JP2024122660A - 箔転写装置 - Google Patents

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修史 川崎
英哲 山田
誠也 佐藤
雅人 末安
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Abstract

Figure 2024122660000001
【課題】重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制することを目的とする。
【解決手段】箔転写装置1は、筐体2と、箔転写部50と、供給ローラ11Aと、排出ローラ12Bと、重送検知センサSBと、制御部100を備える。箔転写部50は、加熱ユニット(加熱ローラ61)と、加圧ユニット(加圧ローラ51)を有する。加圧ユニットは、加熱ユニットとの間で箔フィルムFとシートSを挟む。供給ローラ11Aは、箔転写部50にシートSを供給するためのローラである。排出ローラ12Bは、箔転写部50を通過したシートSを筐体2の外に排出する。重送検知センサSBは、シートSの重送を検知する。制御部100は、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知した場合には、離間処理を実行する。離間処理は、加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる、または、離間した状態に維持する処理である。
【選択図】図1

Description

本開示は、箔を含む箔フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に箔を転写する箔転写装置に関する。
従来、箔転写装置として、加熱ローラと、加熱ローラとの間で箔フィルムとシートを挟む加圧ローラとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2022-74248号公報
しかしながら、箔転写装置において、複数のシートが重なった状態で搬送される重送が発生すると、転写予定のシートとともに重送されたシートに不要に箔が転写されてしまい、シートが無駄になるおそれがある。
そこで、本開示は、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願の第1の開示に係る箔転写装置は、箔を含む箔フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に箔を転写する装置である。
箔転写装置は、筐体と、箔転写部と、供給ローラと、排出ローラと、重送検知センサと、制御部と、を備える。
箔転写部は、加熱ユニットと、加圧ユニットと、を有する。
加圧ユニットは、加熱ユニットとの間で箔フィルムとシートを挟む。
供給ローラは、箔転写部にシートを供給するためのローラである。
排出ローラは、箔転写部を通過したシートを筐体の外に排出する。
重送検知センサは、シートの重送を検知する。
制御部は、重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、離間処理を実行する。
離間処理は、加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる、または、離間した状態に維持する処理である。
第1の開示の構成によれば、制御部は、重送検知センサでシートの重送を検知すると、加熱ユニットと加圧ユニットを離間した状態にするので、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制できる。
また、本願の第2の開示に係る箔転写装置は、第1の開示に係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
重送検知センサは、加熱ユニットと加圧ユニットの間のニップ部よりも、シートの搬送方向上流側に位置する。
第2の開示の構成によれば、重送検知センサがニップ部よりも搬送方向上流側に位置することで、重送された複数のシートの重なった部分がニップ部に到達する前に重送を検知できるので、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのをより抑制できる。
また、本願の第3の開示に係る箔転写装置は、第2の開示に係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
重送検知センサで検知されるシートの先端からニップ部までの距離をL、加熱ユニットと加圧ユニットが、圧接した状態から離間した状態に切り替わるのにかかる時間をT、シートの搬送速度をVとして、L>V・Tを満たす。
第3の開示の構成によれば、L>V・Tを満たすように重送検知センサが配置されることで、重送検知センサで重送が検知されたシートの先端、つまりシート同士が重なった部分の先端がニップ部に到達するときには、加熱ユニットと加圧ユニットが離間しているので、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのをより抑制できる。
また、本願の第4の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、離間処理と、報知処理と、を実行する。報知処理は、シートへの箔の転写が完了していないことを報知する処理である。
第4の開示の構成によれば、制御部が、重送を検知した場合に、シートへの箔の転写が完了していないことを報知するので、箔転写が完了していないことをユーザが知ることができる。
また、本願の第5の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、離間処理と、排出処理と、を実行する。
排出処理は、重なったシートを排出ローラによって筐体の外に排出する処理である。
第5の開示の構成によれば、制御部が重送を検知した場合に排出処理を実行することで、シートが重送された場合には重送されたシートが筐体の外に排出されるので、ユーザが筐体内からシートを除去する作業をする必要がない。
また、本願の第6の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、複数のシートに対して箔を転写する場合に重送検知センサによってシートの重送を検知すると、離間処理と、排出処理と、供給処理と、を実行する。
排出処理は、重なったシートを排出ローラによって筐体の外に排出する処理である。
供給処理は、供給ローラによって次のシートを搬送する処理である。
第6の開示の構成によれば、制御部が重送を検知した場合に排出処理と供給処理を実行することで、シートが重送された場合には、重送されたシートが筐体の外に排出されるとともに、次のシートが搬送されるので、箔転写処理を止めずに、最後のシートまで箔転写を継続することができる。
また、本願の第7の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、複数のシートに対して箔を転写する場合に重送検知センサによってシートの重送を検知すると、離間処理と、排出処理と、供給禁止処理と、を実行する。
排出処理は、重なったシートを排出ローラによって筐体の外に排出する処理である。
供給禁止処理は、供給ローラによって次のシートを搬送しない処理である。
また、本願の第8の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、離間処理と、搬送停止処理と、を実行する。
搬送停止処理は、シートの搬送を止める処理である。
また、本願の第9の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、第1箔セーブモードを実行可能である。
第1箔セーブモードにおいて、制御部は、シート上の箔転写領域を加熱ユニットと加圧ユニットで圧接する。箔転写領域は、箔を転写するように設定された領域である。第1箔セーブモードにおいて、制御部は、シートの後端が、加熱ユニットと加圧ユニットの間のニップ部を通過する前の所定時点で、加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる。
制御部は、第1箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサによってシートの重送を検知すると、離間処理を実行しないで、所定時点で加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる。
第9の開示の構成によれば、第1箔セーブモードを実行している場合に、制御部が、重送検知センサによってシートの重送を検知すると、離間処理を実行しないで、所定時点で加熱ユニットと加圧ユニットを離間させるので、転写予定のシートに対する箔転写を完了させることができるとともに、転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制できる。
また、本願の第10の開示に係る箔転写装置は、第9の開示に係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、第1箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサによってシートの重送を検知すると、重送されたシートへの箔の転写が完了していないことを報知する。
第10の開示の構成によれば、制御部が、重送を検知した場合に、重送されたシートへの箔の転写が完了していないことを報知するので、箔転写が完了していないことをユーザが知ることができる。
また、本願の第11の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
制御部は、第2箔セーブモードを実行可能である。
第2箔セーブモードにおいて、制御部は、シート上の箔転写領域を加熱ユニットと加圧ユニットで圧接する。箔転写領域は、箔を転写するように設定された領域である。第2箔セーブモードにおいて、制御部は、シートの後端が、加熱ユニットと加圧ユニットの間のニップ部を通過した後に、加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる。
制御部は、第2箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサによってシートの重送を検知すると、離間処理を実行する。
第11の開示の構成によれば、第2箔セーブモードを実行している場合に、制御部が、重送検知センサでシートの重送を検知すると、加熱ユニットと加圧ユニットを離間した状態にするので、第2箔セーブモードにおいて重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制できる。
また、本願の第12の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
重送検知センサは、超音波センサである。
また、本願の第13の開示に係る箔転写装置は、第1の開示から第3の開示のいずれかに係る箔転写装置の構成を有する他、以下の構成を有する。
加熱ユニットは、加熱ローラである。
加圧ユニットは、加圧ローラである。
本開示によれば、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのを抑制できる。
第1実施形態に係る箔転写装置を示す図である。 カバーが開いた状態の箔転写装置を示す図である。 制御部、各センサ、各モータ、操作パネルの関係を説明する図である。 全面転写モードでの圧接範囲を示す図(a)と、先端転写モードでの箔転写領域と圧接範囲を示す図(b)である。 中間転写モードでの箔転写領域と圧接範囲を示す図(a)と、後端転写モードでの箔転写領域と圧接範囲を示す図(b)である。 シートが重送されたときに先端転写モードを実行する場合の各シートと箔フィルム等の関係を示す図(a),(b)である。 シートが重送されたときに中間転写モードを実行する場合の各シートと箔フィルム等の関係を示す図(a),(b)である。 シートが重送されたときに後端転写モードを実行する場合の各シートと箔フィルム等の関係を示す図(a),(b)である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
図1(a)に示すように、箔転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上にアルミニウム等の箔を転写するための装置である。箔転写装置1は、筐体2と、シートトレイ3と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、箔転写部50とを備えている。
筐体2は、樹脂などからなる。筐体2は、筐体本体21と、カバー22とを備えている。図2に示すように、筐体本体21は、上部に開口21Aを有している。開口21Aは、筐体本体21に後述するフィルムユニットFUを着脱するための開口である。カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。カバー22の後端部は、筐体本体21に回動可能に支持されている。カバー22は、開口21Aを閉じる閉位置と、開口21Aを開放する開位置との間で回動可能となっている。
シートトレイ3は、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるトレイである。シートトレイ3は、筐体2の後部に設けられている。なお、シートSは、トナー像が形成された面を下向きにしてシートトレイ3上に載置される。シートトレイ3には、シートトレイセンサSS0が設けられている。シートトレイセンサSS0は、シートトレイ3に載置されたシートSを検知するセンサである。シートトレイセンサSS0は、シートトレイ3にシートSが載置されている場合にONとなり、シートSが載置されていない場合にOFFとなる。
シート搬送部10は、シート供給機構11と、シート排出機構12とを備えている。シート供給機構11は、シートトレイ3上のシートSを一枚ずつ箔転写部50に向けて搬送する機構である。シート供給機構11は、供給ローラ11Aと、リタードローラ11Bと、レジストレーションローラ11Cと、を備えている。
供給ローラ11Aは、シートトレイ3上のシートSを箔転写部50に供給するためのローラである。リタードローラ11Bは、供給ローラ11Aによって搬送されるシートSを1枚に分離するためのローラである。
リタードローラ11Bは、供給ローラ11Aの上に配置されている。リタードローラ11Bは、供給ローラ11Aで送り出されるシートSの上に重なっているシートSをシートトレイ3に向けて戻す方向に回転可能となっている。
レジストレーションローラ11Cは、2つのローラからなり、これらのローラの間でシートSを挟んだ状態で各ローラが回転することで、シートSを搬送可能となっている。レジストレーションローラ11Cは、シートSの搬送方向における箔転写部50の上流に配置される。レジストレーションローラ11Cは、供給ローラ11Aで送り出されるシートSを箔転写部50に搬送する。以下の説明では、シートSの搬送方向を、単に「搬送方向」ともいう。
シート排出機構12は、箔転写部50を通過したシートSを筐体2の外部に排出する機構である。シート排出機構12は、下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bを備えている。
下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bは、それぞれ、2つのローラからなる。下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bは、それぞれ、2つのローラの間でシートSを挟んだ状態で各ローラが回転することで、シートSを搬送可能となっている。下流側搬送ローラ12Aは、箔転写部50と排出ローラ12Bとの間に配置される。下流側搬送ローラ12Aは、箔転写部50から送り出されるシートSを排出ローラ12Bに搬送する。排出ローラ12Bは、下流側搬送ローラ12Aで送り出されるシートSを筐体2の外に排出する。
フィルム供給部30は、シート供給機構11から搬送されたシートSに重ねるように箔フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、フィルムユニットFUを備えている。
フィルムユニットFUは、図2に示すように、開口21Aを通して筐体本体21に着脱可能となっている。フィルムユニットFUは、供給リール31と、巻取リール35と、第1案内軸41と、剥離軸42と、第2案内軸43とを備えている。供給リール31には、箔フィルムFが巻回されている。
図1(b)に示すように、箔フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、箔フィルムFは、支持層F1と、被支持層F2とを有する。支持層F1は、高分子材料からなるテープ状の透明な基材であり、被支持層F2を支持している。被支持層F2は、例えば、剥離層F21と、転写層F22と、接着層F23とを有する。剥離層F21は、支持層F1から転写層F22を剥離しやすくするための層である。剥離層F21は、支持層F1と転写層F22との間に配置されている。剥離層F21は、支持層F1から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層F22は、トナー像に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の薄い金属である。また、転写層F22は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層F22は、剥離層F21と接着層F23との間に配置されている。
接着層F23は、転写層F22をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層F23は、後述する箔転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
供給リール31は、樹脂などからなる。供給リール31は、箔フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。供給軸部31Aには、箔フィルムFの一端が固定されている。
巻取リール35は、樹脂などからなる。巻取リール35は、箔フィルムFを巻き取るための巻取軸部35Aを有している。巻取軸部35Aには、箔フィルムFの他端が固定されている。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に箔フィルムFが最大に巻回された状態を図示することとする。実際には、フィルムユニットFUが新品の状態においては、供給リール31に巻回されたロール状の箔フィルムFの径は最大となっており、巻取リール35には箔フィルムFが巻回されていない、もしくは、巻取リール35に巻回されたロール状の箔フィルムFの径は最小となっている。また、フィルムユニットFUの寿命時(箔フィルムFを使い切ったとき)においては、巻取リール35に巻回されたロール状の箔フィルムFの径は最大となり、供給リール31には箔フィルムFが巻回されていない、もしくは、供給リール31に巻回されたロール状の箔フィルムFの径は最小となる。
第1案内軸41、剥離軸42および第2案内軸43は、箔フィルムFの進行方向を変更するための軸である。第1案内軸41、剥離軸42および第2案内軸43は、SUS(ステンレス鋼)などからなっている。
第1案内軸41は、搬送方向において、箔転写部50の上流に位置する。第1案内軸41は、供給リール31から引き出される箔フィルムFの進行方向を、シートSの搬送方向と略平行となるように変更する。
このような第1案内軸41によって案内される箔フィルムFは、被支持層F2(図1(b)参照)を上に向けた状態で、箔転写部50に向けて搬送される。また、シートSは、被支持層F2が上に向いた状態の箔フィルムFの上に重ねられて、箔フィルムFとともに箔転写部50に向けて搬送される。
剥離軸42は、搬送方向において、箔転写部50の下流に位置する。剥離軸42は、箔転写部50を通過した箔フィルムFの進行方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更することで、箔フィルムFをシートSから剥離させる。
第2案内軸43は、シートSから箔フィルムFを剥離させるときの箔フィルムFの角度(以下、「剥離角度」ともいう。)を規定している。ここで、剥離角度は、箔フィルムFのうち、第1案内軸41と剥離軸42の間で張架される部分と、剥離軸42と第2案内軸43の間で張架される部分とのなす角である。第2案内軸43は、剥離軸42で案内された箔フィルムFの進行方向を変更して巻取リール35に案内している。
箔転写部50は、シートSと箔フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層F22を転写するための部分である。箔転写部50は、加圧ユニットの一例としての加圧ローラ51と、加熱ユニットの一例としての加熱ローラ61と、圧接離間機構70とを備えている。箔転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部NPにおいて、シートSと箔フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。加圧ローラ51は、箔フィルムFの上側に配置され、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触可能となっている。
加圧ローラ51は、両端部がカバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟み、回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。このように加圧ローラ51と加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟んだ状態で、加圧ローラ51および加熱ローラ61が回転することで、シートSおよび箔フィルムFが搬送される。なお、加熱ローラ61が回転駆動されることで加圧ローラ51が従動回転される構成としてもよい。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータを配置したローラであり、箔フィルムFおよびシートSを加熱する。加熱ローラ61は、箔フィルムFの下側に配置され、箔フィルムFと接触している。
圧接離間機構70は、加熱ローラ61および加圧ローラ51のうち一方のローラを、他方のローラに圧接した圧接位置と、他方のローラから離間した離間位置との間で移動させる機構である。本実施形態では、圧接離間機構70は、加熱ローラ61を、図1に実線で示す圧接位置と、図1に二点鎖線で示す離間位置との間で移動させることで、加熱ローラ61を箔フィルムFに対して圧接・離間させている。ここで、圧接位置は、加熱ローラ61が加圧ローラ51に圧接した位置である。また、離間位置は、加熱ローラ61が加圧ローラ51から離間した位置である。
このように構成された箔転写装置1では、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、シート供給機構11により箔転写部50に向けて搬送される。シートSは、箔転写部50の搬送方向における上流側で、供給リール31から供給された箔フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と箔フィルムFが接触した状態で箔転写部50に搬送される。
箔転写部50においては、シートSと箔フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部NPを通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に転写層F22、つまり、箔が転写される。
箔転写が行われた後、シートSと箔フィルムFは密着した状態で剥離軸42まで搬送される。シートSと箔フィルムFが剥離軸42を通過すると、箔フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから箔フィルムFが剥離される。
シートSから剥離された箔フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、箔フィルムFが剥離されたシートSは、シート排出機構12によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
図3に示すように、箔転写装置1は、搬送モータ80と、クラッチ81,82と、接離モータ90と、カムCAと、離間センサSAと、シートセンサSS1と、排出センサSS2と、重送検知センサSBと、制御部100と、操作パネルPAとをさらに備えている。
搬送モータ80は、供給ローラ11A、リタードローラ11B、レジストレーションローラ11Cおよび加圧ローラ51を駆動するためのモータである。供給ローラ11Aは、クラッチ81を介して搬送モータ80から駆動が入力される。レジストレーションローラ11Cは、クラッチ82を介して搬送モータ80から駆動が入力される。なお、図示は省略するが、搬送モータ80の駆動力は、下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bにも伝達される。
接離モータ90は、カムCAを駆動して、加熱ローラ61を圧接位置と離間位置との間で移動させるためのモータである。加熱ローラ61が離間位置にある場合に、カムCAが接離モータ90から駆動を受けて回転すると、カムCAが、加熱ローラ61を支持するフレームを押し上げて加熱ローラ61を離間位置から圧接位置に移動させる。また、加熱ローラ61が圧接位置にある場合に、カムCAが接離モータ90から駆動を受けて回転すると、カムCAによるフレームの押し上げが解除される。カムCAによるフレームの押し上げが解除されると、加熱ローラ61は、自重により、圧接位置から離間位置に移動する。
離間センサSAは、加熱ローラ61の位置を検知するセンサである。具体的には、離間センサSAは、加熱ローラ61を支持するフレームを検知することで、加熱ローラ61が離間位置に位置するときONとなり、離間位置に位置しないときにOFFとなる。離間センサSAは、例えば、光センサであり、圧接離間機構70の近傍に設けられている。
シートセンサSS1は、シートSを検出するセンサである。シートセンサSS1は、供給ローラ11Aとレジストレーションローラ11Cとの間に位置する。シートセンサSS1は、シートSの先端および後端の通過を検出可能である。シートセンサSS1は、例えば、シートSが接触することで回動するレバーと、レバーの位置を検知する光センサとからなるセンサを用いることができる。なお、本願にいうシートSの先端は、シートSの搬送方向における前方の端の意味である。
排出センサSS2は、シートSを検出するセンサである。排出センサSS2は、下流側搬送ローラ12Aと排出ローラ12Bの間に位置する。シートセンサSS1は、シートSの先端および後端の通過を検出可能である。排出センサSS2は、シートセンサSS1と同様の構成となっている。
重送検知センサSBは、シートSの重送を検知するセンサである。重送検知センサSBは、例えば、超音波センサである。重送検知センサSBは、ニップ部NPよりも搬送方向上流側に位置する。本実施形態では、重送検知センサSBは、シートセンサSS1よりも搬送方向下流側、かつ、レジストレーションローラ11Cよりも搬送方向上流側に位置する。
重送検知センサSBは、通過するシートSの厚みを検知することで、予め指定されたシートSの厚みと異なる場合に、シートSが重なっている重送であることを検知する。もしくは、シートSの厚みが予め指定されていなくても、通過するシートSの厚みがその前よりも急激に厚くなった場合、重送であることを検知する。なお、本実施形態においては、供給ローラ11AがシートSの下方から接触することでシートSを供給する構成であることから、転写予定のシートSは、最下方のシートであり、重送されるシートSは、最下方のシートのすぐ上にあるシートである。
重送検知センサSBで検知されるシートSの先端からニップ部NPまでの距離Lは、以下の式を満たすように設定される。
L>V・T
T:加熱ローラ61と加圧ローラ51が、圧接した状態から離間した状態に切り替わるのにかかる時間
V:シートSの搬送速度
L>V・Tとすることで、転写予定のシートSに重なって搬送される転写予定でないシートSの先端がニップ部NPに到達する前に加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させることができる。なお、シートSが重送される場合には、通常、転写予定のシートSの先端と転写予定でないシートSの先端が搬送方向にずれないため、上述した式を満たすように距離Lを設定することで、転写予定のシートSの先端がニップ部NPに到達する前に加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させることができる。転写予定のシートSの先端と転写予定でないシートSの先端が搬送方向にずれることを考慮すると、LとV・Tの差は大きいほどよい。
制御部100は、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。制御部100は、全面転写モードと、箔セーブモードと、を実行可能である。全面転写モードは、搬送方向におけるシートSの全範囲に箔フィルムFを圧接させて箔転写を実行するモードである。箔セーブモードは、シートS上の箔転写領域TAに箔フィルムFを圧接させて箔転写を実行するモードである。箔転写領域TAは、ユーザによって箔を転写するように設定された領域である。なお、全面転写モードおよび箔セーブモードは、シートSの幅方向においてシートSの一部の範囲においてのみ箔フィルムFがシートSと圧接する場合を含む。
箔セーブモードは、第1箔セーブモードと、第2箔セーブモードを含む。
第1箔セーブモードは、図4(b)に示す先端転写モードと、図5(a)に示す中央転写モードを含む。先端転写モードは、シートSの先端から所定範囲の部分を箔転写領域TAとして設定するモードである。中央転写モードは、シートSの先端および後端から離れた部分を箔転写領域TAとして設定するモードである。
第1箔セーブモードにおいて、制御部100は、シートS上の箔転写領域TAを加熱ローラ61と加圧ローラ51で圧接する。第1箔セーブモードにおいて、制御部100は、シートSの後端が、加熱ローラ61と加圧ローラ51の間のニップ部NPを通過する前の所定時点で、加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させる。
第2箔セーブモードは、図5(b)に示す後端転写モードである。後端転写モードは、シートSの後端から所定範囲の部分を箔転写領域TAとして設定するモードである。
第2箔セーブモードにおいて、制御部100は、シートS上の箔転写領域TAを加熱ローラ61と加圧ローラ51で圧接する。第2箔セーブモードにおいて、制御部100は、シートSの後端が、ニップ部NPを通過した後に、加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させる。
全面転写モードおよび箔セーブモードは、ユーザによって選択可能となっている。制御部100は、全面転写モードが選択された状態で、複数のシートSに対して箔を転写する場合には、加熱ローラ61と加圧ローラ51を圧接させたまま、複数のシートSに対して箔を転写する連続転写処理を実行する。
ユーザは、箔セーブモードで箔転写を実行する場合に、操作パネルPAを操作して、箔セーブモードでの条件(以下、「箔転写条件」ともいう。)を設定することが可能である。具体的には、箔転写条件として、シートSの先端から箔転写領域TAの先端までの長さである先端余白長さL1と、箔転写領域TAの長さである箔転写長さLFとを設定することができる。制御部100は、箔セーブモードが選択された状態では、シートSの枚数に関わらず、設定された条件で加熱ローラ61と加圧ローラ51の圧接、離間を行う。
制御部100は、入力された転写モードと、ユーザが設定した入力情報に基づいて、加熱ローラ61をシートSに圧接させる圧接範囲を、箔転写領域TAを含むように決定する。具体的には、制御部100は、第1タイミングから加熱ローラ61を圧接させ始めるまでの第1時間と、第2タイミングから加熱ローラ61を離間させ始めるまでの第2時間を決定する。
詳しくは、制御部100は、加熱ローラ61が離間位置から圧接位置に到達した所定タイミングにおける、シートSの先端または箔転写領域TAの先端からニップ部NPまでの距離が、予め決められた転写準備長さLtとなるように、第1時間を決定する。ここで、転写準備長さLtとは、圧接位置に到達した加熱ローラ61の回転が安定するのに必要な区間である。例えば、停止した状態の加圧ローラ51に加熱ローラ61を圧接した後に、加圧ローラ51の回転を開始する場合には、転写準備長さLtとして、0よりも大きな規定値が設定される。また、例えば、回転している状態の加圧ローラ51に加熱ローラ61を圧接させる場合には、転写準備長さLtは、0であってもよい。第1タイミングは、シートセンサSS1がシートSの先端を検出したとき、レジストレーションローラ11Cの回転を再開したとき、などとすることができる。
また、制御部100は、シートSの後端または箔転写領域TAの後端が剥離軸42に到達したタイミングで加熱ローラ61の離間が開始されるように、第2時間を決定する。ここで、全面転写モードにおけるシートSの後端、または、箔セーブモードにおける箔転写領域TAの後端が、剥離軸42に到達する前に、加熱ローラ61を離間させると、シートSから箔フィルムFをきれいに剥離させることができなくなるため、前述したように第2時間が決定される。第2タイミングは、転写モードに応じて、搬送モータ80をONにしたとき、シートセンサSS1がシートの後端を検出したとき、離間センサSAがOFFになったとき、などとすることができる。
図4(a)に示すように、全面転写モードが選択される場合、先端余白長さL1と箔転写長さLFは設定されない。制御部100は、シートSの全部を含む範囲を圧接範囲として、全面転写モードを実行する。具体的に、1枚のシートSに対して全面転写モードを実行する場合には、転写準備長さLtと、シートSの長さLAと、ニップ部NPから剥離軸42までの距離である剥離長さLpを足した長さが、全面転写モードでの圧接範囲となる。また、連続転写処理を実行する場合には、転写準備長さLtと、複数のシートSの長さLAの合計値と、シートS同士の間隔であるシート間隔Lsの合計値と、剥離長さLpを足した長さが、連続転写処理での圧接範囲となる。
図4(b)に示すように、先端転写モードを選択する場合、ユーザは、先端余白長さL1を設定せず、箔転写長さLFのみを設定する。このとき、ユーザが設定した箔転写長さLFに相当する範囲が箔転写領域TAとなる。そして、先端転写モードでの圧接範囲は、Lt+LF+Lpとなる。
図5(a)に示すように、中間転写モードを選択する場合、ユーザは、先端余白長さL1と、箔転写長さLFを設定する。このとき、ユーザが設定した箔転写長さLFに相当する範囲が箔転写領域TAとなる。そして、中間転写モードでの圧接範囲は、Lt+LF+Lpとなる。
図5(b)に示すように、後端転写モードを選択する場合、ユーザは、先端余白長さL1のみを設定し、箔転写長さLFを設定しない。このとき、先端余白長さL1に対応する領域に対して、搬送方向の後側の範囲が箔転写領域TAとなる。そして、後端転写モードでの圧接範囲は、Lt+(LA-L1)+Lpとなる。なお、後端転写モードを選択する場合、搬送中のシートSの後端をシートセンサSS1が検出したシートSの後端位置に基づいて、TAを設定することとなるため、シートSが重送して搬送されている場合には、圧接範囲はシートSが重送されずに搬送されている場合よりも、長くなってしまう。
制御部100は、離間処理と、報知処理と、排出処理と、供給処理と、を実行可能である。
離間処理は、加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させる、または、離間した状態に維持する処理である。制御部100は、接離モータ90に、電流を流す、または、流さないことで離間処理を実行する。
報知処理は、シートSへの箔の転写が完了していないことをユーザに報知する処理である。制御部100は、報知処理において、例えば、操作パネルPAへの表示や音声などによって、箔転写が完了していないことを報知する。
排出処理は、重なったシートSを排出ローラ12Bによって筐体2の外に排出する処理である。制御部100は、排出処理において、搬送モータ80に電流を流すことで、レジストレーションローラ11C、下流側搬送ローラ12Aおよび排出ローラ12Bを回転させる。
供給処理は、供給ローラ11Aによって次のシートSを搬送する処理である。
制御部100は、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知した場合には、モードの種類またはシート枚数に関わらず、報知処理と、排出処理とを実行する。制御部100は、複数のシートSに対して箔を転写する場合に重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、モードに関わらず、供給処理を実行する。
制御部100は、全面転写モードまたは第2箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、離間処理を実行する。
制御部100は、第1箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、離間処理を実行しないで、所定時点で加熱ユニットと加圧ユニットを離間させる。つまり、制御部100は、第1箔セーブモードを実行している場合に、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、第1箔セーブモードによる箔転写を継続する。
制御部100は、第1箔セーブモードの実行中に重送検知センサSBによってシートSの重送を検知して報知処理を実行する場合には、重送されたシートSへの箔の転写が完了していないことを報知する。詳しくは、第1箔セーブモードの実行中に重送検知センサSBによってシートSの重送を検知した場合、制御部100は、転写予定のシートSに重なって搬送されるシートSに対する箔転写が完了していないことを報知する。
次に、シートSが重送された場合に、離間処理を行わずに、第1箔セーブモードを継続する理由について図6から図8を参照して説明する。なお、各図面において、箔転写領域TAを斜めのハッチングで示す。また、シートSが重送される場合、転写予定のシートSH1の先端は、転写予定でないシートSH2の先端よりも搬送方向下流側に位置する。
図6(a),(b)に示すように、先端転写モードにおいては、転写予定のシートSH1の箔転写領域TAを加熱ローラ61と加圧ローラ51で圧接している間、転写予定でないシートSH2の箔転写領域TAは、転写予定のシートSH1の上方に位置し、転写予定のシートSH1によって箔転写領域TAが覆われることとなり、箔フィルムFに触れない。そのため、先端転写モードにおいては、離間処理を行わなくても、転写予定でないシートSH2の箔転写領域TAに箔は転写されない。
図7(a),(b)に示すように、中間転写モードにおいても、転写予定のシートSH1の箔転写領域TAを加熱ローラ61と加圧ローラ51で圧接している間、転写予定でないシートSH2の箔転写領域TAは、転写予定のシートSH1の上方に位置し、転写予定のシートSH1によって箔転写領域TAが覆われることとなり、箔フィルムFに触れない。そのため、中間転写モードにおいては、離間処理を行わなくても、転写予定でないシートSH2の箔転写領域TAに箔は転写されない。
図8(a),(b)に示すように、後端転写モードにおいては、転写予定のシートSH1の箔転写領域TAがシートSH1の後端に位置するので、シートSH1の箔転写領域TAの後端を加熱ローラ61と加圧ローラ51で圧接するときに、転写予定でないシートSH2の箔転写領域TAが箔フィルムFに触れる。なお、この問題は、シートの先端から後端まで箔を転写する全面転写モードでも同様に起こる。そのため、後端転写モードと全面転写モードでは、離間処理が必要になる。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。操作パネルPAにおいて、ユーザが、箔転写のモードを選択して、箔転写を開始するためのスイッチを選択すると、制御部100は、図9に示す箔転写処理を実行する。なお、シートトレイ3にシートSが複数ある場合、制御部100は、シートトレイ3上のシートSがすべて無くなるまで、箔転写処理を実行する。
図9に示す処理において、制御部100は、まず、ページカウントをリセットする(S1)。ステップS1の後、制御部100は、加熱ローラ61内のヒータをONにして、加熱ローラ61の温度を箔転写に適した温度に上昇させる(S2)。なお、加熱ローラ61の温度は、温度センサにより検知される。
ステップS2の後、制御部100は、供給ローラ11AによるシートSの供給を行う(S3)。ステップS3の後、制御部100は、シートセンサSS1がシートSの先端を検知したか否かを判定する(S4)。制御部100は、シートセンサSS1がシートSの先端を検知するまで、ステップS4の処理を繰り返す(S4:No)。
ステップS4においてシートセンサSS1がシートSの先端を検知したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、ページカウントをカウントアップする(S5)。ステップS5の後、制御部100は、重送検知センサSBが重送を検知したか否かを判定する(S6)。
ステップS6において重送検知センサSBが重送を検知していないと判定した場合には(No)、制御部100は、圧接タイミングになったか否かを判定する(S7)。ここで、圧接タイミングは、全面転写モードの場合には予め設定されたタイミングであり、箔セーブモードの場合にはユーザによって設定されたタイミングである。
ステップS7において圧接タイミングになったと判定した場合には(Yes)、制御部100は、加熱ローラ61を加圧ローラ51に圧接させる(S8)。ステップS8の後、または、ステップS7においてNoと判定した場合、制御部100は、離間タイミングになったか否かを判定する(S9)。ここで、離間タイミングは、箔セーブモードにおいてユーザによって設定されたタイミングである。
ステップS9において離間タイミングになったと判定した場合には(Yes)、制御部100は、加熱ローラ61を加圧ローラ51から離間する(S10)。ステップS10の後、または、ステップS9においてNoと判定した場合、制御部100は、箔転写が完了したか否かを判定する(S11)。ここで、箔転写の完了は、全面転写モードの場合にはシートの全範囲への箔転写の完了であり、箔セーブモードの場合には箔転写領域TAへの箔転写の完了である。
ステップS11において箔転写が完了していないと判定した場合には(No)、制御部100は、ステップS6の処理に戻る。ステップS11において箔転写が完了したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、シートトレイセンサSS0からの情報に基づいて、次のシートSがシートトレイ3にあるか否かを判定する(S12)。
ステップS12において次のシートSがあると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS3の処理に戻る。ステップS12において次のシートSがないと判定した場合には(No)、制御部100は、加熱ローラ61を加圧ローラ51から離間、または、既に離間状態である場合には離間状態に維持する(S13)。ステップS13の後、制御部100は、加熱ローラ61内のヒータをOFFにして(S14)、本処理を終了する。
ステップS6において重送が検知された場合には(Yes)、制御部100は、シートSへの箔の転写が完了していないことをユーザに報知する(S21)。詳しくは、制御部100は、ステップS21において全面転写モードまたは第2箔セーブモードを実行中である場合には、ステップS4でカウントアップしたページ数とともに箔転写が未完了であることを報知する。具体的には、例えば、ステップS4でカウントアップしたページ数が3である場合、制御部100は、「3ページ目の箔転写が完了していません。」といったメッセージを、画面表示や音声などによって報知する。
また、ステップS21において第1箔セーブモードを実行中である場合には、制御部100は、ステップS4でカウントアップしたページ数の次のページ数とともに箔転写が未完了であることを報知する。具体的には、例えば、ステップS4でカウントアップしたページ数が3である場合、制御部100は、「4ページ目の箔転写が完了していません。」といったメッセージを、画面表示や音声などによって報知する。
ステップS21の後、制御部100は、第1箔セーブモードを実行中であるか否かを判定する(S22)。ステップS22において第1箔セーブモードを実行中であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS7の処理に移行する。
ステップS22において第1箔セーブモードを実行中でないと判定した場合には(No)、制御部100は、加熱ローラ61を加圧ローラ51から離間、または、既に離間状態である場合には離間状態に維持して、シートSの搬送を継続する(S23)。ステップS23の後、制御部100は、排出センサSS2でシートSの後端が検知されたか否かを判定する(S24)。
制御部100は、排出センサSS2でシートSの後端が検知されるまでステップS24の処理を繰り返す(S24:No)。ステップS24において排出センサSS2でシートSの後端が検知されたと判定した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS12の処理に移行する。
次に、制御部100の動作の具体例について説明する。
まず、全面転写モードで3枚のシートSに箔転写を行うときに、1枚目と2枚目のシートSが重送されている例について説明する。なお、第2箔セーブモードでの動作は、全面転写モードでの動作と略同様なので説明は省略する。
ユーザが全面転写モードを選択して箔転写を開始させると、制御部100は、ステップS1~S5の処理を行った後、ステップS6でYesと判定し、ステップS21において「1ページ目の箔転写が完了していません。」と報知する。
ステップS21の後、制御部100は、ステップS22でNoと判定し、加熱ローラ61を離間状態に維持して、シートSの搬送を継続する(S23)。これにより、重送された2枚のシートSは、加熱ローラ61で圧接されずに、筐体2外に排出される。
ステップS24でYesと判定した後、制御部100は、ステップS12でYesと判定し、3枚目のシートSの供給を行う(S3)。ステップS3の後、制御部100は、ステップS4~ステップS14の処理を適宜実行することで、3枚目のシートSへの箔転写を完了させる。
3枚目のシートSへの箔転写が完了した後、制御部100は、箔転写処理を終了する。その後、ユーザは、箔が転写されずに筐体2外に排出された1枚目と2枚目のシートSをシートトレイ3に再セットして、箔転写を再度開始させることで、1枚目と2枚目のシートSに対して箔転写を行うことができる。
次に、第1箔セーブモードで3枚のシートSに箔転写を行うときに、1枚目と2枚目のシートSが重送されている例について説明する。
ユーザが第1箔セーブモードを選択して箔転写を開始させると、制御部100は、ステップS1~S5の処理を行った後、ステップS6でYesと判定し、ステップS21において「2ページ目の箔転写が完了していません。」と報知する。
ステップS21の後、制御部100は、ステップS22でYesと判定し、ステップS7の処理に移行する。その後、制御部100は、ステップS7~S11,S6,S21,S22を適宜実行することで、1枚目のシートSの箔転写領域TAに箔を転写させる。
1枚目のシートSの箔転写領域TAへの箔転写が完了した後(S11:Yes)、制御部100は、ステップS12でYesと判定し、3枚目のシートSの供給を行う(S3)。ステップS3の後、制御部100は、ステップS4~ステップS14の処理を適宜実行することで、3枚目のシートSへの箔転写を完了させる。
3枚目のシートSへの箔転写が完了した後、制御部100は、箔転写処理を終了する。その後、ユーザは、箔が転写されずに筐体2外に排出された2枚目のシートSをシートトレイ3に再セットして、箔転写を再度開始させることで、2枚目のシートSに対して箔転写を行うことができる。
以上、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
制御部100は、全面転写モードまたは第2箔セーブモードにおいて、重送検知センサSBでシートSの重送を検知すると、加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間した状態にするので、重送された転写予定でないシートSに箔が転写されるのを抑制できる。
重送検知センサSBがニップ部NPよりも搬送方向上流側に位置することで、重送された複数のシートSの重なった部分がニップ部NPに到達する前に重送を検知できるので、重送された転写予定でないシートに箔が転写されるのをより抑制できる。
L>V・Tを満たすように重送検知センサSBが配置されることで、重送検知センサSBで重送が検知されたシートSの先端、つまりシートS同士が重なった部分の先端がニップ部NPに到達するときには、加熱ローラ61と加圧ローラ51が離間しているので、重送された転写予定でないシートSに箔が転写されるのをより抑制できる。
制御部100が、重送を検知した場合に、シートSへの箔の転写が完了していないことを報知するので、箔転写が完了していないことをユーザが知ることができる。
制御部100が重送を検知した場合に排出処理を実行することで、重送されたシートSが筐体2の外に排出されるので、ユーザが筐体2内からシートSを除去する作業をする必要がない。
制御部100が重送を検知した場合に排出処理と供給処理を実行することで、シートSが重送された場合には、重送されたシートSが筐体2の外に排出されるとともに、次のシートSが搬送されるので、箔転写処理を止めずに、最後のシートSまで箔転写を継続することができる。
第1箔セーブモードを実行している場合に、制御部100が、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、離間処理を実行しないで、ユーザによって設定された所定時点で加熱ローラ61と加圧ローラ51を離間させるので、転写予定のシートSに対する箔転写を完了させることができるとともに、転写予定でないシートSに箔が転写されるのを抑制できる。
第1箔セーブモードを実行している場合に、制御部100が、重送を検知した場合に、重送されたシートS、つまり転写予定でないシートSへの箔の転写が完了していないことを報知するので、転写予定でないシートSへの箔転写が完了していないことをユーザが知ることができる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材や処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
以下、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る制御部100は、複数のシートSに対して箔を転写する場合に重送検知センサSBによってシートSの重送を検知すると、前述した離間処理および排出処理と、供給禁止処理とを実行可能となっている。供給禁止処理は、供給ローラ11Aによって次のシートSを搬送しない処理である。
具体的に、第2実施形態に係る制御部100は、図10に示す処理を実行する。図10の処理は、図9の処理と同様のステップS1~S14,S21を有するとともに、新たなステップS31~S36を有している。
制御部100は、ステップS21の後、第1箔セーブモードの実行中であるか否かを判定する(S31)。ステップS31において第1箔セーブモードの実行中であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ユーザによって設定された圧接タイミングで、加熱ローラ61を圧接した後、ユーザによって設定された離間タイミングで、加熱ローラ61を離間させる(S32)。
ステップS32の後、制御部100は、箔転写の動作を続行するか否かをユーザに報知する(S33)。具体的には、例えば、制御部100は、操作パネルPAに、「箔転写を続行しますか?」というメッセージと、続行するか否かを選択するための「Yes」や「No」の文字が表示されたスイッチとを表示する。
ステップS33の後、制御部100は、ユーザによって箔転写の続行が選択されたか否かを判定する(S34)。ステップS34において箔転写の続行が選択された場合には(Yes)、制御部100は、ステップS12の処理に移行する。ステップS34において箔転写の続行が選択されなかった場合には(No)、制御部100は、加熱ローラ61のヒータをOFFにして(S14)、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、ユーザによって箔転写の続行が選択された場合、制御部100は、供給処理を実行する。ユーザによって箔転写の続行が選択されなかった場合、制御部100は、供給禁止処理を実行する。
ステップS31において第1箔セーブモードの実行中でないと判定した場合には(No)、制御部100は、加熱ローラ61を加圧ローラ51から離間、または、既に離間状態である場合には離間状態に維持して、シートSの搬送を継続する(S35)。ステップS35の後、制御部100は、排出センサSS2でシートSの後端が検知されたか否かを判定する(S36)。
制御部100は、排出センサSS2でシートSの後端が検知されるまでステップS36の処理を繰り返す(S36:No)。ステップS36において排出センサSS2でシートSの後端が検知されたと判定した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS33の処理に移行する。
以上、第2実施形態によれば、シートSの重送が発生した場合に、箔転写を続行するか否かをユーザが選択することができる。
以下、第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る制御部100は、重送検知センサSBによってシートSの重送を検知した場合には、前述した離間処理と、搬送停止処理と、を実行可能となっている。搬送停止処理は、シートSの搬送を止める処理である。
具体的に、第3実施形態に係る制御部100は、図11に示す処理を実行する。図11の処理は、図9の処理と同様のステップS1~S14,S21を有するとともに、新たなステップS41~S47を有している。
制御部100は、ステップS6において重送を検知した場合には(Yes)、搬送モータ80を停止して、シートSの搬送を停止する(S41)。ステップS41の後、制御部100は、加熱ローラ61を離間させる(S42)。また、ステップS42において、制御部100は、加熱ローラ61のヒータをOFFにする。
ステップS42の後、制御部100は、前述したステップS21の処理を実行して、箔転写が完了していないことを報知する。ステップS21の後、制御部100は、加熱ローラ61の温度が所定値以下になったか否かを判定する(S43)。
制御部100は、加熱ローラ61の温度が所定値以下になるまでステップS43の処理を繰り返す(S43:No)。ステップS43において温度が所定値以下になったと判定した場合には(Yes)、制御部100は、カバー22を閉位置にロックするカバーロックを解除する(S44)。
ここで、制御部100は、カバーロックをロック状態と解除状態に切替可能である。加熱ローラ61の温度が所定値を超えた場合、制御部100は、カバーロックをロック状態にする。
ステップS44の後、制御部100は、カバー22が開閉されたか否かを判定する(S45)。具体的には、制御部100は、カバー22が閉位置に位置することを検知するカバーセンサからの情報に基づいて、カバー22が開閉されたか否かを判定する。カバーセンサは、例えば、カバー22が閉位置に位置するときにONとなり、カバー22が閉位置に位置しないときにOFFとなるセンサとすることができる。制御部100は、カバーセンサがOFFからONに切り替わった場合に、カバー22が開閉されたと判定できる。
制御部100は、カバー22がユーザによって開閉されるまでステップS45の処理を繰り返す(S45:No)。ステップS45においてカバー22が開閉されたと判定した場合には(Yes)、制御部100は、搬送経路からシートSが取り除かれたか否かを判定する(S46)。
具体的に、制御部100は、ステップS46において、シートセンサSS1および排出センサSS2がシートSを検知しているか否かを判定することで、シートSが取り除かれたか否かを判定する。なお、シートSの幅の大きさを検知するためのシート幅センサがある場合には、シート幅センサからの情報も利用して、シートSが取り除かれたか否かを判定してもよい。
ステップS46においてシートSが取り除かれていないと判定した場合には(No)、制御部100は、操作パネルPAに、シートSが取り除かれていないことを示すエラー表示を表示して、ステップS45の処理に戻る。ステップS46においてシートSが取り除かれたと判定した場合には(Yes)、制御部100は、本処理を終了する。
以上、第3実施形態によれば、シートSが重送された場合に、シートSの搬送が止まるので、重送されたシートSがニップ部NPに入るのを抑制することができる。
加熱ユニットは、加熱ローラに限らず、例えば、無端状のベルトと、ベルトの内側に位置するニップ板と、ベルトを加熱するヒータとを備える構成であってもよい。
加圧ユニットは、加圧ローラに限らず、例えば、無端状のベルトと、ベルトの内側に位置するゴムパッドとを備える構成であってもよい。
箔転写部は、サーマルヘッドを備える構成であってもよい。
重送検知センサは、超音波センサ以外のセンサであってもよい。重送検知センサは、通過しているシートの厚みを検知できるセンサであれば、例えば、シートを挟むよう発光部と受光部とを有する透過型のセンサであって、受光部が受光する光量の変化に応じて、シートの厚みが変化したことによって、重送したと検知するセンサであってもよい。
重送検知センサは、ニップ部よりも搬送方向下流側に位置していてもよい。この場合、重送検知センサの位置は、ニップ部に近い方がよい。この場合であっても、例えば後端転写モードを実行するとき、重送を検知してから、箔転写領域がニップ部に達するまでの間に加熱ユニットを離間させることができる。
第1箔セーブモードを実行する場合に、離間処理を行ってもよい。
第2実施形態では、ユーザによって箔転写の続行が選択されなかった場合に、制御部が供給禁止処理を実行したが、箔転写の続行の選択の処理はなくてもよい。つまり、制御部は、シートの重送を検知した場合には、離間処理と排出処理を行った後、供給禁止処理を必ず実行するように構成されていてもよい。具体的には、例えば、図10の処理からステップS33,S34の処理をなくし、ステップS32の後、または、ステップS36でYesと判定された場合に、制御部が、ステップS14の処理に移行してもよい。
後端転写モードにおいては、離間処理を行っていたが、重送検知センサによって検知された重送範囲に、2枚目のシートの箔転写領域TAが重ならない場合、離間処理を行わず、そのまま箔転写を続行してもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 箔転写装置
2 筐体
11A 供給ローラ
12B 排出ローラ
50 箔転写部
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
100 制御部
F 箔フィルム
S シート
SB 重送検知センサ

Claims (13)

  1. 箔を含む箔フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に箔を転写する箔転写装置であって、
    筐体と、
    加熱ユニットと、前記加熱ユニットとの間で前記箔フィルムと前記シートを挟む加圧ユニットと、を有する箔転写部と、
    前記箔転写部にシートを供給するための供給ローラと、
    前記箔転写部を通過したシートを前記筐体の外に排出する排出ローラと、
    シートの重送を検知する重送検知センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットを離間させる、または、離間した状態に維持する離間処理を実行することを特徴とする箔転写装置。
  2. 前記重送検知センサは、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットの間のニップ部よりも、シートの搬送方向上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記重送検知センサで検知されるシートの先端から前記ニップ部までの距離をL、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットが、圧接した状態から離間した状態に切り替わるのにかかる時間をT、シートの搬送速度をVとして、
    L>V・T
    を満たすことを特徴とする請求項2に記載の箔転写装置。
  4. 前記制御部は、
    前記重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、
    前記離間処理と、
    シートへの箔の転写が完了していないことを報知する報知処理と、を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  5. 前記制御部は、
    前記重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、
    前記離間処理と、
    重なったシートを前記排出ローラによって前記筐体の外に排出する排出処理と、を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  6. 前記制御部は、
    複数のシートに対して箔を転写する場合に前記重送検知センサによってシートの重送を検知すると、
    前記離間処理と、
    重なったシートを前記排出ローラによって前記筐体の外に排出する排出処理と、
    前記供給ローラによって次のシートを搬送する供給処理と、を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  7. 前記制御部は、
    複数のシートに対して箔を転写する場合に前記重送検知センサによってシートの重送を検知すると、
    前記離間処理と、
    重なったシートを前記排出ローラによって前記筐体の外に排出する排出処理と、
    前記供給ローラによって次のシートを搬送しない供給禁止処理と、を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  8. 前記制御部は、
    前記重送検知センサによってシートの重送を検知した場合には、
    前記離間処理と、
    シートの搬送を止める搬送停止処理と、を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  9. 前記制御部は、
    箔を転写するように設定されたシート上の箔転写領域を前記加熱ユニットと前記加圧ユニットで圧接し、シートの後端が、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットの間のニップ部を通過する前の所定時点で、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットを離間させる第1箔セーブモードを実行可能であり、
    前記第1箔セーブモードを実行している場合に、前記重送検知センサによってシートの重送を検知すると、前記離間処理を実行しないで、前記所定時点で前記加熱ユニットと前記加圧ユニットを離間させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1箔セーブモードを実行している場合に、前記重送検知センサによってシートの重送を検知すると、重送されたシートへの箔の転写が完了していないことを報知することを特徴とする請求項9に記載の箔転写装置。
  11. 前記制御部は、
    箔を転写するように設定されたシート上の箔転写領域を前記加熱ユニットと前記加圧ユニットで圧接し、シートの後端が、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットの間のニップ部を通過した後に、前記加熱ユニットと前記加圧ユニットを離間させる第2箔セーブモードを実行可能であり、
    前記第2箔セーブモードを実行している場合に、前記重送検知センサによってシートの重送を検知すると、前記離間処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  12. 前記重送検知センサは、超音波センサであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  13. 前記加熱ユニットは、加熱ローラであり、前記加圧ユニットは、加圧ローラであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
JP2023030329A 2023-02-28 箔転写装置 Pending JP2024122660A (ja)

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