JP2024079072A - 加圧注出用パウチ - Google Patents
加圧注出用パウチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024079072A JP2024079072A JP2022191788A JP2022191788A JP2024079072A JP 2024079072 A JP2024079072 A JP 2024079072A JP 2022191788 A JP2022191788 A JP 2022191788A JP 2022191788 A JP2022191788 A JP 2022191788A JP 2024079072 A JP2024079072 A JP 2024079072A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pouch
- seal portion
- pouring
- spout
- packaging bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007599 discharging Methods 0.000 title abstract 5
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 claims abstract description 50
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 22
- 238000005304 joining Methods 0.000 claims description 18
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 22
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 7
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 7
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 7
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 6
- 235000015872 dietary supplement Nutrition 0.000 description 5
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 5
- 239000000047 product Substances 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000000565 sealant Substances 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 3
- 235000016709 nutrition Nutrition 0.000 description 3
- 230000035764 nutrition Effects 0.000 description 3
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 2
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- OEPOKWHJYJXUGD-UHFFFAOYSA-N 2-(3-phenylmethoxyphenyl)-1,3-thiazole-4-carbaldehyde Chemical compound O=CC1=CSC(C=2C=C(OCC=3C=CC=CC=3)C=CC=2)=N1 OEPOKWHJYJXUGD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000089 Cyclic olefin copolymer Polymers 0.000 description 1
- 229920000219 Ethylene vinyl alcohol Polymers 0.000 description 1
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 1
- 229920002302 Nylon 6,6 Polymers 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 239000004695 Polyether sulfone Substances 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 1
- 229920001328 Polyvinylidene chloride Polymers 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 229920006242 ethylene acrylic acid copolymer Polymers 0.000 description 1
- 229920005648 ethylene methacrylic acid copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000005038 ethylene vinyl acetate Substances 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 238000001802 infusion Methods 0.000 description 1
- 238000001990 intravenous administration Methods 0.000 description 1
- 229920000092 linear low density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004707 linear low-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- 229920001684 low density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004702 low-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 235000015097 nutrients Nutrition 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
- TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Al]O[Al]=O TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920003207 poly(ethylene-2,6-naphthalate) Polymers 0.000 description 1
- 229920001200 poly(ethylene-vinyl acetate) Polymers 0.000 description 1
- 229920003229 poly(methyl methacrylate) Polymers 0.000 description 1
- 229920002239 polyacrylonitrile Polymers 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920001707 polybutylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920006393 polyether sulfone Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000011112 polyethylene naphthalate Substances 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 1
- 239000004926 polymethyl methacrylate Substances 0.000 description 1
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 1
- 239000004800 polyvinyl chloride Substances 0.000 description 1
- 229920000915 polyvinyl chloride Polymers 0.000 description 1
- 239000005033 polyvinylidene chloride Substances 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
【課題】内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチを提供する。【解決手段】加圧排出用パウチ1Aは、少なくとも一部が加圧バッグに収納されて使用可能なものであって、内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有する包装袋100と、包装袋100に充填された内容物を注出するためのスパウト200とを備える。スパウト200は、包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に設けられ、包装袋100には、上端側の縁部の所定位置と幅方向の他端側の縁部の所定位置とを結ぶ仮想線Lに沿って、包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向の他端側に位置する角部120を折り返すための折り返し誘導部150が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、加圧バッグに収納されて使用される加圧注出用パウチに関する。
従来、食品やトイレタリー製品はもとより、経腸栄養剤や静脈栄養剤、輸液等の容器としても、パウチが普及している。
栄養剤を患者に投与する方法の一つとして、胃瘻が挙げられる。胃瘻においては、栄養剤を収容したパウチを加圧バッグに収納してこのパウチを加圧することにより、パウチから注出された栄養剤が患者に投与される。このように、加圧バッグと組み合わせて使用される加圧注出用パウチが開示された文献としては、たとえば国際公開第2021/125026号公報(特許文献1)がある。
ここで、加圧注出用パウチにあっては、これが加圧バッグによって加圧されることにより、内容物を可能な限り残留させることなく注出できることが望ましい。そのためには、加圧バッグによって加圧注出用パウチの全体を加圧することが必要になるものの、加圧注出用パウチの形状如何によっては非加圧部分が少なからず存在してしまい、結果として当該部分に内容物が残留してしまうことになる。
一方で、加圧注出用パウチは、大量に消費されるものであるため、特に量産を念頭に置いた場合には、その生産効率が十分に高められていることが必要である。そのため、当該観点から、加圧注出用パウチにあっては、これに内容物を効率よく充填できることが求められている。
したがって、本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチを提供することを目的とする。
本発明に基づく加圧排出用パウチは、少なくとも一部が加圧バッグに収納されて使用可能なものであって、内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有する包装袋と、上記包装袋に充填された内容物を注出するためのスパウトとを備えている。上記スパウトは、上記包装袋の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に設けられ、上記包装袋には、上端側の縁部の所定位置と上記幅方向の他端側の縁部の所定位置とを結ぶ仮想線に沿って、当該包装袋の上端側の部分であってかつ上記幅方向の他端側に位置する角部を折り返すための折り返し誘導部が設けられている。
本発明によれば、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチを提供することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、内容物としての栄養剤が収容され、少なくとも一部が加圧バッグに収納されることで内容物を注出可能に構成された加圧注出用パウチに本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1および図2は、それぞれ実施の形態1に係る加圧注出用パウチの正面図および背面図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aについて説明する。なお、理解を容易とするために、図1および図2においては、加圧注出用パウチ1Aを構成するシート状のフィルム部材のシール部分に色を付している(後述する図3ないし図17においても同様である)。
図1および図2は、それぞれ実施の形態1に係る加圧注出用パウチの正面図および背面図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aについて説明する。なお、理解を容易とするために、図1および図2においては、加圧注出用パウチ1Aを構成するシート状のフィルム部材のシール部分に色を付している(後述する図3ないし図17においても同様である)。
図1および図2に示すように、加圧注出用パウチ1Aは、互いに対向する一対のおもて面シート101およびうら面シート102と、底襠用シート103(図中破線参照)とによって構成されており、内容物を収容可能な収容空間100aが設けられた包装袋100と、収容空間100aに充填された内容物を注出するためのスパウト200とを備えている。本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aは、胃瘻に用いられるものであり、内容物として栄養剤が収容されている。
包装袋100は、収容空間100aに内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有している。
包装袋100は、その幅方向(すなわち、図1中の左右方向)におけるおもて面シート101の一端およびうら面シート102の一端が接合されることによって形成された第1シール部111と、おもて面シート101の他端およびうら面シート102の他端が接合されることによって形成された第2シール部112と、おもて面シート101の上端およびうら面シート102の上端が接合されることによって形成された第3シール部113とを含んでいる。
また、包装袋100は、おもて面シート101の下端と底襠用シート103の縁部とが接合されることによって形成された第4シール部114と、うら面シート102の下端と底襠用シート103の縁部とが接合されることによって形成された第5シール部115とを含んでいる。このように第4シール部114と第5シール部115とを形成することにより、包装袋100には底襠部が設けられることになり、これによって加圧注出用パウチ1Aを自立可能なスタンディングパウチとすることができる。
包装袋100は、おもて面シート101およびうら面シート102が接合されることで形成され、第1シール部111の上端部から、第3シール部113の幅方向の一対の端部のうちの第1シール部111側に位置する端部に向けて延在する傾斜シール部116を含んでいる。
包装袋100の収容空間100aは、これら第1シール部111、第2シール部112、第3シール部113、第4シール部114、第5シール部115および傾斜シール部116によって取り囲まれることで規定されている。
なお、包装袋100の上端側の縁部を規定する第3シール部113は、包装袋100の収容空間100aに内容物が充填された後に形成される部分である。すなわち、加圧注出用パウチ1Aにあっては、第3シール部113が形成される前の状態において、当該第3シール部113に対応する部分のおもて面シート101およびうら面シート102によって規定される開口部から収容空間100aに内容物が注入され、これによって内容物が収容空間100aに充填された後に第3シール部113が形成されることにより、当該内容物が密封されることになる。
包装袋100を構成するおもて面シート101、うら面シート102および底襠用シート103は、たとえば樹脂製のフィルム部材にて構成される。当該樹脂製のフィルム部材は、好ましくは、包装体としての基本性能(耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性等)を発揮するベースフィルム層と、接合を可能にするためのシーラント層との積層体にて構成される。また、当該樹脂製のフィルム部材は、場合によっては、これらベースフィルム層およびシーラント層に加え、高いガスバリア性や遮光性等の付加性能を発揮するバリア層をこれらベースフィルム層とシーラント層との間に備えた積層体にて構成されてもよい。
ベースフィルム層の材質としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等に代表されるポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン、ナイロン6、ナイロン66等に代表されるポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン等が挙げられる。
シーラント層の材質としては、たとえば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-プロピレン共重合体、未延伸ポリプロピレン、二軸延伸ナイロン、エチレン-オレフィン共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
バリア層の材質としては、アルミニウム等に代表される金属、塩化ビニリデン、エチレン-ビニルアルコール共重合体に代表される樹脂、酸化アルミニウム、シリカ等が挙げられる。
また、上述したおもて面シート101、うら面シート102および底襠用シート103のうちのいずれか2つ同士の接合方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等による融着、もしくは接着剤による接着等が挙げられる。
スパウト200は、その軸方向の一端に位置する基部201と、基部201から突出するように設けられた略円筒状の注出部202と、注出部202に取付けられたキャップ203とを含んでいる。本実施の形態において用いられるスパウト200は、使用時にキャップ203を回転させて注出部202の先端を折り取ることで開栓することが可能に構成された、いわゆる折り取りスパウトである。胃瘻を含む経腸栄養分野の医療機器に関するISO規格に対応することが想定されたパウチ製品においては、この折り取りスパウトが広く採用されている。
スパウト200は、包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部である傾斜シール部116の所定位置に取付けられている。より詳細には、スパウト200は、その基部201が、傾斜シール部116を規定する部分のおもて面シート101およびうら面シート102によって挟み込まれた状態でこれらに接合されることにより、傾斜シール部116に取付けられている。
ここで、一般に、折り取りスパウトが取付けられたパウチにあっては、折り取りスパウトの性質上、その注出部から内容物を充填することができない。そのため、このようなパウチにおいては、とりわけパウチの開口部からの内容物の充填を効率的に行なうことが求められるところ、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1とすることにより、この問題の解決が図られているが、その詳細については後において詳述することとする。
図1および図2に示すように、第2シール部112のうちの仮想線L(図1および図2中の一点鎖線)と重なる位置には、切り欠き部150が設けられている。仮想線Lは、包装袋100の幅方向の一端側の縁部を規定する第2シール部112の所定位置と、包装袋100の上端側の縁部の一部を規定する傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分よりも第3シール部113側の所定位置とを結ぶものである。
切り欠き部150に対応する部分の第2シール部112は、包装袋100の幅方向における内側に向けて突出している。これにより、切り欠き部150に対応する部分の第2シール部112のシール幅を、その余の部分の第2シール部112のシール幅と略同一とすることができる。
なお、加圧注出用パウチ1Aにおいては、仮想線Lが、傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分と当該部分よりも第3シール部113側に位置する部分との境界部分を起点にスパウト200の軸方向に平行に延在している。
図3ないし図5は、図1に示す加圧注出用パウチの使用方法を説明するための正面図である。次に、これら図3ないし図5を参照して、加圧注出用パウチ1Aの使用方法について説明する。
ここで、加圧注出用パウチ1Aにあっては、これを使用する前に、まず、第3シール部113が形成される前の状態において、当該第3シール部113に対応する部分に設けられた開口部から収容空間100aに内容物が注入される。これによって内容物が収容空間100aに充填された後に、開口部を規定する部分のおもて面シート101およびうら面シート102が接合されることで第3シール部113が形成される。これにより、内容物が加圧注出用パウチ1Aの内部に密封された状態とされる。
図3および前述の図1に示すように、加圧注出用パウチ1Aを使用するに際しては、まず、使用者は、包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向における第2シール部112側に位置する角部120を、仮想線Lに沿って折り返す。
ここで、第2シール部112は、これが一対のおもて面シート101およびうら面シート102が接合されることで形成されたものであることに起因して、相応に剛性が高められている。そのため、これに対して何らの手当てもすることなく角部120を仮想線Lに沿って折り返す場合には、第2シール部112を使用者の意図したように折り返すことは容易ではない。
この点、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aにおいては、第2シール部112のうちの仮想線Lと重なる位置に、脆弱部としての切り欠き部150が設けられている。そのため、この切り欠き部150が角部120を仮想線Lに沿って折り返す際の起点となることにより、角部120を容易に折り返すことが可能になる。
すなわち、加圧注出用パウチ1Aにおいては、第2シール部112に設けられた切り欠き部150が、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部を構成することにより、角部120の容易な折り返しが実現されることになる。これにより、注出後における内容物の残留量が低減された加圧注出用パウチ1Aとすることができるが、この点については後において詳述することとする。
次に、図4に示すように、加圧バッグ80が準備される。加圧バッグ80は、袋状加圧部81と、支持布82と、袋状加圧部81を膨張させるためのポンプ部83とを備えている。支持布82は、その幅方向の両端において袋状加圧部81に接合されている。袋状加圧部81には、流路84を介してポンプ部83が接続されている。
次に、使用者は、角部120が折り返された状態の加圧注出用パウチ1Aを加圧バッグ80に収納する。より詳細には、使用者が、上記状態の加圧注出用パウチ1Aを、非膨張状態の袋状加圧部81と支持布82との間の収納部に向けて(すなわち、図4中に示す矢印AR1方向に向けて)挿入する。これにより、加圧注出用パウチ1Aは、加圧バッグ80の収納部に収納されることになる。なお、スパウト200の注出部202およびキャップ203は、収納部に収納されることなく、外部に露出した状態とされる。
次に、図5に示すように、使用者は、スパウト200の注出部202からキャップ203を取り外すことによって注出部202を開放し、この注出部202にコネクタ付きチューブ300を接続する。
次に、使用者は、ポンプ部83を作動させる。これにより、袋状加圧部81が膨張し、袋状加圧部81と支持布82との間の収納部に収納された部分の加圧注出用パウチ1Aの収容空間100aが加圧される。その結果、加圧注出用パウチ1Aの内圧が高められ、注出部202から内容物としての栄養剤が注出されることになる。
ここで、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aにあっては、上述したように、スパウト200が、包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部である傾斜シール部116の所定位置に取付けられている。
これにより、包装袋100の上端側の縁部を規定する第3シール部113を幅方向において大きく構成することができ、ひいては、当該第3シール部113に対応する部分に形成される、内容物を収容空間100aに注入するための開口部を上記幅方向において大きく構成することができる。したがって、このように構成することにより、内容物を効率的に充填することが可能になる。
また、加圧注出用パウチ1Aは、上述したように胃瘻に用いられるものであるため、スパウト200がいわゆる折り取りスパウトによって構成されている。折り取りスパウトが取付けられたパウチにあっては、折り取りスパウトの性質上、その注出部から内容物を充填することができない。そのため、このようなパウチにおいては、とりわけパウチの開口部からの内容物の充填を効率的に行なうことが求められるところ、上述の如くの加圧注出用パウチ1とすることにより、この問題の解決を図ることができる。
一方で、上述の如く、スパウト200が包装袋100の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に取付けられた加圧注出用パウチ1Aにあっては、角部120の少なくとも一部が、包装袋100の上下方向においてスパウト200の位置と同等かあるいはそれよりも外側(すなわち、図1中の上側)に位置することになる。
そのため、これに対して何らの手当てもすることなく加圧注出用パウチ1Aを加圧バッグ80に収納した場合には、角部120の上記少なくとも一部が、スパウト200の注出部202およびキャップ203と同様に、収納部に収納されることなく外部に露出した状態とされる。
この場合、当該部分が、加圧バッグ80による加圧が行なわれない非加圧部分となり、結果として当該非加圧部分に充填されている内容物が注出されることなく収容空間100aに残留してしまうことになる。
この点、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aにおいては、上述したように、第2シール部112に設けられた切り欠き部150が、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部を構成している。これにより、使用者は、角部120を容易に折り返すことが可能になるため、加圧注出用パウチ1Aを、角部120が折り返された状態で加圧バッグ80に収納できることになる。
その結果、角部120を含む包装袋100の全体が加圧バッグ80によって加圧されることになるため、注出後における収容空間100a内の内容物の残留量を低減できることになる。
したがって、このように構成することにより、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチ1Aとすることができる。
また、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aにおいては、上述したように、折り返し誘導部が、第2シール部112のうちの仮想線Lと重なる位置に設けられた切り欠き部150にて構成されている。このように構成することにより、使用者が、角部120の折り返しの際の起点となる部分を視覚的に容易に認識できることになり、結果として角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能になる。
さらに、本実施の形態に係る加圧注出用パウチ1Aにおいては、上述したように、仮想線Lが、傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分と当該部分よりも第3シール部113側に位置する部分との境界部分を起点にスパウト200の軸方向に平行に延在している。
傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分と、当該部分よりも第3シール部113側に位置する部分とは、互いに剛性が異なっている。これにより、剛性が不連続となる部分である上記境界部分が角部120の折り返しの際の起点となるため、このように構成することにより、角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能になる。
なお、本実施の形態においては、加圧注出用パウチ1Aが底襠用シート103を有するスタンディングパウチである場合について説明したが、加圧注出用パウチ1Aは、必ずしもこれがスタンディングパウチである必要はなく、底襠用シート103を有しない平パウチであってもよい。
また、本実施の形態においては、スパウトとしていわゆる折り取りスパウトが用いられる場合を例示して説明を行なったが、スパウトは、これが折り取りスパウトに限定されるものではなく、たとえば、基部および注出部と、注出部に対して取付けおよび取り外しを行なうことで注出部を開閉可能にするキャップとによって構成されたスパウト等であってもよい。
さらに、本実施の形態においては、切り欠き部150に対応する部分の第2シール部112が、包装袋100の幅方向における内側に向けて突出している場合を例示して説明を行なったが、切り欠き部150に対応する部分の第2シール部112は、必ずしもこれが包装袋100の幅方向における内側に向けて突出している必要はない。この場合には、切り欠き部150に対応する部分の第2シール部112のシール幅が、その余の部分の第2シール部112のシール幅よりも小さくなるものの、上述した本実施の形態において説明した効果に準じた効果が得られる。
(第1変形例)
図6は、第1変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図6を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第1変形例に係る加圧注出用パウチ1A1について説明する。
図6は、第1変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図6を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第1変形例に係る加圧注出用パウチ1A1について説明する。
図6に示すように、第1変形例に係る加圧注出用パウチ1A1は、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、仮想線LA1および切り欠き部150A1の構成のみが相違している。
より詳細には、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aにおいては、切り欠き部150が、傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分と当該部分よりも第3シール部113側に位置する部分との境界部分を起点にスパウト200の軸方向に平行に延在する仮想線Lと重なる部分に位置する第2シール部112に設けられているところ(図1等参照)、第1変形例に係る加圧注出用パウチ1A1においては、切り欠き部150A1が、上記加圧注出用パウチ1Aの切り欠き部150の位置よりも上方に位置している。
そのため、第1変形例に係る加圧注出用パウチ1A1においては、仮想線LA1が、傾斜シール部116のうちのスパウト200が取付けられている部分よりも第3シール部113側の所定位置を起点としているものの、スパウト200の軸方向に平行には延在していない。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図7を参照して、実施の形態2に係る加圧注出用パウチ1Bについて説明する。
図7は、実施の形態2に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図7を参照して、実施の形態2に係る加圧注出用パウチ1Bについて説明する。
図7に示すように、実施の形態2に係る加圧注出用パウチ1Bは、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部の構成のみが相違している。
より詳細には、加圧注出用パウチ1Bにおいては、折り返し誘導部が、おもて面シート101とうら面シート102とが接合されることで仮想線Lの一部に沿って形成された補助シール部117によって構成されている。
補助シール部117は、これが一対のおもて面シート101およびうら面シート102が接合されることで形成されたものであるため、その周囲に位置する部分に比べ、相応に剛性が高められている。このように、周囲に比して相応に剛性が高められた部分である補助シール部117が仮想線Lに沿って形成されていることにより、補助シール部117が角部120の折り返しの際の起点となるため、結果として角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチ1Bとすることができる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
(第2変形例)
図8は、第2変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図8を参照して、上述した実施の形態2に基づいた第2変形例に係る加圧注出用パウチ1B1について説明する。
図8は、第2変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図8を参照して、上述した実施の形態2に基づいた第2変形例に係る加圧注出用パウチ1B1について説明する。
図8に示すように、第2変形例に係る加圧注出用パウチ1B1は、上述した実施の形態2に係る加圧注出用パウチ1Bと比較した場合に、折り返し誘導部が、補助シール部117と切り欠き部150とによって構成されている点が相違している。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態2において説明した効果と同様の効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、このように構成した場合には、上述した実施の形態2において説明した効果ばかりでなく、上述した実施の形態1において説明した効果も得られることになるため、角部の折り返しをとりわけ容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチとすることができる。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図9を参照して、実施の形態3に係る加圧注出用パウチ1Cについて説明する。
図9は、実施の形態3に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図9を参照して、実施の形態3に係る加圧注出用パウチ1Cについて説明する。
図9に示すように、実施の形態3に係る加圧注出用パウチ1Cは、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部の構成のみが相違している。
より詳細には、加圧注出用パウチ1Cにおいては、折り返し誘導部が、仮想線L(図1等参照)に沿っておもて面シート101とうら面シート102のうちの少なくとも一方に設けられた印刷線105によって構成されている。なお、加圧注出用パウチ1Cにあっては、おもて面シート101とうら面シート102の両方に印刷線105が設けられている。
これにより、使用者は、角部120の折り返しの際の罫線としての印刷線105を視覚的に容易に認識できることになり、結果として角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチ1Cとすることができる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
なお、本実施の形態においては、折り返し誘導部が、仮想線Lに沿って設けられた印刷線105によって構成される場合を例示したが、折り返し誘導部として、角部120を折り返す様子を示すイラストが、おもて面シート101あるいはうら面シート102の所望の位置に印刷されていてもよい。
(第3変形例)
図10は、第3変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図10を参照して、上述した実施の形態3に基づいた第3変形例に係る加圧注出用パウチ1C1について説明する。
図10は、第3変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図10を参照して、上述した実施の形態3に基づいた第3変形例に係る加圧注出用パウチ1C1について説明する。
図10に示すように、第3変形例に係る加圧注出用パウチ1C1は、上述した実施の形態3に係る加圧注出用パウチ1Cと比較した場合に、折り返し誘導部が、印刷線105と切り欠き部150とによって構成されている点が相違している。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態3において説明した効果と同様の効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、このように構成した場合には、上述した実施の形態3において説明した効果ばかりでなく、上述した実施の形態1において説明した効果も得られることになるため、角部の折り返しをとりわけ容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチとすることができる。
(実施の形態4)
図11は、実施の形態4に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図11を参照して、実施の形態4に係る加圧注出用パウチ1Dについて説明する。
図11は、実施の形態4に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図11を参照して、実施の形態4に係る加圧注出用パウチ1Dについて説明する。
図11に示すように、実施の形態4に係る加圧注出用パウチ1Dは、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部の構成のみが相違している。
より詳細には、加圧注出用パウチ1Dにおいては、折り返し誘導部が、第2シール部112に形成された突出部112aによって構成されている。
突出部112aは、包装袋100を正面から見た場合に、第2シール部112の所定位置から包装袋100の幅方向における内側に向けて突出した形状を有している。また、突出部112aにあっては、その縁部の一部が仮想線Lに沿って延在している。
このように、相応に剛性が高められた部分である突出部112aの縁部が仮想線Lに沿って延在していることにより、当該縁部が角部120の折り返しの際の起点となるため、結果として角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチ1Dとすることができる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
(第4変形例)
図12は、第4変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図12を参照して、上述した実施の形態4に基づいた第4変形例に係る加圧注出用パウチ1D1について説明する。
図12は、第4変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図12を参照して、上述した実施の形態4に基づいた第4変形例に係る加圧注出用パウチ1D1について説明する。
図12に示すように、第4変形例に係る加圧注出用パウチ1D1は、上述した実施の形態4に係る加圧注出用パウチ1Dと比較した場合に、折り返し誘導部が、第2シール部112に形成された突出部112aと切り欠き部150とによって構成されている点が相違している。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態4において説明した効果と同様の効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、このように構成した場合には、上述した実施の形態4において説明した効果ばかりでなく、上述した実施の形態1において説明した効果も得られることになるため、角部の折り返しをとりわけ容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチとすることができる。
(実施の形態5)
図13は、実施の形態5に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図13を参照して、実施の形態5に係る加圧注出用パウチ1Eについて説明する。
図13は、実施の形態5に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図13を参照して、実施の形態5に係る加圧注出用パウチ1Eについて説明する。
図13に示すように、実施の形態5に係る加圧注出用パウチ1Eは、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部の構成のみが相違している。
より詳細には、加圧注出用パウチ1Eにおいては、折り返し誘導部が、仮想線に沿っておもて面シート101とうら面シート102のうちの少なくとも一方に形成された凹条部106によって構成されている。なお、加圧注出用パウチ1Eにあっては、おもて面シート101とうら面シート102の両方に凹条部106が設けられている。
凹条部106が形成された部分の包装袋100は、その周囲に比して脆弱になる。そのため、この凹条部106が角部120の折り返しの際の起点となることにより、角部120を容易に折り返すことが可能になる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
なお、本実施の形態においては、おもて面シート101とうら面シート102の両方に凹条部106が設けられている場合について説明したが、おもて面シート101とうら面シート102のうちの一方に凹条部106が形成され、おもて面シート101とうら面シート102のうちの他方に当該凹条部106と対を成す凸条部が形成されていてもよい。
(第5変形例)
図14は、第5変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図14を参照して、上述した実施の形態5に基づいた第5変形例に係る加圧注出用パウチ1E1について説明する。
図14は、第5変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図14を参照して、上述した実施の形態5に基づいた第5変形例に係る加圧注出用パウチ1E1について説明する。
図14に示すように、第5変形例に係る加圧注出用パウチ1E1は、上述した実施の形態5に係る加圧注出用パウチ1Eと比較した場合に、折り返し誘導部が、凹条部106と切り欠き部150とによって構成されている点が相違している。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態5において説明した効果と同様の効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、このように構成した場合には、上述した実施の形態5において説明した効果ばかりでなく、上述した実施の形態1において説明した効果も得られることになるため、角部の折り返しをとりわけ容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチとすることができる。
(実施の形態6)
図15は、実施の形態6に係る加圧注出用パウチの正面図であり、図16は、図15に示す加圧注出用パウチの角部を折り返した状態を説明するための正面図である。以下、これら図15および図16を参照して、実施の形態6に係る加圧注出用パウチ1Fについて説明する。
図15は、実施の形態6に係る加圧注出用パウチの正面図であり、図16は、図15に示す加圧注出用パウチの角部を折り返した状態を説明するための正面図である。以下、これら図15および図16を参照して、実施の形態6に係る加圧注出用パウチ1Fについて説明する。
図15に示すように、実施の形態6に係る加圧注出用パウチ1Fは、上述した実施の形態1に係る加圧注出用パウチ1Aと比較した場合に、角部120を仮想線Lに沿って折り返すための折り返し誘導部の構成のみが相違している。
より詳細には、加圧注出用パウチ1Fにおいては、折り返し誘導部が、第3シール部113に設けられた係合部113aと、第1シール部111に設けられた被係合部111aとによって構成されている。被係合部111aは、角部120を仮想線Lに沿って折り返した際に係合部113aと重なる部分の第1シール部111に配置されている。
係合部113aは、その幅方向の両端部に、当該幅方向の外側に向けて突出した突部113a1を含んでいる。被係合部111aは、その上下方向の両端部が、いずれも第1シール部111に設けられたスリット111a1によって構成されている。
図16に示すように、加圧注出用パウチ1Fの角部120を折り返すに際しては、係合部113aが被係合部111aに重なるように当該角部120が折り返される。次に、係合部113aの2つの突部113a1が、被係合部111aの両端部を構成する2つのスリット111a1にそれぞれ引っかけられることで当該被係合部111aに係合される。
このように構成することにより、使用者が、折り返し誘導部としての係合部113aと被係合部111aを視覚的に容易に認識できることになるため、角部120の折り返しをより容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチ1Fとすることができる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果に準じた効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、上述した実施の形態6に係る加圧注出用パウチ1Fの如くの構成とした場合には、係合部113aが被係合部111aに係合されることで加圧注出用パウチ1Fの角部120が折り返された状態を維持できることになるため、加圧注出用パウチ1Fを加圧バッグ80に収納する際の当該加圧注出用パウチ1Fのハンドリングが容易になる効果も得られる。
(第6変形例)
図17は、第6変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図17を参照して、上述した実施の形態6に基づいた第6変形例に係る加圧注出用パウチ1F1について説明する。
図17は、第6変形例に係る加圧注出用パウチの正面図である。以下、この図17を参照して、上述した実施の形態6に基づいた第6変形例に係る加圧注出用パウチ1F1について説明する。
図17に示すように、第6変形例に係る加圧注出用パウチ1F1は、上述した実施の形態6に係る加圧注出用パウチ1Fと比較した場合に、折り返し誘導部が、係合部113aおよび被係合部111aと、切り欠き部150とによって構成されている点が相違している。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態6において説明した効果と同様の効果が得られることになり、内容物を効率的に充填できるばかりでなく、注出後における内容物の残留量を低減できる加圧注出用パウチとすることができる。
さらに、このように構成した場合には、上述した実施の形態6において説明した効果ばかりでなく、上述した実施の形態1において説明した効果も得られることになるため、角部の折り返しをとりわけ容易に行なうことが可能な加圧注出用パウチとすることができる。
(付記)
上述した実施の形態およびその変形例において開示した加圧注出用パウチの特徴的な構成を要約すると、以下のとおりとなる。
上述した実施の形態およびその変形例において開示した加圧注出用パウチの特徴的な構成を要約すると、以下のとおりとなる。
[付記1]
少なくとも一部が加圧バッグに収納されて使用可能な加圧注出用パウチであって、
内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有する包装袋と、
上記包装袋に充填された内容物を注出するためのスパウトとを備え、
上記スパウトは、上記包装袋の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に設けられ、
上記包装袋には、上端側の縁部の所定位置と上記幅方向の他端側の縁部の所定位置とを結ぶ仮想線に沿って、当該包装袋の上端側の部分であってかつ上記幅方向の他端側に位置する角部を折り返すための折り返し誘導部が設けられている、加圧注出用パウチ。
少なくとも一部が加圧バッグに収納されて使用可能な加圧注出用パウチであって、
内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有する包装袋と、
上記包装袋に充填された内容物を注出するためのスパウトとを備え、
上記スパウトは、上記包装袋の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に設けられ、
上記包装袋には、上端側の縁部の所定位置と上記幅方向の他端側の縁部の所定位置とを結ぶ仮想線に沿って、当該包装袋の上端側の部分であってかつ上記幅方向の他端側に位置する角部を折り返すための折り返し誘導部が設けられている、加圧注出用パウチ。
[付記2]
上記包装袋が、おもて面シートおよびうら面シートを有し、
上記包装袋が、
上記おもて面シートの上記幅方向の一端および上記うら面シートの上記幅方向の一端が接合されることによって形成された第1シール部と、
上記おもて面シートの上記幅方向の他端および上記うら面シートの上記幅方向の他端が接合されることによって形成された第2シール部と、
上記おもて面シートの上端および上記うら面シートの上端が接合されることによって形成された第3シール部と、
上記おもて面シートおよび上記うら面シートが接合されることで形成され、上記第1シール部の上端部から、上記第3シール部の上記幅方向の一対の端部のうちの上記第1シール部側に位置する端部に向けて延在する傾斜シール部と、
少なくとも上記第1シール部、上記第2シール部、上記第3シール部および上記傾斜シール部によって取り囲まれることで規定され、内容物を収容可能な収容空間とを含み、
上記スパウトは、当該スパウトの軸方向の一部が、上記傾斜シール部を規定する部分の上記おもて面シートおよび上記うら面シートによって挟み込まれた状態でこれらに接合されることで上記傾斜シール部に取付けられ、
上記仮想線が、上記第2シール部の所定位置と、上記傾斜シール部のうちの上記スパウトが取付けられている部分よりも上記第3シール部側の所定位置とを結んでいる、付記1に記載の加圧注出用パウチ。
上記包装袋が、おもて面シートおよびうら面シートを有し、
上記包装袋が、
上記おもて面シートの上記幅方向の一端および上記うら面シートの上記幅方向の一端が接合されることによって形成された第1シール部と、
上記おもて面シートの上記幅方向の他端および上記うら面シートの上記幅方向の他端が接合されることによって形成された第2シール部と、
上記おもて面シートの上端および上記うら面シートの上端が接合されることによって形成された第3シール部と、
上記おもて面シートおよび上記うら面シートが接合されることで形成され、上記第1シール部の上端部から、上記第3シール部の上記幅方向の一対の端部のうちの上記第1シール部側に位置する端部に向けて延在する傾斜シール部と、
少なくとも上記第1シール部、上記第2シール部、上記第3シール部および上記傾斜シール部によって取り囲まれることで規定され、内容物を収容可能な収容空間とを含み、
上記スパウトは、当該スパウトの軸方向の一部が、上記傾斜シール部を規定する部分の上記おもて面シートおよび上記うら面シートによって挟み込まれた状態でこれらに接合されることで上記傾斜シール部に取付けられ、
上記仮想線が、上記第2シール部の所定位置と、上記傾斜シール部のうちの上記スパウトが取付けられている部分よりも上記第3シール部側の所定位置とを結んでいる、付記1に記載の加圧注出用パウチ。
[付記3]
上記仮想線が、上記傾斜シール部のうちの上記スパウトが取付けられている部分と当該部分よりも上記第3シール部側に位置する部分との境界部分を起点に上記スパウトの上記軸方向に平行に延在している、付記2に記載の加圧注出用パウチ。
上記仮想線が、上記傾斜シール部のうちの上記スパウトが取付けられている部分と当該部分よりも上記第3シール部側に位置する部分との境界部分を起点に上記スパウトの上記軸方向に平行に延在している、付記2に記載の加圧注出用パウチ。
[付記4]
上記折り返し誘導部が、上記第2シール部のうちの上記仮想線と重なる位置に設けられた切り欠き部によって構成されている、付記2または3に記載の加圧注出用パウチ。
上記折り返し誘導部が、上記第2シール部のうちの上記仮想線と重なる位置に設けられた切り欠き部によって構成されている、付記2または3に記載の加圧注出用パウチ。
(その他の形態等)
ここで、上述した実施の形態およびそれらの変形例においては、胃瘻に用いられる加圧注出用パウチに本発明を適用する場合を例示して説明を行なったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、食品やトイレタリー製品を収容する用途等、各種の用途に用いられる加圧注出用パウチにも適用できる。
ここで、上述した実施の形態およびそれらの変形例においては、胃瘻に用いられる加圧注出用パウチに本発明を適用する場合を例示して説明を行なったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、食品やトイレタリー製品を収容する用途等、各種の用途に用いられる加圧注出用パウチにも適用できる。
また、上述した実施の形態およびそれらの変形例においては、スパウトとしていわゆる折り取りスパウトが用いられる場合を例示して説明を行なったが、スパウトは、これが折り取りスパウトに限定されるものではなく、たとえば、基部および注出部と、注出部に対して取付けおよび取り外しを行なうことで注出部を開閉可能にするキャップとによって構成されたスパウト等であってもよい。
さらに、上述した実施の形態およびその変形例に係る加圧注出用パウチは、樹脂成型品からなる容器に比較して、樹脂の使用量を大幅に削減できるものである。また、上述した実施の形態およびその変形例に係る加圧注出用パウチは、樹脂成型品からなる容器に比較して、使用後において収容空間から気体を抜くことにより、これを折り畳めるものであるため、減容化した上で廃棄することができるものである。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例において示した各部の形状や構成、大きさ、数、材質等は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々変更が可能である。
さらに、上述した本発明の実施の形態およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当然に相互に組み合わせることができる。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A~1F,1A1~1F1 加圧注出用パウチ、80 加圧バッグ、81 袋状加圧部、82 支持布、83 ポンプ部、84 流路、100 包装袋、100a 収容空間、101 おもて面シート、102 うら面シート、103 底襠用シート、105 印刷線、106 凹条部、111 第1シール部、111a 被係合部、111a1 スリット、112 第2シール部、112a 突出部、113 第3シール部、113a 係合部、113a1 突部、114 第4シール部、115 第5シール部、116 傾斜シール部、117 補助シール部、120 角部、150,150A1 切り欠き部、200 スパウト、201 基部、202 注出部、203 キャップ、300 コネクタ付きチューブ、L,LA1 仮想線。
Claims (4)
- 少なくとも一部が加圧バッグに収納されて使用可能な加圧注出用パウチであって、
内容物が充填されていない非充填状態において偏平でかつ正面から見た場合に略矩形状の外形を有する包装袋と、
前記包装袋に充填された内容物を注出するためのスパウトとを備え、
前記スパウトは、前記包装袋の上端側の部分であってかつ幅方向の一端部に設けられ、
前記包装袋には、上端側の縁部の所定位置と前記幅方向の他端側の縁部の所定位置とを結ぶ仮想線に沿って、当該包装袋の上端側の部分であってかつ前記幅方向の他端側に位置する角部を折り返すための折り返し誘導部が設けられている、加圧注出用パウチ。 - 前記包装袋が、おもて面シートおよびうら面シートを有し、
前記包装袋が、
前記おもて面シートの前記幅方向の一端および前記うら面シートの前記幅方向の一端が接合されることによって形成された第1シール部と、
前記おもて面シートの前記幅方向の他端および前記うら面シートの前記幅方向の他端が接合されることによって形成された第2シール部と、
前記おもて面シートの上端および前記うら面シートの上端が接合されることによって形成された第3シール部と、
前記おもて面シートおよび前記うら面シートが接合されることで形成され、前記第1シール部の上端部から、前記第3シール部の前記幅方向の一対の端部のうちの前記第1シール部側に位置する端部に向けて延在する傾斜シール部と、
少なくとも前記第1シール部、前記第2シール部、前記第3シール部および前記傾斜シール部によって取り囲まれることで規定され、内容物を収容可能な収容空間とを含み、
前記スパウトは、当該スパウトの軸方向の一部が、前記傾斜シール部を規定する部分の前記おもて面シートおよび前記うら面シートによって挟み込まれた状態でこれらに接合されることで前記傾斜シール部に取付けられ、
前記仮想線が、前記第2シール部の所定位置と、前記傾斜シール部のうちの前記スパウトが取付けられている部分よりも前記第3シール部側の所定位置とを結んでいる、請求項1に記載の加圧注出用パウチ。 - 前記仮想線が、前記傾斜シール部のうちの前記スパウトが取付けられている部分と当該部分よりも前記第3シール部側に位置する部分との境界部分を起点に前記スパウトの前記軸方向に平行に延在している、請求項2に記載の加圧注出用パウチ。
- 前記折り返し誘導部が、前記第2シール部のうちの前記仮想線と重なる位置に設けられた切り欠き部によって構成されている、請求項2に記載の加圧注出用パウチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022191788A JP2024079072A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 加圧注出用パウチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022191788A JP2024079072A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 加圧注出用パウチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024079072A true JP2024079072A (ja) | 2024-06-11 |
Family
ID=91390895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022191788A Pending JP2024079072A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 加圧注出用パウチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024079072A (ja) |
-
2022
- 2022-11-30 JP JP2022191788A patent/JP2024079072A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI601669B (zh) | Bags | |
IT9022563A1 (it) | Contenitore in laminato flessibile con inserto di apertura e richiusura. | |
JP4913743B2 (ja) | スパウト付きパウチ容器及びその製造方法 | |
KR102141539B1 (ko) | 리필 용기 | |
TWI523799B (zh) | 重裝填用容器 | |
JP2004323077A (ja) | 加圧注出形の袋状容器 | |
JP2024079072A (ja) | 加圧注出用パウチ | |
JP2005088926A (ja) | 注出口付き袋 | |
JP5390329B2 (ja) | 流体の包装容器 | |
JP5782748B2 (ja) | 詰替え容器 | |
JP2001114298A (ja) | 複合容器 | |
CN211593488U (zh) | 防误撕包装袋 | |
JP4786016B2 (ja) | 自立性袋 | |
JP5942487B2 (ja) | 包装容器 | |
JP5690483B2 (ja) | 再開封可能包装袋 | |
JP2003118751A (ja) | 接続具付き袋 | |
JP5375291B2 (ja) | 二つ折りの包装容器 | |
JP2000281091A (ja) | 詰め替え用パウチ | |
JPH11292105A (ja) | 口栓付不定形容器 | |
JP2003137319A (ja) | 注出機能付き包装袋 | |
JP7484409B2 (ja) | 包装袋および包装体 | |
JP7102854B2 (ja) | パウチ容器およびパウチ包装体 | |
JP7455022B2 (ja) | 包装袋及び内容物入り包装袋 | |
JP2002179100A (ja) | 内容物充填用スタンディングパウチ及び内容物充填用スタンディングパウチの注出方法 | |
JP2000085801A (ja) | 詰め替え用パウチ |