JP2023042747A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Saki Tsutsui
椋子 濱野
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Abstract

【課題】手で容易に切断可能とする。付属のテープを必要とせずに使用済みのパンツ型吸収性物品を丸めて廃棄可能とする。【解決手段】本開示に係るパンツ型吸収性物品10は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側胴回り領域31と、着用者の背部の後方に位置する後側胴回り領域32と、着用者の股下に位置する股下領域33とを有する外装体30と、外装体30の股下領域33に配置される吸収性パッド20と、を備え、外装体30は、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の上部のウエスト開口部37と、股下領域33の左右両側の脚開口部38a,38bと、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の少なくとも一方のウエスト開口部37の左右方向の中央部から左右の脚開口部38a,38bまで連続する切り取り線39とを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、パンツ型吸収性物品に関する。
介護現場では、中重度用尿失禁製品の1つとして、パンツ型紙おむつ等のパンツ型吸収性物品が使用されている。パンツ型吸収性物品は、着用者に着用されて使用された後、着用者から取り外されて廃棄される。パンツ型吸収性物品を着用者から取り外す方法としては、パンツ型吸収性物品の外装体をハサミで切断する方法(特許文献1)や、パンツ型吸収性物品の外装体のサイドシール部を手で切断する方法(特許文献2)が知られている。また、使用済みのパンツ型吸収性物品を廃棄する方法としては、使用済みのパンツ型吸収性物品を、着用者から取り外した後、汚物側の面を内側にして丸め、付属のテープで止めて廃棄する方法が知られている(特許文献3)。
特開2002-291801号公報 特開2015-085089号公報 実開平06-075444号公報
しかし、特許文献1に記載のように、パンツ型吸収性物品の外装体をハサミで切断する場合、ハサミで身体を傷付けてしまうおそれがある。また、特許文献2に記載のように、パンツ型吸収性物品の外装体のサイドシール部(サイドのヒートシール部)を手で切断する場合、サイドシール部を切断するために外装体の内側に手を入れなくてはならないので、不衛生であり、またサイドシール部の切断には、ある程度の腕力が必要になってしまう。また、特許文献3に記載のように、使用済みのパンツ型吸収性物品を丸めて、付属のテープで止めて廃棄する場合、付属のテープが必要となるので、その分のコストが上昇してしまうという問題があった。
そこで、本開示は、これらの課題を同時に解決する技術を開示するものであり、手で容易に切断することができ、付属のテープを必要とせずに使用済みのパンツ型吸収性物品を丸めて廃棄することが可能なパンツ型吸収性物品の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様のパンツ型吸収性物品は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側胴回り領域と、着用者の背部の後方に位置する後側胴回り領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、前記外装体の前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、前記前側胴回り領域の左右の両側縁部と前記後側胴回り領域の左右の両側縁部とは、連続しており、前記外装体は、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の上部のウエスト開口部と、前記股下領域の左右両側の脚開口部と、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の少なくとも一方の前記ウエスト開口部の左右方向の中央部から前記左右の脚開口部まで連続する切り取り線とを有する。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のパンツ型吸収性物品であって、前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から下方の前記左右の脚開口部へ向かって、上下方向に対して傾斜延設される。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様のパンツ型吸収性物品であって、前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から前記前側胴回り領域又は前記後側胴回り領域の左右の中央部を下方へ延設されるとともに、その下端部から分岐して下方の前記左右の脚開口部に向かって、上下方向に対して傾斜延設される。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様のパンツ型吸収性物品であって、前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から前記前側胴回り領域又は前記後側胴回り領域の左右の中央部を下方へ延設されるとともに、その下端部から分岐して左右両側の前記左右の脚開口部に向かって、上下方向に対して直交する方向に延設される。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかのパンツ型吸収性物品であって、前記切り取り線は、カット部と非カット部とが交互に複数配置されるミシン目状に形成され、前記切り取り線のうち、前記ウエスト開口部側及び前記左右の脚開口部側の切り取り線端部は、前記カット部が前記切り取り線端部以外の領域よりも短く、又は前記非カット部が前記切り取り線端部以外の領域よりも長い。
本発明の第6の態様は、上記第1の態様から上記第5の態様のいずれかのパンツ型吸収性物品であって、前記外装体の前記切り取り線と前記吸収性本体との間の距離は、少なくとも1cm以上である。
本発明の第7の態様は、上記第1の態様から上記第6の態様のいずれかのパンツ型吸収性物品であって、前記外装体の前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の前記少なくとも一方は、前記ウエスト開口部の近傍に配置されて左右方向に伸縮可能な帯状の第1伸縮領域と、前記第1伸縮領域から下方へ離間した位置に配置されて左右方向に伸縮可能な第2伸縮領域とを有し、前記第1伸縮領域及び前記第2伸縮領域には、左右方向に伸縮可能な弾性伸縮部材が設けられ、前記第1伸縮領域と前記第2伸縮領域との間の領域には、前記弾性伸縮部材が設けられない。
本開示によれば、パンツ型吸収性物品を手で容易に切断することができ、付属のテープを必要とせずに使用済みのパンツ型吸収性物品を丸めて廃棄することができる。
本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品の前方からの外観斜視図である。 図1のパンツ型吸収性物品を展開した状態の肌側からの平面図である。 図2のIII部分の概略的な拡大図である。 使用済みのパンツ型吸収性物品を廃棄する際の説明図であって、(a)は切断前を、(b)は切断後を、(c)は股下領域を丸めた状態を、(d)は結んだ状態をそれぞれ示す。 切り取り線の第1変形例を示すパンツ型吸収性物品の前方からの正面図である。 切り取り線の第2変形例を示すパンツ型吸収性物品の前方からの正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品10の前方からの外観斜視図である。図2は、図1のパンツ型吸収性物品10を展開した状態の肌側からの平面図である。図3は、図2のIII部分の概略的な拡大図である。
なお、各図は、パンツ型吸収性物品10の構成部材の寸法の大小関係を規定するものではなく、各構成部材の寸法は、パンツ型吸収性物品10の用途、使用対象とする着用者の年齢等に応じてそれぞれ広い範囲から適宜選択できる。
本明細書において、パンツ型吸収性物品10を着用したときに着用者の腹側となる方向を「前側」といい、着用者の背側となる方向を「後側」という。また、パンツ型吸収性物品10を着用するときとは、体液の吸収前、吸収時、及び吸収後を問わず、パンツ型吸収性物品10を身体に装着した状態をいう。また、パンツ型吸収性物品10は、通常衣類の内部で身体に装着するものであるが、少なくとも一部が外部に露出するように身体に装着してもよい。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の上下方向及び左右方向とは、着用者が着用した状態における上下方向及び着用者から視た左右方向をいう。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の長手方向とは、パンツ型吸収性物品10を展開した状態(図2に示す状態)における長手方向(前後に沿った方向)をいい、図2の矢印Yに沿った方向である。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の幅方向とは、パンツ型吸収性物品10を展開した状態における長手方向と直交する方向(左右に沿った方向)をいい、図2の矢印Xに沿った方向である。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の厚み方向とは、各構成部材を積層する方向である。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の肌側とは、厚み方向のうちパンツ型吸収性物品10を着用したときの着用者の肌側の方向をいい、非肌側とは、厚み方向のうち肌側とは反対の方向をいう。また、体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品10は、着用者の股間部を前方、下方、及び後方から覆う前後方向に略帯状の形態を有する吸収性パッド(吸収性本体)20と、吸収性パッド20の外側に重なりつつ吸収性パッド20の周囲に延びてパンツ型吸収性物品10のパンツ状の外形形状を構成する外装体30と、を備える。外装体30は、後述するように、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側胴回り領域31と、着用者の背部の後方に位置する後側胴回り領域32と、着用者の股下に位置する股下領域33とを有する。吸収性パッド20は、主として外装体30の股下領域33の内面側に配置されるが、その一部(前後の端部)が外装体30の前側胴回り領域31又は後側胴回り領域32にまで延在してもよい。
なお、パンツ型吸収性物品10の展開時の長手方向(図2の矢印Yに沿った方向)の寸法は600mm以上1000mm以下、幅方向(図2の矢印Xに沿った方向)の寸法は450mm以上900mm以下であることが好ましい。パンツ型吸収性物品10の展開時の寸法を上記の範囲とすることにより、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品を提供することができる。
吸収性パッド20は、肌側の液透過性のトップシート21と、非肌側の液不透過性のバックシート22と、トップシート21及びバックシート22の間に配置される吸収体23とを含む。なお、上記と同様に、各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品を提供することができるようにするために、吸収性パッド20の長手方向の寸法は300mm以上500mm以下、幅方向の寸法は100mm以上300mm以下であることが好ましい。
トップシート21は、体液が吸収体23へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されていればよい。基材の一例としては、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートなどが挙げられる。また、トップシート21には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート21には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
トップシート21の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の点から、14g/m以上40g/m以下であることが好ましい。14g/mより小さい場合、吸収性パッド20の製造時にトップシート21が破損し易くなる傾向があり、40g/mより大きい場合、肌に当たる際にトップシート21の硬さを感じる傾向があり、いずれの場合も好ましくない。トップシート21の形状は、特に制限されるものではないが、体液を漏れがないように吸収体23へと誘導するため、吸収体23を覆う形状であればよい。
バックシート22は、吸収体23が保持している体液の非肌側への漏れがないように液不透過性を備えた基材を用いて形成されていればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布等の複数の同種及び/又は異種の不織布を積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート22の坪量は、強度及び加工性の観点から、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート22には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート22に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート22にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。例えば、樹脂とフィラーとを混練し、得られた混練物をフィルム状に成形し、得られたフィルムからフィラーを除去することにより、多孔性(通気性)樹脂フィルムを得ることができる。
吸収体23は、体液吸収材料を含み、好ましくは、基材と、基材に保持された体液吸収材料と、を含む。体液吸収材料としては、体液を吸収及び保持するものであれば特に限定されないが、例えば、フラッフパルプや高吸収性樹脂(Super Absorbent Polymer(SAP))等が挙げられる。吸収体23の基材は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。また、吸収体23の基材の坪量は、吸収性能及び肌触りを良好なものとするため、100g/m以上800g/m以下とすることが好ましい。100g/mより小さい場合、尿等の体液を吸収する量が少なくなる傾向があり、800g/mよりも大きい場合、吸収体23を安定的に製造することが難しくなる傾向があり、いずれの場合も好ましくない。
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン・アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物といった材料から形成されたものを挙げることができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩系が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウム系がより好ましい。吸収体23のSAPの坪量は、吸収性能及び肌触りを良好なものとする観点から、50g/m以上500g/m以下とすることが好ましい。50g/mより小さい場合、尿を吸収しにくい傾向があり、500g/mより大きい場合、吸収体23を製造する際にSAPの歩留まりが低下する傾向があり、いずれの場合も好ましくない。
吸収体23は、基材とSAPとを含有するものが好ましく、その構成は、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、基材間にSAP粒子を固着したSAPシート等が挙げられる。また、SAP粒子の脱落防止や、吸収体23の形状安定化の観点から、吸収体23をキャリアシートに包むことが好ましい。また、SAPを繊維状に成形し、基材に混合して用いてもよい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。吸収体23がキャリアシートを複数備える場合には、キャリアシートの基材は同一でも異なってもよい。
吸収体23の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状、長方形の4角が丸まった角丸四角形状、長円状、一方向に長い楕円形状等が挙げられる。吸収体23は、2層以上を重ねて用いてもよい。
吸収性パッド20は、体液の横漏れを防止するための一対の立体ギャザー(図示省略)を含んでもよい。立体ギャザーは、幅方向(図2の矢印Xに沿った方向)の外端がバックシート22の肌側の面に、幅方向の中間部がトップシート21の肌側の面にそれぞれ固定され、幅方向の内端が自由端となってトップシート21の肌側の面に延在してもよい。立体ギャザーをこのように構成することで、立体ギャザーの自由端付近に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。
図1及び図2に示すように、外装体30は、パンツ型吸収性物品10の外形形状を構成する部材であり、不織布及び伸縮性部材を積層して形成される。本実施形態では、外装体30は、非肌側の外装不織布シート34aと、外装不織布シート34aの肌側に位置する内装不織布シート34bと、外装不織布シート34aと内装不織布シート34bとの間に介在する複数の弾性伸縮部材35とを積層して形成される。また、外装不織布シート34a及び内装不織布シート34bに加えて、吸収性パッド20の周縁を覆う補助シートを、外装体30に設けてもよく、補助シートは、内装不織布シート34bに積層されていてもよい。
外装不織布シート34a及び内装不織布シート34bには、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはエアスルー不織布又はスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を用いることができる。これらの不織布を用いる場合、その坪量は、10g/m以上40g/m以下とすればよい。
外装体30は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側胴回り領域31と、着用者の背部の後方に位置する後側胴回り領域32と、着用者の股下に位置する股下領域33とを有する。なお、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32は、幅方向の両側にサイドシール部36を有する領域(後述する脚開口部38a,38bを形成しない領域)であり、股下領域33は、サイドシール部36を設けない領域(脚開口部38a,38bを形成する領域)である(図2参照)。
図2に示すように、外装体30は、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の幅方区の両側のサイドシール部36を接合する前の展開した状態では、左右対称の形状を有する。前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32は、幅方向の両端部に長手方向に沿って延びるサイドシール部36をそれぞれ有し、長手方向に互いに離間した位置に配置される。股下領域33は、前側胴回り領域31と後側胴回り領域32との間に位置する領域である。吸収性パッド20は、外装体30の股下領域33の内装不織布シート34bに接合されている。外装体30は、内装不織布シート34b側が肌側となる状態で、前側胴回り領域31の左右のサイドシール部36と後側胴回り領域32の左右のサイドシール部36とを接合することによって、図1に示すように、前側胴回り領域31の左右の両端縁部と後側胴回り領域32の左右の両端縁部とが連続し、全体として着脱可能なパンツ状に構成される。なお、以下の説明では、外装体30についての方向は、パンツ状に構成されて着用者に着用された状態における方向を示す。
図1に示すように、外装体30は、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の上部のウエスト開口部37と、股下領域33の左右両側の脚開口部38a,38bと、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の少なくとも一方(本実施形態では、前側胴回り領域31)のウエスト開口部37の左右方向の中央部から左右の脚開口部38a,38bまで連続する切り取り線39と、を有する。ウエスト開口部37は、着用時に着用者の胴が内側に挿通する部分であって、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の双方の上端縁部によって構成され、周方向に伸縮性を有する。左右の脚開口部38a,38bは、着用者の脚が内側に挿通する部分であって、股下領域33の左右の両端縁部によって構成され、周方向に伸縮性を有する。
図1~図3に示すように、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32には、ウエスト開口部37の周方向に伸縮可能な複数の弾性伸縮部材35が、互いに上下に離間した位置に設けられる。各弾性伸縮部材35は、外装不織布シート34a及び内装不織布シート34bに接合されている。なお、内装不織布シート34bと各弾性伸縮部材35とは、各弾性伸縮部材35にのみ介在するホットメルト接着剤を介して互いに接着されていることが好ましい。弾性伸縮部材35としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等の糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができ、その太さは、300dtex以上1500dtex以下であることが好ましい。
複数の弾性伸縮部材35のうち、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の上端部に設けられる複数の弾性伸縮部材35aは、ウエスト開口部37の近傍でウエスト開口部37の周方向の全域に亘って延びる帯状の第1伸縮領域40を構成する。すなわち、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32のうち、切り取り線39が設けられている前側胴回り領域31は、ウエスト開口部37の近傍に配置されて左右方向に伸縮可能な帯状の第1伸縮領域40を有し、第1伸縮領域40には、左右方向に伸縮可能な弾性伸縮部材35aが設けられる。本実施形態では、第1伸縮領域40は、ウエスト開口部37の全周域に亘って延びる。第1伸縮領域40の複数の弾性伸縮部材35aは、上下に互いに離間する位置に設けられ、各弾性伸縮部材35a間の上下の離間間隔L1は略同じ距離に設定される。
複数の弾性伸縮部材35のうち、前側胴回り領域31の第1伸縮領域40よりも下方に配置される複数の弾性伸縮部材35bは、前側胴回り領域31の第1伸縮領域40から下方へ離間した位置で左右方向に延びる帯状の第2伸縮領域41を構成する。すなわち、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32のうち、切り取り線39が設けられている前側胴回り領域31は、第1伸縮領域40から下方へ離間した位置に配置されて左右方向に伸縮可能な第2伸縮領域41とを有し、第2伸縮領域41には、左右方向に伸縮可能な弾性伸縮部材35bが設けられる。第2伸縮領域41の複数の弾性伸縮部材35bは、上下に互いに離間する位置に設けられ、各弾性伸縮部材35b間の上下の離間間隔L2は略同じ距離に設定される。
前側胴回り領域31の第1伸縮領域40と第2伸縮領域41との間の領域43は、弾性伸縮部材35が設けられていない弾性伸縮部材非配置領域(第1伸縮領域と第2伸縮領域との間の領域)43である。弾性伸縮部材非配置領域43の上下方向の長さL3(第2伸縮領域41と第1伸縮領域40との上下の離間距離L3)は、第1伸縮領域40の最も下方に位置する弾性伸縮部材35aと、第2伸縮領域41の最も上方に位置する弾性伸縮部材35bとの間の上下の離間距離L3であって、第1伸縮領域40の複数の弾性伸縮部材35a間の上下の離間間隔L1よりも広く、かつ第2伸縮領域41の複数の弾性伸縮部材35b間の上下の離間間隔L2よりも広い。すなわち、前側胴回り領域31の弾性伸縮部材非配置領域43の上下の方向の長さL3は、他の箇所の弾性伸縮部材35間の離間間隔(弾性伸縮部材35a間の上下の離間間隔L1及び弾性伸縮部材35b間の上下の離間間隔L2)よりも広い。
複数の弾性伸縮部材35のうち、後側胴回り領域32の第1伸縮領域40よりも下方に配置される複数の弾性伸縮部材35cは、後側胴回り領域32の第1伸縮領域40から下方へ離間した位置で左右方向に延びる帯状の第3伸縮領域42を構成する。第3伸縮領域42の複数の弾性伸縮部材35cは、上下に互いに離間する位置に設けられ、各弾性伸縮部材35c間の上下の離間間隔は略同じ距離に設定される。
外装体30に設けられる切り取り線39は、複数のスリット状のカット部44と、複数の非カット部45とが交互に複数配置されるミシン目状に形成される(図3参照)。カット部44は、非カット部45よりも薄肉の部分(厚さ方向に薄い部分)、又は前側胴回り領域31を貫通している部分であって、切り取り線39を延ばすべき方向に沿って延びる。すなわち、切り取り線39は、その線に沿って前側胴回り領域31を切断し易く形成された易切断部である。
本実施形態の切り取り線39は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部から、前側胴回り領域31の左右方向の中央部を下方へ延設される中央切り取り線39aと、中央切り取り線39aの下端部46から分岐して左右の脚開口部38a,38bまで連続する左右の切り取り線39b,39cとによって構成される。なお、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中心位置に限定されるものではない。また、切り取り線39は、直線状に延びてもよいし、波線状に延びてもよい。
中央切り取り線39aは、前側胴回り領域31のウエスト開口部37から第2伸縮領域41よりも下方まで直線状に延びる。すなわち、中央切り取り線39aの両側(左右の両側)には、弾性伸縮部材35が設けられていない弾性伸縮部材非配置領域43が存在する。中央切り取り線39aの下端部46の高さ位置は、吸収性パッド20及び左右の脚開口部38a,38bよりも上方(サイドシール部36の下端よりも上方)の高さ位置に設定される。中央切り取り線39aの長さは、15cm以下に設定されることが好ましい。
左右の切り取り線39b,39cは、中央切り取り線39aの下端部46から下方の左右の脚開口部38a,38bへ向かって左右両側の下方へ、上下方向に対して傾斜延設される。すなわち、本実施形態の切り取り線39は、逆Y字状に形成される。左右の切り取り線39b,39cの外端とサイドシール部36の下端との間の距離L4は、0~15cmの間の長さに設定される。左右の切り取り線39b,39cは、吸収性パッド20よりも上方に位置する。吸収性パッド20と切り取り線39(本実施形態では、左右の切り取り線39b,39c)との間の距離L5は、少なくとも1cm以上であることが好ましい。
中央切り取り線39aのうちの上端部(取り線端部)47、及び左右の切り取り線39b,39cのうちの左右の外端部(取り線端部)48は、切り取り線39の他の領域(切り取り線端部以外の領域)49(上端部47及び左右の外端部48以外の領域49)よりも、切断し難く形成される。なお、中央切り取り線39aの上端部47と左右の切り取り線39b,39cの左右の外端部48とは、略同じ構成を有するため、以下では、中央切り取り線39aの上端部47について説明し、左右の切り取り線39b,39cの左右の外端部48の説明を省略する。
図2及び図3に示すように、中央切り取り線39aの上端部47は、切り取り線39のうち第1伸縮領域40と交叉している部分(弾性伸縮部材非配置領域43よりも上方の部分)であって、カット部44の長さL6が、他の領域49のカット部44の長さL7よりも短く、かつ非カット部45の長さL8が、他の領域49の非カット部45の長さL9よりも長い。すなわち、切り取り線39のうち、ウエスト開口部37側及び左右の脚開口部38a,38b側の切り取り線端部(上端部47及び左右の外端部48)は、カット部44が切り取り線端部以外の領域(他の領域49)よりも短く、又は非カット部45が切り取り線端部以外の領域よりも長い。これにより、着用中の不意の切り取り線39の開裂を防ぐことができる。
次に、使用済みのパンツ型吸収性物品10を廃棄する場合について説明する。図4は、使用済みのパンツ型吸収性物品10を廃棄する際の説明図であって、(a)は切断前を、(b)は切断後を、(c)は股下領域33を丸めた状態を、(d)は結んだ状態をそれぞれ示す。
使用済みのパンツ型吸収性物品10を廃棄する場合、先ず、図4(a)に示すように、着用者に着用した状態のパンツ型吸収性物品10の外装体30(本実施形態では、前側胴回り領域31)を、ウエスト開口部37から左右の脚開口部38a,38bまで切り取り線39に沿って切断し、左右方向の中央部から切断された前側胴回り領域31を左右に開き、使用済みのパンツ型吸収性物品10を着用者から取り外す。この時、股下領域33は、下方へ開くことなく、そのままにしておいてもよい(図4(b)参照)。次に、図4(b)に示すように、前側胴回り領域31を左右に開いた状態から股下領域33を上方の後側胴回り領域32の内面(肌側の面)側に丸める。次に、図4(c)に示すように、股下領域33を丸めた状態に保持したまま、左右に開いていた前側胴回り領域31を互いに近接させる。次に、図4(d)に示すように、切断された左右の前側胴回り領域31を結び、股下領域33を丸めた状態に保持する。最後に、左右の前側胴回り領域31を結んだままの状態で、使用済みのパンツ型吸収性物品10を廃棄する。
上記のように構成されたパンツ型吸収性物品10では、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の少なくとも一方(本実施形態では、前側胴回り領域31)のウエスト開口部37の左右方向の中央部から左右の脚開口部38a,38bまで連続する切り取り線39を有する。このように、ウエスト開口部37から左右の脚開口部38a,38bまで連続する切り取り線39を有するので、使用済みのパンツ型吸収性物品10を手で容易に切断することができる。
また、切り取り線39は、ウエスト開口部37の左右方向の中央部から延びているので、前側胴回り領域31を切り取り線39に沿って切断した際に、切断後の前側胴回り領域31を、後側胴回り領域32の左右の両側に長く確保することができる。例えば、前側胴回り領域31の左右の両端部(左右のサイドシール部36や左右のサイドシール部36の近傍)で前側胴回り領域31を切断する場合とは異なり、切断後の前側胴回り領域31を、後側胴回り領域32の左右の両側に長く確保することができる。このため、切断後の前側胴回り領域31(左右の前側胴回り領域31)を、使用済みのパンツ型吸収性物品10を結ぶための部分として機能させることができるので、付属のテープを必要とせずに使用済みのパンツ型吸収性物品10を丸めて廃棄することができる。
また、切り取り線39の中央切り取り線39aは、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の中央部から前側胴回り領域31の左右の中央部を下方へ延設されるので、切断後の前側胴回り領域31を、後側胴回り領域32の左右の両側に最大限長く確保することができる。
また、切り取り線39の左右の切り取り線39b,39cは、中央切り取り線39aの下端部46から分岐して下方の左右の脚開口部38a,38bに向かって、上下方向に対して傾斜延設される。すなわち、中央切り取り線39aの下端部46の高さ位置は、左右の脚開口部38a,38bよりも上方の高さ位置に設定され、左右の切り取り線39b,39cは、中央切り取り線39aの下端部46から左右両側の下方へ傾斜延設される。このため、前側胴回り領域31を切り取り線39に沿って切断して左右に開いた際に、股下領域33側(吸収性パッド20側)を上方へ広く残すことができるので、体液等の上方への漏れを防止することができる。また、吸収性パッド20を配置可能な領域を広く確保することができる。
また、切り取り線39のうち、ウエスト開口部37側及び左右の脚開口部38a,38b側の切り取り線端部(上端部47及び左右の外端部48)は、カット部44が切り取り線端部以外の領域(他の領域49)よりも短く、又は非カット部45が切り取り線端部以外の領域よりも長い。このため、切り取り線39の上端部47及び左右の外端部48は、他の領域49よりも切断し難いので、着用者や介護者等が意図することなく、切り取り線39の上端部47や左右の外端部48が開裂してしまうことを防止することができる。
また、吸収性パッド20と切り取り線39(本実施形態では、左右の切り取り線39b,39c)との間の距離L5が、少なくとも1cm以上であるので、切り取り線39の切断時に、誤って吸収性パッド20を切断してしまうことを防止することができる。これにより、切り取り線39の切断時に、吸収性パッド20の切断による体液の漏出を防止することができる。
また、中央切り取り線39aの両側(左右の両側)には、弾性伸縮部材35が設けられていない弾性伸縮部材非配置領域43が存在する。弾性伸縮部材非配置領域43には、弾性伸縮部材35が設けられていないので、弾性伸縮部材35a,35bが設けられる第1伸縮領域40及び第2伸縮領域41に比べて、前側胴回り領域31の表面を指でつまみ易い。このため、着用者に着用した状態のパンツ型吸収性物品10の外装体30を切り取り線39に沿って切断する際に、外装体30の内側に指を入れることなく、前側胴回り領域31の弾性伸縮部材非配置領域43の表面をつまんで切り取り線39を切断することができる。このように、着用者に着用した状態のパンツ型吸収性物品10の外装体30の内側に指を入れることなく、外装体30を切り取り線39に沿って切断することができるので、衛生的に使用済みのパンツ型吸収性物品10を廃棄することができる。
このように、本実施形態によれば、パンツ型吸収性物品10を手で容易に切断することができ、付属のテープを必要とせずに使用済みのパンツ型吸収性物品10を丸めて廃棄することができる。
なお、本実施形態では、弾性伸縮部材35が設けられていない弾性伸縮部材非配置領域43を、前側胴回り領域31の切り取り線39の両側(左右の両側)に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、弾性伸縮部材非配置領域43を設けることなく、前側胴回り領域31の全域に弾性伸縮部材35を設けてもよい。
また、本実施形態では、切り取り線39のうち、ウエスト開口部37側及び左右の脚開口部38a,38b側の切り取り線端部(上端部47及び左右の外端部48)のカット部44を、他の領域49(切り取り線端部以外の領域)よりも短くし、かつ切り取り線端部の非カット部45を、他の領域49よりも長くしたが、これに限定されるものではない。切り取り線39の切り取り線端部は、他の領域49よりも短いカット部44及び他の領域49よりも長い非カット部45の少なくとも一方を有していればよい。あるいは、切り取り線39の全域を、同じ長さのカット部44及び非カット部45によって構成してもよい。
また、本実施形態では、切り取り線39を、外装体30の前側胴回り領域31に設けたが、これに限定されるものではなく、前側胴回り領域31及び後側胴回り領域32の少なくとも一方に設けていればよい。
また、本実施形態では、切り取り線39を逆Y字状に形成したが、切り取り線39はこれに限定されるものではない。
図5は、切り取り線39の第1変形例を示すパンツ型吸収性物品10の前方からの正面図である。
図5に示すように、切り取り線39を逆T字状に形成してもよい。この切り取り線39は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部から、前側胴回り領域31の左右方向の中央部を下方へ延設される中央切り取り線39aと、中央切り取り線39aの下端部46から分岐して左右の脚開口部38a,38bまで連続する左右の切り取り線39b,39cとによって構成される。中央切り取り線39aの下端部46の高さ位置は、吸収性パッド20よりも上方、かつサイドシール部36の下端よりも下方の高さ位置に設定される。左右の切り取り線39b,39cは、中央切り取り線39aの下端部46から左右の左右の脚開口部38a,38bへ向かって、上下方向に対して直交する方向に直線状に延設される。左右の切り取り線39b,39cの外端とサイドシール部36の下端との間の距離L4は、0~15cmの間の長さに設定される。この場合、切断後の前側胴回り領域31の上下方向の長さを長く確保することができるので、切断後の前側胴回り領域31を結ぶ際に、前側胴回り領域31の強度を確保することができ、しっかりと結ぶことができる。
図6は、切り取り線39の第2変形例を示すパンツ型吸収性物品10の前方からの正面図である。
図6に示すように、切り取り線39を逆V字状に形成してもよい。この切り取り線39は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部から左右両側の下方の左右の脚開口部38a,38bへ向かって、上下方向に対して傾斜延設される。切り取り線39は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部から左側の脚開口部38aへ向かって、左側の下方へ上下方向に対して傾斜延設される左側の切り取り線39dと、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部から右側の脚開口部38bへ向かって、右側の下方へ上下方向に対して傾斜延設される右側の切り取り線39eとによって構成される。左右の切り取り線39d,39eの外端(下端)とサイドシール部36の下端との間の距離L4は、0~15cmの間の長さに設定される。左右の切り取り線39d,39eは、吸収性パッド20よりも上方に位置する。この場合、前側胴回り領域31を切り取り線39に沿って切断して左右に開いた際に、股下領域33側(吸収性パッド20側)を上方へ広く残すことができるので、体液等の上方への漏れを防止することができる。また、吸収性パッド20を配置可能な領域を広く確保することができる。なお、左右の切り取り線39d,39eの上端は、前側胴回り領域31のウエスト開口部37の左右方向の中央部に位置していればよく、互いに同じ位置であってもよいし、左右に互いに僅かに離間していてもよいが、切断後の左右の前側胴回り領域31の長さを確保するためには、左右の切り取り線39d,39eの上端が互いに同じ位置の方が好ましい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
10:パンツ型吸収性物品
20:吸収性パッド(吸収性本体)
30:外装体
31:前側胴回り領域
32:後側胴回り領域
33:股下領域
35:弾性伸縮部材
37:ウエスト開口部
38a,38b:左右両側の脚開口部
39:切り取り線
40:第1伸縮領域
41:第2伸縮領域
43:弾性伸縮部材非配置領域(第1伸縮領域と第2伸縮領域との間の領域)
44:カット部
45:非カット部
47:中央切り取り線の上端部(取り線端部)
48:左右の切り取り線の左右の外端部(取り線端部)
49:切り取り線の他の領域(切り取り線端部以外の領域)

Claims (7)

  1. 着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側胴回り領域と、着用者の背部の後方に位置する後側胴回り領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、
    前記外装体の前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、
    前記前側胴回り領域の左右の両側縁部と前記後側胴回り領域の左右の両側縁部とは、連続しており、
    前記外装体は、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の上部のウエスト開口部と、前記股下領域の左右両側の脚開口部と、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の少なくとも一方の前記ウエスト開口部の左右方向の中央部から前記左右の脚開口部まで連続する切り取り線とを有する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から下方の前記左右の脚開口部へ向かって、上下方向に対して傾斜延設される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から前記前側胴回り領域又は前記後側胴回り領域の左右の中央部を下方へ延設されるとともに、その下端部から分岐して下方の前記左右の脚開口部に向かって、上下方向に対して傾斜延設される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記切り取り線は、前記ウエスト開口部の前記中央部から前記前側胴回り領域又は前記後側胴回り領域の左右の中央部を下方へ延設されるとともに、その下端部から分岐して左右両側の前記左右の脚開口部に向かって、上下方向に対して直交する方向に延設される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記切り取り線は、カット部と非カット部とが交互に複数配置されるミシン目状に形成され、
    前記切り取り線のうち、前記ウエスト開口部側及び前記左右の脚開口部側の切り取り線端部は、前記カット部が前記切り取り線端部以外の領域よりも短く、又は前記非カット部が前記切り取り線端部以外の領域よりも長い
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記外装体の前記切り取り線と前記吸収性本体との間の距離は、少なくとも1cm以上である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 前記外装体の前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域の前記少なくとも一方は、前記ウエスト開口部の近傍に配置されて左右方向に伸縮可能な帯状の第1伸縮領域と、前記第1伸縮領域から下方へ離間した位置に配置されて左右方向に伸縮可能な第2伸縮領域とを有し、
    前記第1伸縮領域及び前記第2伸縮領域には、左右方向に伸縮可能な弾性伸縮部材が設けられ、
    前記第1伸縮領域と前記第2伸縮領域との間の領域には、前記弾性伸縮部材が設けられない
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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