JP2024508993A - 置換モルホリンの誘導体及びその使用 - Google Patents

置換モルホリンの誘導体及びその使用 Download PDF

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Abstract

式Iの化合物には、その立体異性体及び/またはその塩が含まれ、式中、R1は置換アルカン基、複素環基、またはピリジン基であり、Xは、水素、ハロゲン、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル基、またはエステルである。このような化合物は、医薬組成物及び中枢神経系(CNS)障害の治療に使用され得る。【化1】TIFF2024508993000108.tif49162【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月18日に出願された米国仮出願第63/162,671号の優先権を主張し、その全体が本明細書に組み込まれる。
本技術は、一般に、置換モルホリンの誘導体、ならびに、医薬組成物におけるそれらの使用、及び中枢神経系(CNS)障害の治療のためのそれらの使用に関する。
(R,S)-2-[(2-エトキシフェノキシ)メチル]モルホリン:
Figure 2024508993000002
は、二環式モルホリン誘導体であり、CAS No.46817-91-8(HCl塩についてはCAS No.35604-67-2)が割り当てられている。式C1319NOで特徴づけられ、分子量は237.295g/molである。
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンは、とりわけ、うつ病、夜尿症、ナルコレプシー、睡眠障害、及びアルコール依存症の治療を含む、いくつかの望ましい薬理学的用途を有することが知られている。2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンは、大うつ病性障害(MDD)の治療のために、以前に欧州のいくつかの国で販売されていた。2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンは、ノルエピネフリン(「NRI」)の再取り込みの阻害剤であるが、神経細胞の貯蔵庫からのセロトニンの放出も促進し得る。
しかし、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンによる治療は、吐き気、嘔吐、食欲不振、赤血球沈降の増加、EKG及びEEG異常、心窩部痛、下痢、便秘、めまい、起立性低血圧、下肢の浮腫、構音障害、振戦、精神運動性興奮、精神錯乱、抗利尿ホルモンの不適切な分泌、トランスアミナーゼの増加、発作を含む多くの副作用を伴ってきた。
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンに関連する副作用を最小限に抑えるために、化学者は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンの薬理学的特性を保持する誘導体及び類似体を合成した。置換モルホリンの誘導体は、当該技術分野において、例えば、英国特許第1243391号及び英国特許第1260886号において、以前に開示されている。別のアプローチでは、本発明者らは、置換モルホリンの新規誘導体を合成する。プロドラッグは、多くの場合、薬理活性をほとんどまたはまったく持たない誘導体のクラスであり、インビボで治療的に活性な化合物に変換される。場合によっては、プロドラッグ自体が生物学的活性を有し得る。プロドラッグの活性化は、担体と薬物分子との間の一時的な結合の酵素的または非酵素的切断、あるいはその両方の逐次的または同時の組み合わせによって起こり得る。
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンの構造におけるモルホリンのアミン基の誘導体化を伴う、置換モルホリンの新たに合成された誘導体は、新規化合物として機能する化学的に安定な化合物を生成する。2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンのこれらの誘導体は、医薬組成物において、及び中枢神経系(CNS)障害の治療のために使用することができる。
一態様では、置換モルホリンの誘導体が提供され、式Iの化合物、その立体異性体、またはその塩を含む。
Figure 2024508993000003

式Iにおいて、Rはアルキル、ヘテロシクリル(heterocylyl)、またはピリジルであり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、Xは、H、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、エステルであり得る。
いくつかの実施形態では、本技術は、式IIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩による置換モルホリンの誘導体に関する。
Figure 2024508993000004
式IIにおいて、Lは、アルキル、置換ピリジンカルボン酸、または置換アザンジイルアセテートであり得、Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得る。
いくつかの実施形態では、本技術は、式IIIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩による置換モルホリンの誘導体に関する。
Figure 2024508993000005

式IIIにおいて、Yは、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、エステルであり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得る。
いくつかの実施形態では、置換モルホリンの誘導体は、式IV、その立体異性体、及び/またはその塩によって提供される。
Figure 2024508993000006
式IVにおいて、Zは、H、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、窒素含有基であり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得る。
上記の実施形態のいずれかにおいて、RはCHCHであり得る。上記の実施形態のいずれかにおいて、R~R14はそれぞれHであり得る。
いくつかの態様では、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体、それらの立体異性体及び/またはその塩、及び少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤または担体を含む組成物が提供される。
いくつかの態様では、中枢神経系(「CNS」)障害の治療が提供され、この治療は、治療を必要とする対象に、置換モルホリンの誘導体(式I、II、III、またはIVの化合物を含む)を含む医薬組成物を投与することを含む。
いくつかの態様では、置換モルホリンの誘導体(式I、II、III、またはIVの化合物、それらの立体異性体及び/またはその塩を含む)を製造するための方法が提供され、方法は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩、中間体1、中間体2、または中間体3と、式I、II、III、またはIVの化合物を形成するのに適した反応性化合物とを接触させることを含む。
定義。以下の用語は、全体を通じて下記の定義に従って使用される。
本明細書で使用される場合、用語「ビロキサジン」または2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンは、(R,S)-2-[(2-エトキシフェノキシ)メチル]モルホリン(その薬学的に許容される塩またはエステルを含む)を意味し、単一の(-)鏡像異性体もしくは単一の(+)鏡像異性体のいずれかを含むか、または、様々な量の(-)鏡像異性体及び(+)鏡像異性体を含む鏡像異性体のラセミ混合物もしくは非ラセミ混合物の形態である。
本明細書中及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、要素の説明の文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)単数の項目、例えば、「a」及び「an」及び「the」ならびに同様な言及は、本明細書中に特に記載がない限り、または文脈から明白に矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含するものと見なされるべきである。本明細書の値の範囲の列挙は、本明細書で別様に示されない限り、単に、範囲内に収まるそれぞれの別個の値を個々に指す速記方法としての役割を果たすことが意図され、それぞれの別個の値は、本明細書に個々に列挙されるかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に別様に示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書中に提示されるありとあらゆる例、または例示の言葉(例えば、「such as(例えば)」など)の使用は、特に記載がない限り、実施形態をより理解しやすくすることを意図するに過ぎず、特許請求の範囲に制限をかけることはない。本明細書中の言葉には、任意の特許請求されていない構成要素を必須であると示すものとして解釈すべきものはない。
本明細書中で使用される場合、「約」は、当業者が理解するとおりであり、その言葉が使用される文脈に応じてある程度変化することになる。当業者にとって明白ではない当該用語の使用がある場合、その用語が使用される文脈を考慮して、「約」は、特定の用語のプラスマイナス10%までを意味することになる。
一般に、水素またはHなどある特定の元素についての言及は、その元素の全ての同位体を含むことを意味する。例えば、R基が水素またはHを含むと定義される場合、それは、重水素及びトリチウムも含む。したがって、トリチウム、C14、P32、及びS35などの放射性同位体を含む化合物は、本技術の範囲内に含まれる。そのような標識を本技術の化合物に挿入する手順は、本明細書中の開示に基づいて、当業者に容易に明らかとなる。
一般に、「置換された」とは、その中に含まれる水素原子への1つまたは複数の結合が、非水素または非炭素原子への結合によって置き換えられている、以下に定義される有機基(例えば、アルキル基)を指す。置換基には、炭素原子(複数可)または水素原子(複数可)への1つまたは複数の結合が、ヘテロ原子への1つまたは複数の結合(二重結合または三重結合を含む)によって置き換えられている基も含まれる。したがって、特に指定しない限り、置換基は1つまたは複数の置換基で置換される。いくつかの実施形態では、置換基は、1、2、3、4、5、または6個の置換基で置換される。置換基の例としては、ハロゲン(すなわち、F、Cl、Br、I);ヒドロキシル;アルコキシ、アルケンオキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシ、及びヘテロシクリルアルコキシ基;カルボニル(オキソ);カルボキシレート;エステル;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;チオール;スルフィド;スルホキシド;スルホン;スルホニル;ペンタフルオロスルファニル(すなわち、SF)、スルホンアミド;アミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;アミド;ウレア;アミジン;グアニジン;エナミン;イミド;イソシアネート;イソチオシアネート;シアネート;チオシアネート;イミン;ニトロ基;ニトリル(すなわち、CN)等が挙げられる。
本明細書で使用される「カルボキシレート」という用語は、化学式-COOを有するカルボン酸の共役塩基を指す。
本明細書で使用される「エステル」という用語は、-COOR-及び-C(O)O-G基を指す。Rは、本明細書で定義される、置換または非置換アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。Gはカルボン酸保護基である。カルボン酸保護基は、当業者にはよく知られている。カルボン酸基官能性の保護基についての広範なリストは、Protective Groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons,New York,NY,(3rd Edition,1999)に見出され得、そこに記載されている手順を使用して付加または削除でき、あたかも本明細書に完全に記載されているかのように、その全体があらゆる目的で参照により本明細書に組み込まれる。
「アミド(amide)」(または「アミド(amido)」)という用語には、C-及びN-アミド基、すなわち、それぞれC(O)NR及び-NRC(O)-R基が含まれる。R及びRは、独立して水素であるか、または、本明細書で定義される、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルもしくはヘテロシクリル基である。したがって、アミド基には、カルバモイル基(-C(O)NH)及びホルムアミド基(NHC(O)H)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、アミドは-NRC(O)-(C1~5アルキル)であり、その基は「カルボニルアミノ」と呼ばれ、他の実施形態では、アミドは-NHC(O)-アルキルであり、その基は「アルカノイルアミノ」と呼ばれる。
本明細書で使用される「アミン」(または「アミノ」)という用語は、-NR基を指し、式中、R及びRは、独立して水素であるか、または、本明細書で定義される、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルもしくはヘテロシクリル基である。いくつかの実施形態では、アミンは、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、またはアルキルアリールアミノである。他の実施形態では、アミンは、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、フェニルアミノ、またはベンジルアミノである。
本明細書で使用される「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、臭素(Br)、塩素(Cl)、フッ素(F)、またはヨウ素(I)を指す。いくつかの実施形態では、ハロゲンは塩素(Cl)である。
本明細書で使用される「ポリペプチド」または「ペプチド」という用語は、あるアミノ酸のカルボキシル末端と別のアミノ酸のアミノ末端との間のペプチド(すなわち、アミド)結合によって連結された2つ以上のアミノ酸を指す。用語「ペプチド」は、ペプチド内のアミノ酸の数を示す接頭辞と組み合わせることができ、例えば、「ペンタペプチド」は5つのアミノ酸からなるペプチドである。
「アミノ酸」という用語は当技術分野で認識されており、一般に天然または非天然のアルファまたはベータアミノ酸を指す。「アミノ酸」という用語には、天然ペプチドに一般的に見られる21個の標準的なL-アミノ酸のいずれかが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「疎水性側鎖を有するアミノ酸残基」という用語は、以下のアミノ酸を指す:アラニン(Ala)、バリン(Val)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、メチオニン(Met)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)。いくつかの実施形態では、疎水性側鎖を有するアミノ酸残基はバリン(Val)である。他の実施形態では、疎水性側鎖を有するアミノ酸残基はフェニルアラニン(Phe)である。
本明細書で使用される「アセチル」という用語は、カルボニル基(CHCO-)に結合したメチル基を指す。
本明細書で使用される「ピリジン」基という用語は、化学式CNを有する複素環式有機化合物を有する基を指す。
本明細書で使用される「ピリジンカルボン酸」という用語は、ピリジン環及びカルボキシル基を有する化合物を指す。
本明細書で使用される「アザンジイル」という用語は、式-NHを有する官能基を指し、この基は2つの単結合によって化合物の残りの部分に結合している。
本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩は、本技術の範囲内であり、所望の薬理活性を保持し、生物学的に不所望のものではない(例えば、塩が過度に毒性、アレルギー誘発性、または刺激性ではなく、生体利用可能である)酸または塩基付加塩を含む。本技術の化合物が、例えば、アミノ基などの塩基性基を有する場合、薬学的に許容される塩は、無機酸(塩酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン酸など)、有機酸(例えば、アルギン酸、ギ酸、酢酸、安息香酸、グルコン酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、及びp-トルエンスルホン酸)または酸性アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸など)を用いて形成することができる。本技術の化合物が、例えば、カルボン酸基などの酸性基を有する場合、アルカリ金属及びアルカリ土類金属(例えば、Na、Li、K、Ca2+、Mg2+、またはZn2+)などの金属、アンモニアまたは有機アミン(例えば、ジシクロヘキシルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、またはトリエタノールアミン)または塩基性アミノ酸(例えば、アルギニン、リジン、またはオルニチン)と塩を形成することができる。これらの塩は、化合物の単離及び精製中にインサイチュで調製されるか、または精製した化合物を遊離塩または遊離酸の形態で適切な酸または塩基とそれぞれ別々に反応させ、形成された塩を単離することにより調製される。
化合物の立体異性体(光学異性体としても知られる)には、具体的な立体化学が明示されない限り、構造の全てのキラル、ジアステレオ異性体、及びラセミ形態が含まれる。すなわち、本技術で使用される化合物は、描写から明らかな場合に任意または全ての非対称原子において光学異性体が濃縮または分割されたものを含む。ラセミ混合物及びジアステレオマー混合物の両方とも、ならびに個々の光学異性体は、それらの鏡像異性体パートナーまたはジアステレオマーパートナーを実質的に含まないように、単離または合成することができ、これらの立体異性体は、全て、本技術の範囲内にある。
「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、業界及び規制当局によって広く認められている物質を指し、USP-NF、Food Chemicals Codex、Code of Federal Regulations(CFR)、FDA Inactive Ingredients Guide、など、及び、一般に安全とみなされる(GRAS)食品成分である物質がリストされている21 CFRパート182及び184の概要に掲載されているモノグラフに列挙されているものなどを指す。
一態様では、式Iで表される化合物、またはその立体異性体、もしくはその薬学的に許容される塩が提供される。
Figure 2024508993000007
式Iの化合物において、Rはアルキル、ヘテロシクリル(heterocylyl)、またはピリジルであり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、Xは、H、ハロゲン、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、エステルであり得る。いくつかの好ましい実施形態では、Rはエチルである。上記の実施形態のいずれかにおいて、Rは、CH、CHCH、CHCHCH、CHCHCHCH、(CHC、(CHCHCH、または(CHCCHであり得る。上記のいずれかの実施形態では、Xはアミノ酸残基であり得る。このような実施形態では、アミノ酸残基は疎水性側鎖をさらに含み得る。上記のいずれかの実施形態では、アミノ酸残基はバリンまたはフェニルアラニンであり得る。上記のいずれかの実施形態では、R~R14のそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、I、またはアルキルであり得る。いくつかのそのような実施形態では、R~R14のそれぞれは、独立して、HまたはC~Cアルキルであり得る。いくつかの実施形態において、R~R14はすべてHである。上記のいずれかの実施形態では、RはCHCHまたはCHCHCHCHであり得る。上記の様々な実施形態では、RはCHまたはCであり得、及び/またはXは、エステルであり得る。上記の様々な実施形態では、Rはピリジル基であり得、Xは、F、Cl、Br、またはIであり得る。
様々な実施形態では、式Iで表される化合物は、以下の化合物の1つまたは複数であるが、キラル中心が存在する場合、各表現は任意のR、S、またはラセミ構造も含むことが理解される:
Figure 2024508993000008


Figure 2024508993000009

Figure 2024508993000010

Figure 2024508993000011
いくつかの実施形態では、式Iで表される化合物は:
Figure 2024508993000012
である。
上記の式では、R15はH、アルキル、または-C(O)OR17であり得、R16は、H、アルキル、または-C(O)OR17であり得、R17はHまたはアルキルであり得る。いくつかの実施形態では、R15はアルキルであり得、R16はHまたはアルキルであり得る。そのような実施形態では、R15はメチルであり得、R16はHまたはメチルであり得る。いくつかの実施形態では、R15及びR16はメチルである。いくつかの実施形態では、R15は-C(O)OR17であり、R16はHであり、R17はメチルである。
別の態様では、式IIで表される化合物、またはその立体異性体、及び/またはその塩が提供される。
Figure 2024508993000013

式IIにおいて、Lは、アルキル、置換ピリジンカルボン酸、または置換アザンジイルアセテートであり、Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、R~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、式IIで表される化合物は、
Figure 2024508993000014
である。
様々な実施形態において、式IIの化合物は、以下の1つまたは複数である:
Figure 2024508993000015
別の態様では、式IIIで表される化合物、またはその立体異性体、及び/またはその塩が提供される。
Figure 2024508993000016

式IIIにおいて、Yは、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、またはエステルであり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得る。いくつかの実施形態では、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、式IIIで表される化合物は、
Figure 2024508993000017
である。
いくつかの実施形態では、式IIIで表される化合物は:
Figure 2024508993000018

である。
別の態様では、式IVで表される化合物、またはその立体異性体、及び/またはその塩が提供される。
Figure 2024508993000019
式IIIにおいて、Zは、H、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、または窒素含有基であり得、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得、R~R14はそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり得る。いくつかの実施形態では、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、式IVで表される化合物は、
Figure 2024508993000020

である。
いくつかの実施形態では、式IVで表される化合物は、
Figure 2024508993000021

である。
いくつかの実施形態では、組成物は、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体、その立体異性体、及び/またはその塩、及び、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤または担体を含む。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体、その立体異性体、及び/またはその塩と、薬学的に許容される担体または賦形剤を含む。医薬製剤は、適切な剤形であり得る。例示的な剤形としては、注射剤、経口剤、坐剤、カシェ剤、パウチ剤、経皮剤等が挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様では、本明細書に記載の式I、II、III、もしくはIVの置換モルホリンの誘導体、またはその塩を含む組成物を、それを必要とする対象に投与することによる、CNS障害の治療が提供される。
別の態様では、式I、II、IIIもしくはIVの化合物、またはその塩を含む組成物を対象に投与するための方法が提供される。一態様では、対象は哺乳動物である。さらなる実施形態では、哺乳動物対象はヒトである。特定の実施形態では、哺乳動物対象は、ヒト成人またはヒト子供である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体、その立体異性体、及び/またはその塩を、少なくとも1つの追加の薬剤とともに投与することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の薬剤は、CNS障害のための別の薬剤である。さらなる実施形態では、少なくとも1つの追加の薬剤は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩である。
一実施形態では、置換モルホリンの誘導体は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩から調製され得る。
一実施形態では、置換モルホリンの誘導体は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩を重炭酸ナトリウムと反応させて、以下の構造を有する中間体1を形成することによって調製され得る:
Figure 2024508993000022
一実施形態では、置換モルホリンの誘導体は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩を1-クロロメチルクロロホルメートと反応させて、以下の構造を有する中間体2を形成することによって調製され得る:
Figure 2024508993000023
一実施形態では、置換モルホリンの誘導体は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩を1-クロロエチルクロロホルメートと反応させて、以下の構造を有する中間体3を形成することによって調製され得る:
Figure 2024508993000024
一実施形態では、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体は、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンまたはその塩を、中間体1、中間体2、または中間体3と反応させることによって調製される。
別の実施形態では、式I、II、III、またはIVの置換モルホリンの誘導体の製造方法が提供される。
置換モルホリンの誘導体は、液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS)及び核磁気共鳴(NMR)分光法によって分析され得る。
本発明はここで一般的に説明されるが、例示の目的で提供され、本発明を制限することを意図しない以下の実施例を参照することによってより容易に理解されるであろう。
中間体の作製手順。一部の構造ではキラル中心がRまたはS配置で示されるが、他の配置も本明細書に開示されることが理解される。
中間体1:2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニルクロリドの合成。
Figure 2024508993000025
ジクロロメタン(50ml)中の2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリン塩酸塩(500mg、1.83mmol)の溶液を、重炭酸ナトリウム(460mg、5.48mmol)のスラリーに滴加した。反応混合物を30分間撹拌した。ジクロロメタン(25ml)中のトリホスゲン(358mg、1.21mmol)の溶液を10~15℃で15分間かけて加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応塊を濾過して塩化ナトリウムを除去し、濾液を真空下で濃縮して、438mgのエチルメチルカルバモイルクロリドを淡黄色油状物として得た(収率:80%)。
H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 6.88-6.91(m,4H),4.39-4.47(br t,1H),3.96-4.25(m,6H),3.83-3.87(br t,1H),3.61-3.71(br t,1H),3.03-3.38(m,2H),1.44(t,3H)。
中間体2:クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート。
Figure 2024508993000026
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン塩酸塩(1.3gm、4.52mmol)、トリメチルアミン(1.01gm、9.95mmol)ジクロロメタンの撹拌氷冷混合物に、1-クロロメチルクロロホルメートを滴加した。反応混合物を10~15℃で撹拌し、室温に戻し、5時間撹拌した。沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 7:3)により精製して、1.2gm(80%)の白色固体を得た。
H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.46(t,3H),1.59(s,4H),3.05(d,2H),3.63(d,1H),3.92-4.02(m,2H),4.04-4.15(m,4H),4.23(br.s.,1H),5.76-5.86(m,2H),6.84-7.00(m,4H)。
中間体3:1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート。
Figure 2024508993000027
2-((2-エトキシフェノキシ)-メチル)モルホリン塩酸塩(2gm、6.96mmol)、トリメチルアミン(1.01g、9.95mmol)ジクロロメタンの撹拌氷冷混合物に、1-クロロエチルクロロホルメート(1.19g、83.5mmol)を滴加した。反応混合物を10~15℃で撹拌して、室温に戻し、5時間撹拌した。沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 7:3)により精製して、1.42gm(59.3%)の白色固体を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ ppm 1.39-1.51(m,3H),1.83(d,3H),2.92-3.12(m,2H),3.54-3.72(m,1H),3.85(br.s.,1H),3.89-4.13(m,7H),4.20(d,1H),6.61(m,1H),6.84-7.01(m,4H)。
式I、II、IIIまたはIVの化合物を合成するための手順:
SP-16:((D-バリル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4カルボキシレート。
ステップ1.
Figure 2024508993000028
メタノール(3.3ml)中のN-Boc-D-バリン(175mg、0.80mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.4mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)(177mg、0.52mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 1:1)によって精製して、112mg(39.4%)の半固体油を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000029
ジオキサン中のSP-16A(65mg、0.12mmol)及び2M HClの溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、50mg(95.6%)の純粋な所望の生成物(SP-16)を褐色の半固体として得た。LCMS:純度:ELS検出器により96.27%。MS:M+H=411.14。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.12(t,6H),1.44(t,3H),2.46(br.s,1H),2.90-3.10(m,2H),3.52-3.66(m,1H),3.85-420(m,10H),5.83(br.s,1H),5.95(d,1H),6.85-6.96(m,4H),8.24(br.s,2H)。
SP-17:1-((L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4カルボキシレート。
ステップ1.
Figure 2024508993000030
メタノール(3.3ml)中のN-Boc-L-バリン(175mg、0.80mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.4mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2 1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(184mg、0.52mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 8:2)によって精製して、141mg(48.3%)の半固体油を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000031
ジオキサン中のSP-17A(65mg、0.11mmol)及び2M HClの溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、生成物を真空下で乾燥させて、51mg(92.4%)の純粋な所望の生成物(SP-17)を褐色固体として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=425.17。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.12(t,6H),1.44(t,3H),2.46(br.s.,1H),2.90-3.10(m,2H),3.52-3.66(m,1H),3.85-420(m,10H),5.83(br.s.,1H),5.95(d,1H),6.85-6.96(m,4H),8.24(br.s,2H)。
SP-18:(2R)-2-アミノ-N-((2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリノ)メチル)-3-メチルブタンアミドビス塩酸塩。
ステップ1:
Figure 2024508993000032
THF(2ml)中の2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリン塩酸塩(108mg、0.4mmol)及びポリホルムアルデヒド(50mg)の溶液に、重炭酸ナトリウム(92mg、1.1mmol)のスラリーを加えた。反応混合物を48時間分間撹拌した。反応生成量を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 8:1)によって精製して、80mg(43%)の半固体油を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000033
SP-18A(70mg、0.15mmol)及び2M HClのジオキサン溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、50mg(76%)の純粋な所望の生成物(SP-18)を褐色固体として得た。LCMS:M+H=366.20。ELS検出器による純度98.73%。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 9.8-10.5(br m,1H),8.2-8.5(br s,2H),6.75-7.1(m,4H),4.2-5.0(m,4H),3.9-4.2(m,6H),3.70-3.87(m,2H),3.0-3.5(br s,1H),1.75-2.25(m,4H),1.3-1.5(m,3H),1.1(br s,6H)。
SP-19:ピリジン-2-イル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート
Figure 2024508993000034
ジクロロメタン(DCM;1ml)中のトリホスゲン(163mg、0.55mmol)の溶液を氷浴中、0~5℃の温度で15分間撹拌し、DCM(1ml)中の2-ヒドロキシピリジン(150mg、1.58mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA;208mg、1.61mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を室温に戻した。反応の終了をTLCで観察した。反応が完了した後、反応混合物を蒸発させ、DCMで再溶解し、蒸発させて(×3)、過剰のトリホスゲンを除去した。残渣をDCMで再溶解し、DCM中の2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン塩酸塩(363mg、1.26mmol)及びTEA(13.6mg、1.34mmol)の溶液を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物をシリカに吸収させ、ヘキサン-酢酸エチル(2:1)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物(SP-19)を半固体として56mg(12.3%)得た。LCMS:M+H=359.08。ELS検出器による純度100%。H NMR(400MHz,CDCL):δ 1.25-1.46(m,3H),3.02-3.34(m,2H),3.69-3.76(m,1H),3.95-4.16(m,7H),4.28-4.42(d,1H),6.85-6.99(m,4H),7.11(dd,1H),7.21(dd,1H),7.75-7.83(m,1H),8.39(dd,1H)。
SP-20:2-クロロピリジン-4-イル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート。
Figure 2024508993000035
無水THF(10mL)中の2-クロロ-4-ヒドロキシピリジン(95mg、0.73mmol)の撹拌氷冷溶液に、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニルクロリド(中間体1)(273mg、0.33mmol)を加え、続いてNaH(油中60%、35mg、0.146mmol)を滴加した。反応混合物を、室温、アルゴン下で14時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた後、水(5mL)を加え、エーテル(3×10mL)で抽出した。有機相を希NaOH(pH10~11)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 2:1)による精製により、83mg(29%)の半固体(SP-20)を得た。LCMS:ELS検出器により純度100%。MS:M+H=393.08。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.38-1.47(m,3H),3.04-3.32(m,2H),3.70(t,1H)3.9-3.93(m,1H),4.03-4.08(m,5H),4.15-4.18(m,1H),4.30-4.35(m,1H),6.87-6.99(m,4H),7.11-7.12(m,1H),7.23(d,1H),8.37(d,1H)。
SP-21:メチレンビス(2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート)。
Figure 2024508993000036
DMF(2ml)中の2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン塩酸塩(108mg、0.4mmol)及び二臭化メチレン(50mg)の溶液に、炭酸セシウム(100mg、1.2mmol)のスラリーを加えた。二酸化炭素ガスを反応物に30分間通し、混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)によって精製して、52mg(22.6%)の固体を得た。ELS検出器による純度100%。MS:M+H=575.15。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 6.7-7.00(m,8H),5.83(s,2H),3.8-4.2(m,16H),3.5-3.6(m,2H),2.8-3.0(m,4H),1.43-1.47(t,6H)。
SP-22:1-((L-フェニルアラニル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート。
ステップ1.
Figure 2024508993000037
メタノール(1.3ml)中のN-Boc-フェニルアラニン(175mg、0.66mmol)、炭酸セシウム(107mg、0.33mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(150mg、0.42mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。次いで、DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、次いでカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 8:2)によって精製して、232mg(61%)の半固体油を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000038
ジオキサン中のSP-22A(140mg、0.238mmol)及び2M HClの溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、58mg(52%)の純粋な所望の生成物を淡褐色固体として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=495.24。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.25-1.50(m,6H),2.95-3.06(m,2H),3.35-3.71(m,4H)3.76-4.13(m,8H)4.34-4.40(m,2H)6.85-6.92(m,5H),7.25-7.36(m,5H),8.70(br.s.,1H),8.79(br.s.,1H)。
SP-23 1-((ジメチル-L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート、塩酸塩。
Figure 2024508993000039
メタノール(0.75ml)中のL-Val-N,N-ジメチル(100mg、0.68mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.34mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いでメタノールを蒸発させ、残留物をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(160mg、0.44mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 3:2)によって精製して、91mg(45.7%)の半固体を得た。
77mgの親化合物を、2mlのクロロホルムに溶解し、ジオキサン中の0.17mlの2M HClを加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒をアルゴン下、次いで真空下で蒸発させて、81mgの油を得た。LCMS:ELS検出器による純度:99.61%。MS:M+H=453.30 M+Na=475.28。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.89(dd,3H),0.97(d,3H),1.45(t,3H),1.53(d,3H),1.63(s,1H),2.01(dt,6.54Hz,1H),2.31(s,6H),2.72(m,1H),3.04(br.s.,2H),3.59(d,1H),3.81-4.18(m,8H),6.88-6.91(m,5H)。
SP-24:1-((アセチル-L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート。
Figure 2024508993000040
メタノール(0.9ml)中のN-アセチルバリン(120mg、0.69mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.34mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いでメタノールを蒸発させ、残留物をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(160mg、0.44mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 3:2)によって精製して、75mg(37%)の油を得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=473.26 M+Na=495.24。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.82-1.03(m,3H),0.93(d,3H),1.45(br.s.,3H),1.52-1.53(m,3H),2.04(d,3H),2.17(m,1H),2.94-3.10(m,2H),3.57-3.60(m,1H),3.84-4.17(m,8H),4.55-4.62(m,1H),5.97(br.s.,1H),6.89-6.95(m,5H)。
SP-25:1-((メチル-D-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート、トリフルオロ酢酸塩。
ステップ1.
Figure 2024508993000041
メタノール(1.2ml)中のN-Boc-D-バリン(160mg、0.69mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.35mmol)の反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(160mg、0.44mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 2:1)によって精製して、90mg(36.1%)の半固体油を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000042
DCM(1ml)及びTFA(0.1ml)中のSP-25A(50mg、0.09mmol)の溶液を室温で一晩(18時間)撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、35.8mg(85.3%)の純粋な所望の生成物を黄色油として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=439.24.1H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.98-1.15(m,6H),1.36-1.49(m,3H),1.57(d,3H),2.37(br.s.,1H),2.78(s,3H),2.88-3.10(m,2H),3.14(d,1H),3.49-3.64(m,1H),3.67(br.s.,1H),3.84(br.s.,1H),3.89(br.s.,1H),3.97(br.s.,2H),4.00-4.11(m,3H),4.16(d,2H),6.84-7.00(m,5H)。
SP-26:1-((D-バリル)オキシ)-2-メチルプロピル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリン-4-カルボキシレートHCl塩。
ステップ1:
Figure 2024508993000043
2-((2-エトキシフェノキシ)-メチル)モルホリン塩酸塩(350mg、1.22mmol)、トリメチルアミン(271mg、2.68mmol)ジクロロメタンの撹拌氷冷混合物に、1-クロロ-2-メチルプロピルクロロホルメート(210mg、1.46mmol)を滴加した。反応混合物を10~15℃で撹拌して室温に戻し、2時間撹拌した。沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)により精製して、0.55gm(59.3%)の油を得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.06-1.09(m,6H),1.43-1.46(t,3H),2.18-2.22(m,1H),2.95-3.20(m,2H),3.55-3.69(m,1H),3.86-4.27(m,8H),6.36-6.37(d,1H),6.86-6.97(m,4H)。
ステップ2.
Figure 2024508993000044
メタノール(1.5ml)中のN-Boc-D-バリン(200mg、0.92mmol)、炭酸セシウム(150mg、0.46mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロ-2-メチルプロピル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-26A)(230mg、0.59mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)によって精製して、170mg(52.1%)の半固体油を得た。
ステップ3:
Figure 2024508993000045
ジオキサン(1ml)中のSP-26B(110mg、0.2mmol)、及びジオキサン(0.4ml)中の2M HClの溶液を室温で一晩(18時間)撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、80mg(88%)の純粋な所望の生成物を油として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=453.22。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.92-1.04(m,6H),1.04-1.23(m,6H),1.42(t,3H),2.09(br,1H),2.48(br,1H),2.89-3.17(m,1H),3.49-4.25(m,13H),6.81-6.73(m,1H),6.88-6.92(m,4H),8.70-8.76(d,2H)。
SP-27:1-(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩。
ステップ1.
Figure 2024508993000046
メタノール(0.75ml)中のN-Boc-3-アミノ-2-イソプロピオン酸(100mg、0.43mmol)、炭酸セシウム(70mg、0.22mmol)の反応混合物を室温で2時間(「h」)撹拌し、次いでメタノールを蒸発させ、残渣をDMF(0.75ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2 1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(99mg、0.28mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で20時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルムに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)によって精製して、117mg(77.6%)の半固体を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000047
クロロホルム(1ml)及びTFA(0.2ml)中のSP-27A(58mg、0.012mmol)の溶液を室温で24時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、52mg(90%)の純粋な所望の生成物を油として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=439.21。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.86-1.04(m,6H),1.35-1.49(m,3H),1.53(br.s.,3H),2.96-3.09(m,1H),3.10-3.31(m,2H),3.79-3.91(m,2H),3.92-4.16(m,6H),6.85-7.01(m,4H),7.65(br.s.,3H)。
SP-28:1-(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩。
ステップ1.
Figure 2024508993000048
メタノール(1.13ml)中のBoc-Val-Val(150mg、0.47mmol)、炭酸セシウム(80mg、0.24mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)(110mg、0.3mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 1:1)によって精製して、35mg(11.9%)の半固体を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000049
クロロホルム(1ml)及びTFA(0.085ml)中のSP-28A(32mg、0.005mmol)の溶液を室温で6時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、33mg(98%)の純粋な所望の生成物を黄色半固体として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=524.27。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.87-1.16(m,11H),1.36-1.56(m,6H),2.18(br.s.,2H),2.99-3.05(m,2H),3.59-4.24(m,11H),6.18(br.s.,2H),6.84-7.05(m,5H),7.34-7.53(m,1H),8.10(br.s.,2H)。
SP-29:(((R)-3-アミノ-4-メチルペンタノイル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)-メチル)モルホリン-4-カルボキシレート、トリフルオロ酢酸塩
ステップ1.
Figure 2024508993000050
メタノール(1.13ml)中のBoc-L-β-ロイシン(150mg、0.65mmol)、炭酸セシウム(110mg、0.146mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)(140mg、0.42mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)によって精製して、120mg(54.5%)の半固体を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000051
クロロホルム(1ml)及びTFA(0.55ml)中のSP-29A(58mg、0.11mmol)の溶液を室温で24時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、50mg(90%)の純粋な所望の生成物を油として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=425.19。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.03(dd,6H),1.36-1.48(m,3H),2.04(m,1H),2.79(d,2H),2.93-3.22(m,2H),3.46(br.s.1H),3.57-3.65(m,1H),3.90-4.18(m,6H),5.72-5.91(m,2H),6.86-7.02(m,3H),7.43-7.73(m,3H),8.35(br.s.,3H)。
SP-30:ビス(((2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニル)オキシ)メチル)ピリジン-3,5-ジカルボキシレート
Figure 2024508993000052
メタノール(0.6ml)中の3,5-ピリジンジカルボン酸(75mg、0.4mmol)、炭酸セシウム(190mg、0.6mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)(370mg、1.1mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 1:1)によって精製して、56mg(18.5%)の半固体油を得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=754.21。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.44(t,6H),2.92-3.21(m,4H),3.57-3.67(m,2H),3.84(br.s,2H)3.93-4.12(m,12H),4.18-4.27(m,2H),6.07-6.11(m,4H),6.82-7.04(m,8H),8.93(s,1H),9.43(s,2H)。
SP-31:((2,2’-(メチルアザンジイル)ビス(アセチル))ビス(オキシ))ビス(メチレン)ビス(2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート)。
Figure 2024508993000053
メタノール(0.4ml)中のメチルイミノ二酢酸(50mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(144mg、0.4mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)(280mg、0.8mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 1:1)によって精製した。得られた生成物を、アセトニトリルと水の勾配混合物を使用する逆相C18カラムによって再精製して、30.5mg(13.8%)の純粋な半固体油生成物を得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=734.23。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.43-1.48(t,6H),2.55(s,3H),2.89-3.18(m,4H),3.51-3.69(m,6H),3.82-4.24(m,16H),5.82(s,4H),6.83-7.00(m,8H)。
SP-32:(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート、トリフルオロ酢酸塩。
ステップ1.
Figure 2024508993000054
メタノール(0.85ml)中のN-Boc-3-アミノ-2-イソプロピルプロピオン酸(10mg、0.4mmol)、炭酸セシウム(78mg、0.2mmol)の反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、メタノールを蒸発させ、残渣をDMF(1ml)で再溶解した。反応混合物に、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)(95mg、0.3mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。DMFを真空下で蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)によって精製して、80mg(50.8%)の半固体を得た。
ステップ2:
Figure 2024508993000055
クロロホルム(1ml)及びTFA(0.23ml)中のSP-32A(65mg、0.124mmol)の溶液を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥させて、49mg(93%)の純粋な所望の生成物を半固体油として得た。LCMS:ELS検出器による純度:100%。MS:M+H=425.18。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 0.95(d,3H),0.93(d,3H),1.40-1.48(m,3H),2.13(br.s.,1H),2.72-2.83(m,1H),2.90-3.16(m,3H),3.20-3.32(m,1H),3.51-3.67(m,1H),3.84(d,1H),3.91-4.20(m,7H),5.74-5.86(m,2H),6.83-7.01(m,4H)。
特定の実施形態を図示し説明してきたが、特許請求の範囲に定義される広範な態様における本技術から逸脱することなく、当業者によって変更及び修正を行うことができることを理解されたい。
本明細書中に例示として記載される実施形態は、本明細書中に具体的に開示されない任意の要素(単数または複数)または制限(単数または複数)がなくても、適切に実行可能である。すなわち、例えば、「comprising(含む)」、「including(含む)」、「containing(含有する)」などの用語は、拡張的にかつ非制限的に読まれるべきである。さらに、本明細書中に用いられる用語及び表現は、限定するためではなく説明するための用語として使用されてきており、そのような用語及び表現の使用には、示され説明される特長あるいはその一部分のどのような等価物も排除する意図は存在せず、そうではなくて、特許請求の技術の範囲内で様々な修飾が可能であると認識される。さらに、「から本質的になる」という語句は、具体的に記載される構成要素及び特許請求の技術の基本的及び新規の特徴に実質的に影響を及ぼさない付加構成要素を含むことが理解される。「consisting of(からなる)」という語句は、明記されないどのような構成要素も排除する。
本開示は、本出願に記載される特定の実施形態に関して限定されるものではない。多くの修飾及び改変が、当業者に明らかであるとおり、その趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことが可能である。本明細書中に列挙されるものだけでなく、本開示の範囲内に含まれる機能的に等価な方法及び組成物が、上記の説明から当業者に明らかであるだろう。そのような修飾及び改変は、添付の特許請求の範囲内に含まれるものとする。本開示は、添付の特許請求の範囲の用語及び権利が与えられるそれらの請求項の均等物の範囲全体のみに制限される。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物または生物学的系に限定されず、当然のことながら変化し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される専門用語が特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定するようには意図されていないことも理解されたい。
また、本開示の特長または態様がマーカッシュ群で記載される場合、当業者は、本開示が、それにより、そのマーカッシュ群の任意の個別の構成要因または構成要因のサブグループでも記載されているものと理解するだろう。
当業者には当然のことながら、ありとあらゆる目的に関して、特に書面で説明を提供するという点で、本明細書中に開示される全ての範囲は、その範囲のありとあらゆる可能なサブ範囲及びサブ範囲の組み合わせも包含する。リストされた範囲はどれも十分に説明されており、同じ範囲を少なくとも等しい半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一などに分割できるものとして容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で説明する各範囲は、下位3分の1、中位3分の1、上位3分の1等に容易に分割することができる。また、当業者には理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等のすべての用語は、列挙された数値を含み、その後、上で説明したようにサブ範囲に分割され得る範囲を指す。最後に、当業者に理解されるであろうように、範囲は個々の構成員それぞれを含む。
本明細書において参照される全ての刊行物、特許出願、交付済み特許、及び他の文書は、個々の刊行物、特許出願、交付済み特許、または他の文書が、そのまま全体で参照により援用されると具体的かつ個別に示されたかのように、本明細書中に参照として援用される。参照により組み込まれる文章に含まれている定義は、それらが本開示の定義と矛盾する限りにおいて除外される。
一実施形態では、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニルクロリド(中間体1)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリンを、トリホスゲンを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000056
さらなる実施形態では、反応混合物はジクロロメタンを含む。他の実施形態では、反応混合物は重炭酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、中間体1が、2-クロロピリジン-4-イル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-20)を調製するために使用され、
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニルクロリド(中間体1)と、2-クロロ-4-ヒドロキシピリジンを含む反応混合物とを反応させることを含む
Figure 2024508993000057
さらなる実施形態では、この反応混合物は、無水テトラヒドロフランをさらに含む。
いくつかの実施形態では、クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリンを1-クロロメチルクロロホルメートを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000058
さらなる実施形態では、この反応混合物はトリメチルアミンを含む。他の実施形態では、この反応混合物はジクロロメタンを含む。
いくつかの実施形態では、中間体2が、((D-バリル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-16)を調製するために使用され、
(a)中間体2をN-Boc-D-バリンを含む反応混合物と反応させることによって(SP-16A)を形成することと、
Figure 2024508993000059
(b)SP-16Aをジオキサンと有機酸中で反応させることと、
Figure 2024508993000060
を含む。
さらなる実施形態では、反応混合物は炭酸セシウムを含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。いくつかの実施形態では、有機酸は塩酸である。
いくつかの実施形態では、中間体2が、(((R)-3-アミノ-4-メチルペンタノイル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)-メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-29)を調製するために使用され、
(a)中間体2をBoc-L-β-ロイシンを含む反応混合物と反応させることによってSP-29Aを形成することと、
Figure 2024508993000061
(b)SP-29Aをクロロホルム及びトリフルオロ酢酸中で撹拌することと、
Figure 2024508993000062
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
他の実施形態では、中間体2が、ビス(((2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボニル)オキシ)メチル)ピリジン-3,5-ジカルボキシレート(SP-30)を調製するために使用され、
中間体2と、3,5-ピリジンジカルボン酸を含む反応混合物とを反応させることを含む
Figure 2024508993000063
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
いくつかの実施形態では、中間体2が、((2,2’-(メチルアザンジイル)ビス(アセチル))ビス(オキシ))ビス(メチレン)ビス(2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート)(SP-31)を調製するために使用され、
クロロメチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体2)と、メチルイミノ二酢酸を含む反応混合物とを反応させることを含む
Figure 2024508993000064
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
他の実施形態では、中間体2が、(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)メチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート、トリフルオロ酢酸塩(SP-32)を調製するために使用され、
(a)中間体2と、N-Boc-3-アミノ-2-イソプロピルプロピオン酸を含む反応混合物とを反応させることによってSP-32Aを形成することと、
Figure 2024508993000065
(b)SP-32Aをクロロホルム及びトリフルオロ酢酸中で撹拌することと、
Figure 2024508993000066
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
別の実施形態では、1-クロロエチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(中間体3)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルホリンを1-クロロエチルクロロホルメートを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000067
さらなる実施形態では、この反応混合物はトリメチルアミンを含む。他の実施形態では、反応混合物はジクロロメタンを含む。
いくつかの実施形態では、中間体3が、1-((L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-17)を調製するために使用され、
(a)中間体3と、N-Boc-L-バリンを含む反応混合物とを反応させることによってSP-17Aを形成することと、
Figure 2024508993000068
(b)SP-17Aをジオキサンと有機酸中で反応させることと、
Figure 2024508993000069
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物はメタノールを含む。他の実施形態では、反応混合物は炭酸セシウムを含む。いくつかのさらなる実施形態では、有機酸は塩酸である。
いくつかの実施形態では、中間体3が、1-((1-フェニルアラニル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-22)を調製するために使用され、
(a)中間体3をN-Boc-フェニルアラニンを含む反応混合物と反応させることによりSP-22Aを形成することと、
Figure 2024508993000070
(b)SP-22Aをジオキサンと有機酸中で反応させることと、
Figure 2024508993000071
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムをさらに含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールをさらに含む。代替的実施形態では、有機酸は塩酸である。
いくつかの実施形態では、中間体3が、1-((ジメチル-L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-23)を調製するために使用され、
中間体3をL-Val-N,N-ジメチルを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000072
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。いくつかの実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
いくつかの実施形態では、中間体3が、1-((アセチル-L-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-24)を調製するために使用され、
中間体3をN-アセチルバリンを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000073
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムを含む。いくつかの実施形態では、反応混合物はメタノールを含む。
いくつかの実施形態では、中間体3が、1-((メチル-D-バリル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-25)を調製するために使用され、
(a)中間体3をN-Boc-D-バリンを含む反応混合物と反応させることによってSP-25Aを形成することと、
Figure 2024508993000074
(b)SP-25Aをジクロロメタン及びトリフルオロ酢酸と反応させることと、
Figure 2024508993000075
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物はメタノールを含む。いくつかの実施形態では、反応混合物は炭酸セシウムを含む。
いくつかの実施形態において、中間体3が、1-(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-27)を調製するために使用され、
(a)中間体3と、N-Boc-3-アミノ-2-イソプロピオン酸を含む反応混合物とを反応させることによってSP-27Aを形成することと、
Figure 2024508993000076
(b)クロロホルム及びトリフルオロ酢酸中のSP-27Aの溶液を撹拌することと、
Figure 2024508993000077
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムをさらに含む。他の実施形態では、反応混合物はメタノールをさらに含む。
いくつかの実施形態において、中間体3が、1-(((R)-2-(アミノメチル)-3-メチルブタノイル)オキシ)エチル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-28)を調製するために使用され、
(a)中間体3をBoc-Val-Valを含む反応混合物と反応させることによってSP-28Aを形成することと、
Figure 2024508993000078
(b)クロロホルム及びトリフルオロ酢酸中のSP-28Aの溶液を撹拌することと、
Figure 2024508993000079
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は炭酸セシウムをさらに含む。いくつかの実施形態では、反応混合物はメタノールをさらに含む。
一実施形態では、(2R)-2-アミノ-N-((2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリノ)メチル)-3-メチルブタンアミド(SP-18)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
(a)2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンと、ポリホルムアルデヒドを含む反応混合物とを反応させることによってSP-18Aを形成することと、
Figure 2024508993000080
(b)SP-18Aをジオキサンと有機酸中で反応させることと、
Figure 2024508993000081
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物は、テトラヒドロフランをさらに含む。いくつかの実施形態では、有機酸は塩酸である。
別の実施形態では、ピリジン-2-イル2((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-19)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
(a)2-ヒドロキシピリジンをN,N-ジイソプロピルエチルアミンを含む反応混合物と反応させることによってピリジン-2-イルカルボノクロリデートを形成することと、
Figure 2024508993000082
(b)ピリジン-2-イルカルボノクロリデートを2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンを含む第2の反応混合物と反応させることと、
Figure 2024508993000083
を含む。
さらなる実施形態では、この反応混合物はトリホスゲンを含む。いくつかの実施形態では、反応混合物はジクロロメタンを含む。他の実施形態では、第2の反応混合物はジクロロメタンを含む。さらに他の実施形態では、第2の反応混合物はトリエチルアミンを含む。
一実施形態では、メチレンビス(2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリン-4-カルボキシレート(SP-21)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
(2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンを二臭化メチレンを含む反応混合物と反応させることを含む
Figure 2024508993000084
さらなる実施形態では、反応混合物はジメチルホルムアミドを含む。いくつかの実施形態では、二酸化炭素ガスを反応混合物に通す。
別の実施形態では、1-((D-バリル)オキシ)-2-メチルプロピル2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)-モルフィリン-4-カルボキシレート(SP-26)を調製するプロセスが提供され、このプロセスは、
(a)(2-((2-エトキシフェノキシ)-メチル)モルホリンと、1-クロロ-2-メチルプロピルクロロホルメートを含む第1の反応混合物とを反応させることによってSP-26Aを形成することと、
Figure 2024508993000085
(b)SP-26Aと、N-Boc-D-バリンを含む第2の反応混合物とを反応させることによってSP-26Bを形成することと、
Figure 2024508993000086
(b)SP-26Bをジオキサンと有機酸中で反応させることと、
Figure 2024508993000087
を含む。
さらなる実施形態では、第1の反応混合物はトリメチルアミンを含む。いくつかの実施形態では、第1の反応混合物はジクロロメタンを含む。他の実施形態では、第2の反応混合物は炭酸セシウムを含む。いくつかの実施形態では、第2の反応混合物はメタノールを含む。他の実施形態では、有機酸は塩酸である。
他の実施形態は、以下の特許請求の範囲に記載される。

本発明は、以下の項に記載の実施形態を包含する。
[項1]
式Iの化合物、その立体異性体、またはその塩であって、
式中、
は、アルキル、ヘテロシクリル(heterocylyl)、またはピリジルであり、
は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
~R 14 は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO 、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
Xは、H、ハロゲン、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、エステルである、前記化合物。
[項2]
が、CH 、CH CH 、CH CH、CH CH CH 、CH CH CH CH 、(CH C、(CH CHCH、または(CH CCHである、項1に記載の化合物。
[項3]
Xがアミノ酸残基である、項2に記載の化合物。
[項4]
前記アミノ酸残基が疎水性側鎖を含む、項3に記載の化合物。
[項5]
前記疎水性側鎖を含むアミノ酸残基がバリンである、項4に記載の化合物。
[項6]
が、CH 、CH CH、または(CH CHCHである、項5に記載の化合物。
[項7]
である、項6に記載の化合物。
[項8]
前記疎水性側鎖を含むアミノ酸残基がフェニルアラニンである、項4に記載の化合物。
[項9]
が、CH CHである、項8に記載の化合物。
[項10]
の構造を有する、項9に記載の化合物。
[項11]
~R 14 のそれぞれが独立して、H、F、Cl、Br、I、またはアルキルである、項3に記載の化合物。
[項12]
~R 14 のそれぞれが独立して、HまたはC ~C アルキルである、項11に記載の化合物。
[項13]
~R 14 がすべてHである、項12に記載の化合物。
[項14]
が、CH 、CH CH 、CH CH、CH CH CH CH 、またはCH CH CH CH、または(CH CCHである、項13に記載の化合物。
[項15]
であり、
式中、
15 は、H、アルキル、-C(O)OR 17 、または-C(O)R 17 であり、
16 は、H、アルキル、-C(O)OR 17 、または-C(O)R 17 であり、
17 は、Hまたはアルキルである、項1に記載の化合物。
[項16]
15 がアルキルであり、R 16 がHまたはアルキルである、項15に記載の化合物。
[項17]
15 がメチルであり、R 16 がHまたはメチルである、項16に記載の化合物。
[項18]
の構造を有する、項17に記載の化合物。
[項19]
15 及びR 16 がメチルである、項17に記載の化合物。
[項20]
の構造を有する、項19に記載の化合物。
[項21]
15 が-C(O)R 17 であり、R 16 がHであり、R 17 がメチルである、項15に記載の化合物。
[項22]
の構造を有する、項21に記載の化合物。
[項23]
が、CH またはCH CHである、項1に記載の化合物。
[項24]
Xがエステルである、項23に記載の化合物。
[項25]
である、項24に記載の化合物。
[項26]
である、項1に記載の化合物。
[項27]
がピリジル基であり、XがHである、項1に記載の化合物。
[項28]
である、項27に記載の化合物。
[項29]
がピリジル基であり、XがF、Cl、Br、またはIである、項1に記載の化合物。
[項30]
である、項29に記載の化合物。
[項31]
式IIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
式中、
Lは、アルキル、置換ピリジンカルボン酸、または置換アザンジイルアセテートであり、
は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
~R 14 は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO 、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
[項32]
LがCH である、項31に記載の化合物。
[項33]
である、項31または32に記載の化合物。
[項34]
Lが、置換ピリジンカルボン酸基である、項31に記載の化合物。
[項35]
前記置換ピリジンカルボン酸基が、ジメチルピリジン-ジカルボキシレートである項34に記載の化合物。
[項36]
である、項31または35に記載の化合物。
[項37]
前記置換アザンジイルアセテート基がメチルアザンジイルアセテートである、項31に記載の化合物。
[項38]
である、項31または37に記載の化合物。
[項39]
式IIIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
式中、
Yは、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、またはエステルであり、
は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
~R 14 は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO 、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
[項40]
YがClである、項39に記載の化合物。
[項41]
である、項39または40に記載の化合物。
[項42]
式IVの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
式中、
Zは、H、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、または窒素含有基であり、
は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
~R 14 は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO 、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
[項43]
Zが窒素含有基である、項42に記載の化合物。
[項44]
前記窒素含有基がアミドである、項43に記載の化合物。
[項45]
である、項42または44に記載の化合物。
[項46]
項1、31、39または42のいずれか1項に記載の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む組成物。
[項47]
中枢神経系障害を治療するための方法であって、前記方法は、項46に記載の組成物を対象に投与することを含む、前記方法。
[項48]
式I、II、III、またはIVの化合物を製造する方法であって、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンもしくはその塩、中間体1、中間体2、または中間体3を、前記式I、II、III、またはIVの化合物を形成するのに適した反応性化合物と接触させることによる、前記方法。
本発明はここで一般的に説明されるが、例示の目的で提供され、本発明を制限することを意図しない以下の実施例を参照することによってより容易に理解されるであろう。

Claims (48)

  1. 式Iの化合物、その立体異性体、またはその塩であって、
    Figure 2024508993000088
    式中、
    は、アルキル、ヘテロシクリル(heterocylyl)、またはピリジルであり、
    は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
    ~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
    Xは、H、ハロゲン、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、エステルである、前記化合物。
  2. が、CH、CHCH、CHCH、CHCHCH、CHCHCHCH、(CHC、(CHCHCH、または(CHCCHである、請求項1に記載の化合物。
  3. Xがアミノ酸残基である、請求項2に記載の化合物。
  4. 前記アミノ酸残基が疎水性側鎖を含む、請求項3に記載の化合物。
  5. 前記疎水性側鎖を含むアミノ酸残基がバリンである、請求項4に記載の化合物。
  6. が、CH、CHCH、または(CHCHCHである、請求項5に記載の化合物。
  7. Figure 2024508993000089
    である、請求項6に記載の化合物。
  8. 前記疎水性側鎖を含むアミノ酸残基がフェニルアラニンである、請求項4に記載の化合物。
  9. が、CHCHである、請求項8に記載の化合物。
  10. Figure 2024508993000090
    の構造を有する、請求項9に記載の化合物。
  11. ~R14のそれぞれが独立して、H、F、Cl、Br、I、またはアルキルである、請求項3に記載の化合物。
  12. ~R14のそれぞれが独立して、HまたはC~Cアルキルである、請求項11に記載の化合物。
  13. ~R14がすべてHである、請求項12に記載の化合物。
  14. が、CH、CHCH、CHCH、CHCHCHCH、またはCHCHCHCH、または(CHCCHである、請求項13に記載の化合物。
  15. Figure 2024508993000091
    であり、
    式中、
    15は、H、アルキル、-C(O)OR17、または-C(O)R17であり、
    16は、H、アルキル、-C(O)OR17、または-C(O)R17であり、
    17は、Hまたはアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  16. 15がアルキルであり、R16がHまたはアルキルである、請求項15に記載の化合物。
  17. 15がメチルであり、R16がHまたはメチルである、請求項16に記載の化合物。
  18. Figure 2024508993000092
    の構造を有する、請求項17に記載の化合物。
  19. 15及びR16がメチルである、請求項17に記載の化合物。
  20. Figure 2024508993000093
    の構造を有する、請求項19に記載の化合物。
  21. 15が-C(O)R17であり、R16がHであり、R17がメチルである、請求項15に記載の化合物。
  22. Figure 2024508993000094
    の構造を有する、請求項21に記載の化合物。
  23. が、CHまたはCHCHである、請求項1に記載の化合物。
  24. Xがエステルである、請求項23に記載の化合物。
  25. Figure 2024508993000095

    Figure 2024508993000096
    である、請求項24に記載の化合物。
  26. Figure 2024508993000097
    である、請求項1に記載の化合物。
  27. がピリジル基であり、XがHである、請求項1に記載の化合物。
  28. Figure 2024508993000098
    である、請求項27に記載の化合物。
  29. がピリジル基であり、XがF、Cl、Br、またはIである、請求項1に記載の化合物。
  30. Figure 2024508993000099
    である、請求項29に記載の化合物。
  31. 式IIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
    Figure 2024508993000100
    式中、
    Lは、アルキル、置換ピリジンカルボン酸、または置換アザンジイルアセテートであり、
    は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
    ~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
  32. LがCHである、請求項31に記載の化合物。
  33. Figure 2024508993000101
    である、請求項31または32に記載の化合物。
  34. Lが、置換ピリジンカルボン酸基である、請求項31に記載の化合物。
  35. 前記置換ピリジンカルボン酸基が、ジメチルピリジン-ジカルボキシレートである請求項34に記載の化合物。
  36. Figure 2024508993000102
    である、請求項31または35に記載の化合物。
  37. 前記置換アザンジイルアセテート基がメチルアザンジイルアセテートである、請求項31に記載の化合物。
  38. Figure 2024508993000103
    である、請求項31または37に記載の化合物。
  39. 式IIIの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
    Figure 2024508993000104
    式中、
    Yは、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、アルキル、またはエステルであり、
    は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
    ~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
  40. YがClである、請求項39に記載の化合物。
  41. Figure 2024508993000105
    である、請求項39または40に記載の化合物。
  42. 式IVの化合物、その立体異性体、及び/またはその塩であって、
    Figure 2024508993000106
    式中、
    Zは、H、F、Cl、Br、I、アミノ酸残基、置換アミノ酸残基、または窒素含有基であり、
    は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
    ~R14は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、前記化合物。
  43. Zが窒素含有基である、請求項42に記載の化合物。
  44. 前記窒素含有基がアミドである、請求項43に記載の化合物。
  45. Figure 2024508993000107
    である、請求項42または44に記載の化合物。
  46. 請求項1、31、39または42のいずれか1項に記載の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む組成物。
  47. 中枢神経系障害を治療するための方法であって、前記方法は、請求項46に記載の組成物を対象に投与することを含む、前記方法。
  48. 式I、II、III、またはIVの化合物を製造する方法であって、2-((2-エトキシフェノキシ)メチル)モルホリンもしくはその塩、中間体1、中間体2、または中間体3を、前記式I、II、III、またはIVの化合物を形成するのに適した反応性化合物と接触させることによる、前記方法。

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