JP2024077999A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2024077999A
JP2024077999A JP2022190276A JP2022190276A JP2024077999A JP 2024077999 A JP2024077999 A JP 2024077999A JP 2022190276 A JP2022190276 A JP 2022190276A JP 2022190276 A JP2022190276 A JP 2022190276A JP 2024077999 A JP2024077999 A JP 2024077999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
slit
absorbent
sheet
wearer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022190276A
Other languages
English (en)
Inventor
郁子 関
Ikuko Seki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2022190276A priority Critical patent/JP2024077999A/ja
Publication of JP2024077999A publication Critical patent/JP2024077999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】使用後に取り外し易く、取り外した後に小さくまとめた状態を保持することが可能な吸収性物品を提供する。【解決手段】本開示は、液透過性のトップシート11と、液不透過性のバックシート12と、トップシート11とバックシート12との間に配置される吸収体13とを備える吸収性物品10であって、長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両端部に長手方向に延びるミシン目状の切れ目20を備える。切れ目20と吸収性物品10の外周縁10aとの間の帯状領域30は、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体から取り外す際に把持する把持部として機能するとともに、使用済みの吸収性物品10を廃棄する際に、吸収性物品10を丸めた状態に保持するベルトとして機能する。【選択図】図1

Description

本開示は、吸収性物品に関する。
特許文献1には、おむつ等の内側に沿わして使用する尿とりパッドが開示されている。この尿とりパッドは、パッド本体の裏面シートの外側面にポケットシートを設けてポケットが形成されている。尿とりパッドを装着もしくは取り外すときには、ポケットに手を入れて尿とりパッドを移動させる。
特開2008-284288号公報
ところで、成人用の軽失禁パッド、尿吸収パッド等のパッド製品(吸収性物品)には、幅を比較的広く確保したワイドパッド等の大型の吸収性物品がある。このような大型の吸収性物品では、介護者等は、被介護者である着用者の身体から吸収性物品を取り外す際に、着用者の身体の下に挟まっている吸収性物品を引き抜くために、一方の手で着用者の身体を押さえ、或いは、併用されているテープ止めの紙おむつ等を押さえ、他方の手で吸収性物品を掴んで着用者の身体の下から引き抜くことが多い。しかし、吸収性物品を引き抜く際に吸収性物品を掴む場所が決まっていないので、吸収性物品を引っ張り難く、吸収性物品を引き抜くことが難しい場合がある。
また、尿便を吸収した吸収性物品は、汚れた面を内側にして折り畳んだり、丸めたりして、小さくまとめて廃棄することが多いが、水分を吸収して高吸収性ポリマーが膨張しているので、小さくまとめた吸収性物品が再度開いてしまう可能性がある。
そこで、本開示は、使用後に取り外し易く、取り外した後に小さくまとめた状態を保持することが可能な吸収性物品の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体とを備える吸収性物品であって、長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両端部に長手方向に延びるミシン目状の切れ目を備える。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の吸収性物品であって、前記切れ目は、前記吸収性物品の長手方向の端から20mm以上200mm以下の範囲に配置され、前記吸収性物品の幅方向の端から10mm以上20mm以下の範囲に配置され、前記切れ目の長さは、100mm以上150mm以下である。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の吸収性物品であって、前記切れ目と前記吸収性物品の外縁との間の帯状領域の幅は、10mm以上50mm以下であり、幅方向の両側の前記帯状領域の長手方向の外側への引張強度は、4.0kgf以上10.0kgf以下である。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の吸収性物品であって、前記切れ目の両端部には、穴が設けられる。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の吸収性物品であって、前記切れ目の周囲を補強する補強シートを備える。
本発明の第6の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の吸収性物品であって、前記切れ目の位置を認識させる目印を備える。
本開示によれば、使用後に取り外し易く、取り外した後に小さくまとめた状態を保持することが可能な吸収性物品を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品の肌側からの平面図である。 図1のII-II矢視断面図である。 図1のIII部分の拡大図である。 使用済みの吸収性物品を身体から取り外す際の説明図である。 使用済みの吸収性物品を小さくまとめる際の説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る吸収性物品について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品の肌側からの平面図である。図2は、図1のII-II矢視断面図である。図3は、図1のIII部分の拡大図である。なお、各図は、吸収性物品の構成部材の寸法の大小関係を規定するものではなく、各構成部材の寸法は、吸収性物品の用途、使用対象とする着用者の年齢等に応じてそれぞれ広い範囲から適宜選択できる。
本明細書において、吸収性物品の着用とは、体液の吸収前、吸収時、及び吸収後を問わず、吸収性物品を身体に装着した状態を意味する。また、長手方向は、吸収性物品を着用した際に着用者の前後に沿う方向を意味し、図1の矢印Xに沿った方向である。また、吸収性物品の各構成部材の幅方向とは、長手方向と交叉(直交)する方向を意味し、図1及び図2の矢印Yに沿った方向である。また、吸収性物品の各構成部材の厚み方向とは、各構成部材を積層する方向をいい、図2の矢印Zに沿った方向を意味する。また、「前側」とは、吸収性物品を着用したときに着用者の腹側となる方向を意味し、「後側」とは、着用者の背側となる方向を意味する。また、吸収性物品の各構成部材の「肌側」とは、厚み方向のうち吸収性物品を着用したときの着用者の身体に向かう方向を意味し、「非肌側」とは、厚み方向のうち肌側とは反対の方向を意味する。また、左右方向は、前方を向いた状態の着用者から視た左右方向を意味する。また、体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<吸収性物品>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る吸収性物品10は、ベビー用及び成人用の種々の吸収性物品として使用でき、例えば、軽失禁パッド、尿吸収パッド等のパッド製品、パンツ型、テープ止め型等の紙おむつ等が挙げられる。これらの中でも、吸収体を幅広に構成したワイドパッド製品として好適に使用できる。また、アウターとしての各種紙おむつと、インナーとしてのパッド製品形態の吸収性物品10とを組み合わせてもよい。
吸収性物品10の長手方向の寸法は、特に限定されるものではないが、例えば、100mm以上800mm以下の範囲であることが好ましい。また、吸収性物品10の幅方向の寸法は、特に限定されるものではないが、例えば、50mm以上500mm以下の範囲であることが好ましい。吸収性物品10の寸法を上記範囲に調整すると、種々の形態の吸収性物品が容易に得られる。
吸収性物品10の形状は、特に限定されるものではない。本実施形態では、吸収性物品10の形状を、長手方向の中間部よりも長手方向の両端側が幅広に形成された砂時計状としているが、これに限定されるものではなく、例えば、矩形状であってもよい。
吸収性物品10は、肌側に位置する液透過性のトップシート11と、トップシート11に対向配置されて非肌側に位置する液不透過性のバックシート12と、トップシート11とバックシート12との間に配置される吸収体13とを備える。更に、本実施形態の吸収性物品10は、立体ギャザー14を備える。なお、吸収性物品10は、トップシート11、バックシート12、及び立体ギャザー14以外の他のシートを備えていてもよい。
(トップシート)
トップシート11は、吸収体13を挟んで、バックシート12に対向して配置される。トップシート11は、液透過性のシート状部材であって、体液が吸収体13へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されていればよい。基材の一例としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等の1種又は2種以上を含む、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。
トップシート11には、液透過性を向上させる観点から、公知の方法に従ってエンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート11には、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有させてもよい。トップシート11の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、15g/m以上40g/m以下の範囲であることが好ましい。トップシート11の形状は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収体13へと誘導するために必要とされる、吸収体13の一部又は全部を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート12は、吸収体13が保持している体液の非肌側への漏れがないように液不透過性を備えた基材を用いて形成されていればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布等の複数の同種及び/又は異種の不織布を積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルム、ポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート12の坪量は、例えば強度及び加工性の点から、15g/m以上40g/m以下の範囲であることが好ましい。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート12には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート12に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート12にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。例えば、樹脂とフィラーとを混練し、得られた混練物をフィルム状に成形し、得られたフィルムからフィラーを除去することにより、多孔性(通気性)樹脂フィルムを得ることができる。
(吸収体)
吸収体13は、体液吸収材料を含み、好ましくは、基材と、基材に保持された体液吸収材料と、を含む。体液吸収材料としては、体液を吸収及び保持するものであれば特に限定されないが、例えば、フラッフパルプや高吸収性樹脂(Super Absorbent Polymer(SAP))等が挙げられる。吸収体13の基材は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン・アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物といった材料から形成されたものを挙げることができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩系が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウム系がより好ましい。
吸収体13は、基材とSAPとを含有するものが好ましく、その構成は、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、基材間にSAP粒子を固着したSAPシート等が挙げられる。また、SAP粒子の脱落防止や、吸収体13の形状安定化の観点から、吸収体13をキャリアシートに包むことが好ましい。また、SAPを繊維状に成形し、基材に混合して用いてもよい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。吸収体13がキャリアシートを複数備える場合には、キャリアシートの基材は同一でも異なってもよい。
吸収体13の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状、長方形の4角が丸まった角丸四角形状、長円状、一方向に長い楕円形状等が挙げられる。吸収体13は、2層以上を重ねて用いてもよい。
(立体ギャザー)
立体ギャザー14は、例えば、吸収性物品10の着用者が排泄した体液の横モレを防止するために、吸収性物品10の幅方向の両端付近で吸収性物品10の長手方向に沿ってトップシート11の肌側面に固定される。立体ギャザー14は、撥水性及び/又は防水性のシート部材14aと、弾性伸縮部材14bとを含む。
シート部材14aは撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。シート部材14a用の不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。シート部材14aの坪量は、例えば、13g/m以上20g/m以下の範囲であることが好ましい。シート部材14aは、本実施形態では幅方向の一端(固定端)がバックシート12の肌側面の幅方向の両端付近に固定され、幅方向の途中部がトップシート11の肌側面の幅方向の両端付近に固定され、幅方向の他端が起立性を有する自由端となっている。シート部材14aの固定端(幅方向の一端)の固定位置は、上記位置に限定されるものではなく、例えば、バックシート12の非肌側面、内部に吸収体13を収納したトップシート11とバックシート12との各縁辺の全部又は一部接合体の肌側面又は非肌側面の幅方向の両端付近、トップシート11の肌側面の幅方向の両端付近等が挙げられる。
弾性伸縮部材14bは、シート部材14aの自由端(他端)付近に長手方向に沿って配設され、該自由端に起立性を付与し、シート部材14aの自由端及びその近傍領域を装着者の体型に合わせて変形可能にする。弾性伸縮部材14bとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。
(ミシン目状の切れ目)
図1及び図3に示すように、吸収性物品10は、長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両端部に長手方向に延びるミシン目状の切れ目20を備える。切れ目20は、ミシン目を裂くことによって開口23(図4(b)参照)を形成可能である。この開口23は、後述するように使用済みの吸収性物品10を着用者の身体から取り外す際に手を挿入する開口として機能する(図4(b)参照)。本実施形態の吸収性物品10は、長手方向の両端部の左右の両側に配置される4つのミシン目状の切れ目20a~20dを備える。前端部の左右の切れ目20a,20bは、吸収性物品10の左右に対称的に設けられる。また、後端部の左右の切れ目20c,20dは、吸収性物品10の左右に対称的に設けられる。切れ目20は、吸収性物品10の外周縁部のうち吸収体13が配置されない領域に設けられる。吸収性物品10の外周縁部のうち吸収体13が配置されない領域は、例えば、トップシート11、バックシート12、及び立体ギャザー14のシート部材14aのうちの少なくとも2つが互いに重なって接合される領域である。なお、本実施形態では、長手方向の両端部に切れ目20を設けたが、これに限定されるものではなく、長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両側に切れ目20を設けていればよい。
(切れ目の配置位置)
切れ目20は、吸収性物品10の長手方向の端から20mm以上200mm以下の範囲に配置されることが好ましい。具体的には、前側の切れ目20a,20bは、吸収性物品10の長手方向の前端10bから20mm以上200mm以下の範囲に配置されることが好ましく、後側の切れ目20c,20dは、吸収性物品10の長手方向の後端10cから20mm以上200mm以下の範囲に配置されることが好ましい。
切れ目20は、吸収性物品10の幅方向の端から10mm以上20mm以下の範囲に配置されることが好ましい。具体的には、左側の切れ目20a,20cは、吸収性物品10の幅方向の左端10dから10mm以上20mm以下の範囲に配置されることが好ましく、右側の切れ目20b,20dは、吸収性物品10の幅方向の右端10eから10mm以上20mm以下の範囲に配置されることが好ましい。
吸収性物品10に対する切れ目20の配置位置を上記範囲内に設定することによって、吸収性物品10を取り外す際に把持して引き抜き易く、切れ目20より外側の領域のバックシート部が過大となって着用者の身体に貼り付く等の不快感の原因になることを低減できる。
ミシン目状の切れ目20は、予め切断されている切断部と、切断されていない非切断部とが交互に直列的に線上に配置されて、当該線に沿って切断することが可能な部分である。すなわち、切れ目20は、その一端から他端に亘って予め切断された切れ目ではなく、ミシン目状に形成され、当該ミシン目を裂くことによって一端から他端に亘って切断可能な切れ目である。切れ目20は、吸収性物品10の外周縁10aに到達することなく、外周縁10aよりも内側に設けられる。本実施形態では、切れ目20は、吸収性物品10の外周縁10aの形状に沿って、外周縁10aよりも内側に設けられる。なお、本実施形態では、切れ目20を、吸収性物品10の外周縁10aの形状に沿って延ばしたが、これに限定されるものではなく、例えば直線状に延ばしてもよい。
切れ目20と吸収性物品10の外周縁(外縁)10aとの間には、長手方向に延びる帯状の領域(以下、「帯状領域」という。)30が区画される。帯状領域30は、後述するように使用済みの吸収性物品10を着用者の身体から取り外す際に把持する把持部として機能するとともに(図4(b)参照)、後述するように使用済みの吸収性物品10を廃棄する際に、吸収性物品10を丸めた状態に保持するベルトとして機能する(図5(c)参照)。帯状領域30の幅(その延設方向と直交する方向の長さ)は、10mm以上50mm以下であることが好ましい。帯状領域30の幅を10mm以上に設定することによって、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体から取り外すために、切れ目20を裂いて形成した開口23を把持して引く際の帯状領域30の強度を確保することができる。また、帯状領域30の幅を50mm以下に設定することによって、吸収性物品10の大きさが過大になってしまうことを抑えることができる。
切れ目20の長さ(その延設方向に沿った長さ)は、100mm以上150mm以下であることが好ましい。切れ目20の長さを100mm以上に設定することによって、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体から取り外す際に手を挿入可能な開口23を形成することができるとともに、帯状領域30を、吸収性物品10を丸めた状態に保持するベルトとして機能させることができる。また、切れ目20の長さを150mm以下に設定することによって、帯状領域30を、吸収性物品10を丸めた状態に保持するベルトとして機能させる際に、丸めた吸収性物品10の緩みを抑えることができる。
(裂け防止の穴)
切れ目20の両端部に、ミシン目を裂く際に切れ目20以上に裂けてしまうことを防止するための穴21を設けることが好ましい。穴21の径は、ミシン目の幅よりも大きい。なお、穴21の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、図3に示すように円形であってもよいし、或いは矩形状であってもよい。また、本実施形態では、切れ目20の両端部に穴21を設けたが、穴21を設けなくてもよい。
(目印)
吸収性物品10は、切れ目20の位置を認識させる目印22を備えることが好ましい。例えば、図3に示すように、切れ目20を含む領域を切れ目20に沿って着色した目印22であってもよい。目印22は、吸収性物品10の肌側面及び非肌側面のいずれか一方の面に設けられてもよいし、或いは肌側面及び非肌側面の双方の面に設けられてもよい。なお、目印22は、切れ目20を含む領域を切れ目20に沿って着色したものに限定されるものではない。例えば、切れ目20に隣接又は近接する位置に、切れ目20に沿った線(点線を含む)を目印22として設けてもよいし、或いは、切れ目20の位置を指し示す矢印等を目印22として設けてもよい。
(補強シート)
吸収性物品10は、切れ目20の周囲を補強する補強シート15を備えてもよい。例えば、図3に示すように、ミシン目状の切れ目20を含む周辺部(図3に二点鎖線で囲む領域)に補強シート15を設けてもよい。補強シート15の基材としては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等の1種又は2種以上を含む、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。補強シート15は、吸収性物品10の肌側面及び非肌側面のいずれか一方の面に設けられてもよいし、或いは肌側面及び非肌側面の双方の面に設けられてもよい。なお、補強シート15を設ける領域は、図3に二点鎖線で囲む切れ目20を含む周辺部のみに限定されるものではなく、切れ目20を含む領域であればよい。
(引張強度)
幅方向の両側の帯状領域30の長手方向の外側への引張強度(以下、「両側の帯状領域30の引張強度」という。)は、4.0kgf以上10.0kgf以下であることが好ましい。両側の帯状領域30の引張強度とは、吸収性物品10の長手方向の中間部分を固定した状態で、前側の切れ目20a,20bに隣接する幅方向の両側の帯状領域30、又は後側の切れ目20c,20dに隣接する幅方向の両側の帯状領域30を、把持して長手方向の外側(前側又は後側)へ引っ張った際の引張強度を意味する。両側の帯状領域30の引張強度を上記範囲内に設定することによって、使用済みの吸収性物品10の両側の帯状領域30を把持して、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜くことができる。
両側の帯状領域30の引張強度は、片側を吸収性物品10の長手方向の中間部分を固定した状態で、反対側を前側の切れ目20a,20bに隣接する幅方向の両側の帯状領域30、又は後側の切れ目20c,20dに隣接する幅方向の両側の帯状領域30を、テンシロン引張り試験機にセットして300mm/minの引張速度で引っ張り、帯状領域30が破断する際の最大強度を引張強度として測定する。
次に、使用済みの吸収性物品10を身体から取り外す場合の一例について説明する。
図4は、使用済みの吸収性物品を身体から取り外す際の説明図である。なお、図4では、着用者の身体1のうちの胴体を図示しており、脚の図示を省略している。また、図4の身体1の曲線部分は着用者の股下部分を示す。また、図4は、着用者が仰向けで寝転んでいる状態を示す。また、図4では、吸収性物品10を、アウター(紙おむつ等)40の内側に配置して、インナー(ワイドパッド)として使用している状態を図示している。
図4(a)に示すように、使用済みの吸収性物品10を身体1から取り外す場合には、介護者等(着用者本人であってもよい)は、先ず、アウター40を着用者の前下方へ広げるとともに、吸収性物品10を着用者の前下方へ広げる。次に、図4(b)に示すように、介護者等は、吸収性物品10の前端部の幅方向の両側の切れ目20a,20bを裂いて開口23を形成し、開口23に手指hを挿入し、前端部の幅方向の両側の帯状領域30を把持して、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体1の下から引き抜く(例えば、白抜き矢印で示す方向に引き抜く)。
なお、図4では、着用者が仰向けで寝転んでいる状態を示したが、着用者がうつ伏せで寝転んでいてもよい。この場合、介護者等は、吸収性物品10の後端部の幅方向の両側の切れ目20c,20dを裂いて開口23を形成し、後端部の幅方向の両側の帯状領域30を把持して、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜く。また、図4では、吸収性物品10を、アウター40の内側で使用するインナーに適用しているが、これに限定されるものではない。
次に、使用済みの吸収性物品10を廃棄する場合の一例について説明する。
図5は、使用済みの吸収性物品を小さくまとめる際の説明図である。
図5(a)に示すように、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜いた状態では、長手方向のうち引き抜く際に使用した側の幅方向の両側の切れ目20が開口23を形成している。図5(b)に示すように、使用済みの吸収性物品10を廃棄する場合、トップシート11が内側となるように、吸収性物品10を長手方向の一端側(図5では後端10c側)から他端側(図5では前端10b側)まで丸める。その後、図5(c)に示すように、丸めた吸収性物品10の幅方向の両端部を、幅方向の両側の開口23内に挿通させる。この状態では、幅方向の両側の帯状領域30が、丸めた吸収性物品10の外周を周方向にベルト状に延びており、丸めた吸収性物品10の開きを規制する。すなわち、幅方向の両側の帯状領域30は、使用済みの吸収性物品10を取り外した後に小さくまとめた状態に保持する。
なお、長手方向の両側に切れ目20を設けている場合には、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜く際に使用した帯状領域30と、使用済みの吸収性物品を小さくまとめる際に使用する帯状領域30とが異なっていてもよい。例えば、前側の帯状領域30を使用して使用済みの吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜いた後、吸収性物品10を前側から後側へ向かって丸め、後側の切れ目20a,20bを裂いて後側の帯状領域30を使用して、丸めた吸収性物品10の開きを規制してもよい。
上記のように構成された吸収性物品10では、長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両端部に長手方向に延びるミシン目状の切れ目20を備える。このため、両側のミシン目状の切れ目20を裂いて開口23を形成し、開口23に手指hを挿入して両側の帯状領域30を把持することができ、使用済みの吸収性物品10を着用者の身体1の下から引き抜くことができる。このように、吸収性物品10を着用者の身体の下から引き抜く際に吸収性物品10を掴む場所(両側の帯状領域30)があるので、使用後の吸収性物品10を引っ張り易く、着用者の身体から取り外し易い。
また、使用後の丸めた吸収性物品10の幅方向の両端部を、幅方向の両側の開口23内に挿通させることができ、丸めた吸収性物品10の開きを両側の帯状領域30によって規制することができるので、使用済みの吸収性物品10を小さくまとめた状態に保持することができる。
このように、本実施形態によれば、使用後に取り外し易く、取り外した後に小さくまとめた状態を保持することが可能な吸収性物品10を提供することができる。
また、切れ目20の両端部に穴21を設けることによって、ミシン目を裂く際に切れ目20以上に裂けてしまうことを防止することができる。
また、切れ目20の周囲を補強する補強シート15を設けることによって、帯状領域30の強度を確保することができる。
また、切れ目20の位置を認識させる目印22を設けることによって、視認し難いミシン目で形成された切れ目20の位置を容易に認識することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
10:吸収性物品
11:トップシート
12:バックシート
13:吸収体
15:補強シート
20:切れ目
21:穴
22:目印
30:帯状領域

Claims (6)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体とを備える吸収性物品であって、
    長手方向の少なくとも一方の端部の幅方向の両端部に長手方向に延びるミシン目状の切れ目を備える
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記切れ目は、前記吸収性物品の長手方向の端から20mm以上200mm以下の範囲に配置され、前記吸収性物品の幅方向の端から10mm以上20mm以下の範囲に配置され、
    前記切れ目の長さは、100mm以上150mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記切れ目と前記吸収性物品の外縁との間の帯状領域の幅は、10mm以上50mm以下であり、
    幅方向の両側の前記帯状領域の長手方向の外側への引張強度は、4.0kgf以上10.0kgf以下である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記切れ目の両端部には、穴が設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  5. 前記切れ目の周囲を補強する補強シートを備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  6. 前記切れ目の位置を認識させる目印を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
JP2022190276A 2022-11-29 2022-11-29 吸収性物品 Pending JP2024077999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022190276A JP2024077999A (ja) 2022-11-29 2022-11-29 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022190276A JP2024077999A (ja) 2022-11-29 2022-11-29 吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024077999A true JP2024077999A (ja) 2024-06-10

Family

ID=91377189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022190276A Pending JP2024077999A (ja) 2022-11-29 2022-11-29 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024077999A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5107423B2 (ja) 転用可能な吸収用品
KR101732572B1 (ko) 흡수성 물품 및 흡수성 물품 패키징
KR20110139682A (ko) 흡수성 물품
JP5632178B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2008525148A (ja) パンツ型吸収用品
JP2012050717A (ja) 使い捨て着用物品
JP2011156110A (ja) 使い捨ておむつ
KR20000013499A (ko) 부드럽고 안락한 측면 패널을 갖는 측면이 탄성화된 흡수 패드
JP2004113602A (ja) 使い捨て体液吸収パッド
JP4471861B2 (ja) パンツ型おむつ
JP2024077999A (ja) 吸収性物品
JP4315848B2 (ja) 吸収性物品
JP2008104503A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP4005476B2 (ja) 男性用失禁パッド
JP2017109039A (ja) 吸収性物品
JP4953346B2 (ja) 吸収性物品
JP2007159634A (ja) 使い捨て紙おむつ
JP7493368B2 (ja) 展開型吸収性物品及びその包装体
JP2024104936A (ja) 吸収性物品
JP5427420B2 (ja) 使い捨て吸収性物品
JP5268802B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP5297772B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP2024132669A (ja) 吸収性物品
JP2023042747A (ja) パンツ型吸収性物品
WO2019155723A1 (ja) おむつ