JP2024521844A - 半導体構造の処理中に金属をエッチングすること - Google Patents

半導体構造の処理中に金属をエッチングすること Download PDF

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Figure 2024521844000001
ある実施形態において、半導体構造を処理する方法は、エッチングされる銅層上にパターニング層を形成することを含む。銅層は、基板上に配置されている。当該方法は、周期的エッチングプロセスを実行して銅層に凹部を形成することにより、パターニング層をエッチングマスクとして使用して銅層をパターニングすることを含む。周期的エッチングプロセスは、第1のエッチングステップにおいて、銅層の露出面を塩素ガスに暴露することにより、銅層の露出面上にパッシベーション層を形成することを含む。パッシベーション層は、銅層の表面層の少なくとも一部を置換する。周期的エッチングプロセスは、続いて、第2のエッチングステップにおいて、希ガスを含む第1のプラズマを使用してパッシベーション層をエッチングすることを含む。周期的エッチングプロセスの各周期が銅層の凹部を延長させる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月4日に出願された米国非仮特許出願第17/339,436号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、概して、半導体製造に関し、特定の実施形態において、半導体構造の処理中に金属をエッチングすることに関する。
一般に、集積回路(IC)などの半導体デバイスは、回路コンポーネント(例えば、トランジスタ、抵抗、及びキャパシタ)並びに相互接続要素(例えば、導電ライン、コンタクト、及びビア)として動作する構造を形成するためにフォトリソグラフィ及びエッチングを使用して、半導体基板上に誘電材料、導電材料、及び半導体材料の層を順次堆積及びパターニングすることによって製造される。メタライゼーション層内の導電性フィーチャなどの導電性フィーチャを半導体デバイスに形成するために使用される金属の例には、銅、アルミニウムなどが含まれる。
半導体産業は、コンポーネントのパッキング密度を上昇させるために、半導体デバイスの最小フィーチャサイズを数ナノメートルまで繰り返し縮小させている。この数ナノメートルへの小型化によって、半導体製造に関連する様々な課題が激化している。プラズマ及び他のプロセスを含む製造プロセスは、ナノメートル範囲の精密な寸法(例えば、線幅、エッチング深さ、及び膜厚)を、精密に制御されたフィーチャ、例えば、コンフォーマリティ、異方性、選択比、表面粗さ及びラインエッジラフネス、並びにエッジプロファイルと共に、多くの場合原子スケール寸法で、幅広い(例えば300mm)ウェハにわたって均一に、供給することが期待される。
ある実施形態において、半導体構造を処理する方法は、エッチングされる銅層上にパターニング層を形成することを含む。銅層は、基板上に配置されている。当該方法は、周期的エッチングプロセスを実行して銅層に凹部を形成することにより、パターニング層をエッチングマスクとして使用して銅層をパターニングすることを含む。周期的エッチングプロセスは、第1のエッチングステップにおいて、銅層の露出面を塩素ガスに暴露することにより、銅層の露出面上にパッシベーション層を形成することを含む。パッシベーション層は、銅層の表面層の少なくとも一部を置換する。周期的エッチングプロセスは、続いて、第2のエッチングステップにおいて、希ガスを含む第1のプラズマを使用してパッシベーション層をエッチングすることを含む。周期的エッチングプロセスの各周期が銅層の凹部を延長させる。
ある実施形態において、半導体構造を処理する方法は、基板を受け入れることを含み、銅含有層が基板上に形成されている。当該方法は、周期的エッチングプロセスを実行して銅含有層の一部を増分的にエッチングすることを含む。銅含有層は、エッチングされる銅含有層の一部を画成するターゲット露出面を有する。周期的エッチングプロセスは、塩素暴露ステップにおいて、銅含有層を有する基板を塩素ガス(Cl)に暴露して、銅含有層の一部を塩化銅(CuCl)構造に変換することを含む。周期的エッチングプロセスは、続いてプラズマエッチングステップにおいて、銅含有層を有する基板を第1のプラズマに暴露することを含む。第1のプラズマは、希ガスを含み、CuCl構造の少なくとも一部を銅含有層から除去するのに十分なエネルギーで、銅含有層のターゲット露出面に向けられる。
ある実施形態において、半導体構造を処理する方法は、エッチングされる銅層上にパターニング層を形成することを含む。銅層は、基板上に配置されている。当該方法は、周期的エッチングプロセスを実行して銅層に凹部を増分的に形成することにより、パターニング層をエッチングマスクとして使用して銅層をパターニングすることを含む。周期的エッチングプロセスは、塩素暴露ステップにおいて、銅層を有する基板を塩素ガス(Cl)に暴露して、CuCl構造を銅層の1つ又は複数の露出面に形成させることを含む。周期的エッチングプロセスは、続いて、プラズマエッチングステップにおいて、銅層の1つ又は複数の露出面におけるCuCl構造の少なくとも一部を銅層から除去して銅層内に凹部を延長させるのに十分なエネルギーで、銅層のターゲット露出面に向けられたアルゴン含有プラズマに、銅層を有する基板を暴露することを含む。塩素暴露ステップの最初のインスタンスにおいて、銅層の1つ又は複数の露出面が、ターゲット露出面を含み、ターゲット露出面は、凹部の底における銅層の上面である。塩素暴露ステップの後続インスタンスにおいて、銅層の1つ又は複数の露出面が、ターゲット露出面及び凹部内の前記銅層の側壁面を含む。
本開示及びその利点についてのより完全な理解のために、ここで、添付図面と併せて用いられる以下の説明に対して参照が行われる。
図1A-1Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するためのプロセスの間の、半導体構造の断面図及び平面図を示す。 図1A-1Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するためのプロセスの間の、半導体構造の断面図及び平面図を示す。 図1A-1Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するためのプロセスの間の、半導体構造の断面図及び平面図を示す。 図2A-2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の断面図を示す。 図2A-2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の断面図を示す。 図2A-2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の断面図を示す。 図2A-2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の断面図を示す。 図2A-2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の断面図を示す。 図3A-3Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造の処理中に金属をエッチングするためのプロセスの周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の例示的な詳細を示す。 図3A-3Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造の処理中に金属をエッチングするためのプロセスの周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の例示的な詳細を示す。 図3A-3Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造の処理中に金属をエッチングするためのプロセスの周期的エッチングプロセスの間の、半導体構造の例示的な詳細を示す。 本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための例示的な方法を示す。 本開示のある実施形態による、半導体構造を処理するための例示的な方法を示す。 本開示のある実施形態による、例示的なプラズマプロセスシステムの全般的な概略を示す。
長年の間、現在でも依然として、チップメーカは、アルミニウムを使用して、半導体デバイス内の導電ライン、導電コンタクト、及び導電ビアなどの導電性フィーチャを形成している。デバイスサイズが縮小し続けているため、ある導電性フィーチャに対してアルミニウムを使用することに課題を示すことが明らかとなってきた。例えば、ライン及びビアのクリティカルディメンジョンが小さくなるにつれて、金属の抵抗が増加し、それによって、相互接続の抵抗-容量(RC)遅延が増加し得る。銅は、概して、アルミニウムより低い抵抗を示す。加えて、銅は、アルミニウムよりも耐久性があるということができ、エレクトロマイグレーションに対してアルミニウムよりも高い耐性を示す。このエレクトロマイグレーションに対する高い耐性によって、特定のサイズの銅導体には、同じ特定サイズのアルミニウム導体と比較してより大きな電流が流れることが可能となり得る。フィーチャサイズが小さいほど、より大きな電流を流す銅導体の能力が有利であり得る。エレクトロマイグレーションに伴うジュール熱がエレクトロマイグレーションをさらに悪化させることがあり、ゆえに抵抗がより低い金属が有利であり得る。
金及び銀などの他の金属は、銅に類似した利点をもたらし得るが、銅よりも多くのコストがかかる。これらの利点を考慮すると、銅は、半導体デバイス、特に相互接続層において、導電性フィーチャを形成するための好適な選択となっており、概してそれが続いている。
しかしながら、半導体デバイスで銅を使用することには、相互接続のためかそれ以外かにかかわらず、課題もある。例えば、銅は、半導体製造にとって且つ大量生産環境において適当であり得る技術を使用してエッチングすることが困難である場合がある。
従来、半導体デバイス内の銅構造は、サブトラクティブプロセスではなくアディティブプロセスを使用して形成されている。例えば、銅導電性フィーチャは、ダマシン又はデュアルダマシンプロセスを用いて形成されることがある。ダマシンプロセスは、銅導電性フィーチャが形成されることとなる層(例えば、誘電体層)に開口部をエッチングすること、及び次いでそれらの開口部を銅で充填することを含む、アディティブプロセスであり、多くの場合、1つ又は複数のバリア層が堆積され、1つ又は複数の介在及び/又はその後のエッチング(例えば、化学機械研磨)が実行される。ダマシンプロセスは、より小さなデバイスサイズでは課題があり(潜在的に、ある小さなピッチサイズを達成することが不可能であること、及びダマシン凹部のギャップ充填が不十分であることを含む)、ダマシンプロセスに関与する多数のプロセスが、誘電材料(例えば、low-k材料)などの他の材料を損傷することがある。さらに、ダマシンプロセスは、複雑なエッチング統合を伴い、また、貴重な寸法バジェットを消費するエッチングストップバリア(キャッピング)層を形成することを含み、それによって、より小さなノードサイズにおいてさらに問題を含むことになる。
サブトラクティブプロセスを使用して銅をエッチングして、銅導電性フィーチャを形成しようとすることには、他の課題が提示されている。
例えば、銅をエッチングするための1つのサブトラクティブ法は、銅層を塩素プラズマに暴露することを含み、それによって、エッチングされる銅層の表面上に塩化銅塩が形成される。これらの塩は、揮発性ではなく、成長する傾向がある。発生した塩層を除去するためにウェット除去が実行される。塩層のこのウェット除去は、選択性を欠く化学物質に半導体基板を暴露することを伴い、これは、それらの化学物質が、銅以外の材料を望ましくない形で意図せずエッチングし、結果として得られる銅構造及び他の表面に表面損傷を引き起こし得ることを意味する。加えて、塩の成長は、等方性であり、プラズマ及び塩素ラジカルによって媒介されるときに、成長は自己制限的ではない。さらに、そのようなプロセスは、大量生産には実行可能でない。
銅をエッチングするためのサブトラクティブ法の別の例として、銅の連続プラズマエッチングもまた問題を含んでおり、結果として生じるモフォロジーが重要な問題である。銅の塩素プラズマへの暴露中に形成する塩化銅を連続的に除去するために(例えば、塩化銅が蓄積し得るよりも高速に塩化銅を除去するために)イオンが使用される、プラズマプロセスは、有効塩素適用範囲が小さいことに起因して、不十分なモフォロジーを有する。この状況下では、エッチング副生成物は、揮発性でない場合があり、相当なイオンエネルギーを必要とし得る。塩化銅を除去することによって、スパッタリングと何らかの化学成分との混合が生じ得る。例えば、連続的な反応性イオンエッチング(RIE)プロセスを使用して銅をエッチングすることは、高温を使用して銅をプラズマと反応させることもある。しかしながら、それらの高温は、半導体フィーチャに対して有害である場合がある。例えば、連続的なプラズマプロセス及びその関連する高温は、(例えば、ドーパント拡散若しくは他の望ましくない影響を通して)形成されているICデバイスに悪影響を与え、銅層の上にあるエッチングマスク(例えば、パターニングされたフォトレジスト層)を劣化させ(例えば、エッチングされるフィーチャのプロファイルに影響を及ぼし)、及び/又はより下位層においてストレスマイグレーションを引き起こすことがある。加えて、いくつかのドライエッチングプロセスは、塩素を使用し、塩素は、銅を汚染するか、又は銅に損傷を与えることがある。さらに、連続プロセスにおいて、銅は、再堆積することがあり、それによって、表面粗さ及びエッチフロントプロファイル問題が悪化することがある。
これらの及びおそらく他の理由から、銅と塩素との組み合わせは、大部分は実用的でないと見られてきた。
銅をエッチングするため及び銅導電性フィーチャを形成するために実行可能なサブトラクティブエッチングプロセスがないことに少なくとも一部起因して、アディティブダマシンプロセスは、ダマシンプロセスに関連する問題が多数あったとしても、銅導電性フィーチャを形成するための主な手法のままである。このように、従来のデュアルダマシン法は、より小さなフィーチャサイズでは有用性の限界に達しているか、又はそのうちに達する可能性があるため、半導体製造産業は、サブトラクティブ銅エッチングプロセスに新たな関心を示している。
本開示のある実施形態では、周期的エッチングプロセスが、銅層を増分的にエッチングするサブトラクティブプロセスを提供する。例えば、周期的エッチングプロセスは、銅又は他の金属層内に1つ又は複数の凹部をエッチングするために使用され得る。以下でより詳細に説明するように、単一プラズマ又は他のエッチングステップではなく、本開示の実施形態の周期的エッチングプロセスは、銅(又は他の金属)層にフィーチャを増分的に形成するための2つの主要なステップ、例えば、プラズマ又は熱プロセスにおいて、露出面を塩素ガスに暴露することにより、銅層の露出面にパッシベーション層を形成する、パッシベーション層形成ステップ(例えば、塩素暴露ステップ)と、パッシベーション層をエッチングして、銅層の一部を除去する(例えば、銅層に凹部を形成し、銅層の導電性フィーチャなどのフィーチャを最後に形成する)、エッチングステップと、を繰り返し実行することを含み得る。ある実施形態では、銅をエッチングするための周期的エッチングプロセスは、大量生産設定において使用され得る。
図1A~図1Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造104を処理するためのプロセス100の間の、半導体構造104の断面図及び平面図を示す。図示された例では、プロセス100は、半導体構造104を処理する段階102a~102fを含む。半導体構造104は、開示された技術に従って処理され得る構造の単なる一例であり、本開示は、任意の適当な半導体デバイスを処理することを企図している。本開示全体を通して、「半導体構造」は、半導体デバイス、基板、又は半導体ウェハ(又は単にウェハ)とも呼ばれ得る。
段階102aにおいて、半導体構造104は、基板106、基板106上に形成された銅含有層108、並びに銅含有層108及び基板106の上に形成されたパターニング層110(段階102aではパターニング対象の層)を含む。これらの特定の層が示され、説明されているが、本開示は、半導体構造104が任意の適当な層を含むことを企図している。例えば、半導体構造104は、基板106と銅含有層108との間、及び/又は銅含有層108とパターニング層110との間に、1つ又は複数の介在層を含んでもよい。
基板106は、任意の適当な半導体製造ステップ又は半導体製造ステップの組み合わせを使用して形成され得る。基板106は、シリコン、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化シリコン(SiC)、化合物半導体(例えば、窒化ガリウム(GaN)、砒化ガリウム(GaAs)、砒化インジウム(InGaAs)、リン化インジウム(InP)など)、又はこれらの材料の組み合わせを含み得る。本開示は、基板106が任意の適当な材料を含むことを企図している。基板106は、シリコンオンインシュレータ(SOI)構造、半導体ウェハ(例えば、シリコンウェハ)、又はウェハから形成されたダイを含み得る。ある実施形態では、基板106の一部又は全体は、アモルファス、多結晶、又は単結晶であってもよい。基板106は、ドープされ、アンドープにされ、又はドープ領域及びアンドープ領域の両方を含み得る。
基板106は、任意の適当な種類の基板を含み得る。ある実施形態では、基板106は、1つ若しくは複数のトランジスタ、1つ若しくは複数のダイオード、1つ若しくは複数のキャパシタ、1つ若しくは複数の抵抗、及び/又は他の電子コンポーネントなどの、1つ又は複数のIC素子を含む。これらのIC素子は、任意の適当な平面又は非平面、且つ2次元又は3次元(例えば、フィン型電界効果トランジスタ(FinFET)、ゲートオールアラウンド型(GAA)FETなど)設計を含む、任意の適当な設計を有し得る。ある実施形態では、これらのIC素子は、フロントエンド(FEOL)デバイスであってもよい。
さらに、基板106は、1つ又は複数のメタライゼーション層を含み得る。ある実施形態では、メタライゼーション層を(又はメタライゼーション層を含むとして)考慮するか否かにかかわらず、基板106は、1つ若しくは複数の導電コンタクト、1つ若しくは複数の導電ビア、1つ若しくは複数の導電ライン、及び/又は1つ若しくは複数の他の導電性フィーチャなどの、1つ又は複数の導電性フィーチャを含む。
銅含有層108は、基板106の上に形成される。ある実施形態では、銅含有層108は、純銅(100%銅)から作られるが、本開示は、銅含有層108がある量の1つ又は複数の他の材料を有する銅を含むことを企図している。ある実施形態では、銅含有層108は、100%銅を含み、又は銅及び約20ppm(parts per million)未満の1つ若しくは複数の他の材料(例えば、硫黄、塩素、炭素、窒素、銀、アルミニウム、若しくは別の材料)を含む。銅含有層108は、金属又は金属合金を含んでもよく、この説明の目的では、金属及び金属合金は、交換可能に使用されてもよい。
銅含有層108は、半導体構造104の処理を通して製造されている半導体デバイスにおいて導電性フィーチャの役割をし得る1つ又は複数のフィーチャにパターニングされることとなる層である。本開示は、銅含有層108にエッチングされるフィーチャが任意の適当なフィーチャであることを企図している。例えば、本開示は、主に「凹部」を説明するが、本開示の実施形態を用いて、(「凹部」を考慮するか否かに関わらず)ライン、ホール、トレンチ、ビア、及び/又は他の適当な構造を含む、他の適当なフィーチャが、銅含有層108に形成され得ることを理解されたい。ある実施形態では、銅含有層108は、バックエンド(BEOL)スタックのメタライゼーション層などのBEOLスタックの一部であるものとする。
銅含有層108は、材料が堆積されるのに適当な任意の技術を使用して堆積され得る。銅含有層108を形成するために使用される適当な堆積プロセスは、スピンオンコーティングプロセス、化学気相成長(CVD)プロセス、プラズマ化学気相成長(PECVD)プロセス、原子層堆積(ALD)プロセス、物理気相成長(PVD)プロセス、化学溶液堆積プロセス、又は他のプロセスを含んでもよい。
ある実施形態では、1つ又は複数のライナー層が、銅含有層108を堆積する前に、(例えば、基板106の表面上に)堆積され得る。ライナー層は、バリア層とも呼ばれてもよく、例えば、窒化チタン(TiN)層及び/又は窒化タンタル(TaN)層を含んでもよく、約0.3~約3.5nmの厚さを有し得る。任意の適当な種類の材料の任意の適当な数のライナー層が使用され得る。ある実施形態では、1つ又は複数のライナー層は、(例えば、基板106の表面層として)基板106の一部と考えられ得る。ある実施形態では、1つ又は複数のライナー層は、別の層への(例えば、基板106の他の部分への)銅拡散を減少させ、若しくは除去することができ、及び/又は適当な製造段階でエッチングストップ層の役割を果たすことができる。ライナー層のうち1つ以上が、コバルト(Co)-タングステン(W)-リン(P)(CoWP)キャッピング層又はCo-W-ボロン(B)(CoWB)キャッピング層などのキャッピング層であってもよい。
半導体構造104は、パターニング層110を含む。段階102aにおいて示される状態では、パターニング層110は、まだパターニングしなければならないため、パターニング対象層である。ある実施形態では、パターニング層110は、ハードマスクとしての使用に適当な材料で作られる。例えば、パターニング層110は、有機(アモルファスカーボン、オルガノシロキサンなど)又は無機材料(窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)、TiNなど)を含んでもよい。ある実施形態では、パターニング層110は、複数の材料の層を含む。パターニング層110は、材料を堆積するのに適当な任意の技術を使用して堆積され得る。適当な堆積プロセスは、スピンオンコーティングプロセス、CVDプロセス、PECVDプロセス、ALDプロセス、PVDプロセス、化学溶液堆積プロセス、又は他のプロセスを含み得る。例えば、パターニング層110は、CVD又はALDプロセスによって形成されたアモルファスカーボン層であってもよく、又はアモルファスカーボン層を含んでもよい。
段階102bを参照すると、パターニング層110は、下位層(この実施例では銅含有層108)にフィーチャ(例えば凹部)を形成するための適当なマスクを提供するようにパターニングされる。本開示は、任意の適当な方式でパターニング層110をパターニングすることを企図している。
単なる一例として、フォトレジスト層が、(例えば、パターニング層110をパターニングする前に)パターニング層110の上に形成されてもよく、フォトレジスト層は、パターニング層110においてそれぞれのフィーチャの形成を容易にするために、パターニング層110のための所望のパターンに従ってパターニングされ得る。フォトレジスト層は、極端紫外線リソグラフィ又は任意の他の適当なリソグラフィ技術を使用するなどの、任意の適当な方式でパターニングされ得る。
ある実施形態では、1つ又は複数の介在層が、多様な目的で(パターニング層110をパターニングする前に)フォトレジスト層とパターニング層110との間に形成されてもよい。そのような介在層は、例えば、SiON層、有機誘電層、シリコン反射防止コーティング(SiARC)、若しくは他の反射防止コーティング、及び/又は任意の他の適当な介在層を含み得る。これらの特定の中間層について説明しているが、半導体構造104には、そのような中間層が無くてもよく、又は(これらの例示的な中間層の有無にかかわらず)異なる中間層を含んでもよい。
パターニング層110は、エッチングプロセスを実行すること及びフォトレジスト層(及び任意の適当な介在層)をエッチングマスクとして使用することによって、形成され得る。この技術を通して、フォトレジスト層によって画成されたパターンが、パターニング層110に転写される。フォトレジスト層及び任意の介在層は、このプロセスの一部として除去されてもよく、又はその後除去されてもよい。ある実施形態では、パターニング層110は、銅含有層108からフィーチャを形成するときに、エッチングマスクとしての役割をする。言い換えると、パターニング層110のフィーチャが、後述のように、後続のエッチングプロセスの間に銅含有層108の対応フィーチャを残させ得る。例えば、パターニング層110は、凹部112を含み、凹部112は、プロセス100の後続の段階において、銅含有層108の対応する凹部112を形成するために使用される。さらに、パターニング層110は、後続のエッチングステップにおいて銅含有層108の一部を保存して、それらの保存された部分の導電性フィーチャ(例えば、導電ライン、ビア、又はコンタクト)を形成することを容易にし得る。
プロセス100において段階102bに続く段階を参照すると、図1Bに示すように、本開示の実施形態は、周期的エッチングプロセス113を使用して、この実施例ではパターニング層110をエッチングマスクとして使用して銅含有層108をパターニングする。図1A~図1C(及び、特に図1B)に示される実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、2つの主要ステップを含む。第1のステップは、例えば段階102cに示すように、パッシベーション層形成ステップであり、パッシベーション層形成ステップでは、塩素ガスを使用して、銅含有層108の1つ又は複数の露出面にパッシベーション層が形成される。第2のステップは、例えば段階102dに示すように、エッチングステップであり、エッチングステップでは、パッシベーション層が、銅含有層108の少なくとも一部から除去され、それにより銅含有層108の少なくとも一部が除去される。段階102c及び102dについて、以下でより詳細に説明する。ある実施形態では、段階102cの1つ又は複数の発生の前に、表面酸化物が、銅含有層108の露出面上に存在し得る。表面酸化物を実質的に又は完全に除去するために、アルゴンスパッタリングステップなどの適当な除去プロセスが実行され得る。
段階102cにおいて、周期的エッチングプロセス113の第1のエッチングステップでは、パッシベーション層116が、銅含有層108の少なくとも一部に形成される。ある実施形態では、パッシベーション層116は、銅含有層108の露出面上に形成される。周期的エッチングプロセス113の最初のパスにおいて、銅含有層108の露出面は、(例えば、銅含有層108を露出するパターニング層110の凹部の底における)銅含有層108の上面114であることができ、パッシベーション層116aは、銅含有層108のその露出した上面に形成され得る。周期的エッチングプロセス113の後続のパスにおいて、銅含有層108の追加の面が露出され、パッシベーション層116もまた、銅含有層108のそれらの追加の露出面に形成され得る(例えば、パッシベーション層116b及び116cとして後で示され、説明される)。説明を容易にするため、パッシベーション層116は、概してパッシベーション層116と呼ばれてもよく、パッシベーション層116a、116b、及び/又は116cに特殊性を有するある場合において、所与の使用に適していてもよい。銅含有層108の側壁面上のパッシベーション層116の形成については、例えば、図2A~2Eを参照して以下で示し、説明する。
パッシベーション層116は、半導体構造104(及び、銅含有層108の上面114などの、それにより露出される面)を、塩素ガス(Cl)を含む塩素処理115に暴露することによって形成され得る。パッシベーション層116は、銅含有層108の露出面(例えば、上面114)における銅原子及びそれらの銅原子が暴露されるClから形成される化合物を含み得る。パッシベーション層116は、銅含有層108の1つ又は複数の露出面(例えば、上面114)に形成されたCuClを含み得る。例えば、1つ又は複数の塩素粒子が、銅含有層108の表面において、又は表面付近で1つ又は複数の銅原子と結合して、銅含有層108の表面において、又は表面付近でCuCl構造(例えば、部分又は軟質面状態)を形成し、それによりパッシベーション層116を形成し得る。したがって、パッシベーション層116は、銅含有層108の少なくとも一部を消費し、その結果、(例えば、周期的エッチングプロセス113の段階102dにおける)パッシベーション層116の後続のエッチングによって、銅含有層108の一部が除去される。形成されるCuCl構造について、y及びxは、1以上の整数である。ある実施形態では、1≦y≦6、又は1≦x≦6の一方以上が真である。ほんのわずかの特定の例として、形成されるCuCl構造は、CuCl、CuCl、CuCl、CuCl、CuCl、及び/又はCuClを含み得る。y及びx並びにそれらの組み合わせに対するこれらの値は、単なる例として与えられると理解されたい。
中性の塩素ガス(Cl)は、自己制限的な方式で銅と結合し得る。銅含有層108の露出面を塩素ガスに暴露することによって、銅含有層108の露出面に塩素及び銅の化合物の自己制限的なパッシベーション層116が形成され得る。ある実施形態では、銅含有層108の露出面を塩素ガスに暴露することによって、銅含有層108の露出面に塩素及び銅の化合物の単分子層が形成され得る。単分子層は、塩素及び銅の化合物の100パーセントの被覆率が達成されることを必ずしも示唆しないと理解されたい。
パッシベーション層116は、任意の適当な方式で形成され得る。本開示は、半導体構造104(及び、それにより露出される銅含有層108の面)を塩素処理115(例えば、塩素ガス)に、例えば、熱プロセス、プラズマプロセス、又は任意の他の適当な種類のプロセスを使用することを含む任意の適当な方式で暴露することを企図している。即ち、塩素処理115は、熱プロセス、プラズマプロセス、又は任意の他の適当な種類のプロセスとして実施されてもよい。
ある実施形態では、塩素処理115は、半導体構造104(及びそれにより露出される銅含有層108の面)を、銅含有層108の1つ又は複数の露出面(例えば、上面114)にCuCl構造を形成させるための適当な温度の塩素ガスに暴露することを含む、熱プロセスである。
ある実施形態では、塩素処理115は、塩素ガスからプラズマを形成することと、半導体構造104(及びそれにより露出される銅含有層108の面)を、生成されたプラズマの塩素ガスに暴露して、銅含有層108の1つ又は複数の露出面(例えば、上面114)にCuCl構造を形成させることと、を含む、プラズマプロセスである。
パッシベーション層116を形成するために使用されるプロセスは、特定の実施態様に従って、異方性プロセス又は等方性プロセスであってもよい。異方性プラズマプロセスなどの異方性プロセスは、パッシベーション層116が銅含有層108のある露出面のみに形成されること、又は代替として、所望により、銅含有層108の異なる面上に異なる厚さで形成されることをもたらし得る。等方性プラズマプロセス又は熱プロセスなどの等方性プロセスは、銅含有層108の潜在的に全ての露出面上において、概して均一な(しかし必ずしも同一ではない)厚さを有するパッシベーション層116の形成をもたらし得る。
段階102dを参照すると、周期的エッチングプロセス113の第2のエッチングステップにおいて、パッシベーション層116のいくらか又は全てが、銅含有層108の凹部112を増分的に形成/拡張するようにエッチングされる。ある実施形態では、パッシベーション層116をエッチングするプロセスは、銅に対してパッシベーション層116を選択的にエッチングする、アルゴンなどの希ガスから生成されたプラズマを使用するプラズマエッチプロセスである。
ある実施形態(例えば、目的が凹部112を基板106まで延ばすことである場合であってもよい)では、段階102dのエッチングステップは、凹部112が基板106まで開いたときに基板106の上部材料をエッチングすることなく(又は最小限のエッチングで)、凹部112を通して銅含有層108の一部を除去するような選択性であるように設計される。したがって、そのような実施例では、周期的エッチングプロセス113のエッチングステップは、いくつかの実施形態において基板106の上面が凹部112の底に露出されるように銅含有層108内の凹部112が完全に形成されると自己終結するように設計される。
ある実施形態では、段階102dのエッチングステップは、プラズマ118を使用して実行されるプラズマエッチングステップである。特定の実施例では、パッシベーション層116をエッチングするために使用されるプラズマ118は、アルゴン又は別の希ガスを含む。段階102dの例示的なエッチングプロセスの追加の詳細については、段階102cの例示的なパッシベーション層116堆積プロセスと組み合わせて、以下で説明する。
段階102dのエッチングステップは、銅含有層108の追加の面を最初に露わにしてもよく、又はさらに露わにしてもよい。例えば、段階102dのエッチングステップは、凹部112の銅含有層108の側壁119の表面を、最初に露わにしてもよく、又はさらに露わにしてもよい。一旦露わにされると(例えば、凹部112が銅含有層108内に開かれており、凹部112内の銅含有層108の側壁119の表面を露出した後)、パッシベーション層116は、段階102cの後続の実行中に、そのような追加の表面(例えば、側壁119の表面)上に形成されてもよい。ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113の前に、且つパッシベーション層116を最初に形成することなく、銅含有層108の部分エッチングが実行されて、パターニング層110によって画成されたパターンに従って、銅含有層108に凹部112を形成し始めてもよい。他の実施形態では、そのような部分エッチングは、最初に実行されない。
段階102dのエッチングステップにおいて使用されるエッチングプロセスは、特定の実施目的に従って、異方性エッチングプロセスであってもよい。異方性プラズマプロセスなどの異方性エッチングプロセスは、銅含有層108の上面114においてパッシベーション層116aを除去することによって、凹部112を銅含有層108内にさらに延ばすように、凹部112の下向き方向などの特定方向にエッチングし得る。
円形矢印120によって示すように、周期的エッチングプロセス113のステップ(例えば、段階102cのパッシベーション層116形成ステップ及び段階102dのエッチングステップ)は、1回又は複数回繰り返されて、銅含有層108に凹部112を増分的に形成し得る。本開示は、周期的エッチングプロセス113を任意の適当な回数実行することを企図していると理解されたい。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113の各周期は、銅含有層108内に凹部112をさらに延ばすことが可能である。所与の実施態様について周期的エッチングプロセス113を実行するための周期の適当な数は、銅含有層108の正確な材料、パッシベーション層116の材料、凹部112の所望の寸法、周期的エッチングプロセス113が半導体構造104を製造する全プロセスに導入し得る許容可能な時間量、パッシベーション層116を堆積するために使用される物質及びパッシベーション層116をエッチングするために使用される物質を含む、周期的エッチングプロセス113の一部として使用される物質(例えば、ガス)、並びに/又は他の適当な因子を含む、多様な因子に依存する。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113を実行するための周期の適当な数は、テストウェハを処理することにより(生産製造を実行する前に)事前決定される。ウェハ(例えば、半導体構造104)は、エッチングされているフィーチャ(例えば、凹部112)の寸法及び1つ又は複数の起こり得るパターン欠陥を含む、ウェハの態様を測定するための多様な段階においてサンプリングされ得る。例えば、1つ又は複数の段階102の後でサンプルが分析されてもよい。
より詳細な実施例として、周期的エッチングプロセス113の第1の所定数の周期の後に第1のウェハがサンプリングされて、段階102dのエッチングステップのインスタンスの後に停止してもよい。凹部112のクリティカルディメンジョンなどの特性の測定値、及び起こり得るパターン欠陥についての測定値が、それらの特性についての所望の値(例えば、技術ノードパラメトリック)と比較され得る。さらに、基板106の表面が、(以下で上面122として参照される)凹部112の底において露出されているかどうかの決定が行われ得る。次いで、比較の結果及び他の因子(例えば、上記で列挙した他の因子のいずれかなど)に応じて、第1の所定数の周期よりも少ない、又は多い第2の所定数の周期の後、新たなウェハをテストするかどうかの決定が行われ得る。所与の実施態様に対して適当な周期数が決定されるまで、サンプリングのこのプロセスが繰り返され得る。
さらに、周期的エッチングプロセス113のステップに対する調整は、このテスト及び分析の一部として決定され得る。例えば、塩素処理115及び/又はプラズマ118への半導体構造104の異なる暴露時間が、凹部112の寸法、周期的エッチングプロセス113の時間、及び/又は他の因子に対する効果を判断するために分析されてもよい。
半導体構造104の寸法などの特性が、スキャトロメトリ、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、高解像度TEM(HR-TEM)、走査型プローブ顕微鏡(SPM)、原子間力顕微鏡(AFM)、走査型トンネル顕微鏡(STM)、又は他の適当なデバイスなどの、光学技術を使用して測定されてもよい。
周期的エッチングプロセス113の適当な周期数を決定するための上述した技術は、単なる例である。本開示は、周期的エッチングプロセス113を実行するための適当な周期数を決定する任意の適当な技術を企図している。
上述の通り、段階102cのパッシベーション層116形成ステップ及び段階102dのエッチングステップについてのプロセス条件及び関連パラメータを参照すると、ある実施形態では、段階102cのパッシベーション層116形成ステップ及び段階102dのエッチングステップの両方が、プラズマプロセスを使用して実行される。ある他の実施形態では、段階102cのパッシベーション層116形成ステップは、熱蒸着プロセス(又は別の適当な種類の堆積プロセス)を使用して実行されてもよく、段階102dのエッチングステップは、プラズマプロセスを使用して実行されてもよい。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113のステップ(例えば、段階102c及び102dに関連する堆積及びエッチング)は、プロセスツールの同一プロセスチャンバ内で実行され得る。実施例として、プロセスツールは、誘導結合プラズマ(ICP)ツール、容量結合プラズマ(CCP)ツール、ヘリコン波ソース(HWS)ツール、ヘリカル共振器、スパイラル共振器、マイクロ波若しくは電子ビーム発生プラズマツール、熱処理ツール、又は任意の他の適当な種類のツール若しくは種類の組み合わせのツールであってもよい。プロセスチャンバ内のガスのパージは、実施態様の詳細に応じて、周期的エッチングプロセス113のステップ間で実行されてもされなくてもよい。例えば、周期的エッチングプロセス113の段階102cと102dとの間でプロセスチャンバをパージすることによって、パッシベーション層116(段階102c)で使用されるガスが、エッチングステップ(段階102d)の間プロセスチャンバ内に残り、エッチングステップと干渉する機会が減少し得る。別の例として、周期的エッチングプロセス113の周期的性質を考慮すると、段階102dと周期的エッチングプロセス113の段階102cの繰り返しとの間にプロセスチャンバをパージすることによって、エッチングステップ(段階102d)において使用されるガスが、パッシベーション層116形成ステップ(段階102c)の間プロセスチャンバ内に残り、パッシベーション層116形成ステップと干渉する機会が減少し得る。代替として、本開示は、これらの時間(段階102cと102dとの間、及び/又は段階102dと段階102cの繰り返しとの間)の1つ又は両方においてパージを実行しないことを企図している。例えば、パージに加えて又はパージの代わりに、段階102dに関連する希ガスプラズマ活性(例えば、Ar又は他の希ガス無線周波数(RF)を活性化して)は、段階102cに関連する塩素ガス流の終端後に(例えば、約1秒以上)遅延されて、段階102dに関連するエッチングプロセスの間に発生し得る塩素ガス解離を減少又は除去し得る。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113のステップ(例えば、段階102c及び102dに関連する堆積及びエッチング)は、同一プロセスツールの異なるプロセスチャンバ内で実行され得る。実施例として、プロセスツールは、ICPツール、CCPツール、HWSツール、ヘリカル共振器、スパイラル共振器、マイクロ波若しくは電子ビーム発生プラズマツール、熱処理ツール、又は任意の他の適当な種類のツール若しくは種類の組み合わせのツールであってもよい。例えば、段階102cは、プロセスツールの第1のチャンバ(例えば、プラズマチャンバ又は熱プロセスチャンバ)において実行されてもよく、段階102dは、同一プロセスツールの別個のプラズマチャンバにおいて実行されてもよい。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113のステップ(例えば、段階102c及び102dのそれぞれに関連するパッシベーション及びエッチング)は、異なるプロセスツールのプロセスチャンバ内で実行され得る。例として、プロセスツールは、ICPツール、CCPツール、HWSツール、ヘリカル共振器、スパイラル共振器、マイクロ波若しくは電子ビーム発生プラズマツール、熱処理ツール、又は任意の他の適当な種類のツール若しくは種類の組み合わせのツールであってもよい。例えば、段階102cは、第1のプロセスツールのチャンバ(例えば、プラズマチャンバ又は熱プロセスチャンバ)において実行されてもよく、段階102dは、別個のプロセスツールのプラズマチャンバにおいて実行されてもよい。
考慮される例示的なプロセス条件及び関連パラメータは、段階102c及び段階102dのそれぞれについてのプロセスツールパラメータ(例えば、プロセスの種類に応じて適用可能である場合)、段階102c及び102dのそれぞれにおいてプロセスチャンバ内に導入されるガス及びそれぞれの量、段階102c及び102dのそれぞれにおいて加えられる圧力、段階102c及び102dのそれぞれにおいて使用されるソースRF電力及びバイアスRF電力、段階102c及び102dのそれぞれについての温度、段階102c及び102dのそれぞれについての時間、段階102c及び102dのそれぞれを実行する回数(例えば、周期数)、プロセスパラメータが、段階102c及び102dの任意のインスタンスに対して異なるかどうか、(段階102及び102dが同一プロセスチャンバ内で実行される実施形態において)プロセスステップ間にプロセスチャンバをパージするかどうか、異方性パッシベーション及び/若しくはエッチングプロセスが使用されるかどうか並びに関連するプロセス条件、銅含有層108内への凹部112の所望の延在量、並びに/又は任意の他のプロセス条件及び関連パラメータ、を含む。
選択されたプロセス条件及び関連パラメータは、周期的エッチングプロセス113の適当な周期数を決定することに関連して上述したそれらの因子のうちのある因子などの、多様な因子に従って決定され得る。さらに、段階102c及び102dについての選択されたプロセス条件及び関連パラメータは、互いに対して最適化され得る。例えば、上述した因子の1つ又は複数を達成するプロセスの最適な組み合わせを達成するために、パッシベーション(段階102c)及びエッチング(段階102d)についてのプロセス条件及び関連パラメータを組み合わせて考えることが適当であり得る。
例示的な周期的エッチングプロセス113についての特定の例示的なプロセス条件については、後述する。パッシベーション層116は、熱蒸着プロセス又はプラズマ蒸着プロセスを用いて段階102cにおいて形成されてもよく、エッチングステップは、プラズマプロセスを用いて段階102dにおいて実行されてもよい。これらのプロセス条件は、単なる例としての目的で提供される。本開示は、特定の実施目的に従って周期的なエッチングプロセス113を実行するための任意の適当なプロセス条件を使用することを企図している。
ある実施形態では、段階102cのパッシベーション層116形成ステップ(例えば、塩素処理115)が、熱蒸着プロセスとして実施され、塩素ガス(Cl)をプロセスチャンバ内に導入することと、半導体構造104の温度を約100℃~約300℃の範囲の温度に上昇させて、Clを解離させ、銅含有層の1つ又は複数の露出面と反応させてCuCl構造(パッシベーション層116)を形成することと、を含み得る。
ある実施形態では、段階102cのパッシベーション層116形成ステップ(例えば、塩素処理115)は、プラズマ蒸着プロセスとして実施され、塩素ガス(Cl)をプロセスチャンバ内に導入することと、塩素ガス(Cl)を含むプラズマを生成することと、を含み得る。ある実施形態では、プラズマは、比較的高圧(例えば、約200ミリトル(mTorr)より高い)を用いて生成される。ある実施形態では、プラズマは、約300mTorrより高い圧力を用いて生成される。高圧放電は、銅含有層108の露出面(例えば、上面114)に向けられているイオンのエネルギーを低下させ得る。そのようなイオン衝撃によって、銅含有層108の露出面において合金化が生じ、それにより銅含有層108の表面モフォロジーに望ましくない改質が行われることがあるからである。
ある実施形態では、塩素は、プラズマを形成するために故意に導入されるただ1つのガスである。ある他の実施形態では、塩素ガス及び1つ又は複数の他のガスが、プラズマを形成するために使用されてもよい。例えば、比較的少量の希ガス(例えば、アルゴン)が、(塩素ガスに加えて)プラズマチャンバに追加されて、プラズマの発火を容易にしてもよい。
ほんの1つの特定の例として、パッシベーション層116を形成するためのプラズマ蒸着プロセスは、毎分約100標準立方センチメートル(sccm)~約300sccmの流量、約50mTorr~約300mTorrの圧力、約10W~約60Wのソース電力、約10W~約50Wのバイアス電力、及び約100℃に上昇された温度で、塩素ガス(Cl)を含み得る。
ある実施形態では、段階102dのエッチングステップは、プラズマプロセス(例えば、プラズマ118)として実施され、希ガス(例えば、アルゴン)をプロセスチャンバ内に導入することと、アルゴンガスを使用してプラズマ118を生成することと、を含み得る。使用され得る他の例示的な希ガスは、ヘリウム及びキセノンを含むが、アルゴンの使用は、確実な費用対効果をもたらし得る。ある実施形態では、希ガス(例えば、アルゴン)は、プラズマ118を形成するために故意に導入されるただ1つのガスである。ある他の実施形態では、塩素ガス及び1つ又は複数の他のガスが、プラズマを形成するために使用されてもよい。ある実施形態では、プラズマ118が生成される電力条件は、吸着とスパッタリングとの間のバランスを取ろうとする。例えば、電力は、パッシベーション層116(例えば、CuCl)の化合物の吸着を容易にするのに十分高く、許容できるレベル及び/又は最小化レベルでイオンスパッタリングを維持しようとするのに十分低く設定され得る。ほんの一例として、イオンエネルギーを約40eV未満、ある実施形態では約20eV未満に保つことが望ましい場合がある。別の例として、比較的低い圧力(例えば、約10mTorr以下)が、パッシベーション層116をエッチングするために使用されてもよく、低圧力などでこのエッチングを完成させる能力は、エッチング副生成物の再堆積のリスクを軽減し得る。
ほんの1つの特定の例として、パッシベーション層116をエッチングするためのプラズマプロセスは、約10mTorr~約100mTorrの圧力、約50W~約100Wのソース電力、約10W~約50Wのバイアス電力、約300sccmのAr流量、約100℃以下の温度、及び約10eV~約40eVのイオンエネルギーを含み得る。
段階102cが熱プロセスであり、段階102dがプラズマプロセスである、第1の特定の例示的な実施形態において、周期的エッチングプロセス113のパッシベーション層116形成ステップ(段階102c)及びエッチングステップ(段階102d)のためのプロセス条件及び関連パラメータは、以下を含み得る。段階102cのための例示的なプロセス条件は、約5秒以下のパッシベーション時間、約100sccm~約300sccmのCl流量、及び約100℃~約300℃の温度を含み得る。段階102dのための例示的なプロセス条件は、(例えば、CCPツールにおいて)、約5秒以下のエッチング時間、100mTorrの圧力、約50W~約100Wのソース電力、約10W~約50Wのバイアス電力、約100℃以下の温度、及び約300sccmのAr流量を含み得る。一実施例では、周期的エッチングプロセス113は、(同一又は異なるプロセスツールの)異なるプロセスチャンバ内で実行される。
段階102cがプラズマプロセスであり、段階102dがプラズマプロセスである、第2の特定の例示的な実施形態において、周期的エッチングプロセス113のパッシベーション層116形成ステップ(段階102c)及びエッチングステップ(段階102d)のためのプロセス条件及び関連パラメータは、以下を含み得る。段階102cのための例示的なプロセス条件は、約5秒以下のパッシベーション時間、200mTorrより高い圧力、約10W~約60Wのソース電力、約10W~約50Wのバイアス電力、約100℃の温度、及び約100sccm~約300sccmのCl流量を含み得る。段階102dのための例示的なプロセス条件は、(例えば、CCPツールにおいて)約5秒以下のエッチング時間、100mTorrの圧力、約50W~約100Wのソース電力、約10W~約50Wのバイアス電力、約100℃以下の温度、及び約300sccmのAr流量を含み得る。一実施例では、周期的エッチングプロセス113は、(同一又は異なるプロセスツールの)異なるプロセスチャンバ内で実行される。別の例では、周期的エッチングプロセス113は、同一のプロセスチャンバ内で実行されて、段階102と102dとの間、及び段階102dと別の周期の段階102cへの復帰との間にパージが実行される。パージのための時間は、使用される圧力及びプロセスチャンバ容量に依存し得る。
図1Cの段階102eにおいて、周期的エッチングプロセス113が完了し、銅含有層108の凹部112が完全に形成されており、凹部112は、この例において、凹部112の底において露出している基板106の上面122を含む。加えて、パッシベーション層116(例えば、パッシベーション層116b及び116c)の一部が、凹部112の銅含有層108の側壁119上に残っている。上述の通り、パッシベーション層116(及び特にパッシベーション層116b及び116c)は、凹部112が銅含有層108に開いているときに側壁119の表面上に形成されてもよく、それにより、側壁119の表面が、段階102cの後続のパッシベーションステップの間、露出面となる。ある実施形態では、パッシベーション層116b及び116cは、「クリーニング」エッチングを使用して側壁119から部分的又は全体的に除去され得る。ほんの一例として、クリーニングエッチングは、アルゴン又は別の適当な材料を使用して実行されてもよい。そのようなクリーニングエッチングは、任意の適当なドライエッチプロセス、ウェットエッチプロセス、又はそれらの組み合わせを使用して実施され得る。
銅含有層108の残りの部分は、構造123a、123b、及び123c(概して構造123と呼ばれる)を形成し得る。構造123は、形成されている半導体デバイスの導電性フィーチャとしての役割をするために形成され得る。そのような導電性フィーチャは、例えば、導電ライン、ビア、コンタクトなどであってもよい。本開示は、構造123が任意の適当な種類の導電性フィーチャであることを企図している。さらに、導電性フィーチャの種類は、構造123a、123b、及び123cの1つ又は複数について異なっていてもよい。
段階102fにおいて、図1Cに示されるように、凹部112は、適当な充填材料124で充填され得る。ある実施形態では、充填材料124は、例えば、銅含有層108の残りの部分を互いから隔離するための誘電材料を含む。特定の例示的な誘電材料は、プリメタル誘電体(PMD)、金属間誘電体(IMD)、層間絶縁膜(ILD)などとしての使用に適した任意の材料を含み得る。本開示は、充填材料124が任意の適当な誘電材料又は誘電材料の組み合わせを含むことを企図している。特定の実施例として、誘電材料は、SiN、SiON、二酸化ケイ素(SiO)、シリコン、炭素、酸素、水素(SiCOH)、又は任意の他の適当な誘電材料若しくは誘電材料の組み合わせを含んでもよい。
ある実施形態では、1つ又は複数の追加の材料が、誘電材料を堆積する前に堆積され得る。例えば、薄い合金層などの1つ又は複数のバリア層が、誘電材料で凹部112の残りを充填する前に堆積され得る。そのようなバリア層は、例えば、銅含有層108と充填材料124の堆積対象誘電材料との間の銅含有層108の側壁119におけるエレクトロマイグレーションの媒介を含む、多様な目的に役立ち得る。例示的なバリア層は、TaN又はTiNを含む。最初に堆積されるとき、バリア層は、半導体構造104の上面の上を含む、半導体構造104を覆い得る。半導体構造104の上部の上にあるバリア層の部分が、任意の適当なエッチング技術(例えば、異方性エッチング技術)を使用して除去されて、凹部112内の側壁119の表面上のバリア層の一部を残し得る。誘電材料を含む任意の他の適当な材料が、次いで、凹部112の残りを充填するために使用され得る。
段階102fに示される半導体構造104のバージョンは、(構造123の上部の)パターニング層110の残存部分を含むが、パターニング層110の残存部分は、特定の実施態様に従って、除去されてもされなくてもよい。パターニング層110の残存部分が除去される実施形態では、パターニング層110の残存部分は、段階102fの前又は後に除去され得る。
段階102fにおいて、銅含有層の残存部分が、結果として得られる半導体デバイスの導電性フィーチャとしての役割をし得る。例えば、銅含有層108の残存部分は、導電コンタクト、導電ビア、導電ライン、又は任意の他の適当な種類の導電性フィーチャとしての役割をし得る。
プロセス100は、特定の段階を含むとして示されるが、本開示は、プロセス100が、特定の実施態様に適当であり得る追加の段階又はより少ない段階を含むことを企図している。例えば、プロセス100は、段階102cと102dとの間、及び段階102dと102cへの復帰との間にパージ段階を含んでもよい。
本開示の実施形態は、1つ又は複数の技術的利点をもたらし得る。特定の実施形態は、これらの利点のいくつかを提供してもよく、これらの利点を何も提供しなくてもよく、又はこれらの利点の全てを提供してもよい。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113の周期性は、銅含有層108を増分方式でエッチングすることを容易にする。ある実施形態の周期的エッチングプロセス113は、レイヤ・バイ・レイヤにエッチングする手法によって厳密に制御され得る増分式銅エッチングプロセスを提供し、エッチングされている銅層の表面に対するモフォロジー変化の減少又は除去をもたらす。加えて、ある実施形態により提供される銅表面に対する最小限からゼロまでのモフォロジー変化によって、銅含有層108(及び銅含有層108から作られた結果の構造123)並びに銅含有層108から作られた結果の構造123の改善されたプロファイル上の表面粗さが減少し、又は除去され得る。さらに、パッシベーション層116形成ステップ(例えば、銅含有層108の表面を塩素処理115に暴露すること)は、自己制限的であることができ、プラズマ118を使用して実行されるエッチングは、パッシベーション層116のエッチングに対する選択比が高いことができ、その両方によって、また、銅含有層108(及び銅含有層108から作られた結果の構造123)並びに銅含有層108から作られた結果の構造123の改善されたプロファイル上の表面粗さが減少し、又は除去され得る。即ち、パッシベーション層116の自己制御的性質、及びパッシベーション層116をエッチングするプラズマ118の選択比は、銅含有層108の凹部112のエッチング速度を制御することを容易にしつつ、銅含有層108のパターン欠陥を減少させ、又は除去し得る。
ある実施形態は、大量生産での使用に適した、銅をエッチングするための技術を提供する。例えば、ある実施形態は、半導体デバイスを形成するためのより大きなプロセスに統合され得る、増分式且つ自己制限的プロセスを提供する。別の例として、サブトラクティブ方式で銅をエッチングする他の試みと比較して、ある実施形態は、処理されている半導体構造の銅層及び/又は他の部分への損傷を減少させ、又は除去する。
他の種類のフィーチャに加えて、ある実施形態は、比較的深い凹部112をエッチングして、凹部112の深さが凹部の幅よりも著しく大きく、可能な限り著しく大きい、高アスペクト比導電性フィーチャを形成する能力を提供する。エッチングプロセスの制御可能な性質の少なくとも一部に起因して、ある実施形態は、高度なパッケージング及び3次元(3D)集積(例えば、フィン型電界効果トランジスタ(FinFET)、ゲートオールアラウンド型(GAA)トランジスタ、3D NANDデバイスなど)のために使用可能であり得る。
図2A~図2Eは、本開示のある実施形態による、半導体構造104を処理するための周期的エッチングプロセス113の間の、半導体構造104の断面図を示す。特に、図2A~図2Eは、周期的エッチングプロセス113の5つの例示的な反復の間の半導体構造104を示して、銅含有層108の一部のレイヤ・バイ・レイヤ除去を示す。段階102c及び102dのこれらの5つの反復は、反復1についての段階102c(1)及び102d(1)、反復2についての段階102c(2)及び102d(2)、反復3についての段階102c(3)及び102d(3)、反復4についての段階102c(4)及び102d(4)、並びに反復5についての段階102c(5)及び102d(5)とラベル付けされている。特定の回数の反復が、単なる例示的な目的のために示されている。
概して、段階102c(1)~102c(5)の態様は、図1Bに関して上述した段階102cの態様に対応し、簡略化のために多くの詳細については繰り返さない。加えて、概して段階102d(1)~102d(5)の態様は、図1Bを参照して上述した段階102dの態様に対応し、簡略化のため、多くの詳細については繰り返さない。
図2Aに示されるように、段階102c(1)において、銅含有層108の上面114は、パターニング層110によって画成された凹部112の開口部において塩素処理115に暴露されて、それらの露出した上面114上にパッシベーション層116を形成させる。段階102d(1)において、段階102c(1)において形成されたパッシベーション層116は、半導体構造104をプラズマ118に暴露することによって、全体的又は部分的に除去される。パッシベーション層116は、銅含有層108のいくらかの部分を消費するため、銅含有層108の上面114に形成されたパッシベーション層116を除去することによって、銅含有層108の一部が除去され、凹部112が銅含有層108内に延ばされ、また、凹部112内の銅含有層108の側壁119が露出される。
図2Bに示すように、段階102c(2)において、銅含有層108の上面114及び銅含有層108の側壁119の表面が、塩素処理115に暴露されて、凹部112の底部の銅含有層108のそれらの露出した上面上にパッシベーション層116aを形成させ、銅含有層108の側壁119の表面上にパッシベーション層116b及び116cを形成させる。段階102d(2)において、パッシベーション層116aは、半導体構造104をプラズマ118に暴露することによって全体的又は部分的に除去される。パッシベーション層116aは、銅含有層108のいくらかの部分を消費するため、銅含有層108の上面114に形成されたパッシベーション層116aを除去することによって、銅含有層108の一部が除去されて、凹部112が銅含有層108内に延長され、まあ、凹部112内の銅含有層108の側壁119のより多くが露出される。ある実施形態では、凹部112の底の銅含有層108の上面114(及びその上に形成されたパッシベーション層116a)に向けられた、プラズマ118適用の指向性の性質に起因して、パッシベーション層116b及び116cの一部又は全てが、側壁119の表面に残り得る。パッシベーション層116aが銅含有層108の上面114上に形成されるとき、パッシベーション層116aは、銅含有層108の上面114であるとも考えられ得ることに留意されたい。
図2Cに示すように、段階102c(3)において、銅含有層108の上面114及び銅含有層108の側壁119の表面は、塩素処理115に暴露されて、銅含有層108の露出した上面114上にパッシベーション層116aを形成させ、段階102d(2)で露出された側壁119の表面の部分の上にパッシベーション層116b及び116cを形成させる。段階102d(3)において、パッシベーション層116aは、半導体構造104をプラズマ118に暴露することによって全体的又は部分的に除去される。パッシベーション層116aは、銅含有層108のいくらかの部分を消費するため、(凹部112の底の)銅含有層108の上面に形成されたパッシベーション層116aを除去することによって、銅含有層108の一部が除去されて、凹部112が銅含有層108内に延長され、また、より多くの側壁119が露出される。ある実施形態では、凹部112の底の銅含有層108の上面114(及びその上に形成されたパッシベーション層116a)に向けられた、プラズマ118適用の指向性の性質に起因して、パッシベーション層116b及び116cの一部又は全てが、側壁119の表面に残り得る。
図2Dに示すように、段階102c(4)において、銅含有層108の上面114及び銅含有層108の側壁119の表面は、塩素処理115に暴露されて、銅含有層108の露出した上面114上にパッシベーション層116aを形成させ、段階102d(3)で露出された側壁119の表面の部分の上にパッシベーション層116b及び116cを形成させる。段階102d(4)において、パッシベーション層116aは、半導体構造104をプラズマ118に暴露することによって全体的又は部分的に除去される。パッシベーション層116aは、銅含有層108のいくらかの部分を消費するため、(凹部112の底の)銅含有層108の上面114に形成されたパッシベーション層116aを除去することによって、銅含有層108の一部が除去されて、凹部112が銅含有層108内に延長され、また、より多くの側壁119が露出される。ある実施形態では、凹部112の底の銅含有層108の上面114(及びその上に形成されたパッシベーション層116a)に向けられた、プラズマ118適用の指向性の性質に起因して、パッシベーション層116b及び116cの一部又は全てが、側壁119の表面に残り得る。
図2Eに示すように、段階102c(5)において、銅含有層108の上面114及び銅含有層108の側壁119の表面は、塩素処理115に暴露されて、銅含有層108の露出した上面114上にパッシベーション層116aを形成させ、段階102d(4)で露出された側壁119の表面の部分の上にパッシベーション層116b及び116cを形成させる。段階102d(5)において、パッシベーション層116aは、半導体構造104をプラズマ118に暴露することによって全体的又は部分的に除去される。パッシベーション層116aは、銅含有層108のいくらかの部分を消費するため、(凹部112の底の)銅含有層108の上面114に形成されたパッシベーション層116aを除去することによって、銅含有層108の一部が除去されて、凹部112が銅含有層108内に延長され、また、より多くの側壁119が露出される。ある実施形態では、凹部112の底の銅含有層108の上面114(及びその上に形成されたパッシベーション層116a)に向けられた、プラズマ118適用の指向性の性質に起因して、パッシベーション層116b及び116cの一部又は全てが、側壁119の表面に残り得る。
図2a~図2Eを参照して示され、説明される例において見られ得るように、プロセス100、及び特に周期的エッチングプロセス113は、銅含有層108のターゲット露出面(例えば、上面114)を増分的にエッチングし、それによって、本実施例では、凹部112が銅含有層108内に増分的に延長される。パッシベーション層116aによって消費される銅含有層108の一部は、パッシベーション層116に選択的な指向性の異方性エッチングプロセスを使用して除去されて、制御されたエッチングプロセスを提供する。
図3A~図3Cは、本開示のある実施形態による、半導体構造の処理中に金属をエッチングするためのプロセス100の周期的エッチングプロセス113の間の、半導体構造104の例示的な詳細を示す。特に、図3Aは、概して、半導体構造104の塩素処理115への暴露が開始するときの、図1Bの段階102cに対応し、(半導体構造104の断面図及び平面図の両方を示す)図3Bは、概して、パッシベーション層116が形成されるときの段階102cに対応し、図3Cは、概して、半導体構造104のプラズマ118への暴露の間の段階102dに対応する。
図3Aに示すように、銅含有層108は、銅粒子300を含み、塩素処理115は、塩素ガス粒子302を含む。この説明のために、粒子は原子、分子、イオン、又は粒子が一部であるそれぞれの層の任意の他の適当な細区分であり得る。ある実施形態では、銅粒子300は、銅原子であり、塩素ガス粒子302は、2つの塩素原子の化合物(Cl)であり、それは、中性の塩素ガスである。
図3Bに示すように、塩素処理115の少なくともいくつかの塩素ガス粒子302は、(塩素原子などの塩素粒子304として)互いから解離されており、銅含有層108の表面において銅粒子300と結合されて、CuCl構造306(例えば、CuCl化合物)のパッシベーション層116aを形成する。銅含有層108の銅粒子300の塩素ガス(例えば、塩素ガス粒子302)に対する暴露は、自己制限的であり、塩素ガス(例えば、Cl)の塩素分子が、容易に解離し、解離後に銅原子(例えば、銅粒子300)に結合して、それによりCuCl構造306(例えば、CuCl化合物)を形成する。
本開示は、銅含有層108の表面の任意の適当なパーセンテージを超えるCuCl構造306の形成を企図しているが、ある実施形態では、段階102c(例えば、半導体構造104の塩素処理115への暴露)が、銅含有層108の露出面の約30パーセント~約70パーセントがCuClに変換されることをもたらす。ある実施形態では、段階102c(例えば、半導体構造104の塩素処理115への暴露)は、約50パーセントの被覆率をもたらす。例えば、ある実施形態では、塩素吸着の限界は、銅含有層108の表面において銅粒子300に付着している近隣の塩素粒子304に関連する立体障害によるものである。銅含有層108の表面が粗いほど、より大きな表面積を有し、潜在的に、銅含有層108の表面において塩素粒子304が銅粒子300により多く付着することを可能にし得る。
例えば、ある実施形態では、塩素ガス(例えば、Cl)の塩素分子が解離し、解離後に銅原子(例えば、銅粒子300)に結合するプロセスは、結晶銅表面上のある被覆率の値(例えば、約50%)の後で停止し得る。ある実施形態では、パッシベーション層116の100%未満の被覆率で、銅含有層108の露出面の近隣の塩素パッシベーションされていない銅原子が、位置をシフトして、別の塩素原子に結合しようとし得る。これは、銅含有層108の表面下のレベルにおける銅原子への経路を開き得る。しかしながら、塩素原子の表面下吸着のためのエネルギーが比較的大きい(例えば、約3Vを超える)ことに起因して、そのような表面下吸着を回避するか、又は少なくとも制限し、それにより、銅含有層108の露出面に対するモフォロジー変化を制限することが可能であり得る。
図3Cに示すように、銅含有層108のパッシベーション層116(例えば、パッシベーション層116a)は、プラズマ118に暴露され、プラズマ118は、パッシベーション層116aをエッチングする。プラズマ118は、アルゴン粒子308を含み、銅含有層108のパッシベーション層116aをプラズマ118に暴露することは、銅含有層108のパッシベーション層116aに向かう方向310に、パッシベーション層116aを異方性エッチングし得るアルゴン粒子308を向けることと、塩素処理115の塩素粒子304が結合された銅粒子300(図3Bに示すように、CuCl構造306)を除去することと、を含む。例えば、アルゴン粒子308は、CuCl構造306(例えば、CuCl化合物)を銅含有層108の表面から切り離すのに十分なエネルギーで、且つ、ある実施形態では、イオンスパッタリングを最小化するのに十分低いエネルギーで、(パッシベーション層116aを含む)銅含有層108に粒子を当て得る。
ある実施形態では、比較的低量のエネルギーが、CuCl構造306を遊離させ得る。パッシベーション層116aの形成の自己制限的性質と結合した(例えば、図3Bを参照)この能力は、銅含有層108の1つ又は複数の対象の表面(例えば、上面114)のほぼレイヤ・バイ・レイヤの除去をもたらす。ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、パッシベーション層116を除去するための低イオンエネルギーに起因して、任意の適当な圧力で実行され得るが、周期的エッチングプロセス113は、(例えば、パッシベーション層116の形成中の段階102cにおいて)Clガスによって媒介される塩素による銅の急速浸透に起因して、低圧力(例えば、約10mTorr以下)で実行され得る。そのような低圧力は、ある実施形態では、段階102dのエッチングプロセス中の副生成物再堆積のリスクを低下又は除去し得る。
塩化銅エッチング副生成物の変形物が、エッチングステップ(例えば、段階102d)の間に生成され得る。例えば、CuCl、CuCl、及びCuClは、それぞれ約-1.33eV、+0.28eV、及び+2.19eVのΔE値を有する、安定したエッチング副生成物であり得る。ある実施形態では、CuClのみが、概して、物理吸着されたCl分子との協調的相互作用を通して利用可能であり、それによって、CuClの発生は制限され得る。ある実施形態では、プラズマ濃度及び電力が、銅含有層108の約0.86eV銅表面結合を破壊するように選択される。
図4は、本開示のある実施形態による、半導体構造104を処理するための例示的な方法400を示す。方法は、ステップ402において開始する。ステップ404において、基板106が受け入れられる。基板106は、その上に形成された銅含有層108を含む。ある実施形態では、銅含有層108は、純銅である。ステップ406において、基板106上に形成されている銅含有層108上にパターニング層110が形成される。例えば、パターニング層110は、エッチングマスクとしてパターニングレジスト層を使用してパターニングされ得る。ある実施形態では、パターニング層110を形成することは、パターニング層110内にパターンを画成することを含み、そのパターンは、周期的エッチングプロセス113を使用して銅含有層108にフィーチャ(例えば、凹部112及び構造123)を形成するためのエッチングパターンを画成する。例えば、パターニング層110によって画成されたパターンは、それによって、周期的エッチングプロセス113の後の銅含有層108の残存部分が、導電コンタクト、導電ライン、導電ビアなどの半導体デバイスの導電性フィーチャを画成するように、銅含有層108において対応する凹部112をエッチングするための凹部112を画成し得る。
ステップ408において、周期的エッチングプロセス113を実行することによって、パターニング層110をエッチングマスクとして使用して、銅含有層108がパターニングされる。ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、第1のエッチングステップ(例えば、塩素暴露ステップ)のステップ408aにおいて、銅含有層108の1つ又は複数の露出面を、塩素ガスを含む塩素処理115に暴露することによって、銅含有層108の1つ又は複数の露出面上にパッシベーション層116を形成することを含む。ある実施形態では、パッシベーション層116は、CuClを含む。パッシベーション層116は、銅含有層108の表面層の少なくとも一部を置換する。ある実施形態では、パッシベーション層116は、自己制限的なプロセスで形成され、1つ又は複数の露出面において3つ以下の銅原子の深さ分、銅含有層108に貫入する。
ある実施形態では、ステップ408aにおいて、銅含有層108の1つ又は複数の露出面を塩素処理115に暴露することによって、銅含有層108の1つ又は複数の露出面上にパッシベーション層116を形成することは、熱蒸着プロセスを実行して、Clを解離させ、銅含有層108の1つ又は複数の露出面と反応させて、パッシベーション層116(例えば、CuCl構造306)を形成することを含む。ある実施形態では、ステップ408aにおいて、銅含有層108の1つ又は複数の露出面を塩素処理115に暴露することによって、銅含有層108の1つ又は複数の露出面上にパッシベーション層116を形成することは、プラズマ蒸着プロセスを含む。例えば、銅含有層108の1つ又は複数の露出面は、Clを解離させ、銅層の1つ又は複数の露出面と反応させて、パッシベーション層116(例えば、CuCl構造306)を形成するのに十分なエネルギーを有する塩素含有プラズマに暴露され得る。
ある実施形態では、パッシベーション層116がその上に形成される銅含有層108の1つ又は複数の露出面は、銅含有層108の1つ若しくは複数の上面114、銅含有層108の側壁119の表面、又は銅含有層108の1つ若しくは複数の上面と銅含有層108の側壁119の表面との組み合わせを含む。
ある実施形態では、ステップ408aにおける第1のエッチングステップ(例えば、塩素暴露ステップ)の最初のインスタンスにおいて、銅含有層108の1つ又は複数の露出面は、ターゲット露出面を含むことができ、それは、一例では、凹部112の底における銅含有層108の上面114である。ある実施形態では、ステップ408aにおける第1のエッチングステップ(例えば、塩素暴露ステップ)の後続インスタンスにおいて、銅含有層108の1つ又は複数の露出面は、ターゲット露出面(例えば、上面114)及び凹部112内の銅含有層108の側壁119の表面を含み得る。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、第2のエッチングステップ(例えば、プラズマエッチングステップ)のステップ408bにおいて、プラズマ118を使用して、銅含有層108のパッシベーション層116の少なくとも一部をエッチングすることを含む。ある実施形態では、プラズマ118は、アルゴンなどの希ガスを含む。パッシベーション層116の各エッチングは、銅含有層108の少なくとも一部を除去して、銅含有層108内に凹部112を延ばす。
ある実施形態では、ステップ408bは、プラズマエッチングステップにおいて、銅含有層108を有する基板106を、銅含有層108の1つ又は複数の露出面においてCuCl構造306の少なくとも一部を銅含有層108から除去して銅含有層108内に凹部112を延ばすのに十分なエネルギーで、銅含有層108のターゲット露出面(例えば、上面114)に向けられたプラズマ118(例えば、アルゴンプラズマ)に暴露することを含む。ある実施形態では、十分なエネルギーは、約40eV以下である。
周期的エッチングプロセス113の周期的性質は、凹部112の深さが周期的エッチングプロセス113の各反復で増加するように、周期的エッチングプロセス113が、銅含有層108に凹部112を増分的に形成するのに適当な回数繰り返され得ることを意味する。さらに、パッシベーション層116の形成に結合される、周期的エッチングプロセス113の周期性は、銅含有層108のエッチングの間、銅含有層108の表面のモフォロジーの改変の減少又は除去を容易にする。例えば、周期的エッチングプロセス113は、所定の回数実行されてもよい。別の例として、周期的エッチングプロセス113は、銅含有層108内の凹部112の底に基板106の上面122が露出されるまで実行されてもよい。
ある実施形態では、ステップ408a及び408bが同じプロセスチャンバ内で実行される例において、方法400の周期的エッチングプロセス113のステップ408aの後、且つ周期的エッチングプロセス113のステップ408bの前に、ステップ408a及び408bが実行され得るプロセスチャンバが、残存するガス又はステップ408aに関連する他の材料を除去するためにパージされてもよい。
ステップ410において、凹部112は、充填材料124で充填され得る。充填材料124は、任意の適当な材料又は材料の組み合わせを含み得る。ある実施形態では、充填材料は、誘電材料を含む。本開示は、任意の適当な種類のプロセス又は種類の組み合わせのプロセスを使用して充填材料124で凹部を充填することを企図している。ある実施形態では、方法400は、充填材料124で凹部112を充填する前に、凹部112内の銅含有層108の側壁119において形成されたパッシベーション層116(例えば、パッシベーション層116b及び116c)の一部を除去することを含む。
ステップ412において、方法400が終了する。
図5は、本開示のある実施形態による、半導体構造104を処理するための例示的な方法500を示す。方法は、ステップ502において開始する。ステップ504において、基板106が受け入れられる。基板106は、その上に形成された銅含有層108を含む。ある実施形態では、銅含有層108は、純銅である。
ステップ506において、周期的エッチングプロセス113が実行されて、銅含有層108の一部を増分的にエッチングする。ある実施形態では、銅含有層108は、増分的にエッチングされる銅含有層の一部を画成するターゲット露出面を有する。例えば、ターゲット露出面は、凹部112の底における銅含有層108の上面114であるとし得る。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、塩素暴露ステップのステップ506aにおいて、銅含有層108を有する基板106を塩素ガス(Cl)に暴露して、銅含有層108のターゲット露出面において銅含有層108の一部を塩化銅(CuCl)構造306に変換することを含む。(CuCl)構造306の銅は、ターゲット露出面(及び潜在的には、銅含有層108の他の露出面)における銅含有層108の表面部分であるとし得る。ある実施形態では、ステップ506aの塩素暴露ステップは、銅含有層108のターゲット露出面の100%未満を塩化銅(CuCl)構造に変換し、特定の例として、銅含有層108のターゲット露出面の約50%を塩化銅(CuCl)構造に変換する。
ある実施形態では、ステップ506aは、熱蒸着プロセスに従って、Clを処理ツールのプロセスチャンバに注入することと、プロセスチャンバの温度を上昇させて、Clを解離させ、銅含有層108のターゲット露出面と反応させてCuCl構造306を形成することと、を含む。ある実施形態では、ステップ506aは、プラズマ蒸着プロセスに従って、Clを処理ツールのプロセスチャンバに注入することと、Clからプロセスチャンバ内で塩素含有プラズマ(例えば、プラズマ118)を生成することと、Clを解離させ、銅含有層108のターゲット露出面と反応させてCuCl構造306を形成するのに十分なエネルギーを有する塩素含有プラズマ(例えば、プラズマ118)に、銅含有層108のターゲット露出面を暴露することと、を含む。
ある実施形態では、周期的エッチングプロセス113は、プラズマエッチングステップのステップ506bにおいて、基板106をプラズマ118に暴露することを含む。ある実施形態では、プラズマ118は、アルゴンなどの希ガスを含む。ある実施形態では、プラズマ118は、銅含有層108のターゲット露出面におけるCuCl構造の少なくとも一部を銅含有層108から除去するのに十分なエネルギーで、銅含有層108のターゲット露出面(例えば、上面114)に向けられ、それにより、銅含有層108のターゲット露出面における銅含有層108の一部をエッチングする。ある実施形態では、十分なエネルギーは、約40eV以下である。
周期的エッチングプロセス113の周期性は、周期的エッチングプロセス113が、銅含有層108を増分的にエッチングする(例えば、銅含有層108に凹部112を形成する)のに適当な回数繰り返され得ることを意味する。さらに、銅含有層108のターゲット露出面における塩化銅構造306の形成に結合される、周期的エッチングプロセス113の周期性は、銅含有層108のエッチングの間、銅含有層108のターゲット露出面のモフォロジーの改変の減少又は除去を容易にする。例えば、周期的エッチングプロセス113は、所定の回数実行されてもよい。別の例として、周期的エッチングプロセス113は、銅含有層108内の凹部112の底に基板106の上面122が露出されるまで実行されてもよい。
ある実施形態では、塩素暴露ステップ(例えば、ステップ506a)及びプラズマエッチングステップ(例えば、ステップ506b)は、異なる処理ツールを使用して、又は同じ処理ツールの異なるプロセスチャンバにおいて実行される。ある実施形態では、ステップ506a及び506bが同じプロセスチャンバ内で実行される例において、方法500の周期的エッチングプロセス113のステップ506aの後、且つ周期的エッチングプロセス113のステップ506bの前に、ステップ506a及び506bが実行され得るプロセスチャンバが、残存するガス又はステップ506aに関連する他の材料を除去するためにパージされてもよい。
ステップ508において、凹部112は、充填材料124で充填され得る。充填材料124は、任意の適当な材料又は材料の組み合わせを含み得る。ある実施形態では、充填材料は、誘電材料を含む。本開示は、任意の適当な種類のプロセス又は種類の組み合わせのプロセスを使用して充填材料124で凹部を充填することを企図している。
ステップ510において、方法500が終了する。
図6は、本開示のある実施形態による、例示的なプラズマプロセスシステム600の全般的な概略を示す。特定の例示的なプラズマプロセスシステム600が示され、説明されているが、本開示が、任意の適当な種類のプラズマプロセスシステム600を使用することを企図している。プラズマプロセスシステム600は、プラズマプロセスステップのいくつか又は全てを実行するために使用され得る。
プラズマプロセスシステム600は、プロセスチャンバ610、ガス送出システム620、真空排気システム630、温度コントローラ640、並びに電源650及び660を含む。プロセスチャンバ610は、電極652及び基板ホルダ654を含む。
図1~図5に関して説明されるステップのいくつか又は全てが、プラズマプロセスシステム600を使用して実行されてもよく、半導体構造104がプロセスチャンバ610の基板ホルダ654上の位置にある。例えば、プラズマプロセスがパッシベーション層116を形成するため又は銅含有層108をエッチングするために使用される限り、半導体構造104は、プロセスチャンバ610内に配置され、適当なプラズマ670に暴露されてもよく、適当なプラズマ670は、処理の段階に応じて、プラズマとして実施される塩素処理115であってもよく、又は例としてのプラズマ118であってもよい。
ガス送出システム620、真空排気システム630、温度コントローラ640、電源650及び660、並びに電極652は、プログラムされていてもよく、又は所与の処理ステップのための所望のプロセス条件に従って動作されてもよい。例えば、プラズマプロセスがパッシベーション層116を形成するために使用される限り、プラズマプロセスシステム600のこれらのコンポーネントは、パッシベーション層116を形成することに関連して説明される例示的なプロセス条件及び関連パラメータに従って設定されてもよい。別の例として、プラズマプロセスが銅含有層108の凹部112をエッチングするために使用される限り、プラズマプロセスシステム600のこれらのコンポーネントは、銅含有層108の凹部112をエッチングすることに関連して説明される例示的なプロセス条件及び関連パラメータに従って設定されてもよい。
本開示は、特定のプロセス/方法ステップを特定の順序で発生するものとして説明し、又は示しているが、本開示は、プロセス/方法ステップが任意の適当な順序で発生することを企図している。さらに、本開示は、プロセス/方法ステップが、任意の適当な順序で1回又は複数回繰り返されることを企図している。本開示は、特定のプロセス/方法ステップが順番に発生するものとして説明し、又は示しているが、本開示は適宜、プロセス/方法ステップが実質的に同時に発生することを企図している。
本開示について、例示的実施形態を参照しながら説明してきたが、この説明は、限定的な意味に解釈されることを意図したものではない。例示的実施形態の様々な変更及び組み合わせ、並びに本開示の他の実施形態は、説明を参照すれば当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなあらゆる変更又は実施形態を包含することが意図されている。

Claims (20)

  1. 半導体構造を処理する方法であって、
    エッチングされる銅層上にパターニング層を形成することであって、前記銅層は基板上に配置されている、形成することと、
    周期的エッチングプロセスを実行して前記銅層に凹部を形成することにより、前記パターニング層をエッチングマスクとして使用して前記銅層をパターニングすることであって、前記周期的エッチングプロセスは、
    第1のエッチングステップにおいて、前記銅層の露出面を塩素ガスに暴露することにより、前記銅層の前記露出面上にパッシベーション層を形成することであって、前記パッシベーション層が、前記銅層の表面層の少なくとも一部を置換する、形成すること、及び
    続いて第2のエッチングステップにおいて、第1のプラズマを使用して前記パッシベーション層をエッチングすることであって、前記第1のプラズマは希ガスを含み、前記周期的エッチングプロセスの各周期が、前記銅層の前記凹部を延長させる、エッチングすること、
    を含む、パターニングすることと、
    を含む方法。
  2. 前記第1のエッチングステップにおいて、前記銅層の前記露出面を塩素ガスに暴露することにより、前記銅層の前記露出面上に前記パッシベーション層を形成することは、熱蒸着プロセスを有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のエッチングステップにおいて、前記銅層の前記露出面を塩素ガスに暴露することにより、前記銅層の前記露出面上に前記パッシベーション層を形成することは、プラズマ蒸着プロセスを有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記パッシベーション層が上に形成される前記銅層の前記露出面は、前記銅層の上面、前記銅層の側壁面、又は前記銅層の前記上面と前記銅層の前記側壁面との組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記パッシベーション層は塩化銅(CuCl)構造を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記銅層の前記露出面の約30パーセントから約70パーセントが、前記CuCl構造に変換される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記希ガスはアルゴンである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記周期的エッチングプロセスを完了することに続いて、誘電材料を含む充填材料で前記凹部を充填すること、をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1のエッチングステップの1つ又は複数のインスタンスの間に、前記パッシベーション層が、前記第2のエッチングステップによって露出された前記凹部内の前記銅層の側壁面に沿って形成される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第2のエッチングステップの間に、前記第1のプラズマが、前記凹部の底に位置する前記銅層の上面に形成された前記パッシベーション層の一部に向けられる、請求項1に記載の方法。
  11. 半導体構造を処理する方法であって、
    基板を受け入れることであって、銅含有層が前記基板上に形成されている、受け入れることと、
    周期的エッチングプロセスを実行して前記銅含有層の一部を増分的にエッチングすることであって、前記銅含有層は、エッチングされる前記銅含有層の前記一部を画成するターゲット露出面を有し、前記周期的エッチングプロセスは、
    塩素暴露ステップにおいて、前記銅含有層を有する前記基板を塩素ガス(Cl)に暴露して、前記銅含有層の一部を塩化銅(CuCl)構造に変換すること、及び
    続いてプラズマエッチングステップにおいて、前記銅含有層を有する前記基板を第1のプラズマに暴露することであって、前記第1のプラズマが、希ガスを含み、前記CuCl構造の少なくとも一部を前記銅含有層から除去させるのに十分なエネルギーで、前記銅含有層の前記ターゲット露出面に向けられる、暴露すること、
    を含む、エッチングすることと、
    を含む方法。
  12. 前記塩素暴露ステップ及び前記プラズマエッチングステップが、異なる処理ツールを用いて、又は同一処理ツールの異なるプロセスチャンバにおいて、実行される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記塩素暴露ステップ及び前記プラズマエッチングステップが、同一処理ツールの同一のプロセスチャンバにおいて実行され、
    当該方法は、前記周期的エッチングプロセスの各周期の間、前記塩素暴露ステップと前記プラズマエッチングステップとの間に、前記同一のプロセスチャンバのパージを実行することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記周期的エッチングプロセスを、前記銅含有層の前記一部をエッチングするのに十分な回数繰り返すことを含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記銅含有層を有する前記基板を前記Clに暴露することが、
    熱蒸着プロセスに従って、前記Clを処理ツールのプロセスチャンバに注入すること、及び前記処理ツールの前記プロセスチャンバの温度を上昇させて、前記Clを解離させ、前記銅含有層の前記ターゲット露出面と反応させて前記CuCl構造を形成すること、又は、
    プラズマ蒸着プロセスに従って、前記Clを処理ツールのプロセスチャンバに注入すること、及び前記Clから前記処理ツールの前記プロセスチャンバ内で塩素含有プラズマを生成すること、及び前記Clを解離させ、前記銅含有層の前記ターゲット露出面と反応させて前記CuCl構造を形成するのに十分なエネルギーを有する前記塩素含有プラズマに、前記銅含有層の前記ターゲット露出面を暴露すること、
    を含む、請求項11に記載の方法。
  16. 半導体構造を処理する方法であって、
    エッチングされる銅層上にパターニング層を形成することであって、前記銅層は基板上に配置されている、形成することと、
    周期的エッチングプロセスを実行して前記銅層に凹部を増分的に形成することにより、前記パターニング層をエッチングマスクとして使用して前記銅層をパターニングすることであって、前記周期的エッチングプロセスは、
    塩素暴露ステップにおいて、前記銅層を有する前記基板を塩素ガス(Cl)に暴露して、CuCl構造を前記銅層の1つ又は複数の露出面に形成させること、及び
    続いて、プラズマエッチングステップにおいて、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面における前記CuCl構造の少なくとも一部を前記銅層から除去して前記銅層内に前記凹部を延長させるのに十分なエネルギーで、前記銅層のターゲット露出面に向けられたアルゴン含有プラズマに、前記銅層を有する前記基板を暴露すること、
    を含み、
    前記塩素暴露ステップの最初のインスタンスにおいて、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面が、前記ターゲット露出面を含み、前記ターゲット露出面は、前記凹部の底における前記銅層の上面であり、
    前記塩素暴露ステップの後続インスタンスにおいて、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面が、前記ターゲット露出面及び前記凹部内の前記銅層の側壁面を含む、
    パターニングすることと、
    を含む方法。
  17. 前記塩素暴露ステップが、熱蒸着プロセスを実行して、前記Clを解離させ、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面と反応させて、前記CuCl構造を形成することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記塩素暴露ステップが、前記Clから塩素含有プラズマを生成することと、前記Clを解離させ、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面と反応させて、前記CuCl構造を形成するのに十分なエネルギーを有する前記塩素含有プラズマに、前記銅層の前記1つ又は複数の露出面を暴露することと、を含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記十分なエネルギーは約40eV以下である、請求項16に記載の方法。
  20. 前記周期的エッチングプロセスを完了した後に、誘電材料を含む充填材料で前記凹部を充填することをさらに含み、当該方法は、前記充填材料で前記凹部を充填する前に、前記凹部内の前記銅層の前記側壁面において前記CuCl構造を除去することを含む、請求項16に記載の方法。
JP2023573323A 2021-06-04 2022-06-02 半導体構造の処理中に金属をエッチングすること Pending JP2024521844A (ja)

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