JP2024505709A - フェニルジヒドロピリミジン系化合物及びその使用 - Google Patents

フェニルジヒドロピリミジン系化合物及びその使用 Download PDF

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Abstract

式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。該フェニルジヒドロピリミジン系化合物は、優れた抗HBV活性を有し、HBV感染を治療及び/又は予防する薬物の製造に有用である。JPEG2024505709000364.jpg4646

Description

関連出願の相互参照
本願は、2021年2月5日に提出された出願番号が202110164859.6の中国特許出願、2021年4月2日に提出された出願番号が202110360500.6の中国特許出願、2021年5月8日に提出された出願番号が202110500219.8の中国特許出願、及び2021年6月23日に提出された出願番号が202110697314.1の中国特許出願の優先権を主張しており、それらの中国特許出願の全内容は引用により本明細書に組み込まれている。
本発明は、フェニルジヒドロピリミジン系化合物及びその使用に関する。
慢性B型肝炎は、人間の健康を厳重に脅かす疾患であり、肝硬変や肝癌の発生を招く主な原因である。慢性B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染して引き起こしたものであり、世界保健機関(WHO)の統計によると、世界中、2.57億人がB型肝炎ウイルスに感染し(B型肝炎表面抗原は少なくとも6ケ月陽性)、毎年78万人以上がB型肝炎による各種の疾患で死亡した。中国もB型肝炎の発病率が高い国であり、約9000万のB型肝炎ウイルスキャリアがあり、その中の2800万は慢性B型肝炎患者である。
現在、臨床で慢性B型肝炎を治療する薬物は主にヌクレオシド/核酸類似物とインターフェロンの2種類があり、しかし、この2種類の薬物は、人体内のすべてのウイルスを除去して慢性B型肝炎を治癒する目的を実現することができず、患者は、長期的又は一生服薬する必要があり、しかも、長期服薬しても、患者の肝癌の発症率は依然として高いレベルのままである。
本発明が解決しようとする技術的課題は、HBV感染を治療及び予防する薬物の構造が単一であるという従来技術の欠陥を解決するために、優れた抗HBV(B型肝炎ウイルス)活性を有し、HBV感染を治療及び/又は予防する薬物の製造に有用であるフェニルジヒドロピリミジン系化合物及びその使用を提供することである。
本発明は、下記の技術形態によって上記の技術的課題を解決する。
本発明は、式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
(式中、Mは、CH又はNであり、
Xは、H又はDであり、
は、独立して、ハロゲン、C1~4アルキルであり、
nは、0、1、2、3又は4であり、
mは、0、1、2、3又は4であり、
は、メチル又はエチルであり、
Wは、O又はSであり、
環Aは5~6員ヘテロアリールであり、前記5~6員ヘテロアリール中、ヘテロ原子は、N、O及びSから選択される1種又は複数種であり、ヘテロ原子の数は、1、2又は3であり、
は、独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、-(CHn3-OHであり、
n3は、0、1、2、3又は4であり、
Rは、
であり、
、Rのうちの一方は、独立して、H、-COOH、-(CHn1COOH、-CH=CH-(CHn2COOH、
であり、他方は、H、C1~4アルキルであり、
n1は、1、2、3又は4であり、n2は、0、1又は2であり、
、Rは、独立して、H、ハロゲンであり、
がHである場合、R10は、1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、-C1~5アルキレン-COOHであり、置換基は、複数の場合、同じであるか、又は異なり、
又は、Rが-COOHである場合、R10は、独立して、C1~4アルキルであり、
n3は、0、1、2、3又は4であり、
11は、独立して、ハロゲン、C1~4アルキルであり、又は、任意の2つのR11結合は、それらに結合した炭素と共にC3~6シクロアルキルを形成し、
12は、独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキルであり、
「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。)
本発明のいくつかの好ましい実施形態では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩中の一部の基は、以下のように定義され、言及されていない基は、本願のいずれかの形態に記載の通り(以下、略して「本発明の特定の形態において」)である。
本発明の特定の形態では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物の互変異性体は、下記構造の通りである。
本発明の特定の形態では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記構造の通りである。
本発明の特定の形態では、Rは、独立して、ジヒドロピリミジン環のo-位、m-位又はp-位に位置する。
本発明の特定の形態では、Rがハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、例えば、フッ素、又は塩素である。
本発明の特定の形態では、RがC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、メチルである。
本発明の特定の形態では、環Aが5~6員ヘテロアリールである場合、前記5~6員ヘテロアリールは、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、例えば、
であり、a端は、ピリミジン環連結との位置を表し、
また、例えば、
である。
本発明の特定の形態では、Rが、独立して、ハロゲン、C1~4ハロアルキルである場合、前記ハロゲン及びC1~4ハロアルキル中のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、例えば、フッ素、又は塩素である。
本発明の特定の形態では、Rが、独立して、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキルである場合、前記C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキル中のC1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、メチルである。
本発明の特定の形態では、Rが、独立して、C1~4ハロアルキルである場合、前記ハロの数は1、2、3個、例えば、3個であり、例えば、トリフルオロメチルである。
本発明の特定の形態では、Rが、独立して、C3~6シクロアルキルである場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、例えば、シクロプロピルである。
本発明の特定の形態では、R、Rのうちの一方が、独立して、C1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、メチルである。
本発明の特定の形態では、R、Rが独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、例えば、フッ素、又は塩素である。
本発明の特定の形態では、R10が1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、-C1~5アルキレン-COOHである場合、前記被1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、及び-C1~5アルキレン-COOH中のC1~5アルキレンは、メチレン、-CHCH-、-CH(CH)-、-CHCHCH-、-CH(CH)CH-、-CHCH(CH)-、-C(CH-、-CHCHCHCH-、-CH(CH)CHCH-、-CHCH(CH)CH-、-CHCHCH(CH)-、-C(CHCH-、- CHC(CH-、-CHC(CH-CH-、例えば、-CHCH-、-CHC(CH-、-CHC(CH-CH-である。
本発明の特定の形態では、R10がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、t-ブチルである。
本発明の特定の形態では、R11が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、例えば、フッ素、又は塩素である。
本発明の特定の形態では、R11がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、メチルである。
本発明の特定の形態では、任意の2つのR11結合が、それらに結合した炭素と共にC3~6シクロアルキルを形成する場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、例えば、シクロプロピルである。
本発明の特定の形態では、R12が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、例えば、フッ素、又は塩素である。
本発明の特定の形態では、R12がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチル、例えば、メチルである。
本発明の特定の形態では、Mは、CHである。
本発明の特定の形態では、Rは、F又はメチルである。
本発明の特定の形態では、nは、1又は2である。
本発明の特定の形態では、
は、
である。
本発明の特定の形態では、Wは、Oである。
本発明の特定の形態では、R-W-は、エチル-O-、メチル-O-、メチル-S-、例えば、エチル-O-である。
本発明の特定の形態では、Xは、Hである。
本発明の特定の形態では、mは、0、1又は2であり、例えば、0又は1であり、また、例えば、0である。
本発明の特定の形態では、Rは、F、メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、-(CH)-OHである。
本発明の特定の形態では、
は、
例えば、
である。
本発明の特定の形態では、
は、
又は
例えば、
又は
である。
本発明の特定の形態では、n1は、1又は2である。
本発明の特定の形態では、n2は、0である。
本発明の特定の形態では、Rは、独立して、H、-COOHである。
本発明の特定の形態では、Rは、独立して、H、メチル、-(CHn1COOH、-CH=CH-(CHn2COOH、
例えば、H、-CH=CH-(CHn2COOHである。
本発明の特定の形態では、Rは、独立して、-COOHであり、Rは、独立して、H又はメチルであり、又は、Rは、独立して、Hであり、Rは、独立して、H、-(CHn1COOH、-CH=CH-(CHn2COOH、
であり、
例えば、Rは、独立して、-COOHであり、Rは、独立して、Hであり、又は、Rは、独立して、Hであり、Rは、独立して、H、-CH=CH-(CHn2COOHである。
本発明の特定の形態では、R、Rは、独立して、H、Fである。
本発明の特定の形態では、
は、
である。
本発明の特定の形態では、R、Rは、独立して、H、メチル、-COOH、-(CHCOOH、-CH=CH-COOH、
である。
本発明の特定の形態では、
は、
例えば、
である。
本発明の特定の形態では、R10が1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOHである場合、
であってもよい。
本発明の特定の形態では、R10が-C1~5アルキレン-COOHである場合、-CHC(CH-COOH、-CHC(CH-CH-COOHであってもよい。
本発明の特定の形態では、
は、
例えば、
例えば、
又は
である。
本発明の特定の形態では、n3は、0、1又は2、例えば、2である。
本発明の特定の形態では、R11は、Fであり、又は、2個のR11結合は、それらに結合した炭素と共に
(スピロ環で連結されたシクロプロピル)を形成してもよい。
本発明の特定の形態では、
は、
例えば、
また、例えば、
である。
本発明の特定の形態では、Rは、
又は
である。
本発明の特定の形態では、
Mは、CH又はNであり、
Xは、H又はDであり、
は、独立して、ハロゲンであり、
nは、1であり、
は、エチル又はメチルであり、
Wは、O又はSであり、
は、
であり、
Rは、
であり、
は、独立して、Hであり、Rは、独立して、-CH=CH-(CHn2COOHであり、
は、Hであり、R10は、-C1~5アルキレン-COOHであり、
「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
本発明の特定の形態では、
Mは、CH又はNであり、
Xは、Hであり、
は、独立して、Fであり、
nは、1であり、
は、エチルであり、
Wは、Oであり、
は、
であり、
Rは、
であり、
「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
本発明の特定の形態では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記のいずれかの構造である。
本発明の特定の形態では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記のいずれかの構造である。
「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
よって、本明細書を通じて、当業者は、本発明の実施例における前記化合物を含むが、これらに限定されない、安定的な式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供するように、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩中の前記基及びその置換基を選択することができる。
本発明の前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩は、化学分野における公知の方法と類似の方法を含む方法によって合成することができ、そのステップ及び条件は、当該分野における類似の反応のステップ及び条件、特に本明細書の説明に従って参照することができる。出発原料は通常、Aldrich社などの商業的なソースからのものであり、又は当業者に周知の方法(SciFinder、Reaxysのオンラインデータベースから得られる)を用いて容易に製造することができる。
本発明では、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、製造された前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物を、本分野の常法により、周辺修飾して得る他の前記式Iで示される複素環式化合物であってもよい。
一般に、本発明の化合物は、更なる説明がない限り、本発明に記載された方法によって製造することができ、ここで、置換基の定義は式Iで示される。以下の反応スキーム及び実施例は、本発明の内容をさらに例示的に説明するために使用される。
式Iのような化合物を製造するために必要な原料又は試薬は、市販されているか、又は当業者に知られている合成方法により製造されてもよい。本発明の化合物としては、以下の実験部分に記載の方法により、遊離塩基又はその酸付加塩を製造することができる。薬学的に許容される塩という用語は、本明細書で定義される、母体化合物のすべての薬学的活性を有する薬学的に許容される塩を指す。薬学的に許容される塩は、有機塩基の適切な有機溶媒中に対応する酸を加えて、従来の方法に従って処理することにより製造することができる。
形成される塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩、及び酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エチルスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、サリチル酸、コハク酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、又はトリメチル酢酸などの有機酸との塩が含まれる。
式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、1つ又は複数のキラル炭素原子を有していてもよいので、純粋なエナンチオマー、ラセミ体や混合異性体などの光学的に純粋な異性体を単離により得ることができる。純粋な単一異性体は、キラル結晶化による塩形成、又はキラル分取カラムを用いて分離するなど、当該分野の分離方法により得ることができる。
本特許に記載されている合成経路で使用される化学物質は、溶媒、試薬、触媒、及び保護基、脱保護基を含み、保護基はt-ブトキシカルボニル(Boc)を含む。上記方法は、本明細書に具体的に記載されたステップの前又は後に、目的化合物を得るために適切な保護基を付加又は除去するステップをさらに含んでもよい。また、様々な合成ステップは、最終的な目的の生成物を得るために交互に又は順次に行われてもよい。
本発明は、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩と、(1種又は複数種の)医薬補助剤(例えば、賦形剤又は担体)と、を含む、医薬組成物を提供する。例えば、このような医薬組成物は、別の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩を1種又は複数種含んでもよい。前記医薬組成物において、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の使用量は治療有効量であってもよい。
本発明はまた、HBV阻害物の製造における、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。前記使用において、前記HBV阻害物は、哺乳動物の生体内にも、生体外にも投与されてもよく、主に実験用途に用いられ、例えば、標準サンプル又は対照サンプルとして比較に用いられたり、本分野の常法に従って、HBVの阻害効果を迅速に検出するキットに製造されたりする。
本発明はまた、薬物の製造における、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記薬物は、HBV感染を予防及び/又は治療するための薬物である、使用を提供する。
本発明の別の態様は、HBV感染を予防及び/又は治療する方法であって、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩、又はそれらを含む医薬組成物の有効治療量を患者に投与することを含む、方法に関する。
本発明の別の態様は、HBV感染を治療及び/又は予防する薬物であって、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩、又はそれらを含む医薬組成物を含む、薬物に関する。
本発明の化合物、医薬組成物は、局所的又は全身的に、例えば、直腸又は経口投与のような腸内投与のため、又は哺乳動物(特にヒト)への非経口投与のために投与することができる。直腸投与のための例示的な組み合わせは、例えば、常温では固体であるが直腸腔内で溶解及び/又は溶解して薬物を放出する、カカオバター、合成グリセリド又はポリエチレングリコールなどの適切な非刺激性賦形剤を含むことができる坐剤を含む。本発明の化合物はまた、例えば、静脈内、動脈内、骨内、筋肉内、脳内、脳室外、滑膜内、胸骨内、鞘内、病巣内、頭蓋内、腫瘍内、皮内及び皮下内注射、又は注入など、吸入式、注射又は輸液によって、非経口的に投与してもよい。
本発明の前記化合物、医薬組成物は、局所的又は全身的に、例えば、直腸又は経口投与のような腸内投与のため、又は哺乳動物(特にヒト)への非経口投与のために投与することができ、活性成分として、本発明に係る化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩の治療有効量と、薬学的に許容される担体のような薬学的に許容される賦形剤と、を含む。活性成分の治療有効量は、文脈によって定義され、哺乳動物の種類、体重、年齢、個体状態、個体の薬物動態パラメータ、治療すべき疾患、及び投与方式にも依存しており、本発明の化合物は、経口薬のような腸内投与のために、様々な剤形に製造してもよい。
本発明の前記化合物、医薬組成物又は薬物の有効量は、従来の実験によって容易に決定することができ、最も効率的で便利な投与経路及び最適な製剤も従来の実験によって決定することができる。
前記医薬補助剤は、薬物を生産する分野で広く採用されているものであってもよい。補助剤は、主に、安全で安定かつ機能的な医薬組成物を提供するために使用され、また、被験体に投与された後に活性成分を所望の速度で溶出させるか、又は被験体に組成物が投与された後に有効成分の効果的な吸収を促進する方法を提供することができる。前記医薬補助剤は、不活性充填剤であってもよく、又は該組成物の全体的なpHを安定化するか、組成物の活性成分の分解を防止するなどの何らかの機能を提供することができる。前記医薬補助剤は、粘着剤、懸濁助剤、乳化剤、希釈剤、充填剤、造粒剤、接着剤、崩壊剤、潤滑剤、粘着防止剤、流動助剤、湿潤剤、ゲル化剤、吸収遅延剤、溶解抑制剤、増強剤、吸着剤、緩衝剤、キレート剤、防腐剤、着色剤、矯味剤、及び甘味剤のうちの1種又は複数種を含んでもよい。
薬学的に許容される補助剤として使用され得る物質には、イオン交換剤、アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清タンパク質などの血清タンパク質、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムなどの緩衝物質、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩又は電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリコン、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸脂質、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロック重合体、ラノリン、ラクトース、ブドウ糖やショ糖などの糖;コーンスターチやジャガイモのスターチなどのでんぷん;セルロース及びその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロース;ガム粉;麦芽;ゼラチン;タルク;ココアバターや座剤ワックスなどの補助剤;落花生油、綿子油、紅花油、麻油、オリーブ油、コーン油や大豆油などの油;プロピレングリコールやポリエチレングリコールなどのジオール系化合物;エチルオレイン酸エステルやエチルラウリン酸エステルなどのエステル類;寒天;水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;発熱物質を含まない水;等張塩;リンガー溶液;エタノール、リン酸緩衝液、及びラウリン硫酸ナトリウムやステアリン酸マグネシウムなどの非毒性の適切な潤滑剤、着色剤、放出剤、コーティング材、甘味剤、矯味剤と香料、防腐剤、及び抗酸化剤などの物質が含まれているが、これらに限定されない。
本発明の医薬組成物は、開示されている内容に従って、当業者に知られている任意の方法を使用して製造することができる。例えば、従来の混合、溶解、造粒、乳化、微細化、カプセル化、包理や凍結乾燥プロセスである。
本発明の化合物の医薬剤形は、速放性、制御放出性、徐放性、又は標的薬物放出系の形態で提供され得る。例えば、一般的な剤形は、溶液及び懸濁液、(マイクロ)エマルジョン、軟膏、ゲル及びパッチ、リポソーム、錠剤、糖衣錠剤、ソフトシェル又はハードシェルカプセル、座剤、胚珠、インプラント、非晶質又は結晶性粉末、エアゾール及び凍結乾燥製剤を含む。使用する投与経路によっては、注射器や針、吸入器、ポンプ、注射ペン、アプリケータや専用フラスコ(Specialflask)など、薬物を投薬又は投与するために特別な装置が必要になる場合がある。医薬剤形は、しばしば、薬物、賦形剤、及び容器/密封システムから構成される。薬物の製造、安定性、投与及び安全性を改善又は促進するために、1種又は複数種の賦形剤(不活性成分とも呼ばれる)を本発明の化合物に添加することができ、所望の薬物放出曲線を得る方法を提供することができる。したがって、薬物に添加される賦形剤の種類は、薬物の物理的及び化学的特性、投与経路及び製造ステップなどの種々の要因に依存してもよい。当該分野には、医薬賦形剤が存在し、様々な薬局方に記載されているものを含む(米国薬局方(U.S. Pharmacopeia, USP)、日本薬局方(Japanese Pharmacopoeia, JP)、欧州薬局方(European Pharmacopoeia, EP)、英国薬局方(British pharmacopoeia, BP)、米国食品医薬品局(the U.S. Food and Drug Administration, www.fda.gov)医薬品評価研究センター(Centerfor Drug Evaluation and Research, CEDR)の出版物『不活性成分ガイド』(Inactive Ingredient Guide, 1996);AshとAsh著の『医薬品添加物ハンドブック』(Hand book of Pharmaceutical Additives, 2002,シナプスインフォメーション リソース株式会社(Synapse Information Resources, Inc., Endicott NY;etc.)を参照)。
本発明の化合物の医薬剤形は、従来の混合、ふるい分け、溶解、溶融、造粒、糖衣錠剤の製造、打錠、懸濁、押出、噴霧乾燥、粉砕、乳化、(ナノ/ミクロンオーダー)カプセル化、包理、又は凍結乾燥プロセスなど、当業者に知られているいずれかの方法によって製造することができる。上記のように、本発明の組成物は、医薬用途のための製剤への活性分子の加工を促進する1種以上の生理学的に許容される不活性成分を含んでもよい。
前記医薬組成物及び剤形は、活性成分として、本発明の化合物の1種又は複数、又はその薬学的に許容される塩の1種又は複数を含んでもよい。薬学的に許容される担体は、固体又は液体であり得る。固形の形態の製剤は、散剤、錠剤、丸薬、錠剤、カプセル剤、座剤、及び分散可能な顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、矯味剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、粘着剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、又はカプセル化材料の1種又は複数種の物質であってもよい。散剤の場合、担体は、一般に、細粒化された活性成分との混合物である細粒化された固体である。錠剤の場合、活性成分は、通常、必要な粘着能力を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状及び大きさに圧縮される。好適な担体としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバターなどが含まれるが、これらに限定されない。活性化合物の製剤は、カプセル化材料を担体として含み、担体を有するか又は有しない活性成分が、それに結合された担体によって包囲されているカプセルを提供することができる。
経口投与に適した他の形態は、エマルション、シロップ剤、エリキシル剤、水溶液、水性懸濁液を含む液体形態の製剤、又は使用直前に液体形態にすることを意図した固形形態の製剤を含む。エマルションは、プロピレングリコール水溶液などの溶液中で製造してもよく、レシチン、脱水ソルビタンモノオレイン酸エステルやアラビアガムなどの乳化剤を含有してもよい。水溶液は、活性成分を水に溶解し、適当な着色剤、香料、安定剤及び増粘剤を添加することにより製造することができる。水性懸濁液は、天然又は合成のガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースやその他の一般的な懸濁剤などの粘着剤を用いて、微粒子の活性成分を水に分散させることにより製造することができる。固形形態の製剤は、溶液剤、懸濁剤及びエマルジョンを含み、活性成分に加えて、着色剤、香料、安定剤、緩衝剤、人工甘味剤及び天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含んでもよい。
非経口投与の場合、本発明の医薬組成物は、例えば、無菌の水性又は油性懸濁液として、無菌の注射可能又は輸液可能な注射剤製剤の形態とすることができる。この懸濁液は、当該分野に知られている技術に従って、適切な分散剤又は湿潤剤(例えば、トウェイン80)及び懸濁剤を使用して製造することができる。無菌の注射可能又は輸液可能な製剤はまた、非経口的に許容される無毒の希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能又は輸液可能な溶液又は懸濁液であってもよい。医薬組成物は、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液であってもよい。本発明の医薬組成物において使用することができる許容可能な媒体及び溶媒の他の例としては、マンニトール、水、リンガー溶液、及び等張塩化ナトリウム溶液が含まれるが、これらに限定されない。さらに、無菌不揮発性油は溶媒又は懸濁媒体として一般的に使用される。この目的のために、合成グリセリンモノエステル又はグリセリンジエステルを含む任意の温和な不揮発性油を使用することができる。オレイン酸及びグリセリン誘導体などの脂肪酸は、注射剤を製造するために使用することができ、また、オリーブ油又はヒマシ油などの天然の薬学的に許容される油、特にそのポリオキシエチル化された形態も同様に使用することができる。これらの油溶液又は懸濁液は、長鎖アルコール希釈剤又は分散剤を含有していてもよい。非経口的に使用するための溶液はまた、適切な安定化剤を含んでもよく、必要に応じて緩衝物質を含んでもよい。好適な安定化剤は、硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム又はアスコルビン酸、クエン酸、及びそれらの塩、ならびにEDTAナトリウム塩の単独又は組み合わせなどの抗酸化剤を含む。非経口用溶液は、塩化ベンザルコニウム、p-ヒドロキシ安息香酸又はp-ヒドロキシ安息香酸プロピル、クロロブタノールなどの防腐剤を含んでもよい。
治療有効量は、まず、当該分野でよく知られている様々な方法を用いて推定することができる。動物研究のための初期用量は、細胞培養アッセイで確立された有効濃度に基づいてもよい。ヒト個体に適した用量範囲は、例えば、動物研究及び細胞培養アッセイから得られたデータを用いて決定することができる。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は経口投与用薬剤として製造することができる。
薬剤(例えば、本発明の化合物)の有効量、治療有効量又は用量とは、個々の症状の改善又は生存延長をもたらす薬剤又は化合物の量を指す。前記分子の毒性及び治療効果は、例えばLD50(集団の50%を死亡させる量)とED50(集団の50%の治療に有効な用量)を測定することにより、細胞培養物又は実験動物において標準的な医薬プロトコルにより測定することができる。毒性作用と治療作用の用量比は治療指数であり、LD50/ED50と表現できる。治療指標が高い薬剤が好ましい。
有効量又は治療有効量とは、研究者、獣医、医師又は他の臨床医によって探索された組織、系統、動物又は人間の生物学的又は医学的反応を引き起こす化合物又は医薬組成物の量である。用量は、好ましくは、毒性が非常に小さいか又は毒性がないED50を含む循環濃度の範囲内である。用量は、使用する剤形及び/又は使用する投与経路に応じて、この範囲内で変化し得る。適切な製剤、投与経路、用量及び投与間隔は、当業者に知られている方法に従って、個体の状態の特異性を考慮して選択されるべきである。
用量及び間隔時間は、所望の効果を得るのに十分な活性部分の血漿レベル、すなわち最小有効濃度(minimal effective concentration、MEC)を提供するために個別に調整されてもよい。各化合物のMECは異なるが、例えばインビトロ(invitro)データや動物実験から推定することができる。MECを得るのに必要な用量は、個人の特徴と投与経路によって決まる。局所投与又は選択的摂取の場合、薬物の有効局所濃度は血漿濃度と無関係であることがある。
投与される薬剤又は組成物の量は、治療する個体の性別、年齢及び体重、病状の重症度、投与方法、及び処方する医師の判断を含む種々の要因に依存し得る。
必要に応じて、本発明の組成物は、1つ又は複数の単位剤形(活性成分を含む)を含むパッケージ又は分配装置で提供してもよい。例えば、前記パッケージ又は装置は、金属又はプラスチック箔(例えば発泡パッケージ)、又はバイアルのようなガラス及びゴム栓を含んでもよい。パッケージ又は分配装置には、投薬明細書を添付することができる。適合性医薬担体中に配合された本発明の化合物を含む組成物を製造し、適切な容器に入れ、特定の病態を治療する旨のラベルを付加することも可能である。
別段の定めがない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、保護を請求する主題が属する分野の標準的意味を有する。特定の用語に複数の定義が存在する場合は、本明細書に記載の定義が優先される。
基の定義
別段の記載がない限り、本明細書で使用される以下の定義を適用すべきである。本発明の目的のために、化学元素は、元素周期表のCAS版、及び『化学と物理ハンドブック』の第75版、1994と一致している。さらに、有機化学の一般的な原理は、「Organic Chemistry」, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito:1999、及び「March's Advanced Organic Chemistry”by Michael B. Smith and Jerry March, John Wiley & Sons, New York: 2007」に記載されている説明を参照することができ、その全内容は参照によって本明細書に組み込まれている。
本明細書において、基及びその置換基は、安定な構造部分及び化合物を提供するために当業者によって選択され得る。置換基は、左から右に表記された従来の化学式で記載されている場合、構造式を右から左に表記したときに得られる化学的に等価な置換基も同様に含まれる。
本明細書で定義されているいくつかの化学基の前には、その基中に存在する炭素原子の総数が簡略化された記号で示されている。例えば、C~Cアルキルとは、合計炭素数1、2、3、4、5又は6の下記で定義されるアルキルをいう。簡略化された記号中の炭素原子の総数は、前記置換基中に存在し得る炭素を含まない。
本明細書では、0~4、1~4、1~3等の置換基に定義された数値範囲は、当該範囲内の整数を示し、例えば、1~6は1、2、3、4、5、6である。
上記に加えて、本願の明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、以下の用語は、特に明記されていない限り、以下に示す意味を有する。
「含む」という用語は、本発明に指定された内容を含むが、他の態様の内容を排除するものではないというオープンな表現である。
「置換された」という用語は、特定の原子の価数が正常であり、置換された化合物が安定である限り、特定の原子上の任意の1つ又は複数の水素原子が重水素及び水素のバリアントを含む置換基で置換されたことを意味する。
一般に、「置換された」という用語は、与えられた構造中の1つ又は複数の水素原子が特定の置換基で置換されていることを意味する。さらに、該基が1つ又は複数の前記置換基で置換されている場合、前記置換基同士が互いに独立しており、すなわち、前記1つ又は複数の置換基は互いに異なっていてもよいし、同一であってもよい。他の記載がない限り、置換基は、置換基のそれぞれの置換可能な位置で置換されてもよい。与えられた構造式中の1つ又は複数の位置が特定の基から選択される1つ又は複数の置換基で置換され得る場合、置換基はそれぞれの位置において同一又は異なって置換され得る。
本明細書の各部において、本発明で開示された化合物の置換基は、基の種類又は範囲に応じて開示されている。特に、本発明は、これらの基の種類及び範囲の各メンバーのそれぞれの独立した二次的な組み合わせを含む。例えば、「C~C」アルキル又は「C1~6Cアルキル」とは、特に独立して開示されたメチル、エチル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、及びCアルキルを指し、「C1~4アルキル」とは、特に独立して開示されたメチル、エチル、Cアルキル(すなわち、n-プロピルとイソプロピルを含むプロピル)、Cアルキル(すなわち、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル及びt-ブチルを含むブチル)を指す。
「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br又はIから選択され、特にF又はClを指す。
本願では、基又は他の基の一部として、「アルキル」という用語は、飽和脂肪族炭化水素基を意味し、これは、1~12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基であり、好ましくは、1~6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルである。一般式はC2n+1である。「C~Cアルキル」、「C1~6アルキル」とは、アルキル部分が1、2、3、4、5又は6個の炭素原子を含むものである。ある実施形態では、前記「アルキル」とは、C~Cアルキルを意味する。ある実施形態では、前記「アルキル」とは、C~Cアルキルを意味する。
1~6個の炭素原子を含む低級アルキルの非限定的な例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、t-ブチル、s-ブチル、n-ペンチル塩基、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチルなどが含まれる。
「シクロアルキル」という用語は、炭素原子及び水素原子のみからなる飽和単環又は多環炭素環置換基を意味し、これらは任意の適当な炭素原子を介して単結合により分子の残りの部分に連結され得る。多環である場合、縮合環連結、架橋環連結、スピロ環連結(すなわち、炭素原子上の2つのジェミナル水素がアルキレンで置換されている)の縮合環系、架橋環系、スピロ環系であってもよい。ある態様では、典型的な単環式シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどである。
本願では、基又は他の基の一部として、「ヘテロアリール」という用語は、炭素原子と、4~16員の単環式又は二環式の芳香族環系(例えば、6個又は10個の共有p電子を循環配列中に有する)に提供される1~3個のヘテロ原子(各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される)とを有する基(「4~16員ヘテロアリール」)を意味する。1つ又は複数の窒素原子を含むヘテロアリール基において、連結点は、原子価が許す限り、炭素原子又は窒素原子であってもよい。
いくつかの実施例では、前記ヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1種又は複数種であり、ヘテロ原子数が1~3個の4~6員ヘテロアリールは、好ましくは5~6員ヘテロアリールである。
例示的な5-員ヘテロアリール基は、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、オキサトリアゾリル又はテトラゾリルを含むが、これらに限定されない。例示的な6員ヘテロアリール基は、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル又はテトラジニルを含むが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「部分」、「構造部分」、「化学部分」、「基」、「化学基」という用語は、分子内の特定の断片又は官能基を意味する。化学部分は、通常、分子に埋め込まれた、又は付加された化学的実体であると考えられる。
挙げられた置換基は、どの原子を介して化学構造の一般式に含まれるが具体的には言及びされていない化合物と結合しているかが記載されていない場合、任意の原子を介して結合していてもよい。置換基及び/又はそのバリアントの組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物を生成する場合にのみ許容される。
本発明の各部において、連結置換基が記載される。この構造が連結基を必要とすることが明らかな場合、その基について列挙されたマルクーシュ変数は連結基として理解されるべきである。例えば、この構造が連結基を必要とし、変数のマルクーシュ基の定義に「アルキル」又は「アリール」が挙げられている場合、この「アルキル」又は「アリール」はそれぞれ連結されるアルキレン基又はアリーレン基を表すことが理解されるべきである。
いくつかの具体的な構造において、アルキル基が連結基として明確に表されている場合、そのアルキル基は連結されるアルキレン基を表し、例えば、「ハロ-C~Cアルキル」中のC~CアルキルはC~Cアルキレンと解すべきである。
「アルキレン」という用語は、飽和直鎖又は分岐炭化水素基から2つの水素原子を取り除いた飽和2価炭化水素基を意味する。アルキレン基の例としては、メチレン(-CH-)、エチレン{-CHCH-又は-CH(CH)-}、イソプロピレン{-CH(CH))CH-又は-C(CH-)が含まれる。
別段の定めがない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、保護を請求する主題が属する分野の標準的意味を有する。用語に複数の定義が存在する場合は、本論文の定義が優先される。
本発明で使用される「1種」などの単数形は、別段の規定がない限り、複数形を含むことが理解されるべきである。さらに、「含む」という用語は、クローズではなくオープンな限定を意味し、すなわち、本発明に示された内容を含むが、他の態様の内容を排除するものではない。
特に断らない限り、本発明は質量分析、元素分析の従来の方法を採用しており、各ステップ及び条件は当該分野の従来の操作ステップ及び条件を参照することができる。
別段の指定がない限り、本発明は、分析化学、有機合成化学及び光学の標準的な名称、並びに標準的な実験室のステップ及び技術を採用する。化学合成、化学分析、発光デバイスの性能検出に標準技術が使われる場合もある。
また、なお、他の方法で明示的に指摘されない限り、本発明で採用された表現方式「…独立して」は、広義に理解されるべきであり、記載された個々の個体が相互に独立しており、独立して同一又は異なる特定の基礎であり得ることを意味する。より詳細には、「…独立して」と記載することは、同一の記号間で表現される特定の選択肢が、異なる基において相互に影響を及びぼさないことを意味してもよく、同じ記号間で表現された特定の選択肢が、同じ基において互いに影響を及びぼさないことを意味してもよい。
当業者は、当該分野で使用される慣例によれば、本願に記載されている基の構造式で使用される
は、対応する基がこの部位を介して化合物中の他のフラグメント及び基と連結されていることを意味することを理解することができる。
「薬学的に許容される」とは、一般的に安全かつ無毒であり、生物学的及び他の態様では望ましくない、薬物の組合せを製造するために使用され得る状況をいい、獣用及びヒト用の医薬使用の両方について許容される状況を含む。
「賦形剤」という用語は、薬学的に許容される化学物質を意味し、例えば、薬の投与を助けるために薬学分野の当業者に知られている試薬を意味する。医薬成分を製造するために使用することができる化合物であって、一般に安全で無毒であり、生物学的及び他の態様では望ましくない化合物であって、獣用及びヒト用の薬物に許容される賦形剤を含む。一般的な賦形剤は、粘着剤、界面活性剤、希釈剤、崩壊剤及び潤滑剤を含む。
「有効治療量」という用語は、疾患状態を治療するために被験体に投与された場合に、疾患状態のこのような治療を達成するのに十分な使用される化合物の量を意味する。「有効治療量」は、化合物、治療される疾患の状態、治療される疾患の重症度、被験体の年齢及び相対的健康、投与経路及び方式、主治医又は獣医の判断などにより変化する。
本特許で使用される「治療」又は「治療中」とは、臨床的な結果を含む有益又は望ましい結果を得ることを意味する。有益な又は望ましい臨床結果には、1つ又は複数の症状又は状態の緩和又は改善、疾患の程度の減少、疾患状態の安定化(例えば悪化しない)、疾患の伝播の予防、疾患の進行の遅延又は低減、疾患状態の改善又は緩和、及び検出可能な場合又は検出不可能な場合を問わず、一部又はすべての改善が含まれるが、これらに限定されるものではない。該用語は、治療なしの予想生存期間に比べて延長した生存期間を指すこともある。
哺乳動物という用語は、ヒト、又は霊長類、農場動物、愛玩動物又は実験動物などの哺乳動物を意味する。これらの動物の例としては、サル、雌牛、羊、馬、豚、犬、猫、ウサギ、マウスやラットなどがある。哺乳動物としては、ヒトは好ましい。
当業者の常識に反しないように、上記の各好適な条件は、任意に組み合わせて、本発明の各好適な例を得ることができる。
本発明に使用される試薬及び原料は、いずれも市販されている。
本発明の積極的な進歩効果は、本願によるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は優れた抗HBV(B型肝炎ウイルス)活性を有し、HBV感染を治療及び/又は予防する医物薬の製造に有用であることである。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明を前記実施例の範囲に限定するものではない。以下の実施例において具体的な条件が明記されていない実験方法は、通常の方法や条件に基づいて、又は商品の取扱書に基づいて選択する。
実施例1
ステップ1:023119A2の合成
室温で、化合物の2-アルキニル-4-フルオロベンズアルデヒド(5.0g、33.78mmol)のエタノール溶液(60mL)に、チアゾールカルボキサミジン塩酸塩(5.5g、33.78mmol)、アセト酢酸エチル(6.8g、33.78mmol)及び酢酸ナトリウム(3.0g、37.16mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=33%~100%)により分離して精製し、黒色固体(8.0g、64%)を得た後、エチルエーテルで2hかけてスラリー化し、ろ過後、ろ過ケーキを収集して、乾燥させて黄色固体純品023119A2(4.0g、32.1% 収率)を得た。LCMS(M+H) m/z計算値370.1、実測値370.1。
023119A2RACをキラル高速液体クロマトグラフィーにより精製して分離し(キラル分析方法:SFC:IE(CHIRALPAK(登録商標) 250mmL*4.6mm Particle Size:5um)-CO-ACN-65-35;CO Flow Rate:1.95(g/min);Co-Solvent Flow Rate:1.05(ml/min);T:40C;波長:254nm;溶離時間:7min)、023119A2P1(1.4g)RT=2.45minと023119A2P2(1.4g)RT=3.68minの2つの異性体を得た。LCMS(M+H) m/z計算値 370.1、実測値 370.1。
023119A2P1 1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.84 (brs, 1H), 7.97(d,J = 2.8 Hz,1H),7.89(d,J = 2.4 Hz,1H),7.37-7.29(m,2H),7.22(dt,J1 = 8.8 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.04(s,1H),4.41(s,1H),3.92(q,J = 7.2 Hz,2H),2.44(s,3H),1.04(t,J = 7.2 Hz,3H)。
ステップ2:023119A3の合成
室温で、化合物023119A2(700mg、1.90mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(337.7mg、1.90mmol)を加え、10℃で10分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、淡黄色のコロイド状物023119A3(400mg、47.1% 収率)を得た。LCMS(M+H) m/z計算値448.0、実測値448.0。
1HNMR (CDCl3, 400MHz): δ 7.83(d, J = 3.2 Hz,1H),7.51-7.46 (m, 1H),7.40(dd,J 1= 8.8Hz,J 2= 5.2 Hz,1H),7.20(dd,J 1= 8.8Hz,J 2= 2.8 Hz,1H),7.06-7.01 m,1H),6.17(s,1H),4.89 (s,1H),4.89-4.63(m, 1H),4.11(q, J = 7.2 Hz,2H ), 3.46-3.43(m, 1H), 1.15(t, J = 7.2 Hz, 3H)。
ステップ3:SZ-023089RACの合成
室温で、化合物023119A3(100mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023029A9(62mg、0.22mmol、特許CN108718527Aを参照して製造)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(58mg、0.45mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023089RAC(30mg、22.2%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.05%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから50%水(0.05%トリフルオロ酢酸含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離して、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18、50×4.6mm。214nm。純度98.681%、Rt=3.877min。LCMS(M+H) m/z計算値 609.4、実測値 609.4。
1H NMR(CD3OD,400 MHz):δ 7.93-7.94(m,1H),7.72-7.73(m,1H),7.39-7.43(m,1H),7.19-7.22(q,J = 9.2 Hz,2.8 Hz,1H),7.06-7.11(m,1H),6.19(s,1H),4.01-4.06(m,3H),3.75-3.88(m,4H),3.47-3.57(m,1H),3.37-3.41(m,1H),3.07-3.27(m,3H),2.88-2.98(m,1H),2.72-2.82(m,1H),2.12-2.32(m,2H),1.18-1.19(m,6H),1.13(t,J = 7.2 Hz,3H)。
SZ-023089RACの合成を参照して、023119A2P1を原料として、黄色固体化合物SZ-023089(31mg、22.4%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5um EVO C18、50*4.6mm。214nm純度99.59%、Rt=3.055min。LCMS(M+H) m/z計算値 609.2、実測値 609.1。
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.64-9.51 (brs, 1H), 8.03(d,J = 3.2 Hz,1H),7.93(d,J = 3.2 Hz,1H),7.38(dd,J1 = 8.8 Hz,J2= 6.0 Hz,1H),7.32(dd,J1 = 9.6 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),7.19(dt,J1 = 8.8 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.08(s,1H),4.47(s,1H),3.93(q,J = 7.2 Hz,2H),3.92-3.81(m,2H),3.71-3.60(m,2H),3.39-3.35(m,2H),3.32-3.14(m,2H),3.01-2.93(m,2H),2.84-2.78(m,2H),2.16-2.11(m,1H), 2.01(t,J = 10.8 Hz,1H), 1.07(s,6H),1.05(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例2
室温で、化合物023119A3(100mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023030A11A(54mg、0.22mmol、特許CN105209470 Bを参照して製造)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(58mg、0.45mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023091RAC(30mg、25.2%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5um EVO C18、50×4.6mm。214nm。純度98.90%、Rt=3.297min。LCMS(M+H) m/z計算値 573.1、実測値 573.1。
1H NMR(CD3OD,400 MHz):δ 7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.71-7.72(m,1H),7.39-7.43(m,1H),7.19-7.22(m,1H),7.08-7.11(m,1H),6.19(d,J = 4.4 Hz,1H),4.44-4.49(m,0.5H),4.20(s,1H),3.99-4.05(m,2H),3.89-3.93(m,0.5H),3.81-3.82(m,1H),3.45-3.48(m,1H),2.63-2.70(m,2H),2.36-2.52(m,4H),2.17-2.20(m,2H),1.67-1.73(m,1H),1.37-1.39(m,1H),1.12-1.16(m,3H)。
SZ-023089RAC及びSZ-023091RACの合成を参照して、023119A2P1を原料として、黄色固体SZ-023091(39mg、31%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5um EVO C18、50*4.6mm、純度99.09%、Rt=3.295min
LCMS(M+H) m/z計算値573.2、 実測値573.1。
1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 7.99 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J 1= 8.8 Hz, J 2= 6.0 Hz, 1H), 7.31 (dd, J 1= 9.6 Hz, J 2= 2.4 Hz, 1H), 7.23-7.19 (m, 1H), 6.08 (s, 1H), 4.46 (s, 1H), 4.21-4.03 (m, 2H), 3.96-3.80 (m, 3H), 3.45-3.34 (m, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.38-2.07 (m, 6H), 1.54-1.51 (m, 1H), 1.30-1.24 (m, 1H), 1.06 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
実施例3
室温で、化合物023119A3(100mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023067B1(72mg、0.22mmol、特許CN109790145 Bを参照して製造)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(86mg、0.669mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023093RAC(85mg、73%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5 um EVO C18、50×4.6mm。214nm。純度95.90%、Rt=2.848min。LCMS(M+H) m/z計算値 525.0、実測値 525.0。
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.50(br s,1H),8.04-8.01(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.43-7.19 (m,3H),6.73-6.63 (m,1H),6.09-6.07(m,1H),5.98-5.88(m,1H),5.80-5.78( m,1H),4.51-4.46 (m,1H),4.32-4.22(m,1H),3.97-3.81(m,5H),3.67-3.61(m,1H),3.04-2.65(m,2H),2.38-2.06(m,2H),1.03(t,J = 7.6 Hz,3H)。
SZ-023089RAC及びSZ-023093RACの合成を参照して、023119A2P1を原料として、黄色固体化合SZ-023093(33mg、28.2%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから50%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18 、5um 4.6*50mm。214nm純度96.00%、Rt=4.110min。LCMS(M+H) m/z計算値 525.2、実測値 525.3。
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.68-9.48(br s,1H),8.02(dd,J1 = 6.4 Hz,J2= 3.2 Hz,1H),7.93(dd,J1 = 6.0 Hz,J2= 3.2 Hz,1H),7.40-7.37(m,1H),7.32(dd,J1 = 9.6 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),7.21(dt,J1 = 8.4 Hz,J2= 2.0 Hz,1H),6.69(dd,J1 = 16.0 Hz,J2= 4.0 Hz,1H),6.09(s,1H),5.92(dd,J1 = 16.0 Hz,J2= 2.0 Hz,1H), 4.47 (s, 1H), 4.22-4.20 (m, 1H), 3.95(q,J = 7.2 Hz,2H),3.92-3.85(m,3H),3.68(t,J = 9.6 Hz,1H),2.93(d,J = 11.2 Hz, 1H),2.83(d,J = 11.6 Hz, 1H),2.38-2.35(m,1H),2.07(t,J = 10.4 Hz,1H),1.05(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例4
室温で、化合物023119A3(100mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023060B3(72mg、0.22mmol、特許CN104945395 Bを参照して製造)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(86mg、0.669mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023095RAC(72mg、62%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、85%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と15%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5 um EVO C18、50×4.6mm。214nm。純度99.30%、Rt=3.148min。LCMS(M+H) m/z計算値 527.2、実測値 527.2。
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.60(br s,1H),8.06-8.04(m,1H),7.97-7.96(m,1H),743-7.33(m,2H),7.27-7.23(m,1H),6.12(s,1H),4.51(s,1H),4.51-3.84(m,5H),3.60-3.53(m,3H),2.89-2.63 (m,2H),2.35-2.28(m,3H),2.27-2.11 (m,1H),1.70-1.64 (m,2H),1.09(t,J = 9.6 Hz,3H)。
SZ-023089RAC及びSZ-023095RACの合成を参照して、023119A2P1を原料として、黄色固体化合SZ-023095(37mg、31.3%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析 移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5 um EVO C18、50×4.6mm。214nm純度99.80%、Rt=3.012min。LCMS(M+H) m/z計算値 527.1、実測値 527.1。
1H NMR(CD3OD,400 MHz):δ 7.94(d,J=3.2 Hz,1H),7.72(d,J=3.2 Hz,1H),7.42(dd,J1 = 8.8 Hz,J2= 5.6 Hz,1H),7.21(dd,J1 = 9.2 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),7.09(dt,J1 = 8.4 Hz,J2= 2.8 Hz,1H), 6.21(s,1H),4.03(q,J=7.2 Hz,2H),3.83-3.96(m,3H),3.83(s,1H),3.80-3.74(m,1H),3.68-3.66(m,1H),2.86-2.79(m,2H),2.55-2.48 (m, 1H) , 2.45-2.35(m,2H),2.10-2.15(m,1H),1.72-1.77(m,2H),1.13(t,J=7.2 Hz,3H)。
実施例5
室温で、化合物の2-アルキニル-4-フルオロベンズアルデヒド(100mg、0.68mmol)のエタノール溶液(8mL)に、2-チアゾールカルボキサミド塩酸塩(112mg、0.68mmol)、4-モルホリン-4-イル-3-カルボニル-ブチルブチレート(146mg、0.68mmol)、及び酢酸ナトリウム(61mg、0.74mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=50%)により分離して精製し、黄色固体SZ-023115RAC(100mg)を得た。その後、分取型高速液体クロマトグラフィー(重炭酸アンモニウム)により精製し、黄色固体化合物SZ-023115RAC(29mg、9%収率)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18; column 4.6*50mm、3.5um.214nm純度99.78%、Rt=3.412min。LCMS(M+H) m/z計算値 455.1、実測値 455.2。1H NMR(DMSO-d6,400 MHz) δ 8.02(d,J = 3.2 Hz,1H),7.94(d,J = 2.8 Hz,1H),7.39-7.30(m,2H),7.23-7.18(m,1H),6.09(s,1H),4.48(s,1H),3.96-3.80(m,4H),3.68-3.45(m,4H),2.57-2.49(m,4H),1.04(t,J = 7.2 Hz,3H)。
SZ-023115RAC製品27mgを、SZ-023115-P1(8mg)RT=7.81minとSZ-023115-P2(8mg)RT=9.80minの2つの異性体にキラル分割した(キラル分析方法:IE(CHIRALPAK(登録商標) 250mmL*4.6mm Particle Size:5um)-Hex-EtOH-DEA-75-25-0.2;Flow:1ml/min;T:40C;波長:230nm;溶離時間:30min)。
SZ-023115-P1
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18; column 4.6*50mm、3.5um。214nm。純度99.80%、Rt=2.993min。LCMS(M+H) m/z計算値 455.1、実測値 455.1。1H NMR(CD3OD,400 MHz) δ 7.84(d,J = 3.2 Hz,1H),7.63(d,J = 3.2 Hz,1H),7.30(dd,J = 8.4 Hz,5.6 Hz,1H),7.10(dd,J =9.6 Hz,2.8 Hz,1H),7.00-6.95 (m,1H),6.09(s,1H),3.95-3.88(m,3H),3.75-3.69(m,6H),2.51-2.49(m,4H),1.03(t,J = 7.2 Hz,3H)。
SZ-023115-P2
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18; column 4.6*50mm、3.5um.214nm純度99.83%、Rt=2.996min。LCMS(M+H) m/z計算値 455.1、実測値 455.0。1H NMR(CD3OD,400 MHz)δ 7.84(d,J = 3.2 Hz,1H),7.63(d,J = 3.2 Hz,1H),7.30(dd,J = 8.4 Hz,5.6 Hz,1H),7.11(dd,J =9.6 Hz,2.8 Hz,1H),7.00-6.96 (m,1H),6.09(s,1H),3.95-3.88(m,3H),3.74-3.69(m,6H),2.51-2.49(m,4H),1.03(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例6
SZ-023001RAC(60mg、0.118mmol、特許CN102066369 B方法を参照して製造)をN,N-ジメチルホルムアミド10mLに溶解し、次に、トリス(t-ブチルホスフィン)パラジウム(120mg、0.236mmol)、シアン化亜鉛(27.6mg、0.236mmol)を加え、脱気して窒素で保護し、反応を120℃で一晩撹拌した。水を加えて反応液を希釈し、ジクロロメタンで2回抽出し、有機相を併せて、飽和食塩水を洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸で緩衝)により精製し、黄色固体混合物SZ-023117RACラセミ体(5mg、10%)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、95%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と5%アセトニトリルから5%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と95%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18、5um 4.6*50mm。214nm 純度96.95%、Rt=4.231min。LCMS(M+H) m/z計算値 456.2、 実測値 456.2。1H NMR(CD3OD,400 MHz):δ 8.01(d,J = 3.2 Hz,1H), 7.92(d,J = 3.2 Hz,1H),7.75-7.72(m,1H),7.64(dd,J 1= 8.4 Hz,J 2= 2.8 Hz,1H),7.08(td,J 1= 8.4 Hz,J 2= 2.8 Hz,1H),6.11(s,1H),4.65(d,J = 16.0 Hz,1H),4.57(d,J = 16.0 Hz,1H),4.12(q,J = 7.2 Hz,2H),4.10-4.04(m,4H),3.70-3.47(m,4H),1.18(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例7
ステップ1:023083A1の合成
室温で、2-ブロモ-3-フルオロベンズアルデヒド(23.8g、117.24mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(150mL)に、トリメチルシリルアセチレン(35g、351.72mmol)、トリエチルアミン(23.7g、234.48mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(4.1g、5.86mmol)、及びヨウ化第一銅(2.3g、11.72mmol)を加えた。反応液を窒素保護下、室温で一晩撹拌した。反応終了後、水(200mL)及び酢酸エチル(30mL)を加え、その後、ろ過し、ろ液を酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。有機相を併せて、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=5%~10%)により分離して精製し、茶色油状物023083A1(23.1g、89%)を得た。1H NMR(CDCl3,400 MHz):δ 10.48 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.71 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.43-7.38 (m,1H),7.34-7.27 (m,1H),0.30 (s, 9H)。
ステップ2:023083A2の合成
室温で、3-フルオロ-2-((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアルデヒド023083A1(23.1g、105mmol)のメタノール(500mL)溶液に、炭酸カリウム(14.5g、105mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮させて溶媒を除去した。残留物に水(100mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=10%)により分離して精製し、黄色固体2-アルキニル-3-フルオロベンズアルデヒド023083A2(13g、83%)を得た。1H NMR(CDCl3,400 MHz):δ 10.48 (s, 1H), 7.74 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.49-7.44 (m,1H),7.38-7.33 (m,1H),3.69 (s, 1H)。
ステップ3:023083A3RACの合成
室温で、化合物の2-アルキニル-3-フルオロベンズアルデヒド(5.0g、33.78mmol)のエタノール(40mL)溶液に、2-チアゾールカルボキサミド塩酸塩(5.5g、33.78mmol)、アセト酢酸エチル(4.4g、33.78mmol)、及び酢酸ナトリウム (3.0g、37.16mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=25%~30%)により分離して精製し、黒色油状物023083A3RAC(6.8g、54%)を得た。その後、粗製品6.8gをエチルエーテルで2時間かけてスラリー化し、ろ過後、ろ過ケーキを収集して、乾燥し、純品023083A3RAC(3.7g)を得た。その後、純品023083A3RAC 3.7gをキラル高速液体クロマトグラフィーにより精製して分離し(キラル分析方法:SFC:IG(CHIRALPAK(登録商標) 250mmL*4.6mm Particle Size:5um)-Hex-EtOH-DEA-85-15-0.2; Flow Rate:1.00(ml/min);T:30C;波長:254 nm;溶離時間:15min)、(+)-023083A3P1(1.6g)、RT=8.72minと(-)-023083A3P2(1.5g)RT=10.44minの2つの異性体を得た。LCMS(ESI)m/z=370.1 [M+H]+
ステップ4:023083A4P1及び023083A4P2の合成
室温で、化合物(+)-023083A3P1(500mg、1.35mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、N-ブロモスクシンイミド(240mg、1.35mmol)を加え、反応液を室温で10分間撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:8)により分離して精製し、黄色油状物023083A4P1(365mg、60.1%)を得た。LCMS(ESI)m/z=448.1 [M+H]+
室温で、化合物(-)-023083A3P2(500mg、1.35mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、N-ブロモスクシンイミド(240mg、1.35mmol)を加え、反応液を室温で10分間撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:8)により分離して精製し、黄色油状物023083A4P2(360mg、59.7%)を得た。LCMS(ESI)m/z=448.1 [M+H]+
ステップ5:SZ-023084A及びSZ-023084Bの合成
室温で、化合物023083A4P1(100mg、0.224mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(86mg、0.672mmol)及び023029A9(80mg、0.287mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023084A(31mg、22.8%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度97.41%、Rt=3.460min;LCMS(ESI)m/z=609.3 [M+H]+
1HNMR (CD3OD, 400MHz): δ 7.93 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.36-7.31 (m, 1H), 7.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.07-3.99 (m, 4H), 3.89-3.75 (m, 3H), 3.55 (t, J = 8.8 Hz , 1H), 3.41-3.38 (m, 1H), 3.29-3.26 (m, 1H), 3.18-3.11 (m, 2H), 2.97 (d, J = 8.0 Hz, 1H) , 2.73 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.77(d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.21-2.15 (m, 1H), 1.19 (s, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.11 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
室温で、化合物023083A4P2(66mg、0.147mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023029A9(35.5mg、0.147mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(38mg、0.294mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合物SZ-023084B(26.8mg、30%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:XBridge C18 5um、50*4.6mm。214nm純度97.75%、Rt=3.988min。LCMS(ESI)m/z=609.3 [M+H]+
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.62-9.58 (brs, 1H), 8.03(d,J = 3.2 Hz,1H),7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.43-7.37(m,1H),7. 23-7.17(m,2H),6.09(s, 1H),4.65(s,1H),3.96-3.81(m,4H),3.72-3.61(m,2H),3.31-3.14(m,1H),3.00-2.93(m,2H),2.84-2.80(m,2H),2.68-2.62(m,1H), 2.16-2.10(m,1H), 2.05-1.99(m,1H), 1.07(s, 3H), 1.06 (s, 3H), 1.03 (t,J = 7.2 Hz, 9H)。
実施例8
室温で、化合物023083A4P1(110mg、0.25mmol)のジクロロメタン溶液(6mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL)及び023030A11A(83mg、0.34mmol、特許CN105209470 Bを参照して製造)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023085A(32mg、22%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、70%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と30%アセトニトリルから30%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と70%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Kinetex 5um EVO C18、50*4.6mm、純度97.38%、Rt=2.807min;LCMS(ESI)m/z=573.3 [M+H]+1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 9.76 (s, 1H), 7.97 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.42-7.36 (m, 1H), 7.24-7.16 (m, 2H), 6.09 (s, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.31 (d, J=16.4Hz, 1H), 3.97-3.89 (m, 3H), 3.41-3.37 (m, 2H), 2.67-2.58 (m, 1H), 2.39-2.10 (m, 5H), 1.57-1.53 (m, 1H), 1.27-1.23 (m, 2H), 1.04 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
室温で、化合物023083A4P2(66mg、0.147mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023030A11A(30.2mg、0.147mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(38mg、0.294mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023085B(18.5mg、22%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから30%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と70%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:XBridge C18 5um、50*4.6mm。 214nm純度94.84%、Rt=3.753min。LCMS(ESI)m/z=573.2 [M+H]+
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.74 (brs, 1H), 7.98(d,J = 3.2 Hz,1H),7.93(d,J = 3.2 Hz,1H),7.43-7.37(m,1H),7.25-7.16(m,2H),6.09(s,1H),4.64(s,1H),4.19(d,J = 16.8 Hz,1H),4.06(d,J = 17.6 Hz,1H),3.94(q,J = 7.2 Hz,2H),3.46-3.45(m,2H),2.34-2.31(m,4H),2.21-2.17(m,2H),1.55-1.51(m,1H),1.31-1.24(m,2H),1.05(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例9
室温で、化合物023083A4P1(100mg、0.224mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(86mg、0.672mmol)及び023060A5(52mg、0.33mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023088A(35mg、30.4%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、 50*4.6mm、純度98.43%(E/Z mixture)、Rt=3.349min;LCMS(ESI)m/z=525.2 [M+H]+1HNMR (CD3OD, 400MHz): δ 7.98 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.40-7.36 (m, 1H), 7.33-7.27 (m, 1H), 7.10-7.04 (m, 1H), 6.76 (dd, J1=16.0 Hz, J2=4.4 Hz, 0.8H), 6.24 (s, 1H), 6.12 (dd, J1=16.0 Hz, J2=2.0 Hz, 0.8H), 6.06-6.02 (m, 0.2H), 5.92-5.89 (m, 0.2H), 5.23-5.19 (m, 0.2H), 4.38-4.35 (m, 0.8H), 4.11-4.03 (m, 4H), 4.01-3.83 (m, 3H), 3.18-3.16 (m, 0.3H), 3.07-3.04 (m, 0.8H), 2.78-2.73 (m, 1H), 2.47-2.39 (m, 1H), 2.32-2.22 (m, 1H), 1.15 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
室温で、化合物023083A4P2(65mg、0.145mmol)のジクロロメタン溶液(3mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(46mg、0.29mmol)及び023060A5(35mg、0.22mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023088B(20.3mg、26.7%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、75%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と25%アセトニトリルから50%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、 50*4.6mm、純度97.06%(E/Z mixture)、Rt=3.504min;LCMS(ESI)m/z=525.2 [M+H]+
1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 9.58 (s, 1H), 8.04-8.01 (m, 1H), 7.95-7.92 (m, 1H), 7.41-7.37 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 2H), 6.71 (dd, J1=15.6 Hz, J2=4.0 Hz, 0.8H), 6.10-6.07 (m, 1H), 5.92 (dd, J1=15.6 Hz, J2=1.6 Hz, 0.8H), 5.82-5.79 (m, 0.2H), 5.04-5.01 (m, 0.2H), 4.65 (s, 1H), 4.23-4.21 (m, 0.8H), 3.98-3.90 (m, 5H), 3.68-3.65 (m, 1H), 2.94 (d, J=10.8Hz, 1H), 2.82 (d, J=11.2Hz, 1H), 2.40-2.35 (m, 1H), 2.09-2.04 (m, 1H), 1.03 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
実施例10
室温で、化合物023083A4P1(86.6mg、0.19mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023060B3(44mg、0.285mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(94mg、0.57mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合SZ-023090A(52.8mg、52%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、95%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と5%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:XBridge C18 5um、50*4.6mm。 214nm純度99.72%、Rt=4.159min。LCMS(ESI)m/z=527.3 [M+H]+
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.63-9.60 (brs, 1H), 8.02(d,J = 2.8 Hz,1H),7.94-7.93(m,1H),7.40(dd,J1 = 6.0 Hz,J2= 8.0 Hz,1H),7.24-7.17(m,2H),6.09(s,1H),4.66(s,1H),3.97-3.89(m,3H),3.84-3.78(m,2H),3.56-3.40(m,2H),2.87(d,J = 11.2 Hz,1H),2.68-2.60(m,1H),2.44-2.30(m,4H),2.17-2.12(m,1H),1.73-1.68(m,2H),,1.05(t,J = 7.2 Hz,3H)。
室温で、化合物023083A4P2(65mg、0.145mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023060B3(46mg、0.29mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(38mg、0.294mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体SZ-023090B(43mg、56.6%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから50%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:XBridge C18 5um、50*4.6mm。 214nm純度99.26%、Rt=3.717min。LCMS(ESI)m/z=527.2 [M+H]+
1H NMR(CD3OD,400 MHz):δ 7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.72(d,J = 3.2 Hz,1H),7.36-7.31(m,1H),7.22(d,J = 7.2 Hz,1H),7.04(t,J = 8.4 Hz,1H),6.21(s,1H),4.05-3.91(m,5H),3.80-3.66(m,2H),2.86-2.80(m,2H),2.50-2.35(m,3H),2.17-2.12(m,1H),1.74(q,J = 7.2 Hz,2H),1.13(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例11
室温で、化合物023083A4P1(100mg、0.224mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(86mg、0.672mmol)及び(S)-モルホリン-2カルボン酸塩酸塩(48mg、0.287mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023097A(35mg、31.5%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度99.53%、Rt=3.648min;LCMS(ESI)m/z=499.2 [M+H]+
1HNMR (CD3OD, 400MHz): δ 7.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.42-7.36 (m, 1H), 7.31 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.09 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 6.24 (s, 1H), 4.24 (dd, J1=10.0 Hz, J2=2.0 Hz, 1H), 4.18-4.14 (m, 1H), 4.09-4.02 (m, 5H), 3.88-3.82 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 2.90-2.87 (m, 1H), 2.63-2.55 (m, 2H), 1.16 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
室温で、化合物023083A4P2(65mg、0.145mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物(S)-モルホリン-2-カルボン酸(20mg、0.145mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(38mg、0.294mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体SZ-023097B(31mg、43%収率)を得た。
液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、90%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と10%アセトニトリルから40%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:XBridge C18 5um、50*4.6mm。 214nm純度97.72%、Rt=3.649min。LCMS(ESI)m/z=499.2[M+H]+
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 9.57 (brs, 1H), 8.00(d,J = 3.2 Hz,1H),7.93(d,J = 3.2 Hz,1H),7.40-7.36(m,1H),7.23-7.17(m,2H),6.09(s,1H),4.67(s,1H),3.97-3.92(m,4H),3.88(s, 2H), 3.60-3.54(m,1H),2.87(d,J = 6.0 Hz,1H),2.70-2.67(m,2H),2.43-2.32(m,2H),1.05(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例12
ステップ1:023129A1の合成
室温で、2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンズアルデヒド(5.0g、22.6mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(60mL)に、トリメチルシリルアセチレン(6.64g、67.8mmol)、トリエチルアミン(3.43g、33.9mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(793mg、1.13mmol)、及びヨウ化第一銅(422mg、2.22mmol)を加えた。反応液を窒素保護下、室温で一晩撹拌した。反応終了後、水(200mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えて、その後、ろ過し、ろ液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機相を併せて、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:10)により分離して精製し、茶色油状物023129A1(23.1g、89%)を得た。1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ 10.26 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.84 (m,2H),0.24 (s, 9H)。
ステップ2:023129A2の合成
室温で、4,5-ジフルオロ-2-((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアルデヒド023129A1(1.2g、5.0mmol)のエタノール溶液(20mL)に、2-チアゾールカルボキサミド塩酸塩(902mg、5.5mmol)、アセト酢酸エチル(715mg、5.5mmol)、及び酢酸ナトリウム(615mg、7.5mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル= 1:7)により分離して精製し、黄色油状物023129A2(1.75g、75.7%)を得た。LCMS(ESI)m/z=460.1 [M+H]+
ステップ3:023129A3の合成
室温で、023129A2(1.75g、3.8mmol)のメタノール(30mL)溶液に、炭酸カリウム(420mg、3.0mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮させて溶媒を除去した。残留物水(100mL)を加えて、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル= 1:6)により分離して精製し、淡黄色固体023129A3(1.4g、95%)を得た。LCMS(ESI)m/z=388.1 [M+H]+
1H NMR(CDCl3,400 MHz):δ 7.81 (d,J = 3.2 Hz,1H),7.44 (d,J = 3.2 Hz,1H),7.33-7.28 (m,1H),7.18-7.14 (m,1H),6.20 (s, 1H),4.05 (q,J = 7.2 Hz,2H),3.30 (s, 1H), 2.50 (s, 3H),1.15 (t,J = 7.2 Hz,3H)
このラセミ体純品023129A3(500mg)をキラル高速液体クロマトグラフィーにより精製して分離し(キラル分析方法:SFC:IB N5 (CHIRALPAK(登録商標) 250mmL*4.6mm Particle Size:5um)- Hex-EtOH-90-10-30min; Flow Rate:1.00(ml/min); T:30C;波長:254 nm;溶離時間:30min)、(-)-023129A3P1(200mg)RT=9.490minと(+)-023129A3P2(200mg)RT=11.924minの2つの立体異性体を得た。
ステップ4:023129A4P1の合成
室温で、化合物(-)-023129A3P1(100mg、0.258mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、N-ブロモスクシンイミド(46mg、0.258mmol)を加え、反応液を室温で10分間撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:7)により分離して精製し、黄色油状物023129A4P1(70mg、58.3%)を得た。LCMS(ESI)m/z=466.1 [M+H]+
ステップ5:SZ-023129の合成
室温で、化合物023129A4P1(70mg、0.15mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(39mg、0.30mmol)及び023029A9(54mg、0.196mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023129(30mg、32%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、95%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と5%アセトニトリルから5%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と95%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、 50*4.6mm、純度99.85%、Rt=3.408min; LCMS(ESI)m/z=627.3[M+H]+
1HNMR (CD3OD, 400MHz): δ 7.94 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.43-7.38 (m, 1H), 7.27-7.22 (m, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.08-4.00 (m, 3H), 3.88-3.83 (m, 4H), 3.48 (t, J = 8.8 Hz , 1H), 3.40-3.36 (m, 1H), 3.30-3.26 (m, 1H), 3.18 (td, J1=12.8 Hz, J2=3.2 Hz, 1H), 3.08 (dd, J1=10.0 Hz, J2=4.4 Hz, 1H) , 2.90 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.80 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.33 (td, J1=11.6 Hz, J2=3.2 Hz, 1H), 2.14 (t, J=10.8 Hz, 1H), 1.18 (s, 3H), 1.17 (s, 3H), 1.13 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 。
実施例13
ステップ1:023119B1の合成
室温で、2-ブロモ-4-フルオロベンズアルデヒド(25.0g、123mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(250mL)に、トリメチルシリルアセチレン(36.0g、369mmol)、トリエチルアミン(18.6g、184.5mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(4.3g、6.15mmol)、及びヨウ化第一銅(2.34g、12.3mmol)を加えた。反応液を窒素保護下、室温で一晩撹拌した。反応終了後、ろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液に水(500mL)及び酢酸エチル(300mL)を加えて、有機層を分離して、酢酸エチルで抽出した。有機相を併せて、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=5%~10%)により分離して精製し、淡黄色固体023119B1 (22g、80%)を得た。
ステップ2:023119B2の合成
室温で、023119B1(22.0g、98.7mmol)のメタノール(500mL)溶液に、炭酸カリウム(9.8g、71.5mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、溶媒を濃縮除去した。残留物に水(100mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=10%)により分離して精製し、黄色固体023119B2(14.5g、96%)を得た。1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 10.34 (s, 1H), 7.98-7.93 (m, 1H), 7.64-7.61(m, 1H), 7.59-7.47(m, 1H), 4.88(s, 1H).
ステップ3:023119B3の合成
室温で、化合物023119B2(14g、95.23mmol)のエタノール(300mL)溶液に、2-チアゾールカルボキサミジン塩酸塩(15.6g、95.23mmol)、023001A1(19.23g、95.23mmol)、及び酢酸ナトリウム(8.6g、104.75mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を水に入れて、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=25%~30%)により分離して精製し、淡黄色油状物023119B3RAC 22gを得た。その後、エチルエーテルで2時間かけてスラリー化し、ろ過後、ろ過ケーキを収集して、乾燥し、純品023119B3(6.2g、15%)を得た。([a]=-154.6、c=0.3g/100mL、MeOH、T=19.7C)。LCMS(ESI)m/z =442.1(M+H)+
ステップ4:023147A1の合成
室温で、化合物023119B3(3.0g、6.787mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30mL)に、4-ジメチルアミノピリジン(82mg、0.68mmol)及び二炭酸ジ-t-ブチル(1.8g、8.136mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:8)により分離して精製し、淡黄色固体023147A1(3.7g、100%)を得た。LCMS(ESI)m/z=542.1(M+H)+
ステップ5:023141A1の合成
室温で、023147A1(1.0g、1.74mmol)のメタノール(10mL)溶液に、炭酸カリウム(0.509g、3.69mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応終了後、残留物に水(100mL)を加えて、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=10%)により分離して精製し、淡黄色固体023141A1(820mg、95%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=456.1(M+H)+
ステップ6:023141A2の合成
023141A1(780mg、1.71mmol)の4N塩酸/ジオキサン(10mL)溶液を室温で一晩撹拌した。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物に水を加えて、pHを飽和重炭酸ナトリウム溶液で中性に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を併せて、濃縮し、淡黄色固体023141A2(500mg、82%)を得た。LCMS(ESI)m/z=356.1(M+H)+
ステップ7:023141A3の合成
室温で、化合物023141A2(150mg、0.42mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、N-ブロモスクシンイミド(75mg、0.42mmol)を加え、反応液を室温で30分間撹拌し、023141A3溶液を得た。この反応液を処理せずに次のステップに用いた。LCMS(ESI)m/z=434.0(M+H)+
ステップ8:SZ-023141の合成
該溶液に023065A5(172mg、0.86mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(271mg、2.1mmol)を直接加えて、室温で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023141(22.4mg、10%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、75%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と25%アセトニトリルから50%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、 50*4.6mm、純度93.7%、Rt=3.212min; LCMS(ESI) m/z=511.2(M+H)+
1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 9.62 (s, 1H), 8.01 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 2H), 7.23-7.18 (m, 1H), 6.71 (dd, J1 = 16.0 Hz , J2 = 4.4 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.92 (dd, J1 = 16.0 Hz , J2 = 1.6 Hz, 1H),4.47 (s, 1H),4.23-4.21(m, 1H), 3.98-3.84 (m, 3H), 3.70-3.65(m, 1H), 3.54 (s, 3H), 2.93(d, J = 11.2 Hz, 1H),2.82 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.41-2.33 (m, 1H), 2.07 (t, J = 10.8 Hz, 1H)。
実施例14
ステップ1:023147A5の合成
室温で、化合物023147A4(280mg、0.78mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を3回窒素置換し、N-ブロモスクシンイミド(140mg、0.78mmol)のアセトニトリル溶液を加え、N保護下、38℃で20分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、淡黄色コロイド状物023147A5(300mg、87.8% 収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=437.0(M+H)+
ステップ2:SZ-023143の合成
室温で、化合物023147A5(150mg、0.34mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023060A5(67mg、0.35mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(133mg、1.03mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合物SZ-023143(18mg、4.1% 収率)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、85%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と15%アセトニトリルから40%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18、5um50*4.6mm。214nm純度97.45%、Rt=3.627min。
LCMS(ESI)m/z=514.2(M+H)+
1H NMR(CD3OD,400 MHz):7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.74(d,J = 3.2 Hz,1H),7.40(dd,J1 = 8.8 Hz,J2= 5.6 Hz,1H),7.21(dd,J1 = 9.2 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),7.08(td,J1 = 8.8 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.79(dd,J1 = 15.6 Hz,J2= 4.0 Hz,1H),6.19(s,1H),6.03(dd,J1 = 15.6 Hz,J2= 4.0 Hz,1H),4.38-4.34(m,1H),4.04-4.00(m,2H),3.92-3.83(m,3H),2.94-2.86(m,2H),2.56-2.54(m,1H),2.19(t,J = 10.4 Hz,1H)。
実施例15
ステップ1:023141A3の合成
室温で、化合物023141A2(150mg、0.42mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、N-ブロモスクシンイミド(75mg、0.42mmol)を加え、反応液を室温で30分間撹拌し、得た023141A3反応液をそのまま次のステップに用いた。
ステップ2:SZ-023145
上記の溶液に023029A9(400mg、0.84mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(271mg、2.1mmol)を加え、室温で1時間撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023145(31.7mg、12%)を得た。[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、75%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と25%アセトニトリルから50%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度99.4%、Rt=3.139min
LCMS(ESI)m/z=595.3(M+H)+
1HNMR (DMSO-d6, 400MHz): δ 9.63 (brs, 1H), 8.03 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 2H), 7.20 (td,J1 = 8.8 Hz,J2= 2.8 Hz,1H), 6.07 (s, 1H), 4.48 (s, 1H), 3.72-3.62 (m, 2H), 3.69-3.64 (m, 2H), 3.53 (s, 3H), 3.39-3.14 (m, 3H),3.17-2.77 (m, 4H), 2.17-2.16 (m, 1H), 2.02(d, J = 10.8 Hz, 1H), 1.07 (s, 3H),1.04 (s, 3H)。
実施例16
ステップ1:023147A2の合成
023147A1(900mg、1.66mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(664mg、16.6mmol)の水(5mL)溶液に滴下した。30℃で一晩反応させ、溶媒としてのメタノールを回転蒸発により除去し、残りの水相をエチルエーテル(5mL)で抽出し、残りの水相を2N塩酸溶液でpH 5に調整し、酢酸エチル(2*20mL)で抽出し、有機相を水と食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、オレンジ色の固体023147A2 600mgを得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS(ESI)m/z= 442.2(M+H)+
ステップ2:023147A3の合成
023147A2を4M塩酸/ジオキサン溶液(40mL)に加え、一晩撹拌し、溶媒を回転蒸発により除去し、残留物に酢酸エチル(50mL)を加え、水(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、得た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:1)により分離して精製し、淡黄色固体023147A3(400mg、86% 収率)を得た。LCMS(ESI) m/z= 342.1(M+H)+
ステップ3:023147A4の合成
室温で、化合物023147A3(400mg、1.17mmol)のジクロロメタン(8mL)溶液に、重水素化メタノール(49mg、1.4mmol)のジクロロメタン溶液を加え、次に、N,N-ジメチルアミノピリジン(143mg、1.17mmol)及びDCC(290mg、1.4mmol)を加え、15℃で60分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、黄色固体023147A4(200mg、48% 収率)を得た。LCMS(ESI) m/z=359.1(M+H)+
ステップ4:023147A5の合成
室温で、化合物023147A4(140mg、0.39mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液中で、3回窒素置換し、N-ブロモスクシンイミド(70mg、0.39mmol)のアセトニトリル溶液を加え、N保護下、38℃で20分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、淡黄色コロイド状物023147A5(150mg、87.8% 収率)を得た。LCMS(ESI) m/z=437.0(M+H)+
ステップ5:SZ-023147の合成
室温で、化合物023147A5(150mg、0.34mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023029A9(96mg、0.35mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(133mg、1.03mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合物SZ-023147(66mg、32.2% 収率)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、85%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と15%アセトニトリルから40%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18 、5um 50*4.6mm。214nm純度99.23%、Rt=3.653min。LCMS(ESI)m/z=598.3(M+H)+
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz):9.63(brs,1H),8.02(d,J = 3.2 Hz,1H),7.93(d,J = 3.2 Hz,1H),7.38-7.30(m,2H),7.20(td,J1 = 8.4 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.07(s,1H),4.47(s,1H),3.94-3.81(m,2H),3.72-3.68(m,1H),3.63-3.61(m,1H),3.50-3.45(m,1H),3.26-3.23(m,1H),3.16-3.12(m,1H),3.01-2.94(m,2H),2.83-2.76(m,2H),2.14(td,J1 = 11.2 Hz,J2= 3.2 Hz,1H),2.02(t,J = 11.2 Hz,1H),1.05(s,6H)。
実施例17
ステップ1:023149A1の合成
室温で、化合物023147A3(160mg、0.47mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、重水素化エタノール(31mg、0.59mmol)のジクロロメタン溶液を加え、次に、N,N-ジメチルアミノピリジン(60mg、0.49mmol)、及びDCC(122mg、0.59mmol)を加え、15℃で60分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、黄色固体023149A1(70mg、39.9% 収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=375.2(M+H)+
ステップ2:023149A2の合成
室温で、化合物023149A1(70mg、0.19mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(34mg、0.19mmol)のアセトニトリル溶液を加え、N保護下、38℃で20分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、淡黄色固体023149A2(60mg、69.6% 収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=453.0(M+H)+
ステップ3:SZ-023149の合成
室温で、化合物023149A2(60mg、0.13mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023029A9(37mg、0.13mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(52mg、0.40mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合物SZ-023149(20mg、24.5% 収率)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから30%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と70%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18 、5um 50*4.6mm。214nm純度94.72%、Rt=3.287min。
LCMS(ESI)m/z=614.3(M+H)+
1H NMR(CD3OD,400 MHz):7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.73(d,J = 3.2 Hz,1H),7.41(dd,J1 = 8.8 Hz,J2= 2.0 Hz,1H),7.20(dd,J1 = 9.2 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),7.08(td,J1 = 8.4 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.19(s,1H),4.06-4.01(m,1H),3.87-3.80 (m,4H),3.51-3.47(m,1H),3.40-3.37(m,1H),3.30-3.27(m,1H),3.21-3.14(m,1H),3.10-3.07(m,1H),2.91-2.80(m,2H),2.35-2.29(m,1H),2.15(t,J = 10.8 Hz,1H),1.16(s,6H)。
実施例18
ステップ1:023366A1の合成
4-クロロ-2-ブロモベンズアルデヒド(4g、18.3mmol)、トリメチルシリルアセチレン(3.2mL、18.3mmol)、トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(256mg、0.36mmol)、ヨウ化第一銅(140mg、0.73mmol)、トリエチルアミン(3g、29.7mmol)、及びテトラヒドロフラン(20ml)溶液を、窒素保護下、室温で撹拌した。反応終了後、ろ過し、ろ液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、分液し、有機相を分離して減圧濃縮し、中圧分取クロマトグラフィーにより023366A1(4.2g、97.0%)を得た。LCMS(ESI)m/z=236 [M+H]+
ステップ2:023366A2の合成
023366A1(1g、4.2mmol)、2-チアゾールカルボキサミジン塩酸塩(0.7g、4.2mmol)、アセト酢酸エチル(0.6g、4.6mmol)、酢酸ナトリウム(0.4g、5.0mmol)、エタノール20mlを、80℃で一晩放置した。溶媒を蒸発除去し、中圧分取クロマトグラフィーにより023366A2(1.6g、82.6%)を得た。LCMS(ESI)m/z= 457 [M+H]+
ステップ3:023366A3の合成
023366A2(1.2g、2.63mmol)、炭酸カリウム(2g、14.4mmol)、メタノール(20mL)を、室温で撹拌し、反応終了後、溶媒を蒸発除去し、水(10mL)、DCM(20mL)を加え、有機相を分離して乾固まで蒸発し、023366A3(1g、98.9%)を得た。LCMS(ESI)m/z=385 [M+H]+
ステップ4:023366A4の合成
023366A3(100mg、0.25mmol)を、アセトニトリル(10mL)に溶解し、室温でNBS(46mg、0.25mmol)を加え、反応終了後、水を加えてクエンチングし、DCMで抽出し、溶媒を蒸発除去し、粗品023366A4(120mg、99.0%)を得た。LCMS(ESI)m/z=463 [M+H]+
ステップ5:SZ-023366の合成
023366A4(120mg、0.25mmol)、023029A9(55mg、0.25mmol)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10mL)、及び水(5ml)の混合液を室温で撹拌した。反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し、SZ-023366(6mg、純度98.0%)を得た。LCMS(ESI) m/z=624.9 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.99 (dd, J = 3.2, 1.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.46 - 7.34 (m, 2H), 6.25(s,1H), 4.10-4.05(m, 3H), 3.91-3.80(m, 4H), 3.62-3.41(m,2H), 3.25-3.11(m, 2H), 3.02-2.76(m, 2H), 2.38-2.16(m, 2H), 1.22 (dd, J = 4.8, 2.8 Hz, 6H), 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例19
SZ-023366の合成を参照して、4-クロロ-2-ブロモベンズアルデヒドを4-メチル-2-ブロモベンズアルデヒドに変更し、淡黄色固体としてSZ-023368(77mg、純度99.6%)を製造した。LCMS(ESI)m/z=605.3 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.99 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.41 - 7.27 (m, 2H), 7.19 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.21 (s,1H), 4.12 - 4.00 (m, 3H), 3.95 - 3.76 (m, 3H), 3.71 (s, 1H), 3.56 (dt, J = 24.8, 9.1 Hz, 1H), 3.25-3.14(m, 2H), 3.04 - 2.69 (m, 2H), 2.37-2.29 (m, 4H), 2.28 - 2.08 (m, 1H), 1.26 - 1.06 (m, 9H)。
実施例20
SZ-023366の合成を参照して、2-エチニルベンズアルデヒドを原料として、淡黄色固体としてSZ-023370(50mg、純度99.7%)を製造した。LCMS(ESI)m/z=591.3 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.98 (dd, J = 3.2, 1.6 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.39-7.34 (m, 1H), 7.30-7.25 (m, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.16 - 3.99 (m, 3H), 3.97 - 3.79 (m, 3H), 3.77 (s, 1H), 3.57 (dt, J = 25.0, 8.9 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 14.0, 3.8 Hz, 1H), 3.24 - 3.09 (m, 2H), 2.99 (dd, J = 29.2, 10.8 Hz, 1H), 2.83 (dd, J = 31.8, 11.1 Hz, 1H), 2.43 - 2.28 (m, 1H), 2.28 - 2.13 (m, 1H), 1.23 (dd, J = 5.3, 2.1 Hz, 6H), 1.16 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例21
023366A4(140mg、0.30mmol)、中間体023135B3(100mg、0.30mmol、特許CN109678859の合成を参照)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10mL)、及び水(5mL)の混合液を室温で撹拌した。反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製した。SZ-023380(2mg、純度94.4%)を得た。LCMS(ESI)m/z=672 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.03 - 7.97 (m, 1H), 7.79(d, J = 3.1 Hz, 1H , 1H), 7.53-7.38(m,5H), 7.27-7.24(m, 2H), 6.25(s,1H), 4.18-3.91(m, 8H), 361-3.53(m, 1H), 3.29-3.08(m,1H), 3.02-2.76(m, 3H),2.47-2.24(m, 4H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例22
023119A3P1(72mg、0.16mmol、023119A3の合成を参照)、023135B3(53mg、0.16mmol)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10ml)、及び水(5ml)の反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し、SZ-023384(75.5mg、純度99.8%)を得た。LCMS(ESI)m/z=657.2 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD)δ 8.0(d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.79(d, J = 3.2 Hz , 1H), 7.56-7.40(m, 3H), 7.27-7.23(m, 3H), 7.17-7.12(m, 1H), 6.25(s,1H), 4.16-3.89(m, 8H), 3.56-3.52(dd, J = 9.2, 4.3 Hz,1H), 3.30-3.24(m,1H), 3.01(dd, J = 11.6, 3.2 Hz, 2H), 2.91(t, 3H), 2.54-2.42(m, 3H), 2.27(t, J = 10.8 Hz,1H), 1.17(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例23
023083A4P2(40mg、0.09mmol)、023135B3(32mg、0.09mmol)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10ml)、及び水(5ml)の混合液を室温で撹拌した。反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し、SZ-023386(28mg、純度99.9%)を得た。LCMS(ESI)m/z=657.2 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.00 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 7.41 - 7.36 (m, 1H), 7.30 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.27 - 7.21 (m, 2H), 7.09 (t, J = 8.2Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.17 - 3.90 (m, 8H), 3.55 (dd, J = 9.2, 4.3 Hz, 1H), 3.28 (td, J = 12.9, 3.4 Hz, 1H), 3.01 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.91 (dd, J = 9.2, 6.8 Hz, 2H), 2.53 - 2.40 (m, 3H), 2.27 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 1.16 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例24
023119A3P1(72mg、0.16mmol、023119A3の合成を参照)、023078A11(64mg、0.16mmol、特許CN111825676の合成を参照)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10mL)、水(5mL)の反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し、SZ-023388(67.5mg、純度99.9%)を得た。LCMS(ESI)m/z= 647.3 [M+H]+1H NMR (400 MHz,CD3OD) δ 8.00 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.84 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 13.8, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.7, 5.7 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H), 7.14 (td, J = 8.5, 2.8 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.19 - 3.89 (m, 8H), 3.59 (dd, J = 9.2, 4.3 Hz, 1H), 3.34 - 3.26 (m, 1H), 3.05 (dd, J = 10.9, 4.5 Hz, 2H), 2.48 (td, J = 11.7, 3.5 Hz, 1H), 2.25 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例25
023083A4P2(40mg、0.09mmol)、023078A11(38mg、0.09mmol)、炭酸カリウム(138mg、1mmol)、ジオキサン(10mL)、及び水(5mL)を室温で撹拌した。反応終了後、溶媒を蒸発除去し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し、SZ-023390(30mg、純度99.8%)を得た。LCMS(ESI)m/z=647.3 [M+H]+1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.00 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.73 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 13.4, 2.2 Hz, 1H), 7.39 (td, J = 8.0, 5.6 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 7.10 (t, J = 8.1, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.19 - 3.90 (m, 8H), 3.58 (dd, J = 9.2, 4.3 Hz, 1H), 3.30 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 2.48 (td, J = 11.6, 3.5 Hz, 1H), 2.25 (t, J = 10.7 Hz, 1H), 1.16 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例26
023083A4P2(90mg、0.20mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に023030B10P1 (41.2mg、0.20mmol、特許CN105209470 Bを参照して製造)を加え、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(77.4mg、0.60mmol)を室温で一晩撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023085C(48.1mg、42%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、95%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と5%アセトニトリルから5%水(0.02酢酸アンモニウム%含有)と95%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度99.28%、Rt=3.643min。LCMS(ESI)m/z=573.3 [M+H]+。1H NMR (CD3OD,400 MHz): δ 7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.73(d,J = 3.2 Hz,1H),7.36-7.31(td,J1 = 8.0 Hz,J2 = 1.6 Hz,1H),7.24-7.22(m,1H),7.06-7.02(m,1H),6.20(s,1H),4.20(s,2H),4.01(q,J = 7.2 Hz,2H),3.98(s,1H),3.48-3.46(m,1H),3.31-2.28(m,1H),2.71-2.61(m,1H),2.39-2.25(m,4H),1.96-1.90(m,1H),1.78-1.66(m,3H),1.14(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例27
023119A3P1(350mg、0.78mmol、023119A3の合成を参照)のジクロロメタン(20mL)溶液に、023030B10P1(180mg、0.87mmol、特許CN105209470 Bを参照して製造)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(301mg、2.34mmol)を加え、室温で一晩撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023091C(178mg、40%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、70%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と30%アセトニトリルから30%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と70%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度98.78%、Rt=3.205min; LCMS(ESI)m/z=573.2 [M+H]+。1H NMR(CD3OD,400 MHz):7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.73(d,J = 3.2 Hz,1H),7.40(dd,J1 = 8.8 Hz,J2= 5.6 Hz,1H),7.20(dd,J1 =9.6 Hz,J2= 2.4 Hz,1H),7.05(td,J1 =8.4 Hz,J2= 2.8 Hz,1H),6.19(s,1H),4.19(s,2H),4.03 (q,J = 6.8 Hz,2H),3.80(s,1H),3.48-3.46(m,1H),3.30-3.27(m,1H),2.79-2.65(m,1H),2.43-2.34(m,1H),2.31-2.18(m,3H),1.97-1.94(m,1H),1.81-1.66(m,3H),2.16(t,J = 6.8 Hz,3H)。
実施例28
ステップ1:(-)-023084A1P2の合成
室温で、化合物2-アルキニル-3-フルオロベンズアルデヒド(2.0g、13.5mmol)のエタノール(30mL)溶液に、2-チアゾールカルボキサミジン塩酸塩(2.2g、13.5mmol)、キラルエステル(2.7g、13.5mmol)及び酢酸ナトリウム(1.2g、14.9mmol)を加え、反応液を80℃で一晩撹拌して反応させた。反応液を冷却し、溶媒を濃縮除去し、残留物を酢酸エチル(300mL*2)で抽出し、水(300mL*2)で洗浄し、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、乾固まで濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=25%~30%)により分離して精製し、黄色半油状物023084A1RAC(1.3g、収率22.0%)を得た。023084A1RACをエチルエーテルで2回スラリー化した後、ろ過し、黄色固体(-)-023084A1P2 (350mg、ee>98%)を得た。LCMS(ESI)m/z=442.1[M+H]+ 。
ステップ2:023133A1の合成
室温で、化合物(-)-023084A1P2(300.0mg、0.68mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、(Boc)2O(296.5mg、1.36mmol)、DMAP(83.0mg、0.68mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)を加え、層を分離した後、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒としての酢酸エチルを濃縮除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:8)により分離して精製し、黄色固体023133A1 (350mg、95.1%)を得た。LCMS(ESI)m/z=542.1[M+H]+
ステップ3:023133A2の合成
室温で、化合物023133A1(390mg、0.72mmol)のメタノール(8mL)溶液に、NaOH(288mg、7.2mmol)の水(3mL)溶液を加え、25℃で4時間反応させた。酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)を加え、分離後、水相に希塩酸(2N)をゆっくりと加え、pH≒5に調整し、酢酸エチルで抽出した後、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体023133A2(240mg、75.5%収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=442.2 [M+H]+。
ステップ4:023133A3の合成
室温で、化合物023133A2(240mg、0.54mmol)に、塩化水素/ジオキサン溶液(3mL)を加え、25℃で3時間反応させた。溶媒を濃縮除去し、残留物に酢酸エチル(20mL)及び飽和NaHCO3水溶液(15mL)を加え、分離後、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体023133A3(160mg、86.2% 収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=342.2 [M+H]+
ステップ5:023133A4の合成
室温で、化合物023133A3(160mg、0.47mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、重水素化エタノール(31mg、0.59mmol)のジクロロメタン溶液を加え、次に、N,N-ジメチルアミノピリジン(60mg、0.49mmol)及びDCC(122mg、0.59mmol)を加え、15℃で60分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、黄色固体023133A4(138mg、78.6% 収率)を得た。
LCMS(ESI)m/z=375.2 [M+H]+。
ステップ6:023133A5の合成
室温で、化合物023133A4(70mg、0.19mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(34mg、0.19mmol)のアセトニトリル溶液を加え、N2保護下、30℃で20分間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により分離して精製し、淡黄色固体023133A5(60mg、69.6% 収率)を得た。LCMS(ESI)m/z=453.0 [M+H]+。
ステップ7:SZ-023133の合成
室温で、化合物023133A5(60mg、0.13mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、化合物023029A9(37mg、0.13mmol)を加え、次に、ジイソプロピルエチルアミン(52mg、0.40mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌して反応させた。反応液を濃縮させて溶媒を除去した。得られた残留物を分取型高速液体クロマトグラフィーにより精製し、黄色固体化合物SZ-023133(20mg、24.5% 収率)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と20%アセトニトリルから40%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と60%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:Xbridge C18、5um 50*4.6mm。214nm純度99.03%、Rt=3.485min。LCMS(ESI)m/z=614.3 [M+H]+。1H NMR(CD3OD,400 MHz):7.94(d,J = 3.2 Hz,1H),7.73(d,J = 3.2 Hz,1H),7.36-7.31(m,1H),7.23(d,J = 6.8 Hz,1H),7.05(td,J1 = 9.2 Hz,J2 = 1.2 Hz,1H),6.21(s,1H),4.06-4.00(m,2H),3.88-3.81 (m,3H),3.49(t,J = 9.2 Hz,1H),3.40-3.37(m,1H),3.30-3.27(m,1H),3.21-3.14(m,1H),3.10-3.07(m,1H),2.91-2.80(m,2H),2.34-2.31(m,1H),2.16(t,J = 11.2 Hz,1H),1.18(s,6H)。
実施例29
ステップ1:023147A2の合成
室温で、023147A1(1.0g、1.84mmol)のメタノール(10mL)溶液に、水酸化ナトリウム溶液(2N、9.2mL、18.4mmol)を加えた。反応液を窒素保護下、室温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液に水(50mL)及びエチルエーテル(50mL)を注入し、有機層を分離した。水層を2N塩酸溶液でpH 5.0に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を併せて、溶媒を濃縮除去し、淡黄色固体023147A2 (800mg、100%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=442.1 [M+H]+。
ステップ2:023151A1の合成
室温で、023147A2(750mg、1.70mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(146mg、2.04mmol)及び塩化オキサリル(259mg、2.04mmol)を加えた。反応液を室温で15分間撹拌し、溶媒を除去した。得た残留物をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、溶液の半分にメチルメルカプチドナトリウム(1.2g、17mmol)の水(10mL)とテトラヒドロフラン(20mL)溶液を滴下し、得た反応液を室温で10分間撹拌した。反応液に水(100mL)を加えて、酢酸エチル(50mL*3)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=4:1)により分離して精製し、黄色固体023151A1(180mg、45%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=472.1 [M+H]+。
ステップ3:023151A2の合成
室温で、化合物023151A1(180mg、0.38mmol)の塩化水素/ジオキサン(4N、5mL)溶液を室温で一晩撹拌した。反応液から溶媒を除去した、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮し、淡黄色固体023151A2(120mg、92%)を得た。LCMS(ESI)m/z=372.1 [M+H]+。
ステップ4:023151A3の合成
室温で、化合物023151A1(90mg、0.0.26mmol)のアセトニトリル溶液(10mL)にN-ブロモスクシンイミド(46mg、0.26mmol)を加え、反応液を室温で30分間撹拌し、023151A3溶液を得た。この反応液を処理せずに次のステップに用いた。LCMS(ESI)m/z=450.0 /452.0[M+H]+。
ステップ5:SZ-023151の合成
023151A3溶液に023029A9(100mg、0.26mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(100mg、0.78mmol)を直接加えて、室温で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023151(2.0mg、1.2%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と20%アセトニトリルから30%水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)と70%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、50*4.6mm、純度86.7%、Rt=3.128min;LCMS(ESI)m/z=611.3 [M+H]+ 。1H NMR (DMSO-d6,400 MHz): δ 12.22(br s,1H),9.89 (s,1H),8.03 (d,J = 4.0 Hz,1H),7.95(d,J = 3.2 Hz,1H),7.38-7.31(m,2H),7.24-7.19(m,1H),6.29(s,1H),4.57(s,1H),3.95-3.89(m,2H),3.73-3.62(m,2H),3.28-3.14(m,3H),3.01-2.93(m,2H),2.92-2.76(m,4H),2.22-2.19(m,4H),2.16-2.07(m,1H),1.24(s,6H)。
実施例30
ステップ1:023163A1の合成
室温で、023147A2(750mg、1.70mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(146mg、2.04mmol)及び塩化オキサリル(259mg、2.04mmol)を加えた。反応液を室温で15分間撹拌し、溶媒を除去した。得た残留物をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、溶液の半分にナトリウムエタンチオラート(1.4g、17mmol)の水(10mL)とテトラヒドロフラン(20mL)溶液を滴下し、得た反応液を室温で10分間撹拌した。反応液(100mL)に水を加えて、酢酸エチル(50mL*3)で抽出した。有機相を併せて、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/PE=4:1)により分離して精製し、黄色固体023163A1(180mg、収率45%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=486.1 [M+H]+。
ステップ2:023163A2の合成
室温で、化合物023163A1(180mg、0.38mmol)の塩化水素/ジオキサン(4N、5mL)溶液を室温で一晩撹拌した。反応液から溶媒を除去した、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮し、淡黄色固体023163A2(130mg、収率88%)を得た。LCMS(ESI)m/z=386.1 [M+H]+。
ステップ3:023163A3の合成
室温で、化合物023163A2(90mg、0.0.26mmol)のアセトニトリル溶液(10mL)にN-ブロモスクシンイミド(62.3mg、0.35mmol)を加え、反応液を室温で30分間撹拌し、023163A3溶液を得た。この反応液を処理せずに次のステップに用いた。
LCMS(ESI)m/z=464.0 /466.0[M+H]+。
ステップ4:SZ-023163の合成
023163A3溶液に023029A9(70mg、0.35mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(135mg、1.05mmol)を直接加えて、室温で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、溶媒を真空で濃縮除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分取して分離し精製し、黄色固体SZ-023163(2.0mg、1.0%)を得た。液体クロマトグラフィー質量分析[移動相:40℃のカラム温度、1分間あたり1.5mLの流速で、75%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と25%アセトニトリルから50%水(0.02%酢酸アンモニウム含有)と50%アセトニトリルで勾配溶離し、6分間保持した。カラム温度:waters XBridge C18 5um、 50*4.6mm、純度90.5%、Rt=4.304min;LCMS(ESI)m/z=625.3 [M+H]+ 。
1H NMR(DMSO-d6,400 MHz): δ 12.33(br s,1H),9.89(s,1H),8.03 (d, J = 3.2 Hz,1H), 7.95(d,J = 3.2 Hz,1H),7.38-7.30(m,2H),7.24-7.19 (m,1H), 6.26(s,1H), 4.57(s,1H),3.94(d,J = 4.0 Hz,2H),3.73-3.63(m,2H)3.69-3.35(m,1H),3.38-3.14(m,2H),3.00-2.92(m, 2H),2.86-2.70(m,4H),2.22-2.16(m,1H),2.07-2.02(m,1H),1.09-1.06(m,9H)。
実施例31
適切な出発原料を用いて、化合物SZ-023089RACの合成を参照して、SZ-023127を製造した。LCMS(ESI)m/z 627.3 [M+H]+,1H NMR(CDCl3,400 MHz):δ 9.60(s,1H),9.88(t,J = 3.2 Hz, 1H),7.49-7.48(m,1H),7.14-7.10(m,2H),6.247-6.240(m,1H),4.12-4.05(m,3H),3.98-3.83(m,3H),3.64 (s, 1H), 3.60-3.36(m,3H),3.25-3.03(m,2H),2.90-2.69(m,2H),2.46-2.18(m,2H),1.30(s,3H),1.29(s,3H),1.18(t,J = 7.2 Hz,3H)。
実施例32
023392A4(特許US20160083383 A1方法を参照して製造)及び023119A3P1を出発原料として使用し、化合物SZ-023089の合成を参照して、SZ-023392(20mg、99.8%、15%収率)を製造した。LCMS(ESI)m/z 623.32 (M+H)+,1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.97 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.44 (ddd, J = 8.9, 5.6, 3.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 9.3, 2.7 Hz, 1H), 7.16 - 7.06 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 4.15 - 3.98 (m, 3H), 3.87 (d, J = 17.1 Hz, 4H), 3.62 (dt, J = 25.6, 8.9 Hz, 1H), 3.28 - 3.15 (m, 1H), 3.13 - 2.98 (m, 1H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.35 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 2.27 - 2.12 (m, 3H), 1.15 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.07 (d, J = 5.9 Hz, 6H)。
実施例33
ステップ1:192A2の合成
023060A3(57mg、0.2mmol)にDMSO(5ml)、ヨウ化トリメチルスルホキシド(52.8mg、0.24mmol)、カリウムt-ブトキシド(22.4mg、0.2mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、反応終了後、EA 50mlを加え、水(3*20ml)で洗浄し、192A2粗品(60mg、100%)を得て、直接乾固まで蒸発し、使用に備えた。LCMS(ESI) m/z 299 [M+H]+
ステップ2:192A3の合成
192A2(60mg、0.2mmol)にDCM(5ml)を加え、室温で4N 塩化水素ジオキサン溶液(5ml)を滴下し、反応終了後、溶媒を蒸発除去し、石油エーテル(2*5ml)で洗浄し、残留油状物を乾固まで蒸発し、192A3(25mg、62.5%)を得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS(ESI) m/z 199 [M+H]+。
ステップ3023342A1の合成
023001A4(338mg、0.75mmol)にジオキサン10ml、水10ml、192A3(150mg、0.75mmol)、炭酸カリウム(207mg、1.50mmol)を加え、反応完了後、溶媒を蒸発除去し、そのまま次のステップに用いた。
ステップ4SZ-023342の合成
上記で得た粗品にエタノール(10ml)、水(5ml)、及び水酸化リチウム(120mg、3.0mmol)を加えた。反応終了後、溶媒を蒸発除去し、SZ-023342(8mg、2.0%)を製造した。LCMS(ESI)m/z 539.2 [M+H]+。1H NMR(400 MHz, CD3OD-d4) δ 7.97(dd, J=6.0, 3.2Hz, 1H), 7.77(dd, J=5.4, 3.1 Hz, 1H), 7.45(dd, J=8.7, 5.7Hz, 1H), 7.25(d, 1H), 7.12(td, J = 8.5, 2.8 Hz, 1H), 6.25(d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.11-3.70(m, 7H), 3.20-3.11(m,1H), 2.98-2.81(m, 2H), 2.54-2.46(m, 1H), 2.26(t, J = 10.7 Hz , 1H), 1.19(td, J = 7.1, 4.6 Hz, 3H)。
生物学的試験の実施例
HepG2.2.15細胞株を用いた化合物のインビトロにおける抗HBV活性と細胞毒性の評価実験
化合物の準備及び細胞培養:試験化合物の相対的分子量と質量に応じた体積のジメチルスルホキシド(DMSO)(Sigma-D2650)を使用して、試験化合物を20mMストック液に製造して、使用に備えた。
顕微鏡下で培養フラスコ中のHepG2.2.15細胞(中国科学院武漢ウイルス研究所)の成長状態を観察し、パンクレアチン(Invitrogen-25300062)で細胞を消化し、細胞培養液(DMEM/F12、Invitrogen-11330032;2%ウシ胎児血清FBS、HyClone-SV30087.03、100 U/Mlペニシリン、Hyclone-SV30010、100μg/mLストレプトマイシン、Hyclone-SV30010、1%非必須アミノ酸、Invitrogen-11140-050、2 mM L-グルタミン、Gibco-35050-061)を使用して細胞を再懸濁させた。Vi-Cell細胞計で計数し、播種した細胞数及びウェルごとに必要な細胞数に応じて、細胞懸濁液の体積と濃度を調整し、96ウェル細胞培養プレート(Costar-3599)の細胞播種密度は60,000細胞/ウェル、100μL/ウェルであった。細胞を播種した細胞プレートを5%CO、37°Cのインキュベーターに置き、一晩培養した。
実験において、試験化合物の開始濃度を100μM、参照化合物であるエンテカビル(ETV、薬明康徳社)の開始濃度を20nMとし、3倍勾配希釈し、9つの濃度点を設定した。96ウェルV底プレートを取り、対応する試験化合物と参照化合物ETVを希釈して200×化合物ソースプレートを取得した。滅菌2mLディープウェルプレートに細胞培養液297μLを加え、200×化合物ソースプレート中の化合物3μLを対応するディープウェルプレートに入れ、100倍希釈し、ピペットチップでピペッティングしてよく混合し、2×化合物プレートを得た。残りの200×化合物ソースプレートをシールフィルムで密封し、化合物交換時に使用するまで窒素キャビネットに保管した。前日に置いた細胞プレートを取り出し、希釈した2×化合物100μLを対応する細胞ウェルに加えた。DMSOの最終濃度は0.5%になった。細胞プレート内の化合物分布の例を以下に示す
細胞プレートを5%CO、37℃の細胞培養インキュベーターに再度入れて3日間培養した後、細胞培養プレート中の培地を除去し、各ウェルに細胞培養液100μLを加えた。窒素キャビネット内で製造した200×化合物ソースプレートを取り出し、滅菌2mLディープウェルプレートに細胞培養液297μLを加え、200×化合物ソースプレート内の化合物3μLを対応するディープウェルプレートに採取し、100倍希釈し、ピペットチップでピペッティングしてよく混合し、2×化合物プレートを得た。培地100μLを含む細胞ウェルに、希釈した2×化合物100μLを加え、DMSO最終濃度を0.5%とした。細胞プレートを5%CO、37℃の細胞インキュベーターに再度入れて、3日間培養した。
インキュベーター内の96ウェル細胞プレートを取り出し、3,000rpmで2min遠心分離機(Beckman、Allegra-X15R)にかけ、その後のHBV DNA抽出のために細胞上清を収集した。細胞プレートの各ウェルに細胞培養液50μLを加え、次に、各ウェルにCellTiter-Glo検出試薬(Promega-G7573)50μLを加え、プレートを暗所で10min振盪させ、細胞を溶解し、マイクロプレートリーダー(BioTek Synergy2)を使用して各ウェルの発光値を検出した。
HBV DNA抽出:QIAamp 96 DNA Blood Kit (Qiagen-51162)を使用して細胞上清中のHBV DNAを抽出した。特定の操作はキットの取扱書を参照した。細胞上清の量は150μLとし、最終DNA溶離体積は180μLとした。
qPCR検出:下記の表に示すように所望のqPCRの反応混合液を製造した。
384ウェルqPCRプレート(Applied Biosystems-4309849)の各ウェルに反応混合物8μLを加えた。5ng/μLのpAAVHBV1.3プラスミド(上海薬明康徳新薬開発有限公司研究サービス部生物部により構築、蘇州金唯智生物科技有限公司により製造)を60倍に希釈して1×10コピー/μLを得た(分子量推定によれば、プラスミドは7027bpの塩基を持ち、単一塩基の平均分子量は670、5ngはおよそ6×10に相当)、これを標準品の最高点とし、次に、10コピー/μLに10倍連続希釈し(20μL+180μL)、合計7点とした。サンプルDNA又はHBV DNA標準品2μLを各ウェルに加え、PCR系を10μLとした。PCR反応条件は次のとおりである。95℃で10分間加熱し、次に、95℃で15秒間変性し、60℃で1分間伸長し、合計40サイクルとした。qPCR装置(Applied Biosystems, QuantStudio 6)又はqPCR装置(Applied Biosystems, 7900HT)を上記のパラメータに従って実行した。
データ分析
細胞生存率のパーセンテージは、次の式を使用して算出した。細胞生存率(%)=(サンプル中の化学発光値-培地対照群の化学発光値)/(DMSO対照群の化学発光値-培地対照群の化学発光値)×100。GraphPad Prism 6ソフトウェアを使用して、化合物の50%細胞毒性濃度C50値を算出した。
Y=Bottom + (Top-Bottom)/(1+10^((LogCC50-X)*HillSlope))
Y: Cell viability.
X: Log [compound concentrations]
q-PCRによる化合物のインビトロにおける抗B型肝炎ウイルス(HBV)活性の検出
標準品のCt値と標準品の濃度に応じて、線形回帰により検量線を得、検量線からサンプルのCt値によりサンプル中のHBV DNAのコピー数を算出した。
化合物の阻害率を計算する式は次のとおりである。阻害率パーセンテージ(%)=(1-(サンプル中のHBV DNAコピー数/DMSO対照群中のHBV DNAコピー数)×100。GraphPad Prism 6により「log(inhibitor) vs. response-Variable slope」方程式を利用して化合物のEC50値を算出した。
Y = Bottom + (Top-Bottom) / (1+10^((LogIC50-X)*HillSlope))
Y: Efficacy/Inhibition activity.
X: Log [compound concentrations]
生物学的テストの結果

Claims (17)

  1. 式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    (式中、Mは、CH又はNであり、
    Xは、H又はDであり、
    は、独立して、ハロゲン、C1~4アルキルであり、
    nは、0、1、2、3又は4であり、
    mは、0、1、2、3又は4であり、
    は、メチル又はエチルであり、
    Wは、O又はSであり、
    環Aは5~6員ヘテロアリールであり、前記5~6員ヘテロアリールにおいて、ヘテロ原子は、N、O及びSから選択される1種又は複数種であり、ヘテロ原子の数は、1、2又は3であり、
    は、独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、-(CHn3-OHであり、
    n3は、0、1、2、3又は4であり、
    Rは、
    であり、
    、Rのうちの一方は、独立して、H、-COOH、-(CHn1COOH、-CH=CH-(CHn2COOH、
    であり、他方は、H、C1~4アルキルであり、
    n1は、1、2、3又は4であり、
    n2は、0、1又は2であり、
    、Rは、独立して、H、ハロゲンであり、
    がHである場合、R10は、1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、-C1~5アルキレン-COOHであり、置換基は、複数の場合、同じであるか、又は異なり、
    又は、Rが-COOHである場合、R10は、独立して、C1~4アルキルであり、
    n3は、0、1、2、3又は4であり、
    11は、独立して、ハロゲン、C1~4アルキルであり、又は、任意の2つのR11結合は、それらに結合した炭素と共にC3~6シクロアルキルを形成し、
    12は、独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキルであり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。)
  2. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物の互変異性体は
    であり、
    及び/又は、前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物の構造は、
    であり、
    及び/又は、Rは、独立して、ジヒドロピリミジン環のo-位、m-位又はp-位に位置し、
    及び/又は、Rがハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、
    及び/又は、RがC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、環Aが5~6員ヘテロアリールである場合、前記5~6員ヘテロアリールは、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピリジルであり、
    及び/又は、Rが、独立して、ハロゲン、C1~4ハロアルキルである場合、前記ハロゲン及びC1~4ハロアルキル中のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、
    及び/又は、Rが、独立して、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキルである場合、前記C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキル中のC1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、Rが、独立して、C1~4ハロアルキルである場合、前記ハロの数は1、2、3個であり、
    及び/又は、Rが、独立して、C3~6シクロアルキルである場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルであり、
    及び/又は、R、Rのうちの一方が、独立して、C1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、R、Rが独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、
    及び/又は、R10が1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、-C1~5アルキレン-COOHである場合、前記1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH及び-C1~5アルキレン-COOH中のC1~5アルキレンは、メチレン、-CHCH-、-CH(CH)-、-CHCHCH-、-CH(CH)CH-、-CHCH(CH)-、-C(CH-、-CHCHCHCH-、-CH(CH)CHCH-、-CHCH(CH)CH-、-CHCHCH(CH)-、-C(CHCH-、- CHC(CH-、-CHC(CH-CH-であり、
    及び/又は、R10がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、R11が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、
    及び/又は、R11がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、任意の2つのR11結合が、それらに結合した炭素と共にC3~6シクロアルキルを形成する場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルであり、
    及び/又は、R12が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、
    及び/又は、R12がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、
    は、
    又は
    であり、
    及び/又は、
    は、
    であり、
    及び/又は、n3は、0、1又は2であり、
    及び/又は、
    は、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。

  3. がハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、又は塩素であり、
    及び/又は、RがC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルはメチルであり、
    及び/又は、環Aが5~6員ヘテロアリールである場合、前記5~6員ヘテロアリールは、
    であり、a端は、ピリミジン環との連結位置を表し、
    及び/又は、Rが独立してハロゲン、C1~4ハロアルキルである場合、前記ハロゲン及びC1~4ハロアルキル中のハロゲンは、フッ素、又は塩素であり、
    及び/又は、Rが、独立して、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキルである場合、前記C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキル中のC1~4アルキルは、メチルであり、
    及び/又は、Rが独立してC1~4ハロアルキルである場合、前記ハロの数は3個であり、
    及び/又は、Rが独立してC1~4ハロアルキルである場合、前記C1~4ハロアルキルは、トリフルオロメチルであり、
    及び/又は、Rが独立してC3~6シクロアルキルである場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピルであり、
    及び/又は、R、Rのうちの一方が独立してC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチルであり、
    及び/又は、R、Rが独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、又は塩素であり、
    及び/又は、R10が1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH、-C1~5アルキレン-COOHである場合、前記被1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOH及び-C1~5アルキレン-COOH中のC1~5アルキレンは、-CHCH-、-CHC(CH-、-CHC(CH-CH-であり、
    及び/又は、R10がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、t-ブチルであり、
    及び/又は、R11が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、又は塩素であり、
    及び/又は、R11がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、又はt-ブチルであり、
    及び/又は、任意の2つのR11結合がそれらに結合した炭素と共にC3~6シクロアルキルを形成する場合、前記C3~6シクロアルキルは、シクロプロピルであり、
    及び/又は、R12が独立してハロゲンである場合、前記ハロゲンは、フッ素、又は塩素であり、
    及び/又は、R12がC1~4アルキルである場合、前記C1~4アルキルは、メチルであり、
    及び/又は、Rが独立して-COOHである場合、Rは、独立して、H又はメチルであり、又は、Rが独立してHである場合、Rは、独立して、-(CHn1COOH、-CH=CH-(CHn2COOH、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    又は
    であり、
    及び/又は、Mは、CHであり、
    及び/又は、mは、0、1又は2であり、
    及び/又は、nは、1又は2であり、
    及び/又は、n1は、1又は2であり、
    及び/又は、n2は、0であり、
    及び/又は、n3は、2であり、
    及び/又は、
    は、
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、F又はメチルであり、
    及び/又は、Wは、Oであり、
    及び/又は、Xは、Hであり、
    及び/又は、Rは、F、メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、-(CH)-OHであり、
    及び/又は、R、Rは、独立して、H、メチル、-COOH、-(CHCOOH、-CH=CH-COOH、
    であり、
    及び/又は、R、Rは、独立して、H、Fであり、
    及び/又は、R10が1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOHである場合、前記1つ又は複数のR12で置換されたフェニル-C1~5アルキレン-COOHは、
    であり、
    及び/又は、R10が-C1~5アルキレン-COOHである場合、前記-C1~5アルキレン-COOHは、-CHC(CH-COOH、-CHC(CH-CH-COOHであり、
    及び/又は、R11は、Fであり、又は、2つのR11結合は、それらに結合した炭素と共に
    を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  5. は、
    であり、
    及び/又は、R-W-は、エチル-O-、メチル-O-、メチル-S-、例えば、エチル-O-であり、
    及び/又は、
    は、
    例えば、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    例えば、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    であり、
    及び/又は、
    は、
    又は
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  6. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記形態から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    形態1、
    Mは、CH又はNであり、
    Xは、H又はDであり、
    は、独立して、ハロゲンであり、
    nは、1であり、
    は、エチル又はメチルであり、
    Wは、O又はSであり、
    は、
    であり、
    Rは、
    又は
    であり、
    は、独立して、Hであり、Rは、独立して、-CH=CH-(CHn2COOHであり、
    は、Hであり、R10は、-C1~5アルキレン-COOHであり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
    形態2、
    Xは、Hであり、
    は、独立して、Fであり、
    nは、1であり、
    は、エチルであり、
    Wは、Oであり、
    は、
    であり、
    Rは、
    であり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
  7. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記形態から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    形態1、
    Mは、CH又はNであり、
    Xは、H又はDであり、
    は、独立して、ハロゲンであり、
    nは、1であり、
    は、エチル又はメチルであり、
    Wは、O又はSであり、
    は、
    であり、
    Rは、
    又は
    であり、
    は、独立して、Hであり、Rは、独立して、-CH=CH-(CHn2COOHであり、
    n2は、0又は1であり、
    は、Hであり、R10は、-C1~5アルキレン-COOHであり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
    形態2、
    Mは、CHであり、
    Xは、Hであり、
    は、独立して、Fであり、
    nは、1であり、
    は、エチルであり、
    Wは、Oであり、
    は、
    であり、
    Rは、
    又は
    であり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
  8. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記の形態から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    Mは、CHであり、
    Xは、Hであり、
    は、独立して、Fであり、
    nは、1であり、
    は、エチルであり、
    Wは、Oであり、
    は、
    であり、
    Rは、
    又は
    であり、
    「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。
  9. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記構造から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  10. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記構造から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    (「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。)
  11. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記構造から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    (「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。)
  12. 前記式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物は、下記構造から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    (「*」付きの炭素原子は、キラル炭素原子である場合、S配置、R配置又はそれらの混合物であることを示す。)
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩と、医薬補助剤と、を含む、医薬組成物。
  14. 請求項1~12のいずれか1項に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の、HBV阻害物の製造における使用。
  15. 薬物の製造における請求項1~12のいずれか1項に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の、使用であって、前記薬物は、HBV感染を予防及び/又は治療するための薬物である、使用。
  16. HBV感染を予防及び/又は治療する方法であって、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩の有効治療量を患者に投与する、方法。
  17. HBV感染を予防及び/又は治療するための、請求項1~12のいずれか1項に記載の式Iで示されるフェニルジヒドロピリミジン系化合物、その互変異性体、又はその薬学的に許容される塩。
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