、64%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:241.2 [M+H]
工程2:tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-5-(((2,4,6トリイソプロピルフェニル)スルホニル)オキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000498
DMAc(25mL)中の2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4,5-ジオール(1.2g、5mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.5mL、20mmol)及び2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(4.5g、15mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(1.2g、5mmol)をこの反応混合物に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(250mL)で希釈し、水(150mL×3)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~5%MeOH)によって精製して、標題化合物(270mg、10%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:729.1 [M+H]
工程3:tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000499
tert-ブチル8-(2-(ピリジン-4-イル)-5-(((2,4,6トリイソプロピルフェニル)スルホニル)オキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(270mg、0.37mmol)のジオキサン(2mL)中の溶液に、NaOHをHO(0.74mL、1.48mmol)中の2M溶液として添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水(5mL)で希釈し、次いで、HCl(0.1M)でpH=6に中和し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(EtOAc)によって精製して、標題化合物(150mg、66%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:463.3 [M+H]
工程4:tert-ブチル8-(5-(2-メトキシエトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000500
tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(85mg、0.14mmol)を含むDMF(1mL)の溶液に、炭酸カリウム(40mg、0.29mmol)及び2-ブロモエチルメチルエーテル(0.03mL、0.29mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(3mL)で希釈し、EtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、標題化合物(28mg、39%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:521.3 [M+H]
工程5:5-(2-メトキシエトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000501
実施例157、工程7に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル8-(6-ベンジル-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをtert-ブチル8-(5-(2-メトキシエトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートに置き換える手順に従って、標題化合物を黄色固体として得た(12mg、42%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.84-8.81(m,1H),8.79-8.74(m,2H),8.35-8.33(m,1H),8.31-8.29(m,2H),4.45-4.39(m,2H),3.80-3.78(m,2H),3.77-3.67(m,4H),3.35(s,3H),3.08(t,J=7.2 Hz,2H),2.87(s,2H),1.75(t,J=7.6 Hz,2H),1.70-1.63(m,4H).LCMS(ESI)m/z:421.0 [M+H]
実施例264
5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物264)
Figure 2024521929000502
工程1:3-アミノ-5-メトキシイソニコチンアミド
Figure 2024521929000503
ジオキサン(100mL)中の3-アミノ-5-メトキシ-ピリジン-4-カルボン酸(2g、11.9mmol)(Chem.Pharm.Bull.,1982,30,1257の手順に従って調製した)、二炭酸ジ-tert-ブチル(3.2mL、13.9mmol)、ピリジン(1.9mL、23.8mmol)及びNHCO(1.2g、12.5mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~100%EtOAc)によって精製して、標題化合物(630mg、32%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:168.1 [M+H]
工程2:5-メトキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000504
実施例142、工程2に記載される手順に従って、3-アミノイソニコチンアミドを3-アミノ-5-メトキシイソニコチンアミドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た(2.1g、45%)。LCMS(ESI)m/z:388.2 [M+H]
工程3:tert-ブチル2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000505
tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(1g、4.16mmol)を含むMeOH(20mL)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.37mL、4.99mmol、水中37%)及び酢酸(24uL、0.42mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.65g、12.48mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をEtOAc(120mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液NaHCO(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(1g、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:255.1 [M+H]
工程4:2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩
Figure 2024521929000506
tert-ブチル2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(1g、3.93mmol)のEtOAc(6mL)溶液に、EtOAc中4MのHCl(6mL、22mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(750mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:155.2 [M+H]
工程5:5-メトキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000507
実施例209、工程3に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを5-メトキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカンに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(56mg、40%)。LCMS(ESI)m/z:524.3 [M+H]
工程6:5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000508
5-メトキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(56mg、0.11mmol)を含むDCM(1mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.5mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル40~70%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(5mg、13%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.86(s,1H),8.65(s,1H),8.17(s,1H),8.04(s,1H)4.03(s,3H),3.64-3.49(m,4H),2.67(s,3H),2.58-2.51(m,2H),2.36(s,2H),2.22(s,3H),1.72-1.59(m,6H).LCMS(ESI)m/z:394.3 [M+H]
実施例265
1-(8-(5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール 化合物265
Figure 2024521929000509
1-(8-(5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
工程1:tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000510
実施例250、工程6に記載される手順に従って、5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩をtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(350mg、クルード)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:313.3 [M+H]
工程2:1-(8-(5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
Figure 2024521929000511
実施例264、工程4~6に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、tert-ブチル2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートをtert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(21mg、9%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.82(s,1H),8.64(s,1H),8.17(s,1H),8.03(s,1H),4.03(s,3H),3.50-3.62(m,4H),2.66(s,3H),2.56-2.51(m,4H),2.34(s,2H),1.60-1.69(m,6H),1.09(s,6H).LCMS(ESI)m/z:452.3 [M+H]
実施例266
8-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物266)
Figure 2024521929000512
工程1:2-クロロ-3-(イソニコチンアミド)イソニコチンアミド
Figure 2024521929000513
3-アミノ-2-クロロ-ピリジン-4-カルボキサミド(7.0g、40.8mmol)及び塩化イソニコチノイル塩酸塩(8.7g、49.0mmol)を含むTHF(100mL)の溶液に、KCO(14.5g、81.6mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて40℃に4時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、水(50mL)を添加した。得られた固体を濾過し、水(30mL×2)で洗浄し、回収し、トルエンとの共沸物で乾燥させると、標題化合物(9g、80%)が白色固体として得られ、これを更に精製することなく直接使用した。
工程2:8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000514
2-クロロ-3-(イソニコチンアミド)イソニコチンアミド(9g、32.5mmol)を含むMeOH(300mL)の溶液に、CsCO(32g、98.0mmol)を含む水(50mL)の溶液を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。MeOHを真空中で除去し、残留物を水(100mL)で希釈した。酢酸(20mL)を添加し、混合物を室温で20分間撹拌し、得られた白色沈殿物を濾過し、水(30mL×2)で洗浄した。固体を真空中で乾燥させると、標題化合物(6g、71%)が白色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 13.30(s,1H),8.82(d,J=6.0 Hz,2H),8.44(d,J=5.2 Hz,1H),8.11(d,J=6.0 Hz,2H),7.98(d,J=5.6 Hz,1H).LCMS(ESI)m/z:259.2 [M+H]
工程3:8-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000515
20mLバイアルに、8-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(200mg、0.773mmol、200mg、1当量。)及びPyBOP(622.23mg、1.1598mmol、1.5当量。)を添加し、セプタムキャップを取り付け、Nでパージした。DMF(3.9mL、0.2M)を添加し、引き続いてDIPEA(0.34mL、1.93mmol、2.5当量。)を添加した。室温で10分間撹拌する。2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカンジヒドロクロリド(222mg、0.928mmol、1.2当量。)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSで監視し、変換しなかったので、追加のDIPEA(0.34mL、1.93mmol、2.5当量。)を添加し、反応物を室温で更に5時間撹拌した。次いで、反応物を水でクエンチし、EtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、シリカゲルプラグを通して濾過し、EtOAcでフラッシュし、真空中で濃縮した。粗残留物をMeOHに溶解した。10gのSCX-2カートリッジを通過;初期MeOH画分を廃棄した。次いで、新しいフラスコに切り替え、5%NH/MeOH溶液でフラッシュし、真空中で濃縮して粗残留物を得た。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5-50%/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、8-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(24.03mg、0.06085mmol、24.03mg、収率7.870%)を得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.82-8.76(m,2H),8.39-8.32(m,3H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),4.05-3.96(m,2H),3.94-3.84(m,2H),2.69-2.58(m,4H),2.32(s,3H),1.82-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:395.1 [M+H]
実施例267
5-(フルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物267)
Figure 2024521929000516
工程1:tert-ブチル8-(5-(フルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000517
tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(65mg、0.14mmol)を含むDMF(1mL)の溶液に、ブロモ(フルオロ)メタン(0.04mL、0.58mmol)及び炭酸カリウム(40mg、0.29mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(3mL)で希釈し、EtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、標題化合物(10mg、14%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:517.3 [M+Na]
工程2:5-(フルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000518
実施例263、工程4~5に記載される手順及び1-ブロモ-2-メトキシエタンをブロモフルオロメタンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行った後、標題化合物を黄色固体として得た(3mg、37%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.99(s,1H),8.82-8.73(m,2H),8.45(s,1H),8.34-8.28(m,2H),6.10(d,J=52.8 Hz,2H),3.83-3.63(m,4H),2.88-2.82(m,1H),2.68-2.65(m,1H),2.58-2.51(m,2H),1.84-1.79(m,1H),1.72-1.63(m,4H),1.62-1.55(m,1H).LCMS(ESI)m/z:395.2 [M+H]
実施例268
2-メチル-1-(8-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパン-2-オール(化合物268)
Figure 2024521929000519
窒素雰囲気下のMeOH(0.70mL)中の5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(43.0mg、0.103mmol)の溶液に、イソブチレンオキシド(27μL、0.308mmol)及びDIPEA(90μL、0.514mmol)を加えた。混合物をマイクロ波装置中80℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。次いで、粗残留物をHPLCによって精製すると、標題化合物(26.0mg、収率52%)が白色固体として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.85(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.33-8.27(m,2H),7.88(s,1H),5.57(p,J=5.3 Hz,1H),5.09-5.00(m,2H),4.73(dd,J=7.6,4.9 Hz,2H),4.01(br s,1H),3.86-3.69(m,4H),2.67(t,J=7.0 Hz,2H),2.54(s,2H),2.32(s,2H),1.70-1.59(m,6H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:491.2 [M+H]
実施例269
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物269)
Figure 2024521929000520
工程1:5-フルオロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000521
実施例260、工程1に記載される手順に従って、アミンを2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカンジヒドロクロリドで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行うことに従って、標題化合物を白色固体として得た(500mg、収率64%)。H NMR(400 MHz,MeOD)δ 9.06(s,1H),8.73-8.70(m,2H),8.47-8.41(m,3H),3.93-3.84(m,2H),3.83-3.75(m,2H),2.73(t,J=6.9 Hz,2H),2.60(s,2H),2.41(s,3H),1.89-1.77(m,6H).LCMS(ESI)m/z:379.0 [M+H]
工程2:4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000522
実施例260、工程2に記載される手順に従って、フッ化アリールを5-フルオロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た(18.0mg、収率63%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.85(s,1H),8.79-8.74(m,2H),8.32-8.27(m,2H),7.89(s,1H),5.62-5.52(m,1H),5.07-5.00(m,2H),4.73(dd,J=7.6,4.9 Hz,2H),3.84-3.67(m,4H),2.49-2.38(m,2H),2.37(s,2H),2.22(s,3H),1.74-1.58(m,6H).LCMS(ESI)m/z:433.1 [M+H]
実施例270
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-(オキセタン-3-イルメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物270)
Figure 2024521929000523
実施例260、工程2に記載される手順に従い、アルコールをオキセタン-3-イルメタノールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(19.0mg、収率64%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.83(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.37(s,1H),8.32-8.26(m,2H),4.77(dd,J=7.9,6.0 Hz,2H),4.53(d,J=6.5 Hz,2H),4.47(apparent t,J=6.1 Hz,2H),3.78-3.61(m,4H),3.54(ddt,J=7.9,6.5,6.1 Hz,1H),2.47(t,J=6.9 Hz,2H),2.35(s,2H),2.22(s,3H),1.67-1.52(m,6H).LCMS(ESI)m/z:447.2 [M+H]
実施例271
2-メチル-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)ブタ-3-イン-2-オール(化合物271)
Figure 2024521929000524
工程1:2-メチル-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-4-(トリメチルシリル)ブタ-3-イン-2-オール
Figure 2024521929000525
トリメチル((2-メチルオキシラン-2-イル)エチニル)シラン(134mg、0.87mmol、Angew.Chem.Int.Ed.,2013,52,13033に従って調製)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.31mL、1.73mmol)のEtOH(5mL)溶液に、2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩(200mg、0.58mmol)を添加した。混合物を80℃に3時間加熱した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~50%EtOAc)によって精製して、標題化合物(22mg、8%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:501.2 [M+H]
工程2:2-メチル-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)ブタ-3-イン-2-オール
Figure 2024521929000526
2-メチル-1-(8-(2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-4-(トリメチルシリル)ブタ-3-イン-2-オール(22mg、0.04mmol)を含むTHF(2mL)の溶液に、TFA(0.18mL、0.18mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を分取TLC(EtOAc/石油エーテル=1:1)によって精製して、標題化合物(13mg、67%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.80-8.74(m,2H),8.58(d,J=6.0 Hz,1H),8.35-8.30(m,2H),7.89(d,J=5.6 Hz,1H),5.18(s,1H),4.00-3.86(m,4H),3.21(s,1H),2.82-2.72(m,2H),2.66-2.61(m,2H),2.60-2.53(m,2H),1.83-1.72(m,4H),1.70-1.63(m,2H),1.36(s,3H).LCMS(ESI)m/z:429.1 [M+H]
実施例272
8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート(化合物272)
Figure 2024521929000527
工程1:tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000528
20mLバイアルに、8-クロロ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(200mg、0.773mmol、1当量。)、セプタムキャップを取り付けたPYBOP(622mg、1.16mmol、1.5当量。)を添加し、Nでパージした。DMF(3.87mL、0.2M)を添加し、引き続いてDIPEA(0.34mL、1.93mmol、2.5当量。)を添加した。室温で10分間撹拌し、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(293mg、1.16mmol、1.5当量。)を添加し、反応物を室温で16時間撹拌した。この時間の間に、反応は濁っていたものから透明なものに変わり、LCMSによってモニターしたところ完了していた。反応物を水でクエンチし、EtOAc(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル40-80%/0.1%NHOH水溶液)によって精製して、tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(192mg、0.399mmol、収率52%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.82-8.77(m,2H),8.39-8.32(m,3H),7.90(d,J=5.7 Hz,1H),3.98(d,J=6.1 Hz,2H),3.39-3.33(m,2H),3.22(d,J=3.8 Hz,2H),1.87-1.82(m,2H),1.84-1.67(m,6H),1.41(s,9H).LCMS(ESI)m/z:481.2 [M+H]
工程2:8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000529
1ドラムバイアルに、tert-ブチル8-(8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(192mg、0.399mmol、1当量)を添加し、続いてDCM(1mL)及びTFA(1mL)を添加した。室温で1時間撹拌する。真空中で濃縮し、再びDCMから濃縮した。更に精製する必要はなく、残留物を凍結乾燥させて、8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテートを得た。H NMR(400 MHz,DMSO)δ 8.87-8.84(m,2H),8.46-8.42(m,2H),8.40(d,J=5.6 Hz,1H),7.91(d,J=5.7 Hz,1H),4.08-3.94(m,4H),3.36-3.26(m,2H),3.12(t,J=5.8 Hz,2H),1.94(t,J=7.5 Hz,2H),1.87-1.73(m,4H)交換可能なNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:381.1 [M+H]
実施例273
5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-(オキセタン-3-イルメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物273)
Figure 2024521929000530
工程1:5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジントリフルオロアセテート
Figure 2024521929000531
実施例142、工程3に記載される手順に従って、2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを5-メトキシ-2-(3-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色油状物として得た(35mg、クルード)。LCMS(ESI)m/z:380.2 [M+H]
工程2:5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-(オキセタン-3-イルメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000532
NaBH(OAc)(59mg、0.28mmol)、5-メトキシ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(35mg、0.09mmol)のMeOH(2mL)溶液に、オキセタン-3-カルバルデヒド(16mg、0.18mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25~55%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(2mg、5%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.83(s,1H),8.64(s,1H),8.16(s,1H),8.07(s,1H),4.67-4.59(m,2H),4.30-4.22(m,2H),4.02(s,3H),3.81-3.50(m,4H),3.23-3.01(m,1H),2.70-2.66(m,4H),2.63(s,2H),2.37(s,3H),1.68-1.57(m,6H).LCMS(ESI)m/z:450.1 [M+H]
実施例274
5-(ジフルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物274)
Figure 2024521929000533
5-(ジフルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
工程1:tert-ブチル8-(5-(ジフルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000534
tert-ブチル8-(5-ヒドロキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(200mg、0.43mmol)、CsCO(400mg、1.23mmol)及び2-クロロ-2,2-ジフルオロ酢酸ナトリウム(200mg、1.31mmol)を含むDMF(5mL)及び水(0.5mL)の溶液を80℃で6時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、水(30mL×2)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~50%EtOAc)によって精製して、標題化合物(40mg、18%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:513.1 [M+H]
工程2:5-(ジフルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000535
DCM(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)中のtert-ブチル8-(5-(ジフルオロメトキシ)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(40mg、0.08mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル30~60%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(7mg、21%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.14(s,1H),8.79-8.77(m,2H),8.45(s,1H),8.34-8.31(m,2H),7.36(t,J=72.8 Hz,1H),3.84-3.61(m,4H),3.20(s,1H),3.00-2.93(m,1H),2.77(s,1H),2.62-2.56(m,1H),1.84-1.78(m,1H),1.70-1.65(m,5H).LCMS(ESI)m/z:413.0 [M+H]
実施例275
8-クロロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物275)
Figure 2024521929000536
工程1:2-クロロ-3-フルオロ-5-メトキシイソニコチン酸
Figure 2024521929000537
2-クロロ-3-フルオロ-5-メトキシ-ピリジン(0.9g、5.57mmol)(国際公開第202047447号パンフレットの手順に従って調製)のTHF(20mL)中の溶液に、n-ブチルリチウム(3.34mL、8.36mmol)を-78℃で添加した。同じ温度で0.5時間撹拌した後、THF(20mL)中の固体二酸化炭素(2.45g、55.71mmol)を-78℃で添加した。反応混合物を窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:石油エーテル中0~30%EtOAc)によって精製して、標題化合物(450mg、29%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:205.7 [M+H]
工程2:8-クロロ-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000538
実施例250、工程1~2に記載される手順に従って、必要に応じて3,5-ジフルオロイソニコチン酸を2-クロロ-3-フルオロ-5-メトキシイソニコチン酸に置き換えるために重要ではない変形を行った後、標題化合物を白色固体として得た(55mg、70%)。LCMS(ESI)m/z:288.6 [M+H]
工程3:8-クロロ-5-メトキシ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000539
実施例209、工程3に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、2-(ピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを8-クロロ-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカンに置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た(12mg、15%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.80-8.76(m,2H),8.33-8.29(m,2H),8.10(s,1H),4.06(s,3H),3.80-3.60(m,4H),2.51-2.47(m,2H),2.36(s,2H),2.22(s,3H),1.65(m,6H).LCMS(ESI)m/z:425.2[M+H]
実施例276
5-メトキシ-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物276)
Figure 2024521929000540
工程1:ベンジル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
Figure 2024521929000541
実施例250、工程4に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートをベンジル3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:555.0 [M+H]
工程2:5-メトキシ-4-(3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000542
ベンジル8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-(メトキシメチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート(70mg、0.13mmol)のトリフルオロ酢酸(3mL、39mmol)溶液を60℃に16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。残留物をNH・HOでpH9に調整し、混合物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル25~55%/0.05%NH・HO+水中10mMNHHCO)によって精製して、標題化合物(2mg、4%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.82(s,1H),8.77-8.74(m,2H),8.33(s,1H),8.31-8.27(m,2H),4.07(s,3H),3.78-3.60(m,4H),3.29-3.26(m,2H),3.25(s,3H),3.23-3.19(m,1H),2.71(s,2H),1.84-1.76(m,1H),1.76-1.51(m,5H).LCMS(ESI)m/z:421.0 [M+H]
実施例277
3-((4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-イル)オキシ)シクロブタン-1-カルボニトリル(化合物277)
Figure 2024521929000543
実施例260、工程2に記載される手順に従って、アルコールを3-ヒドロキシシクロブタン-1-カルボニトリルに置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行って、ジアステレオマーの混合物として標題化合物(15.7mg、収率52%)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d,majorisomer)δ8.83(d,J=1.4Hz,1H),8.78-8.73(m,2H),8.31-8.27(m,2H),8.08(s,1H),4.98(p,J=6.9Hz,1H),3.80-3.65(m,4H),3.15(p,J=8.7Hz,1H),3.10-3.02(m,1H),2.99-2.90(m,1H),2.73-2.64(m,1H),2.60-2.53(m,2H),2.52-2.48(m,1H),2.38(s,2H),2.22(s,3H),1.73-1.58(m,6H).LCMS(ESI)m/z:456.1 [M+H]
実施例278
1-(3-((4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-5-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン(化合物278)
Figure 2024521929000544
実施例260、工程2に記載される手順に従って、アルコールを1-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)エタン-1-オンで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た(16.2mg、収率52%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.86(s,1H),8.77-8.74(m,2H),8.31-8.27(m,2H),8.02(s,1H),5.31(tt,J=6.8,3.7 Hz,1H),4.67(dd,J=9.8,6.5 Hz,1H),4.39(dd,J=10.9,6.3 Hz,1H),4.27(dd,J=9.9,3.8 Hz,1H),3.99(dd,J=10.7,3.5 Hz,1H),3.82-3.65(m,4H),2.47(t,J=6.9 Hz,2H),2.36(s,2H),2.22(s,3H),1.82(s,3H),1.70-1.57(m,6H).LCMS(ESI)m/z:474.2 [M+H]
実施例279
8-(5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(化合物279)
Figure 2024521929000545
実施例250、工程4に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(国際公開第201418764号パンフレットの手順に従って調製)に置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物(12mg、8%)を白色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.84(s,1H),8.76(d,J=5.6 Hz,2H),8.35(s,1H),8.31(d,J=5.6 Hz,2H),7.66(s,1H),4.27-4.14(m,2H),4.07(s,3H),3.42-3.34(m,2H),3.22(t,J=6.8 Hz,2H),2.07(t,J=6.8 Hz,2H),1.88-1.77(m,2H),1.58-1.49(m,2H),LCMS(ESI)m/z:391.1 [M+H]
実施例280
4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物280)
Figure 2024521929000546
工程1:tert-ブチル2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
Figure 2024521929000547
tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(500mg、2.08mmol)を含むアセトニトリル(6mL)の溶液に、1,1-ジフルオロ-2-ヨード-エタン(480mg、2.5mmol)及び炭酸カリウム(575mg、4.2mmol)を添加した。混合物を70℃に16時間加熱した。室温への冷却後、反応混合物を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(530mg、84%)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ 6.02(tt,J=56.0,4.0 Hz,1H),3.47-3.26(m,4H),2.87-2.77(m,2H),2.71(t,J=6.8 Hz,2H),2.51(s,2H),1.65(t,J=6.8 Hz,2H),1.55-1.49(m,4H),1.46(s,9H).LCMS(ESI)m/z:305.3 [M+H]
工程2:2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩
Figure 2024521929000548
ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(260mg、0.85mmol)の溶液に、ジオキサン中の4M HCl(2mL、8mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、標題化合物(200mg、クルード)を更なる精製を必要としない黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:205.2 [M+H]
工程3:4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000549
実施例250、工程4に記載される手順に従って、tert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩に置き換えるために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た(11mg、30%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 8.82-8.78(m,1H),8.77-8.72(m,2H),8.33-8.30(m,1H),8.29-8.25(m,2H),6.09(tt,J=56.0,4.0 Hz,1H),4.06(s,3H),3.76-3.57(m,4H),2.88-2.75(m,2H),2.72-2.62(m,2H),2.54(s,2H),1.77-1.69(m,2H),1.68-1.62(m,4H).LCMS(ESI)m/z:441.2 [M+H]
実施例281
4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物281)
Figure 2024521929000550
工程1:4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(5-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000551
実施例250、工程4に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って、5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを5-メトキシ-2-(5-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及び2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩に置き換えて、標題化合物を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:574.3 [M+H]
工程2:4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000552
4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-メトキシ-2-(5-メチル-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(190mg、0.33mmol)を含むDCM(4mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL、26mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、粗残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル37~67%/0.05%NH・HO+10mMNHHCO水溶液)によって精製して、標題化合物(9mg、6%)を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.85(s,1H),8.64(s,1H),8.16(s,1H),8.05(s,1H),6.08(tt,J=56.0,4.0 Hz,1H),4.02(s,3H),3.59-3.47(m,4H),2.85-2.79(m,2H),2.68-2.63(m,4H),2.52(s,3H),1.68-1.59(m,6H).LCMS(ESI)m/z:444.3 [M+H]
実施例282
4-[2-[(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル]-5-メトキシ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物282)
Figure 2024521929000553
5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(50mg、0.133mmol)の無水1,4-ジオキサン(0.66mL、0.2M)中溶液に、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(41.49g、0.159mmol、1.2当量)、引き続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.116mL、0.664mmol、5当量)をN雰囲気下で添加した。得られた混合物を100℃で3日間撹拌した後、室温まで冷却した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗残留物をHPLC(Triart C18(50×30mm、5μm)、HO中0.1%NHOH/MeCN20-60%勾配、60mL/分)、引き続いてSFC(ChiralART SJ(150×21.2mm、5μm)、MeOH中0.1%NHOH35%イソクラティック、70mL/分)によって精製した。標記生成物を白色固体として得た(3.31mg、0.0071mmol、収率=5%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.83(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.33(s,1H),8.32-8.27(m,2H),4.66-4.50(m,4H),4.07(s,3H),3.80-3.56(m,4H),2.94(d,J=25.4 Hz,2H),2.66(t,J=6.9 Hz,2H),2.53(s,2H),1.78-1.57(m,6H).LCMS(ESI)m/z:465.2 [M+H]
実施例283
1,1,1-トリフルオロ-3-[8-[5-メトキシ-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(化合物283)
Figure 2024521929000554
5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(50mg、0.133mmol)の無水MeOH(0.66mL、0.2M)溶液を含む2ドラムバイアルに、2-(1,1-ジフルオロエチル)-2-メチル-オキシラン(81.1mg、0.664mmol、5当量)を添加し、続いてN雰囲気下でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.116mL、0.664mmol、5当量)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を100℃で30分間撹拌し、次いで、室温に冷却した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗残留物をHPLC(XSelect CSH Prep C18(50×30mm、5μm)、HO中0.1%NHOH/DMSO30~70%勾配、60mL/分)によって精製すると、標記生成物が明褐色固体(4.1mg、0.0082mmol、純度90%、収率=6%)として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.83(s,1H),8.79-8.73(m,2H),8.33(s,1H),8.32-8.28(m,2H),5.69(s,1H),4.07(s,3H),3.78-3.54(m,4H),2.82-2.62(m,4H),2.52(s,2H),1.77-1.59(m,6H),1.30(s,3H).LCMS(ESI)m/z:503.2 [M+H]
実施例284
4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-カルボニトリル(化合物284)
Figure 2024521929000555
窒素雰囲気下の1,4-ジオキサン(0.25mL)及び水(0.25mL)中の8-クロロ-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(100mg、0.25mmol)、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム(II)三水和物(46.6mg、0.126mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’、4’、6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]メタンスルホネート(21.8mg、0.025mmol)、酢酸カリウム(24.9mg、0.25mmol)の混合物を90℃で24時間加熱した。反応物を冷却した後、DCM(3mL)及び水(3mL)を添加し、不溶性物質を濾別した。層を分離し、水層をDCM(3×3mL)で更に抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒勾配:DCM中0~10%MeOH)、次いでHPLCによって精製して、標題化合物を白色固体(13.2mg、収率14%)として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.85-8.79(m,2H),8.69(d,J=5.5 Hz,1H),8.39-8.31(m,2H),8.23(d,J=5.5 Hz,1H),4.07(ddd,J=13.6,6.9,4.0 Hz,2H),3.97(ddd,J=13.6,7.6,3.9 Hz,2H),2.55-2.48(m,2H),2.40(s,2H),2.24(s,3H),1.84-1.66(m,6H).LCMS(ESI)m/z:386.2 [M+H]
実施例285
8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物285)
Figure 2024521929000556
工程1:メチル5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
Figure 2024521929000557
メチル5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(2g、14.3mmol)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(2.6mL、28.5mmol)及びTsOH(490mg、2.9mmol)を含むTHF(60mL)の混合物を、75℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、残留物をDCM(200mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(2.7g、クルード)を更なる精製を必要としない黄色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:225.2 [M+H]
工程2:5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド
Figure 2024521929000558
NHCl(4.78g、89.4mmol)のトルエン(60mL)溶液に、窒素雰囲気下、0℃でトリメチルアルミニウム(45mL、90mmol)(トルエン中2M)を滴下した。混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。トルエン(10mL)中のメチル5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(2g、8.9mmol)の溶液を反応混合物に加えた。得られた混合物を80℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応物をMeOH(50mL)でゆっくりクエンチした。得られた白色沈殿物をセライトパッドでの濾過によって除去した。濾液を真空中で濃縮した。この粗残留物にMeOH(10mL)及びメチルtert-ブチルエーテル(30mL)を添加し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(1.5g、81%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:209.2 [M+H]
工程3:8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール
Figure 2024521929000559
実施例250、工程1~2に記載される手順に従って、必要に応じて3,5-ジフルオロイソニコチン酸及びイソニコチンイミドアミド塩酸塩を2-クロロ-3-フルオロ-5-メトキシイソニコチン酸及び5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミドに置き換えるために重要ではない変形を行った後、標題化合物を白色固体として得た(85mg、60%)。LCMS(ESI)m/z:376.0 [M+H]
工程4:8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 2024521929000560
実施例250、工程4~5に記載される手順に従って、5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た(3mg、4%)。H NMR(400 MHz,CDOD)δ δ 8.22(s,1H),7.88(s,1H),4.08(s,3H),3.83-3.61(m,4H),3.19(t,J=7.6 Hz,2H),2.97(s,2H),2.77(s,3H),1.89(t,J=7.2 Hz,2H),1.82-1.74(m,4H).ピラゾールNH及びアミンNHプロトンは観察されなかった。LCMS(ESI)m/z:414.0 [M+H]
実施例286
8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物286)
Figure 2024521929000561
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジンに置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を白色固体として得た(12mg、23%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.92(s,1H),8.04(s,1H),7.94(s,1H),4.02(s,3H),3.68-3.50(m,4H),2.67(s,3H),2.49-2.45(m,2H),2.35(s,2H),2.22(s,3H),1.66-1.58(m,6H).LCMS(ESI)m/z:428.0 [M+H]
実施例287
1-(8-(8-クロロ-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(化合物287)
Figure 2024521929000562
実施例250、工程4~6に記載される手順に従って、5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールを8-クロロ-5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た(33mg、31%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.80-8.75(m,2H),8.33-8.27(m,2H),8.10(s,1H),4.06(s,3H),4.05-4.02(m,1H),3.77-3.60(m,4H),2.66(t,J=6.8 Hz,2H),2.52(s,2H),2.32(s,2H),1.69-1.58(m,6H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:483.3 [M+H]
実施例288
8-クロロ-4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物288)
Figure 2024521929000563
実施例250、工程4に記載される手順、並びに5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール及びtert-ブチル2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレートを8-クロロ-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-オール(国際公開第201452699号パンフレットの手順に従って調製)及び2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩に置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.81-8.77(m,2H),8.39-8.28(m,3H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),6.11(tt,J=56.0,2.0,1H),4.05-3.82(m,4H),2.90-2.77(m,2H),2.74-2.66(m,2H),2.57(s,2H),1.81-1.67(m,6H).LCMS(ESI)m/z:445.3 [M+H]
実施例289
2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物289)
Figure 2024521929000564
実施例274に記載の手順と同様の手順に従って標題化合物を合成する。
実施例290
8-クロロ-4-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン(化合物290)
Figure 2024521929000565
実施例107の工程1に記載される手順と同様の手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノエートを8-クロロ-2-(3-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン及び2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートに置換するために必要に応じて重要ではない変形を行って、標題化合物を合成する。
実施例291
1-(8-(8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(化合物291)
Figure 2024521929000566
実施例250、工程6に記載される手順に従って、必要に応じて重要ではない変形を行って5-メトキシ-2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を8-クロロ-5-メトキシ-2-(5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩に置き換えて、標題化合物を白色固体として得た(2mg、2%)。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.92(s,1H),8.05(s,1H),7.94(s,1H),4.04(s,1H),4.02(s,3H),3.67-3.49(m,4H),2.72-2.63(m,4H),2.53(s,3H),2.32(s,2H),1.68-1.56(m,6H),1.08(s,6H).LCMS(ESI)m/z:486.4 [M+H]
実施例292
3-(4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)プロパ-2-イン-1-オール(化合物292)
Figure 2024521929000567
工程1:3-(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)プロパ-2-イン-1-オール
Figure 2024521929000568
実施例245、工程1~2に記載される手順に従って、2-メチル-3-ブチン-2-オールをプロパ-2-イン-1-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行った後、標題化合物を茶色油状物として得た(100mg、クルード)。LCMS(ESI)m/z:401.2 [M+H]
工程2:3-(4-(2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(ピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)プロパ-2-イン-1-オール
Figure 2024521929000569
実施例102に記載される手順に従って、4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-(4-ピリジル)ピリド[3,4-d]ピリミジン塩酸塩を3-(2-(ピリジン-4-イル)-4-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-8-イル)プロパ-2-イン-1-オールで置換するために必要に応じて重要ではない変形を行い、標題化合物を黄色固体として得た(6mg、6%)。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 8.73-8.69(m,2H),8.57-8.51(m,2H),8.47(d,J=6.0 Hz,1H),7.88(d,J=5.6 Hz,1H),4.63(s,2H),4.16-4.02(m,2H),4.01-3.90(m,2H),2.71(t,J=6.8 Hz,2H),2.59(s,2H),2.40(s,3H),1.92-1.78(m,6H).LCMS(ESI)m/z:415.2 [M+H]
生物学的実施例
式(I)の例示的な化合物を試験して、以下のプロトコールに従って化合物阻害を評価した。
実施例B1:標準的なLATS2 HTRFアッセイ
アミノ酸G553-V1088(アクセッションNP_055387)を含むヒトLATS2触媒ドメインをインハウスで精製した。LATS2触媒ドメインをMob1b(アクセッションNP_775739)と共精製した。LATS2生化学的HTRFアッセイを、HTRF KinEASE-STK S1キット(Cisbio,Cat#62ST1PEC)を製造者からのプロトコールに従って使用して行った。化合物をEcho Liquid Handler(Labcyte)によって白色384ウェルプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008289)に分注した。3uLの2×LATS2酵素溶液を化合物に添加した後、室温で10分間インキュベートした。次いで、2×ATP及びSTK S1ペプチド溶液を添加して、室温で1時間の酵素反応を開始した。反応の最終条件は、0.2nMのLATS2、50μM ATP、50mMのHEPES中0.5μMSTKS1ペプチド、pH7.2、10mMMgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mMのDTTであった。ストレプトアビジンXL665及びSTK抗体-クリプテート(Cisbio)を含む6uLの検出混合物を添加することによって反応をクエンチし、室温で1時間インキュベートした。HTRF(665nm/620nm)シグナルをEnvision plater reader(PerkinElmer)で読み取った。IC50値は、%阻害を非線形4パラメータ物流方程式に当てはめることによって決定した。K値を、競合的阻害剤についてのCheng-Prusoff方程式を使用して計算した(IC50=K(1+S/K)+1/2[E]、LATS2についてのATPK=105μM)。結果を表B1に示す。
実施例B2:LATS2高ATP HTRFアッセイ
LATS2高ATP HTRFアッセイを、標準的なLATS2 HTRFアッセイと同じプロトコールを使用して行った。反応の最終条件は、0.05nMLATS2、5000μMATP、50mMのHEPES中0.5μMSTKS1ペプチド、pH7.2、10mMMgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mMのDTT、及び室温での2時間の酵素反応であった。結果を表B1に示す。
実施例B3:LATS1高ATPHTRFアッセイ
アミノ酸E590-V1130(アクセッションNP_004681)を含有するヒトLATS1触媒ドメインをインハウスで精製した。LATS1触媒ドメインをMob1b(アクセッションNP_775739)と共精製した。LATS1生化学アッセイを、HTRF KinEASE-STKS1キット(Cisbio,Cat#62ST1PEC)を製造者からのプロトコールに従って使用して行った。化合物をEcho Liquid Handler(Labcyte)によって白色384ウェルプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008289)に分注した。3μLの2×LATS1酵素溶液を化合物に添加し、続いて室温で10分間インキュベートした。次いで、3μLの2×ATP及びSTKS1ペプチド溶液を添加して、室温で1時間酵素反応を開始した。反応の最終条件は、0.025nMLATS1、5000μMATP、50mMのHEPES中0.5μMSTKS1ペプチド、pH7.2、10mMMgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mMのDTTであった。反応をクエンチし、HTRFシグナルを読み取った。データを分析し、K値を、使用した酵素の量について補正した競合的阻害剤についてのCheng-Prusoff方程式を使用して計算した(IC50=K(1+S/K)+1/2[E]、LATS1についてはATP K=27μM)。結果を表B1に示す。
実施例B4:ROCK1 HTRFアッセイ
ヒトRho会合コイルドコイル含有プロテインキナーゼ1(ROCK1)を、触媒ドメイン(寄託番号NP_005397.1のアミノ酸1~477)を含有するCarna Biosciences(カタログ番号01-109)から購入した。ROCK1生化学アッセイを、HTRF KinEASE-STK S2キット(Cisbio、カタログ番号62ST2PEC)を製造者からのプロトコールに従って使用して行った。化合物をEcho Liquid Handler(Labcyte)によって白色384ウェルプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008289)に分注した。3uLの2×Rock1酵素溶液を化合物に添加し、続いて室温で10分間インキュベートした。次いで、3uLの2×ATP及びSTK S2ペプチド溶液を添加して、室温で1時間酵素反応を開始した。反応の最終条件は、50mM HEPES pH7.2、10mM MgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mM DTT中1.5nMROCK1、3μMATP、0.5μMのSTK S2ペプチドであった。ストレプトアビジンXL665及びSTK抗体-クリプテート(Cisbio)を含む6uLの検出混合物を添加することによって反応をクエンチし、室温で1時間インキュベートした。HTRF(665nm/620nm)シグナルをEnvision plater reader(PerkinElmer)で読み取った。IC50値は、%阻害を非線形4パラメータ物流方程式に当てはめることによって決定した。K値を、競合的阻害剤についてのCheng-Prusoff方程式を使用して計算し、使用した酵素の量について補正した(IC50=K(1+S/K)+1/2[E]、ROCK1についてのATP K=2.8uM。表1の化合物は、ROCK1のK値が約3nM~>10μMの範囲であり、ROCK1KとLATS2 Kとの比が約2~25,000倍超であることを示した。
実施例B5:PKA HTRFアッセイ
完全長ヒトプロテインキナーゼA(PKA)(アクセッションNP_002721.1)を、Carna Biosciences(カタログ番号01-127)から購入した。PKA生化学アッセイを、HTRF KinEASE-STK S3キット(Cisbio、カタログ番号62ST3PEC)を製造者からのプロトコールに従って使用して行った。化合物をEcho Liquid Handler(Labcyte)によって白色384ウェルプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008289)に分注した。3μLの2×PKA酵素溶液を化合物に添加した後、室温で10分間インキュベートした。次いで、3μLの2×ATP及びSTKS3ペプチド溶液を添加して、室温で1時間酵素反応を開始した。反応の最終条件は、0.0025nM PKA、2.5μMATP、50mMのHEPES中0.5μMSTKS3ペプチド、pH7.2、10mMMgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mMのDTTであった。反応を停止させ、HTRFシグナルを読み取り、データを分析し、K値を、使用した酵素の量について補正した競合的阻害剤についてのCheng-Prusoff方程式を使用して計算した(IC50=K(1+S/K)+1/2[E]、PKAについてはATP K=1.9μM)。表1の化合物は、3nM~>1200nMの範囲のPKAについてのK値、及びいくつかの化合物についての約1.3倍~1,000倍超のLATS2 Kに対するPKA Kの比を示した。PKAのK値は0.6nM~>1200nMの範囲であり、LATS2 Kに対するPKA Kの比は、他の化合物では約1.3~5,000倍超である。
実施例B6:AKT1 HTRFアッセイ
完全長ヒトAKTセリン-スレオニンプロテインキナーゼ1(AKT1)(アクセッションNP_001014431)を、社内で精製した。AKT1生化学アッセイを、HTRF KinEASE-STK S3キット(Cisbio、カタログ番号62ST3PEC)を製造者からのプロトコールに従って使用して行った。化合物をEcho Liquid Handler(Labcyte)によって白色384ウェルプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008289)に分注した。3μLの2×ATK1酵素溶液を化合物に添加した後、室温で10分間インキュベートした。次いで、3μLの2×ATP及びSTKS3ペプチド溶液を添加して、室温で1時間酵素反応を開始した。反応の最終条件は、3nM AKT1、50μM ATP、50mMのHEPES中0.5μMSTKS3ペプチド、pH7.2、10mMMgCl、0.1%BGG、0.005%Brij-35、1mMのDTTであった。反応を停止させ、HTRFシグナルを読み取り、データを分析し、K値を、使用した酵素の量について補正した競合的阻害剤についてのCheng-Prusoff方程式を使用して計算した(IC50=K(1+S/K)+1/2[E]、AKT1についてはATP K=78μM)。表1の化合物は、約80nM~>10μMの範囲のAKT1に対するK値、及びいくつかの化合物について約100~10万倍超LATS2 Kに対するAKT1 Kの比を示し、AKT1のK値は約26nM~>10μMの範囲であり、LATS2 Kに対するAKT1 Kの比は、他の化合物では約100~50万倍を超える。
実施例B7:TAZ核移行アッセイ
RPMI1640、10%FBS、2mMグルタミン培養培地中30μL/ウェルの細胞を384ウェルプレート(Greiner781091)に添加することによって、SW1990細胞(ATCC、CRL2172)を5000細胞/ウェルで播種した。細胞を37℃で一晩インキュベートした。翌日、Echo Liquid Handler(Labcyte)を使用して試験化合物を細胞に直接添加し、37℃で4時間インキュベートした。細胞を4%パラホルムアルデヒドで固定し、室温で20分間インキュベートした。100μLのPBSで3回洗浄した後、0.5%Triton X-100を添加して細胞を透過処理し、室温で5分間インキュベートした後、細胞をPBSで3回洗浄した。3%BSAを細胞に添加し、室温で1時間インキュベートした後、PBSで3回洗浄した。3%BSA中1:750希釈ウサギ抗TAZ(Cell signaling D3I6D)50μLを細胞に添加し、4℃で一晩インキュベートした。翌日、細胞をPBSで3回洗浄した後、3%BSA中1:1250希釈ロバ抗ウサギ、Alexa Fluor 488(Invitrogen A21206)及び1:6250希釈Hoechst33342(Molecular Probes H-21492)を50μL添加し、室温で1時間インキュベートした。細胞をPBSで3回洗浄し、次いでCellInsight CX7 High-Content Imagerで画像化した。核平均蛍光発光強度と細胞質環領域平均蛍光発光強度の比を計算した。0%阻害としてDMSOを使用し、100%阻害として阻害剤対照を使用して、%阻害を正規化した。EC50値を、%阻害を非線形4パラメータ物流方程式に当てはめることによって計算した。結果を表B1に示す。
実施例B8:pYAP(Ser127)HTRF細胞アッセイ
RPMI1640、10%FBS、2mMグルタミン培養培地中30μL/ウェルの細胞を384ウェルプレート(Corning3570)に添加することによって、SW1990細胞を8000細胞/ウェルで播種した。細胞を37℃で一晩インキュベートした。翌日、Echo Liquid Handler(Labcyte)を使用して化合物を細胞に直接添加し、37℃で4時間インキュベートした。
HTRFアッセイは、Cisbioホスホ-YAP Ser 127 HTRFキット(64YAPPEG)を用いて行った。培地を細胞から吸引した。20μLの1×溶解/ブロッキングバッファーを細胞に添加し、室温で30分間穏やかに振盪した。1μLの予備混合抗体溶液(各ホスホ-YAP Euクリプテート抗体及びホスホ-YAP d2抗体の1:40希釈)を細胞に添加した。プレートを密封し、室温で一晩インキュベートした。HTRF(665nm/620nm)シグナルをPHERAstarリーダー(BMG Labtech)で読み取った。EC50値を、%阻害を非線形4パラメータ物流方程式に当てはめることによって計算した。結果を表B1に示す。
Figure 2024521929000570
Figure 2024521929000571
Figure 2024521929000572
Figure 2024521929000573
LATS2 High ATP HTRFアッセイを使用して、アスタリスクのないデータを得た。標準的なLATS2 HTRFアッセイを使用して、アスタリスクを付したデータを得た。
用語「a」又は「an」という構成要素は、1つ以上のその構成要素を意味することに注意されたい。例えば「ポリペプチド(a polypeptide)」とは、1つ以上のポリペプチドを表すものと理解される。このようにして、「a」(又は「an」)、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」という用語は、本明細書では相互交換可能に使用し得る。
本明細書で用いられる技術用語及び科学用語は全て、同じ意味を有する。用いられる数値(例えば、量、温度等)に関して正確性を確保するために努力してきたが、幾らかの実験的な誤差及び偏差が考慮されるべきである。
本明細書及び特許請求の範囲全体を通じて、「含む(comprise、comprises、及びcomprising)」という語句は、文脈上別段の必要がある場合を除き、非排他的な意味で用いられる。本明細書に記載の実施形態は、「からなる」及び/又は「から本質的になる」実施形態を含むことが理解される。
本明細書で使用する場合、用語「約」は、ある値を言及する場合、明記した量からの、いくつかの実施形態では±50%、いくつかの実施形態では±20%、いくつかの実施形態では±10%、いくつかの実施形態では±5%、いくつかの実施形態では±1%、いくつかの実施形態では±0.5%、及び、いくつかの実施形態では±0.1%の変化を、そのような変化が、開示した方法を実施する、又は開示した組成物を用いるのに適切であるために、包含するものと意味される。
ある範囲の値を提供する場合、文脈が別様に明確に示さない限り、その上限と下限との間における、下限の単位の十倍までの、各介在値、及び、その記載された範囲内の介在値が、本発明に包含されることと理解される。より小さい範囲に独立して含まれ得る、これらの小さい範囲の上限及び下限もまた、記載された範囲内のいずれかの具体的に除外された制限に従うことを条件として、本発明に包含される。記載された範囲が制限の一方又は双方を含む場合は、包含された制限の一方又は双方を除いた範囲もまた、本発明に含まれる。
前述の説明及び関連する図面に提示された教示を受けた当業者は、本明細書に記載された発明の多くの修正及び他の実施形態に想到するであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではないこと、並びに修正及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味で使用されるにすぎず、限定の目的では使用されない。

Claims (60)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2024521929000574
    又はそのN-オキシド又はその薬学的に許容される塩であって、
    は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールであり、
    は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、-O(C1~6アルキル)、-NH(C1~6アルキル)又は-N(C1~6アルキル)であり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    は、水素、C1~6アルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、C2~6アルケニル又はC2~6アルキニルであり、ここで、C1~6アルキル、C2~6アルケニル及びC2~6アルキニルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    は、水素、ハロゲン、シアノ、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    はN又はCR41であり、GはN又はCR42であり、ただし、G及びGの一方又は両方がNであることを条件とし、
    41及びR42は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、ここで、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    各R43a及びR43bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    44は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、3~14員ヘテロシクリルであり、ここで、R44のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    は、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよく、又はR6a若しくはR6b及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、
    各R6a及びR6bは、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、ここで、R6a及びR6bのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、又はR及びそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、或いは、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    各R7a及びR7bは、独立して、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、或いは、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    各R8a及びR8bは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、ここで、各C1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    nは0~8であり、
    各Rは独立してC1~6アルキルであり、又は、存在する場合、2つのジェミナルR基は、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    各R14は独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    各R15は独立してC1~6アルキルであり、
    各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、或いは、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
    各R10は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、-N(R)S(O)NR又は-P(O)Rであり、ここで、R10のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各R及びRは独立して、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
    各Rは独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~12員ヘテロシクリルであり、ここでRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rは独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    各R及びRは、独立して、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、R及びRのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~12員ヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    或いは、R及びRは、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R11から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成し、
    各R11は独立して、オキソ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、-N(Rf1)S(O)NRc1d1又は-P(O)Rg1h1であり、ここで、R11のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Ra1は独立して、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra1のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rb1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rc1及びRd1は独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc1及びRd1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    或いは、Rc1及びRd1は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
    各Re1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Re1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rf1は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    各Rg1及びRh1は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~8員ヘテロシクリル、又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg1及びRh1のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    或いは、Rg1及びRh1は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R12から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、
    各R12は、独立して、オキソ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール、3~6員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、-N(Rf2)S(O)NRc2d2又は-P(O)Rg2h2であり、ここで、R12のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Ra2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Ra2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rb2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Rb2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rc2及びRd2は、独立して、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル又は3~8員ヘテロシクリルであり、ここで、Rc2及びRd2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    或いは、Rc2及びRd2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、
    各Re2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール又は3~6員ヘテロシクリルであり、ここで、Re2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、Cアリール、5~6員ヘテロアリール及び3~6員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    各Rf2は、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    各Rg2及びRh2は、独立して、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、3~8員ヘテロシクリル又は-O-C1~6アルキルであり、ここで、Rg2及びRh2のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、及び3~8員ヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよく、
    或いは、Rg2及びRh2は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、R13から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロシクリルを形成し、且つ
    各R13は、独立して、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、シアノ、C1~6アルキル又はC1~6ハロアルキルであり、
    ただし、化合物は、表1Xの化合物及びその塩以外である、
    式(I)の化合物又はそのN-オキシド又はその薬学的に許容される塩。
  2. 及びGの両方がNである請求項1に記載の化合物であって、式(IA)の化合物:
    Figure 2024521929000575
    (式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは請求項1に定義されている通りである)
    である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. がNであり、GがCR42である請求項1に記載の化合物であって、式(IB)の化合物:
    Figure 2024521929000576
    (式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは請求項1に定義されている通りである)
    である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. がCR41であり、GがNである請求項1に記載の化合物であって、式(IC)の化合物:
    Figure 2024521929000577
    (式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは請求項1に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. が、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリールである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、R10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよい4-ピリジルである、請求項5に記載の化合物。
  7. が、R10から独立して選択される1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する5員ヘテロアリールである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいイソチアゾール-5-イル又はピラゾール-4-イルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、1又は2個の環窒素原子を有する5,6-縮合ヘテロアリールである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、
    Figure 2024521929000578
    からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、水素、-NH(C1~6アルキル)、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、水素、NHMe、メチル、CF
    Figure 2024521929000579
    からなる群から選択され、各基の波線が、親構造への結合点を示す、請求項11に記載の化合物。
  13. が水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、C1~6アルキル又はC2~6アルキニルであり、C1~6アルキル及びC2~6アルキニルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、水素、クロロ、シアノ、ヒドロキシル、メトキシ、3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル、3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル、メチル、メトキシメチル及び2,2,2-トリフルオロエチルからなる群から選択される、請求項13に記載の化合物。
  15. が水素、ハロゲン、-NR43a43b、-OR44、C1~6アルキル又はC3~6シクロアルキルであり、C1~6アルキル及びC3~6シクロアルキルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、水素、ハロゲン、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、各C1~6アルキルが、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、請求項15に記載の化合物。
  17. が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、
    Figure 2024521929000580
    からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
  18. が、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. が水素又は-C(O)R14である、請求項18に記載の化合物。
  20. が、水素、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、請求項18に記載の化合物。
  21. が、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、2-メチル-1-プロピル及び2-メチル-2-プロピル、
    Figure 2024521929000581
    からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す、請求項20に記載の化合物。
  22. が、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC4~8シクロアルキルである、請求項18に記載の化合物。
  23. が、
    Figure 2024521929000582
    からなる群から選択され、各基の波線は、親構造への結合点を示す、請求項22に記載の化合物。
  24. が、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリル、R10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC6~14アリール、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよい5~14員ヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
  25. が、
    Figure 2024521929000583
    からなる群から選択され、これらの各々は、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、各基の波線は、親構造への結合点を示す、請求項24に記載の化合物。
  26. 各R6a及びR6bが独立して水素又はC1~6アルキルであり、或いは、R6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が水素、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b、又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
  28. 6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、式中、各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルである、請求項27に記載の化合物。
  29. 6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が-C(O)NR16a16bであり、式中、R16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルを形成する、請求項27に記載の化合物。
  30. 6a及びR6bの一方が水素であり、R6a及びR6bの他方が水素、メチル、
    Figure 2024521929000584
    からなる群から選択され、各基の波線は親構造への結合点を示す、請求項27に記載の化合物。
  31. が、R6a及びR6bの一方並びにそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい3~14員ヘテロシクリルを形成し、R6a及びR6bの他方が、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、-C(O)R14、-C(O)OR15又は-C(O)NR16a16bであり、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~14員ヘテロアリール、及び3~12員ヘテロシクリルがそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
  32. が、R6a及びR6bの一方並びにそれらが結合している原子と一緒になって、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい4~8員ヘテロシクリルを形成し、R6a及びR6bの他方が水素である、請求項31に記載の化合物。
  33. 各R7a及びR7bが独立して、水素又はC1~6アルキルであり、或いは、R7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成する、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
  34. 8a及びR8bの一方が水素であり、R8a及びR8bの他方が水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)である、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
  35. 各R8a及びR8bが水素であるか、R8a及びR8bの一方は水素でR8a及びR8bの他方は水素、フルオロ又はヒドロキシルであるか、或いは各R8a及びR8bはフルオロである、請求項32に記載の化合物。
  36. nが、0である、請求項1から35のいずれか一項に記載の化合物。
  37. 式(II)の化合物:
    Figure 2024521929000585
    (式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは請求項1から32のいずれか一項に定義されている通りである)である、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  38. 及びGの両方がNである請求項37に記載の化合物であって、式(II-A)の化合物:
    Figure 2024521929000586
    (式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは請求項37に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  39. がNであり、GがCR42である請求項37に記載の化合物であって、式(II-B)の化合物:
    Figure 2024521929000587
    (式中、R、R、R、R、R42、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは請求項37に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  40. がCR41であり、GがNである請求項37に記載の化合物であって、式(II-C)の化合物:
    Figure 2024521929000588
    (式中、R、R、R、R、R41、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、及びR8bは請求項37に定義されている通りである)である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  41. は、ピラゾリル、ピリジニル、イソチアゾリル又はピロロ-ピリジニルであり、これらはそれぞれ、R10から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、
    は、水素又はR10から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであり、
    は、水素、ハロゲン又はC1~6アルキルであり、
    は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、
    は、水素、C1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル又は-C(O)R14であり、ここで、RのC1~6アルキル、C3~8シクロアルキル、C6~14アリール、5~14員ヘテロアリール及び3~14員ヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよく、
    各R6a及びR6bは、独立して、水素であるか、-C(O)OR15、-C(O)NR16a16b若しくはR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    各R7a及びR7bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、或いはR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    8a及びR8bの一方は水素であり、R8a及びR8bの他方は水素、ハロゲン、ヒドキシル、C1~6アルキル又は-O(C1~6アルキル)であり、
    14はC1~6アルキルであり、
    15はC1~6アルキルであり、且つ
    各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、又はR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される1~2個の環状ヘテロ原子を有する5又は6員ヘテロシクリルを形成し、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい、
    請求項37から40のいずれか一項に記載の化合物。
  42. は、ピラゾール-4-イル、4-ピリジル、イソチアゾール-5-イル又はピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イルであり、これらのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、非置換C1~6アルキル及びC1~6ハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてもよく、
    各R及びRは、独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、
    は、(i)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-O(C1~6アルキル)、-NHC(O)(C1~6アルキル)、-NHS(O)(C1~6アルキル)、-S(O)NH、-C(O)NH、フェニル及び3~12員ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキル、
    (ii)ハロゲン、シアノ及びヒドロキシルからなる群から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されたC3~6シクロアルキル、
    (iii)酸素である環状ヘテロ原子を1個有する単環式3~6員ヘテロシクリル、
    (iv)フェニル、或いは
    (v)ピラゾリル
    であり、
    6a及びR6bの一方は水素であり、R6a及びR6bの他方は水素、C1~6アルキル、-C(O)O(C1~6アルキル)若しくは-C(O)NR16a16bであるか、又はR6a及びR6bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    7a及びR7bの一方は水素であり、R7a及びR7bの他方は水素又はC1~6アルキルであるか、又はR7a及びR7bは、それらが結合している炭素と一緒になってカルボニルを形成し、
    8a及びR8bは水素であり、且つ
    各R16a及びR16bは、独立して、水素又はC1~6アルキルであるか、或いはR16a及びR16bは、それらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン-1-イル又はモルホリン-4-イルを形成する、
    請求項37から40のいずれか一項に記載の化合物。
  43. 式(III):
    Figure 2024521929000589
    (式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、請求項1から36のいずれか一項に定義されている通りであり、
    pは、0、1、2、3又は4であり、且つ
    各Rは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ又はR10から独立して選択される1、2、3、4若しくは5個の置換基で置換されていてもよいC1~6アルキルである)である請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  44. pが0である請求項43に記載の化合物であって、式(V):
    Figure 2024521929000590
    である化合物又はその薬学的に許容される塩。
  45. 式(IV):
    Figure 2024521929000591
    (式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、請求項1から36のいずれか一項に定義されている通りであり、
    qは0、1、2又は3であり、且つ
    各Rは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、-O(C1~6アルキル)又はC1~6アルキルであり、RのC1~6アルキルは、R10から独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基で置換されていてもよい)、である請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  46. qが1であり、Rがメチル、フルオロ、クロロ、シアノ又はトリフルオロメチルである、請求項45に記載の化合物。
  47. 式(VII)又は(VIII):
    Figure 2024521929000592
    (VII) (VIII)
    (式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、請求項1から36のいずれか一項に定義されている通りである)である請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  48. 式(IX):
    Figure 2024521929000593
    (式中、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a及びR8bは、該当する場合、請求項1から36のいずれか一項に定義されている通りである)である請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  49. 各R、R及びRが水素である、請求項1から48のいずれか一項に記載の化合物。
  50. 表1の化合物番号101~292からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  51. 請求項1から50のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩;及び、薬学的に許容される添加物を含む、薬学的組成物。
  52. 式(I)の化合物:
    Figure 2024521929000594
    (、式中、R、R、R、R、G、G、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは、請求項1に定義されている通りである)又はその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、
    a)式(I-4)の化合物:
    Figure 2024521929000595
    [式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択される]を、式(I-3)の化合物:
    Figure 2024521929000596
    [式中、Pは、保護基である]と、塩基の存在下で反応させて、式(I-2)の化合物:
    Figure 2024521929000597
    を生産することと、
    b)式(I-2)の化合物から保護基Pを除去して、式(I-1)の化合物:
    Figure 2024521929000598
    を生産することと、
    c)式(I-1)の化合物を式(I)の化合物に変換することと、
    を含む、方法。
  53. (i)塩基の存在下で、式(I-1)の化合物を式R-X’(式中、X’は脱離基である)の化合物と接触させることによって、又は(ii)式(I-1)の化合物を還元剤の存在下で式R-CHOのアルデヒドと接触させることによって、式(I-1)の化合物が、式(I)の化合物に変換される、請求項52に記載の方法。
  54. 及びGの両方がNである請求項52に記載の方法であって、
    d)式1の化合物:

    Figure 2024521929000599
    を式2の化合物:

    Figure 2024521929000600
    と塩基の存在下で混合して、式3の化合物:
    Figure 2024521929000601
    を形成することと、
    e)式3の化合物を活性化剤と接触させて、G及びGの両方がNである式(I-4)の化合物を形成することと、
    を更に含む、方法。
  55. 式(IA)の化合物:
    Figure 2024521929000602
    (式中、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、R7b、R8a、R8b、R及びnは請求項1に定義されている通りである)又はその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、
    a)式12の化合物:
    Figure 2024521929000603
    を、式11の化合物:
    Figure 2024521929000604
    と、パラジウム触媒及び塩基の存在下で接触させて、式6の化合物:
    Figure 2024521929000605
    [式中、XはCl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択され、Pは保護基である]を形成することと、
    b)式6の化合物から保護基Pを除去して、式7の化合物:
    Figure 2024521929000606
    を生産することと、
    c)式7の化合物を式(IA)の化合物に変換することと
    を含む、方法。
  56. d)塩基の存在下で、式5の化合物:
    Figure 2024521929000607
    を、式10の化合物:
    Figure 2024521929000608
    (式中、Xは、Cl、Br、I、F、OM及びOTからなる群から選択される)とカップリングさせて、式11の化合物を形成することを更に含む、請求項55に記載の方法。
  57. (i)塩基の存在下で、式7の化合物を式8の化合物:
    Figure 2024521929000609
    [式中、X’は、脱離基である]と接触させることによって、又は
    (ii)還元剤の存在下で、式7の化合物を式9の化合物:
    Figure 2024521929000610
    と接触させることによって、
    式7の化合物が式(IA)の化合物に変換される、請求項55又は56に記載の方法。
  58. 細胞を請求項1から50のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は請求項51に記載の薬学的組成物と接触させることを含む、細胞におけるLATS1/2を阻害する方法。
  59. 疾患又は状態を治療する方法であって、治療を必要とする対象に、請求項1から50のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は請求項51に記載の薬学的組成物の有効量を投与することを含む方法。
  60. 疾患又は状態が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)である、請求項54に記載の方法。
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