JP2007159634A - 使い捨て紙おむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性パッドを任意の位置に配置できるようにする。
【解決手段】おむつ本体部のトップシートに形成した取り付け用孔から係止用シート材が露出されてなる第1係止要素と、前記吸収パッドの外面に前記係止用シート材に対して係合する第2係止要素とを、係合させることによって吸収パッドをおむつ本体部に着脱自在に止着するようにした、使い捨て紙おむつにより解決される。
【選択図】図4

Description

本発明は、着脱自在な吸収パッドを備えるパンツ型あるいはテープ止着式の使い捨て紙おむつに関する。
パンツ型やテープ止めタイプなどの使い捨て紙おむつにおいて、おむつ本体に対して吸収パッドが着脱自在とされているものがある。このような紙おむつは、特に排尿のみのときなどに、おむつ本体部を取り換えることなく、吸収パッドのみを取り換えることによって世話人の手間を省くことができるので便利である。また、世話人や本人は汚れた吸収パッドを比較的頻繁に取り換えることが簡易であることから、着用者の皮膚に対して衛生的で、皮膚のトラブルの発生も回避できる。これに加え、特に成人用おむつは安価なものではないが、おむつ本体を取り換える頻度が減少することから、費用の削減にもつながり消費者の経済的な助けとなる。
このような欠点を回避するために、おむつ本体の両側部のフラップの内面が対向する面に接着剤を設けて、両接着部に補助吸収パッドの両側部の下面を接着して保持するようになった、補助パッドを使用するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、補助用パッドが上下左右にずれ動くことを防ぐように、おむつ本体の内方に向って開口可能な一対のポケットにパッドを収めるようにした使い捨ておむつがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の発明は、フラップの内面において接着剤により吸収パッドを固定して、フラップの間に挟むようになっているが、フラップ自体は立ち上がり,ギャザーを形成することを目的とする以上、パッドを挟んで固定するという機能と、立ち上がりギャザーを形成するという機能とは相反し矛盾するものであるから、必然的に固定は不十分である。
また、特許文献2の発明では、パッドの両側部をおむつの長手方向に形成された一対のポケットに収めて上下方向のずれを防ぐようになっているが、これでは、おむつ本来の機能、すなわち脚部からの漏れなどを防ぐことが困難である。
実開平7−329号(登録番号2511443号)公報 特開平9−75385号公報
そこで、本発明の主たる課題は、着脱自在な吸収パッドを備える使い捨て紙おむつにおいて、吸収パッドの着脱が容易であるとともに、吸収パッドのずれを確実に防ぐことができる簡単な機構の使い捨て紙おむつを提供することにある。そして、より好ましい形態として、使用者が任意の適切な位置に吸収パッドを配置することができる、使い捨て紙おむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明およびその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に係止用シート材が介在されているおむつ本体部と、
前記おむつ本体部の透液性トップシート側面に着脱自在に止着される、内部に体液を吸収保持する吸収パッドと、を備え、
前記透液性トップシートに取り付け用孔が形成され、この取り付け用孔から前記係止用シート材が露出されて、第1係止要素を構成し、
前記吸収パッドの外面に、前記係止用シート材に対して係合する第2係止要素が形成され、
この第2係止要素と前記第1係止要素との係合によって、吸収パッドがおむつ本体部に着脱自在に止着される、ことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
構造が簡易であるとともに、吸収パッドの着脱が容易となる。また、適当位置に吸収パッドを位置せしめることが容易となる。
<請求項2記載の発明>
透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に係止用シート材が介在されているおむつ本体部と、
前記おむつ本体部の透液性トップシート側面に着脱自在に止着される、内部に体液を吸収保持する吸収パッドと、を備え、
前記透液性トップシートに前後方向に沿って間隔を空けて複数個整列配置された取り付け用孔が形成され、この貫通孔から前記係止用シート材が露出されて、第1係止要素を構成し、
前記吸収パッドの外面に、前記係止用シート材に対して係合する第2係止要素が形成され、
この第2係止要素と前記第1係止要素との係合によって、吸収パッドがおむつ本体部に着脱自在に止着される、ことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
使用者個人に応じた所定の適宜位置に吸収パッドを簡易に配置して止着することができるとともに、配置後にずれが生ずることがない。
<請求項3記載の発明>
前記係止用シート材が、体液の吸収性および/または拡散性を有する請求項1または2記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
吸収パッドから漏れた体液を、吸収保持あるいは拡散させることにより、おむつ本体から外部に漏れないようにすることができる。
<請求項4記載の発明>
吸収パッドに二以上の第2係止要素を備え、その二以上の第2係止要素の複数個が、複数の第1係止要素のそれぞれに対して係合するように構成されている、請求項2または3記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
係止部が複数となるので、おむつ本体部と吸収パッドとの止着性が高まり、使用時に吸収パッドがおむつ本体部からずれたり脱落したりしにくくなる。
<請求項5記載の発明>
前記第1係止要素と第2係止要素とが、メカニカルファスナーである請求項1〜4の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
メカニカルファスナーにより、安価にかつ容易に着脱自在に止着することができるようになる。
<請求項6記載の発明>
第2係止要素が、雄スファスナーである請求項5記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
おむつ本体部よりも剛性の高い吸収パッドに雄ファスナーを設けることにより、おむつ本体部の柔らかさが損なわれず使用感に優れるものとなる。
<請求項7記載の発明>
透液性トップシートに形成された取り付け用孔が、正面視で円形または方形である請求項1〜6の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
適宜の位置を視認しやすく、所望の位置に確実に取り付けできるようになる。
<請求項8記載の発明>
前記係止用シート材が不織布である請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
安価にかつ容易に製造ができる。
<請求項9記載の発明>
前記係止用シート材が、多孔性フィルムシートの一方面に不織布を積層接着した積層材であり、この積層材の不織布シート面が透液性トップシート側となるようにして、前記透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に介在されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
不織布がフィルムシートに接着されているので、吸収パッドの離脱時に取り付け用孔から不織布が不必要に引き出されることが防止される。
<請求項10記載の発明>
前記透液性トップシートと前記係止用シート材とが、前記取り付け用孔の周縁において接着されている請求項1〜9の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
係止用シートが、透液性トップシートの取り付け用孔周縁に接着されているので、例えば、吸収パッドの離脱にともなって係止用シート材が取り付け用孔から外部に必要以上に引き出されることが防止される。
<請求項11記載の発明>
前記係止用シート材が透液性トップシートと異なる色に着色されている請求項1〜10の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
(作用効果)
第1係止要素が視認しやすくなる。
以上のとおり、本発明によれば、吸収パッドの着脱が容易な使い捨て紙おむつが提供される。また、使用者が吸収パッドを適切な位置に配置することができ、しかも吸収パッドのずれを確実に防ぐことができる簡単な機構の使い捨て紙おむつが提供される。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら、以下に詳述する。
<第1の実施の形態>
本形態の使い捨て紙おむつZは、おむつ本体部X1と、このおむつ本体部X1の肌当接面側に着脱自在に止着される、吸収パッドY1とを備える。
前記おむつの本体部X1は、図1〜3に示されるように、腰部に止着用テープ20を備えるテープ式あるいは止着式とも呼ばれる形状であり、また、使用者の肌側に位置する透液性トップシート1と製品の外側に位置し、実質的に液を透過させない不透液性バックシート2との間に長方形又は好ましくは砂時計型のある程度剛性を有する係止用シート材3が介在された構造をなす。
前記不透液性バックシート2は係止用シート材3より幅広の略方形をなしており、その外面には、肌触り性向上のために不織布等からなる外装シートを設けることができる。不透液性バックシート2はポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムにより形成することができる。また、近年では、ムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にあり、この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートがある。
透液性トップシート1は、係止用シート材3の側縁より外方に延在し、不透液性バックシート3とホットメルト接着剤(図示しない)などにより接着されている。透液性トップシート1は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムシート材を用いるのが好適である。より、
他方、本形態のおむつ本体部X1の肌当接面側には、長手方向(前後方向)に沿って設けられた持ち上げ用弾性伸縮部材等4,4により前記肌側に長手方向に沿って起立される、いわゆるバリアカフス2Bが設けられている。バリアカフス2Bの具体的な構成は特に限定されない。図示例以外にも従来既知のバリアカフス2Bの構成を適宜採ることができる。
係止用シート材3は、吸収パッドY1をおむつ本体部X1に実質的に止着する第1係止要素3Aを構成するシート材であり、トウ繊維や不織布で構成される、好ましくは不織布である。詳細は後述する。なお、本発明にかかる使い捨て紙おむつZでは、体液の吸収は主に透液性トップシート1上に重ねて配置される吸収パッドY1により行うが、吸収パッドY1から漏れた体液を拡散あるいは吸収保持する目的で、係止用シート材に適宜の既知の吸収性ポリマー等を若干量散在させるなどして体液保持機能を付与してもよい。
ここで、本形態のおむつ本体部X1は、特徴的に透液性トップシート1に前後方向に沿って間隔を空けて複数個整列配置された取り付け用孔2H,2Hが形成されており、この取り付け用孔2H,2Hから前記係止用シート材3が露出されて第1係止要素3A,3Aを構成している。
本形態では、前記取り付け用孔2H,2Hは枡形で、前記前身頃Fから後身頃Bに架けてほぼ幅方向中央にライン上に間隔を開けて複数個整列して形成されており、もって、同様に前身頃Fから股間部Cを通って後身頃Bに架けてほぼ中央にライン上に間隔を開けて枡形の第1係止要素3A、3Aが複数個所整列配置されている。
また、本形態においては、特に前記係止用シート材3が、透液性トップシート1と異なる色に着色されており、従って、取り付け用孔2H,2Hから覗く係止用シート材3と他の部位とのコントラストが明確で、この第1係止要素3A,3Aが視認されやすくなっている。なお、係止用シート材3の、着色方法は、特に限定されない。適宜の繊維染色方法、あるいは着色繊維原料を用い不織布形成により着色された係止用シート材とすることができる。
他方、吸収パッドY1は、図4および5に示すように、透液性の表面シート10と不透液性の裏面シート11との間に吸収体12が介在された構造をなす。
表面シート10は、不織布で形成することができ、係る不織布は構成素材繊維として、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。また、SMS不織布、ポイントボンド不織布あるいは、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布とをラミネートしたラミネート不織布など層構造の不織布であってもよい。
裏面シート11は、前記不透液性バックシート3を同素材で形成できる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不液透過性を確保した不織布シートなどを用いることができる。
前記吸収体12は、吸収性ポリマーが内在された積繊パルプ等の従来既知の吸収コア12Aを、例えばクレープ紙3、不織布、孔開きシート等の透液性シートによって包皮した既知の態様を採ることができる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
この吸収パッドY1の裏面シート11側には、第2係止要素14が設けられている。本形態では、第2係止用紙14は、錨型や釣針型の雄型係合部14A、14A…が多数配されてなる、メカニカルファスナー(マジックテープ[登録商標]に代表される)の雄ファスナーシート14である。この雄ファスナーシート14が、前記取り付け用孔2Hとほぼ同サイズか若しくは若干小さいサイズに裁断され、前記裏面シート11の前後二箇所に、おむつ本体部X1の取り付け用孔2H,2H間隔と同間隔で配され、接着剤15を介して又は熱融着されて、剥離不能に固着され、第2係止要素14とされている。そして、この第2係止要素14が前記第1係止要素3A(係止用シート材3)に対して、いわゆるメカニカルファスナー機構によって係合し、吸収パッドY1がおむつ本体部に対して着脱自在に止着せしめられる。本形態では、吸収パッドY1が左右のバリアカフス2B,2B間に収まる大きさに形成されており、止着状態では吸収パッド3Yがバリアカフス2B,2B間に配置されて止着される。
なお、第1係止要素3Aと、第2係止要素14との係止力は、例えば雄ファスナーテープ14の雄型係合部14A,14A…の密度を適宜設計することにより調整することができる。
ここで、係止用シート材3に用いる不織布について詳述すると、係る不織布としては、構成素材繊維として、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を選択することができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって製造したものとすることができる。加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。また、SMS不織布、ポイントボンド不織布あるいは、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布とをラミネートしたラミネート不織布など層構造の不織布であってもよい。多孔性フィルムシートの一方面に不織布を積層接着した積層材であってもよい。この場合は、特に不織布シート層面が透液性トップシート側となるようにして、前記透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に配置する。
また、特許3537610号公報において、「不織布A」として説明される不織布は、ごわつき感がなく柔らかさに優れるうえにメカニカルファスナーの雌ファスナーとして適しており、本形態の使い捨て紙おむつにおける係止用シート材として特に好適である。
なお、透液性トップシート1としても上記表面シート10に用いられるような不織布を用いることができるが、吸収パッドY1の第2係止要素14,14が第1係止要素3A、3A以外の箇所に不用意に係合しないようにすべく、本形態のように第2係止要素14,14を雄ファスナーとするのであれば、透液性トップシート1の素材は不織布より多孔性フィルムシートのほうが適する。
以上詳述の本形態の使い捨て紙おむつZは、特に図6〜9に示されるように、吸収パッドY1をおむつ本体部Y1の適宜の第2係止要素3Aを選択して取り付けることができる。図8に示すように、吸収パッドY1をおむつ本体部X1の前身頃F側にオフセットさせて止着することもできるし、図9に示すように、吸収パッドY1をおむつ本体部X1の後身頃B側にオフセットさせて止着することもできる。そして、このように吸収パッドY1をおむつ本体部X1の適宜の位置に止着するにあたり、本形態の使い捨て紙おむつは、おむつ本体部X1の第1係止要素3Aが複数整列して整然と配列されていて止着位置が視認しやすく、しかも第2係止要素14の大きさや間隔が前記第1係止要素3Aの大きさおよび間隔とほぼ同じであるため、所望の適宜位置に吸収パッドY1を位置せしめやすく、もっておむつ本体部X1に着脱自在に止着することが極めて容易となっている。
<第2の実施の形態>
次いで、第2の実施の形態について説明する。図10におむつ本体部X2、図11に吸収パッドY2の正面図を示すように、本形態では、透液性トップシート1に形成された取り付け用孔2H,2Hが、幅方向に間隔を開けて二列形成されている態様である。それに応じて、吸収パッドY2に形成した第2係止要素14,14も、その幅と同幅間隔で幅方向に二列形成されている。本形態では、第2係止要素14,14…は縦二個×二列の計4個であるが、例えば、縦3個×2列の合計6個であってもよい。
透液性トップシート1、係止用シート材3、不透液性バックシート2や吸収パッドYのその他の構成については、第1の実施の形態と同様の構成をとることができる。
本形態では、排尿口、排便口、径血口などデリケートな部位に当接する、吸収パッドの中央部分やおむつ本体部の幅方向中央部分に、比較的剛性の高いメカニカルファスナーが配置されない態様となるので、使用感に優れるようになる。また、第1係止要素と第2係止要素との係止点の増加により吸収パッドY2とおむつ本体部X1との係合力が強まり、特に側部方向へ吸収パッドY2がずれにくくなる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、図12に示すおむつ本体部の正面図、図13に示す吸収パッドY3の正面図から明らかなとおり、第2の実施の形態における取り付け用孔の形状を枡形から円形に変更した態様である。それに応じて、吸収パッドY3に形成した第2係止要素14,14…も円形とされている。
透液性トップシート1、係止用シート材3、不透液性バックシート2や吸収パッドY3のその他の構成については、第2の実施の形態と同様であるので省略する。
本形態では、取り付け用孔2H,2Hが円形であり角部がないことから、係合に用いられなかった取り付け用孔2H,2Hが肌へ接触したときの違和感が小さい。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態は、図14に示すおむつ本体部の正面図、図15に示すそのXV−XV断面図に示されるとおり、透液性トップシート1と係止用シート材3とが、取り付け用孔2H,2Hの周縁でホットメルト接着剤5により接着されている形態である。接着領域は、取り付け用孔2Hの端縁から概ね1〜10mm程度の範囲が適する。1mm未満であると、不織布をトップシートに定着する力が弱く、10mmを超えると、ホットメルト接着剤によるごわつき感が感じられるようになる。
透液性トップシート1、係止用シート材3、不透液性バックシート2のその他の構成や吸収パッドの構成については、第1の実施の形態と同様である。
本形態では、取り付け用孔2H,2Hの周縁で透液性トップシート1と係止用シート材3とが接着されているため、吸収パッドの交換時あるいは位置調整時など、一旦吸収パッドをおむつ本体部に止着したのちおむつ本体部X4の再使用を前提としつつ吸収パッドをおむつ本体部から離脱させたさいに、吸収パッドの雄ファスナーに引きずられて係止用シート材3を構成する不織布3の繊維が取り付け用孔2Hから引き出されて第1係止要素表面が荒れることが防止される。従って、再接着時にも吸収パッドと紙おむつ本体部(第1係止要素と第2係止要素)との止着力の低下がなく、しっかりと吸収パッドをおむつ本体部に止着することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるわけではない。例えば、おむつ本体部X1〜X5は、図示されたもの以外にも止着テープ式紙おむつ等の吸収性物品において用いられる糸ゴムなどの弾性伸縮部材を各所に配する技術を用いることができることはいうまでもない。また、透液性トップシート、不透液性バックシート、係止用シート材の適宜位置での接着、表面シート、吸収体、裏面シートの適宜位置での接着は、ホットメルト接着剤等による既知の接着技術を用いればよい。さらに、上記形態では、第1係止要素と第2係止要素との係止は、メカニカルファスナー機構によるものであったが、例えば、第1係止要素と第2係止要素とを弱粘着材としてこれらが接着するように構成することもできる。
ここで、上記第1〜4の形態では、止着テープ式のおむつ本体部を例に示したが、おむつ本体部は、腰部開口部およびレッグ開口部を備えたいわゆるパンツ型とすることもできる。
また、上記第1〜4の形態では、取り付け用孔2Hが、複数個整列配置された形態であるが、おむつ本体部の適当位置に一つのみ配された形態とすることもできる。
本発明は、大人用、子供用の使い捨て紙おむつ、テープ式、パンツ型の紙おむつに利用することができる。
本発明の第1の形態の使い捨て紙おむつの本体部の正面図である。 そのII−II断面図である。 そのIII−III断面図である。 本発明の第1の形態の使い捨て紙おむつの吸収パッドの正面図である。 そのV−V断面図である。 おむつ本体部と吸収パッドの止着を説明するための正面図である。 おむつ本体部と吸収パッドの止着を説明するための断面図である。 おむつ本体部の前身頃側にオフセットさせて吸収パッドを止着した状態を示す正面図である。 おむつ本体部の後身頃側にオフセットさせて吸収パッドを止着した状態を示す正面図である。 本発明の第2の形態の本体部の正面図である。 本発明の第2の形態の吸収パッドの正面図である。 本発明の第3の形態の本体部の正面図である。 本発明の第3の形態の吸収パッドの正面図である。 本発明の第4の形態の本体部の正面図である。 そのXV−XV断面図である。
符号の説明
1…透液性トップシート、2…不透液性バックシート、2H…取り付け用孔、2He…取り付け用孔周縁、2B…バリアカフス、3…係止用シート材、3A…第1係止要素、4…糸ゴム、5…ホットメルト接着剤、10…表面シート、11…裏面シート、12…吸収体、12A…吸収コア、13…クレープ紙、14…第2係止要素(雄ファスナー)、14A…雄型係合部、15…接着剤、20…止着テープ、21…止着テープ係止部、F…前身頃、B…後身頃、C…股間部、X1,X2,X3,X4,X5…おむつ本体部、Y,Y1,Y2,Y3…吸収パッド、Z…使い捨て紙おむつ。

Claims (11)

  1. 透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に係止用シート材が介在されているおむつ本体部と、
    前記おむつ本体部の透液性トップシート側面に着脱自在に止着される、内部に体液を吸収保持する吸収パッドと、を備え、
    前記透液性トップシートに取り付け用孔が形成され、この取り付け用孔から前記係止用シート材が露出されて、第1係止要素を構成し、
    前記吸収パッドの外面に、前記係止用シート材に対して係合する第2係止要素が形成され、
    この第2係止要素と前記第1係止要素との係合によって、吸収パッドがおむつ本体部に着脱自在に止着される、ことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  2. 透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に係止用シート材が介在されているおむつ本体部と、
    前記おむつ本体部の透液性トップシート側面に着脱自在に止着される、内部に体液を吸収保持する吸収パッドと、を備え、
    前記透液性トップシートに前後方向に沿って間隔を空けて複数個整列配置された取り付け用孔が形成され、この取り付け用孔から前記係止用シート材が露出されて、第1係止要素を構成し、
    前記吸収パッドの外面に、前記係止用シート材に対して係合する第2係止要素が形成され、
    この第2係止要素と前記第1係止要素との係合によって、吸収パッドがおむつ本体部に着脱自在に止着される、ことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  3. 前記係止用シート材が、体液の吸収性および/または拡散性を有する請求項1または2記載の使い捨て紙おむつ。
  4. 吸収パッドに二以上の第2係止要素を備え、その二以上の第2係止要素の複数個が、複数の第1係止要素のそれぞれに対して係合するように構成されている、請求項2または3記載の使い捨て紙おむつ。
  5. 前記第1係止要素と第2係止要素とが、メカニカルファスナーである請求項1〜4の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
  6. 第2係止要素が、雄スファスナーである請求項5記載の使い捨て紙おむつ。
  7. 透液性トップシートに形成された取り付け用孔が、正面視で円形または方形である請求項1〜6の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
  8. 前記係止用シート材が不織布である請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
  9. 前記係止用シート材が、多孔性フィルムシートの一方面に不織布を積層接着した積層材であり、この積層材の不織布シート面が透液性トップシート側となるようにして、前記透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に介在されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
  10. 前記透液性トップシートと前記係止用シート材とが、前記取り付け用孔の周縁において接着されている請求項1〜9の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
  11. 前記係止用シート材が透液性トップシートと異なる色に着色されている請求項1〜10の何れか1項に記載の使い捨て紙おむつ。
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