JP2024503343A - 細菌性及びカンジダ膣炎に関連する細菌及び真菌の検出のための組成物及び方法 - Google Patents

細菌性及びカンジダ膣炎に関連する細菌及び真菌の検出のための組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

生物学的又は非生物学的試料中の複数の細菌性膣炎関連(BV関連)細菌及び/又は外陰膣カンジダ症(VVC)関連カンジダの存在又は非存在の迅速な検出のための方法を記載する。本方法は、増幅工程、ハイブリダイズ工程、及び検出工程を行うことを含むことができる。さらに、BV関連細菌及びVVC関連カンジダの検出のために設計された、特異的遺伝子を標的とするプライマー及びプローブ並びにキットが提供される。

Description

発明の分野
本開示は、分子診断の分野に関し、より詳細には、細菌性及びカンジダ膣炎に関連する様々な細菌及び真菌株の検出に関する。
発明の背景
膣炎は、米国における全ての婦人科訪問の50%もの原因であり、医療費の主な原因である。細菌性膣炎(BV)、外陰膣カンジダ症(VVC)、及びトリコモナス症による感染性膣炎は、これらの症例の最大90%を占める。トリコモナス症とは異なり、BVとVVCの両方がいくつかの病原体に起因する。VVCの場合、カンジダ・アルビカンス(Candia albicans)の過剰増殖が優勢であるが、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)を含む他のカンジダ種も同様に寄与し得る。病因は、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、モビルンカス(Mobiluncus)spp.、及びアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)などのBV関連細菌の濃度の増加と同時にラクトバチルス(Lactobacillus)細菌のレベルの減少を伴うため、BVは診断が困難である。
膣炎の根本原因を特定するために、様々な診断方法が利用可能である。臨床医のオフィスでは、比較的性能が低いにもかかわらず、pH、水酸化カリウム(KOH)試験、及び膣分泌物の新鮮な試料の顕微鏡検査の組み合わせが日常的に使用されている。BVの場合、診断はしばしば、臨床的Amsel基準又はグラム染色及びNugentスコア(BVの診断のためのゴールドスタンダード検査法と考えられる)のいずれかの使用に依存する。カンジダについてのKOH調製物及び/又は膣培養物を用いた湿式マウントの検査は、VVCの最も一般的な診断ツールである。トリコモナス・バギナリス(Trichomonas vaginalis)の検出には、高感度で特異的な核酸増幅検査(NAAT)が推奨されているが、臨床現場では、湿式マウント調製物の検査が依然として一般的に使用されている。しかしながら、非分子的方法の使用には、診療所の設備の欠如、使用される臨床エンドポイントの主観、及び医師間の一貫性のない使用、顕微鏡検査における適切な訓練の欠如、及び試験の全体的な感度の低さを含むいくつかの障壁が伴う。膣炎の根底にある原因の診断は、BV、VVC、及びトリコモナス症について報告された一般的な症候学、混合感染又は同時感染の発生率;及び膣症候の再発によってさらに複雑化される。
したがって、外陰膣カンジダ症及び細菌性膣炎を検出するためのより効率的で迅速な方法、例えば、患者に適切な処置を効果的に送達するために、単一のアッセイで両方の膣障害を検出することを可能にする方法を開発する必要がある。
一態様では、生物学的試料中の複数のBV関連細菌を検出する方法が開示され、複数のBV関連細菌は、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、並びに、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型、エガセラ(Eggerthella)spp.、プレボテラ(Prevotella)spp.及び細菌性膣炎関連細菌BVAB-2からの少なくとも1つを含む。本明細書において、本方法は、試料をプライマーセットと接触させて、BV関連細菌由来の核酸が試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む増幅工程を実施すること;各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含むハイブリダイズ工程を実施すること;及び各増幅産物の存在を検出することを含み、増幅産物の存在は、試料中のBV関連細菌の存在を示し;ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号38、41又は44から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号39、42又は45、47又は73から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号40、43、46及び74から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号1、4、5、8又は11から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号2、6、9又は12から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号3、7、10及び13から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号14、17、20、67又は70から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号15、18、21、68又は71から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号16、19、22、66、69及び72から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;メガスフェラ(Megasphaera)1型由来の増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号23、26又は27から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号24又は28から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号25及び29から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;エガセラ(Eggerthella)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号84又は87から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号85又は88から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号86及び89から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;プレボテラ(Prevotella)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号90、95、96又は97から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号91、92、93、98、99又は100から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号94、101及び102から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;BVAB-2から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号30又は33から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号31、34又は36から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号32、35及び37から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる。
いくつかの実施形態では、複数のBV関連細菌は、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、及びアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)であり、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号38、41又は44から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号39、42又は45、47又は73から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号40、43、46及び74から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号1、4、5、8又は11から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号2、6、9又は12から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号3、7、10及び13から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号14、17、20、67又は70から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号15、18、21、68又は71から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号16、19、22、66、69及び72から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号44のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号45のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号46のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号11のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号12のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号13のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号20のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号21のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号72のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる。他の実施形態では、本方法のハイブリダイズ工程は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分で標識された検出可能なプローブと増幅産物とを接触させることを含み、検出工程は、プローブのドナー蛍光部分とアクセプター部分との間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の存在又は非存在を検出することを含み、蛍光の存在又は非存在は、試料中のBV関連細菌の存在又は非存在を示す。さらなる実施形態では、本方法の増幅工程は、5’-3’ヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ酵素を用いる。いくつかの実施形態では、「接触させる」工程は、前記生物学的試料及び前記プライマーをDNAポリメラーゼ、アデニン、チミン、シトシン及びグアニンを含む複数の遊離ヌクレオチド、及び/又は緩衝液と接触させて反応混合物を生成することをさらに含む。生物学的試料から抽出された核酸は、二本鎖DNAを含んでもよく、又は二本鎖DNAからなってもよい。反応混合物は、二価カチオン、一価カチオンカリウムイオン、1つ又は複数の検出可能に標識されたプローブ、及び/又はそれらの任意の組み合わせを任意にさらに含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、「アンプリコンを生成する」工程は、(a)生物学的試料又は核酸中に存在する二本鎖DNAの鎖を分離するために、反応混合物を第1の所定時間、第1の所定温度に加熱することと、(b)プライマーがそれらの相補配列とハイブリダイズし、DNAポリメラーゼがプライマーを伸長させる条件下で、反応混合物を第2の所定時間、第2の所定温度に冷却することと、(c)工程(a)及び(b)を少なくとも10~12回繰り返すことと、を含む。いくつかの実施形態では、工程(a)及び(b)は、少なくとも15、20、22又は25回繰り返される。いくつかの実施形態では、試料は、生物学的試料である。いくつかの実施形態では、生物学的試料は、尿道、陰茎、肛門、喉、子宮頸部又は膣から収集される。いくつかの実施形態では、生物学的試料は、臨床検体から抽出されたDNA、RNA又は全核酸である。いくつかの実施形態では、ハイブリダイズ工程は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分で標識された検出可能な遺伝子プローブと増幅産物とを接触させることを含み、検出工程は、プローブのドナー蛍光部分とアクセプター部分との間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の存在又は非存在を検出することを含み、蛍光の存在又は非存在は、試料中のBV関連細菌の存在又は非存在を示す。いくつかの実施形態では、増幅工程及びハイブリダイズ工程が繰り返される。ここで、繰り返し回数は、例えば、試料の性質に依存する。試料が核酸の複雑な混合物である場合、検出に充分な標的配列を増幅するために、より多くの増幅及びハイブリダイズ工程が必要となる。いくつかの実施形態では、増幅及びハイブリダイズ工程は少なくとも約20回繰り返されるが、少なくとも25回、30回、40回、50回、60回又は更には100回繰り返されてもよい。更に、増幅産物の存在又は非存在の検出は、各増幅及びハイブリダイズ工程の間若しくは後に、1つおきの増幅及びハイブリダイズ工程の間若しくは後に、特定の増幅及びハイブリダイズ工程の間若しくは後に、又は特定の増幅及びハイブリダイズ工程の間若しくは後に行うことができ、存在する場合、検出に十分な増幅産物が期待される。いくつかの実施形態では、増幅ステップは、5’~3’ヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ酵素を用いる。いくつかの実施形態では、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分は、プローブ上で互いに8~20ヌクレオチド以内にある。いくつかの実施形態では、アクセプター部分はクエンチャーである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、配列番号1~47、66~74、及び84~102から選択されるヌクレオチドの配列、又はそれらの相補体を含むか又はそれらからなり、100個以下のヌクレオチド、50個以下のヌクレオチド、40個以下のヌクレオチド又は30個以下のヌクレオチドを有する。
本開示はまた、配列番号1、4、5、8、11、14、17、20、23、26、27、30、33、38、41、44、67、70、84、87、90、95、96、及び97からなる群より選択される第1のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号2、6、9、12、15、18、21、24、28、31、34、36、39、42、45、47、68、71、73、85、88、91、92、93、98、99、及び100からなる群から選択される第2のオリゴヌクレオチド配列を含むか、又はそれからなるリバースプライマーと、配列番号3、7、10、13、16、66、69、19、22、72、25、29、32、35、37、40、43、46、74、86、89、94、101、及び102からなる群から選択される第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列又はその相補体を含むか又はそれらからなるプローブとを含み、第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列が、フォワードプライマー及びリバースプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズするように構成されている、試料中の細菌性膣炎関連(BV関連)細菌を検出するためのキットを提供する。いくつかの実施形態では、検出可能に標識された第3のオリゴヌクレオチド配列は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分を含む。いくつかの実施形態では、キットは、ヌクレオシド三リン酸、核酸ポリメラーゼ、及び前記核酸ポリメラーゼの機能に必要な緩衝液をさらに含む。さらに他の実施形態では、第1、第2及び第3のオリゴヌクレオチド配列のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む。一実施形態では、BV関連細菌は、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型、エガセラ(Eggerthella)spp.、プレボテラ(Prevotella)spp.、及びBVAB-2を含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号38~47及び73~74から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、Lactobacillusspp.の23s rRNA又はD-LDH遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号1~13から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)のtuf遺伝子又は23s rRNA遺伝子若しくは16s rRNA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号14~22及び66~72から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)の23s rRNA遺伝子又はtufA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号23~29から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、メガスフェラ(Megasphaera)1型の16s rRNA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号84~89から選択されるオリゴヌクレオチドを含むか又はそれからなる、エガセラ(Eggerthella)spp.の16s rRNA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号90~102から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、プレボテラ(Prevotella)spp.の16s rRNA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号30~37から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、BVAB-2の16s rRNA遺伝子にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。
別の態様では、本開示は、生物学的試料中の外陰膣カンジダ症(VVC)関連カンジダ種を検出する方法を提供し、VVC関連カンジダ種は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・デュブリニエンシス(Candida dubliniensis)、及びカンジダ・パラプローシス(Candida parapsilosis)(総称してカンジダspp.と呼ばれる)を含む。いくつかの実施形態では、VVC関連種は、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及び/又はカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)をさらに含む。本明細書において、本方法は、試料をプライマーセットと接触させて、VVC関連カンジダ由来の核酸が試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む増幅工程を実施すること;各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含むハイブリダイズ工程を実施すること;及び、及び各増幅産物の存在を検出することを含み、増幅産物の存在は、試料中のVVC関連カンジダの存在を示し;カンジダspp.から増幅産物を産生するためのプライマーのセットは、配列番号48、51、54、57又は76から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号49、52、55、58又は77から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号50、53、56、59、75及び78から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号60、79又は82から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号61、80又は83から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号62及び81から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号63のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号64のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号65を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、カンジダspp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号76のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号77のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号78のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号79のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号80のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号81のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる。他の実施形態では、ハイブリダイズ工程は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分で標識された検出可能なプローブと増幅産物とを接触させることを含み、検出工程は、プローブのドナー蛍光部分とアクセプター部分との間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の存在又は非存在を検出することを含み、蛍光の存在又は非存在は、試料中のVVC関連カンジダの存在又は非存在を示す。さらなる実施形態では、増幅工程は、5’-3’ヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ酵素を用いる。いくつかの実施形態では、「接触させる」工程は、前記生物学的試料及び前記プライマーをDNAポリメラーゼ、アデニン、チミン、シトシン及びグアニンを含む複数の遊離ヌクレオチド、及び/又は緩衝液と接触させて反応混合物を生成することをさらに含む。生物学的試料から抽出された核酸は、二本鎖DNAを含んでもよく、又は二本鎖DNAからなってもよい。反応混合物は、二価カチオン、一価カチオンカリウムイオン、1つ又は複数の検出可能に標識されたプローブ、及び/又はそれらの任意の組み合わせを任意にさらに含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、「アンプリコンを生成する」工程は、(a)生物学的試料又は核酸中に存在する二本鎖DNAの鎖を分離するために、反応混合物を第1の所定時間、第1の所定温度に加熱することと、(b)プライマーがそれらの相補配列とハイブリダイズし、DNAポリメラーゼがプライマーを伸長させる条件下で、反応混合物を第2の所定時間、第2の所定温度に冷却することと、(c)工程(a)及び(b)を少なくとも10~12回繰り返すことと、を含む。いくつかの実施形態では、工程(a)及び(b)は、少なくとも15、20、22又は25回繰り返される。
本開示はまた、試料中の外陰膣カンジダ症(VVC)関連カンジダ種を検出するためのキットを提供し、配列番号48、51、54、57、76、60、79、82及び63からなる群から選択される第1のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号49、52、55、58、77、61、80、83、及び64からなる群から選択される第2のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーと、配列番号50、53、75、56、59、78、62、81、及び65からなる群から選択される第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列又はその相補体を含むか又はそれからなるプローブとを含み、プローブは、フォワードプライマー及びリバースプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズするように構成されている。いくつかの実施形態では、検出可能に標識された第3のオリゴヌクレオチド配列は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分を含む。いくつかの実施形態では、キットは、ヌクレオシド三リン酸、核酸ポリメラーゼ、及び前記核酸ポリメラーゼの機能に必要な緩衝液をさらに含む。さらに他の実施形態では、第1、第2及び第3のオリゴヌクレオチド配列のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダspp.は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・デュブリニエンシス(Candida dubliniensis)、及び カンジダ・パラプローシス(Candida parapsilosis)(総称してカンジダspp.と呼ばれる)、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)を含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号48~59及び75~78から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、カンジダspp.のリボソームRNA(rRNA)遺伝子又は25s rRNAにハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号60~62及び79~83から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)のrRNA遺伝子の内部転写スペーサー(ITS)にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、キットは、配列番号63~65から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)のrRNA遺伝子の内部転写スペーサー(ITS)にハイブリダイズすることができるプライマー及びプローブを含む。いくつかの実施形態では、試料は、生物学的試料である。いくつかの実施形態では、生物学的試料は、尿道、陰茎、肛門、喉、子宮頸部又は膣から収集される。いくつかの実施形態では、生物学的試料は、臨床検体から抽出されたDNA、RNA又は全核酸である。
さらに、本開示は、配列番号1~102のいずれか1つと少なくとも70%の配列同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%又は95%など)を有する核酸又はその相補体を含むオリゴヌクレオチドであって、100以下のヌクレオチド、50以下のヌクレオチド、40以下のヌクレオチド又は30以下のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドを提供する。一般に、これらのオリゴヌクレオチドは、プライマー核酸、プローブ核酸等であり得る。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、例えば、非修飾ヌクレオチドと比較して核酸ハイブリダイゼーション安定性を変化させるために、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドは、N-ベンジル-dA、N-ベンジル-dC、N-パラ-tert-ブチル-ベンジル-dA、及びN-パラ-tert-ブチル-ベンジル-dCからなる群から選択される。任意に、オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの標識及び/又は少なくとも1つのクエンチャー部分を含む。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの保存的に改変された変異を含む。特定の核酸配列の「保存的に改変された変異」若しくは単に「保存的変異」とは、同一若しくは本質的に同一のアミノ酸配列をコードする核酸、若しくは核酸がアミノ酸配列をコードしない場合、本質的に同一の配列を指す。当業者であれば、コードされた配列中の単一のアミノ酸又は少量のアミノ酸(典型的には5%未満、より典型的には4%、2%又は1%未満)を変更、付加又は欠失させる個々の置換、欠失又は付加は、修飾がアミノ酸の欠失、アミノ酸の付加、又は化学的に類似したアミノ酸によるアミノ酸の置換をもたらす「保存的修飾変異」であることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、第1及び第2の標的遺伝子プライマー、並びに検出可能な標的遺伝子プローブの少なくとも1つは、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む。
別の態様では、本開示は、試料中のラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群のうちの少なくとも1つを同時に検出する方法であって、試料をプライマーセットと接触させて、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群のうちの少なくとも1つから選択される核酸が試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む増幅工程を実施すること;各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含むハイブリダイズ工程を実施すること;及び各増幅産物の存在を検出することを含み、増幅産物の存在は、試料中のラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びにカンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群の少なくとも1つの存在を示す。本明細書では、上記のプライマーセット及び対応するプローブを使用してもよい。一実施形態では、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号44のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号45のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号46のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号11のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号12のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号13のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号20のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号21のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号72のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;及び/又は、カンジダspp.から増幅産物を産生するためのプライマーのセットは、配列番号76のオリゴヌクレオチド配列を含むか若しくはそれからなるフォワードプライマーと、配列番号77のオリゴヌクレオチド配列を含むか若しくはそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号78のオリゴヌクレオチド配列を含むか若しくはそれからなり;カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号79のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号80のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号81のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなり;カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から増幅産物を産生するためのプライマーセットは、配列番号63のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるフォワードプライマーと、配列番号64のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなるリバースプライマーとを含み、1つ又は複数の検出可能なプローブは、配列番号65のオリゴヌクレオチド配列を含むか又はそれからなる。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様又は同等の方法及び材料が本主題の実施又は試験で使用され得るが、好適な方法及び材料が以下に記載される。加えて、材料、方法、及び実施例は例示にすぎず、限定であることは意図されない。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に示されている。本発明の他の特徴、目的及び利点は、図面及び発明を実施するための形態、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
実施例2に記載されるようにアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)を増幅及び検出するためのPCR実験の増殖曲線を示す。 同じ実験の計算されたCt値を示す。 実施例3に記載されているようにガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)を増幅及び検出するためのPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例4に記載のようにBVAB-2を増幅及び検出するためのPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例5に記載のようにメガスフェラ(Megasphaera)1型を増幅及び検出するためのPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例6に記載のようにラクトバチルス(Lactobacillus)種を増幅及び検出するためのPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例9に記載されるように、カンジダ(Candida)spp.を増幅及び検出するためのCAPT_rRNA_1アッセイにおけるPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例9に記載されるように、カンジダ(Candida)spp.及びカンジダ・グラブラタを増幅及び検出するためのCVS_rRNA_1アッセイにおけるPCR実験の計算されたCt値を示す。 実施例10に記載されるように、マルチプレックスPCRアッセイにおけるガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)の16s rRNAの検出についてのチャネル1での増殖曲線を示す。T1-4Ab:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)25s rRNA配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。T1-4Gb:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)ITS配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。HIVD:試料希釈剤。 実施例10に記載されるように、マルチプレックスPCRアッセイにおけるラクトバチルス(Lactobacillus)種のD-LDH遺伝子の検出についてのチャネル2での増殖曲線を示す。T1-4Ab:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)25s rRNA配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。T1-4Gb:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)ITS配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。HIVD:試料希釈剤。 実施例10に記載されるように、マルチプレックスPCRアッセイにおけるアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)のtufA遺伝子の検出についてのチャネル3での増殖曲線を示す。T1-4Ab:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)25s rRNA配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。T1-4Gb:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)ITS配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。HIVD:試料希釈剤。 実施例10に記載されるように、マルチプレックスPCRアッセイにおけるカンジダ(Candida)spp.の25s rRNAの検出についてのチャネル4での増殖曲線を示す。T1-4Ab:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)25s rRNA配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。T1-4Gb:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)16s、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)LDH、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)tufA、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)ITS配列、及びヒトゲノムDNAを有するプラスミドのプール。HIVD:試料希釈剤。
発明の詳細な説明
外陰膣カンジダ症(VVC)及び細菌性膣炎(BV)を検出するための方法及び組成物が本明細書で提供される。例えば、VVC及びBV関連細菌に関連するカンジダ種の特定の遺伝子に結合することができるプライマー及びプローブを提供して、生物学的試料などの試料中のVVC関連カンジダ種及びBV関連細菌の存在又は非存在を判定する。いくつかの実施形態では、マルチプレックス核酸増幅を実施して、単一のアッセイでVVC関連カンジダ種及びBV関連細菌の検出を可能にすることができる。
開示される方法は、1つ又は複数のプライマー対を使用して試料からの核酸分子遺伝子標的の1つ以上の部分を増幅することを含む、少なくとも1つのサイクリング工程を実施することを含み得る。本明細書で使用される「プライマー(複数可)」は、細菌種又はカンジダ種中の標的遺伝子に特異的にアニーリングし、それぞれの増幅産物を産生する適切な条件下でそこからDNA合成を開始するオリゴヌクレオチドプライマーを指す。検討されるプライマーは各々、各増幅産物の少なくとも一部が標的に対応する核酸配列を含むように、それぞれの標的核酸分子内又はそれに隣接する標的にアニーリングする。標的遺伝子核酸の1つ以上が試料中に存在すれば、1つ以上の増幅産物が生成され、したがって1つ以上の標的遺伝子増幅産物の存在が試料中の細菌又はカンジダ種の存在を示す。増幅産物は、標的遺伝子の1つ以上の検出可能なプローブに相補的な核酸配列を含まなければならない。本明細書で使用される「プローブ(複数可)」は、標的遺伝子をコードする核酸配列に特異的にアニーリングするオリゴヌクレオチドプローブを指す。各サイクリングステップは、増幅ステップ、ハイブリダイゼーションステップ及び検出ステップを含み、試料中の細菌種又はカンジダ種の存在又は非存在を検出するために、試料を1つ以上の検出可能なプローブと接触させる。
本明細書で使用される「増幅する」という用語は、鋳型核酸分子の一方又は両方の鎖に相補的な核酸分子を合成するプロセスを指す。核酸分子を増幅することは、典型的には、鋳型核酸を変性すること、プライマーの融解温度未満の温度でプライマーを鋳型核酸にアニーリングすること、及び増幅産物を生成するためにプライマーから酵素的に伸長することを含む。増幅には、典型的には、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、DNAポリメラーゼ酵素(例えば、Platinum(登録商標)Taq)並びにポリメラーゼ酵素(例えば、MgCl及び/又はKCl)の最適な活性のための適切な緩衝液及び/又は補因子の存在が必要である。
本明細書で使用される「プライマー」という用語は、当業者に知られており、オリゴマー化合物、主にオリゴヌクレオチドだけでなく、鋳型依存性DNAポリメラーゼによるDNA合成を「プライミング」することができる修飾オリゴヌクレオチド、すなわち、例えばオリゴヌクレオチドの3’末端が遊離3’-OH基を提供し、そこに、それによってデオキシヌクレオシド三リン酸が使用され、それによってピロリン酸が放出される3’~5’ホスホジエステル結合を確立する鋳型依存性DNAポリメラーゼによって更に「ヌクレオチド」が結合され得ることを指す。したがって、おそらく意図された機能を除いて、「プライマー」、「オリゴヌクレオチド」、又は「プローブ」の間に基本的な違いはない。
「ハイブリダイズする」という用語は、増幅産物への1つ以上のプローブのアニーリングを指す。ハイブリダイゼーション条件は、典型的には、プローブの融解温度より低いが、プローブの非特異的ハイブリダイゼーションを回避する温度を含む。
「5’から3’へのヌクレアーゼ活性」という用語は、典型的には核酸鎖合成に関連し、それによってヌクレオチドが核酸鎖の5’末端から除去される核酸ポリメラーゼの活性を指す。
「熱安定性ポリメラーゼ」という用語は、熱安定性であるポリメラーゼ酵素を指し、該酵素は、鋳型に相補的なプライマー伸長産物の形成を触媒し、二本鎖鋳型核酸の変性をもたらすのに必要な時間にわたり高温に曝された場合、不可逆的には変性しない。一般に、合成は各プライマーの3’末端で開始され、鋳型鎖に沿って5’から3’方向へ進行する。熱安定性ポリメラーゼは、例えば、サーマス・フラブス(Thermus flavus)、T.ルーバー(T.ruber)、T.サーモフィルス(T.thermophilus)、T.アクアティカス(T.aquaticus)、T.ラクテウス(T.lacteus)、T.ルベンス(T.rubens)、バチルス・ステアロテルモフィルス(Bacillus stearothermophilus)、及びメタノサーマス・フェルビダス(Methanothermus fervidus)から単離されている。それにもかかわらず、酵素が補充されるならば、熱安定性でないポリメラーゼをPCRアッセイに使用することもできる。
「その相補体」という用語は、所与の核酸と同じ長さであり、正確に相補的である核酸を指す。
核酸に関して使用される場合の「伸長」又は「延長」という用語は、追加のヌクレオチド(又は他の類似の分子)が核酸に組み込まれる場合を指す。例えば、核酸は、生体触媒を取り込むヌクレオチドによって、例えば、典型的には核酸の3’末端にヌクレオチドを付加するポリメラーゼによって、任意に伸長される。
2つ以上の核酸配列の状況における「同一」又はパーセント「同一性」という用語は、例えば、当業者に利用可能な配列比較アルゴリズムの1つを使用して、又は目視検査によって測定された最大の一致について、比較又はアラインした場合、同一であるか、又は同一のヌクレオチド特定のパーセンテージを有する2つ以上の配列又は部分配列を指す。パーセント配列同一性及び配列類似性の決定に適した例示的なアルゴリズムは、BLASTプログラムであり、例えば、Altschul et al.(1990)「Basic local alignment search tool」J.Mol.Biol.215:403-410、Gish et al.(1993)「Identification of protein coding regions by database similarity search」Nature Genet.3:266-272、Madden et al.(1996)「Applications of network BLAST server」Meth.Enzymol.266:131-141、Altschul et al.(1997)「Gapped BLAST and PSI-BLAST:a new generation of protein database search programs」Nucleic Acids Res.25:3389-3402、及びZhang et al.(1997)「PowerBLAST:A new network BLAST application for interactive or automated sequence analysis and annotation」Genome Res.7:649-656に記載されている。
オリゴヌクレオチドの文脈における「修飾ヌクレオチド」とは、オリゴヌクレオチド配列の少なくとも1つのヌクレオチドが、オリゴヌクレオチドに所望の特性を提供する異なるヌクレオチドによって置き換えられる変化を指す。本明細書中に記載されるオリゴヌクレオチドにおいて置換され得る例示的な修飾ヌクレオチドとしては、例えば、C5-メチル-dC、C5-エチル-dC、C5-メチル-dU、C5-エチル-dU、2,6-ジアミノプリン、C5-プロピニル-dC、C5-プロピニル-dU、C7-プロピニル-dA、C7-プロピニル-dG、C5-プロパルギルアミノ-dC、C5-プロパルギルアミノ-dU、C7-プロパルギルアミノ-dA、C7-プロパルギルアミノ-dG、7-デアザ-2-デオキシキサントシン、ピラゾロピリミジン類縁体、シュード擬似dU、ニトロピロール、ニトロインドール、2’-0-メチルリボーU、2’-0-メチルリボーC、N4-エチル-dC、N-メチル-dA、N-ベンジル-dA、N-ベンジル-dC、N-パラ-tert-ブチルベンジル-dA、N-パラ-tert-ブチル-ベンジル-dCなどが挙げられる。オリゴヌクレオチド中で置換され得る多くの他の改変ヌクレオチドは、本明細書で言及されるか、又は当技術分野で知られている。特定の実施形態では、改変ヌクレオチド置換は、対応する改変されていないオリゴヌクレオチドの融解温度と比較して、該オリゴヌクレオチドの融解温度(Tm)を改変する。更に説明すると、特定の修飾ヌクレオチド置換は、いくつかの実施形態では、非特異的核酸増幅(例えば、プライマーダイマー形成などを最小限に抑える)を減少させ、意図する標的アンプリコンの収率を増加させることなどができる。これらのタイプの核酸修飾の例は、例えば、米国特許第6,001,611号明細書に開示されている。
細菌及び真菌の検出
本明細書に記載されるように、核酸増幅を実施して、試料中のカンジダ種及び/又はBV関連細菌の存在、非存在及び/又はレベルを決定することができる。限定するものではないがC.albicans、C.tropicalis、C.dubliniensis、C.parapsilosis、C.krusei、及びC.glabrataを含むいくつかのカンジダ種は、VVCに関連することが知られている。ラクトバチルス属(例えば、ラクトバチルス・クリスパタス(Lactobacillus crispatus)(L.crispatus)、ラクトバチルス・イエンセン(Lactobacillus jensenii)(L.jensenii)、及びラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)(L.gasseri))、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)(G.vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型(メガスフェラ-1)、及びBVAB-2を含むがこれらに限定されない多くの細菌もBVに関連することが知られている。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダ種及びBV関連細菌の存在、非存在及び/又はレベルは、DNA増幅などの当技術分野で公知の方法を使用して、各標的生物の1つ又は複数の標的遺伝子を検出することによって決定される。いくつかの実施形態では、マルチプレックスPCRを実施して、標的カンジダ種及び/又はBV関連細菌のそれぞれの存在、非存在又はレベルを検出することができる。いくつかの実施形態では、マルチプレックスPCRを実施して、標的VVC関連カンジダ種、L.crispatus、L.jensenii、G.vaginalis、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型、及びBVAB-2のそれぞれについての存在、非存在及び/又はレベルを検出する。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダ種は、C.albicans、C.tropicalis、C.parapsilosis、C.krusei、及びC.glabrataである。
別の実施形態では、核酸増幅を同じ試料で実施して、トリコモナス・バギナリス(Trichomonas vaginalis)(TV)の存在、非存在及び/又はレベルを決定することができる。生物学的又は非生物学的試料中のトリコモナス・バギナリス(Trichomonas vaginalis)の存在又は非存在の迅速な検出のための組成物及び方法は、米国特許出願公開第2017/0342508号に記載されている。
標的VVC関連カンジダ種及びBV関連細菌のそれぞれは、DNA増幅において別々のチャネルを使用して検出することができる。場合によっては、VVC関連カンジダ種及びBV関連細菌の2つ以上の存在、非存在及び/又はレベルを検出するために単一の蛍光チャネルを使用することが望ましい場合がある。例えば、単一の蛍光チャネルを使用して、2つのBV関連細菌(例えば、BVAB-2及びメガスフェラ-1)の存在、非存在、及び/又はレベルを検出することができる。そのような組み合わせは、いくつかの実施形態では、実験を行うのに必要な試薬の量を減少させ、BV決定を評価することができる正確な定性的メトリックを提供することができる。特定の理論に束縛されるものではないが、組み合わされたマーカーの使用は、アッセイの感度及び特異性を増加させ得ると考えられる。いくつかの実施形態では、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.(例えば、L.crispatus、L.jensenii及びL.gasseri)、G.vaginalis、及びアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)のそれぞれの存在、非存在及び/又はレベルを検出するために別個の蛍光チャネルが使用され、BVAB-2、メガスフェラ-1、エガセラ(Eggerthella)spp.及びプレボテラ(Prevotella)spp.の存在、非存在及び/又はレベルを検出するために単一の蛍光チャネルが使用される。
VVC関連カンジダ種、L.crispatus、L.jensenii、L.gasseri、G.vaginalis、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型(メガスフェラ-1)、及びBVAB-2において、標的遺伝子領域又はその相補体に特異的にハイブリダイズ(例えば、標準的な核酸増幅条件下、例えば、標準的なPCR条件下及び/又はストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で)することができるオリゴヌクレオチド(例えば増幅プライマー及びプローブ)が提供される。試料中の生物の標的遺伝子領域の増幅(例えば、膣スワブ試料)は、いくつかの実施形態では、試料中の生物の存在、非存在、及び/又はレベルを示すことができる。
標的遺伝子領域は様々であり得る。いくつかの実施形態では、生物における16SリボソームRNA(16S rRNA)をコードする遺伝子領域に特異的にハイブリダイズする(例えば、標準的な核酸増幅条件下、例えば、標準的なPCR条件下及び/又はストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で)ことができるオリゴヌクレオチド(例えば、増幅プライマー及びプローブ)が提供される。いくつかの実施形態では、生物はガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)である。いくつかの実施形態では、生物はBVAB-2である。いくつかの実施形態では、生物はメガスフェラ(Megasphaera)1型である。G.vaginalis、メガスフェラ-1及びBVAB-2の16s rRNA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、限定されないが、それぞれ表Iに提供される配列番号11~13、表IIIに提供される配列番号23~29及び表IVに提供される30~37が挙げられる。
いくつかの実施形態では、23s rRNA遺伝子は、試料中のガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、及びラクトバチルス(Lactobacillus)spp.の存在、非存在及び/又はレベルを検出するためのDNA増幅のための標的遺伝子として使用される。G.vaginalis、A.vaginae及びラクトバチルス(Lactobacillus)spp.の23s RNA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、限定されないが、それぞれ表Iに提供される配列番号5~10、表IIに提供される配列番号14~16、及び表Vに提供される配列番号38~43が挙げられる。
いくつかの実施形態では、G.vaginalisの伸長因子Tuタンパク質(tuf遺伝子)及びA.vaginaeのtufA遺伝子をコードする遺伝子領域に特異的にハイブリダイズする(例えば、標準的な核酸増幅条件下、例えば、標準的なPCR条件下及び/又はストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で)ことができるオリゴヌクレオチド(例えば、増幅プライマー及びプローブ)が提供される。いくつかの実施形態では、tuf(又はtufA)遺伝子は、試料中のG.vaginalis及びA.vaginaeの存在、非存在及び/又はレベルを検出するためのDNA増幅の標的遺伝子として使用される。いくつかの実施形態では、G.vaginalisのtuf遺伝子領域及びA.vaginaeのtufA遺伝子領域に特異的に結合することができるプライマー及びプローブは、生物学的試料中のG.vaginalis及びA.vaginaeの存在、非存在及び/又はレベルの検出に使用される。G.vaginalisのtuf遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、表Iに提供される配列番号1~4が挙げられるが、これらに限定されず、A.vaginaeのtufA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、表IIに提供される配列番号17~22が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、リボソームRNA(rRNA)遺伝子は、試料中のVVC関連カンジダ種の存在、非存在及び/又はレベルを検出するためのDNA増幅の標的遺伝子として使用される。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダspp.は、C.albicans、C.tropicalis、カンジダ・デュブリニエンシス(Candida dubliniensis)及びC.parapsilosis(総称してカンジダspp.)を含む。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダ種はカンジダ・クルセイ(Candida krusei)である。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダ種はカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)である。いくつかの実施形態では、VVC関連カンジダ種は、C.albicans、C.tropicalis、C.dubliniensis C.parapsilosis、又はそれらの組み合わせである。C.glabrataのrRNA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、限定されないが、表VIIに提供される配列番号63~65が挙げられる。C.albicans、C.tropicalis、C.dubliniensis及びC.parapsilosis(総称してカンジダspp.)におけるrRNA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、限定されないが、表VIに提供される配列番号48~59が挙げられる。C.kruseiのrRNA遺伝子領域に特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドの例としては、限定されないが、表VIIに提供される配列番号60~62が挙げられる。
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一実施形態では、上述のプライマーセット及びプローブは、そのような細菌及びカンジダ種を含むと疑われる生物学的試料中の膣炎に関連する細菌及びカンジダ種の検出を提供するために使用される。一連のプライマー及びプローブは、配列番号1~102の核酸配列を含むか、又はそれからなる、それぞれの細菌及びカンジダ標的遺伝子の核酸配列に特異的なプライマー及びプローブを含むか、又はそれからなり得る。別の実施形態では、標的遺伝子のためのプライマー及びプローブは、配列番号1~102のプライマー及びプローブのいずれかの機能的に活性なバリアントを含むか、若しくはそれからなる。
配列番号1~102のプライマー及び/又はプローブのいずれかの機能的に活性な変異体は、開示される方法においてプライマー及び/又はプローブを使用することによって同定され得る。配列番号1~102のいずれかのプライマー及び/又はプローブの機能的に活性な変異体は、配列番号1~102のそれぞれの配列と比較して、記載の方法又はキットにおいて、類似する又はより高い特異性及び感度を提供するプライマー及び/又はプローブに関する。
変異体は、例えば、配列番号1~102のそれぞれの配列の5’末端及び/又は3’末端における1つ以上のヌクレオチドの付加、欠失又は置換などの1つ以上のヌクレオチドの付加、欠失又は置換によって、配列番号1~102の配列から変化し得る。上に詳述したように、プライマー(及び/又はプローブ)は化学的に修飾されていてもよく、すなわち、プライマー及び/又はプローブは修飾ヌクレオチド又は非ヌクレオチド化合物を含んでいてもよい。したがって、プローブ(又はプライマー)は改変オリゴヌクレオチドである。「改変ヌクレオチド」(又は「ヌクレオチド類縁体」)は、いくつかの改変によって天然の「ヌクレオチド」とは異なるが、依然として、塩基若しくは塩基様化合物、ペントフラノシル糖若しくはペントフラノシル糖様化合物、リン酸部分若しくはリン酸様部分、又はそれらの組み合わせからなる。例えば、「ヌクレオチド」の塩基部分に「標識」を結合させて、「改変ヌクレオチド」を得ることができる。「ヌクレオチド」中の天然塩基は、例えば7-デアザプリンで置き換えられてもよく、そのようにしても「修飾ヌクレオチド」が得られる。用語「改変ヌクレオチド」又は「ヌクレオチド類似体」は、本出願において互換的に使用される。「改変ヌクレオシド」(又は「ヌクレオシド類縁体」)は、「改変ヌクレオチド」(又は「ヌクレオチド類縁体」)について上に概説したように、何らかの改変によって天然のヌクレオシドとは異なる。
標的遺伝子をコードする核酸分子を増幅する修飾オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチド類似体を含むオリゴヌクレオチドは、例えば、OLIGO(Molecular Biology Insights Inc.Cascade、コロラド州)のようなコンピュータプログラムを使用して設計され得る。増幅プライマーとして使用されるオリゴヌクレオチドを設計する際の重要な特徴としては、検出(例えば、電気泳動によって)を容易にするための適切なサイズの増幅産物、一対のプライマーのメンバーに対する同様の融解温度、及び各プライマーの長さ(すなわち、プライマーは、配列特異性でアニーリングし、合成を開始するのに十分な長さである必要があるが、オリゴヌクレオチド合成中に忠実度が低下するほど長くはない)が挙げられるが、これらに限定されない。典型的には、オリゴヌクレオチドプライマーは8~50ヌクレオチド長(例えば、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48又は50ヌクレオチド長)である。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプライマーは、40ヌクレオチド長以下である。
プライマーのセットに加えて、本方法は、標的細菌及びカンジダ種の存在又は非存在を検出するために1つ以上のプローブを使用し得る。「プローブ」という用語は、合成的又は生物学的に産生された核酸(DNA又はRNA)を指し、これは、設計又は選択により、定義された所定のストリンジェンシーの下で特異的に(すなわち、優先的に)「標的核酸」に、この場合は標的遺伝子核酸にハイブリダイズすることを可能にする特定のヌクレオチド配列を含む。「プローブ」は、標的核酸を検出することを意味する「検出プローブ」と称され得る。
いくつかの実施形態では、開示される標的遺伝子プローブは、少なくとも1つの蛍光標識で標識され得る。一実施形態では、標的遺伝子プローブは、ドナー蛍光部分、例えば蛍光色素、及び対応するアクセプター部分、例えばクエンチャーで標識し得る。一実施形態では、プローブは蛍光部分を含むか、又はそれからなり、核酸配列は配列番号3、7、10、13、16、19、22、25、29、32、35、37、40、43、46、50、53、56、59、62又は65を含むか、又はそれからなる。
プローブとして使用されるオリゴヌクレオチドの設計は、プライマーの設計と同様の方法で行うことができる。実施形態は、増幅産物の検出のために単一のプローブ又は一対のプローブを使用することができる。実施形態に応じて、使用するプローブ(単数又は複数)は、少なくとも1つの標識及び/又は少なくとも1つのクエンチャー部分を含み得る。プライマーと同様に、プローブは通常、同様の融解温度を有し、各プローブの長さは、配列特異的ハイブリダイゼーションが起こるのに十分でなければならないが、合成中に忠実度が低下するほど長くはない。オリゴヌクレオチドプローブは、一般に15~40(例えば、16、18、20、21、22、23、24、又は25)ヌクレオチド長である。
構築物は、それぞれが標的遺伝子プライマー及びプローブ核酸分子のうちの1つを含有するベクターを含み得る。構築物は、例えば、対照鋳型核酸分子として使用することができる。使用に適したベクターは、市販されている、及び/又は当技術分野で日常的な組換え核酸技術法によって製造される。標的遺伝子核酸分子は、例えば、化学合成、CAからの直接クローニング、又はPCR増幅によって得ることができる。
本方法での使用に適した構築物は、典型的には、標的遺伝子核酸分子(例えば、配列番号1~3の1つ以上の配列を含む核酸分子)に加えて、所望の構築物及び/又は形質転換体を選択するための選択マーカー(例えば、抗生物質耐性遺伝子)をコードする配列、並びに複製起点を含む。ベクター系の選択は、通常、宿主細胞の選択、複製効率、選択性、誘導性及び回収の容易さを含むがこれらに限定されない、いくつかの要因に依存する。
標的遺伝子核酸分子を含有する構築物を、宿主細胞内で増殖させ得る。本明細書で使用される宿主細胞という用語は、原核生物及び真核生物、例えば酵母、植物及び動物細胞を含むことを意味する。原核生物宿主としては、大腸菌(E.coli)、サルモネラ・チフィリウム(Salmonella typhimurium)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)及びバチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)が挙げられる。真核生物宿主としては、S.セレビシエ(S.cerevisiae)、S.ポンベ(S.pombe)、ピキア パストリス(Pichia pastoris)などの酵母、COS細胞又はチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞などの哺乳動物細胞、昆虫細胞、並びにアラビドプシス タリアナ(Arabidopsis thaliana)及びニコチアナ タバカム(Nicotiana tabacum)などの植物細胞が挙げられる。構築物を、当業者に一般的に知られている技術のいずれかを使用して宿主細胞に導入することができる。例えば、リン酸カルシウム沈殿、エレクトロポレーション、熱ショック、リポフェクション、マイクロインジェクション及びウイルス媒介核酸移入は、核酸を宿主細胞に導入するための一般的な方法である。更に、ネイキッドDNAを細胞に直接送達することができる(例えば、米国特許第5,580,859号及び同第5,589,466号)。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
米国特許第4,683,202号、同第4,683,195号、同第4,800,159号及び同第4,965,188号には、従来のPCR技術が開示されている。PCRは、典型的には、選択された核酸鋳型(例えば、DNA又はRNA)に結合する2種のオリゴヌクレオチドプライマーを用いる。いくつかの実施形態で有用なプライマーは、記載される標的NG遺伝子核酸配列内の核酸合成の開始点として作用し得るオリゴヌクレオチドを含む。プライマーは、従来の方法によって制限消化物から精製することができるか、又は合成的に生成することができる。プライマーは増幅における最大効率には一本鎖が好ましいが、プライマーは二本鎖であってもよい。二本鎖プライマーは、最初に変性される、すなわち、鎖を分離するために処理される。二本鎖核酸を変性させる1つの方法は、加熱によるものである。
鋳型核酸が二本鎖である場合、PCRで鋳型として使用することができるようにする前に、二本の鎖を分離することが必要である。鎖分離は、物理的、化学的、又は酵素的手段を含む任意の好適な変性方法によって達成することができる。核酸鎖を分離する1つの方法は、核酸が優位に変性する(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、又は95%を超える変性)まで加熱することを含む。鋳型核酸を変性させるのに必要な加熱条件は、例えば、緩衝塩濃度、並びに変性される核酸の長さ及びヌクレオチド組成に依存するが、典型的には、温度及び核酸長などの反応の特徴に応じて、約90℃~約105℃の範囲である。変性は、典型的には、約30秒間~4分間(例えば、1分~2分30秒、又は1.5分)行われる。
二本鎖の鋳型核酸が熱により変性された場合、反応混合物を、記載される標的NG遺伝子核酸分子上のその標的配列に対する各プライマーのアニーリングを促進する温度まで冷却させる。アニーリングの温度は、通常、約35℃~約65℃、(例えば、約40℃~約60℃、約45℃~約50℃)である。アニーリング時間は、約10秒~約1分(例えば、約20秒~約50秒、約30秒~約40秒)であり得る。次いで、ポリメラーゼの活性が促進又は最適化される温度、すなわち、アニーリングされたプライマーから伸長が起こって、鋳型核酸に相補的な生成物を生成するのに充分な温度に、反応混合物を調節する。温度は、核酸鋳型にアニーリングされた各プライマーから伸長生成物を合成するのに充分でなくてはならないが、その相補的な鋳型から伸長生成物を変性させるほど高くすべきではない(例えば、伸長のための温度は、概して、約40℃~約80℃(例えば、約50℃~約70℃、約60℃)の範囲である)。伸長時間は、約10秒~約5分(例えば、約30秒~約4分、約1分~約3分、約1分30秒~約2分)であり得る。
PCRアッセイは、RNA又はDNA(cDNA)などの核酸を用いることができる。鋳型核酸は精製される必要はなく、ヒト細胞に含まれる核酸などの複合混合物の微量画分であり得る。核酸分子は、Diagnostic Molecular Microbiology:Principles and Applications(Persing et al.(eds),1993,American Society for Microbiology,Washington D.C.)に記載されているような日常的な技術によって生物学的試料から抽出され得る。核酸は、プラスミドなどの任意の数の供給源、又は細菌、酵母、原虫ウイルス、細胞小器官、又は植物若しくは動物などの高等生物を含む天然供給源から得ることができる。
オリゴヌクレオチドプライマーを、プライマー伸長を誘導する反応条件下でPCR試薬と組み合わせる。例えば、鎖伸長反応には、一般に、50mM KCl、10mM Tris-HCl(pH8.3)、15mM MgCl、0.001%(w/v)ゼラチン、0.5~1.0μgのプロト変性された鋳型DNA、50pmolの各オリゴヌクレオチドプライマー、2.5UのTaqポリメラーゼ及び10%DMSO)が含まれる。反応物は、通常、それぞれ150~320μMのdATP、dCTP、dTTP、dGTP、又はそれらの1つ以上の類似体を含有する。
新規に合成された鎖は、反応の後続工程で使用できる二本鎖分子を形成する。標的核酸分子に対応する所望の量の増幅産物を生成するために、鎖分離、アニーリング、及び伸長の工程を必要に応じて何度でも繰り返すことができる。反応の制限因子は、反応中に存在するプライマー、熱安定性酵素、及びヌクレオシド三リン酸の量である。サイクリング工程(すなわち、変性、アニーリング、及び伸長)は、好ましくは少なくとも1回繰り返される。検出での使用では、サイクリング工程の数は、例えば、試料の性質に応じる。試料が核酸の複雑な混合物である場合、検出に充分な標的配列を増幅するために、より多くのサイクリングステップが必要となる。一般に、サイクリングステップは少なくとも約20回繰り返されるが、40、60、又は100回繰り返してもよい。
蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)
FRET技術(例えば、米国特許第4,996,143号、同第5,565,322号、同大5,849,489号、同第6,162,603号)は、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター蛍光部分が互いに一定の距離内に配置されると、可視化できるか又は他の方法で検出及び/又は定量することができる、2つの蛍光部分間でエネルギー移動が起こるという概念に基づいている。典型的に、ドナーは好適な波長の光照射によって励起されると、アクセプターにエネルギーを移動させる。典型的に、アクセプターは移動されたエネルギーを異なる波長の光照射の形態で再発光する。特定の系では、非蛍光エネルギーは、実質的に非蛍光のドナー部分(例えば、米国特許第7,741,467号を参照)を含む生体分子を介して、ドナー部分とアクセプター部分との間で移動され得る。
一例では、オリゴヌクレオチドプローブは、ドナー蛍光部分と、蛍光性であってもなくてもよく、光以外の形態で移動されたエネルギーを散逸させる対応するクエンチャーとを含有することができる。プローブがインタクトである場合、エネルギー移動は、典型的には、ドナー蛍光部分からの蛍光発光がアクセプター部分によってクエンチされるように、ドナー部分とアクセプター部分との間で起こる。ポリメラーゼ連鎖反応の伸長工程中、増幅産物に結合したプローブは、ドナー蛍光部分の蛍光発光がもはやクエンチされないように、例えばTaqポリメラーゼの5’から3’へのヌクレアーゼ活性によって切断される。この目的のための例示的なプローブは、例えば、米国特許第5,210,015号、同第5,994,056号、及び同第6,171,785号に記載されている。一般的に使用されるドナー-アクセプター対は、FAM-TAMRA対を包含する。一般的に使用されるクエンチャーは、DABCYL及びTAMRAである。一般的に使用されるダーククエンチャーは、BlackHole Quenchers(商標)(BHQ)、(Biosearch Technologies,Inc.、カリフォルニア州ノヴァト)、Iowa Black(商標)(Integrated DNA Tech.,Inc.、アイオワ州コーラルビル)、BlackBerry(登録商標)Quencher 650(BBQ-650)(Berry&Assoc、ミシガン州デクスタ)を包含する。
別の例では、それぞれが蛍光部分を含有する2つのオリゴヌクレオチドプローブは、標的核酸配列に対するオリゴヌクレオチドプローブの相補性によって決定される特定の位置で増幅産物にハイブリダイズすることができる。オリゴヌクレオチドプローブが適切な位置で増幅産物核酸にハイブリダイゼーションすると、FRETシグナルが生成される。ハイブリダイゼーション温度は、約10秒間~約1分間、約35℃~約65℃の範囲であり得る。
蛍光分析は、例えば、光子計数落射蛍光顕微鏡システム(適切なダイクロイックミラー及び特定の範囲の蛍光発光を監視するためのフィルタを備える)、光子計数光電子増倍管システム、又は蛍光光度計を使用して行うことができる。エネルギー移動を開始するため、又は蛍光体の直接検出を可能にするための励起は、アルゴンイオンレーザー、高強度水銀(Hg)アークランプ、光ファイバー光源、又は所望の範囲の励起のために適切にフィルタリングされた他の高強度光源を用いて行うことができる。
ドナー部分及び対応するアクセプター部分「対応する」に関して本明細書で使用される場合、ドナー蛍光部分の発光スペクトルと重複する吸光度スペクトルを有するアクセプター蛍光部分又はダーククエンチャーを指す。アクセプター蛍光部分の発光スペクトルの波長最大値は、ドナー蛍光部分の励起スペクトルの波長最大値よりも少なくとも100nm大きくなければならない。したがって、それらの間で効率的な非照射エネルギー移動を行い得る。
蛍光ドナー部分及び対応するアクセプター部分は、一般に、(a)高効率Forsterエネルギー移動、(b)大きな最終ストークスシフト(>100nm)、(c)可能な限り可視スペクトルの赤色部分(>600nm)への発光のシフト;及び(d)ドナー励起波長での励起によって生じるラマン水蛍光発光よりも高い波長への発光のシフトのために選択される。例えば、レーザー線付近のその最大励起波長(例えば、ヘリウム-カドミウム442nm又はアルゴン488nm)、高い吸光係数、高い量子収率、及びその蛍光発光に対応するアクセプター蛍光部分の励起スペクトルとの良好な重複を有するドナー蛍光部分を選択することができる。対応するアクセプター蛍光部分は、高い吸光係数、高い量子収率、ドナー蛍光部分の発光とのその励起の良好な重複、及び可視スペクトルの赤色部分(>600nm)の発光を有するものを選択することができる。
FRET技術において様々なアクセプター蛍光部分と共に使用することができる代表的なドナー蛍光部分としては、フルオレセイン、ルシファーイエロー、B-フィコエリトリン、9-アクリジンイソチオシアネート、ルシファーイエローVS、4-アセトアミド-4’-イソチオ-シアナトスチルベン-2、2’-ジスルホン酸、7-ジエチルアミノ-3-(4’-イソチオシアナトフェニル)-4-メチルクマリン、スクシンミル1-ピレンブチレート、及び4-アセトアミド-4’-イソチオシアナトスチルベン-2,2’-ジスルホン酸誘導体が挙げられる。代表的なアクセプター蛍光部分としては、使用されるドナー蛍光部分に応じて、LC Red 640、LC Red 705、Cy5、Cy5.5、リサミンローダミンBスルホニルクロリド、テトラメチルローダミンイソチオシアネート、ローダミンxイソチオシアネート、エリスロシンイソチオシアネート、フルオレセイン、ジエチレントリアミンペンタアセテート、又はランタニドイオンの他のキレート(例えば、ユウロピウム、又はテルビウム)が挙げられる。ドナー蛍光部分及びアクセプター蛍光部分は、例えば、Molecular Probes(オレゴン州ジャンクションシティ)又はSigma Chemical Co.(ミズーリ州セントルイス)から得ることができる。
ドナー蛍光部分及びアクセプター蛍光部分を、リンカーアームを介して適切なプローブオリゴヌクレオチドに結合することができる。リンカーアームはドナー蛍光部分とアクセプター蛍光部分との間の距離に影響を及ぼすので、各リンカーアームの長さは重要である。リンカーアームの長さは、ヌクレオチド塩基から蛍光部分までのオングストローム(Å)の距離であり得る。一般に、リンカーアームは約10Å~約25Åである。リンカーアームは、国際公開第84/03285号に記載されている種類のものであってもよい。国際公開第84/03285号はまた、リンカーアームを特定のヌクレオチド塩基に結合させる方法、及び蛍光部分をリンカーアームに結合させる方法も開示している。
LC Red 640などのアクセプター蛍光部分を、アミノリンカー(例えば、ABI(カリフォルニア州フォスターシティ)又はGlen Research(バージニア州スターリング)から入手可能なC6-アミノホスホラミダイト)を含有するオリゴヌクレオチドと組み合わせて、例えば、LC Red 640標識オリゴヌクレオチドを生成することができる。フルオレセインなどのドナー蛍光部分をオリゴヌクレオチドに結合させるためによく使用されるリンカーとしては、チオ尿素リンカー(FITC由来、例えばGlen Research又はChemGene(マサチューセッツ州アッシュランド)製のフルオレセイン-CPG)、アミド-リンカー(BioGenex(カリフォルニア州サンラモン)製のCX-フルオレセイン-CPGなどの、フルオレセイン-NHS-エステル由来)、又はオリゴヌクレオチド合成後にフルオレセイン-NHS-エステルの結合を必要とする3’-アミノ-CPGが挙げられる。
リアルタイムPCRによる検出
本開示は、生物学的又は非生物学的試料中の細菌及び真菌標的生物の存在又は非存在を検出する方法を提供する。提供される方法は、試料の汚染、偽陰性、及び偽陽性の問題を回避する。上記方法は、1つ以上のプライマー対を使用して試料からの標的核酸分子の一部を増幅することを含む少なくとも1つのサイクリング工程を実施すること、及びFRET検出工程を含む。複数のサイクリング工程は、好ましくはサーモサイクラーで行われる。方法を、標的生物の存在を検出するためにプライマー及びプローブを使用して行うことができ、標的遺伝子の検出は、試料中の標的生物の存在を示す。
本明細書に記載されるように、増幅産物は、FRET技術を利用する標識ハイブリダイゼーションプローブを使用して検出することができる。1つのFRETフォーマットは、TaqMan(登録商標)技術を利用して、増幅産物の存在又は非存在、したがってCAの存在又は非存在を検出する。TaqMan(登録商標)技術は、例えば、1種の蛍光色素及び1種のクエンチャーで標識された1種の1本鎖ハイブリダイゼーションプローブを利用し、これは蛍光性であってもよく、そうなくてもよい。第1の蛍光部分が適切な波長の光で励起されると、吸収されたエネルギーは、FRETの原理に従って第2の蛍光部分又はダーククエンチャーに移動する。第2の蛍光部分は、一般的には、クエンチャー分子である。PCR反応のアニーリングステップ中、標識されたハイブリダイゼーションプローブは、標的DNA(すなわち、増幅産物)に結合し、その後の伸長段階中に、例えばTaqポリメラーゼの5’から3’へのヌクレアーゼ活性によって分解される。その結果、蛍光部分とクエンチャー部分とが互いに空間的に分離される。結果として、クエンチャーの非存在下において第1の蛍光部分を励起すると、第1の蛍光部分からの蛍光発光を検出することができる。例として、ABI PRISM(登録商標)7700配列検出システム(Applied Biosystems)は、TaqMan(登録商標)技術を使用し、試料中のNGの存在又は非存在を検出するための本明細書に記載の方法を実施するのに適している。
FRETと組み合わせた分子ビーコンを使用して、リアルタイムPCR法を使用して増幅産物の存在を検出することもできる。分子ビーコン技術は、第1の蛍光部分及び第2の蛍光部分で標識されたハイブリダイゼーションプローブを使用する。第2の蛍光部分は一般的にはクエンチャーであり、蛍光標識は典型的にはプローブの各端部に配置される。分子ビーコン技術は、二次構造形成を可能にする配列(例えば、ヘアピン)を有するプローブオリゴヌクレオチドを使用する。プローブ内で二次構造が形成された結果、プローブが溶液中にある場合、両方の蛍光部位が空間的に近接する。標的核酸(すなわち、増幅産物)へのハイブリダイゼーション後、プローブの二次構造が破壊され、蛍光部分が互いに分離され、それにより、適切な波長の光による励起後、第1の蛍光部分の発光を検出することができる。
FRET技術の別の一般的な形式は、2つのハイブリダイゼーションプローブを利用する。各プローブは、異なる蛍光部分で標識することができ、一般に、標的DNA分子(例えば、増幅産物)内で互いに近接してハイブリダイズするように設計される。ドナー蛍光部分、例えばフルオレセインは、LightCycler(登録商標)Instrumentの光源によって470nmで励起される。FRETの間、フルオレセインは、そのエネルギーをアクセプター蛍光部分、例えばLightCycler(登録商標)-Red 640(LC Red 640)又はLightCycler(登録商標)-Red 705(LC Red 705)に伝達する。次いで、アクセプター蛍光部分はより長い波長の光を放出し、これはLightCycler(登録商標)機器の光学検出システムによって検出される。効率的なFRETは、蛍光部分が直接局所的に近接しており、ドナー蛍光部分の発光スペクトルがアクセプター蛍光部分の吸収スペクトルと重なっている場合にのみ起こり得る。放出されたシグナルの強度は、元の標的DNA分子の数(例えば、CAゲノムの数)と相関させることができる。標的核酸の増幅が起こり、増幅産物が産生される場合、ハイブリダイズする工程は、プローブ対のメンバー間のFRETに基づく検出可能なシグナルをもたらす。
一般に、FRETの存在は、試料中の標的生物の存在を示し、FRETの非存在は、試料中の標的生物の非存在を示す。しかしながら、不十分な検体収集、輸送遅延、不適切な輸送条件、又は特定の収集スワブ(アルギン酸カルシウム又はアルミニウムシャフト)の使用はいずれも、試験結果の成功及び/又は精度に影響を及ぼし得る条件である。本明細書に開示される方法を使用すると、例えば45サイクリング工程内のFRETの検出は標的生物(複数可)の存在を示す。
本方法の実施に使用することができる代表的な生物学的試料としては、限定されないが、膣スワブ、糞便検体、血液検体、皮膚スワブ、鼻腔スワブ、創傷スワブ、血液培養物、皮膚及び軟部組織感染が挙げられる。生物学的試料の収集及び保存方法は、当業者に知られている。生物学的試料を処理して(例えば、当技術分野で公知の核酸抽出方法及び/又はキットによって)標的核酸を放出させ得、又は一部の場合には、生物学的試料をPCR反応成分及び適切なオリゴヌクレオチドと直接接触させ得る。
融解曲線分析は、サイクルプロファイルに含めることができる追加の工程である。融解曲線分析は、DNA二本鎖の半分が一本鎖に分離した温度として定義される融解温度(Tm)と呼ばれる特徴的な温度でDNAが融解するという事実に基づいている。DNAの融解温度は、主にそのヌクレオチド組成に依存する。したがって、G及びCヌクレオチドが豊富なDNA分子は、A及びTヌクレオチドが豊富なDNA分子よりも高いTmを有する。シグナルが失われる温度を検出することにより、プローブの融解温度を決定することができる。同様に、シグナルが発生する温度を検出することにより、プローブのアニール温度を決定することができる。増幅産物からのプローブの融解温度(複数可)により、試料中の標的生物(複数可)の有無を確認し得る。
各サーモサイクラーを運転している間に、対照試料も同様にサイクルすることができる。陽性対照試料は、例えば、対照プライマー及び対照プローブを使用して、(記載された標的遺伝子の増幅産物以外の)標的核酸対照鋳型を増幅することができる。陽性対照試料はまた、例えば、標的核酸分子を含むプラスミド構築物を増幅することができる。そのようなプラスミド対照は、意図された標的の検出に使用されるのと同じプライマー及びプローブを使用して、内部で(例えば、試料内で)又は患者の試料と並んで実行される別々の試料で増幅し得る。そのような対照は、増幅、ハイブリダイゼーション及び/又はFRET反応の成功又は失敗の指標である。各サーモサイクラー実行はまた、例えば、標的鋳型DNAを欠く陰性対照を含むことができる。陰性対照は汚染を測定することができる。これにより、システム及び試薬が偽陽性シグナルを生じないことが保証される。したがって、対照反応は、例えば、プライマーが配列特異性によりアニールし、伸長を開始する能力、並びにプローブが配列特異性によりハイブリダイズし、FRETが発生する能力を容易に決定することができる。
一実施形態では、本方法は、汚染を回避するステップを含む。例えば、ウラシル-DNAグリコシラーゼを利用する酵素的方法は、あるサーモサイクラー運転と次のサーモサイクラー運転との間の汚染を低減又は排除するために、米国特許第5,035,996号、同第5,683,896号及び同第5,945,313号に記載される。
FRET技術と組み合わせた従来のPCR法を使用して、この方法を実施することができる。一実施形態では、LightCycler(登録商標)機器が使用される。以下の特許出願は、LightCycler(登録商標)技術で使用されるリアルタイムPCRを記載している:国際公開第97/46707号、同第97/46714号、及び同第97/46712号。
LightCycler(登録商標)は、PCワークステーションを使用して動作させることができ、Windows(登録商標) NTオペレーティングシステムを利用することができる。試料からのシグナルは、機械が光学ユニット上に毛細管を順次配置するときに得られる。ソフトウェアは、各測定の直後にリアルタイムで蛍光シグナルを表示することができる。蛍光取得時間は10~100ミリ秒(msec)である。各サイクリングステップの後、蛍光対サイクル数の定量的表示を、全ての試料について連続的に更新することができる。生成されたデータは、さらなる分析のために保存することができる。
FRETの代替として、蛍光DNA結合色素(例えば、SYBR(登録商標)Green又はSYBR(登録商標)Gold(Molecular Probes))のような二本鎖DNA結合色素を用いて、増幅産物を検出することができる。二本鎖核酸との相互作用の際、このような蛍光DNA結合色素は、適当な波長の光で励起した後、蛍光シグナルを発する。また、核酸インターカレート色素などの二本鎖DNA結合色素を用いることもできる。二本鎖DNA結合色素を使用する場合、増幅産物の存在を確認するために、通常は融解曲線分析を行う。
本開示の実施形態は、1つ以上の市販の機器の構成によって限定されないことが理解される。
製造品/キット
本開示の実施形態はさらに、膣炎に関連する細菌及び真菌生物を検出するための製造品、組成物又はキットを提供する。製造品は、適切な包装材料と共に、標的遺伝子を検出するために使用されるプライマー及びプローブを含み得る。組成物は、標的遺伝子を増幅するために使用されるプライマーを含むことができる。特定の実施形態では、組成物はまた、標的遺伝子を検出するためのプローブを含み得る。標的生物(複数可)を検出するための代表的なプライマー及びプローブは、標的核酸分子にハイブリダイズし得る。更に、キットはまた、固体支持体、緩衝液、酵素及びDNA標準のような、DNA固定化、ハイブリダイゼーション及び検出に必要な適切に包装された試薬及び材料を含み得る。プライマー及びプローブを設計する方法が本明細書に開示され、増幅して標的核酸分子にハイブリダイズするプライマー及びプローブの代表的な例が提供される。
製造品はまた、プローブを標識するための1つ又は複数の蛍光部分を含むことができ、あるいは、キットと共に供給されるプローブを標識することができる。例えば、製造品は、プローブを標識するためのドナー及び/又はアクセプター蛍光部分を含み得る。好適なFRETドナー蛍光部分及び対応するアクセプター蛍光部分の例を上に提供する。
製造品はまた、試料中の標的生物を検出するプライマー及びプローブを使用するための説明書を有する添付文書又は包装ラベルを含み得る。製造品及び組成物は、本明細書に開示される方法を実施するための試薬(例えば、緩衝液、ポリメラーゼ酵素、補因子、又は汚染を防止するための薬剤)を更に含み得る。そのような試薬は、本明細書に記載の市販の機器の1つに特異的であり得る。
本開示の実施形態は、特許請求の範囲に記載される発明の範囲を限定しない以下の実施例において更に説明される。
以下の実施例、表及び図は、主題の理解を助けるために提供されており、その主題の真の範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されている。本発明の思想から逸脱することなく、定められた手順に変更を加えることができると理解される。
実施例1 PCRアッセイ試薬及び条件
標的細菌及びカンジダ種のリアルタイムPCR検出は、cobas(登録商標)4800システム又はcobas(登録商標)6800/8800システムプラットフォーム(Roche Molecular Systems,Inc.Pleasanton,CA)のいずれかを使用して行った。増幅試薬の最終濃度を以下に示す:
Figure 2024503343000013
以下の表は、PCR増幅反応に使用される典型的な熱プロファイルを示す:
Figure 2024503343000014
Pre-PCRプログラムは、初期変性及びRNA鋳型の逆転写のための55℃、60℃及び65℃でのインキュベーションを含んでいた。3種の温度でのインキュベーションは、より低い温度ではわずかにミスマッチした標的配列(生物の遺伝的変異体など)も転写されるが、より高い温度ではRNA二次構造の形成が抑制され、したがってより効率的な転写をもたらすという有利な効果を併せ持つ。PCRサイクリングを2つの測定に分け、いずれの測定も1段階の設定を適用する(アニーリングと伸長を組み合わせる)。55℃での最初の5サイクルは、わずかにミスマッチした標的配列を予備増幅することによって包括性の増加を可能にするが、第2の測定の45サイクルは、58℃のアニーリング/伸長温度を使用することによって特異性を高める。
実施例2:アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)の増幅及び検出
アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)の標的遺伝子、23sリボソームRNA及びtufAの増幅及び検出は、実施例1に記載の条件を用いて行った。AVAG_23s_1アッセイのために、配列番号14のフォワードプライマー、配列番号15のリバースプライマー及び配列番号16のプローブを使用した。AVAG_TufA_2アッセイのために、配列番号17のフォワードプライマー、配列番号18のリバースプライマー及び配列番号19のプローブを使用した。配列番号20のフォワードプライマー、配列番号21のリバースプライマー及び配列番号22のプローブをAVAG_TufA_3アッセイに使用した。これらのプライマー及びプローブを、PCR反応あたり1e5、1e4及び1e3コピーの濃度で存在するゲノムA.vaginaeDNAで試験した。実験の結果を、図1Aの成長曲線及び図1Bの計算されたCt値として示す。3つのアッセイは全て、A.vaginaeの検出について良好な直線性を示した。
実施例3:ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)の増幅及び検出
ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)の増幅及び検出のために、3つの標的遺伝子を用いた5つのアッセイを実施した。GVAG_Tuf_1アッセイ(配列番号1のフォワードプライマー、配列番号2のリバースプライマー、配列番号3のプローブ)及びGVAG_Tuf_2アッセイ(配列番号4のフォワードプライマー、配列番号2のリバースプライマー、配列番号3のプローブ)では、tuf遺伝子を標的遺伝子として使用した。23s rRNA遺伝子は、GVAG_23s_5アッセイ(配列番号5のフォワードプライマー、配列番号6のリバースプライマー、配列番号7のプローブ)及びGVAG_23s_7アッセイ(配列番号8のフォワードプライマー、配列番号9のリバースプライマー、配列番号10のプローブ)の標的であった。GVAG_16s_1アッセイのために、配列番号11のフォワードプライマー、配列番号12のリバースプライマー及び配列番号13のプローブを使用して、16s rRNA遺伝子を増幅及び検出した。これらのプライマー及びプローブを、PCR反応あたり1e5、1e4及び1e3コピーの濃度で存在するゲノムG.vaginalisDNAで試験し、結果をCt値として表して図2に示す。
実施例4:BVAB-2の増幅及び検出
16s rRNA遺伝子を、BVAB-2の増幅及び検出のための標的遺伝子として使用し、以下のプライマー及びプローブを用いた3つのアッセイを行った:BVAB2_16s_1:配列番号30のフォワードプライマー、配列番号31のリバースプライマー、配列番号32のプローブ;BVAB2_16s_3:配列番号33のフォワードプライマー、配列番号34のリバースプライマー、配列番号35のプローブ;BVAB2_16s_4:配列番号33のフォワードプライマー、配列番号36のリバースプライマー、配列番号37のプローブ。これらのアッセイは、PCR反応あたり1e5、1e4及び1e3コピーの濃度で存在する鋳型として16s rRNAプラスミドを使用し、結果をCt値として表して図3に示す。
実施例5:メガスフェラ(Megasphaera)1型の増幅及び検出
16s rRNA遺伝子を、メガスフェラ(Megasphaera)1型の増幅及び検出のための標的遺伝子として使用し、以下のプライマー及びプローブを用いた3つのアッセイを行った:MEGA1_16s_2:配列番号23のフォワードプライマー、配列番号24のリバースプライマー、配列番号25のプローブ;MEGA1_16s_4:配列番号26のフォワードプライマー、配列番号24のリバースプライマー、配列番号25のプローブ;MEGA1_16s_6:配列番号27のフォワードプライマー、配列番号28のリバースプライマー、配列番号29のプローブ。これらのアッセイは、PCR反応あたり1e5、1e4及び1e3コピーの濃度で存在する鋳型として16s rRNAプラスミドを使用し、結果をCt値として表して図4に示す。
実施例6:ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.の増幅及び検出
ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.の増幅及び検出は、2つの標的遺伝子、23sリボソームRNA(23s rRNA)及びD-乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)並びに4つのアッセイを利用した。各アッセイでは、以下のプライマー及びプローブを使用した:LBS_23s_1:配列番号38のフォワードプライマー、配列番号39のリバースプライマー、配列番号40のプローブ;LBS_23s_2:配列番号41のフォワードプライマー、配列番号42のリバースプライマー、配列番号43のプローブ;LBS_LDH_1:配列番号44のフォワードプライマー、配列番号47のリバースプライマー、配列番号46のプローブ;LBS_LDH_2:配列番号44のフォワードプライマー、配列番号45のリバースプライマー、配列番号46のプローブ。これらのプライマー及びプローブを、PCR反応あたり1e5、1e4及び1e3コピーの濃度で存在するゲノムラクトバチルス(Lactobacillus)DNAで試験し、結果をCt値として表して図5に示す。
実施例7 エガセラ(Eggerthella)spp.の増幅及び検出。
エガセラ・レンタ(Eggerthella lenta)由来の16sリボソームRNA(16s rRNA)を、エガセラ(Eggerthella)spp.のDNA増幅及び検出の標的として使用した。候補プライマー及びプローブ配列の選択は、エガセラ・レンタ(Eggerthella lenta)、エガセラ・シネンシス(Eggerthella sinensis)、エガセラ・チモネンシス(Eggerthella timonensis)及び未分類のエガセラ(Eggerthella)sp.に対する包含性、並びにアトポビウムspp.、コリオバクテリウム・グロメランス(Coriobacterium glomerans)、コリンセラ・バギナリス(Collinsella vaginalis)、スラッカ・エキシガ(Slackia exigua)、オルセネラ(Olsenella)spp.、アセトミクロビウム・ファエカル(Acetomicrobium faecale)、ラクトバチルス(Lacotbacillus)spp.、ビフォドバクテリウム・ロンガム(Bifodobacterium longum)、モビルンカス(Mobiluncus)spp.、及びバークホルデリア(Burkholderia)に対する排他性に基づいた。配列番号84、85、87及び88のプライマー配列並びに配列番号86及び89のプローブ配列(表VIII)を結果として選択した。
実施例8 プレボテラ(Prevotella)種の増幅及び検出。
プレボテラ・ビヴィア(Prevotella bivia)由来の16sリボソームRNA(16s rRNA)を、プレボテラ(Prevotella)spp.のDNA増幅及び検出の標的として使用した。候補プライマー及びプローブ配列の選択は、以下のプレボテラ(Prevotella)種の包含性に基づいた:プレボテラ・アムニー(Prevotella amnii)、プレボテラ・ビヴィア(Prevotella bivia)、プレボテラ・ブカリス(Prevotella buccalis)、プレボテラ・コーポリス(Prevotella corporis)、プレボテラ・ディシエンス(Prevotella disiens)、プレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)。プレボテラ・メラニノゲニカ(Prevotella melaninogenica)、プレボテラ・ニグレセンス(Prevotella nigrescens)、プレボテラ・オリス(Prevotella oris)、プレボテラ・チモネンシス(Prevotella timonensis)、プレボテラ・デンチコラ(Prevotella denticola)、プレボテラ・レオチー(Prevotella leoscheii)、プレボテラ・コーポリス(Prevotella corporis)、プレボテラ・マシリエンス(Prevotella massiliensis)、プレボテラ・バージェンシス(Prevotella bergensis)、プレオラリス(ボテラ・Prevotella oralis)、及びプレボテラ・ラスコライ(Prevotella lascolaii)。候補プライマー及びプローブ配列はまた、リフケネラ科(Rifkennellaceae)、バクテロイデス科(Bacterioidaceae)、ポルフィロモナス(Porphyromonas)、フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、スネアシア・アムニイ(Sneathia amnii)、マイコプラズマ・ゲニタリウム(Mycoplasma genitalium)、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)及びバークホルデリア(Burkholderia)に対する排他性に基づいた。配列番号90~93及び95~100のプライマー配列並びに配列番号94、101~102(表IX)のプローブ配列を結果として選択した。
実施例9:カンジダspp.の増幅及び検出。
リボソームRNA(rRNA)遺伝子は、試料中のVVC関連カンジダ種の存在、非存在及び/又はレベルを検出するためのDNA増幅の標的遺伝子として使用される。CAPT_rRNA_1及びCAPT_rRNA_6アッセイでは、VVC関連カンジダ種は、C.albicans、C.parapsilosis、C.dubliniensis及びC.tropicalis(総称してカンジダspp.)を含む。CAPT_rRNA_1アッセイは、配列番号54のフォワードプライマー、配列番号55のリバースプライマー及び配列番号56のプローブを使用する。CAPT_rRNA_6アッセイは、配列番号57のフォワードプライマー、配列番号58のリバースプライマー及び配列番号59のプローブを使用する。両方のアッセイを、PCR反応あたり2.5e6、2.5e5及び2.5e4コピーの濃度でC.albicans、C.parapsilosis及びC.tropicalis由来のゲノムDNAを用いて試験し、結果をCt値として表して図6に示す。
rRNA遺伝子は、C.albicans、C.parapsilosis、C.tropicalis、及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)を標的とするCVS_rRNA_1及びCVS_rRNA_2アッセイにおける標的遺伝子としても使用された。CVS_rRNA_1アッセイは、配列番号48のフォワードプライマー、配列番号49のリバースプライマー及び配列番号50のプローブを使用する。CVS_rRNA_2アッセイは、配列番号51のフォワードプライマー、配列番号52のリバースプライマー及び配列番号53のプローブを使用する。両方のアッセイを、PCR反応あたり2.5e6、2.5e5及び2.5e4コピーの濃度でC.albicans、C.parapsilosis、C.tropicalis、及びC.glabrata由来のゲノムDNAを用いて試験し、結果をCt値として表して図7に示す。
実施例10 マルチプレックスPCRアッセイ
3つのBV関連細菌、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)を含むカンジダ(Candida)spp.を同時に検出するマルチプレックスPCR単一ウェルアッセイを、4つの異なる検出チャネルを使用して行った。第1のチャネルは、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)の16s rRNAを検出する。第2のチャネルは、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.のD-LDH遺伝子を検出する。第3のチャネルは、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)のtufA遺伝子を検出する。第4のチャネルは、カンジダspp.の25s rRNA、並びにカンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)のrRNA ITSセグメントを含む複数のカンジダを検出する。マルチプレックスアッセイで使用されるプライマーとプローブの選択された組み合わせセットを表XIIに示す。
Figure 2024503343000015
PCRアッセイ試薬及び条件を実施例1に記載のように使用し、10,000(10K)及び1,000(1K)コピーで様々な鋳型試料に対して試験した実験の結果を、チャネル1、2、3及び4についてそれぞれ図8、9、10及び11(カンジダ種のみの場合)の増殖曲線として示す。
前述の発明を明確化及び理解するためにある程度詳細に説明してきたが、本開示を読むことにより、本発明の真の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることが当業者には明らかであろう。例えば、上述した全ての技術及び装置を、様々な組み合わせで使用することができる。

Claims (18)

  1. 試料中の複数の細菌性膣炎関連(BV関連)細菌を検出する方法であって、前記複数のBV関連細菌が、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、並びにアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、メガスフェラ(Megasphaera)1型、エガセラ(Eggerthella)spp.、プレボテラ(Prevotella)spp.及び細菌性膣炎関連細菌BVAB-2から選択される群の少なくとも1つであり、前記方法が、
    a)前記試料をプライマーセットと接触させて、前記BV関連細菌由来の核酸が前記試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む、増幅工程を実施すること;
    b)各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含む、ハイブリダイズ工程を実施すること;及び
    c)各増幅産物の存在を検出することであって、前記増幅産物の存在は、前記試料中の前記BV関連細菌の存在を示す、各増幅産物の存在を検出すること
    を含み、
    ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号38、41又は44から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号39、42又は45、47又は73から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号40、43、46及び74から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号1、4、5、8又は11から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号2、6、9、又は12から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブが、配列番号3、7、10及び13から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号14、17、20、67又は70から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号15、18、21、68又は71から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号16、19、22、66、69及び72から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    メガスフェラ(Megasphaera)1型から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号23、26又は27から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号24又は28から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号25及び29から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    エガセラ(Eggerthella)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号84又は87から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号85又は88から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号86及び89から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    プレボテラ(Prevotella)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号90、95、96又は97から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号91、92、93、98、99又は100から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号94、101及び102から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    BVAB-2から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号30又は33から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号31、34又は36から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号32、35及び37から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含む、方法。
  2. 前記複数のBV関連細菌が、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、及びアトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)であり;
    ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号38、41又は44から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号39、42又は45、47又は73から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号40、43、46及び74から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号1、4、5、8又は11から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号2、6、9、又は12から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブが、配列番号3、7、10及び13から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号14、17、20、67又は70から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号15、18、21、68又は71から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号16、19、22、66、69及び72から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
  3. ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号44のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号45のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号46のオリゴヌクレオチド配列を含み;
    ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号11のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号12のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号13のオリゴヌクレオチド配列を含み;
    アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号20のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号21のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号72のオリゴヌクレオチド配列を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ハイブリダイズ工程が、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分で標識された前記検出可能なプローブと前記増幅産物とを接触させることを含み、前記検出工程が、前記プローブの前記ドナー蛍光部分と前記アクセプター部分との間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の存在又は非存在を検出することを含み、蛍光の存在又は非存在が、前記試料中の前記BV関連細菌の存在又は非存在を示す、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記増幅工程が、5’-3’ヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ酵素を使用する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 試料中の外陰膣カンジダ症(VVC)関連カンジダ種を検出する方法であって、前記VVC関連カンジダ種が、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・デュブリニエンシス(Candida dubliniensis)及びカンジダ・パラプローシス(Candida parapsilosis)(総称してカンジダspp.と呼ばれる)、並びにカンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)を含み、前記方法が、
    a)前記試料をプライマーセットと接触させて、前記VVC関連カンジダ由来の核酸が前記試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む、増幅工程を実施すること;
    b)各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含む、ハイブリダイズ工程を実施すること;及び
    c)各増幅産物の存在を検出することであって、前記増幅産物の存在は、前記試料中の前記VVC関連カンジダの存在を示す、各増幅産物の存在を検出すること
    を含み、
    カンジダspp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号48、51、54、57又は76から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号49、52、55、58又は77から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号50、53、56、59、75及び78から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号60、79又は82から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号61、80又は83から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号62及び81から選択されるオリゴヌクレオチド配列を含み;
    カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号63のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号64のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号65のオリゴヌクレオチド配列を含む、方法。
  7. カンジダspp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号76のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号77のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号78のオリゴヌクレオチド配列を含み;カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号79のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号80のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号81のオリゴヌクレオチド配列を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ハイブリダイズ工程が、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分で標識された前記検出可能なプローブと前記増幅産物とを接触させることを含み、前記検出工程が、前記プローブの前記ドナー蛍光部分と前記アクセプター部分との間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の存在又は非存在を検出することを含み、蛍光の存在又は非存在が、前記試料中の前記VVC関連カンジダの存在又は非存在を示す、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記増幅工程が、5’-3’ヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ酵素を使用する、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 試料中のラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群の少なくとも1つを同時に検出する方法であって、
    a)前記試料をプライマーセットと接触させて、ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群の少なくとも1つに由来する核酸が前記試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む、増幅工程を実施すること;
    b)各増幅産物を1つ又は複数の検出可能なプローブと接触させることを含む、ハイブリダイズ工程を実施すること;及び
    c)各増幅産物の存在を検出することであって、前記増幅産物の存在は、前記試料中のラクトバチルス(Lactobacillus)spp.、ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)、アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)、並びに、カンジダspp.、カンジダ・クルセイ(Candida krusei)及びカンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から選択される群の少なくとも1つの存在を示す、各増幅産物の存在を検出すること
    を含み、
    ラクトバチルス(Lactobacillus)spp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号44のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号45のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号46のオリゴヌクレオチド配列を含み;ガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号11のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号12のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号13のオリゴヌクレオチド配列を含み;アトポビウム・バギナエ(Atopobium vaginae)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号20のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号21のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号72のオリゴヌクレオチド配列を含み;
    カンジダspp.から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号76のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号77のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号78のオリゴヌクレオチド配列を含み;カンジダ・クルセイ(Candida krusei)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号79のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号80のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号81のオリゴヌクレオチド配列を含み;カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)から増幅産物を産生するための前記プライマーセットが、配列番号63のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、配列番号64のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーとを含み、前記1つ又は複数の検出可能なプローブが、配列番号65のオリゴヌクレオチド配列を含む、方法。
  11. 試料中の細菌性膣炎関連(BV関連)細菌を検出するためのキットであって、
    - 配列番号1、4、5、8、11、14、17、20、23、26、27、30、33、38、41、44、67、70、84、87、90、95、96、及び97からなる群から選択される第1のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、
    - 配列番号2、6、9、12、15、18、21、24、28、31、34、36、39、42、45、47、68、71、73、85、88、91、92、93、98、99、及び100からなる群から選択される第2のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーと、
    - 配列番号3、7、10、13、16、66、69、19、22、72、25、29、32、35、37、40、43、46、74、86、89、94、101、及び102からなる群から選択される第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列又はその相補体を含むプローブと
    を含み、前記プローブが、前記フォワードプライマー及び前記リバースプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズするように構成されている、キット。
  12. 前記第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列が、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分を含む、請求項11に記載のキット。
  13. ヌクレオシド三リン酸、核酸ポリメラーゼ、及び前記核酸ポリメラーゼの機能に必要な緩衝液をさらに含む、請求項11又は12に記載のキット。
  14. 前記第1のオリゴヌクレオチド配列、前記第2のオリゴヌクレオチド配列、及び前記第3のオリゴヌクレオチド配列のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの改変ヌクレオチドを含む、請求項11~13のいずれか一項に記載のキット。
  15. 試料中の外陰膣カンジダ症(VVC)関連カンジダ種を検出するためのキットであって、
    - 配列番号48、51、54、57、76、60、79、82、及び63からなる群から選択される第1のオリゴヌクレオチド配列を含むフォワードプライマーと、
    - 配列番号49、52、55、58、77、61、80、83、及び64からなる群から選択される第2のオリゴヌクレオチド配列を含むリバースプライマーと、
    - 配列番号50、53、75、56、59、78、62、81、及び65からなる群から選択される第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列又はその相補体を含むプローブと
    を含み、前記プローブが、前記フォワードプライマー及び前記リバースプライマーによって生成されるアンプリコンにハイブリダイズするように構成されている、キット。
  16. 前記第3の検出可能に標識されたオリゴヌクレオチド配列が、ドナー蛍光部分及び対応するアクセプター部分を含む、請求項15に記載のキット。
  17. ヌクレオシド三リン酸、核酸ポリメラーゼ、及び前記核酸ポリメラーゼの機能に必要な緩衝液をさらに含む、請求項15又は16に記載のキット。
  18. 前記第1のオリゴヌクレオチド配列、前記第2のオリゴヌクレオチド配列、及び前記第3のオリゴヌクレオチド配列のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの改変ヌクレオチドを含む、請求項15~17のいずれか一項に記載のキット。
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