JP2024077922A - 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物 - Google Patents

濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物 Download PDF

Info

Publication number
JP2024077922A
JP2024077922A JP2022190165A JP2022190165A JP2024077922A JP 2024077922 A JP2024077922 A JP 2024077922A JP 2022190165 A JP2022190165 A JP 2022190165A JP 2022190165 A JP2022190165 A JP 2022190165A JP 2024077922 A JP2024077922 A JP 2024077922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dampening water
water composition
compound
concentrated
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022190165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7371210B1 (ja
Inventor
康司 齊藤
Koji Saito
正彦 里山
Masahiko Satoyama
岳彦 村瀬
Takehiko Murase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI PRINTECH KK
Sakata Inx Corp
Original Assignee
ASAHI PRINTECH KK
Sakata Inx Corp
Sakata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAHI PRINTECH KK, Sakata Inx Corp, Sakata Corp filed Critical ASAHI PRINTECH KK
Priority to JP2022190165A priority Critical patent/JP7371210B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7371210B1 publication Critical patent/JP7371210B1/ja
Publication of JP2024077922A publication Critical patent/JP2024077922A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】細菌類の発生を十分に抑制することができる一方で、刺激性の強い防腐剤の使用を避けた濃縮湿し水組成物及びそれを希釈してなる湿し水組成物、並びにそれを用いた印刷物の製造方法及びそれにより得られる印刷物を提供すること。【解決手段】水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%含むことを特徴とする濃縮湿し水組成物とする。この水溶性銀含有錯体化合物としては、アミノ酸、モノ又はジカルボン酸、及び窒素原子含有環状化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含む化合物(群)Aと銀との錯体化合物であることが好ましく、また、この濃縮湿し水組成物は、さらに、窒素原子含有環状化合物である化合物Bを含むことが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物に関するものである。
オフセット印刷は、油性であるオフセット印刷用インキ組成物(以下、「インキ組成物」又は「インキ」と適宜省略する。)が水に反発する性質を利用した印刷方式であり、凹凸を備えた印刷版を用いる凸版印刷方式とは異なり、凹凸のない印刷版を用いることを特徴とする。この印刷版は、凹凸の代わりに親油性の画像部と親水性の非画像部とを備える。そして印刷に際しては、まず、湿し水によって印刷版の非画像部が湿潤されてその表面に水膜が形成され、次いでインキ組成物が印刷版に供給される。このとき、供給されたインキ組成物は、水膜の形成された非画像部には反発して付着せず、親油性の画像部のみに付着する。こうして、印刷版の表面にインキ組成物による画像が形成され、次いでそれがブランケット及び紙に順次転移することにより印刷が行われる。
このときに用いられる湿し水の最も簡単な構成は水のみであってもよいが、水のみでは湿し水に要求される機能を十分に満足できないことも多い。例えば、湿し水の供給量が適正でないと、画像部へ十分にインキ組成物が転移せずに画像濃度が低下したり、非画像部にインキ組成物が付着して印刷汚れを生じたりして印刷トラブルとなるが、湿し水の構成が水のみでは適正供給量の範囲が狭く(これは、いわゆる「水幅が狭い」状態である。)、印刷条件が少し変化しただけで良好な印刷物を得ることが難しくなる。そこで、通常は、酸や塩基及びその塩類、界面活性剤、湿潤性水溶性樹脂といった各種添加剤を配合することで、湿し水の粘度、表面張力、pH、インキ組成物に対する乳化特性等を調整し、湿し水の適正供給量の拡大を図るのが一般的である。なお、印刷の際に用いる湿し水は、通常、濃縮状態で販売及び流通されており、需要者である印刷会社は、こうした濃縮湿し水を水道水やイオン交換水等で希釈することで湿し水を調製し、それを印刷に用いるのが一般的である。こうした濃縮湿し水はH液(エッチ液)とも呼ばれる。
ところで、近年では、特に新聞印刷の分野で中性湿し水の採用が盛んになっている。これまで、オフセット印刷に用いる湿し水としては、湿し水による整面性を高める等の観点から酸性やアルカリ性のものが採用されてきており、新聞印刷の分野ではアルカリ性の湿し水が広く用いられてきた。しかしながら、アルカリ性の湿し水は、使用後に不要になった湿し水を廃棄する際に排水基準を満足せず、中和処理等を施して廃棄する必要を生じる。このような背景から、上記のように新聞印刷の分野において中性湿し水の採用が拡がりつつある(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、中性湿し水を用いた場合はアルカリ性の湿し水を用いた場合と異なり、湿し水中で細菌や真菌等の微生物が繁殖しやすいという問題もある。湿し水中でこうした微生物が繁殖すると、湿し水を循環させるためのタンクや配管内等においてスライムやカビの発生を招き、印刷の不具合や腐敗臭の発生等といったトラブルに繋がることになる。このような問題を抑制するために、通常、中性湿し水組成物にはメチルイソチアゾリンやクロロメチルイソチアゾリノン等のような防腐剤が添加される。
特開2010-120302号公報
上記のような防腐剤の添加により、中性湿し水においても細菌類の発生がかなり抑制される。しかしその一方で、こうした防腐剤は刺激性が強いため、人体にとって必ずしも良いものでない。特に、濃縮湿し水においては、防腐剤の濃度が通常の湿し水よりも高くなるので、その扱いに注意を必要とする場合もある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、細菌類の発生を十分に抑制することができる一方で、刺激性の強い防腐剤の使用を避けた濃縮湿し水組成物、及びそれを希釈してなる湿し水組成物を提供することを目的とする。また、この湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法、及びその製造方法により得られる印刷物を提供することもまた本発明の目的である。
本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、銀化合物の防腐効果に注目し、こうした化合物の中でも、水溶性を示す銀含有錯体化合物が湿し水組成物において特に良好な防腐効果を示すとともに高い安全性を備えることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、以上の知見に基づいて完成されたものであり、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%含むことを特徴とする濃縮湿し水組成物である。
(2)また本発明は、上記水溶性銀含有錯体化合物が、アミノ酸、モノ又はジカルボン酸、及び窒素原子含有環状化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含む化合物(群)Aと銀との錯体化合物である(1)項記載の濃縮湿し水組成物である。
(3)また本発明は、上記化合物(群)Aが、窒素原子含有環状化合物を含む(2)項記載の濃縮湿し水組成物である。
(4)また本発明は、上記窒素原子含有環状化合物が、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体である(2)項又は(3)項記載の濃縮湿し水組成物である。
(5)また本発明は、上記窒素原子含有環状化合物が、クレアチニンである(2)項~(4)項のいずれか1項記載の濃縮湿し水組成物である。
(6)また本発明は、さらに、窒素原子含有環状化合物である化合物Bを含む(1)項~(5)項のいずれか1項記載の濃縮湿し水組成物である。
(7)また本発明は、上記化合物Bが、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体である(6)項記載の濃縮湿し水組成物である。
(8)本発明は、(1)項~(7)項のいずれか1項記載の濃縮湿し水組成物の希釈物である湿し水組成物でもある。
(9)本発明は、(8)項記載の湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法でもある。
(10)本発明は、紙媒体上にインキ組成物による画像が形成され、その紙媒体中に(8)項記載の湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことを特徴とする印刷物。
本発明によれば、細菌類の発生を十分に抑制することができる一方で、刺激性の強い防腐剤の使用を避けた濃縮湿し水組成物、及びそれを希釈してなる湿し水組成物が提供される。また、本発明によれば、この湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法、及びその製造方法により得られる印刷物もまた提供される。
以下、本発明の濃縮湿し水組成物の一実施形態、本発明の湿し水組成物の一実施形態、本発明の印刷物の製造方法の一実施態様、及び本発明の印刷物の一実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することが可能である。
まずは、本発明の濃縮湿し水組成物の一実施形態について説明する。本発明の濃縮湿し水組成物は、水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%含むことを特徴とする。また、本発明の濃縮湿し水組成物は、この他にも濃縮湿し水組成物で用いられる各種の成分を含んでもよい。以下、各成分について説明する。
本発明の濃縮湿し水組成物は、水溶性銀含有錯体化合物を含む。もともと銀イオンが抗菌活性を備えることは広く知られており、例えばプラスチック製品に銀イオン含有化合物を練り込む等して、その製品に防腐性を付与することが広く行われている。しかしながら、濃縮湿し水組成物は、湿し水として印刷適性を向上させる観点から各種の塩や防錆剤等といった様々な化合物を含むものなので、これに銀イオン含有化合物を添加すると不溶性の銀塩として濃縮湿し水組成物中に析出する傾向があり、濃縮湿し水組成物の防腐剤として銀イオン含有化合物を用いるのが困難だったのが現状である。このような状況のもと、本発明者の検討により、銀イオンが錯体を形成した水溶性銀含有錯体化合物であれば、濃縮湿し水組成物中に問題無く添加することができ、優れた防腐性も得られることが見出された。本発明の濃縮湿し水組成物は、このような知見に基づいて完成されたものである。以下、水溶性銀含有錯体化合物のことを、単に「銀錯体」と省略して呼ぶこともある。
本発明で用いる銀錯体は、銀イオンと配位性化合物とが錯体化した化合物であり、水溶性を示すものである。配位性化合物としては、配位結合を形成して銀イオンと錯体化合物を形成し、その錯体化合物が濃縮湿し水中でも水溶性を維持することのできるものであれば特に限定されない。このような配位性化合物としては、アミノ酸、モノ又はジカルボン酸、及び窒素原子含有環状化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含む化合物(群)Aであることを好ましく挙げることができる。なお、「化合物(群)」とは、化合物又は化合物群を表す。
アミノ酸としては、ヒスチジン、アルギニン等のような窒素原子含有アミノ酸が好ましく挙げられる。このようなアミノ酸は、窒素原子上の非共有電子対やカルボキシ基(又はカルボキシラートアニオン)が銀イオンに配位して銀錯体を形成する。
モノ又はジカルボン酸は、カルボキシ基を1個又は2個含む化合物である。モノカルボン酸としては、炭素数1~12の1価の脂肪族炭化水素基、置換若しくは未置換の炭素数6~18の1価の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは未置換の炭素数2~18の1価の芳香族複素環基と、1個のカルボキシ基と、を備えた化合物が挙げられる。なお、1個のカルボキシ基と炭素数1~12の1価の脂肪族炭化水素基との間に、酸素原子、-NH-、-(C=O)O-、-(C=O)NH-のような2価の基を含んでもよい。ジカルボン酸としては、2個のカルボキシ基と、これらカルボキシ基を連結する、炭素数1~12の2価の脂肪族炭化水素基、置換若しくは未置換の炭素数6~18の2価の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは未置換の炭素数2~18の2価の芳香族複素環基と、を備えた化合物が挙げられる。
炭素数1~12の1価の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基、プロペニル基等のアルケニル基、エチニル基、プロピニル基等のアルキニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基等のシクロアルキル基等が挙げられる。また、炭素数1~12の2価の脂肪族炭化水素基としては、上記の1価の脂肪族炭化水素基のうちの1つの炭素原子に結合した水素原子が失われて単結合となったものを挙げることができる。例えば、1価の脂肪族炭化水素基であるメチル基から1個の水素原子が失われたメチレン基が2価の脂肪族炭化水素基になる。
炭素数6~18の1価の芳香族炭化水素基としては、フェニル基等の単環芳香族炭化水素基、ナフチル基等の縮合環炭化水素基、ビフェニリル基等の環集合炭化水素基等が挙げられる。また、炭素数6~18の2価の芳香族炭化水素基としては、上記の1価の芳香族炭化水素基のうちの1つの炭素原子に結合した水素原子が失われて単結合となったものを挙げることができる。例えば、1価の芳香族炭化水素基であるフェニル基から1個の水素原子が失われたフェニレン基が2価の芳香族炭化水素基になる。
炭素数2~18の1価の芳香族複素環基としては、トリアゾリル基、フラニル基、フリル基、チエニル基、ピロリル基、ピリジル基、ピラジル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、キノキサリニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、アクリジニル基、チオフェニル基、ビピリジル基、オキサジアゾリル基等が挙げられる。また、炭素数6~18の2価の芳香族複素環基としては、上記の1価の芳香族複素環基のうちの1つの炭素原子に結合した水素原子が失われて単結合となったものを挙げることができる。例えば、1価の芳香族複素環基であるピラゾリル基から1個の水素原子が失われたピラゾリレン基が2価の芳香族複素環基になる。
上記の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基及び芳香族複素環基に含まれる水素原子は、他の置換基で置換されてもよい。このような置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、オキソ基、アリールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アミノ基、イミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アリールチオ基、アリールスルホニル基等が挙げられる。
好ましい例として、モノカルボン酸としては、アセチルグリシン、アセトキシ酢酸、メトキシ酢酸等が挙げられる。また、ジカルボン酸としては、アジピン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、グルタル酸、マロン酸、マレイン酸、酒石酸等が挙げられる。
窒素原子含有環状化合物としては、環中に窒素原子を含んだ環状化合物を挙げることができる。この環状化合物は、芳香族であっても脂肪族であってもよく、単環であっても縮合環であってもよい。このような窒素原子含有環状化合物としては、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体を好ましく挙げることができる。
イミダゾール誘導体は、イミダゾール骨格を備えた化合物である。このような化合物の一例としては、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、2-メチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾール、イミダゾリン等を挙げることができる。イミダゾリノン誘導体は、イミダゾール環に含まれるC=Cが還元されてC-Cとなり、かつその環に含まれる1つのC-HがC=Oに置換された骨格を備えた化合物である。イミダゾロン誘導体は、イミダゾール環に含まれる1つのC-HがC=Oに置換された骨格を備えた化合物である。このような化合物の一例としては、クレアチニン等を挙げることができる。
これら銀錯体の中でも、クレアチニン、フマル酸及びイミダゾリンからなる群より選択される少なくとも1つと銀との錯体化合物が好ましく例示され、クレアチニン及びフマル酸と銀との錯体がより好ましく例示される。このような銀錯体としては、例えば、株式会社MGCウッドケム製のCF-01やCF-04等の製品を挙げることができる。
銀錯体、すなわち水溶性銀含有錯体化合物の濃縮湿し水中における含有量は、銀イオンとして0.002~0.030質量%である。なお、「銀イオンとして」とは、「銀錯体に含まれる銀イオンの質量として」という意味であり、銀錯体全体の実際の濃度がC質量%であったとき、C×(銀の原子量107.9/銀錯体の分子量)が「銀イオンとして」の濃度(質量%)である。この含有量は、銀イオンとして0.002~0.025質量%であることをより好ましく挙げることができる。
本発明の濃縮湿し水組成物は、上記の銀錯体に加えて、さらに窒素原子含有環状化合物である化合物Bを含むことが好ましい。なお、この化合物Bは、既に述べた化合物(群)Aにおける窒素原子含有環状化合物と同様の化合物になるが、化合物(群)Aは、銀錯体を形成した状態で濃縮湿し水組成物に添加されるものであるのに対して、化合物Bは、そのまま濃縮湿し水組成物に添加されるものである点で異なる。化合物Bは、濃縮湿し水組成物中における銀錯体の安定性を高めるのに寄与するものだが、濃縮湿し水組成物の組成上、銀錯体の安定性に問題がなければ必ずしも濃縮湿し水組成物へ添加する必要はない。
化合物Bとしての窒素原子含有環状化合物としては、環中に窒素原子を含んだ環状化合物を挙げることができる。この環状化合物は、芳香族であっても脂肪族であってもよく、単環であっても縮合環であってもよい。このような窒素原子含有環状化合物としては、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体を好ましく挙げることができる。
イミダゾール誘導体は、イミダゾール骨格を備えた化合物である。このような化合物の一例としては、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、2-メチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾール、イミダゾリン等を挙げることができる。イミダゾリノン誘導体は、イミダゾール環に含まれるC=Cが還元されてC-Cとなり、かつその環に含まれる1つのC-HがC=Oに置換された骨格を備えた化合物である。イミダゾロン誘導体は、イミダゾール環に含まれる1つのC-HがC=Oに置換された骨格を備えた化合物である。このような化合物の一例としては、クレアチニン等を挙げることができる。
濃縮湿し水組成物における化合物Bの添加量としては、0.01~1.0質量%程度を好ましく挙げられ、0.03~0.6質量%程度をより好ましく挙げられ、0.03~0.4質量%程度をさらに好ましく挙げることができる。
本発明の濃縮湿し水組成物は、酸性、アルカリ性及び中性のいずれでもよい。しかしながら、既に述べたように、湿し水組成物の腐敗の問題は中性の湿し水にて顕著に発生するため、発明の効果という点からは、本発明の濃縮湿し水組成物は中性であることが好ましいといえる。中性湿し水組成物のpH範囲としては、5を超え9未満である範囲が好ましく挙げられ、5.8~8.6がより好ましく挙げられ、6.0~8.0がさらに好ましく挙げられるので、本発明の濃縮湿し水組成物は、希釈して湿し水組成物としたときのpHがこうした範囲となるようにpHを調整されることが好ましい。なお、pH調整を行うに際しては、酸や塩基をpH調整剤として添加すればよい。
本発明の濃縮湿し水組成物には、上記の銀錯体や化合物Bの他に濃縮湿し水組成物として一般に用いられる化合物を含んでもよい。このような化合物としては、無機酸塩、有機酸塩、水溶性樹脂、キレート剤、湿潤剤、界面活性剤、消泡剤等が挙げられる。これらのうち、無機酸塩及び有機酸塩は、整面剤として機能する成分である。
無機酸塩としては、硝酸塩、リン酸化合物の塩、ホウ酸塩、硫酸塩、アルミニウムミョウバン等を好ましく挙げることができる。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等、及びこれらの混合した塩を好ましく挙げられる。例えば硝酸塩としては、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、硝酸マグネシウム等が挙げられる。濃縮湿し水組成物中における無機酸塩の添加量としては、濃縮湿し水組成物全体に対して0.05~8質量%が好ましく挙げられ、0.1~5質量%がより好ましく挙げられ、0.5~3質量%がさらに好ましく挙げられる。この添加量が上記の範囲であることにより、湿し水組成物としたときの印刷適性が良好になる他、濃縮湿し水組成物としての安定性が良好なものになる。なお、これらの無機酸塩は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
リン酸化合物の塩としては、リン酸、ピロリン酸、ヘキサメタリン酸、オルトリン酸、ポリリン酸、トリポリリン酸等のナトリウム塩、カリウム塩等を挙げることができる。これらの中でも、カルシウムイオン封鎖作用と整面作用を備えるヘキサメタリン酸塩を好ましく挙げられ、ヘキサメタリン酸ナトリウムをより好ましく挙げられる。
有機酸塩としては、印刷版の非画像部へのインキ付着汚れを抑制する働きをするヒドロキシカルボン酸塩や二塩基酸塩が好ましく挙げられ、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、グルコン酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、アスパラギン酸等のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙げることができる。これらの中でも、整面性とカルシウムイオンの封鎖作用に優れるクエン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩が好ましく挙げられ、リンゴ酸ナトリウムやクエン酸三ナトリウムをより好ましく挙げることができる。有機酸塩の添加量としては、濃縮湿し水組成物全体に対して0.25~5質量%が好ましく挙げられ、1~4質量%がより好ましく挙げられ、1~3質量%がさらに好ましく挙げられる。この添加量が上記の範囲であることにより、湿し水組成物としたときの良好な印刷適性が得られるばかりでなく、濃縮湿し水組成物としての安定性が良好なものになる。なお、これらの有機酸塩は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
水溶性樹脂としては、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸マレイン酸共重合樹脂等のポリアクリル酸系樹脂;カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース等のセルロース樹脂等が挙げられる。なお、樹脂分子中に含まれるカルボキシ基がナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩を形成することで樹脂の水溶性が高まり、より好ましい。これらの中でも、良好な水溶性を示し、他の成分との相溶性に優れる点からポリアクリル酸ナトリウムが好ましく挙げられる。
キレート剤は、カルシウムイオン等の金属イオンと配位結合して水溶性の錯体を形成することで金属イオンを封鎖する化合物である。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸やニトリロ三酢酸に代表されるような、カルボキシ基を3個以上備えたものが好ましく挙げられ、このようなキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸塩、L-グルタミン酸二酢酸塩、3-ヒドロキシ-2,2’-イミノジコハク酸塩等が挙げられる。
湿潤剤としては、これまで濃縮湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような湿潤剤の一例として、アルコール類、グリコール類又はグリセリン類等を挙げることができる。これらの湿潤剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤としては、これまで濃縮湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような水溶性樹脂の一例として、グリセリン脂肪酸エステル系、ポリグリセリン脂肪酸エステル系、プロピレングリコール脂肪酸エステル系、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレン系(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロックポリマー類等)等を挙げることができる。これらの界面活性剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
消泡剤としては、これまで濃縮湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような消泡剤の一例として、シリコン系消泡剤等が挙げられる。これらの消泡剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明の濃縮湿し水組成物を調製するには、通常、純水(イオン交換水、脱塩水)、軟水等の水に上記の銀錯体をはじめ、必要に応じて上記の各成分を添加して、撹拌機で撹拌混合すればよい。
上記本発明の濃縮湿し水組成物の希釈物である湿し水組成物も本発明の一つである。この湿し水組成物は、本発明の濃縮湿し水組成物を100~250倍程度に希釈して得られるものであり、刺激性の強い防腐剤を含まずとも高い防腐性を備える。このため、本発明の湿し水組成物を用いて印刷を行うことにより、湿し水を循環させるためのタンクや配管内等においてスライムやカビの発生や、それに伴う印刷の不具合や腐敗臭の発生等といったトラブルが抑制される。
上記本発明の湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法も本発明の一つである。本発明の湿し水組成物は、公知の手段により印刷版へと供給され、印刷版の非画像部を湿潤することにより、その非画像部にインキ組成物が付着するのを妨げて画像を形成させる。
また、紙媒体上にインキ組成物による画像が形成され、その紙媒体中に上記湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことを特徴とする印刷物も本発明の一つである。印刷中に用いた湿し水組成物は、その一部が印刷版及びブランケットを介して印刷用紙へ転写され、その後、湿し水組成物に含まれていた水が蒸発して紙媒体中から除かれる。このため、本発明の湿し水組成物を用いて印刷された印刷物は、その湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことになる。
以下、実施例を示すことにより本発明の濃縮湿し水組成物及び湿し水組成物をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[参考例、実施例1~7及び比較例1~4の濃縮湿し水組成物]
表1及び2に示す各材料を撹拌機で混合することで、参考例、実施例1~7及び比較例1~4の濃縮湿し水組成物を調製した。なお、表1及び2において、「界面活性剤」は、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、「整面剤1」は、ヘキサメタリン酸ナトリウムであり、「整面剤2」は、硝酸ナトリウムであり、「防腐剤」は、メチルイソチアゾリノンであり、「銀系抗菌剤粉末」は、銀イオンをリン酸ジルコニウムに担持した水に不溶の粒子(東亞合成株式会社製、製品名:ノバロンAG-300)であり、「銀錯体水溶液1」は、クレアチニン及びフマル酸と銀との錯体の水溶液(銀イオン濃度2.5質量%、MGCウッドケム株式会社製、製品名:AGアルファCF-01)であり、「銀錯体水溶液2」は、クレアチニン及びフマル酸と銀との錯体であって、上記銀錯体水溶液1よりも配位子としてのクレアチニンをより多く含む錯体の水溶液(銀イオン濃度0.5質量%、MGCウッドケム株式会社製、製品名:AGアルファCF-04)であり、「化合物B」は、1-メチルイミダゾールである。これらのもののうち、「銀錯体水溶液1」及び「銀錯体水溶液2」が本発明における銀錯体に該当する。
[微生物試験]
腐敗した中性湿し水組成物(市販の一般品を腐敗させたもので、細菌数が1mLあたり約10000個である。)に、参考例、実施例1~7及び比較例1~4の濃縮湿し水組成物のいずれかを0.4体積%添加して撹拌し、25℃で24時間静置した。この湿し水組成物の1mLをサブロー寒天培地に滴下して培地全体になじませ、余分な水分をスポイトで回収した。この培地を25℃で3日間静置してから生菌数を確認した。なお、濃縮湿し水を0.4体積%添加することは、濃縮湿し水組成物を250倍に希釈することに相当し、これは濃縮湿し水組成物を希釈して湿し水組成物を調製するときと同様の希釈倍率となる。評価基準は次の通りとし、その結果を表1及び2の「微生物試験」欄に示した。なお、比較例2については成分の析出が生じたので、この評価を行っていない。
○:生菌数が1000個未満である
△:生菌数が1000個以上10000個未満である
×:生菌数が10000個以上である
[印刷適性試験]
東浜精機株式会社製2色タワー輪転印刷機N-750型を用いて印刷試験を行った。試験に際しては、参考例、実施例1~7及び比較例1~4の濃縮湿し水組成物のそれぞれについて軟水で250倍に希釈して湿し水組成物を調製し、これをBALDWIN社製スプレーダンプナーSD-C Ver.5を用いて水着けローラーに供給した。印刷条件は、下記の通りとした。
印刷機:東浜2色タワー印刷機N-750(東浜精機株式会社社製)
印刷版:新聞用サーマルネガCTP版「HN-NV」(富士フイルム株式会社製)
湿し水装置:スプレーダンプナー「SD-C Ver.5」(BALDWIN社製)
ブランケット:NP90V(株式会社金陽社製)
軟水化装置:MK-6J型(株式会社丸山製作所製)
軟水全硬度値:0mg/L
インキ:NEWS WEBMASTER エコピュアLUCE(サカタインクス株式会社製)
印刷速度:500rpm
温度/湿度:25℃/50%
印刷用紙:SL紙(いわき大王製紙社株式会社製、超軽量紙)
印刷部数:3000部
水量値:標準水量0ポイントに対し、-7ポイントまで下げた時の紙面汚れ評価と+15ポイントまで上げた時の濃度安定性を確認
評価基準は次の通りとし、その結果を表1及び2の「印刷適性」欄に示した。なお、比較例2については成分の析出が生じたので、この評価を行っていない。
○:紙面汚れがなく、かつ水量増加時にて従来の湿し水組成物よりも明らかに大きな濃度低下が観察されなかった
×:紙面汚れ、及び/又は水量増加時にて従来の湿し水組成物よりも明らかに大きな濃度低下が観察された
Figure 2024077922000001
Figure 2024077922000002
表1及び表2を参照すると、本発明の濃縮湿し水組成物を希釈して得た湿し水組成物は、防腐剤を使用した参考例のものと同等の防腐性を示し、十分な防腐性を備えることが理解できる。一方で、本発明所定の水溶性銀含有錯体化合物を含まない比較例1や、これを所定濃度まで含まない比較例3や4では防腐性が不十分だった。水溶性ではない銀系抗菌剤粉末を使用した比較例2では銀系抗菌剤が沈殿しやすく、微生物試験や印刷適性試験が行えなかった。このことから、本発明の濃縮湿し水組成物及びこれを希釈してなる湿し水組成物が、刺激性の高い防腐剤を含むことなく十分な防腐性を示すことが理解できる。
(1)本発明は、水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%含むことを特徴とし、上記水溶性銀含有錯体化合物が、アミノ酸、モノ又はジカルボン酸、及びクレアチニンからなる群より選択される少なくとも1つを含む化合物(群)Aと銀との錯体化合物である濃縮湿し水組成物である。
)また本発明は、上記化合物(群)Aが、クレアチニンを含む()項記載の濃縮湿し水組成物である。
)また本発明は、さらに、窒素原子含有環状化合物である化合物Bを含む(1)項又は(2)項記載の濃縮湿し水組成物である。
)また本発明は、上記化合物Bが、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体である()項記載の濃縮湿し水組成物である。
)本発明は、(1)項~()項のいずれか1項記載の濃縮湿し水組成物の希釈物である湿し水組成物でもある。
)本発明は、()項記載の湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法でもある。
)本発明は、紙媒体上にインキ組成物による画像が形成され、その紙媒体中に()項記載の湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことを特徴とする印刷物でもある
(1)本発明は、水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%と、1-メチルイミダゾールとを含むことを特徴とし、上記水溶性銀含有錯体化合物がクレアチニン及びフマル酸と銀との錯体化合物である濃縮湿し水組成物である。
)本発明は、(1)項記載の濃縮湿し水組成物の希釈物である湿し水組成物でもある。
)本発明は、()項記載の湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法でもある。
)本発明は、紙媒体上にインキ組成物による画像が形成され、その紙媒体中に()項記載の湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことを特徴とする印刷物でもある。

Claims (10)

  1. 水溶性銀含有錯体化合物を銀イオンとして0.002~0.030質量%含むことを特徴とする濃縮湿し水組成物。
  2. 前記水溶性銀含有錯体化合物が、アミノ酸、モノ又はジカルボン酸、及び窒素原子含有環状化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含む化合物(群)Aと銀との錯体化合物である請求項1記載の濃縮湿し水組成物。
  3. 前記化合物(群)Aが、窒素原子含有環状化合物を含む請求項2記載の濃縮湿し水組成物。
  4. 前記窒素原子含有環状化合物が、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体である請求項3記載の濃縮湿し水組成物。
  5. 前記窒素原子含有環状化合物が、クレアチニンである請求項4記載の濃縮湿し水組成物。
  6. さらに、窒素原子含有環状化合物である化合物Bを含む請求項1記載の濃縮湿し水組成物。
  7. 前記化合物Bが、イミダゾール誘導体、イミダゾリノン誘導体又はイミダゾロン誘導体である請求項6記載の濃縮湿し水組成物。
  8. 請求項1~7のいずれか1項記載の濃縮湿し水組成物の希釈物である湿し水組成物。
  9. 請求項8記載の湿し水組成物を用いて印刷を行うことを特徴とする印刷物の製造方法。
  10. 紙媒体上にインキ組成物による画像が形成され、前記紙媒体中に請求項8記載の湿し水組成物の水を除いた構成成分を含むことを特徴とする印刷物。
JP2022190165A 2022-11-29 2022-11-29 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物 Active JP7371210B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022190165A JP7371210B1 (ja) 2022-11-29 2022-11-29 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022190165A JP7371210B1 (ja) 2022-11-29 2022-11-29 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7371210B1 JP7371210B1 (ja) 2023-10-30
JP2024077922A true JP2024077922A (ja) 2024-06-10

Family

ID=88510013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022190165A Active JP7371210B1 (ja) 2022-11-29 2022-11-29 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7371210B1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125280A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感光材料の処理方法及び印刷方法
JP2004322524A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Dainippon Ink & Chem Inc 平版印刷用湿し水組成物
JP2010120302A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Sakata Corp 新聞印刷用中性湿し水組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125280A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感光材料の処理方法及び印刷方法
JP2004322524A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Dainippon Ink & Chem Inc 平版印刷用湿し水組成物
JP2010120302A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Sakata Corp 新聞印刷用中性湿し水組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7371210B1 (ja) 2023-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104309350A (zh) 一种含复合表面活性剂的平版印刷润版液组合物
JP5378764B2 (ja) 新聞印刷用中性湿し水組成物
JPS6295292A (ja) オフセツト印刷用湿し剤
JP7371210B1 (ja) 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物
US4548645A (en) Lithographic water based fountain solution concentrates
JP7371209B1 (ja) 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物
US5523194A (en) Fount solutions for planographic printing processes
JP7106240B1 (ja) オフセット印刷用中性湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物
JP6432618B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物およびそれを用いた平版印刷物の製造方法
JP6960036B1 (ja) オフセット印刷用中性湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物
JP7454114B1 (ja) 濃縮湿し水組成物、湿し水組成物、それを用いた印刷物の製造方法、及び印刷物
AU576748B2 (en) Lithographic water based fountain solution concentrates
AU617001B2 (en) Fountain composition for use in offset printing
US5308388A (en) Fountain solution for offset printing
JP7072702B1 (ja) オフセット印刷用湿し水組成物、及びそれを調製するための濃縮湿し水組成物
US4563952A (en) Lithographic water based fountain solution concentrates
JP2015174288A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4791758B2 (ja) 印刷用湿し水組成物
KR20090010568A (ko) 마스터 인쇄 에칭액 조성물
JP2024030339A (ja) オフセット印刷用湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物
JP3381372B2 (ja) 平版印刷用湿し水及び印刷方法
JP4402360B2 (ja) 印刷用濃縮湿し水組成物及びその使用方法
JP4727967B2 (ja) 印刷用濃縮湿し水組成物及び印刷用湿し水組成物
JPH06127170A (ja) 印刷用湿し水濃縮液
JPH05104877A (ja) 平版印刷用湿し水組成物およびその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230306

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7371210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150