JP2024078644A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像容器の内部から外部に現像剤が飛散することを抑制する。【解決手段】現像装置は、現像容器と、現像剤担持体と、を備え、現像剤担持体は、シャフトと、トナーを外周面に担持して回転するスリーブと、現像剤担持体の軸線に沿って延びるマグネットと、を有し、現像容器は、ダクトと、現像剤担持体の上方で開口し、現像容器の内部とダクトの内部とを連通させる吸気口と、吸気口を覆う第1フィルターと、を有し、第1フィルターのうち現像剤担持体の軸線方向の一方側の端縁および他方側の端縁は、それぞれ、軸線方向と直交する方向から見て、マグネットと対向する範囲内に位置する。【選択図】図5

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来の現像装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器を備える。また、従来の現像装置は、像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備える。このような現像装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特開2014-191342号公報
現像容器の内部から外部にトナーが飛散する場合がある。現像装置を備える画像形成装置において、現像装置からの現像剤の飛散量が多くなると、画像形成装置の機内での現像剤による汚染が許容範囲を超えるという不都合が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、現像容器の内部から外部に現像剤が飛散することを抑制することが可能な現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面による現像装置は、トナーを含む現像剤を収容し、像担持体と対向する位置に開口を有する現像容器と、現像容器の内部に配置され、開口から現像容器の外部に露出し、トナーを担持して像担持体に供給する現像剤担持体と、を備える。現像剤担持体は、シャフトと、シャフトを中心に回転可能に支持され、トナーを外周面に担持して回転するスリーブと、スリーブの内側に配置され、現像剤担持体の軸線に沿って延びるマグネットと、を有する。現像容器は、現像容器の内部から外部に空気を流出させるダクトと、現像剤担持体の上方で開口し、現像容器の内部とダクトの内部とを連通させる吸気口と、吸気口を覆う第1フィルターと、を有する。第1フィルターのうち現像剤担持体の軸線方向の一方側の端縁および他方側の端縁は、それぞれ、軸線方向と直交する方向から見て、マグネットと対向する範囲内に位置する。
本発明の第2の局面による画像形成装置は、上記現像装置を備える。
本発明の構成では、現像容器の内部から外部に現像剤が飛散することを抑制できる。
実施形態による現像装置を備える画像形成装置の概略図である。 実施形態による現像装置を含む画像形成部およびその周辺の概略図である。 実施形態による現像装置の内部を上方から見た図である。 実施形態による現像装置の断面図(現像ローラーの軸線と垂直な平面で切断した断面図)である。 実施形態による現像装置の第1フィルターの配置位置を示す模式図である。 実施形態の効果を確認するために行った実験結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による画像形成装置ついて、タンデム方式のカラーレーザープリンターを例にとって説明する。ただし、本発明に適用可能な画像形成装置はカラーレーザープリンターに限らない。モノクロプリンターおよび複合機など、種々の画像形成装置に本発明を適用できる。なお、以下の説明では、画像形成装置が設置される平坦な床面に垂直な方向を上下方向と定義する。
<画像形成装置の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、メイン搬送路MPを備える。また、画像形成装置100は、シートカセットCAを備える。シートカセットCAは、画像形成装置100の本体に対して着脱可能である。シートカセットCAには、印刷ジョブで使用するシートSが収容される。メイン搬送路MPは、シートカセットCAからのシートSの供給位置P0から、転写位置P1および定着位置P2を経由し、排出トレイETに至る。
印刷ジョブでは、シートカセットCAのシートSが供給位置P0からメイン搬送路MPに供給される。画像形成装置100は、メイン搬送路MPに沿ってシートSを搬送する。そして、画像形成装置100は、搬送中のシートSに画像を印刷する。言い換えると、画像形成装置100は、搬送中のシートSにトナー像を転写する。転写位置P1において、搬送中のシートSに対するトナー像の転写が行われる。
画像形成装置100は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の画像形成部1を備える。各画像形成部1は、対応する色のトナー像を形成する。以下、或る1つの画像形成部1に着目して構成を説明する。各画像形成部1の基本的な構成は互いに同じである。したがって、他の画像形成部1の構成説明については、以下の説明を援用するものとして省略する。
画像形成部1は、図2に示すように、現像装置2を備える。画像形成部1は、現像装置2に加え、感光体ドラム11と、帯電装置12と、露光装置13と、清掃装置14と、を備える。感光体ドラム11は「像担持体」に相当する。
画像形成部1による画像形成時、感光体ドラム11が回転する。図2では、感光体ドラム11は時計回りに回転する。また、帯電装置12は、感光体ドラム11の外周面を帯電させる。露光装置13は、感光体ドラム11の外周面を露光し、感光体ドラム11の外周面上に静電潜像を形成する。そして、現像装置2は、感光体ドラム11の外周面にトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。なお、感光体ドラム11の外周面上のトナー像は、後述する中間転写ベルト3に1次転写される。清掃装置14は、中間転写ベルト3に転写されずに感光体ドラム11の外周面上に残留したトナーを除去する。
また、図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト3を備える。中間転写ベルト3は、無端状のベルトである。中間転写ベルト3は、複数のローラー30によって、張架され、回転可能に支持される。中間転写ベルト3は、感光体ドラム11の外周面に接触し、その状態で、図中の矢印D1で示す方向に回転(周回)する。
複数のローラー30は、駆動ローラー301を含む。複数のローラー30のうち1つが駆動ローラー301である。駆動ローラー301は、ベルトモーター(図示せず)に連結され、ベルトモーターから駆動力が伝達されて回転する。中間転写ベルト3は、駆動ローラー301が回転することにより、従動して回転する。他のローラー30は、中間転写ベルト3に従動して回転する。
画像形成装置100は、1次転写ローラー31を備える。1次転写ローラー31は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に1つずつ割り当てられる。すなわち、1次転写ローラー31の設置数は複数(4つ)である。各1次転写ローラー31は、中間転写ベルト3の内周側の領域に配置される。各1次転写ローラー31は、中間転写ベルト3を挟んで、対応する色の感光体ドラム11と対向して配置される。
画像形成装置100は、2次転写ローラー32を備える。2次転写ローラー32は、中間転写ベルト3の外周面に対して転写位置P1で圧接する。2次転写ローラー32は、駆動ローラー301との間で中間転写ベルト3を挟み、中間転写ベルト3との間に転写ニップを形成する。転写位置P1において転写ニップが形成される。メイン搬送路MPは、転写ニップを経由する。
印刷ジョブでは、転写位置P1(すなわち、転写ニップ)に向けてシートSが搬送される。搬送中のシートSは転写ニップを通過する。すなわち、中間転写ベルト3は、各感光体ドラム11との接触位置よりも中間転写ベルト3の回転方向の下流側において、搬送中のシートSに接触する。
各画像形成部1は、対応する色のトナー像を形成する。各1次転写ローラー31は、中間転写ベルト3の外周面にトナー像を1次転写する。すなわち、中間転写ベルト3は、各感光体ドラム11からトナー像の1次転写を受ける。
中間転写ベルト3は、各感光体ドラム11から1次転写されたトナー像を外周面に担持して回転する。シートSが転写ニップを通過中、中間転写ベルト3の外周面にシートSが接触する。2次転写ローラー32は、転写電圧電源(図示せず)から転写電圧の印加を受ける。2次転写ローラー32は、中間転写ベルト3との間に転写電界を形成することにより、転写ニップを通過中のシートSに対してトナー像を2次転写する。
また、画像形成装置100は、清掃部4を備える。清掃部4は、中間転写ベルト3の外周面と対向して配置される。清掃部4は、転写位置P1よりも中間転写ベルト3の回転方向における下流側に配置される。清掃部4は、中間転写ベルト3の外周面を清掃する。具体的には、清掃部4は、中間転写ベルト3の外周面に接触するブレード(図示せず)を有する。清掃部4のブレードは、シートSに転写されずに中間転写ベルト3の外周面上に残留したトナーを除去する。
また、画像形成装置100は、定着部10を備える。定着部10は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを含む。定着部10は、定着位置P2に配置される。加熱ローラーは、ヒーターを内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接する。加熱ローラーおよび加圧ローラーは、互いに圧接し、定着位置P2に定着ニップを形成する。
印刷ジョブでは、トナー像の転写処理を受けたシートSが定着位置P2を通過する。すなわち、加熱ローラーと加圧ローラーとの間の定着ニップにシートSが挟み込まれる。定着部10は、定着位置P2を通過中のシートSを加熱する。定着位置P2において、シートSに対する加圧が行われる。定着部10は、トナー像の転写処理を受けたシートSに対して加熱および加圧を行うことにより、シートSにトナー像を定着させる。定着処理後、シートSは、排出トレイETに排出される。
画像形成装置100は、符号は省略するが、搬送部を備える。搬送部は、搬送ローラー対を含む。搬送ローラー対は、一対のローラーを含む。一対のローラーは、ローラー間に搬送ニップを有する。搬送ローラー対は、回転することにより、搬送ニップに進入したシートSを搬送する。搬送部は、メイン搬送路MPに沿ってシートSを搬送する。また、搬送部は、後述する両面印刷搬送路DPに沿ってシートSを搬送する。
画像形成装置100は、印刷ジョブとして、シートSの片面にのみトナー像を印刷する片面印刷ジョブに加え、シートSの両面にトナー像を印刷する両面印刷ジョブの実行が可能である。両面印刷ジョブを実行するため、画像形成装置100は、両面印刷搬送路DPを備える。
両面印刷搬送路DPは、メイン搬送路MPのうち定着位置P2よりもシート搬送方向下流側の分岐位置P3でメイン搬送路MPから分岐する。そして、両面印刷搬送路DPは、メイン搬送路MPのうち転写位置P1よりもシート搬送方向上流側の合流位置P4でメイン搬送路MPに合流する。
実行ジョブが片面印刷ジョブである場合、シートSは転写ニップを1回だけ通過し、転写ニップを通過中のシートSに対して転写処理が1回行われる。そして、1回目の転写処理後、シートSがそのまま排出トレイETに排出される。
実行ジョブが両面印刷ジョブである場合、シートSの表裏面に対してそれぞれ1回ずつ転写処理を行うため、シートSは転写ニップを2回通過する。具体的には、シートSが転写ニップを1回目に通過するとき、シートSの一方面に対して転写処理が行われる。1回目の転写処理後、シートSの後端が分岐位置P3を通過した後であってシートSが排出トレイETに完全に排出される前、シートSがスイッチバックされる。これにより、シートSがその後端から両面印刷搬送路DPに引き込まれる。
その後、両面印刷搬送路DPに沿ってシートSが搬送される。そして、両面印刷搬送路DPのシートSが合流位置P4からメイン搬送路MPに戻される。メイン搬送路MPに戻されたシートSは、メイン搬送路MPに沿って搬送され、転写ニップを再度通過する。このとき、シートSの表裏面の向きが転写ニップを前回通過したときに対して逆向きに反転されている。これにより、シートSが転写ニップを2回目に通過するとき、シートSの一方面とは逆の他方面に対して転写処理が行われる。
また、画像形成装置100は、制御部6を備える。制御部6は、CPUおよびASICなどの処理回路を含む。制御部6は、ROMおよびRAMなどの記憶デバイスを含む。制御部6は、画像形成装置100で実行される印刷ジョブを制御する。
<現像装置の構成>
以下、図2~図5を参照し、或る1つの現像装置2に着目して構成を説明する。各現像装置2の基本的な構成は互いに同じである。したがって、他の現像装置2の構成説明については、以下の説明を援用するものとして省略する。
図2に示すように、現像装置2は、感光体ドラム11の外周面と対向して配置される。具体的には、現像装置2は、後述する現像ローラー20の外周面と感光体ドラム11の外周面とが対向するよう配置される。言い換えると、後述する現像ローラー20は、感光体ドラム11と隣接して配置される。なお、現像装置2は、画像形成装置100の本体に対して着脱可能であってもよい。
現像装置2は、図3および図4に示すような構成を有する。現像装置2は、現像ローラー20を備える。また、現像装置2は、現像容器200を備える。現像容器200は、トナーを含む現像剤を収容する。言い換えると、現像容器200は、感光体ドラム11に供給されるトナーを収容する。現像容器200に収容される現像剤は、たとえば、磁性トナーを含む磁性一成分現像剤である。
現像ローラー20は、現像容器200の内部に配置される。現像容器200は、感光体ドラム11と対向する位置に開口200Aを有する。現像ローラー20は、その外周面の一部を開口200Aから現像容器200の外部に露出させる。現像ローラー20は、その外周面にトナーを担持し、感光体ドラム11の外周面にトナーを供給する。現像ローラー20は「現像剤担持体」に相当する。
現像容器200は、感光体ドラム11の軸線(すなわち、感光体ドラム11の回転軸)と平行な方向に延びる。すなわち、現像容器200は、感光体ドラム11の軸線と平行な方向を長手方向とする容器である。現像容器200は、その長手方向が水平方向となるよう配置される。
現像容器200は、第1攪拌室201と第2攪拌室202とを有する。第1攪拌室201と第2攪拌室202とは、仕切り部203によって仕切られる。また、現像容器200は、第1連通部C1と第2連通部C2とを有する。
第1攪拌室201および第2攪拌室202は、現像容器200の内部に設けられる。仕切り部203は、現像容器200の内部のうち底部から上方に立設し、かつ、感光体ドラム11の軸線と平行な方向に延びる。すなわち、仕切り部203は、現像容器200の内部を感光体ドラム11の軸線方向と直交する方向に仕切る。現像容器200の内部のうち、仕切り部203に対して感光体ドラム11の軸線方向と直交する方向の一方側が第1攪拌室201であり、仕切り部203に対して感光体ドラム11の軸線方向と直交する方向の他方側が第2攪拌室202である。
第1攪拌室201は、現像剤補給管(図示せず)に接続される。第1攪拌室201は、現像剤補給管を介して、現像剤の補給を受ける。
第1攪拌室201には、第1攪拌スクリュー2011が配置される。第2攪拌室202には、第2攪拌スクリュー2021が配置される。第1攪拌スクリュー2011および第2攪拌スクリュー2021は、それぞれ、感光体ドラム11の軸線と平行に延びる回転軸に羽根を螺旋状に巻き付けた構造を有する。第1攪拌スクリュー2011は、回転することにより、第1方向f1(図3参照)に現像剤を攪拌しながら搬送する。第2攪拌スクリュー2021は、回転することにより、第2方向f2(図3参照)に現像剤を攪拌しながら搬送する。図3では、第1攪拌室201および第2攪拌室202のそれぞれにおける現像剤の搬送方向を白抜き矢印で示す。
第1方向f1の下流端(すなわち、第2方向f2の上流端)に第1連通部C1が設けられ、第2方向f2の下流端(すなわち、第1方向f1の上流端)に第2連通部C2が設けられる。第1連通部C1は、第1攪拌室201の第1方向f1の下流端と第2攪拌室202の第2方向f2の上流端とを連通させる。第2連通部C2は、第2攪拌室202の第2方向f2の下流端と第1攪拌室201の第1方向f1の上流端とを連通させる。第1連通部C1では、第1攪拌室201から第2攪拌室202に向けて現像剤が搬送される。第2連通部C2では、第2攪拌室202から第1攪拌室201に向けて現像剤が搬送される。
現像ローラー20は、現像容器200の内部において、感光体ドラム11と対向する位置に配置される。なお、現像容器200は、現像ローラー20と感光体ドラム11とが対向する位置に開口200Aを有する。したがって、現像ローラー20と感光体ドラム11との間には、現像容器200を成す側壁は存在しない。
現像ローラー20は、現像容器200の内部であって第2攪拌スクリュー2021の上方に配置される。なお、現像ローラー20の配置位置は現像容器200の内部であるが、現像ローラー20の一部は開口200Aを介して現像容器200から露出する。そして、現像ローラー20の外周面のうち現像容器200から露出する部分が感光体ドラム11の外周面と対向する。
現像ローラー20は、感光体ドラム11と対向する領域において、その外周面にトナーを担持し、感光体ドラム11に供給する。現像容器200の第2攪拌室202にあるトナーが現像ローラー20から感光体ドラム11に供給される。感光体ドラム11にトナーが供給されることにより、感光体ドラム11の外周面上の静電潜像にトナーが付着し、静電潜像がトナー像に現像される。
現像ローラー20は、回転可能に支持される。具体的には、現像ローラー20は、その外周面が感光体ドラム11の軸線と平行に延びる軸線回りに回転するよう支持される。図2および図4では、現像ローラー20は反時計回りに回転する。
現像ローラー20は、その軸線が感光体ドラム11の軸線と平行となるよう現像容器200の内部に配置される。現像ローラー20は、シャフト21と、スリーブ22と、マグネット23と、を有する。なお、図5は、現像ローラー20をその軸線を含む平面で切断した断面図である。図5は、現像ローラー20の断面構造を模式的に示す図であり、その形状および寸法などを正確に表すものではない。
シャフト21は、感光体ドラム11の軸線と平行に延びる。すなわち、現像容器200は、シャフト21の軸線と平行な方向を長手方向とする形状を有する。
スリーブ22は、シャフト21の軸線に沿って延びる円筒状に形成される。シャフト21は、スリーブ22に挿入される。スリーブ22は、シャフト21を中心にシャフト21の軸線回りに回転可能に支持される。たとえば、シャフト21の軸線方向の両端には、シャフト21に対して回転可能なフランジFLが配置される。フランジFLは、図示しないモーターから駆動力が伝達されて回転する。スリーブ22は、フランジFLに固定され、フランジFLと共に回転する。
スリーブ22は、感光体ドラム11と対向する外周面を有する。すなわち、スリーブ22の外周面が現像ローラー20の外周面となる。スリーブ22は、その外周面にトナーを担持して回転し、感光体ドラム11にトナーを供給する。
マグネット23は、スリーブ22の内側に配置される。マグネット23は、シャフト21の周面に固定され、シャフト21の軸線に沿って延びる。マグネット23は、シャフト21の周方向に複数の磁極を有する。マグネット23の磁力により、現像ローラー20の外周面(すなわち、スリーブ22の外周面)にトナーが担持され、現像ローラー20の外周面上に磁気ブラシが形成される。
また、現像装置2は、規制ブレード210を備える。規制ブレード210は、現像ローラー20と感光体ドラム11との対向領域に対し、現像ローラー20の回転方向における上流側に配置される。規制ブレード210は、現像ローラー20の軸線方向(すなわち、シャフト21の軸線方向)において、現像ローラー20の全域にわたって延びる。
規制ブレード210は、その先端部が現像ローラー20の外周面(すなわち、スリーブ22の外周面)に近接して配置される。規制ブレード210の先端部は、現像ローラー20の外周面に対して所定間隔を隔てて対向する。
現像容器200に収容される現像剤は、第1攪拌スクリュー2011および第2攪拌スクリュー2021がそれぞれ回転することにより、第1連通部C1と第2連通部C2とを介して、第1攪拌室201と第2攪拌室202との間を循環する。このとき、現像容器200の現像剤は、攪拌されることにより帯電し、現像ローラー20の外周面に担持されて磁気ブラシを形成する。磁気ブラシは、現像ローラー20の外周面と規制ブレード210との間を通過することにより、規制ブレード210によって一定の層厚に規制される。
その後、現像ローラー20の回転により、現像ローラー20と感光体ドラム11との対向領域に磁気ブラシが搬送される。なお、現像ローラー20には、所定の現像電圧が印加される。これにより、現像ローラー20と感光体ドラム11との間に電位差が生じ、磁気ブラシ内のトナーが感光体ドラム11に供給される。
<現像ローラー周辺のトナー回収機構>
以下、図4および図5を参照し、現像ローラー20の周辺において飛散トナーを回収するためのトナー回収機構について説明する。なお、各現像装置2のトナー回収機構の基本的な構成は互いに同じである。したがって、以下では、或る1つの現像装置2のトナー回収機構に着目して構成を説明する。そして、他の現像装置2のトナー回収機構の構成説明については、以下の説明を援用するものとして省略する。
現像容器200は、ダクト220と、吸気口221と、排気口222と、を備える。また、現像容器200は、第1フィルター231と、第2フィルター232と、を備える。
ダクト220は、現像容器200の内部から外部に空気を流出させる。図4では、ダクト220の内部における空気流通方向を白抜き矢印で示す。
ダクト220は、第2攪拌室202に隣接して配置される。ダクト220は、現像容器200の長手方向(すなわち、現像ローラー20の軸線方向)と交差する方向において、現像容器200の内部での現像ローラー20の配置領域を隔てて感光体ドラム11と対向する。ダクト220は、現像容器200に内部に接続される。具体的には、ダクト220は、第2攪拌室202に接続される。ダクト220は、第2攪拌室202の内部の空気を外部に流出させる。
吸気口221は、現像容器200の内部(すなわち、第2攪拌室202の内部)とダクト220の内部とを連通する開口であり、ダクト220の空気流通方向の上流端に位置する開口である。吸気口221は、第2攪拌室202の上部に形成されることにより、現像ローラー20の上方で開口する。すなわち、吸気口221は、現像ローラー20と対向する。吸気口221を介して、現像容器200の内部の空気がダクト220の内部に流入する。
また、吸気口221は、現像ローラー20の軸線と平行な方向(すなわち、シャフト21の軸線と平行な方向)を長手方向とする矩形状に形成される。ここで、吸気口221の長手方向の幅は、マグネット23の長手方向(すなわち、シャフト21の軸線方向)の幅よりも小さい。すなわち、吸気口221の長手方向の一方側の内縁は、マグネット23の当該一方側の端縁よりも内側(マグネット23の長手方向における中心側)に位置し、吸気口221の長手方向の他方側の内縁は、マグネット23の当該他方側の端縁よりも内側に位置する。
排気口222は、たとえば、現像容器200の背部に配置される。排気口222は、ダクト220の内部と外部とを連通する。ダクト220の内部の空気は、排気口222を介して、外部に流出される。
なお、図示しないが、排気口222は、画像形成装置100の本体内に設置される他の排気経路と接続されても良い。さらに、当該他の排気経路は、排気ファンに接続されてもよい。これにより、排気ファンを駆動することにより、現像容器200の内部の吸気を強制的に、ダクト220を介して外部に排出できる。
第1フィルター231は、吸気口221に配置される。第1フィルター231は、現像容器200の内部からダクト220の内部に流入する空気に含まれる現像剤を捕集する。
第1フィルター231は、吸気口221の開口方向から見て、吸気口221の全域を隙間なく覆う。第1フィルター231は、吸気口221の全域を覆うため、吸気口221の開口形状と略同じ外形形状を有する。すなわち、第1フィルター231は、現像ローラー20の軸線と平行な方向(すなわち、シャフト21の軸線と平行な方向)を長手方向とする矩形状に形成される。
たとえば、第1フィルター231は、不織布であり、ニードルパンチ法を用いて形成される。第1フィルター231を構成する不織布は、繊維径が10μm~20μmの円形断面の繊維で形成される。また、第1フィルター231を構成する不織布は、約1mmの厚みを有する。
第2フィルター232は、ダクト220の内部に配置される。すなわち、第2フィルター232は、第1フィルター231よりも、ダクト220の内部における空気流通方向の下流側に配置される。第2フィルター232は、第1フィルター231を通過した空気に含まれる現像剤を捕集する。
第2フィルター232は、ダクト220の内部の空気流通方向と交差する方向における開口形状と略同じ外形形状を有する。これにより、ダクト220の内部における空気流通経路が第2フィルター232によって塞がれる。
たとえば、第2フィルター232は、不織布であり、スパンボンド法を用いて形成される。第2フィルター232を構成する不織布は、繊維径が20μm~40μmの円形断面の繊維で形成される。また、第2フィルター232を構成する不織布は、約0.2mmの厚みを有する。
第2フィルター232は、第1フィルター231よりも、フィルターの目が細かい。言い換えると、第2フィルター232は、第1フィルター231よりも、現像剤の捕集効率が高い。さらに言い換えると、第2フィルター232よりもト現像剤の捕集効率が低いフィルターが第1フィルター231として使用される。これにより、第1フィルター231によって大量の現像剤が捕集されることを抑制でき、第1フィルター231の目詰まりが発生し難くなる。第1フィルター231での現像剤の捕集効率が低くても、第1フィルター231よりも空気流通方向下流側に第2フィルター232を配置することにより、現像容器200から現像剤が漏洩することを抑制できる。
また、現像容器200は、遮断部材240を備える。遮断部材240は、フィルム状の部材である。遮断部材240は、PET樹脂(ポリエチレンテレフタラート)からなるPET板で形成される。遮断部材240は、現像ローラー20の軸線と平行な方向(すなわち、シャフト21の軸線と平行な方向)を長手方向とする矩形状に形成される。
遮断部材240は、現像容器200のうち第2攪拌室202から、現像容器200の内壁と現像ローラー20の外周面(すなわち、スリーブ22の外周面)との間を経由し、吸気口221に至る空気流通経路を遮断する。すなわち、遮断部材240は、第2攪拌室202のうち第2攪拌スクリュー2021の設置位置から、現像容器200の内壁と現像ローラー20の外周面との間を経由し、吸気口221に向かう空気の流通を遮断する。
遮断部材240は、現像容器200の内壁に取り付けられる。遮断部材240は、現像容器200の内壁に対する取付側とは反対側の先端部を現像ローラー20の外周面(すなわち、スリーブ22の外周面)に接触させる。これにより、遮断部材240により、現像容器200の内壁と現像ローラー20の外周面との間を経由して吸気口221に至る空気流通経路が遮断される。
遮断部材240を設けることにより、現像容器200の内部(具体的には、第2攪拌室202)から吸気口221に至る空気流通経路が遮断される。その結果、第2攪拌室202の現像剤が不必要に吸気口221から吸引されることを抑制できる。
ここで、現像装置2は、振動発生部250を備える。たとえば、振動発生部250は、図示しないが、振動モーターおよび制御基板などを含む。また、振動発生部250は、現像容器200の背面に隣接して配置される。
振動発生部250は、少なくとも第1フィルター231を振動させる。たとえば、振動発生部250は、第1フィルター231および第2フィルター232を両方振動させる。すなわち、振動発生部250は、第1フィルター231および第2フィルター232の両方に接続される。
現像装置2に振動発生部250を設置し、第1フィルター231を振動させることにより、第1フィルター231に付着した現像剤を第1フィルター231から落下させることができる。すなわち、第1フィルター231の目詰まりを抑制できる。また、第2フィルター232を振動させることにより、第2フィルター232の目詰まりも抑制できる。
たとえば、現像容器200は、保持部材230を有する。保持部材230は、第1フィルター231および第2フィルター232を保持する。振動発生部250は、保持部材230に接続される。すなわち、振動発生部250は、保持部材230を振動させる。これにより、第1フィルター231および第2フィルター232の両方を振動させることができる。
<第1フィルターの配置位置>
以下、図5を参照し、第1フィルター231の配置位置について説明する。なお、第1フィルター231の配置位置は、現像ローラー20のマグネット23との位置関係に基づき定められる。
以下の説明では、第1フィルター231のうち、長手方向の最も一方側の端縁に符号2311を付して第1端縁2311と称し、長手方向の最も他方側の端縁に符号2312を付して第2端縁2312と称する。第1フィルター231の長手方向は、現像ローラー20の軸線方向に相当し、現像ローラー20の軸線と平行な方向(すなわち、シャフト21の軸線と平行な方向)である。マグネット23は、シャフト21の軸線に沿って延びる。したがって、マグネット23は、現像ローラー20の軸線と平行な方向(すなわち、シャフト21の軸線と平行な方向)を長手方向とする。
また、以下の説明では、第1フィルター231の長手方向の幅(すなわち、第1端縁2311から第2端縁2312までの幅)を幅W1で表記する。マグネット23の長手方向の幅を幅W2で表記する。
第1フィルター231の幅W1は、マグネット23の幅W2以下である。第1フィルター231の幅W1は、マグネット23の幅W2よりも小さくてもよいし、マグネット23の幅W2と同じであってもよい。図5では、第1フィルター231の幅W1をマグネット23の幅W2よりも小さくて図示する。
ここで、第1端縁2311および第2端縁2312は、それぞれ、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向(すなわち、シャフト21の軸線方向と直交する方向)から見て、マグネット23と対向する範囲内に位置する。なお、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1フィルター231とマグネット23との間にはスリーブ22が介在する。すなわち、第1フィルター231は、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、全域にわたって、スリーブ22を挟んでマグネット23と対向する。
さらに言い換えると、第1フィルター231の長手方向の一方側の端縁である第1端縁2311は、マグネット23の長手方向の一方側(同側)の端縁よりも、長手方向の一方側(外側)に突出しない。第1フィルター231の長手方向の他方側の端縁である第2端縁2312は、マグネット23の長手方向の他方側(同側)の端縁よりも、長手方向の他方側(外側)に突出しない。
たとえば、図5に示すように、第1フィルター231の幅W1がマグネット23の幅W2よりも小さい場合には、第1端縁2311の位置をマグネット23の同側の端縁位置よりも内側とし、第2端縁2312の位置をマグネット23の同側の端縁位置よりも内側とすることができる。なお、図示しないが、第1端縁2311および第2端縁2312のうち、一方をマグネット23の同側の端縁位置よりも内側とし、他方をマグネット23の同側の端縁位置と同じとしてもよいし。
また、図示しないが、第1フィルター231の幅W1がマグネット23の幅W2と同じ場合には、第1端縁2311の位置をマグネット23の同側の端縁位置と同じとし、第2端縁2312の位置をマグネット23の同側の端縁位置と同じとすればよい。
本実施形態の構成では、第1フィルター231に付着した現像剤が第1フィルター231から落下したとき、その現像剤が現像容器200の内部から外部に飛散することを抑制できる。具体的には、現像ローラー20のスリーブ22のうちマグネット23と対向する範囲内には磁気ブラシが形成される。このため、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1フィルター231の第1端縁2311および第2端縁2312がそれぞれマグネット23と対向する範囲内に位置するということは、第1端縁2311および第2端縁2312がそれぞれ磁気ブラシと対向する範囲内に位置するということである。言い換えると、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1フィルター231の全域が磁気ブラシと対向するということである。
これにより、第1フィルター231は現像ローラー20の上方に位置し、第1フィルター231の下方に磁気ブラシが形成されるので、第1フィルター231から落下した現像剤は磁気ブラシに向かう。第1フィルター231から現像剤が落下すると、その現像剤が磁気ブラシに取り込まれる。現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1フィルター231の第1端縁2311および第2端縁2312がそれぞれマグネット23と対向する範囲内に位置していれば、磁気ブラシに取り込まれない現像剤が減り、現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できる。特に、現像容器200の長手方向の両端における現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できる。その結果、画像形成装置100の機内が現像容器200から飛散した現像剤で汚染されることを抑制できる。
以下、上記効果を確認するために行った実験について説明する。
確認実験では、第1フィルター231として、繊維径が10μm~20μmの円形断面の繊維で形成した不織布を使用した。第2フィルター232として、繊維径が20μm~40μmの円形断面の繊維で形成した不織布を使用した。
また、確認実験では、長手方向の幅W2が332mmのマグネット23を有する現像ローラー20を使用した。さらに、確認実験では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を156mm~372mmの範囲で振り、第1フィルター231の短手方向の幅を5mm~20mmの範囲で振った。すなわち、確認実験では、互いにサイズ(形状)が異なる複数種の第1フィルター231を使用した。吸気口221の長手方向および短手方向の各サイズ(開口形状)は、使用する第1フィルター231のサイズに合わせた。
そして、確認実験では、第1フィルター231のサイズ(吸気口221のサイズ)が互いに異なる複数種の各構成について、印字率20%で60万枚の印刷を行い、現像容器200の外部における現像剤の飛散状態を目視で確認した。
確認実験では、図6に示すように、実験1~実験21を行った。第1フィルター231のサイズが各実験で互いに異なる。また、確認実験では、任意のタイミングで、第1フィルター231を振動させた。具体的には、実験1~4では、第1フィルター231を振動させなかった。実験5~17では、印刷枚数が4000枚増加する毎に第1フィルター231を振動させた。実験18~21では、印刷枚数が1000枚増加する毎に第1フィルター231を振動させた。
なお、確認実験では、現像容器200の上部への現像剤の飛散(図6では、上部飛散と表記)による汚染を目視で確認するとともに、現像容器200の長手方向の端部への現像剤の飛散(図6では、端部飛散と表記)による汚染を目視で確認した。図6に示す上部飛散については、現像剤の飛散による汚染が略無かった場合を「〇」で表記し、現像剤の飛散による汚染が軽微であった場合を「△」で表記し、現像剤の飛散で汚染した場合を「×」で表記する。図6に示す端部飛散については、現像剤の飛散による汚染が略無かった場合を「〇」で表記し、現像剤の飛散で汚染した場合を「×」で示す。
まず、実験1~4では、第1フィルター231のサイズにかかわらず、現像容器200の上部への現像剤の飛散により汚染が発生した。なお、実験1~4では、第1フィルター231の振動処理を実施していない。一方で、実験5~21では、第1フィルター231の振動処理を実施している。第1フィルター231を振動させた場合には、汚染が発生する場合もあるが、汚染の発生が比較的抑制された。実験1~4で汚染が発生した理由としては、第1フィルター231に付着した現像剤がそのまま残り、それによって第1フィルター231の目詰まりが発生したためと考えられる。この結果から、第1フィルター231の振動処理を実施することにより、第1フィルター231に付着した現像剤が第1フィルター231から落下し、第1フィルター231の目詰まりを抑制できることが確認できた。
実験5、6では、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置した。具体的には、マグネット23の長手方向の幅W2(=332mm)に対し、実験5では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を312mmとし、実験6では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を332mmとした。
一方で、実験7、8では、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312の少なくとも一方がマグネット23と対向する範囲内には配置されていない。具体的には、実験7では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を352mmとし、実験8では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を372mmとした。
実験5、6では、上部飛散による汚染が無かった。さらに、実験5、6では、端部飛散による汚染が無かった。一方で、実験7、8では、上部飛散による汚染は無かったが、端部飛散による汚染が発生した。なお、実験5~8では、第1フィルター231の振動頻度は互いに同じである。また、実験5~8では、第1フィルター231の短手方向の幅は互いに同じであり、その幅は20mmである。
この結果から、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置すれば、現像容器200の長手方向の両端における現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できることが確認できた。すなわち、実験5、6では、実験7、8に比べて、第1フィルター231から落下した現像剤がより多く磁気ブラシに取り込まれたと言える。
実験9では、実験5、6と同様、印刷枚数が4000枚増加する毎に第1フィルター231を振動させた。また、第1フィルター231の短手方向の幅を20mmとした。一方で、実験9では、第1フィルター231の長手方向の幅W1を156mmと小さくした。
実験9では、上部飛散によって軽微な汚染が発生し、その点については、実験5、6よりも劣る。その理由としては、第1フィルター231のフィルター面積(すなわち、吸気口221の面積)が小さいため、第1フィルター231の振動処理の実施頻度が同じでは目詰まりが解消されなかったと考えられる。しかし、実験9では、実験5、6と同様、端部飛散による汚染が無かった。これにより、第1フィルター231の長手方向の幅W1(すなわち、吸気口221の長手方向の幅)を比較的小さくしても、効果が得られることが確認できた。
ただし、第1フィルター231の長手方向の幅W1を小さくするということは、第1フィルター231のフィルター面積を小さくするということである。すなわち、第1フィルター231の長手方向の幅W1を小さくするほど、目詰まりが発生し易くなる。しかし、第1フィルター231の振動処理の実施頻度を上げることにより、第1フィルター231の目詰まりは抑制される。
たとえば、実験9の結果から、第1フィルター231の長手方向の幅W1が156mmであれば、印刷枚数が4000枚増加する毎に第1フィルター231の振動処理を実施することにより、第1フィルター231の目詰まりは抑制される。これにより、第1フィルター231の長手方向の幅W1が110mm(すなわち、マグネット23の長手方向の幅の約1/3)であれば、印刷枚数が2000枚~3000枚増加する毎に第1フィルター231の振動処理が行われるよう第1フィルター231の振動処理の実施頻度を変更することにより、第1フィルター231の目詰まりは抑制されると考えられる。
そこで、第1フィルター231の長手方向の幅W1としては、マグネット23の長手方向の幅の1/3以上であることが好ましい。なお、第1フィルター231の長手方向の幅W1をマグネット23の長手方向の幅の1/3よりも小さくすると、目詰まりを抑制するための振動処理を頻繁に実施させる必要があるなどの不都合が生じ得る。このため、第1フィルター231の長手方向の幅W1を小さくし過ぎることは現実的ではない。
また、実験10~13では、実験1~9よりも、第1フィルター231の短手方向の幅が小さい。実験1~9では、第1フィルター231の短手方向の幅が20mmであったのに対し、実験10~13では、第1フィルター231の短手方向の幅が10mmである。
実験10、11では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が312mm~332mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置した。実験12、13では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が352mm~372mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312の少なくとも一方がマグネット23と対向する範囲内には配置されていない。
なお、実験10~13では、印刷枚数が4000枚増加する毎に第1フィルター231の振動処理を実施した。すなわち、実験10~13では、第1フィルター231の振動処理の実施頻度が実験5~9と同じである。
実験10~13では、上部飛散によって軽微な汚染が発生した。しかし、実験10、11では、端部飛散による汚染は発生しなかった。一方で、実験12、13では、端部飛散による汚染が発生した。この結果からも、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置することにより、現像容器200の長手方向の両端における現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できることが確認できた。
実験14~17では、実験10~13よりも、第1フィルター231の短手方向の幅が小さい。実験14~17では、第1フィルター231の短手方向の幅が5mmである。
実験14、15では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が312mm~332mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置した。実験16、17では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が352mm~372mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312の少なくとも一方がマグネット23と対向する範囲内には配置されていない。
なお、実験14~17では、印刷枚数が4000枚増加する毎に第1フィルター231の振動処理を実施した。すなわち、実験14~17では、第1フィルター231の振動処理の実施頻度が実験5~13と同じである。
実験14~17では、上部飛散によって汚染が発生した。この結果から、第1フィルター231のフィルター面積が小さくなることにより、第1フィルター231の目詰まりが発生し易くなり、現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散が多くなると言える。
ただし、実験14、15では、端部飛散による汚染が無かったのに対し、実験16、17では、端部飛散による汚染が発生した。この結果からも、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置することにより、現像容器200の長手方向の両端における現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できることが確認できた。
実験18~21では、実験14~17と同様、実験10~13よりも、第1フィルター231の短手方向の幅が小さい。実験18~21では、第1フィルター231の短手方向の幅が5mmである。
実験18、19では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が312mm~332mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置した。実験20、21では、第1フィルター231の長手方向の幅W1が352mm~372mmであり、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312の少なくとも一方がマグネット23と対向する範囲内には配置されていない。
なお、実験18~21では、印刷枚数が1000枚増加する毎に第1フィルター231の振動処理を実施した。すなわち、実験18~21では、実験5~17よりも、第1フィルター231の振動処理の実施頻度が高い。
実験18、19では、上部飛散による汚染が無く、かつ、端部飛散による汚染が無かった。この結果から、第1フィルター231のフィルター面積が小さくても、第1フィルター231に対する振動処理の実施頻度を上げることにより、現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散を抑制できることが確認できた。
実験20、21では、上部飛散による汚染は発生したが、端部飛散による汚染が無かった。この結果から、現像容器200の長手方向の両端における現像容器200の内部から外部への現像剤の飛散については、現像ローラー20の軸線方向と直交する方向から見て、第1端縁2311および第2端縁2312をそれぞれマグネット23と対向する範囲内に配置することが有効と言える。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
2 現像装置
11 感光体ドラム(像担持体)
20 現像ローラー(現像剤担持体)
21 シャフト
22 スリーブ
23 マグネット
100 画像形成装置
200 現像容器
200A 開口
220 ダクト
221 吸気口
231 第1フィルター
232 第2フィルター
240 遮断部材
250 振動発生部

Claims (6)

  1. トナーを含む現像剤を収容し、像担持体と対向する位置に開口を有する現像容器と、
    前記現像容器の内部に配置され、前記開口から前記現像容器の外部に露出し、前記トナーを担持して前記像担持体に供給する現像剤担持体と、を備え、
    前記現像剤担持体は、
    シャフトと、
    前記シャフトを中心に回転可能に支持され、前記トナーを外周面に担持して回転するスリーブと、
    前記スリーブの内側に配置され、前記現像剤担持体の軸線に沿って延びるマグネットと、を有し、
    前記現像容器は、
    前記現像容器の内部から外部に空気を流出させるダクトと、
    前記現像剤担持体の上方で開口し、前記現像容器の内部と前記ダクトの内部とを連通させる吸気口と、
    前記吸気口を覆う第1フィルターと、を有し、
    前記第1フィルターのうち前記現像剤担持体の軸線方向の一方側の端縁および他方側の端縁は、それぞれ、前記軸線方向と直交する方向から見て、前記マグネットと対向する範囲内に位置する、現像装置。
  2. 前記第1フィルターを振動させる振動発生部を備える、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像容器は、第2フィルターを有し、
    前記第2フィルターは、前記第1フィルターよりも、前記ダクトの内部における空気流通方向下流側に配置される、請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記第2フィルターは、前記第1フィルターよりも前記現像剤の捕集効率が高い、請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記現像容器の内壁と前記現像剤担持体の外周面との間を経由して前記吸気口に至る空気流通経路を遮断する遮断部材を備え、
    前記遮断部材は、前記現像容器の内壁に取り付けられ、前記現像容器の内壁に対する取付側とは反対側の先端部を前記現像剤担持体の外周面に接触させることにより、前記空気流通経路を遮断する、請求項1または2に記載の現像装置。
  6. 請求項1または2に記載の現像装置を備える、画像形成装置。
JP2022191111A 2022-11-30 2022-11-30 現像装置および画像形成装置 Pending JP2024078644A (ja)

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